【実施例】
【0036】
図1には、本発明に係る弁開閉操作装置の一実施例の構成が、側面図(a)と背面図(b)と正面図(c)により示されている。背面図は
図1(a)のH側から見た図であり、正面図は
図1(a)のS側から見た図である。また、
図2〜
図4には、本実施例の弁開閉操作装置の動作が、
図2においては正面図により、
図3においては側面図により、
図4においては、弁開閉操作装置の一部構成要素の斜視図により示されている。本実施例の弁開閉操作装置は、例えば
図5に示したようなシステム構成を備え、
図7に示したような開発中のバランス型風呂釜の熱源装置において、同図に示すような配置態様の給水弁25と排水弁26の開閉動作を操作レバー2の回動操作に応じて行う装置であり、給水弁25と排水弁26は、
図8に示すように回転することにより開閉する開閉弁である。
【0037】
図1〜
図3に示すように、操作レバー2は、操作用回転軸3の先端側に、該操作用回転軸3と交わる方向(ここでは直交する方向)に伸設されており、操作レバー2は、操作用回転軸3と共に、該操作用回転軸3の軸心を中心に予め定められた操作基準位置(Aの位置)と該操作基準位置から予め定められた設定角度だけ回転した設定角度回動位置(Cの位置)との間で回動する構成を有している。なお、
図1(a)に示すように、操作回転軸3は器具ケース1の正面のケース正面板11に設けられた貫通の軸挿通孔12に挿通して設けられており、軸心方向を水平方向(ここでは、Y軸方向)とし、操作レバー2は、器具ケース1の正面に、ケース正面板11と間隔を介して設けられている。
【0038】
操作用回転軸3の基端側には、金属製の板状部材により形成された第1の連結部材4の一端側4aが操作用回転軸3に固定されている。第1の連結部材4の他端側4bは、操作用回転軸3と直交する方向に(ここでは、操作レバー2の伸設方向の面と平行な面方向に)伸設されており、第1の連結部材4は、操作用回転軸3の軸心を中心に該操作用回転軸3と共に回動自在に設けられている。
【0039】
第1の連結部材4の他端側4bには、金属製の板状部材により形成された第2の連結部材5の一端側5aが、第1の連結部材4と重ね合わせて、金属製の連結ピン6を介して軸支されており、第2の連結部材5は、第1の連結部材4の伸設方向と同方向に伸設されている。第2の連結部材5の他端側5bには、金属製の板状部材により形成されたガイド部材7の一端側7aが、第2の連結部材5と重ね合わせて、金属製の軸状ピン8を介して軸支されており、ガイド部材7は、第2の連結部材5の伸設方向と同方向に伸設されている。
【0040】
なお、ここで、「第2の連結部材5は、第1の連結部材4の伸設方向と同方向に伸設されている」とは、第2の連結部材5が第1の連結部材4の伸設方向の面に対して平行な面上に伸設されているという意味であり、
図1(b)、(c)に示されるように、第1の連結部材4と第2の連結部材5とは同一直線状に配設されているわけではない。
図1(b)、(c)の実線に示されている状態(操作レバー2が操作基準位置であるAの位置にある状態)においては、第1の連結部材4と第2の連結部材5の成す角度は、約130°である。
【0041】
また、同様に、「ガイド部材7は、第2の連結部材5の伸設方向と同方向に伸設されている」とは、ガイド部材7が第2の連結部材5の伸設方向の面に対して平行な面上に伸設されているという意味であり、第2の連結部材5とガイド部材7とは同一直線状に配設されているわけではない。
図1(b)、(c)の実線に示されている状態(操作レバー2が操作基準位置であるAの位置にある状態)においては、第2の連結部材5とガイド部材7の成す角度は、約175°である。
【0042】
前記軸状ピン8は、第2の連結部材5の、ガイド部材7が重ねられる側の面側から該面と直交する方向(ここでは、Y軸方向)に突出して、操作用回転軸3と平行に設けられている。軸状ピン8とガイド部材7は共に金属により形成されているため、擦動部分にジェラコン樹脂(ジェラコンは商標)により形成された軸状ピン受け10を設けて抵抗を低減させている。軸状ピン受け10は軸状ピン8の軸心方向にスライド移動自在に設けられている。ガイド部材7は、軸状ピン8に軸支された状態で、該軸状ピン8の軸心方向にスライド移動自在と成しており、軸状ピン受け10を設けることにより、そのスライド移動をよりスムーズに行えるように構成されている。
