(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0024】
以下では、「車両」の代表例として、消防車の構成について説明する。また、「少なくとも1つのライト」の代表例として、消防車の左側面に設置される警光灯と消防車の右側面に設置される警光灯と消防車の後面に設置される警光灯と、上面に設置される散光式警光灯の構成について説明する。ただし、「車両」は、はしご車、パトカー、救急車などの他の緊急車両や、普通自動車、トラック、ゴミ収集車、フォークリフト、建設機械などの他の車両であってもよい。また、「少なくとも1つのライト」は、車両の前面または後面または上面に設置されるライトや、ヘッドライト、フォグランプ、ウィンカーランプ、ワーニングライト、ブレーキランプ、散光式警光灯などの設置車両の外から視認できるライトであってもよい。
【0025】
[実施の形態1]
<動作概要>
まずは、本実施の形態に係る消防車10の第1の動作概要について説明する。
図1は、本実施の形態に係る消防車10の第1の動作概要を示すイメージ図である。
【0026】
図1を参照して、複数の消防車10が消火作業を行っている。複数の消防車の各々には、ホース101が取り付けられている。各々のホースの先の筒先102は消防士に保持されている。複数の消防車10の間には、火事の現場監督者が立っている。
【0027】
このとき、消防士は、対応する消防車10から離れた位置に立っている。現場監督者も、複数の消防車から離れた位置に立っている。
【0028】
消防車10の左側面の上部には、複数のライト131L〜134Lが前後方向に並べて設置されている。消防車10の左側面の後部には、複数のライト135L〜137Lが上下方向に並べて設置されている。消防車10の
左側面の中央部には、複数のライト138L〜139Lが上下方向に並べて設置されている。
【0029】
同様に、消防車10の右側面の上部には、複数のライトが前後方向に並べて設置されている。消防車10の
右側面の後部には、複数のライトが上下方向に並べて設置されている。消防車の右側面の中央部には、複数のライトが上下方向に並べて設置されている。
【0030】
同様に、消防車10の後面の上部には、複数のライトが左右方向に並べて設置されている。消防車10の後面の右部には、複数のライトが上下方向に並べて設置されている。消防車10の右側面の左部には、複数のライトが上下方向に並べて設置されている。
【0031】
本実施の形態に係る消防車10は、消防車の状態に応じて、消防車の外面に設置されている上記のライトの点灯方法を変更する。
【0032】
具体的には、消防車10は、放水用のポンプ(
図2におけるポンプ103)、水タンク(
図2におけるタンク104)を含む。消防車10は、ポンプの稼働状態を検知して、当該稼動状態に応じて点灯または点滅するライトを変更したり、ライトの点灯または点滅パターンを変更する。また、消防車10は、ポンプまたはホース101から吐き出される水量を検知して、当該水量に応じて点灯または点滅するライトを変更したり、ライトの点灯または点滅パターンを変更する。消防車10は、タンクに貯められている水の量を検知して、水の量に応じて点灯または点滅するライトを変更したり、ライトの点灯または点滅パターンを変更する。消防車10は、消防士による筒先102の操作状態を検知して、当該操作状態に応じて点灯または点滅するライトを変更したり、ライトの点灯または点滅パターンを変更する。
【0033】
このように、本実施の形態に係る消防車10は、消防車10の状態に応じて消防車10の外面に設置されたライトの点灯方法が変わるので、消防車10から離れた位置で作業する者が、消防車10の状態を把握し易くなる。つまり、消防車10の外面が一種の表示機器の役割を果たすことによって、消防車10の状態を把握し易くなる。
以下、このような機能を実現するための消防車10の構成について詳述する。
【0034】
<ライト制御システム100Aの全体構成>
まず、本実施の形態に係る消防車10に搭載されるライト制御システム100Aの構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係るライト制御システム100Aの構成を示すブロック図である。
【0035】
図2を参照して、本実施の形態に係るライト制御システム100Aは、ポンプセンサ123と、タンクセンサ124と、筒先センサ122と、散光式警光灯130と、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mと、スピーカ140と、ライトの操作機110とを含む。
【0036】
ポンプセンサ123は、ポンプ103の稼働状態(たとえば、負荷、回転数、流量など)を検知する。ポンプセンサ123は、ポンプ103の稼働状態を操作機110に入力する。
【0037】
タンクセンサ124は、タンク104に貯められている水の量を検知する。タンクセンサ124は、水の量を操作機110に入力する。
【0038】
筒先センサ122は、筒先102での操作状態(使用状態)を検知する。筒先センサ122は、操作状態を操作機110に入力する。たとえば、筒先センサ122は、筒先102の開口率を検知する。
【0039】
散光式警光灯130は、消防車10の上面の前部に設置されている。以下、消防車10の側面および後面に設置されるライトについて、詳述する。
【0040】
第1の左ライト131L〜第4の左ライト134Lは、消防車10の左側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の左ライト135L〜第7の左ライト137Lは、消防車10の左側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の左ライト138L〜第9の左ライト139Lは、消防車10の左側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0041】
第1の右ライト131R〜第4の右ライトは、消防車10の右側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の右ライト〜第7の右ライトは、消防車10の右側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の右ライト〜第9の右ライト139Rは、消防車10の右側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0042】
第1の後ライト131M〜第3の後ライトは、消防車10の後面の上部に、左右方向に並べて設置されている。第4の後ライト〜第6の後ライトは、消防車10の後面の右部に、上下方向に並べて設置されている。第7の後ライト〜第9の後ライト139Mは、消防車10の後面の左部に、上下方向に並べて設置されている。
【0043】
