(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778713
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】丸形シール表面を有する非丸形の湿密の再シール自在容器
(51)【国際特許分類】
A61B 19/02 20060101AFI20150827BHJP
A61J 1/03 20060101ALI20150827BHJP
B65D 81/26 20060101ALI20150827BHJP
B65D 43/16 20060101ALI20150827BHJP
B65D 81/24 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
A61B19/02 505
A61J1/00 370A
B65D81/26 P
B65D43/16 Z
B65D81/24 A
【請求項の数】25
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-82326(P2013-82326)
(22)【出願日】2013年4月10日
(62)【分割の表示】特願2009-527556(P2009-527556)の分割
【原出願日】2007年9月6日
(65)【公開番号】特開2013-188486(P2013-188486A)
(43)【公開日】2013年9月26日
【審査請求日】2013年5月9日
(31)【優先権主張番号】60/824,720
(32)【優先日】2006年9月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501014005
【氏名又は名称】シーエスピー テクノロジーズ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−ピエール・ジロー
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル・ズビルカ
【審査官】
井上 哲男
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−037839(JP,A)
【文献】
特開平11−180460(JP,A)
【文献】
実開平07−017748(JP,U)
【文献】
特表2006−502062(JP,A)
【文献】
特開2004−051123(JP,A)
【文献】
特開2001−354224(JP,A)
【文献】
特開昭61−190455(JP,A)
【文献】
実用新案登録第3057278(JP,Y2)
【文献】
国際公開第2006/045087(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジ付き容器であって、
(a)外周部を有する底部と、
(b)外周部を有する蓋と、
(c)底部と蓋とを連結するヒンジにして、底部に関して開閉するように蓋をピボット廻動させ得るヒンジと、
(d)円形の、外方にテーパ付けされた外側シール部材にして、中心軸を画定し、底部及び蓋の一方に関して固定状態に取り付けられ、底部及び蓋の取り付けた一方における相当する外周部の内部に少なくとも部分的に配置した外側シール部材と、
(e)円形の、内方にテーパ付けされた内側シール部材にして、中心軸を画定し、底部及び蓋の他方に関して固定状態に取り付けられ、底部及び蓋の取り付けた他方における相当する外周部の内部に少なくとも部分的に配置した内側シール部材と、
を含み、
(f)前記内側シール部材及び外側シール部材が、底部と蓋とを閉じたときに、内方にテーパ付けされた表面と、外方にテーパ付けされた表面とが相互に同中心状態に係合して楔止めされてシールを形成し、底部と蓋とを開放したときは前記内方にテーパ付けされた表面と、外方にテーパ付けされた表面とが相互に同中心状態に脱係合して分離するように位置決めされ、
前記底部にラッチ部分を設け、前記蓋にキャッチを設け、前記ラッチ部分が、前記蓋及び底部を閉じたときは前記キャッチと係合するよう位置決めされ、
前記ヒンジ付き容器には、その各側に1つを配置した、前記ラッチ部分と関連する2つの押し込みタブを設け、2つの前記押し込みタブを押し込んだときは前記ラッチ部分がキャッチから釈放されるヒンジ付き容器。
【請求項2】
内側シール部材及び外側シール部材が湿密シールを提供する形態を有する請求項1に記載のヒンジ付き容器。
【請求項3】
内側シール部材及び外側シール部材が釈放自在性を有する形態を有する請求項1又は2に記載のヒンジ付き容器。
【請求項4】
底部の外周部と蓋の外周部とが実質的に相合する請求項1〜3の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項5】
底部の外周部と蓋の外周部とが、底部と蓋とを閉じたときに実質的に整合する請求項1〜4の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項6】
