(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前フレームの追跡情報が可能である場合、画素追跡された画素を識別するために、現在のフレームの特徴領域に対応する画素またはブロックを含む前記現在のフレームの画素またはブロックに画素追跡を行うステップと、
前記画素追跡された画素またはブロックを特徴領域に分類して、前記画素追跡された画素またはブロックを除く前記現在のフレームの画素またはブロックの一部をそれぞれの空間周波数に対応して前記特徴領域および均等領域のうちの1つに個別的に分類するステップと、
前記特徴領域の特徴領域画素またはブロックと少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素またはブロックをマッチングして、前記マッチングされた少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックを前記現在のフレームより高解像度を有する高解像度フレームに投影するステップと、
前記マッチングされた特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックに基づいて、前記均等領域の画素またはブロックに基づいて、前記投影されてマッチングされた特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックを除く前記高解像度フレームの画素を補間するステップと、
を含み、前記分類するステップは、
前記特徴領域画素間の最小距離の大きさを調整し、調整した前記最小距離の大きさに基づいて前記特徴領域および均等領域のうちの1つに個別的に分類する映像生成方法。
前記分類する動作は、前フレームに対する特徴領域の特徴領域画素から画素追跡された前記現在フレームの画素を前記特徴領域画素として分類する、請求項2に記載の低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法。
前記i−1番目のフレームの前記特徴領域画素は、前記低解像度ビデオのi−2番目のフレームの特徴領域画素から画素追跡されたり、空間周波数が相対的に高い画素である、請求項11に記載の低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法。
前記N×M個の各ブロックに対する画素のうちで前記ブロック内で前記空間周波数が最も大きい画素の空間周波数が前記基準値より小さければ、前記画素は前記i番目のフレームの特徴領域画素から除外される動作と、
をさらに含む請求項16に記載の低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法。
請求項1の方法を実行する少なくとも1つの実行装置を制御するためのコンピュータ読み出し可能コードを含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読み出し可能記録媒体。
請求項2の方法を実行する少なくとも1つの実行装置を制御するためのコンピュータ読み出し可能コードを含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ読み出し可能記録媒体。
現在のフレームの特徴領域に対応する画素またはブロックを含む現在のフレームの画素またはブロックに画素追跡を行って、前記画素追跡された画素またはブロックを前記特徴領域に分類する画素追跡部と、
前記現在のフレームの画素追跡された画素またはブロックを除く前記現在のフレームの画素またはブロックの一部をそれぞれの空間周波数に対応して前記特徴領域および均等領域のうちの1つに個別的に分類する領域分類部と、
前記現在のフレームの特徴領域の特徴領域画素またはブロックを少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素またはブロックとマッチングして、前記マッチングされた少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックを前記現在のフレームより高解像度を有する高解像度フレームに投影する登録部と、
前記マッチングされた特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックに基づいて、前記均等領域の画素またはブロックに基づいて、前記投影されてマッチングされた特徴領域画素またはブロックおよび前記対応する画素追跡された画素またはブロックを除く、前記高解像度フレームの画素またはブロックを補間する高解像度補間部と、
を含み、前記領域分類部は、
前記特徴領域画素間の最小距離の大きさを調整し、調整した前記最小距離の大きさに基づいて前記特徴領域および均等領域のうちの1つに個別的に分類する映像生成システム。
前記i番目のフレームをN×M個のブロックに分類して、前記N×M個の各ブロックに対して、前記N×M個の各ブロックの複数の画素のうち基準値以上である最も大きい空間周波数を有する画素を前記i番目のフレームの前記特徴領域画素の1つとして決定する領域分類部をさらに含む請求項31に記載の映像生成システム。
前記N×M個の各ブロックの複数の画素のうち最も大きい空間周波数を有する画素の空間周波数が前記基準値より小さい場合、前記画素は前記i番目のフレームの特徴領域から除外される請求項35に記載の映像生成システム。
i−1番目とi−2番目のフレームの特徴領域画素の位置、および前記i−1番目とi−2番目のフレームの前記特徴領域画素の画素値を格納して、前記i−1番目とi−2番目のフレームの前記特徴領域画素に隣接した画素の画素値と前記隣接した画素の位置を格納する前記登録メモリ
をさらに含み、
前記登録メモリは、
前記i番目のフレームの前記特徴領域画素と、前記i番目のフレームの前記特徴領域画素に対応する前記i−1番目とi−2番目のフレームの前記特徴領域画素のマッチングに基づいてマッチングを行い、
前記マッチングは、
前記登録メモリから前記i−1番目とi−2番目のフレームの前記特徴領域画素の位置情報および画素値を獲得する請求項31に記載の映像生成システム。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明するが、本発明がこれらの実施形態によって制限または限定されることはない。図中、同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0024】
本明細書で用いられる「ビデオ」は、電気信号を用いた、目で見ることができるディスプレイスで再生されることのできるスクリーンまたは映像のようなすべての形態の画面または映像を意味する。「映像(image)」は、ビデオの単一フレームであってもよい。例えば、複数の隣接したフレームは、ビデオを構成することができるが、すべてのフレームは1つのビデオとして理解されるための映像の集合であり、必ずしも連続的である必要はない。
【0025】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法を示すフローチャートである。
【0027】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの現在フレームまたは映像をを空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる(S110)。「特徴領域」は、ビデオが含んでいる映像情報において、細密かつ変化が相対的に多い部分をいう。例えば、ビデオが含んでいる映像情報の任意の部分がチェック柄のように多様な明度と色相を有し、この部分内の画素の画素値を隣接画素の画素値から類推することが困難な場合、この部分は特徴領域とすることができる。「均等領域」は、ビデオが含んでいる映像情報において、平滑かつ変化が相対的に少ない部分をいう。例えば、ビデオが含んでいる映像情報の任意の部分が同じ明度と色相を有し、この部分内の画素の画素値を隣接画素の画素値から類推することが容易な場合、この部分は均等領域とすることができる。特徴領域と均等領域を分類する動作については、以下で詳しく説明する。
【0028】
さらに、下記にて詳細に説明するように、フレーム内部の画素は、選択的に特徴領域および均等領域に分類することができる。例えば、現在のフレームの画素の一部は特徴領域内として考慮されてもよく、現在のフレームの画素の一部は均等領域として考慮されるかもしれない。
【0029】
実施形態によっては、特徴領域に分類される画素は、均等領域に分類される画素と同じでなくてもよく、低解像度フレームのすべての画素が特徴領域または均等領域に分類される必要はない。
【0030】
実施形態によっては、前フレームの追跡情報が可能である場合、画素追跡はステップS110中に、またはそれ以前に行うことができる。もし、低解像度フレームのピクセルの画素追跡がステップS110中に、またはそれ以前に実行され、それにより、画素が前フレームの他の画素から追跡されることによって決定されれば、低解像度フレームの画素追跡された画素は、自動的に低解像度フレームの特徴領域画素に分類することができる。
【0031】
例えば、もし、低解像度ビデオの第1低解像度フレームが検討(reviewed)されれば、前フレームの追跡情報は可能でないこともある。
【0032】
しかし、次の低解像度フレームが分析される場合、次の低解像度フレームの画素の画素追跡のための追跡情報は、現在の低解像度フレームの画素の分類に基づいて可能になる。
【0033】
低解像度フレームの残りの画素は、特徴領域または均等領域に分類することができる。同様に、ステップS110の分類は、低解像度フレームの選択画素で実行できるために、特徴領域の分類された画素の間で最小距離の潜在的維持に基づいて、すでに分類された特徴領域画素を囲んだ一部の画素は、選択的に分類されないことがある。
【0034】
囲んだ画素の一部に対する画素値を、特徴領域に分類された画素の隣接または近接の画素として格納することができる。
【0035】
実施形態によっては、均等領域に分類された画素の間に最小距離がないこともある。
【0036】
また、特徴領域に対して高解像度ビデオを生成することができる(S120)。実施形態によって、特徴領域に対して低解像度ビデオの複数のフレームに基づいて高解像度ビデオを生成することができる。
【0037】
また、均等領域に対して高解像度ビデオを生成することができる(S130)。実施形態によって、均等領域に対して補間を用いて高解像度ビデオを生成することができる。すなわち、均等領域に対して低解像度ビデオの単一フレームに基づいて高解像度ビデオを生成することができる。ステップS120およびステップS130は、並列して実行することができる。
【0038】
また、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、前記ステップS110〜S130の過程によって高解像度ビデオを生成することができる(S140)。実施形態によっては、高解像度ビデオに基づく均等領域および高解像度ビデオに基づく特徴領域を生成するために組合わせる高解像度フレームを生成できるように分析された各低解像度フレームの特徴領域および均等領域それぞれに対して高解像度ビデオを個別に生成した後に、特徴領域に基づく高解像度ビデオおよび均等領域に基づく高解像度ビデオは、特徴領域および均等領域を代表する1つの高解像度ビデオを生成するために結合することができる。
【0039】
以下、本発明の一実施形態に係る特徴領域と均等領域を分類する動作について詳しく説明する。下記の均等領域または特徴領域で画素またはブロックを分類するための分類動作は、特徴領域および均等領域で画素を分類するために単独または組合わせて行うことができる。
