(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5777514
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】縫合糸アンカー挿入器
(51)【国際特許分類】
A61B 17/58 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
A61B17/58
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-527860(P2011-527860)
(86)(22)【出願日】2009年8月18日
(65)【公表番号】特表2012-502737(P2012-502737A)
(43)【公表日】2012年2月2日
(86)【国際出願番号】US2009054128
(87)【国際公開番号】WO2010033332
(87)【国際公開日】20100325
【審査請求日】2012年8月3日
(31)【優先権主張番号】12/212,932
(32)【優先日】2008年9月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504048135
【氏名又は名称】スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】SMITH & NEPHEW,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】リン・グエン
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー・トリポディ
【審査官】
石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】
特表2002−516695(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0204195(US,A1)
【文献】
特表2002−516585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/04
A61B 17/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基端構成部材と、前記基端構成部材に結合された中央構成部材と、前記基端構成部材及び前記中央構成部材に結合された先端構成部材と、を備え、前記中央構成部材が、前記中央構成部材の前方部分から前記中央構成部材の後方部分までにわたって延在する貫通穴部を有し、前記先端構成部材の一部が、前記貫通穴部の内部に配置された、ハンドルと、
先端部と、前記ハンドルに結合された基端部と、を備える、シャフトと、
を備え、
前記中央構成部材が、前記ハンドルおよび前記シャフトの長手方向軸線まわりにおいて前記基端構成部材に対して回転可能であり、
前記中央構成部材は、頂面及び底面をさらに備え、
前記頂面及び前記底面双方は、溝部を備え、
前記各溝部が、第1開口部分と、この第1開口部分よりも幅広の第2開口部分と、を有していることを特徴とする縫合糸アンカー挿入器。
【請求項2】
前記シャフトの前記先端部に結合される縫合糸アンカーをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項3】
前記基端構成部材は、少なくとも2つの穴部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項4】
前記先端構成部材は、前方部分及び後方部分をさらに備え、
前記前方部分は、少なくとも2つの縫合糸保持部を備えることを特徴とする請求項1に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項5】
前記シャフトは、少なくとも2つのチャネルをさらに備え、
前記チャネルそれぞれは、少なくとも2つの前記縫合糸保持部の1つを収容することを特徴とする請求項4に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項6】
縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、
前記端部は、前記端部それぞれに結合される針を備え、
前記針は、前記穴部内に収容されることを特徴とする請求項3に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項7】
縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、
前記端部は、前記中央構成部材の前記溝部内に収容されることを特徴とする請求項1に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項8】
縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、
前記端部は、前記チャネル内に収容され、前記縫合糸保持部によって前記チャネルに保持されることを特徴とする請求項5に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項9】
縫合糸アンカー挿入器であって、
基端構成部材と、前記基端構成部材に結合された中央構成部材と、前記基端構成部材及び前記中央構成部材に結合された先端構成部材と、を備えた、ハンドルと;
前記ハンドルに結合されたシャフトと;
を備え、
前記中央構成部材が、前記ハンドルおよび前記シャフトの長手方向軸線まわりにおいて前記基端構成部材に対して回転可能であり、
前記中央構成部材は、頂面及び底面をさらに備え、
前記頂面及び前記底面双方は、溝部を備え、
前記各溝部が、第1開口部分と、この第1開口部分よりも幅広の第2開口部分と、を有していることを特徴とする縫合糸アンカー挿入器。
【請求項10】
前記シャフトに結合される縫合糸アンカーをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項11】
前記先端部は、少なくとも2つのスロットであってそれぞれが第1凹部及び第2凹部を有するスロットをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【請求項12】
前記中央構成部材は、少なくとも2つのタブをさらに備え、
2つの前記タブは、前記スロットそれぞれの前記第1凹部内に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の縫合糸アンカー挿入器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2008年9月18日に出願された米国特許出願12/212932号の優先権を主張するPCT国際特許出願であり、その開示は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、組織の外科的修復術、より具体的には、このような修復術で使用される縫合糸アンカーを挿入するためのデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
縫合糸アンカーは、軟組織及び硬組織を骨に取り付けるために一般に使用されている。主として、縫合糸アンカーは、骨の塊に穿孔された穴部に埋め込まれる。取付針を有する1以上の縫合糸は、縫合糸アンカーに接続されている。縫合糸は、組織を貫通され、その後に組織を骨に固定するように結合される。縫合糸アンカーを配置するデバイスは、両者が縫合糸及び針を格納し、これらをユーザによって容易に配置されることを可能とする必要がある。さらに、デバイスは、アンカーをデバイスと係合したままとするように、縫合糸に張力を提供しなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様において、本開示は、縫合糸アンカー挿入器に関する。縫合糸挿入器は、基端構成部材と、基端構成部材に結合された中央構成部材と、基端構成部材及び中央構成部材に結合された先端構成部材と、を備え、中央構成部材が基端構成部材に対して回転可能である、ハンドルと、先端部と、ハンドルに結合された基端部と、を備える、シャフトと、を備える。一形態において、縫合糸アンカー挿入器は、シャフトの先端部に結合される縫合糸アンカーをさらに備える。
【0005】
別の形態において、基端構成部材は、少なくとも2つの穴部をさらに備える。さらに別の形態において、中央構成部材は、頂面及び底面をさらに備え、頂面及び底面双方は、溝部を備える。さらなる形態において、先端構成部材は、前方部分及び後方部分をさらに備え、前方部分は、少なくとも2つの縫合糸保持部を備える。まださらなる形態において、シャフトは、少なくとも2つのチャネルをさらに備え、チャネルそれぞれは、少なくとも2つの縫合糸保持部の1つを収容する。一形態において、縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、端部は、端部それぞれに結合される針を備え、針は、穴部内に収容される。別の形態において、縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、端部は、中央構成部材の溝部内に収容される。まだ別の形態において、縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、端部は、チャネル内に収容され、縫合糸保持部によってチャネルに保持される。さらなる形態において、先端部分は、少なくとも2つのスロットであってそれぞれが第1凹部及び第2凹部を有するスロットをさらに備える。なおいっそうのさらなる形態において、中央構成部材は、少なくとも2つのタブをさらに備え、2つのタブは、スロットそれぞれの第1凹部内に配置されている。
