特許第5778760号(P5778760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5778760可動カバー内に1つ以上の物品を挿入する装置および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778760
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】可動カバー内に1つ以上の物品を挿入する装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 5/08 20060101AFI20150827BHJP
   B65H 39/02 20060101ALI20150827BHJP
   B65B 5/10 20060101ALI20150827BHJP
   B65B 25/14 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   B65B5/08
   B65H39/02
   B65B5/10
   B65B25/14 A
【請求項の数】17
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2013-509521(P2013-509521)
(86)(22)【出願日】2011年5月6日
(65)【公表番号】特表2013-531583(P2013-531583A)
(43)【公表日】2013年8月8日
(86)【国際出願番号】EP2011057331
(87)【国際公開番号】WO2011138443
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2013年1月8日
(31)【優先権主張番号】61/332,338
(32)【優先日】2010年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10162320.5
(32)【優先日】2010年5月7日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500034583
【氏名又は名称】ベーヴェ・システック・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【弁理士】
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】バッツェル ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】フーバー トーマス
(72)【発明者】
【氏名】フォルグ ヘルムート
(72)【発明者】
【氏名】ヘプナー ベルント
(72)【発明者】
【氏名】ザイラー ラインハルト
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2002−503608(JP,A)
【文献】 米国特許第03423900(US,A)
【文献】 特表平09−504754(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0024365(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/08
B65B 5/10
B65B 25/14
B65H 39/02
B65B 43/36
B43M 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動するカバー(E1、E2)に1つ以上の物品(G1、G2)を挿入する装置であって、
物品搬送機構(200)と、
カバー搬送機構(100)と、
装填補助機構(300)と、
を備え、
前記装填補助機構(300)は、少なくとも部分的に前記移動するカバー(E1、E2)内に移送され、前記カバー(E1、E2)の搬送の少なくとも一部の間、前記移動するカバー(E1、E2)の範囲内に維持されるように構成され、前記物品を前記カバー(E1、E2)内にガイドし、前記物品のサイドエッジと前記カバーのサイドエッジの間の衝突を避ける、少なくとも1つの装填エレメント(310、320)を備え、
前記物品搬送機構(200)と前記カバー搬送機構(100)は、前記物品と前記カバーを同じカバー搬送方向(F)に沿って一列に搬送するものであって、前記カバーは、前記カバーの開口の幅方向が前記カバー搬送方向(F)に対して垂直になるように配置されている、
装置。
【請求項2】
前記カバー(E1,E2)と前記1つ以上の物品(G1,G2)を移送することができるパスを備え、前記装填エレメント(310、320)は、前記パスの少なくとも一部に沿って移送されるように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装填補助機構(300)は、コンベヤ(302、312)を備えた、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記装填補助機構(300)は、コンベヤ(302、312)を備え、前記装填補助機構(300)のコンベヤは、前記パスの第1のサイド上に、前記パスの少なくとも一部に沿って配置された第1のコンベヤ(302)と、前記第1のサイドの反対側の前記パスの第2のサイド上に、前記パスの少なくとも一部に沿って配置された第2のコンベヤ(312)とを備えた、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記装填補助機構(300)は、前記カバー搬送方向(F)に対して横方向においてお互いから距離を持って配置された少なくとも2つの装填エレメント(310、320)を備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記装填エレメント(310、320)は、前記カバー搬送方向(F)に沿って前方端と後方端を備え、前記装填エレメント(310、320)は、前記カバー搬送方向(F)に対して垂直方向での上から見た幅において、前記後方端と比較して、前記前方端の方が狭くなっている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記装填補助機構(300)と前記カバー搬送機構は、それぞれドライブを備える、請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記装填エレメント(310、320)が前記カバー(E1、E2)内に移送される深さを調整するように動作する制御装置を備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記装填エレメント(310、320)は、前記カバー(E1、E2)内に、予め定められた距離だけ移送されるように構成された、請求項1〜8に記載された装置。