【0040】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、相対的に空間周波数が高い領域を特徴領域とし、相対的に空間周波数が低い領域を均等領域として分類することができる。
【0041】
実施形態によって、低解像度ビデオの現在フレームを現在フレームの画素の勾配(gradient)値に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。現在フレームの画素の勾配値が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、現在フレームの画素の勾配値が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。「勾配値」は、画素が含む明度、色相、その他の情報の変化率とすることができる。実施形態によって、x軸への変化率およびy軸への変化率を総合した勾配値を用いることができる。例えば、勾配値は、次のような数式で示すことができる。
【0042】
【数1】
前記の数式において、|G|は勾配値、|G
x|はx軸への変化率、|G
y|はy軸への変化率を示す。実施形態によって、勾配値は、x軸への変化率またはy軸への変化率のみを個別に考慮することができる。
【0043】
上記の実施形態は、任意の画素に関する勾配を説明するものであるが、ブロック内の画素の平均進行によるように、勾配(例えば、全体ブロックまたは、ブロックの1つ以上の画素のために演算された勾配に基づくブロックのための勾配)は、画素の1つ以上のブロックおよび/または1つの画素に関するものであってもよい。
【0044】
例えば、ブロックの色または、画素のブロックの強さは、ブロック内の画素値の平均に基づくことができる。
【0045】
ブロックのうちのブロックまたは画素の代替可能な代表は、代替可能な技術によって生成することができる。
【0046】
実施形態によって、低解像度ビデオの現在フレームを現在フレームの画素の2次微分値に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。現在フレームの画素の2次微分値が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、現在フレームの画素の2次微分値が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。「2次微分値」を求める方法の実施形態として、ラプラシアン(Laplacian)、ラプラシアンオブガウシアン(Laplacian of Gaussian:LOG)がある。
【0047】
実施形態によって、低解像度ビデオの現在フレームを現在フレームの画素と隣接画素との明度差の分散に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。「隣接画素」は任意の画素の周辺画素をいい、画素から隣接した程度に対する基準値は調整することができる(例えば、画素から3画素(pixel)内の画素のみを隣接画素とする)。現在フレームの画素と隣接画素との明度(intensity)差の分散が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、現在フレームの画素と隣接画素との明度差の分散が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。「明度差の分散」は、現在フレームの画素と隣接画素との明度差および明度差の平均値との差をいい、明度差の平均値を基準とした明度差の分布された程度を示す尺度とすることができる。
【0048】
実施形態によって、低解像度ビデオの現在フレームを現在フレームの画素と隣接画素との画素値の差に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。現在フレームの画素と隣接画素との画素値の差が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、現在フレームの画素と隣接画素との画素値の差が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。「画素値」は、画素が含む色相値、明度値、その他の情報とすることができる。
【0049】
また、現在のフレームの特徴領域での分類に基づく本発明の一実施形態において、特徴領域に分類された画素近くの画素は、必ず空間周波数によって特徴領域および均等領域のうちの1つに分類される必要はない。例えば、現在のフレームのすべての画素に対する分類作業が必ず行われる必要はないため、特徴領域に分類された画素近くの画素に対する分類作業は省略することができ、省略された画素は特徴領域または均等領域のうちのいずれか1つにも分類されないことがある。
【0050】
それにもかかわらず、近所の画素の一部のための画素情報(例えば、特徴領域に分類された隣接または近接の画素の画素情報)を格納することができる。
【0051】
上述した選択的分類の接近は、特徴領域に分類された画素(以下、特徴領域画素とする)間で最小距離が維持されるように行うことができる。
【0052】
また、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレームのすべての画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類するのではなく、特徴領域に属する画素(以下、「特徴領域画素」という)である画素間に最小距離を保持するように調整するために、一部の画素に対してのみ空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。実施形態によって、任意の画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類をした後に、任意の画素が特徴領域画素として分類された場合、任意の画素から一定の最小距離が離隔した画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類する動作を実行することにより、特徴領域画素間に最小距離を保持するように調整することができる。任意の画素が均等領域に属する画素(以下、「均等領域画素」とする)として分類された場合、最小距離の判断なく、任意の画素に隣接した画素に対して分類する動作を実行することができる。最小距離の大きさを調節することにより、現在フレームの特徴領域画素の数を調節することができる。
【0053】
実施形態によって、低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、最小距離の入力を受ける動作および/または隣接した画素を制御する離隔程度をさらに含むことができる。例えば、特徴領域画素がとても近くにある場合、画素追跡が重複することがあるため、実施形態によっては、各自の軌道の重複を防止するために、最小距離は特徴領域画素の間の距離に基づくように設計することができる。
【0054】
以下、
図2および
図3を参照しながら、特徴領域画素である画素間に最小距離を保持するように調整する動作についてより詳しく説明する。
【0055】
図2は、本発明の一実施形態に係る特徴領域画素である画素間に最小距離が保持されるようにする分類動作の調整を示す図である。
【0056】
図2を参照すれば、一実施形態に係る低解像度ビデオの現在フレーム210の任意の画素220を空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。画素220が均等領域画素として分類された場合、均等領域画素の間に最小距離の判断なく、画素220に隣接した画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。画素220が特徴領域画素として分類された場合、画素220から最小距離250を半径とする円領域内の画素に対しては分類動作を実行せずに、画素220から最小距離250を半径とする円領域外の画素である画素230に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。
【0057】
実施形態によっては、画素220が特徴領域画素に分類される場合、最小距離250内の画素は分類されないことがある。代わりに、最小距離250内の画素は自動的に特徴領域に分類することができる。
【0058】
その後に、画素230が特徴領域画素として分類された場合、画素230から最小距離を半径とする円領域外の画素である画素240に対する分類が実行されてもよい。一方、画素230から最小距離内の画素に対しては、分類が実行されないこともある。
【0059】
したがって、画素に対する分類は、特徴領域画素である画素220、230、240間に最小距離が保持されるように調整または制御することができる(例えば、画素240が特徴領域に分類される場合)。
【0060】
図3は、本発明の他の一実施形態に係る特徴領域画素である画素間に最小距離が保持されるようにする分類動作の調整を示す図である。
【0061】
図3を参照すれば、低解像度ビデオの現在フレーム310の任意の画素320を空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。画素320が均等領域画素として分類された場合、最小距離の判断なく、画素320に隣接した画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。画素320が特徴領域画素として分類された場合、画素320からx軸方向に最小距離370内の画素に対しては分類動作を実行しなくともよく、画素320からx軸方向に最小距離370外の画素である画素330に対しては分類動作を実行してもよい。
【0062】
その後に、画素330が特徴領域画素または均等領域画素に分類されたかに関わらず、画素330からx軸方向に最小距離外の画素である画素340に対する分類を実行することができる。
【0063】
図3の実施形態によれば、分類を実行するか否かを決定するための最小距離は、x軸方向にのみ最小距離を保持するようにする分類が実行されるように調整してもよく、y軸方向の最小距離は制御しなくともよい。
【0064】
したがって、画素320および画素340がすべて特徴領域画素として分類された場合、画素350は画素320からy軸方向に最小距離外の画素ではないが、画素340からx軸方向に最小距離外の画素であるため、画素340に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。その後に、同様に、画素340が特徴領域画素として分類された場合、画素360は画素340からy軸方向に最小距離外の画素ではないが、画素350からx軸方向に最小距離外の画素であるため、画素360に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。
【0065】
実施形態によっては、分類を行うのか否かを決定するための最小距離は、x軸方向またはy軸方向に最小距離が維持されるようにする分類が行われるように選択的に調整することができる。または、最小距離は、y軸方向だけでなく、x軸方向への最小距離およびy軸方向への最小距離皆に基づいて行うことができる。同様に、最小距離はx軸方向またはy軸方向で陽または陰の方向にあることもあり、現在のフレームの領域に基づいて調整することができる。例えば、関心領域が予め設定されることによって、最小距離は良い選好度を提供するために調整することができる。
【0066】
