(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778738
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】エレベータの据付装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B66B 7/06 20060101AFI20150827BHJP
B66B 7/00 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
B66B7/06 A
B66B7/00 M
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-212877(P2013-212877)
(22)【出願日】2013年10月10日
(65)【公開番号】特開2015-74544(P2015-74544A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2013年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111110
【弁理士】
【氏名又は名称】美甘 徹也
(74)【代理人】
【識別番号】100111121
【弁理士】
【氏名又は名称】原 拓実
(74)【代理人】
【識別番号】100159938
【弁理士】
【氏名又は名称】砂井 正之
(72)【発明者】
【氏名】長田 朗
(72)【発明者】
【氏名】荒井 麻衣
【審査官】
日下部 由泰
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−148609(JP,A)
【文献】
実開平04−066188(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 7/06
B66B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインロープの表面を摩擦係数の高い樹脂で被覆した樹脂被覆ロープを用いたエレベータの据付装置であって、
上段フレームと下段フレームとを有し、巻上機が配置されるマシンベッドと、
前記マシンベッドに備えられる巻上機の引き上げ機構と、
前記マシンベッドに備えられる前記メインロープを掴み、前記メインロープの位置を保持するロープ保持機構と、
前記巻上機のシーブ溝上であって、前記巻上機と前記メインロープとの接触範囲内に1つ又は複数配置される摺動部材と、
を備えることを特徴とするエレベータの据付装置。
【請求項2】
前記巻上機の引き上げ機構は、
前記マシンベッドの上段部及び下段部に設けられた1つ又は複数のボルト穴に取り付けられる1つ又は複数のジャッキアップボルト及びナットを有する構成であり、前記ジャッキアップボルト又は前記ナットの回転によって、前記マシンベッドの上段部又は下段部を上下方向に可動させることにより、前記巻上機の位置を上下方向に可動させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの据付装置。
【請求項3】
前記ロープ保持機構は、
前記マシンベッドの上段部又は下段部に備えられ、前記メインロープの軸を中心にして開閉可能である1つ又は複数のブラケットを有し、前記ブラケットを開閉することによって前記メインロープを挟み込み又は開放し、ロープ位置を任意の位置で保持することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの据付装置。
【請求項4】
メインロープの表面を摩擦係数の高い樹脂で被覆した樹脂被覆ロープを用いたエレベータの据付方法であって、
前記メインロープとの摩擦係数が低い部材で成形された摺動部材を巻上機のシーブ溝に配置し、前記メインロープを前記摺動部材上で滑らせてエレベータの据付時の前記メインロープの引き回し作業を行うステップと、
前記引き回し作業終了後、前記巻上機が配置されるマシンベッドに備えられるジャッキアップボルトを用いて前記巻上機を持ち上げるステップと、
前記巻上機を持ち上げた後、前記マシンベッドに備えられるロープ保持機構によって前記メインロープの位置を保持するステップと、
前記メインロープの位置を保持したまま、前記ジャッキアップボルトを用いて、前記巻上機の位置を降ろすステップと、
前記巻上機を降ろし、前記巻上機と前記メインロープとの間にスペースができた際に、前記摺動部材を撤去するステップと、
前記摺動部材が撤去された後、前記ロープ保持機構を開放し、前記メインロープを前記巻上機のシーブ溝に接触させるステップと、
からなるエレベータの据付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、樹脂被覆ロープの敷設を効率よく行うことができるロープ巻き掛け治具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の中低層建物向けのエレベータについては、建築設計の自由度が大きく、省スペース化を図ることができるマシンルームレス(機械室なし)構造が一般的になりつつある。つまり、モータに直結する駆動シーブにメインロープを巻きかけ、メインロープの一端を昇降路上部に固定し、他端を乗りかご取り付けりことによって、乗りかごをつるべ式(トラクション式)に駆動するエレベータ構造が増えている。
