【実施例】
【0108】
生成したカチオン性櫛形ポリマーの実験例
本発明を、以下の例によってさらに説明するが、これは例示により提示されるものであり、添付の特許請求の範囲を限定しない。
【0109】
以下の例において、親水性エステル及び疎水性エステル、アミド、アルコール、酸及びカチオンから選択される合計で14種類のアクリルモノマー(以下にM1〜M14として特定される)の中から8種までの様々な組合せを、典型的な実施態様によるカチオン性カチオン生成性櫛形コポリマー組成物を生成するのに用いた。
【0110】
この例において、組成物M1は、Bimax,Incから商業的に入手可能な、約75wt%のセチル/ステアリルポリエトキシ(25)メタクリレート、約5wt%のメタクリル酸及び約20wt%の水の混合物である、モノマーBX−CSEM−25/80に言及している。M1を、グループBの繰返し単位を与えるために用いた。
【0111】
M2は、グループEのモノマーであり、そして様々な商業的な供給業者から99%の純度で得られるn−ブチルアクリレートに言及している。
【0112】
M3は、Sartomer Coから入手可能な、約98wt%のラウリルポリエトキシ(4)アクリレート及び2wt%のラウリルアルコール及びラウリルアルコールのエトキシレートの混合した商業グレードである、モノマーCD9075に言及している。M3を、グループBの繰返し単位を与えるために用いた。
【0113】
M4は、Kyowa Hakko Chemicalから98%の純度で商業的に得られるジアセトンアクリルアミドモノマーに言及している。M4を、グループCの繰返し単位を与えるために用いた。
【0114】
M5は、Kowa American Corpから98%の純度で商業的に得られるジメチルアクリルアミドモノマーに言及している。M5を、グループCの繰返し単位を与えるために用いた。
【0115】
M6は、Evonik Industriesから商業的に入手可能な約75wt%のヒドロキシプロピルメタクリレート及び25%のヒドロキシイソプロピルメタクリレートの97〜98%の純度の混合物である、モノマーHPMA97に言及している。M6を、グループDの繰返し単位を与えるために用いた。
【0116】
M7は、様々な商業的な供給業者から99+%の純度で得られる、メタクリル酸に言及している。M7を、グループDの繰返し単位を与えるために用いた。
【0117】
M8は、Ciba Specialty Chemicalsから商業的に入手可能な2−アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの80wt%水溶液である、モノマーAgeflex FA1Q80MC*500に言及している。M8を、グループAの繰返し単位を与えるために用いた。
【0118】
M9は、Bimax,Incから商業的に入手可能な、約94wt%のラウリルポリエトキシ(25)メタクリレート、5wt%のメタクリル酸及び約1wt%の水の混合物である、モノマーBX−LEM−23/100に言及している。M9を、グループBの繰返し単位を与えるために用いた。
【0119】
M10は、様々な商業的な供給業者から99+%の純度で得られる、メチルアクリレートモノマーに言及している。M10を、グループEの繰返し単位を与えるために用いた。
【0120】
M11は、Sigma−Aldrichから商業的に入手可能な[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムメチルスルファートの80wt%水溶液である、モノマーに言及している。M11を、グループAの繰返し単位を与えるために用いた。
【0121】
M12は、様々な商業的な供給業者から99+%の純度で得られる、n―ブチルメタクリレートモノマーに言及している。M12を、グループEの繰返し単位を与えるために用いた。
【0122】
M13は、Evonik Industriesから商業的に入手可能な、トリメチルアミノプロピルメタクリルアミドクロリドの50wt%水溶液である、モノマーMhoromer BM613に言及している。M13を、グループAの繰返し単位を与えるために用いた。
【0123】
M14は、Sigma−Aldrichから98%の純度で商業的に入手可能な、メタクリルアミドモノマーに言及している。M14を、グループCの繰返し単位を与えるために用いた。
【0124】
特記しない限り、各ケースの開始剤は、Wako Chemicals USAから商業的に入手可能な、97wt%の2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオンアミジンジヒドロクロリド(V50として知られる)であった。
【0125】
例1
121.0グラムのM1、96.3グラムのM3、41.25グラムのM6、及び51.6グラムのM8を、220グラムの2−プロパノール(IPA)と共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0126】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその212グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの318グラムのモノマー混合物に添加して、窒素を散布し、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.1グラムのV50を6.1グラムの脱イオン水(DI水)及び6.1グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0127】
65℃で、1.0グラムのV50及び5.0グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は、透明性を失うと同時に、温度が上昇し始めた。5分後に、この内容物は、半透明の白い混合物に変化し、そして温度は70℃に上昇した。6分後に、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、事前に60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、段階的に80℃に上昇させた。これは、遅延させた添加の開始30分の間で行った。そして、反応器の温度をゆっくりと73℃に上昇させた。全てのモノマー混合物が反応器に供給される時間までに、温度は81℃に上昇し、内容物は粘性となり、そして白色となった。全ての開始剤が供給された後、反応器をさらに加熱して、このプロセスを85℃でさらに2時間持続させた。
【0128】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を86〜87℃で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。15分の減圧散布(vacuum sparging)の後で、150グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、反応器内容物を完全に透明へと変えた。173グラム超の熱水を添加すると、内容物は不透明ではないが、半透明な状態となった。このポリマー溶液の粘度は、溶媒を除去するにしたがって上昇し、減圧散布をさらに3時間続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0129】
例2
41.25グラムのM5、192.5グラムのM3、及び51.6グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0130】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその202グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.8グラムのIPAを、残りの303グラムのモノマー混合物に添加して、窒素を散布し、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムのDI水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0131】
65℃で、1.4グラムのV50及び7.1グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は濁り(cloudy)、そして非常に素早く74℃に温度が上昇した。さらに7.5グラムのIPAを添加し、その後温度は低下した。4分後に、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、段階的に75℃に上昇させた。これは、遅延させた添加の開始30分の間で行った。そして、反応器の温度をゆっくりと73℃に戻して上昇させた。全ての開始剤を供給した後、反応器をさらに加熱して、このプロセスを75℃でさらに2時間持続させた。
【0132】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を82〜87℃で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。1時間の減圧散布の後で、324グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、循環が維持されるのに十分な粘度に低下させた。減圧散布をさらに2時間続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の液体であり、これはゆっくりと沈降して2つの透明な層となった。
【0133】
例3
55.0グラムのM4、82.5グラムのM5、61.9グラムのM3、61.9グラムのM2、及び17.2グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0134】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、62℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、窒素を散布し、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.7グラムのV50を9.1グラムの脱イオン水(DI水)及び9.1グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0135】
62℃で、1.6グラムのV50及び8.3グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は、透明性を失うと同時に、温度が上昇し始めた。17分後に、この内容物は、半透明の白い混合物に変化し、そして温度は80℃に上昇した。6分後に、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、段階的に80℃に上昇させた。これは、遅延させた添加の開始20分の間で行った。この時間内に反応器の温度はまず低下し、そして72℃付近で安定となった。全てのモノマー混合物が反応器に供給される時間までに、温度は81℃に上昇し、内容物は粘性となり、そして白色となった。全ての開始剤が供給された後、反応器をさらに加熱して、このプロセスを85℃でさらに2時間持続させた。
【0136】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を74〜78℃で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。10分の減圧散布の後で、250グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、反応器内容物を完全に透明へと変えた。173グラムの熱水を添加しても、内容物は透明を維持した。このポリマー溶液の粘度は、溶媒を除去するにしたがって上昇し、減圧散布をさらに3時間続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0137】
例4
75.6グラムのM3及び55.0グラムのM4を、121グラムのIPAと共に攪拌することによって、始めのモノマー混合物を調製した。
【0138】
この混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、71℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。
【0139】
75.6グラムのM3、55.0グラムのM4、及び8.6グラムのM8を、82.5グラムのIPAと共に攪拌することによって、第二のモノマー混合物を調製した。これを、窒素で散布し、50℃に温めて、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。
【0140】
1.1グラムのV50を8.8グラムのDI水及び8.6グラムのM8に溶解した溶液からなる、始めの開始剤混合物を調製した。
【0141】
1.6グラムのV50を9.1グラムのDI水及び9.1グラムのIPAに溶解した溶液からなる、遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0142】
重合を、始めの混合物を一度に反応器に添加することによって開始させた。
【0143】
20分後に、69℃でモノマー及び開始剤を供給するための遅延供給ポンプを始動させた。これらは、60分内で終了するように調節した。供給の間は最小限度で熱を放出させて、このプロセス温度を71〜72℃で安定的に保持した。この温度を73〜74℃に上昇させて、供給が終わった後に30分超保持した。そして、0.5グラムのV50が4.4グラムのDI水中にある混合物を添加し、そして温度を81℃に50分間で上昇させた。さらに0.6グラムのV50が5.4グラムのDI水中にある混合物を添加し、その温度を20分超保持した。79グラムの熱いDI水を添加したところ、このポリマー混合物は透明になった。減圧を伴う窒素散布を行い、2時間半にわたって溶媒を除去した。この時間内に、合計で190グラム超の熱いDI水を添加した。このポリマー混合物は、パール状の光沢性(pearlescent)となり、かつ粘性がより強まった。
【0144】
最終の粘性ポリマー液体を、50℃のオーブンに終夜で置いた。すると、分離した低粘度の透明な層が分離して、この140グラムをデカンテーションし、約480グラムのポリマー混合物を得た。20℃での最終の外観は、パール状光沢性/半透明であり、高い粘性の液体となった。
【0145】
例5
121.0グラムのM1、96.3グラムのM3、41.25グラムのM6、及び51.6グラムのM8を、220グラムの2−プロパノール(IPA)と共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0146】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその212グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、67℃に加熱した。この加熱は、67℃超のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの318グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.1グラムのV50を3.3グラムの脱イオン水(DI水)及び8.8グラムのメタノール(MeOH)に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0147】
67℃で、0.99グラムのV50、2.48グラムのDI水、及び2.48グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は、透明性を失い始めた。4分までに、このバッチの温度が上昇し始めた。9分後に、温度は67℃に上昇しており、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、事前に60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、23分で90℃の設定に上げた。全てのモノマー混合物が反応器に供給される時間までに、温度は76℃に上昇し、内容物は粘性となり、そして白色となった。全ての開始剤が供給された後、反応器は未だ76℃であり、このプロセスをさらに2時間20分持続させた。
【0148】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を68〜70℃で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。15分の減圧散布の後で、321グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。1時間15分後、さらに139.5グラム超の熱水を添加した。このポリマー溶液の粘度は、溶媒を除去するにしたがって上昇し、減圧散布をさらに1時間15分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0149】
例6
41.25グラムのM5、192.5グラムのM3、及び51.6グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0150】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその202グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの303グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水及び11.4グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0151】
65℃で、1.4グラムのV50、3.6グラムのDI水、及び3.6グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は濁り、そして非常に素早く73℃に温度が上昇した。さらに2.3グラムのIPAを添加し、そして温度は安定させた。3分後に、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、遅延させた添加の間に段階的に79℃に上昇させた。そして、反応器の温度をゆっくりと77℃に上昇させた。全ての開始剤を供給した後、このプロセスを75℃でさらに2時間持続させた。
【0152】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を66℃超で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。15分の減圧散布の後で、123グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加すると、このバッチは透明へと変わった。さらに、321グラムへの水の添加は、このバッチを濁り/不透明へと変えた。減圧散布をさらに3.5時間続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は不透明の液体であり、これはゆっくりと沈降して2つの透明な層となった。
【0153】
例7
144.4グラムのM3、82.5グラムのM5、34.4グラムのM4、及び17.2グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0154】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、66℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0155】
64℃で、1.4グラムのV50、3.6グラムのDI水、及び3.6グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は、濁り始めた。わずかな熱応答があり温度の設定値を3分後に82℃へと上げた。バス温度と同等の温度を維持するバッチ温度で、開始剤の供給を16分に開始した。24分に、この温度を再び設定の90.7℃に上げて、そしてモノマーの供給を開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。さらに、0.5グラムの開始剤混合物を、30分に添加したところ、発熱が起こった。ウォーターバスの温度を、この遅延させた添加の間に、70〜80℃の間で維持した。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間までに、温度は77℃になり、そして内容物は濁り/乳白色(milky)となった。そして、このプロセスを2時間10分持続させた。
【0156】
そして、窒素散布を開始し、水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。これは、反応器内容物を70〜80℃で維持するためのウォーターバスからの追加の熱と共に行った。15分後の減圧散布の後で、89グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、反応器内容物を完全に透明へと変えた。さらに、232グラムの熱水を添加すると、内容物は白色となった。このポリマー溶液の粘度は、溶媒を除去するにしたがって上昇し、減圧散布をさらに2時間20分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0157】
例8
29.6グラムのM1、39.8グラムのM7、22.5グラムのM2、82.9グラムのM6、38.5グラムのM3、13.8グラムのM4、及び68.8グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0158】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの309グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0159】
65℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。3分以内に、反応器内容物は、温度が上昇しかつ濁り始めた。6分後に、このバッチは、白色となり、温度は設定の90℃に上昇した。8分で、このバッチは、粘度が上昇し、2つの異なる相を示した。9分で、内容物は82℃に上昇し、そして開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物が反応器に供給される時間までに、温度は81℃に上昇し、開始剤の供給添加が終わるまでに76℃となった。内容物は粘性となり、そして白色となった。このプロセスを73〜76℃でさらに2時間20分持続させた。
【0160】
この時点で、温度の設定値を100℃に上げて、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。10分の散布後に、176グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物を透明へと変えた。さらに159グラムの水を添加すると、いくぶんか透明なバッチをもたらした。散布をさらに2時間10分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0161】
例9
122.7グラムのM3、20.4グラムのM4、20.4グラムのM5、10.2グラムのM7、及び38.3グラムのM8を、128.3グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0162】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその170グラム(50%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、76℃に加熱した。この加熱は、88℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、29.0グラムのIPAを、残りの169グラムのモノマー混合物に添加して、窒素を散布し、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。0.79グラムのV50を4.0グラムのDI水及び4.0グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0163】
