(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例】
【0014】
本発明の中仕切り容器Cは、
図1〜
図3に示されているように、底部1aと、相対する一方の側壁1bと、相対するもう一方の側壁1cと、中仕切り部材Pを配設するための相対する一方の側壁1bに沿って形成された中仕切り保持部材1dとからなる容器本体C1と、容器本体C1のもう一方の側壁1cに沿って、容器本体C1内に配設される中仕切り部材Pと、中仕切り部材Pと平行に、相対するもう一方の側壁1cの一方の側壁1cに隣接して配置されたスペーサーSと、相対する一方の側壁1bに隣接して配置された中仕切り固定部材Eとから構成されている。
【0015】
次に、
図2〜
図6を用いて、一体に成形された容器本体C1について説明する。
【0016】
容器本体C1に成形された中仕切り保持部材1dは、相対する一方の側壁1bの内壁面1b1に形成された端部中仕切り保持部材1d1と、端部中仕切り保持部材1d1の間に、端部中仕切り保持部材1d1と平行に、且つ、所定の間隔で形成された複数の中間中仕切り保持部材1d2とから構成されている。
【0017】
端部中仕切り保持部材1d1の一方の端部には、後述するスペーサーSが装着されるスペーサー収容部1eが形成されている。スペーサー収容部1eは、中仕切り保持部材1dに垂直な側壁1cの内壁面1c1から、所定の間隔を置いて、端部中仕切り保持部材1d1に形成された隣接する一対の縦リブ1e1を有しており、一対の縦リブ1e1間には、後述するスペーサーSの板状本体s1の両端部の垂直辺部が挿入される幅狭の板状本体挿入縦長溝1e2が形成されており、また、一対の縦リブ1e1のうち、もう一方の側壁1c側に位置する縦リブ1e1と、中仕切り保持部材1dに垂直なもう一方の側壁1cとの間には、スペーサーSが挿入される幅広のスペーサー挿入縦長凹部1e3が形成されている。
【0018】
スペーサー収容部1eに隣接して、端部中仕切り保持部材1d1には、後述する中仕切り部材Pが装着される、スペーサー収容部1eと同一構成を有する複数の中仕切り収容部1fが形成されている。中仕切り収容部1fは、端部中仕切り保持部材1d1に形成された隣接する一対の縦リブ1f1を有しており、一対の縦リブ1f1間には、後述する中仕切り部材Pの板状本体p1の両端部の垂直辺部p1cが挿入される幅狭の板状本体挿入縦長溝1f2が形成されており、また、縦リブ1f1のスペーサー収容部1e側に位置する縦リブ1f1と、相対するスペーサー収容部1eの縦リブ1e1との間には、中仕切り部材Pが挿入される幅広の中仕切り挿入縦長凹部1f3が形成されている。
【0019】
上述した、間に、幅狭の板状本体挿入縦長溝1f2が形成されている一対の縦リブ1f1と、該一対の縦リブ1f1に隣接して形成された幅広の中仕切り挿入縦長凹部1f3とから構成されている中仕切り収容部1fは、相対するもう一方の側壁1cのもう一方の側壁1cまで延在している。もう一方の側壁1cまで延在している最後の中仕切り収容部(以下、最終中仕切り収容部と称する。)1fを形成する、もう一方の側壁1c側の縦リブ1f1を、以下、最終縦リブ1f1と称する。
【0020】
容器本体C1を、射出成形等により一体成形した場合には、容器本体C1の側壁1b、1cは、金型の抜き勾配のために、底部1aから上方に向かって、外側に傾斜している。従って、最終中仕切り収容部1fを構成する最終縦リブ1f1と該最終縦リブ1f1と対向する縦リブ1f1と間に形成された幅狭の板状本体挿入縦長溝1f2に挿入される中仕切り部材Pの板状本体p1の両端部の垂直辺部p1cは、もう一方の側壁1c側に傾斜して、中仕切り部材Pの垂直維持が保てないということになる。この課題を解決するために、金型の抜き勾配により外側に傾斜したもう一方の側壁1cの内壁面1c1の傾斜を修正し、
図5に示されているように、最終縦リブ1f1の対向する縦リブ1f1側の面1f1’が垂直面を形成するように、最終縦リブ1f1が、底部1aから上方に向かって、徐々に、その厚みを増すように構成されている。
【0021】
