【実施例1】
【0032】
以下に本願発明に係るアンテナ支持装置の一実施形態について
図1を基に説明する。
図1は本願発明が適用されたアンテナ支持装置60の概略構成を説明するために分解した斜視図である。
本願発明の前記アンテナ支持装置60は,後に詳述するように,アンテナ装置1を壁面等で代表される取付面へ取り付けができるばかりでなく,アンテナマストやベランダ等の支柱に取り付けができるなど,多様な設置場所に取り付けるように構成されている。それに伴い,当該アンテナ支持装置60に適用するアンテナ装置1は,当該アンテナ装置1を壁面に取り付けても違和感が無いように,当該壁面から突出する寸法が大きくならない,前後方向の寸法が短い全体略平面状のアンテナが望ましい。
尚,以下の説明で方向を示す場合は,特に明記しない限りアンテナ装置1の設置方向を基準とし,アンテナ装置1の正面側が前側,若しくは前面と記載し,アンテナ装置1の後面側が後側,若しくは背面と記載する。つまり,
図1における分解斜視図において,図の斜め右上側(奥行き側)が前側,若しくは前面であり,斜め左下側(手前側)が後側,若しくは背面とする。また,図の上が上方,若しくは上側,図の下が下方,若しくは下とする。
【0033】
図1に示されるように,本願発明の前記アンテナ支持装置60は,前記アンテナ装置1の背面1aに一体的に設けられ,当該アンテナ装置1を保持するために用いられる支持部10と,取り付け対象である支持物に取り付けられて用いられるように構成されているアンテナ取付具50と,からなる。
【0034】
更に,本願発明の実施形態における前記アンテナ取付具50は,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)を支持すると共に,前記アンテナ装置1を取り付け対象である支持物に添え付けるように構成されたアンテナ取付部材20と,当該アンテナ取付部材20に装着され,前記支持部10を前記アンテナ取付部材20に対して回動自在に連結するために用いられる連結手段30と,前記アンテナ取付部材20の背面側に備えられ,前記アンテナ装置1を取り付け対象である支持物に取り付けるために用いられる取付手段(詳細は後に説明する)と,から構成されている。
【0035】
先ず前記連結手段30の実施例について
図1を基に説明する。本願発明の実施形態における前記連結手段30は,少なくとも先端部から所定長Htに亘る範囲に雄ネジ部30aが形成された,所定の長さの軸部30bを有する半ネジタイプのボルト体(以下の説明では,連結手段のことをボルト体30と記載する。)である。更に詳しく言えば,このボルト体30に設けられた前記雄ネジ部30aの外径寸法はWtであり,前記軸部30bの外径寸法は,前記雄ネジ部30aの外径寸法Wtより僅かに短いWsとなるように構成されている。尚,以下の説明では,連結手段30としてボルト体を用いた例を示したが,前記支持部10とアンテナ取付具50を回動自在に固着できれば,この実施形態に限定されることは無い。
【0036】
次に前記支持部10について
図1及び
図2を基に説明する。これらの図の内,
図2は本願発明のアンテナ支持装置60を構成する前記支持部10の一例を示す図であり,(a)は支持部10を説明するための上面図,(b)は(d)におけるA−A´線から見た断面図,(c)は(d)におけるB−B´線から見た断面図,(d)は(a)におけるC−C´線から見た断面図,(e)は(a)におけるD−D´線から見た断面図,(f)は前記支持部10に形成された支持孔12の間隙の幅寸法(内径寸法)である寸法W1及び寸法W2と,前記ボルト体30の外径寸法である寸法Wt及び寸法Wsとの比較図である。
【0037】
本願発明の実施形態における前記支持部10は,前記アンテナ装置1を構成しているアンテナ素子(図示されていない)を収納する,例えば合成樹脂材からなる全体略平面状のケース本体と一体的に形成されており,前記アンテナ装置1の背面1aより後側に向かって突出するように設けられている。具体的には,前記支持部10は,
図1の上側と下側に平行状態で対向配置された一対の端面11a・11bを有する支持体11と,当該支持体11における一方の端面11aと他方の端面11bの間を貫通するように設けられた支持孔12と,前記一対の端面11a・11bにおける,少なくとも一方側の端面(本願発明の実施例では
図1の上側の端面11a)に備えられ,前記支持体11と一体的に形成された持出状の弾性片であって,前記端面11aに沿うように形成された支持腕17bと当該支持腕17bの先端部に前記端面11aより外方向に突出するように形成された係止凸部17aとからなる係止弾性片17と,から構成されている。尚,本願発明の実施形態では,前記支持部10を前記アンテナ装置1の背面1aの下側に備えた例を示したが,背面1aであれば何れに設けても良い。また,その形成方向も実施形態に限定されるものではない。
【0038】
