【文献】
Thomas A Miller ,Patent status of histone deacetylase inhibitors,Expert Opinion on Therapeutic Patents,2004年 6月,Vol.14, No.6,p.791-804
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の開示】
【0001】
本明細書は、新規の抗腫瘍剤及びその薬学的に許容される塩、これらの化合物の製造法及びそれらを含有する医薬に関する。本発明の化合物は抗増殖及び分化誘導活性を有し、これにより腫瘍細胞の増殖の阻害とアポトーシスの誘導がもたらされる。本発明はまた、癌などの疾患の治療及び対応する医薬の製造へのこのような化合物の使用に関する。
【0002】
本発明は特に、(i)式(I)
(式中、
R
1は、水素、アルキル又はハロゲンであり;
R
2は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル又はジアルキルアミノアルキルであり;
R
3は、未置換か、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルスルホニル、シアノ、トリフルオロメチルフェニル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル及びジアルキルアミノアルコキシで1度、2度又は3度置換されたフェニル;
未置換か、又はハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルスルホニル、シアノ、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ又はジアルキルアミノアルキルで1度か2度置換されたナフタレニル;
未置換か、アルキル、アルコキシ、アルキルスルホニル、シアノ、トリフルオロメチル、ジアルキルアミノ又はジアルキルアミノアルキルで1度か2度置換されたキノリニル;
シクロアルキル;
フェニルアルキル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン、アルコキシ、フェニル、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる);
ナフタレニルアルキル(ここで、ナフタレニルは、未置換か、ハロゲン、アルコキシ、フェニル、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる;
フェニルシクロアルキル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン、アルコキシ、フェニル、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる);
ピリミジニル(ここで、ピリミジニルは、未置換か、アルコキシ、フェニル、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる);
フェニルスルホニル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン、フェニル、アルコキシ、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる);又は
フェニルカルボニル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン、アルコキシ、フェニル、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されうる)であり;
R
4は水素又はアルキルであり;
Yは-CH
2-又は-C=Oであり;
又は、
R
4とYは、R
2がアルキルである場合、R
4が結合する炭素原子と共に、未置換かさらにハロゲンで置換されうるフェニル環又はピリジニル環を形成してよい。
Aは、AとYが同時に-C=Oでない場合、-C=O、-CH
2-又は-CH-アルキルである)の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体に関する。
【0003】
本発明はまた、これらの新規化合物及びそれらを含有する医薬の製造法に関する。
【0004】
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)は、翻訳後調節因子の主要クラスの一つであり、様々な種類の癌における抗増殖、抗アポトーシス及び抗分化の役割に関与している。多タンパク質複合体の主要な酵素成分として、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)は、ヒストン及び非ヒストンタンパク質基質のリジン残基の脱アセチル化の原因である。最近、HDAC阻害剤が、結腸癌細胞、T細胞リンパ腫細胞及び赤白血病細胞を含む複数の種類の癌細胞で増殖を抑止し、アポトーシスを誘導することが見いだされている。アポトーシスが癌増悪の重要な要因であるならば、HDAC阻害剤は、アポトーシスの効果的な誘導剤として癌治療における有望な試薬である(Koyama, Y.,ら, Blood 2000, 96, 1490-1495)。
【0005】
HDACタンパク質は、ヒトでは、酵母HDAC、Rpd3、Hda1及びSir2と相同性を有する18メンバーのファミリーを有する。配列の類似性、細胞の局在傾向、組織発現パターン及び酵素的機構に基づき、HDACは4つのクラスに分けられる。クラスIのHDAC(HDAC1、2、3及び8)は、Rpd3と相同性があり、主として核内に局在し、ほとんどの組織で広範に発現するようである。クラスIIHDAC(HDAC4、5、6、7、9、10)は、Hda1と相同性があり、様々な調節シグナルと核の状態により核と細胞質の間を行き来することができ、発現する細胞型の数はより限定的である。これらのHDACはさらにクラスIIa(HDAC4、5、7、9)とクラスIIb(HDAC6、10)にサブ分類される。HDAC11は、クラスIVヒストン脱アセチル化酵素の唯一のメンバーである。クラスI、II及びIVのHDACはすべて亜鉛依存性の脱アセチル化酵素である。一方、クラスIIIHDACは、Sir2と相同性があり、NAD+依存性の脱アセチル化酵素であり、クラスIとIIのHDACとは機構的に区別され、トリコスタチンA、トラポキシンB又はMS-275などの古典的なHDAC阻害剤に阻害されない。
【0006】
癌形成との関連から、クラスIとIIのHDACタンパク質は抗癌治療の魅力的な標的として台頭している。特にクラスIHDACは、癌細胞に対する抗増殖効果と密接な関係がある。例えば、HDAC1〜3の薬理学的阻害は、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤p21の誘導と、同時に細胞周期の停止をもたらす。いくつかのHDAC阻害剤(HDACi)薬物が臨床試験の様々な段階にあり、SAHA(スベロイルアニリドヒドロキサム酸、ボリノスタット)及びロミデプシン(FK228)がそれぞれ2006年と2009年に皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)の治療で認可を受けた。最近、(他のHDACのアイソフォームではなく)HDAC8の発現が、有意にかつ独立して、末梢自律神経系の新生物であり二番目に多い小児期の悪性腫瘍であるニューロブラストーマ(NB)の疾患ステージと低い生存率と相関していることが示された。さらに、siRNAによるHDAC8のノックダウンは、NB細胞の分化をもたらし、細胞増殖を阻害したが、その過剰発現はレチノイン酸に誘導されるNB分化をブロックした(Clinical Cancer Research 2009, 15, 91-99)。従ってHDAC8は、NB微小残存疾患の分化療法の潜在的な薬物標的である。加えて、HDAC8と急性骨髄性白血病(AML)の間の可能な相関も示唆されている(Bioorg. Med. Chem. Lett. 2007, 17, 2874)。
【0007】
主として核内酵素であるクラスIHDACと異なり、クラスIIa酵素は核と細胞質の間を行き来し、HDAC3/SMRT/N−CoR複合体とMEF2と会合することが知られており、このため筋細胞の遺伝子発現の調節(Oncogene 2007, 26, 5450-5467で概説)と免疫応答(Biochemical Pharmacology 2007, 74, 465-476)に重要な役割を果たす。IIbサブクラス酵素は独特に2つの脱アセチル化ドメインの特徴を有し、主として細胞質内に限局する。重要なことに、HDAC6は、ヒストンタンパク質以外の様々な基質で作用し、紡錘体タンパク質αチューブリンのLys40のプロセシングに関与している。HDAC6はまた、HDAC6が微小管に沿ってカーゴを運べるようにダイニンモーター結合ドメインと、C末端側にジンクフィンガーユビキチン結合ドメインを有する。ユビキチン結合活性を通じて、HDAC6はまた、自己貪食物質がアグリゾームに動員され分解されるのを媒介することができるので、これらの凝集の細胞傷害性効果を低減する(Cell 2003, 115, 727-738)。特異的阻害剤ツバシンのHDAC6の阻害活性により、アセチル化αチューブリンの累積が増加し、微小管の安定性そのものに影響することなく細胞の運動性を阻害することができる。(J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 5586-5587, Proc. Nat. Acad. Sci. USA 2003, 4389-4394)。
【0008】
多発性骨髄腫(MM)は、複雑な不均一性の細胞遺伝学的異常と骨髄への腫瘍性細胞の浸潤を特徴とする細胞質の腫瘍化であり、骨疾患、高カルシウム血症、血球減少症、腎障害、過粘稠及び末梢神経障害につながる。標準的なプロテアゾーム阻害剤ベースの治療はMMで優れた応答率を得ているが、薬物耐性の発現と長期生存率の低さのため新たな標的薬物との併用療法が尚も必要とされている。プロテアゾームとHDAC6による同時阻害が、MM細胞における相乗的な抗増殖効果につながりうることが最近示されたが、これはHDAC6がアグリソーム機能を媒介し、その後のプロテアゾーム/アグリゾームの二重阻害の結果として生じるミスフォールドタンパク質ストレスに大きく起因すると考えられる(Proc. Nat. Acad. Sci. USA 2005, 102, 8567-8572)。従って、3H6は、新たなMM併用療法開発の魅力的な新規の標的である。
【0009】
本発明の化合物は、HDAC6又はHDAC8の阻害剤なので、抗増殖及び分化誘導活性を示し、腫瘍細胞の増殖とアポトーシスの誘導をもたらす。パンHDAC阻害剤は、多様な癌タイプに対し広範囲の前臨床活性を有するものの、その臨床用途を狭めうる非特異的細胞傷害性も有する。これに対し、HDAC阻害剤は、特異的なアイソフォーム、特にHDAC6とHDAC8を標的とし、典型的には非特異的細胞傷害性が低く、特定の癌のサブタイプの治療に適しうる。本発明の化合物は、酵素アッセイと細胞内(in-cell)アッセイのいずれの評価でも、パンHDAC阻害剤SAHAと比べてHDAC6又はHDAC8に対し高い選択性を示す。
【0010】
異なる亜鉛結合基に基づき、HDAC阻害剤の主要な4つのクラスは文献に広く記述されている:(1)ヒドロキサム酸;(2)オルト-アミノアニリド;(3)チオール又はそのプロドラッグ;(4)カルボン酸及びそのアナログ(J. Med. Chem. 2003, 46, 5097-5116に概説)。一般に、SAHA、LBH589、PXD101、JNJ26481585及びITF2357などのヒドロキサム酸は、サブマイクロモルの範囲でほとんどのHDACアイソフォームに対し広範な阻害活性を示す(J. Med. Chem. 2007, 50, 4405)。一方で、MS275に例示されるオルト-アミノアニリドとそのアリール置換アナログは、主としてHDAC1、2、3サブタイプに限定される高いポテンシーとクラスI活性を示す。チオールプロドラッグFK228(デプシペプチド/ロミデプシン)も同様のクラスIの選択性を有することが報告されているが、この薬物のデベロッパーであるGloucester pharmaceuticals社は、その分子はパンHDAC阻害剤であると主張している(Mitchell Keegan, Discovery On Target HDAC Inhibitor Conference 2007)。これに対し、脂肪酸クラスは最も効力が低いHDAC阻害剤であり、酵素阻害値は高マイクロモルの範囲にある。
【0011】
ヒドロキサム酸ベースの分子の領域に限定の数少ない報告が発表され、HDAC6及び/又はHDAC8選択性化合物を記述している。ツバシンはHDAC6選択性阻害剤のプロトタイプであり、HDAC6のリム領域と接触する嵩高いキャッピング基を有する。Kozikowskiらは、HDAC1及びHDAC3よりも50倍大きい選択性を有する強力なHDAC6選択性トリアゾリフェニルでキャップされたヒドロキサメート及び関連のフェニルイソキサゾールでキャップされたヒドロキサメート阻害剤を記述している(J. Med. Chem. 2008, 51, 3437 及び J. Med. Chem. 2008, 51, 4370)。全ての場合において阻害剤は選択性エレメントとして強固で嵩高いキャッピング基を有し、それらのキャッピング基は亜鉛結合ヒドロキサム酸とフレキシブルな脂肪族鎖を介して結合している。別のアプローチでは、Envivo Pharmaceuticals社が、神経変性疾患の潜在的な治療に1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンヒドロキサメートを開示している(国際公開第2005/108367号)が、HDACアイソフォーム選択性は明白ではない。最近では、MethylGene Inc.社のSmilらが、他のクラスI/IIaHDACよりもヒトHDAC6に(40倍まで)選択性を有するキラルな3,4-ジヒドロキノキサリン-2(1H)-オンとピペラジン-2,5-ジオンアリールヒドロキサメートを報告した。本発明の化合物は、強固なテトラヒドロナフチレン、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン及びクロマンをリンカーとして亜鉛結合ヒドロキサム酸基とリム結合キャッピング基の間に使用する。これらは、その細胞内アセチル化誘導活性に基づき、サブマイクロモルからマイクロモルのHDAC6又はHDAC8阻害(HDAC6細胞内アッセイ)及びHDAC8の酵素阻害を示す。本発明の化合物は明白なNB細胞分化を誘導できる。本発明の化合物はまた、ボルテゾミブと併用すると、MM細胞株の細胞増殖阻害に相乗作用を示す。細胞内HDAC1/2/3阻害の代用として、本発明の化合物のHDAC1、2及び3よりもHDAC6又はHDAC8に対する選択性を評価するカウンタースクリーンとしてp21誘導が使用された。ポジティブコントロールMS275及びSAHAに対し、本発明の化合物はいずれも3μM、10μM及び30μMの濃度で有意な又は匹敵するp21活性を示さなかった。本発明の化合物は、多発性骨髄腫及びニューロブラストーマの2つの癌タイプにおけるHDAC6及びHDAC8の発生生物学に基づきこれらの癌の治療に特に適切な強力かつ選択的なHDAC6又はHDAC8阻害剤である。
【0012】
本発明の化合物は、抗増殖及び分化誘導活性を有し、腫瘍細胞の増殖阻害とアポトーシスの誘導をもたらすHDAC6又はHDAC8阻害剤であることが見いだされている。従って、これらの化合物は、ヒト又は動物のニューロブラストーマ及び多発性骨髄腫の治療に有用である。
【0013】
ここでは「アルキル」という用語は、単独又は組合せで、飽和の、直鎖又は分岐の、一価又は二価の、1から8の、好ましくは1から6の、より好ましくは1から4の炭素原子を含む、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-ブチル、2-ブチル及びtert-ブチルなどの炭化水素を表す。好ましい「アルキル」基は、メチル、エチル、プロピル及びブチルであり、より好ましくはメチル、エチル、イソプロピル及びtert-ブチルである。
【0014】
「アルコキシ」という用語は、単独又は組合せで、アルキル-O-基を表し、ここで「アルキル」は上記定義のとおりであり;例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、2-ブトキシ及びt-ブトキシである。好ましい「アルコキシ」基は、メトキシ及びエトキシであり、より好ましくはメトキシである。
【0015】
「シクロアルキル」という用語は、単独又は組合せで、飽和の、一価又は二価の、3から7の炭素原子、好ましくは3から6の炭素原子を含む、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルなどの環状炭化水素を意味する。
【0016】
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。「ハロゲン」は好ましくはフッ素、塩素又は臭素である。
【0017】
「カルボニル」という用語は、単独又は組合せで、-C(O)-基を意味する。
【0018】
「アミノ」という用語は、単独又は組合せで、一級(-NH
2)、二級(-NH-)又は三級アミノ(-N-)を意味する。
【0019】
「ヒドロキシ」という用語は、単独又は組合せで、-OH基を意味する。
【0020】
「スルホニル」という用語は、単独又は組合せで、-S(O)
2-基を意味する。
【0021】
「フェニルアルキル」、「ナフタレニルアルキル」、「フェニルシクロアルキル」、「フェニルスルホニル」又は「フェニルカルボニル」という用語は、芳香基すなわちフェニル又はナフタレニルが、アルキル、シクロアルキル、スルホニル又はカルボニル基を架橋基として介して結合されていることを意味し、ここで「アルキル」及び「シクロアルキル」という用語は、上記の意味を有する。
【0022】
本発明の化合物は、その薬学的に許容される塩として存在しうる。「その薬学的に許容される塩」という用語は、生物学的有効性と、式(I)の化合物の特性を有し、適切な非毒性の有機又は無機酸又は有機又は無機塩基から形成される一般的な酸付加塩又は塩基付加塩を意味する。酸付加塩としては例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸及び硝酸などの無機酸由来のもの、及びp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、酪酸、フマル酸などの有機酸が挙げられる。塩基付加塩としては、アンモニア、カリウム、ナトリウム及び例えばテトラメチル水酸化アンモニウムなどの水酸化第四級アンモニウム由来のものが挙げられる。薬学的化合物を塩に化学修飾することは、薬剤師には周知の化合物の物理的・化学的安定性、吸湿性、流動性及び溶解性を改善するための技術である。例えば、Bastin R.J.らの Organic Process Research & Development 2000, 4, 427-435又はAnsel. H.らのPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 6版. (1995), pp. 196 及び 1456-1457に記述されている。式(I)の化合物のナトリウム塩が好ましい。
【0023】
「薬学的に許容されるエステル」とは、一般式(I)の化合物が官能基で誘導体化されてインビボで親化合物に戻る能力のある誘導体を提供しうることを意味する。このような化合物の例としては、生理学的に許容され代謝的に不安定な、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、安息香酸エステル及びピバレートエステルなどのエステル誘導体が挙げられる。追加で、インビボで一般式(I)の親化合物を産生する能力のある、代謝的に不安定なエステルに類似の、一般式(I)の化合物の任意の生理学的に許容される等価物が、本発明の範囲内である。好ましいのは、一般式(I)の化合物のアセチル、プロピオニル及びベンゾイルエステルである。
【0024】
1または複数のキラル中心を含む一般式(I)の化合物が、ラセミ体、ジアステレオマー混合体又は光学活性単一異性体のいずれかとして存在しうる。ラセミ体は、既知の方法によりエナンチオマーに分離されうる。好ましくは、結晶化により分離されうるジアステレオマー塩が、例えばD-若しくはL-酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸又はカンファースルホン酸などの光学活性酸との反応によりラセミ混合体から形成される。
【0025】
本発明の別の実施態様は、式(I)の化合物(ii)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここで
R
1は水素又はハロゲンであり;
R
2は水素又はアルキルであり;
R
3は、未置換か、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルスルホニル、シアノ、トリフルオロメチルフェニル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度、2度又は3度置換された、フェニル;
ナフタレニル;
キノリニル;
シクロアルキル;
フェニルアルキル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン、アルコキシ又はフェニルで1度か2度置換されうる);
ナフタレニルアルキル;
フェニルシクロアルキル;
ピリミジニル;
フェニルスルホニル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン又はフェニルで1度か2度置換されうる);又は
フェニルカルボニル(ここで、フェニルは、未置換か、ハロゲン又はアルコキシで1度か2度置換されうる)であり;
R
4は水素又はアルキルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0026】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(iii)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR1は水素、フルオロ又はクロロであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0027】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(iv)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
2は水素、メチル又はエチルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0028】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(v)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
2は水素又はメチルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0029】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(vi)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
3は、未置換か、フルオロ、クロロ、メトキシ、メチル、イソプロピル、イソプロポキシ、ブチル、tert-ブチル、メチルスルホニル、シアノ、トリフルオロメチル、フェノキシ、フェニル、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジメチルアミノエトキシで1度、2度又は3度置換されたフェニル;ナフタレニル;キノリニル;シクロヘキシル;フェニルメチル;フェニルエチル;フェニルイソプロピル;クロロフェニルメチル;メトキシフェニルメチル;クロロフェニルイソプロピル;フェニルフェニルイソプロピル;ナフタレニルイソプロピル;フェニルシクロブチル;フェニルシクロペンタニル;フェニルシクロヘキシル;ピリミジニル;フェニルスルホニル;フルオロフェニルスルホニル、クロロフェニルスルホニル、フェニルフェニルスルホニル、フェニルカルボニル;フルオロフェニルカルボニル又はメトキシフェニルカルボニルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。.
