特許第5777030号(P5777030)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許577703011β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1の阻害剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5777030
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1の阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 413/10 20060101AFI20150820BHJP
   A61K 31/5355 20060101ALI20150820BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 5/46 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 15/08 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 31/06 20060101ALI20150820BHJP
   A61P 31/08 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
   C07D413/10CSP
   A61K31/5355
   C07D413/14
   A61P43/00 111
   A61P5/46
   A61P3/04
   A61P15/08
   A61P15/00
   A61P25/24
   A61P25/22
   A61P25/28
   A61P17/06
   A61P31/06
   A61P31/08
【請求項の数】14
【全頁数】106
(21)【出願番号】特願2011-519178(P2011-519178)
(86)(22)【出願日】2009年7月23日
(65)【公表番号】特表2011-529029(P2011-529029A)
(43)【公表日】2011年12月1日
(86)【国際出願番号】EP2009059509
(87)【国際公開番号】WO2010010157
(87)【国際公開日】20100128
【審査請求日】2012年7月20日
(31)【優先権主張番号】61/135,933
(32)【優先日】2008年7月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/206,767
(32)【優先日】2009年2月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503385923
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(73)【特許権者】
【識別番号】509235556
【氏名又は名称】ヴァイティー ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078662
【弁理士】
【氏名又は名称】津国 肇
(74)【代理人】
【識別番号】100116919
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 房幸
(72)【発明者】
【氏名】ヒンメルスバッハ,フランク
(72)【発明者】
【氏名】エクハルト,マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ハミルトン,ブラッドフォード・エス
(72)【発明者】
【氏名】シューラー−メッツ,アネッテ
(72)【発明者】
【氏名】ツァン,リンハン
【審査官】 東 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−534654(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第10034623(DE,A1)
【文献】 国際公開第2007/127693(WO,A1)
【文献】 特開2007−254409(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/081570(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下の構造式:
【化95】

[式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されており、
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールアミノ及びヘテロアリールアミノから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン、CHCHO(ここで、酸素は、Cyに結合している)、又はCHC(=O)(ここで、カルボニル炭素は、Cyに結合している)であり;
Cyは、アリール、ヘテロアリール、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており;
Eは、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン又は(C−C)アルキレニルオキシ(ここで、OはRに結合しており、これらはそれぞれ、場合により、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はオキソから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RC(=O)O−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、スピロシクロアルキル;ヘテロシクリル(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、ハロゲン又はオキソで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)、アリールアミノ(場合により、同様にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド又はN,N−ジアルキル置換アミドで置換されていてもよい)及びヘテロアリールアミノ(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)から独立に選択される4個以下の基で置換されており;そして
は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル及び(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから独立に選択される]の1つにより表される、化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【請求項2】
下の構造式:
【化96】

[式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されており、
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールアミノ及びヘテロアリールアミノから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン、CHCHO(ここで、酸素は、Cyに結合している)、又はCHC(=O)(ここで、カルボニル炭素は、Cyに結合している)であり;
Cyは、アリール、ヘテロアリール、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており;
Eは、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン又は(C−C)アルキレニルオキシ(ここで、OはRに結合しており、これらはそれぞれ、場合により、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はオキソから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RC(=O)O−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、スピロシクロアルキル;ヘテロシクリル(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、ハロゲン又はオキソで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)、アリールアミノ(場合により、同様にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド又はN,N−ジアルキル置換アミドで置換されていてもよい)及びヘテロアリールアミノ(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)から独立に選択される4個以下の基で置換されており;そして
は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル及び(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから独立に選択される]の1つにより表される、化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【請求項3】
化合物が、以下の構造式:
【化98】

[式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されている]の1つにより表される、請求項に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【請求項4】
化合物が、以下の構造式:
【化99】

[式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されている]の1つにより表される、請求項に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【請求項5】
以下の構造式:
【化101】

[式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾイミダゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されており;
各Gは、独立に、ハロゲン、シアノ、オキソ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、ベンゾキシカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)アルキル}{(C−C)シクロアルキル}アミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノであり;
rは、0、1又は2であり;そして
、R及びRは請求項1で定義されたとおりである]の1つにより表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項6】
以下の構造式:
【化102】

[式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式中、ベンゾトリアゾリル環中の各置換可能な環炭素原子は、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されており;
各Gは、独立に、ハロゲン、シアノ、オキソ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、ベンゾキシカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)アルキル}{(C−C)シクロアルキル}アミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノであり;
rは、0、1又は2であり;そして
、R及びRは請求項で定義されたとおりである]の1つにより表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項7】
化合物が、以下の構造式:
【化104】

[式中、
各Gは、独立に、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロであり;
rは、0、1又は2であり;
2aは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、又は(C−C)ハロアルキルであり;そして
各G2bは、独立に、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノである]のいずれか1つにより表される、請求項に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項8】
化合物が、以下の構造式:
【化105】

[式中、
各Gは、独立に、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロであり;
rは、0、1又は2であり;
2aは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、又は(C−C)ハロアルキルであり;そして
各G2bは、独立に、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノである]のいずれか1つにより表される、請求項に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項9】
が、フェニル、チエニル、又はピリジル(それぞれ、場合により、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、CONH又はSOMeで置換されている)であり;そして
が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、アリル、プロペニルメチル又はエトキシエチル(それぞれ、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、シアノ(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、オキソ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、MeSO−、MeSON(Me)(C−C)アルキル、MeSONH(C−C)アルキル、HNC(=O)CMe(C−C)アルキル、HNC(=O)CHMe(C−C)アルキル及びHNC(=O)CH(C−C)アルキルから独立に選択される2個以下の基で置換されている)である、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
以下の構造式:
【化111】

のいずれか1つで示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項11】
11β−HSD1活性の阻害方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物(但し、ヒトは除く)に、有効量の請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容しうるその塩を投与する工程を含む方法。
【請求項12】
i)薬学的に許容しうる担体又は希釈剤、及びii)請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩を含む、医薬組成物。
【請求項13】
11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を有する被験者の処置用の請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
11β−HSD1活性の阻害用の請求項12に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD1)の阻害剤、その医薬組成物及びそれらの使用方法に関する。
【0002】
発明の背景
コルチゾール(ヒドロコルチゾン)のようなグルココルチコイドは、脂肪の代謝、機能及び分布を調節し、そして炭水化物、タンパク質及び脂肪の代謝において一定の役割を果たす、ステロイドホルモンである。グルココルチコイドはまた、発生、神経生物学、炎症、血圧、代謝、及びプログラム細胞死に対して生理学的作用を及ぼすことが知られている。コルチゾール及び他のコルチコステロイドは、グルココルチコイド受容体(GR)及び鉱質コルチコイド受容体(MR)の両方に結合するが、これらの受容体は、核ホルモン受容体スーパーファミリーのメンバーであり、そしてインビボのコルチゾール機能に介在することが証明されている。これらの受容体は、DNA結合亜鉛フィンガードメイン及び転写活性化ドメインを介して転写を直接調節する。
【0003】
最近まで、グルココルチコイド作用の主要決定因子は、3つの主な要因によるとされていた:(1)グルココルチコイドの血中濃度(主として視床下部−下垂体−副腎皮質(HPA)系により促進);(2)血中グルココルチコイドのタンパク質結合;及び(3)標的組織内の細胞内受容体密度。最近になって、グルココルチコイド機能の第4の決定因子が同定された:グルココルチコイド活性化及び不活化酵素による組織特異的プレ受容体代謝。これらの11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD)プレ受容体制御酵素は、グルココルチコイドホルモンの調節によりGR及びMRの活性化を調節する。これまでに、11β−HSDの2つの異なるアイソザイムがクローン化及び特性決定されている:11β−HSD1(1型11β−HSD、11βHSD1、HSD11B1、HDL、及びHSD11Lとしても知られている)及び11β−HSD2。11β−HSD1は、不活性な11−ケト型から活性コルチゾールを再生する双方向性オキシドレダクターゼであり、一方11β−HSD2は、生物活性コルチゾールをコルチゾンに変換することによりこれを不活化する一方向性デヒドロゲナーゼである。
【0004】
この2つのアイソホームは、異なる組織特異性で発現し、この相違はその生理学役割の相違と一致している。11β−HSD1は、ラット及びヒト組織に広く分布している;この酵素及び対応するmRNAの発現は、ヒト肝臓、脂肪組織、肺、精巣、骨及び毛様体上皮に検出されている。脂肪組織では、コルチゾール濃度の上昇が、脂肪細胞の分化を刺激して、内臓型肥満の促進において一定の役割を果たすことができる。目では、11β−HSD1は、眼内圧を調節することができ、緑内障の一因となりうる;幾つかのデータは、11β−HSD1の阻害が、高眼圧症の患者の眼内圧の降下を引き起こすことを示唆している(Kotelevstev et al. (1997), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94(26):14924-9)。11β−HSD1は、11β−脱水素及び逆の11−オキソ還元反応の両方を触媒するが、11β−HSD1は、無傷細胞及び組織では主にNADPH依存性オキソレダクターゼとして作用し、不活性コルチゾンからの活性コルチゾールの生成を触媒する(Low et al. (1994) J. Mol. Endocrin. 13:167-174)。対照的に、11β−HSD2発現は、主として腎臓(皮質及び髄質)、胎盤、S字結腸及び直腸、唾液腺及び結腸上皮細胞株のような鉱質コルチコイド標的組織において見られる。11β−HSD2は、NAD依存性デヒドロゲナーゼとして作用して、コルチゾンへのコルチゾールの不活化を触媒し(Albiston et al. (1994) Mol. Cell. Endocrin. 105:R11-R17)、そしてグルココルチコイド過剰(例えば、高レベルの受容体活性コルチゾール)からMRを保護することが証明されている(Blum, et al. (2003) Prog. Nucl. Acid Res. Mol. Biol. 75:173-216)。
【0005】
11β−HSD1又は11β−HSD2遺伝子のいずれかの突然変異によりヒトの病変が生じる。例えば、11β−HSD2に突然変異を有する個体は、このコルチゾール不活化活性が欠損しており、結果として、高血圧症、低カリウム血症、及びナトリウム貯留を特徴とする見かけの鉱質コルチコイド過剰症候群(「SAME」とも呼ばれる)を呈する(Edwards et al. (1988) Lancet 2:986-989; Wilson et al. (1998) Proc. Natl. Acad. Sci. 95:10200-10205)。同様に、11β−HSD1、及び共局在化するNADPH生成酵素、ヘキソース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(H6PD)をコードする遺伝子における突然変異は、コルチゾンレダクターゼ欠損(CRD)をもたらすことがあり;これらの個体は、ACTH介在性アンドロゲン過剰(多毛症、月経不順、アンドロゲン過剰症)、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と類似した表現型を呈する(Draper et al. (2003) Nat. Genet. 34:434-439)。
【0006】
とりわけ、分泌又は作用の欠乏又は過剰のいずれかによるHPA系における恒常性の崩壊は、それぞれクッシング症候群又はアジソン病をもたらす(Miller and Chrousos (2001) Endocrinology and Metabolism, eds. Felig and Frohman (McGraw-Hill, New York), 4th Ed.:387-524)。クッシング症候群であるか又はグルココルチコイド治療を受けている患者は、可逆性内臓脂肪型肥満症を発症する。クッシング症候群患者の表現型は、Reaven'sメタボリック症候群(X症候群又はインスリン抵抗症候群としても知られている)の表現型によく似ており、これの症状は、内臓型肥満、耐糖能異常、インスリン抵抗性、高血圧症、2型糖尿病及び高脂質血症を包含する(Reaven (1993) Ann. Rev. ed. 44:121-131)。ヒトの肥満症におけるグルココルチコイドの役割は完全には特性解析されていないが、11β−HSD1活性が、肥満症及びメタボリック症候群において重要な役割を果たすという証拠は増大している(Bujalska et al. (1997) Lancet 349:1210-1213);(Livingstone et al. (2000) Endocrinology 131:560-563; Rask et al. (2001) J. Clin. Endocrinol. Metab. 86:1418-1421; Lindsay et al. (2003) J. Clin. Endocrinol. Metab. 88:2738-2744; Wake et al. (2003) J. Clin. Endocrinol. Metab. 88:3983-3988)。
【0007】
マウスのトランスジェニックモデルでの研究データは、脂肪細胞の11β−HSD1活性が、内臓型肥満及びメタボリック症候群において中心的役割を果たすという仮説を支持する(Alberts et al. (2002) Diabetologia. 45(11):1526-32)。トランスジェニックマウスにおいてaP2プロモーターの制御下での脂肪組織における11β−HSD1の過剰発現は、ヒトのメタボリック症候群に著しく類似した表現型を生じさせた(Masuzaki et al. (2001) Science 294:2166-2170; Masuzaki et al. (2003) J. Clinical Invest. 112:83-90)。更に、これらのマウスにおける11β−HSD1の活性の上昇は、ヒトの肥満において観測されるものと非常に類似している(Rask et al. (2001) J. Clin. Endocrinol. Metab. 86:1418-1421)。更に、相同組換えにより作成された11β−HSD1欠損マウスでの研究データは、11β−HSD1の消失が、活性グルココルチコイドレベルの組織特異性低下によりインスリン感受性及び耐糖能の増大を引き起こすことを証明している(Kotelevstev et al. (1997) Proc. Natl. Acad. Sci. 94:14924-14929; Morton et al. (2001) J. Biol. Chem. 276:41293-41300; Morton et al. (2004) Diabetes 53:931-938)。
【0008】
公表されたデータは、11β−HSD1発現の増大が、脂肪組織におけるコルチゾールへのコルチゾンの局所変換の増大の一因となり、よって11β−HSD1が、ヒトにおける中心性肥満の病理発生及びメタボリック症候群の出現において一定の役割を果たすという仮説を支持する(Engeli, et al., (2004) Obes. Res. 12:9-17)。したがって、11β−HSD1は、メタボリック症候群の処置のための有望な薬学的標的である(Masuzaki, et al., (2003) Curr. Drug Targets Immune Endocr. Metabol. Disord. 3:255-62)。更に、11β−HSD1活性の阻害は、多数のグルココルチコイド関連障害の処置に有益であると判明するかもしれない。例えば、11β−HSD1阻害剤は、肥満症及び/又はメタボリック症候群クラスターの種々の側面(耐糖能異常、インスリン抵抗性、高血糖症、高血圧症、及び/又は高脂質血症を包含する)に対抗するのに有効であろう(Kotelevstev et al. (1997) Proc. Natl. Acad. Sci. 94:14924-14929; Morton et al. (2001) J. Biol. Chem. 276:41293-41300; Morton et al. (2004) Diabetes 53:931-938)。更に、11β−HSD1活性の阻害は、グルコース刺激インスリン放出の増強を包含する、膵臓に対する有益な作用を有する可能性がある(Billaudel and Sutter (1979) Horm. Metab. Res. 11:555-560; Ogawa et al. (1992) J. Clin. Invest. 90:497-504; Davani et al. (2000) J. Biol. Chem. 275:34841-34844)。
【0009】
更に、一般的な認知機能における個体間差が、グルココルチコイドへの長期曝露の変動性に関連していること(Lupien et al. (1998) Nat. Neurosci. 1:69-73)及び脳のある小領域におけるグルココルチコイド過剰への慢性曝露を引き起こすHPA系の調節異常が、認知機能の低下の一因となることが理論化されていること(McEwen and Sapolsky (1995) Curr. Opin. Neurobiol. 5:205-216)を考えれば、11β−HSD1の阻害によって、脳におけるグルココルチコイドへの曝露を減少させ、ひいては認知障害、認知症、及び/又は鬱病を包含する神経機能に及ぼす有害なグルココルチコイド作用を防止しえることを予測できよう。とりわけ、ストレス及びグルココルチコイドは、認知機能に影響を及ぼすことが知られており(de Quervain et al. (1998) Nature 394:787-790);11β−HSD1は、脳におけるそのグルココルチコイド作用の制御により、神経毒性に影響を有する可能性があることが知られている(Rajan et al. (1996) Neuroscience 16:65-70; Seckl (2000) Neuroendocrinol. 18:49-99)。
【0010】
また、グルココルチコイド及び11β−HSD1は、眼内圧(IOP)の調節において一定の役割を果たす証拠があり(Stokes et al. (2000) Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 41: 1629-1683; Rauz et al. (2001) Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 42: 2037-2042);未処置のまま放置すると、IOPの上昇は、部分的な視野欠損や最終的には失明へと至らしめることもある。即ち、目での11β−HSD1の阻害は、局所グルココルチコイド濃度及びIOPを減少させることができ、よって11β−HSD1は、緑内障及び他の視力障害を処置するのに使用できる可能性があろう。
【0011】
トランスジェニックaP2−11βHSD1マウスは、高い動脈血圧を示し、食塩に対する感受性が増大した。更に、トランスジェニックマウスでは血漿アンギオテンシノーゲン濃度が上昇しており、アンギオテンシンII及びアルドステロンも同様であり;アンギオテンシンIIアンタゴニストでこのマウスを処置すると、高血圧が軽減する(Masuzaki et al. (2003) J. Clinical Invest. 112:83-90)。このことは、高血圧が11β−HSD1活性に起因するか又はこれにより増悪しうることを示唆している。このように、11β−HSD1阻害剤は、高血圧及び高血圧関連心血管障害の処置に有用であろう。成熟脂肪細胞における11β−HSD1の阻害はまた、独立の心血管リスク因子であるプラスミノーゲンアクチベーター阻害剤1(PAI−1)の分泌を減少させることも期待されている(Halleux et al. (1999) J. Clin. Endocrinol. Metabl. 84:4097-4105)。
【0012】
グルココルチコイドは、骨格組織に対し有害な作用を有することがあり;中用量グルココルチコイドでさえ、これに長期曝露すると骨粗鬆症を引き起こすこともある(Cannalis (1996) J. Clin. Endocrinol. Metab. 81:3441-3447)。更に、11β−HSD1は、ヒト初代骨芽細胞並びに成体骨由来の細胞の培養物中に存在することが証明されており(Cooper et al. (2000) Bone 27:375-381)、11β−HSD1阻害剤のカルベノキソロンは、骨結節形成に及ぼすグルココルチコイドの負の作用を減少させることが証明されている(Bellows et al. (1998) Bone 23:119-125)。よって、11β−HSD1の阻害は、骨芽細胞及び破骨細胞内の局所グルココルチコイド濃度を低下させ、それによって骨粗鬆症を包含する、種々の形態の骨疾患において有益な作用をもたらすことが予測される。
【0013】
11β−HSD1阻害剤はまた、免疫調節にも有用であろう。グルココルチコイドは免疫系を抑制すると理解されているが、実際は、HPA系と免疫系との間には複雑で動的な相互作用が存在する(Rook (1999) Baillier's Clin. Endocrinol. Metabl. 13:576-581)。グルココルチコイドは、細胞性及び体液性免疫応答間の均衡の調節において一定の役割を果たし、高いグルココルチコイド活性は通常体液性応答に関連している。したがって11β−HSD1の阻害は、免疫応答を細胞性応答の方へシフトさせる手段として利用することができる。結核、癩(ハンセン病)及び乾癬のような、ある種の病態は、体液性応答に偏った免疫応答を誘発するが、より有効な免疫応答は細胞性応答であろう。よって11β−HSD1阻害剤は、このような疾患の処置に有用であろう。
【0014】
グルココルチコイドは、特に潰瘍のある糖尿病患者において、創傷治癒を阻害することが報告されている(Bitar et al. (1999) J. Surg. Res. 82:234-243; Bitar et al. (1999) Surgery 125:594-601; Bitar (2000) Surgery 127:687-695; Bitar (1998) Am. J. Pathol. 152:547-554)。耐糖能異常及び/又は2型糖尿病を示す患者は、しばしば創傷治癒障害をも有する。グルココルチコイドは、感染のリスクを増大させ、創傷治癒を遅延させることが証明されている(Anstead (1998) Adv. Wound Care 11:277-285)。更には、創傷分泌液中のコルチゾール濃度の上昇と非治癒性創傷の間には相関がある(ヨーロッパ特許出願第0,902,288号)。最近公開された特許出願は、ある種の11β−HSD1阻害剤が、創傷治癒を促進するのに有用であることを示唆している(PCT/US2006/043,951)。
【0015】
本明細書において明らかにされるように、11β−HSD1を阻害する新しくかつ改善された薬物が引き続き必要とされている。本発明の新規な化合物は、11β−HSD1の有効な阻害剤である。
【発明の概要】
【0016】
今や、式(I)の化合物あるいは薬学的に許容しうるその塩又はプロドラッグが、11β−HSD1の有効な阻害剤であることが見い出された。第1の実施態様において、本発明は、式(I):
【0017】
【化1】

