(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダイアフラムを貫く前記複数の開口部を覆う前記ダイアフラム付着材の除去中に、圧電素子間の前記隙間層の一部を除去するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
前記ダイアフラムにおける前記開口部から、レーザーアブレーションによって、前記ダイアフラム付着材と、前記隙間層と、前記パターニングされた接着層とをきれいにするステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【技術分野】
【0001】
ドロップ・オン・デマンド・インクジェット技術は、印刷産業において広範に用いられている。ドロップ・オン・デマンド・インクジェット技術を用いるプリンタは、加熱式インクジェット技術または圧電技術を用いることができる。プリンタが加熱式インクジェットよりも製造にコストがかかるにもかかわらず、圧電式インクジェットは、概して、より幅広い種類のインクを用いることができ、コゲーションに関連する問題を取り除くことができるために好まれる。
【0002】
圧電式インクジェット印字ヘッドは、通常、たわみやすいダイアフラムと、ダイアフラムに付着した圧電素子とを含む。通常、電圧源に電気的に結合された電極との電気的接続を介して電圧を圧電素子に加えると、圧電素子は振動し、それによって、チャンバからノズルを介してたくさんのインクを放出するダイアフラムは、屈曲する。さらに、放出されたインクを交換するために、屈曲によって、インクが主なインク容器から開口部を介してチャンバに出る。
【0003】
圧電式インクジェット技術を用いたインク・ジェット・プリンタの印刷解像度を上げることが、設計技師の目標である。圧電式インクジェット印字ヘッドのジェット密度を上げることにより、印刷解像度を上げることができる。ジェット密度を上げるための1つの方法は、ジェットスタックの内部にあるマニホールドを取り除くことである。この設計に関して、各ジェット用のジェットスタックの背部を介して単一のポートを有することが好ましい。ポートは、容器から各ジェットチャンバへのインクの移動のための通路として機能する。高密度印字ヘッドにおける多くのジェットのゆえに、多くのポート(各ジェットに対して1つ)は、ダイアフラムを介しておよび圧電素子間で垂直に通過する必要がある。
【0004】
外部マニホールドを備えた高密度インクジェット印字ヘッドアセンブリの製造には、新しい処理方法が用いられる。抵抗の低い電気的接続を有する印字ヘッドの製造方法およびそれによって得られた印字ヘッドが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の技術教示の一実施形態による、製造過程の装置の中間にある圧電素子の透視図である。
【
図2】本発明の技術教示の一実施形態による、製造過程の装置の中間にある圧電素子の透視図である
【
図3】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図4】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図5】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図6】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図7】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図8】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図9】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図10】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図11】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図12】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図13】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図14】製造過程の装置のジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す断面図である。
【