【0003】
トラクション式エレベータに適用されるメインロープとして、近年ではワイヤロープ等の坑張力部材の表面をポリウレタン等の耐摩擦性と高摩擦係数を有する樹脂材で被覆したロープ構造が提案されている。
【0004】
この樹脂被覆ロープは、単体で表面に被覆が施された素線と、素線を撚って構成され個々にポリエチレン、ポリウレタン等からなる被覆14が施されたストランドと、ストランドと同様に個々に被覆された素線1を撚って構成され、周囲をポリエチレン、ポリウレタン等の被覆材で覆われた芯綱及びロープ外周に設けられたポリウレタンからなる被覆樹脂により構成されている。
【0005】
上記のような樹脂被覆ロープを用いた場合、摩擦係数が通常のワイヤロープに比べ高いため、エレベータのトラクション式エレベータにおいて必要なトラクション性能を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−157158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような樹脂被覆ロープを用いた場合、高摩擦係数を有するがためにエレベータの据付時、特に巻上機に直結する駆動シーブへのロープ巻き掛け時には、作業性が悪化してしまう。
【0008】
エレベータの据え付けにあたり、メインロープを効率よく備え付けるために、一般には乗りかごやカウンタウェイト等の昇降路内の主要な構造物を組み立てた後、メインロープをかご上シーブや巻上機に直結する駆動シーブ、カウンタウェイト上に取り付けられるシーブ等に巻き掛けていく。
【0009】
メインロープの巻き掛けに関しては、上記のシーブに巻き掛けられるように引き廻しを行い、対象物への引き廻しが終わると、メインロープの両端を昇降路上部に固定する。
【0010】
メインロープの固定後、乗りかごやカウンタウェイト等の吊り荷重を負荷する。メインロープを送り出すドラムに巻きかけられているメインロープを引き出しながら、巻上機に直結する駆動シーブや各シーブに巻きかけていく。
【0011】
引き回しの際、各シーブは回転自由な構造になっているため、メインロープの引き回しは容易に行うことができるが、駆動シーブに関してはブレーキを備えたモータと一体であるため、回転することなく、駆動シーブの溝表面でメインロープを滑らせて引き回しを進める。
【0012】
従来のようにワイヤロープをメインロープとして用いる場合、無負荷状態における駆動シーブの溝とメインロープの摩擦力は小さく引き回し作業には問題ないが、樹脂被覆ロープをメインロープとした場合、無負荷状態とした場合においても被覆樹脂と駆動シーブ溝表面とが凝着し、メインロープの引き回しに多大な力を要する。
【0013】
また、引き回し時の摩擦力に起因して作業上の安全性が低下すると共に、樹脂表面が損傷を受ける可能性も増加する。
【0014】
そこで、本発明の実施形態によれば、表面にポリウレタン等の高摩擦樹脂を設けた樹脂被覆ロープにおいて、据付時に生じる前記の課題に鑑みてなされたものであり、この樹脂被覆ロープを効率的に敷設可能とする
エレベータの据付装置及び方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係る
エレベータの据付装置は、メインロープの表面を摩擦係数の高い樹脂で被覆した樹脂被覆ロープを用いたエレベータの据付装置であって、上段フレームと下段フレームとを有し、巻上機が配置されるマシンベッドと、前記マシンベッドに備えられる巻上機の引き上げ機構と、前記マシンベッドに備えられる前記メインロープを掴み、前記メインロープの位置を保持するロープ保持機構と、前記巻上機のシーブ溝上であって、前記巻上機と前記メインロープとの接触範囲内に1つ又は複数配置される摺動部材とを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係るエレベータの概要を示す概要図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るメインロープの断面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るメインロープの引き回し作業を示す概要図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る樹脂被覆ロープ据付時の巻上機正面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る摺動部材の単体構造を示す斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るロープ保持機構の構成を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
(実施形態)
図1は本発明の実施形態に係るエレベータの概要を示す概要図である。
図2は、本発明の実施形態に係る樹脂被覆ロープの断面図である。
図2は本発明の実施形態に係るメインロープの引き回し作業を示す概要図である。
図3は本発明の実施形態に係る樹脂被覆ロープ据付時の巻上機正面図である。
