(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5777870
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】リチウム二次電池用陽極材料の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 4/58 20100101AFI20150820BHJP
C01B 25/45 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
H01M4/58
C01B25/45 D
C01B25/45 H
C01B25/45 Z
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-238508(P2010-238508)
(22)【出願日】2010年10月25日
(65)【公開番号】特開2012-23006(P2012-23006A)
(43)【公開日】2012年2月2日
【審査請求日】2013年7月18日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0068436
(32)【優先日】2010年7月15日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】599028364
【氏名又は名称】電子部品研究院
【氏名又は名称原語表記】KOREA ELECTRONICS TECHNOLOGY INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 思 欽
(72)【発明者】
【氏名】安 勝 浩
(72)【発明者】
【氏名】金 東 建
(72)【発明者】
【氏名】金 映 俊
(72)【発明者】
【氏名】宋 俊 昊
【審査官】
川村 裕二
(56)【参考文献】
【文献】
特表2006−511038(JP,A)
【文献】
特表2010−501454(JP,A)
【文献】
特表2002−522009(JP,A)
【文献】
特開2010−095432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 4/00− 4/62
H01M 10/00−10/0587
C01B 25/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リチウム酸化物又は該リチウム酸化物の前駆体、マンガン酸化物又は該マンガン酸化物の前駆体、リン酸化物又は該リン酸化物の前駆体、キレート剤及び水を水熱合成器に投入して反応させる段階と、
マグネシウムの置換体及びヒ素置換体を追加投入して反応させる段階と、
反応液を水洗い及び乾燥する段階と、を含み、
以下の〔化1〕で表示される化合物を製造することを特徴とするリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
〔化1〕
LiMn1−xMgxP1−yAsyO4 ………(1)
ただし、〔化1〕において、0.010≦x≦0.015、0.010≦y≦0.015、である。
【請求項2】
前記反応液を水洗い及び乾燥する段階以後、カーボン導電材と均一に混合し、200〜500℃の温度で後熱処理する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【請求項3】
前記リチウム酸化物の前駆体は、リン酸リチウム、炭酸リチウム、水酸化リチウム、酢酸リチウム、硫酸リチウム、亜硫酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【請求項4】
前記マンガン酸化物の前駆体は、マンガン金属、酸化マンガン、シュウ酸マンガン、酢酸マンガン、硝酸塩マンガン又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【請求項5】
前記リン酸化物の前駆体は、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【請求項6】
前記マグネシウムの置換体は、酢酸マグネシウムであることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【請求項7】
前記ヒ素置換体は、ヒ酸塩アンモニウム、三酸化砒素又はこれらの混合物であることを
特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用陽極材料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリチウム二次電池用陽極材
料の製造方
法に係り、より詳しくは、放電容量が高く、サイクル特性および充放電効率が優れているリチウム二次電池用陽極材
料の製造方
