(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような配管作業は、現場において鋼管の切断や位置合わせに接続の作業が必要になり、監査路に設けられた設置スペース内で行うには非常に面倒である。そのため、もっと簡単な作業で設置できる消火栓装置が望まれている。この発明は、消火栓装置の配管部分を分離し、配水本管部分に簡便に設置できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる消火栓弁ユニットは、配水本管からの分岐管に結合される結合部と、該結合部に続く配管に、消火栓本体の開閉レバーの開操作によって火災時に開放される、開閉制御用の弁体が配置された元弁部と、該元弁部の二次側に自動調圧弁を配置した調圧部と、前記自動調圧弁の二次室に連続する配管に設けられ、前記消火栓本体の消火用ホースに結合される配管と結合される配管結合部と、からなり、前記結合部、元弁部、調圧部及び配管結合部を一体化しており、前記調圧部は、前記自動調圧弁の本体部の底部から下向きに突出する排水弁を備え、前記自動調圧弁は、所定圧に調圧された消火水を前記配管結合部側に供給するものであって、前記結合部から元弁部を介する配管と同一面で、該配管に直交する方向に長手方向が向くように配置され、該配管に接続される前記本体部から圧力設定する内部にバネを備える圧力設定部が突出する形状であり、該圧力設定部が前記本体部から、前記結合部から元弁部を介する配管に直交する方向に突出し、前記消火栓本体の前記開閉レバーとの間でワイヤを張設されて、前記元弁部の弁体に連動する連動プーリが、該元弁部の弁体の部分から、前記結合部から元弁部を介する配管に直交する方向に突出する位置であって、前記排水弁と前記圧力設定部が突出する位置以外の位置に配置されることを特徴とする。
【0007】
また、消火栓弁ユニットは、元弁部の弁体がボール弁であり、該ボール弁に連動する連動プーリが該ボール弁の部分から水平方向で結合部からの配管に直交する方向に突出する位置に配置され、圧力設定部は、連動プーリを内蔵するボックスに当たらないように、該ボックスとは逆側に突出する。
【0008】
また、消火栓弁ユニットは、自動調圧弁の二次側に連続する配管が、排水弁とは逆向きに該自動調圧弁から突出する。
【0009】
また、消火栓弁ユニットは、結合部から元弁部を介し自動調圧弁の収まる幅と、連動プーリを内蔵するボックスから自動調圧弁の圧力設定部が収まる奥行きと、結合部が収まる高さとにより設定される。
【0010】
また、上記したいずれかの消火栓弁ユニットを用いる消火栓装置であって、前記消火栓装置は、先端部にノズルを有する消火用ホースと開閉レバーとを消火栓本体内に備え、該消火栓本体がトンネルの側壁凹部に設置され、前記消火栓本体外で下方の監査路内の設置スペースに設けられる配水本管からの分岐部に、前記排水弁が下部側に配置されるように、結合部を結合して前記消火栓弁ユニットを設置し、前記消火栓弁ユニットの二次側から前記消火用ホースまでの間を、一方の継手部を前記消火栓弁ユニットの配管結合部に接続し、他方の継手部を前記消火栓本体内に設けられて前記消火用ホースに接続される継手部に接続することで、フレキシブルな配管部材を用いて接続し、前記消火栓弁ユニットの元弁部の弁体と前記開閉レバーとの間に、前記元弁部の弁体と前記開閉レバーとを連動させるワイヤを張設したものであって、前記ノズルからの放水の際には、前記開閉レバーの操作により前記元弁部の弁体を開放して前記配管部材に、前記自動調圧弁にて所定圧に調圧された消火水を流入させる。
【0011】
また、消火栓装置は、前記ワイヤは、前記消火栓弁ユニットの元弁部の弁体に連動する連動プーリと前記開閉レバーに結合する対向プーリとの間に張設される。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、消火栓弁ユニットは、配水本管からの分岐管に結合される結合部と、該結合部に続く配管に開閉制御用の弁体が配置された元弁部と、 該元弁部の二次側に自動調圧弁を配置し、該自動調圧弁の本体部の底部から下向きに突出する排水弁を備える調圧部と、前記自動調圧弁の二次室に連続する配管に設けられ、消火栓本体の消火用ホースに結合される配管と結合される配管結合部と、からなり、上記結合部、元弁部、調圧部及び配管結合部を一体化しているので、分離された配管部分を一体的に扱うことができ、ユニットとして配水本管の分岐管に接続すれば良く、施工が簡便である。