0.79グラムのV50、4.0グラムのDI水、及び4.0グラムのIPAからなる開始剤混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加して、重合を開始した。
【0164】
ほとんどすぐに、内容物は白く混濁し(turbid)、温度が急激に上がった。3分後、温度は83℃で安定化し、そして開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物及び開始剤混合物は、60分内で供給されるように調整していた。ウォーターバスの温度を、遅延させた添加の最初の20分間で段階的に88℃に上昇させた。モノマーと開始剤の両方の供給が終わった5分後に、バス温度を上昇させ、このバッチを83℃で1時間保持した。85グラムのDI水をこの混濁溶液に添加したとき、透明になった。さらに118グラムの水を添加したところ、これはより粘性が高くなり、乳白色となった。減圧を伴う窒素散布を開始して、4時間90℃で溶媒蒸気を除去した。減圧及び散布を終了させた後、室温に冷却した。最終の外観は、半透明の高粘性液体となった。
【0165】
例10
112.38グラムのM1、37.81グラムのM2、41.26グラムのM6、51.57グラムのM3、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0166】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその213グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの319グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0167】
66℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は、温度が上昇し始め、そして白くなった。4分後に、このバッチは、70℃となり、温度を88℃の設定に上げた。6分で、内容物は71℃に上昇し、そして開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73〜77℃であった。内容物は粘性かつ白色であった。このプロセスを71℃超でさらに2時間持続させた。
【0168】
この時点で、温度は71℃であった。設定値を100℃に挙げて、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。40分の散布後に、160グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、混合物はいくぶんか透明となった。さらに172グラムの水を添加すると、このバッチは再び白色となった。散布をさらに2時間10分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0169】
例11
120.66グラムのM1、7.23グラムのM7、103.15グラムのM2、41.27グラムのM5、13.76グラムのM3、及び17.21グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0170】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその209グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、67℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの314グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0171】
67℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は白くなった。8分後に、このバッチは、67℃付近となり、温度を89℃の設定に上げた。23分で、内容物は71℃となり、そして開始剤添加を行うためのポンプを稼働させた。25分で、わずかな熱応答があり、さらに5.4グラムの開始剤の供給を直接的に添加した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は79℃であった。内容物は粘性であり、かつ濁っていた。このプロセスを74℃超でさらに2時間持続させた。
【0172】
この時点で、温度は74℃であり、設定値を100℃に上げて、窒素散布を開始した。そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。このバッチは、赤みのある透明となった。40分の散布後に、25グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物をいくぶんか濁りのあるものへと変えた。さらに182グラムの水を添加すると、このバッチは不透明になった。散布をさらに2時間10分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。124グラムの最後の添加を与えても、このバッチは不透明であった。散布をさらに2時間10分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0173】
例12
129.67グラムのM1、29.77グラムのM2、41.29グラムのM6、73.35グラムのM3、及び34.90グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0174】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその211グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの317グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0175】
63℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は白くなり、温度が上がり始めた。5分後に、このバッチは66℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は81℃であった。内容物は、青みがかっており、濁った/半透明の性質であり、このプロセスを67℃超でさらに3時間20分持続させた。
【0176】
この時点で、反応混合物の温度は74℃であり、ウォーターバスの加熱設定値を101℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。このバッチは、ブラウンの色相で濁っていた。1時間20分の散布後に、142グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物は褐色(tan)で不透明になった。180グラムの最後の添加を与えても、このバッチは不透明であった。散布をさらに30分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0177】
例13
96.75グラムのM9、8.49グラムのM7、103.15グラムのM2、41.27グラムのM5、13.80グラムのM3、及び17.20グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0178】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその200グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、67℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの300グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0179】
67℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1.5分以内に、反応器内容物は濁り、温度が上がり始めた。6分後に、このバッチは75℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は77℃であった。内容物は、不透明であり、このプロセスを75℃超でさらに1時間50分持続させた。
【0180】
この時点で、温度は75℃であり、加熱設定値を101℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。このバッチは、赤いの色相で不透明であった。1時間11分の散布後に、142グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、比較的透明になった。205グラムの最後の添加を与えると、このバッチは赤い不透明色に戻ったが、これはエアバブルであるとも考えられる。散布をさらに1時間45分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0181】
例14
84.33グラムのM9、68.75グラムのM10、55.0グラムのM6、41.25グラムのM3、及び34.38グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0182】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその201グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、66℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.9グラムのIPAを、残りの300グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0183】
64℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器内容物は濁り、温度がわずかに上がり始めた。3分後に、温度の設定値を85℃に上げた。5分後に、このバッチは66℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は75℃であった。内容物は、パール状の光沢性の外観となり、このプロセスを71℃超でさらに2時間持続させた。
【0184】
この時点で、温度は71℃であり、加熱設定値を101℃に上げた。30分後に、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。このバッチは、パール状の光沢性があった。45分の散布後に、323グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加しても、この添加中に外観に変化はなかった。散布をさらに1時間37分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0185】
例15
112.45グラムのM9、82.52グラムのM6、55.01グラムのM3、及び34.38グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0186】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその202グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、67℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの300グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0187】
67℃で、1.4グラムのV50、及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1.5分以内に、反応器の内容物は濁り、かつ温度がわずかに上がり始めた。また、加熱の設定値を85℃に上げた。6分後に、このバッチは70℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための両方のポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。20分で設定値を90℃に上げたとき、温度は67℃であった。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は78.5℃であり、内容物は濁った。このプロセスを69℃超でさらに2時間20分持続させた。
【0188】
この時点で、温度は69℃であり、設定値を101℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間の散布後に、325グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加しても、この添加中に外観に変化はなかった。散布をさらに1時間50分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0189】
例16
139.18グラムのM1、33.69グラムのM7、96.27グラムのM2、及び42.05グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0190】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその213グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの319グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0191】
65℃で、1.4グラムのV50、及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分未満で、反応器の内容物は濁り、かつ温度がわずかに上がり始めた。1分で、内容物は白色となり、温度の設定値を90℃に上げた。4分後に、このバッチは65℃であり、非常にわずかな熱応答の後で、
開始剤混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。9分で、温度は66℃であり、モノマー供給ポンプを始動させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であり、内容物は白色であった。このプロセスを71℃超でさらに2時間30分持続させた。
【0192】
この時点で、温度は71℃であり、加熱設定値を101℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間の散布後に、61グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、外観がパール状の光沢色となった。283グラムの水の最終的な添加によって、このバッチは白色に戻った。散布をさらに1時間20分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0193】
例17
112.1グラムのM3、64.1グラムのM5、24.0グラムのM14、及び20.0グラムのM8を、120グラムのIPA及び4.8グラムのDI水と共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0194】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして15分間、乾燥窒素を散布しながら、71℃に加熱した。この加熱は、86℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。0.91グラムのV50を3.6グラムの脱イオン水(DI水)及び1.0グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、反応器に一度で添加した。
【0195】
1分後に、内容物はだんだんと濁り、そして2分で、温度は急速に83℃に上がった。12分後に、この混濁溶液の粘度が実質的に上昇し、そして還流が止まった。このバッチを85℃でさらに58分間保持し、その後90グラムのDI水を加えたところ、内容物は透明になった。150グラム超のDI水を添加したところ、内容物は再び混濁した。減圧を伴う窒素散布を行って、90分間にわたって溶媒蒸気を除去した。その後、室温に冷却した。最終的な外観は、不透明な高粘性液体であった。
【0196】
例18
140.55グラムのM9、82.50グラムのM6、27.52グラムのM5、及び34.45グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0197】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその202グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの303グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0198】
65℃で、1.4グラムのV50、及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。2分未満で、反応器の内容物は、濁って、温度がわずかに上がり始めた。この時、温度の設定値を90℃に上げた。5分後に、このバッチは70℃であり、発熱は一定に達し、開始剤混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。7分で、温度は未だ70℃であり、モノマー供給ポンプを始動させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は81℃であり、内容物は半透明であった。このプロセスを77℃超でさらに3時間20分持続させた。
【0199】
この時点で、温度は77℃であり、そして窒素散布を開始し、また水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。30分の散布後に、131グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、外観がいくぶんか透明に変化した。194グラムの水の最終的な添加によって、外観は透明になった。散布をさらに1時間30分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0200】
例19
121.1グラムのM1、68.79グラムのM10、96.28グラムのM5、及び17.20グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0201】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその209グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの314グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0202】
66℃で、1.4グラムのV50、及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。2分で、反応器の内容物は濁り、かつ温度がすばやく上がり始めた。また、温度の設定値を90℃に調節し、そしてモノマーの供給を開始して、発熱を弱めた。3分後に、温度は82℃に上がり続けており、15.48グラムのIPAを添加して、この反応を冷却した。7分で、さらに熱を低減しようとして冷却水でバス温度を低下させ、開始剤混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。39分で、温度は76℃であり、さらに反応を冷却しようとして3.06グラムのIPAを添加した。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であり、内容物はピンクがかった透明の色相であった。このプロセスを73℃超でさらに2時間30分持続させた。
【0203】
この時点で、温度は74℃であり、そして窒素散布を開始し、また水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。50分の散布後に、106グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、外観がいくぶんか透明に変化した。220グラムの水の最終的な添加によって、外観は透明になった。散布をさらに1時間30分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.1グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0204】
例20
69.17グラムのM1、55.01グラムのM12、82.57グラムのM3、68.75グラムのM5、及び17.21グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0205】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその209グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの308グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水、及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0206】
66℃で、1.4グラムのV50、及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分未満で、反応器の内容物は濁った。2.5分で、温度の設定値を90℃に調節し、3.42グラムの開始剤供給溶液を反応器に直接添加した。4.5分で、このバッチは未だ66℃であり、開始剤供給を開始した。10分で、温度は67℃であり、モノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は81℃であり、内容物はピンクがかった不透明の色相であった。このプロセスを72℃超でさらに2時間持続させた。
【0207】
この時点で、温度は72℃であり、そして窒素散布を開始し、また水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間の散布後に、70グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。このとき外観は白色であった。262グラムの水の最終的に添加し、外観は白色であった。散布をさらに1時間20分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.2グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0208】
例21
121.11グラムのM1、41.30グラムのM6、96.25グラムのM3、及び51.57グラムのM8を、55グラムのIPA及び165グラムのプロピレングリコールと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0209】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその212グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの318グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を12.1グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0210】
