(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778163
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】模擬マルチギア車両音響生成のためのシステム
(51)【国際特許分類】
G10K 15/04 20060101AFI20150827BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
G10K15/04 302J
B60R11/02 B
【請求項の数】24
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-535417(P2012-535417)
(86)(22)【出願日】2010年10月22日
(65)【公表番号】特表2013-508782(P2013-508782A)
(43)【公表日】2013年3月7日
(86)【国際出願番号】US2010053761
(87)【国際公開番号】WO2011050274
(87)【国際公開日】20110428
【審査請求日】2012年4月18日
【審判番号】不服2014-5124(P2014-5124/J1)
【審判請求日】2014年3月18日
(31)【優先権主張番号】61/254,564
(32)【優先日】2009年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592051453
【氏名又は名称】ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】512101833
【氏名又は名称】ロータス カーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ピーチー, コリン
(72)【発明者】
【氏名】ドライハースト, カール グレン
(72)【発明者】
【氏名】スミス, スティーブン ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】レーン, ジョナサン アール.
【合議体】
【審判長】
酒井 朋広
【審判官】
井上 信一
【審判官】
関谷 隆一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−134885(JP,A)
【文献】
特開平4−140567(JP,A)
【文献】
特開2000−329226(JP,A)
【文献】
特開2004−180800(JP,A)
【文献】
特開平8−115481(JP,A)
【文献】
特開平10−83187(JP,A)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のための模擬車両音響生成器システムであって、
複数の所定のエンジンタイプのそれぞれについて音響情報を記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサと、
前記車両の運転条件を示す信号を受信し、前記運転条件が前記車両のロードスピードおよびスロットル位置に関連し、
前記車両の前記運転条件に応えて、前記複数の所定のエンジンタイプの内の1つの音響情報を取り出し、
前記車両の前記運転条件に応えて、複数の模擬ギアから第1の模擬ギアを選択し、
前記取り出された音響情報に基づいて前記第1の模擬ギアの第1の動作範囲に対応する音響信号を生成し、前記音響信号が少なくとも1つの音響生成装置を駆動して、前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲に沿って前記複数の所定のエンジンタイプの内の前記1つの動作を模倣するために可変音波を生成するように構成し、
前記第1の模擬ギアに対応する可変閾値点に達する前記車両の前記ロードスピードを示す運転条件に応えてシフト条件を決定し、前記可変閾値点が前記車両の前記スロットル位置を示す運転条件に基づいて可変であり、
前記決定されたシフト条件に応えて前記複数の模擬ギアから第2の模擬ギアを選択し、
前記第2の模擬ギアの第2の動作範囲に対応するように前記決定されたシフト条件に応えて前記音響信号を調整し、前記音響信号が、前記少なくとも1つの音響生成装置を駆動し、前記第2の模擬ギアの前記第2の動作範囲に沿って前記複数の所定のエンジンタイプの内の前記1つの動作を模倣するために可変音波を生成するように調整した、前記プロセッサによって実行可能な模擬車両音響生成モジュールと、
を備え、
前記模擬音響生成モジュールが、ユーザ入力を示す信号を受信し、前記受信された信号に基づき前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲を調整するようにさらに実行可能である、システム。
【請求項2】
前記模擬車両音響生成モジュールが、前記取り出された音響情報に応えて前記音響信号を合成するようにさらに実行可能であり、前記合成された音響信号が、前記第1の模擬ギアでの前記複数の所定のエンジンタイプの内の前記1つの動作に関連する主高調波周波数を含む、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項3】
前記模擬車両音響生成モジュールが、前記取り出された音響情報に応えて前記音響信号を合成するようにさらに実行可能であり、前記音響情報が、前記複数の所定のエンジンタイプの内の1つからの録音された音響と関連する、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項4】
前記模擬車両音響生成モジュールが、前記少なくとも1つの音響生成装置を駆動し、前記決定されたシフト条件および前記車両の前記スロットル位置を示す前記運転条件に応えて前記第1の模擬ギアから前記第2の模擬ギアへのギア遷移を模倣するために、可変音波を生じさせるようにさらに実行可能である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項5】
前記模擬車両音響生成モジュールが、前記車両の前記スロットル位置を示す前記運転条件の現在値での前記第1の模擬ギアに対応する前記可変閾値点を超える前記車両の前記ロードスピードを示す前記運転条件に応えて前記シフト条件を決定するようにさらに実行可能であり、前記シフト条件が、前記第2の模擬ギアが、前記第1の模擬ギアよりも高いアップシフト条件である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項6】
前記第1の模擬ギアに対応する前記可変閾値点が、最大スロットル位置における最大閾値まで増加するスロットル位置とともに増加し、前記第1の模擬ギアに対応する前記可変閾値点が、最小スロットル位置での最小閾値まで減少するスロットル位置とともに減少する、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項7】
前記車両の前記ロードスピードを示す前記運転条件が所定の車両速度範囲内にあり、前記車両の前記スロットル位置を示す前記運転条件が所定のスロットル位置範囲内にあるときに、前記模擬車両音響生成モジュールが、前記シフト条件を決定するようにさらに実行可能であり、前記シフト条件が、前記第2の模擬ギアが前記第1の模擬ギアよりも低いダウンシフト条件である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項8】
前記模擬車両音響生成モジュールが、前記シフト条件の決定を回避し、ゼロより大きい前記車両の前記ロードスピードを示す前記運転条件、および最小値未満である前記車両の前記スロットル位置を示す前記運転条件に応えて前記第2の模擬ギアを選択するようにさらに実行可能である、請求項7に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの音響生成装置が、前記車両の客室の中に向けられる音波を投射するように構成される第1のラウドスピーカ、および前記車両から外向きに音波を投射するように構成される第2のラウドスピーカを備える、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの音響生成装置がラウドスピーカを備える、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの音響生成装置が電磁振動機パネルを備える、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項12】
前記模擬音響生成モジュールが、前記受信された信号に基づき前記第1の模擬ギアに対応する前記可変閾値点を調整することにより、前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲を調整するようにさらに実行可能である、請求項1に記載の擬似車両音響生成器システム。
【請求項13】
前記模擬車両音響生成モジュールが、
前記車両の手動入力装置からギアシフト信号を受信し、
前記ギアシフト信号に対応する音響情報を取り出し、
前記受信されたギアシフト信号に応えて前記シフト条件を決定するようにさらに実行可能である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項14】
前記模擬車両音響生成モジュールが、
前記車両の加速または減速を決定し、
前記車両の前記ロードスピードおよび前記車両の前記加速または前記減速を示す前記運転条件に対応する、前記複数の所定のエンジンタイプの内の前記1つの音響情報を取り出し、
前記取り出した音響情報に基づき前記音響信号を調整するようにさらに実行可能である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項15】
前記車両が、電動機を有する少なくとも部分的に電気自動車であり、前記模擬車両音響生成モジュールが、
前記車両の前記ロードスピードを示す信号を受信し、
前記車両の電力回生のために使用される電流の量を決定し、
前記車両の前記ロードスピードおよび電力回生のために使用される電流の前記量に対応する前記複数の所定のエンジンタイプの内の前記1つのための音響情報を取り出し、
