特許第5778071号(P5778071)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5778071多機能機器内の機能不全をトラブルシューティングするために用いられるハンドヘルド機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778071
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】多機能機器内の機能不全をトラブルシューティングするために用いられるハンドヘルド機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20150827BHJP
   B41J 29/46 20060101ALI20150827BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   G06F3/12 334
   G06F3/12 310
   G06F3/12 392
   B41J29/46 Z
   B41J29/42 F
【請求項の数】9
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2012-87699(P2012-87699)
(22)【出願日】2012年4月6日
(65)【公開番号】特開2012-234524(P2012-234524A)
(43)【公開日】2012年11月29日
【審査請求日】2015年4月2日
(31)【優先権主張番号】13/094,888
(32)【優先日】2011年4月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・エイ・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】マーティン・アイ・ウォルシュ
【審査官】 宮下 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−96448(JP,A)
【文献】 特開2008−211295(JP,A)
【文献】 特開2012−163870(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/42
B41J 29/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルド機器上で実行されるように適合化される複数のプログラム命令を格納するコンピュータ読取り可能媒体を備える前記ハンドヘルド機器であって、前記複数のプログラム命令は、前記ハンドヘルド機器に、
多機能機器におけるエラー状態を指示するデータを受信することと、
前記エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる前記多機能機器の部位を表す第1の画像を捕捉すべく前記ハンドヘルド機器を起動するようにユーザをプロンプトすることと、
前記エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる前記多機能機器の部位を表す第2の画像をメモリから取得することと、
前記ハンドヘルド機器に前記第1の画像及び前記第2の画像を同時に表示させることと、
前記エラー状態に対処するための、オーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータおよびグラフィックデータのうちの少なくとも1つを含む複数のプログラム命令を決定することと、
前記ハンドヘルド機器に、前記複数のプログラム命令を前記第1の画像及び前記第2の画像に関連して表示させることと、
(a)前記ハンドヘルド機器のカメラによる画像捕捉プロセスを起動して第2の捕捉された画像を取得することをユーザに命令し、(b)前記第2の捕捉された画像を前記第1の画像と比較し、(c)前記第2の捕捉された画像と前記第1の画像との相違を決定し、(d)前記第2の捕捉された画像および前記第1の画像間のデルタ変化を表す複数のピクセルを分離しかつこれらの分離された複数のピクセルを識別することにより前記第2の捕捉された画像と前記第1の画像との相違を、変化されたコンポーネント状態であると同一視し、(e)分離されたピクセルと同一視される機器コンポーネントの同一性を決定し、(f)ユーザに与えられた最新の先行命令を照会して前記機器コンポーネントが修正すべき正しいコンポーネントであったかどうかを決定することによって、ユーザが前記命令の完了を確認した後に、完了された命令を検証することと、を実行させる、
ハンドヘルド機器。
【請求項2】
前記複数のプログラム命令は、前記ハンドヘルド機器に、前記エラー状態を指示するデータを受信するため前記ハンドヘルド機器に前記多機能機器と無線通信させかつ前記エラー状態を指示する前記データを前記多機能機器から取得させる、請求項1に記載のハンドヘルド機器
【請求項3】
前記エラー状態を指示する前記データは、エラーコード、多機能機器のタイプ、およびエラーのタイプのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のハンドヘルド機器
【請求項4】
前記ハンドヘルド機器に統合されているカメラを用いて前記第1の画像を捕捉する、請求項に記載のハンドヘルド機器
【請求項5】
前記ハンドヘルド機器に、前記複数のプログラム命令を前記第1の画像及び前記第2の画像に関連して表示させる前記複数のプログラム命令は、さらに、前記第1の画像および前記第2の画像の上に前記テキストデータおよび前記グラフィックデータの少なくとも1つを重ねて表示させる、請求項に記載のハンドヘルド機器
