(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
籾摺装置(2)と、籾摺装置(2)で籾摺された混合米を貯留する混合米タンク(3c)と、混合米タンク3cからの混合米を受ける分配用受部(12)と、分配用受部(12)で受けた混合米を比重選別する多段構成の揺動選別板(11)を備え、
揺動選別板(11)と分配用受部(12)を一体に揺動する籾摺選別機において、
分配用受部(12)には、多段の揺動選別板(11)それぞれに供給する混合米の流量を調節する均し弁(74)と、混合米を漏下させて均し弁(74)側に供給しつつ長径異物を移送する第一の選別体(71)と、第一の選別体(71)で移送した長径異物に混じる混合米を漏下させて最上段の揺動選別板(11)に供給する第二の選別体(73)を設け、第二の選別体(73)と最上段の揺動選別板(11)を対向する構成とすることを特徴とする籾摺選別機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、藁屑中から選別された混合米は、異物受けから専用シュートによって再選別路に合流する必要があることから、装置構成の複雑化を招くという問題があった。また、異物受けは静止しているため、異物と混合米を良好に分離できない。
【0006】
特許文献2においては、分離選別された長尺異物に混じる混合米を分離しきれない。
本発明は、簡易な構成によって混合米中の長尺異物を分離すると共に、長尺異物に混じる混合米を良好に分離することができる籾摺選別機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、籾摺装置(2)と、籾摺装置(2)で籾摺された混合米を貯留する混合米タンク(3c)と、混合米タンク3cからの混合米を受ける分配用受部(12)と、分配用受部(12)で受けた混合米を比重選別する多段構成の揺動選別板(11)を備え、
揺動選別板(11)と分配用受部(12)を一体に揺動する籾摺選別機において、
分配用受部(12)には、多段の揺動選別板(11)それぞれに供給する混合米の流量を調節する均し弁(74)と、混合米を漏下させて均し弁(74)側に供給しつつ長径異物を移送する第一の選別体(71)と、第一の選別体(71)で移送した長径異物に混じる混合米を漏下させて最上段の揺動選別板(11)に供給する第二の選別体(73)を設け、第二の選別体(73)と最上段の揺動選別板(11)を対向する構成とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明は、第一の選別体と第二の選別体が揺動選別板と一体に揺動することで、第一の選別体で混合米と長径異物を分離し、長径異物を揺動選別板に供給することを防止することができる。
【0009】
また、第二の選別体(73)で長径異物に混じる混合米を分離して混合米を揺動選別板に供給することで、混合米が滞留を低減することができる。
また、第二の選別体から漏下した混合米が最上段の揺動選別板に落下供給されることから、特段の案内部材を要することなく簡易に構成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の適用対象である籾摺選別機の全体について説明する。
【0012】
籾摺選別機1は、
図1の正面側斜視図(a)および背面側斜視図(b)に示すように、機体正面側左端のインペラ式の籾摺装置2と、籾殻ダクト3aを備える風選部3と、その後部に配置の混合米昇降機3bおよび混合米タンク3cと、この混合米タンク3cを後部に受ける前後に長い揺動選別装置4と、その側方の仕上米昇降機5とを備えて構成される。
【0013】
籾摺選別機1の内部構成は、
図2の正面図に示すように、籾を収容する籾ホッパ2aをインペラ型籾摺装置2の上方に配置し、この籾摺装置2から脱ぷ穀粒を風選部3により風選処理して分離した籾殻を籾殻ダクト3aから排出するとともに、風選穀粒(籾と玄米との混合米)を混合米昇降機3bにより混合米タンク3cに貯留し、この混合米を供給調節可能な混合米タンク3cから、
図17の選別分布状況の見取図に示すように、揺動選別装置4の選別始端部H側に供給し、この揺動選別装置4の左右方向の揺動動作によって揺上げ側に玄米を比重選別し、この玄米の選別領域Aに合わせて選別終端側Tに可動玄米仕切板4pを配置することによって選別玄米を仕切り、仕上米昇降機5に至る排出路4aを経て仕上玄米として排出する。
【0014】
その一方で、揺動選別装置4の揺下げ側に選別される籾は、その籾領域Bに合わせて可動籾仕切板4qを配置することにより、籾領域Bの選別籾をスロワ4tに至る再籾摺路4bを経て再び籾摺装置2に還元供給し、残余の混合米領域Cに選別される混合米は、混合米昇降機3bに至る再選別路4cを経て再び揺動選別装置4に循環供給する。このようにして、籾摺作業の進行とともに玄米を選別して玄米領域Aから仕上米昇降機5によって仕上玄米として排出する。
