(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分割床板のそれぞれは、前記床板の前後方向に沿うとともに所定の間隔離れて配置されているねじによって前記床板側リンク部材に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のベッド装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態のベッド装置を、図面を参照して説明する。なお、図面中に、必要に応じて、前後、左右、上下方向を示す。この実施形態では、便宜上、ベッド装置を使用する際に使用者の頭部が位置する側すなわちヘッドボード側を前側とし、マットレス側を上側として説明する。
【0010】
図2に示すベッド装置11は、上面にマットレス12が載置されるものであり、収納室13を備えている。ベッド装置11は、左右方向の中心を基準として左右対称に形成されている。収納室13は、マットレス12の下方に位置しており、基体14および床板15から構成され、内部に物を収納することができる空間を有している。
基体14は、例えば木製であり、上面が開口し、前後方向に長い矩形箱状に形成されている。基体14は、
図1および
図3に示すように、ヘッドボード16と、フットボード17と、サイドボード18と、底板19と、リンク機構部材20と、ガスシリンダ21とを有している。
【0011】
ヘッドボード16は、基体14を構成する側面のうち前側に位置している側壁である。ヘッドボード16は、左右方向に長い矩形板状に形成されている。フットボード17は、基体14を構成する側面のうち後ろ側に位置している側壁である。フットボード17は、左右方向に長い矩形板状に形成され、ヘッドボード16に対して平行に配置されている。フットボード17の高さ寸法すなわち上下方向の寸法は、ヘッドボード16の高さ寸法よりも小さく設定されている。
【0012】
サイドボード18は、基体14を構成する側壁のうち左右両側に位置している側壁である。サイドボード18は、基体14の左側の側壁を構成するレフトボード181と、基体14の右側の側壁を構成するライトボード182とから構成されている。レフトボード181は、前後方向に長い矩形板状に形成され、高さ寸法がフットボード17の高さ寸法と同じに設定されている。レフトボード181は、前端部がヘッドボード16の左端部の下部に図示しないねじなどによって固定され、後端部がフットボード17の左端部に図示しないねじなどによって固定されている。ライトボード182は、前後方向に長い矩形板状に形成され、高さ寸法がフットボード17の高さ寸法と同じに設定されている。ライトボード182は、前端部がヘッドボード16の右端部の下部に図示しないねじなどによって固定され、後端部がフットボード17の右端部に図示しないねじなどによって固定されている。ライトボード182は、レフトボード181に対して平行に配置されている。
上述のヘッドボード16、フットボード17、サイドボード18のレフトボード181およびライトボード182によって、上面から見て矩形の枠が形成された構成となっている。
【0013】
底板19は、基体14の床面を形成するものであり、左右連結底板191と、前部底板192と、後部底板193とから構成されている。左右連結底板191は、
図3に示すように、角柱状に形成されている。左右連結底板191の長手方向の一端部である左端部は、レフトボード181の前後方向の中央部の下端部に、図示しないねじなどによって固定されている。また、左右連結底板191の長手方向の他端部である右端部は、ライトボード182の前後方向の中央部の下端部に、図示しないねじなどによって固定されている。
【0014】
前部底板192は、上面から見て、ヘッドボード16と、レフトボード181と、ライトボード182と、左右連結底板191とによって囲われる矩形状の領域と同じ大きさの矩形状の板状に形成されている。そして、前部底板192は、この矩形状の領域内に配置されている。前部底板192の板厚は、左右連結底板191の板厚と同じである。
