(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置は、前記抽出された巡回先地点の座標情報とマッチングする前記表示オブジェクトを識別し、識別された前記表示オブジェクトに対応付けられる巡回先地点の巡回順序を、前記第2巡回エリアの順路データから削除して前記第2巡回エリアの順路データを再登録する請求項2又は3に記載の順路データ組み替え支援システム。
前記第1巡回エリアは、前記ユーザが巡回先地点を巡回した巡回順で最初の巡回先地点の巡回エリアである請求項1から4のいずれか1つに記載の順路データ組み替え支援システム。
ユーザが巡回した巡回先地点のGPS座標データに基づく位置情報を含む移動軌跡情報と、予め複数の巡回先地点が登録された巡回エリアの領域座標情報と、前記巡回エリア別に予め各巡回先地点を所定の巡回順序で関連付けた順路データと、を記憶する記憶部と、
前記移動軌跡情報および領域座標情報に基づいてユーザが巡回した各巡回先地点の巡回エリアを特定し、第1巡回エリアに登録されている2つの巡回先地点の間の巡回先地点であって前記第1巡回エリアと異なる第2巡回エリアに登録されている巡回先地点を組み替え対象として抽出し、前記抽出された巡回先地点を前記第1巡回エリアの順路データの前記2つの巡回先地点の間に組み替えて再登録する制御部と、
を有する順路データ組み替え支援システム。
現在位置の座標情報を取得するGPS制御装置を備え、ユーザが巡回した巡回先地点の位置情報を含む移動軌跡情報を生成する移動端末装置から前記移動軌跡情報を取り込むデータ処理部と、
予め複数の巡回先地点が登録された巡回エリアの領域座標情報と、前記巡回エリア別に予め各巡回先地点を所定の巡回順序で関連付けた順路データと、を記憶する記憶部と、
前記移動軌跡情報および領域座標情報に基づいてユーザが巡回した各巡回先地点の巡回エリアを特定し、第1巡回エリアに登録されている2つの巡回先地点の間の巡回先地点であって前記第1巡回エリアと異なる第2巡回エリアに登録されている巡回先地点を組み替え対象として抽出し、前記抽出された巡回先地点を前記第1巡回エリアの順路データの前記2つの巡回先地点の間に組み替えて再登録する制御部と、
を有する順路データ組み替え支援装置。
ユーザが巡回した巡回先地点のGPS座標データに基づく位置情報を含む移動軌跡情報と、予め複数の巡回先地点が登録された巡回エリアの領域座標情報と、前記巡回エリア別に予め各巡回先地点を所定の巡回順序で関連付けた順路データと、を記憶する記憶部を参照し、
前記移動軌跡情報および領域座標情報に基づいて、ユーザが巡回した各巡回先地点の巡回エリアを特定する機能と、
第1巡回エリアに登録されている2つの巡回先地点の間の巡回先地点であって前記第1巡回エリアと異なる第2巡回エリアに登録されている巡回先地点を組み替え対象として抽出する機能と、
前記抽出された巡回先地点を前記第1巡回エリアの順路データの前記2つの巡回先地点の間に組み替えて再登録する機能と、
をコンピュータに実現させるための順路データ組み替え支援プログラム。
予め複数の巡回先地点が登録された巡回エリア別に予め各巡回先地点を所定の巡回順序で関連付けた順路データを、現在位置の座標情報を取得するGPS制御装置を備える移動端末装置によって生成されるユーザが巡回した巡回先地点の位置情報を含む移動軌跡情報を用いて組み替える方法であって、コンピュータによって実行されるステップが、
前記移動端末装置から前記移動軌跡情報を取り込むステップと、
前記移動軌跡情報および予め登録された前記巡回エリアの領域座標情報に基づいて、ユーザが巡回した各巡回先地点の巡回エリアを特定するステップと、
第1巡回エリアに登録されている2つの巡回先地点の間の巡回先地点であって前記第1巡回エリアと異なる第2巡回エリアに登録されている巡回先地点を組み替え対象として抽出するステップと、
前記抽出された巡回先地点を前記第1巡回エリアの順路データの前記2つの巡回先地点の間に組み替えて再登録するステップと、
を含む順路データ組み替え支援方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0009】
実施形態に係る順路データ組み替え支援システムは、既に登録(作成)された複数の巡回先を所定の順序で関連付けた順路データと、順路データに準じて実際に巡回員が巡回する順序が異なる場合に、巡回員の巡回実績に基づいて順路データを自動的に最適化、例えば再構築する順路データ組み替え支援機能を提供する。
【0010】
一度登録された順路データの各巡回先は、変更が発生するたびに登録されている順路データを新たに組み替えるメンテナンス作業が必要になる。
【0011】
しかしながら、順路データのメンテナンスは、例えば、システムに登録された順路データに対する巡回先の登録や変更作業、登録する巡回先を順路データ(巡回エリア)に割り当てる作業が発生し、手間が掛かる。
【0012】
一方で、巡回員は、登録されている順路データの巡回先に変更が生じていても、システムに登録されている順路データのメンテナンス作業を行わずに、巡回員は自身が把握している巡回先の変更を、巡回先の変更が反映されていない順路データに個別に反映して各巡回先を巡回する実情がある。このため、登録されている順路データの巡回先と巡回員が実際に巡回する巡回先とが乖離し、上述した順路データのメンテナンス作業に手間の掛かるという要因が重なるとその乖離はより大きくなることから、一度登録された順路データに巡回先の変更等が反映されない悪循環を引き起こすことになる。
【0013】
そこで、実施形態に係る順路データ組み替え支援システムは、実際に巡回先を巡回した巡回員の巡回実績を既に登録されている順路データにフィードバックし、登録されている順路データに巡回員が把握する巡回先の変更等(例えば、登録されている順路データに反映されていない巡回員が実際に巡回した巡回先)を自動的に反映する順路データの組み替え支援機能を提供する。