【請求項6】
前記ハンドヘルド機器に、前記エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる前記多機能機器の部位を表す第2の画像をメモリから取得させる前記複数のプログラム命令は、前記ハンドヘルド機器に、前記エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の前記部位のグラフィック画像を、前記グラフィック画像が格納されたデータベースから検索させる、請求項に記載のハンドヘルド機器
【請求項7】
前記グラフィック画像は、前記第1の画像を分析し、かつ前記第1の画像に対応する前記データベース内の少なくとも1つのグラフィック画像を識別することによって検索される、請求項に記載のハンドヘルド機器
【請求項8】
前記グラフィック画像は、前記エラー状態を指示する前記データを使用しかつ前記エラー状態に関連づけられるグラフィック画像について前記データベースに問い合わせることによって検索される、請求項に記載のハンドヘルド機器
【請求項9】
前記ハンドヘルド機器に前記複数のプログラム命令を前記第1の画像及び前記第2の画像に関連して表示させるための前記複数のプログラム命令は、前記ハンドヘルド機器に、前記テキストデータおよびグラフィックデータの少なくとも一方を前記グラフィック画像上へ重ねて表示させる、請求項に記載のハンドヘルド機器
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、一般的にプリンタ及びコピー機等の多機能機器に関し、より詳細には、無線ハンドヘルド機器を用いてジャムを除去するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
多機能機器は、一般的なエラーをトラブルシューティングするためにユーザへ命令を与えるべく使用されることが可能なユーザインタフェースを提供する。従来、このような多機能マシンは、トラブルシューティング命令をマシン上に位置決めされるユーザインタフェース上へ表示するように設計される。しかしながら、しばしば問題に対する対応は、マシンを底部から、または前側から開けることによって行われなければならない。例えば、紙詰まりの場合、ジャムを除去する実際のプロセスは、マシンの下または前側のいずれかからマシン内部のコンポーネントへアクセスすることを含む。これは、問題をトラブルシューティングしようとしているユーザが、命令を読んで実行しかつさらにはトラブルシューティングする方向を想像して物理的コンポーネントへマッピングするために上を、かつ下を見ることを必要とするが、これらの関連づけは極めて困難である場合がある。
【0003】
さらに、多機能機器は現在、ますます小型であるように、かつ占有する床面積または「設置面積」が最小限であるように設計されつつある。これは、マシン内部のコンポーネントへのアクセスをさらに複雑にする。例えば、印刷媒体シートのジャムは用紙経路に沿った様々な位置で停止する、または詰まると思われるが、それを除去するユーザにとっては、プリンタの小型化された用紙経路によって問題がさらに大きくされる。同様に、小型プリンタ設計において互いにさらに密に混み合って配置されている内部コンポーネントを取り外す、または修理するための技術者または他の修理要員による手作業のアクセスは、ますます限定的となっている。
【0004】
一般的な事務職員がこのような一般的なエラーの対処において遭遇する問題に起因して、しばしば計画外の保守が求められる。これにより、製品供給業者並びにユーザに経費が発生し、不必要な中断時間が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、マシンをよく使用する非技術系のユーザが容易にジャムを除去しかつ多機能機器の運転中に発生し得る他の一般的な問題を解決することを可能にする方法及びシステムが必要とされている。このようなシステムは、問題解決命令をプリンタのユーザにとってさらに分かりやすいものにするべきであり、かつ詰まっているマシンの明瞭な画像を提供できるものでもあるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、本明細書は、ハンドヘルド機器上で実行されるように適合化される複数のプログラム命令を格納するコンピュータ読取り可能媒体を開示していて、複数のプログラム命令は、多機能機器におけるエラー状態を指示するデータを受信するためのルーチンと、ハンドヘルド機器に、エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す画像を表示させるためのルーチンと、エラー状態に対処すべく複数の命令を決定するためのルーチンであって、命令はオーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータまたはグラフィックデータのうちの少なくとも1つを含むルーチンと、ハンドヘルド機器に、複数の命令を多機能機器の部位を表す画像に関連して表示させるためのルーチンとを含む。
【0007】
別の実施形態において、本明細書は、ハンドヘルド機器上で実行されるように適合化される複数のプログラム命令を格納するコンピュータ読取り可能媒体を開示していて、複数のプログラム命令は、多機能機器におけるエラー状態を指示するデータを受信するためのルーチンと、エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す第1の画像を捕捉すべくハンドヘルド機器を起動するようにユーザをプロンプトするためのルーチンと、エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す第2の画像をメモリから取得するためのルーチンと、ハンドヘルド機器に第1の画像及び第2の画像を同時に表示させるためのルーチンと、エラー状態に対処すべく複数の命令を決定するためのルーチンであって、命令はオーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータまたはグラフィックデータのうちの少なくとも1つを含むルーチンと、ハンドヘルド機器に、複数の命令を第1の画像及び第2の画像に関連して表示させるためのルーチンとを含む。