図15】ジェットスタックを含む印字ヘッドの断面図である。
【
図16】本発明の技術教示の一実施形態にかかる印字ヘッドを含む印刷装置である。
【
図17】本発明の技術教示のもう1つの実施形態による、ジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す製造過程の構造の断面図である。
【
図18】本発明の技術教示のもう1つの実施形態による、ジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す製造過程の構造の断面図である。
【
図19】本発明の技術教示のもう1つの実施形態による、ジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す製造過程の構造の断面図である。
【
図20】本発明の技術教示のもう1つの実施形態による、ジェットスタックを含むインクジェット印字ヘッドの形成を示す製造過程の構造の断面図である。
【0011】
図面の細部を、いくつか簡略化し、正確な構造精度、細部、および、尺度を維持するよりもむしろ、本発明の複数の実施形態をより理解しやすいように示しているということに留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで用いられるように、「プリンタ」という語は、デジタル複写機、製本機械、ファクシミリ装置、多機能機械などといった、目的に応じた印刷出力機能を実行する任意の装置を含む。「ポリマー」という語は、熱硬化性ポリイミド、熱可塑性樹脂、ポリカーボネート、エポキシ、および、従来技術で知られているそれらの化合物を含む長鎖分子から形成された、広範囲の炭素を含む化合物のうちのいずれかを含む。
【0013】
図1の透視図では、圧電素子層10が、接着剤14を備えた移動キャリア12に取り外しできるように接合されている。圧電素子層10は、例えば、例えば約25μm〜約150μmの厚さのチタン酸ジルコン酸鉛層を含有でき、内部誘電体として機能する。圧電素子層10は、誘電性のPZTの各側面に導電素子を供給するために、両側をニッケルによって例えば無電解めっきプロセスを用いてめっきされることができる。ニッケルめっきされたPZTは、基本的に、内部PZT材料の全域における電圧電位の差を生み出す平行平板キャパシタとして機能する。キャリア12は、金属シート、プラスチックシート、または、もう1つの移動キャリアを含むことができる。圧電素子層10を移動キャリア12に付着させる接着層14は、ダイシングテープ、熱可塑性物質、または、もう1つの接着剤を含むことができる。もう1つの実施形態では、移動キャリア12は、個々の接着層14を必要としないように、糊のいらない熱可塑性層といった材料であってもよい。
【0014】
図1の構造を形成した後、圧電素子層10は、
図2に示したような複数の個別の圧電素子20を形成するためにダイス状に切られる。
図2は圧電素子の4x3の配列を示しているが、より多くの配列を形成してもよいということを理解されたい。例えば、現在の印字ヘッドは、圧電素子の344x20の配列を有することができる。ダイス状に切ることは、ウェハーダイシングソーなどののこぎりを用いるといった機械技術、ドライエッチングプロセス、レーザーアブレーションプロセスなどを用いて行うことができる。各隣接している圧電素子20を完全に分離させるために、ダイシングプロセスは、接着剤14の一部を除去して移動キャリア12上で停止した後、または、接着剤14を介して、および、キャリア12へとダイス状に切った後終了できる。
【0015】
個別の圧電素子20を形成した後、
図2のアセンブリを、
図3の断面図に示したようなジェットスタックサブアセンブリ30に付着させることができる。
図3の断面図を、より一層詳しくするために
図2の構造から拡大し、1つの部分的な圧電素子20および2つの完全な圧電素子20の断面図を示す。ジェットスタックサブアセンブリ30を、知られている技術を用いて製造できる。ジェットスタックサブアセンブリ30は、例えば、注入口/放出口板32、本体板34、および、接着性のダイアフラム付着材38を用いて本体板34に付着したダイアフラム36を含むことができる。ダイアフラム36は、以下に記載するような完成した装置においてインクを通すために、複数の開口部40を含むことができる。
図3の構造は、さらに、プロセスのこの時点において周囲空気によって充填されうる複数の隙間42を含む。ダイアフラム付着材38は、ダイアフラム36を貫く開口部40が覆われるように、単一のシートポリマーといった材料の固体シートであってもよい。