【0014】
実施形態に係る順路データ組み替え支援システムが適用される一例としては、例えば、郵便配達等の配達業務において、配達エリア別に配達物を配達先の順路番号順に並べる配達物仕分け機に適用することができる。
【0015】
(第1実施形態)
図1から
図10は、第1実施形態を示す図である。
図1は、一実施形態に係る順路データ組み替え支援システムの構成ブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の順路データ組み替え支援システム1は、記憶装置10、制御装置20、及び移動端末装置30を含んで構成される。
【0017】
記憶装置10は、複数の巡回先を所定の順序で関連付けた順路データを記憶する巡回情報記憶部11、GIS(Geographic Information System;地理情報システム)等の電子地図情報を記憶する電子地図情報記憶部12、移動端末装置30によって生成された移動軌跡情報を記憶する移動軌跡情報記憶部13を含む。
【0018】
巡回情報記憶部11は、巡回エリア情報11a及び順路データ11bを含んで構成される。本実施形態の順路データ11bは、予め巡回エリア別に複数の巡回先を所定の順序で関連付けた順路データである。
【0019】
図2(a)は、巡回エリア情報11aの一例を示す図である。巡回エリア情報11aは、巡回エリアID、エリア名、地図上の座標情報を含むことができる。本実施形態の巡回エリアは、予め複数の巡回先が登録された巡回エリアであり、各巡回先(例えば家屋や建物)を所定の順序で関連付けるために所定の基準で区画された領域、又は所定の順序で関連付けた各巡回先が含まれる領域である。巡回エリアIDは、各エリア別に一意に付与される識別情報であり、領域座標情報は、後述する電子地図情報の座標系に対応した座標情報である。
図2(a)に示すように、巡回エリアは、3つ以上の複数の座標情報の頂点で表すことができ、各座標を頂点とする図形範囲が巡回エリア(領域)となる。
【0020】
また、巡回エリアに付される識別情報は、複数の巡回エリアを任意の順で連番した識別番号を用いることができる。本実施形態では、ID=1の巡回エリアの次の巡回エリアにはID=2を付与し、ID=2の巡回エリアの次の巡回エリアにはID=3を付与して、巡回エリアに関連付けられた識別番号が巡回エリアの数に応じて大きくなるように各巡回エリアに関連付けられる。
【0021】
図2(b)は、順路データ11bの一例である。各巡回エリアの順路データ11bは、巡回先地点(巡回先地点に関連する住所情報)を所定の巡回順序で関連付けた情報であり、例えば、新聞配達、郵便配達等の複数の家屋や建物の配達順序や営業活動等における顧客先の巡回順序を示す順路番号、住所、顧客ID、顧客の氏名を含んで構成できる。
【0022】
順路データ11bの順路番号は、巡回エリア内の複数の配達先や顧客先の家屋や建物の配達順序又は巡回順序を数字で示した情報「1,2、3・・・」であり、配達先や顧客先の家屋や建物(巡回先の住所)が、この順序に基づく連番(順路番号)で互いに関連付けられる。
【0023】
順路データ11bの順路番号は、複数の家屋や建物を順に訪れる際の所定のルール(道路に沿って家屋を左回りに巡回するなど)に基づいて予め定められる情報である。例えば、複数の家屋や建物を順次訪れる場合の効率性を考慮し、経験則や巡回する複数の各家屋や建物間の距離、巡回員の移動距離等に基づいた所定のルールに従って複数の各家屋や建物を巡回する際の順番を順路番号として決定することができる。
【0024】
本実施形態の順路データ11bは、
図2(b)に示すように巡回エリアが関連付けられている。
図2(b)の例では、各巡回エリアの順路データに巡回エリアIDを関連付けて、複数の巡回エリアIDの各順路データを1つのテーブルで保持する態様を示しているが、巡回エリアID別に紐付く順路データそれぞれを複数の各テーブルで保持するようにしてもよい。
【0025】
電子地図情報データベース12は、電子地図データ12a及び建物ポリゴンデータ12bを含む電子地図情報を記憶する。
図3(a)に示すように、建物ポリゴンのポリゴンID、住所、建物ポリゴンの電子地図上におけるX座標、Y座標を含む電子地図データ12aを記憶する。なお、
図3(a)の例では、建物ポリゴンの中心座標を示すX座標及びY座標を保持している。
【0026】
図3(b)は、建物ポリゴンデータ12bの一例である。ここで、ポリゴンとは、電子地図上に表示される地図オブジェクトであり、電子地図の座標系(緯度,経度)に基づく座標情報で構成された電子地図上の特定の領域を表す情報である。
【0027】
ポリゴンは、複数の座標情報を含むことができ、例えば、建物ポリゴンが四角形の場合、この建物ポリゴンは、その頂点の4点の座標情報を有するポリゴンデータで構成される。建物ポリゴンデータ12bは、各建物ポリゴンデータにユニークに付与されるポリゴンID毎に、ポリゴン名称(ビル名、マンション名など)及び建物ポリゴンを構成する複数の座標情報を記憶する。
【0028】
また、電子地図情報は、建物ポリゴン以外にも電子地図上に表示される道路ポリゴン、区画ポリゴン等の様々なポリゴンやその他の地図情報(道路名や建物名などの名称、路線情報や案内情報等)を含むことができる。
【0029】
本実施形態では、地図オブジェクトの所定の座標、例えば、建物ポリゴンの重心座標や中点座標を電子地図上の特定の座標情報として順路データの各巡回先(巡回先の住所情報)と関連付けることができる。すなわち、既に登録されている順路データ11bの各巡回先は、
図3に示した電子地図データ12aの住所情報をキーに、相互に関連付けがなされ、順路データ11bの各巡回先は、電子地図上の建物ポリゴンと関連付けられている。
【0030】
