(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
配管を接続する場合に該配管を保持するロック機構と配管が接続されている場合に該配管の保持を解除するロック解除機構とを備えた管継手を介して配管と電磁弁のポートとを接続するための電磁弁の管継手構造において、
解除動作を伴うことで、前記配管の保持を解除させるように前記ロック解除機構を操作するロック解除機構操作手段を設けたアダプタと一体に構成され、前記ロック解除機構は、操作面が所定方向に押下されることで前記配管の保持を解除するように構成されており、
前記ロック解除機構操作手段には、前記解除動作に伴って前記操作面を前記所定方向に押下する押下部が設けられ、
前記押下部は、配管が保持されている場合、前記解除動作により前記操作面を押下する位置よりも上方又は下方の何れかに位置するように設けられており、
前記ロック解除機構操作手段は、前記解除動作として上下方向の動作を伴うことを特徴とする電磁弁の管継手構造。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、この発明の第1の実施形態を
図1〜
図6に基づき説明する。
なお、以下の説明では、
図1に示される形態を基準として「上」、「下」、「前」、「後」の各方向を定義する。
【0014】
図1(a)に示すように、本実施形態の電磁弁10における電磁弁本体11の前部には、2つの出力ポート11a,11bが形成されている。そして、電磁弁本体11に内蔵される切換弁11cの位置が切換制御されることで、作動流体を供給する給気ポートPと作動流体を出力する出力ポート11a,11bが切り換えられるようになっている。なお、電磁弁本体11には、励磁コイル11dが内蔵されたパイロット弁PBが搭載されているとともに、前記励磁コイル11dに対する給電態様を制御する基板11eなどが内蔵された駆動ブロックが搭載されている。そして、駆動ブロックによりパイロット弁PBに対する給電が制御されることで、切換弁11cの位置が切換制御される。
【0015】
また、電磁弁本体11の前部には、出力ポート11a,11bと配管接続用の管継手14,15とを接続するためのブロックベース12が装着されているとともに、ブロックベース12の前部には、管継手14,15を操作するロック解除機構操作手段としての操作レバーLを設けたアダプタ13が装着されている。本実施形態では、ブロックベース12とアダプタ13により電磁弁の管継手構造Uが構築されている。
【0016】
次に、ブロックベース12及び管継手14,15の構成について説明する。
ブロックベース12には、管継手14,15を挿入する挿入孔12a,12bが形成されている。そして、挿入孔12a(挿入孔12b)には、管継手14(管継手15)が挿入されることで、出力ポート11a(出力ポート11b)と管継手14(管継手15)が接続される。また、
図1(c)に示すように、ブロックベース12の前面には、ネジNを挿通するネジ孔nが上下両側にそれぞれ形成されている。
【0017】
また、挿入孔12a(挿入孔12b)の奥側には、配管Hが挿通された場合に配管Hの外周面と挿入孔12a(挿入孔12b)の内周面との間をシールするシールリング12c(シールリング12d)が装着されている。また、挿入孔12a(挿入孔12b)には、シールリング12c(シールリング12d)より開口側に継手本体14a(継手本体15a)が挿入されるとともに、この継手本体14a(継手本体15a)の内側には、前方から後方に向かって径が縮径されたチャック金具14b(チャック金具15b)が装着されている。なお、チャック金具14b(チャック金具15b)における最も縮小された径は、管継手14(管継手15)に挿通される配管Hの径よりも小さく形成されている。そして、管継手14(管継手15)に配管Hが挿通される場合には、チャック金具14b(チャック金具15b)の縮径側が配管Hに食い込むかたちで該配管Hを保持(ロック)して抜けを防止する。
【0018】
また、継手本体14aの内側には、前後方向に移動可能でかつチャック金具14bに向かって傾斜を成すプッシュリング14cが装着されている。プッシュリング14cは、その前部がブロックベース12から前方に突出する長さで形成されている。また、
