(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照してより詳しく説明する。
【0030】
図面から見るように、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、ボディー10、陷沒部20、流入ホール30、流出ホール40、凹部21、係止部11、そして、シリコンパッキング50を含んでなる。
【0031】
前記ボディー10は、鍋本体Pの開口部を覆って閉鎖することによって、食べ物の調理時に、本体P内部を高温、高圧の状態を保持させ、水蒸気の過度な放出を防止する。
【0032】
前記ボディー10は、食べ物の調理時に、本体P内部の調理状況をユーザが確認できるように、強化ガラスのような透明な材質からなることが望ましい。
【0033】
前記ボディー10は、凸状にラウンド状からなって、本体P開口部と結合される縁部を除いた残りの部分は、本体P上端よりも高く配置させて、調理時に沸いて沸騰する食べ物(沸いて表面から飛ぶ水や、飛ぶ水に混じられた食べ物材料など)が、ボディー10の内面に衝突して打たないようにする。
【0034】
また、食べ物の調理時に発生する蒸気と泡などを流入ホール30があるボディー10の内面の中央部に誘導させて、蒸気や泡がボディー10と結合された蓋Lの縁部に加える圧力を減らし、隙間を通じて漏れることを予防することが望ましい。
【0035】
前記陷沒部20は、前記ボディー10の中央部から下部に陷沒して空間を形成し、前記流入ホール30と流出ホール40は、それぞれ前記陷沒部20の上部と下部とに形成されて、前記本体Pから発生した蒸気を流入されて一時保存し、流入された蒸気が液化された液滴を本体Pに流出させる。
【0036】
前記陷沒部20がボディー10の中央部に形成されることは、前述したように、凸状にラウンド状のボディー10の内面を乗って調理時に発生する蒸気や泡などが陷沒部20に自然に誘導され、流入ホール30を通じて陷沒部20の内部に流入させるためである。
【0037】
また、蒸気や泡などが自然に陷沒部20に誘導されて、陷沒部20の内部に流出されることによって、本体Pと結合されるボディー10の縁部に加えられる圧力を減らして、蓋Lの持ち上がりを防止する。
【0038】
そして、蓋Lのガタガタは、蓋Lの縁部に加えられる圧力が一定に均衡を保持することができず、本体P内部から加えられる圧力が低い部位のボディー10の縁部が持ち上げられることで発生するが、前記陷沒部20をボディー10の中央部に形成して、液化された蒸気の液滴を本体P中央に流入させることによって、本体Pに流入される液滴によってボディー10の縁部全体のうちから特定部位に加えられる蒸気圧力がさらに大きく影響を受けないようにして、ボディー10の縁部全体の蒸気圧力を一定に保持させる。
【0039】
前記陷沒部20の底は、前記ボディー10の縁部を連結する仮想の直線よりも上に配置させて、本体Pと結合時に、本体P内部に配されないようにすることが望ましい。
【0040】
前記陷沒部20は、前記本体Pから発生した蒸気を流入されて一時保存する空間であって、多様な形状からなりうるが、図面のように、中央の内径が長く、上下に行きながら内径が次第に小さくなる壷型の構造が望ましい。
【0041】
本発明は、本体Pから排出されて陷沒部20に流入された蒸気を外部に放出させず、蒸気が外部空気と接触して液化され、本体P内部の蒸気よりも温度が低い液滴を陷沒部20から流出して、本体Pに再流入させて、蓋Lの持ち上がりや食べ物の溢れ出しを防止する方式なので、本体Pから流入された蒸気が外部に放出されて消滅することを最小化する必要があり、このために、蒸気は、陷沒部20から下部に向けて排出されることが望ましい。
【0042】
これにより、前記陷沒部20は、壷型の構造からなり、前記流入ホール30は、壷型の構造の陷沒部20の上部に形成されて自然的に流入ホール30が下部に向けて形成されたものである。
【0043】
また、流入ホール30を通じて陷沒部20に流入されるものには、純粋な蒸気だけではなく、泡もあるが、流入される泡は、粘性のような性質によって流入ホール30を通じて流入されながら、即時裂けながら液滴になるものもあるが、流入されてもしばらく泡状態を保持するものもある。
【0044】
前記陷沒部20に流入されてもしばらく泡状態を保持する時に流入される泡が裂ける泡よりも多ければ、泡は陷沒部20を満たし、増加しながら、終局には陷沒部20を外れて溢れる。
【0045】
これにより、本発明は、陷沒部20の空間をより広く確保して泡が溢れる時期を延ばすように、陷沒部20を中央の内径が長い壷型の構造からなる。
【0046】
そして、前記陷沒部20の底には、下部に向けて凹状の凹部21が形成されており、前記凹部21には、前記流出ホール40が形成されている。
【0047】
前記凹部21は、前記陷沒部20で形成される蒸気の液化された液滴が集中して集まるようにし、集まった液滴が流出ホール40を通じて日時により多量の液滴を本体Pに流出させる。
【0048】
実験の結果、陷沒部20の底に別途の凹部21を形成していない場合には、本体Pから発生する泡が陷沒部20の底に形成されている流出ホール40を塞いで、陷沒部20から生成された蒸気の液滴が円滑に流出ホール40を通じて本体Pに流入されない状況が度々発生したが、凹部21を陷沒部20の底に別途に形成した時には、泡によって凹部21に形成された流出ホール40が詰まる現象が発生せず、蒸気の液滴が円滑に本体Pに排出された。
【0049】
前記流入ホール30と流出ホール40は、それぞれ前記陷沒部20の上部と下部とに形成され、本体Pから蒸気を流入され、該流入されて液化された蒸気の液滴を本体Pに排出させる。
【0050】
前記流入ホール30を通じて陷沒部20に流入された蒸気は、冷たい外部空気と接触して液化され、同時に温度が低くなる。流出ホール40を通じて本体Pに流出されるまで本体P内部の蒸気の温度よりも1〜2℃以上低くなる。
【0051】
そして、このように温度が低くなった蒸気の液滴は流出されて、本体Pに再流入されながら、本体P内部に生成されている泡を破裂させて除去し、本体P上部の蒸気温度を少し低めて、内部の蒸気圧を落として、蓋Lのガタガタや蓋Lと本体P開口部との間に食べ物が溢れ出すことを防止する。
【0052】
前記流出ホール40は、液滴が円滑に排出されるように陷沒部20の底に形成されるが、底が偏平な時には、本体Pで沸く食べ物が沸騰して、陷沒部20の底に張り付いて流出ホール40を塞ぐ危険がある。
【0053】