【0016】
一実施形態では、
図2の構造を、ダイアフラム36と圧電素子20との間に接着剤を用いることにより、ジェットスタックサブアセンブリ30に付着できる。例えば、測定された量の接着剤(個々に示さない)を、圧電素子20のどちらか一方の上面、ダイアフラム36、または、それらの両方に、供給、画面印刷、広げるなどすることができる。一実施形態では、各個別の圧電素子20に対して、一滴の接着剤をダイアフラム上に配置できる。接着剤の塗布後、ジェットスタックサブアセンブリ30および圧電素子20を、互いに整合し、次に、圧電素子20を接着剤によってダイアフラム36と機械的に接続する。接着剤をこの接着剤に適した技術によって硬化させ、
図3の構造が得られる。
【0017】
続いて、移動キャリア12および接着剤14を、
図3の構造から除去し、
図4の構造が生じる。
【0018】
次に、
図4の構造に誘電性充填材料を供給し、次に、硬化させ、隙間層50を供給する。誘電性充填材料は、例えば、Miller‐Stephenson Chemical Co.(Danbury,CT)から市販されているEpon(商標)828エポキシ樹脂(100重量部)と、Hexion Specialty Chemicals(Columbus,OH)から市販されているEpikure(商標)3277硬化剤(49重量部)とを結合したポリマーであってもよい。誘電性充填材料を、ダイアフラム36の上面52の露出した部分を覆って、
図5に示したように硬化させた後で圧電素子20を封止するには十分な量供給できる。誘電性充填材料は、さらに、図示したようにダイアフラム36内の開口部40を充填できる。ダイアフラム36において開口部40を覆うダイアフラム付着材38は、誘電性充填材料が開口部40を介して通過するのを抑制する。誘電性充填材料を硬化させる前または後に、隙間層50を平坦化できる。平坦化処理を、例えばセルフレベリング材または圧力下での機械的ワイピングおよび成形を含む技術によって行うことができる。
【0019】
次に、隙間層50を圧電素子20の上面から除去する。一実施形態では、開口部62を有するパターニングされたフォトレジストマスクといったパターニングされたマスク60を、
図6に示したような、知られているフォトリソグラフィの技術を用いて形成できる。開口部62は、図示したように、各圧電素子20を覆う隙間層50の一部を露出し、さらに、各圧電素子20の一部を露出している。
【0020】
もう1つの実施形態では、パターニングされたマスク60は、熱可塑性ポリイミド層であってもよい。例えば、パターニングされたマスク60は、レーザーアブレーション、穴開けプロセス、エッチングなどを用いてパターニングされるDuPont(登録商標)100ELJ層であってもよい。DuPont 100ELJは、通常、厚さ25μm(0.001インチ)で製造および供給されるが、可能な場合は例えば約20μm〜約40μmという他の厚さが適している。一実施形態では、ポリマー隙間層50の表面に、熱ラミネーションプレスを用いて、熱可塑性ポリイミドマスクを付着できる。一実施形態では、付着が、約180℃〜約200℃、例えば約190℃の温度で、生じうる。一実施形態では、付着が、約90psi〜約110psi、例えば約100psiの圧力で生じうる。付着プロセスを、持続期間約5分〜約15分、例えば約10分の間、実施できる。
【0021】
一実施形態では、マスクは、隙間層50、圧電素子20、または、他の構造を持ちあげないように、またはそうでなければ損傷しないように、露出した隙間層50を十分容易に除去した後、隙間層50から出ることができる材料から形成される。プラズマエッチングといったエッチング中の温度は、150℃に達しうる。この温度によって、理論によって結び付けられることを意図せずに、マスク材料は硬化し、固くなり、高密度になりおよび/またはガスを抜くことができ、隙間層50からの除去がより困難になる。
【0022】
マスクの開口部62を配置して、ポリマーおよび各圧電素子20の上面のみを露出することができ、各電圧阻止20の上面には、続いて例えばプリント回路基板(PCB)電極と接する銀エポキシによって、電気的接続がなされる。開口部62は、圧電素子20と続いて形成される電極との間の電気抵抗が容認可能な信頼性を有する機能素子を提供する許容限界内にあるように、十分な大きさに形成される必要がある。開口部はそれ自体、円形、楕円形、正方形、長方形などであってもよい。
【0023】
続いて、
