特許第5778227号(P5778227)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778227
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】送風機組立体
(51)【国際特許分類】
   F04F 5/46 20060101AFI20150827BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20150827BHJP
   F04F 5/20 20060101ALI20150827BHJP
   F04F 5/54 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   F04F5/46 C
   F04D25/08 307Z
   F04F5/20 E
   F04F5/54
【請求項の数】18
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-183912(P2013-183912)
(22)【出願日】2013年9月5日
(62)【分割の表示】特願2011-228826(P2011-228826)の分割
【原出願日】2011年10月18日
(65)【公開番号】特開2014-1739(P2014-1739A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2013年9月6日
(31)【優先権主張番号】1017549.5
(32)【優先日】2010年10月18日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1017552.9
(32)【優先日】2010年10月18日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1105686.8
(32)【優先日】2011年4月4日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1105688.4
(32)【優先日】2011年4月4日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】508032310
【氏名又は名称】ダイソン テクノロジー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス ジェラルド フィットン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ ジョン ソーン
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー ニコラス スティックニー
【審査官】 所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/030879(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04F 5/46
F04D 25/08
F04F 5/20
F04F 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル及び前記ノズルを通して1次空気流を生成するための手段を含む送風機組立体であって、
前記ノズルが、前記1次空気流を噴出するための少なくとも1つの出口を含み、前記ノズルが開口部を形成し、それを通して送風機組立体の外側からの2次空気流が、前記少なくとも1つの出口から噴出された前記1次空気流によって引き込まれ、かつ前記1次空気流と合わさって合体空気流を生成し、
前記ノズルが、合体空気流の少なくとも1つのパラメータを調節するための手段を含み、
前記ノズルは面を有し、前記面に前記空気流を差し向けるために前記少なくとも1つの出口が前記面に配置されており、
前記調節手段は、前記面に対して移動可能であり、
前記調節手段は、前記出口から下流に位置する、
ことを特徴とする送風機組立体。
【請求項2】
前記合体空気流の前記少なくとも1つのパラメータは、前記合体空気流のプロフィール、配向、方向、流量、及び速度のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の送風機組立体。
【請求項3】
前記開口部の大きさ及び形状の少なくとも一方が固定される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風機組立体。
【請求項4】
前記少なくとも1つの出口の大きさ、形状、及び位置のうちの少なくとも1つが固定される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項5】
前記少なくとも1つの出口の大きさが固定される、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項6】
前記調節手段は、流れ案内部材を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項7】
前記少なくとも1つの空気出口に対する前記流れ案内部材の位置及び配向の少なくとも一方が、調節可能である、ことを特徴とする請求項6に記載の送風機組立体。
【請求項8】
前記調節手段は、収容位置と展開位置との間で移動可能である、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項9】
前記展開位置において、前記調節手段は、前記面から下流に位置する、ことを特徴とする請求項8に記載の送風機組立体。
【請求項10】
前記収容位置において、前記調節手段は、前記面の周りに延びる、ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の送風機組立体。
【請求項11】
前記収容位置において、前記調節手段の少なくとも一部が、前記ノズル内に位置する、ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項12】
前記調節手段は、前記1次空気流を差し向けるために前記少なくとも1つの出口がその上に配置された前記面に対して内向きにテーパがつけられている、ことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項13】
前記展開位置において、前記調節手段は、前記1次空気流を差し向けるために前記少なくとも1つの出口がその上に配置された前記面から離れるように延びる方向に収束する、ことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項14】
前記調節手段は、ほぼ環状の形状である、ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項15】
前記調節手段は、切頭円錐状の形状である、ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項16】
前記ノズルは、前記開口部の周りに延びるループ状形をなす、ことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項17】
前記ノズルは、1次空気流を生成するための前記手段を収容する基部上に装着される、ことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【請求項18】