図1(c)に示すように、プッシュリング14cの前部は、ブロックベース12から突出した先から外側に向かって長方形状に拡がることにより、操作面S1を形成している。なお、操作面S1は、その幅をブロックベース12の幅よりも小さくしているとともに、その高さを継手本体14aの最も前部の径よりも小さくしている。また、プッシュリング14cは、その後部の傾斜がチャック金具14bの内周に当接するとともに、チャック金具14bにより前側に付勢されている。一方、プッシュリング14cは、その操作面S1が押下されることでチャック金具14b側(後方向)に移動する。そして、プッシュリング14cは、操作面S1が押下される場合、後部の傾斜がチャック金具14bの最も縮径された部位(後部)を内周側から押し上げて拡開させるようになっている。なお、プッシュリング14cの後方への移動距離は、操作面S1の裏面が継手本体14aの最も前部に当接可能な距離までに規制されている。
【0019】
そして、継手本体14aの内側に配管Hが挿通されると、挿入孔12aの内周面と配管Hの外周面との間がシールリング12cによりシールされるとともに、配管Hがチャック金具14bによりロックされる。一方、チャック金具14bが配管Hを保持している場合、プッシュリング14cの操作面S1が押下されると、チャック金具14bの最も縮径された部位(後部)が内周側から押し上げられて拡開されることで、配管Hへの食い込みが解除されて該配管Hのロックが解除される。
【0020】
なお、本実施形態の管継手15(チャック金具15b及びプッシュリング15c)は、管継手14(チャック金具14b及びプッシュリング15c)と同様の構成を有しているため、その構成については説明を割愛する。
【0021】
このため、本実施形態では、チャック金具14b(チャック金具15b)とプッシュリング14c(プッシュリング15c)とにより配管Hを保持するロック機構、及び配管Hの保持を解除するロック解除機構が構築されている。そして、本実施形態における管継手14(管継手15)は、ロック機構及びロック解除機構を備えていることになる。
【0022】
次に、アダプタ13及び操作レバーLの構成について説明する。
図2(a)〜(d)に示すように、アダプタ13における正面視長方形の箱型のアダプタ本体13aの上部には、アダプタ本体13aよりも厚みが薄く且つ幅が縮小された延設部13bが延設されている。そして、アダプタ本体13aの下方及び延設部13bの略真ん中には、ネジNを挿通するネジ孔nがそれぞれ形成されている。
【0023】
また、アダプタ本体13aには、後方向に延びる貫通孔13c,13dが形成されている。貫通孔13cは、管継手14に対応するように形成される一方、貫通孔13dは、管継手15に対応するように形成される。そして、貫通孔13c,貫通孔13dは、その前面側を操作面S1,S2の高さを直径とする円状に形成している。また、アダプタ本体13aの後側には、貫通孔13c,13dと連通するとともに、操作面S1(操作面S2)と略同一幅でかつ操作面S1の上端から操作面S2の下端までを高さとする長方形状の開口部13eが形成されている。なお、開口部13eは、プッシュリング14c,15cのブロックベース12からの突出分に対応する奥行きに亘って形成されている。これにより、開口部13eには、その後面側から操作面S1及び操作面S2を嵌め込み可能に形成されている。
【0024】
また、アダプタ本体13aには、電磁弁10の上下方向に沿って直線状に延伸するレバー挿通路13fが延設部13bの両側にそれぞれ形成されている。レバー挿通路13fは、開口部13eの底面に沿うとともに、この底面の左右端に沿うように形成される。このため、レバー挿通路13fは、開口部13eの対応部でアダプタ本体13aから露出して形成される一方、他の対応部でアダプタ本体13a内に形成される。
【0025】
そして、レバー挿通路13fには、銅、ステンレス等の線材からなる正面視逆U字状に形成される操作レバーLが電磁弁10における上下方向に移動可能にその両端から挿通される。
図3(a),(b)に示すように、操作レバーLには、作業者が操作時に用いる操作部Laが逆U字状をなす線材の上端を略直角に折り曲げて形成されている。なお、操作部Laは、操作レバーLが最も下に移動したとしても延設部13bと接触しない長さに折り曲げられている。また、操作レバーLには、操作部Laから下方に延伸する2本一組の足部Lbが形成されている。また、一組の足部Lbには、それぞれ途中に弓形状をなす押下部としての2つ一組の凸部Lcが形成されている。なお、各足部Lbは、
図1(a)に示すように、貫通孔13c(プッシュリング14c)と貫通孔13d(プッシュリング15c)の間に操作レバーLが位置する場合、アダプタ本体13a内に形成されるレバー挿通路13fに挿通可能な長さとされている。
