特許第5777560号(P5777560)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5777560
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】養殖貝の自動選別装置
(51)【国際特許分類】
   B07C 5/06 20060101AFI20150820BHJP
   B07B 1/28 20060101ALI20150820BHJP
   B07B 1/36 20060101ALI20150820BHJP
   B07B 1/42 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
   B07C5/06
   B07B1/28 Z
   B07B1/36
   B07B1/42 C
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-99772(P2012-99772)
(22)【出願日】2012年4月25日
(65)【公開番号】特開2013-226504(P2013-226504A)
(43)【公開日】2013年11月7日
【審査請求日】2013年12月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】597116621
【氏名又は名称】エラ機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069062
【弁理士】
【氏名又は名称】田代 和夫
(72)【発明者】
【氏名】江良 一二三
【審査官】 藤崎 詔夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−296454(JP,A)
【文献】 特開平08−256629(JP,A)
【文献】 特公昭48−033586(JP,B1)
【文献】 実開平06−063176(JP,U)
【文献】 特開2003−112123(JP,A)
【文献】 特開平11−033489(JP,A)
【文献】 実開平07−024476(JP,U)
【文献】 実開平02−133481(JP,U)
【文献】 実開昭60−124677(JP,U)
【文献】 特開昭53−132861(JP,A)
【文献】 特公昭48−035197(JP,B1)
【文献】 実開昭62−194482(JP,U)
【文献】 特公昭38−023425(JP,B1)
【文献】 特開昭53−132860(JP,A)
【文献】 特開2012−024015(JP,A)
【文献】 特開2011−019494(JP,A)
【文献】 実開平03−037860(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07C 5/06
B07B 1/00−15/00
A61K 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基枠(2)の一側に設けた駆動装置を構成する駆動軸(7)に取付けた少なくとも1以上の駆動輪(9)と、
養殖貝Hを収納するホッパー(31)を上方に設け、下方に養殖貝を選別するための複数の篩板(25)、(27)を取付けた選別(20)と、
前記基枠(2)の幅方向に位置した一対の回転軸(12)、(12)の両端にそれぞれ取付けた作動輪(13)、(13)の偏心位置に揺動アーム(17)、(17)の一端を偏心軸(14)で枢動可能にそれぞれ軸支し、揺動アーム(17)、(17)の他端を選別台(20)の側面にそれぞれ固着して取付け、前記作動軸(13)(13)の回転により偏心軸(14)を中心に揺動アーム(17)(17)が偏心運動して選別台(20)を水平方向の往復動と上下動をしてホッパー(31)内の養殖貝Hを選別台(20)の入口側に落下させて揺動させながら出口方向に移動させてそれぞれ第1、2篩板(25)、(27)で養殖貝Hの大きさを選別して排出する揺動機構Uと、
前記駆動輪(9)と同一側に位置した作動輪(13a)、(13b)との間に伝達手段Tを取付けて前記揺動機構Uを作動させて選別台(20)を揺動可能に形成したことを特徴とする養殖貝の選別装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は帆立貝、牡蠣など、養殖貝の自動選別装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、養殖して生育させた帆立貝や牡蠣などの養殖貝を出荷するため、貝を大中小に分けるための選別作業は、養殖貝の破損を防止するため手作業で行うのが理想的であるが、作業効率の向上と労力の軽減を図るため機械による選別作業が主流となっている。