前記調節手段は、手動で作動可能である、ことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の送風機組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風機組立体に関する。特に、限定するものではないが、本発明は、机上、塔型、又は台座型送風機のような床又は卓上送風機組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の家庭用扇風機は、典型的には、軸線の周りで回転するように装着された1組のブレード又はベーンと、空気流を発生させるように1組のブレードを回転させるための駆動装置とを含む。空気流の移動及び循環は、「風冷」又は微風を生成し、結果としてユーザは、熱が対流及び蒸発により消散する時に冷却効果を体感する。ブレードは、一般的に、ユーザが扇風機の使用中に回転ブレードと接触状態になるのを防止しながら、空気流がハウジングを通過することを可能にするケージ内に位置する。
【0003】
WO 2009/030879は、扇風機組立体から空気を放出するのにケージに入れたブレードを使用しない扇風機組立体を説明している。代わりに、扇風機組立体は、1次空気流を基部に引き込むための電動羽根車を収容する円筒形基部と、基部に接続されて1次空気流が扇風機から噴出される環状口部を含む環状ノズルとを含む。ノズルは、扇風機組立体の局所環境における空気が口部から噴出された1次空気流によって引き込まれる開口部を形成し、1次空気流を増幅する。ノズルは、コアンダ面を含み、その上に口部が1次空気流を差し向けるように配置される。コアンダ面は、扇風機組立体によって発生する空気流が、円筒形又は切頭円錐状のプロフィールを有する環状噴流の形態であるように、開口部の中心軸の周りに対称的に延びる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO 2009/030879
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Reba、「Scientific American」、214巻,1966年6月の84から92ページ
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本発明は、ノズル及びノズルを通して1次空気流を生成するための手段を含む送風機組立体を提供する。ノズルは、1次空気流を噴出するための少なくとも1つの出口を含み、送風機組立体の外側からの2次空気流が少なくとも1つの出口から噴出された1次空気流によって引き込まれ、1次空気流と合わさって合体空気流を生成する開口部を形成する。ノズルは、合体空気流の少なくとも1つのパラメータを調節するための手段を含む。
【0007】
合体空気流の少なくとも1つのパラメータは、合体空気流のプロフィール、配向、方向、流量(例えば、1秒間当たりのリットルで測定された時)、及び速度のうちの少なくとも1つを含むことができる。従って、調節手段の使用により、ユーザは、一例として、合体空気流を、例えば、送風機組立体の近くの人に向く又は人から遠ざかる角度に向けるように、合体空気流が送風機組立体から前方に放出される方向を選択的に調節することができる。代替的に又は追加的に、ユーザは、合体空気流の経路内のユーザの数を増減させるために、合体空気流のプロフィールを拡大するか又は制限することができる。別の代替形態として、ユーザは、例えば、幾人かのユーザを冷却するために比較的広い合体空気流を提供するように、比較的狭い合体空気流の回転により合体空気流の配向を変えることができる。調節手段は、従って、合体空気流の少なくとも1つのパラメータを選択的に調節するためのユーザ作動可能手段と呼ぶことができる。
【0008】
調節手段は、いくつかの個別の構成の1つを使用することができる。調節手段は、調節手段の構成をユーザによって後で調節することができないように、選択構成にロックすることができる。しかし、調節手段は、ユーザが送風機組立体の使用中に必要に応じて合体空気流のパラメータを調節することを可能にするように、選択構成から解除可能又はそうでなければ移動可能にすることができることが好ましい。
【0009】
調節手段は、その位置、形状、又は状態を変更することによって調節することができる。調節手段は、回転し、平行移動し、ピボット回転し、拡張し、後退し、拡大し、収縮し、摺動し、又はそうでなければ合体空気流のパラメータを調節するように移動することができる。調節手段は、ユーザによって手動で調節することができ、又は例えば送風機組立体のユーザインタフェースのユーザ操作に応答して送風機組立体の自動機構によって自動的に調節することができる。このユーザインタフェースは、送風機組立体の本体上に位置することができ、又はユーザインタフェースは、送風機組立体に無線で接続した遠隔制御によって設けることができる。
【0010】
調節手段は、好ましくは、ノズルの別の部分に対して移動可能である。例えば、開口部の大きさ及び形状の少なくとも1つは、固定することができるので、調節手段は、合体空気流のパラメータを調節するように開口部に対して移動することができる。代替的に又は追加的に、少なくとも1つの出口の大きさ、形状、及び位置の少なくとも1つは、固定することができるので、調節手段は、合体空気流のパラメータを調節するように少なくとも1つの出口に対して移動することができる。調節手段は、少なくとも1つの出口の上流又は下流に位置することができるが、好ましい実施形態では、調節手段は、少なくとも1つの出口の下流に位置する。
【0011】
調節手段は、好ましくは、流れ案内部材を含む。流れ案内部材は、合体空気流の上述の少なくとも1つのパラメータを変更するために少なくとも1次空気流に選択的に露出することができる。代替的に又は追加的に、開口部又は少なくとも1つの空気出口に対する流れ案内部材の位置及び配向の少なくとも一方は、合体空気流の上述の少なくとも1つのパラメータを変更するように調節することができる。
【0012】
調節手段は、送風機組立体によって発生する合体空気流のパラメータを変更するように収容位置と少なくとも1つの展開位置との間で移動可能にすることができる。展開位置にある時に、調節手段は、好ましくは、少なくとも1つの出口から下流に位置するのに対して、収容位置にある時に、調節手段は、好ましくは、1次空気流から遮蔽される。展開位置の各々では、調節手段は、送風機組立体によって発生する合体空気流のパラメータをそれぞれの量だけ調節することができる。例えば、展開位置の各々では、調節手段は、それぞれの異なる量だけ1次空気流に露出することができる。
【0013】
調節手段は、送風機組立体によって発生する合体空気流が第1のパラメータ、例えば、第1の配向、第1の形状、又は第1の方向を有する第1の位置と、送風機組立体によって発生する合体空気流が第1のパラメータとは異なる第2のパラメータ、例えば、第2の配向、第2の形状、又は第2の方向を有する第2の位置との間で移動可能にすることができる。各位置において、調節手段は、1次空気流に露出することができる。
【0014】
調節手段は、少なくとも1つの出口が1次空気流を差し向けるようにその上に配置された面に対して移動可能にすることができる。好ましくは、少なくとも1つの出口が1次空気流を差し向けるように配置される面は、コアンダ面を含む。コアンダ面は、公知のタイプの面であり、その上で、面に近い出力オリフィスを出た流体流れがコアンダ効果を示す。流体は、面に殆ど「粘着して」又は「密着して」面の上を近接して流れる傾向がある。コアンダ効果は、1次空気流がコアンダ面にわたって差し向けられる同伴の既に十分に実証された方法である。コアンダ面の特徴の説明及びコアンダ面の上の流体流れの効果は、Reba、「Scientific American」、214巻,1966年6月の84から92ページのような論文に見出すことができる。コアンダ面を使用して、送風機組立体の外側からの空気の増加した量が、ノズルから噴出された空気によって開口部を通して引き込まれる。