【0026】
そして、操作レバーLは、操作部Laの先端が電磁弁10の前方に向いているとともに、足部Lbにおける凸部Lcがブロックベース12側に突き出されるようにレバー挿通路13fにそれぞれ挿通される。このため、操作レバーLは、レバー挿通路13fに挿通されると、開口部13eの対応部でアダプタ本体13aから露出して挿通される一方、他の対応部でアダプタ本体13a内に挿通される。
【0027】
次に、ブロックベース12にアダプタ13を装着した状態について説明する。
アダプタ13は、レバー挿通路13fに操作レバーLを挿通させた状態でブロックベース12に装着される。なお、
図1(a),(b)に示すように、アダプタ13とブロックベース12とは、それぞれに形成する2組のネジ孔nに挿通されるネジNにより締結される。これにより、ブロックベース12とアダプタ13とを一体とする電磁弁の管継手構造Uが構築されることになる。
【0028】
そして、
図1(a)に示すように、アダプタ13とブロックベース12とが締結された状態では、ブロックベース12の前面とアダプタ13の後面とが当接する。さらに、アダプタ本体13aの開口部13eには、後方からプッシュリング14cの前部(操作面S1)とプッシュリング15cの前部(操作面S2)とが嵌め込まれる。そして、これにより、開口部13eの底面において、操作レバーLの各足部Lbと操作面S1とが左右両側で当接するとともに、操作レバーLの各足部Lbと操作面S2とが左右両側で当接することになる。なお、
図1(a)では、操作レバーLの一組の凸部Lcが貫通孔13c(操作面S1)と貫通孔13d(操作面S2)との間に位置している。この状態において、プッシュリング14c,15cは、チャック金具14b,15bにより付勢されていることから、操作面S1,S2を通じて操作レバーLの各足部Lbを開口部13eの底面に向かって付勢する。
【0029】
また、
図1(b)に示すように、アダプタ13とブロックベース12とが締結された状態では、アダプタ本体13aにおける貫通孔13c(貫通孔13d)を通して出力ポート11a(出力ポート11b)、チャック金具14b(チャック金具15b)、操作面S1の一部(操作面S2の一部)を確認することができる。また、アダプタ13とブロックベース12とが締結された状態では、操作レバーLの操作部Laが延設部13bとブロックベース12の間に位置することを確認することができる。
【0030】
次に、電磁弁10の出力ポート11a,11bのそれぞれに配管Hが接続されている電磁弁10への接続状態から、それぞれの配管Hを抜き取る過程について説明する。
図4(a)に示すように、電磁弁10への接続状態では、操作レバーLの一組の凸部Lcが貫通孔13c(操作面S1)と貫通孔13d(操作面S2)との間、すなわち貫通孔13c(操作面S1)の下方と貫通孔13d(操作面S2)の上方に位置するロック位置にセットされる。この場合、
図4(b)に示すように、電磁弁10への接続状態では、管継手14,15における配管Hがチャック金具14b,15bによりロックされている。なお、操作レバーLがロック位置にセットされる場合には、電磁弁10の出力ポート11a,11bのそれぞれに接続するように配管Hを挿すことができる。
【0031】
続いて、電磁弁10の出力ポート11bと接続されている配管Hを抜き取る場合には、操作レバーLをロック位置から電磁弁10における下方向に操作することにより、出力ポート11bへの接続解除状態となる。この操作に伴っては、一組の凸部Lcがプッシュリング15cの操作面S2に向かって移動するとともに、一組の凸部Lcがその形状に合わせてプッシュリング15cの操作面S2を押下する。
【0032】
そして、
図5(a)に示すように、出力ポート11bへの接続解除状態では、操作レバーLの一組の凸部Lcが操作面S2に位置する出力ポート11b解除位置にセットされる。これにより、プッシュリング15cは、操作面S2の裏面が継手本体15aの最も前部に当接するまで後方へ移動する。この場合、
図5(b)に示すように、出力ポート11bへの接続解除状態では、管継手15における配管Hのチャック金具15bによるロックが解除される。これにより、出力ポート11bと接続されている配管Hを抜き取ることができる。すなわち、本実施形態では、操作レバーLをロック位置から出力ポート11b解除位置に移動する一の解除動作を伴う結果、操作レバーLによりチャック金具15b及びプッシュリング15c(ロック解除機構)が操作されて出力ポート11bへの接続解除状態が実現される。さらに本実施形態では、出力ポート11bへの接続解除状態が実現されても、出力ポート11aに対する電磁弁10への接続状態を維持する。
