(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、弁軸駆動手段の占有部位に障害物が生じた場合、上記開閉弁装置にあっては、サーボモーターの位置決め動作する時の基準位置を固定して設けているため、開閉弁装置の側では対応できず、通路近傍の支障を生じていた障害物を移動しなければならず、設置作業に支障を来すという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を考慮してなされた開閉弁装置及び開閉弁装置の取り付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の開閉弁装置は、通路と、この通路内の中途に設けられ、前記通路内を開閉する弁と、この弁に取り付けられ、前記弁を支持する弁軸と、前記弁軸の前記弁より遠い側の前記弁軸を覆う覆い体と、前記覆い体の外側に設けられたサーボモーターと、前記覆い体の外側に設けられ、前記サーボモーターの回転を減速させる減速機と、前記弁軸の長手方向に直交する方向に
配置される前記減速機の回転軸と、前記減速機の回転軸を前記弁軸に伝達する伝達手段と、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体と、この第1の回動体に設けられた係止部材と、前記覆い体に設けられたベースと、このベースに着脱自在に取り付けられ、前記係止部材の動きを規制する雄ネジ体とを備え、前記雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、前記ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置され、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させ、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御する制御手段を設け、前記第1の回動において、前記弁が前記通路内を全閉、前記第2の回動において、前記弁が前記通路内を全開となるように調整されるものである。
【0006】
また、請求項2記載の開閉弁装置は、請求項1記載の開閉弁装置において、伝達手段は、回転軸に設けた第1のハイポイドギヤ、弁軸に設けた前記第1のハイポイドギヤに噛み合う第2のハイポイドギヤである。
【0007】
また、請求項3記載の開閉弁装置の取り付け方法は、通路と、この通路内の中途に設けられ、前記通路内を開閉する弁と、この弁に取り付けられ、前記弁を支持する弁軸と、前記弁軸の前記弁より遠い側の前記弁軸を覆う覆い体と、前記覆い体の外側に設けられたサーボモーターと、前記覆い体の外側に設けられ、前記サーボモーターの回転を減速させる減速機と、前記弁軸の長手方向に直交する方向に
配置される前記減速機の回転軸と、前記減速機の回転軸を前記弁軸に伝達する伝達手段と、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体と、この第1の回動体に設けられた係止部材と、前記覆い体に設けられたベースと、このベースに着脱自在に取り付けられ、前記係止部材の動きを規制する雄ネジ体とを備え、前記雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、前記ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置され、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させ、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御する制御手段を設け、前記第1の回動において、前記弁が前記通路内を全閉、前記第2の回動において、前記弁が前記通路内を全開となるように調整されるものであり、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させた状態から、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させた位置に前記サーボモータ及び前記減速機を移動させたい場合、ベースと共に、前記サーボモータ及び前記減速機を前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させ、その後、 前記雄ネジ体を前記第1の雌ネジ部から外し、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、前記弁を反時計回りに90°回転させ、前記弁を反時計回りに90°回転前又は回転後、前記雄ネジ体を前記第4の雌ネジ部に係止させ、前記制御手段により、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御するものである。
【0008】
また、請求項4記載の開閉弁装置の取り付け方法は、通路と、この通路内の中途に設けられ、前記通路内を開閉する弁と、この弁に取り付けられ、前記弁を支持する弁軸と、前記弁軸の前記弁より遠い側の前記弁軸を覆う覆い体と、前記覆い体の外側に設けられたサーボモーターと、前記覆い体の外側に設けられ、前記サーボモーターの回転を減速させる減速機と、前記弁軸の長手方向に直交する方向に
配置される前記減速機の回転軸と、前記減速機の回転軸を前記弁軸に伝達する伝達手段と、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体と、この第1の回動体に設けられた係止部材と、前記覆い体に設けられたベースと、このベースに着脱自在に取り付けられ、前記係止部材の動きを規制する雄ネジ体とを備え、前記雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、前記ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置され、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させ、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御する制御手段を設け、前記第1の回動において、前記弁が前記通路内を全閉、前記第2の回動において、前記弁が前記通路内を全開となるように調整されるものであり、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させた状態から、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させた位置に前記サーボモータ及び前記減速機を移動させたい場合、ベースと共に、前記サーボモータ及び前記減速機を前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させ、その後、 前記雄ネジ体を前記第1の雌ネジ部から外し、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、前記弁を時計回りに90°回転させ、前記弁を時計回りに90°回転前又は回転後、前記雄ネジ体を前記第2の雌ネジ部に係止させ、前記制御手段により、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御するものである。