後部底板193は、前部底板192と同形状の矩形板状に形成され、この実施形態では、上面から見て、フットボード17と、レフトボード181と、ライトボード182と、左右連結底板191とによって囲われる矩形状の領域と同じ大きさの矩形状の板状に形成されている。そして、後部底板193は、この矩形状の領域に配置されている。後部底板193の板厚も、左右連結底板191の板厚と同じである。これにより、左右連結底板191の上面、前部底板192の上面および後部底板193の上面は、同一平面となる。すなわち、底板19の上面は、平坦に形成された構成となる。
【0015】
床板15は、
図2に示すように、上面に上述したマットレス12が載置されるものであり、例えば木製の板であり、基体14の底板19とほぼ同じ形状であって前後方向に長い矩形板状に形成されている。床板15は、
図1、
図3〜
図5にも示すように、基体14の上面、具体的にはフットボード17の上面、サイドボード18の上面および底板19の上方に設けられている。ここで、床板15は、矩形板状の複数枚、この実施形態では2枚の分割床板151,152から形成されている。分割床板151,152は、床板15の前後方向の寸法の中心を切断面として当該床板15を前後に2枚に分割した形状である。そして、床板15は、2枚の分割床板151,152を当該床板15の前後方向に並べられることにより形成されている。以下、2枚の分割床板151,152のうち、ヘッドボード16側に位置する分割床板を前部分割床板151と称し、フットボード17側に位置する分割床板を後部分割床板152と称して説明する。
【0016】
前部分割床板151の外周の側面のうち床板15の前後方向に隣り合う他の分割床板と接する側面すなわち前部分割床板151の後端面には、
図3〜
図5、
図6(a)、
図6(b)に示すように、円筒状の位置決め穴22、いわゆるダボ穴が形成されている。前部分割床板151の位置決め穴22は、前部分割床板151の後端面の左右方向に沿って等間隔に複数箇所、この実施形態では4箇所形成されている。前部分割床板151の位置決め穴22は、前後方向に延びた形状である。
【0017】
後部分割床板152の外周の側面のうち床板15の前後方向に隣り合う他の分割床板と接する側面すなわち後部分割床板152の前端面にも、
図4、
図5に示すように、前部分割床板151の位置決め穴22と同形状の円筒状の位置決め穴23、いわゆるダボ穴が4箇所形成されている。この実施形態では、前部分割床板151と後部分割床板152とが所定の位置に並べられて床板15が形成されたときに、前部分割床板151の位置決め穴22の断面と後部分割床板152の位置決め穴23の断面とが一致する構成である。そして、前部分割床板151の位置決め穴22と後部分割床板152の位置決め穴23とが所定の位置で合わさることにより、円柱状の空間が形成される構成である。
【0018】
前部分割床板151の位置決め穴22と後部分割床板152の位置決め穴23とによって形成される円柱状の空間、この実施形態では4箇所の円柱状の空間のそれぞれには、
図4、
図5、
図6(b)、
図6(c)に示すように、円柱状の位置決め部材24、いわゆるダボ栓がそれぞれ設けられている。位置決め部材24は、床板15の前後方向に隣り合う2枚の分割床板151,152同士、すなわち前部分割床板151と後部分割床板152との連結位置を決めるものである。具体的には、位置決め部材24は、軸方向に延びる方向において前部が前部分割床板151の位置決め穴22に嵌合し、軸方向に延びる方向において後部が後部分割床板152の位置決め穴23に嵌合する構成である。そして、前部分割床板151の位置決め穴22のそれぞれに、位置決め部材24の前部を嵌合させた後に、前部分割床板151の後端面から後方に突出している位置決め部材24の後部に後部分割床板152の位置決め穴23を嵌合させることにより、後部分割床板152が前部分割床板151を基準として所定の位置に設けられるようになる。
【0019】
リンク機構部材20は、
図1、
図3〜
図5に示すように、基体14のサイドボード18と、床板15とに連結して設けられている。リンク機構部材20は、
図4に示すように床板15の後端部の高さを基体14の上面の位置から、
図5に示すように所定の高さの位置まで変更可能にするものである。言い換えると、リンク機構部材20は、床板15の後端部を、
図4に示すように基体14の上面の高さ位置から、