本発明の一実施形態によれば、特徴領域画素から最小距離外の画素は相対的に空間周波数が高ければ特徴領域とし、相対的に空間周波数が低ければ均等領域として分類することができる。
【0067】
したがって、相対的に低い空間周波数を有する(例えば、均等領域に分類することが可能な程度)、分類された特徴領域画素から最小距離内の画素は、特徴領域または均等領域に分類されないことがある。
【0068】
実施形態によっては、最小距離内の画素が均等領域に分類された場合でも、最小距離内の画素は、自動的に特徴領域に分類することができる。
【0069】
特徴領域画素から最小距離の外にあって、相対的に低い空間周波数を有する画素は、均等領域に分類することができる。以下、特徴領域画素から最小距離だけ離れた画素は、「分離画素」という。
【0070】
実施形態によって、特徴領域画素から最小距離外の画素に対して画素の勾配値に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。特徴領域画素から最小距離外の画素の勾配値が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、特徴領域画素から最小距離外の画素の勾配値が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。
【0071】
実施形態によって、特徴領域画素から最小距離外の画素に対して画素の2次微分値に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。特徴領域画素から最小距離外の画素の2次微分値が基準値以上であれば画素を特徴領域として分類し、特徴領域画素から最小距離外の画素の2次微分値が基準値未満であれば画素を均等領域として分類することができる。
【0072】
実施形態によって、特徴領域画素から最小距離外の画素に対して特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との明度差の分散に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。
【0073】
特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との明度差の分散が基準値以上であれば特徴領域画素から最小距離外の画素を特徴領域として分類し、特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との明度差の分散が基準値未満であれば特徴領域画素から最小距離外の画素を均等領域として分類することができる。
【0074】
実施形態によって、特徴領域画素から最小距離外の画素に対して特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との画素値の差に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との画素値の差が基準値以上であれば特徴領域画素から最小距離外の画素を特徴領域として分類し、特徴領域画素から最小距離外の画素と隣接画素との画素値の差が基準値未満であれば特徴領域画素から最小距離外の画素を均等領域として分類することができる。
【0075】
また、実施例によっては、現在フレームをN×M(NとMは1より大きい)個のブロック(block)に分割してもよい。
【0076】
N×M個のブロック中のあるブロックのうちのいずれか1つの画素は、特徴領域画素に分類することができ、ブロック内の特徴領域画素の間の比較値に基づくか、ブロック内の第1特徴領域画素に基づいてもよい。例えば、全体ブロックは、特徴領域に分類することができる。例えば、特徴領域ブロック内のある画素は、ブロック内の特徴領域画素の隣接画素に分類することができる。同様に、均等領域ブロックのある画素は、均等領域画素に分類され、ブロックの残りの画素は、ブロック内の均等領域画素の隣接画素に分類することができる。例えば、上述したような均等領域画素は、補間の間ブロック内の1つ以上の画素を代表することができる。
【0077】
以下、
図4を参照しながら、現在フレームをN×M個のブロックに分割して特徴領域画素を決定する動作についてより詳しく説明する。実施形態によっては、N×M個のブロック中の1ブロック内の1つの画素が特徴領域画素に分類される場合、ブロック内の残りの画素は特徴領域画素に分類され、潜在的にブロック内のすべての画素はブロック内の特徴領域画素の隣接または近接の画素と認識してもよい。同様に、ブロック内のどんな画素も上述した分類動作の要件を満足させることができない場合、すべてのブロックは均等領域に分類してもよい。
【0078】
図4は、本発明の一実施形態に係る現在フレームをN×M個のブロックに分割して特徴領域画素を決定する動作を示す図である。
【0079】
図4を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレーム410をx軸にM個に分割し、y軸にN個に分割することができる。N×M個のブロックのうち任意のブロック420内のすべての画素に対して勾配値を調査することができる。ブロック420内で勾配値が最大の画素が基準値以上の勾配値を有する場合、画素を特徴領域画素とすることができる。ブロック420内で勾配値が最大の画素が基準値未満の勾配値を有する場合、ブロック420内のすべての画素を均等領域画素とすることができる。実施形態によっては、ブロック内の追加的な画素はブロック内で相対的に最も大きい勾配値の勾配値に基づいて特徴領域画素に分類することができる。NまたはMの大きさを調節することにより、現在フレームの特徴領域画素の数を調節することができる。
【0080】
実施形態によって、低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、ブロック内の勾配値が最大の画素に対して特徴領域画素と均等領域画素に分類するための基準値の入力を受ける動作をさらに含むことができる。
【0081】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレームのブロック内で空間周波数が最大の画素であり、空間周波数が基準値以上の画素を特徴領域画素として決定することができる。ブロック内で空間周波数が最大の画素が基準値未満の空間周波数を有する場合、ブロック内のすべての画素は均等領域に属することができる。実施形態によっては、ブロック内の追加的な画素はブロック内で相対的に最も大きい空間周波数値の空間周波数値に基づいて特徴領域画素に分類することができる。
【0082】
実施形態によって、現在フレームのブロック内で2次微分値が最大の画素であり、2次微分値が基準値以上である画素を特徴領域画素として決定することができる。ブロック内で2次微分値が最大の画素が基準値未満の2次微分値を有する場合、ブロック内のすべての画素は均等領域に属することができる。実施形態によっては、ブロック内の追加的な画素は、ブロック内で相対的に最も大きい2次微分値の2次微分値に基づいて特徴領域画素に分類することができる。
【0083】
実施形態によって、現在フレームのブロック内で隣接画素との明度差の分散が最大の画素であり、明度差の分散が基準値以上である画素を特徴領域画素として決定することができる。ブロック内で隣接画素との明度差の分散が最大の画素が基準値未満の明度差の分散を有する場合、ブロック内のすべての画素は均等領域に属することができる。実施形態によっては、ブロック内の追加的な画素は、ブロック内で相対的に最も大きい分散値の分散値に基づいて特徴領域画素に分類することができる。
【0084】
実施形態によって、現在フレームのブロック内で隣接画素との画素値の差が最大の画素であり、画素値の差が基準値以上である画素を特徴領域画素として決定することができる。ブロック内で隣接画素との画素値の差が最大の画素が基準値未満の画素値差を有する場合、ブロック内のすべての画素は均等領域に属することができる。実施形態によっては、ブロック内の追加的な画素は、ブロック内で相対的に最も大きい画素値の画素値に基づいて特徴領域画素に分類することができる。
【0085】
図5は、本発明の一実施形態に係る現在フレームを特徴領域および均等領域に分類する動作を示す図である。
【0086】
実施形態によっては、フレームの部分は画素または画素からなるブロックであってもよい。フレームの画素からなるブロック内のすべての画素は、特徴領域および均等領域に分類することができる。代わりに、例えば、ブロック内の一部の画素は、最小距離要件によって分類されないこともある。
【0087】
図5を参照すれば、画素511は前フレーム510の特徴領域画素に分類してもよく、画素521および画素522は現在のフレーム520の画素であってもよい。格納された情報(例えば、登録メモリ)に基づいて、画素521は画素511に対する画素追跡530に対応するように決定されてもよい。
【0088】
前フレーム510の画素511が特徴領域画素であるため、画素521は(例えば、分類がなくとも)現在のフレーム520の特徴領域画素に分類してもよい。画素521は、画素追跡530によって追跡されてもよい。しかし、依然として前フレーム510において特徴領域画素の画素追跡なくしては、画素522の空間周波数に対応して均等領域および特徴領域に分類する動作を行う必要がある。
【0089】
特徴領域に分類された各画素の情報は、特徴領域画素の最小距離内の画素および隣接または近接の画素に関する情報と共に、登録メモリに格納することができる。
【0090】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、前フレームの特徴領域画素に対してのみ現在フレームの特徴領域が祖に画素追跡することができる。
【0091】
画素追跡は、現在フレームの画素を特徴領域および均等領域に分類する作業前に行うことができる。前フレームの特徴領域画素に基づいて画素追跡された現在のフレームの画素は自動的に特徴領域に分類することができ、また、特徴領域の特徴領域画素に分類することができる。したがって、画素追跡された画素の分類は実行されないこともある。
【0092】
すなわち、前フレームの均等領域に分類された画素で現在のフレームの画素で画素追跡が実行されないこともある。現在のフレームの均等領域に対応する高解像度ビデオは、専ら現在のフレームに関する情報だけを適用した補間を利用した均等領域の画素に基づいて生成され得る。したがって、均等領域および/または現在のフレームの均等領域画素の補間は、単一フレーム(例えば、現在のフレーム)を用いて実行されてもよい。
【0093】
「画素追跡」は、前フレームの特徴領域画素および現在のフレームの画素のために行うことができる。したがって、前フレームのために、隣接/近接の画素と特徴領域画素の位置および画素値を格納する動作は必要なこともある。
【0094】
もし、前フレームの特徴領域画素(さらに、以前のフレームの特徴領域画素から追跡された画素である)が特徴領域画素で画素追跡された場合、画素追跡情報は格納されてもよい。
【0095】
したがって、前フレームの特徴領域画素から現在のフレームの画素で画素追跡を行うことによって、現在のフレームの画素は画素追跡され、画素追跡された画素に対応する少なくとも2つの前特徴領域画素に対する画素追跡情報は知らされてもよい。例えば、
図9は、同一のリネージ(lineage)の3つの前フレームを示す。
【0096】