【0009】
また、請求項5記載の開閉弁装置の取り付け方法は、通路と、この通路内の中途に設けられ、前記通路内を開閉する弁と、この弁に取り付けられ、前記弁を支持する弁軸と、前記弁軸の前記弁より遠い側の前記弁軸を覆う覆い体と、前記覆い体の外側に設けられたサーボモーターと、前記覆い体の外側に設けられ、前記サーボモーターの回転を減速させる減速機と、前記弁軸の長手方向に直交する方向に
配置される前記減速機の回転軸と、前記減速機の回転軸を前記弁軸に伝達する伝達手段と、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体と、この第1の回動体に設けられた係止部材と、前記覆い体に設けられたベースと、このベースに着脱自在に取り付けられ、前記係止部材の動きを規制する雄ネジ体とを備え、前記雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、前記ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置され、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させ、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御する制御手段を設け、前記第1の回動において、前記弁が前記通路内を全閉、前記第2の回動において、前記弁が前記通路内を全開となるように調整されるものであり、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させた状態から、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させた位置に前記サーボモータ及び前記減速機を移動させたい場合、ベースと共に、前記サーボモータ及び前記減速機を前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させ、その後、 前記雄ネジ体を前記第1の雌ネジ部から外し、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、前記弁を時計回りに180°回転させ、前記弁を時計回りに180°回転前又は回転後、前記雄ネジ体を前記第3の雌ネジ部に係止させ、前記制御手段により、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御するするものである。
【0010】
また、請求項6記載の開閉弁装置の取り付け方法は、通路と、この通路内の中途に設けられ、前記通路内を開閉する弁と、この弁に取り付けられ、前記弁を支持する弁軸と、前記弁軸の前記弁より遠い側の前記弁軸を覆う覆い体と、前記覆い体の外側に設けられたサーボモーターと、前記覆い体の外側に設けられ、前記サーボモーターの回転を減速させる減速機と、前記弁軸の長手方向に直交する方向に
配置される前記減速機の回転軸と、前記減速機の回転軸を前記弁軸に伝達する伝達手段と、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体と、この第1の回動体に設けられた係止部材と、前記覆い体に設けられたベースと、このベースに着脱自在に取り付けられ、前記係止部材の動きを規制する雄ネジ体とを備え、前記雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、前記ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置され、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させ、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御する制御手段を設け、前記第1の回動において、前記弁が前記通路内を全閉、前記第2の回動において、前記弁が前記通路内を全開となるように調整されるものであり、前記雄ネジ体に前記第1の雌ネジ部に係止させた状態から、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させた位置に前記サーボモータ及び前記減速機を移動させたい場合、ベースと共に、前記サーボモータ及び前記減速機を前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させ、その後、 前記雄ネジ体を前記第1の雌ネジ部から外し、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、前記弁を反時計回りに180°回転させ、前記弁を反時計回りに180°回転前又は回転後、前記雄ネジ体を前記第3の雌ネジ部に係止させ、前記制御手段により、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御するものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の開閉弁装置によれば、雄ネジ体が取り付けられる雌ネジ部は、ベースに4個形成され、この4個の雌ネジ部は、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部で構成されると共に、同一円周上に等間隔に配置されているため、通路の近傍にある障害物がある場合に対応して、弁軸の長手方向に直交する方向に位置する回転する回転軸を有する減速機、この減速機の駆動源であるサーボモータの位置を4方向に移動できると共に、制御手段により弁の開閉を制御することができる。