図5に示すように床板15の前端部よりも所定の高さ分高い位置まで変更可能にするものである。床板15の後端部が当該床板15の前端部よりも所定の高さ分高い位置にあることにより、
図1に示すように、収納室13の後端部側が十分に開いた状態となり、物を収納室13に収納することができるようになる。すなわち、床板15は、マットレス12を載置する載置台として機能するとともに、収納室13の蓋としても機能するものである。
【0020】
リンク機構部材20は、
図1、
図3に示すように、ベッド装置11に1対設けられ、基体14の左右両側にそれぞれ設けられている。以下、基体14の左側であるレフトボード181側に設けられるリンク機構部材20について、
図1、
図3〜
図5を参照して説明する。なお、基体14の右側に設けられるリンク機構部材20は、基体14の左右方向の中心を基準として、基体14の左側に設けられるリンク機構部材20と左右対称の形状である。
リンク機構部材20は、例えばスチール製であり、
図1、
図3〜
図5に示すように、基体側リンク部材25と、床板側リンク部材26と、連結用リンク部材27とを有している。
【0021】
基体側リンク部材25は、棒状に形成されている。基体側リンク部材25の長手方向の寸法は、前部底板192の前後方向の寸法の約半分に設定されている。基体側リンク部材25は、レフトボード181の側面のうちライトボード182に向いている側面である右側面の前部の上部において当該レフトボード181の前後方向に沿う方向で配置され、図示しないねじによって固定されている。
【0022】
床板側リンク部材26は、
図1に示すように、棒状をなし、長手方向に直交する断面が上下逆のL字状に形成されている。床板側リンク部材26は、床板15の下面の左端部に位置して当該床板15の前後方向に延びて設けられている。具体的には、床板側リンク部材26の上下逆のL字状の形状において、一の辺部261は床板15の底面に固定され、また、残りの一の辺部262が床板15の左端部側に位置して下方に突出している。なお、基体14の右側に位置するリンク機構部材20の床板側リンク部材26も上下逆のL字状をなし、上下逆のL字状の一の辺部261は床板15の底面に固定され、また、残りの一の辺部262が床板15の右端部側に位置して下方に突出している。
【0023】
ここで、床板側リンク部材26は、
図1、
図4、
図5に示すように、床板15の前後方向に並べられている複数枚、この場合2枚の分割床板151,152の両方の下面にわたって延びている。すなわち、床板側リンク部材26は、前部分割床板151の下面であって当該前部分割床板151の前端部から後端部まで延びているとともに、さらに、後部分割床板152の下面であって当該後部分割床板152の前後方向の長さの3分の1以上、好ましくは後部分割床板152の前後方向の中央付近まで延びている。この構成により、床板15を構成する前部分割床板151および後部分割床板152は、リンク機構部材20の床板側リンク部材26に保持された構成となっている。
【0024】
床板側リンク部材26の辺部261の前端部には、
図3〜
図5に示すように、上方に突出するストッパ部28が形成されている。ストッパ部28の後面には、床板15の前端面、すなわち前部分割床板151の前端面が当たる構成となっている。
前部分割床板151および後部分割床板152のそれぞれは、
図4、
図5、
図6(c)、
図6(d)に示すように、ねじ29によって床板側リンク部材26の辺部261に固定されている。ねじ29は、床板15の前後方向に沿うとともに所定の間隔、例えば等間隔離れて配置されている。ここで、
図1〜
図3においては、便宜上、ねじ29およびねじ孔の図示を省略し、
図6においては、ねじ孔の図示を省略している。
【0025】
この実施形態では、
図4、
図5に示すように、ねじ29の頭部が床板側リンク部材26の下側に位置し、ねじ29の軸部が床板側リンク部材26の辺部261の図示しないねじ孔を貫通して分割床板151,152に螺合している。しかし、図示はしないが、例えば、ねじ29の頭部が分割床板151,152の上面側に位置し、ねじ29の軸部が分割床板151,152および床板側リンク部材26の辺部261を貫通し、床板側リンク部材26の辺部261の下方においてナットと螺合する構成としてもよい。