散光式警光灯130、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、回転灯ユニットやLED点滅ユニットなどの灯火ユニットを含む。散光式警光灯130、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、操作機110から出力値や点滅周期や回転速度を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてランプを点灯または点滅させたり、ランプを回転させたりする。
【0044】
スピーカ140は、操作機110からの指令に基づいて、音声を出力する。たとえば、スピーカ140は、操作機110から出力値やサイレンの種類を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてサイレンなどの音声を出力する。
【0045】
操作機110は、プロセッサ111と、メモリ112と、通信インターフェイス113と、スイッチ114と、ディスプレイ115と、時計116を含む。
【0046】
メモリ112は、各種のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)および/またはハードディスクなどによって実現される。メモリ112は、プロセッサ111によって実行される制御プログラムと、消防車10の状態とライトの点灯方法との対応関係を示すライトテーブル112Aとを記憶する。
【0047】
図3は、本実施の形態に係るライトテーブル112Aを示すイメージ図である。
図3を参照して、ライトテーブル112Aは、検知対象を特定するための識別情報(対象番号)と、当該検知対象の名称と、点滅パターンとを対応付けて記憶する。ライトテーブル112Aは、検知対象毎に、検知結果の種類と、検知結果の範囲と、点灯または点滅させるべきライトの個数とを対応付けて記憶する。ただし、ライトテーブル112Aは、
図3に示していない他の検知対象に関する情報を含んでもよい。また、ライトテーブル112Aは、ライトの個数の代わりに、点灯または点滅させるべきライトを特定する情報を記憶してもよい。
【0048】
通信インターフェイス113は、操作機110の外部の機器とデータ通信を行う。たとえば、通信インターフェイス113は、ポンプセンサ123、タンクセンサ124、筒先センサ122からのデータを、プロセッサ111に受け渡す。通信インターフェイス113は、プロセッサ111からの指令に基づいて、散光式警光灯130、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139M、スピーカ140に指令を送信する。
【0049】
スイッチ114は、ユーザからの命令を受け付けて、ユーザからの命令をプロセッサ111に入力する。たとえば、スイッチ114は、散光式警光灯130、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの点灯方法を指定するための命令やスピーカ140の出力方法を指定するための命令を受け付ける。
【0050】
ディスプレイ115は、プロセッサ111からの指令に基づいて、文字や画像を出力する。なお、操作機110は、スイッチ114とディスプレイ115との代わりに、タッチパネルを含んでもよい。
【0051】
時計116は、プロセッサ111に現在時刻を入力する。時計116は、所定の時点からの経過時間を計測するためのタイマの役割も果たし、プロセッサ111に当該経過時間(タイマカウント)も入力する。ただし、時計116の代わりに、単なるタイマを利用してもよい。
【0052】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ポンプセンサ123からポンプ103の稼働状態(負荷または回転数)を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、ポンプ103の稼働状態に対応するライトの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0053】
具体的には、プロセッサ111は、ポンプ103の負荷または回転数が小さい場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mをシングルフラッシュさせてもよい。
【0054】
プロセッサ111は、ポンプ103の負荷または回転数が中程度の場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136L)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトとをシングルフラッシュさせてもよい。
【0055】
そして、プロセッサ111は、ポンプ103の負荷または回転数が大きい場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと第3の左ライト133Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと第7の左ライト137L)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトと第3の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトと第3の右ライトをシングルフラッシュさせてもよい。
【0056】
所定時間が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、タンクセンサ124からタンク104に貯められている水の量を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、タンク104に貯められている水の量に対応するライトの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0057】
具体的には、プロセッサ111は、タンク104の水量が少ない場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)をダブルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mをダブルフラッシュさせてもよい。
【0058】
プロセッサ111は、タンク104の水量が中程度である場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136L)をダブルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトとをダブルフラッシュさせてもよい。
【0059】
そして、プロセッサ111は、タンク104の水量が多い場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと第3の左ライト133Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと第7の左ライト137L)をダブルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトと第3の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトと第3の右ライトをダブルフラッシュさせてもよい。