【0015】
好ましい実施形態では、空気流は、送風機組立体のノズルを通して作り出される。以下の説明では、この空気流は、1次空気流と呼ぶ。1次空気流は、ノズルから噴出され、好ましくは、コアンダ面の上を通過する。1次空気流は、ノズルを取り囲む空気を同伴し、ノズルは、1次空気流及び同伴空気の両方をユーザに供給する空気増幅器として作用する。同伴空気は、本明細書では以下に2次空気流と呼ぶ。2次空気流は、部屋空間、領域、又はノズルを取り囲む外部環境から、及び置き換えによって送風機組立体の周囲の他の領域から引き込まれ、ノズルによって形成された開口部を主に通過する。同伴2次空気流と合わさってコアンダ面にわたって差し向けられる1次空気流は、ノズルによって形成された開口部から前方に噴出されるか又は放出される空気流を合わせた、すなわち全体に等しい。
【0016】
1次空気流をその上で差し向ける面は、好ましくは、少なくとも1つの出口から下流に拡散器部分を含む。拡散器部分は、従って、コアンダ面の一部を形成することができる。拡散器部分は、好ましくは、軸線の周りに延び、好ましくは、軸線の方向に又は軸線から離れる方向にテーパがつけられている。
【0017】
ノズルの面はまた、送風機組立体によって発生する合体空気流を差し向けるために拡散器部分の下流に位置し、かつそれに対して角度をなす案内部分を含むことができる。案内部分は、好ましくは、内向きに、すなわち、拡散器部分に対して軸線の方向にテーパがつけられている。案内部分は、それ自体軸線の方向に又は軸線から離れる方向にテーパをつけることができる。例えば、拡散器部分は、軸線から離れる方向にテーパをつけることができ、案内部分は、軸線の方向にテーパをつけることができる。代替的に、拡散器部分は、軸線から離れる方向にテーパをつけることができ、案内部分は、実質的に円筒形とすることができる。
【0018】
ノズルの面は、切り欠き部分を含むことができ、調節手段は、少なくとも部分的に切り欠き部分を覆うように移動可能である。面は、複数の切り欠き部分を含むことができ、調節手段は、少なくとも部分的に切り欠き部分の少なくとも1つを覆うように移動可能である。例えば、調節手段は、望ましい量だけ切り欠き部分の選択された1つを覆うように面に対して移動可能にすることができる。代替的に、調節手段は、望ましい量だけ切り欠き部分の各々を同時に覆うように移動可能にすることができる。
【0019】
切り欠き部分は、ノズルの周りに規則的に(一定間隔で)又は不規則的に離間させることができる。切り欠き部分は、好ましくは、環状アレイで配置される。切り欠き部分は、同じか又は異なる大きさ及び/又は形状を有することができる。その又は各切り欠き部分は、あらゆる所望の形状を有することができる。好ましい実施形態では、その又は各切り欠き部分は、ほぼ弓形の形状を有するが、各々切り欠き部分は、円形、長円形、多角形、又は不規則形とすることができる。
【0020】
その又は各切り欠き部分は、面の拡散器部分に又は面の案内部分に位置することができる。その又は各切り欠き部分は、好ましくは、ノズルの前縁に又は前縁の方向に位置する。例えば、ノズルは、案内部分の両側に位置する切り欠き部分を含むことができる。これらの切り欠き部分は、ノズルの側方末端に、及び/又はノズルの上側及び/又は下側先端に位置することができる。
【0021】
調節手段は、ほぼ環状の形状とすることができ、かつ切り欠き部分の1つ又はそれよりも多くを選択的に覆うようにユーザによって面に対して回転させることができる。
【0022】
ノズルの面の切り欠き部分を覆うような調節手段の配置の代替形態として、調節手段は、収容位置と、調節手段がノズルの面から下流に位置する少なくとも1つの展開位置との間で移動可能にすることができる。その収容位置において、調節手段は、調節手段が1次空気流から遮蔽されるように面の周りに延びることができる。上述のように、調節手段は、ノズルの外面上に位置することができ、又は調節手段は、その収容位置にある時にノズル内に位置することができる。調節手段は、次に、ノズルから引き出され、調節手段を調節手段の収容位置から展開位置に移動させることができる。例えば、ノズルの前部は、スロットを含むことができ、そこから調節手段は、調節手段をその展開位置の1つに移動させるように引っ張られる。タブ又は他の把持可能部材は、収容位置からの調節手段の引き出しを容易にするように調節手段上に位置することができる。
【0023】
調節手段は、合体空気流のプロフィールを変えるための案内面を含むことができる。案内面は、上述の案内部分と類似の構成を有することができる。案内面は、円筒形又は切頭円錐形状を有することができる。案内面は、好ましくは、ノズルの面に対して内向きにテーパがつけられている。展開位置において、案内面は、合体空気流を送風機組立体の前方に位置するユーザの方向に集中させるために、面から離れるように延びる方向に内向きに収束することができる。
【0024】
上述のように、調節手段は、好ましくは、ほぼ環状形であり、かつノズルの他の部分に対して移動可能である輪の形態にすることができる。
【0025】
ノズルは、好ましくは、開口部の周りに延びるループの形態である。
【0026】
ノズルは、1次空気流が噴出される単一出口を有することができる。代替的に、ノズルは、1次空気流の一部を各々噴出する複数の出口を含むことができる。この場合には、出口は、好ましくは、開口部の周りに離間する。ノズルは、好ましくは、1次空気流を受け入れるためのかつ1次空気流を出口まで搬送するための口部を含む。口部は、好ましくは、開口部の周りに、より好ましくは、連続的に開口部の周りに延びる。
【0027】
出口におけるノズルの対向する面間の間隔は、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲にある。ノズルは、開口部が、内部通路によって囲まれる封入開口部であるように、開口部の周りに、好ましくは、連続的に開口部の周りに延びる内部通路を含むことが好ましい。出口は、内部通路から1次空気流を受け入れるように配置される。調節手段は、好ましくは、内部通路に対して移動可能である。内部通路の大きさ及び形状は固定することができるので、調節手段は、合体空気流のパラメータを調節するように内部通路に対して移動することができる。
【0028】
ノズルは、好ましくは、空気流を生成するための上述の手段を収容する基部上に装着される。好ましい送風機組立体では、ノズルを通して空気流を生成するための手段は、モータによって駆動する羽根車を含む。
【0029】
第2の態様において、本発明は、ノズル及びノズルを通して空気流を生成するための手段を含む送風機組立体を提供し、ノズルは、内部通路と、内部通路から空気流の少なくとも一部分を受け入れるための少なくとも1つの出口と、少なくとも1つの出口に隣接して位置し、かつ少なくとも1つの出口が空気流の上述の少なくとも一部分を差し向けるように配置された面とを含み、面は、少なくとも1つの出口から下流の拡散器部分と拡散器部分から下流のそれに対して角度をなす案内部分とを含み、面の少なくとも一部は、少なくとも1つの出口に対して移動可能である。ノズルから噴出された空気流を差し向ける面を調節することにより、ユーザは、空気流を、例えば、送風機組立体の近くの人に向かう又は人から遠ざかる角度に向けるために、空気流が送風機組立体から前方に放出される方向を調節することができる。代替的に又は追加的に、ユーザは、空気流の経路内のユーザの数を増減させるために空気流のプロフィールを拡大するか又は制限することができる。別の代替形態として、ユーザは、例えば、幾人かのユーザを冷却するために比較的広い空気流を提供するように、比較的狭い空気流の回転により空気流の配向を変えることができる。
