(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電流供給部は、前記一方のビット線に所定の第1ロード電流を流すための第1ロードスイッチと、前記一方のビット線と接地との間に接続される前記リファレンス素子と、前記他方のビット線に所定の第2ロード電流を流すための第2ロードスイッチと、を備えており、
前記リファレンス素子は、前記メモリセルから前記データを読み出すときに、前記第1ロード電流が前記第2ロード電流の半分の量になるように構成されており、
前記第2スイッチは、前記一対のビット線の各々に設けられており、
前記センスアンプは、前記一対のビット線の各々に設けられた前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが導通状態のときに、前記一方のビット線に前記第1ロード電流により生じる第1電圧と前記他方のビット線に前記第2ロード電流により生じる第2電圧とをラッチし、前記一対のビット線の各々に設けられた前記第2スイッチが非導通状態になると前記第1電圧と前記第2電圧との差電圧を増幅して出力する、
請求項1記載の不揮発性記憶装置。
前記電流供給部は、前記一方のビット線に所定の第3ロード電流を流すための第3ロードスイッチと、前記他方のビット線に所定の第4ロード電流を流すための第4ロードスイッチと、を更に備え、
前記第1ロードスイッチ及び前記第3ロードスイッチが導通状態になると、前記第1ロードスイッチ又は前記第3ロードスイッチを介した電源電圧から接地電圧への2つの経路が形成され、前記第2ロードスイッチ及び前記第4ロードスイッチが導通状態になると、前記第2ロードスイッチ又は前記第4ロードスイッチを介した電源電圧から接地電圧への2つの経路が形成される、
請求項3記載の不揮発性記憶装置。
前記一対のビット線の各々に設けられる前記第1スイッチは、トランジスタであり、導通状態のときに、前記メモリセクタに前記読出回路の動作電圧よりも低い電圧を印加する、
請求項2〜4のいずれか1項記載の不揮発性記憶装置。
少なくとも2値を取り得るデータを記憶可能なメモリセルを有するメモリセクタと、前記メモリセルに記憶された前記データを読み出すための読出回路と、前記読出回路と前記メモリセクタとの間に接続されて、前記メモリセルから前記データが読み出されるときに導通状態になる第1スイッチと、を備えており、前記読出回路は、ロード電流を前記メモリセルに供給する電流供給部と、前記ロード電流により生じる電圧を増幅して出力するセンスアンプと、前記センスアンプと前記電流供給部との間に接続される第2スイッチとを備え、前記電流供給部及び前記センスアンプは、前記第1スイッチ及び前記メモリセクタを構成する素子よりも低耐圧であり、前記データが読み出される際、前記読出回路に接続される一対のビット線であって、各々に前記第1スイッチが設けられた一対のビット線のうち、一方のビット線は前記電流供給部に含まれるリファレンス素子に接続され、他方のビット線は前記メモリセクタに接続される、不揮発性記憶装置から前記メモリセルに記憶されたデータを読み出す方法であって、
前記第1スイッチが導通状態のときに、前記読出回路から前記メモリセクタにロード電流を流す段階と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが導通状態のときに、前記ロード電流により生じるロード電圧を前記読出回路でラッチする段階と、
前記読出回路が前記ロード電圧をラッチした後に、前記第1スイッチが非導通状態に切り替わる段階と、
前記第2スイッチが非導通状態のときに、前記読出回路でラッチした前記ロード電圧を増幅して出力する段階と、を含む、
不揮発性記憶装置からのデータ読み出し方法。
【背景技術】
【0002】
NOR型不揮発性記憶装置には、メモリコアと周辺回路とが一対のデータバス(以下、「データバス対」という。)で接続されるものがある。メモリコアは、複数のメモリセクタにより構成される。複数のメモリセクタは、一対のグローバルビット線(以下、「グローバルビット線対」という。)で接続される。グローバルビット線は、それぞれデータバスにコラム選択スイッチを介して接続される。
メモリコアが複数ある場合には、コラム選択スイッチの導通、非導通状態を制御することにより、どのメモリコアのグローバルビット線にもデータバスが接続できるようになっている。
【0003】
メモリセクタは、例えば電荷蓄積層を有するトランジスタからなるメモリセルを有している。電荷蓄積層に電荷が蓄積されているか否かにより、論理「0」又は論理「1」のデータが記憶される。メモリセルのゲート電極にはワード線が接続され、ソース電極及びドレイン電極にはそれぞれ異なるローカルビット線が接続される。メモリセルに接続される一対のローカルビット線を、以下、ローカルビット線対という。ローカルビット線は、それぞれグローバルビット線にセクタ選択スイッチを介して接続される。