【0006】
別の態様において、本開示は、骨内に縫合糸アンカーを挿入する方法に関する。方法は、回転可能な構成部材を有するハンドルと、ハンドルに結合されるシャフトと、シャフトに結合される縫合糸アンカーと、を備える縫合糸アンカー挿入器を準備する工程と、縫合糸アンカーを骨内に挿入する工程と、構成部材を回転させる工程と、挿入器を取り外す工程と、を備える。一形態において、縫合糸は、少なくとも2つの端部を備え、端部は、端部それぞれに結合される針を備え、針は、ハンドル内に収容される。別の形態において、構成部材の回転は、縫合糸及び針をハンドルから解放することを可能とする。まだ別の形態において、ハンドルは、回転可能な構成部材の基端側に位置する構成部材をさらに備え、構成部材は、少なくとも2つのスロットであってそれぞれが第1凹部及び第2凹部を有するスロットを有する。さらなる形態において、回転可能な構成部材は、少なくとも2つのタブをさらに備え、2つのタブは、回転可能な構成部材の回転前にスロットそれぞれの第1凹部内に配置され、かつ回転可能な構成部材の回転後にスロットそれぞれの第2凹部内に配置される。
【0007】
まだ別の態様において、本開示は、縫合糸アンカー挿入器に関する。縫合糸アンカー挿入器は、回転可能な構成部材を有するハンドルと、ハンドルに結合されたシャフトと、を備える。一形態において、シャフトに結合される縫合糸アンカーをさらに備える。
【0008】
本開示の適用可能なさらなる分野は、以下にもたらされる詳細な説明から明らかになる。理解すべきことは、詳細な説明及び具体的な実施例が、本開示の好ましい実施形態を示している一方で、例示的な目的を意図しており、本開示の範囲を限定する目的でないことである。
【0009】
添付の図面は、明細書に組み込まれかつ明細書の一部を形成しており、本開示の実施形態を示し、記載された説明と共に本開示の原理、特徴及び機能を説明する機能を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示における縫合糸アンカー挿入器を示す斜視図である。
【
図2】
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す分解図である。
【
図3】
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す前面図である。
【
図4】
図1の縫合糸アンカー挿入器の基端構成部材を示す正面図である。
【
図5】
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す横断面図である。
【
図6】
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す他の横断面図である。
【
図7】
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す上面横断面図である。
【
図8】
図1の縫合糸アンカー挿入器であって基端構成部材に対して回転される中央構成部材を有する縫合糸アンカー挿入器を示す斜視図である。
【
図9】
図8の縫合糸アンカー挿入器を示す前面図である。
【
図10】アンカーを骨に挿入している間における
図1の縫合糸アンカー挿入器を示す図である。
【
図11】
図10の縫合糸アンカー挿入器を示す横断面図である。
【
図12】アンカーを挿入しかつ中央構成部材を基端構成部材に対して回転させた後における
図10の縫合糸アンカー挿入器を示す図である。
【
図13】アンカーを骨に挿入しかつ縫合糸及び針を軟組織を貫通させた後を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の好ましい実施形態の説明は、単に事実上例示であり、本開示、本願及び用途を限定することを意図していない。
【0012】
図1から
図3は、本開示における縫合糸アンカー挿入器10を示している。挿入器10は、ハンドル11と、ハンドル11に結合されたシャフト20と、を有する。ハンドル11は、基端構成部材12、中央構成部材13及び先端構成部材14を有する。基端構成部材12は、開口部12a’を有する2つの穴部12aと、穴部12a間に位置する2つの陥凹部12bと、陥凹部12b間に位置する開口部12cと、開口部12cの上方及び下方に位置する2つのスロット12dと、を有する。Oリング12eは、陥凹部12b内に収容されており、以下でさらに述べるように、特に中央構成部材13を回転するときに、基端構成部材12と中央構成部材13との間に延在する縫合糸が損傷する可能性を著しく低減する。
図4に示すように、スロット12dは、以下でさらに述べるように、中央構成部材13のタブを収容するために、スロット12dの両端部において第1凹部12d’及び第2凹部12d”を有する。
【0013】