[式中、可変基は、本明細書において以下のとおり定義される:
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールアミノ及びヘテロアリールアミノから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン、CHCHO(ここで、酸素は、Cyに結合している)、又はCHC(=O)(ここで、カルボニル炭素は、Cyに結合している)であり;
Cyは、アリール、ヘテロアリール、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており;
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており(ここで、Cyにより表されるピペリジニルは、環炭素原子を介してCyに結合している。別の実施態様において、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である);
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか、あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
Yは、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル又はオキソであり;
Nは、0、1又は2であり;
Eは、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン又は(C−C)アルキレニルオキシ(ここで、OはRに結合しており、これらはそれぞれ、場合により、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はオキソから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RC(=O)O−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、スピロシクロアルキル;ヘテロシクリル(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、ハロゲン又はオキソで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)、アリールアミノ(場合により、同様にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド及びN,N−ジアルキル置換アミドで置換されていてもよい)及びヘテロアリールアミノ(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)から独立に選択される4個以下の基で置換されており;そして
は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル及び(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから独立に選択され;そして
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により、1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である]により表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。
【0018】
第2の実施態様において、本発明は、式(I):
[式中、可変基は、本明細書において以下のとおり定義される:
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリールアミノ及びヘテロアリールアミノから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン、CHCHO(ここで、酸素は、Cyに結合している)、又はCHC(=O)(ここで、カルボニル炭素は、Cyに結合している)であり;
Cyは、アリール、ヘテロアリール、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており;
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されており(ここで、Cyにより表されるピペリジニルは、環炭素原子を介してCyに結合している。別の実施態様において、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である);
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか、あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
Yは、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル又はオキソであり;
nは、0、1又は2であり;
Eは、(a)結合であるか、あるいは(b)(C−C)アルキレン又は(C−C)アルキレニルオキシ(ここで、OはRに結合しており、これらはそれぞれ、場合により、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はオキソから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキルアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルアルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキルアルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、オキソ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される4個以下の基で置換されており;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RC(=O)O−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNC(=NCN)NR−、(RO)P(=O)O−、(RO)P(=O)NR−、ROS(=O)NR−、(RNS(=O)O−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RS(=O)NHC(=O)−、RS(=O)NHC(=O)O−、RS(=O)NHC(=O)NR−、ROS(=O)NHC(=O)−、ROS(=O)NHC(=O)O−、ROS(=O)NHC(=O)NR−、(RNS(=O)NHC(=O)−、(RNS(=O)NHC(=O)O−、(RNS(=O)NHC(=O)NR−、RC(=O)NHS(=O)−、RC(=O)NHS(=O)O−、RC(=O)NHS(=O)NR−、ROC(=O)NHS(=O)−、ROC(=O)NHS(=O)O−、ROC(=O)NHS(=O)NR−、(RNC(=O)NHS(=O)−、(RNC(=O)NHS(=O)O−、(RNC(=O)NHS(=O)NR−、スピロシクロアルキル;ヘテロシクリル(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、ハロゲン又はオキソで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)、アリールアミノ(場合により、同様にアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド及びN,N−ジアルキル置換アミドで置換されていてもよい)及びヘテロアリールアミノ(場合により、同様にアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド、N,N−ジアルキル置換アミド、又はオキソで置換されていてもよい)から独立に選択される4個以下の基で置換されており;そして
は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル及び(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから独立に選択され;そして
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により、1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である]により表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。
【0019】
本発明の別の実施態様は、11β−HSD1活性の阻害方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーを投与する工程を含む方法である。
【0020】
本発明の別の実施態様は、11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を有する被験者の処置方法であって、被験者に有効量の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーを投与する工程を含む方法である。
【0021】
本発明の別の実施態様は、処置を必要とする哺乳動物において11β−HSD1活性を阻害する医薬の製造のための、式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーの使用である。
【0022】
本発明の別の実施態様は、11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を有する被験者の処置用医薬の製造のための、式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーの使用である。
【0023】
本発明の別の実施態様は、処置を必要とする哺乳動物において11β−HSD1活性を阻害するのに使用するための、式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。
【0024】
本発明の別の実施態様は、11β−HSD1の活性又は発現に関連する疾患を有する被験者を処置するのに使用するための、式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。
【0025】
本発明の別の実施態様は、i)薬学的に許容しうる担体又は希釈剤、及びii)式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)若しくは(Ie1−5)の化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーを含む、医薬組成物である。
【0026】
発明の詳細な説明
第3の実施態様において、式(I)の可変基:
【0027】
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル又は(C−C)シクロアルキルであり、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNS(=O)NR−及びRS(=O)NR−から独立に選択される4個以下の基で置換されている。
【0028】
は、(a)結合、(b)(C−C)アルキレン、又は(c)CH(Rが存在する場合)である。
【0029】
Nは、0である。
【0030】
Eは、結合又はCHである。
【0031】
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ及びオキソから独立に選択される4個以下の基で置換されている。
【0032】
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、RS−、(RN−、ROCRCRNR−、ROCRC(=O)NR−、ROCRCRO−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RNS(=O)O−、(RO)P(=O)O−、RNCRC(=O)NR−、N(RC(=NC≡N)NR−、RS(=O)NRC(=O)−、イミダゾリルアミノ−、イミダゾリル、テトラゾリル、4−モルホリノ、アゼチジニル、ピロリジニル、フルオロピロリジニル、オキソピペラジニル、1,ジオキソイソチアゾリジニル、メチルイミダゾリル、メチルオキサジアゾリル、メチルチアジアゾリル及び(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチルから独立に選択される4個以下の基で置換されている。
【0033】
あるいは、Rはメトキシメチルである。
【0034】
は、H、(C−C)アルキル及びハロ(C−C)アルキルから独立に選択されるか;あるいは薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。残りの可変基の値は、式(I)の第1又は第2の実施態様について上記に定義されたとおりである。
【0035】
第4の実施態様において、式(I)の可変基:
【0036】
は、(a)存在しないか、あるいは(b)(C−C)アルキル(場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、(RN−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNS(=O)NR−及びRS(=O)NR−から独立に選択される4個以下の基で置換されている)である。
【0037】
は、(a)結合、(b)(C−C)アルキレン、又は(c)CH(Rが存在する場合)である。
【0038】
Nは、0である。
【0039】
Eは、結合又はCHである。
【0040】
は、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、そして場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ及びオキソから独立に選択される4個以下の基で置換されている。
【0041】
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、又は(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルから選択され、そして場合により、フッ素、シアノ、オキソ、R、RO−、RS−、(RN−、ROCRCRNR−、ROCRC(=O)NR−、ROCRCRO−、RC−、RS、RS(=O)−、RS(=O)−、RC(=O)NR−、(RNC(=O)−、(RNC(=O)O−、(RNC(=O)NR−、ROC(=O)NR−、(RNS(=O)NR−、RS(=O)NR−、RNS(=O)O−、(RO)P(=O)O−、RNCRC(=O)NR−、N(RC(=NC≡N)NR−、RS(=O)NRC(=O)−、イミダゾリルアミノ−、イミダゾリル、テトラゾリル、4−モルホリノ、アゼチジニル、ピロリジニル、フルオロピロリジニル、オキソピペラジニル、1,ジオキソイソチアゾリジニル、メチルイミダゾリル、メチルオキサジアゾリル、メチルチアジアゾリル及び(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチルから独立に選択される4個以下の基で置換されている。
【0042】
あるいは、Rはメトキシメチルである。
【0043】
は、H、(C−C)アルキル及びハロ(C−C)アルキルから独立に選択されるか;あるいは薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。残りの可変基の値は、式(I)の第1又は第2の実施態様について上記に定義されたとおりである。
【0044】
第5の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つにおける可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0045】
は、存在しないか、あるいはメチル、エチル又はシクロプロピルである。
【0046】
は、結合であるか、あるいはCH又はCH(Rが存在するとき)である。
【0047】
Cyは、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、N−オキソ−ピリジル、チアゾリル又はピリミジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0048】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である。
【0049】
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか、あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0050】
は、メチル、エチル、プロピル、フェニル、チエニル又はピリジル(それぞれ、場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、及びSOMeで置換されている)である。
【0051】
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、アリル又はエトキシエチル(それぞれ、場合により、メチル、HO−、MeO−、HN−、MeC(=O)NH−、MeS(=O)NH−、HNC(=O)−、MeNHC(=O)−、HOC−、(HO)P(=O)O−、HNS(=O)O−、HNS(=O)NH−、MeNHC(=O)NH−、MeNHC(=O)O−、オキソ、シアノ、HOC−、HOCHCHNH−、4−モルホリノ、HOCHC(=O)NH−、HNCHC(=O)NH−、EtNHC(=O)NH、MeOC(=O)NH−、MeNHC(=NC≡N)NH−、Me−、MeS−、MeSO−、MeSON(Me)−、MeS(=O)NHC(=O)−、イミダゾリルアミノ−、イミダゾリル、テトラゾリル、HNCONH−、HNCO−、HOCHCHO−、MeNH−、MeN−、MeCON(Me)−、2−フルオロエチルアミノ、アゼチジニル、ピロリジニル、3−フルオロピロリジニル、3−オキソピペラジニル、1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル、5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、EtOC(=O)NH−、フルオロ又は(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチルから独立に選択される2個以下の基で置換されている)である。あるいは、Rはメトキシメチルである。
【0052】
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である。
【0053】
薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーもまた包含され;そして残りの可変基の値は、式(I)並びに第1、第2、第3又は第4の実施態様について定義されたとおりである。
【0054】
第6の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つの可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0055】
は、存在しないか、あるいはメチル又はエチルである。
【0056】
は、結合であるか、あるいはCH又はCH(Rが存在するとき)である。
【0057】
Cyは、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、N−オキソ−ピリジル、チアゾリル又はピリミジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0058】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である。
【0059】
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか、あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、オキソ、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0060】
は、フェニル、チエニル又はピリジル(それぞれ、場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、及びSOMeで置換されている)である。
【0061】
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ビニル、アリル又はエトキシエチル(それぞれ、場合により、メチル、HO−、MeO−、HN−、MeC(=O)NH−、MeS(=O)NH−、HNC(=O)−、MeNHC(=O)−、HOC−、(HO)P(=O)O−、HNS(=O)O−、HNS(=O)NH−、MeNHC(=O)NH−、MeNHC(=O)O−、オキソ、シアノ、HOC−、HOCHCHNH−、4−モルホリノ、HOCHC(=O)NH−、HNCHC(=O)NH−、EtNHC(=O)NH、MeOC(=O)NH−、MeNHC(=NC≡N)NH−、Me−、MeS−、MeSO−、MeSON(Me)−、MeS(=O)NHC(=O)−、イミダゾリルアミノ−、イミダゾリル、テトラゾリル、HNCONH−、HNCO−、HOCHCHO−、MeNH−、MeN−、MeCON(Me)−、2−フルオロエチルアミノ、アゼチジニル、ピロリジニル、3−フルオロピロリジニル、3−オキソピペラジニル、1,1−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル、5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、EtOC(=O)NH−、フルオロ又は(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチルから独立に選択される2個以下の基で置換されている)である。あるいは、Rはメトキシメチルである。
【0062】
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である。
【0063】
薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーもまた包含され;そして残りの可変基の値は、第1、第2、第3又は第4の実施態様について定義されたとおりである。
【0064】
第7の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つにおける可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0065】
Cyは、フェニル、シクロプロピル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピリジル、N−オキソ−ピリジル、チアゾリル、ピリミジニル、ピペリジニル(それぞれ、場合により、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、メトキシカルボニル、カルボキシ、エトキシカルボニルメトキシ、2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ、シアノ、ジフルオロメトキシ、t−ブトキシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−プロピル、メトキシメチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、トリフルオロメトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0066】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)アルキルオキシカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ及び(C−C)ハロアルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である。
【0067】
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか;あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル及び(C−C)アルキルカルボニルアミノ及び(C−C)ハロアルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0068】
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である。
【0069】
又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。残りの可変基の値は、第1、第2、第3、第4、第5又は第6の実施態様について定義されたとおりである。
【0070】
第8の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つにおける可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0071】
Cyは、フェニル、シクロプロピル、シクロヘキシル、ピロリジニル、ピリジル、N−オキソ−ピリジル、チアゾリル、ピリミジニル、ピペリジニル(それぞれ、場合により、ハロ、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、メトキシカルボニル、カルボキシ、エトキシカルボニルメトキシ、2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ、シアノ、ジフルオロメトキシ、t−ブトキシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−プロピル、メトキシメチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、トリフルオロメトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0072】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ及び(C−C)ハロアルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Cyがピペリジニルであるとき、オキソもまた可能な置換基である。
【0073】
あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか;あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル及び(C−C)アルキルカルボニルアミノ及びC−Cハロアルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0074】
Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されている)である。
【0075】
又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。残りの可変基の値は、第1、第2、第3、第4、第5又は第6の実施態様について定義されたとおりである。
【0076】
第9の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つの可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0077】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−R[ここで、Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、又は(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル若しくはNOで置換されている)である]であるか;あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0078】
又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー(ここで、残りの可変基の値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の実施態様について定義されたとおりである)。
【0079】
第10の実施態様において、式(I)又は式(Ia1−10)〜(Ie1−5)のいずれか一つにおける可変基は、以下の段落において定義されるとおりである:
【0080】
Cyは、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル(それぞれ、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。あるいは、Rがメトキシメチルであるとき、Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−R[ここで、Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、又は(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル若しくはNOで置換されている)である]であるか;あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)である。
【0081】
又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー(ここで、残りの可変基の値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の実施態様について定義されたとおりである)。
【0082】
本発明の別の実施態様は、下記式(Ia1−10)のいずれか1つで示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー;あるいは下記式(Ib1−10)のいずれか1つで示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである:
【0083】
【化2】