中仕切り保持部材1dを構成する中間中仕切り保持部材1d2は、相対するもう一方の側壁1cを架橋するように、容器本体C1に成形されている。上述したように、端部中仕切り保持部材1d1には、容器本体C1の内側の面に、スペーサー収容部1e及び中仕切り収容部1fが形成されているが、中間中仕切り保持部材1d2の場合には、
図4及び
図5に示されているように、中間中仕切り保持部材1d2の板状本体1d2’の両面に、スペーサー収容部1e及び中仕切り収容部1fが形成されている点で相違するだけで、スペーサー収容部1e及び中仕切り収容部1fの構成は同一であるので、中間中仕切り保持部材1d2の詳細な説明は省略する。
【0022】
上述した中仕切り保持部材1dを構成する端部中仕切り保持部材1d1と中間中仕切り保持部材1d2の上面は、共に、同じ高さに形成されており、且つ、容器本体C1の側壁1b、1cの上面より低く形成されている。
【0023】
次に、
図7及び
図8を用いて、上述した容器本体C1に形成されたスペーサー収容部1eに収容されるスペーサーSについて説明する。
【0024】
スペーサーSは、横長の板状本体s1を有しており、板状本体s1の一方の側面(スペーサーSが、容器本体C1のスペーサー収容部1eに収容された際に、容器本体C1の内側に位置し、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1に対して、反対側に位置する側面(以下、内側側面と称する。))s1a’は、面一な垂直平面に形成されている。また、板状本体s1の上端には、板状本体s1に対して垂直で、且つ、水平方向に延在する上端水平フランジs1bが形成されている。更に、板状本体s1の相対する垂直端s1cと上端水平フランジs1bとにより形成される上端角部には、上端水平フランジs1bの両端から、上端水平フランジs1bに対して垂直で、且つ、板状本体s1の垂直端s1cの上部に形成された上部垂直フランジs1dが垂下されている。なお更に、上部垂直フランジs1dの下端には、上部垂直フランジs1dに対して垂直で、且つ、外側に延在する水平載置フランジs1eが形成されている。
【0025】
スペーサーSを、容器本体C1のスペーサー収容部1eに収容する際に、容器本体C1に形成された中間中仕切り保持部材1d2が、スペーサーSの板状本体s1が当接しないように、板状本体s1には、板状本体s1の下端s1fから垂直に上方に延在する中間中仕切り保持部材1d2が挿入される、中間中仕切り保持部材1d2に対応してスリットs1gが形成されている。本実施例においては、容器本体C1内には、7枚の中間中仕切り保持部材1d2が形成されているので、スペーサーSの板状本体s1には、7つのスリットs1gが形成されている。なお、スリットs1gの縦方向の縁部には、スリットs1gの両側に位置する板状本体s1の強度や剛性を高めるために、スペーサーSを、容器本体C1のスペーサー収容部1eに収容した際に、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1に当接しないような周縁リブs1g’を形成することが好ましい。更に、周縁リブs1g’を形成することにより、縦リブ1e1間の嵌合調整リブとしての機能を有する。
【0026】
また、板状本体s1の内側側面s1a’の反対側に位置する側面(以下、側壁側側面という。)s1a”には、上端水平フランジs1bの裏面から、スリットs1gに対応して、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1に当接する逆T字状の容器本体側壁当接リブs1hが形成されており、容器本体側壁当接リブs1hは、垂直リブ部s1h’と、垂直リブ部s1h’の下端から水平に延在する水平リブ部s1h”とから構成されており、水平リブ部s1h”は、スリットs1gの略上端まで達している。スペーサーSを、容器本体C1のスペーサー収容部1eに収容した際には、逆T字状の容器本体側壁当接リブs1hが、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1に当接し、スペーサーSのもう一方の側壁1cの内壁面1c1方向への移動や傾動を抑制することができる。なお、s1iは、側壁側側面s1a”の適当個所に形成された補強用縦リブであり、必要に応じて、補強用水平リブ等を追加することができる。これら補強用縦リブs1iや補強用水平リブ等の側壁側側面s1a”に高さは、容器本体側壁当接リブs1hより、低く形成されている。