【0030】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(vii)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
3は、未置換か、ジメチルアミノエトキシで1度置換されたか、フルオロ、クロロ又はシアノで1度か2度置換されたフェニル;キノリニル;フェニルメチル;フェニルエチル;フェニルイソプロピル;クロロフェニルイソプロピル;フェニルシクロブチル;フェニルシクロヘキシル;ピリミジニル;フルオロフェニルスルホニル;フルオロフェニルカルボニル又はクロロフェニルメチルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0031】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(viii)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
4は水素又はメチルであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0032】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(ix)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでYは-CH
2-又は-C=Oであり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0033】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(x)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでR
4とYは、R
2がアルキルである場合、R
4が結合する炭素原子と共に、未置換かさらにハロゲンで置換されうるフェニル環又はピリジニル環を形成し;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0034】
本発明の別の特定の実施態様は、式(I)の化合物(xi)又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体であり、ここでAは、AとYが同時に-C=Oではない場合、-C=O、-CH
2-又は-CH-CH
3であり;残りの置換基は全て上記の意味をもつ。
【0035】
本発明の式(I)の特定の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体は、
N-ヒドロキシ-4-(5-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(2-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-イソプロポキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イソプロポキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-イソプロピル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イソプロピル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-[1-(4-ブチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-tert-ブチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メタンスルホニル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-[1-(3-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(5-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,3-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3,5-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-フェノキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(4-フェノキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-(1-ビフェニル-3-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-ピロール-1-イル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イミダゾール-1-イル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-オキサゾール-5-イル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-{1-[3-(2-ジメチルアミノ-エトキシ)-フェニル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(1-ナフタレン-1-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(1-ナフタレン-2-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-キノリン-5-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-(1-シクロヘキシル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-(1-ベンジル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェネチル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-1-(R-1-フェニル-エチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-1-(R-1-フェニル-エチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メトキシ-ベンジル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-{1-[1-(2-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-{1-[1-(3-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-{1-[1-(4-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(1-ビフェニル-4-イル-1-メチル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-ナフタレン-1-イル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-ナフタレン-2-イル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロブチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロペンチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロペンチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-3-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-6-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[3-メチル-1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-[3-エチル-1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
2-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-2-フルオロ-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-2-フルオロ-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
3-クロロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-メトキシ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-(1-ベンジル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
トランス-4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-4-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(1-ピリミジン-2-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-(1-ベンゼンスルホニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-ベンゼンスルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-ベンゼンスルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(ビフェニル-4-スルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-(1-ベンゾイル-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メトキシ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-(1-ベンジル-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-2-クロロ-ベンジル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-ベンジル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェネチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2-クロロ-ベンジル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;及び
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド
より選択されうる。
【0036】
本発明の式(I)の別の特定の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル若しくは立体異性体は、
4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-{1-[3-(2-ジメチルアミノ-エトキシ)-フェニル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-キノリン-5-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-(1-ベンジル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-1-(R-1-フェニル-エチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-{1-[1-(3-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-{1-[1-(4-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロブチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロヘキシル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-3-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-6-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-[3-メチル-1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド;
2-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
3-クロロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
トランス-4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-4-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
N-ヒドロキシ-4-(1-ピリミジン-2-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-ベンゼンスルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(4-フルオロ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-2-クロロ-ベンジル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;
4-[1-(2-クロロ-ベンジル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド;及び
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド
より選択されうる。
【0037】
本発明の化合物は、任意の一般的な手段により調製されうる。これらの化合物並びにそれらの出発物質を合成する適切なプロセスが以下のスキームと実施例に提供される。全ての置換基、特にR
1からR
4、YとAは、特に断りがない限り上記に定義されるとおりである。さらに、及び特に他に断りがない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、有機化学の当業者には公知の意味を有する。
【0038】
略語:
Boc:tert-ブトキシカルボニル
d:日
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4-N,N-ジメチルアミノピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ECL:増感化学発光
EDCI:1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ELISA:酵素結合免疫吸着測定
EtOAc:エチルアセテート
exp:実験値
FBS:ウシ胎児血清
g:グラム
EC
50:アセチル化チューブリン50%誘導に必要な濃度
IC
50:HDAC8の50%酵素阻害に必要な濃度
h:時間
HDAC:ヒストン脱アセチル化酵素
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
HRP:西洋わさびペルオキシダーゼ
Hz:ヘルツ
KOH:水酸化カリウム
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
MeOD:重水素化メタノール
MeOH:メタノール
mg:ミリグラム
MHz:メガヘルツ
mL:ミリリットル
MM:多発性骨髄腫
mmol:ミリモル
NAD:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
NaOH:水酸化ナトリウム
NB:ニューロブラストーマ
NEt
3:トリエチルアミン
NMR:核磁気共鳴
rt:室温
SAHA:スベロイルアニリドヒドロキサム酸
TBS:トリス緩衝生理食塩水
t−BuOK:カリウムtert-ブトキシド
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
μl:マイクロリットル
μM:マイクロモル
WST:4-[3-(4-ヨードフェニル)-2-(4-ニトロフェニル)-2H-5-テトラゾリオ]-1,3-ベンゼンジスルホネート
【0039】
スキーム1:3-アミノピロリジノンベースのアナログ(Ia)の一般的な合成スキーム。
目的の化合物(Ia)がスキーム1に示す一般的な合成法により調製されうる。
アミンIIと2,4-ジブロモ-ブチルクロリドIIIから出発し、アセトニトリル中リン酸カリウム下のカップリング反応でアミドが生じ、NaOH媒介閉環を介して臭化物中間体IVに転換される。
アミノピロリジノンVは臭素IVのアミノ化反応により調製されうる。この反応は典型的にはアセトニトリルとアンモニア中60℃で4時間実施される。
エステルVIIは、アミンVと4-ブロモベンゾエートエステルVIの銅触媒されたウルマンカップリング反応により調製されうる。あるいは、4-ヨードベンゾエートエステルVIがカップリング反応で4-ブロモベンゾエートエステルの代わりに用いられうる。反応は典型的にはDMF中臭化第一銅、炭酸セシウム及び(S)-モノホスなどのリン酸リガンドを用いて90℃で実施される。
N-ヒドロキシルベンズアミドのアナログ(Ia)は、メチルエステルVIIを50%のヒドロキシルアミン溶液で処理することにより調製されうる。反応は、典型的には、MeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間行われる。
【0040】
スキーム2:3-アミノ-3-アルキルピロリジノンベースのアナログ(Ib)の一般的な合成スキーム。
目的の化合物(Ib)がスキーム2に示す一般的な合成法により調製されうる。
Boc保護化合物VIIIがエステルVIIとジ-tert-ブチルジカルボネートの反応により得られうる。反応は、ジクロロメタンなどの不活性な有機溶媒中、トリエチルアミン(NEt
3)などの適切な有機塩基を用いて、典型的にはrtで5時間実施されうる。
化合物IXがエステルVIIIのアルキル化により調製されうる。反応は典型的にはLDAが添加された無水THF中−78℃で実施される。30分後、ヨードアルカンが加えられ、反応混合物は−78℃で撹拌される。反応がrtに達すると、飽和水性塩化アンモニウムでクエンチされる。
化合物XがIXの脱保護により得られうる。反応は、典型的には脱保護試薬としてTFAを含むジクロロメタン中又は塩酸塩を含むMeOH中rtで実施される。
N-ヒドロキシルベンズアミドのアナログ(Ib)が、メチルエステルXを50%のヒドロキシルアミン溶液で処理することにより調製されうる。反応は典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで約1時間実施される。
【0041】
スキーム3:4-アミノピロリジノンベースのアナログ(Ic)の一般的な合成スキーム。
目的の化合物(Ic)がスキーム3に示す一般的な合成法により調製されうる。
酸XIIが添加とアミンIIと市販のイタコン酸XIからのラクタム形成により調製されうる。反応は、典型的には溶媒なしで180〜200℃で0.5時間実施される。
化合物XIIIが酸XIIからのアミノ化により調製されうる。最初に、1,2-ジクロロエタン中塩化チオニルを酸XIIの溶液に加え、80℃で1時間加熱する。溶液除去後、残留物をTHF中に溶解させ、アンモニア水性溶液を混合物に滴加してアミドXIIIを得る。
アミンXIVがXIIIのホフマン転位により調製されうる。この反応は、典型的にはTHF及び水中で(ジアセトキシヨード)ベンゼンを酸化剤として用いてrtで実施される。
エステルXVが、エステルVIを用いて銅触媒反応によりアミンXIVから調製されうる。この反応は、典型的には90℃でDMF中、スキーム3に示す臭化第一銅、炭酸セシウム及びモノファス(monophus)などのリン酸リガンドを用いて実施される。
アナログ(Ic)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてメチルエステルXVを処理することにより調製されうる。反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで実施される。
【0042】
スキーム4:4-アミノ-5-アルキルピロリジノンベースのアナログ(Id)の一般的な合成スキーム。
式中、R
1とR
3は上記と同じ意味をもち、R
5はアルキルである。
目的の化合物(Id)がスキーム4に示す一般的な合成法により調製されうる。
イリドXVIIIが適切な塩基を用いて市販のXVI及びXVIIから調製されうる。この反応は、典型的には還流条件下で炭酸カリウムを用いてEtOAc中実施される。
化合物XXが、アルデヒドXIX(R
5CHO)を用いてイリドXVIIIからウィティッヒ反応により調製されうる。この反応は、典型的にはジクロロメタン中rtで実施される。
カルボン酸XXIが、塩基性条件下でXXの加水分解により調製されうる。この反応は、典型的には水酸化リチウムを用いて水性MeOH中rtで4時間実施される。
酸XXIIが市販のアミンIIと二塩基酸XXIから濃縮して調製されうる。この反応は、典型的にはニート下で180〜200℃で0.5時間実施される。
化合物XXIIIが酸XXIIからアミノ化により調製されうる。最初に1,2-ジクロロエタン中塩化チオニルが酸XXIIの溶液に加えられ、80℃で1時間加熱される。溶媒を除去し塩化カルボニルを得る。次いで残留物をTHF中に溶解させ、水性アンモニアを滴加してアミドXXIIIを得る。
アミンXXIVが、XXIIIのホフマン転位反応により調製されうる。この反応は、典型的には(ジアセトキシヨード)ベンゼンを酸化剤として用いて水性THF中rtで実施される。
エステルXXVが、エステルVIを用いてアミンXXIVから銅触媒反応により調製されうる。この反応は、典型的にはDMF中臭化第一銅、炭酸セシウム及びリン酸リガンドを用いて90℃で一晩実施される。XXVのシス及びトランス異性体がクロマトグラフィーによる精製で分離される。
アナログ(Id)が50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてメチルエステルXXVを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間実施される。
【0043】
スキーム5:4-アミノ-3-アルキルピロリジノンベースのアナログ(Ie)の一般的な合成スキーム。
目的の化合物(Ie)がスキーム5に示す一般的な合成法により調製されうる。
化合物XXVIが、アミドXIIIの脱水により調製されうる。この反応は、典型的には塩化チオニルを用いて1,2-ジクロロエタン中80℃で3時間実施される。
化合物XXVIIがニトリルXXVIのアルキル化により調製されうる。この反応は、典型的には無水THF中LDAを用いて−78℃で実施され、次いでヨードアルカン(R
4I)が加えられ、−78℃で撹拌される。反応がrtに達すると、飽和水性塩化アンモニウムでクエンチされる。
化合物XXVIIIが酸性条件下でニトリルXXVIIの加水分解により調製されうる。この反応は、典型的にはHCL(6N)中rtで実施される。
アミンXXIXが、XXVIIIのホフマン配位反応により調製されうる。この反応は、典型的には水性THF中(ジアセトキシヨード)ベンゼンを酸化剤として用いてrtで実施される。
エステルXXXが、エステルVIを用いてパラジウム触媒カップリング反応によりアミンXXIXから調製されうる。この反応は、典型的にはDMF中Pd(dba)
2、炭酸セシウム及びリン酸リガンドを用いて110℃で一晩実施される。XXXのシス及びトランス異性体はクロマトグラフィーによる精製により分離されうる。
アナログ(Ie)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてメチルエステルXXXを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間実施される。
【0044】
スキーム6:3-アミノ-3-アルキルピロリジンベースのアナログ(If)の一般的な合成スキーム。3-アミノ-2-アルキルピロリジンベースのアナログ(Ig)及び3-アミノ-4-アルキルピロリジンベースのアナログ(Ih)。
ここに記載する化合物のひとつのカテゴリーは、3-アミノ-3-アルキルピロリジンベースのアナログ(If)3-アミノ-2-アルキルピロリジンベースのアナログ(Ig)及び3-アミノ-4-アルキルピロリジンベースのアナログ(Ih)に関する。
式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は上記の意味をもち、R
5はアルキルである。
目的の化合物(If)、(Ig)及び(Ih)が、スキーム6に示す一般的な合成法により調製されうる。
化合物XXXIが、適切な還元剤を用いてラクタムVII又はXの還元により調製されうる。この反応は、典型的にはボラン−THF複合体溶液中還流条件下で一晩実施される。
アナログ(If)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてメチルエステルXXXIを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間実施される。
化合物XXXIIが、適切な還元剤を用いてラクタムXXVの還元反応により調製されうる。この反応は、典型的にはボラン−THF複合体溶液中還流条件下で一晩実施される。
アナログ(Ig)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてメチルエステルXXXIIを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間実施される。
化合物XXXIIIが、適切な還元剤を用いてラクタムXXXの還元反応により調製されうる。この反応は、典型的にはボラン−THF複合体溶液中還流条件下で一晩実施される。
アナログ(Ih)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてエステルXXXIIIを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOHと水性KOHの混合物中rtで1時間実施される。