【0004】
周辺回路は、読出回路と書込回路とを備える。読出回路は、例えば、メモリセルに電圧を印加して当該メモリセルに接続されるグローバルビット線対にロード電流を流すためのロード電流源と、グローバルビット線対の各ロード電流を電圧に変換する電流電圧変換部と、電流電圧変換部から出力されるグローバルビット線対の各電圧の差電圧を増幅するセンスアンプとを含む。書込回路は、メモリセルにデータの書き込みを行うときの高電圧を供給する。
データバス対は、読出回路と書込回路とのいずれか一方をコラム選択スイッチに接続するための読出/書込切換スイッチを備える。
【0005】
コラム選択スイッチ及びセクタ選択スイッチが導通状態のときに、メモリセルのローカルビット線対には、データバス対、グローバルビット線対を介して周辺回路から所定の電圧が印加される。さらに、ワード線に所定の電圧が印加されることで、当該メモリセルにデータの書き込み、読み出し、又は消去が行われる。
【0006】
メモリセルからデータを読み出すときには、グローバルビット線対に、読出回路からロード電流が供給される。ロード電流は、グローバルビット線対からセクタ選択スイッチを介してローカルビット線対に供給される。ロード電流は、メモリセルにデータが記録されているか否かにより電流値が異なる。電流電圧変換回路は、ロード電流を電流電圧変換する。センスアンプは、電流電圧変換回路でロード電流から電流電圧変換された電圧と所定の基準電圧とを比較して増幅する。基準電圧よりも高電圧か否かで、メモリセルに記憶されたデータが論理「0」か論理「1」かが判別される。
グローバルビット線対及びローカルビット線対は、電流電圧変換回路によって、メモリコアの外部電圧(例えば1.8V)よりも低い電圧(例えば1.4V)に電圧制限される。ドレインディスターブ(チャージロス)によりグローバルビット線対を共有した隣接するメモリセルの記録データの誤変換が考慮されるからである。
【0007】
メモリセルへデータを書き込むとき或いは消去するときには、グローバルビット線対及びローカルビット線対に、書込回路から、メモリコアの外部電圧よりも高い電圧(例えば5V)が印加される。これによりメモリセルにデータが書き込み/消去される。
【0008】
このような構成のNOR型不揮発性記憶装置では、グローバルビット線対に接続されるセクタ選択スイッチ及びコラム選択スイッチが高耐圧素子で構成される。また、読出/書込切換スイッチ、読出回路、及び書込回路も高耐圧素子で構成される。メモリセルへのデータの書き込みや消去のときに、高電圧が印加されるためである。
【0009】
高耐圧素子は、単位面積当たりの電流能力が小さく且つ閾値電圧(Vth)が大きいために、低耐圧素子よりも読み出し速度が遅く、読み出し感度が低い傾向にある。高耐圧素子は、素子サイズが大きいために、グローバルビット線間の間隔を小さくできない。コラム選択スイッチは、昇圧電圧を用いるが、高耐圧素子であるために昇圧電圧を発生する昇圧回路が大きくなり、また、昇圧電圧自体も大きくなる。そのために、読み出し時に昇圧電圧の発生に時間がかかり、読み出し動作が遅くなる。
【0010】
センスアンプは、カレントミラー型(電流差動増幅器)で構成されており、その大きさから、グローバルビット線対の線間に配置することはできない。そのために、データバス対上に、読出回路の他の構成要素とともに配置される。
【0011】
NOR型不揮発性記憶装置から一度に読み出されるデータ数は、データバス対の数に依存する。データ読み出しのための読出回路が、データバス対毎に設けられるからである。
メモリセルからはロード電流によりデータの読み出しが行われる。ロード電流は微少電流である。グローバルビット線対及びデータバス対は長配線であるために寄生素子の影響が大きい。このようなことから、寄生素子によりロード電流にノイズの影響が出やすくなり、メモリセルからのデータの読み出し時の誤動作の原因になる。
【0012】
特許文献1は、高速で正確なメモリセルからのデータの読み出しを行うための従来の半導体記憶装置である。この半導体記憶装置は、センスアンプの活性化後に、センスアンプとグローバルビット線を切り離し、センスアンプ増幅後にメモリセルへ電荷をリストアする。
【特許文献1】特開2002−334593号公報
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の不揮発性記憶装置の構成図である。
