【文献】
VERHOEST, Patrick R. et al,Discovery of a Novel Class of Phosphodiesterase 10A Inhibitors and Identification of Clinical Candidate 2-[4-(1-Methyl-4-pyridin-4-yl-1H-pyrazol-3-yl)-phenoxymethyl]-quinoline (PF-2545920) for the Treatment of Schizophrenia,Journal of Medicinal Chemistry,2009年,Vol.52, No.16,p.5188-5196
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0013】
[式中、
R
1は2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又は3−フルオロプロピルであり;
nは1、2又は3であり;
各R
2は独立してC
1−3アルキル、シクロプロピル、C
1−3アルキルオキシ、C
1−3アルキルオキシ、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はシアノであり、
ここで少なくとも1個のFは[
18F]である]
を有する化合物又はその立体異性体あるいはその溶媒和物又は塩形態に関する。
【0014】
本発明は前に定義した式(I)の化合物の合成のための前駆体化合物にも関し、該化合物は式(VI)
【0016】
[式中、
mは1又は2であり;
nは1、2又は3であり;
各R
2は独立してC
1−3アルキル、シクロプロピル、C
1−3アルキルオキシ、C
1−3アルキルオキシ、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はシアノである]
を有するか、又はその立体異性体又はその溶媒和物もしくは塩形態である。
【0017】
本発明は、式(I)の[
19F]−化合物に相当する参照化合物にも関する。
【0018】
本発明の例は、適した調製物中に溶解された本明細書に記載される式(I)の化合物を含んでなる無菌の組成物である。
【0019】
本発明を例示するものは、試験管内又は生体内で組織、細胞又は宿主を画像化するための本明細書に記載される式(I)の化合物の使用あるいはその方法である。
【0020】
さらに本発明を例示するものは、本明細書に記載される式(I)の化合物を組織、細胞又は宿主と接触させるか又はそれらに投与し、陽電子射出断層撮影画像化システムを用いて組織、細胞又は宿主を画像化することを含んでなる、組織、細胞又は宿主の画像化方法である。
【0021】
さらに本発明は、不活性溶媒中で塩基の存在下に、本明細書に記載される式(V)に従う化合物を
11CH
3I又は
11CH
3OTfと反応させる段階を含んでなる、本明細書に記載される式(I)に従う化合物の製造方法に言及する。
【0022】
発明の詳細な記述
本発明は、本明細書前記で定義された式(I)の化合物ならびにその製薬学的に許容され得る溶媒和物及び塩形態を目的とする。本発明はさらに、式(VI)の前駆体化合物を目的とする。
【0023】
1つの態様において、R
1は2−フルオロエチルである。
【0024】
別の態様において、R
2は6−メチル、3,5−ジメチル又は5−メトキシである。
【0025】
好ましい態様において、式(I)の化合物は2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3,5−ジメチル−ピリジン.スクシネート(B−3)である。
【0026】
式(I)の化合物及び式(I)の化合物を含んでなる組成物を、試験管内又は生体内で組織、細胞又は宿主の画像化のために用いることができる。特に本発明は、試験管内又は生体内で組織、細胞又は宿主中のPDE10Aを画像化又は定量する方法に関する。
【0027】
細胞及び組織は、好ましくはPDE10Aが豊富である中枢神経系細胞及び組織である。すでに言及した通り、PDE10Aは中枢神経系組織、さらに特定的に脳を形成する;さらに特定的に線条を形成する中枢神経系組織中に豊富である。
【0028】
方法が生体内で実行される場合、宿主は哺乳類である。そのような特定の場合、式(I)の化合物は静脈内に、例えばシリンジを用いるか、又は短カテーテルのような末梢静脈内ライン(peripheral intravenous line)による注入によって投与される。
【0029】
宿主がヒトである場合、式(I)の化合物又は式(I)の化合物の無菌塩水溶液を含んでなる無菌組成物を、特に腕における静脈内投与により、特に手の背面中の同定され得る静脈中に、又は肘における肘正中皮静脈内に投与することができる。
【0030】
かくして特定の態様において、本発明は、本明細書で定義される式(I)の化合物又は式(I)の化合物を含んでなる組成物を哺乳類に静脈内投与し、陽電子射出断層撮影画像化システムを用いて組織又は細胞を画像化することを含んでなる、哺乳類における組織又は細胞の画像化方法に関する。
【0031】
かくしてさらなる特定の態様において、本発明は、本明細書で定義される式(I)の化合物又は式(I)の化合物を含んでなる無菌塩水組成物をヒトに静脈内投与し、陽電子射出断層撮影画像化システムを用いて組織又は細胞を画像化することを含んでなる、ヒトにおける組織又は細胞の画像化方法に関する。
【0032】
さらに別の態様において、本発明は、式(I)の化合物又は式(I)の化合物を含んでなる組成物を哺乳類に静脈内投与し、陽電子射出断層撮影画像化システムを用いて画像化することを含んでなる、哺乳類におけるPDE10Aの画像化又は定量方法に関する。
【0033】
他の態様において、本発明は試験管内又は生体内で組織、細胞又は宿主を画像化するための式(I)の化合物の使用に関するか、あるいは本発明は、陽電子射出断層撮影法を用いる試験管内又は生体内での組織、細胞又は宿主の画像化における使用のための式(I)の化合物に関する。
【0034】
定義
独立した又は他の用語との組み合わせにおける「C
1−3アルキル」は、1、2又は3個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和アルキル基、例えばメチル、エチル、1−プロピル及び2−プロピルを示す。
【0035】
本明細書で用いられる場合、「組成物」という用語は、特定の量における特定の成分ならびに特定の量における特定の成分の組み合わせから直接又は間接的に生ずる生成物を含んでなる産物を包含することが意図されている。
【0036】
本明細書前記又は下記で用いられる「立体異性体」という用語は、式(I)に従う化合物の付加塩及びそれらの付加塩が有することができるすべての可能な立体異性体を定義する。他にことわるか又は指示しなければ、化合物の化学的名称はすべての可能な立体化学的異性体の混合物を示す。
【0037】
式(I)の化合物の許容され得る塩は、対イオンが製薬学的に許容され得るものである。しかしながら、製薬学的に許容され得ない酸及び塩基の塩も、例えば製薬学的に許容され得る化合物の製造又は精製において用途を見出すことができる。製薬学的に許容され得ても、許容され得なくても、すべての塩が本発明の範囲内に含まれる。製薬学的に許容され得る塩は、式(I)に従う化合物が形成することができる治療的に活性な無毒性の酸付加塩の形態を含むと定義される。該塩は、式(I)に従う化合物の塩基形態を適した酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、特に塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸及びリン酸;有機酸、例えば酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸及びパモ酸で処理することにより得られ得る。
【0038】
逆に、適した塩基を用いる処理により、該塩の形態を遊離の塩基の形態に転換することができる。
【0039】
「宿主」という用語は哺乳類、特にヒト、ラット、マウス、イヌ及びラットを指す。
【0040】
「細胞」という用語は、PDE10A酵素を発現するか又はそれが導入された細胞を指す。
【0041】
本発明のピリジン化合物は、ヘテロ芳香族性二環式部分を必ず含む先行技術の化合物と構造的に異なる。それらが低下した親油性を有し、従ってそれらが脳のタンパク質及び脂肪への非−特異的結合をあまり示さず、PET放射性リガンドの可能性のあるものとしてそれらをより魅力的なものとしている点で、それらは機能的に異なる。2−{4−[1−(2−[
18F]フルオロエチル)−4−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾール−3−イル]−フェノキシメチル}−キノリンと比較すると、本発明の化合物はより速い速度論を有し、臨床的適用において頑強な(robust)分布容積値を得てより高い線条−対−小脳比に達するためのより短い取得時間を生じ、生体内画像におけるより高い質及びPDE10A結合ポテンシャル(PDE10A binding potential)のより正確な定量を生ずる。
【0042】
製造
一般に、それぞれの段階が熟練者に既知である一連続の段階により本発明に従う化合物を製造することができる。特に、以下の合成方法に従って化合物を製造することができる。
【0043】
A.
最終的な化合物の製造
非−放射標識形における式(I)の化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により製造され得る。本発明の化合物を、例えば3つの異なる一般的方法により製造することができる:
【0044】
方法A:
スキーム2に示す反応順に従う。
【0046】
かくして例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、炭酸セシウム又は炭酸カリウムのような適した塩基の存在下に、式(II)の化合物を、Zがハロ、例えばブロモ又はヨードのような適した離脱基である商業的に入手可能な式(III)のアルキル化剤と反応させ、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下で適した温度において、典型的には100〜150℃において、反応の完了に達するのに必要な時間、典型的にはマイクロ波オーブン中で10〜20分間、反応混合物を撹拌することができる。アルキル化反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらをカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離することができる。
【0047】
あるいはまた、Zはヒドロキシル基であることができ、その場合、化合物(II)との反応は当該技術分野における熟練者により周知である通常のMitsunobu条件を用いて行われ得る。かくして例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中で、ジエチル−、ジ−tert−ブチル−又はジイソプロピルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホスフィンの存在下に、化合物(II)を、Zがヒドロキシルである化合物(III)と反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で120℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には20分間、反応混合物を撹拌することができる。Mitsunobu反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらをカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離することができる。
【0048】
方法B:
あるいはまた、スキーム3に示される反応順によって式(I)の化合物を製造することもできる。
【0050】
従って、当該技術分野における熟練者により周知の通常のMitsunobu条件を用い、式(IV)の化合物を式(V)の化合物と反応させることができる。かくして例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中で、ジエチル−、ジ−tert−ブチル−又はジイソプロピルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホスフィンの存在下に、化合物(IV)を化合物(V)と反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で120℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には15〜20分間、反応混合物を撹拌することができる。式(V)の化合物は商業的に入手可能であるか、又は化学文献中に記載されており、熟練者により周知の簡単な標準的な合成法により製造され得る。
【0051】
方法C:
あるいはまた、スキーム4に示される反応順により、R1が2−フルオロエチル又は3−フルオロプロピルである式(I)の化合物を製造することもできる。
【0053】
従って、式(VI)の化合物において、当該技術分野における熟練者により周知の方法により、ヒドロキシル基を適した離脱基LG、例えばメタンスルホネート又はトシレートに変換し、式(VII)の中間体を与えることができる。次いで例えば不活性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中でテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で70℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には10分間、反応混合物を撹拌するような熟練者により周知の標準的な方法を用いて、離脱基をフッ素により置き換えることができる。あるいはまた、当該技術分野において既知の方法により、式(VI)の中間体のフッ素化剤、例えば(N,N−ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST)との直接の反応により、式(I)の化合物を製造することもできる。
【0054】
R1が2−フルオロエチル又は3−フルオロプロピルである式(I)の化合物のR1側鎖中への放射性フッ素原子の導入は、当該技術分野において既知の方法を用いて、例えば式(VII)の適した前駆体を例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で求核性放射性フッ素化剤、例えばK[
18F]/Kryptofix
(R)222又は放射性フルオリドが導入されたテトラアルキルアンモニウム塩と反応させ、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下で適した温度において、反応の完了に達するのに必要な時間、反応混合物を撹拌することにより、行うことができる。あるいは又、例えば炭酸セシウムのような塩基の存在下に、例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下で適した温度において、反応の完了に達するのに必要な時間、典型的には通常の加熱を用いて90℃において15分間反応混合物を撹拌する、1−ブロモ−2−[
18F]フルオロエタン又は1−ブロモ−3−[
18F]フルオロプロパンを用いる式(II)の中間体のアルキル化反応により、放射性フッ素の導入を行うこともできる。この場合、HPLCにより所望の放射標識化合物(I)を他の放射標識位置異性体及び未反応前駆体から分離することができる。
【0055】
式(I)の化合物のR2置換基中への放射性炭素原子又は放射性フッ素原子の導入を、当該技術分野における熟練者により周知の放射化学的方法を用いて行うこともできる。例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、例えば炭酸セシウムのような塩基の存在下に、1個のR2がOHである適した式(I)の前駆体を[
11C]CH
3I又は[
11C]CH
3OTfと反応させ、通常の加熱を用いて適した温度において、反応の完了を可能にするのに適した時間、反応混合物を撹拌することにより、[
11C]−メトキシ基を導入することができる。例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド又はアセトニトリルのような不活性溶媒中で、1個のR2がピリジニル環の4もしくは6位におけるニトロ基、塩素又は臭素である適した式(I)の前駆体を求核性放射性フッ素化剤、例えばK[
18F]/Kryptofix
(R)222と反応させ、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下における適した温度で、反応の完了を達成するのに必要な時間、反応混合物を撹拌することにより、R2における放射性フッ素原子の導入を行うことができる。
【0056】
最終的な化合物中に存在する種々の官能基の式(I)に従う他の官能基への変換は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により行われ得る。かくして例えばR2が臭素原子である式(I)の化合物を、例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中でヨウ化第1銅の存在下に、(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸メチルエステルと反応させ、通常の加熱を用いるかもしくはマイクロ波照射下で適した温度において、典型的には120℃において、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には通常の加熱の2時間、反応混合物を撹拌し、R2がトリフルオロメチルである式(I)の化合物を与えることができる。他の例において、R2が臭素原子である式(I)の化合物を、例えばジオキサンのような不活性溶媒中で、例えば炭酸ナトリウム水溶液のような適した塩基及び例えばパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)のようなパラジウム錯体触媒の存在下に、アルキル−又はシクロアルキルボロン酸と反応させ、通常の加熱を用いるかもしくはマイクロ波照射下における適した温度で、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的にはマイクロ波オーブン中で130℃において15分間、反応混合物を撹拌し、R2がC1−3アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物を与えることができる。
【0057】
B.