【0060】
所定時間(たとえば、5秒)が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ポンプセンサ123からポンプ103の稼働状態(ポンプから吐き出される流量)を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、ポンプ103から吐き出される流量に対応するライトの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0061】
ただし、ホース101や筒先102に、ホース101から吐き出される流量を測定するためのセンサを取り付けてもよい。そして、プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、ホース101から吐き出される流量に対応するライトの点灯方法を特定してもよい。
【0062】
具体的には、プロセッサ111は、流量が少ない場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)をトリプルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mをトリプルフラッシュさせてもよい。
【0063】
プロセッサ111は、流量が中程度の場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136L)をトリプルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトとをトリプルフラッシュさせてもよい。
【0064】
そして、プロセッサ111は、流量が多い場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと第3の左ライト133Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと第7の左ライト137L)をトリプルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトと第3の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトと第3の右ライトをトリプルフラッシュさせてもよい。
【0065】
所定時間が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、筒先センサ122から筒先102の操作状態を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、筒先の操作状態に応じた点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0066】
具体的には、プロセッサ111は、開口率が小さい場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)を点灯させる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mを点灯させてもよい。
【0067】
プロセッサ111は、開口率が中程度の場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136L)を点灯させる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトとを点灯させてもよい。
【0068】
そして、プロセッサ111は、開口率が大きい場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと第3の左ライト133Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと第7の左ライト137L)を点灯させる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトと第3の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトと第3の右ライトを点灯させてもよい。
【0069】
<操作機110によるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係る操作機110による左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの制御処理について詳述する。
図4は、本実施の形態に係る操作機110による左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの制御処理を示すフローチャートである。
【0070】
図4を参照して、本実施の形態に係るプロセッサ111は、スイッチ114を介して、状態点灯モードへ移行する命令を受け付けると、以下の処理を実行する。ただし、プロセッサ111は、操作機110の電源がONされると、(状態点灯モードでなくても)以下の処理を実行してもよい。
【0071】
プロセッサ111は、メモリ112の変数nに1を代入する(ステップS102)。プロセッサ111は、時計116を利用して、タイマをスタートさせる(ステップS104)。
【0072】
プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、識別番号1の検索対象に対応する点灯または点滅パターンを特定する(ステップS106)。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、識別番号1の検索対象に対応するセンサから測定データを受信する(ステップS108)。
【0073】
プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、測定データが含まれる範囲(レベル)を特定する(ステップS110)。プロセッサ111は、ライトテーブル112Aを参照して、特定された範囲に対応する点灯または点滅させるべきライトを特定する(ステップS112)。
【0074】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、特定されたライトを特定された点灯または点滅パターンで点灯または点滅させる(ステップS114)。すなわち、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、特定されたライトに点灯または点滅パターンを示す命令を送信する。あるいは、プロセッサ111は、点灯または点滅パターンに合わせて、通信インターフェイス113を介して特定されたライトにON/OFF命令を送信する。
【0075】
プロセッサ111は、時計116を参照して、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS116)。プロセッサ111は、所定時間が経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、ステップS116からの処理を繰り返す。なお、ライトがON/OFF命令しか受け付けない場合には、プロセッサ111は、ステップS114からの処理を繰り返す。