図4は本発明の実施形態に係る摺動部材の単体構造を示す斜視図である。
【0019】
まず、
図1を用いて、本実施形態に係るエレベータの概要を説明する。
図1に示すように、昇降路1内には、その上部に機械室2を有する。機械室2に設置される巻上機(モータ)に直結する駆動シーブ3には乗りかご4及びカウンタウェイト5を吊り下げるためのメインロープ6が巻き掛けられている。メインロープ6はそれぞれかご上シーブ7を介して機械室2のマシンベッド等に固定される。メインロープ6の他方は、カウンタウェイトシーブ8を介して、機械室のマシンベッド等に固定される。なお、駆動シーブ3の駆動力は、直結されるモータ9によって供給される。
【0020】
本実施形態に係るメインロープ6は、樹脂被覆ロープとなっている。これは、メインロープ6としてワイヤロープ等の抗張力部材の表面をポリウレタンのような耐摩耗性と高摩擦係数を有する樹脂材で被覆したものとなっている。
【0021】
具体的には、
図2のメインロープ6の断面図に示すように、樹脂被覆ロープ内部の坑張力部材である鋼製の素線9を撚り合わせたストランド10を有する。このストランド10が複数束となり、そのストランド10群に対して、ポリウレタンやポリエチレン等からなる中間被覆材11で覆われる。そして中間被覆材11及びストランド10群の最外周をポリウレタンやポリエチレン、ポリアミド等からなる樹脂材21によって樹脂被覆を行う。
【0022】
メインロープ6を樹脂被覆ロープとすることにより、駆動シーブ3とメインロープ6との間の摩擦力を高めることができ、巻上機等の機器の小型化を図ることができる。さらに従来のようにメインロープ6で要した潤滑グリスの補給を要しないため、保守作業場の手間も少なく、環境負荷も低減することができるものである。
【0023】
次に、
図3を用いてエレベータ据付の際におけるメインロープ6の引き回し作業について説明する。
【0024】
メインロープ6の引き回し作業とは、エレベータの据付にあたり、例えば乗りかご4やカウンタウェイト5等の昇降路1内の主要な構造物を組みつけた後、各シーブを介しながら、昇降路1頂部にメインロープ6の両端部を取付固定し、乗りかご4やカウンタウェイト5等の荷重を負荷する。
図3において、12はメインロープ6の送り出しをするドラムであり、ドラム12にはメインロープ6が巻かれている。
【0025】
図3(a)のように、まずドラム12に巻き掛けられているメインロープ6を引き出し、かご上シーブ7の下を通していく。次に
図3(b)のように、かご上シーブの7下を通したメインロープ6を駆動シーブ3に巻き掛ける。そして
図3(c)のように駆動シーブ3に巻き掛けたメインロープ6をカウンタウェイトシーブ8の下を通し、
図3(d)のように、そのメインロープ6端部を機械室2などの昇降路1頂部に取付固定する。またメインロープ6の他端も同様に、ドラム12から取り出し、機械室2などの昇降路1頂部に取付固定する。
【0026】
このとき、かご上シーブ7及びカウンタウェイトシーブ8は回転自由な構造であるため、メインロープ6の引き回し作業は容易に行うことができるが、駆動シーブ3はブレーキを備えたモータ9と一体一体構成となっているため、回転自由ではなく、メインロープ6は駆動シーブ3のシーブ溝上を滑らせて引き回しを進める。
【0027】
本実施形態においては、
図4に示す摺動部材13をこの駆動シーブ3のシーブ溝上に取り付けることにより、樹脂被覆ロープであってもスムーズに引き回し作業を行えるようにしている。
【0028】
以下、
図4、
図5を用いて本実施形態に係る摺動部材13の構成等について説明する。
図4は、本実施形態におけるメインロープ引き回しの際における駆動シーブの正面図である。
図4に示すように、駆動シーブ3はモータ9に取り付けられることによってマシンベッド14上に設置される。マシンベッド14は上段部14aと下段部14bとからなり、このマシンベッド上段部14aとマシンベッド下段部14bとの間には、防振装置としての弾性材15が複数配置されている。また、マシンベッド上段部14a、下段部14bとの間には、弾性材15以外にジャッキアップボルト16が備えられている。ジャッキアップボルト16は、ボルトヘッド16aが上方となるようにマシンベッド上段部14aを貫通して取り付けられ、ジャッキアップボルト16下端部はマシンベッド下段部14bに取り付けられる。ジャッキアップボルト16には、マシンベッド上段部14aを挟んでナット20が取り付けられる。
【0029】
また、
図4に示すようにマシンベッド下段部14bにはメインロープ6を保持するためのロープ保持機構17が備えられている。
【0030】
ロープ保持機構17の構造は
図6に示すように、ロープを挟み込むU字部を有するブラケット17a、17bを有し、このブラケット17a、17bを挟みボルト18によって開閉させることでロープを挟み込んだり開放したりすることができる構成となっている。
【0031】
また、駆動シーブ3とメインロープ6との間には、摺動部材13が複数並んで配置されている。この摺動部材13は駆動シーブ3とメインロープ6との接触角度に相当する範囲で配置される。さらにこの複数の摺動部材13が駆動シーブ3のシーブ溝上から滑り落ちないように、支持材19が摺動部材13の両端を支えるように備え付けられている。支持材19はマシンベッド14に取り付けられるが、固定の是非は問わない。例えば、マシンベッド14に支持材19の底部形状に合致するへこみを持たせ、そのへこみに支持させるものとしても良いし、ブラケットやボルト等を用いて固定させるものとしてもよい。