前記支持孔12は,それぞれ前記一対の端面11a・11bの間を貫通する3つの孔から構成されており,当該端面11a・11bに直交する方向に軸線を有するように形成された横長状のスライド孔13と,当該スライド孔13の中央部より前記アンテナ装置1側(即ち,前側)に設けられ,前記端面11a・11bに直交する方向に軸線を有するように形成された貫通孔15と,当該貫通孔15と前記スライド孔13とを連通するように設けられ,前記端面11a・11bに直交する方向に軸線を有するように形成されている縦長状の連通孔14と,がそれぞれ相互に重合するように連設されている。そして,この支持孔12はこれらの3つの孔でもって,断面形状が全体略T字形状となるように構成されている。
【0039】
このように構成された本願発明の前記支持孔12は,当該支持孔12内における第1中間位置と第2中間位置によって区分された,軸線方向に配列される3つの支持孔部から構成されている。即ち,
図2(d)に示されているように,図の上側の端面11aから下向きに所定長となる前記第1中間位置までの範囲の上側支持孔部12Aと,図の下側の端面11bから上向きに所定長となる前記第2中間位置までの範囲の下側支持孔部12Cと,前記第1中間位置と前記第2中間位置との間に存置する中間支持孔部12Bと,が軸線方向に連設するように配置されている。
【0040】
先ず,前記上側支持孔部12Aについて
図2(a),(d),(f)を基に詳しく説明する。本願発明の実施形態に係る前記支持孔12の内面には,当該支持孔12の前記上側の端面11a側の開口端12aから所定長だけ下方である第1中間位置に,当該支持孔12の軸線に直交する平面に平行な方向に,多くとも前記スライド孔13と前記連通孔14の内周面(言い換えれば,前記支持孔12の内周面の内,少なくとも前記貫通孔15の内周面を除く部分)に亘って段差12abが形成されている。即ち,この段差12abの位置が前記第1中間位置であり,少なくとも前記支持体11の前記上側の端面11aからこの段差12abが形成された第1中間位置までの範囲が,前記上側支持孔部12Aとなる。
尚,この段差12abの存在によって,当該段差12ab部分の間隙の幅寸法(内径寸法)W2は,前記上側支持孔部12A部分の間隙の幅寸法(内径寸法)W1と比べ,僅かに狭くなるように構成されている。
【0041】
この段差12abの形成位置,つまり,前記第1中間位置の寸法は,前記上側の端面11aにおける前記支持孔12の開口端12aから,少なくとも前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aが形成された範囲の寸法Htより大きい寸法Hsとなる位置に形成されている。
【0042】
そして,前記上側支持孔部12Aは,前記支持孔12を構成する3つの孔(スライド孔13,連通孔14,貫通孔15)における,前記上側支持孔部12A部分に相当する部分(スライド孔13A,連通孔14A及び貫通孔15A)のそれぞれの間隙の幅寸法(内径寸法)はW1となるように形成されており,その大きさは,前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aの外径寸法Wtより僅かに大きい寸法となるように形成されている。
【0043】
次に,前記下側支持孔部12Cについて
図2(c),(d),(f)を基に詳しく説明する。本願発明の実施形態に係る前記支持部10には,当該支持部10を構成する前記支持体11の下方側中央部分に,前記下側の端面11bから前記支持孔12の軸線方向に沿う方向に所定の大きさで形成された凹状の切り欠きであって,前記支持体11の表面11cに形成される挿入口18aから,前記スライド孔13及び前記連通孔14を介して前記貫通孔15と連通するように形成された切欠部18が形成されている。
【0044】
この切欠部18は,その高さが,前記支持体11の前記下側の端面11bから上側に向かって,少なくとも前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aが形成された範囲の所定長Htより大きい寸法Hgとなる大きさに,前記支持体11を凹状に切り欠くように形成されている。また当該切欠部18の幅(若しくは内径)は,前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aの外径寸法Wtより僅かに大きい寸法W1となるような大きさに形成されている。
【0045】
本願発明の実施形態では,少なくとも前記下側の端面11bから寸法Hgだけ上方となる位置が,前記支持孔12の内周面における前記第2中間位置であり,前記支持体11の前記下側の端面11bから前記第2中間位置までの範囲が,前記支持孔12における前記下側支持孔部12Cとなる。
【0046】
つまり,前記下側支持孔部12Cは,前記支持孔12を構成する3つの孔(スライド孔13,連通孔14,貫通孔15)の内,前記連通孔14及び前記貫通孔15の前記下側支持孔部12C部分に相当する部分(連通孔14C及び貫通孔15C)のそれぞれの間隙の幅寸法(内径寸法)が,前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aの外径寸法Wtより僅かに大きい寸法W1となるように形成されていることになる。
【0047】