【0076】
プロセッサ111は、所定時間が経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、変数nをインクリメントする(ステップS118)。プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えているか否かを判断する(ステップS120)。
【0077】
プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えていない場合(ステップS120にてYESである場合)、ステップS104からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えている場合(ステップS120にてYESである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0078】
<ライトテーブルの変形例>
次に、本実施の形態に係るライトテーブルの変形例について説明する。上述した実施の形態1に係るライト制御システム100Aは、検知対象毎に点滅パターンが異なり、レベルに応じて点灯または点滅するライトの個数が変化するものであった。しかしながら、ライト制御システム100Aは、検知対象毎に点灯または点滅するライトの個数が異なり、レベルに応じて点滅パターンが変化してもよい。
【0079】
なお、メモリ112に記憶されるデータとプロセッサ111の動作以外の構成は、実施の形態1に係るそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0080】
図5は、本変形例に係るライトテーブル112Bを示すイメージ図である。
図5を参照して、本変形例のライトテーブル112Bは、検知対象を特定するための識別情報(対象番号)と、当該検知対象の名称と、ライトの個数とを対応付けて記憶する。ライトテーブル112Bは、検知対象毎に、検知結果の種類と、検知結果の範囲と、点灯または点滅パターンとを対応付けて記憶する。なお、ライトテーブル112Bは、ライトの個数の代わりに、点灯または点滅させるべきライトを特定する情報を記憶してもよい。
【0081】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ポンプセンサ123からポンプ103の稼働状態(負荷または回転数)を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、ポンプ103の稼働状態に対応するライトとその点灯方法とを特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0082】
所定時間(たとえば、5秒)が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、タンクセンサ124からタンク104に貯められている水の量を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、タンクに貯められている水の量に対応するライトとその点灯方法とを特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0083】
所定時間が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ポンプセンサ123からポンプ103の稼働状態(ポンプから吐き出される流量)を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、ポンプ103から吐き出される流量に対応するライトとその点灯方法とを特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0084】
ただし、ホース101や筒先102に、ホース101から吐き出される流量を測定するためのセンサを取り付けてもよい。そして、プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、ホース101から吐き出される流量に対応するライトの点灯方法を特定してもよい。
【0085】
所定時間が経過すると、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、筒先センサ122から筒先102の操作状態を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、筒先の操作状態に応じたライトとその点灯方法とを特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0086】
<操作機110によるライト制御処理>
次に、本変形例に係る操作機110による左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの制御処理について詳述する。
図6は、本変形例に係る操作機110による左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの制御処理を示すフローチャートである。
【0087】
図6を参照して、本変形例に係るプロセッサ111は、スイッチ114を介して、状況点灯モードへ移行する命令を受け付けると、以下の処理を実行する。ただし、プロセッサ111は、操作機110の電源がONされると、(状況点灯モードでなくても)以下の処理を実行してもよい。
【0088】
プロセッサ111は、メモリ112の変数nに1を代入する(ステップS202)。プロセッサ111は、時計116を利用して、タイマをスタートさせる(ステップS204)。
【0089】
プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、識別番号1の検索対象に対応する点灯または点滅させるべきライトを特定する(ステップS206)。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、識別番号1の検索対象に対応するセンサから測定データを受信する(ステップS208)。
【0090】
プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、測定データが含まれる範囲(レベル)を特定する(ステップS210)。プロセッサ111は、ライトテーブル112Bを参照して、特定された範囲に対応する点灯または点滅パターンを特定する(ステップS212)。
【0091】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、特定されたライトを特定された点灯または点滅パターンで点灯または点滅させる(ステップS214)。すなわち、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、特定されたライトに点灯または点滅パターンを示す命令を送信する。あるいは、プロセッサ111は、点灯または点滅パターンに合わせて、通信インターフェイス113を介して特定されたライトにON/OFF命令を送信する。