「画素追跡」は、画素の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報を用い、画素追跡されるフレーム(例えば、現在フレーム)の多数の画素のうち画素追跡するフレーム(例えば、前フレーム)の特徴領域画素と相関関係が最も高い画素を選択する動作であってもよい。実施形態によって、明度差を用いて画素追跡すSAM(sum of absolutedifference)方法がある。例えば、画素追跡は、画素追跡に基づく前フレームの特徴領域画素のための最も適合した現在のフレームの画素座標を識別してもよい。相互関係は、前フレームの特徴領域画素のための現在の画素の対応画素座標から最も適合した画素を識別する動作をさらに実行することができる。
【0097】
場面転換、画面閉鎖(occlusion)などがある場合、前フレームの特徴領域画素に対応する現在フレームの画素に対する画素追跡の結果は、登録メモリに格納されないことがある。または、現在のフレームに対応する高解像度フレームの補間は画素追跡に基づかないことがある。場面転換、画面閉鎖などのために、高解像度フレームの画素に対する補間で画素追跡結果が用いられる場合、誤った補間の可能性がある。例えば、場面転換、画面閉鎖などがある場合の前フレームの特徴領域画素に対応する現在のフレームの画素に対する画素追跡は、失敗することがある
【0098】
したがって、画素追跡が実行されない場合、登録メモリには現在の画素および前フレームの特徴領域画素の間の情報がアップデートされないことがある。現在のフレームの特定の画素に対する画素追跡結果が格納されないか、画素追跡が失敗する場合、現在のフレームの特定の画素を除く画素(画素追跡が実行された画素として、前フレームの特徴領域画素に対応する画素)は、空間周波数に対応して特徴領域および均等領域に分類してもよい。
【0099】
もし、現在のフレームがN×M個のブロックに分類される場合、同一のブロック内の他の画素(場面転換、画面閉鎖などによって画素追跡が適用されないことによって決定された画素)は、前フレームの特徴領域画素から画素追跡および/または空間周波数に基づいて特徴領域に分類することができる。上述したように、このような特徴領域画素は、ブロック内のすべての画素のための特徴領域画素であってもよい。
【0100】
図6Aおよび
図6Bは、本発明の一実施形態に係る特徴領域画素に対して画素追跡する動作を示す図である。
【0101】
図6Aおよび
図6Bを参照すれば、現在フレーム640の3フレーム前の前フレーム610の特徴領域画素である画素601に対して現在フレーム640に画素追跡することができる。
【0102】
例えば、現在のフレーム640の画素に対する画素追跡は、前フレーム630の特徴領域画素または前フレームの特徴領域画素にだけ基づいてもよい。
【0103】
図6Bを参照すれば、現在のフレーム640は時間tのフレーム(t)を、前フレーム640は時間t−1のフレーム(t−1)を、フレーム620はフレーム(t−2)を、フレーム610はフレーム(t−3)を示すことができる。したがって、10個のフレームに基づく画素追跡の場合、フレーム(t)のための画素の追跡は、
【0104】
フレーム(t−9)内の特徴領域画素に対する画素追跡に基づくフレーム(t−8)の画素に対する追跡…フレーム(t−3)内の特徴領域画素に対する画素追跡に基づくフレーム(t−2)の画素に対する追跡、フレーム(t−2)内の特徴領域画素に対する画素追跡に基づくフレーム(t−1)の画素に対する追跡、フレーム(t−1)内の特徴領域画素に対する画素追跡に基づくフレーム(t)の画素に対する画素追跡に基づくことができる。前フレームの特徴領域画素に関する情報は、知られているため、複数のフレームを通した関連する特徴領域画素のリネージ(lineage)からピクセル情報は、例えば、下記にて説明したマッチング動作以後に、高解像度フレームに対する直接的投影または、高解像度フレーム内での画素を補間するのに用いることができる(available)。
【0105】
図6Aを参照すれば、副画素分析を用いて、フレーム610で選択された特徴領域画素601は対応するフレーム620内の特徴領域画素602を(例えば、潜在的にはフレーム620内に副画素単位の位置を)追跡することができ、フレーム620内の画素追跡された特徴領域画素602は、副画素単位でフレーム630案の特徴領域画素603を追跡することができ、画素追跡された特徴領域画素603は副画素単位でフレーム640内の特徴領域画素604で追跡することができる。
【0106】
フレーム640内の特徴領域画素での追跡を選択する動作は、フレーム630内の画素603に対する画素追跡に基づいてフレーム640内の複数の候補画素のうち最も相互関係があるフレーム640の画素を選択することによって実行することができる。
【0107】
したがって、現在フレーム640内の画素に対する画素追跡は、前フレーム610、620、630の特徴領域画素601、602、603に対してのみ実行することができ、前フレーム610、620、630のそれ以外の画素(すなわち、均等領域画素)に対しては実行されないこともある。
【0108】
下記にて詳細に説明するように、例えば、関連する特徴領域画素またはリネージによって各フレームに対して追跡した、特徴領域画素に対する画素追跡情報を用いて、登録動作は画素追跡された特徴領域画素の位置および画素追跡値に関する情報を格納するために登録メモリに格納することができ、また対応する隣接/近接の画素の位置、画素値の登録および画素追跡された画素の前フレームからの特徴領域画素の情報は予測することができる。
【0109】
上述した本発明の一実施形態に係る前フレームからの特徴領域画素に基づく画素追跡は、個別的なフレームメモリ内に各フレームのすべての画素またはブロックに関する情報が格納されることを要求する従来映像処理技術および各前フレームからすべての画素またはブロックを要求する画素追跡に比較して、特徴領域画素および各前フレームからの近接画素に対応する値に関する情報だけが格納される必要がある。
【0110】
さらに、従来の映像処理技術では、現在のフレームに対するいかなるフレーム登録もすべての(参照フレームの数だけ要求される)動作が予測された以後に実行された(例えば、現在のフレームの動作予測された画素またはブロックのための10個の予測)。これは、リアルタイム処理を不可能にした。
【0111】
反対に、本発明の一側面によれば、前フレームからの制限された画素情報および各特徴領域画素からの画素追跡は、現在のフレームの画素追跡画素のために格納される必要がある。
【0112】
さらに、対応する特徴領域に対する以前追跡は、各前フレームに対する特徴領域画素に基づく画素追跡はリアルタイムでアップデートされることができる。
【0113】
したがって、本発明の一側面によれば、特徴領域の特徴領域画素に対する画素追跡および補間、均等領域に対する補間および2つの補間の結果を併合するのはリアルタイムで完了してもよい。
【0114】
従来には、動作予測は現在のフレームで動作追跡された画素を追跡するために、前フレームのすべての画素またはブロックに対する格納された情報に基づいて行われる必要があった。また、従来の動作予測は、高解像度フレームを生成するのに必要なすべての前フレームのために実行されなければならなかった。
【0115】
しかし、前フレームからの関連する前特徴領域画素に関する情報(例えば、次のフレームでの特徴領域の画素追跡)は、可能な各前フレームに対するマルチレベルの動作予測なくても補間のために接近可能となる。
【0116】
現在のフレームの画素追跡された画素のために前フレームの特徴領域画素に関する情報に接近することによって、特徴領域画素の全体リネージのための画素情報は登録メモリから用いることができる。
【0117】
したがって、本発明の一側面によれば、実質的に前フレームのそれぞれの特徴領域画素に関する情報および潜在的に対応する隣接/近接画素およびアップデートされた前フレームの特徴領域に対する画素追跡情報を格納するために少ないメモリが要求されるため、リアルタイム処理を行うことができる。
【0118】
図7は、本発明の一実施形態に係る特徴領域画素に対してサブピクセル単位まで画素追跡する動作を示す図である。
【0119】
図7を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレーム710の前フレームの特徴領域画素で画素追跡された現在フレーム710の画素701を特徴領域画素として決定するだけでなく、現在フレーム710の前フレームの特徴領域画素に対してサブピクセル単位まで画素追跡して現在フレームのサブピクセル702を特徴領域画素として決定することができる。すなわち、実施形態によって、前フレームの特徴領域画素に対して画素追跡して現在フレームの特徴領域画素を決定する動作は、現在フレームのサブピクセル(subpixel)単位まで画素追跡することができる。サブピクセル単位の画素702の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報は、隣接画素から補間を用いて決定することができる。実施形態によって、サブピクセル単位の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報は、定数単位で補間されて決定することができる。
【0120】
図8は、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオのフレームの特徴領域画素および隣接画素の画素値と位置を格納する動作を示す図である。
【0121】
図8を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの現在フレーム830の2フレーム前の前フレーム810の特徴領域画素である画素811に対して現在フレーム830に画素追跡することができ、また、特徴領域画素である画素811の画素値および位置を格納することができる。特徴領域画素の「画素値」は、特徴領域画素の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報とすることができる。また、特徴領域画素の「位置」は、低解像度ビデオのフレームで特徴領域画素の位置を意味し、実施形態によって、座標、ベクトルなどの方法で示すことができる。
【0122】
また、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、前フレーム810の特徴領域画素である画素811の隣接画素812の画素値および位置を格納することができる。隣接画素の位置は、絶対的な値を有する座標、ベクトルで示すことができるだけでなく(例えば、0点を基準とした座標値または0点からの距離および角度で示されるベクトル値)、特徴領域画素との相対的な値を有する座標、ベクトルで示すことができる(例えば、特徴領域画素を基準として相対的な値を有する座標、特徴領域画素からの距離および角度で示されるベクトル値)。また、隣接画素の数は、整合の正確度およびシステムの複雑度などを考慮して調整することができる。また、特徴領域画素がサブピクセル単位の画素である場合、隣接/近接画素を決定するために、座標値を切捨て演算によって計算し、計算された座標値を基準として隣接画素を決定することができる。例えば、特徴領域画素が座標(2、2.5)を有する場合、座標値を(2、2)で計算した後、座標(2、2)の隣接した画素を隣接画素とすることができる。実施形態によって、切上げ演算によって座標値を計算することもできる。
【0123】
また、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの現在フレーム830の1フレーム前の前フレーム820の特徴領域画素である画素821および画素821の隣接画素822の画素値および位置を格納することができる。同様に、現在フレーム830の特徴領域画素である画素831および画素831の隣接画素832の画素値および位置を格納することができる。
【0124】