不揮発性記憶装置1は、メモリセル11を有するメモリセクタ10と、メモリセル11に記録されたデータを読み出すための読出回路となるロード電流供給部12及びセンスアンプ13と、メモリセル11にデータを書き込むための書込回路14と、各種スイッチSW1〜SW11とを備えている。不揮発性記憶装置1のこれらの構成要素が図外の制御装置により制御されて、メモリセル11へのデータの書き込み、読み出し、及び消去が行われる。そのために不揮発性記憶装置1には、制御装置から、各種スイッチSW1〜SW11の導通状態及び非導通状態を制御するための各種制御信号が入力される。メモリセル11、ロード電流供給部12、センスアンプ13、及び書込回路14は、グローバルビット線対である第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZにより、互いに接続されている。不揮発性記憶装置1は、データバス対である第1データバスRDBX及び第2データバスRDBZに接続される。第1グローバルビット線GBLXは、第1データバスRDBXに接続され、第2グローバルビット線GBLZは第2データバスに接続される。
【0022】
メモリセクタ10が有するメモリセル11は、例えば電荷蓄積層を有するトランジスタにより形成される。メモリセル11は、電荷蓄積層に電荷が蓄積されるか否かにより、論理「0」、論理「1」の少なくとも2値を取り得るデータを記憶する。メモリセル11には、ワード線WLと、ローカルビット線対である第1ローカルビット線LBLX及び第2ローカルビット線LBLZとが接続される。ワード線WL、第1ローカルビット線LBLX、及び第2ローカルビット線LBLZに印加される電圧により、メモリセル11にデータが書き込み、読み出し、及び消去される。
第1ローカルビット線LBLXは、第1グローバルビット線GBLXに第1セクタ選択スイッチSW1を介して接続される。また、第1ローカルビット線LBLXは、第3セクタ選択スイッチSW3を介して接地線VSSに接続される。接地線VSSには、接地電圧が印加されている。第2ローカルビット線LBLZは、第2グローバルビット線GBLZに第2セクタ選択スイッチSW2を介して接続される。第1セクタ選択スイッチSW1は、第1セクタ選択制御信号Ssel1により導通、非導通状態が制御され、第2セクタ選択スイッチSW2は、第2セクタ選択制御信号Ssel2により導通、非導通状態が制御され、第3セクタ選択スイッチSW3は、接地制御信号CS3により導通、非導通状態が制御される。
メモリセクタ10は、
図1では1個しか図示されていないが、第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZ上に複数設けられる。
【0023】
ロード電流供給部12は、第1グローバルビット線GBLXに第1読出/書込切換スイッチSW4を介して接続され、第2グローバルビット線GBLZに第2読出/書込切換スイッチSW5を介して接続される。ロード電流供給部12は、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZに、それぞれ所定の電圧を印加することで、第1グローバルビット線GBLXに第1ロード電流を供給し、第2グローバルビット線GBLZに第2ロード電流を供給する。
書込回路14は、第1グローバルビット線GBLXに第3読出/書込切換スイッチSW6を介して接続され、第2グローバルビット線GBLZに第4読出/書込切換スイッチSW7を介して接続される。書込回路14は、メモリセル11にデータを書き込むときに、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZを介して、所定の電圧を当該メモリセル11に印加する。
第1読出/書込切換スイッチSW4と第2読出/書込切換スイッチSW5とは、読出制御信号CS1で導通、非導通状態が制御され、第3読出/書込切換スイッチSW6と第4読出/書込切換スイッチSW7とは、書込制御信号WCLで導通、非導通状態が制御される。第1読出/書込切換スイッチSW4及び第2読出/書込切換スイッチSW5と、第3読出/書込切換スイッチSW6及び第4読出/書込切換スイッチSW7とは、同じタイミングで導通しないように、読出制御信号CS1及び書込制御信号WCLにより制御される。これにより、読出動作のときにはロード電流供給部12が第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZに接続され、書込動作のときには書込回路14が第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZに接続される。
【0024】
センスアンプ13は、第1グローバルビット線GBLXに第1センスアンプスイッチSW8を介して接続され、第2グローバルビット線GBLZに第2センスアンプスイッチSW9を介して接続される。
センスアンプ13には、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZにより、第1ロード電流及び第2ロード電流に対応する第1ロード電圧及び第2ロード電圧が入力される。センスアンプ13は差動増幅回路であり、第1ロード電圧及び第2ロード電圧を入力として差動増幅を行う。増幅結果は、メモリセル11から読み出されたデータとして、第1データバスRDBX及び第2データバスRDBZに出力される。
