【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、半導体材料上にはんだバンプとはんだ接合部(solder joints)を製造する方法に関する。
【0009】
一観点から見たプロセス(process)は、少なくとも6つのインライン処理ステーションまたは位置を有する生産テーブル(production table)、“未処理部品”のロードステーション、及び“処理部品”のアンロードステーションを構成する線形配列される連続的な基板部品の処理ステーションを有する処理システムを含み、ステーションはそれぞれ米国登録特許6827789、7008879、7358,175に示されるメカニズムを含む。
【0010】
ここに開示される線形プロダクション(linear production)において、半導体基板のような処理されるべき予め組み立てられた材料部品(apre−assembled material component)がそれぞれここにマージされ、前記米国登録特許6827789と7008879の様々な観点及び実施形態に示されているような温度、圧力、雰囲気(atmosphere)を、個別に調節することができるように隣接して配置された一連のステーションの位置に提供するために部品が搬送されるように配列される。
【0011】
半導体チップまたはダイと基板のアセンブリのようなデバイスがロードされる最初のステーションは、本発明の一観点を定義する目的でロード/ロックステーション(Load/Lock station)に指定される。ロード/ロックステーションにおいて、垂直に隣接し予め組み立てられているがはんだは付けられていないダイと基板の組み合わせは、支持プレートにロードされ、継続的に現在の周辺大気圧で、ハウジングまたはチャンバ内の酸素の量を減らすために窒素によってパージされ密閉され、環境制御されたチャンバまたはハウジング(an enclosed climate controlled chamber)内に配置される。ロード/ロックチャンバにおいて、はんだパッドを有する基板と互いに整列されて隣接するように配置されたはんだバンプとは、一例として、熱エネルギーや超音波エネルギーなどにより予め付着されている。ウェハ/ダイがロードされたプレート(wafer/die loaded plate)は、ステーション#1で指定される次の位置に搬送される。
【0012】
ステーション#1において、約150〜270℃の温度で予熱されたチャンバ内に真空が提供され、閉じ込められた空気、水分、酸素、そして化学反応による副産物を除去するために約10ミリトール(mtorr)〜300トール(torr)程度の真空下で、約10〜300秒間、予め組み立てられた基板とチップまたはダイのアセンブリ(pre−assembled substrate and cip or die assembly)の部品に使用される特定のはんだの融点より低い温度に維持される。その後、ステーション#1は部品の連接(juncture)またはインターフェースにギ酸蒸気(formic acid vapor)を提供するために、ギ酸蒸気と窒素のベント(formic acid vapor and nitrogen vent)を実行する。
【0013】
基板とチップまたはダイのアセンブリを含む支持プレートは、筐体ハウジング(enclosure housing)から下降し、その後、ステーション#2で指定される次の位置または次のステーションに搬送される。ステーション#2で、約150〜270℃の温度で予熱されたチャンバ内に真空が提供され、閉じ込められた空気、水分、酸素、そして化学反応の副産物を除去するために約10ミリトール〜300トール程度の真空下で、約10〜300秒間、予め組み立てられた基板とチップまたはダイのアセンブリの部品に使用される特定のはんだの融点よりも高い温度に維持される。その後、ステーション#2は、部品の連接またはインターフェースにギ酸蒸気を提供するために、ギ酸蒸気と窒素のベントを実行する。
【0014】
これらのステーションにおける処理温度は、特定のプロセスの基板/半導体(a particular run of substrate/semiconductors)に使用/要求される特定のはんだの特性に基づいて調節及び制御される。
【0015】