図6の構造上において、プラズマエッチングといったエッチングが行われ、露出した隙間層50を除去する。一実施形態では、処理時間を縮小するには十分な条件下で、プラズマエッチングを実施できる。例えば、活性イオン・トラップ・プラズマ・モードを、酸素プロセスガスと組み合わせて用いることができる。例えば、酸素気体をプラズマ・エッチング・チャンバに、約100mTorr〜約200mTorr、例えば約150mTorrの平衡チャンバ圧力を供給するのに十分な注入速度で導入することができる。プラズマを、約800W〜1、000W、例えば約900Wの高周波(RF)電力で燃焼させることができる。活性イオン・エッチング・プラズマ・モードでは、
図6のアセンブリを隣接している2つの活性電極間に配置できる。隣接している2つの活性電極を、2つの接地電極間に配置できる。隙間材料に応じて、エッチング時間は、約1秒〜約1時間、例えば約5分〜15分、および特に、約5分〜10分であってもよい。DuPont100ELJの25μmの厚い層を用いて、処理時間は、約1秒〜約15分、例えば約1秒〜約10分であってもよい。反応性イオンエッチング、無電子エッチング、活性エッチング、無電子イオントラップといったモードを含む、活性イオン・トラップ・モード以外のプラズマモードを、隙間材料に応じて用いることができる。モードは、プラズマチャンバにおける棚状部(つまり、活性、接地した、および、浮動型)の構成に依存している。
【0024】
プラズマエッチングは、ニッケルめっきされたPZT圧電素子20の表面から隙間層50を効果的に除去できる。ニッケルめっきされたPZT圧電素子20の表面の表面粗さが高く、これによって、比較的深く幅の狭い(つまりアスペクト比が高い)溝からの隙間層50の除去が困難になるということが分かる。ニッケルめっきの溝に残る誘電性材料は、圧電素子20と、続いて圧電素子20と電気的に結合されるPCB電極との間の電気抵抗を増加させることができる。圧電素子20のエッチングされた表面から隙間材料50を効率的に除去することにより、抵抗が下がり、装置の電気的特性が改善される。ここに記載したようなマスクされたプラズマエッチングを用いることによって、誘電性材料は、これらの溝から従来の除去方法よりも効果的に除去される。圧電素子20内の比較的幅の狭い溝からの隙間材料50のエッチング速度は、隣接している比較的広範に間隔の開いた圧電素子20間にある隙間材料50のエッチング速度未満である。マスクされていないプラズマエッチングによって、隣接している圧電素子20間にある隙間材料50の過度の損失が生じてしまい、従って、圧電素子20を覆う位置において隙間材料50を露出し、圧電素子20間の位置において隙間材料50を保護するマスクされたプラズマエッチングを用いて、この損失を抑制することができる。
【0025】
隙間層50をエッチングした後、パターニングされたマスク60を除去し、
図7の構造が得られる。パターニングされたマスク60がパターニングされたフォトレジストマスクである場合、パターニングされたマスク60を、標準的な技術によって除去できる。パターニングされたマスク60がDuPont 100ELJのような熱可塑性のポリマーである場合、パターニングされたマスクを例えばピーリングによって除去できる。
【0026】
次に、パターニングされた接着層80とパターニングされた取外し可能な下地膜82とを含むアセンブリを整合し、
図8に示したような
図7の構造に付着させる。接着剤80は、例えば、熱硬化性または熱可塑性のシートであってもよい。取外し可能な下地膜82は、ポリイミド材料、または、接着剤80から除去できるもう1つの材料であってもよい。接着層80と取外し可能な下地膜82とを含むアセンブリは、その中に圧電素子20を露出する実施された開口部84のパターンを含む。接着剤80と下地膜82との内部の開口部84を、付着よりも前に、例えばレーザーアブレーション、穴開けプロセス、エッチングなどを用いて形成できる。開口部84の大きさを、図示したような隙間層50における開口部62の大きさに適合するように、目標とすることができる。しかし、大きさの不一致が続く処理に悪影響を及ぼさない限り、開口部がわずかに大きいまたは小さくてもよい。接着剤80と取外し可能な下地膜82との結合した厚さによって、部分的には、続く処理後に圧電素子20に残る導体の量が決定される。接着剤80と取外し可能な下地膜82との結合した厚さは、約15μm〜約100μm、または、もう1つの適切な厚さであってもよい。
【0027】
次に、
図9に示したように、導電性の糊状剤といった導体90を、例えばステンシルとして取外し可能な下地膜82を用いた画面印刷プロセスによって、
図8のアセンブリに塗布する。交互に、アセンブリに接着剤を供給できる。