センスアンプ13を動作させるときに、第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9により、センスアンプ13が第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZから分離される。分離することにより、電流センス時の第1、第2ロード電流とセンスアンプ13の動作電流とが干渉することを防止することができる。第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9は、センスアンプ制御信号CS2により、導通、非導通状態が制御される。
【0025】
センスアンプ13は、第1データバスRDBXに第1コラム選択スイッチSW10を介して接続され、第2データバスRDBZに第2コラム選択スイッチSW11を介して接続される。第1コラム選択スイッチSW10及び第2コラム選択スイッチSW11は、コラム選択制御信号RCLにより導通、非導通状態が制御される。
【0026】
図1では、不揮発性記憶装置1として、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZに接続されたメモリセクタ10、ロード電流供給部12、及びセンスアンプ13による構成が1つだけ示されているが、同様の構成を複数備えていてもよい。この場合、各構成は、第1コラム選択スイッチSW10及び第2コラム選択スイッチSW11を介して、第1データバスRDBX及び第2データバスRDBZに接続される。コラム選択制御信号RCLにより導通状態になった第1、第2コラム選択スイッチSW10、SW11が接続される第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZから、読み出したデータが第1、第2データバスRDBX、RDBZに出力される。
【0027】
以上のような構成の不揮発性記憶装置1は、第1読出/書込切換スイッチSW4及び第2読出/書込切換スイッチSW5を境に、メモリセクタ10側を構成する各素子が高耐圧素子で構成され、ロード電流供給部12側を構成する各素子が低耐圧素子で構成される。
メモリセル11、第1〜第3セクタ選択スイッチSW1〜SW3、第1〜第4読出/書込切換スイッチSW4〜SW7、及び書込回路14は、メモリセル11へのデータの書き込み及び消去のときに、高電圧が印加される。そのために、これらの構成は高耐圧素子を用いる必要がある。
ロード電流供給部12、センスアンプ13、第1、第2センスアンプスイッチSW8、SW9、及び第1、第2コラム選択スイッチSW10、SW11は、メモリセル11からのデータの読み出しのときに用いられるために、書き込みのときよりもはるかに低い電圧が印加される。そのために、これらは低耐圧素子を用いて構成される。低耐圧素子で構成されるために、各素子のスイッチング速度などが高速になり、読み出し動作を従来よりも高速に行うことができる。読み出しのときには、センスアンプ13側の動作電圧として電源電圧VCC(例えば、1.8V)を用い、メモリセクタ10側の動作電圧として電源電圧VCC未満の電圧を用いる。不揮発性のメモリセルは、高電圧によりデータが書き込み及び消去される。しかし、読み出しのときには、ドレインディスターブによるメモリセルのチャージロス防止のために、低電圧が印加される。高耐圧素子としては、例えば閾値電圧が0.7Vで5V耐圧のトランジスタが用いられ、低耐圧素子としては、例えば閾値電圧が0.5Vで1.8V耐圧のトランジスタが用いられる。
【0028】
不揮発性記憶装置1は、メモリセル11からデータを読み出すときに、まず、第2セクタ選択スイッチSW2、第3セクタ選択スイッチSW3、第1読出/書込切換スイッチSW4、第2読出/書込切換スイッチSW5、第1センスアンプスイッチSW8、第2センスアンプスイッチSW9、第1コラム選択スイッチSW10、及び第2コラム選択スイッチSW11が導通状態になり、他のスイッチが非導通状態になる。
第1グローバルビット線GBLXには、メモリセル11が接続されないので、ロード電流供給部12内部で発生する第1ロード電流が流れる。第2グローバルビット線GBLZには、ロード電流供給部12からメモリセクタ10を介して接地線VSSの間で発生する第2ロード電流が流れる。
センスアンプ13は、第1ロード電流により生じる第1ロード電圧と第2ロード電流により生じる第2ロード電圧との差電圧をラッチする。その後、読出制御信号CS1が変化して第1、第2読出/書込切換スイッチSW4、SW5が非導通状態になると、センスアンプ13はラッチしている差電圧を差動増幅する。このようにして、メモリセル11に記憶されたデータが読み出される。読み出されたデータは、第1データバスRDBX及び第2データバスRDBZを介して外部装置に出力される。
【0029】
図2は、
図1の不揮発性記憶装置1の構成を一部具体化した回路構成図の一例である。