全体的に二枚貝形状を有する請求項1〜5の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項7】
ヒンジを底部及び蓋に一体化した請求項1〜6の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項8】
底部の外周部が非丸形を有する請求項1〜7の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項9】
蓋の外周部が非丸形を有する請求項1〜8の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項10】
容器を閉じた時に各外周部が整合する請求項1〜9の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項11】
蓋と、該蓋内に取り付けたシール部材とが同じ材料から作製される請求項1〜10の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項12】
底部と、該底部内に取り付けたシール部材とが同じ材料から作製される請求項1〜11の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項13】
蓋とヒンジとが同じ材料から作製される請求項1〜12の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項14】
底部とヒンジとが同じ材料から作製される請求項1〜13の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項15】
底部が2つの材料から作製され、一方の材料が乾燥剤同伴ポリマーである請求項1〜14の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項16】
蓋がポリプロピレンから作製される請求項1〜15の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項17】
シール部材がポリプロピレン製の蓋内に取り付けられる請求項1〜16の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項18】
底部がポリプロピレンから作製される請求項1〜17の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項19】
底部内に取り付けたシール部材がポリプロピレン製である請求項1〜18の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項20】
底部にフィルムガイドを取り付けた請求項1〜19の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項21】
フィルムガイドが乾燥剤同伴ポリマーを含む請求項20に記載のヒンジ付き容器。
【請求項22】
ヒンジがポリプロピレン製である請求項1〜21の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項23】
底部にラッチ部分を設け、蓋にキャッチを設け、蓋と底部とを閉じた時にラッチ部分がキャッチと係合するように位置決めした請求項1〜22の何れかに記載のヒンジ付き容器。
【請求項24】
押し込みタブをその押し込み位置から復帰させるバネを更に含む請求項20に記載のヒンジ付き容器。
【請求項25】
ラッチ部分が、蓋と底部とを閉じた時にキャッチ上の支台と係合する支台を有する請求項23又は24に記載のヒンジ付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2006年9月6日付で提出した米国仮特許出願第60/824,720号の優先権を主張する請求項及び当該仮特許出願の利益を受ける請求項に対する参照がなされるものである。
本件出願は2005年6月30日付で提出された米国特許出願第11/171,171号、2003年10月10日付で提出された同第10/683,311号、2002年10月10日付で提出された同第60/417,533号の関連出願である。各特許出願はここに参照することによりその全てが本明細書に組み込まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
背景技術は米国公開出願第2005/0,258,174A1号及び2004/0,173,612A1号に見い出し得る。各出願の全てはここに参照することにより本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は、例えば、薬品や医療機器製品の一次バルクパッケージ用に有益な容器に関する。薬品及び医療機器製品は湿気により品質低下を引き起こす。従って、そうした製品は製品寿命を通して実質的に湿密環境状態にパッケージングする必要がある。