前記取り出された音響情報に基づいて前記音響信号を調整するようにさらに実行可能である、請求項1に記載の模擬車両音響生成器システム。
【請求項16】
車両の音声システム内で模擬エンジン音を生成するための方法であって、
プロセッサで前記車両の現在の運転条件を受信することと、
複数の所定のエンジンタイプのそれぞれについて音響情報を記憶するように構成されたメモリから前記複数の所定のエンジンタイプのうちの1つについての音響情報を取り出すことと、
前記車両の前記受信された現在の運転条件に応えて複数のそれぞれの模擬ギアから第1の模擬ギアを選択することと、
前記取り出された音響情報に基づいて、前記第1の模擬ギアの第1の動作範囲に対応するエンジン音響信号を生成することと、
前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲に沿って所定のエンジンタイプの可変運転を模倣するために可変音波を生じさせるために前記生成されたエンジン音響信号によって前記車両の少なくとも1つの音響生成装置を駆動することと、
前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲に沿って複数の速度閾値を、複数のスロットル位置にマッピングすることと、
前記プロセッサが、前記車両の現在の速度、および現在のスロットル位置に対応する前記第1の模擬ギアの速度閾値に基づいてシフト条件を決定することと、
前記複数の模擬ギアから、前記決定されたシフト条件に応えて、第2の模擬ギアを選択することと、
前記取り出された音響情報に基づいて、前記第2の模擬ギアの第2の動作範囲に対応するために前記決定されたシフト条件に応えて前記エンジン音響信号を調整することと、
前記調整されたエンジン音響信号によって前記車両の前記少なくとも1つの音響生成装置を駆動し、前記第2の模擬ギアの前記第2の動作範囲に沿って前記所定のエンジンタイプの可変運転を模倣するために可変音波を生じさせることと、
ユーザ入力を示す信号を受信し、前記受信された信号に基づき前記第1の模擬ギアの前記第1の動作範囲を調整することと、
を含む方法。
【請求項17】
前記プロセッサが、前記車両の加速または減速を決定することと、
前記車両の前記速度および前記車両の前記加速または前記減速を示す前記運転条件に対応する前記複数の所定のエンジンタイプのうちの1つについての音響情報を取り出すことと、
前記車両が加速している、および減速しているときに、前記取り出された音響情報に基づいて、前記エンジン音響信号を調整することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記シフト条件がダウンシフト条件であり、前記速度閾値がダウンシフト速度閾値であり、前記ダウンシフト条件を決定することが、前記車両の前記現在の速度が前記現在のスロットル位置に対応する前記第1の模擬ギアの前記ダウンシフト速度閾値未満であることを決定することを含み、かつ前記第2の模擬ギアが、前記第1の模擬ギアより低い模擬ギアである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記シフト条件がアップシフト条件であり、前記速度閾値がアップシフト速度閾値であり、前記アップシフト条件を決定することが、前記車両の前記現在の速度が、前記現在のスロットル位置に対応する前記第1の模擬ギアの前記アップシフト速度閾値より大きいことを決定することを含み、かつ前記第2の模擬ギアが前記第1の模擬ギアよりも高い模擬ギアである、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
コンピュータ実行可能命令で符号化されたコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサで実行可能であり、
車両の少なくとも1つの運転条件を決定するための命令であって、前記運転条件が前記車両のロードスピードおよびスロットル位置に関連する、命令と、
前記車両の前記少なくとも1つの運転条件に基づいて第1の音響情報を選択するための命令であって、前記第1の音響情報が複数の音響情報から選択され、前記複数の音響情報のそれぞれが、それぞれの模擬ギアの動作範囲に沿って動作するエンジンの模擬音響を含み、前記第1の音響情報が第1の模擬ギアに対応する命令と、
前記車両で少なくとも1つの音響生成装置を駆動し、前記選択された第1の音響情報に基づいて可変音波を生じさせるためのエンジン音響信号を生成するための命令と、
前記第1の模擬ギアに対応する可変閾値点に達する前記車両の前記ロードスピードを示す運転条件に応えてシフト条件を検出するための命令であって、前記可変閾値点が前記車両の前記スロットル位置を示す運転条件に基づいて可変である命令と、
前記検出されたシフト条件に応えて第2の音響情報を選択するための命令であって、前記第2の音響情報が前記複数の音響情報から選択され、第2の模擬ギアに対応する命令と、
前記エンジン音響信号を調整し、前記車両の前記少なくとも1つの音響生成装置を駆動し、前記選択された第2の音響情報に基づいて、可変音波を生じさせるための命令と、
ユーザ入力を示す信号を受信し、前記受信された信号に基づき前記第1の模擬ギアの前記動作範囲を調整するための命令と、
を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
所望されるエンジンタイプを表すユーザ入力を受け取るための命令をさらに含む、請求項20に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記複数の音響情報を含む音響ライブラリから前記第1の音響情報を取り出すための命令をさらに含む、請求項20に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記シフト条件を検出するための前記命令が、所定の車両速度範囲内までの前記車両の前記ロードスピードの減少を検出し、前記スロットル位置が所定のスロットル位置範囲内にあることを検出するための命令を含み、前記第2の模擬ギアが前記第1の模擬ギアよりも低い、請求項20に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記シフト条件を検出するための前記命令が、前記スロットル位置に対応する前記可変閾値点を超える前記車両の前記ロードスピードの増加を検出するための命令を含み、前記第2の模擬ギアが前記第1の模擬ギアよりも高い、請求項20に記載のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に模擬車両音響を生成することに関し、より具体的には実際の車両の運転条件に基づきマルチギア車両の運転に関連する模擬音響を生成することに関する。
【背景技術】
【0002】
電気車両およびハイブリッド車両は、化石燃料および他の燃焼燃料に関連する環境上の懸念及び費用のため、ますます一般的になってきている。しかしながら、電気自動車は、一般的に、燃焼機関車両に見られる所望される特徴を有していないことがある。数あるそれらの特徴の中でも、エンジン加速、および自動的なものまたは手動制御によるもののどちらかによるギアのシフティングに関連する音響がある。したがって、模擬車両音響生成を提供して、他のタイプの車両タイプを運転する間に、模擬音声経験を提供するニーズが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
車両音響生成器システムは、模擬エンジン音を生じさせるために車両内のスピーカを駆動するように構成される1つまたは複数の信号を生成してもよい。車両音響生成器システムは、車両の運転条件に基づき信号を生成してもよい。一例では、車両音響生成器によって生成される信号は、それぞれのギアで動作するエンジンの模擬音響を生じさせるためにスピーカを駆動してもよい。
【0004】
車両音響生成器システムは、車両の運転条件の変化を検出し、検出した変化に基づいて異なる音響を選択してもよい。一例では、車両音響生成器は、車両速度の変化、車両スロットル位置の変化、または両方に基づいて音響を選択してもよい。車両音響生成器システムは、車両のための所定の運転閾値を有する1つまたは複数の表に基づいて運転条件の変化を検出してもよい。車両音響生成器システムは、所望されるエンジンの特定のギアに対応する特定の音響を、車両の運転条件がその特定のギアに対応する所定の運転閾値に達するときに生じさせてもよい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両音響生成器システムは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、またはハードウェアモジュール及びソフトウェアモジュールの組み合わせであってもよい。車両音響生成器システムは、1台または複数台のプロセッサによって実行可能であってもよい。車両音響生成器システムは、音響ライブラリから音響を選択してもよい。車両音響生成器システムは、車両の客室内に、車両から外向きに、または両方に音波を生成するように配向されたスピーカを駆動するために信号を生成するように構成されてもよい。
【0006】
本発明の他のシステム、方法、特長、および優位点は、以下の図および詳細な説明を研究すると、当業者に明らかであろう、または明らかになるであろう。かかる全ての追加のシステム、方法、特長、および優位点が本説明の中に含まれ、本発明の範囲内に含まれ、以下の請求項によって保護されることが意図される。
【0007】
システムは、以下の図面および説明を参照するとよりよく理解される場合がある。図中の構成要素は必ずしも原寸に比例しておらず、代わりに本発明の原理を説明することが強調される。さらに、図中、類似する参照番号は、異なる図を通して対応する部分を示す。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
車両のための模擬車両音響生成器システムであって、上記エンジン音模擬システムが、
複数の所定のエンジンタイプのそれぞれについて音響情報を記憶するように構成されたメモリと、
上記メモリと通信するプロセッサと、
上記車両の運転条件を示す信号を受信し、
上記車両の上記運転条件に応えて、上記複数の所定のエンジンタイプの内の1つの音響情報を取り出し、