【0008】
場合により、エラー状態を指示するデータを受信するためのルーチンは、ハンドヘルド機器に多機能機器と無線通信させかつエラー状態を指示するデータを多機能機器から取得させるためのルーチンを含む。メモリは、ハンドヘルド機器に局在するメモリ、多機能機器に局在するメモリ、またはハンドヘルド機器及び多機能機器から遠隔にありかつネットワーク通信を介してアクセス可能であるメモリ、のうちの少なくとも1つである。エラー状態を指示するデータは、エラーコード、多機能機器のタイプ、またはエラーのタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
場合により、ハンドヘルド機器は、ハンドヘルド機器に統合されるカメラを用いて第1の画像を捕捉する。ハンドヘルド機器に複数の命令を第1の画像及び第2の画像に関連して表示させるためのルーチンは、ハンドヘルド機器に、テキストデータまたはグラフィックデータの少なくとも一方を第1及び第2の画像上へオーバーレイさせる。エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す第2の画像をメモリから取得するためのルーチンは、エラー状態に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位のグラフィック画像を検索するためのルーチンを含み、グラフィック画像はデータベースに格納される。
【0010】
場合により、グラフィック画像は、第1の画像を分析し、かつ第1の画像に対応するデータベース内の少なくとも1つのグラフィック画像を識別することによって検索される。グラフィック画像は、エラー状態を指示するデータを使用しかつエラー状態に関連づけられるグラフィック画像についてデータベースに問い合わせることによって検索される。ハンドヘルド機器に複数の命令を第1の画像及び第2の画像に関連して表示させるためのルーチンは、ハンドヘルド機器に、テキストデータまたはグラフィックデータの少なくとも一方をグラフィック画像上へオーバーレイさせる。
【0011】
場合により、コンピュータ読取り可能媒体は、ユーザが命令の完了を確認した後に完了された命令を検証するためのルーチンをさらに含む。完了された命令を検証するためのルーチンは、修理されている多機能機器の部位のビジュアル画像をハンドヘルド機器に統合されるカメラを用いて捕捉するようにユーザをプロンプトし、ビジュアル画像を取得し、ビジュアル画像を分析しかつビジュアル画像を基礎として完了された命令が正しく実行されたかどうかを決定する。
【0012】
場合により、エラー状態は、多機能機器内で用紙が詰まっていることである。同時表示は、第1の画像を第2の画像上へオーバーレイすること、または第2の画像を第1の画像上へオーバーレイすることを含む。
【0013】
別の実施形態において、本明細書は、ユーザに多機能機器における機能不全を、ハンドヘルド機器を用いてトラブルシューティングするように命令する方法であって、ハンドヘルド機器は複数のプログラム命令を実行する方法を開示していて、本方法は、多機能機器における機能不全を指示するデータを受信することと、機能不全に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す第1の画像を捕捉するようにユーザをプロンプトすることと、機能不全に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位を表す第2の画像をメモリから取得することと、ハンドヘルド機器に第1の画像及び第2の画像を同時に表示させることであって、同時表示は第1の画像を第2の画像上へオーバーレイすること、または第2の画像を第1の画像上へオーバーレイすることの少なくとも一方を含むことと、機能不全に対処するために複数の命令を決定することであって、命令はオーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータまたはグラフィックデータのうちの少なくとも1つを含むことと、ハンドヘルド機器に、複数の命令を第1の画像及び第2の画像に関連して表示させることを含む。
【0014】
場合により、エラー状態を指示するデータを受信することは、ハンドヘルド機器に多機能機器と無線通信させかつ機能不全を指示するデータを多機能機器から取得させることによって実行される。メモリは、ハンドヘルド機器に局在するメモリ、多機能機器に局在するメモリ、またはハンドヘルド機器及び多機能機器から遠隔にありかつネットワーク通信を介してアクセス可能であるメモリ、のうちの少なくとも1つである。ハンドヘルド機器は、ハンドヘルド機器に統合されるカメラを用いて第1の画像を捕捉する。
【0015】
