特許第5776910号(P5776910)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジュリアーノ グループ エス. ピー. エー.の特許一覧

特許5776910修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具
<>
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000002
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000003
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000004
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000005
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000006
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000007
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000008
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000009
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000010
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000011
  • 特許5776910-修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5776910
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具
(51)【国際特許分類】
   B60C 25/138 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
   B60C25/138
【請求項の数】12
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-19801(P2013-19801)
(22)【出願日】2013年2月4日
(65)【公開番号】特開2014-51271(P2014-51271A)
(43)【公開日】2014年3月20日
【審査請求日】2013年2月4日
(31)【優先権主張番号】MO2012A000212
(32)【優先日】2012年9月7日
(33)【優先権主張国】IT
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511049440
【氏名又は名称】ジュリアーノ グループ エス. ピー. エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】ボナチーニ マウリツィオ
【審査官】 水野 治彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−193318(JP,A)
【文献】 実開昭53−010087(JP,U)
【文献】 特開2002−068691(JP,A)
【文献】 実開昭56−051604(JP,U)
【文献】 実開昭61−016904(JP,U)
【文献】 実開平01−109409(JP,U)
【文献】 実開平07−004105(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 25/138
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具であって、
−修理工場の機械の回転装置に連結可能な支持構造体、
−前記支持構造体に対応付けられた車輪のリムをロックするための少なくとも2つのロックジョーであって、前記ジョーが互いから最大限の距離に配置される最大開放位置と、前記ジョーが互いから最小限の距離に配置される最小開放位置の間で近づいたり/離れたりする相互移動方向に少なくとも沿って移動する少なくとも2つのロックジョー、
−前記ジョーに対応付けられ、前記ジョーを前記最大開放位置と、前記最小開放位置の間で移動させるのに適した移動機構、および
−前記移動機構と、前記ジョーの少なくとも1つの間に配置され、前記最大開放位置および/または前記最小開放位置を調節するのに適した少なくとも1つの調節装置を備え、
前記調節装置が、
−概ね細長い形状であり、前記移動機構に対応付けられ、その固有の長手方向軸の周りを回転し、少なくとも1つの少なくとも1つのねじ込み部分を有する少なくとも1つの調節要素、および
−前記ジョーの少なくとも1つと一体式になるように対応付けられ、少なくとも1つのねじ込み穴を有し、この穴の中に前記調節要素の前記ねじ込み部分が係合する、少なくとも1つの可動要素であって、前記調節要素の前記長手方向軸の周りでの回転が、前記ねじ込み部分上で、近づいたり/離れたりする前記相互移動方向にほぼ平行な調節方向に沿って、該可動要素を移動させるのに適している少なくとも1つの可動要素を備え
前記調節装置が、前記調節要素に対する前記可動要素の並進を誘導するガイド機構を備えることを特徴とする器具。
【請求項2】