中央構成部材13は、溝部13cを有する頂面13aと、溝部13dを有する底面13bと、前方部分13eと、2つのタブ(13f’、13f”、
図5参照)を有する後方部分13fと、を有する。タブ13f’、13f”は、互いに対角線上に間隔をあけており、
図5に示すように、以下でさらに述べるように、中央構成部材13を回転させる前後双方において、スロット12dの凹部12d’、12d”の一方に収容されている。
【0014】
先端構成部材14は、前方部分14aと、後方部分14bと、貫通穴部14cと、を有する。前方部分14aは、縫合糸保持部14dを有し、後方部分14bは、後方部分14bの部分的な長さに延在する突出部14e間に位置するスロット14fを有する突出部14eを有する。
図2を目的として、2つの縫合糸保持部のみを示している。しかしながら、2を超える縫合糸保持部を使用してもよい。また、
図2を目的として、2つの突出部及び1つのスロットのみを示している。実際には、4つの突出部及び4つのスロットを使用している。しかしながら、任意の数の突出部及びスロットを使用してもよい。各突出部14eは、以下でさらに述べるように、先端構成部材14を基端構成部材12に結合することを容易にする陥凹部15を有する。コイル17は、後方部分14bに配置されており、以下でさらに述べるように、中央構成部材13とOリング12eとの間に圧縮力を与え、基端構成部材12と中央構成部材13との間に延在する縫合糸に圧力を与える。
【0015】
シャフト20は、縫合糸アンカーと係合するように構成された先端部20aと、ハンドル11に結合された基端部20bと、シャフト20の部分的な長さに延在するチャネル20cと、を有する。
図2を目的として、1つのチャネル20cのみを示している。実際には、2つのチャネル20cを使用している。しかしながら、2を超えるチャネル20cを用いてもよい。縫合糸保持部14dは、チャネル20c内に収容されており、以下でさらに述べるように、縫合糸を骨に前進させる前に縫合糸をチャネル20c内に保持する。基端部20bは、平坦である部分20b’を有してほぼ丸められている。
図4に示すように、基端構成部材12の開口部12cは、同様に、基端部20bの平坦部分20b’と対になる平坦部分12c’を有する。また、基端部20bは、刻み付き面を有する。平坦部分20b’及び刻み付き面は、以下でさらに述べるように、基端構成部材12へのシャフト20の結合の増強をもたらす。
【0016】
図6及び
図7に示すように、基端構成部材12は、開口部12cに加えて、開孔部18を有し、中央構成部材13の貫通穴部13eは、第1部分13e’と第1部分13e’よりも小径の第2部分13e”とを有する。先端構成部材14は、基端構成部材12の開口部12cと中央構成部材13の貫通穴部13eとの中に配置されており、開口部12cの壁部12c”は、陥凹部15内に収容され、第1及び第2部分13e’、13e”の領域は、それぞれ中央構成部材13と係合し、先端構成部材14を基端構成部材12及び中央構成部材13に結合する。
【0017】
コイル17は、先端構成部材14に配置されており、先端構成部材14と中央構成部材13との間にある貫通穴部13eの第1部分13e’内に位置している。
図6を目的として、コイル17は、非圧縮状態で示されている。しかしながら、実際には、コイル17は、コイルを後方部分14bに配置するように圧縮状態にある。シャフト20は、先端構成部材14の貫通穴部14cを通って延在し、基端部20bは、基端構成部材12の開孔部18内に収容されている。上述のように、基端部20bの刻み付き面は、基端部20bと開孔部18との間、したがってシャフト20と基端構成部材12との間の結合の増強をもたらす。
【0018】
図8及び
図9に示すように、中央構成部材13は、基端構成部材12に対して回転されている。本開示を目的として、中央構成部材13を基端構成部材12に対して約90°回転されているが、約0°から約90°の間の他の角度は、同様に本開示の範囲内である。
図8及び
図9に示すように、中央構成部材13を回転することにより、縫合糸保持部14dをチャネル20cから取り外すことと、穴部12aへの開口部12a’をさらすことと、が可能となり、以下でさらに述べるように、縫合糸及び針をチャネル20c、溝部13c、13d及び穴部12aから取り外すことが可能となる。
【0019】
図10において、挿入器10は、アンカー30を骨40内に前進させる前に示されている。アンカー30は、シャフト20の先端部20aに結合されており、先端部分32と基端部分33とネジ山35を有する外面34とを有する本体部31を有する。ネジ山35は、アンカー30を骨40内に回転前進することを可能とする。しかしながら、ネジ山35以外の表面の特徴を外面34に位置させてもよい。例えば、円周上に延在するリブまたは返し部を外面34に位置させ、アンカー30の骨40内への軸方向の前進を可能としてもよい。また、外面34は、アンカー30を骨40内に回転及び軸方向双方に前進させるために、ネジ山及び返し部双方を有してもよい。