図2の不揮発性記憶装置1では、ロード電流供給部12及びセンスアンプ13の回路構成を具体化して表している。また、第1〜第4読出/書込切換スイッチSW4〜SW7、第1、第2センスアンプスイッチSW8、SW9、及び第1、第2コラム選択スイッチSW10、SW11に用いる具体的なスイッチ素子として、MOSトランジスタを用いている。さらに、メモリセルの具体例として、トランジスタを用いている。
【0030】
第1〜第4読出/書込切換スイッチSW4〜SW7は、
図2ではN型のMOSトランジスタである。第1、第2読出/書込切換スイッチSW4、SW5は、読出制御信号CS1が論理「1」のときに導通状態になり、第3、第4読出/書込切換スイッチSW6、SW7は、書込制御信号WCLが論理「1」のときに導通状態になる。
【0031】
第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9は、
図2ではP型のMOSトランジスタである。第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9には、センスアンプ制御信号CS2が印加される。センスアンプ制御信号CS2が論理「0」のときに、第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9は導通状態になる。
【0032】
第1コラム選択スイッチSW10及び第2コラム選択スイッチSW11は、
図2ではN型のMOSトランジスタである。第1コラム選択スイッチSW10及び第2コラム選択スイッチSW11は、コラム選択制御信号RCLが論理「1」のときに導通状態になる。
【0033】
ロード電流供給部12は、電圧VCCを第1グローバルビット線GBLXに印加するためのスイッチ素子である第1ロードスイッチ121と、電圧VCCを第2グローバルビット線GBLZに印加するためのスイッチ素子である第2ロードスイッチ122と、直列に接続される第1〜第3リファレンスセル123〜125とを備える。
【0034】
第1ロードスイッチ121及び第2ロードスイッチ122は、
図2ではP型のMOSトランジスタである。第1ロードスイッチ121及び第2ロードスイッチ122には、ロード制御信号LDXが印加される。ロード制御信号LDXが論理「0」のときに、第1ロードスイッチ121及び第2ロードスイッチ122は導通状態になる。第1ロードスイッチ121が導通状態になると電圧VCCが第1グローバルビット線GBLXに印加され、第2ロードスイッチ122が導通状態になると電圧VCCが第2グローバルビット線GBLZに印加される。
【0035】
第1〜第3リファレンスセル123〜125は、第1グローバルビット線GBLXと接地との間に設けられている。第1〜第3リファレンスセル123〜125は、
図2ではそれぞれN型のMOSトランジスタで構成される。第1〜第3リファレンスセル123〜125は、常に導通状態である。第1〜第3リファレンスセル123〜125は、第1ロード電流が第2ロード電流の半分になるように構成される。
【0036】
センスアンプ13は、第1、第2インバータ131、132を備えている。第1インバータ131の出力と第2インバータ132の入力が接続されており、第2インバータ132の出力と第1インバータ131の入力が接続されて構成される。このような構成により、センスアンプ13は、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZの電圧を保持するとともに、差動増幅する。
【0037】
以下、説明を容易にするために、第1読出/書込切換スイッチSW4と第1センスアンプスイッチSW8との間の第1グローバルビット線GBLXを第1リファレンスビット線RGBLX、第1センスアンプスイッチSW8と第1コラム選択スイッチSW10との間の第1グローバルビット線GBLXを第1センスアンプビット線SGBLXという。第2読出/書込切換スイッチSW5と第2センスアンプスイッチSW9との間の第2グローバルビット線GBLZを第2リファレンスビット線RGBLZ、第2センスアンプスイッチSW9と第2コラム選択スイッチSW11との間の第2グローバルビット線GBLZを第2センスアンプビット線SGBLZという。
【0038】
<第1実施例>
図3は、データの読み出し時の、不揮発性
記憶装置1に入力される各種制御信号の状態と、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZの各部における電圧の変動を示す例示図である。
図3では、データを読み出すときには、メモリセル11からのデータの読み出しに先行して、センスアンプ13にプリチャージする。プリチャージは、以下のように行われる。
【0039】