例えば、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、前記サーボモータ及び前記減速機を前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させ、その後、 前記雄ネジ体を前記第1の雌ネジ部から外し、前記弁軸の前記弁より遠い側の端部から見て、前記弁を反時計回りに90°回転させ、前記弁を反時計回りに90°回転前又は回転後、前記雄ネジ体を前記第4の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、前記サーボモーターを前記係止部材に前記雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、前記係止部材が前記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御することができる。
また、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を時計回りに90°回転させ、弁を時計回りに90°回転前又は回転後、雄ネジ体を第2の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材記雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るように前記サーボモーターを制御することができる。
また、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を時計回りに180°回転させ、弁を時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体を第3の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動さ
また、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を反時計回りに180°回転させ、弁を反時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体を第3の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るようにサーボモーターを制御することができる。
【0012】
また、請求項3記載の開閉弁装置の取り付け方法によれば、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を反時計回りに90°回転させ、弁を反時計回りに90°回転前又は回転後、雄ネジ体を第4の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るようにサーボモーターを制御することができる。
【0013】
また、請求項4記載の開閉弁装置の取り付け方法によれば、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を時計回りに90°回転させ、弁を時計回りに90°回転前又は回転後、雄ネジ体を第2の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るようにサーボモーターを制御することができる。
【0014】
また、請求項5記載の開閉弁装置の取り付け方法によれば、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を時計回りに180°回転させ、弁を時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体を第3の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るようにサーボモーターを制御することができる。
【0015】
また、請求項6記載の開閉弁装置の取り付け方法によれば、雄ネジ体に第1の雌ネジ部に係止させた状態から、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ及び減速機を移動させたい場合、ベースと共に、サーボモータ及び減速機を弁軸の弁より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させ、その後、 雄ネジ体を第1の雌ネジ部から外し、弁軸の弁より遠い側の端部から見て、弁を反時計回りに180°回転させ、弁を反時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体を第3の雌ネジ部に係止させ、制御手段により、サーボモーターを係止部材に雄ネジ体を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材が雄ネジ体から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)るようにサーボモーターを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例の開閉弁装置の概略的平面図である。
【
図5】
図5は、
図3の開閉弁装置から、カバーを取り外し、伝達手段を示す概略的一部断面図である。
【
図8】
図8は、
図1の開閉弁装置が障害物のために取り付けられない状態を示す概略的平面図である。
【
図9】
図9は、
図8の開閉弁装置の減速機、サーボモータを移動させた状態の概略的平面図である。
【
図12】
図12〜
図15は、
図8の開閉弁装置の減速機、サーボモータを移動させる一態様を示すもので、
図12は、
図6のベースを時計回りに90°回転させた状態の概略的図である。
【
図13】
図13は、
図12の雄ネジ体を取り外し、取り外した雄ネジ体を第4の雌ねじ部に係止する前の状態を示す概略的図である。
【
図16】
図16〜
図19は、
図8の開閉弁装置の減速機、サーボモータを移動させる一態様を示すもので、
図16は、
図6のベースを反時計回りに90°回転させた状態の概略的図である。
【
図17】
図17は、
図16の雄ネジ体を取り外し、取り外した雄ネジ体を第2の雌ねじ部に係止する前の状態であって、
図16の弁を時計回りに90°回転させた状態の概略的図である。
【
図18】
図18は、
図17の取り外した雄ネジ体を第2の雌ねじ部に係止させた状態の概略的図である。
【
図20】
図20〜
図23は、
図8(ベースは、
図6の状態)の開閉弁装置の減速機、サーボモータを移動させる一態様を示すもので、
図20は、
図6のベースを反時計回りに180°回転させた状態の概略的図である。
【
図21】
図21は、
図20の雄ネジ体を取り外し、取り外した雄ネジ体を第3の雌ねじ部に係止する前の状態であって、
図20の弁を時計回りに180°回転させた状態の概略的図である。