前記調節装置が、前記調節要素の先端に一体式に連結された少なくとも1つの把持要素を備えることを特徴とする、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記調節装置が、前記移動機構と、前記調節要素の間に配置された少なくとも1つの接続要素を備え、前記調節要素が、軸方向に回転するように前記接続要素に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記移動機構が、少なくとも1つの線形アクチュエータを備え、前記接続要素が、前記線形アクチュエータの少なくとも一部に一体式に連結されることを特徴とする、請求項3に記載の器具。
【請求項5】
前記移動機構が、少なくとも2つの線形アクチュエータを備え、前記接続要素が、前記線形アクチュエータの各々の部分と一体式に連結された少なくとも2つの実質的に対向する先端を有することを特徴とする、請求項4に記載の器具。
【請求項6】
前記ガイド機構が、少なくとも1つの細長いスロットを備え、該スロットが、前記調節方向にほぼ平行な方向に沿って前記可動要素上に延びており、該スロットの中に前記接続要素の少なくとも一部の摺動部分が適合されることを特徴とする、請求項3に記載の器具。
【請求項7】
前記ガイド機構が、少なくとも一組の前記細長いスロットを備え、該スロットが、前記調節方向にほぼ平行な方向に沿って、前記調節要素と実質的に反対側の前記可動要素の部分に延びており、該スロットの中に、前記接続要素のそれぞれの摺動部分が適合されることを特徴とする、請求項に記載の器具。
【請求項8】
前記可動要素が概ねカップ形状であり、前記調節要素の少なくとも一部が、前記可動要素の中に収容されることを特徴とする、請求項に記載の器具。
【請求項9】
前記移動機構と、実質的に互いに対向する前記2つのジョーの間に配置された少なくとも2つの前記調節装置を備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の器具。
【請求項10】
前記支持構造体が、修理工場の機械の前記回転装置に連結可能であり、少なくとも1つのホイールのリムを支えるのに適した少なくとも1枚のプレートであることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の器具。
【請求項11】
前記支持構造体が、前記プレート上に形成された少なくとも2つのガイドを備え、該ガイドの中に、前記ジョーを支えるそれぞれの摺動式のキャリッジが適合されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の器具。
【請求項12】
前記移動機構が、レバーの少なくとも1つのセルフセンタリングシステムを備え、該レバーが前記ジョーの各々に接続され、前記各ジョーを、前記支持構造体の回転の中心軸に対して同じ距離に維持するのに適していることを特徴とする、請求項1に記載の器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばメンテナンス作業を行なったり、あるいはリムおよび/またはタイヤ自体を交換するために、車両のホイールの関連するリムにタイヤを装備したり、取り外したりすることができる、いわゆる工場のタイヤ交換機の利用が知られている。
【0003】
このようなタイヤ交換機は一般に、ホイールのリムを回転させて把持し配置するための手段を支持し、リムロックスピンドルを有するベース構造体、ならびにタイヤをリムから取り外すおよび/またはタイヤに装備するのに適した1つまたは複数の工具を有する少なくとも1つの工具担持アームで成り立っている。
【0004】
ホイールのリムを回転させて把持し配置するための手段には様々な種類があり、様々な種類のリムロックスピンドルで構成されている。
【0005】
リムを回転させて把持し配置するための特定の種類の手段は、ホイールのリムの縁部を把持する把持手段で構成されている。
【0006】
このようなリムの縁部を把持するための把持手段は、例えばいわゆるジョーロックを備えたスピンドルで構成される場合がある。
【0007】
具体的にはジョーロックを備えたスピンドルは、リムのための締め付けプレートで構成されており、これは回転可能に中心の作業軸の周りでタイヤ交換機のベース構造体に適合され、リムの縁部の4つの把持用のジョーを有する。
【0008】
ジョーは、各々の支持スライド上に適合され、好適なアクチュエータの作動によって、プレートの中央から外に向かって、およびその反対に、プレートの中心でのジョーの位置決めに対応する閉鎖構成と、プレートの周辺部でのジョーの位置決めに対応する開放構成の間を移動する。
【0009】
具体的にはジョーを使用することで、外側と内側の両方でリムの縁部に係合することができる。
【0010】
ひとたび把持位置に移動すると、ジョーが、リムの縁部の各々の部分に対応して係合することで、リム自体をプレートにロックする。
【0011】
アクチュエータの利用によって一般に行なわれる調節に関係なく、さらにジョーの位置の調節を行なうことへの要望も知られており、これにより様々な寸法のリムに対してスピンドルを使用することが可能になる。
【0012】
具体的には、従来式のリムと比べて寸法が大きなリムを利用することがますます一般的になっており、広く普及している、その結果従来式のジョースピンドルを使用することができなくなるが、その理由は、完全に伸張したアクチュエータおよび最大開放位置にあるジョーによって実現可能な最大限の直径が、こういったリムの直径よりも小さいためである。
【0013】
このような問題を克服するために、各々のジョーを手動で調節することが知られており、これは、各々のジョーをそれぞれの支持スライド上で移動させ適切に位置決めすることによって行なわれる。
【0014】