中間化合物の製造
当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えばJ.Med.Chem.52(16),2009年,5188−5196中に記載の方法に基づくスキーム5に示される反応順により、式(II)の中間化合物を製造することができる。
【0059】
従って、式(VIII)の化合物を過剰の商業的に入手可能なジメトキシメチル−ジメチルアミンと反応させ、還流温度において反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には1時間、反応混合物を撹拌することができる。蒸発乾固の後、得られる残留物をメタノール中のヒドラジン水和物で処理し、還流温度で反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には1時間、反応混合物を撹拌することができる。
【0060】
スキーム6に示される通り、J.Med.Chem.52(16),2009年,5188−5196に記載されている方法と基本的に同じ合成方法に従って、3段階逐次反応により式(VIII)の中間化合物を製造することができる。
【0062】
従って、式(IX)の化合物を、最初に対応するアシルクロリドを形成するために塩化チオニルと反応させ、次いでその場で例えばトリエチルアミンのような適した塩基の存在下に、例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中でO,N−ジメチルヒドロキシルアミンと反応させ、室温で、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には6〜18時間、反応混合物を撹拌することができる。かくして得られるN−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドを、続いて有機リチウム試薬、典型的にはリチウムジイソプロピルアミドの存在下に、例えばテトラヒドロフランのような不活性且つ乾燥溶媒中で4−ピコリンと反応させ、−78℃で、確実に反応を完了させるのに必要な時間、反応混合物を撹拌することができる。
【0063】
式(IX)の中間化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により
、例えばスキーム7に示される反応順により製造され得る。
【0065】
従って、式(V)の化合物を最初に商業的に入手可能な4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルと、当該技術分野における熟練者により周知の通常のMitsunobu条件を用いて反応させることができる。かくして例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中で、ジエチル−、ジ−tert−ブチル−又はジイソプロピルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホスフィンの存在下に、化合物(V)を4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルと反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で120℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には20分間、反応混合物を撹拌することができる。続いて、かくして得られる対応する化合物(IX)のメチルエステル誘導体を、例えばメタノール、テトラヒドロフラン又はメタノール/テトラヒドロフラン混合物のような不活性溶媒中で例えば水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液のような希釈された塩基を用いる塩基性条件において、適した温度で、室温で反応の完了を可能にする適した時間、典型的には18時間又はマイクロ波照射下における150℃で10分間、反応混合物を撹拌して、加水分解することができる。式(V)の化合物は商業的に入手可能であるか又は化学文献に記載されており、熟練者により周知の簡単な標準的な合成方法により製造され得る。
【0066】
式(IV)の中間化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えばスキーム8に示される反応順により製造され得る。
【0068】
従って、Yがフェニル又は2−キノリニルである式(X)の化合物を、例えばエタノールのような適した不活性溶媒中で、例えば活性炭上の5%又は10%パラジウムのような触媒の存在下に、典型的にはH−キューブ装置(H−cube apparatus)中で50〜80℃且つ1気圧の水素において、確実に反応を完了させる時間、水素化分解反応に供することができる。
【0069】
式(X)の中間化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えば式(I)の化合物の合成のための方法Aにおいて前に定義した様式と類似の様式において、スキーム9に示される反応順により製造され得る。
【0071】
かくしてYがフェニル又は2−キノリニルである式(XI)の化合物を、炭酸セシウム又は炭酸カリウムのような適した塩基の存在下に、例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、Zがハロ、例えばブロモ又はヨードのような適した離脱基である式(III)の商業的に入手可能なアルキル化剤と反応させ、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下で適した温度において、典型的には100〜150℃において、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的にはマイクロ波オーブン中で5〜20分間、反応混合物を撹拌することができる。R1が−CH
2−CO−OAlkである特別な場合、典型的な反応温度は室温であり、必要な時間は3時間である。アルキル化反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらはカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離され得る。
【0072】
あるいはまた、Zはヒドロキシル基であることができ、その場合、当該技術分野における熟練者により周知の通常のMitsunobu条件を用いて化合物(XI)との反応を行うことができる。かくして例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中で、ジエチル−、ジ−tert−ブチル−又はジイソプロピルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホスフィンの存在下に、化合物(XI)をZがヒドロキシルである化合物(III)と反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で120℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には20分間、反応混合物を撹拌することができる。Mitsunobu反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらはカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離され得る。
【0073】
Yがフェニルである式(XI)の化合物の合成は、特許出願国際公開第2006/072828号パンフレットに記載されている。Yが2−キノリニルである式(XI)の化合物の合成は、J.Med.Chem.52(16),2009年,5188−5196に記載されている。
【0074】
式(VI)の中間化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えばスキーム10に示される反応順により製造され得る。
【0076】
従って、例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、炭酸セシウム又は炭酸カリウムのような適した塩基の存在下に、式(II)の化合物を、Zがハロのような適した離脱基であり、ブロモが最も好ましい式(XII)の商業的に入手可能なアルキル化剤と反応させ、通常の加熱を用いるか又はマイクロ波照射下で適した温度において、典型的には100℃において、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的にはマイクロ波オーブン中で10分間、反応混合物を混合することができる。アルキル化反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらはカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離され得る。
【0077】
あるいはまた、nが1である式(VI−a)の化合物をスキーム11に示される反応の順により製造することもできる。
【0079】
かくして当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えば適した不活性溶媒又は溶媒の混合物中で、例えばジクロロメタン及びメタノール中で、ナトリウムボロハイドライド又はナトリウムシアノボロハイドライドと反応させ、適した温度で、典型的には室温で、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には2時間、反応混合物を撹拌することにより、式(XIII)の化合物のエステル基をアルコールに還元し、nが1である式(VI−a)の化合物を与えることができる。
【0080】
式(XIII)の中間化合物は、当該技術分野における熟練者により周知の合成方法により、例えばスキーム12に示される反応順により製造され得る。
【0082】
かくして炭酸セシウム又は炭酸カリウムのような適した塩基の存在下に、例えばジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中で、式(II)の化合物を商業的に入手可能なブロモ酢酸メチル又はエチルと反応させ、適した温度で、典型的には室温で、反応の完了を達成するのに必要な時間、典型的には3〜6時間、反応混合物を撹拌し、式(XIII)の化合物を与えることができる。アルキル化反応は通常、ピラゾール環の両方の窒素原子上におけるアルキル化から誘導される2つの可能な位置異性体の混合物を与え、それらはカラムクロマトグラフィー又はHPLCによるクロマトグラフィー法により分離され得る。
【0083】
あるいはまた、式(XIII)の中間化合物をスキーム13に示される反応順により製造することもできる。
【0085】
従って、当該技術分野における熟練者により周知の通常のMitsunobu条件を用いて式(IV−a)の化合物を式(V)の化合物と反応させることができる。かくして例えばテトラヒドロフランのような不活性溶媒中で、ジエチル−、ジ−tert−ブチル−又はジイソプロピルアゾジカルボキシレート及びトリフェニルホスフィンの存在下に、化合物(IV−a)を化合物(V)と反応させ、適した温度で、典型的にはマイクロ波照射下で120℃において、反応の完了を可能にするのに適した時間、典型的には15〜20分間、反応混合物を撹拌することができる。式(IV−a)の化合物は、上記でスキーム9に示される反応順に従って合成され得るR1が−CH2−CO−OAlkである式(X−a)の化合物から出発して、上記でスキーム8に示される水素化分解反応順に従って合成され得る。
【0086】
ラットPDE10A2−cAMP阻害の測定により式(I)の化合物の活性を決定し、pIC50は6.60〜8.79の範囲であった。他のPDEsを超える選択性も測定し、それはすべての場合に>50倍であり、ほとんどの化合物において>100倍であった。
【0087】
用途
本発明に従う化合物は、試験管内及び生体内の両方において、組織、細胞又は宿主の画像化のために種々の用途を見出す。かくして例えば種々の年令及び性別の患者におけるPDE10の微分分布(differential distribution)のマッピングのためにそれらを用いることができる。さらに、それらは種々の疾患又は障害に苦しむ患者におけるPDE10の微分分布に関する探査を可能にする。かくして異常な分布は、診断、症例発見(case finding)、患者集団の層別化において、ならびに個々の患者における疾患の進行の監視において助けとなり得る。放射性リガンドはさらに、他のリガンドによるPDE10Aサイトの占有の決定において用途を見出すことができる。放射性リガンドは微量で投与されるので、それから治療的効果は生じないであろう。
【発明を実施するための形態】
【0088】
実験部分
1.化学:
本明細書下記で、「LCMS」という用語は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「GCMS」という用語はガスクロマトグラフィー/質量分析を意味し、「HPLC」という用語は高−性能液体クロマトグラフィーを意味し、「DCM」という用語はジクロロメタンを意味し、「DMF」という用語はジメチルホルムアミドを意味し、「EtOAc」という用語は酢酸エチルを意味し、「THF」という用語はテトラヒドロフランを意味し、「min.」という用語は分を意味し、「h.」という用語は時間を意味し、「R
t」という用語は保持時間(分における)を意味し、「[M+H]
+」という用語は化合物の遊離の塩基のプロトン化質量を意味し、「[M−H]
−」という用語は化合物の遊離の塩基の脱プロトン化質量を意味し、「m.p.」という用語は融点を意味する。
【0089】
マイクロ波補助反応は、シングル−モード反応器(single−mode reactor):Biotage Initiator
TM Sixtyマイクロ波反応器(Biotage)又はマルチモード反応器(multimode reactor):MicroSYNTH Labstation(Milestone,Inc.)において行われた。
【0090】
水素化反応は、ThalesNano Nanotechnology Incからの連続流水素化器H−CUBE
(R)において行われた。
【0091】
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲル60 F254プレート(Merck)上で試薬等級溶媒を用いて行われた。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、シリカゲル,メッシュ230−400粒度及び60A孔径(Merck)上で標準的な方法の下に行われた。自動フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Armen InstrumentからのSPOT又はFLASHシステム上で、Merckからの接続準備済み(ready−to−connect)カートリッジを用い、イレギュラーシリカゲル(irregular silica gel),粒度15−40μm(順相使い捨てフラッシュカラム)上で行われた。
【0092】
以下の実施例において、本発明の化合物の製造のためのいくつかの方法を例示し、それらは本発明の例示を意図しているがその範囲を制限することを意図していない。他にことわらなければ、すべての出発材料を商業的供給者から得、さらなる精製なしで用いた。
【0093】
A.中間体及び前駆体の合成
中間体1
4−(6−メチル−ピリジン−2−イルメトキシ)−安息香酸メチルエステル(I−1)
【0095】
THF(42mL)中の6−メチル−2−ピリジンメタノール(7.0g,56.84ミリモル)、4−ヒドロキシ安息香酸メチル(8.65g,56.84ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(14.65mL,73.9ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(19.38g,73.9ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した(反応を7つのバッチに分けた)。この時間の後、水を用いて混合物をクエンチングし、DCMで抽出し、真空中で溶媒を蒸発乾固し、粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/EtOAc 80/20から50/50)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させ、所望の中間体I−1を純度が約50%のオレンジ色の油として与え、主な不純物はトリフェニルホスフィンオキシドであった。混合物をさらなる精製なしで次の反応段階において用いた(25g,85.5%)。C
15H
15NO
3。
【0096】
中間体2
4−(6−メチル−ピリジン−2−イルメトキシ)−安息香酸(I−2)
【0098】
150mLのメタノール/THF(2:1)の混合物中の中間体I−1の溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(49mL,97.2ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで60℃で2時間撹拌した。有機溶媒の蒸発の後、水相をEtOAcで洗浄し、次いで希HClを用いてpHが5〜6になるまで酸性化した。沈殿する中間化合物I−2を濾過し、乾燥し、さらなる精製なしで次の反応段階のために用いた(9.0g,76.2%)。C
14H
13NO
3。
【0099】
中間体3
N−メトキシ−N−メチル−4−(6−メチル−ピリジン−2−イルメトキシ)−ベンズアミド(I−3)
【0101】
中間体I−2(9.0g,37.0ミリモル)及び塩化チオニル(50mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。次いで混合物を濃縮乾固し、粗酸クロリドをTHF(100mL)中に溶解した。次いでトリチルアミン(20.5mL,148ミリモル)及びO,N−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(10.8g,111ミリモル)をゆっくり加え
た。反応混合物を室温で終夜撹拌した。水を用いてクエンチングした後、混合物をEtOAcで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/EtOAc 40/60から0/100)により精製し、中間化合物I−3をオレンジ色の油として与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた(6.2g,46.8%)。C
16H
18N
2O
3。
【0102】
中間体4
2−ピリジン−4−イル−1−[4−(6−メチル−ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−エタノン(I−4)
【0104】
THF(35mL)中のリチウムジイソプロピルアミド(THF中の2M溶液,43.3mL,86.6ミリモル)の溶液に、窒素下に0℃において4−メチルピリジン(8.43mL,86.6ミリモル)を滴下した。30分後、それを−78℃に冷却し、この溶液の35mLを、やはり−78℃に冷却されたTHF(65mL)中の中間体I−3(6.2g,17.32ミリモル)の別の溶液に滴下した。混合物をこの温度で2時間撹拌し、次いで最初に調製された溶液のさらに20mLを滴下した。得られる溶液を−78℃でさらに1時間撹拌した。この時間の後、水を用いて反応混合物をクエンチングし、DCMで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。得られる粗残留物を洗浄し、ジエチルエーテルを用いて磨砕し、中間化合物I−4(4.7g,85.2%)を淡黄色の固体として与えた。C
20H
18N
2O
2。
【0105】
中間体5
2−メチル−6−[4−(4−ピリジン−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−フェノキシメチル]−ピリジン(I−5)
【0107】
ジメトキシメチル−ジメチルアミン(15mL)中の中間体I−4(4.7g,14.76ミリモル)の溶液を還流において1時間撹拌した。溶媒の蒸発後、粗残留物をメタノール(50mL)中に溶解し、ヒドラジン水和物(1.08mL,22.14ミリモル)を加えた。反応混合物を還流において1時間加熱し、その時間の後、溶媒を蒸発させて固体残留物を与え、それを洗浄し、ジエチルエーテル/EtOAcの混合物を用いて磨砕し、中間化合物I−5(3.4g,67.3%)を淡黄色の固体として与えた。C
21H
18N
4O。LCMS:Rt 2.48,m/z 343[M+H]
+(方法7)。
【0108】
中間体6
4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジン(I−6)
【0110】
特許出願国際公開第2006/072828号パンフレット中に記載されている方法に従って合成される4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジン(6.7g,20.47ミリモル)、1−ブロモ−2−フルオロエタン(3.12g,24.56ミリモル)及び炭酸セシウム(20g,61.4ミリモル)のDMF(42mL)中の混合物をマイクロ波オーブン中で150℃において5分間加熱した(反応を6つのバッチに分けた)。室温に冷ました後、濾過により固体を捨て、水を用いて溶液をクエンチングし、さらにEtOAcで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;アセトニトリル/ジイソプロピルエーテル 30/70から80/20及び次いで再びEtOAc/ヘプタン 70/30)により精製した。所望の画分を集め、蒸発乾固し、所望の中間化合物I−6(4g,52.3%)を油として与えた。C