法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯用の小型電気・電子機器の普及に伴い、ニッケル水素電池やリチウム二次電池という新型の二次電池の開発が活発に進められている。このうちリチウム二次電池は、黒鉛などのカーボンを陰極活物質とし、リチウムが含まれている酸化物を陽極活物質として、非水溶媒を電解液として使用する電池である。リチウムはイオン化傾向が非常に大きい金属で、高電圧を得ることが可能であるため、エネルギー密度を上げる目的で電池開発が行われている。
これに使用される陽極活物質としては、リチウムを含有しているリチウム遷移金属酸化物が主に使用されている。コバルト系、ニッケル系及びコバルト、ニッケル、マンガンが共存する三成分系などの層状系リチウム遷移金属酸化物が90%以上使用されている。
【0003】
しかし、陽極活物質として多く使用されている層状系リチウム遷移金属酸化物は、非理想状態(過充電及び高温状態)で格子にある酸素が離脱して反応に加わることで、電池の発火のような異常挙動の原因となっており、このような層状系リチウム金属酸化物が有する短所を克服するために、スピネル系及びオリビン系構造を有する陽極活物質に関する研究が進められている。
このような陽極の劣化により安全性が悪くなるリチウム二次電池の問題点を解決する手段として、陽極材料として層状系リチウム遷移金属酸化物ではなくオリビン系リチウム金属リン酸化物を利用することが提案された。
【0004】
オリビン系リチウム金属リン酸化物は、構造を支える主となるフレームに酸素のみでなくリンを含んでいるため、一般の酸化物系に比べてより安定な構造が可能であり、このような陽極材料は電池に適用した場合、非常に優れた安定性を付与することができる。このうち、リン酸鉄リチウム(LiFePO
4)は1〜2wt%のカーボンが表面にコーティングされる場合、150mAhg
−1以上の容量発現が可能であるため、最近は高安全性を要する電池分野に一部適用されている。
【0005】
しかし、このようなリン酸鉄リチウムはリチウムに対する放電電位が3.5Vと低く、この酸化物を陰極に利用した場合のリチウム二次電池の放電電位が低くなり、結局電池としてのエネルギー密度が小さくなるという欠点があった。
このような放電電位による低いエネルギー密度の問題点を解決するために、特許文献1、特許文献2などでより電位が高いリン酸マンガンリチウムが提案されている。これは放電電圧が4.0V以上でありリン酸鉄リチウムの短所である低電位を克服することができるが、伝導度が非常に低く容量発現が困難であり、特に出力特性が著しく減少する問題点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2007/34823号
【特許文献2】韓国公開特許第2008−0047537号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、放電容量が高く、サイクル特性及び充放電効率が優れ、特にリチウムに対する放電電位が非常に高く、陽極として使用したときに電池の放電電位が高いリチウムイオン電池用陽極材
料の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
〔化1
〕で表示される化合物を含むことを特徴とする。
〔化1〕
LiMn
1−xMgxP
1−yAs
yO
4 ………(1)
ただし、
〔化1
〕において、
0.010≦x≦0.015、0.010≦y≦0.015、である。
【0010】
また、本発明は、リチウム酸化物またはその前駆体、マンガン酸化物またはその前駆体、リン酸化物またはその前駆体、キレート剤及び水を水熱合成器に投入して反応させる段階と、M
gの置換体及びヒ素置換体を追加投入して反応させる段階と
、反応液を水洗い及び乾燥する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記反応液を水洗い及び乾燥する段階以後、カーボン導電材と均一に混合し、200〜500℃の温度で後熱処理する段階を更に含むことを特徴とする。
【0012】
前記リチウム酸化物の前駆体は、リン酸リチウム、炭酸リチウム、水酸化リチウム、酢酸リチウム、硫酸リチウム、亜硫酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムまたはこれらの混合物であることを特徴とする。
【0013】
前記マンガン酸化物の前駆体は、マンガン金属、酸化マンガン、シュウ酸マンガン、酢酸マンガン、硝酸塩マンガンまたはこれらの混合物であることを特徴とする。
【0014】
前記リン酸化物の前駆体は、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムまたはこれらの混合物であることを特徴とする。
【0015】
前記M
gの置換体は、酢酸マグネシウムであることを特徴とする。
【0016】
前記ヒ素置換体は、ヒ酸塩アンモニウム、三酸化砒素またはこれらの混合物であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明による陽極材料を陽極として使用したとき、放電容量が高く、サイクル特性および充放電効率が優れ、特にリチウムに対する放電電位が非常に高いため、電池の放電電位が高い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施例1によって製造された最終リチウム二次電池用リン酸マンガンリチウムの陽極材料のX線回折分析グラフである。