上記取り出された音響情報に基づいて音響信号を生成する、
上記プロセッサによって実行可能な模擬車両音響生成モジュールと、
を備え、上記音響信号が、少なくとも1台のスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の1つの第1のギアでの動作を模擬するように構成された音波を生じさせるように構成される、模擬車両音響生成器システム。
(項目2)
上記模擬車両音響生成モジュールが、上記取り出された音響情報に応えて上記音響信号を合成するようにさらに実行可能であり、上記合成された音響信号が、上記複数の所定のエンジンタイプの内の1つの上記第1のギアでの動作に関連する主高調波周波数を含むように構成される、項目1に記載の模擬車両音響生成器システム。
(項目3)
上記模擬車両音響生成モジュールが、上記取り出された音響情報に応えて上記音響信号を合成するようにさらに実行可能であり、上記音響情報が、上記複数の所定のエンジンタイプの内の1つからの録音された音響と関連する、項目1に記載の模擬車両音響生成器システム。
(項目4)
上記模擬車両音響生成モジュールが、上記受信された信号に基づいて上記車両の上記運転条件の変化を決定するようにさらに実行可能であり、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記運転条件の上記決定された変化に応えて上記音響信号を調整するようにさらに実行可能であり、上記調整された音響信号がスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第2のギアでの動作を模倣するように構成される音波を生成するように構成される、項目1に記載の模擬車両音響生成器システム。
(項目5)
上記運転条件が上記車両の速度および上記車両のスロットル位置である、項目1に記載の模擬車両音響生成器。
(項目6)
上記車両の上記速度が所定の速度閾値よりも大きく、上記スロットル位置が所定のスロットル閾値未満であるときに、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第2のギアでの動作に対応する音響情報を取り出すようにさらに実行可能であり、上記第2のギアが、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第1のギアよりも低く、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記取り出された音響情報に基づき上記音響信号を生成するようにさらに実行可能であり、上記音響信号が少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第2のギアでの動作を模倣するように構成された音波を生成するように構成される、項目5に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目7)
上記車両の上記速度が所定の車両速度閾値よりも大きく、上記車両スロットル位置が所定のスロットル閾値以上であるときに、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第2のギアでの動作に対応する音響情報を取り出すようにさらに実行可能であり、上記第2のギアが上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第1のギアよりも高く、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記取り出された音響情報に基づいて音響信号を生成するようにさらに実行可能であり、上記音響信号が少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第2のギアの動作を模倣するように構成される音波を生成するように構成される、項目5に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目8)
上記車両の上記速度が所定の車両速度範囲内にあり、上記車両スロットル位置が第1のスロットル位置範囲内にあるときに、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第2のギアでの動作に対応する音響情報を取り出すようにさらに実行可能であり、上記第2のギアが上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第1のギアよりも低く、上記模擬車両音響生成モジュールが、上記取り出された音響情報に基づいて音響信号を生成するようにさらに実行可能であり、上記音響信号が少なくとも1台のスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第2のギアの動作を模倣するように構成された音波を生成するように構成される、項目5に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目9)
上記少なくとも1つのスピーカが、上記車両の客室の中に向けられる音波を投射するように構成される第1のスピーカ、および上記車両から外向きに音波を投射するように構成される第2のスピーカを備える、項目1に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目10)
上記模擬車両音響生成器モジュールが、
上記車両の手動入力装置からギアシフト信号を受信し、
上記ギアシフト信号に対応する音響情報を取り出し、
上記ギアシフト信号に対応する上記音響情報に基づいて上記音響信号を生成する、
ようにさらに実行可能であり、上記音響信号が少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの上記第1のギアとは異なる第2のギアでの動作を模倣するように構成される音波を生成するように構成される、項目1に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目11)
上記運転条件が、上記車両の速度であり、上記模擬車両音響生成モジュールが、
上記車両の上記速度を示す信号を受信し、
上記車両の上記速度の差異を判定し、
上記車両の速度および上記車両の上記差異に対応する上で、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの音響情報を取り出し、
上記取り出した音響情報に基づいた音響信号を生成し、上記音響信号が、少なくも1つのスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第1のギアでの動作を模倣するように構成される音波を生成される、項目1に記載のシミュレート車両音響生成システム。
(項目12)
上記車両が、電動機を有する少なくとも部分的に電気自動車であり、上記運転条件が上記車両の速度であり、上記模擬車両音響生成モジュールが、
上記車両の上記速度を示す信号を受信し、
上記車両の電力回生のために使用される電流の上記量を決定し、
上記車両の上記速度および電力回生のために使用される電流の上記量に対応して、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つのための音響情報を取り出し、
上記取り出された音響情報に基づいて音響信号を生成し、上記音響信号が少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記複数の所定のエンジンタイプの内の上記1つの第1のギアで動作を模倣するように構成される音波を生じさせるように構成される、項目1に記載の模擬車両音響生成システム。
(項目13)
上記模擬音響生成モジュールが、
一組の方程式に基づいて一組の値を決定し、
上記一組の値に応えて上記音響情報を取り出し、
上記一組の方程式に基づき上記一組の値を更新し、
上記更新された一組の値に応えて異なる音響情報を取り出す、
ようにさらに実行可能である、項目1の模擬車両音響生成器システム。
(項目14)
車両内で模擬エンジン音を生成するための方法であって、
複数のそれぞれの模擬ギアに、車両の動作パラメータの複数の動作点をマッピングすることと、
上記動作パラメータの現在の動作点を決定することであって、上記現在の動作点が上記複数の動作点の内の1つである決定することと、
上記複数のそれぞれの模擬ギアから第1の模擬ギアを選択することであって、上記第1の模擬ギアが上記現在の動作点に対応する選択することと、
上記車両の少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記第1の模擬ギアで所定のエンジンタイプの動作を模倣するために音波を生じさせるように構成されるエンジン音響信号を生成することと、
を含む方法。
(項目15)
上記車両が加速している、および減速しているときに、上記エンジン音響信号を変えることをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
異なる動作点への上記電流動作点の変化を検出することと、
上記電流動作点の上記検出された変化に応えて上記複数のそれぞれの模擬ギアから第2の模擬ギアを選択することであって、上記第2の模擬ギアが上記異なる動作点に対応し、上記第2の模擬ギアが上記第1の模擬ギアとは異なる、選択することと、
上記車両の少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記第2の模擬ギアで所定のエンジンタイプの動作を模倣するように音波を生じさせるように構成されるエンジン音響信号を生成することと、
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記車両の上記現在の運転条件の変化を検出することが、上記車両の速度の減少を検出することを含み、上記第2の模擬ギアを選択することが、上記第2の模擬ギアを選択することを含み、上記第2の模擬ギアが、上記第1の模擬ギアより低い模擬ギアである、項目16に記載の方法。
(項目18)
車両スロットル位置が所定の閾値以下であるときに、上記車両の上記現在の運転条件の変化を検出することが、上記車両の速度の増加を検出することを含み、上記第2の模擬ギアを選択することが、上記第2の模擬ギアを選択することを含み、上記第2の模擬ギアが上記第1の模擬ギアよりも高い模擬ギアである、項目16に記載の方法。