【0027】
中仕切り容器Cに収容された物品を取り出す際には、容器本体C1の底部1aに穿設された透孔1a1に挿入された突き上げ杆が使用されることになるが、この突き上げ杆の物品を取り出し作業の邪魔にならないように、スペーサーSの板状本体s1には、板状本体s1の下端s1fから垂直に上方に延在する突き上げ杆挿入用スリットs1jが形成されている。スペーサーSの板状本体s1の相対する垂直端s1c付近に、突き上げ杆挿入用スリットs1jが形成されており、隣り合う突き上げ杆挿入用スリットs1j間に、それぞれ、スリットs1gが形成されており、突き上げ杆挿入用スリットs1jとスリットs1gとの間隔は、同じに形成されている。なお、s1kは、突き上げ杆挿入用スリットs1jの両側に位置するスペーサーSの板状本体s1の側壁側側面s1a”に形成された突き上げ杆挿入用スリットs1jを架橋する架橋片であり、架橋片s1kを形成することにより、突き上げ杆挿入用スリットs1jの両側に位置するスペーサーSの板状本体s1の強度や剛性を高めることができる。
【0028】
スペーサーSが、容器本体C1のスペーサー収容部1eに収容された際には、スペーサーSの板状本体s1の面一な内側側面s1a’が、容器本体C1の底部1aに対して略垂直になるように構成されており、このように構成することにより、容器本体C1に配設された後述する中仕切り部材Pが、傾動しないように構成されており、従って、中仕切り容器C内に収容される物品を、移動や傾動しないように、安定的に収容することができる。
【0029】
次に、
図9〜
図11を用いて、中仕切り部材Pについて説明する。
【0030】
中仕切り部材Pは、上述したスペーサーSと同様の横長の板状本体p1を有しており、板状本体p1には、板状本体p1の一方の面一な垂直平面(以下、単に、垂直面一平面という。)p1aが形成されており、また、垂直面一平面p1aと反対側に位置する側面(以下、単に、垂直背面という。)p1bが形成されている。
【0031】
板状本体p1の相対する垂直端p1cと板状本体p1の上端とにより形成される上端角部には、板状本体p1に垂直で、且つ、垂直背面p1b方向に延在する上部垂直リブp1dが垂下されているとともに、上部垂直リブp1dの下端には、上部垂直リブp1dに対して垂直で、且つ、外側に延在する、上述したスペーサーSに形成された水平載置フランジs1eと同様の水平載置フランジp1eが形成されている。
【0032】
中仕切り部材Pの板状本体p1には、上述したスペーサーSの板状本体s1と同様の中間中仕切り保持部材1d2に対応して、スリットp1gが形成されている。本実施例においては、容器本体C1内には、7枚の中間中仕切り保持部材1d2が形成されているので、中仕切り部材Pの板状本体p1には、7つのスリットp1gが形成されている。なお、スリットp1gの縦方向の縁部には、スリットp1gの両側に位置する板状本体p1の強度や剛性を高めるために、周縁リブp1g’を形成することができるし、この周縁リブp1g’は、縦リブ1f1間の嵌合調整リブとしての機能を有する。
【0033】
p1hは、上述したスペーサーSの板状本体s1に形成された突き上げ杆挿入用スリットs1jと同様の中仕切り部材Pの板状本体p1に形成された突き上げ杆挿入用スリットであり、また、p1iは、上述したスペーサーSの板状本体s1に形成された突き上げ杆挿入用スリットs1jを架橋する架橋片s1kと同様の中仕切り部材Pの板状本体p1に形成された突き上げ杆挿入用スリットp1hを架橋する架橋片である。
【0034】
中仕切り部材Pの板状本体p1に形成された突き上げ杆挿入用スリットp1hとスリットp1gとの配置関係は、スペーサーSの板状本体s1に形成された突き上げ杆挿入用スリットs1jとスリットs1gの配置関係と同様に構成されている。即ち、中仕切り部材Pの板状本体p1の相対する垂直端p1c付近に、突き上げ杆挿入用スリットp1hが形成されており、隣り合う突き上げ杆挿入用スリットp1h間に、それぞれ、スリットp1gが形成されており、突き上げ杆挿入用スリットp1hとスリットp1gの間隔は、同じに形成されている。
【0035】