【請求項10】
前記予め定められた距離は、調節可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記予め定められた距離は、前記カバー(E1、E2)の特性、および/または、前記カバー(E1、E2)内に挿入される前記1つ以上の物品(G1、G2)の特性に依存する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記カバー(E1、E2)は、包装材を含み、前記包装材は、包装材フラップ(F1、F2)を備える第1のサイドと、前記包装材フラップを有するサイドの反対にある第2のサイドとを備えた、請求項1〜11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
移動するカバー(E1、E2)内に1つ以上の物品(G1、G2)を挿入する方法であって、
前記1つ以上の物品(G1、G2)を搬送するステップと、
前記カバー(E1、E2)を搬送するステップと、
装填エレメント(310、320)を、少なくとも部分的に前記移動するカバー(E1、E2)内に移送するステップと、
前記装填エレメント(310、320)が、前記カバー(E1、E2)の搬送の少なくとも一部の間、前記移動するカバー(E1、E2)の範囲内に配置され、前記装填エレメントが、前記物品を前記カバー(E1、E2)にガイドし、前記物品のサイドエッジと前記カバーのサイドエッジの間の衝突を避けるように、前記カバー(E1、E2)と前記装填エレメント(310、320)を移送するステップと、
を備え、
前記物品搬送と前記カバー搬送、前記物品と前記カバーを同じカバー搬送方向(F)に沿って一列に搬送するものであって、前記カバーは、前記カバーの開口の幅方向が前記カバー搬送方向(F)に対して垂直になるように配置されている、
方法。
【請求項14】
前記装填エレメント(310、320)を、予め定められた距離だけ前記カバー(E1、E2)内に移送する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記装填エレメント(310、320)を前記カバー(E1、E2)内に移送される深さが調整される、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記装填エレメント(310、320)は、前記カバー(E1、E2)の装填の間または後に、前記カバー(E1、E2)から除去される、請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記装填エレメント(310、320)は、前記1つ以上の物品(G1、G2)を挿入する挿入装置において、前記カバー(E1、E2)の開口を維持するために、前記装填プロセスの始めにおいて、前記カバー(E1、E2)内に予め定められた距離だけ移送される、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、カバー内に物品を挿入する分野に関し、より詳しくは、可動カバー内、例えば包装材に1つ以上の物品を挿入する装置における装填補助機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、包装材のようなカバー内に1つ以上の物品を挿入するさまざまなアプローチが知られている。1つのアプローチによれば、装填プロセスの間、包装材は停止され、物品のみが移送されて包装材内に挿入される。この種の挿入装置による問題は、1つ以上の物品を装填するとき、および装填プロセスを完了した後に、包装材を止める必要があることを意味する起動/停止モードで作動することである。包装材は装填位置から移送され、次の包装材は装填位置に配置され、この新たな包装材内に1つ以上の物品を装填することを可能にするために再び停止される。この種の挿入装置による問題は、スループット、すなわち所定の期間、例えば1時間内に、1つ以上の物品を装填することができる包装材の数が、装填プロセスの間に包装材を減速し、停止し、そして加速する必要性により、制限されることである。更に、挿入装置の各部品、物品および/または包装材の機械的摩耗とストレスは非常に高い。
【0003】
カバー内に1つ以上の物品を挿入する他のアプローチは、装填プロセスの間、1つ以上の物品とカバーの両方を移送することである。このようなアプローチは、例えば特許文献1〜7に記載されている。1つ以上の物品と包装材の搬送方向は同じ方向に平行に延在するが、装填プロセスは、1つ以上の物品、包装材または両方がお互いに向かって搬送方向に対して角度をもって移送されるようになる。装填パスの始めにおいて、包装材と1つ以上の物品は、お互いに向かって角度を持って移送される1つ以上の物品および/または包装材と並んで移動する。結局、物品と包装材は、物品の角度をもった移送により、それらが包装材内に装填されるように合流する。物品の各々に対して装填ポケットが用いられる場合には、例えば特許文献2または6に記載されたように、複数の個々のポケットが必要であり、それらは出発点に返される必要があり、その結果、付加的な搬送が必要となり、必要な部品の数ならびにコストを一層増加させる。この種の装填プロセスのさらに他の問題は、角度をもった搬送による包装材と物品に印加される高い運動力である。更に、物品と包装材に対して平行搬送を提供する必要性は、例えば各位置でそれぞれのガイドが必要とされるという事実により、コストを増大する。必要な据え付けスペースに関して、非常に冗長なセットアップが必要とされ、ならびに2つの搬送を平行に載置するための付加的なスペースが必要とされる。また、フォーマットを変更するための時間および労力は高く(例えば、新たなフォーマットへの調整のためにポケットの複数のエレメントを修正する必要がある)、そして、基本的にこれらのアプローチは処理されるフォーマットに関してフレキシブルでない。加えて、移動する多くの部品によって、デバイスの動作は非常にノイズが多い。