【0084】
式(Ia1−10)及び(Ib1−10)において、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環は、場合により、各置換可能な環窒素原子にて、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル又は(C−C)ハロアルキルで置換されており、そして場合により、各置換可能な環炭素原子にて、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されている。残りの可変基の適切な値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。
【0085】
式(Ia1−10)及び(Ib1−10)における別の実施態様において、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環は、場合により、各置換可能な環窒素原子にて、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル又は(C−C)ハロアルキルで置換されており、そして場合により、各置換可能な環炭素原子にて、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されている。残りの可変基の適切な値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。
【0086】
前の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルである。
【0087】
あるいは、式(Ia1−10)及び(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0088】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0089】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0090】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rはイソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRはHNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0091】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0092】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、及び(C−C)アルキルから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0093】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、及び(C−C)アルキルから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0094】
あるいは、式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0095】
式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0096】
式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0097】
式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル及びベンゾトリアゾリル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式(Ib1−10)中のピペリジニル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル又は(C−C)アルキルで置換されており;そして式(Ia1−10)及び(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の1個又は2個の置換可能な環炭素原子は、場合により、メチル又はエチルで置換されており;そして式(Ia1−10)及び(Ib1−10)中のピペリジニル環中の1個の置換可能な環炭素原子は、場合により、オキソで置換されている。
【0098】
式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル及びベンゾトリアゾリル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;そして式(Ia1−10)及び(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の1個又は2個の置換可能な環炭素原子は、場合により、メチル又はエチルで置換されている。
【0099】
式(Ia1−10)及び式(Ib1−10)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;そして式(Ia1−10)及び(Ib1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の1個又は2個の置換可能な環炭素原子は、場合により、メチル又はエチルで置換されている。
【0100】
本発明の別の実施態様は、下記式(Ic1−10)のいずれか1つで示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である:
【0101】
【化3】

【0102】
式(Ic1−10)において、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環は、場合により、各置換可能な環窒素原子にて、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル又は(C−C)ハロアルキルで置換されており、そして場合により、各置換可能な環炭素原子にて、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されている。残りの可変基の適切な値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。
【0103】
前の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルである。
【0104】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0105】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0106】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0107】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、及び(C−C)アルキルから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0108】
式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0109】
式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Ic1−10)中のベンゾイミダゾリル及びベンゾトリアゾリル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;式(Ic1−10)中のピペリジニル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル又は(C−C)アルキルで置換されており;そして式(Ic1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の1個又は2個の置換可能な環炭素原子は、場合により、メチル又はエチルで置換されており;そして式(Ic1−10)中のピペリジニル環中の1個の置換可能な環炭素原子は、場合により、オキソで置換されている。
【0110】
あるいは、式(Ic1−10)において、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環は、場合により、各置換可能な環窒素原子にて、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル又は(C−C)ハロアルキルで置換されており、そして場合により、各置換可能な環炭素原子にて、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノで置換されており;各Gは、独立に、ハロゲン、シアノ、オキソ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、ベンゾキシカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)アルキル}{(C−C)シクロアルキル}アミノカルボニル及び(C−C)アルキルカルボニルアミノであり;rは、0、1又は2であり;そして残りの可変基の適切な値は、第1、第2、第3、第4又は第5の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。
【0111】
あるいは、オキソもまた、式(Ic)、(Ic8−10)中のピペリジニル基について、可能な置換基である。
【0112】
前の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルである。
【0113】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0114】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0115】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0116】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0117】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0118】
あるいは、式(Ic1−10)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Ic1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の置換可能な環窒素原子は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、又は(C−C)ハロアルキルで置換されており;そして式(Ic1−10)中のベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル及びピペリジニル環中の1個又は2個の置換可能な環炭素原子は、場合により、メチル又はエチルで置換されている。
【0119】
本発明の別の実施態様は、下記式(Id1−7)のいずれか1つにより表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である:
【0120】
【化4】
【0121】
式(Id)、(Id)、(Id)及び(Id)において、Gは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロであり;rは、0、1又は2であり;G2aは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル又は(C−C)ハロアルキルであり;各G2bは、独立に、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノであり;そしてR、R及びRの適切な値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【0122】
式(Id)、(Id)、及び(Id)において、Gは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ又はニトロであり;rは、0、1又は2であり;G2aは、(C−C)アルキル、(C−C)アルカンスルホニル、ヒドロキシ(C−C)アルキルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルコキシカルボニルであり;各G2bは、独立に、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル又は(C−C)アルキルカルボニルアミノであり;そしてR、R及びRの適切な値は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである。又は薬学的に許容しうるその塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー。
【0123】
前の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルである。
【0124】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0125】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0126】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、MeSONHCHCHCH、HNC(=O)CHCH、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0127】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0128】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、HNC(=O)CMeCH、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0129】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ及び(C−C)アルキルから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0130】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ及び(C−C)アルキルから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0131】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH及び(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)であり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0132】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0133】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;そしてRは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルである。
【0134】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;置換基G2aは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、及び(C−C)ハロアルキルから選択され;そして各G2bは、水素、メチル又はエチルから独立に選択される。
【0135】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;置換基G2aは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、及び(C−C)ハロアルキルから選択され;そして各G2bは、水素、メチル又はエチルから独立に選択される。
【0136】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Id)、(Id)、(Id)及び(Id)において、置換基G2aは、水素、メチル又はエチルから選択され;そして各G2bは、水素又はメチルから独立に選択される。
【0137】
あるいは、式(Id1−7)の直後の2つの段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルであり;Rは、イソプロピル、フェニル又はフルオロフェニルであり;Rは、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又は2−シアノ−2−メチルプロピルであり;式(Id)、(Id)、及び(Id)において、置換基G2aは、水素、メチル、メタンスルホニル、アセチル、テトラヒドロフラニルカルボニル、メトキシカルボニル、メチルアミノカルボニル及びジメチルアミノカルボニルから選択され;そして各G2bは、水素又はメチルから独立に選択される。
【0138】
本発明の別の実施態様は、式(Ie)により表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である:
【0139】
【化5】

[Cyは、(a)ハロゲン又は−O−SO−Rであるか、あるいは(b)シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル又はヘテロアリール(場合により、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロ(C−C)アルケニル、ヒドロキシ(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキニル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルコキシ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルコキシ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキルチオ、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルカンスルフィニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)アルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルフィニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルフィニル、(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)シクロアルカンスルホニル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)アルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルカンスルホニル、ハロ(C−C)シクロアルキル(C−C)アルカンスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、HNCO、HNSO、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、ジ(C−C)アルキルアミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、(C−C)アルキルカルボニルアミノ、(C−C)アルキルカルボニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニルアミノ、(C−C)アルキルスルホニルアミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル、(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノスルホニル、ジ(C−C)シクロアルキルアミノスルホニル、シアノ(C−C)アルキル、アミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキル、{(C−C)シクロアルキル}{(C−C)アルキル}アミノカルボニル(C−C)アルキル及びジ(C−C)シクロアルキルアミノカルボニル(C−C)アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている)であり;Rは、(i)(C−C)アルキル(場合により、1個以上のハロゲンで置換されている)であるか、あるいは(ii)フェニル(場合により、ハロゲン、(C−C)アルキル又はNOで置換されており;フェニル環は、場合により、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ及びニトロで置換されている)であり;そして残りの可変基の適切な値は、第1、第2、第3、第4又は第5の実施態様のいずれか1つにおいて定義されたとおりである]。
【0140】
前の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Rは、好ましくはメチル又はエチルである。
【0141】
本発明の別の実施態様は、式(Ie2−5)のいずれか1つにより表される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩である:
【0142】
【化6】