【0013】
また、水平の同一面に対して各部を組合わせて配置することで、コンパクトにでき、小型化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明を利用した消火栓装置の実施の形態について説明する。
図1は、道路トンネル1の一部断面図であり、箱抜きと呼ばれるトンネル1の側壁凹部11に消火栓装置2が設置されている状態を示している。
図2は、消火栓装置2の正面図であり、その内部構成が点線で示されている。
図3は、消火栓弁ユニット5の内部構成を示す平面図および正面図である。
図4は、消火栓弁の開閉機構に関する説明図である。
【0016】
消火栓装置2は、トンネル1内において、路面12の側方に形成された監査路13内に埋設された配水本管4から分岐管41に分岐されて管継手42を介して消火栓弁ユニット5へ配管され、さらに、この消火栓弁ユニット5から、フレキシブルな配管部材としての接続用ホース6を介して、消火栓本体7内へ接続されている。
【0017】
なお、フレキシブルな配管には、ホース以外に、いわゆるフレキ管などを用いることができる。
【0018】
この消火栓装置2の設置は、側壁凹部11に連続して配水本管4からの分岐管41が設けられている部分に設置用のスペース14が形成されていて、そのスペース14内に消火栓弁ユニット5や接続用ホース6を設置すると同時に、側壁凹部11内の床面に消火栓本体7が載置される。
【0019】
消火栓本体7は、前面が開放された箱体71と、その前面を覆う前面パネル72とで筐体が構成され、その内側に、先端に消火用のノズル73を有する消火用ホース74と、その消火用ホース74を内巻式に収納するホースバケット75を備えている。この箱体71は、側壁凹部11の床面に固定されるベース枠76にボルト締め等によって固定されている。
【0020】
また、消火栓本体7内には、消火用ホース74が接続されるとともに、接続用ホース6が接続される継ぎ部材65を有し、その一端には消防機器用の受け側の継手に構成された継手部67が設けられている。接続用ホース6の両端は、同じ消防機器用の差込側の継手に構成されているので、継ぎ部材65への接続が簡便に行える。また、継ぎ部材65は箱体71に形成された支持部に支持されていて、継ぎ部材65には、メンテナンス弁68が設けられていて、放水試験時に消火用ホース74に通水せずに十分な消火水の供給を確認できるようになっている。なお、メンテナンス弁68はなくてもよい。
【0021】
前面パネル72は、扉が設けられる開口を2箇所備え、各開口にはそれぞれ前に倒れる前倒式の消火栓扉77と横開きの消火器扉78とが設けられている。この前面パネル72は左右分割型になっていて双方の上下左右8箇所において、箱体71の固定部に相当する部分でボルト締めされている。
【0022】
消火栓扉77は、前面パネル72に対して下方を蝶番で結合した手前に回動する扉であり、この消火栓扉77の開放の際には扉左右のハンドル79を手前に引くことで、マグネット式の閉状態を維持している磁力による結合をとき、前傾方向に回動して垂れ下がり開口部を開放する。この消火栓扉77は扉としての機能のみで、軽量かつ簡素である。
【0023】
この消火栓扉77を開放すると、その開口部からノズル73と開閉レバー83が露出し、使用者は、開閉レバー83を開操作してノズル73を持って消火用ホース74を引き出しながら火災の発生現場へ向うことにより、ノズル73から放水して消火活動を行うことができる。
【0024】
消火器扉78は、左側に回転軸が形成され横開きに開放し、消火栓扉77と同様にマグネット式で、右側のハンドル80を手前に引くことで開放でき、その内側に図示しない消火器が設置される。消火器扉78の上方には、電気機器取付部が構成され、表示灯81、発信機82などの電気機器が取り付けられている。このような消火器部分は別体で構成してもよく、消火栓部分の使用には関係しないので、この発明としてはなくてもよい。