【0004】
さらに他のアプローチは、1つ以上の物品とカバーまたは包装材を、包装材が1つ以上の物品より少なくとも多少ゆっくり移送されるという方法で、共通の装填または挿入パスに沿って移送し、その結果、装填パスに沿って1つ以上の物品が結局は包装材を「追い越す」が、包装材は開口された包装材スロートを有するので、このプロセスは物品を包装材内に装填することに結果としてなることを教示する。このようなアプローチは、例えば特許文献8または9に記載されている。これらのアプローチによって、装填プロセスの間、包装材は装填パスに沿って連続的に移送され、装填パスに沿った包装材の搬送は、装填パスの両サイド上に提供され、包装材本体の横方向の内側エッジに係合される装填エレメントによって達成される。しかしながら、装填エレメントは停止された包装材内に挿入され、挿入パスに沿って装填エレメントを移送することは、挿入パスに沿った包装材の搬送を引き起こす。このアプローチの欠点は、装填エレメントが包装材の搬送を引き起こし、その結果、これらの包装材の装填エレメント上への正確な載置が必要とされることである。それ故、例えば約1.5mmの範囲とすることができる製造公差によるフォーマットにおいて偏差がある場合には、包装材のハンドリングは難しくなる。包装材の幅方向におけるこのような公差は、包装材が装填エレメント上にクランプされる、または装填エレメントによってゆるく保持される、のいずれかに結果としてなるが、いずれにせよ包装材の信頼性の高い搬送は可能でない。クランプが起こる場合には、装填された包装材の装填エレメントからの除去は難しい。更に、搬送メカニズムを能動的に減速することは、包装材が装填エレメントを外れることに結果としてなるので、可能でない。また、処理されるフォーマットの簡単な変更を可能にするフレキシビリティがない。特許文献8または9のアプローチによるさらに他の問題は、上述したように、包装材の寸法の公差が考慮されないことである。装填エレメントは、包装材の搬送も提供するので、包装材に依存して調整されることを必要とする。更なる欠点は、物品が紙の単一シートのみを含む場合に、物品搬送機構による装填エレメントからの包装材の除去が難しいことである。この場合、物品搬送機構によって印加される力は、装填エレメントによる包装材の移送が開始される前に、シートにダメージを与える可能性がある。更に、装填エレメントが包装材内にどれくらい移動するかを、例えば物品の厚さに依存して、むしろ挿入される物品の厚さに無関係に制御する可能性はなく、装填エレメントは包装材内に完全に挿入されなければならない。すなわち、包装材が挿入される物品の厚さに拘りなくなくかかるように、常に固定位置まで挿入される。更に、特許文献9によれば、包装材のフラップは、包装材を減速させる吸引レールによって保持され、その結果、装填エレメントとの接触が維持されるが、可能な制御または調節はない。更に、物品搬送機構を用いて装填された包装材を除去するとき、付加的な吸引レールの供給とその減速動作は、装填エレメントから包装材を除去するために包装材に高い力を印加する必要があり、それは当然に、装填プロセスが既に完了した後でさえも、結果としてダメージと起こりうる停止になるので、難点がある。更に、このアプローチは、例えば全てのドライブの単一の主軸を介した必要な機械的結合により、高い機械的労力を必要とする。
【0005】
特許文献8または9に記載されたアプローチによる他の問題は、装填エレメントが包装材の対向する横方向エッジと係合するので、包装材の中央部分が垂れ下がることである。より大きいフォーマット、例えば大きい横方向寸法を有するフォーマットの場合には、挿入される1つ以上の物品が、結果として停止になる垂れ下っている包装材サイドと衝突する可能性があるという深刻な問題があり、その結果、信頼性の高い装填が可能でない。
【0006】
特許文献8または9に記載されたアプローチによるさらに他の問題は、物品と包装材が移送され、その結果、物品の前縁と包装材フラップのエッジとの間のギャップを回避するために、各エレメントの動作を慎重に制御する必要があることである。このようなギャップが生成される場合には、物品と包装材フラップは衝突する可能性がある。これは、短いフラップによって特に問題となる問題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第4205197号明細書
【特許文献2】国際公開第94/27832号
【特許文献3】米国特許出願公開第4525986号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第3858381号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第4817368号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第5430900号明細書
【特許文献7】国際公開第2002/096670号
【特許文献8】米国特許出願公開第3423900号明細書
【特許文献9】欧州特許出願公開第1418840号明細書
【発明の概要】
【0008】
上述した先行技術解法の欠点を克服するため、本発明の目的は、移動するカバー内に1つ以上の物品を挿入する改良されたアプローチを提供することである。
【0009】
この目的は、請求項1の装置によって、そして請求項27の方法によって達成される。
【0010】
本発明の実施形態は、カバー搬送機構と、少なくとも部分的にカバー内へ移送し、カバーの移送の少なくとも一部の間、カバーの範囲内に維持されるように構成された少なくとも1つの装填補助機構とを備えた、移動するカバー内に1つ以上の物品を挿入する装置を提供する。
【0011】
本発明の実施形態は、カバーを移送するステップと、装填補助機構を少なくとも部分的にカバー内に挿入するステップと、装填補助機構が、カバーの移送の少なくとも一部の間、カバーの範囲内に配置されるように、カバーと装填補助機構を移送するステップとを備えた、移動するカバー内に1つ以上の物品を挿入する方法を提供する。
【0012】