【0033】
一方、電磁弁10の出力ポート11aと接続されている配管Hを抜き取る場合には、操作レバーLをロック位置から電磁弁10における上方向に操作することにより、出力ポート11aへの接続解除状態となる。この操作に伴っては、一組の凸部Lcがプッシュリング14cの操作面S1に向かって移動するとともに、一組の凸部Lcがその形状に合わせてプッシュリング14cの操作面S1を押下する。
【0034】
そして、
図6(a)に示すように、出力ポート11aへの接続解除状態では、操作レバーLの一組の凸部Lcが操作面S1に位置する出力ポート11a解除位置にセットされる。これにより、プッシュリング14cは、操作面S1の裏面が継手本体14aの最も前部に当接するまで後方へ移動する。この場合、
図6(b)に示すように、出力ポート11aへの接続解除状態では、管継手14における配管Hのチャック金具14bによるロックが解除される。これにより、出力ポート11aと接続されている配管Hを抜き取ることができる。すなわち、本実施形態では、操作レバーLをロック位置から出力ポート11a解除位置に移動する一の解除動作を伴う結果、操作レバーLによりチャック金具14b及びプッシュリング14c(ロック解除機構)が操作されて出力ポート11aへの接続解除状態が実現される。さらに本実施形態では、出力ポート11aへの接続解除状態が実現されても、出力ポート11bに対する電磁弁10への接続状態を維持する。
【0035】
以上説明したように本実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏することができる。
(1)管継手構造(管継手構造U)は、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)を設けたアダプタ(アダプタ13)と一体の構成とした。これによれば、配管(配管H)の保持(ロック)の解除に際し、作業者は一体に構成されるアダプタ(アダプタ13)に設けたロック解除機構操作手段(操作レバーL)を操作すればよいことになる。このため、配管(配管H)の保持(ロック)の解除に際し、作業者は管継手のロック解除機構(チャック金具14b及びプッシュリング14c、又はチャック金具15b及びプッシュリング15c)を作業者が直接操作する必要がなくなる。その結果、管継手(管継手14,15)が小型化される場合でも、該管継手におけるロック解除機構(チャック金具14b及びプッシュリング14c、又はチャック金具15b及びプッシュリング15c)を直接操作しなくてもよくなることから配管(配管H)の変更に伴う作業を容易に行うことができるようになる。
【0036】
(2)ロック解除機構(チャック金具14b及びプッシュリング14c、又はチャック金具15b及びプッシュリング15c)は、操作面(操作面S1又は操作面S2)が所定方向(電磁弁10における後方)に押下されることで配管(配管H)の保持(ロック)を解除する構成とした。また、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)には、解除動作に伴って操作面(操作面S1又は操作面S2)を所定方向(電磁弁10における後方)に押下する押下部(2つ一組の凸部Lc)を設ける構成とした。これによれば、配管(配管H)の保持(ロック)の解除に際し、ロック解除機構(チャック金具14b及びプッシュリング14c、又はチャック金具15b及びプッシュリング15c)の操作面(操作面S1又は操作面S2)を所定方向(電磁弁10における後方)に押下するのみでよいことになる。そして、配管(配管H)の保持(ロック)の解除に際し、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)の押下部(2つ一組の凸部Lc)が操作面(操作面S1又は操作面S2)を所定方向(電磁弁10における後方)に押下するので、作業者は、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)が解除動作を伴うように操作すればよいことになる。このため、配管(配管H)の保持(ロック)の解除に際し、作業者は管継手のロック解除機構(チャック金具14b及びプッシュリング14c、又はチャック金具15b及びプッシュリング15c)を作業者が直接操作する必要がなくなる。
【0037】