【0043】
ガイド部材7は、上下方向(図のZ軸方向)に伸設されており、給水弁25と排水弁26が、ガイド部材7の、第2の連結部材5に重ね合わされる面側(つまり、バランス型風呂釜の器具ケース1内において、ガイド部材7よりも奥側)に配置されている。給水弁25と排水弁26
は、ガイド部材7の長手方向と直交する方向であって、操作回転軸3の軸心の方向(ここでは、Y軸方向)とも直交する方向(ここでは、X軸方向)の軸心を中心に回転することにより開閉する(
図2〜
図4、
図8、参照)。なお、
図1においては、図の簡略化のために、給水弁25と排水弁26の回転に伴う動作状態の図示は省略し、操作レバー2が操作基準位置にある状態における給水弁25と排水弁26の配置態様のみ示している。
【0044】
給水弁25および排水弁26は、金属製の板状部材により形成された弁開閉用部材9(9a,9b)を介してガイド部材7に連結されている。つまり、弁開閉用部材9aの基端側は給水弁25に固定され、先端側はピン19aを介してガイド部材7に軸支されており、弁開閉用部材9aは、給水弁25の軸心を中心に回転自在に設けられている。また、弁開閉用部材9bの基端側は排水弁26に固定され、先端側はピン19bを介してガイド部材7に軸支されており、弁開閉用部材9bは、排水弁26の軸心を中心に回転自在に設けられている。
【0045】
図1の実線および、
図2(a)、
図3(a)、
図4(a)にそれぞれ示すように、操作レバー2が操作基準位置(Aの位置)にある状態においては、ガイド部材7は、第2の連結部材5寄りの位置で(
図3(a)、
図4(a)、参照)、ガイド部材7の一端側7aから弁開閉作用部材9aのガイド部材7への軸支部(ピン19aの配設位置)までの距離が、ガイド部材7の一端側7aから給水弁25までの距離よりも長くなり、ガイド部材7の一端側7aから弁開閉作用部材9bのガイド部材7への軸支部(ピン19bの配設位置)までの距離が、ガイド部材7の一端側7aから排水弁26までの距離よりも長くなるように、弁開閉作用部材9a,9bがガイド部材7の長手方向に対して斜めに配設されている。なお、この状態において、給水弁25の流路27は給水通路62と直交する態様と成して給水弁25は閉と成し、排水弁26の流路28は排水通路24と連通する態様と成して排水弁26は開となっている(
図8の実線で示す態様を参照)。
【0046】
そして、操作レバー2が、操作基準位置(Aの位置)から
図1、
図2のBの位置まで回転する間に、該回転に伴って操作回転軸3が回転することにより、
図1の破線および、
図2(b)、
図3(b)、
図4(b)にそれぞれ示すように、第1の連結部材4の他端側4bと第2の連結部材5が、給水弁25と排水弁26から遠ざかり、ガイド部材7が軸状ピン8の軸心方向に沿って、リング部材10と共に軸状ピン8の基端側から先端側にスライド移動しながら(
図3(a)の矢印D、参照)、ガイド部材7が操作回転軸3側に引き寄せられてガイド部材7の長手方向(Z軸方向)に上側に移動し、弁開閉作用部材9a,9bが、それぞれ、対応する給水弁25、排水弁26の軸心を中心に操作回転軸3側に回転する(
図3(a)の矢印E、参照)。
【0047】
また、操作レバー2が、Bの位置から前記設定角度回動位置(Cの位置)まで回転する間に、該回転に伴って操作回転軸3が回転することにより、
図1の破線および、
図2(c)、
図3(c)、
図4(c)にそれぞれ示すように、第1の連結部材4の他端側4bと第2の連結部材5が、給水弁25と排水弁26からさらに遠ざかり、ガイド部材7が軸状ピン8の軸心方向に沿って、リング部材10と共に軸状ピン8の先端側から基端側にスライド移動しながら(
図3(b)の矢印F、参照)、ガイド部材7が操作回転軸3側に引き寄せられてガイド部材7の長手方向(Z軸方向)にさらに上側に移動し、弁開閉作用部材9a,9bが、それぞれ、対応する給水弁25、排水弁26の軸心を中心に操作回転軸3側に回転する(
図3(b)の矢印G、参照)。
【0048】
このように、操作レバー2が前記操作基準位置から前記設定角度回動位置まで回転する間に、弁開閉作用部材9a,9bのガイド部材7への軸支部(ピン19a,19bの配設位置)は、それぞれ、対応する給水弁25と排水弁26の軸心を中心とした円弧を描いて移動する(