このように、本発明の実施形態は、装填プロセスが「連続プロセス」であるシステムを記述する。これは、包装材(カバー)と挿入材(1つ以上の物品)が、同じ方向であるが、異なる速度レベルで一緒に移送され、この速度レベルの差異によって、物品または挿入材が結局は包装材内に搬送されることを意味する。このアプローチは、装填エリアにおいてまたは装填パスに沿っていくつかのプロセスを並列に行うことができるので、有益である。例えば、装填パスに沿った第1の包装材の装填プロセスをまだ完了することができないが、次の包装材の開口と装填プロセスをすでに開始することができ、その結果各プロセスステップに対して、より多くの時間が利用できる。同時に、並列運転によって、スループットを増大させることができる。更に、挿入材と包装材の相互の相対運動は、比較的低い装填速度に対して、高いサイクル速度さえ可能にする。低い装填速度により、挿入材の慎重な取り扱いを保証する。
【0013】
実施形態によれば、装填プロセスは、物品搬送機構が挿入材を照合トラックから直接受け取るようにする。包装材は、グリッパ搬送機構に設置することができ、ブローエアーによって、事前にまたは装填エリアまたは装填パスに入るにつれて開口することができる。包装材は、実施形態によれば、グリッパ搬送機構によって下部から装填パス内に搬送され、好ましくは、装填プロセスは、「ヒンジライン」指向である(ヒンジラインは包装材フラップが包装材本体に連結されるラインである)、すなわち物品の前縁が包装材のヒンジライン、例えば、挿入材の前縁、装填フィンガー、分離エレメント他に到達したときに装填プロセスがスタートする。包装材は、装填パス内に移動するとき、装填パスの前面に配置されたエアーノズルによって供給されるブローエアーによって開口される。包装材のフラップは、例えばフラップ上に置かれたシートメタルストライプによって、包装材が装填パス内に移送される間、挿入される挿入材と衝突しないように制御することができる。装填フィンガーは、開口された包装材内に移送され、装填プロセスは、装填フィンガーが開口された包装材内に移送されて挿入材の前縁がヒンジラインに位置したときに、スタートする。
【0014】
従来のアプローチに反して、発明のアプローチによれば、装填フィンガーは、挿入材を包装材内にガイドするだけのものであり、装填パスに沿った包装材の搬送を生じさせるために提供されない。むしろ、付加的な包装材搬送機構、例えば包装材とフラップをその後方サイドの下に保持し、装填パスに沿って包装材を移送するように構成することができる吸引ベルトが提供される。吸引ベルト搬送機構は、装填フィンガーと同じまたはそれより速い速度を有することができ、その結果、搬送は装填メンバーによってではなく、包装材搬送機構のみによって遂行される。挿入材は、包装材搬送機構の速度、装填フィンガーの速度および分離デバイスの速度と比べて、物品搬送機構のより速い速度により開口された包装材内に移送される。
【0015】
本発明の実施形態によれば、包装材サイドウォールまたは包装材ウィンドウとの衝突は、存在するならば、横方向の装填フィンガーによって回避される。更に、装填フィンガーは、内部の包装材の密着、すなわち包装材製造プロセスの間の過度な密着による可能性がある包装材の2つのサイドの密着を克服することができる。一旦装填プロセスが完了すると、底部に配置された吸引ベルト搬送機構は、オフに切替えられ、装填スライド搬送機構に等しいまたはそれより速い速度を有する能動的な出力搬送機構は、装填された包装材との接触に入り、横方向の装填ガイドからそれを後退させ、装填パスからそれを移送する。
【0016】
更に、包装材をガイドするための分離デバイスは、例えば巡回搬送機構上に提供することができる。分離デバイスは、包装材を開口するプロセスをサポートし、および/または、装填の間、包装材の開口を保持するために提供される。それは、包装材搬送機構の上方に配置され、包装材の一部と係合することができ、これにより包装材のたるみを回避し、その結果、装填プロセスの間、包装材のカットと包装材のスロートは、挿入材との衝突から保護される。
【0017】
実施形態によれば、物品の前縁と包装材フラップのエッジの間にギャップが生じないように、フラップホルダが提供され、その結果、同時に移送される物品と包装材の制御が容易であり、物品の前縁と包装材フラップのエッジの間の衝突が回避され、これにより信頼性の高い装填プロセスを保証する。
【0018】
本発明の実施形態は、1つ以上の物品を包装材内に挿入する挿入装置において包装材を開口する装置であって、移動可能な挿入補助機構と、挿入プロセスの始めにおいて、挿入補助機構が予め定められた距離だけ包装材内に挿入されるように挿入補助機構を移送するように適合された制御装置とを備える装置を提供する。更に、本発明の実施形態は、物品を包装材内に挿入するために包装材を開口する方法を提供し、挿入補助機構が、挿入プロセスの始めにおいて、予め定められた距離だけ包装材内に挿入されるように移送される。
【0019】
上述の先行技術アプローチと比べて、発明のアプローチは有益である。起動/停止アプローチによって作動する挿入装置に関して、本発明の実施形態は、挿入装置と装填プロセスに対して、結果として、装填の間、より速く、さらに物品と包装材のより少ない損耗とより少ないストレスになることを提供する。
【0020】
更に、連続的な横方向の装填プロセスを提供するアプローチと比べて、発明のアプローチは、使用されるフォーマットに関してフレキシブルであり、それぞれのフォーマット間の変更が非常に簡単であるので、有益である。それは、必要な部品が少ないためコストが高くなく、据付に対して重要な寸法が包装材の長手方向サイドにあるので、据付に必要なスペースが小さい。包装材と物品は、並んで(角度をなさず)搬送されるので、装填パスに沿って同時に搬送される包装材と物品の数はより小さい。また、より速い装填が達成される。また、包装材と物品は並んで搬送されるので運動が低減され、次に高いプロセスの安全性に結果としてなる。
【0021】