(項目19)
コンピュータ実行可能命令で符号化されたコンピュータ可読媒体であって、上記コンピュータ実行可能命令がプロセッサで実行可能であり、
上記車両の少なくとも1つの運転条件を決定するための命令と、
上記車両の上記少なくとも1つの運転条件に基づいて第1の音響を選択するための命令であって、上記第1の音響が複数の音響から選択され、上記複数の音響のそれぞれが、それぞれのギアで動作するエンジンの模擬音響である命令と、
上記車両の少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記選択された第1の音響を生じさせるように構成されるエンジン音響信号を生成するための命令と、
を含むコンピュータ可読媒体。
(項目20)
所望されるエンジンタイプを表すユーザ入力を受信するための命令をさらに含む、項目19に記載のコンピュータ可読媒体。
(項目21)
上記複数の音響を含む音響ライブラリから上記第1の音響を取り出すための命令をさらに含む、項目19に記載のコンピュータ可読媒体。
(項目22)
上記車両の上記少なくとも1つの運転条件の変化を検出するための命令と、
上記車両の上記少なくとも1つの運転条件の上記検出された変化に応えて上記第1の音響とは異なる第2の音響を選択するための命令であって、上記第2の音響が上記複数の音響から選択される命令と、
上記車両の少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記選択された第2の音響を生成するように構成される上記エンジン音響信号を生成するための命令と、
をさらに含む、項目19に記載のコンピュータ可読媒体。
(項目23)
上記車両の上記少なくとも1つの運転条件の変化を検出するための上記命令が、所定の車両速度範囲内への上記車両の速度の減少を検出し、上記車両の車両スロットル位置が所定のスロットル位置閾値の範囲内にあることを検出するための命令を含み、上記第1の音響とは異なる第2の音響を選択するための上記命令が、上記複数の音響から第2の音響を選択するための命令を含み、上記第2の音響が、上記第1の音響のそれぞれのギアよりも低いそれぞれのギアで動作するエンジンの模擬音響である、項目22に記載の方法。
(項目24)
上記車両の上記少なくとも1つの運転条件の変化を検出するための上記命令が、上記車両の速度の増加を検出するため、および上記車両のスロットル位置が所定のスロットル位置閾値を超えていることを検出するための命令を含み、上記第1の音響とは異なる第2の音響を選択するための上記命令が、上記複数のエンジン動作音から第2の音響を選択するための命令を含み、上記第2の音響が上記第1の音響のそれぞれのギアよりも高いそれぞれのギアで動作するエンジンの模擬音響である、項目22に記載の方法。
(項目25)
複数の音響を備える音響ライブラリを記憶するように構成されたメモリであって、各音響がそれぞれのギアで動作するそれぞれのエンジンタイプに対応するメモリと、
上記メモリに記憶され、プロセッサによって、
車両の少なくとも1つの現在の運転条件を決定し、
上記車両の上記少なくとも1つの現在の運転条件に基づいて、上記音響ライブラリからの上記複数の音響から第1の音響を選択し、
少なくとも1つのスピーカを駆動し、上記選択された第1の音響を生じさせるように構成される第1の音響信号を生成する
ように実行可能な音響生成モジュールと、
を備える車両音響生成システム。
(項目26)
上記メモリ内に記憶されるシフトテーブルであって、複数のシフト点を含み、上記複数のシフト点の内の各シフト点が上記車両の一組のそれぞれの運転条件閾値に対応し、上記音響生成モジュールが、上記複数のシフト点からそれぞれのシフト点に達する少なくとも1つの現在の運転条件に応えて上記複数の音響から第2の音響を選択するように構成され、上記第2の音響が上記第1の音響に対応するそれぞれのギアとは異なるそれぞれのギアに対応する、シフトテーブルを備える、項目25に記載の車両音響生成システム。
(項目27)
上記複数の音響の内の少なくとも1つが第1のシフト点、および上記第1のシフト点とは異なる第2のシフト点に対応する、項目26に記載の車両音響生成システム。
(項目28)
各シフト点が上記車両のそれぞれの車両速度および車両スロットル位置閾値に対応する、項目26に記載の車両音響生成システム。
(項目29)
上記音響ライブラリが、自動車、航空機、および船舶の内の少なくとも1つの模擬エンジン音を備える、項目27に記載の車両音響生成システム。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】模擬車両音響生成器システムを含む例示的な電気自動車を示す図である。
【
図2】例示的な模擬車両音響生成器システムを示す図である。
【
図3】電気自動車の擬似エンジン速度対道路速度の例示的なプロットを示す図である。
【
図4】例示的なの模擬アップシフト表を示す図である。
【
図5】例示的なの模擬ダウンシフト表を示す図である。
【
図6】
図2の模擬車両音響生成器システムの例示的な動作流れ図を示す図である。
【
図7】
図2の模擬車両音響生成システムの別の例示的な動作流れ図である。
【
図8】
図2の模擬車両音響生成システムの別の例示的な動作流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1では、模擬車両音響生成器(SVSG)システム102を含むように、車両100が示されている。車両100は、車両100のダッシュボード106内に位置するとして
図1に示される音声システム(AS)104を含んでもよい。音声システム104は、AM/FMラジオ、CDプレーヤ、カセットデッキ、パーソナル音楽プレーヤ入力コネクタ、イコライザ、増幅器、携帯電話インタフェース、ナビゲーションシステムなどのような車両音声システムと関連する多様な構成要素、および車両音声システムに適切な任意の他の構成要素を含んでもよい。音声システム104は、2チャネルステレオ、または5、6もしくは7チャネルなどのようなマルチチャネルサラウンドシステムであってもよい。音声システム104は、車両100のいたるところにある複数のスピーカ105に提供される音声信号を処理するために使用されるソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、またはその組み合わせを含んでもよい。音声システム104は、
図2に関して以下に説明されるもの等のSGSシステム102に対応する能力を有するプロセッサ及びメモリを含んでもよい。
【0010】
一例では、車両100は、完全又は部分的な電気自動車であってもよい。車両100は、電動機110によって駆動されてもよい。他の例では、車両100は、内燃機関を含んでもよい。車両100のモータ110は、内燃機関を有する車両等の他の車両タイプの車両の乗員によって聞かれる場合がある音響とは異なる音響を生成する場合がある。電気自動車の乗員が、内燃機関と関連する音響又は他の音響効果を経験することを所望することがある。SVSGシステム102は、ジェットなどのような内燃機関によって駆動される車両、モーターボート、ロケット、または他の車両タイプと関連する音響を模倣するように構成されてもよい。SVSGシステム102は、他の音響を模倣するようにも構成されてもよい。一例では、SVSGシステム102は、ロードスピードおよびスロットル位置等、車両100の運転条件に基づいた模擬エンジン音を生成してもよい。例えば、SVSGシステム102はマルチギア内燃機関を有する車両と関連する模擬音響を生成するように構成されてもよい。一例では、車両100は、内燃機関を含んでもよい。SVSGシステム102は、聞き手によって経験される内燃機関の音を、模擬音響で強化できるようにする、内燃機関の音響に一致するための模擬音響を生成するように構成されてもよい。
【0011】
音響は、車両105内に存在するスピーカ105を通して生じてもよい。スピーカ105は、
図1に示されるように中央(CTR)スピーカ、右前方(RF)スピーカおよび左前方(LF)スピーカ、右側面(RS)スピーカおよび左側面(LS)スピーカ、ならびに右後方(RR)スピーカおよび左後方(RR)スピーカを含んでもよい。一例では、車両100は、車両100のモータコンパートメント内に位置決めされる右外部(R EXT)スピーカおよび左外部(L EXT)スピーカも含んでもよい。スピーカ105のそれぞれは、SVSGシステム102によって生成される音声信号に基づいて音波を生じさせるように駆動されてもよい。右外部スピーカおよび左外部スピーカは、車両100の外で/外部で、および車両100の内部の乗員に可聴である模擬車両音を生成するように駆動されてもよい。一例では、外部スピーカによって発せられる音波は、車両のモータコンパートメントの部分を振動させるために使用されてもよい。他の例では、電磁振動機パネルが、模擬エンジン音を単独でまたはスピーカ105と関連して生成するためにSVSGシステム102と連動して使用されてもよい。これは、所望されるエンジンタイプの運転と関連して振動する車両構成要素と関連する模擬車両音を生じさせることによって車両100内の乗員により現実的な車両音を提供してもよい。
【0012】
SVSGシステム102は、車両100の多様な運転条件に基づいて音響を生成してもよい。例えば、SVSGシステム102は、車両100のスロットル(T)108および車両100のロードスピードに基づいた入力信号を受信してもよい。「ロードスピード」は、航空機、船舶、または任意の他の車両種類を含む、特定の車両に関係する速度を指してもよい。また、「ロードスピード」は、車両が道路上を移動しているのか、オフロードを移動しているのか、それとも他の何らかの道路ではない面を移動しているのかに関わりなく、車輪付きの車両の速度も指してもよい。
【0013】
スロットル108の位置レベルは、