【0045】
スキーム7:3-アミノピロリジンスルホンアミドベースのアナログ(Ii)の一般的な合成スキーム。
ここに記載される化合物のひとつのカテゴリーは、式(Ii)
(ここで、R
1は上記の意味をもち;R
9はフェニル(ここでフェニルは未置換か、ハロゲン、フェニル、アルコキシ、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されたフェニルでありうる)である)を有する3-アミノピロリジンスルホンアミドベースのアナログに関する。
目的の化合物(Ii)がスキーム7に示す一般的な合成法により調製されうる。
化合物XXXVが、エステルVIを用いてアミンXXXIVの銅触媒カップリングにより調製されうる。この反応は、典型的には脱酸素化DMF中、炭酸セシウム、ヨウ化第一銅、L-プロリンを用いて110℃、不活性雰囲気下で実施される。
化合物XXXVIが、XXXVの脱保護により得られうる。この反応は、典型的にはrtでメタノール性塩化水素により実施される。
スルホンアミドXXXVIIが、スルホニルクロリド(R
9SO
2Cl)を用いてアミンXXXVIのカップリングから調製されうる。この反応は、典型的には塩基としてDIPEA又はNEt
3を用いて、THF、ジクロロメタン、DMF又はそれらの混合物などの適切な不活性溶剤中rtで実施される。
目的の化合物(Ii)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてエステルXXXVIIを処理することにより調製される。この反応は、典型的にはMeOH中KOHなどの適切な塩基を用いて実施される。
【0046】
スキーム8:3-アミノピロリジンアミドベースのアナログ(Ij)の一般的な合成スキーム。
ここに記載される化合物のひとつのカテゴリーは、式(Ij)
(式中、R
1は上記の意味をもち;R
9はフェニル(ここでフェニルは未置換か、ハロゲン、フェニル、アルコキシ、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、フェノキシ、ピロリル、イミダゾニル、オキサゾリル又はジアルキルアミノアルコキシで1度か2度置換されたフェニルでありうる)である)を有する3-アミノピロリジンアミドベースのアナログに関する。
目的の化合物(Ij)8がスキームに示す一般的な合成法により調製されうる。
アミドXXXVIIIが、塩化カルボニル(R
9COCl)を用いてアミンXXXVIのカップリングから調製されうる。この反応は、典型的には標準的なカルボニル化条件下、DIPEA又はNEt
3を塩基として用いて、THF、ジクロロメタン、DMF又はそれらの混合溶媒などの適切な不活性溶媒中rtで実施される。
目的の化合物(Ij)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてエステルXXXVIIIを処理することにより得られる。この反応は、典型的にはMeOH中KOHなどの適切な塩基を用いて実施される。
【0047】
スキーム9:3-アルキル-3-フェニルアミノ-1,3-ジヒドロインドール-2-オンベースのアナログ(Ik)及び3-アルキル-3-フェニルアミノ-アザ-オキシインドールベースのアナログ(Il)の一般的な合成スキーム。
ここに記載される化合物のひとつのカテゴリーは、式(Ik)に示すコア構造(ここで、R
1とR
3は上記の意味をもち、R
2はアルキルである)の3-アルキル-3-フェニルアミノ-オキシインドールベースのアナログである。化合物の別のカテゴリーは、式(Il)に示すコア構造(ここでR
1とR
3は上記の意味をもち、R
2はアルキルである)の3-アルキル-3-フェニルアミノ-アザ-オキシインドールベースのアナログである。
目的の化合物(Ik)がスキーム9に示す一般的な合成法により調製されうる。
オキシインドールXLが、酸化剤としてNBSを用いて市販の3-アルキル-1H-インドールXXXIXから調製されうる。この反応は、典型的にはTHF、水及びtert-BuOHの混合物中rtで実施される。
化合物XLIIが、臭化物XLを4-アミノベンゾエートエステルXLIで置換して調製されうる。この反応は、典型的には塩基としてDIPEA又はNEt
3を用いてrtで実施される。
化合物XLIIIが、化合物XLII及びハロアルカン又は芳香族臭化物からアルキル化反応又は銅触媒カップリング反応を通じて調製されうる。アルキル化反応は、典型的にはK
2CO
3を用いてTHFやDMFなどの適切な不活性溶媒中rtで実施される。一方、銅触媒カップリングは、DMF中臭化第一銅、炭酸セシウム及びリン酸リガンドを用いて90℃で実施される。
目的の化合物(Ik)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてエステルXLIIIを処理することにより調製される。この反応は、典型的にはMeOH中KOHなどの適切な塩基を用いて実施される。
式(Il)の合成が、アナログ(Ik)と同様にして、3-アルキル-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジンを3-アルキル-1H-インドールXXXIXの代わりに用いて実施されうる。
【0048】
スキーム10:3-アルキル-3-フェニルアミノ-1,3-ジヒドロインドール-2-オンベースのアナログ(Im)の一般的な合成スキーム。
ここに記載される化合物のひとつのカテゴリーは、式(Im)に示す構造(ここでR
1とR
3は上記の意味をもち、R
2はアルキルであり、R
10はハロゲンである)を有する3-アルキル-3-フェニルアミノ-オキシインドールベースのアナログに関する。
目的の化合物(Im)が、スキーム10:
に示す一般的な合成法により調製されうる。
化合物XLVが、オキシインドールXLIVとN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF-DMA)間の縮合反応から調製される。この反応は、典型的には乾燥THF中rtで実施される。
化合物XLVIが、NaBH
4を用いてMeOH中rtで化合物XLVを還元することにより調製されうる。
化合物XLVIIが、ピリジニウムトリブロミドを用いて化合物XLVIを臭素化することにより調製されうる。この反応は、典型的には水性tert-BuOH中rtで実施される。
化合物XLVIIIが、臭化物XLVIIを4-アミノベンゾエートエステルXLIで置換することにより調製されうる。この反応は、典型的にはイソプロパノール中塩基としてDIPEA又はNEt
3を用いてrtで実施される。
化合物XLIXが、化合物XLVIII及びハロアルカン又は芳香族臭化物からアルキル化反応又は銅触媒カップリング反応を通じて調製されうる。アルキル化反応は、典型的にはK
2CO
3を用いてTHFやDMFなどの適切な不活性溶媒中rtで実施される。一方、銅触媒カップリングは、DMF中臭化第一銅、炭酸セシウム及びリン酸リガンドを用いて90℃で実施される。
目的の化合物(Im)が、50%のヒドロキシルアミン溶液を用いてエステルXLIXを処理することにより調製されうる。この反応は、典型的にはMeOH中KOHなどの適切な塩基を用いて実施される。
【0049】
本発明はまた、式(I)の化合物を調製する方法に関し、該方法は式(A)
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4、A及びYは上記の意味をもち、R
11はアルキルである)の化合物を塩基の存在下でヒドロキシアミンを用いて加水分解することを含む。
【0050】
本発明の特定の一実施態様では、上記の塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどでありうる。
【0051】
別の実施態様では、本発明は、医薬として使用される式(I)の化合物を提供する。
【0052】
さらに別の実施態様では、本発明は、式(I)の化合物及び治療的に不活性な担体又は賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
【0053】
さらに別の実施態様では、本発明は、癌、特に多発性骨髄腫及びニューロブラストーマの治療に使用される式(I)の化合物を提供する。
【0054】
さらに別の実施態様では、本発明は、癌、特にニューロブラストーマ及び/又は多発性骨髄腫の治療に有用な医薬の調製のための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0055】
前記医薬は、例えば薬学的調製物として、例えば錠剤、コーティングされた錠剤、糖衣錠、硬・軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤などの形態で経口投与してよい。しかし、投与は、例えば座剤として直腸から、又は上記定義の有効量の注射液として非経口的に行ってよい。
【0056】
上述の薬学的組成物は、本発明の化合物を薬学的に不活性の無機又は有機担体とプロセスすることにより得られうる。例えばラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などが錠剤、コーティングされた錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤の担体(又は賦形剤)として使用できる。軟ゼラチンカプセル剤の適切な担体は、例えば植物油、ろう、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかし、活性物質の性質によっては、軟ゼラチンカプセル剤の場合は通常担体は必要とされない。液剤とシロップ剤の適切な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。座剤の適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ろう、脂肪、半固体又は液体のポリオールなどである。
【0057】
薬学的組成物はさらに、保存料、溶解剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変えるための塩、バッファー、マスク剤又は抗酸化剤を含有しうる。その他にも治療的に有益な物質を含みうる。
【0058】
用量は、投与法、種、年齢及び/又は個体の健康状態などの様々な要素による。1日の投与量は約5〜400mg/kg、好ましくは約10〜200mg/kgであり、単回又は複数回に分けて投与されうる。
【0059】
上記の製法で製造された式(I)の化合物もまた、本発明の目的である。
【0060】
さらに、本発明はHDAC6又はHDAC8の阻害に関する疾患の治療法にも関し、該方法は式(I)の化合物を有効量で投与することを含む。
【0061】
本発明はさらに、癌、特に多発性骨髄腫の治療法に関し、該方法は式(I)の化合物を有効量で投与することを含む。
【0062】
さらに、本発明はまた、HDAC6又はHDAC8の阻害に関する疾患の治療に有用な医薬の調製のための式(I)の化合物に関する。本発明はHDAC6又はHDAC8の阻害に関する疾患の治療法を提供し、該方法は式(I)の化合物を有効量で投与することを含む。
【実施例】
【0063】
中間及び最終化合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、以下の器具を使用した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25 Cartridgeモジュール、ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー器具。シリカゲルのブランド及びポアサイズ:i)KP−SIL 60Å、粒径:40〜60μM、ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47〜60ミクロン シリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical社のZCX、粒径:200〜300又は300〜400。
【0064】
中間及び最終化合物をX Bridge
TM Perp C
18(5μm、OBD
TM 30×100mm)カラム又はSunFire
TM Perp C
18(5μm、OBD
TM 30×100mm)カラムを用いる逆相カラムで分取HPLCにより精製した。
【0065】
LC/MSスペクトルをMicroMass Plateform LC(Waters
TM alliance 2795-ZQ2000)を使用して得た。標準的なLC/MS条件は以下のとおりであった(実行時間6分):
酸性条件:A:H
2O中0.1%のギ酸;B:アセトニトリル中0.1%のギ酸;
塩基性条件:A:H
2O中0.1%のNH
3・H
2O;B:アセトニトリル;
中性条件:A:H
2O;B:アセトニトリル
【0066】
質量スペクトル(MS):通常、親質量を示すイオンのみが示され、特に断りがない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)
+である。
【0067】
マイクロ波を使用した反応がBiotage Initiator Sixtyで実施された。
【0068】
NMRスペクトルがBruker Avance 400MHzを使用して得られた。
【0069】
空気に敏感な試薬を用いる反応は全てアルゴン雰囲気下で行われた。特に断りがない限り、試薬は市販業者から入手したまま特に精製を行わず使用した。
【0070】
以下の実施例を、上記のスキームに概説した一般的な方法により調整した。これらは本発明の意味を説明することを意図し、本発明の意味の範囲で限定を表すものでは全くない。
【0071】
実施例1
N-ヒドロキシ-4-(5-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム1に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路はスキーム11に示すとおりである。
アセトニトリル(20mL)中フェニルアラニンL(465mg、5.0mmol)とリン酸カリウム(530mg、2.5mmol)の懸濁液に2,4-ジブロモ-ブチルクロリドIII(1.32g、5.0mmol)を0℃で加えた。混合物をrtにして1時間撹拌した。次いでNaOH(1mL、50%の水溶液)を加え一晩撹拌した。混合物を濾過した後、固体をアセトニトリル(10mL)で洗い、ろ液を合わせて濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出液:EtOAc/石油エーテル1/5から1/3)、3-ブロモ-1-フェニル-ピロリジン-2-オンLIを白色固体として得た。
アセトニトリル(20mL)中LI(1.04g、4.4mmol)の溶液にアンモニア水溶液(10mL)を加えた。混合物を一晩40℃で撹拌した。アセトニトリルの除去後、残りの水溶液をジクロロメタン(20mL 2度)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して4-アミノ-1-フェニル-ピロリジン-2-オンLIIを得た。
DMF(3mL)中LII(176mg、1.0mmol)、4-ヨード-安息香酸メチルエステルLIII(260mg、1.0mmol)、炭酸セシウム(714mg、2.2mmol)、臭化第一銅(5.3mg、0.04mmol)及び(3,5-ジオキサ-4-ホスファ-シクロヘプタ[2,1-a;3,4-a']ジナフタレン-4-イル)-ジメチル-アミン(28mg、0.08mmol)の混合物に窒素を充填し、100℃で一晩加熱した。次いで混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水で洗った。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出液:EtOAc/石油エーテル1/3から1/2)、4-(5-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルLIVを白色固体として得た。
MeOH(2mL)中LIV(235mg、0.76mmol)の溶液にヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(10mg)を加え、60℃で3時間加熱した。反応ワークアップ後、混合物を分取HPLCで精製し、実施例1を白色固体として得た。MS:計算値(MH
+)312 exp(MH
+)312。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.82(s、1H)、8.71(s、1H)、7.72(d、2H、J=8.0Hz)、7.55(d、2H、J=8.4Hz)、7.41(t、2H、J=7.2Hz)、7.17(t、2H、J=7.2Hz)、6.71(d、1H、J=8.8Hz)、6.53(d、2H、J=7.2Hz)、4.53〜4.51(m、1H)、3.85〜3.82(m、2H)、2.64〜2.58(m、1H)、1.94〜1.88(m、1H)。
【0072】
実施例2
4-[1-(2-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに2-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値329(MH
+)、exp329(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、10.82(s.1H)、8.70(s、1H)、7.52〜7.56(m、2H)、7.35〜7.39(m、1H)、7.31〜7.34(m、2H)、7.26〜7.28(m、1H)、6.72(d、2H、J=8.8Hz)、6.52(d、1H、J=6.4Hz)、4.47〜4.50(m、1H)、3.79〜3.85(m、2H)、2.62〜2.67(m、1H)、1.98〜2.03(m、1H)。
【0073】
実施例3
4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)330、exp(MH
+)330。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.67(d、1H、J=8.0Hz)、7.61(d、2H、J=8.8Hz)、7.45〜7.39(m、2H)、6.97〜6.92(m、1H)、6.79(d、2H、J=8.8Hz)、4.53(t、1H、J=8.4Hz)、3.95〜3.91(m、2H)、2.77〜2.74(m、1H)、2.07〜2.01(m、1H)。
【0074】
実施例4
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値329(MH
+)、exp329(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、10.79(s.1H)、8.71(s、1H)、7.74〜7.77(m、2H)、7.55(d、2H、J=8.4Hz)、7.24〜7.29(m、2H)、6.71(d、2H、J=8.8Hz)、7.50(d、1H、J=7.6Hz)、4.50〜4.53(m、1H)、3.82〜3.84(m、2H)、2.57〜2.64(m、1H)、1.87〜1.97(m、1H)。
【0075】
実施例5
4-[1-(2-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに2-クロロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346、exp(MH
+)346。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.82(b、1H)、7.62〜7.60(m、1H)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.48〜7.39(m、3H)、6.73(d、2H、J=8.8Hz)、6.51(b、1H)、4.55〜4.48(m、1H)、3.87〜3.66(m、2H)、2.68〜2.64(m、1H)、2.07〜2.01(m、1H)。
【0076】
実施例6
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-クロロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346、exp(MH
+)346。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.91(t、1H、J=2.0Hz)、7.62〜7.57(m、3H)、7.40(t、1H、J=8.0Hz)、7.23〜7.21(m、1H)、6.79(d、1H、J=8.8Hz)、4.55〜4.48(m、1H)、3.95〜3.90(m、2H)、2.79〜2.74(m、1H)、2.07〜2.02(m、1H)。
【0077】
実施例7
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-クロロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346、exp(MH
+)346。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.82(b、1H)、8.72(b、1H)、7.78(d、2H、J=8.0Hz)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.48(d、2H、J=8.0Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.51(d、1H、J=7.6Hz)、4.55〜4.48(m、1H)、3.87〜3.79(m、2H)、2.68〜2.62(m、1H)、1.95〜1.92(m、1H)。
【0078】
実施例8
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-メトキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)342、exp(MH
+)342。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.82(b、1H)、8.72(b、1H)、7.55(d、2H、J=8.4Hz)、7.42(t、1H、J=2.0Hz)、7.32(t、1H、J=8.0Hz)、7.23〜7.20(m、1H)、6.77〜6.75(m、1H)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.52(b、1H)、4.53〜4.48(m、1H)、3.84〜3.78(m、2H)、3.77(s、3H)、2.63〜2.56(m、1H)、1.93〜1.87(m、1H)。
【0079】
実施例9
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-イソプロポキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-イソプロポキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)370 exp(MH
+)370。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.45(s、1H)、7.30(t、1H、J=8.0Hz)、7.17(dd、1H、J
1=8.0Hz、J
2=1.6Hz)、6.74〜6.90(m、3H)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.62〜4.45(m、2H)、3.80(dd、2H、J
1=9.2Hz、J
2=7.6Hz)、2.61〜2.57(m、1H)、1.94〜1.88(m、1H)、1.27(d、6H、J=6.8Hz)。
【0080】
実施例10
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イソプロポキシ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-イソプロポキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)370 exp(MH
+)370。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.57(d、2H、J=8.4Hz)、7.53(d、2H、J=8.8Hz)、6.95(d、2H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.62〜1.56(m、1H)、4.44(dd、1H、J
1=7.8Hz、J
2=2.0Hz)、3.78(dd、2H、J
1=8.8Hz、J
2=4.0Hz)、2.61〜2.57(m、1H)、1.92〜1.87(m、1H)、1.26(d、6H、J=6.J=6.0Hz)。
【0081】
実施例11
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-トリフルオロメチル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)380、exp(MH
+)380。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.25(s、1H)、7.88(d、1H、J=9.6Hz)、7.66(t、1H、J=8.0Hz)、7.57〜7.51(m、3H)、6.71(d、2H、J=8.8Hz)、6.51(d、1H、J=7.6Hz)、4.58〜4.52(m、1H)、3.95〜3.84(m、2H)、2.65〜2.59(m、1H)、2.1〜1.91(m、1H)。
【0082】
実施例12
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-トリフルオロメチル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)380、exp(MH
+)380。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.95(d、2H、J=8.8Hz)、7.72(d、2H、J=8.8Hz)、6.81(d、2H、J=8.8Hz)、4.55〜4.48(m、1H)、3.95〜3.90(m、2H)、2.79〜2.74(m、1H)、2.07〜2.02(m、1H)。
【0083】
実施例13
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-イソプロピル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-イソプロピル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)354 exp(MH