【0025】
消火栓弁ユニット5は、
図3に示すような配管系統が構成され、ボール型の開閉弁である元弁部としての消火栓弁52と、その消火栓弁52の二次側に配置されて所定圧の消火水を供給する自動調圧弁53と、同様に消火栓弁52の二次側に配置されて、詳細に示さないが、放水時でない無加圧の消火水を排出する自動排水弁58と、分岐管41に結合される結合部としてのフランジ部54と、接続用ホース6が接続される消防機器用の受け側の継手に構成された配管結合部としての継手部55とが一体化されている。
【0026】
フランジ部54に続く配管は、その途中に図示しないボール弁が内蔵された本体が形成され、そのボール弁に連動するロッドが、配管と同一水平面で、配管と直行する方向に引き出され、その先に、連動プーリ57を内蔵するボックス56が鉛直方向の面を向くように配置されている。このボール弁により、元弁としての消火栓弁52が構成されている。
【0027】
配管の先は、自動調圧弁53の本体部53aにつながっていて、本体部53aは、配管と同一水平面で配管に直交する方向に長手方向が向くように配置されている。その本体部53aは詳細に示さないが、内部に一次室、外周部に二次室が形成されていて、配管は図示しない一次室に連通する。この一次室と二次室との間で、弁体の開閉度合いを調整するための調整ばねを利用した自動調圧弁53の圧力設定部53bが配管と同一水平面で配管に直交する方向に突出し、自動調圧弁53は図面上、横たわるように配置されている。このとき、この圧力設定部53bが消火栓弁52のボックス56に当たらないように逆側に突出することで、上下方向(高さ方向)を薄型とできるとともに、平面視の面積が少なくなる。
【0028】
この自動調圧弁53の本体部53aから下方に向け、詳細に示さないが、自動排水弁58が配置されている。自動排水弁58は、放水時でない無加圧の消火水を排水し、放水時には消火水の圧力等で閉止して無駄な排水を行わない機能を有するもので、その具体的な形態は省略する。なお、自動排水弁58の配置が本実施の形態のようにすることで、消火栓弁52の二次側以降の配管系統のうち、接続用ホース6の部分を含むほとんどの部分の残水を排水することができる。なお、自動調圧弁53(本体部53a、圧力設定部53b)、自動排水弁58は、調圧部59を構成する。
【0029】
自動調圧弁53の本体部53aから、二次室に連通する配管が立ち上げられ、その先に接続用ホース6の受け部が形成される継手部55とされていて、消火栓弁ユニット5の配管系統を接続用ホース6を介して消火栓本体7側の消火用ホース74までつなげることができる。この継手部55の高さは、フランジ部54の高さに相当する位置以下とされ、消火栓弁ユニット5全体が大きくならない高さとされている。
【0030】
このように、消火栓弁ユニット5に必要なスペースは、フランジ部54から消火栓弁52を介し自動調圧弁53の収まる幅と、消火栓弁52のボックス56から自動調圧弁53の圧力設定部53bの幅が収まる奥行きと、消火栓弁52のボックス56よりも大きいフランジ部54が収まる高さとで決定されている。
【0031】
消火栓弁52の弁体は、ボックス56内に配置された連動プーリ57に連動し、消火栓本体7側で消火栓扉77の背面側に設けられている開閉レバー83の操作によって開閉動作される。この開閉レバー83による消火栓弁52の開閉機構は、
図4に示すように、開閉レバー83が対向プーリ84と結合されていて、対向プーリ84の回転の中心と同軸で、開閉レバー83が前後に回動するようになっている。そして、開閉レバー83を引くことによって、同時に対向プーリ84が回転することになる。この対向プーリ84にはワイヤ61が掛けられているとともに、ワイヤ61は対向プーリ84に対して一点に係合固定されている。他方、ワイヤ61は両端を固定されたチューブ62内を通して消火栓弁52の連動プーリ57に掛けられ、このワイヤ61は連動プーリ57と対向プーリ84との間に張設されている。この連動プーリ57もワイヤ61と一点において係合固定され、ワイヤ61の移動と同じ量に連動プーリ57が回動させられる。この連動プーリ57の回動とともに、同軸で連動する弁体が消火栓弁52の開放動作を行うので、消火栓扉77を開放して、開閉レバー83を手前に引くことで、消火栓弁ユニット5内の消火栓弁52を開放することができる。