【0026】
連結用リンク部材27は、
図1、
図3〜
図5に示すように、前部連結用リンク部材271と、後部連結用リンク部材272とを有している。
前部連結用リンク部材271は、棒状に形成され、長手方向の寸法が、基体側リンク部材25の長手方向の寸法よりも短く設定されている。前部連結用リンク部材271は、長手方向の一端部である下端部が基体側リンク部材25の前端部に回転可能に設けられ、長手方向の他端部である上端部が床板側リンク部材26の辺部262のうち前端部に回転可能に設けられている。この構成によれば、基体側リンク部材25がレフトボード181の側面に固定されているので、前部連結用リンク部材271は、下端部を中心に前後方向に所定角度、回転するようになる。前部連結用リンク部材271の回転の範囲は、前部連結用リンク部材271の下端部を回転の中心として、
図4に示すように基体側リンク部材25の延びている方向とほぼ同一の直線上の位置から、
図5に示すように前部連結用リンク部材271がほぼ上下方向に延びる方向であって前部連結用リンク部材271の上端部が当該前部連結用リンク部材271の下端部の上方のやや後方に位置するまでである。具体的には、前部連結用リンク部材271の回転の範囲は、前部連結用リンク部材271の下端部を中心にして基体側リンク部材25の前方に延びている方向から上方向の約90°までである。
【0027】
後部連結用リンク部材272は、棒状に形成され、長手方向の寸法が、前部連結用リンク部材271の長手方向の寸法よりも長く設定されている。後部連結用リンク部材272は、長手方向の一端部である下端部が基体側リンク部材25の後端部に回転可能に設けられ、長手方向の他端部である上端部が床板側リンク部材26の辺部262のうち前部連結用リンク部材271の上端部の後方に回転可能に設けられている。この構成によれば、基体側リンク部材25がレフトボード181の側面に固定されているので、後部連結用リンク部材272は、下端部を中心に前後方向に所定角度、回転するようになる。後部連結用リンク部材272の回転の範囲は、後部連結用リンク部材272の下端部を回転の中心として、
図4に示すように基体側リンク部材25の延びている方向とほぼ同一の直線上の位置から、
図5に示すように前部連結用リンク部材271の上端部が当該前部連結用リンク部材271の下端部の上方のやや後方に位置した場合における当該前部連結用リンク部材271の上端部よりも所定の高さ上側の位置までである。具体的には、後部連結用リンク部材272の回転の範囲は、後部連結用リンク部材272の下端部を中心にして基体側リンク部材25の前方に延びている方向から前方上方の約60°までである。
【0028】
次に、リンク機構部材20が
図5の状態から
図4の状態になる動作、すなわち基体側リンク部材25から離れて位置している床板側リンク部材26が当該基体側リンク部材25に接近する場合の当該リンク機構部材20の動作を説明する。床板側リンク部材26が基体側リンク部材25に接近する方向に移動する場合、前部連結用リンク部材271および後部連結用リンク部材272のそれぞれは、下端部を中心にして所定の範囲前方にそれぞれ回転し、当該前部連結用リンク部材271および後部連結用リンク部材272は基体側リンク部材25に接近する。これにより、前部連結用リンク部材271および後部連結用リンク部材272は、基体側リンク部材25の延びている方向とほぼ同一の直線上に位置する。さらに、床板側リンク部材26の延びている方向は、基体側リンク部材25の延びている方向すなわち基体14の上面と平行になって、床板15が基体14の上面に位置する。この構成により、基体14の上面の開口が床板15によって塞がれた状態となる。以下、この基体14の上面の開口が床板15で塞がれているときのリンク機構部材20の状態を、リンク機構部材20が折り畳まれている状態と称して説明する。
【0029】
次に、リンク機構部材20が
図4の状態から