【0003】
従来から使用される養殖貝の選別装置は多種多様であるが、貝を効率的に選別するため板に中型以下の養殖貝が落下する孔を多数開けた篩板と、小型の養殖貝が落下する孔を多数開けた篩板とを上下に取付けた選別台を形成し、該選別台の入口側を高く出口側を低く傾斜させて位置し、該選別台の上方に養殖貝を収容するホッパーを取付けて形成してある。
【0004】
前記選別台を、駆動源から伝動したプーリーに支持腕の一端を偏心させて軸支し、他端を前記選別台に枢動可能に軸支し、前記プーリーの回転による偏心運動で選別台を揺動させることにより篩板上の養殖貝を移動させながら所定大きさの孔から落下させて選別する選別装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−256629号
【特許文献2】実公平8−10412号
【0006】
前記した選別装置は、いずれも選別台の入口側を高く出口側を低くして全体を傾斜させて位置し、駆動源からの揺動手段を入口側に設け、下方側を選別装置の基台に支持して形成してある。したがって、前記選別台の振動は、上方側が強く大きく振動し、下方側は基台に支持しているだけであるため小さく振動する。一方、選別する養殖貝は、大きさ、形状、表面に付着物があるものなど多様であることから、それぞれ養殖貝の摩擦抵抗が相違する。
【0007】
したがって、選別台上を移動する養殖貝の移動速度が不揃いで一定しないため、養殖貝同士が重なりやすく所定の穴から落ちにくいため、貝の選別を効果的に行うことが困難である。また、選別台に取付けた篩板の傾斜角度が大きいため、移動する養殖貝Hが図13に示すごとく、落下する途中で孔に挟まりやすい。孔に嵌った養殖貝は選別台の振動によりさらに強く嵌って抜けにくい。
【0008】
養殖貝が次々と孔に嵌ると、他の養殖貝の移動を邪魔し養殖貝の流れが悪くなり、且つ、多数の選別孔が塞がると小さな貝が選別されずに通過してしまい選別効率が落ちる原因になる。また、孔に嵌まった養殖貝は、振動により強く嵌ってしまうため取り出し難く、無理に取り出すと養殖貝が欠けたり、割れたりして出荷する貝の歩留まりが悪くなるなどの問題点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、養殖貝を選別する選別台の傾斜角度を水平または緩やかな傾斜にすることにより、移動する貝の速さを緩やかにして養殖貝同士の衝突による傷付きを防止すると共に、養殖貝が選別孔に嵌まるのを防止することにより、養殖貝の流れを良くして選別効率の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明は、基枠2の一側に設けた駆動装置を構成する駆動軸7に取付けた少なくとも1以上の駆動輪9と、養殖貝Hを収納するホッパー31を上方に設け、下方に養殖貝を選別するための複数の篩板25、27を取付けた選別20と、前記基枠2の幅方向に位置した一対の回転軸12、12の両端にそれぞれ取付けた作動輪13、13の偏心位置に揺動アーム17、17の一端を偏心軸14で枢動可能にそれぞれ軸支し、揺動アーム17、17の他端を選別台20の側面にそれぞれ固着して取付け、前記作動軸13の回転により偏心軸14を中心に揺動アーム17、17が偏心運動して選別台20を水平方向の往復動と上下動をしてホッパー31内の養殖貝Hを選別台20の入口側に落下させて揺動させながら出口方向に移動させてそれぞれ第1、2篩板25、27で養殖貝Hの大きさを選別して排出する揺動機構Uと、前記駆動輪9と同一側に位置した作動輪13a、13bとの間に伝達手段Tを取付けて前記揺動機構Uを作動させて選別台20を揺動可能に形成したことを特徴とする養殖貝の選別装置。
以上
【0011】
したがって、前記選別装置1は、養殖貝Hを選別する選別台20と、基枠2に軸承した一対の回転軸12の両端にそれぞれ軸支した作動輪13との間に揺動機構Uを取付けて養殖貝をスムースに入口側から出口側に移動させながら所定の孔にそれぞれ落下させて効率的に選別することができる。また、揺動機構Uが4本の揺動アーム17、17によって選別台20を水平方向の往復動と上下動による揺動運動をさせることにより、養殖貝Hが歩進移動をするので孔に詰まるおそれがなくスムースに養殖貝が移動して選別効率を高めることができる。選別台20に取付けたホッパー31は、選別する貝の量または大きさなどにより、後方に設けた調節手段Vで傾斜角度を調節することにより、ホッパー内の養殖貝Hの移動をスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明にかかる選別装置の平面図である。