【0015】
揺動選別装置4について詳細に説明する。
図3の正面図(a)および側面図(b)に示すように、前後に長い揺動選別板11を両側板11a,11aによって多段に固定した選別部と、その上部背面側で混合米を受けて各揺動選別板11に分配供給する分配用受部12からなる混合米分配部とを一体に構成し、揺下側となる左の側板11aには、籾領域Bの選別籾を再籾摺路4bに導く籾玄米分離体13を備え、また、揺動選別板11の周囲を覆う外装カバー14に異物受15を設ける。
(選別部)
揺動選別装置4を構成する多段構成の揺動選別板11は、それぞれに選別用の凹部11cを多数形成し、全体を側方に傾斜するとともに選別始端側Hの後端部を高くして分配用受部12から混合米を受けつつ側方揺動することにより、それぞれの前端部を選別終端側Tとして穀粒が比重選別される。揺動選別板11の揺上げ側には玄米層の玄米領域A、揺下げ側には籾層の籾領域B、中間部には混合米層の混合米領域Cが形成される。
【0016】
揺動選別装置4の第1の構成例を
図4の斜視図に示すように、揺動選別板11毎に籾領域Bの選別終端側Tの側端部に籾領域Bの籾を取り出す籾案内口21を設ける。
籾案内口21は、揺下側の側板11aに切欠き形成された開口部であり、揺動選別板11の選別終端側Tの揺下側に設けている。籾案内口21の側方に対向する位置に、箱型状の籾玄米分離体13を側板11aに取付ける。籾玄米分離体13には各揺動選別板11それぞれの籾領域Bの籾が籾案内口21を通過して流入し、そこで籾に混じる玄米を分離し、再籾摺路4bに籾を案内し、再選別路4cに玄米を案内する構成である。
【0017】
籾玄米分離体13内には、籾に混じる玄米を漏下する網目体である目抜孔を多数形成した多孔板21aを揺動選別板11の段数分設ける。各多孔板21aの下方には、それぞれ漏下選別された玄米を受ける玄米案内板23を設ける。すなわち、多孔板21aと玄米案内板23を上下方向に交互に配置する構成である。
【0018】
玄米案内板23の玄米排出側には、各玄米案内板23から排出した玄米が一括して通過案内する玄米案内通路24設け、玄米案内通路24を再選別路4cに連通する。
また、各段の多孔板21aを漏下しなかった籾を一括して通過案内する籾案内通路22を設け、籾案内通路22と再籾摺路4bを連通する。
【0019】
この実施の形態の玄米案内通路24は玄米案内板23の側方に配置し、籾案内通路22は多孔板21aの前側に配置している。
各多孔板21aと玄米案内通路24とを籾仕切壁Sで仕切り、玄米案内板23と玄米案内通路24は連通する構成とし、各多孔板21aと籾案内通路22とを連通し、玄米案内板23と籾案内通路22とを玄米仕切壁Gで仕切る構成である。
【0020】
すなわち、多孔板21a、玄米案内板23、籾案内通路22、玄米案内通路24、籾仕切壁S、玄米仕切壁Gが籾玄米分離体13の箱体内に設けられている。
このように構成した揺動選別装置4は、選別部の作用を表す
図5の要部平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)に示すように、多段の揺動選別板11毎に設けた籾案内口21から籾領域Bの籾が籾玄米分離体13の多孔板21aに流入する。多孔板21aにより混入している玄米が漏下し、多孔板21a上に残った籾は籾仕切壁Sにより玄米案内通路24への流入を阻止されつつ籾案内通路22に流入し、再籾摺路4bに落下して案内される。また、多孔板21aを漏下した玄米は玄米案内板23に落下して供給され、玄米仕切壁Gにより籾案内通路22への流入を阻止されつつ玄米案内通路24に入り、落下して再選別路4cに案内される。本構成により、籾領域Bから取り出された籾に混じる玄米を各段毎の選別によって滞留無しに精度良く選別することができる。
【0021】
この場合において、籾玄米分離体13を側板11aの外側に沿って設け、前後方向に長い多孔板21aによる長い選別行程を形成することにより籾と玄米の選別精度を向上することができるため、籾摺装置2に戻る玄米量が低減し、二度摺りによる肌ずれ玄米の量を低減することができる。また、選別された玄米は再選別路4cを介して迅速な再選別処理が可能となる。
【0022】
また、各玄米案内板23は、籾案内口21の多孔板21aの下方で玄米を玄米案内通路24側に送出する傾斜角度を設けることにより、多孔板21aから受けた漏下選別穀粒が迅速に案内されて滞留のない効率のよい再選別が可能となる。また、多孔板21aは揺動選別板11と平行する姿勢で設けており、揺動選別板と同様に前後方向に前下がり傾斜する構成のため、籾を円滑に籾案内通路22に排出できる。
【0023】