したがって、本発明の一側面によれば、現在のフレーム830のような画素追跡された低解像度フレームの特徴領域画素は、単純に特徴領域画素に対する登録メモリへの格納を示すことができ、1つ以上の前フレームからの対応する隣接/近接の画素は低解像度フレームの特徴領域内の画素に対応してもよい。
【0125】
下記のように、適合した画素値を生成し、高解像度フレームへの投影のための特徴領域画素の座標を変換するために、低解像度フレームの画素と指摘された特徴領域とのマッチングによって、マッチング動作は登録メモリに格納された情報に基づいて前フレームからの特徴領域画素を介して進めることができる。
【0126】
したがって、画素追跡および対応マッチングに基づく、高解像度フレームのある領域に対する補間のためのさらに多い画素および画素情報が利用可能となり得る。
【0127】
マッチングは、対応する前フレームまたは現在のフレームの特徴領域画素のうちの1つから高解像度フレームの画素値を識別してもよい。
【0128】
反対に、本発明の一側面によれば、低解像度フレームの均等領域の補間は均等領域内の画素に基づくことができ、したがって、画素値から補間が推論できる画素の数は制限され得る。
【0129】
以下、本発明の一実施形態に係る現在フレームの特徴領域画素および前フレームの特徴領域画素を整合する動作について詳しく説明する。
【0130】
図9は、本発明の一実施形態に係る特徴領域画素を整合する動作を示す図である。
【0131】
図9を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレーム940の特徴領域画素941および現在フレーム940の特徴領域画素941に対応する少なくとも1つの前フレーム910、920、930の特徴領域画素911、921、931を整合して現在フレーム940に対応する高解像度ビデオのフレームの画素の画素値を決定することができる。したがって、画素追跡以後に、特徴領域画素911が特徴領域画素941に十分にマッチングされる場合、特徴領域画素911の画素値およびフレーム910からの対応する隣接/近接の画素は高解像度フレームに直接投影することができ高解像度フレームの画素に対する補間時に用いることができる。
【0132】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレーム940の3フレーム前の前フレーム910に対して特徴領域画素である画素911と画素911の隣接画素912の画素値および位置を格納する。その後に、前フレーム910の特徴領域画素である画素911に対して現在フレームの2フレーム前の前フレーム920に画素追跡することができる。また、前フレーム920の特徴領域画素である画素921および隣接画素922の画素値および位置を格納し、前フレーム920の特徴領域画素である画素921に対して現在フレーム940の1フレーム前の前フレーム930で画素追跡することができる。また、前フレーム930の特徴領域画素である画素931および隣接画素932の画素値および位置を格納し、前フレーム930の特徴領域画素である画素931に対して現在フレーム940で画素追跡することができる。同様に、現在フレーム940の特徴領域画素である画素941および隣接画素の画素値および位置を格納することができる。
【0133】
低解像度ビデオの複数のフレームは入力されることができ、映像処理システムに予め設定された数のフレームが入力される前まで、画素追跡は実行されないこともある。
【0134】
例えば、各低解像度フレームに対して分類作業がリアルタイムで実行されるが、十分な数のフレームが入力される前まで画素追跡は実行されないことがあり、対応する結果も格納されないことがある。
【0135】
実施形態によっては、第1入力フレームは特徴領域および均等領域に分類することができ、画素追跡は第1入力フレームに対して実行されないこともある。
【0136】
画素追跡された画素および対応する隣接/近接の画素に対する画素追跡および登録第2入力フレームと共に開始することができる。
【0137】
画素追跡された画素に対する第1画素追跡および登録は、同様に、後のフレームで行うことができ、前フレームに対しても行うことができる。例えば、予め設定された数が4である場合、4個のフレームが入力されることができ、順に均等領域または特徴領域に分類することができ、第4フレームが入力されれば、第1〜第4フレームに対する画素追跡を、第4フレームに対する分類作業と共に並列的に行うことができる。
【0138】
したがって、現在フレーム940において、現在フレーム940の特徴領域画素である画素941に対してだけでなく、前フレーム910、920、930の特徴領域画素である画素912、922、932と隣接画素912、922、932に対しても画素値および位置に対する情報が、登録メモリから用いることができる。個別的な前隣接画素912,922,932は、現在のフレーム940に投影されることができ、補間部(例えば、
図13a〜13cの高解像度補間部1350)によって登録メモリで直接接近してもよい。前記画素値および位置に対する情報を用いて現在フレーム940に対応する高解像度ビデオのフレームの各画素の画素値を決定することにより、高解像度ビデオを生成することができる。
【0139】
実施形態によっては、
図9に示すように、前フレーム910の特徴領域画素である画素911は座標(2、2)を有し、隣接画素912は画素911を基準とした相対座標(−1、1)を有することができる。前フレーム920の特徴領域画素である画素921は座標(2、2.5)を有し、隣接画素922は画素921を基準とした相対座標(−1、0.5)を有することができる。また、前フレーム930の特徴領域画素である画素931は座標(5.5、1.5)を有し、隣接画素932は画素931を基とした相対座標(−0.5、−1.5)の値を有することができる。このとき、隣接画素912、922、932の位置だけではなく、画素値も共に格納することができる。現在フレーム940で画素追跡された特徴領域画素である画素941は、座標(4.5、2)を有する。
【0140】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレーム940の特徴領域画素である画素941および前フレーム910、920、930の特徴領域画素911、921、931と隣接画素912、922、932を整合することができる。隣接画素912が画素911を基準とした相対座標(−1、1)の位置に存在するという格納した位置情報を用い、現在フレーム940の隣接画素942は、現在フレーム940の特徴領域画素である画素941を基準とした相対座標(−1、1)位置に存在し、したがって、隣接画素942は、座標(3.5、3)を有すると判断することができる。同様に、現在フレーム940の特徴領域画素である画素943は座標(3.5、2.5)を有し、現在フレーム940の特徴領域画素である画素944は座標(4、0.5)を有すると判断することができる。
【0141】
前フレーム910,920,930の特徴領域画素911,921,931と隣接画素912,922,932に対するアップデートされた座標も登録メモリに格納することができる。実施形態によっては、現在のフレーム640と関連する特徴領域画素のすべての座標に基づいて、もし次の低解像度フレームが入力され、上述した画素追跡および補間が適用されれば、現在のフレーム640と前フレームに対する登録情報およびアップデートされた前フレームの特徴領域画素に対する画素追跡情報は、次の低解像度フレームを高解像度フレームに補間するために用いることができる。
【0142】
上述した過程によって、低解像度ビデオの現在フレーム940は、前フレームの選択画素値および位置に基づく特徴領域画素である画素941の複数の隣接画素の位置および画素値を有するようになり、複数の隣接画素の位置および画素値を用いて精密な高解像度ビデオを生成することができる。
【0143】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、前フレームの特徴領域画素の画素値と現在フレームの画素追跡された特徴領域画素の画素値の差が基準値以下となる場合に限って整合する動作を実行することができる。前フレームの特徴領域画素の画素値と現在フレームの画素追跡された特徴領域画素の画素値の差が極めて大きければ、前フレームの特徴領域画素と現在フレームの特徴領域画素は相関関係が小さいものと見ることができ、現在フレームに対応する高解像度ビデオの生成のための資料とするには不適合であるとすることができる。すなわち、前フレームの特徴領域画素の画素値と現在フレームの画素追跡された特徴領域画素の画素値の差が基準値以下となる場合に限って整合する動作を実行することにより、特徴領域画素の整合のエラーを補正することができる。
【0144】
例えば、前フレーム920の特徴領域画素である画素921の画素値(例えば、明度値)と現在フレーム940の特徴領域画素である画素941の画素値の差が基準値以上である場合、画素921と画素941は相関関係が少ないものとして見ることができ、現在フレーム940に対応する高解像度ビデオの生成のための資料として、画素921および隣接画素922に対する情報は整合時に除くことができる。
【0145】
高解像度フレームは、前フレーム920の隣接画素および残りの特徴領域画素に基づいて生成することができる。登録メモリで、マッチングされなかった特徴領域画素921および隣接画素922は、特徴領域画素921および隣接画素922に関する情報は補間動作で使われないことがあること、または特徴領域画素921および隣接画素922に関する情報は補間作業の間いかなる特徴領域画素および対応する隣接画素または近接画素が用いられるかを識別する登録メモリの部分に格納されないことがあることを示すことができる。
【0146】
実施形態によって、低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、基準値(マッチング動作のため前フレームの特徴領域画素および現在のフレームの特徴領域画素の間の相互関係を決定するための基準値)の入力を受ける動作をさらに含むことができる。
【0147】
図10は、本発明の一実施形態に係る特徴領域画素の整合のエラーを補正するための動作を示す図である。
【0148】
図10を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、現在フレームの特徴領域画素をテクスチャ領域(texture region)とエッジ領域(edge region)に分類することができる(S1010)。
【0149】
実施形態によっては、参照値Th
textureとTh
edgeは、現在のフレームの特徴領域画素がテクスチャ領域、またはエッジ領域に含まれるか否かによって異なるように決定すことができる。
【0150】
マッチング動作のエラーは、特徴領域画素がテクスチャ領域に含まれる場合、容易に認知されないことがある一方、特徴領域画素がエッジ領域に含まれる場合、境界でのマッチング動作に対するエラーのために映像クオリティーの低下は容易に認知され得る。
【0151】
したがって、参照値Th
textureは、テクスチャ領域でのマッチング動作のエラーを修正または防止するために用いることができ、Th
edgeはエッジ領域でのマッチング動作のエラーを修正または防止するために用いることができる。
【0152】
参照値Th
textureとTh
edgeは、各テクスチャ領域および各エッジ領域の登録エラーの明度値に対する参照値であってもよい。一般に、Th
textureは、Th
edgeより高く決定されてもよい。
【0153】