23H
20FN
3O。LCMS:Rt 4.22,m/z 374[M+H]
+(方法1)。
【0111】
クロマトグラフィー精製から、対応する位置異性体I−6’ 4−[5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジンも単離された(2g,26.2%)。C
23H
20FN
3O。
【0112】
中間体7
4−[1−(2−フルオロエチル)−4−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾール−3−イル]−フェノール(I−7)
【0114】
中間化合物I−6(4g,10.71ミリモル)をエタノール(200mL)中に溶解し、H−Cube
(R)システムにおいて、触媒としてPd/C5%を用い(フル水素モード(full hydrogen mode),2.5mL/分)、80℃及び大気圧において水素化に供した。溶媒を真空中で蒸発乾固し、中間化合物I−7(2.5g,82.4%)を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた。C
16H
14FN
3O。LCMS:Rt 1.57,m/z 284[M+H]
+(方法8)。
【0115】
中間体8
4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾール−3−イル]−フェノール(I−8)
【0117】
4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジンを4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2−フルオロプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジンに置き換える以外は、中間化合物I−7の製造のための方法に従い、中間化合物I−8(90%)を与えた。C
17H
16FN
3O。LCMS:Rt 1.81,m/z 298[M+H]
+(方法7)。
【0118】
中間体9
4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジン(I−9)
【0120】
特許出願国際公開第2006/072828号パンフレット中に記載されている方法に従って合成される4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジン(2.0g,6.11ミリモル)、1,1,1−トリフルオロ−2−ヨードエタン(0.733mL,7.33ミリモル)及び炭酸セシウム(5.97g,18.3ミリモル)のDMF(12mL)中の混合物をマイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。室温に冷ました後、水を用いて混合物をクエンチングし、さらにEtOAcで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;アセトニトリル/ジイソプロピルエーテル 50/50から80/20)により精製した。所望の画分を集め、蒸発乾固し、純度が約80%の所望の中間化合物I−9(1.2g,38.4%)を油として与えた。C
23H
18F
3N
3O。LCMS:Rt 4.86,m/z 410[M+H]
+(方法2)。
【0121】
クロマトグラフィー精製から、対応する位置異性体I−9’ 4−[5−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリジンも単離された(0.4g,14.6%)。C
23H
18F
3N
3O。
【0122】
中間体10
4−[4−ピリジン−4−イル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−フェノール(I−10)
【0124】
中間化合物I−9をエタノール(50mL)中に溶解し、H−Cube
(R)システムにおいて、触媒としてPd/C5%を用い(フル水素モード,1.5mL/分)、80℃及び大気圧において水素化に供した。溶媒を真空中で蒸発乾固し、中間化合物I−10(0.55g,75.4%)を白色の固体として与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた。C
16H
12F
3N
3O。LCMS:Rt 1.82,m/z 320[M+H]
+(方法7)。
【0125】
中間体11
{3−[4−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−11)及び{5−[4−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−11’)
【0127】
DMF(6mL)中の中間体I−5(0.30g,0.876ミリモル)の撹拌された溶液に、ブロモ酢酸メチル(0.10mL,1.051ミリモル)及び炭酸セシウム(0.86g,2.63ミリモル)を加えた。混合物を室温で6時間撹拌した。次いで水を用いてそれをクエンチングし、EtOAcで抽出した。有機溶媒を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から90/10)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させ、2つの位置異性体I−11及びI−11’の混合物を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のためにそのまま用いた(0.21g,49.2%)。C
24H
22N
4O
3。
【0128】
中間体12
2−{3−[4−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エタノール(I−12)
【0130】
DCM(4mL)とメタノール(1mL)の混合物中の中間体I−11及びI−11’の混合物(0.21g,0.507ミリモル)の撹拌された溶液に、ナトリウムボロハイドライド(0.096g,2.536ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで水を用いて混合物をクエンチングし、さらなるDCMで抽出し、有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から90/10)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させて中間化合物I−12(0.12g,61.2%)を与えた。C
23H
22N
4O
2。LCMS:Rt 3.48,m/z 387[M+H]
+(方法3)。
【0131】
クロマトグラフィー分離から、対応する位置異性体I−12’ 2−{5−[4−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エタノールも単離された(0.045g,23%)。C
23H
22N
4O
2。
【0132】
中間体13
{4−ピリジン−4−イル−3−[4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニル]−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−13)及び{4−ピリジン−4−イル−5−[4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニル]−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−13’)
【0134】
J.Med.Chem.52(16),2009年,5188−5196に記載されている方法に従って合成される2−[4−(4−ピリジン−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−フェノキシメチル]−キノリン(0.5g,1.33ミリモル)のDMF(10mL)中の撹拌された溶液に、ブロモ酢酸メチル(0.15mL,1.60ミリモル)及び炭酸セシウム(1.30g,3.99ミリモル)を加えた。混合物を室温で3時間
撹拌した。次いで水を用いてそれをクエンチングし、EtOAcで抽出した。有機溶媒を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させ、2つの位置異性体I−13及びI−13’の混合物を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた(0.47g,47%)。C
27H
22N
4O
3。
【0135】
中間体14
[3−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル]−酢酸メチルエステル(I−14)及び[5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル]−酢酸メチルエステル(I−14’)
【0137】
中間化合物I−13及びI−13’の混合物(0.47g,1.043ミリモル)をエタノール(20mL)中に溶解し、H−Cube
(R)システムにおいて、触媒としてPd/C5%を用い(フル水素モード,1.5mL/分)、70℃及び大気圧において水素化に供した。溶媒を真空中で蒸発乾固して黄色の油を与え、それを、DCMを用いる処理により固体とした。固体をさらなるDCMで洗浄し、2つの位置異性体I−14とI−14’の混合物を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた(0.235g,73%)。C
17H
15N
3O
3。LCMS:Rt 0.95(より多い方の(major)位置異性体),Rt 1.00(より少ない方の(minor)位置異性体),m/z 310[M+H]
+(方法8)。
【0138】
中間体15
{3−[4−(3,5−ジメチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−15)及び{5−[4−(3,5−ジメチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−15’)
【0140】
THF(6mL)中の2つの位置異性体I−14及びI−14’の混合物(0.235g,0.760ミリモル)、3,5−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピリジン(0.156g,1.14ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.262g,1.14ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.299g,1.14ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。この時間の後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて混合物をクエンチングし、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で溶媒を蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、溶媒を真空中で蒸発させ、2つの中間化合物I−15及びI−15’の混合物を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた(0.18g,55%)。C
25H
24N
4O
3。
【0141】
中間体16
2−{3−[4−(3,5−ジメチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エタノール(I−16)
【0143】
DCM(4mL)とメタノール(1mL)の混合物中の中間体I−15及びI−15’の混合物(0.18g,0.420ミリモル)の撹拌された溶液に、ナトリウムボロハイドライド(0.079g,2.10ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで水を用いて混合物をクエンチングし、さらなるDCMで抽出し、有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から90/10)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させて中間化合物I−16(0.12g,61.2%)を与えた。クロマトグラフィー分離から他の位置異性体は単離されなかった。C
24H
24N
4O
2。LCMS:Rt 2.53,m/z 401[M+H]
+(方法6)。
【0144】
中間体17
{3−[4−(5−メトキシピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−17)及び{5−[4−(5−メトキシピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−酢酸メチルエステル(I−17’)
【0146】
THF(4mL)中の2つの位置異性体I−14及びI−14’の混合物(0.17g,0.550ミリモル)、Bioorg.Med.Chem.13,2005年,6763−6770に記載されている(5−メトキシ−ピリジン−2−イル)メタノール(0.115g,0.825ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.190g,0.825ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.216g,0.825ミリモル)を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。この時間の後、真空中で溶媒を蒸発乾固し、粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、溶媒を真空中で蒸発させ、2つの中間化合物I−17及びI−17’の混合物を与え、それをさらなる精製なしで次の反応のために用いた(0.18g,76%)。C
24H
22N
4O
4。
【0147】
中間体18
2−{3−[4−(5−メトキシピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エタノール(I−18)
【0149】
DCM(4mL)とメタノール(1mL)の混合物中の中間体I−17及びI−17’の混合物(0.18g,0.418ミリモル)の撹拌された溶液に、ナトリウムボロハイドライド(0.079g,2.09ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで水を用いて混合物をクエンチングし、さらなるDCMで抽出し、有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から90/10)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させて中間化合物I−18(0.09g,53.5%)を与えた。クロマトグラフィー分離から他の位置異性体は単離されなかった。C
23H
22N
4O
3。LCMS:Rt 2.87,m/z 403[M+H]
+(方法2)。
【0150】
中間体19
メタンスルホン酸 2−{3−[4−(3,5−ジメチルピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エチルエステル(I−19)
【0152】
DCM(1mL)中の中間体I−16(5mg,0.012ミリモル)の溶液にピリジン(11μL)を加え、この溶液を0℃で撹拌した。次いでメタンスルホン酸無水物(16.5mg,0.095ミリモル)を加え、0℃で4時間撹拌を続け、その後窒素を用いるフラッシングにより溶媒を蒸発させた。粗混合物をメタノール(0.5mL)中に溶解し、水(4.5mL)で希釈し、メタノール(3mL)及びmilliQ
(R)水(6mL)で予備状態調節されたC
18SepPak
(R)カートリッジ(Waters,Milford,MA,USA)に通過させた。次いで追加量の水(2mL)を用いてカートリッジを3回濯ぎ、未反応メタンスルホン酸無水物を可能な限り多く除去した。アセトニトリル(3mL)を用いて生成物をカートリッジから溶出させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。溶媒の蒸発の前に、HPLC分析を行ってヒドロキシル−前駆体I−16のそのO−メシル誘導体I−19への転換率を調べた。このHPLC分析は、分析的XTerra
TM RP C
18カラム(Waters)上で行われ、それは1mL/分の流量で水及びアセトニトリルの勾配混合物(0分:95:5 v/v,25分:10:90 v/v,30分:10:90 v/v,直線的勾配)を用いて溶出させた。分析は、平均転換率が98%(n=9)であることを示した。アセトニトリルを用いる共沸蒸留により残留水を除去し、混合物を真空炉中で終夜乾燥した。通常は翌日である放射標識実験の日に、この反応生成物を無水DMF(1.5mL)中に溶解し、直接求核的放射性フッ素化に用いた(0.3mL)。C
25H
26N
4O
4S。
【0153】
中間体I−20
メタンスルホン酸 2−{3−[4−(5−メトキシピリジン−2−イルメトキシ)−フェニル]−4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル}−エチルエステル(I−20)
【0155】
DCM(1mL)中の中間体I−18(5mg,0.012ミリモル)の溶液にピリジン(11μL)を加え、この溶液を0℃で撹拌した。次いでメタンスルホン酸無水物(16.5mg,0.095ミリモル)を加え、0℃で4時間撹拌を続け、その後窒素を用いるフラッシングにより溶媒を蒸発させた。粗混合物をメタノール(0.5mL)中に溶解し、水(4.5mL)で希釈し、メタノール(3mL)及びmilliQ
(R)水(6mL)で予備状態調節されたC
18SepPak
(R)カートリッジ(Waters,Milford,MA,USA)に通過させた。次いで追加量の水(2mL)を用いてカートリッジを3回濯ぎ、未反応メタンスルホン酸無水物を可能な限り多く除去した。アセトニトリル(3mL)を用いて生成物をカートリッジから溶出させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。溶媒の蒸発の前に、HPLC分析を行ってヒドロキシル−前駆体I−18のそのO−メシル誘導体I−20への転換率を調べた。このHPLC分析は、分析的XTerra
TM RP C
18カラム(Waters)上で行われ、それは1mL/分の流量で水及びアセトニトリルの勾配混合物(0分:95:5 v/v,25分:10:90 v/v,30分:10:90 v/v,直線的勾配)を用いて溶出させた。分析は、平均転換率が98%(n=9)であることを示した。アセトニトリルを用いる共沸蒸留により残留水を除去し、混合物を真空炉中で終夜乾燥した。通常は翌日である放射標識実験の日に、この反応生成物を無水DMF(1.5mL)中に溶解し、直接求核的放射性フッ素化に用いた(0.3mL)。C
24H
24N
4O
5S。
【0156】
B.最終的化合物の製造
実施例B1
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−6−メチル−ピリジン.二塩酸塩(B−1)
DMF(5mL)中の中間化合物I−5(0.30g,0.876ミリモル)、1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.083mL,1.051ミリモル)及び炭酸セシウム(0.86g,2.63ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で150℃において10分間加熱した。この時間の後、水を用いて反応混合物をクエンチングし、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で溶媒を蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から90/10)により精製し、2つの異性体の混合物を与えた。この混合物をさらに別のカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル;アセトニトリル/メタノール 100/0から95/5)に供した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させ、所望の化合物B−1を油として与えた(0.15g,44.1%)。この油性の化合物をイソプロピルアルコール中の塩化水素の溶液で処理し、続いてジエチルエーテル/DCMから結晶化すると、化合物B−1の塩酸塩を黄色の固体として与えた。C
23H
21FN
4O.2HCl。LCMS:Rt 3.82,m/z 389[M+H]
+(方法3)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm2.66(s,3H),4.56(dt,J=28.0,4.6Hz,2H),4.88(dt,J=47.2,4.6Hz,2H),5.37(s,2H),7.15(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.6Hz,2H),7.57(d,J=7.2Hz,1H),7.67(
d,J=7.2Hz,1H),7.80(d,J=6.9Hz,2H),8.13(t,J=7.1Hz,1H),8.71(s,1H),8.74(d,J=6.9Hz,2H).