プレート上のチップまたはダイと基板のアセンブリは、支持プレートに設けられるメカニズムの適切に制御された線形の前進(proper controlled linear advancement of the mechanism)によって、ステーション#2から次のステーション#3のハウジングまたはチャンバ内に段階的に搬送される。ステーション#3において、約150〜270℃の温度で予熱されたチャンバ内に真空が提供される。閉じ込められた空気、水分、酸素、そして化学反応の副産物を除去するために、約10ミリトール〜300トール程度の真空下で、約10〜300秒間、予め組み立てられた基板とチップまたはダイのアセンブリの部品に使用される特定のはんだの融点よりも高い温度に維持される。その後、ステーション#3は、部品の連接またはインターフェースにギ酸蒸気を提供するためにギ酸蒸気と窒素のベントを実行する。
【0016】
プレート上のチップまたはダイと基板のアセンブリは、支持プレートに設けられるメカニズムの適切に制御された線形の前進(proper controlled linear advancement of the mechanism)によって、ステーション#3から次のステーション#4に段階的に搬送される。
【0017】
ステーション#4の雰囲気は、ステーション#1、#2、#3から始まったプロセスを継続する。ステーション#4で、閉じ込められた空気、水分、酸素、そして化学反応の副産物を除去するために10ミリトール〜300トール程度の真空下で約10〜300秒間、約150〜270℃の温度で予熱されたチャンバ内に真空が提供され、ステーション#4のチャンバにあるアセンブリは、予め組み立てられた基板とチップまたはダイのアセンブリを含む。その後、ステーション#4は、部品の連接またはインターフェースにギ酸蒸気を提供するためにギ酸蒸気と窒素のベントを実行する。
【0018】
その後、基板とダイのアセンブリが置かれた支持プレートの移動を制御することによって、ステーション#4のプレート上のチップまたはダイと基板のアセンブリはチャンバから下降し、隣接するはんだ溶融ステーション#5まで適切な移動メカニズムによって段階的に線形に前進される。
【0019】
ステーション#5の温度は、約150℃〜270℃の間の特定のピークの設定温度(a particular peak set temperature)に維持され、最終的に電気的に接続される基板とダイのアセンブリのために、チップまたはダイと基板のアセンブリは、約10秒〜300秒間特定のはんだ化合物(particular solder compound)の特性による要求に応じて、調節された方法で適切なはんだ溶融手段によって、適切なはんだ溶融温度よりも高い温度に加熱される。ステーション#5のチャンバは、応力を調整するために、そして結合インターフェース(the joint interface)にギ酸蒸気を提供するために、真空に維持され、窒素にベントされる。
【0020】
そして、支持プレート上で結合されたチップまたはダイと基板のアセンブリは、基板とダイのアセンブリが置かれた支持プレートの移動を制御することによって、ステーション#5から段階的に隣接する冷却ステーション#6に搬送される。
【0021】
ステーション#6の雰囲気はステーション#5のプロセスを変更する。ステーション#6からアセンブリを除去しかつステーション#6に連続する次の製造工程のために、次の製造工程におけるロード/ロックステーションに移動する前に、現在の電気的/機械的に結合されたチップまたはダイと基板を一緒に接合するはんだを冷却する目的で、ステーション#6の雰囲気は、適切な冷却配列(a proper chilling arrangement)によって、約10秒〜300秒間、約20℃〜30℃の温度、室温または室温より低い温度に冷却される。
【0022】
この半導体処理の一連の熱処理部(serial thermal processingportion)の最終段階は、基板アセンブリが順次に最終または基板アセンブリのアンロード/ロックステーション(the final or substrate assembly Un−Load/Lock station)に搬送されたときに実行され、ここで結合されて処理されたチップまたはダイと基板のアセンブリまたは基板は、最後のチャンバの支持プレートからアンロードされる。
【0023】