図2】選別装置の側面図である。
図3図2のA―A線断面図である。
図4図2のB―B線断面図である。
図5図2のC―C線断面図である。
図6】選別台の要部拡大断面図である。
図7】ホッパーの要部拡大側面図である。
図8】選別台の第2実施例を示す側面図である
図9】選別台の第2実施例を示す正面図である
図10】選別台の第3実施例を示す側面図である
図11】選別台に取付けた駆動装置の第2実施例を示す側面図である。
図12】揺動機構によって揺動する養殖貝の移動状態を示す説明図である。 イ 偏心軸が最上位置に回動したときの状態を示す説明図。 ロ 偏心軸が作動軸の軸心と並行な最前進位置の状態を示す説明図。 ハ 偏心軸が最下位置に降下した動作で、篩板上の貝が浮いて前進位置に留まった状態を示す説明図。 ニ 偏心軸が最下位置から作動軸の軸心と並行な最後退位置に上昇し、貝は移動した篩板上の最前進位置のまま上昇した状態を示す説明図である。
図13】従来の篩板の孔に養殖貝が嵌った状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明にかかる選別装置の平面図、図2は選別装置の側面図、図3図2のA―A線断面図、図4図2のB―B線断面図、図5図2のC―C線断面図、図6は選別台の要部拡大断面図、図7はホッパーの要部拡大側面図である。本発明に係る選別装置1は、左右方向を長尺に形成した基枠2の一側中央に設けた台部3に駆動装置Sを取付け、前記基枠2の短尺方向にそれぞれ軸承した一対の回転軸12の両端に取付けた作動輪13で、前記駆動装置Sと同じ側の作動輪13a、13bと駆動輪9a、9bとを伝達手段Tで連結し、前記基枠2の上方に位置した養殖貝Hを選別するための選別台20と、前記回転軸12の両端に取付けた作動輪13との間を揺動手段Uで連結して選別台20を揺動可能に形成してある。
【0014】
前記駆動装置Sは、図1、2、3、5に示すごとく、駆動源5たるモーターから減速機6を介して回転する駆動軸7の先端に、複数の駆動輪9a、9bを軸着して形成してある。前記駆動輪9a、9bはスプロケットまたはプーリーまたは歯車などからなり、前記駆動装置Sの左右方向で基枠2の幅方向(短尺方向)に位置した一対の回転軸12の両端に取付けた作動輪13のうち、前記駆動輪9側に位置した作動輪13a、13bをスプロケットまたはプーリーまたは歯車などで形成し、伝達手段Tであるチェーンまたはベルト或いは歯車などで連結して回転軸12を駆動させてある。
【0015】
前記選別台20は、図1〜4、6に示すごとく、長手方向に並行に位置させた一対の外枠21の内側に、断面コ字形の内枠22をそれぞれ上下方向に位置し、該内枠と内枠との間に篩板を挿通する溝部23を上下方向に複数設けて形成してある。
上側溝部23aに中型以下の養殖貝Hが落下する多数の孔26を有した第1篩板25を挿通し、下方の溝部23bに小型の養殖貝Hが落下する多数の孔28を有した第2篩板27を挿通し、前記外枠21の上方に多数の養殖貝Hを収納するホッパー31を取付けてある。
【0016】
前記選別台20は、図2、3に示すごとく、入口側の端面に前記第1、2篩板の出し入れと、該篩板が揺動したときに移動するのを防止するためのストッパーを兼ねた開閉板29を開閉可能に取付け、前記選別台20の入口側下面および出口側下面と各段の篩板25、27の出口側に、養殖貝をスムースに排出するためのガイドシューター30a、30b、30cをそれぞれ取付けてある。
【0017】
前記選別台20の上方に取付けたホッパー31は、開口部32を選別台20の入口付近に位置し、後方を開口部32より高い位置に傾斜させて位置し、側面を支持片34と後部支持片35でそれぞれ軸支して固定し、前記ホッパー31の後方部分を支持する後部支持片35にホッパーの傾斜角度を可変させて養殖貝の流量を調節する調節手段Vを取付け、ホッパー31の開口部32に、養殖貝の落下流量を調節する制御板38を枢動可能に取付けてある。
【0018】