消費者は、平坦で、新規且つユーザーフレンドリーな形状(即ち、非丸形の)にデザインされたバルクパッケージを好む。そうしたデザインのパッケージはポケットまたは財布に配置するのに好都合である。非丸形のパッケージの場合、パッケージの一次シール表面も非丸形とされている。
シール表面が非丸形のパッケージではシール領域に代表的にはガスケットを組み込む。ガスケットは従順性を有し、圧迫されるとパッケージのシール領域に湿密シールを創出する。しかしながら、ガスケットはパッケージの全体コストを増大させる付加材料である。ガスケットの組み込みには2ショット射出成型法または二次組み立て操作が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願第11/171171号明細書
【特許文献2】米国特許出願第10/683311号明細書
【特許文献3】米国特許出願第60/417533号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2005/0258174A1号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第04/0173612A1号明細書
【特許文献6】米国特許第4783056号明細書
【特許文献7】米国特許第4812116号明細書
【特許文献8】米国特許第5723085号明細書
【特許文献9】米国特許第6303064号明細書
【特許文献10】W/O2005/074571A3号明細書
【特許文献11】米国特許第4807425号明細書
【特許文献12】米国特許第6769558号明細書
【特許文献13】米国特許第5911937号明細書
【特許文献14】米国特許第6214255号明細書
【特許文献15】米国特許第6130263号明細書
【特許文献16】米国特許第6080350号明細書
【特許文献17】米国特許第6174952号明細書
【特許文献18】米国特許第6124006号明細書
【特許文献19】米国特許第6211446号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
丸形シール表面を有する非丸形の湿密の再シール自在容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本件発明者は、シール表面を実質的に、または正確に丸形形状とすることにより、ガスケットを用いずに湿密シールを創出し得ることを見出した。ある実施例では丸形のシール表面が成型及び組み立てのプロセスを簡易化し、バルクパッケージの全体コストを低下させる。ある実施例では容器とシール要素とが同じ材料から作製される。
本発明によれば、底部と、蓋と、底部及び蓋を連結するヒンジとを含むヒンジ付き容器が提供される。底部と蓋部とは外周部を有し、蓋はヒンジを介してピボット廻動して底部に関して開閉する。
【0006】
容器は、外方にテーパ付けされた、少なくとも実質的に円形の外側シール部材と、少なくとも全体に切頭円錐形状の表面とを有し、外側シール部材が中心軸を画定する。外側シール部材は底部及び蓋の一方に関して固定取り付けされ、取り付けた底部または蓋の相当する外周部の内側に少なくとも部分的に配置される。
容器は、少なくとも実質的に円形の、内方にテーパ付けされた内側シール部材にして、中心軸を画定する内側シール部材と、少なくとも全体に切頭円錐状の表面とを有する。内側シール部材は底部及び蓋の他方において外側シール部材に関して固定取り付けされると共に、取り付けされる部分の相当する外側周囲部分の内部に少なくとも部分的に配置される。
内側及び外側の各シール部材は、底部と蓋とを閉じたときに内方及び外方にテーパ付けされた各表面が同中心状態下に相互係合することで楔止めされてシールを形成し、底部と蓋とを開くと内方及び外方にテーパ付けされた各表面が同中心状態下に相互に脱係合して分離するように位置決めされる。
【0007】
内側及び外側の各シール部材は随意的には湿密シールを提供するように形態付けされる。
内側及び外側の各シール部材は随意的には再シール自在であるように形態付けされる。
内側及び外側の各シール部材は随意的には実質的に相合する。
内側及び外側の各シール部材は随意的には底部と蓋とを閉じたときに実質的に整合する。
ヒンジ付き容器は随意的には全体的に二枚貝形状を有する。
ヒンジは随意的には底部及び蓋と一体化される。
底部は随意的には非丸形の外周部を有する。
蓋は随意的には非丸形の外周部を有する。
各外周部は随意的には容器を閉じた時に整合する。
蓋、蓋に取り付けたシール部材、底部、底部に取り付けたシール部材、ヒンジ、の任意の1つ以上は随意的には同じ材料から作製される。
蓋、蓋に取り付けたシール部材、底部、底部に取り付けたシール部材、ヒンジ、の任意の1つ以上、または全ては随意的には同じ材料から作製される。
【0008】
