特許第5778565号(P5778565)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778565
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】包装物品のストッパー
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/50 20060101AFI20150827BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   B65D5/50 Z
   B65D5/54 301A
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2011-274331(P2011-274331)
(22)【出願日】2011年12月15日
(65)【公開番号】特開2013-124128(P2013-124128A)
(43)【公開日】2013年6月24日
【審査請求日】2014年7月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100117400
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 政徳
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100151024
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 幸嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(74)【代理人】
【識別番号】100166796
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 雅至
(72)【発明者】
【氏名】松田 泰明
【審査官】 村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】 仏国特許出願公開第02840286(FR,A1)
【文献】 特開2002−104569(JP,A)
【文献】 特開平08−276971(JP,A)
【文献】 特開2008−213894(JP,A)
【文献】 特開2008−213895(JP,A)
【文献】 特開2000−355360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/50
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装する物品を、基板(1)を切り起こした一対の舌片(11)により保持する包装物品のストッパー(S1)において、前記舌片(11)の基端となるヒンジ線(12)を、物品の配列方向に対し傾斜させて、舌片(11)の倒伏状態では、一対の舌片(11)が互いに相手の基端側へ向いて隣り合い、その内側縁(14)同士が接するようにして、一対の舌片(11)のヒンジ線(12)と外側縁(13)とが平行四辺形状をなすようにし、一対の舌片(11)の内側縁(14)を、各舌片(11)がヒンジ線(12)から先端側へかけてテーパー状に細くなるように外側縁(13)に対して傾斜させ、各舌片(11)の内側縁(14)に突出部(15)を形成しておき、一対の舌片(11)を交差するように起立させると、突出部(15)同士が係合して、舌片(11)の起立状態が維持されるようにしたことを特徴とする包装物品のストッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、包装箱等の内部における物品の移動や転倒を防止して、物品を保護するストッパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、図7に示すように、粘着テープ等のロールRを包装する際、包装箱の底部に内挿し、ロールRを包装箱内の定位置に保持するロール固定用シートとして、段ボールの基板51を切り起こした一対の舌片52,53から構成されるストッパーSを備えたものが記載されている。
【0003】
このストッパーSは、ロールRの内周に嵌合する舌片52の内側に舌片53が形成され、舌片52,53を交差するように起立させ、舌片52の対向する内側縁の突出部54と、舌片53の両側縁の突出部55とを係合させて、舌片52,53の起立状態が維持されるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4593749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、食品のカップ容器等の物品の包装に際し、上記のようなストッパーSを、基板となる包装箱の底壁に、隣り合う物品間に挟まれるように設けて、物品の箱内での移動や包装時の転倒を防止することが考えられる。
【0006】
しかしながら、このようなストッパーSでは、舌片52,53の強度確保のため、舌片52,53の基部の幅をある程度大きく設定すると、隣り合う物品の間隔を広めに確保する必要が生じることから、包装箱の寸法が大きくなるという問題がある。
【0007】
そこで、この発明は、物品の移動や転倒を確実に防止しつつ、物品の間隔を狭く設定して、包装箱のコンパクト化を図れるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明は、包装する物品を、基板を切り起こした一対の舌片により保持する包装物品のストッパーにおいて、前記舌片の基端となるヒンジ線を、物品の配列方向に対し傾斜させて、舌片の倒伏状態では、一対の舌片が互いに相手の基端側へ向いて隣り合い、その内側縁同士が接するようにして、一対の舌片のヒンジ線と外側縁とが平行四辺形状をなすようにし、一対の舌片の内側縁を、各舌片がヒンジ線から先端側へかけてテーパー状に細くなるように外側縁に対して傾斜させ、各舌片の内側縁に突出部を形成しておき、一対の舌片を交差するように起立させると、突出部同士が係合して、舌片の起立状態が維持されるようにしたのである。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係るストッパーを基板となる包装箱の底壁等に備えると、ストッパーの両外側縁間の幅が小さくても、一対の舌片のヒンジ線を比較的長く確保して、物品の移動や転倒を防止するのに必要な強度を得ることができる。