また、同様に、特徴領域に対応する高解像度フレームの画素を補間するのに画素情報を調整する登録メモリまたは登録メモリ一部内の前フレーム内の特徴領域画素の格納によれば、特徴領域画素と関連する情報は補間動作で用いられないことがある。
【0154】
現在フレームの特徴領域画素がテクスチャ領域として分類された場合、テクスチャ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差が基準値であるTh
texture以下であるか否かを判断することができる(S1020)。テクスチャ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差がTh
texture以下である場合、前フレームの特徴領域画素を整合することができる(S1021)。ただし、テクスチャ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差がTh
textureを超過する場合、前フレームの特徴領域画素を整合過程から除くことができる(S1022)。また、特徴領域画素と関連する情報は補間動作で用いられないことがある。登録メモリ内に前フレームの特徴領域画素に対する、特徴領域画素に対応する高解像度フレームの画素を補間する間、接近する画素情報への格納に対応すれば、前フレームの特徴領域画素は登録メモリに格納されないことがある。
【0155】
現在フレームの特徴領域画素がエッジ領域として分類された場合、エッジ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差が基準値であるTh
edge以下であるか否かを判断することができる(S1030)。エッジ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差がTh
edge以下である場合、前フレームの特徴領域画素を整合することができる(S1031)。ただし、エッジ領域の特徴領域画素および特徴領域画素に対応する前フレームの特徴領域画素の画素値の差がTh
edgeを超過する場合、前フレームの特徴領域画素を整合過程から除くことができる(S1032)。また、特徴領域画素と関連する情報は補間動作で用いられないことがある。登録メモリ内に前フレームの特徴領域画素に対する、特徴領域画素に対応する高解像度フレームの画素を補間する間、接近する画素情報への格納に対応すれば、前フレームの特徴領域画素は登録メモリに格納されないことがある。
【0156】
実施形態によって、付加的に整合のエラーを補正するために、エッジ領域の特徴領域画素に対してはエッジ保存ローパスフィルタ(edge preserving low pass filter)を適用することができる。エッジ保護のためのローパスフィルタは、登録エラーを減少させることができる。
【0157】
図11は、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオのフレームに対応する高解像度ビデオのフレームを示す図である。
【0158】
図11に示すように、表示された画素は上述した画素追跡、特徴領域画素分類およびマッチングに基づいて現在のフレームのような低解像度ビデオの低解像度フレームの座標システムに表示されている。ローカル座標は(
図13A〜Cの高解像度補間部1350と同じ)補間部によって獲得することができ、
図11に示すように現在のフレームに投影することができる。
【0159】
図11を参照すれば、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオの現在フレーム1110は、特徴領域画素である画素1111、1112、1113、1114、1115、1116、1117を有することができる。低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素である画素1111は座標(0、0)を、画素1112は座標(1、0.5)を、画素1113は座標(3、1)を、画素1114は座標(1.5、1.5)を、画素1115は座標(1、2)を、画素1116は座標(3、2)を、画素1117は座標(2、3)を有することができる。
【0160】
また、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素である画素1111、1112、1113、1114、1115、1116、1117の位置だけではなく、画素値も格納することができる。
【0161】
図9に、ダイヤモンド、三角形および四角形で表示される特徴領域画素911の隣接画素は(特徴領域画素1113を示すダイヤモンド、特徴領域画素1115,1117を示す三角形および特徴領域画素1111を示す四角形、画素1114を示すドット状および画素1116を示す円による前(または現在)フレームで表示された)投影されて画素追跡された特徴領域画素または分類された特徴領域画素を示すことができる。
【0162】
実施形態によって、低解像度ビデオの現在フレーム1110は、低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素および低解像度ビデオの現在フレーム1110に対応する少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素が整合されたフレームとすることができ、したがって、画素1111、1112、1113、1114、1115、1116、1117は、現在フレーム1110に投影する低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素および低解像度ビデオの現在フレーム1110に対応する少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素および隣接画素とすることができる。
【0163】
補間動作が実行される間、低解像度ビデオの現在フレーム1110に対応する高解像度ビデオが低解像度ビデオに比べて2倍の解像度を有する場合、低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素である画素1111、1112、1113、1114、1115、1116、1117に対応する高解像度ビデオのフレーム1120の特徴領域画素である画素1121、1122、1123、1124、1125、1126、1127は、低解像度ビデオの現在フレーム1110の特徴領域画素である画素1111、1112、1113、1114、1115、1116、1117の座標値の2倍である座標値を有することができる。すなわち、高解像度ビデオのフレーム1120の特徴領域画素である画素1121は座標(0、0)を、画素1122は座標(2、1)を、画素1123は座標(6、2)を、画素1124は座標(3、3)を、画素1125は座標(2、4)を、画素1126は座標(6、4)を、画素1127は座標(4、6)を有することができる。
【0164】
画素1121、1122、1123、1124、1125、1126、1127ではない画素1128の画素値は、補間によって求めることができる。高解像度フレーム1120の画素1121、1122、1123、1124、1125、1126、1127に対応する画素値は、補間動作にさらに基づくことができる(例えば、下記
図12で議論される画素1128に対する補間動作と同じ)。
【0165】
図12は、本発明の一実施形態に係る高解像度ビデオのフレームの画素を補間する動作を示す図である。
【0166】
図12を参照すれば、高解像度ビデオのフレーム1210は、低解像度ビデオの特徴領域画素に対応する特徴領域画素である画素1211およびその他の画素1212を有することができる。
図11で詳細に説明した実施形態と同様に、特徴領域画素である画素1121は画素値を有することができる。ただし、白い画素1212の画素値は、補間によって求めることができる。
【0167】
高解像度ビデオのフレーム1210の特徴領域画素である画素1212と画素1212の相関度1220を参考すれば、画素1212の画素値は次のような数式で補間することができる。
【0169】
前記の式において、w
iは加重値であり、次のような数式で定義することができる。
【0171】
ここで、d
iは黒い画素1211と白い画素1212の距離であり、pは距離の大きさを制御する整数値である。
【0172】
すなわち、高解像度ビデオのフレームの画素値に対する補間は加重値として作用される(補間された画素および近所特徴領域画素および隣接画素の間の距離に基づいて行うことができる)。
【0173】
1220に示すように、白い画素1211と近接画素または、近所特徴領域画素の間の他の距離は、白い画素1211の画素値を補間するのに用いることができる。白い画素1211の補間に用いることができる特徴領域画素の近接性および/または個数と対応する隣接/近接の画素は、使用可能なリソースに基づいて予め設定されたり変更され得る。さらに、白い画素1211に対する補間は高解像度フレームのすでに補間された画素に基づくことができる。
【0174】
以下、本発明の他の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法を説明する。
【0175】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオのi−1番目のフレームの特徴領域画素に対して画素追跡して低解像度ビデオのi番目のフレームの特徴領域画素を決定することができる。
【0176】
また、i番目のフレームの特徴領域画素およびi番目のフレームの特徴領域画素に対応する少なくとも1つの前フレームの特徴領域画素を整合してi番目のフレームに対応する高解像度ビデオのフレームの画素の画素値を決定することができる。
【0177】
したがって、補間を用いて画素値は決定されない、(例えば、低解像度フレームの特徴領域画素の間の画素、重なる低解像度フレーム、または画素に投影される以前低解像度フレームからの特徴領域画素の間の)対応する高解像度フレームの画素のために補間することができる。
【0178】
実施形態によって、i−1番目のフレームの特徴領域画素は、低解像度ビデオのi−2番目のフレームの特徴領域画素から画素追跡されたり、空間周波数が相対的に高い画素とすることができる。すなわち、i−2番目のフレームで特徴領域画素として判断された画素から画素追跡されたi−1番目のフレームの画素を特徴領域画素として決定し、それ以外のi−1番目のフレームの画素に対して空間周波数に応じて特徴領域および均等領域に分類することができる。
【0179】
同様に、本発明の一側面によれば、i−2番目のフレームの特徴領域画素は、低解像度ビデオのi−3番目のフレームの特徴領域画素から画素追跡されたり、相対的に高い空間周波数を有するi−2番目フレーム内の画素であってもよい。
【0180】
すなわち、i−3番目フレーム内の特徴領域画素に決定された画素から画素追跡されたi−2番目のフレームの画素は、i−2番目フレーム内の特徴領域画素に分類することができ、i−2番目のフレームの残りの画素は空間周波数に対応して特徴領域および均等領域に分類することができる。
【0181】
したがって、現在フレームの画素を特徴領域および均等領域の1つに分類は、現在のフレームで画素追跡された少なくとも1つの前フレームからの特徴領域画素に基づいて行うことができる。
【0182】
高解像度フレームは、現在のフレームの分類された特徴領域画素に対する知らされた画素情報および前フレームの特徴領域画素と潜在的に選択マッチング動作に基盤とする(前フレームおよび現在のフレームに対する知らされた画素情報を高解像度フレームに投影し、高解像度フレーム内に残すようになることと決定される画素を補間する前フレームからの知らされた画素情報の座標を示す)隣接/近接の画素に対する知らされた画素情報を適用することによって、低解像度現在のフレームから生成することができる。