中仕切り部材Pの板状本体p1の相対する垂直端p1cと板状本体p1の上端とにより形成される上端角部に形成された上部垂直リブp1dと水平載置フランジp1e付近には、端部区画部材p2が形成されている。端部区画部材p2は、上部垂直リブp1dの上端から、板状本体p1の内側方向に延在する上端水平部p2aと、水平部p2aの先端から、板状本体p1の内側方向で、且つ、下方に延在する傾斜部p2bと、傾斜部p2bの先端から、板状本体p1の下端付近まで略垂直に延在する垂直部p2cと、水平載置フランジp1eを、垂直部p2cまで延在することにより形成された上部水平部p2dとから構成されている。
【0036】
中仕切り部材Pの板状本体p1に形成された端部区画部材p2間には、中間区画部材p3が形成されている。中間区画部材p3は、端部区画部材p2の上端水平部p2a同様の上端水平部p3aと、水平部p3aの両先端から下方に延在する、端部区画部材p2の傾斜部p2bと同様な相対する傾斜部p3bと、傾斜部p3bの先端から、板状本体p1の下端付近まで略垂直に延在する、端部区画部材p2の垂直部p2cと同様な相対する垂直部p3cと、相対する垂直部p3cを架橋する、端部区画部材p2の上部水平部p2dと同様の上部水平部p3dと、水平部p3aと上部水平部p3dとを架橋する垂直部p3eとから構成されている。中間区画部材p3は、スリットp1gが、中間区画部材p3の相対する垂直部p3cの中央に位置するように、中仕切り部材Pの板状本体p1の垂直背面p1bに形成されている。
【0037】
端部区画部材p2と該端部区画部材p2と相対する中間区画部材p3との間、及び、相対する中間区画部材p3との間には、相対する突き上げ杆挿入用スリットp1h間を挟んで、物品位置決め部材p4が形成されている。物品位置決め部材p4は、上述した端部区画部材p2の垂直部p2c及び中間区画部材p3の垂直部p3cに略平行で、且つ、上端が下方に傾斜した傾斜部p4a’に形成された相対する垂直部p4aを有しているとともに、相対する垂直部p4aの上部を架橋する水平架橋リブp4bを有している。また、物品位置決め部材p4の板状本体p1の垂直背面p1bからの高さは、端部区画部材p2の板状本体p1の垂直背面p1bからの高さ及び中間区画部材p3の板状本体p1の垂直背面p1bからの高さより低く形成されているとともに、物品位置決め部材p4の上端は、端部区画部材p2の板状本体p1の上端及び中間区画部材p3の上端より低く形成されている。また、物品位置決め部材p4の下端は、端部区画部材p2の板状本体p1の下端及び中間区画部材p3の下端と略同じに形成されている。
【0038】
次に、
図12〜
図15を用いて、容器本体C1内に形成された中仕切り保持部材1d、即ち、端部中仕切り保持部材1d1及び中間中仕切り保持部材1d2と平行な相対する一方の側壁1bに隣接して配置される中仕切り固定部材Eについて説明する。
【0039】
中仕切り固定部材Eは、細長い横長の板状本体e1を有している。また、板状本体e1の相対する側面のうちの一方の側面(中仕切り固定部材Eが、容器本体C1内に収容された際に、容器本体C1の側壁1bに隣接する側面であり、以下に、外側側面という。)e1aの両端部には、外側側面e1aから突設する係止爪e2aが下方に形成された係止爪用弾性片(以下、端部側係止爪用弾性片という。)e2’が形成されている。また、端部側係止爪用弾性片e2’間には、端部側係止爪用弾性片e2’と同様の適当数(本実施例においては、2個)の係止爪用弾性片e2”が形成されている。以下、端部側係止爪用弾性片e2’間に形成された係止爪用弾性片e2”を、中央側係止爪用弾性片e2”という。
【0040】
また、板状本体e1の相対する側面のうちのもう一方の側面(中仕切り固定部材Eが、容器本体C1内に収容された際に、容器本体C1の中央部側に位置する側面で、以下に、内側側面という。)e1bには、内側側面e1bから突設する押圧爪e3aが下方に形成された押圧用弾性片e3’が形成されている。以下、押圧爪e3aが下方に形成された押圧用弾性片e3’を、下方押圧用弾性片e3’という。更に、板状本体e1の内側側面e1bには、内側側面e1bから突設する押圧爪e3aが上方に形成された押圧用弾性片e3”が形成されている。以下、押圧爪e3aが上方に形成された押圧用弾性片e3”を、上方押圧用弾性片e3”という。本実施例においては、下方押圧用弾性片e3’は、それぞれ、端部側係止爪用弾性片e2’付近と板状本体e1の中央部付近にそれぞれ、2個、合計4個形成されており、また、上方押圧用弾性片e3”は、下方押圧用弾性片e3’間に1個ずつ、即ち、合計3個が形成されている例が示されているが、下方押圧用弾性片e3’と上方押圧用弾性片e3”の個数は、その個数が、大きく偏らないように形成されている。