前のチップまたはダイと基板のアセンブリが次のステーションに搬送された後、新しい未処理基板アセンブリは処理装置からステーション#1〜#5を通じて順次搬送(advance)するため、上流側のロード/ロックステーション(upstream Load/Lock station)から支持プレート上に置かれる。それぞれの基板アセンブリが次のインラインステーションまで段階的に下流に搬送されるため、このプロセスにおいて多くの基板アセンブリを同時に進めることができる。
【0024】
それぞれの特定のステーションの処理パラメータは、高鉛(high lead)、共晶(eutectic)、そして鉛フリーはんだ(lead free solder)を含むすべての特定のはんだを処理できるように設定される。
【0025】
システムの処理の詳細は次のとおりである。
【0026】
ロード/ロックステーション:基板上にあらかじめ付着された(はんだ付けなし)チップまたはダイは、内部の水分と酸素を除去するために室温で窒素ガスによってパージされるロードステーションまたはチャンバの支持プレートにロードされ、そこからステーション#1で指定される第1工程ステーションに搬送される。
【0027】
ステーション#1において、最初のチャンバをはんだの融点よりも低い温度まで予熱し、ステーション#1に真空を提供し、その後、アセンブリインターフェースにある酸化物を除去するためにギ酸がチャンバをパージし、ギ酸蒸気を結合インターフェース(joint interface)に充填するためにギ酸蒸気の混合物でチャンバを補充し、アセンブリをステーション#2に搬送する。
【0028】
次のステーション#2において、はんだの融点よりも高い温度に加熱し、チャンバ内に真空を提供し、酸化物の減少のためにギ酸蒸気によってチャンバをパージし、アセンブリを次のステーション#3に搬送する。
【0029】
次のステーション#3において、好ましくは、はんだの融点よりも高い温度に加熱し、チャンバ内に真空を提供し、酸化物の減少のためにギ酸蒸気によってチャンバをパージし、アセンブリを次のステーション#4に搬送する。
【0030】
ステーション#4において、150℃〜270℃の温度で、好ましくは、はんだの融点よりも高い温度に加熱し、チャンバ内に真空を提供し、酸化物の減少のためにギ酸蒸気によってチャンバをパージし、アセンブリを次のステーション#5に搬送する。
【0031】
次のステーション#5において、150℃〜270℃の間のピーク高温で、はんだの融点よりも高い温度に加熱し、ボイド(void)を除去するためにチャンバに真空を提供し、アセンブリを次のステーション#6に搬送する。
【0032】
ステーション#6において、チャンバに真空を提供し、現在結合されたアセンブリを約20℃〜30℃に冷却して応力を調整し、ギ酸蒸気を結合インターフェースに提供するためにギ酸蒸気と窒素をベントし、アセンブリを最終の(アン)ロードロックステーションに搬送する。
【0033】
冷却されて完全に結合された基板アセンブリは、次のまたはアンロードロックステーションに搬送される間に室温の温度が提供され、線形に下流に移送され、冷却され、結合されたアセンブリは、現在結合された基板アセンブリ(now joined substrate assembly)としてアンロードされる。
【0034】
高鉛(high lead)、共晶(eutectic)、そして鉛フリーはんだ(lead free solder)のリフローイング(reflowing)は、ギ酸の処理によって完了され、基板の配列は、大気圧の特定のステーションのチャンバ内にギ酸を注入することによって処理される。真空を提供してはんだリフローをおこなうとき、はんだ内部のボイド除去または最小化は、表面酸化物が減少し、はんだが溶けた後に行われる。
【0035】
しかし、本発明の鉛(lead)、スズ(tin)、銅(copper)、銀(silver)及びインジウム(induim)のような表面酸化物を効果的に除去するために、ギ酸のような単一のケミカルが必要である。ギ酸は、銀とスズまたは銀と銅、そしてインジウムの化合物だけでなく、鉛とスズの化合物(lead and tin compounds)、共晶はんだ(eutectic solder)、そして鉛フリーはんだ(lead free solder)のような高鉛はんだの表面酸化物を除去するために使用される。
【0036】
例えば、スズ/銀(SnAg、tin/silver)などの鉛フリーはんだは217℃の溶融温度(mT)を有し、ギ酸反応温度は180℃〜200℃である。これは本発明の方法に使用される。