図5の状態になる動作、すなわち床板側リンク部材26が基体側リンク部材25から離れるように移動する場合、言い換えると、リンク機構部材20が折り畳まれている状態から床板側リンク部材26の後端部が持ち上げられる場合の当該リンク機構部材20の動作を説明する。床板側リンク部材26の後端部が持ち上げられる場合、前部連結用リンク部材271および後部連結用リンク部材272のそれぞれは、下端部を中心にして所定の範囲後方に回転する。そして、前部連結用リンク部材271の上端部が当該前部連結用リンク部材271の下端部の上方のやや後方に位置するときに、後部連結用リンク部材272の上端部は前部連結用リンク部材271の上端部よりも所定の高さ上側に位置する。この場合、床板側リンク部材26の後端部は、基体側リンク部材25の延びている方向の直線上すなわち基体14の上面の位置から所定の高さ上側に位置する。すなわち、床板側リンク部材26は、後端部が前端部よりも所定の高さ上側に位置した後ろ上がりの状態となる。そして、床板15の後端部の高さの位置が基体14の上面の位置から所定の高さの位置となると、収納室13が十分に開いた状態となり、収納室13への物の収納が可能な状態となる。
【0030】
この実施形態での収納室13が開いているときの床板側リンク部材26の傾きは、床板側リンク部材26の前端部を中心にして基体側リンク部材25の延びている方向すなわち基体14の上面から上方向で約45°である。言い換えると、リンク機構部材20の連結用リンク部材27が回転・移動することにより、床板側リンク部材26に固定されている床板15は、床板15の前端部を中心にして上述の約45°の範囲で上下方向に回転・移動する。そして、リンク機構部材20の回転の所定の最大の範囲で床板15の後端部が持ち上げられることにより、床板15の後端部は基体14の上面の位置から所定の高さに達し、収納室13が十分に開いた状態となる。以下、収納室13が十分に開いているときのリンク機構部材20の状態を、リンク機構部材20が展開されている状態と称して説明する。
【0031】
ガスシリンダ21は、
図1、
図4、
図5に示すように、床板15の下方に設けられ、床板15を上方向に押している付勢部材であり、例えば円柱状で長手方向に伸縮可能な構成のものである。ガスシリンダ21は、例えば窒素などのガスが封入されたシリンダ211と、シリンダ211から突出可能に設けられているピストンロッド212とを有している。ピストンロッド212には、シリンダ211内に封入されているガスによって当該シリンダ211から突出する方向に力が作用している。この実施形態のガスシリンダ21は、シリンダ211がピストンロッド212の上側に位置している。
【0032】
ガスシリンダ21の一端部であるピストンロッド212側の先端部は、レフトボード181において基体側リンク部材25の後方であって下端部付近に取付け金具30を介して回転可能に設けられている。取付け金具30は、
図4、
図5に示すように、ねじ31によってレフトボード181に固定され、図示しないがライトボード182にも同様に固定されている。以下、ガスシリンダ21の一端部であるピストンロッド212側の先端部を、ガスシリンダ21の下端部と称して説明する。
【0033】
ガスシリンダ21の他端部であるシリンダ211側の先端部は、床板側リンク部材26の辺部262に回転可能に設けられている。このとき、ガスシリンダ21のシリンダ211側の先端部は、床板側リンク部材26において後部連結用リンク部材272の上端部の設けられている位置よりも後方に位置している。以下、ガスシリンダ21の他端部であるシリンダ211側の先端部を、ガスシリンダ21の上端部と称して説明する。
ガスシリンダ21は、
図5に示すように、長手方向に最も伸びているときに上端部が下端部よりも前方上方に位置して、下端部を中心に前上がりに約60°に傾いた構成となる。
【0034】
ガスシリンダ21の長手方向に圧縮する力が加わる場合、ピストンロッド212がシリンダ211内に収容され、ガスシリンダ21の長手方向の寸法は短くなる。このとき、ガスシリンダ21は、上端部が下方向に移動するように、下端部を中心にして前方に回転する。これにより、床板側リンク部材26も下方向に移動する。そして、ガスシリンダ21が最も縮んだときに、シリンダ211の上端部がピストンロッド212の下端部のほぼ前方に位置した状態となり、リンク機構部材20が折り畳まれた状態となる。
【0035】