【0157】
クロマトグラフィー分離から、対応する位置異性体2−{4−[2−(2−フルオロエチル)−4−ピリジン−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル]−フェノキシメチル}−6−メチル−ピリジン(B−1’)も、70%の純度で油として単離された(0.15g,30.8%)。C
23H
21FN
4O。
【0158】
直接標識法(Radiosynthesis):[
18F]フルオロエチルブロミド及び[
18F]B−1の製造
Cyclone 18/9サイクロトロン(Ion Beam Applications,Louvain−la−Neuve,Belgium)からの18MeVプロトンを用い、ニオブターゲット中の1.95mLの97%濃縮[
18O]H
2O(Rotem
HYOX18,Rotem Industries,Beer Sheva,Israel)を照射することによる[
18O(p,n)
18F]反応により、[
18F]フルオリド([
18F]F
−)を製造した。約60分間の照射の後、SepPak
TM Light Accellならびに0.5M K
2CO
3溶液(10mL)及び水(2x10mL)を用いる連続的処理により予備状態調節されたQMAアニオン交換カートリッジ(Waters)を用い、得られる[
18F]F
−を[
18O]H
2Oから分離した。次いでH
2O/CH
3CN(0.75mL;5:95 v/v)中に溶解された炭酸カリウム(2.47mg)及びKryptofix
(R)222(27.92mg)を含有する溶液を用い、[
18F]F
−をカートリッジからコニカル反応バイアル(1mL)中に溶出させた。通常の加熱を2分間適用することにより、110℃で溶媒を蒸発させた。溶媒の蒸発の後、110℃の温度でアセトニトリル(1mL)を用い、完全に乾固するまで微量の水を共沸蒸留することにより、[
18F]F
−をさらに乾燥した。
【0159】
[
18F]F
−を含有するバイアルにo−ジクロロベンゼン(0.7mL)中の2−ブロモエチルトリフレート(5μL,IsoSciences,Pennsylvania,USA)の溶液を加えた。得られる[
18F]FEtBrを、次いでヘリウム流(3〜4mL/分)を用いて120℃で蒸留し、無水DMF(0.2mL)中に前駆体I−5(0.2mg)及び少量(1〜3mg)のCs
2CO
3を含有する第2の反応バイアル中に吹き込んだ(bubbled)。前駆体溶液中に十分な量の放射能を蒸留した後、反応バイアルを閉め、90℃で15分間加熱した。反応の後、粗混合物を1.6mLの水で希釈し、半−調製的XBridge
TMカラム(C
18,5μm,4.6mmx150mm;Waters)より成るHPLCシステム上に注入し、それを1mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びEtOHの混合物(70:30 v/v)を用いて溶出させた。254nmにおいてHPLC溶出物のUV検出を行った。約37分後に放射標識生成物[
18F]B−1を集めた。(約45分後に望まれていない異性体が溶出する)。1.5〜2mLの体積(移動相)中で平均50mCi(n=2)の精製された[
18F]B−1を集めた。[
18F]B−1に相当する集められたピークを、次いで通常生理食塩水(Mini Plasco
(R),Braun,Melsungen,Germany)で希釈してエタノール濃度を<5%に下げ、0.22μm膜フィルター(Millex
(R)−GV,Millipore,Ireland)を介して無菌濾過した。XBridge
TMカラム(C
18,3.5μm,3mmx100mm;Waters)より成り、0.8mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びアセトニトリルの混合物(70:30 v/v)を用いて溶出させる分析的HPLCシステムを用い、放射性トレーサーの純度を分析した(Rt=7.5分)。[
18F]B−1は57%の放射化学的収率([
18F]FEtBr出発放射能に対して,n=2)で合成された。上記の分析的HPLCシステムを用いて調べられた放射化学的純度は>99%であっ
た。
【0160】
実施例B2
2−[[4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−6−メチル−ピリジン.塩酸塩(B−2)
THF(3mL)中の中間化合物I−5(0.30g,0.876ミリモル)、3−フルオロプロパン−1−オール(0.103g,1.314ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.261mL,1.314ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.345g,1.314ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。この時間の後、真空中で溶媒を蒸発乾固し、粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;アセトニトリル/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、真空中で蒸発させ、所望の化合物B−2を無色の油として与え、それを白色の固体としての対応する塩酸塩に転換した。(0.075g,19.5%)(正確な化学量論はわからない)。C
24H
23FN
4O.HCl。LCMS:Rt 4.09,m/z 403[M+H]
+(方法3)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.20−2.34(m,2H),2.62(s,3H),4.33(t,J=6.9Hz,2H),4.54(ddd,J=47.3,5.6,5.5Hz,2H),5.32(s,2H),7.14(d,J=8.7Hz,2H),7.43(d,J=8.7Hz,2H),7.50(d,J=6.6Hz,1H),7.60(d,J=6.4Hz,1H),7.78(d,J=6.6Hz,2H),8.05(br.s.,1H),8.69(s,1H),8.73(d,J=6.4Hz,2H).
【0161】
クロマトグラフィー分離から、対応する位置異性体2−{4−[2−(3−フルオロプロピル)−4−ピリジン−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル]−フェノキシメチル}−6−メチル−ピリジン(B−2’)も単離され、白色の粉末としてのその対応する塩酸塩に転換された(0.07g,18.2%)。C
24H
23FN
4O。
【0162】
実施例B3
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3,5−ジメチル−ピリジン.スクシネート(B−3)
THF(4mL)中の中間化合物I−7(0.20g,0.706ミリモル)、3,5−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピリジン(0.126g,0.918ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.211g,0.918ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.241g,0.918ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において15分間加熱した。この時間の後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて混合物をクエンチングし、DCMで抽出した。有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、真空中で溶媒を蒸発させ、化合物B−3を無色の油として与えた。残留物をメタノール(2mL)中に溶解し、メタノール(2mL)中のコハク酸(0.073g,0.619ミリモル)の溶液をゆっくり加えた。溶媒を蒸発乾固し、固体残留物をジエチルエーテルで数回洗浄し、最終的な化合物B−3のコハク酸塩を白色の固体として与えた(0.295g,80.3%)。C
24H
23FN
4O.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.08,m/z 403[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.28(s,3H),2.35(s,3H),2.42(s,4H),4.49(dt,J=27.7,4.7Hz,2H),4.85(dt,J=47.2,4.6Hz,2H),5.16(s,2H),7.05(d,J=8.8Hz,2H),7.23(d,J=6.0Hz,2H),7.
32(d,J=8.8Hz,2H),7.48(s,1H),8.23(s,2H),8.46(d,J=5.8Hz,2H),12.15(br.s.,2H).
【0163】
直接標識法:[
18F]フルオリド及び[
18F]B−3の製造
0.45mLのKryptofix
(R)222/K
2CO
3溶液及び0.3mLのアセトニトリルの溶液を用いて[
18F]F
−をカートリッジから溶出させる修正を以て、[
18F]FEtBrの直接標識法に関して上記に記載したと類似の方法で[
18F]フルオリド([
18F]F
−)を製造した。
【0164】
放射標識される前駆体I−19(0.3mLのDMF中の約0.6mg)を、乾燥された[
18F]F
−/K
2CO
3/Kryptofix
(R)222錯体に加え、90℃における15分間の通常の加熱により求核的置換反応を行った。反応の後、粗混合物を1.4mLの水で希釈し、半−調製的XBridge
TMカラム(C
18,5μm,4.6mmx150mm;Waters)より成るHPLCシステム上に注入し、それを1mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びEtOHの混合物(65:35 v/v)を用いて溶出させた。254nmにおいてHPLC溶出物のUV検出を行った。約26分後に放射標識生成物[
18F]B−3を集めた。1.5〜2mLの体積(移動相)中で平均100mCi(n=7,最低60mCi,最高180mCi)の精製された[
18F]B−3を集めた。[
18F]B−3に相当する集められたピークを、次いで通常生理食塩水(Mini Plasco
(R),Braun,Melsungen,Germany)で希釈してエタノール濃度を<5%に下げ、0.22μm膜フィルター(Millex
(R)−GV,Millipore,Ireland)を介して無菌濾過した。XBridge
TMカラム(C
18,3.5μm,3mmx100mm;Waters)より成り、0.8mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びアセトニトリルの混合物(65:35 v/v)を用いて溶出させる分析的HPLCシステムを用い、放射性トレーサーの純度を分析した(Rt=5.6分)。254nmにおいてHPLC溶出物のUV検出を行った。[
18F]B−3は16%の放射化学的収率(出発放射能[
18F]F
−に対して,n=7)で合成された。上記の分析的HPLCシステムを用いて調べられた放射化学的純度は>98%であった。上記の分析的HPLCシステムを用いて調べられたトレーサーの平均比放射能は、合成の最後(EOS)に176GBq/μモル(4764Ci/ミリモル,n=7)であることがわかった。
【0165】
実施例B4
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−5−メトキシ−ピリジン(B−4)
THF(4mL)中の中間化合物I−7(0.13g,0.344ミリモル)、Bioorg.Med.Chem.13,2005年,6763−6770に記載されている通りに製造される(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール(0.072g,0.516ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.10mL,0.516ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.135g,0.516ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。この時間の後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて混合物をクエンチングし、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、真空中で溶媒を蒸発させ、化合物B−4を白色の固体として与えた(0.12g,86.2%)。C
23H
21FN
4O
2。LCMS:Rt 2.7,m/z 405[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm3.87(s,3H),4.47(dt,J=27.0,4.7Hz,2H),4.84(dt,J=46.9,4.6Hz,2H),5.17(s,2H),6.97(d,J=8.8Hz,2H),7.18(
d,J=6.0Hz,2H),7.22(dd,J=8.6,3.0Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.6Hz,1H),7.70(s,1H),8.30(d,J=3.0Hz,1H),8.48(d,J=6.2Hz,2H).
【0166】
直接標識法:[
18F]フルオリド及び[
18F]B−4の製造
化合物[
18F]B−3の直接標識法に関して上記に記載したと全く同じ方法で、[
18F]フルオリド([
18F]F
−)を製造した。
【0167】
放射標識される前駆体I−20(0.3mLのDMF中の約0.6mg)を、乾燥された[
18F]F
−/K
2CO
3/Kryptofix
(R)222錯体に加え、90℃における10分間の通常の加熱により求核的置換反応を行った。反応の後、粗混合物を1.4mLの水で希釈し、半−調製的XBridge
TMカラム(C
18,5μm,4.6mmx150mm;Waters)より成るHPLCシステム上に注入し、それを1mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びEtOHの混合物(70:30 v/v)を用いて溶出させた。254nmにおいてHPLC溶出物のUV検出を行った。約35分後に放射標識生成物[
18F]B−4を集めた。典型的に、1.5〜2mLの体積(移動相)中で約90mCiの精製された[
18F]B−4を集めた。[
18F]B−4に相当する集められたピークを、次いで通常生理食塩水(Mini Plasco
(R),Braun,Melsungen,Germany)で希釈してエタノール濃度を<5%に下げ、0.22μm膜フィルター(Millex
(R)−GV,Millipore,Ireland)を介して無菌濾過した。XBridge
TMカラム(C
18,3.5μm,3mmx100mm;Waters)より成り、0.8mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びアセトニトリルの混合物(70:30 v/v)を用いて溶出させる分析的HPLCシステムを用い、放射性トレーサーの純度を分析した(Rt=7.2分)。254nmにおいてHPLC溶出物のUV検出を行った。[
18F]B−4は15%の放射化学的収率(出発放射能[
18F]F
−に対して,n=2)で合成された。上記の分析的HPLCシステムを用いて調べられた放射化学的純度は>99%であった。上記の分析的HPLCシステムを用いて調べられたトレーサーの平均比放射能は、EOSに141GBq/μモル(3800Ci/ミリモル,n=2)であることがわかった。
【0168】
実施例B5
5−メトキシ−2−[[4−[4−(4−ピリジニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−5)
THF(3mL)中の中間化合物I−10(0.15g,0.47ミリモル)、(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール(0.098g,0.70ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.14mL,0.70ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.185g,0.70ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で120℃において20分間加熱した。この時間の後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて混合物をクエンチングし、EtOAcで抽出した。有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/メタノール 100/0から95/5)により精製した。所望の画分を集め、真空中で溶媒を蒸発させ、化合物B−5を無色の油として与え(0.11g,53.2%)、それは放置すると固化し、白色の固体を与えた。C
23H
19F
3N
4O
2。LCMS:Rt 4.27,m/z 441[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm3.87(s,3H),4.77(q,J=8.3Hz,2H),5.17(s,2H),6.97(d,J=9.0Hz,2H),7.19(d,J=6.2Hz,2H),7.23(dd,J=8.6,3.0Hz,1H),7.38(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.6Hz
,1H),7.71(s,1H),8.30(d,J=2.8Hz,1H),8.51(d,J=6.0Hz,2H).