【0092】
プロセッサ111は、時計116を参照して、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS216)。プロセッサ111は、所定時間が経過していない場合(ステップS216にてNOである場合)、ステップS216からの処理を繰り返す。なお、ライトがON/OFF命令しか受け付けない場合には、プロセッサ111は、ステップS214からの処理を繰り返す。
【0093】
プロセッサ111は、所定時間が経過している場合(ステップS216にてYESである場合)、変数nをインクリメントする(ステップS218)。プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えているか否かを判断する(ステップS220)。
【0094】
プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えていない場合(ステップS220にてYESである場合)、ステップS204からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、変数nが、検索対象の個数を超えている場合(ステップS220にてYESである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0095】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1に係るライト制御システム100Aは、消防車10に利用されるものであった。ライト制御システムは、消防車以外の車両に適用することも可能である。
【0096】
以下では、ゴミ収集車に利用されるライト制御システム100Bについて説明する。
図7は、本実施の形態に係るライト制御システム100Bの構成を示すブロック図である。
【0097】
図7を参照して、本実施の形態に係るライト制御システム100Bは、ゴミセンサ126と、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mと、スピーカ140と、ライトの操作機110とを含む。
【0098】
ゴミセンサ126は、収納されているゴミの量(ゴミの重量または満タンに対する割合など)を検知する。ゴミセンサ126は、ゴミの量を操作機110に入力する。
【0099】
第1の左ライト131L〜第4の左ライト134Lは、ゴミ収集車の左側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の左ライト135L〜第7の左ライト137Lは、ゴミ収集車の左側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の左ライト138L〜第9の左ライト139Lは、ゴミ収集車の左側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0100】
第1の右ライト131R〜第4の右ライトは、ゴミ収集車の右側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の右ライト〜第7の右ライトは、ゴミ収集車の右側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の右ライト〜第9の右ライト139Rは、ゴミ収集車の右側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0101】
第1の後ライト131M〜第3の後ライトは、ゴミ収集車の後面の上部に、左右方向に並べて設置されている。第4の後ライト〜第6の後ライトは、ゴミ収集車の後面の右部に、上下方向に並べて設置されている。第7の後ライト〜第9の後ライト139Mは、ゴミ収集車の後面の左部に、上下方向に並べて設置されている。
【0102】
左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、回転灯ユニットやLED点滅ユニットなどの灯火ユニットを含む。左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、操作機110から出力値や点滅周期や回転速度を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてランプを点灯または点滅させたり、ランプを回転させたりする。
【0103】
スピーカ140は、操作機110からの指令に基づいて、音声を出力する。たとえば、スピーカ140は、操作機110から出力値やサイレンの種類を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてサイレンなどの音声を出力する。
【0104】
操作機110は、プロセッサ111と、メモリ112と、通信インターフェイス113と、スイッチ114と、ディスプレイ115とを含む。
【0105】
メモリ112は、各種のRAM、ROMおよび/またはハードディスクなどによって実現される。本実施の形態に係るメモリ112は、プロセッサ111によって実行される制御プログラムと、ゴミの量とライトの点灯方法との対応関係を示すライトテーブル112Cとを記憶する。
【0106】
図8は、本実施の形態に係るライトテーブル112Cを示すイメージ図である。
図8を参照して、ライトテーブル112Cは、検知対象を特定するための識別情報(対象番号)と、当該検知対象の名称と、点滅パターンとを対応付けて記憶する。ライトテーブル112Cは、検知対象毎に、検知結果の種類と、検知結果の範囲と、点灯または点滅させるべきライトの個数とを対応付けて記憶する。
【0107】
本実施の形態においては、検知対象の名称を「ゴミの量」とし、ゴミの量を表す点滅パターンを「シングルフラッシュ」とする。そして、ゴミの収納量と、点灯または点滅させるべきライトの個数とを対応付けて記憶する。ただし、ライトテーブル112Cは、他の検知対象に関する情報を含んでもよい。なお、ライトテーブル112Cは、ライトの個数の代わりに、点灯または点滅させるべきライトを特定する情報を記憶してもよい。
【0108】
通信インターフェイス113は、操作機110の外部の機器とデータ通信を行う。たとえば、通信インターフェイス113は、ゴミセンサ126からのデータを、プロセッサ111に受け渡す。通信インターフェイス113は、プロセッサ111からの指令に基づいて、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139M、スピーカ140に指令を送信する。
【0109】
スイッチ114は、ユーザからの命令を受け付けて、ユーザからの命令をプロセッサ111に入力する。たとえば、スイッチ114は、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの点灯方法を指定するための命令やスピーカ140の出力方法を指定するための命令を受け付ける。