ヒンジ付き容器は随意的には、子供が開けにくくするためのチャイルドセーフティー機能構造部が組み込まれる。ある実施例ではチャイルドセーフティー機能構造部は、その閉鎖位置またはホームポジションにおいて切り欠きから突出する少なくとも1つの押し込みタブを含む。押し込みタブを押し込むとチャイルドセーフティー機能構造部のラッチ機構が蓋のキャッチ機能構造部を解除し、蓋を開けられるようにする。押し込みタブと関連するバネ要素が押し込みタブをホームポジションに押し戻す。
本発明によれば、底部及び頂部の各パッケージコンポーネント間に、丸形の、再シール自在の表面が維持されることで、パッケージ形状の非丸形化が可能となる。ある実施例では、別個のガスケット材料を用いずに湿密シールが入手され、ある実施例では非丸形のパッケージ形状において丸形シール表面の利益が提供され得る。
【発明の効果】
【0009】
丸形シール表面を有する非丸形の湿密の再シール性容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明に従う容器の、底部及び蓋を断面で示すことにより容器内のシールの各要素を例示する、側方断面図である。
【
図2】
図2は、蓋を取り外した状態で示す、
図1の容器の底部の平面図である。
【
図5】
図5は、容器の他の実施例の各コンポーネントの拡大図である。
【
図6】
図6は、
図5の容器の他の実施例におけるチャイルドセーフティー機能構造部の各コンポーネントの平面図である。
【
図7】
図7は、組み立て状態における容器の他の実施例における、チャイルドセーフティー機能構造部のラッチ機構を示すために部分切除した正面図である。
【
図8】
図8は、
図5の組み立て状態における容器の、チャイルドセーフティー機能構造部の側方の押し込みタブを押し込み位置で示した平面図である。
【
図9】
図9は、
図8を線9−9に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の代表的なバルクパッケージには少なくとも2つのコンポーネント、即ち、(1)底部または第1コンポーネントと、(2)蓋、または第2コンポーネント、とが含まれる。1実施例において、底部は蓋として機能しまたはその逆に蓋が底部として機能し得る。これら2つのコンポーネントはフリップトップ式のヒンジにより連結され、しばしば二枚貝形パッケージまたはヒンジ付き容器アセンブリと称されるものとなる。バルクパッケージは射出成型法を使用して製造する。1実施例では蓋及び底部はポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)から成る。PP及びPEは防湿性の高い汎用プラスチックである。その他の好適な材料には、これに限定しないが、ポリエチレン(PE−高密度、低密度の、LLD、VLLD)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、環状オレフィンコポリマー(CoC)、ポリエチレンビニルアセテート(EVA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリエステルテレフタレート(PET)、ポリアミド(ナイロン)、アセタルコポリマーまたはホモポリマーレジン、液晶ポリマー、が含まれる。他の実施例では底部は乾燥性プラスチックを含み、PPまたはPE製の外面と、乾燥性プラスチック製の内面とから構成され得る。
【0012】
製品は代表的には底部内にバルク充填される。ある実施例では、充填した底部上に製品案内コンポーネントを組み付け、製品を充填した後、蓋を底部に被せて底部を閉じる。ある実施例では底部内に組み付けた製品案内コンポーネントに蓋を被せてこの製品案内コンポーネントを閉じる。この閉鎖プロセス中(即ち、各コンポーネントを相互にスナップ係止するプロセス)に、蓋と底部との間に湿密シールが創出される。ある実施例では閉鎖プロセス中に、蓋と、底部内に組み付けた製品案内コンポーネントとの間に湿密シールが創出される。
本発明は再シール自在の容器に関し、詳しくは、感湿性、つまり湿気に弱い物品を保存及びパッケージングするためのシール機構を内蔵する可食フィルムパッケージアセンブリに関する。
【0013】
可食フィルムパッケージアセンブリは、ヒンジによって取り付け得る上方及び下方の各コンポーネントを含み、上方コンポーネントは、外周部から部分的または完全に離間された円形の内側スカートまたは内側シールを有し、下方コンポーネントは、外周部から部分的または完全に離間されたスカートまたはシール表面を有する。様々な実施例において、各外周部は丸形または非丸形であって、随意的には実質的に相合し且つ整合され得る。
ある実施例では、下方コンポーネント内に製品トレーと称する矩形の機能構造部を設ける。製品トレーは垂直壁またはストッパからなる3つの側部と、傾斜壁からなる1つの側部とを含む4側部構成を有し、これらの側部が創出する画室が可食フィルムの積層体を保持する。