[rは、0、1、2又は3であり;各Gは、独立に、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ及びニトロであり;Cyにより表される基についての適切な置換基は、式(Ie)について記載されたとおりであり、そして残りの可変基の適切な値は、式(Ie)における可変基について定義されたとおりである]。
【0143】
式(Ie1−5)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、Cyは、好ましくは、フェニル、チエニル、ピリジル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、オキソジヒドロピリジル、オキソジヒドロピリダジニル、オキソジヒドロピリミジニル及びオキソジヒドロピラジニル(それぞれ、場合により、1〜4個の基で置換されており、ここで、置換可能な環窒素原子についての適切な置換基は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル及びベンジルオキシカルボニルから選択され;そして環炭素原子についての適切な置換基は、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ、CONH、(C−C)アルキルアミノカルボニル、ジ(C−C)アルキルアミノカルボニル及び(C−C)アルキルカルボニルアミノから選択される)である。
【0144】
あるいは、式(Ie1−5)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、好ましくはCyは前の段落に記載されたとおりであり、そしてRは、フェニル、チエニル、又はピリジル(それぞれ、場合により、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、CONH及びSOMeで置換されている)である。
【0145】
式(Ie1−5)の直後の段落に記載の実施態様のそれぞれについて、好ましくはCyは前の段落に記載されたとおりであり、Rは、フェニル、チエニル、又はピリジル(それぞれ、場合により、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、CONH及びSOMeで置換されている)であり、そしてRは、メチル又はエチルである。より好ましくは、Rは、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、CONH、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル及びSOMeから選択される1個、2個又は3個の置換基で置換されている)である。
【0146】
前の段落に記載の実施態様について、Rは、より好ましくは、フェニル又はフルオロフェニルである。
【0147】
本発明は更に、11β−HSD1を、本発明の式(I)、(Ia1−10),(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)の化合物と接触させることにより、11β−HSD1を阻害する方法を提供する。
【0148】
本発明は更に、本発明の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)の化合物を用いて、細胞内でのコルチゾンのコルチゾールへの変換を阻害又は減少させる方法を提供する。
【0149】
本発明は更に、本発明の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)の化合物を用いて、細胞内でのコルチゾールの生成を阻害又は減少させる方法を提供する。
【0150】
本発明は更に、本発明の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)の化合物を用いて、それを必要とする被験者のインスリン感受性を増大させる方法を提供する。
【0151】
本発明は更に、本発明の式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)の化合物を用いて、11β−HSD1の発現の活性に関連する疾患を有する被験者を処置する方法を提供する。
【0152】
上述の構造式(I)、(Ia1−10)、(Ib1−10)、(Ic1−10)、(Id1−7)又は(Ie1−5)における可変基についての好ましい値は、下記に示される。
【0153】
定義
「アルキル」という用語は、1個〜10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐の炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどを包含する。
【0154】
「シクロアルキル」という用語は、3〜10個の炭素原子を有する単環式、二環式又は三環式飽和炭化水素環を意味し、例えば、シクロプロピル(c−Pr)、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、スピロ[4.4]ノナン、アダマンチルなどを包含する。
【0155】
「アリール」という用語は、フェニル基、ナフチル基、インダニル基又はテトラヒドロナフタレン基である、芳香族基を意味する。アリール基は、置換されるとき、1個〜4個の置換基を有する。典型的な置換基は、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド及びN,N−ジアルキル置換アミドを包含する。
【0156】
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される0個〜4個のヘテロ原子を含有する飽和又は不飽和環に場合により縮合しうる5員及び6員の複素環式芳香族基を意味し、例えば、2−又は3−チエニル、2−又は3−フラニル、2−又は3−ピロリル、2−、3−、又は4−ピリジル、2−ピラジニル、2−、4−、又は5−ピリミジニル、3−又は4−ピリダジニル、1H−インドール−6−イル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾイミダゾール−6−イル、1H−ベンゾイミダゾール−5−イル、2−、4−、5−、6−、7−又は8−キナゾリニル、2−、3−、5−、6−、7−又は8−キノキサリニル、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−イソキノリニル、2−、4−、又は5−チアゾリル、2−、3−、4−、又は5−ピラゾリル、2−、3−、4−、又は5−イミダゾリルである、複素環式芳香族基を包含する。置換ヘテロアリールについての典型的な置換基は、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、COH、CONH、N−モノアルキル置換アミド及びN,N−ジアルキル置換アミドを包含し、又はオキソにより、N−オキシドを形成する。
【0157】
「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、及びSから独立に選択される1個〜4個のヘテロ原子を含有する4、5、6及び7員飽和又は部分不飽和複素環式環を意味する。典型的なヘテロシクリルは、ピロリジン、1-メチルピロリジン、ピロリジン−2−オン、1−メチルピロリジン−2−オン、ピペリジン、ピペリジン−2−オン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペラジン、1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン、1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジン、1,4−ジヒドロ−4−オキソピリジン、ピペラジン−2−オン、3,4,5,6−テトラヒドロ−4−オキソピリミジン、3,4−ジヒドロ−4−オキソピリミジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、イソオキサゾリジン、1,3−ジオキソラン、1,3−ジチオラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3−ジチアン、1,4−ジチアン、オキサゾリジン−2−オン、イミダゾリジン−2−オン、イミダゾリジン−2,4−ジオン、テトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン、モルホリン、N−メチルモルホリン、モルホリン−3−オン、1,3−オキサジナン−2−オン、チオモルホリン、チオモルホリン 1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−1,2,5−チアオキサゾール 1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン 1,1−ジオキシド、ヘキサヒドロ−1,2,6−チアジアジン 1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−1,2,5−チアジアゾール 1,1−ジオキシド、イソチアゾリジン 1,1−ジオキシド、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル及び5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルを包含する。ヘテロシクリルは、置換されるとき、1〜4個の置換基を有する。典型的な置換基は、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びオキソを包含する。
【0158】
「置換可能な環窒素原子」とは、水素原子に結合しているヘテロアリール又はヘテロシクリル基中の環窒素原子のことをいう。水素原子は、置換基で置き換えられる(即ち、置換される)ことができる。「置換可能な環炭素原子」とは、水素原子に結合しているアリール又はシクロアルキル中の炭素原子のことをいう。水素原子は、置換基で置き換られる(即ち、置換される)ことができる。
【0159】
「スピロシクロアルキル」という用語は、別のアルキル又はシクロアルキル基と1個の環炭素を共有するシクロアルキル基を意味する。
【0160】
本明細書において使用される「被験者」及び「患者」という用語は、互換的に使用してもよく、処置を必要とする哺乳動物、例えば、ペット(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、被験者は処置を必要とするヒトである。
【0161】
開示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩が、構造により命名又は描写されるとき、当然のことながら、この化合物又はその薬学的に許容しうる塩の溶媒和物又は水和物もまた包含される。「溶媒和物」は、溶媒分子が結晶化の間結晶格子に組み込まれる結晶形のことをいう。溶媒和物は、水、又はエタノール、イソプロパノール、DMSO、酢酸、エタノールアミン、及びEtOAcのような非水性溶媒を包含してもよい。水が、結晶格子に組み込まれている溶媒分子である溶媒和物を、通常「水和物」という。水和物は、化学量論的水和物並びに可変量の水を含有する組成物を包含する。
【0162】
幾つかの開示化合物は、種々の立体異性体形で存在してもよい。立体異性体は、その空間的配置のみが異なる化合物である。エナンチオマーは、最も一般的にはキラル中心として作用する不斉置換炭素原子を含有するために、鏡像が重ね合わせできない立体異性体の対である。「エナンチオマー」は、互いに鏡像であって、重ね合わせできない、一対の分子を意味する。ジアステレオマーは、最も一般的には2個以上の不斉置換炭素原子を含有するため、鏡像として関連付けられない立体異性体である。構造式中の記号「*」は、キラル炭素中心の存在を表す。「R」及び「S」は、1個以上のキラル炭素原子の周りの置換基の立体配置を表す。よって「R」及び「S」は、1個以上のキラル炭素原子の周りの置換基の相対立体配置を示す。
【0163】
「ラセミ体」又は「ラセミ混合物」は、等モル量の2種のエナンチオマーの化合物を意味し、このような混合物は、光学活性を示さない、即ち、これらは偏光面を回転させない。
【0164】
「幾何異性体」は、炭素−炭素二重結合に対する、シクロアルキル環に対する、又は架橋二環系に対する置換原子の配向が異なる異性体を意味する。炭素−炭素二重結合の各側の原子(H以外)は、E(置換基は炭素−炭素二重結合の反対側にある)又はZ(置換基は同じ側に配向される)立体配置であってよい。
【0165】
「R」、「S」、「S」、「R」、「E」、「Z」、「cis」、及び「trans」は、コア分子に対する立体配置を示す。
【0166】
化合物が、急速な平衡状態にある2つ以上の構造的に異なる化合物の混合物であるとき、互変異性型が存在する。本発明の特定の化合物は、互変異性型として存在する。例えば、構造式(A)及び(B)により表される以下の化合物は、少なくとも以下の互変異性型を包含する。
【0167】
【化7】
【0168】
化合物の1つの互変異性型が、名称又は構造により描写されるとき、当然のことながら、この化合物の全ての互変異性型が包含される。
【0169】
本発明の化合物は、異性体特異的合成法又は異性体混合物からの分割のいずれかにより、個々の異性体として調製することができる。従来の分割法は、光学活性酸を用いる異性体対の各異性体の遊離塩基の塩形成(後に分別結晶及び遊離塩基の再生が続く)、光学活性アミンを用いる異性体対の各異性体の酸の形の塩形成(後に分別結晶及び遊離酸の再生が続く)、光学的に純粋な酸、アミン若しくはアルコールを用いる異性体対の各異性体のエステル若しくはアミド形成(後にクロマトグラフィー分離及びキラル補助剤の除去が続く)、又は種々の周知のクロマトグラフィー法を用いる出発物質若しくは最終生成物のいずれかの異性体混合物の分割を包含する。
【0170】
開示化合物の立体化学が構造により命名又は描写されるとき、命名又は描写される立体異性体は、他の立体異性体に対して、少なくとも60%、70%、80%、90%、99%又は99.9%(重量)の純度である。単一エナンチオマーが構造により命名又は描写されるとき、命名又は描写されるエナンチオマーは、少なくとも60%、70%、80%、90%、99%又は99.9%(重量)の光学純度である。重量%光学純度は、エナンチオマーの重量の(エナンチオマーの重量+その光学異性体の重量)に対する比である。
【0171】
開示化合物が、立体化学を示すことなく構造により命名又は描写され、かつ化合物が、少なくとも1個のキラル中心を有するとき、当然のことながら、この名称又は構造は、対応する光学異性体を含まない化合物の一方のエナンチオマー、化合物のラセミ混合物、及びその対応する光学異性体に対して一方のエナンチオマーを多く含んだ混合物を包含する。
【0172】
開示化合物が、立体化学を示すことなく構造により命名又は描写され、かつ少なくとも2個のキラル中心を有するとき、当然のことながら、この名称又は構造は、他のジアステレオマーを含まない1つのジアステレオマー、他のジアステレオマー対を含まない一対のジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、他のジアステレオマーに対して1つのジアステレオマーを多く含んだジアステレオマーの混合物、及び他のジアステレオマー対に対して一対のジアステレオマーを多く含んだジアステレオマー対の混合物を包含する。
【0173】
本発明の化合物は、薬学的に許容しうる塩の形態で存在してもよい。医薬での使用について、本発明の化合物の塩とは、非毒性の「薬学的に許容しうる塩」のことをいう。薬学的に許容しうる塩の形態は、薬学的に許容しうる酸性/アニオン性又は塩基性/カチオン性塩を包含する。
【0174】
薬学的に許容しうる塩基性/カチオン性塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ジエタノールアミン、n−メチル−D−グルカミン、L−リシン、L−アルギニン、アンモニウム、エタノールアミン、ピペラジン及びトリエタノールアミン塩を包含する。
【0175】
薬学的に許容しうる酸性/アニオン性塩は、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、酒石酸水素塩、臭化物、エデト酸カルシウム塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート(estolate)、エシレート(esylate)、フマル酸塩、グリセプタート(glyceptate)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラート、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、リン酸/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、サブアセテート(subacetate)、コハク酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシラート、及びトリエチオジド(triethiodide)塩を包含する。
【0176】
以下の略語は、表示された意味を有する:
【0177】
【表1】


【0178】
合成法の一般的説明
式(I)の化合物は、幾つかの製造法により調製することができる。以下の論考において、A、Cy、Cy、E、R、R、R、Y及びnは、特に断りない限り上述の意味を有する。後述の合成中間体及び式(I)の最終生成物が、目的の反応に介入しうる、潜在的に反応性の官能基、例えば、アミノ、ヒドロキシル、チオール及びカルボン酸基を含有する場合に、その中間体の保護形態を利用するのが有利であろう。保護基の選択、導入及びその後の脱離の方法は、当業者には周知である(例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts "Protective Groups in Organic Synthesis" John Wiley & Sons, Inc., New York 1999を参照)。このような保護基操作は、以下の論考に想定されているが、明示的には記載されていない。一般に、反応スキーム中の試薬は、等モル量で使用される;しかしある場合には、反応を完了まで押し進めるために1つの試薬を過剰に使用することが望まれることもある。これは、特に過剰な試薬を蒸発又は抽出により容易に除去できる場合に当てはまる。反応混合物中のHClを中和するために使用される塩基は、一般に小過剰〜大過剰(1.05〜5当量)で使用される。
【0179】
式(I)の化合物は、式(II)(式中、Rは、メチル、t−ブチル又はベンジルのような、アルキル又はアリールアルキルである)のケトカルバミン酸エステルと式(III)(式中、Mは、特に限定されないが、MgCl、MgBr、MgI又はLiを包含する)の有機金属試薬との反応により調製することができる:
【0180】
【化8】
【0181】
具体例では、有機金属試薬(III)は、臭化アリルマグネシウム、臭化アリル亜鉛、塩化(2−メチルアリル)マグネシウム又は臭化(2−メトキシ−2−オキソエチル)亜鉛である。Mが、MgCl、MgBr又はMgIである場合に、反応混合物にCeClを加えるのが有利である。
【0182】
式(II)のケトカルバミン酸エステルは、式(IV)のアミノケトンと式(V)(式中、Rは、塩化物、スクシニルオキシ、イミダゾリル又はt−ブトキシカルボキシカルボニルのような脱離基である)の中間体との反応により調製することができる:
【0183】
【化9】
【0184】
式(IV)(式中、nは、好ましくは0であるが、必ずしもそうでなくてもよい)のアミノケトンは、式(V)のα,β−不飽和ケトンと式(VII)のアミンとの反応により調製することができる:
【0185】
【化10】
【0186】
あるいは、式(IV)(式中、nは、好ましくは0であるが、必ずしもそうでなくてもよい)のアミノケトンは、式(VI)(式中、Rは、低級アルキル、特にメチルである)のβ−ジアルキルアミノケトンと式(VII)のアミンとの反応により調製することができる:
【0187】
【化11】
【0188】
同様に、式(VI)のβ−ジアルキルアミノケトンは、式(V)のα,β−不飽和ケトンと式:RNHRのジアルキルアミンから誘導される。
【0189】
式(Ie)の化合物は、以下のスキームに従って調製することができる:
【0190】
【化12】
【0191】
式(VIII)のメトキシメチルケトンを、式(IX)の有機金属アリル試薬(式中、Mは、特に限定されないが、MgCl、MgBr、MgI又はLiを包含する)と反応させて、式(X)のアリル化合物を得る。具体例では、有機金属試薬(IX)は、塩化アリルマグネシウム、臭化アリルマグネシウム又は臭化アリル亜鉛(II)である。本反応は、場合により、無水三塩化セリウムの存在下で実施する。
【0192】
式(X)のアリル化合物を、オゾン分解、あるいはOsO触媒ジヒドロキシル化、それに続く過ヨード酸ナトリウムのような過ヨウ素酸塩による式(XI)のグリコールの開裂により、式(XII)のアルデヒドに変換する。式(XIV)のアミノカルビノールは、還元剤として、シアノ水素化ホウ素ナトリウム又はトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる式(XIII)のアミンとの還元的アミノ化により調製することができる。式(XIV)のアミノカルビノールの式(Ie)の化合物への環化は、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン又は1,1’−カルボニル−ジイミダゾールのような活性化炭酸誘導体と反応させることにより達成することができる。
【0193】
あるいは、式(I)の化合物は、式(II)及び(III)(式中、Cyは、臭素のような脱離基で置換されているフェニルである)により表される化合物の反応生成物から、例えば、2007年7月26日に出願の米国仮特許出願第60/962,058号の実施例111に記載のCy−X[Xは、−B(OH)である]との「鈴木」カップリング反応を用いて、調製することができる。この出願の全教示内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【0194】
式(I)の化合物はまた、ハロ化合物(ここで、Halは、塩素又は臭素である)とイソシアネートとの塩基の存在下での反応により調製することもできる:
【0195】
【化13】
【0196】
この種のハロ化合物は、β−ハロケトンと有機金属試薬R−M(ここで、Mは、MgCl、MgBr、MgI又はLiを包含する金属含有残基である)との反応により調製することができる。本反応は、場合により、無水三塩化セリウムの存在下で実施する:
【0197】
【化14】
【0198】
これらの反応の具体的な条件は、米国仮出願第61/137,013号として2008年7月25日に出願の SYNTHESIS OF INHIBITORS OF 11BETA-HYDROXYSTEROID DEHYDROGENASE TYPE 1 (11β-HSD1)に記載されており、これの全教示内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【0199】
LC−MS方法
LC−MS方法1:
【0200】
【表2】
【0201】
LC−MS方法2:
【0202】
【表3】
【0203】
中間体I
3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミノ]−1−フェニル−プロパン−1−オン
【0204】
【化15】
【0205】
NEt(60mL)、続いて(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミン(20.5g)を、テトラヒドロフラン(200mL)中の3−クロロ−1−フェニル−プロパン−1−オン(23.2g)の溶液に加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に、溶液を濃縮し、水(100mL)を残渣に加え、得られた混合物をtert−ブチルメチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒の除去後、標記化合物を得た。
収量:38.0g(定量);質量スペクトル(ESI):m/z=288/290(Cl)[M+H]
【0206】
下記化合物を、中間体Iと同様にして得た:
(1)3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチルアミノ]−1−フェニル−プロパン−1−オン
【0207】
【化16】

質量スペクトル(ESI):m/z=332/334(Br)[M+H]
【0208】
中間体II
[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(3−オキソ−3−フェニル−プロピル)−カルバミン酸メチルエステル
【0209】
【化17】
【0210】
ジクロロメタン(100mL)に溶解したクロロギ酸メチル(15.5mL)を、溶液の温度が20〜26℃に保持されるような速度で、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)の混合物中の3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミノ]−1−フェニル−プロパン−1−オン(38.0g)とNaCO(23.5g)の混合物に加えた。添加完了後、溶液を周囲温度でさらに30分間撹拌した。次に、有機相を分離し、水相をジクロロメタンで一回抽出した。合わせた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。次に、シリカゲル(20g)を加え、得られた混合物を30分間激しく撹拌した。シリカゲルを濾過により分離し、ジクロロメタン(200mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮して、油状物を得た。油状物をiPrO(150mL)で処理して標記化合物を沈殿させ、それを濾過により分離し、石油エーテル(30mL)で洗浄し、乾燥させた。濾液を濃縮し、残渣を石油エーテル(60mL)に取った。撹拌した後しばらくして、生じた沈殿物を濾過により分離し、石油エーテル(20mL)で洗浄し、乾燥させ、前に得た沈殿物と合わせた。
収量:38.2g(理論値の82%);質量スペクトル(ESI):m/z=346/348(Cl)[M+H]
【0211】
下記化合物を、中間体IIと同様にして得た:
(1)[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(3−オキソ−3−フェニル−プロピル)−カルバミン酸メチルエステル
【0212】
【化18】