【0020】
また、アンカー30は、アンカー30に結合された縫合糸36を有する。縫合糸36は、アンカー30の基端部分33から延在する2つの端部36a、36bを有する。
図11から
図13に示すように、針37、38は、縫合糸36の端部36a、36bに結合されている。端部36a、36bは、チャネル20c内に収容されており、溝部13c、13dを通って穴部12a内に延在する。
図11に示すように、針37、38は、穴部12a内に収容されている。端部36a、36bは、上述のように、縫合糸保持部14dによってチャネル20c内で保持されている。同様に、上述のように、端部36a、36bは、中央構成部材13と基端構成部材12との間に延在する。中央構成部材13と基端構成部材12と端部36a、36bとの間の相互作用により、端部36a、36bは、溝部13c、13d内に保持されることが可能となる。最後に、針37、38は、中央構成部材13が穴部12aへの開口部12a’を覆うことにより、穴部12a内に保持される。中央構成部材13のタブ13f’、13f”は、アンカー30が前進する前において凹部12d’内に収容されており、これにより、アンカー30を前進させている間に中央構成部材13が回転する可能性を著しく低減する。
【0021】
図12に示すように、アンカー30を骨40内に挿入した後、中央構成部材13を基端構成部材12に対して回転し、タブ13f’、13f”を凹部12d’から取り外して凹部12d”内に配置する。中央構成部材13を回転させると、縫合糸保持部14dは、チャネル20cから取り外され、端部36a、36bは、もはや中央構成部材13と基端構成部材12との間に延在せず、中央構成部材13は、もはや穴部12aへの開口部12a’を被覆しない。これにより、端部36a、36bと針37、38を挿入器10から係合解除することが可能となる。
図13に示すように、挿入器10を取り外した後、軟組織50は、アンカー30を覆うように配置され、端部36a、36b及び針37、38は、軟組織50を貫通する。端部36a、36b及び針37、38は、その後、軟組織50を骨40に固定して手術領域を閉塞するために使用される。
【0022】
シャフト20は、ステンレススチール材料を含んでいるが、生体適合性を有しかつ手術中にシャフト20にかかる力に耐える他の金属または非金属材料で形成されてもよい。シャフト20は、機械加工されてもよく、金型から押し出されてその後に機械加工されてもよく、または当業者に公知の他の方法で形成されてもよい。シャフト20は、圧入工程を経てハンドル11に結合されている。しかしながら、ハンドル11をシャフト20に結合する他の方法は、同様に、本開示の範囲内にある。コイル17及びOリング12eを除くハンドル11の構成部材は、非金属材料からなってもよいが、金属材料から形成されてもよく、射出成形工程を経て形成されてもよい。しかしながら、他の形成方法は、同様に、本開示の範囲内である。コイル17は、金属材料からなり、Oリング12eは、シリコンから形成される。しかしながら、Oリング12eは、限定されないが、ゴムを含む別の非金属材料から形成されてもよい。
【0023】
針37、38は、ステンレススチールから形成され、当業者に公知の方法を経て縫合糸36の端部36a、36bに結合されている。また、1以上の縫合糸/針の組み合わせをアンカー30に結合してもよく、当業者に公知の縫合糸を使用してもよい。本開示を目的として、アンカー30は、非金属、非吸収性材料から形成されている。しかしながら、非金属、吸収性材料または金属材料を使用してもよい。また、アンカー30を骨40内に前進させる前に、アンカー30を収容するために骨40に穴部を形成してもよい。
【0024】
対応する図面を参照しながら上述したように、本開示の範囲から逸脱することなくさまざまな改良を例示的な実施形態にしてもよいように、意図していることは、上述の記載に含まれ、添付の図面で示されたすべての事項が限定よりはむしろ例示的なものとして解釈されることである。このため、本開示の大きさ及び範囲は、上述の例示的な実施形態に限定されるべきでなく、本明細書に添付した以下の特許請求の範囲及びこの均等物にしたがってのみ規定されるべきである。
【符号の説明】
【0025】
10 挿入器,縫合糸アンカー挿入器、11 ハンドル、12 基端構成部材、12a 穴部、12d スロット、12d’ 第1凹部、12d” 第2凹部、13 中央構成部材、13a 頂面、13b 底面、13c,13d 溝部、13e 前方部分,貫通穴部、13f 後方部分、13f’,13f” タブ、14 先端構成部材、14a 前方部分、14b 後方部分、14d 縫合糸保持部、20 シャフト、20a 先端部、20b 基端部、20c チャネル、30 アンカー(縫合糸アンカー)、36 縫合糸、36a,36b 端部、37,38 針、40 骨