下方コンポーネントの円形のシール表面は、蓋であるところの上方コンポーネントと係合して上方及び下方の各コンポーネント間にきつい締まり嵌めを提供する壁を含む。ある実施例では、パッケージが閉じている時に湿密シールが創出される。
【0014】
ある実施例では容器は、米国特許第4,783,056号及び同第4,812,116号に夫々開示されるそれと類似の、単数または複数の型に従って成型され得る。また別の実施例では、そうしたプロセス及び型を使用して、キャップ、容器、バネ、ヒンジ、を含むアセンブリが、前記米国特許第4,783,056号及び同第4,812,116号に記載する操作に従って製造され得、更に他の実施例では、米国特許第5,723,085号または同第6,303,064号に従って製造され得る。これらの特許文献はここに参照することにより本明細書中に含まれるものとする。これらの特許文献では容器は、湿密シールを創出するべく成型直後に閉鎖される。
【0015】
更に他の実施例では、蓋の可撓性の機能構造部を使用して容器の湿密シールを創出する。可撓性の蓋シールはW/O2005/074571A3号に記載される。
ある実施例では、下方コンポーネント上にフィルムガイドを組み付ける。フィルムガイドは製品充填後に組み付ける。フィルムガイドは下方コンポーネント上に弾発係合して下方コンポーネントと永久シール連結部または非シール連結部を構成する。フィルムガイドは、上部表面に沿った円形の機能構造部を有し、この機能構造部が、上方コンポーネントのシール表面と共に再シール自在の湿密シールを形成する。
本発明のバルクパッケージはその全体形状に関する融通性が大きく、本来対称または非対称の形状であり得る。好適な形状には、随意的には角部を丸形にした四角形、随意的には角部を丸形にした三角形、楕円形、随意的には角部を丸形にした矩形及び台形その他多数の形状が含まれる。
【0016】
ある実施例では、本発明は湿密且つ再シール自在の容器及び蓋アセンブリに関する。ここで、“再シール自在”とは、容器の蓋を何度も(例えば10回以上)開放または再開放し、閉鎖または再閉鎖し、しかも尚、湿密特性が維持されることを意味するものとする。ここで、“湿密”及び“感湿”とは、容器中への湿気の侵入(1日後の)量が水分にして約1500マイクログラム未満、ある実施例では約500マイクログラム、ある実施例では約300マイクログラム未満のものであって、これらの値は以下の試験法、即ち、(a)容器中に1グラム±0.25グラムのモレキュラーシーブを配置して重量を記録し、(b)容器を組み立て、(c)相対湿度80%及び22.2℃の条件下に環境チャンバ内に閉じた容器を配置し、(d)1日後、モレキュラーシーブを含む容器重量を測定し、(e)14日後、モレキュラーシーブを含む容器重量を測定し、(f)初期重量から14日経過後の資料重量を引いた重さを経過日数の14で除算して、1日当たりの、水のマイクログラム単位での湿気の容器侵入量を算出する試験法により決定したものとする。
【0017】
更に他の実施例では、容器は蓋を繰り返し開閉した後に再シール自在である。例えば、シールは蓋の繰り返し開閉後における侵入率を低く維持する。ある特定実施例では、シールは50回の反復開閉後に湿気の低い侵入特性を維持する。米国特許第4,812,116号、同第4,807,425号、同第5,723,085号、同第6,769,558号には、シール構成の実施例が記載される。これらの特許文献はここに参照することにより本明細書に含まれるものとする。別の特定実施例では可撓性の蓋シール幾何構成を組み込むことにより再シール自在の容器が実現され得る。可撓性の蓋シールはW/O2005/074571A3号に記載される。
【0018】
他の実施例では、1つ以上のパッケージ用コンポーネントを乾燥性プラスチックで作製することにより、パッケージ内に乾燥剤が組み込まれ得る。ある実施例ではヒンジ付き容器の底部が乾燥性プラスチック製の内面と、PPまたはPE製の外面とを有する。底部は2ショット射出成型法を使用して作製し得る。更に他の実施例ではフィルムガイドが乾燥性プラスチックで作製され得る。
容器の繰り返し開閉時において、乾燥性プラスチックまたは乾燥剤同伴プラスチックが、短時間(例えば約10分もの短さにおいて)の内に容器アセンブリ内に低相対湿度環境を再確立する。
【0019】
乾燥剤同伴プラスチックは、乾燥剤としてのシリカゲルまたは乾燥剤としてのモレキュラーシーブを含有し得る。末端利用者の意図するような用途に応じて、モレキュラーシーブまたはシリカゲル乾燥剤をスリーブ内に配置し得る。例えば、貯蔵寿命期間中に低相対湿度(RH)(例えば10%RH未満)が必要とされるような用途にモレキュラーシーブを使用できる。他の実施例ではシリカゲルが製品貯蔵寿命期間中における10〜30%のRHを維持し得る。
好適な乾燥剤同伴プラスチックには、これに限定しないが、米国特許第5,911,937号、同第6,214,255号、同第6,130,263号、同第6,080,350号、同第6,174,952号、同第6,124,006号、同第6,211,446号に記載されるものが含まれる。これらの特許文献はここに参照することにより本明細書に含まれるものとする。配合中の乾燥剤の使用量やポリマータイプを変更することで、乾燥剤同伴プラスチック全体の湿気容量及び捕集効率を制御できる。