+)354。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.63(s、1H)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.46(dd、1H、J
1=8.0Hz、J
2=1.6Hz)、7.31(t、1H、J=8.0Hz)、7.05(d、1H、J=7.2Hz)、6.71(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.47(dd、1H、J
1=7.8Hz、J
2=2.0Hz)、3.83(dd、2H、J
1=8.8Hz、J
2=4.0Hz)、2.91〜2.86(m、1H)、2.61〜2.59(m、1H)、1.94〜1.88(m、1H)、1.22(d、6H、J=6.8Hz)。
【0084】
実施例14
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イソプロピル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-イソプロピル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)354 exp(MH
+)354。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.60(d、2H、J=8.4Hz)、7.54(d、2H、J=8.8Hz)、7.26(d、2H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.47(dd、1H、J
1=7.8Hz、J
2=2.0Hz)、3.81(dd、2H、J
1=8.8Hz、J
2=4.0Hz)、2.90〜2.83(m、1H)、2.51〜2.49(m、1H)、1.93〜1.89(m、1H)、1.20(d、6H、J=7.2Hz)。
【0085】
実施例15
4-[1-(4-ブチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-ブチル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)368 exp(MH
+)368。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.60(d、2H、J=8.4Hz)、7.54(d、2H、J=8.8Hz)、7.21(d、2H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.47(dd、1H、J
1=7.8Hz、J
2=2.0Hz)、3.81(dd、2H、J
1=8.8Hz、J
2=4.0Hz)、2.61〜2.54(m、3H)、1.93〜1.87(m、1H)、1.57〜1.50(m、2H)、1.32〜1.26(m、2H)、0.89(t、3H、J=7.2Hz)。
【0086】
実施例16
4-[1-(4-tert-ブチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-tert-ブチル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)368 exp(MH
+)368。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.61(d、2H、J=8.4Hz)、7.54(d、2H、J=8.8Hz)、7.41(d、2H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.47(dd、1H、J
1=7.8Hz、J
2=2.0Hz)、3.81(dd、2H、J
1=8.8Hz、J
2=4.0Hz)、2.51〜2.49(m、1H)、1.93〜1.89(m、1H)、1.27(s、9H)。
【0087】
実施例17
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メタンスルホニル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4メタンスルホニル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)390、exp(MH+)390。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.74(d、2H、J=9.2Hz)、8.69(d、2H、J=9.2Hz)、8.32(d、2H、J=8.4Hz)、7.50(d、2H、J=8.4Hz)、4.68(m、2H)、4.04(m、1H)、3.46(m、1H)、2.79(m、1H)
【0088】
実施例18
4-[1-(3-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-シアノフェニルフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)337、exp(MH+)337。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.09(s、1H)、7.60(d、1H、J=8.8Hz)、8.21(s、1H)、8.00(d、1H、J=8.0Hz)、7.61(d、2H、J=8.4Hz)、7.56(t、2H、J=7.6Hz)、6.80(d、2H、J=8.8Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.87〜4.00(m、2H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)
【0089】
実施例19
4-[1-(4-シアノ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-シアノフェニルフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)337、exp(MH+)337。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.96(d、2H、J=9.2Hz)、7.78(d、2H、J=8.8Hz)、7.60(d、2H、J=8.8Hz)、6.79(d、2H、J=8.8Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.87〜4.00(m、2H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)
【0090】
実施例20
4-[1-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-クロロ-4-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)364、exp(MH
+)364。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、8.00〜7.98(m、1H)、7.63〜7.59(m、3H)、7.30(t、1H、J=8.8Hz)、6.79(d、2H、J=8.8Hz)、4.53(t、1H、J=8.4Hz)、3.92〜3.89(m、2H)、2.77〜2.74(m、1H)、2.07〜2.02(m、1H)。
【0091】
実施例21
4-[1-(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-クロロ-5-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)364、exp(MH
+)364。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.59〜7.56(m、3H)、7.40〜7.36(m、1H)、7.27(t、1H、J=8.8Hz)、4.54(t、1H、J=8.4Hz)、3.95〜3.91(m、1H)、3.85〜3.80(m、1H)、2.78〜2.75(m、1H)、2.17〜2.12(m、1H)。
【0092】
実施例22
4-[1-(5-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-クロロ-6-フルオロ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)364、exp(MH
+)364。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.66〜7.57(m、4H)、7.06〜7.03(m、1H)、6.79(d、2H、J=8.8Hz)、4.55(t、1H、J=8.4Hz)、3.93〜3.89(m、2H)、2.77〜2.74(m、1H)、2.07〜2.01(m、1H)。
【0093】
実施例23
4-[1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド
表題の化合物を、アニリンの代わりに2,4-ジクロロフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値379(MH
+)、exp379(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、8.69(s、1H)、7.80(d、1H、J=2.4Hz)、7.47〜7.56(m、4H)、6.72(d、2H、J=8.8Hz)、6.51(d、1H、J=7.2Hz)、4.42〜4.48(m、1H)、3.69〜3.76(m、2H)、2.64〜2.68(m、1H)、2.02〜2.04(m、1H)。
【0094】
実施例24
4-[1-(2,3-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに2,3-ジクロロフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値379(MH
+)、exp379(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、10.81(s.1H),8.69(s、1H)、7.68〜7.70(dd、1H、J=4.4Hz、J=4.8Hz)、7.49(m、4H)、6.73(d、2H、J=10Hz)、6.53(d、1H、J=7.2Hz)、4.46〜4.48(m、1H)、3.69〜3.75(m、2H)、2.64〜2.66(m、1H)、2.05〜2.08(m、1H)。
【0095】
実施例25
4-[1-(3,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3,4-ジクロロフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)380、exp(MH
+)380。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.08(d、2H、J=2.4Hz)、7.65〜7.55(m、2H)、6.79(d、2H、J=8.8Hz)、4.55〜4.52(m、1H)、3.95〜3.90(m、2H)、2.79〜2.74(m、1H)、2.07〜2.02(m、1H)。
【0096】
実施例26
4-[1-(3,5-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3,5-ジクロロフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)380、exp(MH
+)380。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、7.83(d、2H、J=2.0Hz)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.41(t、1H、J=2.0Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.50(d、1H、J=7.6Hz)、4.58〜4.52(m、1H)、3.95〜3.80(m、2H)、2.52〜2.50(m、1H)、2.1〜1.91(m、1H)。
【0097】
実施例27
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに2,6-ジクロロフェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値379(MH
+)、exp379(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、10.82(s、1H),7.63〜7.67(m、2H)、7.51〜7.56(m、2H)、7.50〜7.51(m、1H)、6.75(d、2H、J=8.8Hz)、4.44〜4.49(m、1H)、3.59〜3.68(m、1H)、3.70〜3.74(m、1H)、2.50〜2.55(m、1H)、2.05〜2.15(m、1H)。
【0098】
実施例28
4-[1-(4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)358、exp(MH
+)358。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.82(b、1H)、8.72(b、1H)、7.55(d、2H、J=8.4Hz)、7.27(s、1H)、7.14(s、1H)、6.74(d、2H、J=8.8Hz)、6.52(b、1H)、4.53〜4.48(m、1H)、3.62〜3.45(m、2H)、2.69〜2.66(m、1H)、2.19(s、3H)、2.16(s、3H)、2.04〜1.98(m、1H)。
【0099】
実施例29
4-[1-(4-クロロ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに(5-アミノ-2-クロロ-フェニル)-メタノールを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)358、exp(MH
+)358。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(s、1H)、7.88(s、1H)、7.64(d、1H、J=8.8Hz)、7.55(d、2H、J=8.4Hz)、7.42(d、1H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=8.0Hz)、5.46(t、1H、J=5.6Hz)、4.57〜4.47(m、3H)、3.85〜3.82(m、2H)、2.68〜2.58(m、1H)、1.98〜1.88(m、1H)。
【0100】
実施例30
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-フェノキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-フェノキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)404、exp(MH+)404。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.60(d、2H、J=8.8Hz)、7.51(m、1H)、7.39(m、4H)、7.13(t、1H、J=7.6Hz)、7.02(d、2H、J=8.8Hz)、6.83(m、1H)、6.77(d、2H、J=8.8Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.87〜4.00(m、2H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)
【0101】
実施例31
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(4-フェノキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-フェノキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)404、exp(MH+)404。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.67(d、2H、J=10Hz)、7.61(d、2H、J=9.6Hz)、7.38(m、2H)、7.13(t、1H、J=7.6Hz)、7.05(d、2H、J=9.2Hz)、7.00(d、2H、J=8.8Hz)、6.80(d、2H、J=9.2Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.87〜4.00(m、2H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)。
【0102】
実施例32
4-(1-ビフェニル-3-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにビフェニル-3-イルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)388、exp(MH+)388。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.0(m、1H)、7.65(m、5H)、7.48(m、4H)、7.36(m、1H)、6.82(d、2H、J=9.6Hz)、4.58(t、1H、J=8.4Hz)、4.00(m、2H)、2.81(m、1H)、2.09(m、1H)。
【0103】
実施例33
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(3-ピロール-1-イル-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-ピロール-1-イル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)377、exp(MH+)377。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.97(m、1H)、7.62(d、2H、J=7.6Hz)、7.49(m、2H)、7.35(m、1H)、7.22(m、2H)、6.80(d、2H、J=8.8Hz)、6.31(m、2H)、4.58(t、1H、J=8.4Hz)、4.00(m、2H)、2.81(m、1H)、2.09(m、1H)
【0104】
実施例34
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-イミダゾール-1-イル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-イミダゾール-1-イル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)378、exp(MH+)378。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、9.26(s、1H)、8.02(m、3H)、7.80(d、2H、J=8.8Hz)、7.70(s、1H)、7.61(d、2H、J=8.8Hz)、6.82(d、2H、J=9.6Hz)、4.58(t、1H、J=8.4Hz)、4.00(m、2H)、2.81(m、1H)、2.09(m、1H)。
【0105】
実施例35
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-オキサゾール-5-イル-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-オキサゾール-5-イル-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)346、exp(MH+)346。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.33(s、1H)、8.17(m、1H)、7.51〜7.71(m、6H)、6.82(d、2H、J=8.8Hz)、4.58(t、1H、J=8.4Hz)、4.00(m、2H)、2.81(m、1H)、2.09(m、1H)。
【0106】
実施例36
4-{1-[3-(2-ジメチルアミノ-エトキシ)-フェニル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-(2-ジメチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)399、exp(MH+)399。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.61(d、2H、J=8.0Hz)、7.49(s、1H)、7.34(t、1H、J=8.0Hz)、7.19(d、1H、J=8.0Hz)、6.85(d、1H、J=8.0Hz)、6.80(d、2H、J=8.0Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.96(t、2H、J=5.6Hz)、3.94〜3.90(m、2H)、2.98〜2.95(m、2H)、2.77〜2.73(m、1H)、2.23(s、6H)、2.07〜2.02(m、1H)。
【0107】
実施例37
N-ヒドロキシ-4-(1-ナフタレン-1-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにナフタレン-1-イルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)362、exp(MH+)362。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.88〜8.00(m、3H)、7.56〜7.64(m、4H)、7.51(d、1H、J=6.8Hz)、6.86(d、2H、J=8.8Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、4.05(m、1H)、3.87(m、1H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)。
【0108】
実施例38
N-ヒドロキシ-4-(1-ナフタレン-2-イル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにナフタレン-2-イルアミドを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)362、exp(MH+)362。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.09(s、1H)、7.60(d、2H、J=8.8Hz)、7.96(m、3H)、7.67(d、2H、J=8.4Hz)、7.55(m、2H)、6.87(d、2H、J=8.4Hz)、4.52(t、1H、J=8.4Hz)、3.87〜4.00(m、2H)、2.76(m、1H)、2.06(m、1H)
【0109】
実施例39
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにキノリン-8-イルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)363、exp(MH+)363。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.96(s、1H)、8.45(d、1H、J=8.0Hz)、8.02(d、1H、J=8.0Hz)、7.80(d、1H、J=7.2Hz)、7.70(t、1H、J=8.0Hz)、7.64〜7.61(m、3H)、6.86(d、2H、J=8.4Hz)、4.73(t、1H、J=8.4Hz)、4.14(q、1H、J=8.4Hz)、3.99(t、1H、J=8.8Hz)、2.88〜2.84(m、1H)、2.34〜2.29(m、1H)。
【0110】
実施例40
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-キノリン-5-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにキノリン-5-イルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)363、exp(MH+)363。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、8.83(dd、1H、J=4.4Hz、1.6Hz)、8.40〜8.33(m、2H)、8.17(s、1H)、8.07(d、1H、J=9.6Hz)、7.62(dt、2H、J=8.8Hz、2.4Hz)、7.58〜7.55(m、1H)、6.83(dt、2H、J=9.6Hz、4.0Hz)、4.60(t、1H、J=8.0Hz)、4.12〜4.07(m、2H)、2.84〜2.81(m、1H)、2.15〜2.10(m、1H)。
【0111】
実施例41
4-(1-シクロヘキシル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにシクロヘキシルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)318、exp(MH
+)318。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、8.70(b、1H)、7.52(d、2H、J=8.8Hz)、6.65(d、2H、J=8.8Hz)、6.49(d、1H、J=7.2Hz)、4.16(dd、1H、J
1=16.4Hz、J
2=8.4Hz)、3.78〜3.72(m、1H)、3.28〜3.21(m、1H)、1.78〜1.05(m、12H)。
【0112】
実施例42
4-(1-ベンジル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにベンジルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)326、exp(MH
+)326。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.59(d、2H、J=8.4Hz)、7.40〜7.30(m、5H)、6.76(d、2H、J=8.4Hz)、4.58〜4.49(m、2H)、4.38(t、1H、J=8.8Hz)、3.37〜3.33(m、2H)、2.61〜2.57(m、1H)、1.90〜1.84(m、1H)。
【0113】
実施例43
N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェネチル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりにフェネチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)340、exp(MH
+)340.