質量スペクトル(ESI):m/z=390/392(Br)[M+H]
【0213】
中間体III
5−{[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−メトキシカルボニル−アミノ}−3−ヒドロキシ−3−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(2つのジアステレオマーの混合物)
【0214】
【化19】
【0215】
EtZn(ヘキサン中1M、55mL)を、1,2−ジクロロエタン(30mL)に溶解した[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(3−オキソ−3−フェニル−プロピル)−カルバミン酸メチルエステル(3.80g)に滴下し、アルゴン雰囲気下で0℃に冷却した。次に、(PhP)RhCl(0.50g)を加え、続いて、1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解したブロモ酢酸メチル(1.0mL)を滴下した。得られた溶液を0〜5℃で1時間撹拌し、周囲温度でさらに1.5時間撹拌した。溶液を氷冷半飽和NHCl水溶液(150mL)に注いだ。ジクロロメタンの添加後、混合物をセライトを通して濾過し、これを追加のジクロロメタンで抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15→70:30)により精製して、2つのジアステレオマーの混合物として標記化合物を得た。
収量:4.6g(定量);質量スペクトル(ESI):m/z=420/422(Cl)[M+H]
【0216】
下記化合物を、中間体IIIと同様にして得た:
(1) 5−{[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−メトキシカルボニル−アミノ}−3−ヒドロキシ−3−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(2つのジアステレオマーの混合物)
【0217】
【化20】

質量スペクトル(ESI):m/z=464/466(Br)[M+H]
【0218】
中間体IV
[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(3,5−ジヒドロキシ−5−メチル−3−フェニル−ヘキシル)−カルバミン酸メチルエステル(2つのジアステレオマーの混合物)
【0219】
【化21】
【0220】
テトラヒドロフラン(3mL)で希釈したMeLi(EtO中1.6M、5.1mL)を、アルゴン雰囲気下、−75℃に冷却したテトラヒドロフラン(8mL)中の5−{[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−メトキシカルボニル−アミノ}−3−ヒドロキシ−3−フェニル−ペンタン酸メチルエステル(中間体IIIからの生成物、1.10g)の溶液に加えた。溶液を約−70℃で2.5時間撹拌し、次に、半飽和NHCl水溶液(150mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15→70:30)により精製して、標記化合物を2つのジアステレオマーの混合物として得た。
収量:0.62g(理論値の56%);質量スペクトル(ESI):m/z=420/422(Cl)[M+H]
【0221】
本反応はまた、上記のように、MeLiの代わりにMeMgClを使用して行うことができる。
【0222】
下記化合物を、中間体IVと同様にして得た:
(1) [(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(3,5−ジヒドロキシ−5−メチル−3−フェニル−ヘキシル)−カルバミン酸メチルエステル(2つのジアステレオマーの混合物)
【0223】
【化22】

質量スペクトル(ESI):m/z=464/466(Br)[M+H]
【0224】
中間体V
3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン及び3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(R)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0225】
【化23】
【0226】
NaH(鉱油中60%、0.15g)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(3,5−ジヒドロキシ−5−メチル−3−フェニル−ヘキシル)−カルバミン酸メチルエステル(中間体IV、0.60g)の溶液にアルゴン雰囲気下で加えた。得られた混合物を還流温度で2.5時間撹拌した。次に、NHCl水溶液を加え、そして得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 60:40→0:100)により精製して、2つの標記化合物を分離した。
【0227】
3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン:収量:40mg(理論値の7%)。質量スペクトル(ESI):m/z=388/390(Cl)[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.80 (s, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.41 (d, J=7.0 Hz, 3H), 2.01 (s, 2H), 2.08 (td, J=11.5, 5.4 Hz, 1H), 2.37-2.51 (m, 2H), 2.95-3.02 (m, 1H), 4.23 (s, 1H), 5.38 (q, J=7.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.27-7.39 (m, 5 H)。
【0228】
3−[(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−(R)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン:収量:93mg(理論値の17%)。質量スペクトル(ESI):m/z=388/390(Cl)[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.81 (s, 3H), 1.16 (s, 3H), 1.18 (d, J=7.3 Hz, 3H), 2.03 (s, 2H), 2.31-2.41 (m, 2H), 2.51-2.59 (m, 1H), 2.64-2.71 (m, 1H), 4.20 (s, 1H), 5.31 (q, J=7.1 Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.28-7.35 (m, 3H), 7.37-7.43 (m, 4 H)。
【0229】
下記化合物を、中間体Vと同様にして得た:
(1) 3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0230】
【化24】
【0231】
該化合物を、[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(3,5−ジヒドロキシ−5−メチル−3−フェニル−ヘキシル)−カルバミン酸メチルエステル(2つのジアステレオマーの混合物)から3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(R)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オンとの混合物として得て、それを上記のようにクロマトグラフィーにより純粋なジアステレオマーに分割した。
【0232】
中間体VI
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−{(S)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エチル}−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0233】
【化25】
【0234】
撹拌子、3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(4.00g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.05g)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.25g)、KOCCH(3.18g)、及びジメチルスルホキシド(30mL)を入れたフラスコに、アルゴンを15分間満たした。次に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロ−パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.38g)を加え、得られた混合物を90℃に加熱し、そしてこの温度で一晩撹拌した。周囲温度に冷ました後、酢酸エチル(150mL)を加え、混合物を水(3×50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 33:66→0:100)により精製して、標記化合物を無色の固体として得た。
収量:3.50mg(理論値の79%);質量スペクトル(ESI):m/z=480[M+H]
【0235】
下記化合物を、中間体VIと同様にして得た:
(1) (R)−6−メトキシメチル−6−フェニル−3−{(S)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エチル}−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0236】
【化26】
【0237】
3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(R)−6−メトキシメチル−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オンを、出発化合物として使用した。
【0238】
中間体VII
6−クロロ−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン及び6−クロロ−5−メチル−2H−ピリダジン−3−オン
【0239】
【化27】
【0240】
3.3M NaOH水溶液(66mL)中の3,6−ジクロロ−4−メチルピリダジン(6.60g)の懸濁液を、還流温度で2時間撹拌した。加熱浴を取り外し、そして50%酢酸水溶液(25mL)を加えた。水溶液をpH値6に調整し、その後生じた沈殿物を濾過により分離し、そして少量の水で洗浄した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 90:10→0:100)に付して、2つの標記化合物を分離した。
【0241】
6−クロロ−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン:収量:2.70g(理論値の46%)。質量スペクトル(ESI):m/z=145/147(Cl)[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.06 (d, J=1.3 Hz, 3H), 7.44 (不完全に分割されたq, J=1.3 Hz, 1H), 13.03 (broad s, 1H)。
【0242】
6−クロロ−5−メチル−2H−ピリダジン−3−オン:収量:1.90g(理論値の32%)。質量スペクトル(ESI):m/z=145/147(Cl)[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.19 (d, J=1.3 Hz, 3H), 6.91 (不完全に分割されたq, J=1.3 Hz, 1H), 13.02 (broad s, 1H)。
【0243】
下記化合物を、中間体VIIと同様にして得た:
(1) 6−クロロ−2H−ピリダジン−3−オン
【0244】
【化28】

質量スペクトル(ESI):m/z=131/133(Cl)[M+H]
【0245】
中間体VIII
6−クロロ−2,4−ジメチル−2H−ピリダジン−3−オン
【0246】
【化29】
【0247】
ヨウ化メチル(1.3mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(27mL)中の6−クロロ−4−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(2.70g)とKCO(3.40g)の混合物に加えた。得られた混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次に、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒の除去後、標記化合物を固体として得た。
収量:2.97g(理論値の100%);質量スペクトル(ESI):m/z=159/161(Cl)[M+H]
【0248】
下記化合物を、中間体VIIIと同様にして得た:
(1) 6−クロロ−2,5−ジメチル−2H−ピリダジン−3−オン
【0249】
【化30】

質量スペクトル(ESI):m/z=159/161(Cl)[M+H]
【0250】
中間体IX
(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン
【0251】
【化31】
【0252】
メチルアミン(テトラヒドロフラン中2M、11.4mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中の4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロ−ベンゼン(2.50g)とKCO(1.90g)の混合物に加えた。得られた混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンを加えた。得られた混合物を0.5M HCl水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去して、生成物を固体として得た。
収量:2.60g(理論値の99%);質量スペクトル(ESI):m/z=231/233(Br)[M+H]
【0253】
下記化合物を、中間体IXと同様にして得た:
(1)(4−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン
【0254】
【化32】

質量スペクトル(ESI):m/z=231/233(Br)[M+H]
【0255】
中間体X
4−ブロモ−2−メチルアミノ−アニリン
【0256】
【化33】
【0257】
テトラヒドロフラン(100mL)中の(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−メチル−アミン(2.60g)とラネーニッケル(0.25g)の混合物を、水素雰囲気(50psi)下、室温で一晩振とうした。次に、触媒を濾過により分離し、そして濾液を減圧下で濃縮して、粗標記化合物を褐色の油状物として得て、それを更に精製することなしに使用した。
収量:2.20g(理論値の97%);質量スペクトル(ESI):m/z=201/203(Br)[M+H]
【0258】
下記化合物を、中間体Xと同様にして得た:
(1) 5−ブロモ−2−メチルアミノ−アニリン
【0259】
【化34】

質量スペクトル(ESI):m/z=201/203(Br)[M+H]
【0260】
中間体XI
6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール
【0261】
【化35】
【0262】
酢酸(15mL)中の4−ブロモ−2−メチルアミノ−アニリン(1.10g)の溶液を、130℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷ました後、溶液を減圧下で濃縮し、そして残渣を酢酸エチルに取った。得られた溶液を10% KCO水溶液及び食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH 99:1:0.1→9:1:0.1)により精製して、標記化合物を固体として得た。
収量:0.58g(理論値の47%);質量スペクトル(ESI):m/z=225/227(Br)[M+H]
【0263】
下記化合物を、中間体XIと同様にして得た:
(1) 5−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール
【0264】
【化36】

質量スペクトル(ESI):m/z=225/227(Br)[M+H]
【0265】
中間体XII
6−クロロ−2−シクロプロピルメチル−2H−ピリダジン−3−オン
【0266】
【化37】
【0267】
シクロプロピルメチルブロミド(0.82mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の6−クロロ−2H−ピリダジン−3−オン(1.0g)とKCO(2.10g)の混合物に加えた。得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。次に、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH 99:1:0.1)により精製して、標記化合物を油状物として得た。
収量:0.85g(理論値の60%);質量スペクトル(ESI):m/z=185/187(Cl)[M+H]
【0268】
中間体XIII
6−クロロ−2−シクロプロピル−2H−ピリダジン−3−オン
【0269】
【化38】
【0270】
撹拌子、6−クロロ−2H−ピリダジン−3−オン(0.15g)、シクロプロピルボロン酸(0.30g)、ピリジン(0.75mL)、トリエチルアミン(0.8mL)、及びテトラヒドロフラン(5mL)を入れたマイクロ波適合容器に、アルゴンを5分間満たした。次に、Cu(OCCH(0.42g)を加え、そして混合物をマイクロ波オーブン中でマイクロ波照射下、140℃で10分間撹拌した。室温に冷ました後、溶媒を蒸発させ、水を加えた。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を水及びNaHCO水溶液で洗浄した。乾燥(MgSO)及び溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH 99:1:0.1→9:1:0.1)により精製して、標記化合物を得た。
収量:35mg(理論値の18%);質量スペクトル(ESI):m/z=171/173(Cl)[M+H]
【0271】
下記化合物を、中間体XIIIと同様にして得た:
(1) 1−シクロプロピル−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−1H−ピリジン−2−オン
【0272】
【化39】

質量スペクトル(ESI):m/z=272[M+H]
【0273】
中間体XIV
4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0274】
【化40】
【0275】
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を、撹拌子、3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(0.30g)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.22g)、KCO(0.29g)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(57mg)を入れたフラスコにアルゴン雰囲気下で加えた。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。周囲温度に冷ました後、水を加え、そして得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 40:60→0:100)により精製して、標記化合物を得た。
収量:0.35g(理論値の93%);質量スペクトル(ESI):m/z=535[M+H]
【0276】
中間体XV
4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0277】
【化41】
【0278】
メタノール(10mL)中の4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.34g)と10%パラジウム担持炭(60mg)の混合物を、水素雰囲気(50psi)下で4時間振とうした。次に、触媒を濾過により分離し、濾液を濃縮して、標記化合物を得た。
収量:0.30g(理論値の88%);LC(方法1):t=4.31分;質量スペクトル(ESI):m/z=537[M+H]
【0279】
中間体XVI
5−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピリジン−2−カルボン酸
【0280】
【化42】
【0281】
2M NaCO水溶液(1.3mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−フェニル−3−{(S)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−エチル}−1,3−オキサジナン−2−オン(0.60g)及び5−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.41g)の溶液に加えた。得られた混合物にアルゴンを10分間満たし、その後、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(61mg)を加えた。混合物を100℃に加熱し、この温度で一晩撹拌した。周囲温度に冷ました後、混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び食塩水で抽出した。水性の抽出物を合わせ、クエン酸を使用して酸性化(pH約5〜6)し、そしてCHCl/MeOH(約10:1)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2→50:50)により精製して、標記化合物を樹脂様の固体として得た。
収量:0.44g(理論値の73%);質量スペクトル(ESI):m/z=475[M+H]
【0282】
中間体XVII
3−[(S)−1−(4’−アミノ−3’−ニトロ−ビフェニル−4−イル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0283】
【化43】
【0284】
撹拌子、3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(1.00g)、2−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(0.92g)、及び2M NaCO水溶液(2.3mL)を入れたフラスコに、アルゴンを15分間満たした。次に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロ−パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(57mg)を加え、混合物を100℃で一晩撹拌した。周囲温度に冷ました後、水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2→80:20)により精製して、標記化合物を油状物として得、それを酢酸エチルとiPrO(約10:1)の混合物を使用して結晶化した。
収量:0.53g(理論値の93%);質量スペクトル(ESI):m/z=490[M+H]
【0285】
中間体XVIII
3−[(S)−1−(3’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−イル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0286】
【化44】
【0287】
メタノール(10mL)とテトラヒドロフラン(10mL)の混合物中の3−[(S)−1−(4’−アミノ−3’−ニトロ−ビフェニル−4−イル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(0.50g)と10%パラジウム担持炭(0.10g)の混合物を、水素雰囲気(3bar)下、室温で3.5時間振とうした。次に、触媒を濾過により分離し、濾液を減圧下で濃縮して、標記化合物を油状物として得た。
収量:0.46g(理論値の97%);質量スペクトル(ESI):m/z=460[M+H]
【0288】
中間体XIX
1−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−オン
【0289】
【化45】
【0290】
トリフルオロ酢酸(1mL)を、撹拌子及び1−シクロプロピル−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−1H−ピリジン−2−オン(0.17g)を入れたフラスコに加え、そして氷/EtOH浴中で冷却した。得られた混合物を冷却しながら1.5時間撹拌し、周囲温度でさらに4.5時間撹拌した。次に、溶液を減圧下で濃縮し、残渣をtert−ブチルメチルエーテルで粉状にし、乾燥させて、標記化合物を固体として得た。
収量:0.10g(定量);質量スペクトル(ESI):m/z=152[M+H]
【0291】
中間体XX
トリフルオロ−メタンスルホン酸 1−シクロプロピル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イルエステル
【0292】
【化46】
【0293】
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.12mL)を、撹拌子、1−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−オン(0.10g)、NEt(0.24mL)、及びジクロロメタン(8mL)を入れたフラスコに加え、氷/EtOH浴中で冷却した。得られた混合物を冷却しながら2時間撹拌し、そして周囲温度でさらに2時間撹拌した。次に、溶液をジクロロメタンで希釈し、水、NaHCO水溶液、及び水で連続して洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO)させ、溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 99:1→90:10)により精製して、標記化合物を樹脂様の固体として得た。
収量:0.07g(理論値の36%);質量スペクトル(ESI):m/z=284[M+H]
【0294】
下記化合物を、中間体XXと同様にして得た:
(1) トリフルオロ−メタンスルホン酸 1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イルエステル
【0295】
【化47】