第1セクタ選択スイッチSW1及び第2セクタ選択スイッチSW2が導通状態であり、読出制御信号CS1が2.1Vで第1読出/書込切換スイッチSW4及び第2読出/書込切換スイッチSW5が導通状態であり、第1読出/書込切換スイッチSW4及び第2読出/書込切換スイッチSW5の閾値電圧が0.7Vであれば、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZは、1.4Vになる。第1リファレンスビット線RGBLX及び第2リファレンスビット線RGBLZは、それぞれ、電圧VCC(1.8V)が印加される。ロード制御信号LDXが論理「0」であり、第1ロードスイッチ121及び第2ロードスイッチ122が、導通状態にあるためである。第1センスアンプビット線SGBLX及び第2センスアンプビット線SGBLZは、それぞれ、1.8Vである。センスアンプ制御信号CS2が論理「0」であり、第1センスアンプスイッチSW8及び第2センスアンプスイッチSW9が導通状態にあるためである(時刻t1以前の状態)。第1センスアンプビット線SGBLX及び第2センスアンプビット線SGBLZの電圧が、センスアンプ13にプリチャージされる。
【0040】
時刻t1で、ワード線WLが論理「1」になり、第1セクタ選択制御信号Ssel1が論理「0」になり、第3セクタ選択制御信号CS3が論理「1」になると、第2セクタ選択スイッチSW2が非導通状態になり第3セクタ選択スイッチSW3が導通状態になり、電圧VCCから接地電圧へ、第2ロードスイッチ122、第2読出/書込切換スイッチSW5、第2セクタ選択スイッチSW2、メモリセル11、及び第3セクタ選択スイッチSW3を介した経路が形成される。これにより、第2グローバルビット線GBLZに第2ロード電流が生じる。
他方、電圧VCCから接地電圧へ、第1ロードスイッチ121から第1〜第3リファレンスセル123〜125を介した経路が形成される。これにより、第1グローバルビット線GBLXに第1ロード電流が生じる。
第1ロード電流及び第2ロード電流により、第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとは、20mVの差電圧を生じて安定する。
【0041】
第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとの間の20mVの差電圧は、第1リファレンスビット線RGBLXと第2リファレンスビット線RGBLZとの間にも生じる。また、第1センスアンプビット線SGBLXと第2センスアンプビット線SGBLZとの間にも20mVの差電圧が生じる。
【0042】
20mVの差電圧はセンスアンプ13にラッチされる。センスアンプ13にラッチされるのに十分な時間が経過した時刻t2に、センスアンプ制御信号CS2が論理「1」になる。これにより第1、第2センスアンプスイッチSW8、SW9が非導通になり、センスアンプ13が第1、第2リファレンスビット線RGBLX、RGBLZから分離される。時刻t1から時刻t2までの間が電流センスの期間である。その後、電圧センスが行われる。
【0043】
次いで、ワード線WLが論理「0」になり、第1セクタ選択制御信号Ssel1が論理「1」になり、第3セクタ選択制御信号CS3が論理「0」になると、メモリセル11が第1グローバルビット線GBLXに接続されて、接地線VSSから分離される。これで、第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとの電圧が1.4Vで等しくなって安定し、第1リファレンスビット線RGBLXと第2リファレンスビット線RGBLZとの電圧が1.8Vで等しくなって安定する。また、ワード線WLが論理「0」になるので、メモリセル11からの読み出しは行われなくなる。
【0044】
時刻t3になると、センスアンプ13でラッチしている20mVの差電圧が増幅されて出力される。その後、コラム選択制御信号RCLが論理「1」になり、第1コラム選択スイッチSW10及び第2コラム選択スイッチSW11が導通状態になる。これにより、センスアンプ13の出力が、第1データバスRDBX及び第2データバスRDBZに出力される。コラム選択制御信号RCLは、センスアンプ13の出力が安定してから論理「1」になる。以後、コラム選択制御信号RCLが論理「0」になるまで、センスアンプ13から増幅結果が出力される。コラム選択制御信号RCLが論理「0」になると同時にセンスアンプ制御信号CS2が論理「0」になり、第1、第2センスアンプスイッチSW8、SW9が導通状態になる。これにより、各制御信号及び各所の電圧は時刻t1以前と同じ状態に戻る。
【0045】
センスアンプ13がラッチしている20mVの差電圧を差動増幅して出力する間、第1、第2センスアンプスイッチSW8、SW9が非導通状態であるために、センスアンプ13は、第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZから分離されている。そのために、センスアンプ13と第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZとは、増幅動作時に干渉しない。
