特許第5776988号(P5776988)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5776988
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】ケーブル固定アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/00 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
   H05K7/00 K
   H05K7/00 U
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-93674(P2013-93674)
(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公開番号】特開2014-146779(P2014-146779A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2014年1月8日
(31)【優先権主張番号】102103209
(32)【優先日】2013年1月28日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508003033
【氏名又は名称】フィホン テクノロジー カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PHIHONG TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シン−クアン
【審査官】 遠藤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−005678(JP,U)
【文献】 実開昭47−010897(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルおよび固定板を備えるケーブル固定アセンブリであり、
前記ケーブルは、ケーブル本体、および、前記ケーブル本体の端部に配置されたケーブルヘッド部を備え、
前記ケーブルヘッド部は、
第1の端部および第2の端部を有し、該第1の端部が前記ケーブル本体の端部に接続された応力解放部、
第1の端部および第2の端部を有し、該第1の端部が前記応力解放部の第2の端部の端部表面に配置された接合部、および、
前記接合部の第2の端部の側面の互いに反対側となる2箇所から延出する、2つの扇形状であるロック体を、備え、
前記固定板は、
前記固定板を貫通して形成され形状が、前記接合部および前記ロック体の全体形状と合致する接合孔、
前記固定板に形成され、前記接合孔と隣接し、誘導斜面および戻り防止面を備える少なくとも1つの戻り防止ブロック、および、
前記固定板に配置されて、前記ケーブルの前記ケーブル本体内にある導電性撚線を固定する、少なくとも1つのフックを、備え、
前記接合部および前記ロック体は、前記接合孔の中に挿入され、ある特定の角度回転させられ、前記ロック体は、前記誘導斜面上を移動して、前記戻り防止面によってロックされる、ことを特徴とするケーブル固定アセンブリ。
【請求項2】
前記固定板は、ブロッキング片をさらに備え、
前記ブロッキング片は、前記固定板に配置され、前記接合孔に隣接し、前記戻り防止ブロックと対向しており、
前記接合部は、筒形状であり
前記接合孔の形状は、円形と、円形において対向する2箇所から外側へと延出する2つの扇形とを組み合わせた形状を有し、
前記戻り防止ブロックおよび前記ブロッキング片は、前記接合孔の前記扇形の2つのエッジにそれぞれ隣接して配置される、請求項1に記載のケーブル固定アセンブリ。
【請求項3】
前記ブロッキング片は、ブロッキング表面を有し
2つのブロッキング片および2つの戻り防止ブロックがあり前記2つのブロッキング片は、前記接合孔に対して対角線上に配置され、前記2つの戻り防止ブロックは、前記接合孔に対して対角線上に配置される、請求項2に記載のケーブル固定アセンブリ。
【請求項4】
前記固定板を受容し、前記固定板と結合されるケースをさらに備え、
前記ケースは、前記ケースの側壁を貫通して形成されたスルーホールを備え前記ケーブル本体を前記スルーホールに通過させ
前記ロック体と前記応力解放部との間には、前記接合孔の側壁と合致する制限溝が形成される、請求項1に記載のケーブル固定アセンブリ。
【請求項5】
前記ケーブルヘッド部は、前記接合部の第2の端部の端部表面に配置された端末部をさらに備え、前記導電性撚線を受容するために、前記端末部、前記接合部および前記応力解放部を貫通するスルーホールが形成される、請求項1に記載のケーブル固定アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルに関し、さらに詳細には、ケーブル固定アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ほとんどの電子機器は、その機器がどのような機能を有しているかに関わらず、電源ケーブルまたは信号ケーブルなどのケーブルを有する。電源ケーブルは、電子機器に電気エネルギーを送るのに使用され、信号ケーブルは、電子機器に信号を送信するのに用いられることができる。ケーブルは、多くの方法で電子機器と組み合わせることができ、その方法は、一般に、取り外し可能な設計と取り外し不可能な設計とに分けることができる。
【0003】