【0028】
続いて、取外し可能な下地膜82を
図9の構造から、例えばピーリングによって除去することにより、
図10に示した構造と同様の構造が残る。
【0029】
次に、複数のビア112と複数のPCB電極114とを備えたPCB110を、接着剤80を用いて
図10のアセンブリに付着させ、
図11の構造が得られる。導体90は、圧電素子20をPCB電極114に電気的に結合させ、これによって、導電性パスが、PCB電極114から導体90を介して圧電素子20に伸びる。
【0030】
次に、ダイアフラム36を貫く開口部40をきれいにして、ダイアフラムを貫通してインクが通過できるようにする。開口部をきれいにするステップは、接着剤80の一部、隙間層50、および、開口部40を覆うダイアフラム付着材38を除去するステップを含む。様々な複数の実施形態では、化学的または機械的な除去技術を用いることができる。一実施形態では、自己整合除去プロセスは、
図12に示したようなレーザービーム120の使用を含有でき、特に、注入口/放出口板32、本体板34、および、ダイアフラム36を金属から形成する。注入口/放出口板32、本体板34、および、適宜設計に応じてダイアフラム36は、自己整合レーザーアブレーションプロセスのためのレーザービームをマスクできる。本実施形態では、CO
2レーザー、エキシマーレーザー、固体レーザー、銅蒸気レーザー、および、ファイバレーザーといったレーザーを用いることができる。CO
2レーザーおよびエキシマーレーザーは、通常、エポキシ含有ポリマーを切除できる。CO
2レーザーの運転費は低く、製造処理能力は高い。2つのレーザービーム120を
図12に示すが、単一のレーザービームは、各穴部を、1つまたは複数のレーザーパルスを用いて順に開くことができる。もう1つの実施形態では、2つまたはそれ以上の開口部を単一の動作によって形成できる。例えば、表面にマスクを塗布でき、次に、単一の幅の広い単一のレーザービームは、単一の幅の広いレーザービームから2つ以上の開口部または全ての開口部を、1つまたは複数のパルスを用いて開くことができる。注入口/放出口板32、本体板34、および場合によってはダイアフラム36によって供給されたマスクを満たすことができるCO
2レーザービームは、順次、各開口部40を照射して、ダイアフラム付着材38、隙間層50、および、接着剤80を貫く幅のある開口部を形成し、
図13の構造が得られる。
【0031】
続いて、
図14に示したような接着剤(個々に示さない)によって、注入口/放出口板32に開口板140を付着させることができる。開口板140は、印刷中にインクが放出されるノズル142を含む。開口板142が付着すると、ジェットスタック144は完成する。
【0032】
続いて、マニホールド150をPCB110に、例えば接着剤といった液密密封接続部151を用いて接合して、
図15に示したようなインクジェット印字ヘッド152が得られる。インクジェット印字ヘッド152は、多量のインクを格納するためのマニホールド150内の容器154を含むことができる。容器154からのインクを、PCB110におけるビア112を介して、ジェットスタック144内のポート156に注入する。
図15は簡略化した図であり、図の左および右に付加的な構造を備えていてもよいということを理解されたい。例えば、
図15には2つのポート156が示されているが、通常のジェットスタックは、例えばポートの344x20配列を有することができる。
【0033】
使用中に、印字ヘッド152のマニホールド150における容器154は、多量のインクを含む。印字ヘッドの最初の下塗りを用いて、インクを、容器154からPCB110のビア112を介して、ジェットスタック144のポート156を介して、および、ジェットスタック144のチャンバ158に流すことができる。各電極122に配置された電圧160に応じて、各PZT圧電素子20は、適切な時間にデジタル信号に応じて振動する。圧電素子20の振動によって、インクの滴がノズル142から放出されるチャンバ158内に圧力パルスを生み出すダイアフラム36は、屈曲する。
【0034】
従って、前述の方法および構造は、インク・ジェット・プリンタのためのジェットスタック144を形成する。一実施形態では、ジェットスタック144を、
図15に示したようなインクジェット印字ヘッド152の一部として用いることができる。
【0035】