【
図2】水熱合成法を通して製造された比較例1(A)及び実施例1(B)の陽極材料の電子顕微鏡イメージである。
【
図3】実施例1によって製造された陽極材料の室温での充/放電曲線グラフである。
【
図4】比較例1によって製造された陽極材料の室温での充/放電曲線グラフである。
【
図5】実施例1によって製造された陽極材料の60℃での充/放電曲線グラフである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明を更に詳しく説明する。
本発明によるリチウム二次電池用陽極材料は、
〔化1
〕で表示される化合物を含む。
〔化1〕
LiMn
1−xMgxP
1−yAs
yO
4 ………(1)
ただし、
〔化1
〕において、
0.010≦x≦0.015、0.010≦y≦0.015、である。
【0020】
陽極材料において、マンガンサイト(Mn+
Mg)に対する
Mgのモル比、即ち
〔化1
〕でのxは0.1以下であることが好ましい。モル比が0.1を超過すると、電気化学的活性中であるマンガンの含量が減って初期放電容量が低くなる。更に、リンサイト(P+As)に対するAsのモル比、即ち前記式1でのyは0.1以下であることが好ましい。モル比が0.1を超過すると、構造の深刻な変移をもたらし電気化学的活性を失う。
更に好ましくは
、陽極材料において、
0.010≦x≦0.015、0.010≦y≦0.015であることが好ましい。
【0021】
本発明のリチウム二次電池用陽極材料は、リチウム酸化物またはその前駆体(加熱されると酸化物となる各金属の化合物若しくは金属団体)、マンガン酸化物またはその前駆体、リン酸化物またはその前駆体、キレート剤及び水を水熱合成器に投入して反応させる段階と、M
gの置換体及び砒素置換体を追加で投入して反応させる段階と、前記反応液を水洗い及び乾燥する段階と、を含めて製造することができる。
前記原料は、
〔化1
〕の組成比率に合わせた適切に配合比率を合わせて投入することが好ましい。
また、前記製造方法において、前記反応液を水洗い及び乾燥する段階以後、カーボン導電材と均一に混合し、200〜500℃の温度で後熱処理する段階を更に含むことができる。
【0022】
前記リチウム酸化物の前駆体は特別に制限されるわけではないが、リン酸リチウム、炭酸リチウム、水酸化リチウム、酢酸リチウム、硫酸リチウム、亜硫酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムまたはこれらの混合物からなる。
前記マンガン酸化物の前駆体は特別に制限されるわけではないが、マンガン金属、酸化マンガン、シュウ酸マンガン、酢酸マンガン、硝酸塩マンガンまたはこれらの混合物からなる。
前記リン酸化物の前駆体は特別に制限されるわけではないが、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムまたはこれらの混合物からなる。
【0023】
前記M
gの置換体は特別に制限されるわけではないが、酢酸マグネシウ
ムである。
前記砒素置換体は特別に制限されるわけではないが、ヒ酸塩アンモニウム、三酸化砒素またはこれらの混合物からなる。
前記キレートは特別に制限されるわけではないが、ジエチレングリコール(DEG)、シュウ酸、酢酸またはこれらの混合物からなる。キレートは投入されるイオンと反応して、均一に混合された状態を維持させるだけでなく、反応時の粒子成長を抑制する役割をする。
【0024】
本発明のリチウム二次電池は、前記陽極材料を適用したこと以外には既存のリチウム二次電池の製造方式と差がない。以下、陽極極板の製作及びリチウム二次電池の構成に対して簡単に説明するが、これらに限定されるわけではない。
陽極極板の製作は、本発明の陽極材料の粉末に、必要に応じて導電剤、結着剤、充填剤、分散剤、イオン導電剤、圧力増強剤などと、通常利用されている少なくとも1種の添加成分を添加して、適用な溶媒(有機溶媒)によりスラリー乃至ペースト化する。
導電剤の例としては、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維、金属粉などがある。結着剤としてはPVdF、ポリエチレンなどを使用することができる。電極支持基板(集電体ともいう)は、銅、ニッケル、ステンレス鋼鉄、アルミニウムなどの箔、シート若しくは炭素繊維などで構成することができる。
【0025】
このように製造された陽極を利用してリチウム二次電池を製作する。リチウム二次電池の形態はコイン、ボタン、シート、円筒形、角形などいずれのものでも良い。リチウム二次電池の陰極、電解質、分離膜などは既存のリチウム二次電池に使用されているものでよい。
陰極活物質は黒鉛などのカーボン物質または遷移金属の複合酸化物などの1種または2種以上を使用することができる。その他、シリコン、スズなども陰極活物質として使用することができる。
【0026】