図1に示されるようにSVSGシステム102に直接的に提供されてもよく、またはコントロールドエリアネットワーク(CAN)(不図示)もしくは他の適切な車両通信バスシステムを通してSVSGシステム102によって間接的に取得されてもよい。車両100のロードスピードは、車両100のロードスピードを示すロードスピード信号を生成してもよい計装モジュール109で決定されてもよい。SVSGシステム102は、スロットル108のスロットルレベルおよびロードスピード信号を受信してもよい。SVSGシステム102は、スロットルレベルおよびロードスピード信号に基づいて模擬エンジン音を生成してもよい。他の例では、モータ負荷、トルク、動力、車両灯ステータス、またはクルーズコントロール運転などのような、1つまたは複数の他の入力信号が、スロットル位置およびロードスピードに加えて、またはスロットル位置およびロードスピードの代わりに活用されてもよい。
【0014】
車両100は、入力装置(ID)114も含んでもよい。入力装置114は、いつ模擬アップシフトまたはダウンシフトが所望されるのかを示す入力を、車両の乗員がSVSGシステム102に手動で提供できるようにするマニュアルギア切替装置を含んでもよい。入力装置114は、自動模擬マルチギア機能と連動して使用されてもよく、SVSGシステム102を半自動の様態で運転できるようにする。一例では、入力装置114は、車両100のステアリングコラム、ダッシュボート106、又は車両100内部の別の適切な領域内に取り付けられるレバーであってもよい。他の例では、入力装置114は、別個の専用アップシフトレバーまたはダウンシフトレバーなどのような、複数のレバー、または車両100の内部に配置される、手動入力を受信するように構成される他の機構を含んでもよい。レバーまたは他の装置は、ある特定の模擬ギアが特定の位置を有することができるようにする複数位置レバーであってもよい。他の例では、レバーは、レバーを初期位置から模擬ダウンシフト/アップシフトに対して付勢できるようにし、以後の模擬シフティングのために初期位置に戻す「スラップシフト」構成であってもよい。
【0015】
SVSGシステム102は、
図1に示される音声システム104内に実装されてもよく、または音声システム10とは別個のスタンドアロンシステムとして実装されてもよい。SVSGシステム102は、音声システム104と共用されてもよく、または厳密にSVSGシステム102専用であってもよい、スピーカ105の内の1台以上を通して可聴音を生じてもよい。代わりに、追加のスピーカ105は、SVSGシステム102で使用するために
図1に示されるスピーカに追加されてもよい。SVSGシステム102は、現在の車両乗員からの入力に基づいて、または所定の基準に基づいて所望される模擬エンジン音響を生成するために使用可能なスピーカ105の部分集合を選択してもよい。例えば、車両100の第1の運転者は、SVSGシステム102から音響を生じさせるために左外部スピーカおよび右外部スピーカ、ならびに中央スピーカが使用されることを所望することがある。車両100の第2の以後の運転者は、SVSGシステム102から音響を生じさせるために中央スピーカだけが使用されることを所望し、かかるスピーカ構成を選択することがある。一例では、SVSGシステム102は、特定のスピーカの選択、音響効果等が車両100の乗員によって選択されるようにするために、車両に取り付けられたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)112等のユーザインタフェースを含む、および/またはユーザインタフェースと通信してもよい。GUI112は、音声システム104、環境制御装置等の、車両100の多様な態様を制御するために統合されてもよい。
【0016】
図2は、
図1に説明されるもの等のSVSGシステム102のブロック図である。SVSGシステム102は、メモリ202およびプロセッサ204を有するコンピュータ装置200を含んでもよい。メモリ202は、1つまたは複数のメモリを含んでよく、キャッシュ、バッファ、RAM、取り外し可能な媒体、ハードドライブ、または他のコンピュータ可読記憶媒体等のコンピュータ可読記憶媒体またはメモリであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、多様なタイプの揮発性記憶媒体および不揮発性記憶媒体を含んでもよい。多様な処理技法は、例えばマルチプロセッシング、マルチタスキング、並行処理等、プロセッサ204によって実装されてもよい。プロセッサ204は、1台または複数台のプロセッサを含んでもよい。コンピュータ装置200は、
図1に関して説明される音声システム104内に含まれてもよく、または音声システム104に加えてスタンドアロン装置であってもよい。
【0017】
プロセッサ204は、SVSGシステム102に含まれる模擬車両音響生成器モジュール206を実行してもよい。本明細書に説明されるように、用語「モジュール」は、プロセッサ204によって実行可能なソフトウェア、ハードウェア、またはその何らかの組合せを含むように定義されてもよい。ソフトウェアは、メモリ202、または他のメモリ装置に記憶される、プロセッサ204または他のプロセッサによって実行可能である命令を含んでもよい。ハードウェアは、実行可能で、指示され、かつ/または性能のために制御される多様な装置、構成要素、回路、ゲート、回路基板等を含んでもよい。
【0018】
コンピュータ装置200は、車両100の運転条件に基づいて多様なセンサまたは他のソースから入力信号を受信してもよい。
図2では、コンピュータ装置200は、スロットル108からスロットルレベル信号210、および計装モジュール109からロードスピード信号212を受信してもよい。コンピュータ装置200は、スピーカ105を駆動することを通して音響を生じさせるために使用されてもよい複数の模擬音響信号214も生じさせてもよい。各模擬音響信号214は、
図2のSS1からSSNとして個別に指定され、Nは模擬音響信号14を受信してもよいスピーカ105の数である。
【0019】
模擬車両音響生成器モジュール206は、自動車、ジェット機、ロケット、宇宙船等の特定のメーカー/モデル等または車両ではない音響効果等の特定の所望される音響に関係するユーザ選択パラメータを示す、GUI112からの入力を受信してもよい。ユーザは、メモリ202に記憶される音響ライブラリデータの組206に記憶される複数の音響効果から所望される音響効果を選択してもよい。音響ライブラリデータの組216は、他の音響効果を追加するため、またはGUI112、無線通信、有線通信、またはコンピュータ装置200に更新情報を通信する任意の他の方法を通して現在の音響効果を更新するために更新されてもよい。
【0020】
一例では、模擬車両音響生成器モジュール206は、車両100の運転条件に基づいた模倣されたエンジンタイプの特定のギアでの模擬ギアシフティングおよび動作を含むために、模擬音響信号を生成するように構成されてもよい。模擬ギアシフティングは、アップシフティング、つまり現在のギアからより高いギアへの移行、およびダウンシフティング、つまり現在のギアからより低いギアへの移行を含んでもよい、燃焼機関を有する多様な車両にみられるギア付きエンジンの運転に関連する模倣を指してもよい。
【0021】
スロットル信号210およびロードスピード信号212に基づいて、模擬車両音響生成モジュール206は、ギアへのアップシフティングおよびダウンシフティングとともに、複数の模擬ギアでの加速および減速等の運転している車両と関連する音響を生成してもよい。模擬車両音響生成器モジュール206は、メモリ202に記憶されるシフトテーブルデータセット218にアクセスしてもよい。模擬ギアシフティングに関連する音響は、車両100の実際のロードスピード、およびスロットル108のスロットル位置に基づいてもよい。模擬ギアシフティングの使用は、車両の乗員100に、特定の車両タイプに関連する模擬エンジン音に関連するより豊かな経験を与えてもよい。
【0022】
音響ライブラリ216は、特定のエンジンタイプの模擬音響に関する情報を記憶するように構成されてもよい。音響は、模擬音響信号214を生成するために、SVSGモジュール206によって実装されてもよいエンジンタイプごとの情報として記憶されてもよい。一例では、音響は特定のエンジンタイプに対して採取される音響の測定値に関する音響情報(「SI」)219として音響ライブラリ216内に記憶されてもよい。特定のエンジンタイプの音響測定値は、その特定のタイプの実際のエンジンから採取され、特定のエンジンタイプに関連する他の音響の特徴だけではなく、特定のエンジンタイプの主高調波等の多様な音響特性を決定するために分析されてもよい。これらの音響測定値は、SVSGモジュール206によって使用されてもよい音響情報219によって表されるデータに処理されてもよい。一例では、SVSGモジュール206は、音響ライブラリ216に記憶される音響情報219に基づいて、SVSGモジュール206が模擬音響信号214を生成できるようにする、シンセサイザモジュール(「SM」)207を実装してもよい。
【0023】
音響ライブラリ216は、車両100の対応する運転条件に、使用可能な各エンジンタイプごとの音響と関連した音響情報をマッピングするルックアップテーブルを含んでもよい。例えば、音響情報219は、音響情報219の特定の部分が車両100の特定の運転条件に対応するようにデジタルで記憶されてもよい。次いで、SVSGモジュール206は、それぞれスロットル108、計装モジュール109、および入力装置114から信号210、212、および/または213を受信し、その信号210、212、および/または213に基づいて音響ライブラリ216から対応する音響情報219を取り出し、模擬音響信号214を合成してもよい。車両100が速度を変化するにつれて、SVSGモジュール206はスピーカ105を駆動し、所望される模擬エンジン音を生じさせるために模擬音響信号214を操作してもよい。SVSGモジュール206は、模擬音響信号214を調整し、スピーカ105を通して所望される音響を生じさせる上でシフトテーブル218も実装してもよい。
【0024】