【0030】
本発明の第1の態様に関連して上述した特徴は、本発明の第2の態様にも等しく適用可能であり、逆も同じである。
【0031】
次に、本発明の好ましい特徴を単に一例として添付の図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】第1の構成の送風機組立体のノズルを有する第1の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図2】第1の送風機組立体の左側面図である。
図3】第1の送風機組立体の上面図である。
図4】第1の送風機組立体の正面図である。
図5図4の線A−Aに沿った第1の送風機組立体の側面断面図である。
図6】第2の構成のノズルを有する第1の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図7】第3の構成のノズルを有する第1の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図8】第1の構成の送風機組立体のノズルを有する第2の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図9】第2の構成のノズルを有する第2の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図10】第1の構成の送風機組立体のノズルを有する第3の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図11】第3の送風機組立体の正面図である。
図12図11の線A−Aに沿った第3の送風機組立体の側面断面図である。
図13】第2の構成のノズルを有する第3の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図14】第1の構成の送風機組立体のノズルを有する第4の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
図15】第4の送風機組立体の正面図である。
図16図15の線A−Aに沿った第4の送風機組立体の側面断面図である。
図17】第2の構成のノズルを有する第4の送風機組立体の上から見た正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1から図4は、送風機組立体10の外観図である。送風機組立体10は、1次空気流が送風機組立体10に入る空気入口14を含む本体12と、本体12上に装着された環状ケーシングの形態のノズル16とを含み、これは、送風機組立体10から1次空気流を噴出するための少なくとも1つの出口を有する口部18を含む。
【0034】
本体12は、実質的に円筒形の下側本体部分22上に装着された実質的に円筒形の主本体部分20を含む。主本体部分20及び下側本体部分22は、好ましくは、上側主本体部分20の外面が下側本体部分22の外面と実質的に面一となるように、実質的に同じ外径を有する。この実施形態では、本体12は、100mmから300mmの範囲の高さ及び100mmから200mmの範囲の直径を有する。
【0035】
主本体部分20は、1次空気流が送風機組立体10に入る空気入口14を含む。この実施形態では、空気入口14は、主本体部分20に形成された開口のアレイを含む。代替的に、空気入口14は、主本体部分20に形成された窓内に装着された1つ又はそれよりも多くのグリル又はメッシュを含むことができる。主本体部分20には、その上端で開放され(図示のように)、1次空気流が本体12から排出される空気出口23が設けられている。
【0036】
主本体部分20は、1次空気流が送風機組立体10から噴出される方向を調節するために下側本体部分22に対して傾けることができる。例えば、下側本体部分22の上面及び主本体部分20の下面には、主本体部分20が下側本体部分22から持ち上げられるのを防止しながら主本体部分20が下側本体部分22に対して移動することを可能にする相互接続特徴部を設けることができる。例えば、下側本体部分22及び主本体部分20は、連結L字形部材を含むことができる。
【0037】
下側本体部分22は、送風機組立体10のユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースは、ユーザが送風機組立体10の様々な機能を制御することを可能にするための複数のユーザ作動可能ボタン24、26、ダイヤル28、並びにボタン24、26、及びダイヤル28に接続されたユーザインタフェース制御回路30を含む。下側本体部分22は、送風機組立体10が上に位置する面と係合するための基部32上に装着される。
【0038】
図5は、本体送風機組立体を通した断面図である。下側本体部分22は、ユーザインタフェース制御回路30に接続された全体を符号34で示す主制御回路を収容する。ボタン24、26、及びダイヤル28の操作に応答して、ユーザインタフェース制御回路30は、適切な信号を主制御回路34に伝達して送風機組立体10の様々な操作を制御するように配置される。
【0039】
下側本体部分22はまた、基部32に対して下側本体部分22を首振りするための全体を符号36で示す機構を収容する。首振り機構36の操作は、ボタン26のユーザ操作に応答して主制御回路34によって制御される。基部32に対する下側本体部分22の各首振りサイクルの範囲は、好ましくは、60°から120°であって、この実施形態では約80°である。この実施形態では、首振り機構36は、1分間当たり約3から5首振りサイクルを実施するように配置される。電力を送風機組立体10に供給するための主電力ケーブル38は、基部32に形成された開口を通って延びる。ケーブル38は、主電源に接続するためのプラグ(図示せず)に接続される。
【0040】
主本体部分20は、1次空気流を空気入口14を通して本体12に引き込むための羽根車40を収容する。好ましくは、羽根車40は、混合流羽根車の形態である。羽根車40は、モータ44から外向きに延びる回転シャフト42に接続される。この実施形態では、モータ44は、ダイヤル28のユーザ操作に応答して主制御回路34により可変である速度を有するDCブラシレスモータである。モータ44の最大速度は、好ましくは、5,000rpmから10,000rpmの範囲にある。モータ44は、下側部分48に接続された上側部分46を含むモータバケット内に収容される。モータバケットの上側部分46は、螺旋ブレードを有する静止円盤の形態の拡散器50を含む。
【0041】
モータバケットは、ほぼ切頭円錐状の羽根車ハウジング52内に位置し、かつこの上に装着されている。羽根車ハウジング52は、次に、基部12の主本体部分20内に位置し、かつこれに接続された複数の角度的に離間した支持体54、この実施例では3つの支持体上に装着されている。羽根車40及び羽根車ハウジング52は、羽根車40が羽根車ハウジング52の内面の近くにあるがこれに接触しないような形状にされている。実質的に環状の入口部材56は、1次空気流を羽根車ハウジング52に案内するための羽根車ハウジング52の底部に接続されている。電気ケーブル58は、主制御回路34から、本体12の主本体部分20並びに下側本体部分22に、及び羽根車ハウジング52並びにモータバケットに形成された開口を通してモータ44まで通されている。
【0042】
好ましくは、本体12は、本体12からのノイズの発生を低減するための消音発泡体を含む。この実施形態では、本体12の主本体部分20は、空気入口14の下に位置する第1の発泡部材60と、モータバケット内に位置する第2の環状発泡部材62とを含む。
【0043】