移動端末装置30は、巡回先を巡回する巡回員が携帯し、当該巡回員が巡回した巡回先の位置情報を含む移動軌跡情報を生成する携帯端末装置である。
【0031】
移動端末装置30は、操作キーや入力キー等の操作入力部31、GPS(全地球測位システム)と通信して移動端末装置30の位置情報(巡回員の位置情報)を取得するGPS制御部(GPS制御装置)32、現在の位置情報と訪れた巡回先の家屋や建物の位置情報とを関連付ける巡回ポイント判別情報を生成し、移動軌跡情報を生成する巡回制御部33、着脱可能な記憶媒体を含むメモリ等の記憶部34、及びディスプレイ装置等の表示部35を含む。
【0032】
本実施形態の移動端末装置30は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型の端末装置であり、GPSとの間の通信機能及び演算機能を備える。また、ノードパソコン等の携帯型パーソナルコンピュータや順路データ組み立て支援システム1専用に制作される専用移動端末装置も含まれる。
【0033】
GPS制御部32は、操作入力部31からの操作入力等をトリガーにGPSと通信して巡回員の現在位置の位置情報としてGPS座標データ情報を取得する位置情報制御を遂行する。この位置情報は、所定の時間間隔で自動的に連続して常時取得することができ、また、所定の操作や処理の際にその都度、例えば、位置情報取得要求の受信を契機にGPSと通信して現在位置の座標情報を取得することもできる。
【0034】
GPS制御部32は、取得した位置情報を時系列にシーケンス番号を連番で付与して記憶部34に記憶する。日付、時間(時刻)等の情報を不図示のタイマーから取得して、各位置情報と関連付けて共に記憶部34に記憶することもできる。
【0035】
巡回制御部33は、巡回員が巡回先の家屋や建物(巡回ポイント)を訪れたことを判別するための情報を生成する。例えば、巡回制御部33は、3軸加速度センサを含むように構成でき、加速度センサによって取得される加速度情報は、家屋や建物の巡回ポイントを訪れた際の巡回員の挙動を識別する情報として使用される。
【0036】
具体的には、移動端末装置30を携帯して巡回ポイントの家屋や建物を訪れた際の巡回員の挙動、例えば、家屋や建物に設置されたポストに投函する動作、インターフォンを押す動作、受付で挨拶する動作や内線電話を掛ける動作などの各動作に対応する加速度情報を分析(例えば、動き量算出など)して挙動識別情報として予め記憶(収集)しておく。そして、加速度センサによって取得される加速度情報と挙動識別情報とをマッチングし、各位置情報に対応する加速度情報が、巡回員が家屋や建物を訪れた際の挙動とマッチングする場合、その位置点を巡回員が訪れた家屋や建物の巡回ポイントとして判別することができる。
【0037】
本実施形態の巡回制御部33は、巡回員が巡回先の家屋や建物を訪れたことを判別するための巡回ポイント判別情報として加速度センサによって取得(生成)される加速度情報を用い、GPS制御部32によって取得された現在の位置情報と加速度情報とを関連付けた移動軌跡情報を生成する。
【0038】
図4は、移動軌跡情報の一例を示す図であり、本実施形態の移動軌跡情報は、GPS制御部32を介して取得した位置情報(X座標、Y座標)及び巡回ポイント判別情報を含む。位置情報のX座標、Y座標は、GPSの座標系(緯度,経度)に対応しており、電子地図上の座標系とGPSの座標系は、一致している(移動軌跡情報のX座標値、Y座標値は、そのまま電子地図上のX座標値、Y座標値となる)。また、各位置情報と関連付けられる加速度センタによって取得された加速度情報が、巡回ポイント判別情報として含まれる。
【0039】
図5は、移動軌跡情報13aに基づく巡回員が実際に巡回した移動軌跡をGIS上に表示した一例を示す図である。
図5に示すように、移動端末装置30を携帯した巡回員は、顧客順路データ11bに基づいて順路番号順に該当住所(巡回先地点)を訪れる。
【0040】
巡回員は、順路データ11bの順路番号順に、1番目、2番目・・・と順次移動しながら巡回ポイントの家屋や建物を訪れる。巡回制御部33は、時系列に取得された位置情報と位置情報を取得した時点の加速度情報とを関連付けた家屋や建物を訪れるまでの間の移動軌跡を含む移動軌跡情報13aを生成して記憶部34に記憶する。
【0041】
図5の例において「○」は、移動軌跡情報13aの各位置情報であり、「●」は移動軌跡情報13aの各位置情報のうち、巡回ポイント判別情報(加速度情報)によって判別された家屋や建物の巡回ポイントの位置情報を示している。後述するように、移動軌跡情報13aの巡回ポイント判別情報を用いた巡回ポイント判別処理を通じて、移動軌跡情報13aに含まれる各位置情報のうち、巡回員が訪れた家屋や建物に相当する位置情報を、巡回ポイント(巡回先地点)として抽出することができる。
【0042】
また、GPS制御部32と巡回制御部33とは、一体に構成することができ、例えば、巡回制御部33がGPS制御部32の処理を担い、位置情報の取得、巡回ポイント判別情報の生成及び位置情報と巡回ポイント判別情報とを関連付けた移動軌跡情報13aの生成を行うことも可能である。
【0043】
制御装置20は、移動軌跡情報処理部21及び組み替え制御部22を含む。移動軌跡情報処理部21は、移動端末装置30によって生成(収集)された移動軌跡情報13aの入力インターフェースであり、移動端末装置30から移動軌跡情報13aを取り込んで記憶装置10への取り込んだ移動軌跡情報13aを記憶するデータ処理を遂行する。
【0044】
制御装置20と移動端末装置30とは、所定の通信線を介して接続可能であり、また、移動端末装置30の記憶部34が着脱自在の記憶媒体である場合、移動軌跡情報処理部21は、移動端末装置30から取り外された記憶部34の入力インターフェースとして機能し、制御装置20に記録媒体が接続されることになる。さらに、制御装置20と移動端末装置30とは、インターネット等の通信網を介した接続も可能であり、制御装置20に対して通信網を通じた移動軌跡情報13aの入力も可能である。