これにより、前記流出ホール40は、食べ物が容易に貼り付かない位置に形成される必要があり、このような必要に応じて、前記流出ホール40は、前記凹部21の側面に形成することが望ましい。
【0054】
前記ボディー10の縁部には、前記本体Pの内面に挿入され、開口部の上端フレームに引っ掛かる段付けられた係止部11が備えられ、前記係止部11には、前記本体Pの内面に密着されるシリコンパッキング50が結合される。
【0055】
前記係止部11は、前記ボディー10の端部を取り囲んで結合するフレームが形成を行い、係止部11で前記本体Pの内面に挿入される部位には、シリコンパッキング50の一部が載置される載置溝12が形成されている。
【0056】
そして、前記シリコンパッキング50の内部には、膨張空間部51が形成されている。
【0057】
前記膨張空間部51には、熱による体積膨張率が大きなガスが内蔵される。一般的には、空気が満たされる。
【0058】
そして、係止部11に結合されている前記シリコンパッキング50の外径は、前記本体Pの内径よりは短い。そうして、シリコンパッキング50による妨害なしに、蓋Lは、前記本体Pに容易に結合される。
【0059】
しかし、調理時に、本体P内部の温度上昇によってシリコンパッキング50に熱が伝達されれば、前記膨張空間部51が膨張を行って、シリコンパッキング50の外径を前記本体Pの内径よりも長くする。そうして、本体Pの内径を越えて伸びた部分は、本体Pの内面に加圧密着されて隙間を無くし、本体Pに強く結合されて、蓋Lがガタガタすることを防止する。
【0060】
このように、係止部11を通じて内部気圧を高めば、本体P内部に生成されている泡を破裂させて除去しやすい。
【0061】
すなわち、水が沸くということは、外部の気圧と同じになるということであって、沸騰する。
【0062】
通常、地面では、ほぼ1気圧であり、これは、水が沸く温度は摂氏100℃である。しかし、気圧が低い高い山でお湯を沸かす時に、沸く温度は100℃以下になる。
【0063】
一方、本体P内部の温度上昇によって水が沸き始めれば、内部の泡が形成される。泡は、内容物と溶解されて一定の粘性を有する。それによって、純粋な水よりは泡が長く存在する。
【0064】
一般的な鍋では、普通1気圧で沸き、この際に発生した泡が流出されても、外部の気圧が1気圧であるために、気圧差が少なくて泡がよく裂けない。
【0065】
しかし、係止部11を通じて蓋Lを本体Pに強く結合させれば、本体P内の水蒸気圧の上昇を通じて内部気圧を1気圧以上に高め、沸く温度は100℃以上になる。例えば、圧力炊飯器の場合、1.2気圧以上であり、それによって、水が沸く温度は120℃以上になる。
【0066】
このような沸く温度は、100℃以上で沸き、この際に発生した泡は、最小1気圧以上の状態で発生する。この際、泡は、陷沒部20の流入ホール30と流出ホール40との周りで蓋Lの内、外部気圧差によって多くの泡が裂けて水蒸気にいずれも変わる。
【0067】
したがって、係止部11を通じて内部気圧を高めば、本体P内部に生成されている泡を容易に破裂させて除去しやすい。
【0068】
一方、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図4に示したような変形構造を有しうる。
【0069】
すなわち、前記陷沒部20は、ボディー10の内部空間を隔壁16で区画して凹状に形成される。このような隔壁16は、前記ボディー10の内側に形成され、前記隔壁16の垂直面には、流入ホール30が形成される。このような流入ホール30側には、食べ物の調理時に発生する蒸気と泡などがボディー10の隔壁16の上部側の内部空間に流入される。
【0070】
また、前記隔壁16の底面には、流出ホール40が形成されるが、このような流出ホール40には、前記本体Pから流入ホール30側に流入された蒸気を液化されて形成された液滴が本体P側に落下して回収される。
【0071】
そして、前記陷沒部20が形成された前記ボディー10には、蒸気排出ホール14がボディー10に貫設されて、前記ボディー10の外側に出る。
【0072】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図5に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0073】
すなわち、前記陷沒部20は、ボディー10の内部空間を水平に横切る第1隔壁112と、前記第1隔壁112上で凹状に形成された第2隔壁113と、に区画して形成される。
【0074】
このような第1隔壁112には、流入ホール30が上下方向に貫設され、前記第2隔壁113の底面には、流出ホール40が形成される。
【0075】
そして、前記陷沒部20が形成された前記ボディー10の中央には、蒸気排出ホール14がボディー10に貫設される。このような流入ホール30と、流出ホール40及び蒸気排出ホール14との機能は、前記と同一である。
【0076】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図6に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0077】
すなわち、前記陷沒部20は、ボディー10の内部空間を水平に横切る水平壁23に区画して形成される。
【0078】
このような水平壁23には、流入ホール30と流出ホール40とが一定間隔離れて上下に貫設され、前記陷沒部20が形成された前記ボディー10の中央には、蒸気排出ホール14がボディー10に貫設される。このような構造で、流入ホール30と流出ホール40は、互いに同様に機能する。すなわち、流入ホール30と流出ホール40とを通じて蒸気が上向きに移動し、液滴は下向きに移動する。
【0079】
そして、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図7に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0080】
すなわち、前記陷沒部20は、ボディー10の中央部に凹状に形成され、陷沒部20の底には、流出ホール40が形成され、前記陷沒部20が形成された前記ボディー10の中央には、蒸気排出ホール14が形成される。
【0081】
また、前記陷沒部20の一側には、ボディー10の上部に突出した
【数2】
状の蒸気管25が形成され、前記蒸気管25の先端には、前記陷沒部20側に流入ホール30が形成された構造である。
【0082】