一方、ガスシリンダ21の長手方向に圧縮する力が加わらない場合、ピストンロッド212がシリンダ211から突出することによりガスシリンダ21は伸びていき、ガスシリンダ21の長手方向の寸法は大きくなる。このとき、ガスシリンダ21は、上端部が上方向に移動するように、床板側リンク部材26および床板15を上方向に押しながら、下端部を中心に後方に回転する。そして、ガスシリンダ21が最も伸びたときに、シリンダ211の上端部がピストンロッド212の下端部の前方上方に位置した状態となり、リンク機構部材20が展開された状態となる。
【0036】
基体14内には、
図1および
図3に示すように、1対の仕切り部材32,32が設けられている。仕切り部材32は、基体14の左右両側にそれぞれ設けられおり、前後壁321と、左右壁322とを有している。
前後壁321は、底板19上に設けられ、前後方向に延びている側壁である。前後壁321の前端部は、ヘッドボード16の後端面まで延びている。前後壁321の後端部は、ガスシリンダ21がサイドボード18に設けられている位置よりも後方に位置している。基体14のうち左側に位置する仕切り部材32の前後壁321は、基体14の左寄りであって当該基体14の左側のリンク機構部材20の右方に位置している。また、基体14のうち右側に位置する仕切り部材32の前後壁321は、基体14の右寄りであって当該基体14の右側のリンク機構部材20の左方に位置している。
【0037】
左右壁322は、床板15上に設けられ、左右方向に延びている側壁である。基体14の左側に位置する仕切り部材32の左右壁322は、左端部がレフトボード181に固定され、右端部が基体14の左側に位置する前後壁321の後端部に固定されている。また、基体14の右側に位置する仕切り部材32の左右壁322は、右端部がライトボード182に固定され、左端部が基体14の右側に位置する前後壁321の後端部に固定されている。これにより、基体14の左側に位置するリンク機構部材20は、ヘッドボード16、レフトボード181および基体14の左側に位置する仕切り部材32によって囲われた構成となっている。また、基体14の右側に位置するリンク機構部材20は、ヘッドボード16、ライトボード182および基体14の右側に位置する仕切り部材32によって囲われた構成となっている。この構成により、基体14内のうち、後部の領域全体、および前部の領域のうち仕切り部32,32で囲われていない中央の領域に物を収納することが可能となる。
【0038】
基体14のフットボード17の前後方向の側面のうち外側の側面の中央部の上端部には、
図1〜
図5に示すように、鍵部33が設けられている。鍵部33は、つまみ部331と、フック部332とを有している。つまみ部331は、手でつまむことができるブロック状の突起部分を有している。この突起部分は、後方に突出しており、90°の範囲で回転可能な構成となっている。フック部332は、基端部がつまみ部331の回転部分と連結し、先端部がフック状をなすものであり、つまみ部331と一緒に回転する構成となっている。この構成によれば、例えば、水平方向に指向しているつまみ部331を時計回り方向に90°回転させることにより、水平方向に指向していたフック部332も、つまみ部331と一体に回転し、
図4に示すように上方向に指向して、フック状の部分がフットボード17の上端面よりも上方に突出する構成となっている。
【0039】
床板15の後端部、この場合後部分割床板152の後部の中央部の下端面には、係合孔34が形成されている。係合孔34には、フック部332のフック状の部分がフットボード17の上端面から突出したときに、当該フック部332のフック状の部分が引っ掛かる構成となっている。
【0040】
次に、基体14に床板15を取付ける手順について
図1、
図3〜
図6を参照して説明する。
まず、
図1に示す前部底板192、左右連結底板191および後部底板193を、この順で前から配置し、底板19を構成する。そして、底板19の前端部にヘッドボード16を配置し、底板19の左側にレフトボード181を配置し、底板19の右側にライトボード182を配置し、底板19の後端部にフットボード17を配置し、図示しないねじによってこれらを互いに固定する。
次に、基体側リンク部材25、床板側リンク部材26および連結用リンク部材27が互いに連結されているリンク機構部材20の基体側リンク部材25を、レフトボード181およびライトボード182にそれぞれ図示しないねじによって固定する。