また,前記スライド孔13の前記下側支持孔部12C部分に相当するスライド孔13Cの間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記切欠部18を除いて,前記ボルト体30の軸部30bの外径寸法Wsより大きく,且つ,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtと略同じか,若しくは,僅かに短い寸法であるW2となるように形成されていることから,前記下側支持孔部12Cは,前記挿入口18aから,前記連通孔14と前記貫通孔15の前記下側支持孔部12C部分である連通孔14C及び貫通孔15Cに至る前記切欠部18の間隙の幅寸法(内径寸法)がW1で,前記スライド孔13の前記下側支持孔部12C部分に相当するスライド孔13Cの間隙の幅寸法(内径寸法)がW2である,2つの異なる間隙の幅寸法を持つように構成されている。
【0048】
次に,前記中間支持孔部12Bについて
図2(b),(d),(e),(f)を基に詳しく説明する。本願発明の実施形態では,前記第1中間位置である前記段差12abと前記第2中間位置である前記切欠部18との間に位置するのが中間支持孔部12Bである。当該中間支持孔部12Bは,前記支持孔12を構成する3つの孔(スライド孔13,連通孔14,貫通孔15)の内,前記スライド孔13の前記中間支持孔部12B部分に相当するスライド孔13B及び連通孔14Bの間隙の幅寸法が,前記ボルト体30の軸部30bの外径寸法Wsより大きく,且つ,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtと略同じか,若しくは,短い寸法であるW2となるように形成されている。また,前記貫通孔15の前記中間支持孔部12B部分に相当する貫通孔15Bの内径は,前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aの外径寸法Wtより大きい寸法W1となるような大きさに形成されている。
【0049】
以上まとめると,本願発明の実施形態に係る前記支持孔12によると,当該支持孔12を構成するスライド孔13の間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記上側支持孔部12A部分の前記スライド孔13Aが寸法W1,前記中間支持孔部12B部分の前記スライド孔13Bが寸法W2,前記下側支持孔部12C部分の前記スライド孔13Cが寸法W2であり,前記スライド孔13Bと前記スライド孔13Cの間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記スライド孔13Aより狭い寸法となるように形成されている。
前記連通孔14の間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記上側支持孔部12A部分の前記連通孔14Aが寸法W1,前記中間支持孔部12B部分の前記連通孔14Bが寸法W2,前記下側支持孔部12C部分の前記連通孔14Cが寸法W1であり,前記中間支持孔部12B部分の前記連通孔14Bの間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記連通孔14A,14Cの間隙の幅寸法(内径寸法)より狭くなるように形成されている。
前記貫通孔15の内径寸法は,前記上側支持孔部12A部分の前記貫通孔15Aが寸法W1,前記中間支持孔部12B部分の前記貫通孔15Bが寸法W1,前記下側支持孔部12C部分の前記貫通孔15Cが寸法W1であり,それぞれ同じ寸法となるように形成されている。
【0050】
次に,
図1及び
図2を用いて本願発明の実施形態における前記係止弾性片17について詳しく説明する。本願発明の実施形態に係る前記係止弾性片17は,少なくとも前記一方側の端面11a(本願の実施例では
図1の上側の端面)の周縁11e部分に備えられた,前記支持体11と一体的に形成された持出状の弾性片であって,前記端面11aに沿うように形成された支持腕17bと,当該支持腕17bの先端部に,前記端面11aがなす平面より外方向(
図1の上方向)に突出する突起であって,先端に向かうほど先窄み状となるように形成された係止凸部17aと,から構成されている。
【0051】
この係止弾性片17における前記支持腕17b肉厚は,当該支持腕17bが可撓性を有する程の肉厚に形成されており,しかも,当該係止弾性片17の下側には,前記支持体11の表面11cに形成されたリブ11fによって囲まれた空間が存在し,また,前記支持腕17bと前記支持体11との接続部分を除いた,前記端面11aとの間に間隙が形成されていることによって,当該係止弾性片17は
図1の上下方向に可撓自在となる。尚,本願発明の実施形態では,一対の前記係止弾性片17を前記一方の端面11に相互に対向するように設けた例を示したが,前記係止弾性片17の形成数や形成位置は実施形態に限定されるものではない。
【0052】
更に,前記支持体11の表面11cの中間位置には,当該表面11cから前方側に向かうように形成された収納穴11d・11dが形成されている。この収納穴11d・11dは,後述するアンテナ取付部材20に装着された挟持金具40に備えられた締着ボルト45(
図1参照)と対向する位置に形成されており,当該締着ボルト45の自由端部45aを挿抜自在に受入れるほどの奥行きと内径を有するように形成されている。
【0053】