図1(a)、参照)。また、この軸支部の軌道に対応するように、ガイド部材7は、一度、軸状ピン8の基端側から先端側に向けて軸状ピン8の軸心方向にスライド移動して第2の連結部材5から離れ(
図3(b)、
図4(b)、参照)、その後、軸状ピン8の先端側から基端側に向けて、軸状ピン8の軸心方向にスライド移動して再び第2の連結部材5に近づく。
【0049】
そして、前記設定角度回動位置においては、ガイド部材7の一端側7aから給水弁25までの距離が、ガイド部材7の一端側7aから弁開閉作用部材9aのガイド部材7への軸支部(ピン19aの配設位置)までの距離よりも長くなり、ガイド部材7の一端側7aから排水弁26までの距離が、ガイド部材7の一端側7aから弁開閉作用部材9bのガイド部材7への軸支部(ピン19bの配設位置)までの距離よりも長くなるように、弁開閉作用部材9a,9bがガイド部材7の長手方向に対して斜めに配設される。この状態において、給水弁25の流路27は給水通路62と連通する態様と成して給水弁25は開と成し、排水弁26の流路28は排水通路24と直交する態様と成して排水弁26は閉となっている(
図8の破線で示す態様を参照)。
【0050】
また、その逆に、操作レバー2が、設定角度位置(Cの位置)から操作基準位置(Aの位置)まで回転する間に、該回転に伴って前記操作回転軸3が回転することにより、第1の連結部材4の他端側4bと第2の連結部材5が給水弁25と排水弁26側に近づき、ガイド部材7が軸状ピン8の軸心方向に沿って、
図3(c)の矢印Dに示すように、軸状ピン8の基端側から先端側に向けてリング部材10と共にスライド移動しながら、操作回転軸3から遠ざかるようにガイド部材7の長手方向に下側に移動し、弁開閉作用部材9a,9bが、それぞれ、対応する給水弁25、排水弁26の軸心を中心に操作回転軸3の反対側に回転する(
図3(c)の矢印H、参照)。この回転により、給水弁25が閉となり、排水弁26が開となる。
【0051】
このように、操作レバー2の前記操作基準位置と前記設定角度回動位置のいずれか一方への回動操作に応じて、弁開閉作用部材9a,9bが給水弁25と排水弁26の軸心を中心に回転して給水弁25と排水弁26の開弁動作と閉弁動作の選択動作が行われ、該選択動作によって給水弁25が配置される部位に設けられている流通路としての給水通路の開動作と閉動作が選択的に行われ、排水弁26が配置される部位に設けられている流通路である排水通路24の開動作と閉動作が選択的に行われる。
【0052】
つまり、本実施例では、操作レバー2の回動に応じて、ガイド部材7が軸状ピン8に軸支された状態で、器具ケース1の前後方向にスライド移動しながら上下方向に移動することにより、操作レバー2の操作基準位置においては、排水弁26が開となって給水弁25が閉となり、操作レバー2の設定角度回動位置においては、排水弁26が閉となって給水弁25が開となるように、排水弁26と給水弁25の開閉動作が同時に行われる。
【0053】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。例えば、前記実施例では、第1の連結部材4、第2の連結部材5、ガイド部材7、弁開閉作用部材9(9a,9b)は、いずれも金属製の板状の部材としたが、これらの部材の形成材料は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、また、棒状の部材としてもよい。つまり、弁開閉操作装置を形成する各部材(ピンを含む)の大きさや形状、形成材料等の詳細は、弁開閉操作装置が配設される場所や開閉する弁に対応させて決定される。
【0054】
また、前記実施例は、バランス型風呂釜において、上下方向に互いに間隔を介して配設された給水弁25と排水弁26の開閉操作装置としたが、本発明の弁開閉操作装置は、必ずしもバランス型風呂釜に適用するとは限らず、様々な装置の開閉弁の開閉操作装置として適用できるものであり、1つの開閉弁の開閉を操作するものにも適用されるし、3つ以上の複数の開閉弁が互いに間隔を介して配設されている場合にも、それらの開閉弁をガイド部材の長手方向に互いに間隔を介して配設されるように構成すれば、前記実施例と同様の動作により、同様の効果を奏することができる。