このような蒸気管25は、ボディー10の上部側に突出して、その先端の流入ホール30が陷沒部20側に向けることによって、流入ホール30から排出された蒸気と泡は、陷沒部20側に移動する。
【0083】
また、前記陷沒部20から凝縮された蒸気は、その一部が蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0084】
そして、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図8に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0085】
すなわち、前記陷沒部20は、ボディー10の中央部に上部は狭く、下部は広い断面で凹状に形成され、陷沒部20の底には、流出ホール40が形成され、前記陷沒部20が形成された前記ボディー10の中央には、蒸気排出ホール14が形成される。
【0086】
このような陷沒部20の側壁には、前記流出ホール40側に一定角度θ下向きに傾いた流入ホール30が形成された構造である。
【0087】
このような構造では、前記流入ホール30が下向きに傾斜形成されることによって、鍋本体Pから排出される蒸気と泡は、下向きに陷沒部20側に向けるようになって、外部に流出されることを最小化することができて、有利である。
【0088】
そして、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図9に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0089】
このような変形構造では、前述した陷沒部20の代わりに、ボディー10の上部側に形成された突出した構造である。
【0090】
すなわち、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を備える。
【0091】
そして、前記ボディー10で上部の一側には、第1突出部33を形成するが、このような第1突出部33は、ボディー10の上部側に凸状に形成され、その上端には、蒸気排出ホール14を形成する。
【0092】
また、前記ボディー10で第1突出部33に隣接して第2突出部35を形成するが、このような第2突出部35は、上部に凸状に形成された
【数3】
状の管路構造からなる。
【0093】
このような第2突出部35の上端には、第1突出部33側に向けて流入ホール30が形成されて、鍋本体Pから生成される蒸気を第1突出部33側に流入させる。
【0094】
そして、前記第1突出部33の下部には、流出ホール40を備え、このような流出ホール40は、前記ボディー10に貫設され、蒸気が液化された液滴を前記本体Pに流出させる。
【0095】
このような構造では、第2突出部35の流入ホール30を通じて泡と蒸気とが第1突出部33側に移動し、第1突出部33内で一部の蒸気は、蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0096】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図10に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。
【0097】
このような変形構造でも、ボディー10の上部側に形成された突出部37を備える。
【0098】
すなわち、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を備え、前記ボディー10の中央から上部に凸状に形成された突出部37を形成する。
【0099】
このような突出部37は、リング型空間43を形成し、前記リング型空間43によって取り囲まれた中央空間45を備え、前記中央空間45の上端部には、蒸気排出ホール14を形成する。
【0100】
また、前記突出部37のリング型空間43を形成する内面壁には、多数の流入ホール30が形成されて、前記鍋本体Pから生成される蒸気を中央空間45側に流入させる。
【0101】
そして、前記突出部の底面で前記ボディー10に貫設され、蒸気が液化された液滴を前記中央空間45から本体Pに流出させる流出ホール40を含んでなる。
【0102】
このような構造では、突出部の多数の流入ホール30を通じて泡と蒸気とが中央空間45側に移動し、一部の蒸気は、蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、中央空間45の底面に形成された流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0103】
一方、前記ボディー10は、
図3に示したように、その縁部に前記鍋本体Pの内面に挿入されて引っ掛かる係止部11が形成され、前記係止部11には、内部に熱に膨張される膨張空間部51が形成されているシリコンパッキング50が備えられて、蓋Lが本体Pに強く結合され、ガタガタすることを防止する。
【0104】
このように、係止部11を通じて内部気圧を高めば、本体P内部に生成されている泡を破裂させて除去しやすい。
【0105】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図11に示したようなさらに他の変形構造を有しうる。このような構造は、前記ボディー10とは異なる別途の塞ぎ板60を備えたものである。すなわち、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を備え、前記ボディー10の中央を上下に貫通して、蒸気排出ホール14が形成される。
【0106】
そして、前記鍋本体Pの上端フレームに形成された拡張段差62に外側フレーム64が亙って支持される塞ぎ板60を備えるが、このような塞ぎ板60は、鍋本体Pの断面に一致する断面、例えば、円形断面で形成される。
【0107】
また、流入ホール30は、前記塞ぎ板60上に上下に貫設されて、鍋本体Pから生成される蒸気を塞ぎ板60の上部側ボディー10空間に流入させる。
【0108】
そして、流出ホール40は、前記塞ぎ板60上で流入ホール30に一定間隔離れて上下に貫設され、前記塞ぎ板60の上部側ボディー10空間から蒸気が液化された液滴を前記本体Pに流出させる。
【0109】
このような構造は、前記鍋本体Pの上端フレームに形成された拡張段差62に塞ぎ板60の外側フレーム64を亙って固定し、ボディー10を覆えば、鍋本体Pが塞ぎ板60によって区画される。
【0110】