【0020】
更に他の実施例では、大人は比較的容易に開けられるが、子供にはずっと開けにくくなるようにするチャイルドセーフティー機能構造部を容器に設ける。本実施例の好ましい様相において、チャイルドセーフティー機能構造部は小児用安全密閉容器(CRC)の基準に合致するものである。米国政府は密閉容器の有効性を評価するCRプロトコルを確立した。小児用安全プロトコル試験は連邦食品及び薬品局がCFRタイトル16パート1700に規定している。一般に、小児用安全密閉容器は5歳以下の幼児に対して有効とされるべきであり、50歳以上、特には60歳以上のユーザーにはユーザーフレンドリーなものとすべきである。
【0021】
図1〜4を参照するに、ヒンジ付き容器10の1実施例が示され、底部12と、蓋14と、これらの底部及び蓋を連結するヒンジ16とを含んでいる。例示した実施例では、ヒンジ付き容器10は全体に二枚貝形状を有するがそうでなくとも良い。例えば、ヒンジ16を省略し、または底部12及び蓋14の形状を変更し得る。随意的には、底部12、蓋14,またはその何れも、図示されるように非丸形の外周部を有し得るが、これらの外周部は丸形であっても良い。
底部12は外周部18を有し、蓋14は外周部20を有する。随意的には、底部及び蓋の各外周部18及び20は実質的に相合(実質的に同形状を有する)し、また、底部及び蓋を閉じた時に実質的に整合(即ち、各外周部が実質的に全周で相互整列する)する。しかしながら、底部及び蓋の各外周部18及び20が合致して例示した実施例のシールを形成する構成は不可欠ではないことから、相合や整合は必要事項ではない。これらの外周部18及び20は相合するが整合しない、例えば、相互にオフセットされた状態を有し得る。
【0022】
蓋14はヒンジ16により底部12に関して開閉可能である。随意的には、ヒンジは底部12及び蓋14に一体化され得るが、底部12及び14またはその何れかに一体化する必要はない。随意的にはピン形ヒンジまたはその他タイプのヒンジを使用可能である。
シート24の積層体を分与するフィルムガイド22も設けられる。フィルムガイドの構造、特徴、取り付けに関し、以下に詳しく説明する。
容器10と、本実施例における蓋14とは、円形の、外方にテーパ付けした外側シール部材26を有し、この外側シール部材26が中心軸28を画定する。テーパは外方に向けて付けられ、外側シール部材26を形成するフランジの遠位端に向けて垂直に降下(
図3及び
図4に示すように)する。言い換えると、この遠位端での(外側シール部材の)直径は、外側シール部材26を形成するフランジの、この遠位端よりも上方に離間した位置での直径よりも大きい。
外側シール部材26は底部及び蓋の何れか(例示では蓋)に対して固定状態に取り付けられ、取り付けた底部または蓋の相当する外周部の内部に少なくとも部分的に配置される。本実施例では外側シール部材26と蓋14とは一体化され、図示されるように単一材料片の各部分を構成する。あるいは外側シール部材26と蓋14とは別個の部材であり得、またはそうでなければ材料を1ショット射出成型して作製し得る。
【0023】
容器10と、本実施例では底部12は、円形の、内方にテーパ付けした内側シール部材30を有し、この内側シール部材30が中心軸(容器を閉じた時は本実施例では共線となるので中心軸28と同じ中心軸)を画定する。テーパは内方に向けて付けられ、
図3及び
図4に示すようにフィルムガイド22の側壁32を垂直に上昇する。言い換えると、側壁32の、上方角部位置での(内側シール部材の)直径は、
図1、
図3、
図4に示すように、上方角部下方のシール領域での直径よりも小さい。
各図に示したテーパの度合いは例示的なものであるに過ぎず、使用する材料がもっと堅い、柔らかい、またはポリプロピレンよりも多少とも可撓性がある場合、またはシール部材の設定幾何形状によってシール部材が多少とも可撓性を有する場合、またはシール部材26及び30間の摩擦係数に依存して、その度合いを変更することができる。
【0024】
側壁32は底位置から頂部位置に掛けてテーパ付けする必要はなく、外側シール部材26を画定するフランジもまた、その底位置から頂部位置に掛けてテーパ付けする必要はない。内側シール部材30及び外側シール部材26の相互係合部分をテーパ付けすれば充分であり、このテーパ付けにより各シール部材相互の楔止めが容易化される。