次に本願発明の実施形態に係る前記アンテナ取付具50を構成する前記アンテナ取付部材20について
図1及び
図3を用いて説明する。これらの図の内,
図3はアンテナ取付部材20の一例を説明するための図であり,(a)はアンテナ取付部材20の上面図,(b)は下面図,(c)は(a)におけるE−E´線から見た側面図,(d)は(a)におけるF−F´線から見た断面図である。尚,
図3において破線で示したボルト体30は,当該ボルト体30の存在を模式的に示したものであり,当該アンテナ取付部材20に装着する状態を示すために表示したものである。
【0054】
本願発明の実施形態に係るアンテナ取付部材20は,略4角形状に形成された本体21の背面に,前記アンテナ装置1を取り付け対象の支持物に取り付けるための取付面22を備え,前面には前記本体21の対向する一対の辺から一体的に突設され,前記支持部10において対向配置された前記一対の端面11a,11bに装着可能なように,当該一対の端面11a,11bの配列位置に対応する間隔で設けられた一対の当付片21a,21bが形成されている。具体的には,前記一方の当付片21aと他方の当付片21bとの間の間隔の寸法は,前記一方の端面11aと他方の端面11bとの間の間隔の寸法より僅か大きくなるように形成していくのが望ましい。
【0055】
加えて,前記一対の当付片21a,21bには,当該アンテナ取付部材20に前記支持部10を取り付けたときに,当該支持部10に形成された前記支持孔12の軸線と一致する位置に,相互に軸線を一致させるように備えられた,内周面に前記ボルト体30の雄ネジ部30aに対応する雌ネジ29a,29bが形成された雌ネジ部29A,29Bが設けられている。
【0056】
更に,前記一対の当付片21a,21bの内の,少なくとも一方側の当付片(本願発明の実施形態では上側の当付片21a)には,前記アンテナ取付部材20に前記支持部10を装着したときに,前記係止弾性片17の係止凸部17aと対向する位置に,当該係止凸部17aを受入れ嵌合する程の大きさに形成された,前記当付片21aの外方向に突出するように内側を凹ませた係止凹部27aが設けられている。
【0057】
前記アンテナ取付部材20の前記取付面22について更に詳しく説明する。
図1及び
図3に良く示されているように,前記本体21の取付面22には,当該取付面22の略中央部を前面側に折り返すように断面略く字状に凹ませた折曲部が形成されている。この折曲部は,
図1に示されている,取り付け対象の支持物の一つである,アンテナマスト5に代表される支柱に当て付けて取り付けるためのアンテナマスト当接部24である。そして,このアンテナマスト当接部24の両側にはネジ孔25が形成されており,このネジ孔25に,前記アンテナマスト5を挟持する周知の前記挟持金具40に備えられた締着ボルト45を緊締することによって,このアンテナ取付部材20はアンテナマスト5やベランダ等の支柱に固着することができる{
図9(a)参照}。
【0058】
また,前記アンテナマスト当接部24の両側にあって,前記ネジ孔25が形成された平面は,このアンテナ取付部材20を,取り付け対象の支持物の他の実施例である,例えば構造物等の壁面6に代表される平面状の取付面に取り付けるための当付部23である。前記アンテナ取付部材20の壁面6への取り付けは,当該当付部23を壁面に当接させた状態で,木ネジ等を当該当付部23に形成された取付孔28a,28b等の前面側から壁面6に螺着することで行われる{
図9(b)参照}。
【0059】
尚,本願発明の実施形態では,この当付部23と前記アンテナマスト当接部24とで,前記本体21に備えられた前記取付面22を構成している。また,少なくとも当該取付面22と前記挟持金具40とで請求項に記載の取付手段を構成している。
【0060】
次に,このように構成された前記アンテナ取付具50と,前記支持部10の組み付け手順について
図4から
図7を用いて説明する。これらの図において,
図4はアンテナ取付具50に支持部10を取り付ける方法を説明するための図であり,アンテナ取付具50と支持部10を取り付ける前の状態を側面から見た一部を破断した断面図である。
図5はアンテナ取付具50に支持部10を取り付ける方法を説明するための図であり,(a)はアンテナ取付具50に支持部10を取り付けた状態を側面から見た一部を破断した断面図,(b)はアンテナ取付具50と支持部10の組み付けが完了した状態を側面から見た一部を破断した断面図である。
図6はアンテナ取付具50を構成するアンテナ取付部材20と支持部10との嵌合状態を説明するための一部を断面にした背面図であり,(a)は組み付けの途中における嵌合状態,(b)は
図5(a)における嵌合状態,(c)は
図8(a)におけるK−K´線から見た嵌合状態,(d)は
図8(b)におけるL−L´線から見た嵌合状態を示している。
図7は本願発明の支持部20を説明するための要部拡大図であり,(a)は
図2(a)の要部拡大図,(b)は
図2(b)の要部拡大図,(c)は
図2(c)の要部拡大図である。
【0061】
前記支持部10と前記アンテナ取付具50の組み付けは,