【
図22】
図22は、
図21の取り外した雄ネジ体を第3の雌ねじ部に係止させた状態の概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例の開閉弁装置及び開閉弁装置の取り付け方法を図面を参照して説明する。
図1に示すKは、開閉弁装置で、開閉弁装置Kは、例えば、真空ラインにおいて、流体の供給及び停止を連続して行うガス導入弁または排気弁として流体の供給経路に介装して使用されるものである。弁5は、例えば、バタフライ弁で、弁の周囲には、シール部材としてOリング1が装着されている。
【0018】
2は通路で、通路2は、第1の通路21、第2の通路22で構成され、通路2と開閉弁装置Kとは、第1の通路21のフランジ部21aと第2の通路22のフランジ部22aとの間に開閉弁装置Kの環状部3を介在させ、ボルト、ナットによる締結手段4で接続されている。3aは、環状部3を支持する支持部で、支持部3aと環状部3とは、一体となっている。
弁5は、通路2内の中途に設けられ、通路2内を開閉するもので、弁5の形状は、例えば、略円盤形状となっている。弁5は、弁5に取り付けられた弁軸6により支持されるようになっている。
【0019】
図5に示す7は、弁軸6の弁5より遠い側の弁軸6を覆う覆い体で、7aは、覆い体7の取り付けベースで、覆い体7と支持部3aとは、雄ネジ8で連結されるようになっている。
また、
図5に示す11は、覆い体7の外側に設けられたサーボモーター、12は、サーボモーター11の回転を減速させる減速機で、減速機12は、サーボモーター11と同様、覆い体7の外側に設けられている。減速機12の回転軸12aは、弁軸6の長手方向に直交する方向に回転するようになっている。
減速機12の回転軸12aは、伝達手段により弁軸6に伝達される。伝達手段は、例えば、回転軸12aに設けた第1のハイポイドギヤ13a、弁軸6に設けた第1のハイポイドギヤ13aに噛み合う第2のハイポイドギヤ13bである。
【0020】
また、
図6に示す14は、弁軸6の弁5より遠い側の端部に取り付けられた第1の回動体で、14aは、第1の回動体に設けられた係止部材である。また、15は、弁軸6の弁5より遠い側の端部に取り付けられた第2の回動体で、第2の回動体15には、第1、第2のスリット15a、15bが設けられている。また、16はフォトセンサーで 、フォトセンサー16は、弁5が通路2内を全閉している状態(
図6参照)を第1のスリット15aを介して検知するようにしている。
そして、
図6に示す雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させ、サーボモーター11を係止部材14aに雄ネジ体17を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という)、その後、係止部材14aが雄ネジ体17から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という)(
図7参照)るようにサーボモーター11を制御するようにしている。
なお、係止部材14aに雄ネジ体17を当接させる第1の回動は、サーボモーター11が位置決め動作する時の基準位置(原点)を求める動作で、例えば、係止部材14aに雄ネジ体17を当接した位置を原点とし、サーボモーター11を制御手段100(
図2参照)により制御するようにしている。第1の回動においては、弁5が通路2内を全閉(
図6参照)、第2の回動においては、弁5が通路2内を全開(
図7参照)となるように調整している。
【0021】
また、
図5に示す18は、覆い体7に設けられたベースで、上述した雄ネジ体17は、ベース18に着脱自在に取り付けられ、係止部材14aの動きを規制するものである。
雄ネジ体17は、ベース18に設けられた4個の雌ネジ部の一に螺合することにより取り付けられている。
この4個の雌ネジ部は、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに、第1、第2、第3、第4の雌ネジ部18a、18b、18c、18dで構成されると共に、同一円周上に等間隔(90°)に配置され、
図6においては、第1の雌ネジ部18aに雄ネジ体17が螺合している。
なお、
図5に示す19、20は軸受けであり、21はカバーである。
【0022】
(
図6の状態から、ベース18を時計回りに90°回転する場合)
図8に示すように、通路2の近傍に障害物200があり、この障害物200を移動させなければ、開閉弁装置Kを通路2に取り付けることができない場合がある。
このような場合、本実施例の開閉弁装置K(開閉弁装置の取り付け方法)においては、サーボモーター11等を移動させることにより、障害物200を移動させないで開閉弁装置Kを通路2に取り付けることができる(
図9〜
図11参照)。
即ち、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合、先ず、雄ネジ8を取り外して、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとの連結状態を解くと共に、フォトセンサ16をベース18から取り外し、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部17aに係止させた状態(
図6のフォトセンサ16をベース18から取り外した状態)から、ベース18と共に、サーボモータ11及び減速機12を弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに90°回転させ(
図12参照)、その後、 雄ネジ体17を第1の雌ネジ部18aから外し(
図13参照)、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、弁5を反時計回りに90°回転させ、弁5を反時計回りに90°回転前又は回転後、雄ネジ体17を第4の雌ネジ部18dに係止させる(
図14参照)。
係止後、フォトセンサ16をベース18に取り付けると共に、雄ネジ8により、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとを連結する。連結後、制御手段100により、サーボモーター11を係止部材14aに雄ネジ体17を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という。
図14参照)、その後、係止部材14aが雄ネジ体17から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という。