質量スペクトル(ESI):m/z=258[M+H]
【0296】
中間体XXI
5−ブロモ−1−シクロプロピルメチル−1H−ピリジン−2−オン
【0297】
【化48】
【0298】
KOBu(0.68g)を、テトラヒドロフラン(20mL)中の5−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン(1.00g)の溶液に室温で加えた。30分間撹拌した後、シクロプロピルメチルブロミド(0.77mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を懸濁液に加え、得られた混合物を70℃に温めた。混合物を70℃で2時間撹拌した後、反応が終了した。混合物を室温に冷まし、酢酸エチル(50mL)で希釈し、そして水(2×20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。次に、溶液を乾燥(MgSO)させ、そして溶媒を除去して、標記化合物を無色の油状物として得た。
収量:1.18g(理論値の90%);質量スペクトル(ESI):m/z=228/230(Br)[M+H]
【0299】
中間体XXII
1−メトキシ−2−フェニル−ペンタ−4−エン−2−オール
【0300】
【化49】
【0301】
テトラヒドロフラン(50mL)に溶解した2−メトキシ−1−フェニル−エタノン(5.00g)を、テトラヒドロフラン中の2M アリルマグネシウムクロリド(21mL)に室温で加えた。溶液を室温で3時間撹拌し、そして次に、10% NHCl水溶液(50mL)を加えた。得られた混合物をtert−ブチルメチルエーテル(3×50mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させて、標記化合物を無色の油状物として得た。
収量:6.40g(定量);質量スペクトル(ESI):m/z=175[M+H−HO]
【0302】
中間体XXIII
5−メトキシ−4−フェニル−ペンタン−1,2,4−トリオール
【0303】
【化50】
【0304】
OsO(水中4%、2mL;代わりに、KOsOを使用してもよい)、続いてN−メチル−モルホリン−N−オキシド(5.20g)を、氷浴中で冷却したテトラヒドロフラン(10mL)中の1−メトキシ−2−フェニル−ペンタ−4−エン−2−オール(1.10g)の溶液に加えた。冷却浴を取り外し、溶液を室温で一晩撹拌した。次に、10% Na水溶液(10mL)を加え、得られた混合物を室温でさらに1.5時間撹拌した。減圧下での有機溶媒の除去後、残留した混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を蒸発させて、標記化合物を良好な純度(約95%)で得た。
収量:1.20g(理論値の96%);質量スペクトル(ESI):m/z=225[M−H]
【0305】
中間体XXIV
3−ヒドロキシ−4−メトキシ−3−フェニル−ブチルアルデヒド
【0306】
【化51】
【0307】
NaIO(5.20g)を、氷浴中で冷却した5−メトキシ−4−フェニル−ペンタン−1,2,4−トリオール(1.10g)、ジクロロメタン(10mL)、及び水(5mL)の混合物に加えた。混合物を、冷却浴中で周囲温度に温めながら激しく撹拌し、この温度で一晩さらに撹拌した。次に、水(20mL)及びジクロロメタン(50mL)を加え、有機層を分離し、そして水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒の除去後、標記化合物を得、これを更に精製することなしに使用した。
収量:0.94g(定量)。
【0308】
中間体XXV
4−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチルアミノ]−1−メトキシ−2−フェニル−ブタン−2−オール
【0309】
【化52】
【0310】
(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチルアミン(0.93g)、NaHB(OCH(0.98g)、及び酢酸(0.27mL)を、テトラヒドロフラン(20mL)中の3−ヒドロキシ−4−メトキシ−3−フェニル−ブチルアルデヒド(0.90g)の溶液に所与の順番で約10〜15℃にて加えた。冷却浴を取り外し、混合物を室温で2時間撹拌した。次に、水(50mL)及び1M NaOH水溶液(20mL)を加え、得られた混合物をさらに30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出物を水及び食塩水で洗浄した。乾燥(MgSO)した後、溶媒を除去して、標記化合物を得、これを更に精製することなしに使用した。
収量:1.80g(定量);質量スペクトル(ESI):m/z=378/380(Br)[M+H]
【0311】
中間体XXVI
4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸メチルエステル
【0312】
【化53】
【0313】
NEt(0.47mL)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.15g)を、MeCN(2.5mL)、メタノール(20mL)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(1.04g)の溶液に加えた。得られた混合物にアルゴンを5分間満たし、次に、CO(5.5.bar)を充填した耐圧容器に移した。混合物を70℃に加熱し、この温度で18時間撹拌し、その後、さらに別の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.15g)を加えた。70℃でさらに4時間撹拌した後、混合物を周囲温度に冷まし、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、得られた混合物を水及び食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル 40:60→0:100)により精製して、標記化合物を油状物として得た。
収量:0.73g(理論値の55%);質量スペクトル(ESI):m/z=456[M+HCOO]
【0314】
中間体XXVII
4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸
【0315】
【化54】
【0316】
1M NaOH水溶液(5mL)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸メチルエステル(0.73g)の溶液に加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、溶液を濃縮し、残渣を水に取り、そして濾過した。水性の濾液を1M 塩酸で酸性化し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去して、標記化合物を泡状物様の固体として得た。
収量:0.38g(理論値の72%);LC(方法1):t=2.60分;質量スペクトル(ESI):m/z=398[M+H]
【0317】
中間体XXVIII
4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸ヒドラジド
【0318】
【化55】
【0319】
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(0.33g)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解した4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸(0.37g)及びEtNiPr(0.41mL)に加えた。溶液を室温で10分間撹拌した後、ヒドラジン水和物(0.23mL)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌し、次に、水で希釈した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2→90:10)により精製して、標記化合物を無色の泡状物様の固体として得た。
収量:0.19g(理論値の50%);質量スペクトル(ESI):m/z=410[M−H]
【0320】
中間体XXIX
4−ブロモ−5−フルオロ−1−メチル−1H−ピリジン−2−オン
【0321】
【化56】
【0322】
ヨウ化メチル(0.9mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中の炭酸カリウム(2.34g)と4−ブロモ−5−フルオロ−1H−ピリジン−2−オン(2.50g)の混合物に室温で加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次に、水を加えた。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を蒸発させて、粗標記化合物を得、それをEtOから再結晶化した。
収量:1.22g(理論値の45%);質量スペクトル(ESI):m/z=206/208(Br)[M+H]
【0323】
実施例1
3−{(S)−1−[4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0324】
【化57】
【0325】
2M NaCO水溶液(0.31mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル]−1,3−オキサジナン−2−オン(0.15g)及び6−クロロ−2,4−ジメチル−2H−ピリダジン−3−オン(75mg)の溶液に加えた。得られた混合物にアルゴンを10分間満たし、その後、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(15mg)を加えた。混合物を100℃に加熱し、この温度で一晩撹拌した。周囲温度に冷ました後、水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2→80:20)により精製して、標記化合物を得た。
収量:0.10g(理論値の67%);LC(方法1):t=3.17分;質量スペクトル(ESI):m/z=476[M+H]
【0326】
下記化合物を、実施例1と同様にして得た:
本反応を、ブロモ、クロロ、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体化カップリングパートナー(=求電子性の成分)のいずれかを使用して実施した。
【0327】
実施例2
3−{(S)−1−[4−(1,4−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0328】
【化58】

LC(方法1):t=2.99分;質量スペクトル(ESI):m/z=476[M+H]
【0329】
実施例3
3−{(S)−1−[4−(2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0330】
【化59】

質量スペクトル(ESI):m/z=498[M+H]
【0331】
実施例4
S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0332】
【化60】

LC(方法1):t=2.54分;質量スペクトル(ESI):m/z=484[M+H]
【0333】
実施例5
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0334】
【化61】

LC(方法1):t=2.44分;質量スペクトル(ESI):m/z=484[M+H]
【0335】
実施例6
3−{(S)−1−[4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0336】
【化62】

LC(方法1):t=2.45分;質量スペクトル(ESI):m/z=498[M+H]
【0337】
実施例7
3−{(S)−1−[4−(1−シクロプロピルメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0338】
【化63】

LC(方法1):t=3.46分;質量スペクトル(ESI):m/z=502[M+H]
【0339】
実施例8
3−{(S)−1−[4−(1−シクロプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0340】
【化64】

LC(方法1):t=3.22分;質量スペクトル(ESI):m/z=488[M+H]
【0341】
実施例9
3−{(S)−1−[4−(1−シクロプロピル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0342】
【化65】

LC(方法2):t=2.41分;質量スペクトル(ESI):m/z=487[M+H]
【0343】
トリフルオロ−メタンスルホン酸 1−シクロプロピル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イルエステルを、上記の条件下でカップリングパートナーとして用いた。
【0344】
実施例10
3−{(S)−1−[4−(1−シクロプロピルメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0345】
【化66】

質量スペクトル(ESI):m/z=501[M+H]
【0346】
実施例11
(R)−6−メトキシメチル−3−{(S)−1−[4−(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0347】
【化67】

LC(方法1):t=2.92分;質量スペクトル(ESI):m/z=418[M+H]
【0348】
実施例12(R)−6−メトキシメチル−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0349】
【化68】

LC(方法1):t=2.98分;質量スペクトル(ESI):m/z=433[M+H]
【0350】
実施例13
(R)−6−メトキシメチル−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0351】
【化69】

LC(方法1):t=2.92分;質量スペクトル(ESI):m/z=433[M+H]
【0352】
トリフルオロ−メタンスルホン酸 1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イルエステルを、上記の条件下でカップリングパートナーとして使用した。
【0353】
実施例14
3−{(S)−1−[4−(5−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0354】
【化70】

質量スペクトル(ESI):m/z=479[M+H]
【0355】
4−ブロモ−5−フルオロ−1−メチル−1H−ピリジン−2−オンを、上記の条件下でカップリングパートナーとして使用した。
【0356】
実施例15
5−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド
【0357】
【化71】
【0358】
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(75mg)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の5−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピリジン−2−カルボン酸(0.10g)及びジイソプロピルエチルアミン(50μL)の溶液に室温で加えた。得られた溶液を25分間撹拌し、その後、エチルアミン(水中70%、50μL)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相HPLC(MeCN/HO)により精製して、標記化合物を泡状物様の固体として得た。
収量:25mg(理論値の24%);TLC:r=0.37(シリカゲル;CHCl/MeOH 95:5);質量スペクトル(ESI):m/z=502[M+H]
【0359】
下記化合物を、実施例15と同様にして得た:
【0360】
実施例16
−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
【0361】
【化72】

TLC:r=0.37(シリカゲル;CHCl/MeOH 95:5);質量スペクトル(ESI):m/z=488[M+H]。メチルアミンはカップリングパートナーである。
【0362】
実施例17
(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド
【0363】
【化73】

TLC:r=0.30(シリカゲル;CHCl/MeOH 95:5);質量スペクトル(ESI):m/z=502[M+H]。ジメチルアミンはカップリングパートナーである。
【0364】
実施例18
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0365】
【化74】
【0366】
トリフルオロ酢酸(0.40mL)を、ジクロロメタン(10mL)中の4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.29g)の溶液に加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次に、さらなるジクロロメタンを加え、そして溶液を、飽和NaHCO水溶液を使用して中和した。有機相を分離し、水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を減圧下で除去して、標記化合物を得た。
収量:0.22g(理論値の93%);LC(方法1):t=2.09分;質量スペクトル(ESI):m/z=437[M+H]
【0367】
実施例19
3−{(S)−1−[4−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0368】
【化75】
【0369】
トリエチルアミン(0.10mL)、無水酢酸(50μL)、及び4−ジメチルアミノピリジン(5mg)を、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解した(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(0.12g)に室温で連続して加えた。溶液を室温で4時間撹拌し、次に、酢酸エチルで希釈した。得られた溶液を飽和NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させた。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 98:2→90:10)により精製して、標記化合物を無色の泡状物様の固体として得た。
収量:80mg(理論値の61%);TLC:r=0.60(シリカゲル;CHCl/MeOH 90:10);質量スペクトル(ESI):m/z=479[M+H]
【0370】
実施例20
4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸メチルエステル
【0371】
【化76】
【0372】
トリエチルアミン(0.10mL)及びクロロギ酸メチル(24μL)を、ジクロロメタン(5mL)に溶解した(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(0.12g)に室温で連続して加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌し、次に、ジクロロメタンで希釈した。得られた溶液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させた。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 99:1→90:10)により精製して、標記化合物を泡状物様の固体として得た。
収量:100mg(理論値の70%);TLC:r=0.60(シリカゲル;CHCl/MeOH 90:10);質量スペクトル(ESI):m/z=495[M+H]
【0373】
実施例21
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0374】
【化77】
【0375】
酢酸(27μL)及びNaHB(OCCH(160mg)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(200mg)及びホルムアルデヒド(水中37%、70μL)の溶液に室温で加えた。溶液を室温で一晩撹拌した後、酢酸エチル及び1M NaOH水溶液を加え、そして得られた混合物をさらに10分間撹拌した。次に、有機層を分離し、水及び食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)させた。溶媒を蒸発させ、残渣を逆相HPLC(MeCN/HO/FCCOH)により精製して、標記化合物をそのトリフルオロ酢酸塩として得た。
収量:120mg(理論値の46%);LC(方法1):t=2.18分;質量スペクトル(ESI):m/z=451[M+H]
【0376】
実施例22
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0377】
【化78】
【0378】
MeSOCl(29μL)を、ジクロロメタン(3mL)中の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(150mg)及びトリエチルアミン(100μL)の溶液に室温で加えた。溶液を室温で一晩撹拌した後、さらなるジクロロメタンを加え、そして得られた溶液をNaHCO水溶液、水、及び食塩水で洗浄した。次に、有機溶液を乾燥(MgSO)させ、濃縮した。残渣を逆相HPLC(MeCN/HO/NH)により精製して、標記化合物を得た。
収量:52mg(理論値の29%);質量スペクトル(ESI):m/z=515[M+H]
【0379】
実施例23
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−((S)−1−{4−[1−((S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−エチル)−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0380】
【化79】
【0381】
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(125mg)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の(S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸(45mg)及びジイソプロピルエチルアミン(200μL)の溶液に室温で加えた。得られた溶液を30分間撹拌し、その後、ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解した(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(150mg)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相HPLC(MeCN/HO/NH)により精製して、標記化合物を得た。
収量:110mg(理論値の60%);LC(方法1):t=3.20分;質量スペクトル(ESI):m/z=535[M+H]
【0382】
下記化合物を、実施例23と同様にして得た:
【0383】
実施例24
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−((S)−1−{4−[1−((R)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−エチル)−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0384】
【化80】

LC(方法1):t=3.20分;質量スペクトル(ESI):m/z=535[M+H]
【0385】
実施例25
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−((S)−1−{4−[1−(2−ヒドロキシ−2−プロピル−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−エチル)−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0386】
【化81】

LC(方法1):t=3.17分;質量スペクトル(ESI):m/z=535[M+H]
【0387】
実施例26
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−((S)−1−{4−[1−((S)−1−メチル−ピロリジン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−エチル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0388】
【化82】

質量スペクトル(ESI):m/z=548[M+H]
【0389】
実施例27
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−((S)−1−{4−[1−((R)−1−メチル−ピロリジン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−エチル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0390】
【化83】