前記ホッパー31に設けた調節手段Vは、図7に示すごとく、ホッパー31の前方両側面に設けた係止軸36aと支持片34とを枢動可能に軸支し、後方係止軸36bと後部支持片35の垂直面の上下方向に穿った複数の小孔37とを着脱可能に軸支することにより、ホッパー内の養殖貝の量または大きさなどにより、ホッパーの傾斜角度を調節して養殖貝の落下流量を調節可能に形成してある。
【0019】
前記ホッパー31の開口部32に取付けた制御板38は、開口部32の上方両側に設けた係止部32aに制御板38を枢動可能に軸支してある。制御板38は、ホッパー31の傾斜角度にあわせて枢動し、傾斜角度により多数の養殖貝が一度に落下するのを防止して定量の養殖貝をスムーズに入口方向に落下させることができる。
【0020】
前記選別台20と作動輪13との間に設けた揺動機構Uは、図2、4、5に示すごとく、回転軸12の両端に取付けた4個の作動輪13の偏心位置にそれぞれ軸支した偏心軸14に揺動アーム17の一端を枢動可能に取付け、他端を外枠21の側面にそれぞれ固定してなり、前記作動輪13の回転により偏心軸14に軸支した4本の揺動アーム17が偏心運動して選別台20とホッパー31が水平方向の往復動と上下動して図2に示すごとく、ホッパー31に収容した養殖貝を揺動させながら移動させて篩板25、27上の入口側に落下させる。
【0021】
選別台20の入口側に落下した養殖貝Hは、図12に示すごとく、選別台20が水平方向の往復動と上下動をすることにより、篩板25、27上の養殖貝Hは、篩板に押付けられて水平方向に移動、移動した位置で留まり、次いで篩板が後退、さらに篩板が押し上げる動作を繰返しながら出口方向に移動し、第1、2篩板25、27の孔26、28からそれぞれ落下して適宜養殖貝Hの大きさにより篩い分けられて排出可能に形成してある。
【0022】
前記選別台20に設けた各ガイドシューター30は、選別された養殖貝が所定の落下地点に用意した収容容器40に落ちるようにガイドし、落下地点にそれぞれ配置した収容容器40に傷付くことなく効率よく回収することができる。また、選別装置1の選別台20上には、養殖貝Hの洗浄と移動を容易にするためポンプにより揚水した海水を選別台上に噴射するための洗浄装置(図示せず)を取付けてもよい。
【0023】
また、選別台20の第2実施例として、図8、9に示すごとく、4個の揺動アーム17のそれぞれ一端を作動輪13の偏心位置に軸支した偏心軸14に枢動可能に軸支し、他端を外枠21の側面にそれぞれ固定した選別台20において、外枠21の上方四隅に設けた筋片19aと、基枠2の上方内側四隅に設けた係止片19bとの間にそれぞればね18を取付けて形成してある。
【0024】
選別台20の四隅に取付けたばね18で選別台20を上方に引っ張ることにより、選別台20に大量の養殖貝Hが戴置されて重くなった場合でも、揺動アーム17の負担を軽減して偏心運動をスムースに行うことができるので選別作業を効率よく行うことができる。
【0025】
図10は選別台20の第3実施例で、選別台を構成する外枠21の下面四隅と、基枠2の上方内側四隅に設けた係止片19bとの間にそれぞればね18を取付けて選別台を支持させてある。
【0026】
選別台20の四隅をばね18で弾発させて支持することにより、選別台20に大量の養殖貝Hが戴置されて重くなった場合でも揺動アーム17にかかる上下動の負担を軽減して偏心運動をスムースに行うことができるので選別作業を効率よく行うことができる。
【0027】
図11は前記駆動装置Sの第2の実施例で、基枠2の軸受部11に軸承された一対の回転軸12の片側作動輪13a、13bにそれぞれ一台づつ駆動装置Sを取付けて形成してある。駆動輪9aと作動輪13aを近接させて伝達手段Tの間隔を短くすることにより、駆動源たるモーターを一台で二本の回転軸を駆動させるより、各回転軸にそれぞれ駆動源を取付けることによりモーターの負担を軽くできるのでモーターを小型軽量化することができて経済的である。
【0028】
以下、本発明に係る選別装置1の作用について説明すると、選別作業工程は、海中から採取した出荷用の養殖貝Hをホッパー31に収容する。次いで、駆動装置Sの駆動源5を作動させて駆動軸7に軸支した駆動輪9から伝達手段Tを介して作動輪13を回転させることにより、作動輪13と選別台20との間に設けた揺動機構Uで選別台20を揺動させる。
【0029】
前記選別台20の揺動機構Uによる揺動運動は、図12イに示すごとく、作動輪13が回転しで偏心軸14が最上部位置Wにくると、篩板25上の貝Hは矢印に示すごとく、最後退位置Yの地点から最上部位置Wの位置に押し上げらながら前進する。
【0030】