図4に示されているように,前記アンテナ取付具50の構成要素である,前記アンテナ取付部材20に設けられた他方の当付片(本願発明の実施形態では,図の下側の当付片)21bに備えられた雌ネジ部29Bの雌ねじ29bに対して,前記ボルト体30の雄ネジ部30aを螺合して,当該ボルト体30が前記他方の当付片21bから垂下した状態となるように装着することから始める。この時,前記ボルト体30が前記他方の当付片21bの内側(図の上側)に突出する部分の最大寸法は,前記雄ネジ部30aが形成された寸法Htとなる。
【0062】
前記支持部10と前記アンテナ取付具50の組み付けについて更に詳しく説明する。前記アンテナ装置1を壁面6に取り付ける作業は,本願発明のアンテナ取付具50の構成上,先ず当該アンテナ取付具50を壁面6に固定してからの作業となる。その為,前記ボルト体30を,予めアンテナ取付部材20における前記他方の当付片21bから垂下した状態となるように装着しておいて,この状態のアンテナ取付具50に対して前記支持部10を装着できれば,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)の装着作業が簡単になる。
【0063】
その為,本願発明の実施形態に係る前記支持部10の下方位置には,
図4に示されているように,前記挿入口18aから前記貫通孔15Cに至る前記切欠部18が形成されており,前記支持部10を前記アンテナ取付具50に装着するに当たって,前記アンテナ取付部材20に垂下するように装着された状態の前記ボルト体30の雄ネジ部30aが,前記切欠部18において遊挿自在となるから,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの存在があっても,前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着を邪魔することがない。
【0064】
また,前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着の途中における,前記係止弾性片17の状態が
図6(a)に示されている。この図によると,前記端面11aに沿うように配設される前記一方の当付片21の前側端部が,先窄み状に形成された前記係止凸部17aの側面に当接することによって,当該係止突起17aを下方に押し付けることから,前記係止弾性片17が図の下方に撓むため,前記係止弾性片17の係止凸部17aの存在があっても,前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着を邪魔することがない。
【0065】
つまり,前記支持部10を
図4の矢印F方向に移動させるだけで,前記ボルト体30が垂下した状態で装着されたアンテナ取付部材20の前記当付片21a,21bに対して,前記支持部10の端面11a,11bを装着することができることから,例えば,前記支持部10を前記アンテナ取付部材20に装着した状態で,前記アンテナ装置1を何らかの手段で保持しつつ,前記ボルト体30を前記アンテナ取付部材の当付片21bに設けられた雌ネジ部28Bに対して螺合するといった一連の面倒な手間を掛けることなく組み付けができ,延いては設置作業を簡単,且つ安全にできるようにする。
【0066】
この時の前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着の状態について,
図7(c)を用いて詳しく説明する。この
図7(c)は
図2(c)で示された断面図(即ち,前記下側支持孔部12Cを説明するための図)の要部拡大図である。尚,図を簡単にするため,この
図7(c)にはアンテナ取付具50の存在を示すために前記ボルト体30だけを表示した。
図7(c)に示されているように,前記支持部10を,図に示した前記ボルト体30に対して矢印の(1)方向に移動させるようにして装着すると,前記アンテナ取付部材20の他方の当付片21bに垂下した状態に装着された前記ボルト体30の雄ネジ部30bは,前記切欠部18の存在によって,
図7(c)の左右方向に遊挿自在に装着されることがわかる。つまり,本願発明の実施形態に係る前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)は,前記アンテナ取付具50に対して前後方向{
図7(c)の左右方向}にスライド自在に装着される。
【0067】
一方,前記スライド孔13の前記下側支持孔部12C部分に相当する前記スライド孔13Cの間隙の幅寸法(内径寸法)W2が,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtと同じ寸法,若しくは,僅かに短い寸法となるように形成されているため,前記支持部10を
図7に示した前記ボルト体30に対して矢印の(2)方向に移動させるようにしても,前記スライド孔13Cは,前記ボルト体30の雄ネジ部30bの浸入を阻止することがわかる。つまり,前記ボルト体30が前記アンテナ取付部材20に垂下した状態では,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)は,前記アンテナ取付部材20に対して,前記スライド孔13Cに沿うような,左右方向{