可撓性密封部材64は、羽根車ハウジング52上に装着される。可撓性密封部材は、空気が入口部材56に対して羽根車ハウジング52の外面の周囲を通過するのを防止する。密封部材64は、好ましくは、ゴムから形成された環状リップシールを含むことが好ましい。密封部材64は、電気ケーブル58をモータ44に案内するためにグロメットの形態の案内部分を更に含む。
【0044】
図1から図4に戻ると、ノズル16は、環状形状を有し、開口部70を形成するために中心軸Xの周りに延びる。口部18は、ノズル16の後方の方向に位置し、開口部70を通して送風機組立体10の前方の方向に1次空気流を噴出するように配置される。口部18は、開口部70を取り囲む。この実施例では、ノズル16は、中心軸Xに対してほぼ直角である平面に位置するほぼ円形の開口部70を形成する。ノズル16の最内外面は、口部18に隣接して位置するコアンダ面72を含み、その上に口部18が送風機組立体10から噴出された空気を差し向けるように配置されている。コアンダ面72は、中心軸Xから離れる方向にテーパがつけられている拡散器部分74を含む。この実施例では、拡散器部分74は、軸線Xの周りに延びるほぼ切頭円錐状の面の形態であり、これは、5°から35°の範囲の角度で軸線Xに対して傾斜しており、この実施例では約28°である。
【0045】
ノズル16は、環状後部ケーシング部分78に接続されてこの周りに延びる環状前側ケーシング部分76を含む。ノズル16の環状部分76、78は、中心軸Xの周りに延びる。これらの部分の各々は、複数の接続部分から形成することができるが、この実施形態では、前側ケーシング部分76及び後部ケーシング部分78の各々は、それぞれの単一の成形部分から形成される。後部ケーシング部分78は、本体12の主本体部分20の開放上端に接続された基部80を含み、これは、本体12から1次空気流を受け入れるための開放下端を有する。
【0046】
同様に図5を参照すると、組み立て中に、後部ケーシング部分78の前端82は、前側ケーシング部分76に位置するスロット84に挿入される。前端82及びスロット84の各々は、ほぼ円筒形である。ケーシング部分76、78は、互いにスロット84に導入された接着剤を使用して接続することができる。
【0047】
前側ケーシング部分76は、ノズル16のコアンダ面72を形成する。前側ケーシング部分76及び後部ケーシング部分78は、一緒に1次空気流を口部18に搬送するための環状内部通路88を形成する。内部通路88は、軸線Xの周りに延び、かつ前側ケーシング部分76の内面90及び後部ケーシング部分78の内面92によって境界付けられる。前側ケーシング部分76の基部80は、1次空気流をノズル16の内部通路88に搬送するような形状にされる。
【0048】
口部18は、それぞれ後部ケーシング部分78の内面92及び前側ケーシング部分76の外面94の部分を重ねるか又は向かい合わせることによって形成される。口部18は、好ましくは、環状スロットの形態の空気出口を含む。スロットは、好ましくは、ほぼ円形の形状であり、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲の比較的一定の幅を有する。この実施例では、空気出口は、約1mmの幅を有する。口部18の空気出口の幅を制御するために、前側ケーシング部分76及び後部ケーシング部分78の重なり部分を強く押して離すスペーサにより、口部18の周りに間隔を空けることができる。これらのスペーサは、前側ケーシング部分76又は後部ケーシング部分78のいずれかと一体化してもよい。口部18は、前側ケーシング部分76の外面94の上に1次空気流を差し向けるような形状にされる。
【0049】
ノズル16の外面はまた、拡散器部分74から下流に位置し、かつそれに対して角度をなす案内部分96を含む。案内部分96は、同様に軸線Xの周りに延びる。案内部分96は、−30°から30°の範囲の角度だけ軸線Xに対して傾けることができるが、この実施例では、案内部分96は、ほぼ円筒形であり、かつ軸線X上に中心がある。案内部分96の深さは、軸線Xに沿って測定された時に、好ましくは、拡散器部分74の深さの20%から80%の範囲にあり、この実施例では約60%である。
【0050】
案内部分96は、送風機組立体10によって発生する空気流のパラメータを調節するようにコアンダ面72の拡散器部分74に接続され、好ましくは、これと一体化された第1の部分98と、第1の部分98に対して移動可能である第2の部分100とを含む。この実施例では、ノズル16の案内部分96の第1の部分98は、上側部分102及び下側部分104を含む。上側部分102及び下側部分104の各々は、軸線Xを中心とする部分的に円筒形の面の形態であり、これは、好ましくは、30°から150°の範囲であってこの実施例では約120°である角度だけ軸線Xの周りに延びる。上側及び下側部分102、104は、第1の部分98の1対の切り欠き部分106、108によって分離される。この実施例では、各切り欠き部分106、108は、第1の部分98のそれぞれの側に位置し、第1の部分98の前縁110から拡散器部分74の実質的に円形の前縁112まで延びる。切り欠き部分106、108は、ほぼ同じ大きさ及び形状を有し、この実施例では、各々は、軸線Xの周りに約60°延びる。
【0051】
案内部分96の第2の部分100は、ほぼ環状の形状であり、かつ案内部分96の第1の部分98の周りに延びるようにノズル16の外面上に装着される。第2の部分100は、ほぼ円筒形の湾曲を有し、かつ軸線Xに中心がある。第2の部分100の前縁114は、第1の部分98の前縁110と実質的に同一平面上にあるのに対して、実質的に円形の後縁116は、コアンダ面72の拡散器部分74を取り囲むように第1の部分96の後方に位置する。
【0052】
案内部分96の第2の部分100の深さは、軸線Xに沿って測定された時に軸線Xの回りで変化する。第2の部分100は、弓状コネクタ122、124によって接続された2つの前方に延びる部分118、120を含む。第2の部分100の前方に延びる部分118、120は、前側部分98の上側及び下側部分102、104とほぼ同じ大きさ及び形状を有する。コネクタ122、124は、比較的狭く、かつこれらのコネクタ122、124が送風機組立体10によって発生する空気流に露出されないようにコアンダ面72の拡散器部分74の前縁112の背後に位置する。
【0053】
上述のように、案内部分96の第2の部分100は、案内部分96の第1の部分98に対して移動可能である。この実施例では、第2の部分100は、軸線Xの周りで回転可能であるように第1の部分98の周りに位置する。第2の部分100は、ユーザがタブを把持して第2の部分100を第1の部分98に対して回転することを可能にするように、半径方向外向きに延びる1対のタブ126を含む。この実施例では、第2の部分100は、第2の部分100が第1の部分98に対して移動すると、第1の部分98の上を摺る。第2の部分100の内面は、前側ケーシング部分76の外面上に形成された環状溝内に受け入れられて第1の部分98に対して第2の部分100の移動を案内する軸線Xの周りに部分的に又は完全に延びることができる半径方向内向きに延びる隆起部を含むことができる。
【0054】
送風機組立体10を作動させるために、ユーザは、ユーザインタフェースのボタン24を押圧する。ユーザインタフェース制御回路30は、このアクションを主制御回路34に通信し、これに応答して、主制御回路34は、モータ44を作動させて羽根車40を回転させる。羽根車40の回転は、1次空気流が空気入口14を通して本体12に引き込まれるようにする。ユーザは、ユーザインタフェースのダイヤル28を操作することにより、モータ44の速度及び従って空気が空気入口14を通して本体12に引き込まれる割合を制御することができる。モータ44の速度に応じて、羽根車40によって発生する1次空気流は、1秒間当たり10から30リットルとすることができる。1次空気流は、羽根車ハウジング52及び本体部分20の開放上端にある空気出口23を順次通過し、ノズル16の内部通路88に入る。本体12の空気出口23における1次空気流の圧力は、少なくとも150Paとすることができ、好ましくは、250Paから1.5kPaの範囲にある。