【0169】
実施例B6
2−ブロモ−6−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.0.75スクシネート(B−6)
THF(5mL)中の中間化合物I−7(0.30g,1.06ミリモル)、(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)メタノール(0.30g,1.59ミリモル)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.315mL,1.59ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(0.417g,1.59ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で100℃において30分間加熱した。この時間の後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて混合物をクエンチングし、DCMで抽出した。有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;最初にEtOAc/ヘプタン 70/30及び次いでジエチルエーテル/DCM 70/30)により精製した。所望の画分を集め、真空中で溶媒を蒸発させ、化合物B−6を無色の油として与えた(0.30g,53.1%)。最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で、ある量の化合物B−6(0.08g)を対応するコハク酸塩に転換し、最終的化合物B−6を白色の固体として与えた。C
22H
18BrFN
4O.0.75C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.22,m/z 453[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.42(s,3H),4.50(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.85(dt,J=47.2,4.7Hz,2H),5.20(s,2H),7.06(d,J=8.8Hz,2H),7.22(d,J=6.0Hz,2H),7.35(d,J=8.8Hz,2H),7.59(d,J=7.4Hz,1H),7.63(d,J=7.9Hz,1H),7.82(t,J=7.7Hz,1H),8.24(s,1H),8.46(d,J=6.0Hz,2H),12.16(br.s.,1.5H).
【0170】
実施例B7
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−6−(トリフルオロメチル)−ピリジン(B−7)
化合物B−6(0.45g,0.725ミリモル)をDMF(3mL)中に溶解し、次いで(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸メチルエステル(0.464mL,3.62ミリモル)及びヨウ化第1銅(0.69g,3.62ミリモル)を溶液に加えた。反応混合物を、密閉された管中で120℃において2時間加熱した。1M水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応混合物をクエンチングし、DCMで抽出した。有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘプタン 70/30から100/0)により精製した。所望の画分を集め、真空中で溶媒を蒸発させ、所望の化合物を黄色の油として与え、それは主に不純物としてトリフェニルホスフィンオキシドを含有した。粗化合物をさらに調製的HPLC(C18 XBridge 30x100;炭酸アンモニウム水溶液pH9/アセトニトリル勾配 80/20から0/100)により精製し、B−7を無色の油として与えた。ジエチルエーテル/ヘプタンの添加により化合物を固体とし、最終的にジイソプロピルエーテルから再結晶し、最終的化合物B−7(0.023g,7.2%)を白色の固体として与えた。C
23H
18F
4N
4O。LCMS:Rt 3.73,m/z 443[M+H]
+(方法4)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm4.50(dt,J=27.8,4.7Hz,2H),4.85(dt,J=47.2,4.6Hz,2H),5.31(s,2H),7.09(d,J=8.8Hz,2H),7.22(d,J=6.0Hz
,2H),7.35(d,J=8.8Hz,2H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),7.89(d,J=7.6Hz,1H),8.18(t,J=7.9Hz,1H),8.24(s,1H),8.46(d,J=6.0Hz,2H).
【0171】
実施例B8
2−シクロプロピル−6−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.スクトネート(B−8)
炭酸ナトリウム水溶液/ジオキサン 1:1の混合物(5mL)中の化合物B−6(0.14g,0.263ミリモル)、シクロプロピル−ボロン酸(0.029g,0.341ミリモル)及びパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.015g,0.013ミリモル)の混合物を、マイクロ波オーブン中で130℃において15分間加熱した。室温に冷ました後、粗混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機溶媒を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc)により精製し、所望の画分を集め、溶媒を真空中で蒸発させ、所望の化合物を無色の油として与え、それは主な不純物としてトリフェニルホスフィンオキシドを含有した。化合物をさらに調製的HPLC(C18 XBridge 19x100;炭酸アンモニウム水溶液pH9/アセトニトリル勾配 80/20から0/100)により精製し、B−8を無色の油として与えた。残留物をメタノール(2mL)中に溶解し、メタノール(1mL)中のコハク酸(0.017g,0.144ミリモル)の溶液をゆっくり加えた。溶媒を蒸発乾固し、残留物をDCM/ジイソプロピルエーテルで処理し、最終的な化合物B−8のコハク酸塩(0.076g,54.4%)を白色の固体として与えた。C
25H
23FN
4O.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 4.19,m/z
415[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm0.87−0.99(m,4H),2.05−2.16(m,1H),2.42(s,4H),4.49(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.85(dt,J=47.2,4.7Hz,2H),5.10(s,2H),7.04(d,J=9.0Hz,2H),7.20−7.24(m,3H),7.26(d,J=7.4Hz,1H),7.33(d,J=8.8Hz,2H),7.68(t,J=7.7Hz,1H),8.24(s,1H),8.45(d,J=6.2Hz,2H),12.17(br.s.,1H).
【0172】
上記の合成方法の1つに従って、以下の化合物を製造した。
【0173】
3−メトキシ−2−[[4−[4−(4−ピリジニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−9)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(3−メトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−9(58%)を白色の固体として与え、それをジイソプロピルエーテルからさらに結晶化させた。C
23H
19F
3N
4O
2。LCMS:Rt 3.01,m/z 441[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm3.89(s,3H),4.77(q,J=8.3Hz,2H),5.26(s,2H),7.02−7.07(m,2H),7.17−7.21(m,2H),7.23(dd,J=8.3,1.6Hz,1H),7.27(dd,J=8.3,4.6Hz,1H),7.34−7.41(m,2H),7.70(s,1H),8.25(dd,J=4.4,1.6Hz,1H),8.49−8.53(m,2H).
【0174】
3−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[4−(4−ピリジニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピ
リジン.スクシネート(B−10)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[3−(2−フルオロエトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノールに置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−10を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−10のコハク酸塩(33.8%)を白色の固体として与えた。C
24H
20F
4N
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 2.96,m/z 473[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.40(s,4H),4.31−4.42(m,2H),4.67−4.82(m,2H),5.21(q,J=9.0Hz,2H),5.18(s,2H),7.05(br.d,J=8.7Hz,2H),7.22−7.26(m,2H),7.31(br.d,J=8.7Hz,2H),7.40(dd,J=8.4,4.9Hz,1H),7.56(d,J=8.4Hz,1H),8.19(dd,J=4.5,1.0Hz,1H),8.28(s,1H),8.45−8.52(m,2H),12.19(br.s.,2H).
【0175】
5−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[4−(4−ピリジニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.スクシネート(B−11)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[5−(2−フルオロエトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノールに置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、ジイソプロピルエーテル/ヘプタンからの結晶化の後、最終的化合物B−11(20.3%)を白色の固体として与えた。C
24H
20F
4N
4O
2。LCMS:Rt 3.9,m/z 473[M+H]
+(方法5)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm4.22−4.34(m,2H),4.70−4.87(m,2H),4.77(q,J=8.3Hz,2H),5.18(s,2H),6.94−7.00(m,2H),7.17−7.21(m,2H),7.27(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),7.35−7.41(m,2H),7.46(d,J=8.6Hz,1H),7.71(s,1H),8.33(d,J=2.8Hz,1H),8.49−8.54(m,2H).
【0176】
2−[[4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3−メトキシ−ピリジン(B−12)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(3−メトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換え、I−10を中間化合物I−8に置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−12(40%)を白色の固体として与えた。C
24H
23FN
4O
2。LCMS:Rt 3.78,m/z 419[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(500MHz,CDC1
3)δppm2.34(dquin,J=26.9,6.0,6.0,6.0,6.0Hz,2H),3.89(s,3H),4.33(t,J=6.8Hz,2H),4.51(dt,J=47.1,5.5Hz,2H),5.25(s,2H),7.01−7.06(m,2H),7.16−7.20(m,2H),7.23(dd,J=8.4,1.2Hz,1H),7.27(dd,J=8.4,4.7Hz,1H),7.34−7.41(m,2H),7.63(s,1H),8.25(dd,J=4.5,1.6Hz,1H),8.45−8.50(m,2H).
【0177】
3−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.スクシネート(B−13)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[3−(2−フルオロエトキシ)−
ピリジン−2−イル]メタノールに置き換え、I−10を中間化合物I−8に置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−13を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテル/ジイソプロピルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−13のコハク酸塩(39.2%)を白色の固体として与えた。C
25H
24F
2N
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 2.75,m/z 451[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.25(dquin,J=26.3,6.4,6.4,6.4,6.4Hz,2H),2.42(s,4H),4.27(t,J=6.9Hz,2H),4.37(dt,J=29.8,3.8Hz,2H),4.53(dt,J=47.4,5.7Hz,2H),4.75(dt,J=47.7,3.5Hz,2H),5.18(s,2H),7.04(br.d,J=8.7Hz,2H),7.19−7.25(m,2H),7.31(br.d,J=8.7Hz,2H),7.40(dd,J=8.4,4.6Hz,1H),7.56(d,J=8.1Hz,1H),8.19(d,J=4.6Hz,1H),8.23(s,1H),8.45(br.d,J=6.1Hz,2H),12.17(br.s.,2H).
【0178】
2−[[4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−5−メトキシ−ピリジン.0.5スクシネート(B−14)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換え、I−10を中間化合物I−8に置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−14を無色の油として与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−14のコハク酸塩(25.6%)を白色の固体として与えた。C
24H
23FN
4O
2.0.5C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.97,m/z 419[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.24(dquin,J=26.4,6.2Hz,2H),2.41(s,2H),3.84(s,3H),4.27(t,J=6.9Hz,2H),4.52(dt,J=47.2,5.7Hz,2H),5.11(s,2H),7.03(br.d,J=8.8Hz,2H),7.17−7.25(m,2H),7.31(br.d,J=8.8Hz,2H),7.43(dd,J=8.3,3.0Hz,1H),7.50(d,J=8.6Hz,1H),8.23(s,1H),8.29(d,J=2.8Hz,1H),8.40−8.48(m,2H),12.18(br.s.,1H).
【0179】
5−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[1−(3−フルオロプロピル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−15)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[5−(2−フルオロエトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノールに置き換え、I−10を中間化合物I−8に置き換える以外は化合物B−5の製造のための方法に従い、最終的化合物B−15を無色の油として与え、それは放置すると固化した。最後に化合物をジイソプロピルエーテルで洗浄し、最終的化合物B−15(35.8%)を白色の固体として与えた。C
25H
24F
2N
4O
2。LCMS:Rt 3.69,m/z 451[M+H]
+(方法5)。
1H NMR(500MHz,CDC1
3)δppm2.34(dquin,J=26.9,6.2,6.2,6.2,6.2Hz,2H),4.23−4.33(m,2H),4.33(t,J=6.7Hz,2H),4.51(dt,J=47.4,5.7Hz,2H),4.71−4.86(m,2H),5.17(s,2H),6.94−6.99(m,2H),7.18(br.d,J=6.1Hz,2H),7.27(dd,J=8.7,2.9Hz,1H),7.35−7.41(m,2H),7.46(d,J=8.
7Hz,1H),7.64(s,1H),8.33(br.d,J=2.9Hz,1H),8.48(br.d,J=6.1Hz,2H).
【0180】
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3−メトキシ−ピリジン.スクシネート(B−16)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(3−メトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、化合物B−16を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−16のコハク酸塩(32.5%)を白色の固体として与えた。C
23H
21FN
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.52,m/z 405[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.41(s,4H),3.86(s,3H),4.49(dt,J=27.7,4.8Hz,2H),4.85(dt,J=47.2,4.8Hz,2H),5.13(s,2H),7.03(br.d,J=8.8Hz,2H),7.18−7.26(m,2H),7.31(br.d,J=8.8Hz,2H),7.41(dd,J=8.3,4.6Hz,1H),7.52(dd,J=8.4,1.0Hz,1H),8.16(dd,J=4.6,1.4Hz,1H),8.23(s,1H),8.43−8.48(m,2H),12.16(br.s,2H).
【0181】
3−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.スクシネート(B−17)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[3−(2−フルオロエトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、化合物B−17を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−17のコハク酸塩(78.3%)を白色の固体として与えた。C
24H
22F
2N
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 2.52,m/z 437[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.42(s,4H),4.32−4.41(m,2H),4.49(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.68−4.81(m,2H),4.85(dt,J=47.1,4.9Hz,2H),5.18(s,2H),7.04(br.d,J=8.7Hz,2H),7.21−7.25(m,2H),7.32(br.d,J=9.0Hz,2H),7.40(dd,J=8.4,4.6Hz,1H),7.56(d,J=8.1Hz,1H),8.19(d,J=4.6Hz,1H),8.23(s,1H),8.44−8.48(m,2H),12.16(br.s.,2H).