【0183】
例えば、補間は、高解像度フレームの知らされなかった画素に対する補間に基づく距離によって、2つ以上が重なるように予測されたり、高解像度フレーム内で近くに近接するように特徴領域画素の知らされた画素情報を補間する動作を含むことができる。
【0184】
低解像度ビデオを高解像度ビデオに変換するような、ビデオの現在のフレームの解像度、または鮮明度を変換するのと関連する前記例示は、追加的な情報(他の映像または、以前映像に対する画素情報、追跡情報)に基づいて単一映像を高解像度/鮮明度映像に変換することにも適用することができる。たとえ、追加的な情報は、他の映像または以前映像から要求されずに現在の映像の前圧縮から低解像度ビデオへの情報であってもよい。
【0185】
大体、特徴領域および均等領域での高解像度映像の分類および特徴領域分類された画素に対する生成された画素追跡情報に基づいて高解像度映像を圧縮するシステムおよび映像に対する上述した例示は、上述した例示によって高解像度映像を再生成してもよい。
【0186】
以下、本発明のさらに他の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法を説明する。
【0187】
第1に、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの1番目のフレームの入力を受けることができる。
【0188】
第2に、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、入力を受けた低解像度ビデオの1番目のフレームをN×M個のブロックに分割することができる。NまたはMの大きさを調節することにより、1番目のフレームの特徴領域画素の数を調節することができる。
【0189】
均等領域および特徴領域に第1フレームの画素を分類する上述した動作は、単独または組み合わせて実行することができ、第1フレームの特徴領域画素に対する画素値および位置は格納することができる。また、1番目のフレームの特徴領域画素の隣接画素の位置および画素値を格納することができる。
【0190】
同様に、第1フレームがN×M個のブロックに分類される場合、均等領域および特徴領域で第1フレームの画素に対する分類動作の実行は、各ブロックごとに1つの画素のみを、ブロック内のすべての画素を代表する特徴領域画素に分類してもよい。ブロック内の特徴領域画素は、最も大きい分類動作に対する参照値を有するブロック内の画素であってもよい。特徴領域画素に分類された画素と同一のブロック内の残りの画素は、特徴領域画素の隣接/近接の画素に分類することができる。
【0191】
特徴領域画素に分類されなかった画素のブロックは、ブロック内のすべての画素が均等領域に分類されると共に、均等領域に分類することができる。
【0192】
さらに、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの2番目のフレームの入力を受けることができる。
【0193】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオの2番目のフレームをN×M個のブロックに分割することができる。
【0194】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、1番目のフレームで特徴領域画素として決定された画素から画素追跡して1番目のフレームの特徴領域画素に対応する2番目のフレームの画素を決定することができる。上述したように、前フレームで均等領域画素に分類された画素は、第2フレームの特徴領域の画素の画素追跡に要求されない。したがって、第1フレームの特徴領域画素に対する画素追跡だけが行われることができる。
【0195】
「画素追跡」は、画素の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報を用い、画素追跡されるフレーム(例えば、2番目のフレーム)の多数の画素のうち画素追跡するフレーム(例えば、1番目のフレーム)の特徴領域画素と相関関係が最も高い画素を選択する動作をいう。実施形態によって、明度差を用いて画素追跡するSAM方法がある。
【0196】
実施形態によって、1番目のフレームでサブピクセル単位まで画素追跡して2番目のフレームのサブピクセルを特徴領域画素として決定することができる。2番目のフレームのサブピクセル単位の画素の明度値、勾配値、2次微分値、空間周波数値、画素値、その他の画素が含む情報は、隣接画素から補間を用いて決定することができる。
【0197】
場面転換、画面閉鎖などがある場合、1番目のフレームの特徴領域画素に対応する2番目のフレームの画素が追跡されないこともあり、この場合、1番目のフレームの特徴領域画素に対応する2番目のフレームの画素が存在しないことがある。また、第1フレームの特徴領域画素で定義された画素は、特徴領域画素近くの異なる画素(第1フレームがN×M個のブロックに分類された時、同一のブロック内の他の画素)によって代表されることが必要なこともある。
【0198】
したがって、第2フレームの画素追跡された画素は、第2フレームの特徴領域画素に分類することができ、特徴領域画素の画素値と位置を格納することができる。また、第2フレームの特徴領域画素に対する隣接画素の画素値と位置を格納することができる。さらに、画素追跡を通じなくても、特徴領域に分類された、第2フレームの画素に対する画素値と位置を格納することができ、隣接画素の画素値と位置を格納することができる。同様に、第2フレームがN×M個のブロックに分類する場合、ブロック内の残りの画素に対する画素値と位置は、ブロックを代表する特徴領域画素に対する画素値と位置と共に格納することができる。
【0199】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオのi番目のフレームの入力を受けることができる。
【0200】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、低解像度ビデオのi番目のフレームをN×M個のブロックに分割することができる。
【0201】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、i−1番目のフレームで特徴領域画素として決定された画素から画素追跡してi−1番目のフレームの特徴領域画素に対応するi番目のフレームの画素を決定することができる。
【0202】
実施形態によって、i−1番目のフレームでサブピクセル単位まで画素追跡してi番目のフレームのサブピクセルを特徴領域画素として決定することができる。
【0203】
したがって、本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、i番目のフレームに対応する高解像度ビデオのフレームで画素値が未決定の画素に対しては、補間を用いて画素値を決定することができる。
【0204】
本発明の一実施形態に係る低解像度ビデオから高解像度ビデオを生成する方法は、第1〜18までの過程によって生成された低解像度ビデオのi番目のフレームに対応する高解像度ビデオのフレームを出力することができる。同様に、高解像度ビデオのi+1番目、i+2番目などのフレームをリアルタイムで生成することができる。
【0205】
さらに、複数の高解像度フレームに対応する高解像度ビデオは、
図13a−cの高解像度補間部1350によって生成することができる。
【0206】
各フレームの均等領域内の画素は、x、y軸座標に値を乗ずることで、均等領域に対応する高解像度フレームに投影されることができる。
【0207】
均等領域に対応する高解像度フレーム内の知らされなかった画素は、均等領域に対応する高解像度フレームに投影される同一の低解像度フレームからの画素に基づく、高解像度フレーム内の画素値の補間と共に画素追跡されることができる。
【0208】
均等領域に対応する高解像度フレーム内の画素に対する補間は、特徴領域に対応する高解像度フレームの画素を重複しない均等領域に分類される画素の間の画素の補間に制限されないこともある。同様に、特徴領域画素の高解像度フレーム内の画素に対する補間は、均等領域に対応する高解像度フレームの画素を重複しない画素の補間に制限されないこともある。
【0209】
特徴領域に基づく高解像度ビデオの併合と均等領域に基づくビデオの高解像度は補間なしに容易に結合することができる。
【0210】
または、追加的な補間は特徴領域に対応する高解像度フレームと均等領域に対応する高解像度フレーム間の重複数によって実行することができる。
【0211】
または、特徴領域に対応する高解像度ビデオが均等領域に対応する高解像度ビデオと併合される場合、補間を実行することができる。
【0212】
したがって、特徴領域画素に対応する高解像度ビデオと均等領域画素に対応する高解像度ビデオを併合することができ、単一な高解像度ビデオは入力低解像度ビデオのすべての部分を代表する出力とすることができる。
【0213】
高解像度フレームを生成する過程での低解像度フレームの均等領域に対応する画素のための画素追跡および/または補間技術は、均等領域に分類された画素に対する画素追跡および/または補間技術のため必要な処理および/またはメモリが特徴領域に対する画素追跡および/または補間技術と異なる、均等領域に基づく高解像度フレームを生成するのに用いることができる。
【0214】
均等領域に対応する高解像度フレームを生成するのは、低解像度フレームの追加的な画素のための画素追跡動作なく実行されることに基づくことができ、均等領域(すなわち、均等領域に対応する高解像度フレーム)に分類された画素の間の画素の補間は低解像度フレームの均等領域の中で提供される画素情報から派生してもよい。
【0215】
さらに、各フレームに対する特徴領域および/または均等領域の画素は、副画素にさらに分類することができ、選択的画素追跡および/または補間を実行することができる。
【0216】
例えば、特徴領域内のすべての画素に対して同一の画素追跡および補間技術を適用し、均等領域内のすべての画素に対して同一の補間技術を適用できると説明した実施形態にもかかわらず、特徴領域および均等領域の画素に対する画素追跡および/または補間技術は、追加的な要素(例えば、関心領域または、現在のフレーム内の画素に対する位置)に基づいて異なり得る。
【0217】
図13A−Cは、本発明の一実施形態に係る低解像度映像から高解像度映像を生成する映像処理システムを示す図である。
【0218】
本発明の一実施形態に係る
図13A−Cの映像処理システムは、上述した例示を実行することができる。
【0219】
例えば、
図13A−Bを参照すれば、領域分類部1320は、低解像度フレームの画素を均等領域および特徴領域に分類することができ、登録メモリに特徴領域画素および近接画素に関する情報を格納することができる。
【0220】
例えば、高解像度補間部1350が低解像度フレームからの均等領域画素に直接接続しない場合、均等領域画素もまた格納することができる。
【0221】
図13Cを参照すれば、個別的に示された領域分類部1320は、特徴領域および均等領域のすべてへの分類を行う単一ユニットであるか、均等領域および特徴領域で画素を個別的に分類する分離したユニットであり得る。
【0222】
図13Cの複数の領域分類部1320の配列は、
図13A−Bの実施形態にも同一に適用可能である。
【0223】
さらに、領域分類部1320は、現在のフレームをN×M個のブロックに分類する動作および同一に分類する動作を実行することができ、現在の画素が特徴領域または均等領域に分類されたのか有無を制御するために特徴領域画素の間の最小距離を検査することができる。