SVSGモジュール206は、完全電気自動車またはハイブリッド自動車100内のスロットル108のスロットル位置およびモータ110の負荷の代用として作用してもよい車両速度の差異を監視してもよい。SVSGモジュール206は、差異に基づき、モータ110内で発生するエネルギー再生の量を決定してもよい。一例では、モータ110は、車両100を低速化するために回生制動を実行してもよい。SVSGモジュール206は、車両が減速していることを判定するために、回生制動中モータ110によって生成される電流を使用してもよい。例えば、SVSGモジュール206は、回生制動電流のレベルに対応する音響情報219を音響ライブラリ216から取り出し、取り出した音声情報に基づき、模擬音響信号214を生成してもよい。模擬音響信号214は、模倣されている特定のエンジンタイプのエンジン制動に関連する音響を生じさせるためにスピーカ105を駆動してもよい。このようにして、スピーカ105によって生じる音響は、聞き手に、発生する回生制動のレベルの音声表示を提供してもよい。
【0025】
図3は、車両100のロードスピードに関して模擬アップシフト閾値点およびダウンシフト閾値点を表すプロットの例を示す。プロット300は、車両100の車両100のロードスピード(R)対車両100の擬似エンジン速度(rpm)をプロットする。擬似エンジン速度は、模擬エンジンに基づいた車両の実際のロードスピードに関連する、計算された毎分回転数を表す基準番号を提供してもよい。
【0026】
図3では、擬似エンジン速度対ロードスピードのプロットが、
図3についてG1からG6として個々に示されている、6つの異なる模擬ギアについて生成される。他の例では、任意の数のギアが使用されてもよい。擬似ロードスピードは、以下の等式を使用して計算されてもよく、
【数1】
上式では、Enは擬似エンジン速度であり、Rは車両100の実際のロードスピードであり、Gnは有効ギア比である。下付き文字「n」は、特定のギア番号を表す。Gnはギアごとの定数なので、結果として生じる各ギアごとのロードスピード対擬似エンジン速度のプロットは、
図3に示されるように直線を生じさせる。一例では、6つの模擬ギアの模擬ギア比は、表1に示される通りであってもよい。
【表1】
【0027】
図3のプロットは、車両100のロードスピードに関して設定されてもよい様々なアップシフト閾値点およびダウンシフト閾値点を示す。
図3では、各ギアごとの隣接するプロット線をつなぐ下方を指す矢印302は、特定の模擬ギアの最低速度を表し、次のギアへ、例えばG1からG2へ、の模擬アップシフトが発生してもよい。上方を指す矢印304は、矢じりが終端する特定のギアの最高のロードスピードを表してもよく、ダウンシフトはその特定のギアへと発生してもよい。
【0028】
図3のプロットが車両100の多様なロードスピードの模擬されるアップシフトおよびダウンシフトのロードスピード閾値を示す一方、模擬車両音響生成器モジュール206は、スピーカ105を通して生じる適切な模擬ギア音を選択するためにスロットル108のスロットル位置に依存してもよい。一例では、スロットル108の多様なスロットル位置閾値点は、模擬車両音響生成器モジュール206による使用のために事前に決定されてもよい。例えば、最小スロットル位置、Tminは、フルスロットル位置の約10%以下となるように選択されてよく、最大スロットル位置、Tmaxは、フルスロットル位置の約90%以上として選択されてもよい。特定のギアへのアップシフティングおよびダウンシフティングだけではなく、特定のギアでエンジンを運転することに関連する音響も含む、模擬ギアと関連する音響は、車両100の現在のロードスピードおよびスロットル位置に基づいて生成されてもよい。
【0029】
模擬エンジン音を合成する、または音響情報219から録音された音響を使用するとき、SVSGモジュール206は、所望されるように模擬音響を正確に生じさせるために、シフトテーブル218を実装してもよい。SVSGモジュール206は、
図3に関して説明されるように信号210、212および213を使用して模擬音響信号214を調整してもよい。調整の間、SVSGモジュール206はシフトテーブル218も実装してもよく、SVSGモジュール206が所望されるギアのための所望される音響を生成できるようにする。
【0030】
いくつかの実際の内燃機関では、シフティング中のギア間の遷移は、ギア遷移に関与する機械的な構成要素の慣性のため実質的には瞬間的ではないことがある。一例では、SVSGモジュール206は、スピーカ105を駆動し、かかる性質のギア遷移に関連する音を生じさせるために模擬音響信号214を生成してもよい。SVSGモジュール206は、車両の現在の運転条件に応じて「オーバーシュート」および「アンダーシュート」に関連する音響を生成してもよい。例えば、「オーバーシュート」は、運転者がクラッチを繋ぎ、かつスロットルをかけ、運転者によってクラッチが繋がれことに起因してエンジン速度を急速に上げる状況を指してもよい。「アンダーシュート」は、スロットルが操作されない状態でクラッチが繋がれ、エンジン速度を急速に低下させることを指す。SVSGモジュール206は、信号210、212、および213に基づいて、かかる状態が存在し、模擬ギアシフトした時のオーバーシュートおよびアンダーシュートと関連する音響を模倣するために模擬音響信号214を生成することを決定してもよい。一例では、SVSGモジュール206モジュールは、スピーカ105を駆動し、所定の期間、オーバーシュートまたはアンダーシュートのために適切な音響を生じさせるために、模擬音響信号214を生成してもよい。
【0031】
SVSGモジュール206は、模擬音響信号214を生じさせるために使用される多様なパラメータの調整を可能にしてもよい。例えば、SVSGモジュール206は、ギア比の調整のための入力を受信するためにGUI112を通してインタフェースを提供してもよい。各仮想ギアは、特定の比が入力されてもよいように調整されてもよい。また、SVSGモジュール206は、GUI112を通した最小及び最大擬似エンジン速度の調整も可能にしてもよい。また、SVSGモジュール206は、各模擬ギアのアップシフト閾値点およびダウンシフト閾値点を、GUI112を通して所望されるロードスピードに調整できるようにしてもよい。SVSGモジュール206は、要求される速度がGUI112を通して各模擬ギアごとに達成される時間間隔の調整のために入力を受信することができるようにする。これは、各模擬ギアごとに加速傾斜および減速傾斜を含んでもよい。SVSGモジュール206は、それぞれ選択された時間間隔の間の加速傾斜での加速、および減速傾斜での減速に関連する音響を生じさせるために使用される模擬音響信号214を生成してもよい。
【0032】
図4は、模擬アップシフトテーブル400の例であり、
図5は、模擬ダウンシフトテーブル500の例であり、それぞれがメモリ202に記憶されるシフトテーブルデータセット218に含まれてもよい。模擬アップシフトテーブル400は、模擬ギアG1からG5のアップシフティングを示す。模擬車両音響生成器モジュール206は、特定の模擬ギアG1からG6と関連し、各模擬ギアへのアップシフトに関連する模擬音響信号214を生成してもよい。模擬車両音響生成器モジュール206は、模擬アップシフトテーブル400に基づいて、次に最も高いギアの模擬動作と関連する音波を生成するためにスピーカ105を駆動することによって音響を生成するためのアップシフトを表す模擬音響信号214を生成するように構成されてもよい。一例では、最高の模擬ギアG6以外の各模擬ギアは、第1のアップシフト閾値点および第2のアップシフト閾値点を含んでもよい。たとえば、模擬アップシフトテーブル400では、第1の模擬ギアG1に関連する音響は、ロードスピードがR1より大きく、スロットル位置がTmax未満となるまで生じるであろう。これらの条件が存在する場合、第2の模擬ギアG2へのアップシフトに関連する音響は、第2の模擬ギアG1での動作と関連する模擬エンジン音を生じさせるように生成されるであろう。スロットル位置およびロードスピードのこの範囲は、模擬アップシフトが、内燃機関または他のエンジンタイプと関連する類似したロードスピードおよびエンジン速度の下で発生してもよい、車両100の動作中に発生できるように選択されてもよい。
【0033】
スロットル108が迅速に押され、ロードスピードがR2に達する前にTmaxよりも大きくなると、G2への模擬アップシフトは、ロードスピードがR4に達するまで迂回されてもよい。この構成によって、第1の模擬ギアG1から第2の模擬ギアG2への模擬アップシフトに関連する音声経験も、ロードスピードがR4よりも大きくなり、スロットル位置がTmax以上になると発生できるようになる。ロードスピードおよびスロットル位置のこの範囲での模擬アップシフティングは、燃焼機関を有する車両のアクセルを迅速に押し下げ、ただちに次のギアにシフティングすることなくエンジン速度を上昇させることから生じる音響に関連する模擬音声経験を提供してもよい。模擬アップシフトテーブル400は、他の模擬ギアG2からG5のための類似する模擬アップシフト条件を含む。
【0034】
模擬ダウンシフトテーブル500も、車両100の運転中に、模擬車両音響生成器モジュール206によってアクセスされてもよい。模擬ダウンシフトテーブル500は、シフトテーブルデータセット218に含んでいてもよい。模擬ダウンシフトは、車両100のロードスピードおよびスロットル130のスロットル位置に応じて、現在の各模擬ギアから任意の他のより低い模擬ギアに発生してもよい。模擬ダウンシフトテーブル500は、各ギアG2からG6から、それぞれの相対的により低いギアへの模擬ダウンシフト条件を含んでもよい。例えば、第6の模擬ギアG6はギアG5からG1のそれぞれにダウンシフトしてもよい。第6のギアから他のギアのいずれかへのダウンシフトは、ロードスピードRおよびスロットル位置Tに依存してもよい。模擬ダウンシフトテーブル500は、他の模擬ギアG2からG5のそれぞれの模擬ダウンシフトをもたらす類似運転条件を含む。
【0035】
ロードスピードはゼロを超えている間、スロットル位置がTmin未満である間は、模倣ダウンシフトは発生しないはずである。これは、アクセル入力なしで惰走している車両に関連する経験を生じさせてもよく、アクセレレータがある程度まで再適用されるまでたとえロードスピードが減速していてもダウンシフトできない、。車両が相当量の時間、ほぼある特定のロードスピードで運転し、共用される閾値点を、模擬ギアの間で頻繁に切り替わる場合、ダウンシフト閾値点は、模擬ギア間の切り替わりを回避するためにアップシフト閾値点とは異なるように選択される。
【0036】