【0045】
組み替え制御部22は、記憶部10に記憶された移動軌跡情報13aを入力情報として巡回ポイント判別処理を通じて巡回実績情報13bを生成する巡回実績生成処理と、生成された巡回実績情報13bを順路データ11bに反映する組み替え処理と、を遂行する。
【0046】
組み替え制御部22の処理タイミングは、任意であり、例えば、移動軌跡情報13aが入力された時点や所定時刻でのスケジューリングされたタイミング、又は不図示の操作入力
装置から制御装置20に入力される処理実行指示があった時点で行うことができる。
【0047】
図6は、移動軌跡情報13aから巡回ポイントである家屋や建物の位置情報を抽出して巡回実績情報13bを生成する処理例を示す図である。
【0048】
組み替え制御部22は、移動軌跡情報13aの巡回ポイント判別情報を参照し、移動軌跡情報13aに含まれる各位置情報が、家屋や建物の巡回ポイントの位置情報であるか否かを判別する。一例として、上述したように組み替え制御部22は、記憶部10に予め記憶された不図示の挙動判別情報と、巡回ポイント判別情報である加速度情報とをマッチングし、巡回ポイントである家屋や建物での巡回員の所定の挙動に該当する加速度情報に関連付けられた位置情報を特定する。
【0049】
このように組み替え制御部22は、巡回ポイント判別情報に基づいて、複数の位置情報を含む移動軌跡情報13aの中から巡回員が家屋や建物の巡回ポイントに位置していた位置情報のみを抽出するフィルタリング処理を遂行し、巡回員が巡回ポイント(巡回先地点)を巡回した位置情報で構成された巡回実績情報13bを生成して記憶部10に記憶する。
【0050】
組み替え処理は、生成された巡回実績情報13bと、記憶部10に予め記憶されている順路データ11bとをマッチングして、巡回実績情報13bに基づく巡回順に順路データ11bを組み替える処理である。
【0051】
組み替え制御部22は、巡回実績情報13bおよび巡回エリア情報11aの領域座標情報に基づいて巡回員が巡回した各巡回先の巡回エリアを特定する。具体的には、巡回エリア情報11aの領域座標情報を参照し、巡回実績情報13bの各位置情報に対して該当する巡回エリアを割り当てる。組み替え制御部22は、巡回エリアIDの番号が若い順に、巡回実績情報13bの各巡回ポイントの位置情報とのマッチングを行う。
【0052】
例えば、巡回エリアID=「1」の領域座標情報と巡回実績情報13bの各巡回ポイントの位置情報とのマッチングを行い、該当する1つ又は複数の位置情報の巡回ポイント(巡回先地点)に巡回エリア1を割り当てる。次いで、組み替え制御部22は、巡回エリアID=「1」の次の巡回エリアID=「2」の領域座標情報と巡回実績情報13bの各巡回ポイントの位置情報とのマッチングを行い、該当する1つ又は複数の位置情報の巡回ポイント(巡回先地点)に巡回エリア2を割り当てる。
【0053】
このとき、組み替え制御部22は、巡回エリア2にマッチングする位置情報が最初に判別された時点(巡回エリア2への割り当て
が最初に行われた時点)で、前の巡回エリアである巡回エリア1への割り当て処理が終了したものと判断する。
【0054】
なお、組み替え制御部22は、巡回エリアIDの領域座標情報と巡回実績情報13bの各巡回ポイントの位置情報とのマッチング処理に対し、次の巡回エリアIDの領域座標情報と巡回実績情報13bの各巡回ポイントの位置情報とのマッチング処理は、既に巡回エリアが割り当てられた位置情報をマッチング対象とすることもでき、また、巡回エリアが割り当てられていない位置情報をマッチング対象とすることができる。
【0055】
このように組み替え制御部22は、巡回実績情報13bに含まれるすべての巡回ポイントの位置情報が、どの巡回エリアに属するか否かを特定し、各巡回ポイントに巡回エリアIDを割り当てる。
【0056】
なお、GPSの位置捕捉精度を考慮する場合、例えば、巡回ポイントの位置情報を含む巡回ポイントの半径数メートル以内の座標が、どの巡回エリアの領域座標情報に含まれるか否かを判別するようにマッチング処理を遂行することもできる。
【0057】
この場合、1つの巡回ポイントが互いに領域が重なり合わない2つ以上の巡回エリアに属すると判別される場合、組み替え制御部22は、巡回エリアIDの番号が若い順の巡回エリアに、巡回ポイントの位置情報が含まれるものと判断し、例えば、1つの巡回ポイントが巡回エリア1及び巡回エリア2の両巡回エリアに該当する場合は、巡回エリアIDの番号順に若い巡回エリア1をその巡回ポイントに割り当てる。
【0058】
図7(a)は、巡回実績情報13bの各巡回ポイントに巡回エリアIDを割り当てた一例である。
図7(b)は、
図7(a)を各巡回ポイントのシーケンス番号順(時系列順)に基づく巡回番号、すなわち、巡回員が各巡回ポイントを実際に巡回した巡回順にソートした一例である。なお、巡回番号は、巡回実績情報13bに含まれていなくてもよい。シーケンス番号の順番から時系列から各巡回ポイントの巡回順が把握できるからである。
【0059】
組み替え制御部22は、巡回員が各巡回ポイントを実際に巡回した巡回順(
図7(a)の巡回番号順)に、巡回実績情報13bの各巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアをチェックする。つまり、
図7(b)のように、巡回エリアが割り当てられた巡回実績情報13bを巡回番号順に昇順で整列させ、最初の巡回番号から順に割り当てられた巡回エリアを参照する。組み替え制御部22は、同じ巡回エリア(第1巡回エリア)に登録されている2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって異なる巡回エリア(第2巡回エリア)に登録されている巡回ポイントを組み替え対象として抽出する。