LC(方法1):t=2.37分;質量スペクトル(ESI):m/z=548[M+H]
【0391】
実施例28
3−{(S)−1−[4−(3H−ベンゾトリアゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0392】
【化84】
【0393】
水(2mL)中のNaNO(0.16g)の溶液を、酢酸(10mL)中の3−[(S)−1−(3’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−イル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(0.43g)の氷冷溶液に滴下した。得られた混合物を、冷却しながら2時間撹拌し、そして室温でさらに1時間撹拌した。次に、水(100mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO水溶液、水、及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させた。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/MeOH 98:2→80:20)により精製して、標記化合物を泡状物様の固体として得た。
収量:0.30g(理論値の69%);LC(方法1):t=3.02分;質量スペクトル(ESI):m/z=471[M+H]
【0394】
実施例29
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0395】
【化85】
【0396】
酢酸(2mL)中に入れた3−[(S)−1−(3’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−イル)−エチル]−(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(120mg)を、マイクロ波照射下、150℃で30分間撹拌した。周囲温度に冷ました後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を逆相HPLC(MeCN/HO)により精製して、標記化合物を得た。
収量:77mg(理論値の61%);質量スペクトル(ESI):m/z=484[M+H]
【0397】
実施例30及び31
3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(R)−6−メトキシメチル−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン及び3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−メトキシメチル−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0398】
【化86】
【0399】
トリホスゲン(157mg)を、ジクロロメタン(5mL)中の4−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチルアミノ]−1−メトキシ−2−フェニル−ブタン−2−オール(1:1 ジアステレオマー混合物、200mg)及びEtNiPr(91μL)の氷冷溶液に加えた。得られた溶液を冷却しながら2時間撹拌し、室温で一晩撹拌した。次に、溶液を減圧下で濃縮し、残渣を逆相HPLC(MeCN/HO/NH)により精製して、標記化合物を別々の画分で得た。
【0400】
実施例30: 3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(R)−6−メトキシメチル−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン:収量:45mg(理論値の21%)。質量スペクトル(ESI):m/z=404[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.41 (d, J=7.1 Hz, 3H), 2.19 (td, J=11.2, 5.2 Hz, 1H), 2.24-2.34 (m, 1H), 2.34-2.41 (m, 1H), 3.02-3.09 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.49 (d, ABシグナルのB部分, J=10.6 Hz, 1H), 3.53 (d, ABシグナルのA部分, J=10.6 Hz, 1H), 5.34 (q, J=7.0 Hz, 1H), 6.80 (dm, J=8.4 Hz, 2H), 7.27 (dm, J=8.4 Hz, 2H), 7.32-7.42 (m, 5H)。
【0401】
実施例31: 3−[(S)−1−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−(S)−6−メトキシメチル−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン:収量:45mg(理論値の21%)。質量スペクトル(ESI):m/z=404[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.20 (d, J=7.2 Hz, 3H), 2.13-2.23 (m, 1H), 2.32-2.40 (m, 1H), 2.63-2.72 (m, 1H), 2.73-2.81 (m, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.48 (d, ABシグナルのB部分, J=10.6 Hz, 1H), 3.55 (d, ABシグナルのA部分, J=10.6 Hz, 1H), 5.35 (q, J=7.2 Hz, 1H), 7.19 (dm, J=8.4 Hz, 2H), 7.32-7.45 (m, 5H), 7.53 (dm, J=8.4 Hz, 2H)。
【0402】
実施例32
(S)−6−(2−メチル−アリル)−3−{(S)−1−[4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0403】
【化87】
【0404】
4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−安息香酸ヒドラジド(90mg)、トルエン−4−スルホン酸一水和物(10mg)、及び1,1,1−トリメトキシ−エタン(1ml)の混合物を、室温で1時間、80℃で2時間撹拌し、そして最後に還流温度で1.5時間撹拌した。周囲温度に冷ました後、酢酸エチルを加え、得られた混合物をNaHCO水溶液及び食塩水で洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 99:1→95:5)により精製して、標記化合物を無色の樹脂様の固体として得た。
収量:55mg(理論値の60%);TLC:r=0.70(シリカゲル;CHCl/MeOH 95:5);質量スペクトル(ESI):m/z=418[M+H]
【0405】
実施例33
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−2−オキソ−ピペリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0406】
【化88】
【0407】
PtO(50mg)を、メタノール(5mL)に溶解した(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン(150mg;該化合物は、実施例1に関して記載した手順を用いて、(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル]−1,3−オキサジナン−2−オン及び4−ブロモ−1−メチル−1H−ピリジン−2−オンから得た)に加えた。得られた混合物を、水素雰囲気(50psi)下で8時間振とうした。次に、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLC(MeCN/HO)により精製して、標記化合物を得た。
収量:100mg(理論値の66%);LC(方法1):t=2.89分;質量スペクトル(ESI):m/z=482[M+NH
【0408】
下記化合物を、実施例33と同様にして得た:
【0409】
実施例34
(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−6−オキソ−ピペリジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オン
【0410】
【化89】