【0041】
上述した端部側係止爪用弾性片e2’及び中央側係止爪用弾性片e2”は、板状本体e1の内側側面e1b側に方形状の凹部e4を形成することにより、この部分の板状本体e1を薄肉とし、この薄肉とした部分に、U字状のスリットe2bを形成することにより形成されている。
【0042】
下方押圧用弾性片e3’は、板状本体e1の外側側面e1a側に方形状の凹部e5を形成することにより、この部分の板状本体e1を薄肉とし、この薄肉とした部分に、U字状のスリットe3b’を形成することにより形成されており、また、上方押圧用弾性片e3”は、同様に、板状本体e1の外側側面e1a側に方形状の凹部e5を形成することにより、この部分の板状本体e1を薄肉とし、この薄肉とした部分に、逆U字状のスリットe3b”を形成することにより形成されている。
【0043】
次に、
図16〜
図19を用いて、容器本体C1への中仕切り部材P、スペーサーS及び中仕切り固定部材Eの収容について説明する。
【0044】
先ず最初に、スペーサーSの側壁側側面s1a”が、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1側に位置するように、スペーサーSを、容器本体C1の上方に配置する。その後、スペーサーSを下降させることにより、スペーサーSの板状本体s1の相対する垂直端s1cを、容器本体C1の端部中仕切り保持部材1d1の一対の縦リブ1e1間に形成された板状本体挿入縦長溝1e2に挿入するとともに、容器本体C1の中間中仕切り保持部材1d2の板状本体1d2’を、スペーサーSの板状本体s1に形成されたスリットs1gに挿入する。このようにして、容器本体C1に、スペーサーSが収容されることになるが、スペーサーSが、容器本体C1に収容された際には、スペーサーSに形成された水平載置フランジs1eが、端部中仕切り保持部材1d1の上面に載置されるように構成されている。更に、スペーサーSが、容器本体C1に収容された際には、スペーサーSに形成された容器本体側壁当接リブs1hが、容器本体C1のもう一方の側壁1cの内壁面1c1に当接し、スペーサーSのもう一方の側壁1cの内壁面1c1方向への移動や傾動を抑制して、スペーサーSの板状本体s1の内側側面s1a’が、略垂直になるように構成されているので、スペーサーSに次いで、容器本体C1に収容される中仕切り部材Pを、略略垂直に、容器本体C1に収容することができる。
【0045】
上述したようにして、容器本体C1に収容されたスペーサーSに次いで、中仕切り部材Pが、容器本体C1に収容されることになるが、中仕切り部材Pを、容器本体C1に収容する際には、中仕切り部材Pの板状本体p1の中間区画部材p3等が形成されている垂直背面p1bが、スペーサーSの板状本体s1の面一な内側側面s1a’側に位置するように、中仕切り部材Pを、容器本体C1の上方に配置する。その後、中仕切り部材Pを下降させることにより、上述したスペーサーSと同様に、中仕切り部材Pを構成する板状本体p1の垂直端p1c及び板状本体p1が、容器本体C1に形成された中仕切り収容部1fの板状本体挿入縦長溝1f2に挿入されるとともに、中仕切り部材Pの端部区画部材p2及び中間区画部材p3が、中仕切り挿入縦長凹部1f3に挿入されることになる。また、中仕切り部材Pが、容器本体C1に収容された際には、中仕切り部材Pの水平載置フランジp1eが、端部中仕切り保持部材1d1の上面に載置されるように構成されている。このようにして、順次、中仕切り部材Pが、容器本体C1に収容されるように構成されている。
【0046】