【0182】
3−フルオロ−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.1.2スクシネート(B−18)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、化合物B−18を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−18のコハク酸塩(23.9%)を白色の固体として与えた。C
22H
18F
2N
4O.1.2C
4H
6O
4。LCMS:Rt 2.63,m/z 393[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.41(s,4.8H),4
.50(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.85(dt,J=46.9,4.9Hz,2H),5.25(d,J=2.1Hz,2H),7.04−7.10(m,2H),7.19−7.25(m,2H),7.30−7.37(m,2H),7.54(dt,J=8.5,4.4Hz,1H),7.78−7.84(m,1H),8.24(s,1H),8.42−8.51(m,3H),12.26(br.s.,2.4H).
【0183】
5−(2−フルオロエトキシ)−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−19)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを[5−(2−フルオロエトキシ)−ピリジン−2−イル]−メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、ジイソプロピルエーテルを用いる処理の後に化合物B−19(56.3%)を白色の固体として与えた。C
24H
22F
2N
4O
2。LCMS:Rt 3.48,m/z
437[M+H]
+(方法5)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm4.22−4.34(m,2H),4.47(dt,J=27.1,4.9Hz,2H),4.70−4.87(m,2H),4.84(dt,J=46.9,4.6Hz,2H),5.18(s,2H),6.97(br.d,J=8.8Hz,2H),7.16−7.21(m,2H),7.27(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),7.36−7.42(m,2H),7.46(d,J=8.6Hz,1H),7.70(s,1H),8.33(d,J=2.8Hz,1H),8.45−8.52(m,2H).
【0184】
5−ブロモ−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−20)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを(5−ブロモピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、ジエチルエーテルを用いる処理の後に化合物B−20(15.6%)を白色の固体として与えた。C
22H
18BrFN
4O。LCMS:Rt 3.29,m/z 453[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm4.47(dt,J=27.0,4.6Hz,2H),4.84(dt,J=46.9,4.9Hz,2H),5.18(s,2H),6.93−6.98(m,2H),7.17−7.20(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.45(dd,J=8.3,0.7Hz,1H),7.70(d,J=0.5Hz,1H),7.85(dd,J=8.3,2.3Hz,1H),8.47−8.51(m,2H),8.66(dd,J=2.3,0.5Hz,1H).
【0185】
6−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3−ピリジンカルボニトリル(B−21)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを6−(ヒドロキシメチル)ニコチノニトリルに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、化合物B−21(39.4%)を白色の固体として与えた。C
23H
18FN
5O。LCMS:Rt 3.11,m/z 400[M+H]
+(方法4)。
1H NMR(500MHz,CDC1
3)δppm4.48(dt,J=27.2,4.6Hz,2H),4.85(dt,J=46.8,4.6Hz,2H),5.28(s,2H),6.96(br.d,J=9.0Hz,2H),7.16−7.21(m,2H),7.39−7.45(m,2H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.71(s,1H),8.00(dd,J=8.1,2.0Hz,1H),8.49(br.d,J=6.1Hz,2H),8.87(d,J=1.4Hz,1H).
【0186】
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−5−(トリフルオロメチル)−ピリジン(B−22)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、化合物B−22(29.4%)を白色の固体として与えた。C
23H
18F
4N
4O。LCMS:Rt 3.37,m/z 443[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm4.48(dt,J=27.0,4.6Hz,2H),4.84(dt,J=46.9,4.6Hz,2H),5.29(s,2H),6.95−7.00(m,2H),7.16−7.21(m,2H),7.39−7.45(m,2H),7.70(d,J=6.5Hz,1H),7.70(s,1H),7.97(dd,J=8.2,2.0Hz,1H),8.46−8.53(m,2H),8.86(br.s,1H).
【0187】
5−シクロプロピル−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン(B−23)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(5−シクロプロピル−ピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、化合物B−23を無色の油として与え、それは放置すると固化した。最後に化合物をジイソプロピルエーテルで洗浄し、最終的化合物B−23(45.6%)を白色の固体として与えた。C
25H
23FN
4O。LCMS:Rt 3.24,m/z 415[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(500MHz,CDC1
3)δppm0.67−0.78(m,2H),0.96−1.10(m,2H),1.87−1.95(m,1H),4.47(dt,J=26.9,4.8Hz,2H),4.84(dt,J=47.1,4.7Hz,2H),5.19(s,2H),6.94−6.99(m,2H),7.16−7.21(m,2H),7.32(dd,J=8.1,2.3Hz,1H),7.36−7.41(m,3H),7.70(s,1H),8.40(d,J=2.0Hz,1H),8.48(br.d,J=6.1Hz,2H).
【0188】
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−6−メトキシ−ピリジン.スクシネート(B−24)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(6−メトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、化合物B−24を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−24のコハク酸塩(25.8%)を白色の固体として与えた。C
23H
21FN
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 4.16,m/z 405[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.42(s,4H),3.86(s,3H),4.49(dt,J=27.7,4.9Hz,2H),4.85(dt,J=47.4,4.9Hz,2H),5.11(s,2H),6.77(d,J=8.4Hz,1H),7.03−7.09(m,2H),7.12(d,J=7.2Hz,1H),7.20−7.25(m,2H),7.31−7.36(m,2H),7.74(dd,J=8.2,7.4Hz,1H),8.24(s,1H),8.42−8.49(m,2H),12.17(br.s.,2H).
【0189】
2−エトキシ−6−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−ピリジン.スクシネート(B−25)
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを(6−エトキシピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−4の製造のための方法に従い、化合物B−25を与え、それを最終的化合物B−3に関して上記に記載されたと類似の方法で対応するコハク酸塩に転換し、それをジエチルエーテルから結晶化させ、最終的化合物B−25のコハク酸塩(39.6%)を白色の固体として与えた。C
24H
23FN
4O
2.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.56,m/z 419[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm1.31(t,J=6.9Hz,3H),2.41(s,4H),4.30(q,J=7.2Hz,2H),4.49(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.85(dt,J=47.4,4.9Hz,2H),5.10(s,2H),6.74(d,J=8.3Hz,1H),7.03−7.08(m,2H),7.10(d,J=7.2Hz,1H),7.20−7.25(m,2H),7.29−7.37(m,2H),7.73(dd,J=8.2,7.3Hz,1H),8.24(s,1H),8.43−8.48(m,2H),12.19(br.s.,2H).
【0190】
6−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−2−ピリジンカルボニトリル(B−26)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを6−ヒドロキシメチル−2−シアノピリジンに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、ジエチルエーテルを用いる処理の後に化合物B−26(40.8%)を白色の固体として与えた。C
23H
18FN
5O。LCMS:Rt 2.68,m/z 400[M+H]
+(方法7)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm4.50(dt,J=27.5,4.4Hz,2H),4.85(dt,J=47.4,4.9Hz,2H),5.28(s,2H),7.05−7.10(m,2H),7.23(br.d,J=4.4Hz,2H),7.33−7.38(m,2H),7.89(dd,J=7.9,0.9Hz,1H),8.03(dd,J=7.6,0.9Hz,1H),8.13(t,J=7.7Hz,1H),8.24(s,1H),8.47(br.s.,2H).
【0191】
3−ブロモ−2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−6−メトキシ−ピリジン(B−27)
(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを3−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシピリジンに置き換える以外は化合物B−6の製造のための方法に従い、最終的化合物B−27(54.1%)を白色の固体として与えた。C
23H
20BrFN
4O
2。LCMS:Rt 4.58,m/z 483[M+H]
+(方法2)。
1H NMR(400MHz,CDC1
3)δppm3.85(s,3H),4.47(dt,J=26.8,4.6Hz,2H),4.84(dt,J=46.9,4.6Hz,2H),5.22(s,2H),6.61(d,J=8.6Hz,1H),6.98−7.03(m,2H),7.17−7.21(m,2H),7.36−7.41(m,2H),7.68−7.72(m,2H),8.46−8.51(m,2H).
【0192】
2−[[4−[1−(2−フルオロエチル)−4−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ]メチル]−3,4,5−トリメチル−ピリジン.スクシネート(B−28)
3,5−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピリジンを(3,4,5−トリメチルピリジン−2−イル)メタノールに置き換える以外は化合物B−3の製造のための方法に従い、最終的化合物B−28(56.8%)をそのコハク酸塩の形態で白色の固体として与えた。C
25H
25FN
4O.C
4H
6O
4。LCMS:Rt 3.53,m/z 417[M+H]
+(方法6)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm2.26(s,3H),2.3
0(s,3H),2.35(s,3H),2.48(s,4H),4.55(dt,J=27.7,4.6Hz,2H),4.91(dt,J=47.1,4.6Hz,2H),5.23(s,2H),7.09−7.14(m,2H),7.27−7.31(m,2H),7.35−7.41(m,2H),8.21(s,1H),8.28(s,1H),8.50−8.54(m,2H),12.22(br.s.,2H).
【0193】
試験管内アッセイ
組み換えrPDE10Aバクロウイルス構築物を用い、ラット組み換えPDE10A(rPDE10A)をSf9細胞中で発現させた。感染から48時間後に細胞を収穫し、rPDE10Aタンパク質をNi−セファロース 6FF上の金属キレートクロマトグラフィーにより精製した。調べられる化合物を100%DMSO中で溶解し、アッセイにおける最終的な濃度の100倍の濃度に希釈した。化合物の希釈液(0.4μl)を384ウェルプレート中で20μlのインキュベーション緩衝液(50mM Tris pH7.8,8.3mM MgCl2,1.7mM EGTA)に加えた。インキュベーション緩衝液中のrPDE10A酵素の10μlを加え、60nM cAMP及び0.008μCi 3H−cAMPの最終的な濃度まで10μlの基質を加えることにより、反応を開始させた。反応物を室温で60分間インキュベーションした。インキュベーションの後、20μlの17.8mg/ml PDE SPAビーズを用いて反応を停止させた。30分間ビーズを沈降させた後、Perkin Elmer Topcountシンチレーションカウンターにおいて放射能を測定し、結果をcpmとして表わした。ブランク値のために、反応から酵素を省略し、インキュベーション緩衝液により置き換えた。化合物の代わりに1%の最終的な濃度のDMSOを加えることにより、標準値を得た。化合物濃度に対するブランク値が引き去られた標準値の%のプロットに、最小平方和法(minimum
sum of squares method)により最良適合曲線を合わせ、この曲線からpIC50値を誘導した。
【0195】
C.分析部分
融点:
値はピーク値であり、この分析法に通常伴う実験的不確定性を以て得られる。
【0196】
上記の表中で「DSC」と記される複数の化合物に関し、DSC823e(Mettler−Toledo)を用いて融点(m.p.)を決定した。30℃/分の温度勾配を用いて融点を測定した。最高温度は400℃であった。
【0197】
複数の化合物に関し、開放毛管中でMettler FP62装置上において融点を決定した。10℃/分の温度勾配を用いて融点を測定した。最高温度は300℃であった。デジタルディスプレーから融点を読み取った。
【0198】
核磁気共鳴(NMR)