また、玄米案内通路24の下端に揺動選別板11の下方を傾斜して設ける再選別連通部24aを接続し、再選別連通部24aと再選別路4cに連通することにより、籾案内通路22の後方に再選別連通部24aを設けることとなり、籾玄米分離体13で分離した籾と玄米のそれぞれの搬送行程を簡潔に構成することができる。
【0024】
また、揺動選別装置4の側板11aは、別の構成例を
図6の要部平面図(a)および正面図(b)に示すように、籾領域Bの側端の側板11aを前方に張出して排出側に角度をつけた張出部11dを設けることにより、籾仕切の可動籾仕切板4qを廃止して簡易に構成することができる。
【0025】
また、選別部は、第2の構成例を
図7の作用を表す要部平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)に示すように、前記同様に多段の揺動選別板11の前端(選別終端側T)位置に籾案内通路22を形成した籾玄米分離体13について、玄米案内板32を後ろ下がりに構成し、それぞれの後端位置から玄米案内通路33を形成し、その下端から揺動選別板11の下方に形成した再選別連通路33aにより再選別路4cに案内するように構成することにより、揺動選別装置4の幅寸法を抑えることができる。
【0026】
また、選別部は、第3の構成例を
図8の要部拡大正面図に示すように、各揺動選別板11の籾領域Bの側端部から外側方向に多孔板41aを設け、その外側位置に籾案内通路42を設けるとともに、
図9の要部作用説明平面図(a)、側面図(b)および正面図(c)に示すように、前下がりに玄米案内板43…を形成して揺動選別板11…の前端位置に玄米案内通路44を構成することにより、各段毎の高効率の玄米分離を確保しつつ、籾領域Bの籾と玄米のそれぞれの行程を揺動選別装置4の前端部において簡潔に構成することができる。
【0027】
また、選別部は、第4の構成例を
図10の要部拡大正面図に示すように、各揺動選別板11の籾領域Bの側端部から外側方向に多孔板41aを設け、その外側位置に籾案内通路42を設けるとともに、1段下の揺動選別板11…に案内する玄米案内板43a…をそれぞれ設けることにより、各段毎の高効率の玄米分離を確保しつつ、玄米案内通路を要しない簡潔な構成により、籾領域Bの籾と玄米のそれぞれを処理することができる。
(集中選別構造)
次に、籾領域中の玄米を集中選別する選別部の構成について説明する。
【0028】
選別部は、第5の構成例を
図11の要部斜視図(a)および下段部平面図(b)に示すように、多段の揺動選別板11から籾領域Bの穀粒を受けて一括下行する籾案内口51と、この籾案内口51の下端で穀粒を受けてその穀粒中の籾を選別排出する下部選別板52とを設け、これら籾案内口51と下部選別板52とを再籾摺路4bに介設し、かつ、下部選別板52を多段の揺動選別板11の最下段位置に一体に構成して選別された玄米を再選別路4cまで導出する玄米導出部52aを設けて籾領域中の玄米を集中選別可能に構成する。
【0029】
多段の揺動選別板11…はそれぞれの排出口11bを揺下側の側板11aの前端側に形成する。この側板11aの外側に排出口11b…の奥行長(例えば150mm)を幅寸法とする籾案内口51による籾玄米分離体を最上段の揺動選別板11から最下段の下部選別板52までの範囲に形成する。
【0030】
下部選別板52は、籾案内口51の幅寸法に合わせた奥行き範囲で、凹凸を形成した揺動選別板や選別孔を形成した多孔板を揺動動作可能に構成し、選別された籾を再籾摺路4bに排出し、揺上側に選別された玄米を再選別路4cに排出可能に構成する。図示の下部選別板52は、揺動選別板によって構成した例であり、詳細には、揺下側から再籾摺路4bに至る籾の排出部52bと、揺上側から再選別路4cに至る玄米の導出部52aとを下部選別板52の前端に形成し、中間に蓋52cを設けて混合米領域を閉鎖する。
【0031】
このように、籾案内口51と下部選別板52とが再籾摺路4bに介設し、籾案内口51は多段の揺動選別板11…によるそれぞれの選別籾を下部選別板52に一括して下行供給し、この下部選別板52は揺動選別板11の下方に一体に構成されて供給穀粒中の籾を選別排出することから、各揺動選別板11の籾領域B中の籾が再籾摺路4bに至り、また、下部選別板52による選別玄米は玄米導出部52aを介して再選別路4cに至る。
【0032】
したがって、下部選別板52により揺動選別板11の下方でその範囲内の処理面積による大容量の選別能力を確保することができるので、多段の揺動選別板11の籾領域から取り出された籾に混じる玄米の効率的な選別処理によって滞留無しに精度良く選別して玄米の二度摺りを防止することができる。
【0033】
また、選別部の第6の構成例を