図16は、1つまたは複数の印字ヘッド154を含むプリンタ162、および、本発明の技術教示の一実施形態にかかる1つまたは複数のノズル142から噴出するインク164を示す。印字ヘッド154は、デジタル命令に従って操作され、紙シート、プラスチックなどの印刷媒体166に所望の画像を生み出す。印字ヘッド152は、スキャニング動作における印刷媒体166に関連して後ろおよび前に移動してもよく、細長い領域ごとに印刷画像を生成する。交互に、印字ヘッド154を固定してもよく、それに関連して印刷媒体166を移動してもよく、これにより、単一のパスにおける印字ヘッド154と同様に幅の広い画像を生み出す。印字ヘッド154の幅は、印刷媒体166の幅よりも狭いか、あるいは、印刷媒体と同様に幅が広い。
【0036】
本発明の技術教示のもう1つの実施形態は、
図17に示したような圧電素子20上の隙間層50を含む
図5の構造から始まる。次に、パターニングされた接着層210とパターニングされた取外し可能な下地膜212とを含むアセンブリを整合し、
図17に示したような
図5の構造に付着させる。パターニングされた接着層210は、例えば、熱硬化性または熱可塑性のシートであってもよい。取外し可能な下地膜212は、ポリイミド材料、または、パターニングされた接着層210から除去できるもう1つの材料であってもよい。接着層210と取外し可能な下地膜212とを含むアセンブリは、その中に、
図17に示したような圧電素子20上を覆う位置にある隙間層50を露出する実施された開口部214のパターンを含む。接着剤210と下地膜212との内部の開口部214を、付着よりも前に、例えばレーザーアブレーション、穴開けプロセス、エッチングなどを用いて形成できる。接着層210と取外し可能な下地膜212との結合した厚さによって、部分的には、続く処理後に圧電素子20に残る導体の量が決定される。接着剤210と取外し可能な下地膜212との結合した厚さは、約15μm〜約100μm、または、もう1つの適切な厚さであってもよい。
【0037】
続いて、圧電素子20の上面を覆う隙間層50の露出した部分が、取外し可能な下地膜212および接着剤210をエッチングマスクとして用いてエッチングされ、圧電電極20を露出し、
図18の構造が得られる。のプラズマエッチングのようなプラズマエッチングを、エッチング隙間層50に用いることができる。隙間層50を圧電素子20上から除去するためのプラズマエッチングを用いて、隙間層50が圧電素子20内の任意の溝から除去されることを保証する。圧電素子20の溝内に残っている任意の隙間材料50は、圧電素子20と、続いて圧電素子20を付着させるPCB電極との間の抵抗を増加させる。
【0038】
次に、圧電素子20上に導体230を配置し、取外し可能な下地膜212の上に配置してもよく、これによって、開口部214の完全な充填を保証する。導体は、
図18の構造の表面上の画面印刷によって塗布されて
図19の構造が得られる、金属充填エポキシであってもよい。画面印刷プロセスでは、取外し可能な下地膜212および接着剤210をマスクとして用いる。
【0039】
続いて、取外し可能な下地膜212を、例えば、余分な導体230を除去してもよいピーリングによって除去する。圧電素子20を、
図20に示したような導体230を用いたPCB242の一部であってもよい電極240に電気的に結合でき、他方、PCB242を、接着層210によって、ジェットスタックサブアセンブリ30の隙間層50に機械的に付着させる。必要ならば導体に適した方法によって、導体230を硬化させて、
図20の構造が得られる。導体230は、圧電素子20を電極240に電気的に結合させ、これにより、導電性パスが電極240から導体230を介して圧電素子20に伸びる。
【0040】
続いて、ダイアフラム付着材38、隙間材料50、および、接着剤210を、例えばの複数の実施形態にかかるレーザービームによってきれいにすることができ、次に、PCB電極230を電圧160と電気的に結合することができる。電極240の電圧によって、圧電素子20は振動し、これにより、この装置は上記と同様の方法で動作できる。
図20のジェットスタックを複数の実施形態によるマニホールドに付着させることができ、印字ヘッドが形成される。
【0041】
上述したような圧電素子からエポキシ材料を除去するためのプラズマエッチングを、特定の複数の実施形態に加えて他の構造の形成中に実行できるということが分かるだろう。例えば、圧電性構造との接触に由来する気体または液体からの保護として、PZT圧電性構造を封止でき、固体構造との物理的な接触から損傷を抑制し、圧電性構造などに減衰を供給する。めっきされた、または、めっきされていないPZT圧電性構造を、したようなプラズマエッチングによって露出し、物理的または電気的接続地点を供給できる。