このような構造で、塞ぎ板60に設けられた流入ホール30と流出ホール40は、互いに同様に機能する。すなわち、流入ホール30と流出ホール40とを通じて蒸気が上向きに移動し、液滴は下向きに移動する。このような塞ぎ板60の構造は、ボディー10と塞ぎ板60とが分離された別個の構成品であるために、使用後、掃除作業が便利であって、有利なものである。
【0111】
図12には、このような塞ぎ板60の変形構造が示されている。
【0112】
すなわち、前記塞ぎ板60は、中央部に下部側に凹溝部70が形成され、前記凹溝部70の底には、流出ホール40が形成される。そして、前記凹溝部70の側壁には、流入ホール30が形成された構造である。
【0113】
このような構造では、前記流入ホール30を通じて泡と蒸気とが凹溝部70の内部に流入され、一部の蒸気は、ボディー10に形成された蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、凹溝部70の底面に形成された流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0114】
図13には、このような塞ぎ板60の他の変形構造が示されている。
【0115】
すなわち、前記塞ぎ板60は、中央部に上部側に凸部80が突設され、前記塞ぎ板60には、流出ホール40が形成され、前記凸部80の側壁には、流入ホール30が形成されて、流出ホール40よりも高く形成された構造である。
【0116】
このような構造でも、前記流入ホール30を通じて泡と蒸気とが塞ぎ板60の上部に流入され、一部の蒸気は、ボディー10に形成された蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、塞ぎ板60に形成された流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0117】
図14には、このような塞ぎ板60のさらに他の変形構造が示されている。
【0118】
すなわち、前記塞ぎ板60は、中央部に下部側に凹溝部70が形成され、前記凹溝部70の底には、流出ホール40が形成され、前記塞ぎ板60には、流入ホール30が形成された構造である。
【0119】
このような構造では、前記塞ぎ板60の流入ホール30を通じて泡と蒸気とが凹溝部70の内部に流入され、一部の蒸気は、ボディー10に形成された蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、凹溝部70の底面に形成された流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0120】
図15には、このような塞ぎ板60のさらに他の変形構造が示されている。
【0121】
すなわち、前記塞ぎ板60は、中央部に上部側に凸部80が突設され、前記塞ぎ板60には、流出ホール40が形成され、前記凸部80の上部面には、流入ホール30が形成された構造である。
【0122】
このような構造でも、前記凸部80の流入ホール30を通じて泡と蒸気とが塞ぎ板60の上部に流入され、一部の蒸気は、ボディー10に形成された蒸気排出ホール14を通じて外部に排出され、凝縮された液滴は、塞ぎ板60に形成された流出ホール40を通じて鍋本体Pに回収される。
【0123】
一方、前記塞ぎ板60は、その外側フレーム64に前記鍋本体Pの上端フレームに支持されるシリコンパッキング50が備えられ、前記シリコンパッキング50には、その内部に熱に膨張される膨張空間部が形成されている構造からなりうる。
【0124】
すなわち、前記塞ぎ板60の外側フレーム64に設けられたシリコンパッキング50を前記鍋本体Pの上端フレームに形成された拡張段差62に載せ、ボディー10を
図11のように、鍋本体Pに固定させれば、前記シリコンパッキング50は圧着されて、鍋本体P内部を外部に対して効果的に密封する。
【0125】
このような塞ぎ板60の構造は、バルブ本体Pの内部気圧を高め、それによって、本体P内部に生成されている泡を破裂させて除去しやすい。
【0126】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図16及び
図17に示したように、前記ボディー10の蒸気排出ホール14の一側に開閉可能な蓋90が装着されて、蒸気圧によって開かれ、蒸気圧が解消されれば、自重によって陷沒部20の蒸気排出ホール14を閉めるように構成することができる。
【0127】
このような蓋90の開閉構造では、蒸気の外部流出を効果的に防止して、蒸気の回収率を大きく高め、外部から陷沒部20またはボディー10の内側空間に異物が流入されて汚染されることを効果的に防止することができる。
【0128】
また、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図18及び
図19に示したように、陷沒部20に形成された前記流入ホール30と流出ホール40は、上下に多数形成された構造である。
【0129】
このような構造では、前記流入ホール30と流出ホール40とを形成する穴のうちから下部側の穴を通じて泡と水との出入りが先になされ、この過程で、下部側の穴、すなわち、流入ホール30と流出ホール40は、泡と内容物Kとによって先に詰まる。
【0130】
このように、下部側の流入ホール30と流出ホール40とが詰まれば、順次にその上部側の穴、すなわち、流入ホール30と流出ホール40とを通じて蒸気と水との出入りがなされることによって、長期間に亙って穴が泡と内容物Kとによって詰まらずに使われる。
【0131】
そして、本発明の溢れ防止用鍋蓋Lは、
図20及び
図21に示したように、前記流入ホール30は、陷沒部20の側壁の上部に形成され、前記流出ホール40は、陷沒部20の底に形成され、前記流出ホール40には、これを貫通して、その上端には十字状の係止フック110が形成され、その下端にはシリコンパッキング112が装着された昇降塞ぎ100が上下移動可能に装着された構造である。
【0132】
このような変形構造では、内容物が入れられた鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、昇降塞ぎ100が上昇してシリコンパッキング112が流出ホール40を塞ぎ、このような場合には、前記流入ホール30を通じて蒸気と泡とが陷沒部20側に排出される。
【0133】
そして、このように、前記陷沒部20の内部で蒸気と泡とが満ちれば、次第に冷却されて水に変換され、このような水は、流出ホール40を通じてシリコンパッキング112を押して昇降塞ぎ100を下降させ、シリコンパッキング112が前記流出ホール40を開放させることによって、水は、流出ホール40を通じて鍋の内部に復帰される。このような場合、水は十字状の係止フック112と流出ホール40との間の空間を通じて鍋の内部に復帰される。