上述したようにして、容器本体C1に、スペーサーS及び複数の中仕切り部材Pが収容されることになるが、容器本体C1のもう一方の側壁1cに隣接した最終の中仕切り部材Pが、容器本体C1に収容された際には、最終の中仕切り部材Pの板状本体p1の面一な垂直平面p1aが、容器本体C1の底部1aから上方に向かって、徐々に、その厚みを増すように構成された最終縦リブ1f1の面1f1’に当接或いは近接して位置するように構成されている。このように構成することにより、最終の中仕切り部材P及び該最終の中仕切り部材PとスペーサーS間に配置された中仕切り部材Pを、容器本体C1に、略垂直に収容することができる。
【0047】
上述したようにして、容器本体C1に、スペーサーS及び中仕切り部材Pを収容した際には、スペーサーSの水平載置フランジs1e及び中仕切り部材Pの水平載置フランジp1eが、容器本体C1の端部中仕切り保持部材1d1上面に載置されることになるが、スペーサーSの水平載置フランジs1e及び中仕切り部材Pの水平載置フランジp1eが、容器本体C1の端部中仕切り保持部材1d1に載置された際には、スペーサーS、中仕切り部材P及び容器本体C1の相対する一方の側壁1bの内壁面1b1との間には、上述した中仕切り固定部材Eが挿入される中仕切り固定部材挿入空間A1が形成されるように構成されている。
【0048】
上述した中仕切り固定部材挿入空間A1の上方に、端部側係止爪用弾性片e2’及び中央側係止爪用弾性片e2”の係止爪e2aが、容器本体C1の一方の側壁1bの内壁面1b1側に位置するように、中仕切り固定部材Eを配置し、その後、中仕切り固定部材Eを下降させることにより、中仕切り固定部材Eを、中仕切り固定部材挿入空間A1に挿入する。中仕切り固定部材Eが、中仕切り固定部材挿入空間A1に挿入された際には、中仕切り固定部材Eに形成された端部側係止爪用弾性片e2’及び中央側係止爪用弾性片e2”の係止爪e2aが、容器本体C1の一方の側壁1bの上端部に形成された透孔1gに嵌合し、中仕切り固定部材Eが、容器本体C1に係止されるように構成されている。
【0049】
上述したように、容器本体C1に、スペーサーS及び中仕切り部材Pを収容し、その後、スペーサーSと中仕切り部材Pと容器本体C1との間に形成された中仕切り固定部材挿入空間A1に中仕切り固定部材Eを挿入することにより、中仕切り容器Cが組み立てられているので、中仕切り固定部材Eの中仕切り固定部材挿入空間A1への挿入だけで、容器本体C1に収容されたスペーサーSと中仕切り部材Pの容器本体C1からの抜け出しを防止することができる。このように、容器本体C1に収容されたスペーサーSと中仕切り部材Pの容器本体C1からの抜け出し防止を、中仕切り固定部材Eの中仕切り固定部材挿入空間A1への挿入だけで、簡単に、且つ、迅速に行なうことができる。
【0050】
また、容器本体C1に、スペーサーS及び中仕切り部材Pを収容し、その後、スペーサーSと中仕切り部材Pと容器本体C1との間に形成された中仕切り固定部材挿入空間A1に中仕切り固定部材Eを挿入することにより、中仕切り容器Cが組み立てられているので、予め、中仕切り部材を連結させた後に、容器本体に、連結された中仕切り部材を、まとめて収容するようにした従来の従来の中仕切り容器に較べて、中仕切り容器Cの組み立て作業の作業性が向上する。
【0051】
また、スペーサーSと中仕切り部材Pと容器本体C1の相対する一方の側壁1bの内壁面1b1との間に形成された中仕切り固定部材挿入空間A1に挿入された中仕切り固定部材Eに形成された下方押圧用弾性片e3’及び上方押圧用弾性片e3”が、容器本体C1に収容された中仕切り部材Pを、下方押圧用弾性片e3’及び上方押圧用弾性片e3”の互いに容器本体C1の内側方向に向かう弾性力により、中仕切り部材Pを挟むように把持するように構成したので、容器本体C1に収容された中仕切り部材Pの移動を抑制することができるとともに、下方押圧用弾性片e3’及び上方押圧用弾性片e3”により、中仕切り部材Pの上下方向の移動を抑制することができる。
【0052】
図19に示されているように、スペーサーSの面一な垂直平面に形成された内側側面s1a’と、該内側側面s1a’と相対する中仕切り部材Pの端部区画部材p2及び中間区画部材p3とにより、物品Vが挿入される中仕切り容器Cの端部物品収容空間A2が形成されており、また、互いに対向する中仕切り部材P間には、物品Vが挿入される中仕切り容器Cの中間物品収容空間A3が形成されている。