【0110】
ディスプレイ115は、プロセッサ111からの指令に基づいて、文字や画像を出力する。なお、操作機110は、スイッチ114とディスプレイ115との代わりに、タッチパネルを含んでもよい。
【0111】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ゴミセンサ126からゴミ収集車に収納されているゴミの量を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Cを参照して、ゴミの量に対応するライトの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0112】
具体的には、プロセッサ111は、ゴミの量が少ない場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mをシングルフラッシュさせてもよい。
【0113】
プロセッサ111は、ゴミの量が中程度の場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトとをシングルフラッシュさせる。
【0114】
そして、プロセッサ111は、ゴミの量が多い場合に、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lと第3の左ライト133Lと(または第5の左ライト135Lと第6の左ライト136Lと第7の左ライト137Lと)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rと第2の右ライトと第3の右ライトおよび/または第1の後ライト131Mと第2の後ライトと第3の右ライトをシングルフラッシュさせる。
【0115】
<ライトテーブルの変形例>
次に、本実施の形態に係るライトテーブルの変形例について説明する。上述した実施の形態2に係るライト制御システム100Bは、検知対象毎に点滅パターンが異なり、レベルに応じて点灯または点滅するライトの個数が変化するものであった。しかしながら、上述した実施の形態1の変形例と同様に、ライト制御システム100Bは、検知対象毎に点灯または点滅するライトの個数が異なり、レベルに応じて点滅パターンが変化してもよい。
【0116】
なお、メモリ112に記憶されるデータとプロセッサ111の動作以外の構成は、実施の形態1に係るそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0117】
図9は、本変形例に係るライトテーブル112Dを示すイメージ図である。
図9を参照して、本変形例のライトテーブル112Dは、検知対象を特定するための識別情報(対象番号)と、当該検知対象の名称と、点灯または点滅させるべきライトの個数とを対応付けて記憶する。ライトテーブル112Dは、検知対象毎に、検知結果の種類と、検知結果の範囲と、点滅パターンとを対応付けて記憶する。
【0118】
本実施の形態においては、検知対象の名称を「ゴミの量」とし、ゴミの量を表すライトの個数を「1」とする。そして、ゴミの収納量と、点灯または点滅パターンとを対応付けて記憶する。ただし、ライトテーブル112Dは、他の検知対象に関する情報を含んでもよい。なお、ライトテーブル112Dは、ライトの個数の代わりに、点灯または点滅させるべきライトを特定する情報を記憶してもよい。
【0119】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、ゴミセンサ126からゴミ収集車に収納されているゴミの量を取得する。プロセッサ111は、ライトテーブル112Dを参照して、ゴミの量に対応するライトとその点滅パターンとを特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0120】
具体的には、プロセッサ111は、ゴミの量が少ない場合に、第1の左ライト131Lのみ(または第5の左ライト135Lのみ)をシングルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または後ライト131Mをシングルフラッシュさせてもよい。
【0121】
プロセッサ111は、ゴミの量が中程度の場合に、第1の左ライト131L(または第5の左ライト135L)をダブルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または第1の後ライト131Mとをダブルフラッシュさせてもよい。
【0122】
そして、プロセッサ111は、ゴミの量が多い場合に、第1の左ライト131L(または第5の左ライト135L)をトリプルフラッシュさせる。このとき、プロセッサ111は、第1の右ライト131Rおよび/または第1の後ライト131Mをトリプルフラッシュさせる。
【0123】
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1に係るライト制御システム100Aは、消防車10に利用されるものであった。また、上述した実施の形態2に係るライト制御システム100Aは、ゴミ収集車に利用されるものであった。ライト制御システムは、消防車とゴミ収集車以外の車両に適用することも可能である。
【0124】
以下では、車両全般に利用されるライト制御システム100Cについて説明する。
図10は、本実施の形態に係るライト制御システム100Cの構成を示すブロック図である。
【0125】
図10を参照して、本実施の形態に係るライト制御システム100Cは、右負荷センサ127と、左負荷センサ128と、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mと、スピーカ140と、ライトの操作機110とを含む。
【0126】
右負荷センサ127は、車両の右タイヤに係る負荷を検知する。右負荷センサ127は、右タイヤに係る負荷を操作機110に入力する。
【0127】
第1の左ライト131L〜第4の左ライト134Lは、車両の左側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の左ライト135L〜第7の左ライト137Lは、車両の左側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の左ライト138L〜第9の左ライト139Lは、車両の左側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0128】
第1の右ライト131R〜第4の右ライトは、車両の右側面の上部に、前後方向に並べて設置されている。第5の右ライト〜第7の右ライトは、車両の右側面の後部に、上下方向に並べて設置されている。第8の右ライト〜第9の右ライト139Rは、車両の右側面の前部に、上下方向に並べて設置されている。
【0129】
第1の後ライト131M〜第3の後ライトは、車両の後面の上部に、左右方向に並べて設置されている。第4の後ライト〜第6の後ライトは、車両の後面の右部に、上下方向に並べて設置されている。第7の後ライト〜第9の後ライト139Mは、車両の後面の左部に、上下方向に並べて設置されている。