【0134】
前記のように、本発明による溢れ防止用鍋蓋Lは、蓋の持ち上がりや食べ物の溢れ出しを効果的に防止し、溢れ防止のために導入される構成の構造が簡単であって、製造コストの上昇が最小化することができる。
【0135】
また、本発明によれば、蒸気の過度な排出を抑制して、高圧による食べ物の調理が可能であり、蒸気の過度な排出による調理時の水不足を効果的に予防することができる。
【0136】
一方、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図22に示したような変形構造を有しうる。
【0137】
すなわち、本発明の溢れ防止用蓋Lは、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を有する。
【0138】
そして、前記ボディー10の内側の下部に形成された陷沒部20を備えるが、このような陷沒部20は、その側壁の上部に流入ホール30が形成され、底に流出ホール40が形成された構造である。
【0139】
このような流入ホール30は、前記陷沒部20の内部に鍋本体Pから生成される蒸気が流入され、前記流出ホール40を通じては、蒸気が液化された液滴が前記陷沒部20から本体Pに流出される。
【0140】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、前記ボディー10に陷沒部20の上端フレームを固定及び分離可能に装着させる脱着部200を備える。
【0141】
このような脱着部200は、前記ボディー10の中央に形成された雌ネジ部210aと、前記陷沒部20の上端フレームの周りに形成された雄ネジ部210bと、からなって、前記ボディー10に対して陷沒部20をネジ式で装着及び分離させる。
【0142】
このように、本発明によれば、前記ボディー10から陷沒部20を脱着式で構成することによって、陷沒部20の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
【0143】
そして、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図23に示したように、前記流出ホール40には、これを貫通して、その上端には十字状の係止フック110が形成され、その下端にはシリコンパッキング112が装着された昇降塞ぎ100が上下移動可能に装着される。
【0144】
このような構造では、内容物が入れられた鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、昇降塞ぎ100が上昇してシリコンパッキング112が流出ホール40を塞ぎ、このような場合には、前記流入ホール30を通じて蒸気と泡とが陷沒部20側に排出される。
【0145】
そして、このように、前記陷沒部20の内部で蒸気と泡とが満ちれば、次第に冷却されて水に変換され、このような水は、流出ホール40を通じてシリコンパッキング112を押して昇降塞ぎ100を下降させ、シリコンパッキング112が前記流出ホール40を開放させることによって、水は、流出ホール40を通じて鍋の内部に復帰される。
【0146】
このような場合、水は、
図23で拡大図で示したように、十字状の係止フック110と流出ホール40との間の空間を通じて鍋の内部に復帰される。
【0147】
また、本発明は、
図24に示したように、前記流入ホール30を貫通して、一側には十字状の係止フック122が形成され、他側にはシリコンパッキング124が装着された水平塞ぎ120が左右移動可能に装着されることによって、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、水平塞ぎ120が一側に移動して流入ホール30を通じて蒸気と泡とが陷沒部20側に移動し、前記流入ホール30を通じる逆方向への蒸気と泡との移動を前記水平塞ぎ120が防止するように構成される。
【0148】
そして、前記流出ホール40にも、これを貫通して、その上端には十字状の係止フック110が形成され、その下端にはシリコンパッキング112が装着された昇降塞ぎ100が上下移動可能に装着されることによって、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、昇降塞ぎ100が上昇してシリコンパッキング112が流出ホール40を塞ぎ、前記流入ホール30を通じて蒸気と泡とが排出される。
【0149】
しかし、前記陷沒部20の内部で蒸気と泡とが水に変換されれば、前記昇降塞ぎ100が下降してシリコンパッキング112が前記流出ホール40を開放させることによって、水は、流出ホール40を通じて鍋の内部に復帰するように構成されたものである。
【0150】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図25に示したように、前記流入ホール30と流出ホール40は、それぞれ一側に開閉可能な第1及び第2蓋90a、90bが装着され、前記流入ホール30の第1蓋90aは、蒸気圧によって開かれ、蒸気圧が解消されれば、自重によって閉められ、前記流出ホール40の第2蓋90bは、蒸気圧によって閉められ、蒸気圧が解消されれば、自重によって開かれて、陷沒部20の水を鍋の内部に復帰させるように構成される。
【0151】
このような第1及び第2蓋90a、90bの構造では、流入ホール30及び流出ホール40を通じる蒸気の逆流を防止して、蒸気の回収率を大きく高めうる。
【0152】
そして、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図26に示したように、前記流入ホール30と流出ホール40は、上下に多数形成されて、下部側の穴を通じて泡と水との出入りがなされ、下部側の穴が泡と内容物とによって詰まれば、順次にその上部の穴を通じて蒸気と水との出入りがなされるように構成することができる。
【0153】
このような構造では、前記流入ホール30と流出ホール40とを形成する穴のうちから下部側の穴を通じて泡と水との出入りが先になされ、この過程で、下部側の穴、すなわち、流入ホール30と流出ホール40は、泡と内容物とによって先に詰まる。
【0154】
このように、下部側の流入ホール30と流出ホール40とが詰まれば、順次にその上部側の穴、すなわち、流入ホール30と流出ホール40とを通じて蒸気と水との出入りがなされることによって、長期間に亙って穴が泡と内容物とによって詰まらずに使われる。