標準的なパルス配列(pulse sequences)を有し、それぞれ400MHz及び500MHzで運転されるBruker DPX−400又はBruker AV−500分光計上で
1H NMRスペクトルを記録した。内部標準として用いられるテトラメチルシラン(TMS)から下方磁場への百万当たりの部(ppm)において化学シフト(δ)を報告する。
【0199】
LCMS−方法:
本発明の化合物のLCMS−特性化のために、以下の方法を用いた。
【0200】
HP 1100−MS測定器のための一般的方法(TOF又はSQD)
HPLC測定は、脱ガス器を有するポンプ(クウォーターナリー又はバイナリー)、オートサンプラー、カラムオーブン、ダイオード−アレー検出器(DAD)及びそれぞれの方法において特定されるカラムを含んでなるHP 1100(Agilent Technologies)システムを用いて行われた。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン化源又はESCI二重イオン化源(大気圧化学イオン化と組み合わされたエレクトロスプレー)を用いて形成された。ネブライザーガスとして窒素を用いた。源温度は140℃又は100℃に保たれた。MassLynx−Openlynxソフトウェア又はChemsation−Agilent Data Browserソフトウェアを用いてデータ取得を行なった。
【0201】
Acquity−SQD測定器のための一般的方法
UPLC(超高性能液体クロマトグラフィー)測定は、サンプルオルガナイザー、脱ガス器を有するバイナリーポンプ、4つのカラムのオーブン、ダイオードアレー検出器(DAD)及びそれぞれの方法において特定されるカラムを含んでなるAcquity UPLC(Waters)システムを用いて行なわれた。MS検出器は、ESCI二重イオン化源(大気圧化学イオン化と組み合わされたエレクトロスプレー)を用いて形成された。ネブライザーガスとして窒素を用いた。源温度は140℃に保たれた。MassLynx−Openlynxソフトウェアを用いてデータ取得を行なった。
【0202】
LC方法1及び2のためのMS方法:正のイオン化モードのみ、又は正/負モードの場合に、100から750umasまで走査することにより、高−分解能質量スペクトル(タイムオブフライト(Time of Flight)、TOF検出器)を取得した。毛管針電圧(capillary needle voltage)は、正のモードの場合に2.5kVであり、負のイオン化モードの場合に2.9Kvであった。コーン電圧は、正及び負の両方のイオン化モードの場合に20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマスキャリブレーション(lock mass calibration)のために用いられる標準物質であった。
【0203】
LC方法3、4、5、6、7及び8のためのMS方法:正のイオン化モードのみ、又は正/負モードの場合に、100から1000umasまで走査することにより、低−分解能質量スペクトル(シングルクアドラポール(single quadrapole)、S
QD検出器)を取得した。毛管針電圧は3kVであった。正のイオン化モードの場合、コーン電圧は20V、25V又は20V/50Vであった。負のイオン化モードの場合、コーン電圧は30Vであった。
【0204】
方法1
一般的方法に加え:AgilentからのXDB−C18カートリッジ(1.8μm,2.1x30mm)上で、60℃において1ml/分の流量を用いて、逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:90%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液),5%B(アセトニトリル),5%C(メタノール)から50%B及び50%Cとし、次いで100%Bとし、9.0分の実行(run)まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0205】
方法2
一般的方法に加え:WatersからのSunfire−C18カラム(2.5μm,2.1x30mm)上で、60℃において1.0ml/分の流量で逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル又はアセトニトリル/メタノール 1/1)から100%Bとし、9又は7分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0206】
方法3
一般的方法に加え:AgilentからのXDB−C18カートリッジ(1.8μm,2.1x30mm)上で、60℃において0.8ml/分の流量を用いて、逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:90%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液),10%B(アセトニトリル/メタノール,1/1の混合物)から100%Bとし、9.0分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0207】
方法4
一般的方法に加え:WatersからのSunfire−C18カラム(2.5μm,2.1x30mm)上で、60℃において1.0ml/分の流量で逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル/メタノール,1/1の混合物)から100%Bとし、7分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0208】
方法5
一般的方法に加え:WatersからのXBridge−C18カラム(2.5μm,2.1x30mm)上で、60℃において1.0ml/分の流量で逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル/メタノール,1/1の混合物)から100%Bとし、9.0分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0209】
方法6
一般的方法に加え:AgilentからのEclipse Plus−C18カラム(3.5μm,2.1x30mm)上で、60℃において1.0ml/分の流量で逆相HPLCを行った。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル又はアセトニトリル/メタノール,1/1)から100%Bとし、7分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は2μlである。
【0210】
方法7
一般的方法に加え:WatersからのBEH−C18カラム(1.7μm,2.1x50mm)上で、60℃において0.8ml/分の流量を用い、逆相UPLCを行なった。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル/メタノール,1/1の混合物)から20%A,80%Bとし、次いで100%Bとし、7又は5分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は0.5μlである。
【0211】
方法8
一般的方法に加え:WatersからのBEH−C18カラム(1.7μm,2.1x50mm)上で、50℃において1.0ml/分の流量を用い、逆相UPLCを行なった。用いられる勾配条件は:95%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液+5%のアセトニトリル),5%B(アセトニトリル)から40%A,60%Bとし、次いで5%A,95%Bとし、5分の実行まで初期条件に平衡化である。注入容積は0.5μlである。
【0212】
II.体内分布研究
一般的方法
健康な雄のWisterラット(体重200〜500g)において、注入から2分、30分及び60分後に(p.i.)体内分布研究を行った(n=3/時点)。[
18F]B−4の場合、2分及び30分の時点のみを調べた。麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下で尾静脈を介し、約30μCiのトレーサーをラットに注入し、上記で特定した時点に断頭により犠牲にした。風袋を量った管中に血液及び主要な器官を集め、秤量した。血液、器官及び他の体の部分における放射能を、自動ガンマカウンターを用いて測定した。トレーサーの注入後の種々の時点での体の種々の部分における放射能の分布を計算し、注入された用量に対するパーセンテージ(%ID)として、ならびに選ばれた器官に関して組織のグラム当たりに注入された用量に対するパーセンテージ(%ID/g)として表わした。%IDは、器官におけるcpm/回収された全cpmとして計算される。血液における全放射能の計算のために、血液の質量を体の質量の7%であると仮定した。
【0213】
A.化合物[
18F]B−1に関する体内分布の結果
雄のWisterラットにおける[
18F]B−1の生体内分布研究の結果を表1及び2に示す。表1は、放射性トレーサーの注入から2分、30分及び60分後における%ID値を示す。注入から2分後に、注入用量の約4.0%が血液中に存在し、これはトレーサーの注入から60分後までに2.2%にクリアランスされた。脳による初期のトレーサーの吸収の合計は0.59%であり、IDの0.49%が大脳で吸収され、0.09%が小脳で吸収された。放射性トレーサーの注入から60分後に、54%IDが肝臓及び腸に存在した。トレーサーの親油性の故に、トレーサーの尿中排泄は最少であり、注入から60分後にわずか約2.6%IDしか泌尿系に存在しなかった。胃における堆積の増加が観察された(それぞれ注入から2、30及び60分後に3%ID、10%ID、17%ID)。胴体(carcass)の大きな質量の観点から、注入された用量の有意な量(約28%ID)が、調べられたすべての時点に胴体中に存在した。典型的には、胴体は動物の全体重の>90%を構成する。表2は、注入から2分、30分及び60分後における種々の器官に関する%ID/g値を示す。
【0216】
腎臓及び肝臓は排出器官なので、それらは最も高い%ID/g値を有し、注入から2分後に腎臓の場合に約1.8%ID/gであり、肝臓の場合に3.4%ID/gである。脳の種々の器官、すなわち線条、海馬、皮質及び小脳に関する%ID/g値を表2に示す。種々の動物の間の体重の差に関して修正するために、組織のg当たりの%ID値を体重に関して標準化した。標準化された値を表3に示す。調べられたすべての脳領域の場合に、2分から30分までの放射能濃度における有意な低下があり(注入から30分後に、体重に関して修正された
<0.07%ID/g)、調べられたすべての脳領域からの有意なトレーサーの洗い出しを示している。
【0218】
表4は、脳の種々の領域に関する%ID/g値(動物の体重に関して標準化された)の2分/30分及び2分/60分の比を示す。すべての脳領域の場合に2分/30分の比は
>2.49であり、トレーサーがこの時間の間にすでに洗い出され(washout)始めたことを示している。最も遅い洗い出しは、PDE10の最も高い発現を有する領域である線条の場合に観察される。
【0220】
表5は、[
18F]B−1の注入から後の種々の時点における線条と脳の他の領域ならびに血液の間の比を示す。線条はPDE10Aが豊富な領域と考えられ、小脳は参照領域
と考えられる。従って、生体内で優れた質の画像を得るために、高い線条−対−小脳の比が望ましい。最大の線条−対−小脳の比は約2であり、それは優れたPDE10画像化トレーサーとしては幾分低い。
【0221】
これらの体内分布研究の結果は、PDE10Aが豊富な領域である線条に[
18F]B−1が有意に保持されないことを示している。
【0223】
B.化合物[
18F]B−3に関する体内分布の結果
雄のWisterラットにおける[
18F]B−3の生体内分布研究の結果を表6及び7に示す。表6は、放射性トレーサーの注入から2分、30分及び60分後における%ID値を示す。脳による初期のトレーサーの全吸収は幾分低かった:注入から2分後にIDの0.39%であり、大脳において0.31%IDであり、小脳において0.07%IDであった。注入から30分後に、PDE10Aの最も高い発現を有し、放射性トレーサーが結合を示すことが予測される場所である線条にIDの0.035%が存在した。血液循環からのクリアランスは幾分遅かった。注入から2分後、注入された用量の約4.0%が血液中に存在し、これは注入から60分後までに3.3%にクリアランスされた。放射性トレーサーの注入から60分後に合計でIDの50%が肝臓及び腸に存在するので、トレーサーは主に肝胆道系によりクリアランスされた。トレーサーの親油性の故に、トレーサーの尿中排泄は最少であり、注入から60分後にわずか約3.2%IDしか泌尿系に存在しなかった。胃において予測されなかった高い堆積もある(それぞれ注入から2、30及び60分後に2.6%ID、6.7%ID、20%ID)。胴体の大きな質量の観点から、注入された用量の有意な量(約27%ID)が、調べられたすべての時点に胴体中に存在した。典型的には、胴体は動物の全体重の>90%を構成する。
【0224】
表7は、注入から2分、30分及び60分後における種々の器官に関する%ID/g値を示す。
【0227】
腎臓及び肝臓は排出器官なので、それらは最も高い%ID/g値を有し、注入から2分後に腎臓の場合に約1.9%ID/gであり、肝臓の場合に5.5%ID/gである。脳の種々の器官、すなわち線条、海馬、皮質及び小脳に関する%ID/g値を表7に示す。種々の動物の間の体重の差に関して修正するために、組織のg当たりの%ID値を体重に関して標準化した。標準化された値を表8に示す。注入から2分後に、脳で最も高い放射能濃度が線条領域において観察され(体重に関して修正された0.098%ID/g)、これはやがては(in time)増加する(注入から30分後に、修正された0.121%ID/g及び60分後に、修正された0.178%ID/g)。この線条における放射能の堆積は、この領域におけるPDE10酵素のより高い発現と一致する。PDE10Aの最少の発現を有する領域である海馬、皮質及び小脳の場合、30分の時点における濃度は2分の時点と比較して減少し、これらの脳領域からのトレーサーの洗い出しを示している。これらの脳領域に関する60分におけるわずかな増加は、脳に入る放射性代謝物の形成の故であり得る。
【0229】
表9は、脳の種々の領域に関する%ID/g値(動物の体重に関して標準化された)の2分/30分及び2分/60分の比を示す。2分/30分の比に関し、小脳は2.71の最も高い比を有し、トレーサーのクリアランスがこの領域から最も速いことを示し、PDE10の最少の発現を有する領域である皮質(2.54)及び海馬(2.14)が続く。他方、線条の場合、2分/60分の比(0.55)は2分/30分の比(0.81)より低く、PDE10Aの豊富な線条における[
18F]B−3の堆積を示している。
【0231】
表10は、[
18F]B−3の注入から後の種々の時点における線条と脳の他の領域ならびに血液の間の比を示す。線条はPDE10Aが豊富な領域と考えられ、小脳は参照領
域と考えられる。従って、生体内で優れた質の画像を得るために、高い線条−対−小脳の比が望ましい。注入から2分後に、線条−対−小脳の比は約1.6であり、この比はトレーサーの注入から60分後までに6.6に増加した。線条−対−皮質及び線条−対−海馬の比も
>6.5(注入から60分後)であり、線条における[
18F]B−3の特異的な保持を確証した。
【0233】
これらの体内分布研究からの結果は、脳による初期の吸収は幾分遅いが、線条において[
18F]B−3の継続的堆積があり、一方、参照領域である小脳からは時間を経ての洗い出しがあることを示している。これは、PDE10Aが豊富な領域である線条における[
18F]B−3の特異的な保持を示唆している。
【0234】
C.化合物[
18F]B−4に関する体内分布の結果
雄のWisterラットにおける[
18F]B−4の生体内分布研究の結果を表11及び12に示す。脳による初期の吸収が幾分低く、線条における堆積が少なかったので、60分における体内分布分析を行わなかった。表11は、放射性トレーサーの注入から2分及び30分後における%ID値を示す。脳による初期のトレーサーの全吸収は幾分低かった:注入から2分後にIDの0.40%であり、大脳において0.32%IDであり、小脳において0.07%IDであった。注入から30分後に、線条にIDの0.019%が存在し、それは幾分低く、それは、線条がPDE10Aの最も高い発現を有し、脳のこの領域で放射性トレーサーが結合を示すことが予測されるからである。トレーサーは主に肝臓を介して(注入から30分後に47%ID)腸中に(注入から30分後に12%ID)クリアランスされた。トレーサーの親油性の故に、トレーサーの尿中排泄は最少であり、注入から30分後にわずか約2.5%IDしか泌尿系に存在しなかった。胃において予測されなかった高い堆積もある(それぞれ注入から2及び30分後に2.8%ID及び8%ID)。表12は、注入から2分及び30分後における種々の器官に関する%ID/g値を示す。