【0041】
次に、
図3〜
図5に示すように、レフトボード181およびライトボード182に取付け金具30を介してガスシリンダ21の下端部を取付け、ガスシリンダ21の上端部を床板側リンク部材26にねじなどによって固定する。このとき、リンク機構部材20の床板側リンク部材26上には、まだマットレス12が載置されていないので、ガスシリンダ21には圧縮の力がほとんど加わらない。よって、ガスシリンダ21のピストンロッド212がシリンダ211から最も突出した状態すなわちガスシリンダ21が最も伸びた状態となり、リンク機構部材20は展開した状態となる。すなわち、ガスシリンダ21が最も伸びた状態であるとき、リンク機構部材20の床板側リンク部材26は、後端部が前端部よりも上側に位置した状態となる。
【0042】
次に、底板19上の所定の位置に、1対の仕切り部材32,32を図示しないねじなどによって固定する。なお、この底板19に仕切り部材32を固定する工程は、リンク機構部材20上に床板15を固定した後に行ってもよい。
次に、
図6(a)に示すように、床板15のうち前部分割床板151をリンク機構部材20の床板側リンク部材26の所定の位置である前部に配置する。このとき、前部分割床板151の前端面を床板側リンク部材26のストッパ部28に当てて配置することにより、床板側リンク部材26に対する前部分割床板151の前後方向の位置が容易に決まる。なお、ガスシリンダ21は、分割床板151,152の重量によってはほとんど圧縮されない構成である。
【0043】
次に、
図6(b)に示すように、複数個この場合4対のねじ29によって前部分割床板151を床板側リンク部材26の所定の位置に固定する。なお、
図6(b)では、4対のねじ29のうち左側のねじ29のみを図示する。
さらに、
図6(b)に示すように、前部分割床板151の位置決め穴22のそれぞれに、位置決め部材24の前部をそれぞれ嵌合させる。これにより、
図6(c)に示すように、位置決め部材24の後部は、前部分割床板151の後端面から後方に突出した構成となる。
【0044】
次に、
図6(c)に示すように、後部分割床板152を床板側リンク部材26上に載せ、後部分割床板152の前端部の位置決め穴23と、前部分割床板151の後端面から後方へ突出している位置決め部材24の後部とを嵌合させる。これにより、後部分割床板152は、
図6(d)に示すように、前部分割床板151に対して所定の連結位置に設けられた構成となる。そして、複数個この場合3対のねじ29によって後部分割床板152を床板側リンク部材26の所定の位置に固定する。なお、
図6(d)では、3対のねじ29のうち左側のねじ29のみを図示する。
【0045】
これにより、前部分割床板151と後部分割床板152とは、床板側リンク部材26に固定されて一体となり、見かけ上1枚の床板15が形成される。そして、床板15の上面にマットレス12を載置することにより、ガスシリンダ21は、マットレス12の重量によって、ガスシリンダ21の上方向に押す力に抗して圧縮される。すなわち、ピストンロッド212はシリンダ211内に収容され、ガスシリンダ21の長手方向の寸法は短くなる。そして、ガスシリンダ21が下端部を中心に前方に回転し、床板側リンク部材26が基体側リンク部材25に接近して、リンク機構部材20が折り畳まれた状態となる。これによって、床板15の後端部および床板側リンク部材26の後端部は、床板15の前端部および床板側リンク部材26の前端部と同じ高さの位置となり、床板15の上面に位置する。したがって、床板15の上面にマットレス12が載置されているときは、収納室13は閉じた状態となる。
【0046】
一方、マットレス12が床板15の上面から取除かれている場合などのガスシリンダ21の長手方向に圧縮する力が加わっていない場合、ピストンロッド212がシリンダ211から突出して、ガスシリンダ21の長手方向の寸法は長くなる。そして、ガスシリンダ21が下端部を中心に後方に回転し、床板側リンク部材26が基体側リンク部材25から離れることにより、リンク機構部材20が展開した状態となる。すなわち、床板15の後端部および床板側リンク部材26の後端部は、ガスシリンダ21が最も伸びるまで上方向に回転・移動すなわち上昇する。これにより、収納室13は十分に開いた状態となり、当該収納室13への物の出し入れが可能となる。