【0060】
図7(b)の例では、同じ巡回エリア1が割り当てられた2つの巡回ポイントに挟まれたシーケンス番号19(巡回番号7)の巡回ポイントに、巡回エリア2が割り当てられているので、このシーケンス番号19の巡回ポイントが組み替え対象ポイントとして抽出(判別)される。
【0061】
なお、組み替え制御部22は、同じ巡回エリア(第1巡回エリア)を、巡回番号(巡回順)で最初の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアとして、最初の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアが共に割り当てられた2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって最初の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアと異なる巡回エリアが割り当てられた巡回ポイントを組み替え対象と判別するように構成することもできる。
【0062】
また、上述したように、巡回エリアに付される識別情報は、複数の巡回エリアを任意の順で連番した識別番号を適用することができるので、例えば、巡回エリア1が共に割り当てられた2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって巡回エリア1の番号よりも大きい連番の番号が関連付けられた巡回エリア2(第2巡回エリア)が割り当てられた巡回ポイントを組み替え対象と判別するように構成することもできる。
【0063】
組み替え制御部22は、組み替え対象の巡回ポイントが判別された場合、組み替え対象の巡回ポイントの座標情報を用いて電子地図上の建物ポリゴンを特定する。例えば、組み替え対象と判別された巡回ポイントの座標情報と、建物ポリゴンデータ12bの座標情報とをマッチングし、組み替え対象と判別された巡回ポイントの座標情報に該当する建物ポリゴンを特定する。
【0064】
より具体的には、組み替え制御部22は、組み替え対象の巡回ポイントの座標情報(X座標、Y座標)が、建物ポリゴンの中心座標情報(X座標、Y座標)と一致するか否か、又は複数の座標情報で構成された建物ポリゴンの各頂点を結ぶ建物ポリゴン領域内に含まれるか否かを判別し、巡回ポイントの座標情報に該当する建物ポリゴンを特定することができる。
【0065】
組み替え制御部22は、組み替え対象の巡回ポイントに該当する建物ポリゴンに基づいて、組み替え対象の巡回ポイントに対応する順路データ11bを抽出する。順路データ11bは、上述のように巡回先の住所情報と電子地図データ12aとが関連付けられているため、電子地図データ12aに関連付けられる建物ポリゴンが特定されることで、特定された建物ポリゴンを巡回先とする順路データ11b(巡回エリア及び順路番号)を抽出することができる。
【0066】
図7(b)の例では、組み替え対象であるシーケンス番号19の巡回ポイントに該当する建物ポリゴンは、順路データ11bの巡回エリア2に属する順路番号「5」であり、組み替え制御部22は、順路データ11bを参照し、組み替え対象の巡回ポイントに関連付けられている順路データ11b内の巡回エリア及び順路番号を抽出する。
【0067】
次に、組み替え制御部22は、
図7(b)の巡回番号順に、組み替え対象と判別された巡回ポイントよりも巡回番号順で若い(前の)巡回エリアID=「1」が割り当てられた巡回先地点のうち、組み替え対象と判別された巡回ポイントの1つ前の巡回エリアID=「1」の巡回ポイント(組み替え対象外の巡回ポイント)を特定する。組み替え制御部22は、例えば、組み替え対象の巡回ポイントを間に挟む巡回エリア1の2つの巡回ポイントのうちユーザが巡回した巡回順で先に巡回した巡回ポイントを組み替え対象外の巡回ポイントとして判別する。
【0068】
組み替え制御部22は、組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアを識別し、組み替え対象外の巡回ポイントと組み替え対象の巡回ポイントとの間の位置点であって、組み替え対象外ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁と交わる位置に対応する位置情報を、移動軌跡情報13aから抽出する。
【0069】
例えば、シーケンス番号順に、組み替え対象外に該当する巡回ポイントのシーケンス番号と組み替え対象に該当する巡回ポイントのシーケンス番号との間の位置情報を参照し、組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁に相当する座標情報にマッチングする位置情報を抽出することができる。
図5の例では、巡回エリア1に位置する巡回番号6の位置情報と巡回エリア2に位置する巡回番号
5の位置情報との間の位置情報のうち、巡回エリア1の領域縁に相当する「○」の位置情報が、抽出される。
【0070】
なお、この場合も例えば、位置情報の座標情報に対して半径数メートル以内の座標を許容座標情報として適用し、組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁に相当する座標情報にマッチングする位置情報を抽出するようにできる。
【0071】
組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁に相当する座標情報にマッチングする位置情報(領域縁位置情報)を起点に、領域縁位置情報から最も近い建物ポリゴンを特定する。例えば、領域縁位置情報から各建物ポリゴンの中心座標又は縁座標までの直線又は垂線を引き、領域縁位置情報から最短距離に位置する建物ポリゴンを特定することができる。
【0072】