【0224】
領域分類部1320は、特徴領域画素の間の距離を制御し、選択的に最小距離中で画素を分類することができる。
【0225】
図13A−Cを参照すれば、画素追跡部1330は前フレームの特徴領域画素から低解像度フレームの特徴領域画素で画素追跡を実行することができ、登録メモリに画素追跡位置を格納してもよい。登録メモリに画素追跡位置を格納することは、低解像度フレームの特徴領域画素と前フレームの特徴領域画素をマッチングする動作を含むことができる。
【0226】
画素追跡部1310の画素追跡は、画素追跡部1330と類似するように動作することができる。
【0227】
図13Bに示すように、画素追跡は、領域分類部1320によって画素が特徴領域または均等領域に分類する前に、画素追跡部1310によって行うことができる。低解像度フレームの画素追跡結果は低解像度フレームの特徴領域画素に分類することができ、特徴領域または均等領域内の残っている画素に対する分類は領域分類部1320によって行うことができる。すなわち、画素追跡された画素は、前フレームの特徴領域画素から画素追跡されたことのように、特徴領域に自動的に分類することができる。
【0228】
画素追跡画素に関する情報は、格納することができる。したがって、領域分類部1320は、画素追跡を実行することができ、次の画素の分類を処理してもよい。
【0229】
例えば、画素追跡部1310は、領域分類部1320の前に位置してもよい。
【0230】
画素追跡部1310および画素追跡部1330は、同一のユニットであってもよく、(画素追跡部1330が潜在的に軌跡をアップデートするか、画素追跡部1330が必要でないもの)のように他の任務を行ってもよい。
【0231】
図13Bの実施形態によれば、画素追跡部1310は、入力フレームがフレームのシリーズの第1フレームであり、前フレーム情報が使用可能でない場合のように画素追跡が使用可能でない場合、動作しないこともある。
【0232】
しかし、次のフレームが入力されれば、画素追跡部1310は動作することができるため、前フレームからの画素追跡情報は使用可能となり得る。
【0233】
識別されれば、低解像度フレームおよび隣接/近接の画素に対する画素追跡された画素の画素値と位置だけでなく、低解像度フレームの画素追跡された画素を画素追跡する前フレームの特徴領域画素の画素値と位置は現在のフレームの特徴領域画素と複数の前フレームの特徴領域画素をマッチングするのに用いることができる。
【0234】
前フレームの特定の特徴領域画素を認知することによって、対応するすべての前フレームの特徴領域画素も使用可能になり得る。
【0235】
例えば、もし前フレームの特徴領域画素が前フレームの特徴領域画素からの画素追跡の結果の場合、前フレームの特徴領域画素に対する画素値と位置は格納することができる。
【0236】
前フレームの特徴領域画素からの、低解像度フレーム内の画素に対する画素追跡に基づいて、前フレームからの前特徴領域画素に関連するリネージを認識することができる。
【0237】
前記知らされたリネージに基づいて、前フレームからの画素情報は、特徴領域画素の格納された情報および画素追跡情報(例えば、画素追跡された前フレームの特徴領域画素を認識する情報)に接近することによって、高解像度フレームの領域に投影することができる。
【0238】
図13Bの画素追跡部1310、および
図13A−Cの画素追跡部1330は場面転換、画面閉鎖などが発見される場合、画素追跡を実行できないことがある。
【0239】
画素追跡部1310または画素追跡部1330は、領域分類部1320と共に統合されてもよい。
【0240】
また、画素追跡部1330は、特徴領域画素(すなわち、領域分類部1320によって特徴領域に分類された画素)に画素追跡を実行することができる。
【0241】
登録部1340は、いかなる画素値情報が補間に使用可能であるかを調整することができ、次のフレームの変換のための画素追跡および特徴領域情報を整理してもよい。
【0242】
例えば、登録部1340は、マッチング動作を実行することができる。
【0243】
図13Cの登録部1340は、テクスチャ領域部1342、エッジ領域部1344およびローパスフィルタ1346を含むことができる。
【0244】
テクスチャ領域1342、エッジ領域部1344、およびローパスフィルタ1346の動作は、上述した通りである。
【0245】
図10と関連し、説明した登録処理のように、登録部1340と登録部1340に含まれるテクスチャ領域1342、エッジ領域部1344、およびローパスフィルタ1346は、現在のフレームの画素追跡された画素と前フレームの特徴領域画素の間の比較に基づいてマッチング動作を制限してもよい。
【0246】
例えば、マッチング動作は、メモリ−登録メモリ−に格納された前フレームの特徴領域画素に対する画素値の比較に対応する前フレームの特徴領域画素および現在のフレームの画素追跡された画素に対する明度に基づいて処理することができる。
【0247】
図13aの登録部1340は、上述した比較を実行することができる。
【0248】
図13a−cの高解像度補間部1350は、特徴領域に対応する高解像度フレーム、および均等領域画素に対応する高解像度フレームを生成でき高解像度ビデオを生成するために2つの高解像度フレームを併合してもよい。
【0249】
高解像度補間部1350は、生成されたフレームに対応する特徴領域および均等領域に対する個別的な高解像度ビデオを生成して、個別的な高解像度ビデオを併合してもよい。
【0250】
同様に、再び
図13a−cを参照すれば、高解像度補間部1350は、登録メモリに格納された前フレームの特徴領域画素に対する画素情報および低解像度フレーム内の特徴領域に分類された低解像度フレームおよび隣接/近接の画素の特徴領域画素に対する格納された画素情報に基づいて、前フレームおよび隣接/近接の画素から特徴領域画素を投影してもよい。
【0251】
高解像度補間部1350は、低解像度フレームの前フレーム、その隣接/近接の画素、特徴領域画素およびその隣接/近接の画素からの特徴領域画素に基づいて特徴領域に対応する高解像度フレームに対する残りの画素値を補間してもよい。
【0252】
登録メモリは、映像処理システム外部にあるか、画素追跡部1310、領域分類部1320、画素追跡部1330、登録部1340、または高解像度補間部1350に含まれてもよい。
【0253】
補間部は、前フレームおよび低解像度フレームの特徴領域画素に対応する高解像度フレームの画素を補間する場合、高解像度補間部は登録メモリに選択的に接近してもよい。
【0254】
特徴領域に対応する高解像度フレームおよび均等領域に対応する高解像度フレームの生成は、並列的に行うことができる。
【0255】
また、高解像度補間部1350は、個別的に生成された特徴領域および均等領域に対応する高解像度フレームを併合でき特徴領域に対応する複数の高解像度フレームのそれぞれのシークエンシングおよび均等領域に対応する複数の高解像度フレームのそれぞれのシークエンシングによって生成された高解像度ビデオを併合してもよい。
【0256】
高解像度補間部1350は、以前低解像度フレームおよび入力低解像度フレームの特徴領域に対する画素追跡、分類、マッチングから提供される登録情報および入力低解像度フレームの均等領域の中の画素に対する画素情報に基づいて単一高解像度フレーム(高解像度均等領域フレームおよび高解像度特徴領域フレームを生成せずに、均等領域からの画素情報および特徴領域からの画素情報で生成された高解像度フレーム)の補間を実行することができる。
【0257】
複数の単一高解像度フレームは、高解像度ビデオを生成するために併合されてもよい。
【0258】
図13bの映像処理システムで、画素追跡部1310、領域分類部1320、画素追跡部1330、登録部1340および高解像度補間部1350のそれぞれは、バッファを有してもよく、すべてのユニットに対する単一バッファであってもよい。前記バッファからの情報は、特徴領域に対応する高解像度フレームに対する画素のための補間動作の間、高解像度補間部1350によって、登録メモリまたは登録メモリの一部分を選択的に提供することができる。
【0259】
例えば、マッチング演算によってマッチングされた前の映像からの特徴領域画素は、登録メモリで識別することができ、隣接/近接の画素(
図13a−cの高解像度補間部1350)は、格納された情報を選択して、特徴領域に対応する高解像度フレーム内の画素の補間を行う。
【0260】
図13a−cを参照すれば、圧縮された映像(例えば、特徴領域または均等領域での高解像度映像の分類および特徴領域に分類された画素に対する画素追跡情報に基づいて圧縮された高解像度映像)が入力されれば、圧縮された映像は特徴領域画素および隣接/近接の画素の値、位置、入力画素追跡情報に基づいて高解像度映像を復元するために圧縮を解くことができる。
【0261】
例えば、定義された情報は、
図13a−cの登録メモリに提供することができ、領域分類部1320は入力映像の領域分類を実行してもよく、画素追跡部(1310、1330)は登録メモリに格納された情報に基づいて画素追跡を実行してもよく、登録部1340(テクスチャ登録部1342、エッジ登録部1344およびローパスフィルタ1346)は映像(例えば、登録メモリに格納された特徴領域画素情報と入力映像の特徴領域画素をマッチングするような)登録動作を実行してもよく、高解像度補間部1350は均等領域の補間された画素情報および特徴領域の補間された画素情報から復元された高解像度映像を生成してもよい。
【0262】
例えば、上述した装置、システム、およびユニットの実施形態は、ハードウェアで実現された処理要素を含んでもよい。
【0263】
例えば、上述された各ユニットは、上述した動作を行う1つ以上の処理要素、メモリ、およびハードウェアで実現された、入/出力送信装置を含んでもよい。
【0264】
また、装置という用語は、物理的システムの要素と同様に考慮されなければならず、単一なエンクロージャ、またはすべての実施形態での単一エンクロージャ内における要素に制限されてはいけない。
【0265】
上述した実施形態は、コンピュータ読み出しコード/命令語メディア(例えば、プロセッサまたはコンピュータなどの処理装置を制御して、上述した実施形態を実行するための)コンピュータ読み出し装置を介して実行することができる。
【0266】
メディアは、測定可能であり、定義され、有形である(コンピュータ読み出しコードの電波および/または格納を許諾する)構造に対応してもよい。
【0267】
なお、本発明に係る実施形態は、コンピュータにより実現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。当該記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともでき、記録媒体およびプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。また、記録媒体は、プログラム命令、データ構造などを保存する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体でもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前記したハードウェア要素は、本発明の動作を実行するために一以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆もできる。
【0268】
上述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。