【0047】
なお、リンク機構部材20が折り畳まれている状態において、水平方向に指向しているつまみ部331を時計回り方向に90°回転させることにより、水平方向に指向していたフック部332も、つまみ部331と一体に回転し、
図4に示すように上方向に指向して、フック状の部分が、係合孔34にフック部332のフック状の部分を引っ掛かった状態となる。これにより、床板15は基体14の上面に保持され、床板15上にマットレス12が載置されていなくても、リンク機構部材20は折り畳まれた状態で維持される。また、この状態において、つまみ部331を反時計回りに90°回転させることにより、フック部332の係合孔34への引っ掛かりは解除される。これにより、床板15上にマットレス12が載置されていない場合、リンク機構部材20は展開した状態となる。
【0048】
次に、上記構成のベッド装置11の効果を奏する。
床板15が複数枚の分割床板、この実施形態では前部分割床板151および後部分割床板152から形成されているため、床板15の運搬やリンク機構部材20への取り付けが容易となる。そして、床板側リンク部材26が床板15の前後方向に並べられている前部分割床板151および後部分割床板152にわたって延びており、且つ、前部分割床板151および後部分割床板152のそれぞれが床板側リンク部材26に固定されているので、前部分割床板151および後部分割床板152同士は、床板側リンク部材26を介して強固に固定された構成となる。すなわち、リンク機構部材20の床板側リンク部材26を分割床板151,152のそれぞれの下面にわたって延びている構成にすることによって、新たに連結用の連結部品を用いずに、前部分割床板151および後部分割床板152同士を簡単な構成で強固に固定することができる。
【0049】
前部分割床板151と後部分割床板152とを合わせる際に、前部分割床板151に位置決め穴22を形成し、この位置決め穴22に位置決め部材24を嵌合させ、その位置決め部材24に後部分割床板152の位置決め穴23を嵌合させる構成であるため、位置決め穴22,23と位置決め部材24とを合わせるだけで前部分割床板151に対して後部分割床板152を所定の連結位置に設けることができる。
【0050】
前部分割床板151および後部分割床板152は、床板15の前後方向に沿うとともに所定の間隔離れて配置されているねじ29によって床板側リンク部材26に固定されているので、前部分割床板151および後部分割床板152を床板側リンク部材26に強固に固定することができる。
収納室13内に仕切り部材32を設けた構成としたので、収納室13に収納されている物がリンク機構部材20に挟まることを防止できる。
【0051】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されず、適宜、変形、拡張が可能である。
床板を、3枚以上の分割床板から形成し、当該3枚以上の分割床板を床板の前後方向に並べることにより形成する構成としてもよい。この構成においては、すべての分割床板がリンク機構部材の床板側リンク部材に固定されている構成となる。
リンク機構部材の構成は、一例に過ぎない。リンク機構部材は、基体と床板とに連結して設けられ、床板の後端部の高さを基体の上面の位置から所定の高さの位置まで変更可能にするものであり、且つ、リンク機構部材の一部に本発明の床板側リンク部材と同様の構成を有しているものでもよい。
【0052】
付勢部材は、ガススプリング以外として、例えば、ばね、ゴムなどの弾性材料を適宜、組み合わせたものでもよい。
ヘッドボード、フットボード、サイドボード、仕切り部材の連結においては、ダボ穴およびダボ栓を用いて位置決めをする構成としてもよい。
本発明のベッド装置は、シングルベッド、ダブルベッドなど、大きさに関係なく適用することができる。すなわち、複数枚の分割床板が床板の前後方向に並べられることにより当該床板が形成されているベッド装置に、本発明を適用することができる。
ヘッドボードの高さ寸法は、フットボード、サイドボードの高さ寸法と同じであってもよい。
また、上記した実施形態は一例に過ぎず、部品の材料、形状、寸法、角度、数量など適宜変更してなし得る。