LC(方法1):t=2.89分;質量スペクトル(ESI):m/z=465[M+H]
【0411】
出発化合物の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−フェニル]−エチル}−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−2−オンを、実施例1に関して記載した手順を用いて、(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル]−1,3−オキサジナン−2−オン及び5−ブロモ−1−メチル−1H−ピリジン−2−オンから得た。
【0412】
実施例35
4−(4−{(S)−1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸メチルアミド
【0413】
【化90】
【0414】
MeNHHCl(27mg)及びKCO(93mg)を、アセトニトリル(2mL)中のクロロギ酸4−ニトロフェニル(66mg)の溶液に室温で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌し、その後、(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(110mg)及びNEt(53μL)を加えた。混合物を室温で一晩さらに撹拌した。次に、希釈したアンモニア水溶液を加え、得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を逆相HPLC(MeOH/HO/NH)により精製して、標記化合物を得た。
収量:100mg(理論値の80%);質量スペクトル(ESI):m/z=494[M+H]
【0415】
実施例36
4−((S)−4−{1−[(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−オキソ−6−フェニル−[1,3]オキサジナン−3−イル]−エチル}−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
【0416】
【化91】
【0417】
ジメチルカルバモイルクロリド(26μL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−6−フェニル−3−[(S)−1−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−エチル]−[1,3]オキサジナン−2−オン(120mg)及びピリジン(40μL)の溶液に室温で加えた。溶液を室温で5時間撹拌し、その後、さらに別のジメチルカルバモイルクロリド(26μL)及びピリジン(20μL)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。次に、希釈したアンモニア水溶液を加え、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLC(MeOH/HO/NH)により精製して、標記化合物を得た。
収量:70mg(理論値の50%);LC(方法1):t=3.17分;質量スペクトル(ESI):m/z=508[M+H]
【0418】
実施例37
3−{(S)−1−[4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)フェニル]エチル}−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−1,3−オキサジナン−2−オン
【0419】
【化92】
【0420】
工程1
トルエン(500mL)中のメチル 4−メチル−3−オキソペンタノエート(72g、0.5mol)及びエチレングリコール(56g、1mol)の溶液に、4−メチルベンゼンスルホン酸(1.9g、0.01mol)を加えた。混合物を、Dean-Starkトラップにより還流下で撹拌して、水を除去した。反応混合物を、少量の水及び食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、粗(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酢酸メチルエステル(67g 収率71%)を得、これをさらに精製することなしに次の工程に使用した。
【0421】
工程2
滴下漏斗、磁気撹拌子、ゴム製セプタム、及び窒素導入口を備えた火力乾燥三つ口フラスコ中に、LiAlH(3.12g、82.1mmol)及びテトラヒドロフラン(700mL)を入れた。0℃で冷却した後、テトラヒドロフラン(160mL)中の(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−酢酸メチルエステル(12g、63.8mmol)の溶液を撹拌しながら滴下した。混合物を室温に温め、24時間撹拌した。反応を、水(5mL)、15% NaOH水溶液(10mL)、及び水(5mL)をゆっくり加えることによりクエンチした。有機層を分離し、そして残渣をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、そして濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−エタノール(6.8g、67%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.90 (d, J=6.8 Hz, 6H), 1.87-1.96 (m, 3H), 2.81 (br, 1H), 3.69-3.72 (m, 2H), 3.92-4.01 (m, 4H)。
【0422】
工程3
無水CHCl(120mL)中の2−(2−イソプロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−エタノール(8.0g、50mmol)及びトリエチルアミン(23.5mL、170mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(11.6mL、150mmol)を0℃で加え、反応混合物を、反応が終了するまで室温で撹拌した。反応混合物を水及び食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗メタンスルホン酸 2−(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−エチルエステル(12g)を得、これをさらに精製することなしに次の工程に使用した。
【0423】
工程4
CHCN(250mL)中のメタンスルホン酸 2−(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−エチルエステル(12g、50mmol)及び(S)−1−(4−ブロモフェニル)エタンアミン(19.9g、100mmol)の溶液に、KCO(8g、58mmol)を加え、混合物を10時間還流した。溶液を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、[(S)−1−(4−ブロモフェニル)−エチル]−[2−(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−エチル]−アミン(6.5g、38%)を得た。
【0424】
工程5
MeOH(60mL)中の[(S)−1−(4−ブロモフェニル)−エチル]−[2−(2−イソプロピル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−エチル]−アミン(6.5g、19mmol)の溶液に、濃HCl水溶液(60mL)を加えた。混合物を、反応が終了するまで65℃で撹拌した。混合物を0℃に冷却し、混合物のpHを、飽和NaHCO水溶液を加えることにより7に調整した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、1−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)−エチルアミノ]−4−メチル−ペンタン−3−オン(5.5g、97%)を得、これをさらに精製することなしに次の工程に使用した。1H NMR (CDCl3):δ 1.07 (d, J=6.8 Hz, 6H), 1.29 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.89 (br, 1H), 2.54-2.62 (m, 4H), 2.66-2.69 (m, 1H), 3.68-3.72 (m, 1H), 7.18-7.20 (m, 2H), 7.41-7.44 (m, 2H)。
【0425】
工程6
無水テトラヒドロフラン(50mL)中のMg(11g、458mmol)とI(0.5g)の懸濁液に、3−クロロ−2−メチルプロパ−1−エン(1mL)を加えて、反応を開始させた。テトラヒドロフラン(300mL)を加え、テトラヒドロフラン(20mL)中の3−クロロ−2−メチルプロパ−1−エン(15mL)溶液を、N下、0℃で30分間かけて反応物にさらに滴下した。テトラヒドロフラン(50mL)中の1−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)−エチルアミノ]−4−メチル−ペンタン−3−オン(5g)の溶液を、−78℃で45分間かけて滴下した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応を、飽和NHCl水溶液で注意深くクエンチし、反応混合物を濾過した。濾液をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−{(S)−2−[1−(4−ブロモフェニル)−エチルアミノ]−エチル}−2,5−ジメチル−ヘキサ−5−エン−3−オール(6.4g、収率90%)を得、これをさらに精製することなしに次の工程に使用した。
【0426】
工程7
CHCl(260mL)中の3−{(S)−2−[1−(4−ブロモフェニル)−エチルアミノ]−エチル}−2,5−ジメチル−ヘキサ−5−エン−3−オール(6.4g、16.8mmol)及びトリエチルアミン(5.34g、52mmol)の溶液に、トリホスゲン(2.52g、8.5mmol)をN下、0℃で加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応を水でクエンチし、そして混合物をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−イソプロピル−6−(2−メチルアリル)−1,3−オキサジナン−2−オンの2つの異性体を得た。
異性体1: (シリカゲルTLCでより低いr、1.85g、収率27%)。1H NMR (CDCl3) δ 0.83(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.89 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.45 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.64-1.70 (m, 2H), 1.79 (s, 3H), 1.88-1.95 (m, 1H), 2.20 -2.34 (m, 2H), 2.59-2.65 (m, 1H), 3.01-3.08 (m, 1H), 4.70 (s, 1H), 4.87 (s, 1H), 5.68-5.77 (m, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.41 (d, J=8.4 Hz, 2H)。
異性体2: (シリカゲルTLCでより高いr、1.25g、収率18%)。1H NMR (CDCl3) δ 0.87 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.92(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.50 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.60-1.66 (m, 1H), 1.78 (s, 3H), 1.73-1.79 (m, 1H), 1.78 -2.05 (m, 1H), 2.08 (d, J=14.0 Hz, 1H), 2.30 (d, J=14.0 Hz, 1H), 2.62-2.68 (m, 1H), 2.98-3.05 (m, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 5.70-5.75 (m, 1H), 7.13 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 2H)。
【0427】
工程8
無水CHCl(64mL)中の3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−イソプロピル−6−(2−メチルアリル)−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(500mg、1.32mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸(455g、2.64mmol)を室温で加えた。反応混合物を、出発物質が消費されるまで撹拌した(TLCによりモニタリングした)。混合物を(CHCOCH(70mL)で希釈し、30% Na水溶液及びNaHCO水溶液(3×)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−イソプロピル−6−((2−メチルオキシラン−2−イル)メチル)−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(520mg、99%)を得、これをさらに精製することなしに次の工程に使用した。
【0428】
工程9
テトラヒドロフラン(32mL)中の3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−イソプロピル−6−((2−メチルオキシラン−2−イル)メチル)−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(520mg、1.32mmol)の溶液に、LiEtBH(13.6mL、13.6mmol)をN下、0℃で30分間かけて滴下した。得られた溶液を10〜13℃で21.5時間撹拌した。次に、H水溶液(40mL)を混合物に加え、得られた溶液を(CHCOCH(380mL)で希釈し、そして水、30% Na水溶液、及び食塩水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(320mg、61%)を得た。1H NMR (CDCl3) δ 0.82 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.95 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.31 (s, 3H), 1.34 (s, 3H), 1.51 (d, J=10.0 Hz, 3H), 1.61 (d, J=15.2 Hz, 1H), 1.78-1.84 (m,1H), 1.91 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.02-2.15 (m, 2H), 2.36 (br, 1H), 2.62-2.68 (m, 1H), 3.03-3.09 (m, 1H), 5.73 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.17-7.19 (m, 2H), 7.44-7.48 (m, 2H)。
【0429】
工程10
ジメチルスルホキシド(10mL)中の3−[(S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(315mg、0.793mmol)の溶液に、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(602mg、2.38mmol)、CHCOK(770mg、79.3mmol)、及びPd[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]Cl(50mg、0.06mmol)をN下で加え、反応混合物を90℃で4時間撹拌した。反応をNHCl水溶液でクエンチし、そして得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水及び食塩水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLCにより精製して、6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−3−{(S)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]エチル}−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(250mg、71%)を得た。
【0430】
工程11
トルエン(3mL)、EtOH(2mL)及びHO(1mL)中の5−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(30mg、0.13mmol)、6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−3−{(S)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]エチル}−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(15mg、0.034mmol)及びNaCO(10.74mg、0.10mmol)の溶液に、Pd(PPh(0.39mg、0.003mmol)を室温で加えた。反応混合物をN下で100℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。生じた混合物を濃縮して、油状物を得、これをHO(10mL)に注ぎ、そしてEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、油状物を得、これを分取TLC及び分取HPLCにより精製して、3−{(S)−1−[4−(1,2−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)フェニル]−エチル}−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−1,3−オキサジナン−2−オン 異性体1(5.5mg、8.9%)を得た。1H NMR (CD3OD) δ 0.79 (d, 3H), 0.89 (d, 3H), 1.21 (s, 1H), 1.22 (s, 6H), 1.51 (m, 3H), 1.62 (m, 1H), 1.82 (m, 2H), 2.03 (m, 1H), 2.12 (m, 1H), 2.52 (m, 3H), 2.72 (m, 1H), 3.72 (m, 3H), 5.62 (m, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.42 (m, 2H), 7.55 (m, 2H), 7.69 (s, 1H);質量スペクトル(ESI):m/z=464[M+H]
【0431】
下記化合物を、実施例37の工程11と同様にして得た:
【0432】
実施例38
6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−イソプロピル−3−{(S)−1−[4−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)フェニル]エチル}−1,3−オキサジナン−2−オン
【0433】
【化93】
【0434】
5−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾールを、カップリングパートナーとして用いた。
1H NMR (CD3OD) 0.77 (d, 3H), 0.88 (d, 3H), 1.15-1.25 (6H), 1.55 (d, 3H), 1.60-1.90 (3H), 2.07 (m, 1H), 2.15 (m, 1H), 2.74 (2H), 4.08 (s, 3H), 5.58 (q, 1H), 7.40 (d, 2H), 7.64 (d, 2H), 7.87 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 9.28 (s, 1H);質量スペクトル (ESI+):m/z=450 [M+H]+
【0435】
生物学的試験例1
試験化合物による11β−HSD1のインビトロ阻害は、ヒト肝ミクロソームによりコルチステロン(cortisterone)から生成するコルチゾールを検出するHTRF(均一時間分解蛍光(Homogeneous Time-Resolved Fluorescence))法(Cisbio International, France)で測定した。簡単に述べると、化合物を、NADPH(200μM)及びコルチゾン(80nM)を含有するトリス緩衝液(20mMトリス、5mM EDTA、pH6.0)中、37℃で1時間インキュベートした。次に反応において生成したコルチゾールを、2つのHTRF結合体:XL665に結合したコルチゾール及びユーロピウム・クリプテートで標識された抗コルチゾール抗体を含む、競合免疫アッセイ法で検出する。検出反応のインキュベーション時間は、典型的には2時間とした。コルチゾールの量は、ウェルの時間分解蛍光(Ex 320/75nm;Em 615/8.5nm及び665/7.5nm)を読みとることにより測定する。2つの発光シグナルの比を次に算出する(Em665×10000/Em615)。各アッセイには、化合物の代わりにビヒクル対照とのインキュベーションを、非阻害コルチゾール生成の対照として(100%CTL;「高値」)、そしてカルベノキソロンとのインキュベーションを、完全に阻害された酵素及びコルチゾールバックグラウンドの対照として(0% CTL;「低値」)含めた。各アッセイにはまた、蛍光データをコルチゾール濃度に変換するためのコルチゾールによる較正曲線を含めた。各化合物の阻害パーセントは、カルベノキソロンのシグナルに対して求めた。
【0436】
表1では、上述のとおり求められた11β−HSD1阻害活性が列挙されており、ここでは、100%は阻害がないことを示し、0又は0未満の値は完全な阻害を示す。
【0437】
【表4】
【0438】
生物学的試験例2
本発明の化合物による11β−HSD1のミクロソーム調製物の阻害は、本質的に前述のとおり測定した(K. Solly, S.S. Mundt, H.J. Zokian, G.J. Ding, A. Hermanowski-Vosatka, B. Strulovici, and W. Zheng, High-Throughput Screening of 11-Beta-Hydroxyseroid Dehydrogenase Type 1 in Scintillation Proximity Assay Format. Assay Drug Dev Technol 3 (2005) 377-384)。全ての反応は、室温で96ウェルの透明軟質PET Microbetaプレート(PerkinElmer)中で実施した。アッセイは、基質溶液(50mM HEPES、pH7.4、100mM KCl、5mM NaCl、2mM MgCl、2mM NADPH及び160nM[H]コルチゾン(1Ci/mmol))49μlを分配して、0.1mMから出発して半対数(half-log)倍の増分(8点)で前もって希釈したDMSO中の試験化合物1μL中で混合することにより開始する。10分間のプレインキュベーション後、ヒト11β−HSD1を過剰発現するCHO細胞から単離したミクロソームを含有する酵素溶液(総タンパク質10〜20μg/ml)50μLを加え、このプレートを室温で90分間インキュベートした。Superblock 緩衝液(Bio-Rad)中に10μM 18β−グリチルレチン酸、5mg/mlプロテインA被覆YSi SPAビーズ(GE Healthcare)及び3.3μg/mlの抗コルチゾール抗体(East Coast Biologics)を含有するSPAビーズ懸濁液50μlを加えることにより反応を停止させた。プレートを室温で120分間振とうさせて、[H]コルチゾールに相当するSPAシグナルをMicrobetaプレートリーダーで測定した。
【0439】
表2. 上述のとおり測定された本発明の化合物の11β−HSD1阻害活性。
【0440】
【表5】
【0441】
本発明の化合物は、コルチゾールのレベルを下げることが病状の処置に有効である障害又は疾患を改善又は処置するのに有用である。よって本発明の化合物は、糖尿病、肥満症、メタボリック症候群の症候、耐糖能異常、高血糖症、高血圧症、高脂血症、インスリン抵抗性、心血管疾患、異脂肪血症、アテローム性動脈硬化症、リポジストロフィ、骨粗鬆症、緑内障、クッシング症候群、アジソン病、グルココルチコイド治療に関連した内臓脂肪型肥満症、うつ病、不安、アルツハイマー病、認知症、認知低下(加齢関連認知低下を包含する)、多嚢胞性卵巣症候群、不妊症及び性機能亢進症の治療又は予防に使用することができる。本発明の化合物は、アルコール性肝疾患を伴う偽性クッシング症候群用の治療剤として使用することができる。更に、本化合物は、免疫系のB及びT細胞の機能を調節するため、結核、癩及び乾癬のような疾患を処置するために使用することができる。これらはまた、特に糖尿病患者において、創傷治癒を促進するために使用することもできる。
【0442】
11β−HSD1活性に関連する更なる疾患又は障害は、脂質障害、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLレベル、高LDLレベル、血管再狭窄、膵炎、腹部肥満、神経変性疾患、網膜症、腎症、ニューロパシー、糖尿病、冠状動脈性心疾患、卒中、末梢血管疾患、クッシング症候群、高インスリン血症、ウイルス疾患、及びX症候群よりなる群から選択されるものを包含する。11β−HSD1活性に関連する更に別の疾患は、アルコール性肝疾患を伴う偽性クッシング症候群である。
【0443】
本発明の医薬組成物は、二者択一的に、又は式(I)の化合物に加えて、式(I)の化合物の薬学的に許容しうる塩、又はこのような化合物又は塩のプロドラッグ若しくは薬学的に活性な代謝物、及び1種以上の薬学的に許容しうるその担体を含むことができる。あるいは、本発明の医薬組成物は、式(I)、(Ia−1)の化合物又はその薬学的塩を、医薬組成物中に唯一の薬学的に活性な薬剤として含むことができる。開示された11β−HSD1阻害剤は、糖尿病、異脂肪血症、心血管疾患、高血圧症、肥満症、癌又は緑内障の処置のために、単独で、又は1種以上の追加薬剤との併用療法において使用することができる。
【0444】
本発明の組成物は、11β−HSD1阻害剤である。該組成物は、約1,000nM未満;好ましくは約100nM未満;より好ましくは約50nM未満;より一層好ましくは約5nM未満;そして最も好ましくは約1nM未満の11β−HSD1に対する平均阻害定数(IC50)を有する化合物を含有する。
【0445】
本発明は、11β−HSD1介在性障害の処置又は改善のためのそれを必要とする被験者における治療方法であって、それを必要とする被験者に、有効量の式(I)の化合物、又はその組成物のそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは薬学的に許容しうる塩を投与することを含む方法を包含する。本明細書において使用されるとき、「処置すること」又は「処置」は、治療的及び予防的処置の両方を包含する。治療的処置は、疾患若しくは症状に関連する症候を軽減すること、及び/又は疾患若しくは症状を有する被験者の寿命を延ばすことを包含する。予防的処置は、疾患又は症状を発症するリスクのある被験者においてその疾患又は症状の発症を遅らせること、あるいは疾患又は症状を発症するリスクのある被験者においてその被験者がその疾患又は症状を発症する見込みを減少させることを包含する。
【0446】
本発明のある実施態様は、糖尿病、異脂肪血症、心血管疾患、高血圧症、肥満症、癌又は緑内障の処置のために、式(I)の11β−HSD1阻害化合物又はその組成物を1種以上の追加薬剤との併用療法において投与することを包含する。糖尿病の処置用の薬剤は、ヒューマリン(登録商標)(Eli Lilly)、ランタス(登録商標)(Sanofi Aventis)、ノボリン(Novo Nordisk)、及びエクスベラ(登録商標)(Pfizer)のようなインスリン;アバンディア(登録商標)(マレイン酸ロシグリタゾン、GSK)及びアクトス(登録商標)(ピオグリタゾン塩酸塩、Takeda/Eli Lilly)のようなPPARγアゴニスト;アマリール(登録商標)(グリメピリド、Sanofi Aventis)、ダイアベータ(登録商標)(グリブリド、Sanofi Aventis)、ミクロナーゼ(登録商標)/グリナーゼ(登録商標)(グリブリド、Pfizer)、及びグルコトロール(登録商標)/グルコトロールXL(登録商標)(グリピジド、Pfizer)のようなスルホニル尿素;プランジン(登録商標)/ノボノルム(登録商標)(レパグリニド、Novo Nordisk)、スターリックス(登録商標)(ナテグリニド、Novartis)、及びグルファスト(登録商標)(ミチグリニド、Takeda)のようなメグリチニド;グルコファーゼ(登録商標)/グルコファーゼXR(登録商標)(メトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb)及びグルメトザ (メトホルミンHCl、Depomed)のようなビグアニド;チアゾリジンジオン;アミリンアナログ、GLP−1アナログ; DPP−IV阻害剤;PTB−1B阻害剤;タンパク質キナーゼ阻害剤(AMP活性化タンパク質キナーゼ阻害剤を包含する);グルカゴンアンタゴニスト、グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3β阻害剤;グルコース−6−ホスファターゼ阻害剤;グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤; ナトリウムグルコースコトランスポーター阻害剤、並びにプレコース(登録商標)/グルコバイ(登録商標)/プランダーゼ(登録商標)/グルコール(登録商標)(アカルボース、Bayer)及びグリセット(登録商標)(ミグリトール、Pfizer)のようなα−グルコシダーゼ阻害剤を包含する。異脂肪血症及び心血管疾患の処置用の薬剤は、スタチン類、フィブラート類、及びエゼチミブを包含する。高血圧の処置用の薬剤は、α−ブロッカー、β−ブロッカー、カルシウムチャネルブロッカー、利尿薬、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、デュアルACE及び中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、アンギオテンシン受容体ブロッカー(ARB)、アルドステロンシンターゼ阻害剤、アルドステロン受容体アンタゴニスト、又はエンドセリン受容体アンタゴニストを包含する。肥満症の処置用の薬剤は、オルリスタット、フェンテルミン、シブトラミン及びリモナバントを包含する。
【0447】
本発明のある実施態様は、式(I)の11β−HSD1阻害化合物又はその組成物を、1種以上の他の11β−HSD1阻害剤(このような阻害剤がまた、式(I)の化合物であっても、又は異なる種類/属の化合物であっても)との、又はアバンダメット(登録商標)(メトホルミンHClとマレイン酸ロシグリタゾン、GSK);アバンダリル(登録商標)(グリメピリドとマレイン酸ロシグリタゾン、GSK);メタグリップ(登録商標)(グリピジドとメトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb);及びグルコバンス(登録商標)(グリブリドとメトホルミンHCl、Bristol Myers Squibb)のような配合剤との併用療法において投与することを包含する。
【0448】
本発明の化合物は、多種多様な経口及び非経口投与剤形として調製及び投与することができる。よって、本発明の化合物は、注射により、即ち、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、又は腹腔内に投与することができる。更に、本発明の化合物は、鼻内又は経皮投与することができる。当業者であれば、以下の投与剤形が、活性成分として、本発明の化合物又は本発明の化合物の対応する薬学的に許容しうる塩のいずれかを含むことができることは明白であろう。
【0449】
本発明の化合物から医薬組成物を調製するには、薬学的に許容しうる担体は、固体又は液体のいずれかであってよい。固体形態の製剤は、粉末剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤及び分散性顆粒剤を包含する。固体担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、保存料、錠剤崩壊剤、又は封入材料としても作用することができる、1種以上の物質であってよい。粉剤では、担体は、微粉化活性成分と混合されている微粉化固体である。
【0450】
錠剤では、活性成分は、必要な結合性を有する担体と適切な割合で混合されて、目的の形状とサイズに圧縮される。
【0451】
粉剤及び錠剤は、好ましくは約1〜約70パーセントの活性成分を含有する。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ロウ、カカオ脂などである。錠剤、粉剤、カシェ剤、トローチ剤、ファーストメルトストリップ(fast-melt strips)剤、カプセル剤及び丸剤は、経口投与に適切な活性成分を含有する固体投与剤形として使用することができる。
【0452】
坐剤を調製するには、脂肪酸グリセリドの混合物又はカカオ脂のような低融点ロウを最初に溶融して、撹拌により活性成分をそこに均一に分散させる。溶融した均一な混合物を次に便利なサイズの鋳型に注ぎ入れ、冷却し、それにより凝固させる。
【0453】
液体製剤は、液剤、懸濁剤、停留浣腸剤、及び乳剤、例えば、水又は水プロピレングリコール溶液を包含する。非経口注射には、液体製剤は、水性ポリエチレングリコール溶液中に液剤として処方することができる。
【0454】
経口投与に適切な水性液剤は、水に活性成分を溶解して、適切な着色料、香味料、安定化剤、及び増粘剤を必要に応じて加えることにより調製することができる。経口投与用の水性懸濁剤は、微粉化活性成分を、天然又は合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁剤のような粘性物質と共に水に分散させることにより調製することができる。
【0455】
本医薬組成物は、好ましくは単位投与剤形にされる。このような剤形では、本組成物は、適量の活性成分を含有する単位用量に細分される。単位投与剤形は、包装された製剤であってよく、この包装は、離散量の、例えば、錠剤、粉剤、及びカプセル剤をバイアル又はアンプル中に含有する。また、単位投与剤形は、錠剤、カシェ剤、カプセル剤、又はトローチ剤自体であってもよいか、あるいはこれらのいずれかを適量含有した包装形態であってもよい。
【0456】
単位投与製剤中の活性成分の量は、約0.1mg〜約1000.0mg、好ましくは約0.1mg〜約100mgに変化させ又は調整することができる。しかし用量は、患者の要求、処置される症状の重篤度、及び使用される化合物に応じて変化させられる。特定の状況に対する適正な用量の決定は、当業者の技能の範囲内である。また、本医薬組成物は、所望であれば、他の併用できる治療剤を含有してもよい。
【0457】
治療的処置において、又は11β−HSD1の阻害剤若しくは細胞内のコルチゾールの産生における阻害剤としての使用方法として、活性成分は、好ましくは上に開示されるように固体投与剤形で、1日用量あたり約0.1mg〜約100mgの量(この用量は1日1回又は2回以上で投与される)で経口投与される。
【0458】
本明細書中に言及される全ての刊行物、特許及び特許出願は、各個別の刊行物又は特許出願が、引用例として取り込まれたとして具体的かつ個別に指定された場合と同程度に、参照により本明細書に組み入れられる。当然のことながら、本明細書に記載される実施例及び実施態様は、説明目的でのみ存在するものであり、そして当然のことながら、本発明は、添付の請求の範囲の適正な範囲又は公正な意味を逸することなく、修飾、変法及び変更を受け容れる余地がある。