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.57(d、2H、J=8.8Hz)、7.34〜7.22(m、5H)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、4.20(d、1H、J=8.8Hz)、3.57(d、2H、J=7.6Hz)、3.36〜3.33(m、2H)、2.90(d、2H、J=7.2Hz)、2.56〜2.52(m、1H)、1.85〜1.79(m、1H)。
【0114】
実施例44/45
N-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-1-(R-1-フェニル-エチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド
表題の化合物を、アニリンの代わりにR-1-フェニルエチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)340、exp(MH
+)340。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.60〜7.57(m、2H)、7.41〜7.30(m、5H)、6.75〜6.72(m、2H)、5.44〜5.41(m、1H)、4.91〜4.27(m、1H)、3.51〜3.32(m、1H)、3.12〜3.01(m、1H)、2.58〜2.53(m、1H)、1.88〜1.83(m、1H)、1.60(d、3H、J=7.2Hz)。
【0115】
実施例46
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メトキシ-ベンジル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに4-メトキシ-フェニルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)356、exp(MH
+)356。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.58(d、2H、J=6.8Hz)、7.23(d、2H、J=6.8Hz)、6.93(d、2H、J=8.8Hz)、6.73(d、2H、J=8.8Hz)、4.51〜4.33(m、3H)、3.80(s、3H)、3.34〜3.31(m、2H)、2.59〜2.56(m、1H)、1.87〜1.82(m、1H)。
【0116】
実施例47
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-メチル-1-フェニル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)353、exp(MH
+)353。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.56(d、2H、J=8.0Hz)、7.40〜7.32(m、4H)、7.24(t、1H、J=8.0Hz)、6.71(d、2H、J=8.8Hz)、4.25(t、1H、J=8.4Hz)、3.62〜3.58(m、2H)、2.64〜2.61(m、1H)、1.91〜1.85(m、1H)、1.77(s、6H)。
【0117】
実施例48
4-{1-[1-(2-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-(2-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)388、exp(MH
+)388。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.58〜7.54(m、3H)、7.38(d、1H、J=7.6Hz)、7.31(t、1H、J=7.6Hz)、7.22(t、1H、J=7.6Hz)、6.69(d、2H、J=8.8Hz)、4.20(t、1H、J=8.0Hz)、3.75〜3.67(m、2H)、2.68〜2.64(m、1H)、1.96〜1.92(m、1H)、1.79(d、6H、J=8.8Hz)。
【0118】
実施例49
4-{1-[1-(3-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-(3-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)388、exp(MH
+)388。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.56(d、1H、J=8.8Hz)、7.39(s、1H)、7.33〜7.32(m、2H)、7.25〜7.22(m、1H)、6.71(d、2H、J=8.8Hz)、4.25(t、1H、J=8.4Hz)、3.70〜3.64(m、2H)、2.66〜2.63(m、1H)、1.95〜1.89(m、1H)、1.75(d、6H、J=5.2Hz)。
【0119】
実施例50
4-{1-[1-(4-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチル]-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ}-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-(4-クロロ-フェニル)-1-メチル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)388、exp(MH
+)388。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.57(d、2H、J=7.2Hz)、7.39〜7.32(m、4H)、6.71(d、2H、J=7.6Hz)、4.25(t、1H、J=9.2Hz)、3.67〜3.62(m、2H)、2.67〜2.64(m、1H)、1.93〜1.88(m、1H)、1.75(s、6H)。
【0120】
実施例51
4-[1-(1-ビフェニル-4-イル-1-メチル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-ビフェニル-4-イル-1-メチル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)430、exp(MH
+)430。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.62〜7.34(m、11H)、6.72(d、2H、J=8.8Hz)、4.26〜4.23(m、1H)、3.71〜3.61〜3.63(m、2H)、2.71〜2.63(m、1H)、1.98〜1.92(m、1H)、1.82(d、6H、J=8.0Hz)。
【0121】
実施例52
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-ナフタレン-1-イル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-メチル-1-ナフタレン-1-イル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)404、exp(MH
+)404。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、8.22(d、1H、J=8.4Hz)、7.89(d、1H、J=8.0Hz)、7.79(d、1H、J=8.0Hz)、7.65〜7.43(m、7H)、6.65(d、2H、J=8.8Hz)、4.18〜4.15(m、1H)、3.45〜3.42(m、2H)、2.54〜2.49(m、1H)、1.84(d、6H、J=8.0Hz)、1.81〜1.78(m、1H)。
【0122】
実施例53
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-ナフタレン-2-イル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-メチル-1-ナフタレン-2-イル-エチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)404、exp(MH
+)404。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.88〜7.82(m、4H)、7.58〜7.54(m、3H)、7.50〜7.44(m、2H)、6.72(d、2H、J=8.8Hz)、4.27(t、1H、J=8.8Hz)、3.67〜3.63(m、2H)、2.66〜2.63(m、1H)、1.95〜1.87(m、7H)。
【0123】
実施例54
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロブチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-フェニル-シクロブチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)366、exp(MH
+)366。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.61(d、2H、J=8.0Hz)、7.54(d、2H、J=7.6Hz)、7.46(d、2H、J=6.8Hz)、7.32(d、1H、J=6.8Hz)、6.68(d、2H、J=7.6Hz)、4.27(t、1H、J=9.2Hz)、3.38〜3.33(m、1H)、2.85〜2.80(m、2H)、2.70〜2.67(m、2H)、2.56〜2.53(m、1H)、1.96〜1.93(m、1H)、1.83〜1.78(m、2H)。
【0124】
実施例55
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロペンチル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-フェニル-シクロペンチルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)380、exp(MH
+)380。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.47(d、2H、J=8.0Hz)、7.36(t、2H、J=8.0Hz)、7.26(t、1H、J=8.0Hz)、6.68(d、2H、J=8.8Hz)、4.21(t、1H、J=8.0Hz)、3.55〜3.51(m、2H)、2.72〜2.54(m、3H)、2.31〜2.22(m、2H)、1.86〜1.72(m、5H)。
【0125】
実施例56
N-ヒドロキシ-4-[2-オキソ-1-(1-フェニル-シクロヘキシル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに1-フェニル-シクロヘキシルアミンを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)394、exp(MH
+)394。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.58(d、2H、J=8.8Hz)、7.47(d、2H、J=8.0Hz)、7.38(t、2H、J=8.0Hz)、7.29(t、1H、J=7.6Hz)、6.74(d、2H、J=8.8Hz)、4.31〜4.26(m、1H)、3.63〜3.60(m、2H)、2.98〜2.91(m、1H)、2.74〜2.69(m、1H)、2.63〜2.54(m、1H)、2.02〜1.97(m、1H)、1.85〜1.46(m、8H)。
【0126】
実施例57
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム2に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム12に示す。
化合物LIV(310mg、1mmol)をCH
3CN(10mL)中に溶解させ、(Boc)
2O(432mg、2.0mmol)とDMAP(24mg、0.20mmol)を加えた。反応混合物をrtで12時間撹拌した。溶媒除去後、残留物オイルをカラムで精製し、化合物LV(397mg)を得た。
乾燥THF(3mL)中化合物LV(397mg、0.97mmol)の撹拌溶液に窒素下−78℃でLDA(1.8M、0.75mL、1.341mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃で30分撹拌し、次いでMeI(0.17mL、2.682mmol)を滴加した。反応混合物をrtにし一晩撹拌した。飽和NH
4Clでクエンチ後、混合物をEtOAcで抽出し、MgSO
4上で乾燥させた。溶媒除去後、粗生成物をCH
2Cl
2及びTFA(4mL、3/1)の混合溶媒中0℃で直接溶解させ、0℃で2時間撹拌した。次いで濃縮し、残留物をCH
2Cl
2で希釈し、飽和NaHCO
3で洗い、MgSO
4上で乾燥させた。溶媒除去後、粗生成物をMeOHとNH
2OH水和物(3mL、1/1)の混合物中に溶解させた。反応混合物をrtで2時間撹拌した。分取HPLC分離で表題の化合物実施例57(107mg)が得られた。MS:計算値(MH
+)326、exp(MH
+)326。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.70(d、J=7.6Hz、2H)、7.57(d、J=8.4Hz、2H)、7.45(t、J=8.0Hz、2H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、6.66(d、J=8.8Hz、2H)、4.03〜3.95(m、2H)、2.72(dt、J=13.2、9.6Hz、1H)、2.19(qd、J=6.4、1.6Hz、1H)、1.57(s、3H)。
【0127】
実施例58
4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(3-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)344、exp(MH
+)344。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.69(d、J=11.6Hz、1H)、7.56(d、J=8.0Hz、2H)、7.50〜7.42(m、2H)、6.99(t、J=7.6Hz、1H)、6.64(d、J=8.0Hz、2H)、3.99(d、J=8.4Hz、2H)、2.75〜2.68(m、1H)、2.21〜2.18(m、1H)、1.56(s、3H)。
【0128】
実施例59
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(3-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)360、exp(MH
+)360。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.91(t、J=2.0Hz、1H)、7.62(ddd、J=8.2、2.0、0.8Hz、1H)、7.56(d、J=6.8Hz、2H)、7.43(t、J=8.0Hz、1H)、7.25(ddd、J=8.0、1.6、0.8Hz、1H)、6.64(d、J=9.2Hz、2H)、4.00〜3.97(m、2H)、2.72(dt、J=12.8、10.0Hz、1H)、2.22〜2.16(m、1H)、1.56(s、3H)。
【0129】
実施例60
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)360、exp(MH
+)360。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)δ7.74(d、J=8.8Hz、2H)、7.56(d、J=8.8Hz、2H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、6.64(d、J=8.8Hz、2H)、4.00〜3.96(m、2H)、2.72(dt、J=12.8、9.6Hz、1H)、2.22〜2.16(m、1H)、1.56(s、3H)。
【0130】
実施例61
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-3-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-(2-オキソ-1-キノリン-3-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)377.2、exp(MH
+)377.2。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.79(s、1H)、9.42(s、1H)、8.54(s、1H)、8.02(t、2H、J=8.4Hz)、7.74(t、1H、J=8.4Hz)、7.71(t、1H、J=8.4Hz)、7.62(d、2H、J=8.0Hz)、7.23(s、1H)、7.10(s、1H)、6.97(s、1H)、6.63(d、2H、J=8.8Hz)、4.12〜4.07(m、2H)、2.68〜2.58(m、1H)、2.21〜2.16(m、1H)、1.52(s、3H)。
【0131】
実施例62
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-(2-オキソ-1-キノリン-8-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)377.1、exp(MH
+)377.1。
1H NMR(CD
3OD-d
4、400MHz)、9.07(s、1H)、8.46(s、1H)、8.03(t、1H、J=7.2Hz)、7.80(s、1H)、7.71(t、1H、J=7.6Hz)、7.71(m、3H)、7.02(d、2H、J=8.8Hz)、4.13(m、2H)、2.97(m、1H)、2.25(m、1H)、1.75(s、3H)。
【0132】
実施例63
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-キノリン-6-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-キノリン-6-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)377.1、exp(MH
+)377.1。
1H NMR(CD
3OD-d
4、400MHz)、9.06(d、1H、J=5.2Hz)、8.95(d、1H、J=8.4Hz)、8.71(dd、1H、J=2.4Hz)、8.46(d、1H、J=2.4Hz)、8.25(d、1H、J=9.6Hz)、7.95〜7.92(m、1H)、7.58(d、2H、J=8.8Hz)、6.70(d、2H、J=8.8Hz)、4.22〜4.13(m、2H)、2.84〜2.77(m、1H)、2.30〜2.26(m、1H)、1.62(s、3H)。
【0133】
実施例64
N-ヒドロキシ-4-[3-メチル-1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)368、exp(MH
+)368。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.54(d、2H、J=8.0Hz)、7.43(d、2H、J=8.0Hz)、7.35(t、2H、J=8.0Hz)、7.25(t、1H、J=8.0Hz)、6.59(d、2H、J=8.0Hz)、3.77〜3.72(m、1H)、3.63〜3.59(m、1H)、2.59〜2.50(m、1H)、2.05〜2.01(m、1H)、1.80(s、6H)、1.78(s、6H)、1.42(s、3H)。
【0134】
実施例65
4-[3-エチル-1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを、及びアルキル化反応においてヨードメタンの代わりにヨードエタンを用いてスキーム12の実施例57と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)382、exp(MH
+)382。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.53(d、2H、J=8.0Hz)、7.44(d、2H、J=8.0Hz)、7.35(t、2H、J=8.0Hz)、7.25(t、1H、J=8.0Hz)、6.62(d、2H、J=8.0Hz)、3.72〜3.61(m、2H)、2.48〜2.45(m、1H)、2.20〜2.16(m、1H)、1.89〜1.79(m、1H)、1.78(s、6H)、0.96(t、3H、J=4.0Hz)。
【0135】
実施例66
2-フルオロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-ヨード-安息香酸メチルエステルの代わりに4-ブロモ-2-フルオロ-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)330、exp(MH