内側シール部材30は外側シール部材26に関し、底部及び蓋の他方(ここでは底部)に関して固定状態に取り付けられ、且つこの内側シール部材を取り付けた底部及び蓋の何れかの相当する外周部18の内部に少なくとも部分的に配置される。例示した実施例では内側シール部材30は、底部12とは別の部分であるフィルムガイド22の上方の外側部分である。他の実施例では、内側シール部材30及び底部12は一体化され、または材料を1ショット射出成型して作製され得る。随意的には、蓋、蓋に取り付けたシール部材、底部、底部に取り付けたシール部材、そしてヒンジ、の任意の1つ以上が同じ材料から作製される。随意的には、これらの部材の全てを、従来のガスケットを形成するに十分軟質である必要のない同じ材料から作製し得る。かくして、材料は、容器使用時には実質的に剛性があり、その可撓性は顕著なものではない。随意的には、蓋、蓋に取り付けたシール部材、底部、底部に取り付けたシール部材、そしてヒンジの任意の1つ以上または全てをポリプロピレンから作製し得る。
【0025】
内側シール部材及び外側シール部材は、底部及び蓋を閉じた時に同中心状態下に係合して、内方及び外方に付けた各テーパ表面が楔止めされてシールが形成されるように位置決めされる。内側シール部材30及び外側シール部材26は、底部と蓋とを開放したときは同中心状態下に(即ち、図示されるように2つの軸線が実質的に一致する状態下に)脱係合して、内方及び外方に向けて付けた各テーパ表面が分離するように位置決めされる。内側シール部材30及び外側シール部材26の、頂部位置から底位置までのシール長または接触長は比較的短いので、蓋14を底部12に関してピボット廻動させたときの同中心位置からのずれ量は僅かである。別法としては、蓋14をピボット廻動させて開放する時に、ヒンジ16に軸28と直交方向の横断方向の“遊び”が生じるようにし、内側シール部材30と外側シール部材26とが分離する間に、蓋14と底部12とをより同中心状態に近づけておく方法がある。これは、一体化ヒンジの場合に、ヒンジの曲げ部位置の狭幅断面部を細く延ばして薄くまたは弱化させて、ストラップのような長い一体化ヒンジとすることにより、または斯界に既知のその他方法により提供され得る。
【0026】
随意的には、内側シール部材30及び外側シール部材26は、本明細書に定義するような湿密シールを提供するように形状付けされる。随意的には、内側シール部材30及び外側シール部材26は、本明細書に定義するような再シール性を有するように形状付けされる。
フィルムガイド22を再度参照するに、フィルムガイド22は、本実施例では同中心を有する側壁または外側フランジ32と、内側フランジ34(
図4に示す)とを有するが、同中心である必要はない。各フランジは円形のウェブ36により連結される。ウェブ36は分与用の開口38と、この開口に付随する蓋40とを有する。
底部12は、フィルムガイド22と協動して容器10の内部にシート24の積層体を分与する分与体を画定する特定の機能構造部を有する。底部12は、円形のフランジ42と、
図4で左側から右側方向に上昇する傾斜ランプ部を画定するリエントラント部44と、傾斜ランプ部上の明確な位置にシート24製品の積層体を拘留するストッパ46とを有する。積層体の位置を更に明確化するために積層体の各側部に追加のストッパ(図示せず)を配置しても良い。
【0027】
図4には容器10の拡大図が示され、フィルムガイド22が、その組み立て位置から上方に持ち上げた別個の部片として示される。フィルムガイド22を組み立て位置に下ろすと、その内側フランジ32と外側フランジ34とが底部12のフランジ42を受け、内側フランジ32と外側フランジ34の一方または両方がフランジ42と係合し、フィルムガイド22を底部12に関して然るべく締着させる。底部12に関してフィルムガイド22を固定位置に正確に位置付けることは、内側シール部材30と外側シール部材26とを正確に合致させる上で有益である。内側フランジ32、外側フランジ34、フランジ42、は相補形状を有すべきであり、丸形とし得るが、そうする必要はなく、所望であればこれらのフランジが内側シール部材30及び外側シール部材26に類似する内側及び外側の各シール部材を画定するようにできる。この構成は、内側シール容器を外側シール容器内に配置したい場合、または、フィルムガイド22を容器の蓋として機能させたい場合は有益であろう。
【0028】
また、フィルムガイド22を組み立て位置に下ろすと、折れた蓋40が、リエントラント部44によって画定される傾斜ランプ部と接触し、番号46で示すようなストッパがウェブ36と接触する。この構成は、シート24製品の積層体が横断方向に摺動して位置ずれするのを防ぐために有益なものであり得る。組み立てた容器において、蓋14を開けるとユーザーは、分与開口38から指を差し込んでシート24製品の積層体の内の一番上のシートを指に付着させ、分与用の蓋40の傾斜上面上を摺動させることによりこのシートを分与することができる。この動作を繰り返せば次のシートを分与することができる。各シートは例えば、呼気清涼成分から成る可食の溶解性シートであり得る。
【0029】