さりとてこのような手動の作業は複雑な場合が多く、必要な時間から見てもコストがかかり、調節を行なう必要のある作業者がミスを犯すことで、スピンドルの正確な動作に悪影響を及ぼす可能性があるため、必ずしも効率的とは言えない。
【0015】
このような欠点を克服する目的で、EP1518718が知られており、ここではタイヤ交換機用のセルフセンタリング式の把持装置が記載されており、この装置は、互いから等距離にある複数の半径方向のスラットを有する支持プレートを備えており、このスラットの中に、リムに関係する把持ジョーが摺動式に挿入される。
【0016】
ジョーは、特定のレバーシステムを利用して互いに接続されるため、それらは常に、プレートの回転軸に対して等距離にあり、ジョーを半径方向に並進させるのに適したアクチュエータ手段に対応付けられている。
【0017】
さらにジョーの作業位置を変えるのに適した位置決め装置が、少なくとも1つのジョーと、アクチュエータ手段の間に配置され、この位置決め装置は、該アクチュエータに対してその動作距離を変えずに配置される。
【0018】
具体的には位置決め装置は、特定のクランクを備えたクランクシャフト、ジョーの1つと一体式の内筒に収容されるのに適したそのボタン、および作動手段に接続されたその外側ピンを備える。
【0019】
特定のロック手段が、2つの対向する対照的な作業位置においてクランクシャフトをロックするのに適している。
【0020】
それにも関わらず、このようなセルフセンタリング式の把持装置は、その欠点がなくならない。
【0021】
具体的には使用される位置決め装置は構造上複雑であり、それを実現させるには、タイヤ交換機のセルフセンタリング式の把持スピンドルの製造時間とコストにかなりの影響を及ぼす。
【0022】
別の欠点は、使用される位置決め装置は単に、2つの末端位置にジョーを位置決めすることができるだけであるため、ロックすべき特定の寸法のリムに応じて把持ジョーの位置を正確に調節することができないことである。
【0023】
さらにジョーを2つの末端位置にしか位置決めすることができないことから、連続した調節作業が必要となり、これには互いに異なる寸法のリムに対して順に作業する必要がある場合も含まれる。
【0024】
したがってこれは、タイヤ装着および/または取り外し全体の時間がかなり長くなることを意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0025】
【特許文献1】EP1 518 718
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
本発明の主たる目的は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具を提供することであり、この器具によって、アクチュエータを利用して行なわれる調節に関係なく、ジョーの位置をさらに調節することが可能になり、これは、構造的に簡素で合理的で、使用するのが簡単で効率がよく、費用が安い解決法を利用している。
【0027】
本発明の別の目的は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具を提供することであり、この器具によって、把持ジョーの位置を正確に調節することが可能になり、これはロックすべき特定の寸法のリムに応じて行なうことができる。
【0028】
本発明の別の目的は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具を提供することであり、この器具によって、異なる寸法のリムに対して装着/取り外し作業を行なう際に、ジョーを調節するのに必要な作業の数を相当減らすことが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記の目的は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具によって達成され、この器具は、
−修理工場の機械上などの回転装置に連結可能な支持構造体、
−支持構造体に対応付けられた車輪のリムをロックするための少なくとも2つのロックジョーであって、該ジョーが互いから最大限の距離に配置される最大開放位置と、該ジョーが互いから最小限の距離に配置される最小開放位置の間で近づいたり/離れたりする相互移動方向に少なくとも沿って移動する少なくとも2つのロックジョー、
−該ジョーに対応付けられ、該ジョーを該最大開放位置と、該最小開放位置の間で移動させるのに適した移動機構、および
−該移動機構と、該ジョーの少なくとも1つの間に配置され、該最大開放位置および/または該最小開放位置を調節するのに適した少なくとも1つの調節装置を備え、
該調節装置が、
−概ね細長い形状であり、該移動機構に対応付けられ、その固有の長手方向軸の周りを回転し、少なくとも1つの少なくとも1つのねじ山込み部分を有する少なくとも1つの調節要素、および
−該ジョーの少なくとも1つと一体式になるように対応付けられ、少なくとも1つのねじ込み穴を有し、この穴の中に調節要素の該ねじ込み部分が係合する、少なくとも1つの可動要素であって、該調節要素の該長手方向軸の周りでの回転が、該ねじ込み部分上で、近づいたり/離れたりする該相互移動方向にほぼ平行な調節方向に沿って、該可動要素を移動させるのに適している少なくとも1つの可動要素を備えることを特徴とする。
【0030】
本発明の他の特徴および利点は、修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするための器具の好ましい実施形態(但しそれが唯一ではない)の記載からより明らかになると思われ、この実施形態は、限定ではなく、純粋に1つの例として添付の図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】一般的なタイヤ交換機上に配置された本発明によるロック器具の不等角投影図である。