特許文献8または特許文献9に記載されたアプローチと比べて、発明のアプローチは、カバーまたは包装材に対して分離した搬送が提供され、すなわち、包装材の搬送が、包装材に係合する他のいかなるエレメント、例えば装填フィンガー、分離デバイスまたはフラップホルダと独立して達成されるので有益であり、搬送は公差によって異なる寸法を有する包装材を信頼性よく取り扱うことができる。更に、1つ以上の物品と包装材の両方を能動的に減速することができる。包装材は装填エレメントから分離して搬送され、分離ドライブを使用することを可能にする。さらに発明のアプローチの更なる利点は、包装材の2つのサイドの安全な分離が達成され、同時に、物品の挿入がサポートされ、ガイドされ、包装材のエッジのいかなる衝突も回避されることである。さらに、包装材は装填エレメントによって保持されないので、装填プロセスの後または間に、能動的に装填エレメントを除去することが可能である。装填フィンガーは、挿入される物品に依存して包装材内に移送することができる、すなわち、包装材は物品を受け取るために必要であるときにだけ開口される。プロセスの最後に包装材と物品を加速する必要がなく、むしろ分離ドライブによって、例えば、装填された包装材が装填エレメントから離れるように装填エレメントを低速化することができる。発明のアプローチのさらに他の利点は、包装材搬送機構を、エレメントと独立して能動的に制御することができることである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の実施形態は、以下に付随される図面に関してここで記載される。
図1】本発明の実施形態による挿入装置の概略表現である。
図2図1のライン2―2’に沿った挿入装置の断面図を示す。
図3A】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3B】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3C】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3D】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3E】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3F】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3G】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図3H】本発明の実施形態による装填プロセスを示し、図1図2に記載された挿入装置の装填プロセスの間の表現である。
図4】単一の吸引ベルトの代わりに3つの吸引ベルトを用いた図1の挿入装置の部分平面図である。
図5】本発明の異なる実施形態によるグリッパコンベヤを示す。
図6】本発明の異なる実施形態によるグリッパコンベヤを示す。
図7】本発明の異なる実施形態によるグリッパコンベヤを示す。
図8】フラップが包装材搬送機構から離れて配置されるように包装材の位置決めを可能にする実施形態の概略表現を示す。
図9】本発明の実施形態による装填補助機構を記載する図1の挿入装置に類似する挿入装置の概略平面図である。
図9-1】図9Aは薄い挿入に対する包装材内の装填フィンガーの配置を例示し、図9Bは厚い挿入に対する包装材内の装填フィンガーの配置を例示する。
図10図1の挿入装置の装填パスの前部の拡大図を示し、図10Aは概略平面図であり、図10B図10Aのラインb―b’に沿った断面図である。
図11A図10の位置より下流の位置での装填プロセスを示す平面図である。
図11B図11Aのラインb―b’に沿った断面図である。
図12】装填プロセスが完了した、図11の位置より装填パスのさらに下流の状況を示し、図12Aは平面図であり、図12B図12Aのラインb―b’に沿った断面図である。
図13A】装填補助機構のさらに他の実施形態を示す。
図13B】装填補助機構のさらに他の実施形態を示す。
図14】第1の幅を有する第1の包装材と挿入された装填フィンガーを示す。
図15】第2の幅を有する第2の包装材と挿入された装填フィンガーを示す。
図16】本発明の実施形態にかかる少なくとも1つの分離デバイスを用いた装填プロセスの初期状況を示し、包装材は包装材搬送機構によってすでに搬送されているが、物品はまだ包装材のヒンジラインに到着していない。
図17図16と比べて、包装材、物品および爪が搬送方向に更に移送された状況を示す。
図18図17と比べて、包装材、物品および爪が搬送方向に更に移送された状況を示す。
図19】装填プロセスがほぼ完了した状況を示す。
図20】装填プロセスが完了し、包装材の搬送が物品搬送機構によって引き継がれた状況を示す。
図21】本発明の他の実施形態にかかる分離デバイスを示す。
図22】本発明のさらに他の実施形態にかかる分離デバイスを示す。
図23図1に示されたように、挿入装置において包装材の移送の少なくとも一部の間、包装材フラップをカバーするように構成された、本発明の実施形態によるフラップホルダを示す。
図24】フラップホルダの更なる実施形態を示し、図24Aは6つのフラップホルダエレメントを有するフラップホルダを示し、図24Bは2つのフラップホルダエレメントのみを備える他の実施形態を示す。
図25】静止フラップホルダエレメントを用いた実施形態を示し、図25Aは包装材が包装材搬送機構に供給された初期状況を示し、図25Bは包装材と物品が転送エリアを通って移送された状況を示し、図25Cは包装材と物品が転送エリアを離れた状況を示す。
図26】可動フラップホルダエレメントを用いた実施形態を示し、図26Aは包装材が包装材搬送機構に供給された初期状況を示し、図26Bは包装材と物品が転送エリアを通って移送された状況を示し、図26Cは包装材と物品が転送エリアを離れた状況を示す。
図27】本発明の他の実施形態によるフラップホルダを示す。
図28】実施形態による調節可能なフラップホルダを示す。
図29】装填パスに沿って包装材とともに移動することができるフラップホルダエレメントを備えるフラップホルダの他の実施形態を示す。
図30A】付加的な包装材搬送機構を備える実施形態の概略平面図を示す。
図30B図30Aのラインb―b’に沿った断面図を示す。
図31】付加的な包装材搬送機構の他の実施形態を示す。
図32】付加的な包装材搬送機構のさらに他の実施形態を示す。