【0055】
ノズル16の内部通路88内で、1次空気流は、ノズル16の開口部70の周囲を反対方向に通過する2つの空気流に分かれる。空気流が内部通路70を通過すると、空気は、口部18を通して噴出される。口部18から噴出された1次空気流は、ノズル16のコアンダ面72の上に差し向けられ、第2の空気流が外部環境から、特に、口部18の周囲の領域から、及びノズル16の後方の周囲から空気の同伴によって発生するようにする。この2次空気流は、ノズル16の中心開口部70を通過し、ここで2次空気流は、1次空気流と合わさってノズル16から前方に放出する合体した、すなわち全体の空気流又は空気の流れを生成する。
【0056】
ノズル16の一部として、この実施例では、ノズル16の案内部分96の第2の部分100は、ノズル16の残りの部分に対して移動可能であり、ノズル16は、いくつかの異なる構成の1つを使用することができる。図1から図5は、第1の構成のノズル16を示し、そこで案内部分96の第2の部分100は、ノズル16の他の部分に対して収容位置にある。この収容位置において、第2の部分100の前方に延びる部分118、120は、第2の部分100が実質的に完全に空気流から遮蔽されるように、前側部分98の上側及び下側部分102、104の背後に半径方向に位置する。これは、合体空気流の一部が、ノズル16の案内部分96によって軸線Xの方向に送られるか又は集中することなく、第1の部分96の切り欠き部分106、108を通過することを可能にする。
【0057】
コアンダ面72の拡散器部分74の角度が比較的広く、この実施例では28°であるので、送風機組立体10から前方に放出された合体空気流のプロフィールは、比較的広くなる。しかし、軸線Xに向う合体空気流の部分案内を考慮すると、送風機組立体10によって発生する空気流のプロフィールは、非円形である。プロフィールは、ほぼ長円形であり、プロフィールの高さは、プロフィールの幅よりも小さい。このノズル構成の空気の流れのプロフィールのこの平坦化又は拡幅は、送風機組立体10の近くにいる幾人かのユーザに同時に冷たい空気の流れを送出するように送風機組立体10を部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適切にすることができる。
【0058】
案内部分96の第2の部分100のタブ126を把持することにより、ユーザは、ノズル16の構成を変えるように第1の部分98に対して第2の部分100を回転させることができる。図6は、第1の部分98の周りの第2の部分100の部分回転の後に第2の部分100がノズル16の他の部分に対して部分的展開位置にある第2の構成の送風機組立体10を示している。この部分的展開位置において、第2の部分100の前方に延びる部分118、120は、第1の部分96の切り欠き部分106、108を部分的に覆い、合体空気のプロフィールを変え、送風機組立体10の前方に位置するユーザの方向に送られる合体空気流の割合を増加させる。
【0059】
図7は、第2の部分100が、第1の部分98の周りの第2の部分100の更なる部分回転の後にノズル16の他の部分に対して完全展開位置にある第3の構成の送風機組立体10を示している。この完全展開位置において、第2の部分100の前方に延びる部分118、120は、第1の部分96の切り欠き部分106、108を完全に覆い、更に、合体空気流の全てが送風機組立体10の前方に位置するユーザの方向に送られるように合体空気のプロフィールを変える。前側部分98の上側及び下側部分102、104、並びに第2の部分100の前方に延びる部分118、120は、ユーザの方向に合体空気流を送るための実質的に連続的かつ実質的に円筒形の案内面を提供するので、合体空気流のプロフィールは、このノズル構成ではほぼ円形である。空気流のプロフィールのこの集中は、送風機組立体10の近くにいる単一のユーザに冷たい空気の流れを送出するように送風機組立体10を部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適切にすることができる。
【0060】
これらの構成間のノズル16の移動も、送風機組立体10によって発生する合体空気流の流量及び速度を変化させる。第2の部分100が収容位置にある時に、合体空気流は、比較的高い流量であるが比較的遅い速度を有する。第2の部分100が完全展開位置にある時に、合体空気流は、比較的低い流量であるが比較的高い速度を有する。
【0061】
案内部分96の上側及び下側先端への前側部分98の部分102、104の位置決めの代替として、これらの部分は、案内部分96の側方末端に位置することができる。従って、第2の部分100がその収容位置にある時に、空気の流れのプロフィールの高さは、プロフィールの幅よりも大きくすることができる。垂直方向の空気の流れのプロフィールのこの延伸は、送風機組立体を床置塔型又は台座型送風機として使用するのに特に適切にすることができる。
【0062】
送風機組立体10では、第2の部分100は、その完全に展開位置にある時に切り欠き部分106、108の両方を同時に覆うように配置される。図8及び図9は、前方に延びる部分120が案内部分96の第2の部分100から省略されているという点で、送風機組立体10とは異なる第2の送風機組立体10’を示している。この点から見て、第2の部分100は、送風機組立体10と同様に空気が第1の部分98の切り欠き部分106、108の両方を通って第1の完全展開位置及び第2の完全展開位置の一方へ流れる収容位置から移動可能である。図8に示す第1の完全展開位置において、切り欠き部分108のみが第2の部分100によって完全に覆われるのに対して、図9に示す第2の完全展開位置において、切り欠き部分106のみが第2の部分100によって完全に覆われる。これらの完全展開位置間の第2の部分100の移動は、従って、合体空気流のプロフィールを変えるだけでなく、合体空気流の方向及び配向も変える。
【0063】
この実施例では、第1完全展開位置及び第2の完全展開位置の間の合体空気流の配向の変化は、約180°である。従って、第2の部分100がそれぞれ第1の完全展開位置及び第2の完全展開位置にあるこれらの2つの構成間のノズル16の移動は、基部32に対して下側本体部分22を首振りさせることによって生成された効果と類似の効果、すなわち、送風機組立体10’の使用中の円弧の上の合体空気流の掃引を生成することができる。第1の部分98に対する第2の部分100の移動を機械化することは、従って、円弧の上で合体空気流を掃引する代替の手段を提供することができる。
【0064】