その他の分与手段を設け得る。例えば、フィルムガイド22を省略し、容器10を閉じた時に蓋14と接触するようにフランジ42を更に伸ばし、外側シール部材26とフランジ42とを、内側及び外側の各シール部材のように、あるいはその逆のように相互作用させ得る。この場合、錠剤、カプセル、化粧用パウダー、クリーム、またはゲル、またはその他物品または被分与物のサプライを、フランジ42内に収納し、底部12と蓋14との各ウェブで包囲することができる。
図5〜
図9を参照するに、チャイルドセーフティー機能構造部を採用した容器の他の実施例が示される。本実施例では、内側シール部材130と外側シール部材(図示せず)とは類似形状を有し、
図1〜
図4に例示した内側シール部材30及び外側シール部材26と類似の様式下に機能して、底部112と蓋114を閉じた時にシールを形成する。しかしながら、底部112は、フィルムガイド122と協動してこのフィルムガイド122を底部112に関する固定位置に締着させる別の機能構造部を有する。これらの別の機能構造部には、複数の位置付け用ピン150、例えば、底部112に取り付けた4本の位置付け用ピン150が含まれる。位置付け用ピン150は、フィルムガイド122を底部112上のその組み立て位置に下ろした時にフィルムガイド122の下方表面上の相当する凹所内に嵌合する。各位置決め用ピンはフィルムガイド122を底部112に関する固定位置に維持する。
【0030】
本実施例で採用するチャイルドセーフティー機能構造部152は可撓性プラスチック材から形成され、番号154で全体を示すラッチ機構と、ここではチャイルドセーフティー機能構造部の各側に1つを配置した2つの押し込みタブ156として示す少なくとも1つの押し込みタブと、を含む。ラッチ機構は、蓋を閉じた時に蓋114上のキャッチ機能構造部170と係合して蓋を底部112に錠止する。押し込みタブを
図8及び
図9に示すように押し込むと、以下に詳しく説明するようにラッチ機構がキャッチ機能構造部から釈放されて蓋が開く。各押し込みタブ156には、この押し込みタブ156を押し込むと撓むように関連付けしたバネ158が設けられる。押し込みタブを釈放すると、撓んだバネに生じた偏倚力が押し込みタブ156をそのホームポジションに復帰させる。
【0031】
図6に示すように、チャイルドセーフティー機能構造部152は、底部112に連結可能な底プレート160に取り付け得、あるいは底部112内に組み込み得る。底部112の各側部には、チャイルドセーフティー機能構造部152と底プレート160とを底部112に組み込んだ時に各押し込みタブ156を受ける切り欠き162を設ける。組み立て状態では各押し込みタブ156は、これらの切り欠き162を貫いて底部112の側壁から外側に突出する。
【0032】
ラッチ機構154は底部112の開口155を貫いて突出し、下向き支台166を有する少なくとも1つのラッチ部分164(ここでは2つのラッチ部分164を示す)を含む。ここで、“下向き”とは、蓋114の開放方向から離れる方向に面することを意味し、必ずしも容器の周囲部分に関する方向に対して参照されるものではない。各ラッチ部分164は蓋114から下方に伸びるキャッチ170(ここでは2つのキャッチ170を示す)と係合する。各キャッチは、蓋114を底部112上でのその閉位置とした場合にラッチ部分164の下向き支台166を受けて蓋114を底部112上に錠止する上向き支台172を有する。ここで、“上向き”とは、蓋114の開放方向に面することを意味し、必ずしも容器の周囲部分に関する方向に対して参照されるものではない。
【0033】
ユーザーは、蓋114を解錠して容器を開放させるときは、押し込みタブ156を容器内方に押し込む。この操作により、各ラッチ部分164上の各下向き支台166が各キャッチ170上の各上向き支台172から離れるとラッチ部分164がキャッチ170から外れ、蓋114が開く。押し込みタブ156を押し込むのを止めるとバネ158が押し込みタブをそのホームポジションに押し戻し、押し込みタブを外側に突出させる。
チャイルドセーフティー機能構造部は底部に連結されるように例示したが、蓋に組み込んでも良い。そうした実施例ではラッチ機構を蓋上に位置付け、キャッチ機能構造部を底部上に位置付けることができる。また、チャイルドセーフティー機能構造部は比較的平坦な容器内に組み込んだ状態で示したが、容器が、底部と、蓋と、蓋を底部に連結するヒンジとを用いる限りにおいて、様々の任意形状の容器内に組み込み得るものとする。
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。
【符号の説明】
【0034】
10 ヒンジ付き容器
12、112 底部
14 蓋
16 ヒンジ
18、20 外周部
22、122 フィルムガイド
26 外側シール部材
28 中心軸
30、130 内側シール部材
32 側壁
34 内側フランジ
36 ウェブ
38 分与開口
40 蓋
42 フランジ
46 ストッパ
150 位置付け用ピン
154 ラッチ機構
155 開口
156 押し込みタブ
158 バネ
160 底プレート
162 切り欠き
166 下向き支台
164 ラッチ部分
170 キャッチ機能構造部
172 上向き支台