【0032】
ワイヤ61は、チューブ62内に通されて、接続用ホース6と同様に、消火栓本体7内から消火栓弁ユニット5内に渡されている。チューブ62は、余裕のある長さで用意されるが、ワイヤ61を連動プーリ57から対向プーリ84まで張設するには、ワイヤ61とチューブ62との長さの関係で決まり、チューブ62の両端を所定位置に設置すればよい。
【0033】
このような構成を有する消火栓装置2の設置作業について、以下に説明するが、トンネル1内において、監査路13内の配水本管4と分岐管41が予め設置されていて、壁面凹部11につながる設置用のスペース14も予め形成されている。
【0034】
まず、壁面凹部11の床面にベース枠76をアンカーで固定して、その上に消火栓本体7を載置し、ボルト締めによって本体7をベース枠76に固定する。
【0035】
また、配水本管4から分岐された分岐管41の管継手42に消火栓弁ユニット5のフランジ部54を接続する。このとき、消火栓弁ユニット5が小型化されているので、設置用のスペース14が狭くても、作業空間を確保して設置作業を行いやすい。
【0036】
つぎに、固定された消火栓本体7内において、箱体71に設けられた挿通口を通して、接続用ホース6の差込み側の継手部を継ぎ部材65の継手部67に接続して、箱体71外の接続用ホース6を設置用のスペース14を介して消火栓弁ユニット5まで伸ばし、その継手部55に、接続用ホース6の図示しない差込み側の継手部を接続する。この作業によって簡単に配水本管4と消火栓本体7内の消火用ホース74を接続することができ、従来のような、鋼管を長さ調整して切断、ねじ切りして、エルボ等を用いて引き回し、ボルト締め等による配管接続等の作業を全く行う必要がなく、接続用ホース6の両端をそれぞれ継手部に接続するだけで配管作業が終わる。継手部67、55は差込み式以外のもの、例えばネジ継手でもよい。
【0037】
なお、接続用ホース6の長さについては、余裕のある長さが好ましいが、あまり長すぎるとたわみ部が発生して、ホース6内の自然排水が期待できなくなってしまう。そのため、接続用ホース6の長さは消火栓本体7から消火栓弁ユニット5までの間に近い長さにされている。また、接続用ホース6の長さに大きな余裕を持たせた場合、例えば、円筒状の軸体を用意して、螺旋式に巻き取る工夫をすることによって、全体として一方向に傾斜をつけ、たわみ部を発生させずに接続用ホース6内の水を自然排水させることを可能とできる。
【0038】
また、接続用ホース6と同様に、箱体71に設けられた挿通口を通して、開閉レバー83から引き出されるワイヤ61が通されたチューブ62を設置用のスペース14を介して消火栓弁ユニット5まで伸ばし、消火栓弁52のボックス56内の連動プーリ57に接続する。この作業によって簡単に消火栓弁52の連動プーリ57と開閉レバー83の対向プーリ84を連動させることができ、離れた開閉レバー83でも消火栓弁52の開閉操作を行うことができる。
【0039】
このように設置された消火栓装置2は、消火栓弁ユニット5側に自動調圧弁53を有しているので、自動調圧弁53の二次側の部分は所定圧以下の圧力しかかからず、鋼管を用いる必要がなく、消火用ホース74と同等の接続用ホース6を用いることができる。なお、接続用ホース6として鋼管を用いてもよく、また、接続用ホース6の継手部、及び継手部55、67としては、互いに結合可能な継手部の形状であればよく、例えばフランジ等であってもよい。
【0040】