代替例では、SVSGモジュール206は、模擬音響信号214を生成するために一組の方程式を利用してもよい。この方程式は、メモリ202に記憶され、SVSGモジュール206によって実装されてもよい。かかる構成では、SVSGモジュール206は、ロードスピードおよびスロットル位置等の、入力としての車両100の多様な現在の運転条件に基づいて一組の方程式内の変数を周期的に更新してもよい。SVSGモジュール206は、一組の方程式の更新値に基づいて模擬音響信号214を制御してもよい。特定の方程式は、アップシフトおよびダウンシフトの閾値点の決定専用であってよく、したがってこれらの方程式の特定の値は、いつSVSGモジュール206が、模擬音響信号214を操作し、アップシフト音及びダウンシフト音を模倣するのかを示してもよい。特定の方程式も、模擬オーバーシュート条件またはアンダーシュート条件が存在してもよく、SVSGモジュール206が相応して模擬音響信号214を操作できるようにすることを示すための専用であってもよい。
【0037】
図6は、6速模擬エンジン用の模擬車両音響生成器モジュール206を使用して音響を生成するための操作流れ図である。ブロック600で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1と関連する模擬音響信号214を生成し始めてもよい。ブロック602で、SVSGモジュール206は、模擬ギアG1について第1のアップシフト条件(UC11)が存在するかどうかを決定してもよい。例えば、
図3から
図5に関して説明したように、1つのアップシフト条件は、ロードスピードR1等の第1のロードスピード閾値点を超える車両100のロードスピード、およびTminとTmaxの間であるスロットル位置であってもよい。かかる条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第2の模擬ギアG2へのアップシフトと関連する音響を生成してもよい。第1のアップシフト条件が存在しない場合、ブロック604で、模擬音響生成器モジュール206は、第2の模擬アップシフト条件(UC12)が存在するかどうかを判定してもよい。一例では、第2のアップシフト条件は、R4よりも大きいロードスピード、およびTmaxよりも大きいスロットル位置であってもよい。これらの条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第2の模擬ギアG2へのシフトと関連し、第2の模擬ギアG2で動作する模擬音響信号214を生成してもよい。
【0038】
第2の模擬ギアG2で動作する間、ブロック608で、模擬車両音響生成器モジュール生成器206は、R3よりも大きいロードスピード、およびTmax未満のスロットル位置等の第1のアップシフト条件(UC21)がG2について存在するかどうかを判定してもよい。第1のアップシフト条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第3の模擬ギアG3へのシフティングおよび第3の模擬ギアの動作に関連する音響を生成してもよい。第1のアップシフト条件が存在しない場合、模擬音響生成器モジュールは、R10よりも大きいロードスピードおよびTmax以上のスロットル位置等の第2のアップシフト(UC23)条件が存在することを判定してもよい。第2のアップシフト条件が存在する場合、模擬車両生成器モジュール206は、第3の模擬ギアG3へのアップシフティングおよび第3の模擬ギアG3の動作と関連する音響を生成してもよい。
【0039】
第2の模擬ギアG2のアップシフト条件のどちらも存在しない場合、ブロック612で、模擬車両生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1にダウンシフトするためにダウンシフト条件(DSG1)が存在するかどうかを判定してもよい。一例では、模擬音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR2未満であり、スロットルがTminとTmaxの間であるかどうかを判定してもよい。スロットル位置がTmin以下である場合、車両100は、適用されている比較的に少量のスロットルを表す「惰走」状態であってもよい。惰走条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1へのダウンシフティングに関連する音響を生成しなくてもよい。ブロック612でダウンシフト条件が存在する場合、ブロック614で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1へのダウンシフティングに関連する音響を生成してよく、模擬音響生成器モジュール206はアップシフト条件UC11およびUC12の存在について監視を続けながら、第1の模擬ギアG1での動作に関連する音を生成し続けてもよい。
【0040】
第3模擬ギアG3で動作している間、ブロック618で、模擬車両音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR6より大きく、かつスロットル位置がTmax未満である等の第1のアップシフト条件(UC31)が、G3について存在するかどうかを判定してもよい。第1のアップシフト条件が存在する場合、ブロック622で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第4の模擬ギアG4へのギアのシフティングおよび第4の模擬ギアG4のその後の動作に関連する模擬音響信号を生成してもよい。第1のアップシフト条件が存在しない場合、ブロック620で、模擬車両音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR12よりも大きい、およびスロットル位置がTmax以上である等の第2のアップシフト条件(UC32)が存在するかどうかを決定してよい。第2のアップシフト条件が存在する場合、ブロック622で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第4の模擬ギアG4へのアップシフトおよび第4の模擬ギアG4での以後の動作に関連する音響を生成してもよい。
【0041】
アップシフト条件のどれも第3の模擬ギアG3について存在しない場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、ダウンシフト条件が存在するかどうかを判定してもよい。模擬ダウンシフト条件は車両100のロードスピードに基づいてよく、車両100の現在のロードスピードが、模擬車両音響生成器モジュール206を通して生成するための特定の模擬ギア音響を判定してもよい。ブロック612で、ダウンシフティングについての判定は、前述された方法で模擬車両音響生成器モジュール206によって下されてよい。第1の模擬ギアG1へのダウンシフティングのための条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1へのダウンシフトおよび第1の模擬ギアG1の動作に関連する模擬音響信号214を生成してもよい。ただし、ロードスピードは車両100の模擬ダウンシフト閾値速度よりも高くてもよいが、第2の模擬ギアG2へのダウンシフティングに適切であってよい。ブロック624で、第2の模擬ギアG2へのダウンシフティング条件(DS G2)が適切であるかどうかの判定が、模擬車両音響生成器モジュール206によって下される。一例では、これらの条件は、R2以上かつR5未満のロードスピード、およびTminとTmaxとの間のスロットル位置であってもよい。模擬ダウンシフト条件が存在する場合、ブロック625で、模擬車両音響生成器モジュール206は、生じている音響を調製し、第2の模擬ギアG2へのシフティングおよび第2の模擬ギアG2での動作を表す模擬音響信号214を生じさせることへ戻ってもよい。
【0042】
第4の模擬ギアG4で動作する間、ブロック626で、模擬車両音響生成器モジュール206は、G4について、ロードスピードがR7以上、およびスロットル位置がTmax未満等の第1のアップシフト条件(UC41)が存在するかどうかを判定してもよい。第1のアップシフト条件が存在する場合、ブロック630で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第5の模擬ギアG5へのシフティングおよび第5の模擬ギアG5の動作に関連する模擬音響信号を生成してもよい。第1のアップシフト条件が存在しない場合、ブロック628で、模擬車両音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR14を超えている、およびスロットル位置がTmax以上である等の第2のアップシフト条件(UC32)が存在するかどうかを判定してもよい。第2のアップシフト条件が存在する場合、ブロック630で、模擬音響生成器モジュールは、第5の模擬ギアG5へのアップシフティングおよび第5の模擬ギアG5の動作に関連する模擬音響信号214を生成してもよい。
【0043】
第4の模擬ギアG4について模擬アップシフト条件が存在しない場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、模擬ダウンシフト条件が存在するかどうかを判定してもよい。模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギアG1および第2の模擬ギアG2へのダウンシフティングのための条件がそれぞれブロック612および622に存在するかどうかを判定してもよい。条件の内の1つが検出された場合、適切な模擬音響信号214が特定の模擬ギアへのダウンシフティングについて模擬車両音響生成器モジュール206によって生成されてもよい。条件が存在しない場合、ブロック632で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第3の模擬ギアG3への模擬ダウンシフト条件(DS G3)が存在するかどうかを判定してもよい。一例では、条件は、ロードスピードがR5以上かつR8未満であること、およびスロットルレベルがTminとTmaxとの間であることであってもよい。条件が存在する場合、ブロック634で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第3の模擬ギアG3へのダウンシフティングと関連する音響を生成してもよい。条件が存在しない場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第3の模擬ギアG3と関連する音響を生成し続けてもよい。