65℃で、1.4グラムのV50、及び7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分未満で、反応器の温度が上がり始めた。3分で、温度の設定値を90℃に調節した。7分後に温度は80.5℃であり、モノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。8分で、温度は82.7℃に上がり続けており、5.20グラムのIPAを添加して発熱を弱め、そして開始剤供給を開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73℃であり、内容物は透明であった。このプロセスを約75℃でさらに1時間40分持続させ、その後、反応器を停止して翌日に続けた。
【0211】
2日目に、反応器の温度は18℃であり、90℃へと加熱をした。3時間11分後に、温度は72℃に達し、そして窒素散布を開始し、また水流吸引器を取り付けて減圧にし、揮発性溶媒を除去した。25分の散布後、追加の1.65グラムのV50及び19.80グラムのプロピレングリコールを、反応器に直接添加した。4時間27分で、温度の設定値を110.7℃に上げた。最終的に7時間で、ポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.2グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0212】
例22
74.3グラムのM3、及び82.5グラムのM5を、100グラムのIPAと共に攪拌することによって、始めのモノマー混合物を調製した。
【0213】
この混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、69℃に加熱した。この加熱は、72℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。
【0214】
第二のモノマーを、49.6グラムのM3、55.0グラムのM5、及び6.9グラムのM8を、99.1グラムのIPAと共に攪拌することによって調製した。これに窒素を散布し、50℃に温めて、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。
【0215】
1.3グラムのV50、9.0グラムのDI水及び10.36グラムのM8からなる始めの開始剤混合物を調整した。
【0216】
1.3グラムのV50、6.9グラムのDI水及び6.9グラムのIPAからなる遅れて添加させる開始剤混合物を調整した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0217】
この始めの混合物を反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。
【0218】
温度は非常に素早く上昇し、92℃で2分で還流した。この時、加熱したウォーターバスは取り除かれていた。30分で終了するように調節した遅延のモノマー供給ポンプ及び開始剤供給ポンプを稼働させた。これは、温度を65℃に低下させた。減圧を伴う窒素散布を行い、3時間にわたって溶媒を除去した。この間の最初の1時間に、合計で407グラムのDI水をポンプで添加した。ポリマー混合物は、極めて高い粘性あったが、終始透明を維持した。
【0219】
最終の粘性ポリマー液を、50℃で終夜保存して、窒素の多くの小さな泡を放出した。20℃での最終の外観は、透明であり極めて高い粘性のゲルであった。
【0220】
例23
25.94グラムのM1、20.67グラムのM7、13.80グラムのM2、6.92グラムのM3、48.14グラムのM4、及び34.37グラムのM8を、121.25グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器装填モノマー混合物を調製した。
【0221】
26.02グラムのM1、20.66グラムのM7、13.74グラムのM2、6.87グラムのM3、48.13グラムのM4、及び34.36グラムのM8を、132.58グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器供給モノマー混合物を調製した。
【0222】
モノマー混合物を、50℃に温めて、そして反応器装填モノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、58℃に加熱した。この加熱は、66℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。供給混合物を、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8グラムの脱イオン水(DI水)及び8グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0223】
58℃で、1.6グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。反応器の内容物は、7分で混濁し、そして10分で白くなった。この間、温度は徐々に上昇した。14.5分で、温度は72℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給されるまで、温度は70℃であり、このプロセスを72℃超でさらに2時間持続させた。
【0224】
この時点で、温度は80℃であり、170グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物を透明へと変えた。3時間54分で、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。散布を止めて、そして21時間48分で再開させ、この時さらに183グラムの熱いDI水を添加し、これは粘度を上昇させた。散布をさらに0.5時間続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして数週間後に新たな容器に移す間に3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0225】
例24
56.19グラムのM1、37.81グラムのM2、6.88グラムのM3、20.63グラムのM5、及び34.38グラムのM8を、137.50グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器装填モノマー混合物を調製した。
【0226】
56.20グラムのM1、37.82グラムのM2、6.89グラムのM3、20.64グラムのM5、及び34.45グラムのM8を、104.50グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器供給モノマー混合物を調製した。
【0227】
モノマー混合物を、50℃に温めて、そして反応器装填モノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、61℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。供給混合物を、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.3グラムのV50を7グラムの脱イオン水(DI水)及び7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0228】
61℃で、1.1グラムのV50及び5.5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。反応器の内容物は、7分までに濁って、66℃となった。開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給されるまで、温度は71℃であり、このプロセスを1時間保持した。
【0229】
この時点で、温度は75℃であり、〜100グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物を透明へと変えた。224グラムの水を添加すると、外観は、より濁って、そして半透明になった。3時間58分で、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。さらに240グラムの熱いDI水を添加すると、粘度が低下した。散布をさらに1時間5分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして数週間後に新たな容器に移す間に3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明な粘性液体であった。
【0230】
例25
31.13グラムのM1、19.29グラムのM2、5.50グラムのM3、55.06グラムのM5、及び6.88グラムのM8を、110.01グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器装填モノマー混合物を調製した。
【0231】
46.68グラムのM1、28.88グラムのM2、8.25グラムのM3、82.50グラムのM5、及び10.40グラムのM8を、132.00グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器装填モノマー混合物を調製した。
【0232】
モノマー混合物を、50℃に温めて、そして反応器装填モノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、55℃に加熱した。この加熱は、75℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。供給混合物を、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.7グラムのV50を9グラムの脱イオン水(DI水)及び7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0233】
55℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。2分まで、反応器の温度は56.8℃であり、そして開始剤混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた時、徐々に上がって12.5分で76℃となった。モノマー供給ポンプを14分で稼働させ、この時、発熱を弱めるためにバスに冷水を添加した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給されるまで、3.2グラムの開始剤供給混合物が未使用であり、温度は70℃であった。このプロセスを1時間25分保持した。
【0234】
この時点で、温度は65℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。4時間2分で、362.96グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物を乳白色へと変えた。散布をさらに1時間30分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして数週間後に新たな容器に移す間に3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0235】
例26
52.00グラムのM1、35.72グラムのM2、5.50グラムのM3、22.03グラムのM4、及び6.90グラムのM8を、110.01グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器装填モノマー混合物を調製した。
【0236】
77.80グラムのM1、53.64グラムのM2、8.25グラムのM3、33.00グラムのM4、及び10.33グラムのM8を、132.02グラムのIPAと共に攪拌することによって、反応器供給モノマー混合物を調製した。
【0237】
モノマー混合物を、50℃に温めて、そして反応器装填モノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。供給混合物を、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.1グラムのV50を6グラムの脱イオン水(DI水)及び6グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0238】
64℃で、1.1グラムのV50及び5.6グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。バッチが69.4℃の時に、温度の設定値を徐々に上げて、19.5分までに90℃にした。23分で、バッチが70.5℃の時に、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給されるまで、温度は81℃であり、このプロセスを1時間10分保持した。
【0239】
この時点で、温度は80℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。3時間52分で、119グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、この混合物は白くなり、粘度が劇的に上がった。さらに、199.57グラムの水及び155グラムのIPAを添加して粘度を低下させ、4時間19分で撹拌器のモーターを停止させた。粘度はさらに上がり続け、5.5時間で180グラムの水をさらに添加し、散布をさらに30分続けた。このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして数週間後に新たな容器に移す間に3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0240】
例27
62.73グラムのM1、26.69グラムのM4、17.60グラムのM5、23.82グラムのM6、15.05グラムのM7、68.50グラムのM3、46.12グラムのM2、及び38.96グラムのM8を、110.05グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0241】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの309グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8グラムの水、及び8グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0242】
63℃で、1.4グラムのV50、及び7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。この混合物は、1.5分で濁った。10.8分で、温度の設定値を87℃に調節し、その2.5分後に、開始剤混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。20分で、加熱の設定値を、再び90℃に上げて、続いて8.5分後に開始剤/水を直接添加した。モノマー供給を36分で67℃の温度で開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は75℃であった。このプロセスを80℃超でさらに2時間15分持続させた。
【0243】
この時点で、温度は76℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。25分の散布後に、301.8グラムの熱い(70〜80℃)DI水を反応器に直接添加し、散布を続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0244】
例28
55.0グラムのM5、82.5グラムのM6、92.81グラムのM3、30.94グラムのM2、及び17.19グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0245】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、60℃に加熱した。この加熱は、66℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの309グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.5グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0246】
60℃で、1.5グラムのV50、及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。この混合物は、1分未満で濁った。8分まで、温度は徐々に62.1℃まで上がり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、事前に60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は84℃であり、温度の設定値は100℃に上げていた。このプロセスを77℃超でさらに1時間45分持続させた。
【0247】
この時点で、温度は78℃であり、68.8グラムの水を反応器に直接添加したところ、粘度が上昇した。合計で321.88グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した後、内容物はさらに不透明になった。直後に、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。散布を3.5時間続け、温度を108℃の設定に段階的に上げた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0248】
例29
55.0グラムのM5、82.5グラムのM6、61.92グラムのM3、61.88グラムのM2、及び17.23グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0249】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、62℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.65グラムのV50を9グラムの水及び9グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0250】
62℃で、1.65グラムのV50、及び8.4グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。この混合物は、1分未満で濁った。18.4分まで、設定を徐々に90℃まで上げた後、温度は徐々に82℃まで上がり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、事前に60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は75℃であり、温度の設定値は100℃に上げていた。このプロセスを75℃超でさらに1時間50分持続させた。
【0251】
この時点で、温度は75℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。12分の散布後に、250グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、内容物は透明になった。さらに76グラムの水の添加によって、この混合物は白色に戻った。散布をさらに2時間40分続け、温度を104℃の設定値に上げた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.05グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0252】
例30
110.06グラムのM4、13.77グラムのM5、13.79グラムのM6、82.57グラムのM3、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0253】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその204グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、62℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの305グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.27グラムのV50を6.9グラムの水及び6.9グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。62℃で、1.27グラムのV50、及び6.6グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。内容物は、2.5分未満で94℃に達し、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。
【0254】
モノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。4.5分までに、内容物はわずかに沸騰しており、粘度は顕著に上昇していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73℃であり、温度の設定値を徐々に92℃に上げた。このプロセスをさらに1時間45分持続させた。
【0255】
この時点で、温度は71℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。30分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、14分後に温度の設定値を98℃に上げた。散布をさらに2時間40分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.06グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0256】
例31
103.73グラムのM1、82.50グラムのM2、82.50グラムのM6、137.5グラムのM3、及び17.25グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0257】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその208グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの312グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.49グラムのV50を8.25グラムの水及び8.25グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0258】
63℃で、1.50グラムのV50及び7.43グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。2分未満で、内容物は、白濁した。7分40秒までに、温度はゆっくりと65℃に上がり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は78℃であり、温度の設定値を徐々に98℃に上げた。このプロセスをさらに1時間30分持続させた。
【0259】
この時点で、温度は73℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。10分の散布後に、327グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、温度の設定値を102℃に上げた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.06グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0260】