【0010】
このため、物品の間隔を狭く設定して、包装箱のコンパクト化を図り、物流コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】この発明に係るストッパーを備えた包装箱の組立包装状態を示す斜視図
図2】同上の包装箱のブランクを示す図
図3】同上のストッパーを示す拡大図
図4】同上のストッパーによるカップ容器の保持状態を示す斜視図
図5】同上の包装箱の組立過程を示す斜視図
図6】(a)〜(c)ストッパーの他の実施形態を示す図
図7】従来のストッパーによるロールの保持状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示す段ボール製包装箱は、12個のカップ容器Cを6個ずつ2列に並べて収納するラップラウンド式のものである。カップ容器Cは、ゼリー飲料等の食品を内容物とし、底面積に比べて背が高く、転倒しやすいものである。
【0014】
この包装箱のブランクでは、図2に示すように、基板1の一側に側板2が連設され、他側に側板2、天板3及び継代片4が順次連設されている。各側板2の両端には内端板5が連設され、基板1及び天板3の両端には外端板6が連設されている。
【0015】
天板3には、鉤状の切目が断続する開封用の引裂帯7が両端に亘って設けられ、天板3と外端板6との境界には、ミシン目状に切目が入れられている。
【0016】
基板1には、ストッパーSが5個ずつ2列に設けられ、後述のようにカップ容器Cを包装した際、各列ごとに隣り合うカップ容器Cの間に挟まれるように配置されている。
【0017】
ストッパーSは、図3に示すように、基板1を切り込んで形成した一対の舌片11から成り、各舌片11の基端となるヒンジ線12がカップ容器Cの配列方向に対し傾斜し、一対の舌片11が互いに相手の基端側へ向いて隣り合い、その内側縁14同士が接するように配置され、一対の舌片11のヒンジ線12と外側縁13とが平行四辺形状をなすように形成されている。ヒンジ線12には、起伏時の抵抗を軽減するため、切目が入れられている。
【0018】
一対の舌片11の内側縁14は、舌片11がヒンジ線12から先端側へかけてテーパー状に細くなるように外側縁13に対して傾斜し、内側縁14には、互いの切込によりラチェット状の突出部15が形成されている。各舌片11の突出部15は、摺接縁15aが外側縁13に平行となり、係止縁15bがそれぞれのヒンジ線12から離れるように、互い違いに配置されている。
【0019】
このようなブランクを組み立ててカップ容器Cを包装する際には、底壁となる基板1の上面に集積したカップ容器Cを載置して、隣り合うカップ容器Cの間にストッパーSが挟まれるようにする。
【0020】
その後、図4に示すように、下方から一対の舌片11を押し上げて交差するように起立させると、突出部15の摺接縁15aが互いに押圧し合い、頂点を乗り越えて、係止縁15b同士が係合し、舌片11の起立状態が維持される。
【0021】
そして、図5に示すように、一対の側板2及び天板3を、カップ容器Cを巻き込むように折り曲げ、継代片4を反対側の側板2に貼り付け、内端板5及び外端板6を順次折り曲げて貼り合わせると、図1に示すように、包装が完了する。
【0022】
この一連の包装作業は、ラップラウンドケーサーにより簡単に行うことができる。
【0023】
上記のようなストッパーSを包装箱の基板1に備えると、ストッパーSの両外側縁13間の幅が小さくても、一対の舌片11のヒンジ線12を比較的長く確保して、カップ容器Cの移動や転倒を防止するのに必要な強度を得ることができるので、カップ容器Cの間隔を狭く設定して、包装箱のコンパクト化を図ることができる。
【0024】
ところで、上記実施形態では、舌片11の突出部15がラチェット状となったストッパーSを例示したが、図6(a)に示すように、突出部15は、単に円弧状に膨出した突起としてもよい。また、三角状若しくは台形状に膨出した突起としてもよい。
【0025】
また、図6(b)に示すように、突出部15の係合を強化するため、一対の舌片11の内側縁14が、突出部15の摺接縁15a及び係止縁15bを挟んでずれるように、摺接縁15aを外側縁13に対して傾斜させてもよい。
【0026】
そのほか、図6(c)に示すように、舌片11のヒンジ線12に、内側縁14の突出部15と共に起立状態からの伏倒を防止する戻止突起12aを設けるようにしてもい。
【0027】
なお、上記実施形態では、ストッパーSをラップラウンド式包装箱に適用した場合を例示したが、このようなストッパーSは、製箱後に上面の開口から物品を収納する通常の包装箱や、箱の底部に内挿される段ボール製の底敷シートに設けてもよい。
【0028】
また、上広がりテーパー状のカップ容器Cを包装する場合について例示したが、外周が円筒状の缶容器や上窄まりのボトル容器等を包装する場合にも、上記のようなストッパーSを備えた包装箱や底敷シートを使用することができる。
【0029】
また、隣り合う物品の間にストッパーSが挟まれる包装形態について例示したが、物品の凹部や空洞部にストッパーが嵌合する包装形態においても、上記のようなストッパーSを備えた包装箱や底敷シートを使用することができる。
【0030】
そのほか、包装箱の底壁となる基板にストッパーSを設けて、物品の底部を保持する包装形態について例示したが、包装箱の天壁となる基板にストッパーSを設けて、物品の上部を保持するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 基板
2 側板
3 天板
4 継代片
5 内端板
6 外端板
7 引裂帯
ストッパー
11 舌片
12 ヒンジ線
12a 戻止突起
13 外側縁
14 内側縁
15 突出部
15a 摺接縁
15b 係止縁
C カップ容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7