場合により、本方法はさらに、テキストデータまたはグラフィックデータの少なくとも一方を第1及び第2の画像上へオーバーレイすることを含む。第2の画像をメモリから取得することは、機能不全に対処するために修理を行なう必要があると思われる多機能機器の部位のグラフィック画像を検索することを含み、グラフィック画像はデータベースに格納される。本方法はさらに、第1の画像を分析し、かつ第1の画像に対応するデータベース内の少なくとも1つのグラフィック画像を識別することによってグラフィック画像を検索することを含む。本方法はさらに、機能不全を指示するデータを使用しかつ機能不全に関連づけられるグラフィック画像についてデータベースに問い合わせることによってグラフィック画像を検索することを含む。本方法はさらに、テキストデータまたはグラフィックデータの少なくとも一方をグラフィック画像上へオーバーレイすることを含む。
【0016】
場合により、本方法はさらに、ユーザが命令の完了を確認した後に完了された命令を検証することを含む。本方法はさらに、多機能機器の部位のビジュアル画像をハンドヘルド機器に統合されるカメラを用いて捕捉するようにユーザをプロンプトすることと、ビジュアル画像を分析することと、ビジュアル画像を基礎として完了された命令が正しく実行されたかどうかを決定することを含む。
【0017】
次に、図面及び下記の詳細な説明において、これまでに述べた、及び他の実施形態をさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
これらの、及び他の特徴及び優位点は、添付の図面に関連して考察される以下の詳細な説明を参照することにより、その理解の深まりと共に理解されたい。
【0019】
図1】多機能機器の例示的な用紙経路を示す図である。
図2】多機能機器とハンドヘルド機器との間の例示的な無線通信を示す図である。
図3】ユーザにハンドヘルド機器を用いて多機能機器をトラブルシューティングするように命令するための例示的なフローチャートである。
図4A】第1のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4B】第2のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4C】第3のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4D】第4のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4E】第5のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4F】第6のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4G】第7のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4H】第8のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図4I】第9のグラフィカルユーザインターフェースの例示的な一実施形態を示す図である。
図5A】捕捉されたグラフィック画像の例示的な第1のディスプレイを示す図である。
図5B】捕捉されたグラフィック画像の例示的な第2のディスプレイを示す図である。
図5C】捕捉されたグラフィック画像の例示的な第3のディスプレイを示す図である。
【0020】
諸図において、三桁数字の最初の桁は、概してそのエレメントが最初に現出する図面の番号を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書は、多機能機器における一般的なエラーをトラブルシューティングするプロセスを単純化する方法及びシステムについて記述するものである。一実施形態において、本方法は、詰まった機器及びそのコンポーネントの画像をハンドヘルドスマート機器に内蔵されたカメラを用いて捕捉することを含む。ハンドヘルド機器は次に、捕捉された画像をコンピュータ生成画像とオーバーレイしてユーザへジャムを除去する命令を与える。命令には詰まっている実際の機器の画像が添付されることから、ユーザは視覚によって容易に命令を理解しかつ問題を解決することができる。
【0022】
本方法及びシステムは特定の実施形態に関連して説明されるが、これらに限定されないことを理解されたい。本明細書は、複数の実施形態に関連するものである。以下の開示は、一般的な当業者がクレームされている実施形態を実施できるようにするために行なう。本明細書において用いられる文言は、概して任意の特定の一実施形態を否認するものとして解釈されるべきではなく、または本明細書において用いられる用語の意味を超えてクレームを限定するために用いられるべきではない。本明細書において規定される一般的原理は、クレームされている実施形態の精神及び範囲を逸脱することなく他の実施形態及びアプリケーションに適用されてもよい。また、用いられる用語法及び表現法は例示的な実施形態を記述するためのものであって、限定するものとされるべきではない。従って、本明細書は、開示される原理及び特徴に一致する多くの代替例、修正及び同等物を包含する最も広範な範囲を与えられるべきものである。明確を期して、クレームの関連技術分野において既知である技工物に関する詳細は、クレームされている実施形態を不必要に曖昧にしないように詳しくは記述されていない。
【0023】
本明細書において、「多機能機器」または「機器」という用語は、下記の機能、即ち印刷、走査、ファクシミリの送信または受信またはコピーのうちの少なくとも1つを動作可能なように実行できる任意のマシンとして定義される。「ハンドヘルド機器」という用語は、プロセッサ及びメモリを有する、携帯電話、スマートホン、PDA、ラップトップ、タブレットPCまたは専用ハンドヘルド機器等の任意のスマート機器を含む。「エラー」、「エラー状態」または「機能不全」という用語は、機器がそれ以上意図された通りに動作しない、かつ/または機器を正常な動作状態へ戻すために人間が介在して対処する必要がある任意の機器状態を含む。本明細書に記述されているようなハンドヘルド上で実行されているアプリケーションが、ハンドヘルドのメモリ内のコンピュータ読取り可能媒体に格納されかつハンドヘルドプロセッサ上で実行される複数の命令またはルーチンを含むことを理解されたい。別の実施形態では、ルーチンは、多機能機器に関連づけられるコンピュータ読取り可能媒体に格納される。別の実施形態では、ルーチンは、ネットワーク内のサーバまたは別のコンピュータ上のコンピュータ読取り可能媒体に格納され、ハンドヘルド機器及び/または多機能機器はネットワークと通信状態にある。