図33】装填フィンガーを実現する代替実施形態の概略表現を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の好ましい実施形態の引き続く記述において、同じエレメントまたは同じ機能を有するエレメントは、同じ参照符号によって提供される。以下において、本発明の実施形態による異なる態様が記載される。
【0024】
図1は、本発明の実施形態による挿入装置の概略表現である。図1は、吸引ベルト102の下に提供される減圧機構によって、吸引ベルト102上に配置される物体に対して吸引圧を印加することができるように開口を有する吸引ベルト102が提供される第1の部分1041と1042を有する吸引ベルト102を備えている包装材搬送機構100を備える挿入装置の平面図である。更に、吸引ベルトは、吸引ベルトのこの部分においてその上に配置される物体に吸引圧が印加されないように穴が提供されない第2の部分1061、1062、1063を備える。吸引ベルト102は、部分104と106より厚い(図面の平面に対して垂直方向において)エレベーション1081と1082を更に備える。実施形態によれば、エレベーション108は、エレベーションが搬送方向Fに沿って持ち上がるように、ランプ形である。また、他の形状のエレベーションも可能である。包装材コンベヤ100は、吸引ベルト102を用いて、それぞれの包装材E1とE2を搬送するために提供される。包装材は、包装材の本体が第1の部分1041、1042に部分的にだけ配置されるように吸引ベルト102上に載置されるが、それぞれのフラップF1とF2は、エレベーション1081、1082に隣接し、完全に第1の部分1041、1042上に配置され、これにより切り口1041、1042の開口を通して印加される吸引圧によって保持される。これは、フラップF1とF2が吸引ベルト上に保持されることを確実にする。ランプ形のエレベーション1081、1082は、物品を包装材が移送される搬送レベルからわずかに持ち上げさせ、その結果フラップはいかなる衝突もなしに安全に通過することができる。
【0025】
包装材搬送機構100は、包装材E1と1つ以上の物品G1、例えば1枚以上の紙のシートがオーバーラップを開始するところで始まり、物品が完全に包装材E1内にあるときに終わる挿入パスまたは装填パスに沿って1つ以上の包装材E1、E2を移送するために提供される。図1は、すでに装填パスを離れ、物品G3が既に挿入された更なる包装材E3を示している。更に、目下挿入装置に向かって転送され、包装材E1に追従する包装材内に挿入される物品G4図1の左側に表されている。包装材E1〜E3は、挿入プロセスの異なるステージにおいて示され、これから分るように、全ての包装材は、物品G1〜G3を包装材内に装填することができるように、それらのフラップF1〜F3を開口させる。包装材E1は装填パスの始めにあり、物品G1は既にフラップF1を通過し、物品の前縁は包装材内にある。それによって包装材と物品が移送される異なる速度によって、物品は装填パスに沿って包装材内に装填される。包装材E2は、既に物品G2の大部分を受け取り、物品の後部または後縁はフラップF2のエッジを通過している。包装材E3は、フラップF3を完全に通過し、包装材E3内にある、すなわち物品の前縁が包装材の底部に到達した物品G3によって、既に装填されている。
【0026】
図1に示された挿入装置は、物品G1〜G4と係合するための複数対のプッシャ202a、202bを備える物品搬送機構200を更に備える。物品搬送機構200は、包装材搬送機構100より速い速度で物品を移送する。物品と包装材は、同じ搬送あるいは運搬方向Fに搬送される。包装材の開口は、搬送方向Fに対して横方向あるいは垂直に配置され、その結果、同じ方向Fに沿った包装材と物品の一列の移送が包装材内への物品の装填に結果としてなる。物品搬送機構は、好ましくは物品の中心に対して対称の位置において、物品G1〜G4のそれぞれの後縁と係合するプッシャ対202aと202bを備える。更に、物品搬送機構200は、包装材搬送機構100より長い、すなわち、装填パスの前で始まり、装填パスを越えて延在する。物品搬送機構200は、装填パスから次の処理ステーションまたは次の搬送に向けた、装填された包装材E3の除去を提供することもできる。
【0027】
挿入装置は、チェーンまたはベルト308が周りに延伸する第1の駆動ローラー304と第2のローラー306を有する第1のコンベヤ302を備える装填補助機構300を更に備える。チェーン308に沿って予め定められたインターバルで、複数の装填補助エレメントまたは装填フィンガー310が提供される。第1のコンベヤ302は、装填エレメント310が包装材搬送機構100に対向するコンベヤのサイド上を搬送方向Fに移送され、搬送機構100から離れて対向するサイド上を反対方向に移送される、すなわち装填フィンガー310が装填パスに沿って移動し、装填パスの端から装填パスの始まりまで返送されるように、配置される。装填補助機構300は、第1のコンベヤと類似した構造を有する第2のコンベヤ312を更に備える。第2のコンベヤ312は、駆動ローラー314と、更なるローラー316と、ローラー314、316の周りに延びるチェーンまたはベルト318とを備える。それぞれの装填補助エレメントまたは装填フィンガー320は、チェーンまたはベルト318に配置される。装填フィンガー320は、包装材搬送機構100に対向するチェーン318のサイド上を搬送方向Fに移送され、装填パスの始まりの方の後ろに向けて、反対方向において装填パスの端から返送される。駆動ローラー304と314は、2つのコンベヤがお互いに同期して作動するように、同じドライブまたはモータによって駆動することができる。装填フィンガー320は、包装材E1およびE2内に予め定められた距離だけ移送されるように提供される。より詳しくは、包装材E1に関して示されたように、装填フィンガー310、320は部分的に包装材E1内に配置され、物品G1は装填フィンガーによって包装材E1内にガイドされ、これにより物品のサイドエッジ(搬送方向に沿って)と包装材のサイドエッジ(搬送方向に沿って)の間の衝突を回避する。
【0028】
実施形態によれば、装填フィンガー310、320は、下部310a、320aと、上部310b、320bと、それぞれの装填エレメント310、320の上部と下部を結合する垂直エレメント310cとを備える。上部と下部のエレメント310a、320a、310b、320bは、挿入される物品G1〜G4の厚さに従ってお互いに相対的に移動するように、お互いに対して移動可能とする(例えば、下部を固定し、上部を移動する)ことができ、これにより挿入される物品の厚さに適合する。装填フィンガー310、320は、搬送の前方端またはエレメント310、320の搬送方向に向かって狭くなるようにすることができる。