図10から図13は、第3の送風機組立体200を示している。送風機組立体200は、1次空気流が送風機組立体200に入る空気入口14を含む本体12を含む。送風機組立体200の基部12は、第1の送風機組立体10の基部と同じである。送風機組立体200は、本体12上に装着された環状ケーシングの形態のノズル202を更に含み、これは、送風機組立体10から1次空気流を噴出するための少なくとも1つの出口を有する口部204を含む。ノズル16と同様に、ノズル202は、開口部206を形成するために中心軸Xの周りに延びる環状形状を有する。口部204は、ノズル202の後方の方向に位置し、開口部206を通して送風機組立体200の前方の方向に1次空気流を噴出するように配置される。口部204は、開口部206を取り囲む。この実施例では、ノズル202は、中心軸Xに対してほぼ直角である平面に位置するほぼ円形の開口部206を形成する。ノズル202の最内外面は、口部204に隣接して位置するコアンダ面208を含み、その上に、口部204が、ノズル16から噴出された空気を差し向けるように配置される。コアンダ面208は、中心軸Xから離れる方向にテーパがつけられている拡散器部分210を含む。この実施例では、拡散器部分210は、軸線Xの周りに延びるほぼ切頭円錐状の面の形態であり、これは、5°から35°の範囲の角度で軸線Xに対して傾斜しており、この実施例では約20°である。
【0065】
ノズル202は、環状後部ケーシング部分214に接続されてこの周りに延びる環状前側ケーシング部分212を含む。ノズル202の環状部分212、214は、中心軸Xの周りに延びる。これらの部分の各々は、複数の接続部分から形成することができるが、この実施形態では、前側ケーシング部分212及び後部ケーシング部分214の各々は、それぞれの単一の成形部分から形成される。後部ケーシング部分214は、本体12の主本体部分20の開放上端に接続された基部216を含み、これは、本体12から1次空気流を受け入れるための開放下端を有する。送風機組立体10のノズル16のように、組み立て中に、後部ケーシング部分214の前端は、前側ケーシング部分212に位置するスロットに挿入される。ケーシング部分212、214は、互いにスロットに導入された接着剤を使用して接続することができる。
【0066】
前側ケーシング部分212は、ノズル202のコアンダ面208を形成する。前側ケーシング部分212及び後部ケーシング部分214は、一緒に1次空気流を口部204に搬送するための環状内部通路218を形成する。内部通路218は、軸線Xの周りに延び、かつ前側ケーシング部分212の内面220及び後部ケーシング部分214の内面222によって境界付けられる。前側ケーシング部分212の基部216は、1次空気流をノズル202の内部通路218に搬送するような形状にされる。
【0067】
口部204は、それぞれ後部ケーシング部分214の内面222及び前側ケーシング部分212の外面224の部分を重ねるか又は向かい合わせることによって形成される。口部204は、好ましくは、環状スロットの形態の空気出口を含む。空気出口は、好ましくは、ほぼ円形の形状であり、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲の比較的一定の幅を有する。この実施例では、空気出口は、約1mmの幅を有する。口部204の空気出口の幅を制御するために、前側ケーシング部分212及び後部ケーシング部分214の重なり部分を強く押して離すスペーサにより、口部204の周りに間隔を空けることができる。これらのスペーサは、前側ケーシング部分212又は後部ケーシング部分214のいずれかと一体化されてもよい。口部204は、前側ケーシング部分212の外面224の上に1次空気流を差し向けるような形状にされる。
【0068】
ノズル202は、案内面226を更に含む。案内面226は、軸線Xの周りに延び、かつコアンダ面208の拡散器部分210に対して傾けられる。案内面226は、−30°から30°の範囲の角度だけ軸線Xに対して傾けることができるが、この実施例では、案内面226は、ほぼ円筒形であり、軸線Xに中心がある。案内面226の深さは、軸線Xに沿って測定された時に、好ましくは、拡散器部分210の深さの20%から80%の範囲にあり、この実施例では約50%である。
【0069】
案内面226は、送風機組立体10によって発生する空気流のパラメータを調節するためにコアンダ面208の拡散器部分210に対して移動可能である。この送風機組立体200では、案内面226は、軸線Xの周りで回転可能であるようにノズル202の外面上に装着される。案内面226は、ユーザがタブ228を把持して案内面226を拡散器部分210に対して回転することを可能にするように案内面226の外面から半径方向外向きに延びる1対のタブ228を含む。この実施例では、案内面226は、案内面226がユーザによって移動されると、ノズル16の外面上を摺る。
【0070】
案内面226の内面は、ノズルの外面から外向きに延びるそれぞれの螺旋状隆起部232を各々受け入れる複数の螺旋状溝230を含む。溝230と隆起部232の間の係合は、案内面226がノズル202に対して回転すると案内面226が軸線Xに沿って移動するように、拡散器部分210に対して案内面226の移動を案内する。
【0071】
螺旋状溝230及び隆起部232を設ける代替形態として、溝230及び隆起部232は、軸線Xに対して実質的に平行に各々延びることができる。この場合には、案内面226は、案内面226を拡散器部分210に対して移動させるように、ノズル202の外面の上を引っ張ることができる。
【0072】
案内面226は、ノズル202の構成を調節するように収容位置と展開位置の間で拡散器部分210に対して移動可能である。図10から図12は、案内面226がその収容位置にある第1の構成の送風機組立体200を示している。この位置において、案内面226は、案内面226が、送風機組立体200の使用中にノズル202の空気出口から噴出された1次空気流から遮蔽されるように、実質的に完全にノズル202の外面の周りに位置する。ノズル202のこの構成では、ノズル202の開口部206を通過する合体空気流の部分は、ノズル16の案内面226によって軸線Xの方向に差し向けられ又は集中されないので、空気合体流は、比較的広いプロフィールを有する。この構成では、送風機組立体200は、送風機組立体200の近くにいる幾人かのユーザに同時に冷たい空気の流れを送出するように部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適している。案内面226が収容位置にある時に、送風機組立体200によって発生する合体空気流は、比較的高い流量であるが比較的遅い速度を有する。
【0073】
案内面226のタブ228を把持することにより、ユーザは、軸線Xに沿って案内面226を移動させるように案内面226を回転させ、それによってノズル202の構成を変えることができる。図13は、案内面226が展開位置にある第2の構成の送風機組立体200を示している。この展開位置において、案内面226は、コアンダ面208の拡散器部分210から下流に位置する。送風機組立体200の使用中に、ノズル202の開口部206を通過する合体空気流の部分は、今度はノズル202の案内面226によって軸線Xの方向に差し向けられるか又は集中するので、合体空気流は、今度は比較的狭いプロフィールを有する。空気流のプロフィールのこの集中は、送風機組立体200の近くにいる単一のユーザに冷たい空気の流れを送出するように、送風機組立体200を部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適切にすることができる。案内面226が完全に展開位置にある時に、合体空気流は、比較的低い流量であるが比較的高い速度を有する。
【0074】
図14から図17は、第4の送風機組立体300を示している。ここでもまた、送風機組立体300は、1次空気流が送風機組立体300に入る空気入口14を含む本体12を含む。送風機組立体300の基部12は、第1の送風機組立体10の基部と同じである。送風機組立体300は、本体12上に装着された環状ケーシングの形態のノズル302を更に含み、これは、送風機組立体10から1次空気流を噴出するための少なくとも1つの出口を有する口部304を含む。ノズル16と同様に、ノズル302は、開口部306を形成するために中心軸Xの周りに延びる環状形状を有する。口部304は、ノズル302の後方の方向に位置し、開口部306を通して送風機組立体300の前方の方向に1次空気流を噴出するように配置される。更に、口部304は、開口部306を取り囲む。この実施例では、ノズル302は、中心軸Xに対してほぼ直角である平面に位置するほぼ円形の開口部306を形成する。