+)330。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.68(d、2H、J=8.4Hz)、7.59(t、1H、J=8.4Hz)、7.42(t、2H、J=8.4Hz)、6.64(d、1H、J=8.4Hz)、6.54(d、1H、J=14.4Hz)、4.53(t、1H、J=8.0Hz)、4.00〜3.87(m、2H)、2.79〜2.71(m、1H)、2.10〜2.00(m、1H)。
【0136】
実施例67
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-2-フルオロ-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3-クロロフェニルアミン、4-ヨード-安息香酸メチルエステルの代わりに4-ブロモ-2-フルオロ-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)364、exp(MH
+)364。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.89(s、1H)、7.61〜7.56(m、2H)、7.40(t、1H、J=8.0Hz)、7.22(d、2H、J=8.0Hz)、6.64(t、1H、J=8.4Hz)、6.54(d、1H、J=14.0Hz)、4.53(t、1H、J=8.4Hz)、3.96〜3.91(m、2H)、2.78〜2.71(m、1H)、2.07〜1.96(m、1H)。
【0137】
実施例68
4-[1-(3,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-2-フルオロ-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、アニリンの代わりに3,4-ジクロロフェニルアミン、4-ヨード-安息香酸メチルエステルの代わりに4-ブロモ-2-フルオロ-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)398、exp(MH
+)398。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、8.07(s、1H)、7.61〜7.54(m、3H)、6.64(d、1H、J=8.8Hz)、6.54(d、1H、J=14.8Hz)、4.56〜4.51(m、1H)、3.93〜3.90(m、2H)、2.78〜2.74(m、1H)、2.08〜2.03(m、1H)。
【0138】
実施例69
3-クロロ-N-ヒドロキシ-4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-ブロモ-2-フルオロ-安息香酸メチルエステルの代わりに4-ブロモ-3-クロロ-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム11の実施例1と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346、exp(MH
+)346。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.76(s、1H)、7.70(d、2H、J=8.0Hz)、7.62(d、1H、J=8.4Hz)、7.43(t、2H、J=8.0Hz)、7.23(t、1H、J=8.0Hz)、6.96(d、1H、J=8.8Hz)、4.60(t、1H、J=8.0Hz)、4.02〜3.90(m、2H)、2.85〜2.82(m、1H)、2.17〜2.11(m、1H)。
【0139】
実施例70
4-[1-(4-フルオロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム3に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム13に示す。
イタコン酸LIX(2.60g、20mmol)と4-フルオロアニリンLVIII(2.22g、20mmol)の混合物を180〜200℃で0.5時間加熱した。次いで混合物をrtにし、得られた生成物をEtOAcから再結晶させて、LXを白色固体として得た(4.0g)。
1,2−ジクロロエタン(30mL)中LX(4.0g)の懸濁液に塩化チオニル(4mL)を滴加し、次いで1時間かけて80℃に加熱した。1,2−ジクロロエタンと余剰の塩化チオニルを真空中で除去し、残留物をTHF(10mL)中に溶解させ、THF(10mL)中水性アンモニア(20mL)に滴加した。混合物を一晩rtで撹拌した。THF除去後、白色固体を回収し乾燥させてLXI(3.4g)を得た。
THF(20mL)と水(20mL)中のLXI(1.3g)の懸濁に(ジアセトキシヨード)ベンゼン(1.9g)を加え、一晩撹拌した。THF除去後、残留した水溶液をHClでpH2まで酸性化し、EtOAcで2度洗った(15mL)。水性相を分離し、濃縮し、乾燥させて薄い灰色の固体としてLXIIを得た(1.1g)。
DMF(3mL)中LXII(166mg)、4-ヨードベンゾエートエステルLIII(190mg、0.73mmol)、炭酸セシウム(714mg、2.2mmol)、臭化第一銅(5.3mg、0.04mmol)及び(3,5-ジオキサ-4-ホスファ-シクロヘプタ[2,1-a;3,4-a']ジナフタレン-4-イル)-ジメチル-アミン(28mg、0.08mmol)の混合物を窒素で充填し、100℃で加熱した。混合物をrtまで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水(10mL)で洗った。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出液:EtOAc/石油エーテル1/3から1/2)、LXIIIを白色固体として得た(73mg)。
MeOH(2mL)中LXIII(73mg、0.24mmol)の溶液にヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(10mg)を加え、3時間かけて60℃に加熱した。冷却後、混合物を分取HPLCで精製し、実施例70を白色固体として得た(21mg)。MS:計算値(MH
+)330、exp(MH
+)330。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.84(b、1H)、7.71〜7.68(m、2H)、7.57(d、2H、J=8.8Hz)、7.24〜7.20(m、2H)、6.61(d、2H、J=8.8Hz)、4.26〜4.22(m、2H)、3.66〜3.63(m、1H)、3.03(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=7.2Hz)、2.44(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=3.2Hz)。
【0140】
実施例71
4-[1-(2-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりに2-クロロフェニルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346 exp(MH
+)346。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、7.58〜7.56(m、3H)、7.47〜7.37(m、3H)、6.64(d、2H、J=8.8Hz)、4.5〜4.33(m、1H)、4.10(dd、1H、J
1=9.6Hz、J
2=6.4Hz)、3.53(dd、1H、J
1=9.6Hz、J
2=4.0Hz)、2.98(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=7.6Hz)、2.40(dd、1H、J
1=17.2Hz、J
2=4.4Hz)。
【0141】
実施例72
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりに3-クロロフェニルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346 exp(MH
+)346。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.83(b、1H)、7.89(t、1H、J=2.0Hz)、7.57(d、2H、J=8.8Hz)、7.40(t、1H、J=8.0Hz)、7.22〜719(m、1H)、6.62(d、2H、J=8.8Hz)、4.26(dd、2H、J
1=12.4Hz、J
2=6.0Hz)、3.66(dd、1H、J
1=12.8Hz、J
2=6.0Hz)、3.06(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=6.8Hz)、2.47(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=2.8Hz)。
【0142】
実施例73
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりに4-クロロフェニルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)346 exp(MH
+)346。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.83(b、1H)、8.72(b、1H)、773〜7.70(m、2H)、7.57(d、2H、J=8.4Hz)、7.45〜7.42(m、2H)、6.67(d、1H、J=5.6Hz)、6.62(d、2H、J=8.8Hz)、4.26〜4.22(m、2H)、3.66〜3.63(m、1H)、3.05(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=7.2Hz)、2.46(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=3.2Hz)。
【0143】
実施例74
N-ヒドロキシ-4-[1-(3-メトキシ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりに3-メトキシフェニルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)342 exp(MH
+)342。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.84(b、1H)、7.57(d、2H、J=8.8Hz)、7.36(t、1H、J=2.0Hz)、7.28(t、1H、、J=8.0Hz)、7.19〜7.16(m、1H)、6.74〜6.72(m、1H)、6.61(d、2H、J=8.8Hz)、4.26〜4.22(m、2H)、3.77(s、3H)、3.66〜3.63(m、1H)、3.03(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=7.2Hz)、2.44(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=2.8Hz)。
【0144】
実施例75
4-(1-ベンジル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりにベンジルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)326、exp(MH
+)326。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.56(d、J=8.8Hz、2H)、7.36〜7.33(m、2H)、7.30〜7.27(m、3H)、6.61(d、J=8.8Hz、2H)、4.51(d、J=2.0Hz、2H)、4.26〜4.22(m、1H)、3.73(dd、J=10.4、6.8Hz、1H)、3.22(dd、J=10.0、3.2Hz、1H)、2.97(dd、J=16.8、7.6Hz、1H)、2.42(dd、J=16.8、3.6Hz、1H)。
【0145】
実施例76
N-ヒドロキシ-4-[1-(1-メチル-1-フェニル-エチル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド
表題の化合物を、4-フルオロアニリンの代わりに1-メチル-1-フェニル-エチルアミンを用いてスキーム13の実施例70と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)354 exp(MH+)354。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、7.56(d、2H、J=8.4Hz)、7.34〜7.26(m、4H)、7.20〜7.18(m、1H)、6.62〜6.56(m、3H)、4.12〜4.11(m、1H)、3.94〜3.90(m、1H)、3.33(dd、1H、J
1=10.0Hz、J
2=4.0Hz)、2.76(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=8.0Hz)、2.21(dd、1H、J
1=16.8Hz、J
2=4.8Hz)、1.62(d、6H、J=5.2Hz)。
【0146】
実施例77
トランス-4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド
表題の化合物をスキーム4に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム14に示す。
EtOAc(300mL)中(トリフェニル-ホスファニリデン)-酢酸エチルエステルXVI(13.9g、40mmol)、ブロモ酢酸エチルエステルXVII(6.7g、40mmol)及び炭酸カリウム(8.3g、60mmol)の懸濁液を4時間加熱し還流させた。冷却後、固体を濾過して取り除き、EtOAc(100mL)で洗った。ろ液を合わせて濃縮し、XVIIIを粘性油として得、これを直接次のステップに使用した。
粗生成物XVIIIをDCM(200mL)中に溶解させ、水性アセトアルデヒド(40%、20mL)を加えて一晩撹拌した。次いで混合物をブラインで洗った。有機層を分離し、乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、LXIVを薄い黄色の油として得た(5.5g、収率69%)。
THF(30mL)と(30mL)中2-Eth-(Z)-イリデン-コハク酸ジエチルエステルLXIV(3.0g、15mmol)の溶液に水酸化リチウム(0.54g、45mmol)を加えて3時間かけて60℃まで加熱した。次いでTHFを留去し、残りの水性相を濃縮HClでpH約1まで酸性化した。混合物をEtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層を分離し、乾燥させ、濃縮してLXVを白色固体として得た(2.0g、収率93%)。
LXV(2.0g、100mmol)と4-クロロアニリン(1.9g、13.8mmol)の混合物を180〜200℃で0.5時間加熱した。冷却後、得られた生成物をEtOAc(50mL)中に溶解させ、2%の水性NaOH(30mL×2)で抽出した。合わせた水性相を濃縮HClでpH約1まで酸性化した。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を分離し、乾燥させ、濃縮してLXVIを薄い茶色の固体として得た(1.4g)。
1,2-ジクロロエタン(30mL)中LXVI(1.4g)の懸濁液に塩化チオニル(2mL)を滴加し、1時間かけて80℃まで加熱すると、反応混合物が透明になった。1,2-ジクロロエタンと余剰の塩化チオニルを除去し、残留物をTHF(10mL)中に溶解させ、THF(10mL)中水性アンモニア(10mL)に滴加した。混合物をrtで1時間撹拌した。THF除去後、残りの水溶液を濾過し、乾燥させてLXVIIを白色固体として得た(1.2g)。
THF(20mL)と水(20mL)中LXVII(420mg、1.72mmol)の懸濁液を加熱して還流させ、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(1.9g、5.4mmol)を一部分として加えて還流下3時間撹拌した。冷却及びTHF除去後、残りの水溶液をHClでpH約2まで酸性化し、EtOAc(15mL×2)で洗った。水性相を分離し、濃縮し、乾燥させてLXVIIIを薄い茶色の固体として得た(186mg)。
1,4-ジオキサン(5mL)中LXVIII(100mg、0.38mmol)、4-ヨード-安息香酸メチルエステル(110mg、0.42mmol)、炭酸セシウム(372mg、1.14mmol)、Pd(dba)
2(17mg、0.02mmol)及び(3,5-4,5-ビス-ジフェニルホスファニル-9,9-ジメチル-9H-キサンテン(22mg、0.04mmol)の混合物を窒素で充填し110℃で一晩加熱した。冷却後、混合物を濾過し、EtOAcで洗った。合わせたろ液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出液:EtOAc/石油エーテル1/3から1/2)、LXIXを薄い黄色の油として得た(75mg)。
MeOH(2mL)中LXIX(75mg)の溶液にヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(10mg)を加えて60℃で3時間加熱した。混合物を分取HPLCで精製し、実施例77を白色固体として得た(20mg)。MS:計算値(MH+)360exp(MH+)360。
1HNMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.83(b、1H)、8.72(b、1H)、7.64〜7.51(m、4H)、7.45〜7.43(m、2H)、6.71(d、1H、J=6.4Hz)、6.59(d、2H、J=8.8Hz)、4.23〜4.21(m、1H)、3.87〜3.84(m、1H)、3.18(dd、1H、J
1=17.2Hz、J
2=7.2Hz)、2.32(dd、1H、J
1=13.2Hz、J
2=2.0Hz)、1.29(d、3H、J=6.4Hz)。
【0147】
実施例78
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-4-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム5に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路はスキーム15に示すとおりであった。
1,2-ジクロロエタン(10mL)中アミドLXX(実施例73の中間体から)(900mg、3.78mmol)懸濁液に塩化チオニルを加えた(2mL)。混合物を80℃で3時間加熱し、反応が完了すると透明になった。1,2-ジクロロエタンと余剰の塩化チオニル除去後、残留物をDCM(20mL)に溶解させ、水性炭酸ナトリウム(10mL)で洗った。有機層を分離し、乾燥させ、濃縮して810mgの1-(4-クロロ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-カルボニトリルLXXIを薄い茶色の油として得た。
THF(30mL)中LXXI(800mg、3.63mmol)にLDA(トルエン中1.8M、2mL)を−78℃で滴加した。次いで混合物を−78℃で1時間撹拌し、MeI(1mL)を溶液に滴加した。混合物がrtになると、水性NH
4Clでクエンチし、EtOAc(20mL×2)で洗った。有機層を分離し、乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、LXXIIを薄い黄色の油として得た(420mg、収率49%)。
HCl(6N、10mL)中1-(4-クロロ-フェニル)-4-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-カルボニトリルLXXII(420mg、1.79mmol)の懸濁液を一晩rtで撹拌した。混合物の濃縮で1-(4-クロロ-フェニル)-4-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-カルボン酸アミドLXXIIIを薄い茶色の固体として得た(420mg)。
THF(20mL)と水(20mL)中LXXIII(420g、1.72mmol)の還流液に(ジアセトキシヨード)ベンゼン(1.9g、5.4mmol)を一部分として加えた。混合物を還流下3時間撹拌した。THF除去後、残りの水溶液をHClでpH約2まで酸化し、EtOAc(15mL×2)で洗った。水性相を分離し、濃縮し、乾燥させて4-アミノ-1-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-ピロリジン-2-オン塩酸塩LXXIVを薄い茶色の固体として得た(186mg、収率48%)。