例32
51.86グラムのM1、55.01グラムのM5、82.50グラムのM6、41.28グラムのM3、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0261】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその208グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの312グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.5グラムの水及び8.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0262】
64℃で、1.5グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。内容物の粘度は、4分未満で上昇した。8分40秒までに、温度はゆっくりと71℃に上がり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は78℃であり、温度の設定値を徐々に102℃に上げた。このプロセスをさらに1時間30分持続させた。
【0263】
この時点で、温度は77℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。325グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、30分後に温度の設定値を106℃に上げた。散布をさらに2時間45分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.06グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0264】
例33
96.25グラムのM5、82.50グラムのM2、82.55グラムのM3、及び17.20グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0265】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、75℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.8グラムのV50を9.8グラムの水及び9.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0266】
65℃で、1.8グラムのV50及び8.9グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、内容物は濁って、混濁し、温度は急速に73℃に上がった。3分で、温度は79℃まで上がっており、14グラムのIPAを添加して、発熱を弱めた。7分で、温度はわずかに77℃に低下しており、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は77℃であり、温度の設定値を徐々に98℃に上げた。このプロセスをさらに2時間12分持続させた。
【0267】
この時点で、温度は79℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。26分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。その10分前には、温度の設定値を104℃に上げていた。散布をさらに2時間45分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0268】
例34
29.04グラムのM1、13.35グラムのM4、8.80グラムのM5、30.41グラムのM6、85.86グラムのM3、74.58グラムのM2、及び36.38グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0269】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその203グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、73℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの305グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0270】
64℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。内容物は、1.5分以内で白く変わった。11分で、65℃の温度であり、温度の設定値を88℃に上げた。13分までに、設定値を再び94℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であった。このプロセスをさらに1時間45分持続させた。
【0271】
この時点で、温度は71℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。約1時間の散布後に、50グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、内容物は透明になった。さらに277グラムの最終の添加をすると、内容物は白色となった。温度の設定値は、45分前に104℃に上げていた。散布をさらに2時間続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.05グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0272】
例35
86.46グラムのM1、41.35グラムのM7、82.50グラムのM6、68.78グラムのM3、及び17.21グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0273】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの310グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0274】
63℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。4.5分で、温度は63℃であり、設定値を88℃に上げた。15分で、温度は67℃であり、遅延させた開始剤混合物の添加を開始して、発熱を誘導した。27分までに、温度は未だ67℃前後となっており、0.7グラムのV50及び3.7グラムのDI水の第二の開始剤混合物を、反応器装填物に直接添加した。30.5分で、モノマーの添加供給を開始し、温度は69℃であった。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は79℃であり、温度の設定値を段々と98℃に上げた。このプロセスをさらに2時間7分持続させた。
【0275】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間20分の散布後に、328グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、温度の設定値を106℃に上げた。散布をさらに2時間40分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.06グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0276】
例36
109.98グラムのM4、75.63グラムのM3、75.64グラムのM2、及び17.35グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0277】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0278】
64℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。5分で、温度は67℃であり、設定値を92℃に上げた。また、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73℃であり、温度の設定値を徐々に98℃に上げた。このプロセスをさらに2時間43分持続させた。
【0279】
この時点で、温度は72℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を98℃に上げた。39分の散布後に、326グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加したところ、内容物は白色になった。散布をさらに2時間23分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.07グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0280】
例37
41.26グラムのM7、89.45グラムのM3、89.48グラムのM2、及び68.82グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0281】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその204グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの305グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.5グラムの水及び8.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0282】
65℃で、1.5グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。約2分で、内容物は濁った。8分で、温度は66℃であり、加熱の設定値を92℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は79℃であり、このプロセスをさらに1時間45分持続させた。
【0283】
この時点で、温度は77℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。また、323グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。14分後に、温度の設定値を104℃に上げた。散布をさらに2時間2分続けて、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0284】
例38
47.56グラムのM1、110.05グラムのM4、27.50グラムのM5、13.76グラムのM3、51.52グラムのM2、及び42.97グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0285】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその205グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの308グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を7.7グラムの水及び7.4グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0286】
65℃で、1.4グラムのV50及び7.0グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。約2分で、温度は88℃に上昇し、12.17gのIPAを内容物に添加して、反応を冷却した。4分で、温度は84℃であり、モノマー混合物の遅延させた添加も開始した。2分後に、79℃で、開始剤供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は75℃であり、このプロセスをさらに1時間45分持続させた。
【0287】
この時点で、温度は75℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。16分後に、温度の設定値を104℃に上げた。55分の散布後に、323グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間8分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.06グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0288】
例39
29.00グラムのM1、21.27グラムのM7、20.20グラムのM4、8.81グラムのM5、11.95グラムのM6、85.80グラムのM3、74.58グラムのM2、及び34.72グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0289】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその203グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの305グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0290】
65℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。約1分で、内容物は白色になった。12分までに、わずかに熱が生じ、温度の設定値を92℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は79℃であり、温度の設定値を1分後に98℃に上げた。このプロセスをさらに2時間32分持続させた。
【0291】
この時点で、温度は72℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を徐々に108℃に上げた。13分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間15分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.04グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0292】
例40
【0293】
20.61グラムのM7、82.50グラムのM6、158.13グラムのM3、及び17.60グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0294】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその209グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、71℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.7グラムのIPAを、残りの300グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0295】
66℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。その添加後約6分で、一定状態の穏やかな発熱があり、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加を開始した。また、温度の設定値を94℃に上げた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は78℃であり、内容物は黄褐色/ベージュの色であった。このプロセスをさらに1時間27分持続させた。
【0296】
この時点で、温度は78℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。19分後に、温度の設定値を104℃に上げた。43分の散布後に、323グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間24分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.05グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0297】
例41
41.36グラムのM7、96.25グラムのM4、103.13グラムのM3、及び43.06グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0298】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその201グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、77℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの302グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を8.0グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0299】
66℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。添加後2〜3分で、内容物は白色/混濁となった。11分までに、76℃の温度で、温度の設定値を94℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であり、このプロセスをさらに1時間44分持続させた。
【0300】
この時点で、温度は76℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。13分後に、温度の設定値を104℃に上げた。41分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間17分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.07グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0301】
例42
82.50グラムのM6、103.14グラムのM3、34.39グラムのM2、及び68.79グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0302】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその204グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの305グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.0グラムの水及び8.0グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0303】
65℃で、1.5グラムのV50及び7.3グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。添加後1〜2分で、内容物は混濁した。6分までに、66℃の温度で、温度の設定値を96℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は77℃であり、このプロセスをさらに1時間18分持続させた。
【0304】
この時点で、温度は75℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間7分の散布後に、323グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間25分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.04グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0305】
例43
17.29グラムのM1、41.25グラムのM7、6.87グラムのM4、6.88グラムのM5、82.50グラムのM6、27.50グラムのM3、41.40グラムのM2、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0306】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその205グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの307グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.7グラムのV50を9.3グラムの水及び8.8グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0307】
64℃で、1.7グラムのV50及び8.3グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。添加後2〜3分で、内容物は混濁した。10分までに、67℃の温度で、温度の設定値を95℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加を開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。1時間4分で、内容物が沸騰し始めたため、モノマーの供給を終了し、ヒーターを止めた。6分後に、84℃の設定値で加熱を再開した。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は66℃であり、設定値を89℃に上げて、このプロセスをさらに1時間56分持続させた。
【0308】
この時点で、温度は73℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。38分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、温度の設定値を104℃に上げた。粘度も上昇した。散布をさらに2時間27分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.05グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0309】
例44
77.80グラムのM1、13.74グラムのM7、109.98グラムのM4、13.75グラムのM6、13.76グラムのM3、48.11グラムのM2、及び17.25グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0310】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、62℃に加熱した。この加熱は、73℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの309グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.3グラムのV50を7.4グラムの水及び7.2グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0311】