図15参照)るようにサーボモーター11を制御するようにしている。
【0023】
(
図6の状態から、ベース18を反時計回りに90°回転する場合)
また、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させた状態(
図6の状態)から、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合(
図16〜
図19参照)、上述の実施例と同様に、雄ネジ8を取り外して、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとの連結状態を解くと共に、フォトセンサ16をベース18から取り外し、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部17aに係止させた状態から、ベース18と共に、サーボモータ11及び減速機12を弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、反時計回りに90°回転させ(
図16参照)、その後、 雄ネジ体17を第1の雌ネジ部18aから外し(
図17参照)、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、弁5を時計回りに90°回転させ(
図18参照)、弁5を時計回りに90°回転前又は回転後、雄ネジ体17を第2の雌ネジ部18bに係止させ(係止後、フォトセンサ16をベース18に取り付けると共に、雄ネジ8により、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとを連結する。)、制御手段100により、サーボモーター11を係止部材14aに雄ネジ体17を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という。
図18参照)、その後、係止部材14aが雄ネジ体17から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という。
図19参照)るようにサーボモーター11を制御するようにしている。
【0024】
(
図6の状態から、ベース18を反時計回りに180°回転する場合)
また、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させた状態(
図6の状態)から、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合(
図20〜
図23参照)、上述の実施例と同様に、雄ネジ8を取り外して、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとの連結状態を解くと共に、フォトセンサ16をベース18から取り外し、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部17aに係止させた状態から、ベース18と共に、サーボモータ11及び減速機12を弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させ(
図20参照)、その後、雄ネジ体17を第1の雌ネジ部18aから外し、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、弁5を時計回りに180°回転させ(
図21参照)、弁5を時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体17を第3の雌ネジ部18cに係止させ(係止後、フォトセンサ16をベース18に取り付けると共に、雄ネジ8により、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとを連結する。)、制御手段100により、サーボモーター11を係止部材14aに雄ネジ体17を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という。
図22参照)、その後、係止部材14aが雄ネジ体17から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という。
図23参照)るようにサーボモーター11を制御するようにしている。
【0025】
(
図6の状態から、ベース18を時計回りに180°回転する場合)
なお、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させた状態から、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させた状態から、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、反時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合(
図20〜
図23参照)と同様であるので、その説明を
図20〜
図23を使って以下説明する。
雄ネジ体17に第1の雌ネジ部18aに係止させた状態(
図6の状態)から、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させた位置にサーボモータ11及び減速機12を移動させたい場合、上述の実施例と同様に、雄ネジ8を取り外して、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとの連結状態を解くと共に、フォトセンサ16をベース18から取り外し、雄ネジ体17に第1の雌ネジ部17aに係止させた状態から、ベース18と共に、サーボモータ11及び減速機12を弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、時計回りに180°回転させ(
図20参照)、その後、雄ネジ体17を第1の雌ネジ部18aから外し、弁軸6の弁5より遠い側の端部から見て、弁5を反時計回りに180°回転させ(
図21参照)、弁5を反時計回りに180°回転前又は回転後、雄ネジ体17を第3の雌ネジ部18cに係止させ(係止後、フォトセンサ16をベース18に取り付けると共に、雄ネジ8により、覆い体7の取り付けベース7aと支持部3aとを連結する。)、制御手段100により、サーボモーター11を係止部材14aに雄ネジ体17を当接する方向に回動させ(「第1の回動」という。
図22参照)、その後、係止部材14aが雄ネジ体17から遠ざかる方向に90°回動させ(「第2の回動」という。
図23参照)るようにサーボモーター11を制御するようにしている。