電解液は有機溶媒にリチウム塩を溶解させた非水系電解液、無機固体電解質、無機固体電解質の複合材などのいずれも使用することができる。非水系電解液の溶媒としてはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネートなどのエステル類、ブチルラクトンなどのラクトン類、1,2−ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタンなどのエーテル類とエーテル類、アセトニトリルなどのニトリル類などの1種または2種以上を使用することができる。非水系電解液のリチウム塩としては、LiAsF
6、LiBF
4、LiPF
6などを使用することができる。
分離膜としては、PP及び/またはPEなどのポリオレフィンから製造される多孔性フィルムや、不織布などの多孔性材を使用することができる。
【0027】
本発明の一実施例によるリチウム電池は放電容量及び平均放電電圧が優れていることを確認した。
以下、本発明を具体的な実施例を挙げて詳しく説明する。
実施例1
リン酸リチウム(LiH
2PO
4、98.5%)0.06M水溶液30mLに酢酸マンガン(Mn(CH
3COO)
2、98%)0.06M水溶液30mLをDEGをキレート剤として250mL追加した後、これを水熱合成器に投入して約180℃で5時間反応させた。このとき、置換剤として酢酸マグネシウム(Mg(CH
3COO)
2、98%)0.06M水溶液0.3mLとヒ酸塩アンモニウム((NH
4)H
2AsO
4、98%)0.06M水溶液0.3mLを使用して、水熱合成器に追加的に投入した。このように反応させて、淡いピンク色の粉末懸濁液を得た。粉末懸濁液を水洗い及び乾燥して得た物質をSuper−Pカーボン材と80:20でボールミルにて均一混合した後、熱処理を通して陽極材料を製造した。
【0028】
図1は、陽極材料のX線回折分析結果を示すグラフである。
更に、前記製造された陽極材料と比較例1で製造された陽極材料の電子顕微鏡イメージを
図2で比較した。製造される陽極材料は均一な形状を有しながら、粒子サイズが厚さ20nm水準に維持されてこそ優れた電気化学的性能が発現される。
図2の比較例1の場合は、実施例1の場合に比べて粒子サイズが異常に大きく、電気化学的性能の発現に限界があることが確認できた。AsイオンはPイオンに比べてイオンの半径が大きく、Asが置換されると物質構造の格子常数の上昇をもたらすため、内部にリチウムイオンがより容易に脱挿入をすることができ、出力及び容量が向上するという長所を確認することができた。
【0029】
実施例2
酢酸マグネシウム(Mg(CH
3COO)
2、98%)0.06M水溶液0.45mLとヒ酸塩アンモニウム((NH
4)H
2AsO
4、98%)0.06M水溶液0.45mLを使用したことを除いては実施例1と同様に製造した
。
【0030】
比較例4
酢酸マグネシウム(Mg(CH
3COO)
2、98%)0.06M水溶液0.6mLとヒ酸塩アンモニウム((NH
4)H
2AsO
4、98%)0.06M水溶液0.6mLを使用したことを除いては実施例1と同様に製造した
。
【0031】
比較例1
酢酸マグネシウム及びヒ酸塩アンモニウムを投入しなかったことを除いては実施例1と同様に製造した
。
【0032】
比較例2
酢酸マグネシウム(Mg(CH
3COO)
2、98%)0.06M水溶液0.3mLを投入し、ヒ酸塩アンモニウムを投入しなかったことを除いては実施例1と同様に製造した
。
【0033】
実験例:電極性能の評価
実験例1、
2及び比較例1、2、
4の陽極材料の粉末を平均粒径が5μmとなるようにした。陽極活物質95wt%、結着剤PVdF5wt%として、N−メチルピロリドン(NMP)を溶媒としてスラリーを製造した。このスラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔(Al foil)に塗布して乾燥した後、プレスで高密度にし、真空内で120℃で16時間乾燥して直径16mmの円盤にて電極を製造した。
相対極としては直径16mmにパンチングしたリチウム金属箔を、分離膜としてはポリプロピレン(PP)フィルムを使用した。電解液としては1MのLiPF
6のエチレンカーボネート/ジメトキシエタン(EC/DME)1:1v/vの混合溶液を使用した。電解液を分離膜に含浸させた後、この分離膜を作用極と相対極との間に挟んだ後、SUS製品のケースを電極評価用試験セルとして評価した。測定した放電容量を下記表1に表示した。
【0034】
【表1】
図3と
図4において、実施例1と比較例1によって製造された陽極材料を含む電池の室温での充/放電曲線グラフを比較した。実施例1の場合は、3.9V以上の平坦区間に該当する容量が比較例1に比べて大きいため、電池に具現する場合、より多くのエネルギー密度を得ることができるという長所があり、また、1回の充放電時の効率も高いため、より効率的にエネルギーを貯蔵及び使用することができることが確認できた。
【0035】
図5に、実施例1によって製造された陽極材料を含む電池の60℃での充/放電曲線グラフを示す。60℃の高温でも理論容量に近接する160mAhg
−1の可逆容量を発現することが確認できた。