【0130】
左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、回転灯ユニットやLED点滅ユニットなどの灯火ユニットを含む。左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの各々は、操作機110から出力値や点滅周期や回転速度を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてランプを点灯または点滅させたり、ランプを回転させたりする。
【0131】
スピーカ140は、操作機110からの指令に基づいて、音声を出力する。たとえば、スピーカ140は、操作機110から出力値やサイレンの種類を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてサイレンなどの音声を出力する。
【0132】
操作機110は、プロセッサ111と、メモリ112と、通信インターフェイス113と、スイッチ114と、ディスプレイ115とを含む。
【0133】
メモリ112は、各種のRAM、ROMおよび/またはハードディスクなどによって実現される。本実施の形態に係るメモリ112は、プロセッサ111によって実行される制御プログラムと、右タイヤに係る負荷および左タイヤに係る負荷を差とライトの点灯方法との対応関係を示すライトテーブル112Eとを記憶する。
【0134】
図11は、本実施の形態に係るライトテーブル112Eを示すイメージ図である。
図11を参照して、ライトテーブル112Eは、検知対象を特定するための識別情報(対象番号)と、当該検知対象の名称と、点滅パターンとを対応付けて記憶する。ライトテーブル112Eは、検知対象毎に、検知結果の種類と、検知結果の範囲と、点灯または点滅させるべきライトの個数とを対応付けて記憶する。
【0135】
本実施の形態においては、検知対象の名称を「右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差」とし、当該「右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差」を表すための点滅パターンを「シングルフラッシュ」とする。そして、「右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差」と、点灯または点滅させるべきライトを特定する情報とを対応付けて記憶する。ただし、ライトテーブル112Dは、他の検知対象に関する情報を含んでもよい。
【0136】
通信インターフェイス113は、操作機110の外部の機器とデータ通信を行う。たとえば、通信インターフェイス113は、右負荷センサ127および左負荷センサ128からのデータを、プロセッサ111に受け渡す。通信インターフェイス113は、プロセッサ111からの指令に基づいて、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139M、スピーカ140に指令を送信する。
【0137】
スイッチ114は、ユーザからの命令を受け付けて、ユーザからの命令をプロセッサ111に入力する。たとえば、スイッチ114は、左ライト131L〜131L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mの点灯方法を指定するための命令やスピーカ140の出力方法を指定するための命令を受け付ける。
【0138】
ディスプレイ115は、プロセッサ111からの指令に基づいて、文字や画像を出力する。なお、操作機110は、スイッチ114とディスプレイ115との代わりに、タッチパネルを含んでもよい。
【0139】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、右負荷センサ127から車両の右側のタイヤに係る負荷を取得する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左負荷センサ128から車両の左側のタイヤに係る負荷を取得する。プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異を計算する。
【0140】
プロセッサ111は、ライトテーブル112Eを参照して、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異に対応するライトの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、左ライト131L〜139L、右ライト131R〜139R、後ライト131M〜139Mに点灯または点滅パターンを特定するための情報を送信する。
【0141】
具体的には、プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異が小さい場合に、いずれのライトも点灯させない。
【0142】
プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異が負(−)側に中程度である場合に、通信インターフェイス113を介して、第1の左ライト131Lをシングルフラッシュさせる。プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異が負(−)側に大きい場合に、通信インターフェイス113を介して、第1の左ライト131Lと第2の左ライト132Lをシングルフラッシュさせる。
【0143】
プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異が正(+)側に中程度である場合に、通信インターフェイス113を介して、第1の右ライト131Rをシングルフラッシュさせる。プロセッサ111は、右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差異が正(−)側に大きい場合に、通信インターフェイス113を介して、第1の右ライト131Rと第2の右ライト132Rをシングルフラッシュさせる。
【0144】
なお、本実施の形態に係る車両は、「右タイヤに係る負荷と左タイヤに係る負荷との差」に応じて複数のライトの点灯方法を変更するものであるが、「前タイヤに係る負荷と後タイヤに係る負荷との差」に応じて複数のライトの点灯方法を制御するものであってもよい。
【0146】
本発明は、システムまたは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0147】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0148】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されてもよい。
【0149】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されてもよい。
【0150】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。