図2】本発明によるロック器具の詳細の不等角投影図である。
図3】本発明によるロック器具の詳細の不等角投影の部分断面図である。
図4】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図5】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図6】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図7】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図8】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図9】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図10】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
図11】本発明によるロック器具の調節装置の作動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
このような図面を特に参照すると、例えば修理工場の機械上などにある車両のホイールリムをロックするために使用される器具が全体的に1で示されている。
【0033】
器具1は、機械Bの従来式の回転装置Aに連結可能な支持構造体2を備える。
【0034】
好ましい一実施形態を参照すると、図面に示されるように、支持構造体2は、機械Bの装置Aに固定することができる1枚のプレートで構成されており、ホイールのリムを支えるのに適している。
【0035】
器具1はまた、プレート2に関連するリムをロックするための少なくとも2つのジョー3を備えており、これらのジョーは、互いから最大限の距離に配置される最大開放位置と、それらが互いから最小限の位置に配置される最小開放位置の間で近づいたり/離れたりする相互移動方向Dに沿って移動する。
【0036】
好ましくは図面に示されるように、器具1は、2組のジョー3を備えており、これらのジョーは、互いに対して直角に、近づいたり/離れたりする各々の移動方向Dに沿って移動する。
【0037】
具体的にはプレート2は、半径方向のスロットで構成され角度を成して等距離にある4つのガイド4を有しており、その内部にそれぞれの摺動式のキャリッジ5が適合されることで、各々のジョー3を支えている。
【0038】
しかしながら、図面に示されるものに対して異なる形状および寸法のプレートを有し、異なる数、構造および傾斜のジョー3を誘導するスロット4を有する異なる支持構造体2も除外することはできない。
【0039】
器具1は、移動機構6を備えており、この機構は、各々のジョー3に接続され、ジョー3を最大開放位置と最小開放位置の間で移動させるのに適している。
【0040】
通常、移動機構6は、セルフセンタリングレバーの適切なシステムを備えており、このレバーは各々のジョー3に接続され、各々のジョー3を、プレート2の回転の中心軸Cに対して常に同じ距離に維持するのに適している。
【0041】
好ましい一実施形態を参照すると、図面に示されるように、移動機構6は、2つの線形アクチュエータ7を備えている。
【0042】
線形アクチュエータ7は、例えば流体作動によるアクチュエータシリンダーで構成することができる。
【0043】
常に好ましい一実施形態を参照すると、図面に示されるように、セルフセンタリングレバーのシステムは、プレート2の下に配置され、4組の接続ロッド8を備えており、この接続ロッドは、一方の先端において、それぞれのキャリッジ5の下部に関節式に連結され、反対側の先端において、2つのそれぞれの回転可能なプレート9の角に関節式に連結されている。
【0044】
回転可能プレート9は概ね正方形であり、実質的に重なり合うように設置されており、プレート2の中心ピン10に対して空転することで、各々の1つの組の接続ロッド8が、近づいたり/離れたりするそれぞれのジョー3の移動方向Dに対して互いに対称になるように配置されている。
【0045】
有利には、器具1は、少なくとも1つの調節装置11を備えており、この装置は、移動機構6と、少なくとも1つのジョー3の間に配置され、ジョー自体を最大開放位置と最小開放位置に調節するのに適している。
【0046】
したがって、この調節装置11によって、ロックすべきリムのサイズによって、ジョー3の間の距離を調節することが可能になり、使用される線形アクチュエータ7の往復距離を変える必要はない。
【0047】
具体的には、調節装置11は、図2および図3において詳細にかつ好ましい一実施形態において示されており、
−概ね細長い形状であり、線形アクチュエータ7に接続され、その長手方向軸Eの周りを回転可能であり、少なくとも1つのねじ込み部分を有する1つの調節要素12、および
−ジョー3の1つのキャリッジ5と一体式に固定され、ねじ込み穴14を有しており、この穴の中に調節要素12のねじ込み部分が係合する1つの可動要素13を備える。
【0048】
有利には、調節要素12がその長手方向軸Eの周りで回転することによって、そのねじ込み部分上で、近づいたり/離れたりするジョー3の移動方向に平行な調節方向Fに沿って可動要素13を移動させることができる。
【0049】
具体的には、1つの好ましい実施形態を参照すると(但しこれが唯一の実施形態ではない)、調節要素12は、少なくとも1つのねじ込み部を有するピンで構成することができる。