62℃で、1.3グラムのV50及び6.9グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。添加後2〜3分で、内容物は白色/混濁となった。8分までに、温度が67℃に上がっているときに、温度の設定値を92℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。30分で、温度の設定値を96℃に上げ、その29分後に、このバッチに浮いた白い粒子が観察された。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は70℃であり、このプロセスをさらに1時間47分持続させた。
【0312】
この時点で、温度は72℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。1時間29分の散布後に、320グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに1時間29分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0313】
例45
87.31グラムのM1、16.50グラムのM7、6.87グラムのM6、58.44グラムのM3、103.16グラムのM2、及び25.78グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0314】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその207グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.7グラムのIPAを、残りの311グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を7.4グラムの水及び7.4グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0315】
64℃で、1.4グラムのV50及び7.1グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分未満に、内容物は混濁した。11分までに、66℃の温度で、温度の設定値を96℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は77℃であり、このプロセスをさらに1時間38分持続させた。
【0316】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1分後に、温度の設定値を104℃に上げた。1時間47分の散布後に、306グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。機能を停止していたヒーターを102℃に設定した。散布をさらに1時間30分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.05グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明な粘性液体であった。
【0317】
例46
82.12グラムのM1、41.27グラムのM7、48.30グラムのM5、65.30グラムのM3、及び68.72グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0318】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその210グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの315グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.8グラムのV50を9.7グラムの水及び9.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0319】
64℃で、1.8グラムのV50及び8.8グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。約2分以内に、内容物は白色となった。7分までに、温度は73℃に上がっており、温度の設定値を94℃に上げて、モノマー混合物の遅延させた添加も開始した。1分後に、開始剤混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であり、1.5時間前に温度の設定値を96℃に上げていた。このプロセスをさらに1時間55分持続させた。
【0320】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。43分後に、温度の設定値を104℃に上げた。内容物はピンクがかっていた。1時間3分の散布後に、303グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間1分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0321】
例47
56.30グラムのM1、41.26グラムのM7、134.06グラムのM3、及び68.77グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0322】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその208グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの312グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を7.7グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0323】
65℃で、1.4グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。6〜7分で、内容物は白色となった。9分までに、71℃の温度で、温度の設定値を98℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73℃であり、このプロセスをさらに1時間45分持続させた。
【0324】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。18分後に、温度の設定値を104℃に上げた。この時に、321グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに3時間5分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.07グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0325】
例48
41.26グラムのM7、96.26グラムのM5、92.82グラムのM3、30.90グラムのM2、及び17.30グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0326】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.8グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。2.2グラムのV50を12.1グラムの水及び12.1グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0327】
65℃で、2.2グラムのV50及び11.0グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。9分で、温度はわずかに高くなって66℃であり、温度の設定値を96℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。約1時間で、温度は74℃であり、内容物はオレンジがかっていた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は81℃であり、このプロセスをさらに1時間38分持続させた。
【0328】
この時点で、温度は75℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。1時間24分の散布後に、326グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間9分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.12グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0329】
例49
42.00グラムのM7、55.00グラムのM4、41.25グラムのM6、61.88グラムのM3、61.91グラムのM2、及び18.19グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0330】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその199グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.7グラムのV50を9.4グラムの水及び8.8グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0331】
63℃で、1.7グラムのV50及び8.3グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。7分で、温度はわずかに高くなって65℃であり、温度の設定値を96℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。約1時間で、温度は74℃であり、内容物はオレンジがかっていた。これは約40分後に黄色に変わった。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は75℃であり、このプロセスをさらに1時間23分持続させた。
【0332】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。41分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間3分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.07グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0333】
例50
41.25グラムのM7、154.69グラムのM3、51.58グラムのM2、及び34.41グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0334】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその201グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.8グラムのIPAを、残りの299グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.5グラムの水及び8.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0335】
65℃で、1.5グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。9分で、温度はわずかに高くなって67℃であり、温度の設定値を96℃に上げて、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は73℃であり、このプロセスをさらに1時間23分持続させた。
【0336】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。42分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間47分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.04グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0337】
例51
57.99グラムのM1、15.19グラムのM7、26.69グラムのM4、17.60グラムのM5、23.85グラムのM6、68.63グラムのM3、46.06グラムのM2、及び38.98グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0338】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、28.8グラムのIPAを、残りの309グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を7.7グラムの水及び7.7グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0339】
64℃で、1.4グラムのV50及び8.3グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分で、内容物は白くなった。5分で、温度は66℃であり、温度の設定値を96℃に上げた。7分で、温度はわずかに高くなって67℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は70℃であり、このプロセスをさらに1時間23分持続させた。
【0340】
この時点で、温度は74℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。41分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間48分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.08グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0341】
例52
91.25グラムのM1、75.65グラムのM4、72.19グラムのM3、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0342】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその211グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、28.3グラムのIPAを、残りの316グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.0グラムのV50を5.5グラムの水及び5.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0343】
63℃で、1.0グラムのV50及び5.5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分で、内容物は濁って、2分で白くなった。5.5分で、温度は71℃であり、温度の設定値を96℃に上げた。7分で、温度は71℃に上がっており、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は74℃であり、このプロセスをさらに2時間2分持続させた。
【0344】
この時点で、温度は73℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。49分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間14分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.30グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0345】
例53
104.38グラムのM9、55.01グラムのM5、103.18グラムのM3、及び17.48グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0346】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその200グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、64℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.6グラムのIPAを、残りの300グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.3グラムのV50を7.3グラムの水及び7.3グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0347】
64℃で、1.3グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。4分で、内容物は混濁した。5分で、温度は67℃であり、温度の設定値を96℃に上げ、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は74℃であり、このプロセスをさらに1時間57分持続させた。
【0348】
この時点で、温度は73℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。52分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間13分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、パール状光沢のある粘性液体であった。
【0349】
例54
55.26グラムのM1、41.26グラムのM7、6.89グラムのM6、58.49グラムのM3、103.15グラムのM2、及び25.80グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0350】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその205グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.8グラムのIPAを、残りの307グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.5グラムのV50を8.5グラムの水及び8.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0351】
63℃で、1.5グラムのV50及び7.7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分で、内容物は濁った。6.5分で、温度は65℃であり、温度の設定値を96℃に上げた。9分で65℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物の遅延させた添加も開始した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は77℃であり、このプロセスをさらに1時間40分持続させた。
【0352】
この時点で、温度は75℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。温度の設定値を104℃に上げた。41分の散布後に、322グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加した。散布をさらに2時間18分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0353】
例55
52.5グラムのM4、45.0グラムのM3、及び12.1グラムのM8を、91.6グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0354】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして15分間、乾燥窒素を散布しながら、68℃に加熱した。この加熱は、73℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。0.25グラムのV50及び2.25グラムのDI水及び2.5グラムのIPAの混合物を、反応器に一度で添加した。
【0355】
2分後に84℃に温度が上がっており、さらに15グラムのイソプロパノールを添加し、温度を80度に低下させて、バス温度に合わせた。
【0356】
さらに13分後、0.21グラムのV50、及び1.88グラムのDI水、及び2.1グラムのIPAからなる混合物を、反応器に添加した。そして、反応器内容物を、さらに100分間、88度のバス温度で、73〜81℃に保持した。
【0357】
最終的に、このバッチを室温まで冷却し、172グラムの透明なアルコール系のポリマー溶液を得た。この粘度を測定すると、Brookfield LVTのスピンドル#4の60rpmで、1470センチポアズであった。
【0358】
例56
78.0グラムのM3、60.0グラムのM5、及び15.1グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0359】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして15分間、乾燥窒素を散布しながら、76℃に加熱した。この加熱は、86℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。0.86グラムのV50及び3.2グラムのDI水及び0.9グラムのIPAの混合物を、反応器に一度で添加した。
【0360】
2分後に温度が上がって91℃で還流した。12分後に、透明な溶液の粘度が実質的に上昇し、還流は止まった。このバッチをさらに40分78℃で保持した後、減圧吸引器の使用の下で窒素散布した。90分にわたる合計で106グラムのDI水の断続的な添加を、溶媒除去と共に行った。227グラムの粘性ポリマー溶液を、60℃で取り出して、これを、反応器をすすぐのに用いた75グラムのさらなるDI水と混合し、約350グラムの透明な液体を得た。最終的な外観は、透明な、高粘性液体であった。
【0361】
例57
86.45グラムのM1、138.50グラムのM3、55.00グラムのM5、及び17.29グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0362】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその206グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、68℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの310グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0363】
65℃で、1.4グラムのV50及び5グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1.5分以内に、反応器の内容物は濁って、温度がわずかに上がり始めた。この時、温度の設定値を90℃に調節した。3分で、このバッチは68℃であり、発熱が一定状態に達した。開始剤混合物を遅延させて添加するための供給ポンプを稼働させた。5分で、温度は依然68℃であり、モノマー供給ポンプを始動させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76℃であり、内容物はピンクがかっていた。このプロセスを66℃超でさらに2時間30分持続させた。
【0364】
この時点で、温度は66℃であり、設定値を101℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間10分の散布後に、87グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、外観を不透明に変えた。238グラムの水の最終的な添加により、白/不透明になった。散布をさらに1時間15分続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0365】