【0155】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図27に示したように、前記流入ホール30と流出ホール40は、それぞれそれらを貫通して、一側には十字状の係止フック122が形成され、他側にはシリコンパッキング124が装着された第1及び第2水平塞ぎ120a、120bが左右移動可能に装着される。
【0156】
したがって、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、第1水平塞ぎ120aが一側に移動して流入ホール30を通じて蒸気と泡とが陷沒部20側に移動し、前記流入ホール30を通じる逆方向への蒸気と泡との移動を前記第1水平塞ぎ120aが防止し、前記流出ホール40には、これを貫通して、第2水平塞ぎ120bが、前記流入ホール30の第1水平塞ぎ120aとは逆方向にそれぞれ移動可能に装着されることによって、陷沒部20内の水が鍋の内側に復帰するように構成されたものである。
【0157】
このような構造でも、第1及び第2水平塞ぎ120a、120bが、前記流入ホール30及び流出ホール40を通じる蒸気または水の逆流を防止して、効果的な流れがなされるようにする。
【0158】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図28に示したように、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を備える。
【0159】
そして、前記ボディー10の内側の下部には、第1陷沒部320を備える。
【0160】
このような第1陷沒部320は、その上部に蒸気が流入される第1流入ホール330が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が流出される第1流出ホール340が形成される。
【0161】
また、前記ボディー10に対して第1陷沒部320の上端フレームを固定及び分離可能に装着させる第1脱着部200aを備える。
【0162】
このような第1脱着部200aは、前記ボディー10の中央下部側に形成された円形段差上の雄ネジ部220bと、前記第1陷沒部320の上端フレームの内側面の雌ネジ部220aと、からなって、脱着式の構造を有する。
【0163】
そして、本発明は、前記第1陷沒部320の外側で重畳して位置され、上部には、鍋本体Pから生成される蒸気が流入される第2流入ホール430が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が鍋に流出される第2流出ホール440が形成された第2陷沒部420を有する。
【0164】
また、前記第2陷沒部420の上端フレームを第1陷沒部320に固定及び分離可能に装着させる第2脱着部200bを含んで構成される。
このような第2脱着部200bは、第1陷沒部320の上端フレームの外側面の雄ネジ部230bと、前記第2陷沒部420の上端フレームの内側面の雌ネジ部230aと、からなって、それぞれ着脱自在に構成されたものである。
【0165】
このように、本発明によれば、前記ボディー10から第1陷沒部320を脱着式で構成し、第1陷沒部320に対して第2陷沒部420を脱着式で構成することによって、第1及び第2陷沒部320、420の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
そして、本発明は、前記第1陷沒部320の第1流出ホール340と前記第2陷沒部420の第2流出ホール440には、それぞれそれらを貫通して、その上端には十字状の係止フック110a、110bが形成され、その下端にはシリコンパッキング112a、112bが装着された第1及び第2昇降塞ぎ100a、100bが上下移動可能に装着される。
【0166】
したがって、本発明は、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、第2昇降塞ぎ100bが上昇してシリコンパッキング112bが第2流出ホール440を塞ぎ、前記第2流入ホール430を通じて蒸気と泡とが第2陷沒部420の内側に排出される。
【0167】
また、前記第2陷沒部420の内部圧力が次第に上昇すれば、第1昇降塞ぎ100aが上昇してシリコンパッキング112aが第1流出ホール340を塞ぎ、前記第1流入ホール330を通じて蒸気と泡とが第1陷沒部320の内側に排出される。
【0168】
一方、前記第1陷沒部320の内部で蒸気と泡とが冷却されて水に変換されれば、前記第1昇降塞ぎ100aが下降してシリコンパッキング112aが前記第1流出ホール340を開放させることによって、水は、第1流出ホール340を通じて第1陷沒部320から第2陷沒部420の内部に復帰する。
【0169】
また、前記第2陷沒部420の内部に水が満ちれば、第2昇降塞ぎ100bが下降して前記第2流出ホール440を開放させることによって、水は、第2流出ホール440を通じて鍋本体Pの内部に復帰する。
【0170】
そして、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図29に示したように、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を有する。
【0171】
また、前記ボディー10の中央から内側の下部に凹状に形成され、一側には、第1流出ホール340が形成された第1陷沒部320を備え、前記第1陷沒部320の中央に位置され、一側には第1流入ホール330が形成され、前記第1陷沒部320の上部側に突出した補助蓋部350を有する。
【0172】
また、本発明は、このような補助蓋部350の下端フレームを第1陷沒部320の中央に固定及び分離可能に装着させる第1脱着部200aを有する。このような第1脱着部200aは、第1陷沒部320の中央に形成された雌ネジ部210aと、前記補助蓋部350の下端フレームの外側面の雄ネジ部210bと、からなる。
【0173】
そして、本発明は、前記第1陷沒部320の外側の下部に位置され、上部には、鍋本体Pから生成される蒸気が流入される第2流入ホール430が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が鍋に流出される第2流出ホール440が形成された第2陷沒部420を有する。
【0174】
このような第2陷沒部420は、第2脱着部200bを通じてその上端フレームを第1陷沒部320に固定及び分離可能に装着している。