以上のように、この実施の形態の消火栓弁ユニット5は、配水本管4からの分岐管41に結合される結合部としてのフランジ部54と、該結合部54に続く配管に開閉制御用の弁体が配置された元弁部としての消火栓弁52と、該元弁部52の二次側に自動調圧弁53を配置し、該自動調圧弁53の本体部53aの底部から下向きに突出する排水弁としての自動排水弁58を備える調圧部59と、前記自動調圧弁53の二次室に連続する配管に設けられ、消火栓本体7の消火用ホース74に結合される配管と結合される配管結合部としての継手部55と、からなり、上記結合部54、元弁部52、調圧部59、及び配管結合部55を一体化しているものであり、分離された配管部分を一体的に扱うことができ、消火栓弁ユニット5として配水本管4の分岐管41に接続すれば良く、施工が簡便である。
【0041】
また、消火栓弁ユニット5は、結合部54から元弁部52を介する配管が水平方向であって、その水平方向と同一面で直交する方向に自動調圧弁53の長手方向が向くように該自動調圧弁53が配置され、該自動調圧弁53の二次室に連続する配管が上記同一面から上向きに突出するものである。自動調圧弁53の二次室に連続する配管と排水弁58とが自動調圧弁53から逆向きに突出することによって、同じ方向に突出させる場合と比較して、消火栓弁ユニット5の幅をコンパクトにできる。このとき、自動調圧弁53を横たわるように配置しているので、消火栓弁ユニット5の高さをコンパクトにできる。
【0042】
また、消火栓弁ユニット5は、元弁部52の弁体がボール弁であり、該ボール弁に連動する連動プーリ57が該ボール弁の部分から水平方向で結合部54からの配管に直交する方向に突出する位置に配置されているものである。自動調圧弁53の二次室に連続する配管と排水弁58とが自動調圧弁53から高さ方向に突出するときに、連動プーリ57を自動調圧弁53から奥行き方向に突出させることによって、消火栓弁ユニット5として、コンパクトな幅及び高さを維持できる。
【0043】
また、消火栓弁ユニット5は、調圧部59を構成する自動調圧弁53が本体部53aから圧力設定する内部にバネを備える圧力設定部53bが突出する形状であり、該圧力設定部53bが前記本体部53aから水平方向で結合部54からの配管に直交する方向に突出するものである。自動調圧弁53の二次室に連続する配管と排水弁58とが自動調圧弁58から高さ方向に突出するときに、圧力設定部53bを自動調圧弁53の本体部53aから奥行き方向に突出させることによって、消火栓弁ユニット5として、コンパクトな幅及び高さを維持できる。このとき、圧力設定部53bが消火栓弁52のボックス56に当たらないように逆側に突出することで、平面視の面積が少なくなる。
【0044】
上記のように、消火栓弁ユニット5として、水平の同一面に対して各部(上記結合部54、元弁部52、調圧部59、及び配管結合部55)を組合わせて配置することで、コンパクトにでき、小型化することができる。
【0045】
そして、消火栓装置2として、上記したいずれかの消火栓弁ユニット5を用いることができる。さらに、消火栓弁ユニット5を配水本管4近傍に設置し、かつ、消火栓本体7を所望の防護対象領域に設置し、前記消火栓弁ユニット5と前記消火栓本体7とを配管で接続することができる。
【0046】
また、この実施の形態の消火栓装置2では、先端部にノズル73を有する消火用ホース74を筐体内に備え、筐体外に設けられる配水本管4からの分岐部に消火栓弁52を内蔵した消火栓弁ユニット5を設置し、消火栓弁52の二次側から消火用ホース74までの間で接続用ホース6を用いて接続したものであって、ノズル73からの放水の際には、消火栓弁52を開放して接続用ホース6に消火水を流入させるものであり、内部に充水されない接続用ホース6で接続するので、保温工事の作業に加え、配管設置作業まで軽減でき、設置や改修の作業時間を大幅に短縮することができる。
【0047】
さらに、消火栓弁ユニット5は、消火栓弁52とともに自動排水弁58および自動調圧弁53が一体化されていて、また、消火栓本体7内に、両ホース6、74の継手部を受ける受け部材65が設けられているものであり、消火栓弁ユニット5以降(二次側)が所定圧に調圧されているので、接続用ホース6に過度の耐圧性は要求されず、消火用ホース74と同等のホースを用いることもでき、また、消火用ホース74と同等のホースを用い、着脱部分に同様の継手を用いれば、接続作業が簡便に行える。