【0032】
なお、本実施形態においては、摺動部材13が複数のピースとしているのは、メインロープ6の引き回し作業後の摺動部材13撤去作業を容易にするためである。当然、複数ピースであることに限定はされず、一体構成として単体の摺動部材13として構成されるものとしても良い。
【0033】
次に、
図5を用いて本実施形態に係る摺動部材13の構成を説明する。
図5(a)には、摺動部材13の1ピースを示してある。摺動部材13は、駆動シーブ3のシーブ溝に合致するような凸部13aをシーブ溝の数に一致するように有し、その反対の面側にはメインロープ6を摺動させるためロープ径に適合するU字部13bをロープ本数だけ有している。
【0034】
摺動部材13は樹脂被覆ロープとの摺動性を確保するために、少なくとも樹脂被覆ロープと接触する部分に関してはナイロン樹脂やポリアセタール樹脂などから構成することが望ましい。樹脂被覆ロープを摺動させる溝側すなわちU字部13b側はフッ素樹脂等の摩擦係数の低い材質からなるものとし、一方で巻駆動シーブ3のシーブ溝に合致する側すなわち凸部13a側はポリウレタンのような摩擦係数の高い材質でなるものとする。
【0035】
上記のように、凸部13aとU字部13bとの材質が異なって摺動部材13が形成されるが、形成条件は特に限定しない。つまり、一体形成となる成形でもよいし(
図5(a)に相当)、複数の部材が組み合わさって摺動部材13を成形するものとしても良い。複数の部材が組み合わさってなる例示としては、
図5(b)に示すように、摺動部材13の本体13cの凸部13aに摩擦係数の高い材質を貼りつけたり、U字部13bに摩擦係数の低い材質を貼りつけたりするなどして、それぞれの摩擦係数を調整する構成とすることも可能である。
【0036】
また、摺動部材13自体をポリウレタンのような摩擦係数の高い材質で成形させ、U字部13b側にフッ素樹脂等の摩擦係数の低い材質を貼りあわせる構成とすることも可能である。当然、それとは逆に摺動部材13自体をフッ素樹脂等のような摩擦係数の低い材質で成形させ、凸部13a側にポリウレタンのような摩擦係数の高い材質を貼りあわせる構成とすることも可能である。
【0037】
次に、上記構成を用いて、エレベータの据付時におけるメインロープ6の引き回し動作について説明する。
【0038】
既述のように、エレベータ据付時には最上階乗場等にてドラム12に巻き掛けられたメインロープ6を各シーブ、駆動シーブ3などに巻き掛けられていく。その際、駆動シーブ3のシーブ溝に摺動部材13を取り付けておく。これにより、駆動シーブ3にメインロープ6を巻き掛けて、カウンタウェイトシーブ8などにメインロープ6を引き回す際に、その摺動部材13上を滑らせて作業を進める。そして、メインロープ6の引き回しが終わった後、摺動部材13を駆動シーブ3から取り外す必要がある。
【0039】
摺動部材13の取り外し方法としては、マシンベッド14に備えられたジャッキアップボルト16やブラケット17等を用いる。メインロープ6の引き回しが終わった後、作業員は、メインロープ6に乗りかご4及びカウンタウェイト5による張力を負荷させる前にジャッキアップボルト16に備わるナット20の操作により駆動シーブ3を持上げ、ロープ保持機構17によって、メインロープ6を挟み込み、ロープ位置を固定させる。
【0040】
そしてその後、ロープ保持機構17でロープ位置を保持した状態で、再びナット20を操作して駆動シーブ3を下すことにより、メインロープ6が駆動シーブ3から浮き上がるため、駆動シーブ3から摺動部材13と支持材19を容易に撤去することができる。
【0041】
なお、本実施形態においては機械室2を有する場合について説明するが当然、機械室なしのエレベータの場合であっても適用可能である。
【0042】
また、本実施形態においてはメインロープ6として樹脂被覆ロープを用いた場合について説明したが、メインロープ6の形状としては、断面丸型に限らず、例えば、メインロープの代わりにベルトタイプのものを用いたものについても同様に適用可能である。つまり、樹脂被覆がされているベルトに適用する場合であれば、ベルト形状にしたがった摺動部材の形状とすることで同様の効果を得ることができる。つまり、本実施形態における摺動部材13のU字部13bをベルト形状に応じた形状にし、さらに駆動シーブ3のシーブ溝の形状に合わせて凸部13aの形状を形成するものとすればよい。
【0043】
当然、その他形状に対しても同様に適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
1…昇降路
2…機械室
3…駆動シーブ
4…乗りかご
5…カウンタウェイト
6…メインロープ
7…かご上シーブ
8…カウンタウェイトシーブ
9…モータ
10…ストランド
11…中間被覆材
12…ドラム
13…摺動部材
14…マシンベッド
15…弾性材
16…ジャッキアップボルト
17…ロープ保持機構
18…挟みボルト
19…支持材
20…ナット
21…樹脂材
22…素線