【0075】
ノズル302の最内外面は、口部304に隣接して位置するコアンダ面308を含み、その上に、口部304が、ノズル16から噴出された空気を差し向けるように配置される。コアンダ面308は、中心軸Xから離れる方向にテーパがつけられている拡散器部分310を含む。この実施例では、拡散器部分310は、軸線Xの周りに延びるほぼ切頭円錐状の面の形態であり、これは、5°から35°の範囲の角度で軸線Xに対して傾斜しており、この実施例では約20°である。
【0076】
ノズル302は、環状後部ケーシング部分314に接続された環状前側ケーシング部分312を含む。ノズル302の環状部分312、314は、中心軸Xの周りに延びる。これらの部分の各々は、単一の構成要素又は複数の接続部分から形成することができる。この実施形態では、前側ケーシング部分312は、後部ケーシング部分314と一体化される。後部ケーシング部分314は、本体12の主本体部分20の開放上端に接続された基部316を含み、これは、本体12から1次空気流を受け入れるための開放下端を有する。前側ケーシング部分312は、ノズル302のコアンダ面308を形成する。前側ケーシング部分312及び後部ケーシング部分314は、一緒に、1次空気流を口部304に搬送するための環状内部通路318を形成する。内部通路318は、軸線Xの周りに延び、かつ前側ケーシング部分312の内面320及び後部ケーシング部分314の内面322によって境界付けられる。前側ケーシング部分312の基部316は、1次空気流をノズル302の内部通路318に搬送するような形状にされる。
【0077】
口部304は、それぞれ後部ケーシング部分314の内面322及び前側ケーシング部分312の外面324の部分を重ねるか又は向かい合わせることによって形成される。口部304は、前側ケーシング部分312の外面324の上に1次空気流を差し向けるような形状にされる。口部304は、好ましくは、環状スロットの形態の空気出口を含む。空気出口は、好ましくは、ほぼ円形の形状であり、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲の比較的一定の幅を有する。この実施例では、空気出口は、約1mmの幅を有する。前側ケーシング部分312及び後部ケーシング部分314が別々の構成要素から形成される場合に、口部304の空気出口の幅を制御するために、前側ケーシング部分312及び後部ケーシング部分314の重なり部分を強く押して離すスペーサにより、口部304の周りに間隔を空けることができる。これらのスペーサは、前側ケーシング部分312又は後部ケーシング部分314のいずれかと一体化されてもよい。前側ケーシング部分312が後部ケーシング部分314と一体化される場合に、ノズル302は、後部ケーシング部分314の内面322と前側ケーシング部分312の外面324の間の口部304の周りに離間して口部304にわたって延びる一連のフィンで形成することができる。
【0078】
ノズル302は、案内面326を更に含む。案内面326は、軸線Xの周りに延び、かつ軸線Xに中心がある。案内面326は、コアンダ面308の拡散器部分310に対して傾けられる。この送風機組立体300では、案内面326は、軸線Xの方向に内向きに収束し、約15°の角度だけ軸線Xに対して傾斜している。案内面326の深さは、軸線Xに沿って測定された時に、好ましくは、拡散器部分310の深さの20%から80%の範囲にあり、この実施例では約30%である。
【0079】
ノズル302は、前側ケーシング部分312の外面324の前側部分の周りに延びる環状外側ケーシング部分328を更に含む。環状ハウジング330は、前側ケーシング部分312と外側ケーシング部分328の間に形成される。ハウジング330は、ノズル302の前方に位置する環状スロット332の形態の開口部を有する。
【0080】
案内面326は、ノズル302の構成を調節するために収容位置と展開位置の間で拡散器部分310に対して移動可能である。図14から図16は、案内面326がその収容位置にある第1の構成の送風機組立体300を示している。この位置において、案内面326は、案内面326が、送風機組立体300の使用中にノズル302の空気出口から噴出された1次空気流から遮蔽されるように、実質的に完全にハウジング330内に位置する。ノズル302のこの構成では、ノズル302の開口部306を通過する合体空気流の部分は、ノズル16の案内面326によって軸線Xの方向に差し向けられず又は集中しないので、合体空気流は、比較的広いプロフィールを有する。この構成では、送風機組立体300は、送風機組立体300の近くにいる幾人かのユーザに同時に冷たい空気の流れを送出するように部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適している。案内面326が収容位置にある時に、送風機組立体300によって発生する合体空気流は、比較的高い流量であるが比較的遅い速度を有する。
【0081】
案内面326は、案内面326がその収容位置にある時にハウジング330から突出するように、案内面326の前部から前方に延びるタブ334を含む。案内面326をその収容位置から移動させるために、ユーザは、タブ334を把持し、図15で見た時に時計回り方向に拡散器部分310に対して案内面326を回転させる。スロット332は、案内面326が回転する時にタブ334を受け入れるための局所的に拡大した領域332aを有する。ノズル302の前側部分312の案内面326及び外面324は、好ましくは、案内面326がノズル302に対する回転によって前側部分314の外面324に対して摺動するように構成され、案内面326は、軸線Xに沿って前方に移動する。ノズル202と同様に、協働溝及び隆起部は、ノズル302の前側部分312の案内面326及び外面324上に形成され、案内面326の移動をそれがノズル302に対して回転する時に案内することができる。
【0082】
代替的に、案内面326は、案内面326をその収容位置から移動させるためにノズル302の外面の上を引っ張ることができる。
【0083】
案内面326を軸線Xに沿って移動させることにより、ユーザは、ノズル302の構成を変える。図17は、案内面326が展開位置にある第2の構成の送風機組立体300を示している。この展開位置において、案内面326は、コアンダ面308の拡散器部分310から下流に位置し、案内面326は、コアンダ面308の拡散器部分310から軸線Xの方向に内向きに収束する。送風機組立体300の使用中に、ノズル302の開口部306を通過する合体空気流の部分は、今度はノズル302の案内面326によって軸線Xの方向に差し向けられるか又は集中するので、合体空気流は、今度は比較的狭いプロフィールを有する。空気流のプロフィールのこの集中は、送風機組立体300の近くにいる単一のユーザに冷たい空気の流れを送出するように送風機組立体300を部屋、オフィス、又は他の環境において卓上送風機として使用するのに特に適切にすることができる。案内面326が完全に展開位置にある時に、合体空気流は、比較的低い流量であるが比較的高い速度を有する。
【符号の説明】
【0084】
10 送風機組立体
12 本体
14 空気入口
16 ノズル
18 口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17