次いで、図12ロに示すごとく、偏心軸14が回転して作動軸13の軸心と並行な同一水平面に位置に移動すると、篩板25と貝Hは共に水平方向に前進しながら降下して最前進位置Xに移動する。
【0031】
さらに、図12ハに示すごとく、偏心軸14が回動して最下位置に降下すると、篩板25は降下しながら図12イの最上位Wと同じ位置の最下位置Zに後退する。この篩板25が降下する際に篩板が急激に降下するため、篩板上の貝Hは一時的に宙に浮いてそのまま最前進位置Xに留まる。
【0032】
さらにまた、図12ニに示すごとく、偏心軸14がさらに回転して作動軸13の軸心と並行な同一水平面に位置する最後退位置Yに上昇しながら後退し、最前進位置Xに留まった貝Hは、篩板が後退した位置の最前進位置Xで篩板とともに上昇して前記最上位置Wに前進移動する(図12イ)。
【0033】
上記したごとく、作動軸13の一回転で揺動機構Uにより選別台20が最後退位置Yから最前進位置Xに並行移動する往復運動と、最高位置Wと最低位置Zへの上下運動杜からなる揺動運動を繰返すことにより、養殖貝が最後退位置Yから最上位置Wを経て最前進位置Xに移動し、篩板だけがまた最後退位置Yに移動する動作を繰返すことにより貝Hが歩進運動をしながら前進移動し、第1、2篩板25、27の孔26、28により貝の大きさが適宜選別されてそれぞれ落下して排出可能に形成してある。
【0034】
移動する大型貝は、第1篩板25の孔26から落下せずに出口側に到達して第1ガイドシューター30aから落下し、中型、小型の養殖貝Hはそれぞれ第1篩板25上を移動しながら孔26でふるい落とされて第2篩板27に落下し、中型の養殖貝は、そのまま第2篩板27上を出口まで移動して第2ガイドシューター30bから収容容器40に収容される。さらに小型の養殖貝Hは第2篩板27の孔28でさらにふるい落とされて小型貝用の第3ガイドシューター30cから収容容器40に収容される。
【0035】
したがって、選別台20を水平または出口側に少し傾斜させて揺動機構Uに取付けた選別台を揺動運動させることにより、貝がスムースに移動し、また、第1、2篩板25、27上を移動する養殖貝Hが揺動により跳ねたり踊ったりせず水平状態のまま移動するため、篩板の孔に嵌ったりすることなく移動させることができる。
【0036】
万一、貝が孔に嵌った場合でも偏心運動の動作、図12のロからハに移動する水平方向に後退しながら降下する運動により貝が孔から離脱させることができるので、貝が孔に嵌ったままの状態になる現象を少なくすることができるので、選別孔に貝が詰まって小さい貝が選別されずに通過するのを防止でき、また、篩板上を移動する養殖貝が重なり合って詰まることなくスムースに移動して選別作業を効率よく行うことができる。
【0037】
さらには、選別台20が水平方向の往復動と上下動をするため、養殖貝Hが選別台20上を揺動しながら移動する際、貝が跳ねたり踊ったりせず水平状態のまま移動させることができるので、貝と貝がぶつかって割れたりひびが入って破損するのを防止することができる。
【0038】
図8、9、10に示すごとく、前記選別台20の四隅を上からばね18で引っ張たり、選別台20の下面の四隅にばね18を取付けて弾発支持させることにより、大量の養殖貝Hがホッパー31に戴置されて選別台20が重くなった場合でも、前記ばね18の弾発力により選別台20の上下動を軽減することにより、揺動アーム17の負担が軽減されて偏心運動をスムースに行うことができるので選別作業を効率よく行うことができる。
【0039】
図11に示すごとく、前記選別台20を揺動させる駆動装置Sを作動輪13にそれぞれ取付けて揺動機構Uを作動させることにより、モーターの負担が軽くすることができるのでモーターを小型軽量化することができるので経済的である。
【符号の説明】
【0040】
1 選別装置
2 基枠
3 台部
5 駆動源
6 減速機
7 駆動軸
9 駆動輪
12 回転軸
13 作動輪
14 偏心軸
17 揺動アーム
18 引張りばね
19a 支持片
19b 係止片
20 選別台
21 外枠
22 内枠
23 溝部
25 第1篩板
26 孔
27 第2篩板
28 孔
29 開閉板
30 ガイドシューター
31 ホッパー
32 開口部
33 係止部
34 支持片
35 後部支持片
36 係止軸
37 小孔
38 制御板
40 収容容器
H 養殖貝
S 駆動装置
T 伝達手段
U 揺動機構
V 調節手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13