(3)ロック解除機構操作手段(操作レバーL)の解除動作は、電磁弁(電磁弁10)に対して上下方向の動作を伴う構成とした。これによれば、作業者はロック解除機構操作手段(操作レバーL)を上下方向に操作すればよいことになる。このため、電磁弁(電磁弁10)が連接される場合にも、他の電磁弁に配管(配管H)が接続されているかどうかにかかわらず配管(配管H)の保持(ロック)を解除することができる。
【0038】
(4)ロック解除機構操作手段(操作レバーL)は、一の解除動作(ロック位置から各出力ポート解除位置への動作)を伴う結果、複数のポート(出力ポート11a,11b)のうち一のポートに対応する操作面(操作面S1又は操作面S2)を押下する構成とした。これによれば、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)による動作により対応する管継手(管継手14,15)における配管(配管H)の保持(ロック)の解除を、管継手(管継手14,15)毎にそれぞれ行うことができるようになる。このため、電磁弁(電磁弁10)の複数のポート(出力ポート11a,11b)と配管(配管H)をそれぞれに接続するための複数の管継手(管継手14,15)を備える場合において、ある特定の配管(配管H)の保持(ロック)を解除したいが他の配管(配管H)については保持(ロック)を維持したい場合など、作業効率を向上させることができる。
【0039】
(5)操作レバーLは、レバー挿通路13fへ挿通したのとは逆の動作を伴わせることで、レバー挿通路13fから抜き取ることができる。これによれば、配管の保持の解除をした後など、配管の保持の解除を要しない場面では、操作レバーLをレバー挿通路13fから抜き取ることで、意図しない操作レバーLの操作を防止することができる。このため、配管の保持の解除が必要ない場面における、操作レバーLの誤操作を防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を
図7及び
図8に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一の構成について同一番号を付すことによりその重複する説明を割愛する。
【0040】
図7(a),(b)に示すように、本実施形態における操作レバーLにおける一組の足部Lbには、それぞれ途中に弓形状をなす押下部としての2つ一組の凸部Lc1と2つ一組の凸部Lc2とが形成されている。なお、本実施形態における開口部13eは、レバー挿通路13fに操作レバーLが挿通される場合、操作レバーLの移動範囲において各凸部Lc1,Lc2がアダプタ本体13aから露出されるように形成されている。
【0041】
そして、本実施形態における電磁弁10への接続状態では、操作レバーLの一組の凸部Lc1が貫通孔13c(操作面S1)と貫通孔13d(操作面S2)との間、すなわち操作面S1の下方と操作面S2の上方に位置するとともに、一組の凸部Lc2が貫通孔13d(操作面S2)の下方に位置するロック位置にセットされる。
【0042】
続いて、電磁弁10の出力ポート11a及び出力ポート11bの両出力ポートと接続されている配管Hを抜き取る場合には、操作レバーLをロック位置から電磁弁10における上方向に操作することにより、両出力ポートへの接続解除状態となる。この操作に伴っては、一組の凸部Lc1がプッシュリング14cの操作面S1に向かって移動するとともに、一組の凸部Lc2がプッシュリング15cの操作面S2に向かって移動する。そして、このような移動に伴っては、一組の凸部Lc1がその形状に合わせてプッシュリング14cの操作面S1を押下するとともに、一組の凸部Lc2がその形状に合わせてプッシュリング15cの操作面S2を押下する。
【0043】
そして、
図8(a)に示すように、両出力ポート(出力ポート11a,11b)への接続解除状態では、操作レバーLの一組の凸部Lc1が操作面S1に位置するとともに、操作レバーLの一組の凸部Lc2が操作面S2に位置する両出力ポート解除位置にセットされる。これにより、プッシュリング14cは、操作面S1の裏面が継手本体14aの最も前部に当接するまで後方へ移動する。また、プッシュリング15cは、操作面S2の裏面が継手本体15aの最も前部に当接するまで後方へ移動する。この場合、