【0044】
第5の模擬ギアG5で動作することに関連する音響を生じさせている間、ブロック636で、模擬車両音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR9以上である、およびスロットル位置がTmax未満である等、G5について第1のアップシフト条件(UC51)が存在するかどうかを判定してもよい。第1のアップシフト条件が存在する場合、ブロック640で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第6の模擬ギアG6へのシフティングおよび第6の模擬ギアG6の動作と関連する模擬音響信号214を生成してもよい。第1のアップシフト条件が存在しない場合、ブロック638で、模擬音響生成器モジュール206は、ロードスピードがR15よりも大きい、およびスロットル位置がTmax以上である等の第2のアップシフト条件(C52)が存在するかどうかを判定してもよい。第2のアップシフト条件が存在する場合、ブロック640で、模擬車両音響生成器モジュール206は、第6の模擬ギアG6の動作への模擬アップシフティングに関連する模擬音響信号214を生成してもよい。
【0045】
模擬車両音響生成器モジュール206は、第5の模擬ギアG5で動作することに関連する音を生じさせる間に、模擬ダウンシフティングが発生する場合があるかどうかも判定してもよい。一例では、模擬車両音響生成器モジュール206は、第1の模擬ギア、第2の模擬、および第3の模擬ギアギアへのダウンシフティングに関連する音が、前述されたものと同様に発生するべきであるのかを判定してもよい。条件のどれも存在しない場合、ブロック642で、模擬車両音響生成器モジュール206は、ダウンシフティング条件(DS G4)が第4の模擬ギアG4へのダウンシフティングについて存在するかどうかを判定してもよい。一例では、これらの条件は、R8以上かつR11未満であるロードスピード、およびTmixとTmaxとの間のスロットル位置であってもよい。条件が存在する場合、ブロック644で、模擬車両音響生成器モジュール206は第4の模擬ギアG4へのダウンシフティングと関連する模擬音響信号214を生成してよく、第4の模擬ギアG4を動作することに関連する模擬音響信号214を生成し続けてよい。ダウンシフト条件が存在しない場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第5の模擬ギアG5で動作することに関連する模擬音響信号214を生成し続けてもよい。
【0046】
第6の模擬ギアG6で動作することに関連する音響を生じさせている間、模擬車両音響生成器モジュール206は、より下方の模擬ギアへのダウンシフトが適切であるかどうかを判定してもよい。模擬車両音響生成器モジュール206は、模擬ダウンシフトが、前述されたように模擬ギアG1からG4のそれぞれにとって適切かどうかを判断してもよい。これらのギアへのダウンシフティングのための条件が存在しないとき、ブロック646で、模擬車両音響生成器モジュール206は、条件(DS G5)が第5の模擬ギアG5へのダウンシフティングのために存在するかどうかを判定してもよい。一例では、これらの条件は、R11以下かつR13以上のロードスピードおよびTminとTmaxとの間のスロットル位置であってもよい。条件が存在する場合、模擬車両音響生成器モジュール206は、第5の模擬ギアG5への模擬ダウンシフトに関連する音を生成し、第5の模擬ギアG5で動作することに関連する音響を生成し続けてもよい。条件が存在しない場合には、模擬車両音響生成器モジュール206は、第6の模擬ギアG6で動作することに関連する模擬音響信号214を生成し続けてもよい。
【0047】
図6の動作フロー図は、追加の、または説明されているギアよりも少ないギアを含むように構成されてもよい。さらに、特定の模擬アップシフト条件およびダウンシフト条件は、模擬車両音響生成器モジュール206の特定の実装例のために改変される、削除される、または交換されることもあってもよい。特定のアップシフト閾値およびダウンシフト閾値は、GUI112を通して受信される入力を通してユーザ調整されてもよい。一例では、SVSGシステム102は、車両100のロードスピードに関して模擬音響強度を増加又は減少するための率を決定するために使用されるギア割当量Gnを修正してもよい、模擬車両選択等の多様なオプションを含んでもよい。他の入力パラメータは、模擬マニュアルトランスミッションまたはオートマティックトランスミッションを含んでもよい。かかる特徴の調整は、各模擬ギアごとの模擬音響信号214を改変し、車両乗員が、SVSGシステム102と関連付けられた所望される音響経験を達成できるようにする。
【0048】
図7は、SVSGシステム12を使用して模擬マルチギア車両音を生成するための別の操作フロー図である。ブロック700で、ブロック700で、模擬音響パラメータが決定されてもよい。一例では、模擬音響パラメータは、音響ライブラリデータの組216に含まれる多様な車両特徴を含んでもよい。ユーザは、GUI112を通して特定の特徴のある特定の車両タイプを選択してもよい。選択されたパラメータは、生成するための適切な模擬音響信号214を決定するために、模擬車両音響生成モジュール206によって受信されてもよい。
【0049】
ブロック702で、模擬車両音の生成は、最も低い模擬ギアG1で開始してもよい。運転中、ロードスピードおよびスロットル位置等の車両100と関連する多様な運転条件が監視されてもよい。ブロック704で、模擬車両音響生成モジュール206は、アップシフト条件が存在するかどうかを判定してもよい。模擬アップシールド表400に関して説明されたもの等の多様なアップシフト条件が使用されてもよい。アップシフト条件が存在しない場合、類似車両音響生成モジュール206は、第1の模擬ギアG1と関連する生成模擬音響信号214を続行してもよい。アップシフト条件が存在する場合、ブロック706で、模擬車両音響生成モジュール206は、次に最も高いギアG2と関連する模擬音響信号214を生成してもよい。第2の模擬ギアG2のための模擬音響信号214の生成の間、ブロック708で、模擬車両音響生成モジュール206は、別のアップシフト条件が存在するかどうかを判定してもよい。別のアップシフト条件が存在する場合、ブロック706で、模擬車両音響生成モジュール206は、次に最も高いギアと関連付けられる模擬音響信号を生成し始めてもよい。
【0050】
アップシフト条件がブロック708で存在しない場合、ブロック710で、模擬車両音響生成モジュール206が、ダウンシフト条件が存在するかどうかを判定してもよい。例えば、模擬ダウンシフトテーブル500に関して説明されるもの等、ダウンシフト条件が事前に決定されてもよい。ダウンシフト条件が存在しない場合、模擬車両音響生成モジュール206は、現在の模擬ギアについて模擬音響信号214を生成し続けてもよい。ダウンシフト条件が存在する場合、ブロック712で、模擬車両音響生成モジュール206は、模擬ダウンシフトテーブル500内のもののような条件に基づいてダウンシフトする適切なギアを判定してもよい。適切な模擬ギアを決定すると、ブロック714で、模擬車両音響生成モジュール206は、決定された低い方のギアに関連する模擬音響信号214を生成してもよい。
【0051】
ブロック716で、模擬車両音響生成モジュール206は、車両100が停止し、ゼロというロードスピードをもたらしたかどうかを判定してもよい。車両が停止している場合、模擬車両音響生成モジュール206は、第1の模擬ギアG1のために模擬音響信号214の生成を開始してもよい。ロードスピードがゼロではない場合、模擬車両音響生成モジュール206は、選択された現在の模擬ギアのために模擬音響信号を生成し続けてもよい。
図7の操作フロー図は、SVSGシステム102が車両乗員によって非活性化される、または車両の電源がオフにされるまで動作し続けてもよい。
【0052】
図7の操作フロー図は、
図6の操作フロー図とともに使用されてもよい。一例では、
図6の操作フロー図の6つの模擬ギアが、
図7の操作フロー図の部分集合となるように構成されてもよい。
【0053】
図8は、SVSGシステム102を使用して模擬マルチギア車両音を生成するための別の操作フロー図操作フロー図である。
図8の操作フロー図は、
図7の操作フロー図に類似している。
図8では、アップシフト条件が存在する(ブロック708)場合、スロットルをかけることに関して判定(ブロック800)が下されてもよい。車両100のスロットル108がかけられると、エンジンオーバーシュートに関連する音響が、次に高いギアの模擬音響が生成される(ブロック706)の前に生成されてもよい(ブロック802)。スロットル108がかけられない場合、次に高いギアの模擬音響が生成される(ブロック708)の前に、エンジンアンダーシュートに関連する音響が生成される(ブロック804)。
【0054】
ダウンシフト条件が存在すると判定され、より低いギアが決定されると(ブロック712)、スロットルをかけることに関する判定が下されてもよい(ブロック800)。スロットルがかけられる場合、決定されたより低いギアの模擬音響(ブロック712)の前に、エンジンオーバーシュートと関連する音響が生成されてもよい(ブロック802)。スロットル108がかけられない場合、モータ回生が存在するか(ブロック806)に関して判定が下されてもよい。より多くの回生が存在する場合、エンジン制動と関連する模擬音響が、決定されたより低いギアのための模擬音響が生成される(ブロック714)前に生成されてもよい(ブロック808)。回生が存在しない場合、エンジン制動に関連する模擬音響が、決定されたより低いギアのための模擬音響が生成される(ブロック714)の前に生成されてもよい。
【0055】
本発明の多様な実施形態が説明されてきたが、さらに多くの実施形態および実装例が本発明の範囲内で可能であることが当業者に明らかであろう。したがって、本発明は、添付特許請求の範囲およびその均等物を考慮する以外制限されない。