【0046】
<第2実施例>
図4は、データの読み出し時の、不揮発性記憶装置1に入力される各種制御信号の状態と、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZの各部における電圧の変動を示す別の例示図である。
図4では、
図3と異なり、第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとの間、第1リファレンスビット線RGBLXと第2リファレンスビット線RGBLZとの間、及び第1センスアンプビット線SGBLXと第2センスアンプビット線SGBLZとの間に、それぞれ20mVの差電圧が生じて安定するタイミング(時刻t11)で、ロード制御信号LDXが論理「1」に変化する。
【0047】
不揮発性記憶装置1は、ロード制御信号LDXが論理「1」に変化すると、第1ロードスイッチ121及び第2ロードスイッチ122が非導通状態になり、第1ロード電流及び第2ロード電流が流れなくなる。これにより、差電圧は、20mVから例えば80mVに広がる。センスアンプ13にラッチされる差電圧も80mVになる。
次いで、時刻t2にセンスアンプ制御信号CS2が論理「1」に変化して、センスアンプ13が第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZから分離される。その後、センスアンプ13はラッチしている差電圧を増幅する。差電圧が80mVに広がるので、センスアンプ13による動作マージンが大きくなる。そのために、メモリセル11に記憶されたデータの読み出し誤りの可能性が低くなる。
【0048】
<
第3実施例>
図5は、
図1の不揮発性記憶装置1の構成を一部具体化した回路構成図の別の例である。
図2の回路構成図とは、ロード電流供給部12の構成が異なる。
図5のロード電流供給部12は、第1、第2ロードスイッチ121、122に代えて、第3〜第6ロードスイッチ126〜129を設けた点で
図2のロード電流供給部12と異なる。
【0049】
第3ロードスイッチ126及び第5ロードスイッチ128は、第1リファレンスビット線RGBLXに電圧VCCを印加するためのスイッチ素子である。第4ロードスイッチ127及び第6ロードスイッチ129は、第2リファレンスビット線RGBLZに電圧VCCを印加するためのスイッチ素子である。
第3〜第6ロードスイッチ126〜129は、
図5ではP型のMOSトランジスタである。第3ロードスイッチ126及び第4ロードスイッチ
127には、第1ロード制御信号LD1Xが印加される。第1ロード制御信号LD1Xが論理「0」のときに、第3ロードスイッチ126及び第4ロードスイッチ127は導通状態になる。第5ロードスイッチ128及び第6ロードスイッチ129には、第2ロード制御信号LD2Xが印加される。第2ロード制御信号LD2Xが論理「0」のときに、第5ロードスイッチ128及び第6ロードスイッチ129は導通状態になる。
【0050】
第3ロードスイッチ126及び第5ロードスイッチ128が導通状態になると、電圧VCCから接地電圧へ、第3ロードスイッチ126から第1〜第3リファレンスセル123〜125を介した経路と、
第5ロードスイッチ128から第1〜第3リファレンスセル123〜125を介した経路との2経路が形成される。これにより、第1ロード電流は、
図2の不揮発性記憶装置1よりも多く流れる。第3ロードスイッチ126と第5ロードスイッチ128との一方のみが導通状態であれば、両方が導通状態にあるときよりも第1ロード電流の電流量が減少するが、「0」になることはない。
【0051】
第4ロードスイッチ127及び第6ロードスイッチ129が導通状態になると、電圧VCCから接地電圧へ、第4ロードスイッチ127、第2読出/書込切換スイッチSW5、第2セクタ選択スイッチSW2、メモリセル11、及び第3セクタ選択スイッチSW3を介した経路と、第6ロードスイッチ129、第2読出/書込切換スイッチSW5、第2セクタ選択スイッチSW2、メモリセル11、及び第3セクタ選択スイッチSW3を介した経路との2経路が形成される。これにより、第2ロード電流は、
図2の不揮発性記憶装置1よりも多く流れる。第4ロードスイッチ127と第6ロードスイッチ129との一方のみが導通状態であれば、両方が導通状態にあるときよりも第1ロード電流の電流量が減少するが、「0」になることはない。
【0052】
このように第1ロード電流及び第2ロード電流が変化するので、第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとの差電圧を20mV以上にすることができる。
図6は、データの読み出し時の、不揮発性記憶装置1に入力される各種制御信号の状態と、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZの各部における電圧の変動を示す別の例示図である。