1,4-ジオキサン(5mL)中LXXIV(100mg、0.38mmol)、4-ヨード-安息香酸メチルエステルLIII(110mg、0.42mmol)、炭酸セシウム(372mg、1.14mmol)、Pd(dba)
2(17mg、0.02mmol)及び(3,5-4,5-ビス-ジフェニルホスファニル-9,9-ジメチル-9H-キサンテン(22mg、0.04mmol)を窒素で充填し、110℃で一晩加熱した。次いで混合物を濾過し、EtOAcで洗い;有機層を合わせて濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出液:EtOAc/石油エーテル1/3から1/2)、LXXVを薄い黄色の油として得た(73mg、収率54%)。
MeOH(2mL)中LXXV(73mg)の溶液にヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(10mg)を加え、混合物を60℃で3時間加熱した。混合物を分取HPLCで精製し、実施例78を白色固体として得た(28mg)。MS:計算値(MH+)327 exp(MH+)327。
1H NMR(DMSO-d
6、400MHz)、10.83(b、1H)、8.71(b、1H)、7.74〜7.35(m、2.28H)、7.58〜7.55(m、2.28H)、7.44〜7.42(m、2.28H)、6.69〜6.66(m、2.28H)、6.59(d、1H、J=7.2Hz)、6.52(d、0.14H、J=7.2Hz)、4.41〜4.39(m、0.14H)、4.28〜4.24(m、1H)、4.16〜4.4.31(m、0.14H)、3.99〜3.92(m、1H)、3.64〜3.61(m、0.14H)、3.51〜3.47(m、1H)、3.08〜3.04(m、0.14H)、2.71〜2.67(m、1H)、1.25(d、3H、J=7.2Hz)、1.07(d、0.42H、J=7.6Hz)。
【0148】
実施例79
N-ヒドロキシ-4-(1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム6に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路はスキーム16に示すとおりであった。
ボラン-THF複合体(2mL)をTHF(50mL)中4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルLIV(189mg)に加え、一晩還流させた。溶媒を除去し、粗生成物LXXVIをさらに精製することなく次のステップで使用した。
MeOH(5mL)中LXXVI(粗生成物)の溶液に、ヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(20mg)を加え、反応混合物を60℃で3時間加熱した。生成物を分取HPLCで精製し、実施例79を白色固体として得た(63mg)。MS:計算値297(MH
+)、exp297(MH
+)。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、7.58〜7.61(m、2H)、7.19〜7.23(m、2H)、6.67〜6.73(m、5H)、4.27〜4.29(m、1H)、3.70〜3.74(m、1H)、3.50〜3.55(m、1H)、3.41〜3.45(m、1H)、3.24〜3.27(m、1H)、2.40〜2.45(m、1H)、2.06〜2.11(m、1H)。
【0149】
実施例80
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(4-クロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム16の実施例79と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)332、exp(MH+)332。
1H NMR(CD
3OD、400MHz)、7.60(d、2H、J=9.6Hz)、7.14(d、2H、J=10Hz)、7.05(d、2H、J=9.6Hz)、6.56(d、2H、J=10Hz)、4.26(m、1H)、3.66(m、1H)、3.48(m、1H)、3.78(m、1H)、3.18(m、1H)、2.39(m、1H)、2.06(m、1H)。
【0150】
実施例81
4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム16の実施例79と同様にして調製した。MS:計算値365(MH
+)、exp365(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、10.78(s、1H)、7.55(d、2H、J=8.8Hz)、7.45(d、2H、J=8Hz)、7.22〜7.18(m、1H)、6.62(d、2H、J=8.8Hz)、4.16〜4.19(m、1H)、3.54〜3.65(m、1H)、3.42〜3.46(m、1H)、3.31〜3.37(m、1H)、3.11〜3.14(m、1H)、2.34〜2.40(m、1H)、1.93〜1.95(m、1H)。
【0151】
実施例82
4-[1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を4-(2-オキソ-1-フェニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルの代わりに4-[1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-2-オキソ-ピロリジン-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルを用いてスキーム16の実施例79と同様にして調製した。MS:計算値365(MH
+)、exp365(MH
+)。
1H NMR(d-DMSO、400MHz)、8.67(s、1H)、7.54(d、2H、J=8.4Hz)、7.40(d、1H、J=2.8Hz)、7.24〜7.27(dd、1H、J=2.8Hz、J=8.8Hz)、6.95(d、1H、J=8.8Hz)、6.61(d、2H、J=8.8Hz)、6.42(d、1H、J=6.8Hz)、4.08〜4.12(m、1H)、3.70〜3.74(m、1H)、3.47〜3.51(m、1H)、3.23〜3.27(m、2H)、2.23〜2.33(m、1H)、1.87〜1.91(m、1H)。
【0152】
実施例83
N-ヒドロキシ-4-(1-ピリミジン-2-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
標題の化合物の詳細な合成経路をスキーム17に示した。
DMF(10mL)中4-ヨード-安息香酸メチルエステルLIII(524mg、2mmol)、3-アミノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルXXXIV(409mg、2.2mmol)、CuI(38mg、0.2mmol)、プロリン(46mg、0.4mmol)及びK
2CO
3(552mg、4.0mmol)の混合物を110℃、窒素雰囲気下で一晩撹拌した。反応が終了したことがLC−MSで示されると、混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機層を乾燥させ濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体のLXXVII(339mg、1.1mmol)を得た。
3-(4-メトキシカルボニル-フェニルアミノ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルLXXVII(339mg、1.1mmol)をMeOH(5mL)中塩酸塩の溶液中で2時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をDMF(5mL)とDIPEA(1mL)中に溶解させた。LXXIXを溶液に加え、混合物を110℃で一晩撹拌した。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機層を乾燥させ濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製し、白色固体のLXXX(126mg、0.43mmol)を得た。
MeOH(2mL)中4-(1-ピリミジン-2-イル-ピロリジン-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルLXXX(244mg、0.82mmol)の溶液にヒドロキシルアミン(1mL、50%の水溶液)とKOH(10mg)を加えた。反応混合物を60℃で3時間加熱した。分取HPLCによる精製で実施例83を白色固体として得た(29mg、0.1mmol)。MS:計算値299(MH
+)、exp299(MH
+)。
1H NMR(d-MeOD、400MHz)、8.33(d、2H、J=4.8Hz)、7.57〜7.61(m、2H)、6.69〜6.71(m、2H)6.60〜6.63(m、1H)、4.24〜4.27(m、1H)、3.88〜3.93(m、1H)、3.69〜3.75(m、2H)、3.51〜3.55(m、1H)、2.35〜2.39(m、1H)、2.08〜2.11(m、1H)。
【0153】
実施例84
4-(1-ベンゼンスルホニル-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム7に示す合成法に従って調製した。詳細な合成経路はスキーム18に示すとおりであった。
CH
2Cl
2(10mL)中LXXVIII(粗生成物)の溶液にベンゼンスルホニルクロリド(194mg、1.1mmol)とDIPEA(0.5mL)を加え、反応混合物をrtで2時間撹拌した。溶媒除去後、粗生成物LXXXIを3mLのMeOH中に溶解させた。MeOH溶液に1mLの50%水性NH
2OHとKOH(150mg)を加え、反応混合物をrtで1時間撹拌した。分取HPLCによる精製で標題の実施例84を得た。MS:計算値(MH+)362 exp(MH+)362。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.79〜7.83(m、2H)、7.76〜7.78(m、3H)、7.71〜7.73(m、2H)、7.14〜7.15(d、2H、J=4Hz),3.71〜3.74(m、1H)、3.35〜3.37(m、1H)、3.22〜3.24(m、3H)、2.17〜2.24(m、1H)、1.73〜1.78(m、1H)。
【0154】
実施例85
4-[1-(4-フルオロ-ベンゼンスルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4-フルオロベンゼンスルホニルクロリドを用いてスキーム18の実施例84と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)380 exp(MH+)380。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.83〜7.84(d、2H、J=2Hz)、7.54〜7.57(m、2H)、7.24〜7.28(m、2H)、6.46〜6.49(m、2H)、3.97〜3.99(m、1H)、3.50〜3.54(m、1H)、3.40〜3.45(m、2H)、3.22〜3.25(m、1H)、2.16〜2.22(m、1H)、1.81〜1.88(m、1H)。
【0155】
実施例86
4-[1-(4-クロロ-ベンゼンスルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4-クロロベンゼンスルホニルクロリドを用いてスキーム18の実施例84と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)396 exp(MH+)396。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.72〜7.77(m、4H)、7.62〜7.64(d、2H、J=8.8Hz)、7.16〜7.18(d、2H、J=6Hz)、3.62〜3.66(m、1H)、3.26〜3.29(m、2H)、3.13〜3.15(m、1H)、2.95〜2.98(m、1H)、2.13〜2.17(m、1H)、1.81〜1.84(m、1H)。
【0156】
実施例87
4-[1-(ビフェニル-4-スルホニル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンゼンスルホニルクロリドの代わりにビフェニル-4-スルホニルクロリドを用いてスキーム18の実施例84と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)438 exp(MH+)438。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.76〜7.78(d、1H、J=7.6Hz)、7.72〜7.74(d、1H、J=7.2Hz)、7.68〜7.03(m、4H)、7.60〜7.62(d、2H、J=6.8Hz)、7.50〜7.52(m、2H)、7.41〜7.44(m、1H)、7.17〜7.21(m、2H)、3.62〜3.65(m、1H)、3.28〜3.31(m、2H)、3.12〜3.15(m、2H)、2.92〜2.98(m、1H)、2.15〜2.20(m、1H)、1.81〜1.89(m、1H)。
【0157】
実施例88
4-(1-ベンゾイル-ピロリジン-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム8に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路はスキーム19に示すとおりであった。
CH
2Cl
2(5mL)中LXXVIII(220mg、1mmol)の溶液にベンゾイルクロリド(154mg、1.1mmol)とDIPEA(0.5mL)を加え、反応混合物をrtで2時間撹拌した。溶媒除去後、粗生成物LXXXIIを3mLのMeOH中に溶解させた。この溶液に1mLの50%水性NH
2OHとKOH(150mg)を加え、反応混合物をrtで1時間撹拌した。分取HPLCによる精製により標題の化合物実施例88を得た。MS:計算値(MH+)326 exp(MH+)326。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.66〜7.68(d、2H、J=8.4Hz)、7.38〜7.39(m、4H)、7.17〜7.28(m、3H)、3.75〜3.80(m、1H)、3.55〜3.60(m、1H)、3.43〜3.47(m、1H)、3.25〜3.30(m、1H)、3.13〜3.15(m、1H)、2.29〜2.31(m、1H)、2.05〜2.08(m、1H)。
【0158】
実施例89
4-[1-(4-フルオロ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンゾイルクロリドの代わりに4-フルオロベンゾイルクロリドを用いてスキーム19の実施例88と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)344 exp(MH+)344。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.53〜7.63(m、4H)、3.15〜3.24(m、2H)、6.71〜6.73(d、2H、J=8.8Hz)、6.61〜6.63(d、2H、J=8.8Hz)、7.38〜7.39(m、4H)、7.17〜7.28(m、3H)、4.14〜4.18(m、1H)、3.82〜3.87(s、3H)、3.76〜3.80(m、1H)、3.68〜3.74(m、1H)、3.54〜3.65(m、1H)、3.31〜3.37(m、1H)、2.26〜2.28(m、1H)、2.01〜2.04(m、1H)。
【0159】
実施例90
N-ヒドロキシ-4-[1-(4-メトキシ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-イルアミノ]-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンゾイルクロリドの代わりに4-メトキシベンゾイルクロリドを用いてスキーム19の実施例88と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)356 exp(MH+)356。
1H NMR(MeOD、400MHz)、7.53〜7.63(m、4H)、3.15〜3.24(m、2H)、6.71〜6.73(d、2H、J=8.8Hz)、6.61〜6.63(d、2H、J=8.8Hz),7.38〜7.39(m、4H)、7.17〜7.28(m、3H)、4.13〜4.20(m、1H)、3.78〜3.81(m、1H)、3.68〜3.74(m、1H)、3.55〜3.63(m、1H)、3.32〜3.39(m、1H)、2.25〜2.27(m、1H)、2.00〜2.05(m、1H)。
【0160】
実施例91
4-(1-ベンジル-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム9に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム20に示す。
N-ブロモサクシニミド(NBS)(5.42g、30.49mmol)を冷たいTHF(100mL)に溶解させた。得られたTHF溶液を、次いで混合されたt-BuOH(100mL)とH
2O(1mL)中3-メチルインドールLXXXIII(2.00g、15.25mmol)にrtで1時間かけて添加漏斗で滴加した。さらに1時間撹拌した後、溶液を減圧下で濃縮し、粗生成物を直接シリカゲルクロマトグラフィーで精製し(EtOAc−ヘキサン1:4)3-ブロモ-3-メチル-2-インドリンを薄い黄色固体の3-ブロモ-3-メチル-2-インドリノンLXXXIV(2.52g、73%)として得た。
イソプロパノール(15ml)中LXXXIV(2.5g、11.1mmol)とNEt
3(5ml)の溶液に4-アミノ-ベンゾインメチルエステル(1.68g、11.1mmol)を窒素下rtで加えた。反応混合物をrtで3時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、粗生成物を直接シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、4-(3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3イルアミノ)-ベンゾインメチルエステルLXXXV(2.68g、82%)を得た。
DMF(5ml)中LXXXV(148mg、0.5mmol)の溶液にベンジルブロミド(85mg、0.5mmol)とK
2CO
3(1mmol)を加えた。混合物をrtで3時間撹拌した。溶媒を除去し、次のステップでさらに精製されることなく直接使用される粗生成物LXXXVIを得た。
MeOH(2mL)中LXXXVI、50%の水性NH
2OH(1mL)及びKOH(150mg)の混合物をrtで1時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、目的の化合物である実施例91を得た。MS:計算値(MH+)388.1、exp(MH+)388.1。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.69(s、1H)、8.69(s、1H)、7.34(m、4H)、7.30(s、1H)、7.25(m、4H)、7.09(m、3H)、6.07(d、2H、J=8.8Hz)、5.04(q、2H)、1.57(s、3H)。
【0161】
実施例92
4-[1-2-クロロ-ベンジル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンジルブロミドの代わりに1-ブロモメチル-2-クロロ-ベンゼンを用いてスキーム20の実施例91と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)422.2、exp(MH+)422.2。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.71(s、1H)、7.56(m、1H)、7.36(m、4H)、7.23(m、2H)、7.22(m、1H)、7.06(m、2H)、6.98(d、1H、7.6Hz)、6.15(d、2H、J=8.8Hz)、5.09(q、2H)、1.57(s、3H)。
【0162】
実施例93
4-[1-(3-クロロ-ベンジル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンジルブロミドの代わりに1-ブロモメチル-3-クロロ-ベンゼンを用いてスキーム20の実施例91と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)422.2、exp(MH+)422.2.