【0024】
図1を参照すると、図示されているプリンタ10は、用紙経路12を有する多くのタイプの多機能機器の単なる一例である。印刷されるべき印刷媒体シートは、用紙経路12に沿ってプリンタ10を通りかつプリンタ10から出る。プリンタ10のこの修正例における優位点の一例を示すために、例示的な用紙経路12の一部を形成する例示的な用紙詰まり除去バフル14が示されている。このようなバフル、または他の可動または再配置可能なプリンタコンポーネントが正常な印刷動作の間に正常な用紙経路12を画定することは典型的であり、かつ周知である。空気ダクト20は、マシンの内部空間を節約するためにバフル14に近接して位置決めされる。この空気ダクト20は、略示されているように、電気モータ駆動のブロワ30を使用することによって従来式に比較的低い正圧空気を供給されてもよい。
【0025】
予期しない紙詰まり等の所定の印刷機故障が発生すると、プリンタ10は、コントローラ100からのマシン停止信号によって自動的に停止、またはサイクルダウンされる。するとオペレータは、典型的にはプリンタの外部カバーを開き、用紙経路に沿った1つまたは複数のロケーションに至って用紙を手でそこから取り出す。本例では、これは、バフル14のファントム開位置によって示されている。プリンタの用紙経路に沿った紙詰まり検出器(センサ)のロケーションは技術上周知であり、本明細書で改めて説明する必要はない。
【0026】
図1から、一般的な当業者には、このような機器を取り扱う技術的資格がない一般的な事務員であるユーザは必ずしもジャムが発生している場所及びその除去方法を理解できない場合もあることが明らかであろう。さらに、ジャム除去命令は、機器から与えられるとしてもほとんどが機器頂部に与えられるのに対して、ユーザは、マシンを前側または下側から開けなければならない。従って、ユーザにマシンの詰まった部位の明瞭な画像を提供するだけでなく理解がより容易なジャム除去命令を与えるために、一実施形態において、本システムは、撮像能力を有するハンドヘルド機器を用いて詰まった機器またはそのコンポーネントの画像を捕捉する。ハンドヘルド機器は、カメラと、ディスプレイと、プロセッサと、メモリとを適切なソフトウェアと共に有する任意の機器であることが可能である。ソフトウェアは、コンピュータ生成画像をカメラによって捕捉された詰まった機器の実際の画像にオーバーレイし、かつ適宜適切なトラブルシューティング命令を表示するために使用される。ソフトウェアは、アラームを解釈しかつトラブルシューティングの間のユーザによる進捗状況を監視する能力も有する。
【0027】
図2は、一実施形態を例示した図であり、ハンドヘルド機器201は多機能機器202と無線通信する。ハンドヘルド機器201は、Bluetooth、赤外線、高周波、WiFiまたは技術上既知である他の任意の無線規格または媒体を用いて通信してもよい。一実施形態では、機器202は、ハンドヘルド機器201が通常配置されかつ問題に直面した際の支援用にユーザにより取り外されることが可能なドッキングステーション(図示せず)も装備する。一実施形態において、ハンドヘルド機器201は、特有の多機能機器用にトラブルシューティング支援を提供する目的でカスタマイズされるスマート機器である。さらに、一実施形態では、ハンドヘルド機器201は多機能機器202と常に通信状態にあり、問題が生じた場合にユーザに警告する。
【0028】
別の実施形態では、ハンドヘルド機器は携帯電話である。一般的な当業者には、この目的に沿って、携帯電話はアプリケーションに適するハードウェア及びオペレーティングシステムを備えかつ好適にはカメラを装備することが認識されると思われる。この実施形態において、画像をオーバーレイして適切な命令を表示し、アラームを解釈しかつユーザによる進捗状況を追跡するためのソフトウェアは、携帯電話へダウンロードされることが可能なアプリケーションとして提供される。ソフトウェアアプリケーションは、多機能機器の製造業者によって提供され、かつ例えば製造業者のウェブサイト、第三者のウェブサイトまたは携帯電話プロバイダのウェブサイトからのダウンロード用に利用可能であってもよい。一般的な当業者には、この場合、適切な携帯電話を有するユーザは何れもそのアプリケーションをダウンロードすることができかつそれをトラブルシューティングに使用できること、即ち、そのための専用機器は不要であることが認識されると思われる。ユーザは、多機能機器内のエラーに遭遇すると、自らの携帯電話上でアプリケーションを起動することができる。アプリケーションは機器と通信し、エラーを理解して適宜ユーザに命令を出す。
【0029】
図3は、実行されると、多機能機器における問題点に遭遇した時点でユーザがハンドヘルド機器を用いて多機能機器をトラブルシューティングできるようにする、ある例示的な一連のステップを示す。図4A図4Iは、これらのステップの実行を、ハンドヘルド機器のディスプレイ内に提示された例示的なグラフィカルユーザインターフェースの形式で反映したものである。
【0030】