例58
132.6グラムのM3、26.9グラムのM4、16.3グラムのM5、及び42.0グラムのM8を、135グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0366】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその158グラム(50%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、78℃に加熱した。この加熱は、83℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、30.6グラムのIPAを、残りの160グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。0.8グラムのV50を4.1グラムのDI水及び4.1グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0367】
0.68グラムのV50、3.5グラムのDI水、及び3.4グラムのIPAの混合物を、反応器に一度で添加して、重合を開始した。
【0368】
ほぼすぐに、内容物ははじめに青みがかり、そして混濁した白色となり、温度は急速に上昇した。1分後に、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。このモノマー混合物及び開始剤混合物は、60分で提供するように調整した。ウォーターバス温度を、遅延させた添加の最初の20分で、徐々に93℃に上げた。この時、反応器の温度は約82℃で安定した。モノマー及び開始剤の供給が終わった10分後に、80グラムの熱いDI水を混濁した溶液に添加し、これを透明にした。さらに140グラムの熱い水を添加し、このバッチを濁らせた。そして、さらに150グラムのDI水を添加し、内容物を再び混濁させた。77℃で、減圧を伴う窒素散布を行い、2時間にわたって溶媒蒸気を除去し、続いて室温に冷却した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0369】
例59
122.4グラムのM3、30.6グラムのM4、21.0グラムのM5、及び38.3グラムのM8を、127.5グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0370】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその170グラム(50%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、76℃に加熱した。この加熱は、87℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、29.1グラムのIPAを、残りの170グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.1グラムのV50を5.5グラムの水及び5.5グラムのIPAに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0371】
0.73グラムのV50、3.7グラムのDI水、及び3.7グラムのIPAの混合物を、反応器に一度で添加して、重合を開始した。
【0372】
ほぼすぐに、内容物ははじめに青みがかり、そして混濁した白色となり、温度は急速に上昇した。4分後に、温度は84℃で安定し、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。このモノマー混合物及び開始剤混合物は、60分で提供するように調整した。ウォーターバス温度を、遅延させた添加の最初の20分で、徐々に95℃に上げた。モノマー及び開始剤の供給が終わった5分後に、77℃で減圧を伴う窒素散布を行い、溶媒蒸気を除去した。さらに、0.2グラムのV50、及び5.8グラムの水である開始剤溶液を一度に添加し、続いて合計で324グラムのDI水を2時間半にわたってポンプで入れながら、75〜76℃で溶媒の除去を続けた。減圧及び散布が終わった後、室温に冷却した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0373】
例60
74.22グラムのM1、37.22グラムのM7、41.26グラムのM2、82.52グラムのM6、及び68.75グラムのM8を、220グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0374】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその210グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、69℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの314グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を4.3グラムのDI水及び11.4グラムのMeOHに溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0375】
66℃で、1.4グラムのV50、2.5グラムのDI水、及び2.5グラムのMeOHの混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内に、反応器の内容物の温度は上がり始め、濁った。5分後に、このバッチは白くなっており、温度を90℃の設定値に上げた。8分で、内容物は79℃に上がっており、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働した。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は76〜78℃であった。内容物は粘性であり、かつ白くなっており、このプロセスを70℃超でさらに3時間持続させた。
【0376】
この時点で、温度は70℃であり、温度の設定値を100℃に上げた。窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。30分の散布後に、111グラムの熱い(70〜80℃)DI水を添加し、この混合物をわずかに透明に変えた。さらに227グラムの水を添加したところ、このバッチは濁った/散布をさらに2時間47分続け、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.04グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、不透明の粘性液体であった。
【0377】
例61
132.8グラムのM3、40.8グラムのM4、及び38.6グラムのM8を、127.5グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0378】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその170グラム(50%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、71℃に加熱した。この加熱は、80℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、28.9グラムのIPAを、残りの169グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.2グラムのV50を12.0グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0379】
0.6グラムのV50、及び6.0グラムのDI水の混合物を、反応器に一度で添加して、重合を開始した。
【0380】
ほぼすぐに、内容物は混濁し白くなり始め、温度は急速に上昇した。3分後に、温度は86℃で安定し、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。このモノマー混合物及び開始剤混合物は、60分で提供するように調整した。ウォーターバス温度を、遅延させた添加の最初の20分で、徐々に90℃に上げた。モノマー及び開始剤の供給が終わった8分後に、0.34グラムのV50、及び3.1グラムの水の混合物を添加し、温度を25分間81℃で保持した。そして65グラムの熱いDI水を、この混濁溶液に添加し、これを透明にした。さらに321グラムのDI水を添加したところ、これはより粘性が高くなり、そして乳白色となった。減圧を伴った窒素散布を開始して、溶媒蒸気を3時間、85℃で除去した。減圧及び散布が終わった後、室温に冷却した。最終的な外観は、半透明の粘性液体であった。
【0381】
例62
132.7グラムのM3、40.8グラムのM5、及び38.3グラムのM8を、140.2グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0382】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。2.14グラムのV50及び11.4グラムのDI水及び11.4グラムのIPAからなる開始剤混合物を、反応器に一度で添加した。
【0383】
ほぼすぐに、内容物ははじめに青みがかり、そして混濁し、温度は急速に上昇した。3分後に、溶媒は還流しており、温度は86℃で安定し、開始剤混合物の残りを一度に添加した。ウォーターバス温度を、次の20分で、徐々に90℃に上げた。そして、87グラムの熱いDI水をこの混濁溶液に添加し、これを透明にした。さらに215グラムのDI水を添加し、これは粘度が高くなりかつ乳白色にした。生成物を、開放している受け皿に注いで、60℃のオーブンで14時間減圧で保持した。最終的な外観は、半透明の高粘性液体であった。
【0384】
例63
134.0グラムのM3、41.2グラムのM5、及び38.6グラムのM8を、128.8グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0385】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその170グラム(50%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、70℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、残りの169グラムのモノマー混合物を、窒素を散布しながら15.9グラムのIPAと16.7グラムのDI水で希釈して、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.28グラムのV50を6.8グラムのIPAと6.8グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0386】
0.64グラムのV50、3.4グラムのIPA、及び3.4グラムのDI水からなる開始剤混合物を、反応器に一度で添加して、重合を開始した。
【0387】
1分以内に、内容物ははじめに青みがかり、そして混濁し、温度が上がり始めた。3分後に、温度は65℃であり、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるためのポンプを稼働させた。このモノマー混合物及び開始剤混合物は、60分で供給されるように調整していた。ウォーターバス温度を、モノマーを遅延させて添加している間、徐々に85℃に上げた。モノマー及び開始剤の供給が終わった30分後に、79グラムの熱いDI水をこの青白い溶液に添加し、これを透明にした。さらに219グラムのDI水を添加したところ、これはより粘性が高くなり、そして乳白色となった。減圧を伴った窒素散布を開始して、溶媒蒸気を1時間、75℃で除去した。減圧及び散布が終わった後、室温に冷却した。2日間置いた後、ほぼ透明な水性層が形成され、この99グラムを除去した。
【0388】
残りの粘性ポリマー溶液を再加熱して、55℃で90分間減圧ストリッピングした。そして再度冷却して337グラムを得た。最終の外観は、半透明の粘性流体であった。
【0389】
例64
103.1グラムのM3、9.2グラムのM4、6.3グラムのM7、及び129.1グラムのM1を、165グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0390】
このモノマー混合物の半分に(206グラム)に、窒素を散布しながら、17.2グラムのM8を添加した。これを50℃に温めて、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。残りの半分のモノマー混合物を、38.5グラムのIPAで希釈して、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、72℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。1.1グラムのV50、8.9グラムのDI水、及び17.4グラムのM8からなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0391】
1.50グラムのV50、8.25グラムのDI水、及び8.25グラムのIPAからなる遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物をFMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。これは、40分で提供するように調整した。
【0392】
はじめの混合物を反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。内容物ははじめに青みがかり、そして白濁し、温度は64℃に上昇した。4分後に、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。モノマー混合物のポンプは、40分で提供するように調整した。ウォーターバス温度を、遅延させた添加の最初の20分で、徐々に84℃に上げた。この時間の間、反応器の温度は75℃付近で一定となった。モノマー及び開始剤の供給が終わった15分後に、79℃で減圧を伴った窒素散布を行って、80分間溶媒を除去した。この間に、383グラムの熱いDI水を添加した。はじめの60グラムの水を添加したところ、バッチは透明になったが、残りの水は内容物を半透明にし、そして強く混濁させた。終夜冷却した後、この粘性が強くかつ均一に混濁した液体を再加熱して、75〜78℃でさらに5時間、窒素散布と共に減圧を続けた。この間に、さらに480グラムの熱いDI水を添加して粘度を低下させた。20℃での最終の外観は、不透明の流動性のないペーストとなった。
【0393】
例65
103.2グラムのM3、103.2グラムのM2、及び55.0グラムのM6を、165グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0394】
このモノマー混合物の半分に(213グラム)に、窒素を散布しながら、8.6グラムのM8を添加した。これを50℃に温めて、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。残りの半分のモノマー混合物を、28.6グラムのIPAで希釈して、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、73℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。1.24グラムのV50、8.8グラムのDI水、及び8.6グラムのM8からなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0395】
1.9グラムのV50を、10.3グラムのDI水及び10.3グラムのIPAに溶解させてなる遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物をFMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。これは、60分で提供するように調整した。
【0396】
始めの混合物を反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。内容物はすぐに混濁し、温度は、粘度の上昇と共に71℃にゆっくりと30分にわたって上がった。ウォーターバス温度を、さらに6.4グラムのDI水をこのバッチに添加しながら、徐々に80℃に上げた。開始から80分後に、0.25グラムのV50及び2.5グラムのDI水をこのバッチに添加して、重合を再開し、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。モノマー混合物のポンプは、60分で提供するように調整した。モノマー及び開始剤の供給が終わった15分後に、81℃で減圧を伴った窒素散布を行って、90分間溶媒を除去した。この間に、このはじめは半透明であった半透明のポリマー混合物に477グラムの熱いDI水を添加した。この水の添加は、この混合物をさらに混濁させ、不透明にしただけであった。50℃で2日間置いた後、この混合物を、底部の211グラムの透明な水性層と、部分的に分離した。この水性層は、1.7%のNV固形分のみを測定し、その後廃棄した。冷却したポリマー混合物は、滑性が高すぎてBrookfield式粘度計では効果的に測定できなかった。20℃での最終の外観は、不透明の滑性のある粘性流体となった。
【0397】
例66
206.3グラムのM3、41.3グラムのM7、及び13.8グラムのM6を、165グラムのIPAと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0398】
このモノマー混合物の半分に(213グラム)に、窒素を散布しながら、8.6グラムのM8を添加した。これを50℃に温めて、FMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。残りの半分のモノマー混合物を、28.7グラムのIPAで希釈して、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間乾燥窒素を散布しながら、63℃に加熱した。この加熱は、76℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。1.24グラムのV50、9.0グラムのDI水、及び8.6グラムのM8からなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0399】
1.24グラムのV50を、6.9グラムのDI水及び6.8グラムのIPAに溶解させてなる遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。これは、85分で提供するように調整した。
【0400】
はじめの混合物を反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。
【0401】
内容物は、温度がゆっくりとわずかに上がるにしたがって、すぐに混濁し始め、わずかに青みがかった。4分後に、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するためのポンプを稼働させた。遅延させた供給の間に、ウォーターバス温度を、徐々に80℃に上げた。モノマーの供給が42分で完了したとき、このプロセスは76℃に達していた。モノマー及び開始剤の供給が終わった30分後に、減圧を伴った窒素散布を行って、溶媒を3時間にわたって除去した。この間に、合計で539グラムの熱いDI水を、このわずかに黄褐色に着色した不透明のポリマー混合物に添加した。20℃での最終の外観は、不透明の滑性のある粘性流体となった。
【0402】
例67
20.6グラムのM3、68.8グラムのM5、及び20.6グラムのM2を、79.8グラムのIPAと共に攪拌することによって、始めのモノマー混合物を調製した。
【0403】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、71℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。
【0404】
22.2グラムのM3、73.3グラムのM5、22.3グラムのM2、及び36.9グラムのM8を、169グラムのIPAと共に攪拌することによって、第二のモノマー混合物を調製した。これに窒素を散布し、50℃に温めて、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。
【0405】
1.66グラムのV50を11.9グラムのDI水及び34.4グラムのM8に溶解させてなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0406】
2.44グラムのV50を12.4グラムのDI水及び12.4グラムのIPAに溶解させてなる、遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。これは、51分で提供するように調整した。
【0407】
始めの混合物を反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。3分で、温度は素早く90℃に上がり、15グラムの冷たいIPAを添加して還流を制御した。60分で完了するように調整した遅延させて提供するモノマーのためのポンプを始動した。さらに3分後に、84℃で、遅延させて添加する開始剤の供給を開始した。ウォーターバスを、この遅延させた供給の間に、徐々に80℃に上げて、約72〜73℃の温度にプロセスを保持した。このモノマー混合物のポンプは、42分で提供するように調整していた。モノマー及び開始剤の供給が終わった20分後に、0.26グラムのV50、及び2.6グラムのDI水を添加し、プロセスをさらに35分間75℃で保持した。268グラムの熱いDI水を添加し、この転換溶液(translation solution)をいくぶんかより透明にした。減圧を伴う窒素散布を行って、溶媒を3時間にわたって除去して、この間に合計で351グラムの熱いDI水を、このほぼ透明なポリマー混合物にさらに添加した。
【0408】
最終の粘性ポリマー液体を、50℃のオーブンに終夜置いた。20℃での最終の外観は、半透明の高粘性液体であった。
【0409】
例68
64.8グラムのM1、27.6グラムのM5、及び51.6グラムのM3を、137.3グラムのIPAと共に攪拌することによって、始めのモノマー混合物を調製した。
【0410】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、66℃に加熱した。この加熱は、71℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。
【0411】
64.9グラムのM1、27.5グラムのM5、51.6グラムのM3、及び8.6グラムのM8を、83グラムのIPAと共に攪拌することによって、第二のモノマー混合物を調製した。これに窒素を散布し、50℃に温めて、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。
【0412】
1.1グラムのV50を8.9グラムのDI水及び8.6グラムのM8に溶解させてなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0413】
1.6グラムのV50を9.1グラムのDI水及び9.1グラムのIPAに溶解させてなる、遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0414】