ケーブルは、取り外し可能な設計では電子機器から取り外し可能でなければならず、この設計の場合、ケーブルの一方の端部は、プラグとして設計され、このプラグに適合するソケットが電子機器内に配置され、その結果プラグは、ソケットの中に挿入されてケーブルを電子機器と組み合わされる。プラグが電子機器内に配置される位置は、電子機器内の電子部品の構成に適合していなければならない。
【0004】
ケーブルは、取り外し不可能な設計の電子機器に固定され、電子機器から取り外されることはできず、この設計では、ケーブルの一方の端部に接合部が設計され、電子機器は、上方ハウジングおよび下方ハウジングを備えている。上方ハウジングおよび下方ハウジングには、これに対応する上方接合ノッチおよび下方接合ノッチがそれぞれ配置され、その結果、上方ハウジングおよび下方ハウジングは、ケーブルの接合部を上方接合ノッチと下方接合ノッチとの間に挟むようにして組み立てられることができる。ケーブルが電子機器内に固定される位置は、上方ハウジングが下方ハウジングと組み合わさる位置のみ可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の取り外し不可能な設計である電子機器の外観は、著しく制限されている。なぜなら、ケーブルは、上方ハウジングが下方ハウジングと組み合わさる組み立て位置に固定されるからである。例えば、電子機器の外観にケーブルが容易に見えないようにしたい場合に、ケーブルが電子機器の底(下方ハウジングの底)と組み合わさっていれば、プラグ−ソケットの設計しか適用できない。しかしながら、ケーブルを電子機器から取り外し可能にする必要がなければ、プラグ−ソケットの設計は、製造コストを上昇させるものになる。この問題を克服するため、製造者のなかには、ケーブルの接合部に外部紐を配置しているところがある。ケーブルを下方ハウジングにある環状のスルーホールに通した後、環状のスルーホールよりも外径の大きいナットが接合部の外部紐と嵌合し、ケーブルが下方ハウジングと組み合わさるようになる。しかしながら、ナットと外部紐との設計により、新たに組み立て工程が必要になり、この組み立てに工具を用いなければならず、これによって製造コストが上昇する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、本発明は、ケーブルおよび固定板を備えるケーブル固定アセンブリを開示する。ケーブルは、ケーブル本体、およびケーブル本体の一方の端部に配置されたケーブルヘッド部を備える。ケーブルヘッド部は、応力解放部、接合部およびロック体を備える。応力解放部の第1の端部が、ケーブル本体の端部に接続される。接合部の第1の端部が、応力解放部の第2の端部の端部表面に配置される。ロック体は、接合部の第2の端部の両サイドの表面に配置され、接合部の第2の端部から延出する。ロック体は、扇形状であってよい。固定板は、接合孔、少なくとも1つの戻り防止ブロックおよび少なくとも1つのフックを備える。接合孔は、固定板を貫通して形成される。接合孔の形状は、接合部およびロック体の全体形状と合致する。少なくとも1つの戻り防止ブロックは、固定板に形成され、接合孔と隣接する。少なくとも1つの戻り防止ブロックは、誘導斜面および戻り防止面を備える。少なくとも1つのフックは、固定板上に形成されて、ケーブルのケーブル本体内にある導電性撚線を固定する。接合部およびロック体は、接合孔の中に挿入され、ある特定の角度回転させられ、ロック体は、誘導斜面上を移動し、戻り防止面によってロックされる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の1つの利点は、ケーブルを固定する位置が制限されない状態で、ケーブルを結合ケース上にしっかりと固定できる点である。
【0008】
本発明のもう1つの利点は、本発明によりケーブルヘッド部から曝露している導電性撚線を固定するまたは隠すことができる点である。
【0009】
これらの利点およびその他の利点は、添付の図面を用いて取り上げた以下の好適な実施形態および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は、本明細書に記載したいくつかの好適な実施形態および詳細な説明文ならびに以下の添付図面により理解されるであろう。
【0011】
図1】本発明の一実施形態によるケーブルの図である。
図2】本発明の一実施形態による固定板の図である。
図3】本発明の一実施形態によるケーブル固定アセンブリの組み立てステップを示す図である。
図4】本発明の一実施形態によるケーブル固定アセンブリの組み立てステップを示す図である。
図5】本発明の一実施形態によるケーブル固定アセンブリの組み立てステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を好適な実施形態および態様に沿って説明していくが、これらの説明は、本発明の構造および工程を明らかにするものであり、本発明の特許請求の範囲を説明するためだけのものであって限定するためのものではない。したがって、本明細書における好適な実施形態以外に、本発明を他の実施形態で広く使用してもよい。
【0013】