図7(c)の上下方向}へのスライドが制限されるように構成されている。このように,前記支持部10を前記アンテナ取付具50に対して装着した状態が
図5(a)に示されている。
【0068】
既に詳述したように,本願発明の実施形態においては,前記切欠部18と,前記支持部10に形成された前記支持孔12部分を構成する3つの孔(スライド孔13,連通孔14,貫通孔15)の内,前記貫通孔15だけが,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtより僅かに大きい内径寸法W1で形成されている。
【0069】
よって本願発明の実施形態では,
図5(a)で示された装着状態から,
図5(b)で示されたように,他方の当付片21bに垂下された状態にある前記ボルト体30を,一方の当付片21aに供えられた雌ネジ部29Aに螺合するためには,前記他方の当付片21bに備えられた雌ネジ部29Bの軸線と,前記貫通孔15の軸線と,前記一方の当付片21aに備えられた雌ネジ部29Aの軸線と,を略一致させた時だけ可能となる。尚,軸線を略一致させる方法として,前記支持部10を前記アンテナ取付部材20に取り付ける際に,前記ボルト体30の雄ネジ部30aが前記下側支持孔部12C部分における前記貫通孔15Cの内周面に当接させるように装着することで実現できる。
【0070】
図5(a)の挿着状態,即ち,前記他方の当付片21bに備えられた雌ネジ部29Bの軸線と,前記貫通孔15の軸線と,前記一方の当付片21aに備えられた雌ネジ部29Aの軸線と,を略一致させた状態に装着したときの,前記アンテナ取付具50と前記支持部10との嵌合状態が
図6(b)に示されている。この
図6(b)によると,前記支持部10を前記アンテナ取付具50に対して正しく配置すると,少なくとも,前記係止弾性片17を構成する前記支持腕17bの先端部に形成された前記係止凸部17aが,前記係止凹部27aと対向配置するので,前記アンテナ取付具50と前記支持部10との装着時に下方に撓んだ状態にあった前記係止弾性片17が,前記支持腕17bの付勢力によって撓む前の状態に戻るため,前記係止凸部17が前記係止凹部27aに嵌り込んで相互に嵌合する。
【0071】
つまり,本願発明の実施形態によれば,
図5(a)で示された装着状態(即ち,前記他方の当付片21bに備えられた雌ネジ部29Bの軸線と,前記貫通孔15の軸線と,前記一方の当付片21aに備えられた雌ネジ部29Aの軸線と,を略一致させた状態。尚,以下の説明では,この装着状態を前置装着状態と記載する。)において,前記支持部10に形成された前記係止弾性片17の係止凸部17aが,前記アンテナ取杖部材20に形成された係止凹部27aに着脱自在に嵌合することによって,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)は前記アンテナ取付具50に対して一時的に仮設置できるようになる。尚,本願発明の実施形態では記前置装着状態が請求項2に記載の基準の状態である。
【0072】
これによって,例えば,アンテナ装置1を壁面に取り付ける場合のように,足場が悪い状態で行なわれる設置作業において,前記支持体10を前記アンテナ取付具50に対して前記前置装着状態にしておけば,簡単,且つ安全に前記ボルト体30の螺合作業を行うことができる。そして,その螺合作業の際に,万が一にも前記アンテナ装置1が前記アンテナ取付具50から外れて落下してしまうことが無いように,前記ボルト体30の螺合が終わるまで,紐などを使ってアンテナ装置1を安全が確保できる場所に結び付けておいたり,設置作業者が片手などを使って,前記アンテナ装置1を押さえたりしておく必要が無くなるので,設置作業の容易性ばかりでなく安全性を損なうことを防止できる。
【0073】
一方,前記前置装着状態では,既に詳述したように前記支持部10は前記アンテナ取付具50に対して低背な状態となるように装着することができる。何故なら前記前置装着状態では,前記支持部10は前記アンテナ取付具50に対して,断面略T字状の前記支持孔12を構成する3つの孔の内,最もアンテナ装置1側に形成された前記貫通孔15の軸線と,前記一対の当付片21a・21bに備えられた前記雌ネジ部29A,29Bの軸線と,,が略一致するように装着されるからである。
【0074】
これによれば,本願発明のアンテナ支持装置1を,例えば,本願発明の図面に図示した,前後方向の寸法が極めて短い平面状のアンテナ装置1に適用すれば,前記前置装着状態において前記支持部10を前記アンテナ取付具50に対して仮設置したときに,例え,前記アンテナ装置1の重心の位置が,当該支持部より前寄りにあったとしても,当該支持部10に加わる前記アンテナ装置1の回転モーメントを極めて小さくできるので,前記アンテナ装置1の存在があっても,前記係止弾性片17に備えられた係止凸部17aと前記一方側の当付片21aに備えられた係止凹部27aとの嵌合状態,及び,前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着状態に大きく影響を及ぼすことが無く,前記支持部10の仮設置の状態をより安定したものに維持することができる。
【0075】
次に,
図5(b)及び