始めの混合物を反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。10分にわたって、温度は69℃に上がり、そして50分で完了するように調整した遅延させて供給するモノマー及び開始剤のためのポンプを始動した。供給の間に、このプロセスの温度を68〜71℃に安定して保持し、その後の1時間で温度を80℃に上げた。そして、302グラムのDI水を、18分にわたってゆっくりとポンプで入れた。これは、この溶液の粘性を高め、また透明にした。減圧を伴う窒素散布を行って、溶媒を2時間にわたって除去して、この間に合計で185グラムの熱いDI水を添加した。これは、ポリマー混合物を不透明にし、またより高い粘性にした。
【0415】
最終の粘性ポリマー液体を、50℃のオーブンに終夜置いた。20℃での最終の外観は、白い不透明の極めて高い粘性のペーストであった。
【0416】
例69
398.6グラムのM3、及び165.8グラムのM6を、217グラムのIPA及び272グラムの1,3−ブタンジオール(BD)と共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0417】
このモノマー混合物の一部、263.1グラム(25%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのジャケット付きガラス樹脂反応器に加え、そして60分間、乾燥窒素を散布しながら、ジャケットの温度を制御して60℃に加熱した。残りの790.3グラムのモノマー混合物を、FMI QG−20−2CSC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、1000mlのPyrexの添加ロートに注いだ。このモノマーの添加ロートは、電気式ヒートテープで覆われており、このモノマー混合物を、加熱して反応器に添加するために35〜40℃にした。6.25グラムのV50を48.0グラムのDI水に溶解させてなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、125mlの添加ロートに添加した。
【0418】
60℃で、1.7グラムのV50及び8.8グラムのDI水の混合物を、攪拌した反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。30秒以内に、反応器の内容物の温度が上がり始めたが、その透明性は維持した。1分以内に、内容物の温度は70℃に上がっており、モノマーの遅延供給ポンプを稼働した。反応器内容物の発熱が3分でピークに達したときに、開始剤の遅延供給ポンプを稼働した。このモノマー混合物は、62分で提供するように調整しており、開始剤混合物は、90分で提供するように調整していた。Pyrexロート内のモノマー混合物を、定期的に攪拌して、均質な外観を維持した。15%のモノマー混合物を反応器に提供する時間までに、反応器の温度はゆっくりと75℃に下がり、この間に反応器のジャケット温度を、徐々に77℃に上げた。内容物は粘性であり、ほぼ透明を維持した。全ての開始剤混合物を提供した後、反応器をさらに2時間、75℃に維持した。
【0419】
2時間保持した後、追加の5.9グラムのt−ブチルハイドローパーオキサイド(水中に70wt%)を反応器に添加し、そして3.0グラムのヒドロキシメタンスルフィン酸無水物の一ナトリウム塩(SFS)、及び27.5グラムの水を20分間にわたって反応器に添加した。この追加の添加を、30分間続けて、ロータリーエバポレータに移すためにポリマー溶液を35℃に冷却した。ロータリーエバポレータの温度を65℃で維持し、そして減圧をゆっくりと250mbarから20mbarへと高めることによって、揮発性溶媒を、5時間にわたってこのポリマー溶液から除去した。最終のポリマー溶液を透明な粘性液体として得た。
【0420】
例70
408.1グラムのM1、及び50.2グラムのM8を、329グラムのIPA及び167グラムの脱イオン水と共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0421】
このモノマー混合物の一部、264.7グラム(28%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びフリードリッヒリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのジャケット付きガラス樹脂反応器に加え、そして60分間、乾燥窒素を散布しながら、ジャケットの温度を制御して65℃に加熱した。残りの690.6グラムのモノマー混合物を、FMI QG−20−2CSC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、1000mlのPyrexの添加ロートに注いだ。このモノマーの添加ロートは、電気式ヒートテープで覆われており、このモノマー混合物を、加熱して反応器へ添加するために35〜40℃にした。4.2グラムのV50を37.0グラムのDI水に溶解させてなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、125mlの添加ロートに添加した。
【0422】
65℃で、1.1グラムのV50及び7.0グラムのDI水の混合物を、攪拌した反応器に一度に添加することによって、重合を開始した。2分以内に、反応器の内容物の温度が上がり始めたが、その透明性は維持した。9分後に、内容物の温度は69℃に上がっており、モノマー混合物及び開始剤混合物を遅延させて添加するための両方のポンプを稼働した。このモノマー混合物は、53分で提供するように調整しており、開始剤混合物は、93分で提供するように調整していた。全てのモノマー混合物を反応器に提供する時間までに、反応器の温度はゆっくりと75℃に下がり、この間に反応器のジャケット温度を、徐々に84℃に上げた。内容物は粘性であり、ほぼ透明を維持した。全ての開始剤混合物を提供した後、反応器をさらに2時間、75℃に維持した。
【0423】
2時間保持した後、追加の5.8グラムのt−ブチルハイドローパーオキサイド(水中に70wt%)を反応器に添加し、そして3.0グラムのSFS及び27.5グラムの水を20分間にわたって反応器に添加した。この追加の添加を30分間続けて、205グラムのBDを反応器に添加し、そしてロータリーエバポレータに移すためにポリマー溶液を35℃に冷却した。ロータリーエバポレータの温度を65℃で維持し、そして減圧をゆっくりと250mbarから20mbarへと高めることによって、揮発性溶媒を、5時間にわたってこのポリマー溶液から除去した。最終のポリマー溶液を透明な高粘性液体として得た。
【0424】
例71
120.7グラムのM1、96.3グラムのM3、41.25グラムのM6、及び51.6グラムのM8を、55グラムのIPA及び165グラムのBDと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0425】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその212グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、65℃に加熱した。この加熱は、67℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの318グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を12.1グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0426】
65℃で、1.3グラムのV50及び7.2グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。1分以内で、反応器の内容物は温度が上がり始めたが、その透明性は維持した。8分後に、内容物の温度は80℃に上がっており、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるためのポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物が反応器に供給される時間までに、反応器の温度はゆっくりと73℃に上がっており、一方でウォーターバスの温度は徐々に76℃に上げていた。内容物は粘性で、かつほぼ透明を維持した。全ての開始剤混合物が供給された後、反応器をさらに加熱し、このプロセスをさらに2時間、80〜85℃で維持した。
【0427】
窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。15分の散布後、1.45グラムのV50、17.4グラムのBD、及び1.8グラムの混合物を添加し、散布をさらに2時間続けた。最終的に、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.0グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0428】
例72
64.1グラムのM3、13.8グラムのM5、及び17.2グラムのM3を、81グラムのIPAと共に攪拌することによって、始めのモノマー混合物を調製した。
【0429】
このモノマー混合物を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして20分間、乾燥窒素を散布しながら、55℃に加熱した。この加熱は、58℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。
【0430】
149.5グラムのM3、32.1グラムのM5、及び40.1グラムのM8を、153グラムのBDと共に攪拌することによって、第二のモノマー混合物を調製した。これに窒素を散布し、50℃に温めて、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。
【0431】
0.73グラムのV50を3.3グラムのDI水及び3.3グラムのメタノールに溶解させてなる始めの開始剤混合物を調製した。
【0432】
3.70グラムのV50を16.7グラムのDI水及び16.7グラムのメタノールに溶解させてなる、遅延させて添加する開始剤混合物を調製した。この混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いてこの反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。これは、95分で供給するように調整していた。
【0433】
始めの開始剤混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。3分で、温度は素早く68℃に上がり、モノマーを遅延させて供給するためのポンプを始動した。これは64分で完了するように調整していた。さらに1分後、遅延させて添加する開始剤の供給を開始した。遅延させた供給の間に、ウォーターバスの温度を徐々に80℃に上げて、プロセス温度を70〜74℃に維持した。モノマーと開始剤の供給の両方が完了した後、反応器を70℃でさらに90分間維持した。3.3グラムのt−ブチルハイドローパーオキサイド(水中に70wt%)を反応器に添加し;そして1.8グラムのSFS、及び16.5グラムの水を20分間にわたって反応器に添加することによって、追加の工程を開始し、続いてさらに30分、65〜70℃で保持した。
【0434】
窒素散布及び減圧を適用して、揮発性溶媒を3時間にわたって除去した。室温への冷却後、透明な粘性ポリマー溶液を得た。
【0435】
例73
120.99グラムのM1、41.27グラムのM6、96.25グラムのM3、及び51.60グラムのM8を、55グラムのIPA及び165グラムのグリセロールと共に攪拌することによって、モノマー混合物を調製した。
【0436】
このモノマー混合物を、50℃に温めて、そしてその212グラム(40%)を、ステンレス鋼の撹拌器及びリフラックスコンデンサーを取り付けた1Lのガラス樹脂反応器に加え、そして30分間、乾燥窒素を散布しながら、68℃に加熱した。この加熱は、71℃のウォーターバスに浸漬させることによって行った。さらに、27.5グラムのIPAを、残りの318グラムのモノマー混合物に添加して、そしてFMI QG−50−1CKC定量ポンプで反応器に遅延させて添加させるために、500mlのPyrexの添加ロートに注いだ。1.4グラムのV50を12.1グラムのDI水に溶解した溶液からなる開始剤混合物を、FMI QG−6−0SSY定量ポンプを用いて、この反応器に遅延させて添加させるために、50mlのシリンジバレルに加えた。
【0437】
68℃で、1.4グラムのV50及び7グラムのDI水の混合物を、攪拌させた反応器に一度で添加することによって、重合を開始した。混合物は濁った。1分未満で、反応器の温度は、上がり始めた。3分で、温度の設定値を90℃にした。5分で、バッチは2つの目視できる相となり、温度は71.5℃であった。この時、開始剤混合物及びモノマー混合物を遅延させて添加させるための供給ポンプを稼働させた。このモノマー混合物は、60分内で供給されるように調整しており、かつこの開始剤混合物は、90分内で供給されるように調整していた。全てのモノマー混合物及び開始剤混合物が反応器に供給される時間まで、温度は82.4℃であり、内容物は白/不透明であった。このプロセスを80℃超でさらに3時間10分持続させた。
【0438】
この時点で、温度は80℃であり、窒素散布を開始し、そして水流吸引器を取り付けて減圧にして揮発性溶媒を除去した。1時間の散布後に、1.65グラムのV50、13.20グラムのグリセロール、及び7.15グラムの水を追加で、反応器に直接添加した。この追加を1時間30分続け、そして最終的に7時間で、このポリマー溶液を室温まで冷却し、そして3.03グラムの10%過酸化水素を保存料として添加した。最終的な外観は、透明の粘性液体であった。
【0439】
この73の例のそれぞれに関して、コポリマー中の合計の固形分重量の百分率として会合性のZ部位の重量を計算した。同様に、使用した始めのモノマーの特定の混合物に基づいてイオン生成性及びイオン性の単位の重量パーセントも計算した。これらの例において、各ケースの会合性のZ部位は、8以上の炭素原子を有するアルキル基(すなわち、モノマーM1、M3、及びM9から導かれたもの)であった。イオン性単位及びイオン生成性単位は、4級基を含む単位(すなわち、M8、M11、及びM13から導かれる繰り返し単位)又はメタクリル酸基を含む単位(すなわち、M7から導かれる繰り返し単位)であった。イオン性単位は、4級基を含む単位のみであった。また、次の2つの比率も計算した:会合性のZ部位の、イオン性基に対する重量比、及び会合性のZ部位の、イオン生成性基及びイオン性基の合計に対する重量比。また、表1は、水中のコポリマー(固形分5wt%)のpH、50℃及び20℃での最終のポリマー水溶液の粘度、並びに水又は溶媒を除去した後の(100wt%固形分の)最終のポリマーについて示差走査熱量分析によって測定した場合に3J/g超の融解熱を与える発熱ピークの温度(℃単位)も含んでいる。発熱ピークの温度は、多くは20℃未満である。粘度に関しての表1の空欄は、測定値が得られなかった箇所であり、発熱ピーク欄にある破線は、定めた基準に合う発熱ピークが観測されなかった箇所である。
【0440】
【表1】
【0441】
【表2】
【0442】
【表3】
【0443】
サンプルのコポリマーを組み込んだ典型的な配合物についての考察
例1〜72で得たカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを、以下に詳細に記載するような6つの異なるパーソナルケア製品配合物の1以上に成分として、別個に添加した。シリーズA〜Fの配合物中に、指定した量のカチオン性/カチオン生成性櫛形ポリマーを、100%のポリマー成分で添加した。これらの配合物を、一般的なパーソナルケア製品の代表品として調製し、かつ/又は対照の配合物と比べた場合にこれらのコポリマーの使用によって得られる特徴の解析を促進するために調製した。
【0444】
シリーズAの配合物を、低pHの配合物の代表品として設計した。これは、例えば洗顔剤でみられる場合がある。この配合物は、表2に示す全ての組成を有していた。
【0445】
【表4】
【0446】
例1〜72で生成したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1種をシリーズAの製造に用いた各ケースに関して、この製造では、次の同じ手順を行った。第一に、A相の全ての成分を一緒に容器に加えて、80℃に加熱した。脱イオン(DI)水を別個のB相の容器に添加し、サンプルのポリマーを加熱して攪拌しながら添加した。賢明な方法で、グリセリンをB相の容器に添加し、続いて混合物が80℃に達するまでサリチル酸を添加し、サリチル酸を完全に溶解した。A相の混合物をB相に添加し、除熱し、そして混合物を冷却した。温度が60℃未満に低下したときに、DMDMヒダントインを添加した。この配合物が室温に冷えるまで混合を続けた。
【0447】
そして、有効成分、体外の合成皮膚を用いて、サリチル酸の沈着の有効性を決定するために、シリーズAの配合物を検討した。2mg/cm
2のシリーズAの配合物を、30秒間、この皮膚に適用しそして擦ることによってテストを行った。適用後、皮膚を15分乾燥させて、そして300rpmの速度に設定した速いマグネティックスターラーでの攪拌の下で、30mLの脱イオン水を有するペトリ皿にその基質を浸漬させた。例1〜68のコポリマーを含有する配合物のテストに関して、水の温度は体温近辺(35±2℃)に維持した。例69〜72のコポリマーを含有する配合物のテストに関して、水の温度は室温近辺(22±2℃)に維持した。
【0448】
浸漬後1分、2分、15分、及び20分で、水中のサンプルを取り出して、5ミクロンのフィルターで濾過した。次に、これらのサンプルを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にかけて、サンプルに抽出されたサリチル酸の量を解析した。そして、沈着したサリチル酸の量を計算した。この計算では、サンプルが収集した様々な時間間隔にわたって平均化した。
【0449】
この検討結果を表12に示す。表12は、シリーズA〜Fのそれぞれについて行った検討により得られた結果の包括的なリストを有する。
【0450】
通常存在するよりも高い割合の水分を含有させて、カチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーによって与えられる感触を検討していることを除いて、シリーズBの配合物を、スキンクリーム配合物の代表品として設計した。Bシリーズの配合物は、表3に示した全ての組成を有していた。
【0451】
【表5】
【0452】
例1〜72のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズBの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、次の同じ手順を行った。第一に、B相の全ての成分を一緒に容器に加えて、混合しかつ80℃に加熱した。DI水及びカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを別個の容器に添加し、これも混合しかつ80℃に加熱した。この時、B相をA相に加えた。この混合物を65℃に冷却し、3分間5000rpmで均質化処理をした。この配合物を室温に達するまで混合を続け、pHを約5.5に調整した。
【0453】
Bシリーズの配合物を、次の手順に従って感触の専門の識者によって、感触の特性を評価した。
【0454】
濡れていない手の裏側及び前腕の内側を検討に用いた。これに0.2〜0.4グラムのBシリーズの配合物を1本の指で軽く塗って、別の指で2.5wt%のジメチコンを含みかつ陽性対照として用いる、同じ量の比較の市販品を適用した。
【0455】
サンプル及び対照の配合物を、前腕又は手の裏側の約2cm互いに離れた位置に同時に適用した。指の前後運動及び円運動によって、両方を同じ時間で擦った。配合物の適用には1〜2分を要した。
【0456】
それぞれのサンプルの特性を、感覚(feel)、抵抗(drag)、滑性(slip)、及びタック/粘性(stickiness)に関して、市販の製品と比較して評価した。感覚は、良好な感覚の物質の知覚であり、通常は望ましい軽い絹のような感覚から望ましくない重い脂っぽい感覚までで特徴付けられる。抵抗は、配合物を適用する肌にわたって指を動かす際に受ける抵抗の知覚であり、特に配合物がほぼ乾燥段階及び乾燥段階に達する場合の知覚である。滑性は、配合物を適用する領域にわたって肌を動かす際に、わずか又は全く抗いがないスムースな膜の知覚であり、特に配合物が濡れている場合の知覚である。そして、タックは、擦るプロセスの前後の間の製品の肌への接着性についての知覚である。
【0457】
現状評価及び評価基準を確立した後、次の3つの対照の配合物に基づいた検討を開始した:陰性対照(表3のBシリーズからカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを除いた配合物)、中間対照(表3のBシリーズのカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの代わりにポリクオタリウム7を用いた配合物)、及び陽性対照(Johnson & Johnson Consumer Companies,Inc.から入手できるAveeno(商標)「Active Naturals(商標) Skin Relief Moisturizing Lotion」)。35〜60歳の男女の通常の肌乃至乾燥肌を有する非喫煙者のパネリストが、この検討に参加した。パネリストは、検討前に手及び腕にあらゆる他の製品を使用しないように依頼されていた。パネリストは、感触の特性について訓練を受けており、同じ評価者が、感触の検討の全てを通して参加した。パネリストは、市販の配合物に対して、実験の配合物のそれぞれを主観的に評価するように依頼を受けていた。1が「市販品に比べて非常に劣る、及び陰性対照と同じ」、3が「中間対照と同じ」、4が「市販品の陽性対照と同じ」、5が「市販品より優れている」とした、1〜5の格付けの等級を用いて配合物を評価した。
【0458】
Cシリーズの配合物をフェイシャルクリームの配合物の代表品として設計した。これは、表4に示した全ての組成を有していた。
【0459】
【表6】
【0460】
例1〜68で生成したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズCの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、次の同じ手順を行った。第一に、B相の成分を一緒に容器に加えて、80℃に加熱しながら混合した。別個の容器に、DI水及びサンプルのカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを混合しながら添加し、加熱を始めた。この混合物にグリセリンを添加した。両方の相が80℃に達した後に、B相の混合物をA相の混合物に加え、そして除熱した。温度が60℃未満に低下した後に、DMDMヒダントインを添加し、この配合物を室温に達するまで混合を続け、そしてpHをトリエタノールアミンを用いて約5〜5.5に調整した。
【0461】
Dシリーズの配合物を、ヘアコンディショナー配合物の代表品として設計した。これは、表5に示す全ての組成を有していた。
【0462】
【表7】
【0463】
例1〜72のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズBの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、次の同じ手順を行った。第一に、B相の全ての成分を一緒に容器に加えて、混合の下で80℃に加熱した。DI水及びカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを別個の容器に添加し、これも混合の下で加熱した。次に、ジメチコノール及びTEA−ドデシルベンゼンスルホナートをA相の容器に添加した。両方の相が80℃に達した後に、B相の混合物をA相の混合物に加え、そして除熱した。この組成物が65℃に達した時に、3分間5000rpmで均質化処理をし、続いてこの配合物が室温に達するまで混合を続けた。
【0464】
Eシリーズの配合物を、スキンクリーム配合物の代表品として設計した。これは、表6に示す全ての組成を有していた。