301において、マシン上のユーザインタフェースは、ユーザにエラー及び問題の性質を通知する。するとユーザは、ハードウェアを取り、多機能機器に関連づけられるトラブルシューティングアプリケーションを立ち上げ、かつ302において、多機能機器との接続を確立する。このステップは、ハンドヘルド機器が、先に説明したように多機能機器とドッキングする専用機器であれば必要がないことは留意されてもよい。この場合、専用ハンドヘルドは常に多機能機器と通信状態にある。
【0031】
ハンドヘルドが携帯電話であれば、多機能機器との接続は、不可欠なアプリケーションを立ち上げることによって確立されることが可能であり、次にこれが電話と多機能機器との通信を確立する。ユーザの携帯電話内のアプリケーションが、異なる多機能機器と協働するように構成され得ることは留意されてもよい。一実施形態において、ユーザは、アプリケーションをインストールした後、a)Bluetoothまたは他の無線プロトコルを介する等でハンドヘルドアプリケーションを機器と通信状態に置き、かつb)機器がその同一性、好適な通信方法、アラーム状態、トラブルシューティングデータまたは他のこのような構成情報を伝達する構成プロセスを起動することによって、機器のトラブルシューティングを支援するようにアプリケーションを構成することができる。別の実施形態では、アプリケーションは、Bluetooth等の従来の無線ディスカバリプロセスを用いて同じ無線ネットワーク上で通信するように構成される全ての多機能機器をピンギングすることから生成されるリストから、ユーザが機器タイプを手動で選ぶことを可能にし、この後、アプリケーションは自らを自動的に設定する。
【0032】
図4Aを参照すると、ハンドヘルド機器400は、ハンドヘルド機器の通信相手として予め設定された多機能機器410Aのリストを立ち上げて表示するトラブルシューティングアプリケーションをディスプレイ405上に提示するために、キーボードまたはタッチ・スクリーン・インタフェースを用いて起動される。ユーザは、特有の多機能機器を選択してそれとの接続を開始してもよい。
【0033】
303において、ハンドヘルド機器は、多機能機器とのデータ通信において一度、多機能機器によって検出された問題を指示するデータを含む信号を受信する。従来の多機能機器は、既に、機器の動作において発生している内部エラーを検出しかつ決定するように構成されていることを理解されたい。一実施形態において、多機能機器は、エラーを指示するデータを含む信号を無線通信することができる送信機、またはエラーを指示するデータを含む信号を有線または無線接続を介して遠隔に位置決めされるサーバまたは他のコンピューティング機器へ通信する送信機を装備し、送信機は次に、その信号またはその信号から導出される別の信号をハンドヘルド機器へ中継することができる。
【0034】
図4Bを参照すると、ディスプレイ405は、好適には、ハンドヘルド400が通信する先の機器及び/またはハンドヘルド400がトラブルシューティングを支援しようとしている機器を示している。機器は、第1の領域410Bに、エラーコード415B、エラーコードの言語による説明420B及びボタンまたはアイコンを押すことにより段階的な視覚的命令を受信するオプション425Bと共に表示されている。エラーコード415B及び検出されたエラーの説明420Bは、機器から、先に述べたようにハンドヘルドが機器のトラブルシューティングに使用されている際にリアルタイムで受信されてもよく、またはハンドヘルドが機器からエラーの性質、タイプ、範囲または決定的特徴を指示する信号を受信することに応答して、ハンドヘルドに局在する、またはハンドヘルドから遠隔にあるデータベースにおいて検索されてもよいことを理解されたい。一実施形態では、データベースは、ソフトウェアアプリケーションがインストールされる時点でハンドヘルド機器へダウンロードされる一実施形態では、ハンドヘルド内のソフトウェアアプリケーションは、一般的なエラーへの対処に加えて、多機能機器のサービスルーチンの支援も提供するように構成される。
【0035】
また、ハンドヘルド機器は多機能機器と直接通信しなくてもよいことも理解されたい。どちらかといえば、ユーザは、ハンドヘルド上にアプリケーションを立ち上げてもよく、一端立ち上がれば、多機能機器上に表示される、アプリケーションによって機器の性質及びタイプ並びに発生しているエラーの性質及びタイプにアクセスするために使用されることが可能なインジケータを、ハンドヘルド内蔵のカメラを介して捕捉するようにプロンプトされてもよい。多機能機器は、アプリケーションに捕捉され、または他の方法で入力されると、a)具体的なタイプの多機能機器、b)経験されている具体的なエラー、及び/またはc)表示されると、ネットワークを介してデータをローカルデータベースまたはリモートデータベースへ送信することによりエラーをトラブルシューティングする方法を説明すべく使用されることが可能な1つまたは複数のグラフィック、へアクセスするために使用され得るバーコード、英数字セットまたは他の画像を表示することができる。或いは、コードは、キーボード、タッチスクリーン等の従来的なハンドヘルド入力機構を介して、または音声認識によってアプリケーションへ入力されることが可能である。
【0036】
図4Bを再度参照すると、ユーザが段階的な視覚的命令のアイコン425Bを押すとすると、304においてハンドヘルド機器は、図4Cにおけるディスプレイ428Cにさらに示されているように305で多機能機器のカバーを開けて修理部位、即ち機器機械装置の露出された部分の写真をとる命令を表示することにより、ユーザに検出されたエラーに対処するように命令するプロセスを開始する。306において、ディスプレイ405はユーザに、内蔵されたカメラを有するハンドヘルドを物理的マーカ等の機器内の特定の基準点へ向けるように命令してもよい。一実施形態では、多機能機器の内部コンポーネント上に1つまたは複数の物理的マーカが置かれている例えば、コンポーネントは、1、2、3、4、...、10のように数字で、またはアルファベット順にマーキングされてもよい。