【0175】
このような第2脱着部200bは、第1陷沒部320の下端フレームの外側面の雄ネジ部210bと、前記第2陷沒部420の上端フレームの内側面の雌ネジ部210aと、からなって、それぞれ着脱自在に構成される。
【0176】
このような構造を通じて、本発明は、前記ボディー10の第1陷沒部320から補助蓋部350を脱着式で構成し、第1陷沒部320に対して第2陷沒部420を脱着式で構成することによって、補助蓋部350及び第2陷沒部420の内、外部掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
【0177】
そして、本発明は、前記第1陷沒部320の第1流出ホール340と前記第2陷沒部420の第2流出ホール440には、それぞれそれらを貫通して、その上端には十字状の係止フック110a、110bが形成され、その下端にはシリコンパッキング112a、112bが装着された第1及び第2昇降塞ぎ100a、100bが上下移動可能に装着される。
【0178】
したがって、本発明は、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、第2昇降塞ぎ100bが上昇してシリコンパッキング112bが第2流出ホール440を塞ぎ、前記第2流入ホール430を通じて蒸気と泡とが第2陷沒部420の内側に排出される。
【0179】
そして、第2陷沒部420の内部圧力が上昇すれば、第1昇降塞ぎ100aが上昇してシリコンパッキング112aが第1流出ホール340を塞ぎ、前記補助蓋部350の第1流入ホール330を通じて蒸気と泡とが第1陷沒部320の内側に排出される。
【0180】
一方、前記第1陷沒部320の内部で蒸気と泡とが冷却されて水に変換されれば、前記第1昇降塞ぎ100aが下降してシリコンパッキング112aが前記第1流出ホール340を開放させることによって、水は、第1流出ホール340を通じて第1陷沒部320から第2陷沒部420の内部に落下する。
【0181】
また、前記第2陷沒部420の内部に水が落下すれば、第2陷沒部420の第2昇降塞ぎ100bが下降して前記第2流出ホール440を開放させることによって、水は、第2流出ホール440を通じて鍋本体Pの内部に復帰する。
【0182】
そして、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図30に示したように、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を有する。
【0183】
また、本発明は、前記ボディー10の中央から内側の下部に凹状に形成され、一側には、第1流出ホール340が形成された第1陷沒部320を備え、前記第1陷沒部320の中央に位置され、一側には第1流入ホール330が形成され、前記第1陷沒部320の上部側に突出した補助蓋部350を有する。
【0184】
そして、前記補助蓋部350の下端フレームを第1陷沒部320の中央に固定及び分離可能に装着させる第1脱着部200aを備えるが、このような第1脱着部200aは、第1陷沒部320の中央に形成された雌ネジ部210aと、前記補助蓋部350の下端フレームの外側面の雄ネジ部210bと、からなる。
【0185】
また、本発明は、前記第1陷沒部320の下部に位置され、上部には、鍋本体Pから生成される蒸気が流入される第2流入ホール430が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が鍋に流出される第2流出ホール440が形成された第2陷沒部420を備える。
そして、前記第2陷沒部420の上端フレームを第1陷沒部320に固定及び分離可能に装着させる第2脱着部200bを含む構造である。
【0186】
このような本発明は、前記第2脱着部200bが第1陷沒部320の底面で前記雌ネジ部210aの周りに形成された段差の外側面に形成された雄ネジ部210bと、前記第2陷沒部420の上端フレームの内側面の雌ネジ部210aと、からなって、それぞれ着脱自在に構成される。
【0187】
したがって、本発明は、このような構造を通じて、前記ボディー10の第1陷沒部320から補助蓋部350を脱着式で構成し、第1陷沒部320に対して第2陷沒部420を脱着式で構成することによって、補助蓋部350及び第2陷沒部420の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
【0188】
そして、本発明は、前記第1陷沒部320の第1流出ホール340と前記第2陷沒部420の第2流出ホール440には、それぞれそれらを貫通して、その上端には十字状の係止フック110a、110bが形成され、その下端にはシリコンパッキング112a、112bが装着された第1及び第2昇降塞ぎ100a、100bが上下移動可能に装着される。
【0189】
したがって、本発明は、鍋が加熱されて内部圧力が上昇すれば、第2昇降塞ぎ100bが上昇してシリコンパッキング112bが第2流出ホール440を塞ぎ、前記第2流入ホール430を通じて蒸気と泡とが第2陷沒部420の内側に排出される。
【0190】
また、第2陷沒部420の内部圧力が蒸気と泡とによって上昇すれば、前記補助蓋部350の第1流入ホール330を通じて蒸気と泡とが第1陷沒部320の内側に排出される。
【0191】
一方、前記第1陷沒部320の内部で蒸気と泡とが冷却されて水に変換されれば、前記第1昇降塞ぎ100aが下降してシリコンパッキング112aが前記第1流出ホール340を開放させることによって、水は、第1流出ホール340を通じて鍋本体Pの内部に復帰する。
【0192】
そして、これとは別個に、前記第2陷沒部420の内部で蒸気と泡とが冷却されて水に変換されれば、第2昇降塞ぎ100bが下降して前記第2流出ホール440を開放させることによって、水は、第2流出ホール440を通じて鍋本体Pの内部に復帰される。
【0193】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図31に示したように、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を有する。
【0194】
そして、本発明は、前記ボディー10の中央から内側の下部に凹状に形成された上部陷沒部520と、前記上部陷沒部520の下部に位置され、上部には、鍋本体Pから生成される蒸気が流入される多数の流入ホール630が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が鍋に流出される流出ホール640が形成された下部陷沒部620と、を有する。