【0029】
コンベヤ302と312は、挿入される物品G1〜G4に依存するが、包装材E1〜E3の横方向の寸法に依存せず、お互いからの距離で配置される。装填フィンガー310、320は、物品によって定まる距離で配置され、物品の包装材との衝突を回避するだけのために包装材内に挿入されるが、装填フィンガー310、312は、装填パスに沿った包装材E1、E2のいかなる搬送動作も実行しない。包装材の搬送は、包装材搬送機構100によって提供されるだけである。それ故、実施形態によれば、装填エレメント310、320は、コンベヤ302、312によって、搬送機構100によって包装材が移送される速度に等しいまたはそれより低い速度で、移送される。コンベヤ302と312は、挿入される物品の寸法に依存して装填エレメント310、320の間の距離を容易に調整するために、お互いに対して横方向に移動することができ、すなわち装填フィンガー310、320は、包装材のいかなるフォーマットにも無関係に調整され、それ故、包装材のありうるフォーマット公差に無関係であり影響されない。装填フィンガー310、312は装填される物品に対してセットされるが、包装材のフォーマットに対してではないので、装填された包装材E3は、装填フィンガー310、320から容易に除去することができる。
【0030】
図1は、図2に関して更に詳細に記載される分離デバイスの分離爪402を更に示している。分離爪402は、フラップF1が取り付けられたサイドの反対側にある包装材E1のサイドの後縁に係合している。分離爪402は、包装材が挿入パスに沿って開いて保持される、すなわち、包装材の2つのサイドが分離され、例えば、包装材の上部サイドの中央部がサポートなしで垂下した状況において、物品と包装材の上部サイドとの間の衝突が回避されるように配置される。
【0031】
図1に表された挿入装置の機能は、次の通りである。包装材E1は、包装材搬送機構100によって包装材フィーダから受け取られ、装填パスに沿って第1の速度で搬送される。同時に、物品G1は、物品搬送機構200によって、やはり装填パスに沿っているが、搬送機構100が包装材E1を移送する速度より速い速度で移送される。また、装填エレメント310、320は、装填パス内に移送され、予め定められた距離だけ包装材内に載置される。装填フィンガー310、320の速度は、包装材搬送機構100の搬送速度に等しいまたはそれより低い。包装材E1は装填パスを下流に移送されるので、物品G1の速度が包装材の速度より速いことにより、物品G1は挿入され、挿入物と包装材の衝突はガイドとして作用する装填フィンガー310、320によって回避され、その結果、包装材E2に対して図1に示されるように、最終的には物品が包装材内に装填される。装填パスの終端において、物品は包装材内に完全に装填され、すなわちその前縁が包装材の底部に到達する。装填パスの終端において、包装材は包装材搬送機構100から解放され、まだ物品と係合している物品搬送機構200によって、運搬されるまたは好ましくは方向Fに搬送される(包装材E3を参照)。物品搬送機構200の速度は装填フィンガー310、320が移送される速度より速いので、装填された包装材E3は、装填フィンガー310、320から除去され、挿入装置の出力に向かって搬送される。
【0032】
図1は、装填パスに沿って2つの包装材が同時に配置される挿入装置を表しているが、本発明はこのような実施形態に限定されないことに注意されたい。本発明の原理は、装填パスに沿って単一の包装材だけを処理する、あるいは2つを超える包装材を挿入パスに沿って提供することができる挿入装置に等しく適用することができる。
【0033】
図2は、図1の挿入装置のライン2-2’に沿った断面図を示す。図2は、包装材搬送機構100と物品搬送機構200と分離デバイス400の更なる詳細を示す。物品搬送機構200は、装填パスの終端と装填パスの始まりからそれぞれ少し離れて配置される第1の駆動ローラー204と第2のローラー206を備える。ベルトまたはチェーン208は、ローラー204、206の周りに延伸し、複数のプッシャ202aを担持する。プッシャエレメント202bを移送するため、類似した構造が挿入装置の長手方向中央に対して対称的に配置されるが、図2には示されていない。2つのベルトの駆動ローラーは、包装材搬送機構100とコンベヤのドライブと独立して動作する同じドライブによって提供することができる。
【0034】
包装材搬送機構100は、吸引ベルト102がその周りに延伸する第1の駆動ローラー110と第2のローラー112を備える。包装材搬送機構100は、吸引ベルトの切り口104に吸引圧を適用するために、それぞれの切り口104が減圧チャンバ114を越えて移送されるようにローラー110と112の間に部分的に延在する減圧チャンバ114を更に備える。減圧チャンバ114は、ローラー112から搬送方向Fに沿ってローラー110に向かって延在するが、減圧チャンバ114の終端とローラー110の間にギャップがあるので、このエリアにおいて包装材に吸引圧が印加されない、すなわち、このポイントにおいて包装材は包装材搬送機構100から解放される。
【0035】
図2は、第1の駆動ローラー404、第2のローラー406、並びにそれぞれの分離爪402がマウントされた、ローラー404、406の周りに延伸するベルトまたはチェーン408を備える分離デバイス400を更に示す。
【0036】
デバイスは、装填パスの始めに配置され、包装材搬送機構100によって受け取られた包装材に向かってエアーをブローするために提供された一対のブローノズル500を更に備え、これにより包装材を開口する。更に、装填パスの前面に延在するプレートまたは1つ以上のストライプで形成された表面材502が提供され、包装材は‐装填パスに供給されるとき‐表面材502の下を通過し、装填パスへ向かう途中の物品は表面材502の上を移動する。
【0037】