また、組み替え対象外の巡回ポイントから当該組み替え対象外の巡回ポイントが位置する巡回エリアの領域縁に垂線を引き、最短距離の交点を領域縁位置情報(
図5の「◎」)として用いることもできる。
【0073】
組み替え制御部22は、特定された建物ポリゴンを巡回先とする順路データ11b(巡回エリア及び順路番号)を抽出し、抽出した順路データ11bの巡回順序の後に、組み替え対象の巡回ポイントを組み入れた順路データ11bを生成する。このように、組み替え制御部22は、組み替え対象として抽出された巡回エリア2の巡回ポイントを、巡回エリア1の順路データの2つの巡回ポイントの間に組み替えて順路データ11bを再登録する。
【0074】
図8は、組み替え後の順路データ11bの一例を示す図であり、組み替え制御部22は、特定された建物ポリゴンを巡回先とする巡回エリア1の順路データ11bに、異なる巡回エリア2に属する巡回先を組み入れる順路データ生成(更新)処理を遂行する。
図8の例では、組み替え対象外に該当する巡回先(巡回エリア1、順路番号6)の順路番号の次に、組み替え対象に該当する巡回先(巡回エリア2、順路番号5)を組み入れた順路データ11bを更新(再登録)する。
【0075】
また、組み替え制御部22は、抽出された組み替え対象の巡回ポイントの建物ポリゴンに対応付けられる巡回先を、該当の巡回エリアの順路データ11bから削除して巡回エリアの順路データ11bを再登録する。例えば、
図8に示すように、組み替え対象に相当する巡回先が組み込まれていた巡回エリア2の巡回先(巡回エリア2、順路番号5)を、順路データ11bから削除し、巡回エリア2の順路順を再登録する。
【0076】
本実施形態では、組み替え対象外に該当する巡回ポイントのシーケンス番号と組み替え対象に該当する巡回ポイントのシーケンス番号との間の位置情報であって、組み替え対象外の巡回ポイントの巡回エリアの領域縁に相当する座標情報にマッチングする位置情報(領域縁位置情報)を起点に、領域縁位置情報から最も近い建物ポリゴンを特定することで、組み替え対象外の巡回ポイントの巡回エリアの順路データ11bのうちで、組み替え対象の巡回ポイントを組み替える巡回順序を特定する。
【0077】
このため、巡回員の実際の移動軌跡に基づいて最短ルートでの組み替え対象の巡回ポイントを組み替える巡回順序を特定することができる。
【0078】
なお、組み替え制御部22は、巡回エリアの領域縁と移動軌跡との位置関係を考慮せずに、特定された組み替え対象外の巡回ポイントの位置情報とマッチングする建物ポリゴンを識別し、組み替え対象外の巡回ポイントに該当する巡回エリアの順路データ11bの巡回順序の後に、組み替え対象の巡回ポイントを組み替えた順路データ11bを生成するように構成してもよい。
【0079】
本実施形態は、同じ巡回エリアに登録されている2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって異なる巡回エリアに登録されている巡回ポイントを組み替え対象として抽出するので、実際の巡回員の巡回順を重視して、組み替え対象として抽出された巡回ポイントよりも巡回番号順で若い1つ前の組み替え対象外の巡回ポイントに該当する巡回エリアの順路データ11bの巡回順序の後に、組み替え対象の巡回ポイントを組み入れた順路データ11bを生成しても、巡回員の巡回実績に基づいて巡回順序の効率性を損なうことなく、組み替え対象の巡回ポイントを組み入れる巡回順序を特定することができる。
【0080】
また、巡回エリア1が共に割り当てられた2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって異なる巡回エリア2が割り当てられた巡回ポイントが複数存在する場合、これら複数の巡回ポイントを組み替え対象として判別することができる。この場合においても、巡回番号で若い順の組み替え対象の巡回ポイントを対象として、組み替え対象外の巡回ポイントを特定したり、複数の組み替え対象の巡回ポイントを組み入れる巡回順序を特定することができる。
【0081】
図9は、本実施形態の移動端末装置30の処理フローを示したフローチャートである。
【0082】
図9に示すように、巡回員は、移動端末装置30を携帯し、例えば、順路データ11bの順路番号順に、各住所を訪れる。このとき、巡回員は、顧客順路データ11bに基づく巡回を開始する際、移動端末装置30に巡回開始指示を入力する。
【0083】
移動端末装置30(GPS制御部32)は、操作入力部31を介した巡回開始指示の入力があった場合に、巡回チェックプログラムを実行(起動)する。具体的には、位置情報取得処理を開始し(S101)、GPSに移動端末装置30の個体識別番号を含む位置情報取得要求を伝送し、GPSの受信機として当該移動端末装置30の位置情報を取得する。取得した位置情報は、所定の時間間隔で自動的に連続して常時取得され、取得した位置情報を時系列にシーケンス番号を連番で付与して記憶部34に記憶する。
【0084】
また、移動端末装置30(巡回制御部33)は、巡回開始指示の入力に伴い、加速度センサによる加速度情報の検出処理を開始する。つまり、移動端末装置30は、加速度情報を巡回ポイント判別情報として取得する処理を開始する(S102)。
【0085】
その後、巡回員は各巡回先を訪れる。巡回制御部33は、GPS制御部を通じて取得した現在位置の位置情報と、巡回ポイント判別情報とを関連付けた移動軌跡情報13aを生成する(S103)。巡回制御部33は、生成した移動軌跡情報13aを記憶部34に記憶する
(S104)。
【0086】
巡回制御部33は、巡回員による巡回終了指示入力があるまでステップS103からS104を繰り返し行い、移動軌跡情報13aを生成する。巡回終了指示入力があった場合(S105)、移動端末装置30は、GPS制御部32の位置情報取得処理及び加速度センサの巡回ポイント判別情報の取得処理を終了する終了処理を遂行する(S106)。