ディスプレイ405上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)は、ユーザに、多機能機器内に位置決めされた物理的マーカ3または5へカメラを向けるように命令することができる。一実施形態では、ユーザが所望されるコンポーネントへ正しく焦点を合わせることを支援するために、GUIはカメラのスクリーンに正方形または円を提示し、コンポーネントのマーキング(3または5、他)を正方形または円の中心に合わせてカメラを向けるようにユーザに命令する。
【0037】
307において、ユーザは、命令に従って多機能機器の画像を捕捉するようにハンドヘルドを起動する。ハンドヘルド400上で動作するアプリケーションは、ディスプレイ405内のGUI430Dに示されているように、段階的な命令を捕捉された修理部位の写真上へ、または修理部位のグラフィック上へオーバーレイするオプションをユーザへ提示し、これは、捕捉された写真を基礎として検索されてもよい。例えば、捕捉された画像は、修理部位の複数の異なる特性を従来的な画像認識プロセスを用いて決定し、次いでこれらの識別された特性をグラフィック画像のデータベースに一致させるために用いられてもよい。対応するグラフィック画像は、次に、検索されかつアプリケーションへ送信または他の方法で提供されてもよい。或いは、捕捉された部位の実際の画像は、グラフィックを検索するために必要とされない場合もある。代わりに、グラフィックは、データベースから機器のタイプ及び発生しているエラーのタイプを基礎として検索されてもよい。フラットテーブルまたはリレーショナルデータベースに格納される、影響を受けた修理部位の対応するグラフィックは、機器のタイプ及びエラーコードを用いて検索されてもよい。
【0038】
一実施形態において、修理されるべき多機能機器の部位の検索されたグラフィック画像、及びハンドヘルド機器のユーザによる起動によって捕捉された画像は、隣り合わせの構造で、またはグラフィック画像が捕捉された画像上へオーバーレイされる、または捕捉された画像がグラフィック画像上へオーバーレイされるオーバーレイされた構造で同時に表示される。図5a、図5b及び図5cを参照すると、エラーコードまたは機能不全を明示する他の情報を受信した時点で、システムは、多機能機器を開け、または多機能機器の内部機能部位にアクセスしかつ修理されるべき部位の写真をハンドヘルドに内蔵されたカメラを用いて撮るようにユーザをプロンプトしてもよい。写真または捕捉された画像510は、次にシステムによって分析され、かつ捕捉された画像510と共に表示されることが可能な線図または図解等の関連グラフィック520についてデータベースを探索するために用いられる。図5aに示されている一実施形態では、捕捉された画像510及びグラフィック画像520が隣り合わせで表示されている。図5bに示されている別の実施形態では、グラフィック画像520が捕捉された画像510の上にオーバーレイされている。図5cに示されている別の実施形態では、捕捉された画像510がグラフィック画像520の上にオーバーレイされている。
【0039】
ユーザがディスプレイを認可するためのクリックを行なうものとすれば、図3及び図4Eを参照すると、308において、ユーザは、データベースから検索された、または機器から受信されたシステムの線図またはグラフィック440Eを機器の捕捉された画像(または捕捉された画像自体)を基礎として取得し、かつさらに、ユーザまたは機器を修理する者によって実行されるべき第1の命令ステップ445Eのインジケータをオーバーレイする。システムの線図またはグラフィックはインジケータを組み込んでもよく、これによりアプリケーションはインジケータを別個にオーバーレイする必要がないことを理解されたい。さらに、アプリケーションは、各々が異なるトラブルシューティングステップに関連づけられ、かつその各々は修理部位の具体的な部分に対処するようにユーザに視覚的に命令する働きをするインジケータを既に含んでいる場合がある複数のグラフィックを検索してもよいことも理解されたい。
【0040】
オーバーレイが使用される限りにおいて、オーバーレイは、a)ユーザがどのような対策を講じるべきかを示すアニメーションを捕捉された画像または検索されたグラフィック上へオーバーレイすること、b)影響される部位の輪郭を捕捉された画像または検索されたグラフィック上へ、影響される部位の修理方法を示す文字による命令と共にオーバーレイすること、c)影響される部位の輪郭を捕捉された画像または検索されたグラフィック上へ、影響される部位の修理方法を示す可聴命令と共にオーバーレイすること、またはd)これらの任意の組合せ、を含む幾つかの異なる方法で発生してもよい。一実施形態では、ユーザは第1のステップ、即ちアイコン445Eを選択することができ、もしくは「続く」または「次のボタン」を押して、図4Fに示されている可聴または文字による命令445Fへ進むことができる。
【0041】
第1のステップ445Fの完了を確認した後、アプリケーションは次に、図4G及び図4Hに示されている第2のステップ445Gを表示してもよく、これは、ユーザへ後続命令445Hを提供する。このプロセスは、複数の命令画像、文字による命令及び/または可聴命令を生み出すために反復され得ることを理解されたい。ユーザが命令シーケンスを完了した後は、機器のドアを閉じて例えば「OK」を押すことにより多機能機器をリセットするようにユーザに命令する最終命令450Iが表示されてもよい。