【0195】
このような上部陷沒部520と下部陷沒部620は、脱着部200によって固定及び分離可能に装着されるが、このような脱着部200は、上部陷沒部520の外側面に形成された雄ネジ部210bと、前記下部陷沒部620の上端フレームの内側面の雌ネジ部210aと、からなって、着脱自在に構成される。
【0196】
また、本発明は、前記下部陷沒部620の内側で前記流入ホール630を通じて流入される蒸気によって回転する羽根710を備え、前記羽根710の下部には、羽根710の回転力によって回転しながら、前記流出ホール640側に水を押して排出させるスクリュー720を備えた回転部700を含む。
【0197】
このような回転部700は、羽根710とスクリュー720とが共通して装着された垂直軸730の上端が、前記上部陷沒部520の中央に装着された装着具740の内側弁742に回転自在に装着される。
【0198】
したがって、このような回転部700は、下部陷沒部620の流入ホール630を通じて流入する蒸気の圧力によって羽根710が回転し、同時にスクリュー720が回転しながら、水を下部の流出ホール640側に押し出すことによって、鍋本体Pに排出させる。
【0199】
このような本発明は、前記下部陷沒部620が回転部700の羽根710が位置された第1直径部622を有し、前記第1直径部622の下部で回転部700のスクリュー720が位置される第2直径部624を有する中空型の構造からなり、前記第1直径部622のサイズは、第2直径部624のサイズよりも大きく形成された構造からなりうる。
【0200】
一方、異ならせては、前記下部陷沒部620は、回転部700の羽根710が位置された第1直径部622を有し、前記第1直径部622の下部で回転部700のスクリュー720が位置される第2直径部624を有する円筒状の構造からなり、前記第1直径部622のサイズは、第2直径部624のサイズに同様に形成されうる。
【0201】
したがって、本発明は、このような構造を通じて、前記ボディー10の上部陷沒部520に対して下部陷沒部620を脱着式で構成することによって、下部陷沒部620及びその内部に位置された回転部700の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
【0202】
それだけではなく、本発明は、前記回転部700のスクリュー720を通じて下部陷沒部620の内部で冷却された水を鍋本体Pにより容易に復帰させる。
【0203】
また、本発明の溢れ防止用蓋Lは、
図32に示したように、凸状にラウンドしており、鍋本体Pの開口部を覆うボディー10を有する。
【0204】
このような本発明は、前記ボディー10の中央から内側の下部に凹状に形成された上部陷沒部520と、前記上部陷沒部520の下部に位置され、上部には、鍋本体Pから生成される蒸気が流入される多数の流入ホール630が形成され、下部には、蒸気が液化された液滴が鍋に流出される流出ホール640が形成された下部陷沒部620と、を有する。
【0205】
また、前記下部陷沒部620の上端フレームを上部陷沒部520に固定及び分離可能に装着させる脱着部200を備えるが、このような脱着部200は、上部陷沒部520の外側面に形成された雄ネジ部210bと、前記下部陷沒部620の上端フレームの内側面の雌ネジ部210aと、からなって、着脱自在に構成される。
【0206】
そして、本発明は、前記下部陷沒部620の内側で前記流入ホール630を通じて流入される蒸気によって回転する羽根710を備え、前記羽根710の下部には、羽根710の回転力によって回転しながら、前記流出ホール640側に水を押して排出させるスクリュー720を備えた回転部700、及び前記回転部700の羽根710とスクリュー720とが共通して装着された軸を動力的に回転させるモータ810を備えた駆動部800を含む。
【0207】
このような回転部700は、羽根710とスクリュー720とが共通して装着された垂直軸730の上端が前記駆動部800のモータ810の軸810aに連結されて、動力駆動式で回転する。
【0208】
そして、前記駆動部800のハウジング820は、上部陷沒部520の中央に螺合830で着脱自在に装着された構造である。
【0209】
このように、前記ボディー10の上部陷沒部520に対して下部陷沒部620を脱着式で構成し、上部陷沒部520に対して駆動部800のハウジング820を脱着式で構成することによって、第2陷沒部420及びその内部に位置された回転部700の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能である。
【0210】
また、前記駆動部800は、そのハウジング820が
【数4】
状に反って取っ手を形成し、前記ハウジング820の内側には、バッテリー840が内蔵され、スイッチ850を通じて前記モータ810に電気的に連結されることによって、ユーザは、スイッチ850の操作を通じてモータ810を駆動させ、回転部700の羽根710とスクリュー720とを動力式で回転させることができる。
【0211】
したがって、本発明は、前記駆動部800のモータ810の作動を通じて回転部700のスクリュー720を動力式で回転させることによって、下部陷沒部620への蒸気及び泡の排出を促進し、下部陷沒部620の内部で冷却された水を鍋本体Pにより容易に復帰させる。
【0212】
前記のように、本発明による溢れ防止用蓋Lは、蓋の持ち上がりや食べ物の溢れ出しを効果的に防止し、溢れ防止のために導入される構成の構造が簡単であって、製造コストの上昇が最小化することができる。
【0213】
また、本発明によれば、蒸気の過度な排出を抑制して、高圧による食べ物の調理が可能であり、蒸気の過度な排出による調理時の水不足を効果的に予防することができる。
それだけではなく、本発明によれば、蓋のボディー10から陷沒部20を脱着式で構成することによって、陷沒部20の掃除が容易であって、常に衛生的な管理が可能な優れた効果が得られる。
【0214】
本発明は、前記で図面を参照して、特定の実施形態に関連して詳しく説明したが、本発明は、このような特定の構造に限定されるものではない。当業者ならば、以下の特許請求の範囲に記載の本発明の技術思想及び権利範囲を外れずとも、本発明を多様に修正または変更させることができる。ところが、そのような修正または変形構造は、いずれも明白に本発明の権利範囲内に属することをあらかじめ明らかにする。