図7(a),(b)を用いて,前記ボルト体30が前記雌ネジ部29A・29Bに対して緩装された状態(即ち,前記ボルト体30が緊締されていない状態で緩装された前記支持部10と前記アンテナ取付具50との装着状態。尚,以下の説明では,この装着状態を第1装着状態と記載する。)について説明する。尚,説明を簡単にするため,この
図7(a),(b)にはアンテナ取付具50の存在を示すために前記ボルト体30だけを表示した。既に詳述したように,前記上側支持孔部12Aの形成範囲となる第1中間位置,即ち,前記段差12abは,前記支持体11の前記一方の端面11aにおける記支持孔12の開口端12aから,少なくとも前記ボルト体30の前記雄ネジ部30aが形成された範囲の寸法Htより大きい寸法Hsとなる位置に形成されている(
図4参照)。
【0076】
加えて,前記上側支持孔部12A部分を構成する3つの孔(スライド孔13A,連通孔14A,貫通孔15A)の間隙の幅寸法(内径寸法)が,全て前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtより大きい寸法W1で形成されていることから,前記支持部10が前記アンテナ取付具50に対して装着が完了した(即ち,ボルト体30が前記雌ネジ部29A・29Bに対して緩装状態に装着した)状態では,
図7(a)に良く示されているように,前記ボルト体30の雄ネジ部30a部分は,前記貫通孔15Aの内部空間において遊挿状態に装着されるばかりでなく,図中におけるボルト体30Aの存在が示すように,前記上側支持孔部12Aを構成する前記連通孔14Aから前記スライド孔13Aに至る内部空間においても遊挿自在となるように装着される。
【0077】
また,前記中間支持孔部12B部分を構成する3つの孔(スライド孔13B,連通孔14B,貫通孔15B)の間隙の幅寸法(内径寸法)は,前記誘導部34における前記平面34aがなす空間部分(寸法W1)及び前記貫通孔15B(寸法W1)を除いて,前記ボルト体30の軸部30bの外径寸法Wsより大きく,且つ,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtと略同じか,若しくは,短い寸法W2となるように形成されていることから,前記支持部10が前記アンテナ取付具50に対して装着が完了した状態では,
図7(b)によく示されているように,前記ボルト体30の前記軸部30b部分は,前記貫通孔15Bの内部空間において遊挿状態に装着されるばかりでなく,図中におけるボルト体30Aの存在が示すように,前記中間支持孔部12Bを構成する前記連通孔14Bから前記スライド孔13Aに至る内部空間においても遊挿自在となるように装着される。
【0078】
同様に,前記下側支持孔部12C部分を構成する3つの孔(スライド孔13C,連通孔14C,貫通孔15C)の間隙の幅寸法(内径寸法)の内,前記切欠部18を構成する前記連通孔14C及び前記貫通孔15Cを除く前記スライド孔13Cだけが,前記ボルト体30の軸部30bの外径寸法Wsより大きく,且つ,前記ボルト体30の雄ネジ部30aの外径寸法Wtと略同じか,若しくは,短い寸法W2となるように形成されていることから,前記支持部10が前記アンテナ取付具50に対して装着が完了した状態では,
図7(c)におけるボルト体30Aが示すように,前記ボルト体30の前記軸部30b部分は,前記下側支持孔部12Cを構成するスライド孔13Cの内部空間において遊挿自在となるように装着される。
【0079】
つまり,本願発明の実施形態では,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)と前記アンテナ取付具50を前記第1装着状態に装着すると,前記支持部10は前記アンテナ取付具50に対して,前記支持孔12に沿わせながら,
図7(a)の矢印の(3)方向,(4)方向へ自在にスライド可能となり,前記支持部10の回動の回転軸となる前記ボルト体30の位置を,前記支持孔12の形成範囲内の何れの位置に移動させることができるように構成されているのである。
【0080】
ここで,
図8及び
図9を基に,前記支持部10(即ち,アンテナ装置1)と前記アンテナ取付具50を装着した前記第1装着状態における,前記支持部10と前記アンテナ取付部材20との関係について詳しく説明する。これらの図において,
図8はアンテナ取付部材20と支持部10(アンテナ装置1)の取り付け状態の説明図であり,(a)はアンテナ取付部材20と支持部10との前記第1装着状態を説明するための上面図,(b)はアンテナ取付部材20と支持部10の可動範囲を説明するための上面図である。
図9(a)は本願発明のアンテナ支持装置60を使ってアンテナ装置1をアンテナマスト5に取り付けた状態を説明するための上面図,(b)は本願発明のアンテナ支持装置60を使ってアンテナ装置1を壁面6に取り付けた状態を説明するための上面図である。
【0081】
本願発明の実施形態に係るアンテナ支持装置60では,前記支持部10が前記アンテナ取付具50に対して装着が完了した前記第1装着状態において,前記支持部10は,当該支持部10に形成された前記支持孔12の内の,最もアンテナ装置1側に位置する前記貫通孔15において装着されることから,