【0237】
腎臓及び肝臓は排出器官なので、それらは最も高い%ID/g値を有し、注入から2分後に腎臓の場合に約1.3%ID/gであり、肝臓の場合に2.3%ID/gである。脳の種々の器官、すなわち線条、海馬、皮質及び小脳に関する%ID/g値を表12に示す。種々の動物の間の体重の差に関して修正するために、組織のg当たりの%ID値を体重に関して標準化した。標準化された値を表13に示す。注入から2分後に、脳で最も高い放射能濃度が線条において観察される(体重に関して修正された0.226%ID/g)。海馬、皮質及び小脳の場合、この値はそれぞれ修正された0.091%ID/g、修正された0.168%ID/g、修正された0.109%ID/gであった。注入から30分後に、線条における濃度は体重に関して修正された0.125%ID/gに減少した。他の脳領域の場合、洗い出しはもっと高かった(注入から30分後に体重に関して修正された
<0.040%ID/g)。
【0239】
表14は、脳の種々の領域に関する%ID/g値(体重に関して標準化された)の2分/30分及び2分/60分の比を示す。2分/30分の比に関し、皮質は4.24の最も高い比を有し、トレーサーのクリアランスがこの領域から最も速いことを示し、PDE10を発現しない小脳(3.82)及び海馬(3.08)が続く。線条の場合、2分/30分の比は最も低く(1.80)、PDE10の豊富な領域である線条からの[
18F]B−4のより遅い洗い出しを示した。
【0241】
表15は、[
18F]B−4の注入から後の種々の時点における線条と脳の他の領域ならびに血液の間の比を示す。線条はPDE10Aが豊富な領域と考えられ、小脳は参照領域と考えられる。従って、生体内で優れた質の画像を得るために、高い線条−対−小脳の
比が望ましい。注入から2分後に、線条−対−小脳の比は約2.07であり、この比はトレーサーの注入から30分後までに4.38に増加した。線条−対−皮質及び線条−対−海馬の比も
>3.16であり、線条における[
18F]B−4の保持を確証した。
【0243】
III.化合物[
18F]B−3の放射性代謝物分析
A.注入から2/30/60分後における血漿放射性代謝物分析
トレーサーの注入から2、30分及び60分後に血漿中の親トレーサー及び放射性代謝物の相対的な量を決定することにより、正常なラット(n=2)において化合物[
18F]B−3の代謝安定性を調べた。麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下で尾静脈を介し、約1.7mCiの[
18F]B−3を静脈内(i.v.)投与した後、上記で言及した時点に尾静脈を介し、リチウムヘパリン含有管(4.5mL LH PST管;BD vacutainer,BD,Franklin Lakes,USA)中に血液を集め(同じ動物から)、氷上に保存して代謝を止めた。次に、血液を3000rpmで10分間遠心し、血漿を分離した。約0.1mLの体積の血漿試料を単離し、同定のために約10μLの基準の非−放射性B−3(1mg/mL溶液)及び10μLの中間体I−7(1mg/mL溶液,試験管内研究に従って主代謝物)で割った(spiked)。次いで血漿をChromolith Performanceカラム(C
18,3mmx100mm,Merck)から成るHPLCシステム上に注入し、それを0.05M NaOAc pH5.5(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)の混合物を用いて溶出させた。分析のために以下の方法を用いた:0.5mL/分の流量で100%Aを用いる4分間のアイソクラチック溶出、次いで1mL/分の流量で14分まで90%Bへの直線状勾配ならびに17分まで1mL/分の流量で10%A及び90%Bの混合物を用いるアイソクラチック溶出。イン−ライン(in−line)UV検出器(254nm)に通過させた後、自動画分収集器を用いてHPLC溶出物を1−mL画分(毎分に画分収集)として集めた。無損傷のトレーサーと極性の放射性代謝物である[
18F]I−7の間の優れた分離のために、HPLC注入から8分後から初めてHPLC注入から12分後まで、30秒毎に画分を集めた。自動ガンマカウンターを用いてすべての画分中の放射能を測定した。無損傷の[
18F]B−3に対応するピークは約18分に溶出したが、予測される放射性代謝物[
18F]I−7は約13分〜15分に溶出した。脳において、3〜5分に溶出する同定されない極性の放射性代謝物も検出された。血漿放射性代謝物分析からの結果の概要を表16に示す。
【0245】
分析は、放射性トレーサーの注入から2分後に、血漿中で回収された放射能の約96%が無損傷の形態にあったことを示している。注入から30分後に、47%の極性の放射性代謝物が血漿中で検出され、この量は注入から60分後に62%に増加した。ほとんどの極性の放射性代謝物は、おそらく[
18F]フルオロ−エチル鎖の切断及び酸化から生じ、それは、この極性の放射性代謝物が脳においても検出されるからである(下記を参照されたい)。無損傷のトレーサーに近接して溶出する第2の極性放射性代謝物は、[
18F]I−7と同定することができた。無損傷のトレーサーの後に溶出する(より親油性の)画分に対応する放射能は無視され得、これは、もし存在するなら血液−脳関門を貫通することができる親油性放射性代謝物が形成されないことを示す。
【0246】
B.注入後30/60分における灌流された脳の放射性代謝物分析
調べられたそれぞれの時点に関して2匹のラットに、約0.6mCiの[
18F]B−3を注入した。トレーサーの注入から30分又は60分後に、過剰用量のネンブタール(nembutal)の投与によりラットを犠牲にした。呼吸が止まったら、肝臓が青ざめるまで、ラットに塩水(Mini Plasco
(R),Braun,Melsungen,Germany)を灌流した。脳を単離し、大脳及び小脳を分離し、それぞれ3mL及び2mLのアセトニトリル中で約2分間均質化した。1mLの体積のこのホモジネートを等しい体積の水で希釈し、このホモジネートの一部を、0.22μmのフィルター(Millipore,Bedford,USA)を介して濾過した。約0.4mLの濾液を0.1mLの水で希釈し、同定のために10μLの基準の非−放射性B−3(1mg/mL溶液)及び10μLのI−7(1mg/mL溶液,試験管内研究に従って主代謝物)で割った。次いで大脳/小脳ホモジネートを分析的XBridge
TMカラム(C
18,5μM,3mmx100mm,Waters)から成るHPLCシステム上に注入し、0.8mL/分の流量で0.05M酢酸ナトリウム緩衝液pH5.5及びアセトニトリルの混合物(70:30 v/v)を用いて溶出させた。HPLC溶出物を、UV検出器に通過させた後に1−mL画分として集め(毎分に画分収集)、自動ガンマカウンターを用いて画分中の放射能を測定した。
【0247】
無損傷の[
18F]B−3に対応するピークは約15分に溶出したが、血漿中に存在する主な放射性代謝物[
18F]I−7は脳において検出されなかった。約2分に溶出する極性代謝物も血漿において検出され(上記を参照されたい)、試験管内インキュベーション研究(下記を参照されたい)から推論され得る通り、血液−脳−関門を通過する。灌流されたラットの脳の放射性代謝物分析からの結果の概要を表17に示す。脳において検出される極性放射性代謝物の割合(fraction)は無視し得る。小脳において検出される極性代謝物のパーセンテージは、大脳と比較してより高い。注入から30分後に、回収された放射能の約86%は大脳において無損傷のトレーサーとして存在し、小脳においてこれは約69%であった。60分後、大脳中の無損傷のトレーサーの量は約72%に減少し、小脳においてこれは約47%であった。
【0249】
C.[
18F]B−3と一緒に37℃において60分間試験管内インキュベーションした後のラット血液、血漿及び脳ホモジネートの放射性代謝物分析
ラットの血液、血漿及び均質化された脳を約0.17mCiの[
18F]B−3と一緒に37℃でインキュベーションした。60分のインキュベーションの後、試料を氷上に置いて代謝を止めた。血液及び脳ホモジネート試料を調製し、上記の通りRP−HPLC上で分析した。1時間のインキュベーション後にラット血液、血漿及び脳中で検出される放射性代謝物の量は無視され得た。これは、[
18F]B−3の注入から30及び60分後に灌流されたラットの大脳及び小脳中で観察される極性放射性代謝物([
18F]フルオロエチル−誘導体であると仮定された)が末梢で(peripherally)(肝臓中で)生成し、血液−脳−関門を横切ることを示している。
【0250】
IV.マイクロPET(MicroPET)画像化研究
300〜600gの様々な体重を有する雄のWisterラットを用い、Focus
TM 220 マイクロPETスキャナー(Concorde Microsystems,Knoxville,TN,USA)上で画像化実験を行った。すべての走査セッション(sessions)の間、動物はガス麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に保たれた。120分の動的走査(dynamic scans)をリストモード(list mode)で取得した。画像の再構築の後、それらをラット脳の[
11C]ラクロプリドテンプレート(raclopride template)を用いて半−自動的に同時記録し(co−registered)、所見のある部分の体積(VOIs)を種々の解剖学的脳構造(線条、大脳皮質及び小脳)に関して作成し、それからPMODソフトウェア(PMOD Technologies Ltd.)を用いてそれぞれの個々の画像に関して時間−放射能(activity)曲線(TAC)を構築した。動物の体重及び注入された用量に関する標準化を行った。種々の脳領域中の放射能濃度を、放射性トレーサーの注入から後の秒における時間の関数としてのSUV(標準化された吸収値)として表わした。同じソフトウェアを用い、非−特異的結合に関する入力TACとして大脳のTACを用いる単純化された参照組織モデルを用いることにより、すべての取得された画像に関してパラメトリック結合ポテンシャル(BP)値を計算した。
【0251】
A.化合物[
18F]B−3を用いるマイクロPET研究
麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に、尾静脈を介し、約2.2mCiの[
18F]B−3の高比放射能調製物を3匹のラットに注入し、ベースラインを2時間走査した。
【0252】
線条において高い強度のシグナルが観察され、皮質領域ならびに小脳中ではバックグラウンド放射能のみであった。TACsは、[
18F]B−3の注入後、線条、皮質領域及び小脳において放射性トレーサーの高い初期の吸収があることを示す。血液プール活性(
blood pool activity)の故のこの初期の高い吸収の後、非−特異的放射能は皮質領域及び小脳からクリアランスされた。線条において、放射能濃度は注入から約16分後にその最大に達し(1.04の平均SUV)、これは注入から約53分後まで類似のレベルに留まった。注入から23分後に5.6対1(n=3)のピーク線条−対−小脳の比が得られ、これらの比は注入から約53分後まで約5.6に留まった。この後、線条からの放射能のクリアランスの故に、比は実験の最後までゆっくり減少した。線条のTACがPDE10の豊富なTACと考えられ、小脳のTACがPDE10の少ないTACとして用いられる単純化された参照組織モデルを用いることにより、BP値を計算した。ベースラインにおける平均BPは4.1であった(n=3)。
【0253】
1匹のラット(ベースライン走査において用いられた3匹の動物中の1匹)において、非−放射性類似体B−3を体重のkg当たり2.5mgの用量で皮下経路を介して投与する予備処理研究を行った。予備処理から60分後、麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に、尾静脈を介し、約2.24mCiの[
18F]B−3の高比放射能調製物をラットに注入し、動的走査を2時間行った。
【0254】
動物を「冷(cold)」化合物で予備−処理すると、線条−対−小脳の比は1.0に減少した。ベースライン走査と比較して予備処理の場合、BP値における約80%の減少もあった(遮蔽後のBP=0.8(n=1))。
【0255】
体内分布研究ならびにマイクロPET画像化研究は、PDE10が豊富な領域である線条におけるこのトレーサーの特異的な保持又はそこからのより遅い洗い出しを示した。従って、[
18F]B−3はPETを用いるPDE10Aの画像化及び定量に適した薬剤である。
【0256】
B.化合物[
18F]B−4を用いるマイクロPETベースライン研究
麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に、尾静脈を介し、約4mCiの[
18F]B−4の高比放射能調製物を1匹のラットに注入し、ベースラインを2時間走査した。
【0257】
線条において高い強度のシグナルが観察され、皮質領域ならびに小脳中ではバックグラウンド放射能のみであった。TACsは、[
18F]B−4の注入後、線条、皮質領域及び小脳において放射性トレーサーの高い初期の吸収があることを示す。血液プール活性の故のこの初期の高い吸収の後、非−特異的放射能は皮質領域及び小脳からクリアランスされた。線条からのクリアランスはそれより遅く、この領域におけるトレーサーの保持を示した。注入から約6分後に4.4対1のピーク線条−対−小脳の比が得られ、これらの比は注入から約13分後まで約4.4に留まった。この後、線条からの放射能のクリアランスの故に、比は幾分速く減少した。小脳を参照組織として用いる単純化された参照組織モデルを用いることにより、これらの画像からBP値を計算した。ベースラインにおけるBPは2.5であった(n=1)。
【0258】
体内分布研究ならびにマイクロPET画像化研究は、PDE10が豊富な領域である線条における[
18F]B−4の特異的な保持又はそこからのより遅い洗い出しを示した。化合物[
18F]B−3もPETを用いる脳におけるPDE10A発現の画像化に適した薬剤であり得る。
【0259】
[18F]B−3及び[18F]参照化合物の速度論の比較
2つの有望なPDE10A PETリガンドである[
18F]B−3及び[
18F]参照化合物(2−{4−[1−(2−[
18F]フルオロエチル)−4−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾール−3−イル]−フェノキシメチル}−キノリン 国際公開第201
0/097367号パンフレット)の速度論を比較した。
【0260】
正常な雄のWistarラットに、麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に、尾静脈を介し、高比放射能トレーサー[
18F]B−3又は[
18F]参照化合物を静脈内注入し、μPETを用いて120分間動的に走査した。走査セッションの間、動物はガス麻酔(1L/分の流量でO
2中の2.5%イソフルラン)下に保たれた。種々の脳領域中の放射能濃度を、動物の体重及び注入される用量に関する標準化により、放射性トレーサーの注入から後の時間の関数としてのSUV値として表わした。
【0261】
ベースライン時間−放射能曲線
両トレーサーに関し、PDE10Aの発現が最少である脳領域である小脳及び皮質からの放射能の明白な洗い出しがある。線条において両トレーサーは保持されるが、この脳領域における速度論は両PETリガンドに関して異なる。[
18F]参照化合物は、注入から約57分後にその最大放射能濃度に達し[0.73の平均SUV]、これは実験の最後まで同じレベルに留まる。[
18F]B−3は、注入から約16分後にその最大放射能濃度に達する[1.04の平均SUV]。線条からの[
18F]B−3の洗い出しは、注入から約53分後に始まる。[
18F]参照化合物と比較してより速い[
18F]B−3の速度論は、線条−対−小脳の比にも反映されている。[
18F]B−3の場合、約5.6のピーク線条−対−小脳比は注入から23分後に得られ、これらの比は注入から約53分後まで約5.6に留まった。この後、実験の最後まで、線条からの放射能のクリアランスの故に、比はゆっくり減少した。[
18F]参照化合物の場合、注入から約32分後に4.2の最大線条−対−小脳比に達し、それは走査の最後まで一定に留まった。
【0263】
より遅い速度論は、臨床的適用において頑強な分布容積値を得るためにより長い取得時間を要する。従って、[
18F]B−3は、ヒト脳の画像化のためのPDE10Aリガンドとしてより有望である。さらに、[
18F]B−3は[
18F]参照化合物と比較してより高い線条における放射能濃度及びより高い線条−対−小脳比に達し(表18)、生体内画像におけるより高い質及びPDE10A結合ポテンシャルのより正確な定量を生ずる。