【0465】
【表8】
【0466】
例1〜72のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズEの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、次の同じ手順を行った。DI水を、カチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーと共に容器に添加し、加熱の下で混合を開始した。そして、グリセリン及びプロピレングリコールをこの容器に添加した。別の容器に、A相の全ての成分を一緒に容器に加えて、加熱の下で混合した。両方の相が80℃に達した後に、A相の材料を含む容器を、B相の材料を含む容器に移し、そして除熱した。温度が60℃未満に低下した後に、DMDMヒダントインを添加し、この配合物を室温に達するまで混合を続け、そしてpHを、トリエタノールアミンを用いて約5〜5.5に調整した。
【0467】
シリーズC、D、及びEの配合物の全てについて、(ジメチコン又はジメチコノールとして存在する)有効成分としてのシリコーンの沈着性の有効性に関して試験した。シリコーンの沈着性の検討を、体外の人工皮膚を用いて行った。これは、この皮膚に2mg/cm
2の配合物を適用し、そして30秒間擦ることによってテストを行った。適用後、皮膚を15分乾燥させた。そして、300rpmの速度を有する速いマグネティックスターラーでの攪拌の下で、30mLの脱イオン水を有するペトリ皿にその皮膚を浸漬させた。例1〜68のコポリマーを含有する配合物のテストに関して、水の温度は体温近辺(35±2℃)に維持した。例69〜72のコポリマーを含有する配合物のテストに関して、水の温度は室温近辺(22±2℃)に維持した。
【0468】
浸漬後の1分、2分、及び15分で、水中のサンプルを取り出して、5ミクロンのフィルターで濾過した。次に、これらのサンプルを、Perkin−Elmer Optima 5000のデュアルビュー発光分光計をバックグラウンド補正をした軸方向観察で用いて、誘導結合プラズマ原子発光分析(ICP−OES)を行った。ケイ素の結果は、次の3つの解析波長を用いて確認した:212.412nm、251.611nm、288.158nm。各抽出物のICPのシリコーンの結果に基づいて、皮膚に沈着したシリコーンの百分率を計算し、そしてサンプルが収集した様々な時間間隔にわたって平均化した。
【0469】
Fシリーズの配合物を、パーソナルケアの洗剤配合物の代表品として設計した。これは、表7に示す全ての組成を有していた。
【0470】
【表9】
【0471】
例1〜68で生成したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズFの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、次の同じ手順を行った。第一に、A相の成分を一緒に容器に加えて、加熱しながら混合した。別個の容器に、NaClを除くB相の成分を一緒に容器に加え、そしてこれも加熱しながら混合した。両方の相が45℃に達したときに、A相の材料をB相の材料に添加した。そして、NaClを添加し、完全に溶解するまで混合した。そして、除熱し、配合物を室温にまで冷却させて、pHをトリエタノールアミンを用いて約5〜5.5に調整した。
【0472】
Gシリーズの配合物を、パーソナルケアのアンチエイジング配合物の代表品として設計した。これは、表8に示す全ての組成を有していた。
【0473】
【表10】
【0474】
例71及び72で生成したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズGの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、シリーズBの配合物に関して記載した手順と同じ手順を行った。シリーズG及びHの配合物内で、指定した量のカチオン性/カチオン生成性櫛形ポリマーを、100%のポリマー成分で添加した。
【0475】
Hシリーズの配合物を、パーソナルケアのアンチエイジング配合物の代表品として設計した。これは、表9に示す全ての組成を有していた。
【0476】
【表11】
【0477】
例71及び72で生成したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの1つがシリーズHの配合物を製造するのに用いられる各ケースに関して、その製造では、シリーズBの配合物に関して記載した手順と同じ手順を行った。
【0478】
シリーズG及びHの配合物の両方について、体外の人工皮膚を用いて、アンチエイジング有効成分、ナイアシンアミド又はエリソルビン酸の沈着性の有効性を評価するために検討を行った。この皮膚に2mg/cm
2の配合物を30秒間、適用しそして擦ることによってテストを行った。適用後、皮膚を15分乾燥させた。そして、300rpmの速度で設定した速いマグネティックスターラーでの攪拌の下で、30mLの脱イオン水を有するペトリ皿にその皮膚を浸漬させた。水の温度は室温近辺(22±2℃)に維持した。
【0479】
浸漬後の1分、2分、及び15分で、水中のサンプルを取り出して、5ミクロンのフィルターで濾過した。次に、これらのサンプルを、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にかけて、サンプルに抽出されたナイアシンアミド又はエリソルビン酸の量を解析した。そして、沈着したアンチエイジング成分の量を計算した。この計算では、サンプルが収集した様々な時間間隔にわたって平均化した。
【0480】
この検討結果を表13に与える。これは、シリーズG〜Jのそれぞれについて行った検討により得られた結果の包括的なリストを有する。
【0481】
シリーズA〜Hのそれぞれに関して、「ブランク」の配合物は、比較目的の対照として製造した。これは、任意の典型的なカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを除外したことを除いて同一である。
【0482】
シリーズIの配合物を、1重量パーセント(100%ポリマー成分)の例72のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを、Procter & Gambleから得られる市販品の「head & shoulders(商標) pyrithione zinc dandruff shampoo, classic clean」に混合することによって調製した。このカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーとシャンプーの混合を室温で行った。購入したままのカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを含まない市販のシャンプーは、シリーズIの配合物に関して「ブランク」の配合物としている。
【0483】
シリーズJの配合物を、1重量パーセント(100%ポリマー成分)の例72のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを、Rite Aid Corporationから得られる市販品の「pyrithione zinc dandruff shampoo, classic clean」に混合することによって調製した。このカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーとシャンプーの混合を室温で行った。購入したままのカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを含まない市販のシャンプーは、シリーズJの配合物に関して「ブランク」の配合物としている。
【0484】
シリーズI及びJの配合物の両方を、体外の人工皮膚を用いて、フケ防止有効成分であるジンクピリチオンの沈着性の有効性を評価するために試験した。この皮膚に2mg/cm
2の配合物を30秒間、適用しそして擦ることによってテストを行った。適用後、皮膚を5分乾燥させた。そして、300rpmの速度で設定した速いマグネティックスターラーでの攪拌の下で、30mLの脱イオン水を有するペトリ皿にその皮膚を浸漬させた。水の温度は室温近辺(22±2℃)に維持した。
【0485】
浸漬後の30秒、1分、及び2分で、水中のサンプルを取り出して、5ミクロンのフィルターで濾過した。次に、サンプルに抽出されたジンクピリチオンの量を解析するために、これらのサンプルを、Perkin−Elmer Optima 5000のデュアルビュー発光分光計をバックグラウンド補正をした軸方向観察で用いて、誘導結合プラズマ原子発光分析(ICP−OES)を行った。そして、沈着したフケ防止有効成分の量を計算し、これをサンプルが収集した様々な時間間隔にわたって平均化した。
【0486】
シリーズA〜Fの様々な配合物について試験した結果を、表12に示す。有効成分の沈着の有効性を検討した配合物に関して、表12は、比較のブランク配合物に対して達成した沈着の向上性を示す比較結果も示す。
【0487】
また、表12は、配合物A〜C及びE〜Fの粘度を示す。これは、HelipathスピンドルB〜Eを使ってBrookfield式の回転スピンドル粘度計を用いて、約10回転/分(rpm)で、周囲の室温(約20〜25℃)で、パスカル秒(Pa・s)単位で測定した。スピンドル及びrpmの両方を調製して、この機器で推奨されている範囲内のトルクの表示で測定を行った。測定の前に終夜で配合物を室温で平衡にした。各サンプルに関して、サンプル容器内の異なる位置のそれぞれから3つを読み取り、その結果を平均化した。
【0488】
表12は、さらに次の2つの特性も示す:希釈水中のコポリマーの溶液(3wt%固形分)の外観及び粘度。この試験は、限られた数の代表のサンプルについて行った。表中の空欄は、特定のサンプルが対応する配合物に関して用いられていないこと、又はそのサンプルについて結果を得ていないことを示している。
【0489】
シリーズG〜Jの様々な配合物について実行した試験の結果を表13に示す。ここでは、比較のブランクの配合物に対して達成した沈着性の向上を示す比較結果も示す。表中の空欄は、特定のサンプルが対応する配合物に関して用いられていないこと、又はそのサンプルについて結果を得ていないことを示している。
【0490】
高いエタノール含量の日焼け止め配合物の代表として配合物Kを設計した。これは、表10に示す全ての組成を有していた。
【0491】
【表12】
【0492】
配合物Kを、室温(22±2℃)で、示されている順で成分を添加することによって製造した。配合物K及びL内に、100%ポリマー成分で示した量のカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを添加した。各成分の添加に続いて、この混合物を均一になるまで手で攪拌した。安定でかつ均質な日焼け止め組成物を得た。
【0493】
続いて、「In Vitro water Resistance Protocol」を用いてIMS Inc.によって、配合物KのSPFを測定する。50+(すなわち、50以上)のSPFが得られ、この日焼け止め組成物は、耐水性である。
【0494】
日焼け止めクリーム配合物の代表として配合物Lを設計した。これは、表11に示す全ての組成を有していた。
【0495】
【表13】
【0496】
配合物Lを次の手順によって製造した。第一に、A相の全ての成分を一緒に容器に加えて、そして混合し、80℃に加熱した。DI水、ヒドロキシエチルセルロース、及びカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを、別個の容器に添加し、そしてこれも混合して80℃に加熱した。ここで、相Aを相Bに添加した。この混合物を65℃に冷却し、そして3分間5000rpmで均質化処理した。この配合物が60℃未満に冷えたら、保存料(ジアゾリジニル尿素及びパラベンのプロピレングリコール中の混合物)を添加し、続いてこれが室温に達するまで混合を続けた。
【0497】
「In Vitro water Resistance Protocol」を用いてIMS Inc.によって、配合物LのSPFを測定する。30のSPFが得られ、この日焼け止め組成物は、耐水性である。
【0498】
【表14】
【0499】
【表15】
【0500】
【表16】
【0501】
【表17】
【0502】
【表18】
【0503】
【表19】
【0504】
パーソナルケア配合物の実験結果の簡単な考察
表12にまとめた結果は、有効成分を含有する4つの配合物のそれぞれにおける各コポリマーサンプルに関して、有効成分(サリチル酸及びシリコーン)の沈着性についての顕著な向上を示している。同様に、感覚及び滑性に関する官能評価は、この官能試験で低く評価された「ブランク」配合物に比べて、各ケースで優れていた。また、表13にまとめた結果は、カチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを含有する配合物に関して、有効成分(ナイアシンアミド、エリソルビン酸、及びジンクピリチオン)の沈着性に顕著な向上を示した。
【0505】
ブランクの配合物と比べて、各ケースで配合物の増粘性向上を達成した。これらの配合物が、有効成分の沈着性及び優れた感触の効果の顕著な強化を示すので、増粘が観測されないケースでは、増粘剤をそれらのケースで添加剤として用いることができる。増粘を達成するために添加剤を用いることができるが、沈着性及び感触特性は、添加剤を包含させても容易には達成することができない。これは、そのような結果を達成することができる典型的な実施態様によるカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーの有効性を示す。
【0506】
実際に、このコポリマーが全体の配合物を増粘させる状況に関して、DI水中でこのコポリマーサンプル単独(3wt%固形分のコポリマー)の粘度を測定した各ケースにおいて、粘度は、粘度計の最も低い測定性能(40cP)未満であった。これは、水を増粘させてないことを示す。理論又は説明に拘束されることを望まないが、これは、典型的な実施態様によるカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーは水中で崩壊するが、パーソナルケア製品中では他の有機物の構成成分の存在による相互作用の結果として崩壊しないからであると考えられる。
【0507】
コポリマーが用いられてもよい他の製品についての考察
パーソナルケア製品での使用に関連して主に述べてきたが、典型的な実施態様によるカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマー組成物を、他の商用用途のための成分として用いることができると理解されるであろう。
【0508】
典型的な用途としては、例示のみであるが、家庭用の、産業用の、及び/又は研究用で用いられる洗浄製品、例えばキッチン及びバスルームを洗浄するための(例えば、調理台及びタイル表面を洗浄するための)表面洗浄剤、便器の縁用の洗浄剤、フロア洗浄剤、壁用洗浄剤、車用の洗浄剤、空気清浄剤、食器洗い機用洗剤、繊維柔軟剤、シミ消し剤等が挙げられる。このようなコポリマーを成分として用いる他の用途も挙げられる。例えば、例示のみであるが、金属洗浄剤、スケール除去剤、ペイント剥離剤、ワニス剥離剤、及び家具、靴、車又は金属のポリッシャーである。
【0509】
本明細書に開示したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーは、様々な産業的プロセス及び方法でも適切となる。典型的な用途としては、生地の染色/コーティングのための処理剤及び仕上げ剤としてのこのようなポリマーの使用;印刷用配合インク及び仕上げ用配合インクでのこのようなポリマーの使用;化学プロセス用の安定剤としてのこのようなポリマーの使用(例えば、水性溶液又はエマルション中で重合を行う場合、例えば写真用のエマルションの調製);排水処理時の凝集剤としてのこのようなポリマーの使用;製紙用助剤、例えばインクジェットプリンタで用いられる紙の製紙用助剤としてのこのようなポリマーの使用;及び保湿剤又はゲル形成剤としてのこのようなポリマーが挙げられる。
【0510】
パーソナルケア製品と同様に、本明細書に開示したカチオン性/カチオン生成性櫛形コポリマーを含むこれらの他の種類の製品は、特定の組成物の意図した機能に望ましい場合には、あらゆる形態となることができ、限定しないが、液体、ゲル、噴霧体、エマルション、半固体(例えばペースト)、及び固体(例えば、スティック、タブレット又は棒状の形態)となることができる。
【0511】
本発明を特定の態様に言及して記載しているが、当業者に明らかな他の態様及び実施態様も特許請求の範囲に含まれる。
本発明の実施態様としては、以下を挙げられる:
〈1〉
以下の繰返し単位を有する、櫛形コポリマー:
A)オレフィン系不飽和カチオン性コモノマー又はカチオン生成性コモノマーから導かれる1種以上の繰返し単位;及び
B)以下の式を有する、1種以上の繰返し単位:
【化1】
(式中、Yは、前記コポリマーの骨格の一部を形成する部位であり;Zは、他のZ部位と会合を示す部位、又は前記コポリマーが用いられる配合物中の他の部位と会合を示す部位であり;かつbは、前記Z部位を前記Y部位につなぐ部位又は結合である)。
〈2〉
以下のグループの少なくとも1つより選択されるモノマーから導かれる、1種以上の繰返し単位をさらに有する、〈1〉に記載の櫛形コポリマー:
C)アクリルアミドモノマー;
D)A、B、又はCではない、1種以上のオレフィン系不飽和親水性モノマー;又は
E)A、B、C、又はDではない、1種以上のオレフィン系不飽和モノマー。
〈3〉
グループC、D、又はEの少なくとも2つより選択されるモノマーから導かれる繰返し単位を1つ以上有する、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈4〉
グループC、D、及びEのそれぞれより選択されるモノマーから導かれる繰返し単位を1種以上有する、〈3〉に記載の櫛形コポリマー。
〈5〉
前記コポリマー中のイオン性モノマー及びイオン生成性モノマーの重量パーセントが、約2〜約45%である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈6〉
前記コポリマー中のイオン性モノマーの重量パーセントが、約2〜約45%である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈7〉
会合性部位Zの重量パーセントが、約2〜約50%である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈8〉
会合性部位Zの、イオン性モノマー及びイオン生成性モノマーに対する重量比が、約0.1〜約5.5である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈9〉
会合性部位Zの、イオン性モノマーに対する重量比が、約0.15〜約6.5である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈10〉
非結晶性である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈11〉
約100℃未満の温度に発熱ピークがある、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈12〉
25℃での希釈水中の3wt%(固形分)溶液の粘度が、約250cP未満である、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈13〉
架橋していない、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈14〉
前記グループEのモノマーが、モノオレフィン系不飽和モノマーである、〈2〉に記載の櫛形コポリマー。
〈15〉
以下を含有するパーソナルケア製品:
化粧品基礎媒体;及び
約0.1wt%〜約20wt%の〈1〉〜〈14〉のいずれか一項に記載の櫛形コポリマー。
〈16〉
さらに有効成分を含有するパーソナルケア製品であって、前記櫛形コポリマーを含有していない同じ配合のパーソナルケア製品に対して、前記櫛形コポリマーが前記有効成分のケラチン質構造への沈着を少なくとも10%向上させている、〈15〉に記載のパーソナルケア製品。
〈17〉
化粧品基礎媒体、及び以下の繰返し単位を有する少なくとも1種の櫛形コポリマーを含有する、パーソナルケア組成物:
A)オレフィン系不飽和カチオン性コモノマー又はカチオン生成性コモノマーから導かれる1種以上の繰返し単位;及び
B)以下の式を有する、1種以上の繰返し単位:
【化2】
(式中、Yは前記コポリマーの骨格の一部を形成する部位であり、Zは他のZ部位と会合を示す部位、又は前記コポリマーが用いられる配合物中の他の部位と会合を示す部位であり、かつbは前記Z部位を前記Y部位につなぐ部位又は結合であり;前記コポリマー中の前記イオン性モノマーの重量パーセントは約2〜約45%であり、会合性部位Zの重量パーセントは約2〜約50%であり、かつ会合性部位Zのイオン性モノマー及びイオン生成性モノマーに対する重量比は約0.1〜約5.5である)。
〈18〉
前記櫛形ポリマーの量が、前記化粧品媒体の以下の特性の少なくとも1つを変性するのに十分な量である、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物:有効成分の沈着及び保持、シリコーンオイルの沈着及び保持、感触性、並びに粘度。
〈19〉
前記櫛形ポリマーが架橋していない、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物。
〈20〉
前記櫛形ポリマーが約25℃未満のTmを有する、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物。
〈21〉
前記ポリマーが、25℃の温度で測定した場合に約250cps未満の水中の粘度を示す、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物。
〈22〉
前記櫛形ポリマーが約50wt%未満の水溶解度を有する、〈19〉に記載のパーソナルケア組成物。
〈23〉
前記櫛形コポリマーが、約12〜約22wt%のグループAのモノマーで構成され、約25〜約75wt%の以下の構造を有するモノマーで構成される、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物:
【化3】
(式中、X1=Oであり、n=q=r=0であり、pは3〜30であり、Zは10〜18の範囲の炭素原子を有するアルキル基であり、約7〜約30wt%の会合性部位Zを有し、架橋されておらず、かつ25℃で測定した場合に3重量%(固形分)での水中の溶液粘度が約100cP未満を示す)。
〈24〉
前記櫛形コポリマーが、約12〜約22wt%のグループAのモノマーで構成され、約25〜約75wt%の以下の構造を有するモノマーで構成される、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物。
【化4】
(式中、X1=Oであり、n=q=r=0であり、pは3〜30であり、Zは10〜18の範囲の炭素原子を有するアルキル基であり、グループCのアクリルアミドモノマーから構成され、約7〜約30wt%の会合性部位Zを有し、架橋されておらず、かつ25℃で測定した場合に3重量%(固形分)での水中の溶液粘度が約100cP未満を示す)。
〈25〉
前記櫛形コポリマーが、約12〜約22wt%のグループAのモノマーで構成され、約25〜約75wt%の以下の構造を有するモノマーで構成される、〈17〉に記載のパーソナルケア組成物。
【化5】
(式中、X1=Oであり、n=q=r=0であり、pは3〜30であり、Zは10〜18の範囲の炭素原子を有するアルキル基であり、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマーから構成され、約7〜約30wt%の会合性部位Zを有し、架橋されておらず、かつ25℃で測定した場合に3重量%(固形分)での水中の溶液粘度が約100cP未満を示す)。