本発明は、ケーブル固定アセンブリを開示する。図1図2および図4に示すように、本発明の1つの実施形態によれば、本発明のケーブル固定アセンブリは、ケーブル10および結合ケース20を備える。1つの実施形態では、図1に示すように、ケーブル10は、ケーブル本体101およびケーブルヘッド部102を備える。図3を参照すると、ケーブル本体101は、絶縁外層およびこの絶縁外層に覆われた導電性撚線を備える。ケーブルヘッド部102の一方の端部にあるの導電性撚線は、図3に示すように曝露している。図1に示すように、ケーブル本体101は、2つの端部を有し、一方の端部は公知のコネクタ(図示せず)を具備し、もう一方の端部はケーブルヘッド部102を具備している。図1を参照すると、ケーブルヘッド部102は、ケーブル本体101の端部から順に、応力解放部1021、接合部1022および端末部1025を備える。応力解放部1021の第1の端部は、ケーブル本体101に接続され、1つの実施形態では、応力解放部1021は、オーバーモールド成形によって比較的柔らかい絶縁ゴムで形成されてよい。比較的柔らかい絶縁ゴムで形成された応力解放部1021は、湾曲可能で、外側への引っ張り力に耐え得るため、ケーブル本体101が外部の力で引っ張られた際に極めて大きい応力がかかることによって生じるひび割れや剥離を防止できる。接合部1022の第1の端部は、応力解放部1021の第2の端部の端部表面に形成される。1つの実施形態では、接合部1022の形状には、筒状部を含んでよいがこれに限定されなくてもよい。ロック体1023は、接合部1022の第2の端部の両サイドの表面に形成され、この表面から延出している。応力解放部1021とロック体1023との間には、制限溝1024が形成される。端末部1025は、接合部1022の第2の端部の端部表面に形成される。1つの実施形態では、導電性撚線をケーブル本体101内に受容するために、端末部1025、接合部1022および応力解放部1021を貫通するスルーホール1026を形成することができる。1つの実施形態では、接合部1022、ロック体1023および端末部1025は、インモールド成形によって比較的硬い絶縁ゴムで形成されてよい。
【0014】
本発明の1つの実施形態では、図2および図4に示すように、結合ケース20は、ケース207および固定板201を備える。図2を参照すると、接合孔202が固定板201を貫通して形成される。接合孔202の形状は、接合部1022および2つのロック体1023の全体形状と合致する。1つの実施形態では、接合孔202の形状は、環状であって、この環状部の両サイドから延出する2つの扇形を有する環状であってよい。固定板201には位置固定領域203が形成され、この領域は、接合孔202の扇形のない両サイドに隣接する。接合孔202の扇形部は、外側円弧部および両サイドの2つの短エッジを有する。ブロッキング片205および戻り防止ブロック204が、接合孔202の扇形部の2つの短エッジにそれぞれ隣接して配置される。2つのブロッキング片205および2つの戻り防止ブロック204は、対角線上に配置される。図2に示すように、戻り防止ブロック204は、右回り方向に向かって傾斜する誘導斜面2041およびこの誘導斜面2041の一番上から位置固定領域203まで垂直に延びる戻り防止表面2042を有する。ブロッキング片205は、位置固定領域203に垂直なブロッキング表面2051を有する。図2および図5を参照すると、1つまたは複数のフック206が固定板201上に左右互い違いになるように配置され、ケーブルヘッド部102から曝露している導電性撚線をフック206の凹状部分が受容するようになっている。1つの実施形態では、複数のフック206の水平方向の位置は、接合孔202の位置と全体的に一直線になるように配列されることができ、ケーブル10から曝露している導電性撚線を上向きに曲げて、この撚線をフック206の凹状部分内に設置するようにする。図4に示すように、スルーホール208が、ケース207の側壁の接合孔202の高さと一致する高さに設けられ、ケーブル10のケーブル本体101がこのスルーホールを通過する。
【0015】
図1から図5を参照すると、本発明の1つの実施形態では、導電性撚線を内包するケーブル10のケーブルヘッド部102は、固定板201で接合孔202と一直線になるように配列される。次に、接合部1022、ロック体1023、端末部1025および曝露している導電性撚線が、接合孔202の中に挿入され、制限溝1024は、接合孔202の側壁と一致する。続いて、ケーブル10が右回りに回されると、ロック体1023が戻り防止ブロック204の誘導斜面2041と接触して、誘導斜面2041上を動き、わずかに塑性変形して誘導斜面2041を横断し、さらに位置固定領域203の中に移動し、2つの戻り防止ブロック204の戻り防止面2042および2つのブロッキング片205のブロッキング表面2051によってロックされる。ロック体1023は、逆の左回りに回転することはできず、ケーブルは、結合ケース20の固定板201に直接固定され、固定板201から取り外されることはできない。次に、図4に示すように、ケーブル10を固定した固定板201は、ケース207内に設定され、ケーブル10のケーブル本体101は、ケース207のスルーホール208の中に挿入されて、固定板201がケース207の側壁に取り付けられる。1つの実施形態では、熱溶着方法、またはネジ留め方法などの他の方法を用いて、固定板201をケース207に固定することができる。続いて、図5に示すように、ケーブルヘッド部102から曝露している導電性撚線は、上向きに折り曲げられ、固定板201上にあるフック206の凹状部分内に設置されることができる。したがって、ケーブル10を固定板201上に固定できるだけでなく、ケーブルヘッド部102から曝露している導電性撚線も固定するまたは隠すことができる。
【0016】
上記の説明は、本発明の好適な実施形態である。この実施形態は、説明のみを目的として記載したものであって限定するものではなく、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、当業者によって数々の変更および修正が加えられてもよいことは理解されるはずである。そうしたあらゆる修正および変更は、請求項に記載された発明またはその均等物の範囲内に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
図5