図6では、
図3と異なり、第1グローバルビット線GBLXと第2グローバルビット線GBLZとの間、第1リファレンスビット線RGBLXと第2リファレンスビット線RGBLZとの間、及び第1センスアンプビット線SGBLXと第2センスアンプビット線SGBLZとの間に、それぞれ20mVの差電圧が生じて安定するタイミングで、第1ロード制御信号LD1Xが論理「1」に変化する(時刻t12)。
【0053】
不揮発性記憶装置1は、第1ロード制御信号LD1Xが論理「1」に変化すると、第3ロードスイッチ126及び第4ロードスイッチ127が非導通状態になり、第1ロード電流及び第2ロード電流の電流量が減少する。これにより、差電圧は、20mVから例えば50mVに広がる。センスアンプ13にラッチされる差電圧も50mVになる。
次いで、センスアンプ制御信号CS2が論理「1」に変化して、センスアンプ13が第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZから分離される。その後、センスアンプ13はラッチしている差電圧を増幅する。差電圧が50mVなので、センスアンプ13による動作マージンが大きくなる。そのために、メモリセル11に記憶されたデータの読み出し誤りの可能性が低くなる。また、差電圧が安定しているのでノイズの影響も抑制される。
【0054】
第2実施例では、差電圧が安定しないままセンスアンプ13にラッチされる。差電圧が安定していないと、センスアンプ13の動作が、ノイズによる影響を受けることがある。第3実施例では、安定した差電圧がセンスアンプ13にラッチされる。そのために、ある程度の差電圧を保ちながらノイズの影響を抑制可能である。
【0055】
<
第4実施例>
図7は、
図1の不揮発性記憶装置1の構成を一部具体化した回路構成図の別の例である。
図2の回路構成図とは、第1読出/書込切換スイッチSW4及び第1センスアンプスイッチSW8と、第2読出/書込切換スイッチSW5及び第2センスアンプスイッチSW9とを、それぞれ一つのスイッチ素子で構成している点が大きく異なる。
図7では、第1読出/書込切換スイッチSW4及び第1センスアンプスイッチSW8の機能を、第1読出スイッチSW12が有し、第2読出/書込切換スイッチSW5及び第2センスアンプスイッチSW9の機能を、第2読出スイッチSW13が有する。第1読出スイッチSW12及び第2読出スイッチSW13は高耐圧素子で構成されており、ここが高耐圧素子と低耐圧素子の境目になる。
【0056】
第1読出スイッチSW12は、第1グローバルビット線GBLXと第1センスアンプビット線SGBLXとの間に設けられるスイッチ素子である。第2読出スイッチSW13は、第2グローバルビット線GBLZと第2センスアンプビット線SGBLZとの間に設けられるスイッチ素子である。
第1、第2読出スイッチSW12、SW13は、
図7ではN型のMOSトランジスタである。第1、第2読出スイッチSW12、SW13は、制御信号CS1/CS2が論理「1」のときに導通状態になり、第1グローバルビット線GBLXと第1センスアンプビット線SGBLXとが導通し、第2グローバルビット線GBLZと第2センスアンプビット線SGBLZとが導通する。
【0057】
図8は、データの読み出し時の、不揮発性記憶装置1に入力される各種制御信号の状態と、第1グローバルビット線GBLX及び第2グローバルビット線GBLZの各部における電圧の変動を示す別の例示図である。
図8では、時刻t13にロード制御信号LDXが論理「1」になり、ロード電流の供給が終了すると、時刻t2に制御信号CS1/CS2が論理「0」になって、第1、第2読出スイッチSW12、SW13が非導通状態になる。これにより、センスアンプ13が第1、第2グローバルビット線GBLX、GBLZから切り離される。センスアンプ13には、時刻t13から時刻t2の間に差電圧がラッチされる。差電圧は、ロード電流が供給されなくなると大きくなるので、センスアンプ13には、第1実施例の場合よりも大きい差電圧がラッチされる。
時刻t2から、ロード制御信号LDXが論理「0」且つ制御信号CS1/CS2が論理「1」に変化するまで、センスアンプ13ではラッチしている差電圧の増幅が行われて出力される。
【0058】
このような構成では、不揮発性記憶装置1全体の小型化が図れる。また、制御信号が一つ減少するために、制御が簡素化される。
【0059】
以上の不揮発性記憶装置1は、メモリセル11がいわゆるデュアルビット構成であってもよい。この場合、第1〜第3リファレンス
セル123〜125と同じ構成が、第2グローバルビット線GBLZにも設けられる。また、第1ローカルビット線LBLXに第2セクタ選択スイッチSW2と同様の構成が追加され、第2ローカルビット線LBLZに第1セクタ選択スイッチSW1及び第3セクタ選択スイッチSW3と同様の構成が追加される。