【0087】
図10は、本実施形態の順路データ組み替え支援システム1の処理フローを示したフローチャートである。
【0088】
制御装置20は、移動端末装置30によって生成された移動軌跡情報13aを取り込む(S201)。巡回員は、巡回後に本部等に移動端末装置30を持ち帰り、移動端末装置30を制御装置20に接続する。制御装置20の移動軌跡情報処理部21は、移動端末装置30を介して又は直接に記憶部34に記憶されている移動軌跡情報13aを取り込むデータ処理を遂行し、記憶装置10に記憶する。
【0089】
制御装置20の組み替え制御部22は、移動軌跡情報処理部21よって移動端末装置30から取り込まれた移動軌跡情報13aに対し、巡回ポイント判別処理を行って巡回実績情報13bを生成する(S202)。
【0090】
次に、組み替え制御部22は、生成された巡回実績情報13bと、記憶部10に予め記憶されている順路データ11bとをマッチングして、巡回実績情報13bに基づく巡回順に順路データ11bを組み替える処理を遂行する。
【0091】
組み替え制御部22は、巡回エリア情報11aの領域座標情報を参照し、巡回実績情報13bの各位置情報に対して該当する巡回エリアを特定する(S203)。
【0092】
組み替え制御部22は、巡回実績情報13bに含まれるすべての巡回ポイントの位置情報に対して巡回エリアの割り当て処理を遂行した後、巡回エリアが割り当てられた巡回実績情報13bを巡回番号順に昇順で整列させ、最初の巡回番号から順に割り当てられた巡回エリアを参照して、同じ巡回エリアが共に割り当てられた2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって異なる巡回エリアが割り当てられた巡回ポイントを組み替え対象と判別する処理を遂行する(S204)
【0093】
また、ステップS204において、組み替え制御部22は、判別された組み替え対象の巡回ポイントの座標情報(位置情報)を用いて電子地図上の建物ポリゴンを特定する。また、組み替え制御部22は、組み替え対象の巡回ポイントに該当する建物ポリゴンに基づいて、組み替え対象の巡回ポイントに対応する順路データ11bを抽出する。
【0094】
続いて、組み替え制御部22は、巡回実績情報13aの巡回番号順に、組み替え対象と判別された巡回ポイントよりも巡回番号順で若い巡回エリアが割り当てられた巡回先地点のうち、組み替え対象と判別された巡回ポイントの1つ前の巡回エリアの巡回ポイント(組み替え対象外の巡回ポイント)を判別する(S205)。
【0095】
組み替え制御部22は、組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアを識別し、組み替え対象外の巡回ポイントと組み替え対象の巡回ポイントとの間の位置点であって、組み替え対象外ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁と交わる位置に対応する位置情報を、移動軌跡情報13aから抽出する。組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアの領域縁に相当する座標情報にマッチングする位置情報(領域縁位置情報)を起点に、領域縁位置情報から最も近い建物ポリゴンを判別する(S206)。
【0096】
組み替え制御部22は、ステップS206で特定された建物ポリゴンを巡回先とする順路データ11b(巡回エリア及び順路番号)を抽出し(S207)、抽出した巡回エリアの順路データ11bの巡回順序の後に、組み替え対象の巡回ポイント(建物ポリゴン)を組み入れる(S208)。
【0097】
ステップS208は、ステップS206で特定された建物ポリゴンを巡回先とする順路データ11bの巡回順序の後に、当該特定された建物ポリゴンを巡回先とする順路データ11bの順路番号+1の順路番号を有する組み替え対象の巡回ポイントに該当する建物ポリゴンを割り当てる処理である。
【0098】
そして、組み替え制御部22は、組み替え対象外の巡回ポイントに割り当てられた巡回エリアに関連付く順路データ11bに、組み替え対象の巡回ポイント(巡回先)を組み入れる順路データ更新処理を遂行する(S209)。組み替え制御部22は、組み替え対象の巡回ポイントが組み入れられた以降の順路番号の連番を振りなおし、かつ組み替え対象の巡回ポイントに紐付く巡回エリアに関連付いている該当の巡回先を順路データ11bから削除する。
【0099】
以上説明した実施形態によれば、既に登録された複数の巡回先を所定の順序で関連付けた順路データと、順路データに準じて実際に巡回員が巡回する順序が異なる場合に、巡回員の巡回実績に基づいて順路データを自動的に組み替えることができる。
【0100】
このため、一度登録された順路データの各巡回先を変更等するメンテナンス作業を経ずとも、巡回員の巡回実績に基づいて順路データを最適化することができる。
【0101】
さらに、登録されている順路データに反映されていない、巡回員自身が把握している巡回先の変更が、自動的に登録されている順路データに反映されるので、登録されている順路データの巡回先と巡回員が実際の巡回する巡回先との乖離を抑制することができる。
【0102】
また、実施形態に係る順路データ組み替え支援システムは、巡回実績情報13bの各位置情報の巡回エリアを特定し、同じ巡回エリアが共に割り当てられた2つの巡回ポイントの間の巡回ポイントであって異なる巡回エリアが割り当てられた巡回ポイントを組み替え対象として抽出するので、1つの巡回エリアを対象にした順路データの組み替え処理に加えて、2つ以上の巡回エリアを対象にした順路データの組み替え処理を一度に行うことができる。このため、巡回員が複数の巡回エリアを一度に巡回した巡回実績情報13bによって一度の組み替え処理で複数の順路データの組み替えることができ、処理効率が向上するとともに、巡回員が巡回エリア毎に移動端末装置30に保持された移動軌跡情報をその都度取り込む手間を省くことができる。