【0042】
別の実施形態において、ハンドヘルド上で実行されるアプリケーションは、多機能機器のエラーをトラブルシューティングするユーザの進捗状況も同時に監視することができる。図3を再度参照すると、309において、アプリケーションは、ユーザが1つまたは複数の命令されたステップを実行した後に、先に論じたようにカメラ画像を撮り直すべくハンドヘルドを位置合わせするように周期的にユーザに命令してもよい。命令シーケンスを介するユーザの進捗状況に伴って画像を捕捉することにより、アプリケーションは、ユーザが適正な対策を講じていることを確認することができる。
【0043】
例えば、ユーザが図4Eに示されているような第1の命令445Eに間違ったコンポーネントを移動することによって応じれば、ハンドヘルドカメラを位置合わせしかつ画像捕捉プロセスを起動させるためのユーザ命令を挿入することにより取得されるはずの第2の捕捉される画像は、a)第2の捕捉された画像を第1の捕捉された画像と比較し、b)2つの画像間の相違を決定し、c)画像間のデルタ変化を表す複数のピクセルを分離しかつこれらの分離されたピクセルをローカルまたはリモートデータベースから取得された機器線図内で識別することにより、2画像間の差を移動され、修正され、またはその他変化されたコンポーネント状態と同一視し、d)分離されたピクセルと同一視される機器コンポーネントの同一性を決定し、かつe)ユーザに与えられた最新の先行命令をローカルキャッシュから、またはローカルまたはリモートデータベースの何れかから照会して修正されたコンポーネントが修正すべき正しいコンポーネントであったかどうかを決定することによって、是正命令を与えるために使用される可能性もある。捕捉されたこれらの画像がまず対応するグラフィックまたは線図を識別するために用いられる場合、第2の捕捉された画像は対応するグラフィックを検索するために用いられてもよく、またはグラフィック画像をトラブルシューティングするシーケンスにおいて次に予測されるグラフィックと比較されてもよい。第2の捕捉された画像が予測されたグラフィック(即ち、先行命令が正しく実行されていれば生成されていたはずの結果的画像)に一致しなければ、アプリケーションは、ユーザが適切なトラブルシューティング措置を講じていないと結論してもよい。
【0044】
より具体的には、検証プロセスによってユーザが正しいステップを講じていないと決定されれば、311において、アプリケーションは、a)先に述べたように、どのコンポーネントが間違って修正されたかを決定し、b)ユーザにその措置を逆転するように命令して、これにより間違って修正されたコンポーネントをその先行状態へ戻し、かつc)ユーザが同じ過ちを再び行なわないように支援するために、標的コンポーネントが強調されかつ誤って修正されたコンポーネントが「グレー表示」され、または他の方法で区別された状態でその先行命令を繰り返すことにより、ユーザへ是正命令を与える。
【0045】
トラブルシューティングセッションの間に繰り返し発生し得る検証プロセスが、310において、ユーザは先行命令を正しく実行したと決定すれば、プロセスは後続の命令セットへ進んでもよく、または完了していれば、ユーザに機器のドアを閉じるように命令してもよい。機器のドアを閉じた時点で、ハンドヘルド上のアプリケーションは、エラーが除去されていることの何らかの表示に関して多機能機器に問い合わせてもよく、または多機能機器からの通信を聞き取ってもよい。或いは、アプリケーションは、多機能機器から受信される入力を基礎として、エラーが除去されているかどうかを示す入力を行なうようにユーザをプロンプトしてもよい。312において、エラーが除去されていなければ、アプリケーションはユーザに、機器を開け、307において内部機器の画像を捕捉し、308においてオーバーレイされた命令セットを生成し、かつ検証ステップ309、311、310を実行するように求めることによってプロセスを繰り返してもよい。ユーザが適正なコンポーネントを修正し、是正し、またはその他で対処しつつあるかどうかを多機能機器がハンドヘルド機器上で実行されるハンドヘルドアプリケーションへリアルタイムで通信することができれば、画像捕捉検証プロセスは不要であり得ることを理解されたい。
【0046】
一実施形態において、ハンドヘルド上のアプリケーションは、保全または将来のトラブルシューティングを支援するために全てのエラーデータをサーバへログする。一実施形態では、アプリケーションソフトウェアは、全てのエラー状態及び講じられた措置に関するデータをヘルプデスクへ直接送信するように構成される。
【0047】
本システムは、必ずしもあらゆる問題について技術要員を頼みにすることなく、一般的な事務職員自身が一般的なエラーを修正できるようにする。従って、例えばジャムの場合、本システムはユーザが問題部位の位置を正しく決定し、必要であれば任意のコンポーネントを移動し、かつマシンから詰まった用紙を取り除くことを可能にする。一般的な当業者には、本システムが技術要員によって使用されてもよく、この場合は技術要員にとって修理またはサービスジョブにおける時間及び労力を節約する助けとなることが認識されると思われる。
【0048】
以上、本明細書に開示される特定の実施形態に関連して説明したが、これらの実施形態の説明は例示的であって、限定的であるように意図されたものではない点は理解されるべきである。当業者には、添付の請求の範囲に規定される本明細書の真の精神及び範囲を逸脱することなく様々な修正及びアプリケーションが想起されてもよい。
図3
図5B
図5C
図1
図2
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5A