図12の要部斜視図(a)および部分破断による下段部平面図(b)に示すように、多段の揺動選別板11から籾領域Bの穀粒を受けて一括下行する籾案内口61と、この籾案内口61の下端で穀粒を受けてその穀粒から玄米を漏下選別して残留籾を排出する下多孔板62とを再籾摺路4bに介設する。また、下多孔板62の下段位置に漏下穀粒を受けて揺動選別する下部選別板63を設け、これら下多孔板62と下部選別板63とを多段の揺動選別板11…の下段位置に一体に構成し、下部選別板63の玄米領域Aを排出路4aに導出し、混合米領域Cを再選別路4cに導出して籾領域中の玄米を集中選別可能に構成することにより、上記選別部は、多段の揺動選別板11…の下段部に構成した下多孔板62と下部選別板63とによる高精度の選別によって玄米の二度摺りを防止することができる。
(混合米分配部)
分配用受部12には、
図13の部分矢視図を含む透視正面図に示すように、供給調節部である混合米タンク3cから混合米を受けて長径異物Dを分離するための目抜孔71aを形成した受部多孔板71を横姿勢に設け、その排出端に臨んで長径異物Dを側方に排出するための側部排出口72を形成するとともに、受部多孔板71の排出端から側部排出口72までの間に混合米を漏下して揺動選別板11に供給する目抜孔73aを形成した選別部多孔板73を設ける。目抜孔73aは少なくとも受部多孔板71の排出端側に全幅に亘って形成する。分配用受部12の揺下側には流量調節用の均し弁74を設ける。
【0034】
上記構成の受部多孔板71は、混合米タンク3cから受けた混合米を揺動動作によって下方の混合米流下板12aに漏下することによって各揺動選別板11に分配供給し、また、受部多孔板71に残留された混合米中の長径異物Dは側方揺動によってその側方の終端側に移動される。この長径異物Dは更に選別部多孔板73に移動され、長径異物Dに混じる混合米を漏下して最上段の揺動選別板11に供給しながら側部排出口72から排出される。したがって、受部多孔板71と選別部多孔板73とによる簡易な構成により、藁屑等の長径異物Dに混入する混合米のロスを抑えつつ、滞留なしに異物Dを順次排出することができる。
【0035】
この場合において、最上段の揺動選別板11と対向する位置に選別部多孔板73を配置することにより、特段の案内部材を要することなく、混合米を揺動選別板11に供給することができる。また、選別部多孔板73は、側部排出口72まで昇り傾斜に形成することにより長径異物Dの移動が抑速されて混合米を確実に漏下することができる。
(異物受)
異物受15は、
図14の分解斜視図(a)および要部側面図(b)に示すように、分配用受部12の側部排出口72の直下位置で揺動選別板11…の背面側を覆う外装カバー14の張出部14aに形成した開口に開放可能に受板81を設けて構成する。すなわち、受板81が外装カバー14の一部を形成している。
【0036】
この異物受15は、蝶番等により受板81を開放可能に軸支することにより、閉鎖時は外部からの異物侵入を防止するとともに、混合米分配部に受けた混合米から分離された長径異物Dを側部排出口72から受けて貯留する。この貯留異物Dは、機体の側方位置で受板81を回動して開放操作することにより、受板81が傾斜ガイドとなって機外に落下排出されることから、作業者が貯留異物Dに触れることなく、下方配置の収容部材(図示せず)に収容することができる。
【0037】
この場合において、張出部14aに形成した開口を囲む仕切14bを設けることにより、受板81に受けた異物Dの散乱を防止することができる。また、戻しばね付きの蝶番によって受板81を軸支することにより、異物Dの自重で開き、異物Dの排出後は、閉め忘れなく自動閉止する構成としても良い。
【0038】
また、異物受15を引出型に構成した例を
図15の斜視図(a)および側面図(b)に示すように、引手82a付きの受箱82の両側端に沿って支持部82b,82bを形成し、この支持部82b,82bをスライド可能に支持するスライドガイド14c,14cを張出部14aの開口縁に設けて引出し可能な受箱82による異物受を構成することにより、異物Dを受けて貯留するとともに、機体の側方からの引出し操作により、作業者が貯留異物Dに触れることなく取出すことができる。
【0039】
さらに、異物受15をシュ−ト型に構成した例を
図16の斜視図(a)および側面図(b)に示すように、異物Dを案内可能なシュ−ト状の受板83によって異物受15を構成し、側部に支持孔を形成した固定部83aを設け、この受板83を蝶番等により回動可能に軸支することにより、機体の側方に異物を排出することができ、また、受板83を下方に回動することにより、下方配置の収容部材が低位置にある場合にも対応することができる。
【0040】
以上の異物受けの構成により、籾摺選別作業中に作業者は任意のタイミングでかつ安全に選別された異物を機外に取り出すことができる。