【0103】
また、実施形態に係る順路データ組み替え支援システムは、各巡回員別に順路データ11bを保持するように構成してもよい。例えば、同じ巡回エリアを巡回する巡回員それぞれが実際に巡回する巡回先が異なる場合でも、その都度順路データ11bを組み替えるメンテナンス作業を行わずに、各巡回員毎に個別の順路データ11bを自動的に巡回実績に基づいて組み替えて保持することができ、同じ巡回エリアを巡回する巡回員の変動に伴う順路データ11bの変更を吸収した順路データ11bを提供することが可能となる。
【0104】
なお、上述の実施形態において、巡回制御部33は、巡回員が巡回ポイントの家屋や建物の屋内、屋外に到着した際の当該巡回員の挙動を、加速度情報と挙動識別情報とのマッチング処理を通じて移動軌跡情報13aを生成するように構成できる。例えば、巡回制御部33は、各位置情報に対応して取得される加速度情報が、巡回員が家屋や建物を訪れた際の挙動を示すと判別された場合に、その位置点を巡回員が訪れた家屋や建物の巡回ポイントとして識別し、巡回員が巡回した巡回先の位置情報のみを含み、巡回ポイント判別情報を含まない移動軌跡情報13aを生成して記憶部34に記憶することができる。この場合、組み替え制御部22は、巡回実績情報13bを生成する処理を省くことができる。
【0105】
また、各位置情報に対応して取得される加速度情報が、巡回員が家屋や建物を訪れた際の挙動を示すと判別された場合に、判別された時点の位置情報と所定のフラグ等を関連付け、フラグ等を巡回ポイント判別情報とした移動軌跡情報を生成することもできる。組み替え制御部22は、フラグ等を参照して巡回ポイントを判別することで巡回実績情報13bを生成することができる。
【0106】
つまり、上記実施形態の移動端末装置30は、巡回員が巡回した巡回先の位置情報のみを含み、巡回ポイント判別情報を含まない移動軌跡情報を生成する移動端末装置とすることができる。例えば、巡回員が実際に訪れた巡回先で操作入力部31を操作し、当該操作に応じてGPS制御部31が現在位置の座標情報を取得すれば、巡回員が巡回した巡回先に対応した位置情報のみを含む移動軌跡情報を生成することができる。この場合、組み替え制御部22が巡回実績情報13bを生成する処理を行う必要がないと共に、移動端末装置30が巡回制御部33を備える必要もないので、システム全体が効率化できる。また同様に、巡回制御部33が、操作入力部31を操作した操作履歴を巡回ポイント判別情報として位置情報と関連付けた移動軌跡情報を生成することも可能である。
【0107】
上記実施形態の順路データ組み替え支援システム1は、記憶装置10、制御装置20を各々異なるサーバ装置等で実現し、ネットワーク等の通信回線を介して接続したシステムとして構成することもでき、各処理部及び記憶部毎に分散されたシステム構成とすることも可能である。また、本実施形態の記憶装置10及び制御装置20は、1つのコンピュータ等の情報処理装置で実現することも可能である。すなわち、記憶装置10としての記憶部と制御装置20としての制御部を含む順路データ組み替え支援装置として構成することができる。
【0108】
また、制御装置20は、液晶ディスプレイ等の表示装置、及びマウス、キーボート等の操作入力装置を含むことができる。また、制御装置20は、表示装置への各種情報の表示制御を行う表示制御部や操作入力装置の操作入力制御を行う操作入力制御部、プリンタ、スピーカなどの出力手段、スキャナやOCRなどの入力手段等も備えることができる(不図示)。
【0109】
また、上述の実施形態において制御装置20は、不図示のCPU等の制御部を備えるサーバ等のコンピュータで実現することができ、該制御部が、制御装置20全体(各部)の制御を司るように構成され、記憶装置10から各種データを取得したり、制御装置20で生成したデータを記憶装置10に出力する処理部としての機能を遂行することができる。
【0110】
また、上述の実施形態の各処理は、コンピュータで実行可能なプログラムとして実現することも可能であり、当該プログラムがインストールされたコンピュータは、実施形態に係る組み替え処理を遂行する情報処理装置として動作することが可能である。例えば、不図示の補助記憶装置に当該プログラムが格納され、CPU等の制御部が補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置に読み出し、主記憶装置に読み出された該プログラムを制御部が実行し、コンピュータに各処理を動作させることができる。
【0111】
また、上記プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された状態で、コンピュータに適用することも可能であり、インターネット等のネットワークを通じてコンピュータにダウンロードすることも可能である。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROM等の光ディスク、DVD−ROM等の相変化型光ディスク、MO(Magnet Optical)やMD(Mini Disk)などの光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクやリムーバブルハードディスクなどの磁気ディスク、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDメモリカード、メモリスティック等のメモリカードが挙げられる。また、特別に設計されて構成された集積回路(ICチップ等)等のハードウェア装置も記録媒体として含まれる。
【0112】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。