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.68(s、1H)、8.68(s、1H)、7.48(s、1H)、7.40(m、2H)、7.34(m、1H)、7.26(m、4H)、7.14(d、1H、J=7.6Hz)、7.05(m、2H)、6.05(d、2H、J=8.8Hz)、5.09(q、2H)、1.57(s、3H)。
【0163】
実施例94
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェネチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物を、ベンジルブロミドの代わりに(2-ブロモ-エチル)-ベンゼンを用いてスキーム20の実施例91と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)402.1、exp(MH+)402.1。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.68(s、1H)、7.24(m、7H)、7.20(m、3H)、7.01(m、2H)、6.05(d、2H、J=8.8Hz)、4.02(m、2H)、3.02(m、2H)、1.57(s、3H)。
【0164】
実施例95
N-ヒドロキシ-4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム9に示す合成法に従って調製した。詳細な合成経路はスキーム21に示すとおりであった。
ジオキサン(5ml)中4-(3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3イルアミノ)-ベンゾインメチルエステルLXXXV(148mg、0.5mmol)の溶液に、ヨードベンゼン(102mg、0.5mmol)、K
2CO
3(138mg、1mmol)、CuI(9.5mg、0.05mmol、10%)及びN,N’-ジメチル-クロロヘキサン-1,2-ジアミン(14.2、0.1mmol、20%)を加えた。反応混合物を窒素下100℃で一晩撹拌し、次いで水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、濃縮し、次のステップでさらに精製されることなく直接使用される粗生成物4-(3-メチル-2-オキソ-1-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルLXXXVIIを得た。
MeOH(2mL)中LXXXVII、50%の水性NH
2OH(1mL)及びKOH(150mg)の混合物をrtで1時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、目的の化合物である実施例95を得た。MS:計算値(MH+)374.2、exp(MH+)374.2。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.72(s、1H)、7.62(m、2H)、7.50(m、3H)、7.40(d、2H、J=8.8Hz)、7.30(m、2H)、7.12(m、2H)、6.99(s、1H)、6.24(d、2H、J=8.8Hz)、1.57(s、3H)。
【0165】
実施例96
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、ヨードベンゼンの代わりに1-クロロ-3-ヨード-ベンゼンを用いてスキーム21の実施例95と同様にして調製した。MS:計算値(MH+)408.2、exp(MH+)408.2。
1H NMR(DMSO-d6、400MHz)、10.72(s、1H)、7.65(m、2H)、7.50(d、1H、J=7.6Hz)、7.40(d、2H、J=8.8Hz)、7.30(m、2H)、7.12(m、2H)、6.93(d、1H、J=7.6Hz)、6.24(d、2H、J=8.8Hz)、1.67(s、3H)。
【0166】
実施例97
4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム10に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム22に示す。
DMF-DMA(3.15g、26.4mmol)を乾燥THF中5-フルオロインドリン-2-オンLXXXVIII(2.0g、13.2mmol)の溶液に加えた。反応混合物をrtで4時間撹拌し、次いで水を注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して(E)-3-((ジメチルアミノ)メチレン)-5-フルオロインドリン-2-オンLXXXVIXを得た。
MeOH中LXXXVIX(1.0g、4.8mmol)にNaBH
4(363mg、9.6mmol)を0℃で加えた。反応混合物をrtで3時間撹拌し、次いで1NのHClでpH7まで中和し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、5-フルオロ-3-メチルインドリン-2-オンXCを得た。
ピリジニウムトリブロミド(3.83g、12mmol)をtert-BuOHとH
2O(容積比1:1)の混合溶媒中XC(1.65g、10mmol)の溶液に加えた。反応混合物をrtで2時間撹拌し、次いで水とEtOAcを加えた。有機層を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して粗生成物3-ブロモ-5-フルオロ-3-メチルインドリン-2-オンを得、これを次のステップでさらに精製することなく直接使用した。
Et
3N(1.21g、12mmol)をDMF中メチル4-アミノベンゾエート(1.81g、12mmol)とXCI(2.44g、10mmol)の溶液に加えた。rtで2時間撹拌後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、メチル4-(5-フルオロ-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イルアミノ)ベンゾエートXCIIを得た。
CuI(30.5mg、0.16mmol)、(1R,2R)-N,N-ジメチル-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(45.5mg、0.32mmol)及びK
2CO
3(442.3mg、3.2mmol)をDMF中XCII(500mg、1.6mmol)と1-クロロ-4-ヨード-ベンゼン(458mg、1.92mmol)の溶液に加えた。一晩90℃で撹拌後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、生成物4-[1-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルXCIIIを得た。
MeOH中XCIII(424mg、1.0mmol)の溶液にヒドロキシルアミン(2mL、50%の水溶液)とKOH(15mg)を加えた。反応混合物をrtで3時間撹拌し、次いで分取HPLCで精製し、実施例97を固体として得た。MS:計算値(MH
+)426、exp(MH
+)426。
1H NMR(CD3OD-d4、400MHz)、7.63(d、2H、J=8.8Hz)、7.50〜7.44(m、4H)、7.17〜7.15(m、1H)、7.11〜7.06(m、1H)、6.97〜6.93(m、1H)、6.33(d、2H、J=8.8Hz)、1.75(s、3H)。
【0167】
実施例98
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、1-クロロ-4-ヨード-ベンゼンの代わりに1-クロロ-3-ヨード-ベンゼンを用いてスキーム22の実施例97と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)426、exp(MH
+)426。
1H NMR(CD3OD-d4、400MHz)、7.54〜7.53(m、1H)、7.53(s、2H)、7.46(d、3H、J=8.8Hz)、7.17(dd、1H、J=8.0Hz)、7.13〜7.08(m、1H)、6.99〜6.96(m、1H)、6.33(d、2H、J=8.8Hz)、1.76(s、3H)。
【0168】
実施例99
4-[1-(2-クロロ-ベンジル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物をスキーム10に示す一般的な合成法に従い調製した。詳細な合成経路をスキーム23に示す。
K
2CO
3(442.3mg、3.2mmol)をDMF中4-(5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ)-安息香酸メチルエステルXCII(500mg、1.6mmol)と1-ブロモメチル-2-クロロ-ベンゼン(329mg、1.6mmol)の溶液に加えた。rtで2時間撹拌後、反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、4-[1-(2-クロロ-ベンジル)-5-フルオロ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イルアミノ]-安息香酸メチルエステルXCIIIを得た。
MeOH中XCIII(438mg、1.0mmol)の溶液にヒドロキシルアミン(2mL、50%水溶液)とKOH(15mg)を加えた。反応混合物をrtで3時間撹拌し、次いで分取HPLCで精製し、実施例99を固体として得た。MS:計算値(MH
+)440、exp(MH
+)440。
1H NMR(CD3OD-d4、400MHz)、7.50(s、1H)、7.34〜7.26(m、5H)、7.11〜7.01(m、2H)、6.97〜6.94(m、1H)、6.24(d、2H、J=8.8Hz)、5.21(d、1H、J=16.4Hz)、5.11(d、2H、J=16.4Hz)、1.70(s、3H)。
【0169】
実施例100
4-[1-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-3-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド。
表題の化合物を、縮合反応において5-フルオロ-1,3-ジヒドロ-インドール-2-オンの代わりに1,3-ジヒドロ-ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-オンを用いて、及び銅触媒カップリング反応において1-クロロ-4-ヨード-ベンゼンの代わりに1-クロロ-3-ヨード-ベンゼンを用いて、スキーム22の実施例97と同様にして調製した。MS:計算値(MH
+)409、exp(MH
+)409。
1HNMR(CD3OD-d4、400MHz)、8.7〜8.66(m、2H)、7.71〜7.65(m、3H)、7.51(d、2H、J=8.8Hz)、7.45(d、2H、J=6.4Hz)、6.34(d、2H、J=8.8Hz、1.91(s、3H)。
【0170】
実施例101 生物学的活性
本発明の化合物は、その細胞内チューブリンアセチル化活性とHDAC8の酵素的阻害に基づき、HDAC6又はHDAC8のサブマイクロモルからマイクロモルの阻害を示した。本発明の化合物は、明白なNB細胞の分化を誘導できる。本発明の化合物はまた、MM細胞株の細胞増殖阻害において、ボルテゾミブとの併用で相乗効果を示す。
【0171】
新規化合物によるHDAC8阻害:組換えHDAC8蛍光定量アッセイ。
組換えHDAC8と市販の基質Ac-Arg-His-Lys-Lys(ε-アセチル)-AMCを用いてHDAC8の競合阻害アッセイを実施した。本発明の表1の実施例は、表1に示すように、HDAC8阻害活性を0.2μMから3μMの範囲のIC
50値で示した。
インビトロ脱アセチル化アッセイを用いて、化合物のヒストン脱アセチル化酵素8を阻害する能力を試験した。このアッセイの酵素源は、昆虫細胞で発現し精製された組換えヒトHDAC8タンパク質であった。HDAC8酵素活性は、市販のHDAC8(Cayman Chemical社)との比較により確認した。基質は市販品のAc-Arg-His-Lys-Lys(ε-アセチル)-AMCからなった(基質はCayman Chemical社より入手可能)。HDAC8酵素の基質濃度K
mを用いて、3.3倍(half-log)希釈で0.01〜30μMの新規化合物の存在下脱アセチル化アッセイを実施した。詳細な手順では、9μlのHDAC8酵素液(0.125μg/μl)をアッセイプレート(CORNING 3676)に移した。1μlの3.3倍希釈化合物をウェルに加え、rtで15分インキュベートした。その後8μlの基質液をウェルに移し、rtで30分インキュベートした。HDAC8酵素とのインキュベーションにより基質を脱アセチル化した後ディベロップ試薬に曝すと、脱アセチル化レベルと正比例するフルオロフォアが生じた。そこで4μlのディベロップ試薬(Cayman 10006394)をアッセイプレートのウェルに加え、15分インキュベートした。蛍光シグナルをFlexStation3プレートリーダー(励起波長340〜360nm;発光波長440〜465nm)で測定した。XLfit4.0ソフトウェアを用いての正規化及びカーブフィッティング後、HDAC8のIC
50を計算した。阻害%=[平均(トップ)−シグナル(サンプル)]×100/[平均(トップ)−平均(ボトム)]。
【0172】
新規化合物によるチューブリンアセチル化誘導:チューブリンアセチル化サイトブロットアッセイ。
チューブリンアセチル化はHDAC6阻害のPDマーカーである。チューブリンアセチル化の程度はHDAC6の阻害効果を表す。本発明の表2の実施例は、表2に示すように0.1μMから10μMの範囲のEC
50値でチューブリンアセチル化活性を示した。
細胞ベースの脱アセチル化アッセイを用いて新規化合物のHDAC6阻害能を試験した。チューブリンアセチル化を抗アセチル化チューブリン抗体(Sigma)と西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)が結合した二次抗体(KangChen Bio. Tech.)で検出した。549個の細胞を1×10
5細胞/mLの濃度でアッセイプレート(CORNING 3912)に播種し、5%CO
2の存在下16〜18時間37℃でインキュベートした。20μlの希釈化合物液を細胞培養プレートに移し、17〜18時間インキュベートした。溶媒を除去しホルムアルデヒド(TBS中3.7%パラホルムアルデヒド)で固定後、プレートの細胞を180μlの−20℃のMeOHで処理し、rtで5分インキュベートした。細胞溶解物を75μlの一次抗アセチル化チューブリン抗体と二次HRP結合抗体の液(塩化アジドを含まない抗体希釈バッファー中1:750抗アセチル化チューブリン抗体、1:750HRP結合抗マウスIgG)と共に4℃で4時間インキュベートした。HRP基質を加えることで、増感化学発光(ECL)試薬(GE Healthcare社)はチューブリンアセチル化の程度に応じてルミネッセンスを発した。75μlのECLをウェルに加え、各ウェルのルミネッセンスがプレートリーダーにより瞬時に定量化された。ルミネッセンス測定値に基づき、XLfit4.0ソフトウェアで曲線をプロットして試験化合物のHDAC6に対するTub-AcのEC
50を計算した。阻害%=[シグナル(サンプル)−平均(ボトム)]×100/[平均(トップ)−平均(ボトム)]
【0173】
新規化合物によるp21リポーター遺伝子誘導
細胞内HDAC1/2/3阻害の代替としてp21誘導をカウンタースクリーンとして使用し、本発明の化合物のHDAC6又はHDAC8に対する選択性を評価した。ポジティブコントロールのMS275とSAHAと違い、本発明のどの化合物も、3μM、10μM及び30μMの濃度で、匹敵するp21誘導活性を示さなかった。
本発明の新規化合物のp21遺伝子発現誘導能を、p21プロモーター−ルシフェラーゼコンストラクトで形質移入されたHeLa細胞を用いてのリポーター遺伝子アッセイを用いて試験した。p21プロモーターはHDACのSp1/Sp3結合部位を含むが、上流のp53結合部位は含んでいなかった。簡潔に述べると、形質移入の前日、HeLa細胞を96ウェル培養プレートに11000細胞/ウェルで播種し、5%CO
2中37℃で一晩インキュベートした。形質移入前に、形質移入培地を以下の手順に従い調製した:(1)5μlの無血清DMEM、0.15μlのFugene 6試薬、40ngのp21−luc、10ngのGFPを静かに混ぜ合わせ、rtで30分インキュベートした;(2)次いで98μlのDMEM(10%のFBS、1%のペニシリンとストレプトマイシン)をDNA:Fugene 6試薬複合体に加え静かに混ぜ合わせた。形質移入にあたって、培地を除去し、上記手順に従い調製した100μl/ウェルの形質移入培地と入れ替えた。細胞を5%CO
2中37℃で24時間インキュベートした後、ウェルに新鮮な培地と試験化合物を加え、5%CO
2中37℃で15時間さらにインキュベートした。細胞培地溶解剤(Promega)を80μl/ウェル加えることにより、細胞を溶解させた。各ライセートを50μl取り、励起波長486nm及び検出波長527nmでGFP検出を行った。次いでルミノメーター検出用に100μlのルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega)を全20μlの細胞ライセートに加えた。上記の実施例と表に記載の本発明の化合物は、1μM、3μM及び10μMの濃度で、既知のHDAC阻害剤(MS−275)に対し約0%から50%の範囲で弱いp21誘導活性を示す。特定の代表的な化合物の誘導活性が表3に示される。
【0174】
複数のミエローマ細胞株での新規化合物の増殖阻害のWST抗増殖アッセイ及び評価。
以下に記載のインビトロの増殖阻害アッセイを用いて、本発明の新規化合物が複数のミエローマ細胞株(RPMI-8226又はOPM-2)の増殖を阻害する能力を試験した。
細胞を96ウェルの培養プレート(細胞型により異なる播種濃度で200μl/ウェル)に播種し、5%CO
2中37℃で一晩インキュベートした。細胞に化合物の希釈物を加えた後(DMSO濃度は0.5%未満を維持)、細胞を5%CO
2中37℃で72時間インキュベートした。増殖に及ぼす効果は、CCK-8試薬(Dojindo)を製造者の指示に従い添加し、次いで5%CO
2中37℃で2時間インキュベートし、最終的にELISAプレートリーダーを用いて450nmで吸光度を記録して決定した。
本発明の化合物は、抗増殖及び分化誘導活性をもつHDAC6又はHDAC8阻害剤であり、結果として腫瘍細胞増殖の阻害とアポトーシスの誘導につながることが見出されている。従って、これらの化合物は、ヒト又は動物のニューロブラストーマ及び多発性骨髄腫などの疾患の治療に有益である。
上記に記載の化合物は、上記試験の一つにおいて、0.01μMから20μMの活性を有する。好ましい化合物は、上記試験の一つにおいて、0.01μMから10μMの活性を有する。特に好ましい化合物は、上記試験の一つにおいて、0.01μMから1μMの活性を有する。
【0175】
実施例A
式(I)の化合物は、以下の組成の錠剤の製造に活性成分として自体公知の方法で使用されうる:
1錠当たり
活性成分 200mg
結晶セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
トータル 425mg
【0176】
実施例B
式(I)の化合物は、以下の組成のカプセル剤の製造に活性成分として自体公知の方法で使用されうる:
1カプセル当たり
活性成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
ラクトース 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
トータル 220.0mg