図8(b)に示すように、両出力ポート(出力ポート11a,11b)への接続解除状態では、管継手14における配管Hのチャック金具14bによるロックが解除されるとともに、管継手15における配管Hのチャック金具15bによるロックが合わせて(同時に纏めて)解除される。これにより、両出力ポート(出力ポート11a,11b)と接続されている配管Hを纏めて抜き取ることができる。すなわち、本実施形態では、操作レバーLをロック位置から両出力ポート解除位置に移動する一の解除動作を伴う結果、操作レバーLによりチャック金具14b及びプッシュリング14c(ロック解除機構)とチャック金具15b及びプッシュリング15c(ロック解除機構)とが合わせて操作される。その結果、出力ポート11a及び出力ポート11bへの接続解除状態が合わせて(同時に纏めて)実現される。
【0044】
以上説明したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(3),(5)と同様の効果に加えて以下に示す作用効果を奏することができる。
(6)ロック解除機構操作手段(操作レバーL)は、一の解除動作(ロック位置から両出力ポート解除位置への動作)を伴う結果、複数の管継手(管継手14,15)の操作面(操作面S1,S2)をそれぞれ押下する構成とした。これによれば、ロック解除機構操作手段(操作レバーL)の一の解除動作により複数の管継手(間継手14,15)における配管(配管H)の保持(ロック)の解除を、同時に纏めて行うことができるようになる。このため、電磁弁(電磁弁10)の複数のポート(出力ポート11a,11b)と配管(配管H)をそれぞれに接続するための複数の管継手(管継手14,15)を備える場合において、作業者は操作としてロック解除機構操作手段(操作レバーL)に一の解除動作をさせればよいことになる。すなわち、作業者は操作としロック解除機構操手段(操作レバーL)に一の解除動作をさせれば複数の管継手(管継手14,15)における配管(配管H)の保持(ロック)を解除することができ、ポート毎に解除動作を行わせる必要がなくなる。
【0045】
なお、上述した各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・各実施形態において、凸部Lc,Lc1,Lc2は、各足部Lbの何れかにのみ形成するようにしてもよい。この場合には、操作レバーLの足部Lb(レバー挿通路13e)を片方のみとすることもできる。また、配管Hの保持の解除に対して同時に作用する凸部であれば、3以上の凸部が形成されていてもよい。
【0046】
・各実施形態において、単数又は3以上の出力ポートを有する電磁弁に適用することもできる。そして、第1の実施形態では、出力ポート毎に配管Hの保持を解除できるように構成されていればよい。また、第2の実施形態では、複数の出力ポートにおける配管Hの保持を解除できるように構成されていればよい。
【0047】
・各実施形態において、操作レバーLの操作部Laは、電磁弁10における下方に位置する構成を採用することもできる。
・各実施形態において、操作面S1,S2は、円状に形成してもよい。
【0048】
・各実施形態において、配管Hの保持の解除に際しては、操作面S1,S2を回動させるような機構で実現することもできる。
・各実施形態において、操作レバーLの解除動作として、前後方向の動作を伴わせるように構成したり、左右方向の動作を伴わせるように構成したりもできる。
【0049】
・各実施形態において、ロック機構及びロック解除機構としては、配管Hを保持(ロック)及び解除可能であればその構成を変更することもできる。例えば、操作面S1,S2の押下に合わせて機械的な構成に基づき配管Hの保持を解除する構成で実現することもできる。
【0050】
・各実施形態は、出力ポートに対しての適用例を示したが、給排ポートに対して適用することもできる。
・第1の実施形態では、解除動作として下方向への動作のみや上方向への動作のみとすることもできる。例えば、ロック位置では、凸部Lcが操作面S1,S2の上方に位置するようにする。
【0051】
・第2の実施形態において、操作レバーLには、
図9に示すように、レバー挿通路13fからの抜けを防止する抜け防止部Ldを、操作レバーLの両先端又は何れかの先端を折り曲げて形成することもできる。そして、抜け防止部Ldがプッシュリング15cなどに引っかかることで操作レバーLの抜けが防止される。なお、抜け防止部Ldは、第1の実施形態における操作レバーLに形成することもできる。
【0052】
・第2の実施形態では、解除動作として上方向への動作とすることもできる。例えば、ロック位置では、凸部Lc1が操作面S1の上方に位置するとともに、凸部Lc2が操作面S1の下方と操作面S2の上方に位置するようにする。また、凸部Lc2に関しては、操作面S1,S2の上方に位置するようにする。