図8(a)においてL1で示された前後方向(図の左右方向)の寸法を短くでき,前記アンテナ取付具50に対して前記アンテナ装置が最も低背状態で組み付けられることが分かる。
【0082】
尚,
図9(a)で示される前記アンテナ装置1をアンテナマスト5に取り付け場合や,
図9(b)で示された壁面取り付け例の内,前記アンテナ装置1を前記壁面6に直交する方向に向けて設置する場合は,前記第1装着状態において前記ボルト体30を緊締すれば,前記アンテナ装置1は前記アンテナ取付具50に対して低背(前記アンテナ取付具50から前記アンテナ装置1が突出する寸法を短くできる)状態で確りと固着状態に取り付けられる。この第1装着状態から,前記ボルト体30を緊締したときの前記アンテナ取付具50と前記支持部10との嵌合状態が,
図6(c)に示されている。この
図6(c)は,
図8(a)におけるK−K´線から支持部10とアンテナ取付部材20の一部断面を見た概略図である。
【0083】
一方,
図7(a)に示されているように,前記第1装着状態から,当該支持部10を図の矢印の(3)方向から矢印の(4)方向にスライドさせ,前記スライド孔13の中間位置にボルト体30Aを配設した装着状態(以下の説明では,この装着状態を第2装着状態と記載する。)にしたときは,
図8(a)において一点鎖線で示された仮想のアンテナ取付部材20Aの存在が示すように,前記支持部10は前記アンテナ取付部材20に対して回動させることができる。
【0084】
前記第2装着状態にあるときの,前記アンテナ取付具50と前記支持部10との嵌合状態が
図6(d)に示されている。この
図6(d)は,
図8(a)におけるL−L´線から支持部10とアンテナ取付部材20の一部断面を見た概略図である。この
図6(d)によれば,前記アンテナ取付具50と前記支持部10との相対的な位置関係を,前記第1装着状態から前記第2装着状態まで移動させる場合,前記一方の当付片21aに形成された前記係止凹部26aと前記係止凸部17aが嵌合していたとしても,前記係止凸部17aが先窄み状に形成されていることによって,前記一方の当付片21aが,前記係止弾性片17を下方に撓ませ,前記係止凸部17aと前記係止凹部27aとの嵌合状態を解除することから,前記第1装着状態から前記第2装着状態に至るまでの移動作業の容易性を損なうことは無い。
【0085】
次に,
図8(b)及び
図9(b)を用いて説明する。
図8(b)に示されているように,前記支持部10を図の矢印S方向にスライドさせ,図中の破線で示されたアンテナ取付部材20Bの位置にしたとき,具体的には当該アンテナ取付部材20Bのボルト体30Bの配設位置が,前記スライド孔13における図の上側の終端部13Dに位置させた装着状態(以下の説明では,このスライド孔13の終端部13Dに装着した状態を第3装着状態と記載する。)では,前記支持部10は前記アンテナ取付部材20に対して,前記終端部13Dを回転軸とすることで,最も大きな範囲で回動することができる(図の下側に位置する二点鎖線で示されたアンテナ取付部材20Cも同様に装着される)。
【0086】
つまり,本願発明の実施形態におけるアンテナ支持装置60によれば,前記第3装着状態では,
図8(b)に示されているように,前記スライド孔13の前記終端部13Dの軸線より外側(図の上側)に位置するアンテナ装置1の突出部分の寸法L2を短くすることができるから,前記支持部10の回動角度θ{
図8(b)において示された角度θ=例えば60°}を最も大きくすることができる。
【0087】
即ち,前記支持孔12を構成する前記スライド孔13を横長状に構成したことによって,
図9(b)の破線で示したアンテナ装置1B,二点鎖線で示したアンテナ装置1Cのように,前記支持体10の回転軸の位置を変更することができるので,前記壁面6等への設置であっても,当該アンテナ装置の方向調整範囲を大きくできるから,壁面の配設方向と電波の到来方向や到来電波の信号品質等によって生じる多様な設置条件にも対応可能となる,極めて利便性の良いアンテナ支持装置60を提供できる。
【0088】
尚,本願発明は,発明の趣旨を逸脱しない範囲で以下のように各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である,
例えば,前記アンテナ支持装置60による前記支持部10(即ち,前記アンテナ装置1)に対する仮設置機構は,それぞれ前記一対の端面11a・11bの間を貫通する3つの孔(スライド孔13,連通孔14,貫通孔15)からなる前記支持孔12が形成された前記支持部10に適用した例を示したが,この実施形態に限定されるものではなく,例えば背景技術で示したアンテナ取付装置(本願発明のアンテナ支持装置)のように,一つの貫通孔だけを備えた支持部に適用してもよい。この実施形態の場合,支持部に形成された貫通孔が1つであるから,当該支持部は断面略T字の支持孔を備えた場合よりアンテナ装置から突出する寸法が短くなる。このため,前記支持部とアンテナ取杖具との重合部分が一層狭くなるから,設置作業において前記アンテナ装置がアンテナ取付具から落下する可能性が高くなるため,1つの貫通孔だけが備えられた支持部に本願発明の前記仮設置機構を適用することによって,当該仮設置機構の作用効果を極めて良好に発揮することができる。