【0050】
通常、調節装置11は、ピン12の先端に一体式に固定された把持要素15を備えており、この要素には容易に到達することができ、作業者が、ピン自体を掴み回転させ易くするのに好適であるように構成されている。
【0051】
具体的には、把持要素15は、外向きに曲げられたピン12の先端に一体式に固定された特定のノブで構成することができる。
【0052】
ピン12は、線形アクチュエータ7に固定された接続要素16に対して軸方向に回転するように接続されている。
【0053】
具体的には、接続要素16は、細長い形状の本体で構成され、2つの対向する先端を有しており、この2つの先端は、線形アクチュエータ7の各ピストンの先端にそれぞれ固定されている。
【0054】
接続要素16はまた、貫通穴を有する中央部分を備えており、この中に、ピン12が軸方向に回転可能に挿入される。
【0055】
第1および第2スラスト軸受が、接続要素16にある貫通穴の反対側の区域に対応するようにピン12に対して留められることで、ピン12が接続要素16に対して長手方向軸Eに沿って移動するのを阻止する。
【0056】
可動要素13は、概ねカップ形状であり、ピン12の少なくとも一部がその中に収容される。
【0057】
通常、調節装置11は、ピン12に対する可動要素13の並進を誘導するガイド機構17を備える。
【0058】
図面に示される特定の実施形態を参照すると、ガイド機構17は、一組の直線で細長いスロット17で構成されており、これらのスロットは、ピン12に対して反対側で、調節方向Fに平行な方向に沿って可動要素13の壁上に延びており、このスロットの中に、接続要素のそれぞれの摺動部分が適合される。
【0059】
有利には、好ましい一実施形態において、かつ図面に示されるように、器具1は、2つの調節装置11を備えており、これらの装置は、線形アクチュエータ7と、それぞれ対向するジョー3の間に配置される。
【0060】
具体的には、第2調節装置11は、各々の接続要素16を有しており、線形アクチュエータ7の各々のシリンダーの先端にそれぞれ固定された対向する先端を有する。
【0061】
第2調節装置11があることによって、具体的には、ジョー3が調節するためにより大きな動作距離を移動することが可能になる。
【0062】
器具1の作動が以下に記載され、図4から図10に概略的に示されている。
【0063】
具体的には、図4から図9には、器具1は、線形アクチュエータ7が完全に伸張し、よってジョー3が最大開放位置において互いから離れた状態で示されることが指摘されている。
【0064】
一方、図10および図11では、器具1は、線形アクチュエータ7が完全に回収され、よってジョー3が最小開放位置で互いに近づいた状態で示されている。
【0065】
最初の位置から始まって、ジョー3は、互いから規定された距離に配置される場合(図4および図5)、器具1を異なる寸法のリムに適合させるために、ジョー3の位置を精巧に調節する必要がある。
【0066】
この場合、作業者は、例えば調節装置11の一方を調節して、ピン12を動作距離の終端まで緩め、可動要素13を調節方向Fに沿ってプレート2の中心に向けて移動させることができる。
【0067】
可動要素13の移動は、それが固定されているキャリッジ5の移動に対応しており、その結果、全てのジョー3が、セルフセンタリングレバーシステムによって相互に接続されている互いに対して近づくように移動する(図6および図7)。
【0068】
必要であれば、第2調節装置11を操作して、ジョー3をさらに互いに対して近づけることもできる。
【0069】
例えば、この場合、作業者は、ピン12を動作距離の終端まで緩めることによって第2調節装置11を調節し、第2可動要素13を調節方向Fに沿ってプレート2の中心に向けて移動させることができる。
【0070】
第2可動要素13の移動は、それが固定されているキャリッジ5のさらなる移動に対応しており、その結果全てのジョーのさらなる移動に対応している(図8および図9)。
【0071】
完璧にするために、図10および図11において、装置1を上から見た図が示されており、線形アクチュエータ7が完全に回収され、ジョー3は最小開放位置にあり、できる限り互いに近寄っている。
【0072】
記載した発明がいかにして提案された目的を達成するかが実際に確認された。
【0073】
具体的には、調節装置11によって、線形アクチュエータ7を利用して行なわれる調節に関係なく、ジョー3の位置をさらに調節することが可能になり、これは、構造的に簡素で、合理的で、使用するのが簡単で効率的であり、かつ費用が安い解決法を利用して行なわれる。
【0074】
さらに、調節装置11によって、把持ジョー3の位置を正確に調節することが可能になり、これはロックすべき特定の寸法のリムに応じて行なうことができる。
【0075】
最後に、文献EP1518718に記載されるものなどの既知の解決法によって生じるものとは異なり、特定の調節装置11によって、異なる寸法のリムに対して装着/取り外し作業を行なう際に、ジョーを調節するのに必要な作業の数を相当減らすことができる。
【符号の説明】
【0076】
1 ロック器具
2 支持構造体
3 ジョー
4 ガイド
5 キャリッジ
6 移動機構
7 線形アクチュエータ
8 接続ロッド
9 回転可能なプレート
10 中心ピン
11 調節装置
12 調節要素
13 可動要素
14 ねじ込み穴
15 把持要素
16 接続要素
17 ガイド機構
A 回転装置
B 機械
C 中心軸
D 相互移動方向
E 長手方向軸
F 調節方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11