引き続いて、図1図2に記載されたような挿入装置の装填プロセスの間の図3A〜Hに示される図3の表現に基づいて、装填プロセスが更に詳細に記載される。図3Aにおいて、包装材E1が装填パスの下に配置することができる包装材フィーダから供給され、包装材搬送機構100で受け取られる(図1図2を参照)。包装材E1は送風機500(図2を参照)によって開口され、物品G1の前縁がヒンジラインHLに載置され、装填プロセスがスタートする。装填フィンガー310、320はその前縁が包装材E1内にあるように移送され、分離爪402は包装材E1の上部サイドとの係合をもたらす。実施形態によれば、包装材のフラップの中央部が包装材搬送機構によって保持されるが、保持されないフラップの一部は起き上がり、挿入される物品との衝突が発生する可能性がある。これを回避するため、挿入装置は、フラップホルダ504、例えば金属ストライプ504a〜504dを更に備えることができる。2つのストライプ504a、504bが、包装材搬送機構100に一方側に、すなわち包装材搬送機構100と、装填補助機構300の第1のコンベヤ302の間に提供される。2つのストライプ504c、504dが、包装材搬送機構100の他方側、すなわち包装材搬送機構100と、装填補助機構300の第2のコンベヤ312の間に提供される。金属ストライプ504a〜504dは、包装材搬送機構100と装填補助機構300のそれぞれのコンベヤ302、312の間の領域の下で包装材E1のフラップF1を保持し、その結果この部分において物品G1はフラップF1と衝突しない。更に、挿入装置は、装填された包装材を挿入装置の出力に向かって移送するための出力搬送機構506を備える。図3Aにおいて、包装材E2はほとんど装填され、装填パスに沿って包装材E1の下流に位置する包装材E2とE3も示されている。包装材E3は完全に装填され、出力搬送機構506に転送されている。吸引ベルト(図3には示されない)はスイッチオンされ、すなわち、減圧が印加され、その結果、包装材E1は吸引ベルトによって保持され、吸引ベルトが移動するにつれて搬送される。物品搬送機構200のプッシャ202a、202bは、次の装填プロセスのために、挿入装置の上流で照合トラックからすでに受け取られた物品G4を係合している。
【0038】
図3Bにおいて、包装材E1は装填パスの下流に移動し、物品G1は包装材E1内へ装填され始めている。包装材E2は完全に装填されており、出力搬送機構506へ転送され、包装材E3はほとんど出力に達している。また、新たな包装材の装填パス内への搬送が開始している。
【0039】
図3Cにおいて、包装材E3は挿入装置から除去されており、包装材E2はここで出力搬送機構506によって挿入装置の出力に向かって搬送されている。包装材E1の装填は進行中である、すなわち物品G1は包装材E1の底部Bに向かって移送されている。新たな包装材E4が装填パスの始めにおいて受け取られ、包装材搬送機構によって搬送される。物品G4は装填パスの始めにまだ到達しておらず、装填フィンガー310、320は装填パス内へ旋回を開始する。
【0040】
図3D図3Gは、装填プロセスに対して、どのようにして開始位置が包装材E4、物品G4、および装填フィンガー310、312によって到達され、その結果、最終的に図3Hのような位置に到達されるかを図解説明する。図3Hに表された状況に続いて、図3Aのような状況が到達される。同時に、包装材E1は完全に装填され、出力搬送機構506へ転送される準備が整い、その一方で包装材E2が挿入装置の出力に到達する。
【0041】
このように、図3の装填プロセスにおいて、物品搬送機構は、照合トラックから物品を受け取る。包装材は、包装材フィーダのグリッパ搬送機構によって装填パスに向かって供給され、ブローエアーによって開口することができる。包装材は、グリッパ搬送機構を用いて下から搬送することができる。包装材は、装填パス内に移動するとき、ブローエアーによって開口され、フラップは、フラップ上に架けられているシートメタルストライプによって制御することができる。旋回する横方向の装填フィンガー310、320は、開口された包装材内に移送され、横方向の装填フィンガーが少なくとも部分的に包装材内に移送され、物品の前縁がヒンジラインに位置するとき、装填プロセスがスタートする。吸引ベルト搬送機構は、包装材とフラップを下げて保持し、包装材を装填パスを通して移送する。吸引ベルトは、回転する横方向の装填フィンガーと同じ速度またはそれより遅い速度を有し、包装材のフォーマットに依存して吸引エリアに対して調節可能なスイッチオン/スイッチオフ位置を有する。物品搬送機構は、吸引ベルト搬送機構の速度と比べて、物品搬送機構の異なる速度により、開口された包装材内に物品を移送する。一旦装填プロセスが完了すると、実施形態によれば、吸引ベルト搬送機構はスイッチオフされ、物品搬送機構と等しいまたはそれより速い速度を有する能動的な搬送は、装填された包装材を引き継ぎ、横方向の装填フィンガー310、320よりそれを引き出し、装填エリアからそれを移送する。
【0042】
図1において、包装材搬送機構100は単一の吸引ベルトを備える。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されない。また、図1の挿入装置の部分平面図を示す図4に示されるように、複数の吸引ベルトを用いることができる。単一の吸引ベルトを提供する代わりに、3つの吸引ベルト102a、102bおよび102cが並んで提供され、搬送方向Fに沿って平行に延伸している。吸引ベルト102a〜102cは、上述された吸引ベルト102と同じ構造である。吸引ベルト102a、102bおよび102cは、物品搬送機構200の第1のプッシャ202aが第1の吸引ベルト102aと第2の吸引ベルト102bの間に配置され、物品搬送機構200の第2のプッシャ202bが第2の吸引ベルト102bと第3の吸引ベルト102cの間に配置されるように、それぞれの包装材の横方向において少し離れて配置される。2つの吸引ベルトまたは3つを超える吸引ベルトを用いることもできることに注意されたい。
【0043】
更に、本発明は、吸引ベルトの使用に限定されず、むしろいかなるコンベヤも、好ましくは、例えば上方からまたは下方から包装材の外側と係合するコンベヤを用いることもできることに注意されたい。図5Aは、第1のローラー601と第2のローラー602、並びにローラー601、602の周りに延伸するベルトまたはチェーン604を備えるグリッパコンベヤ600の実施例を示す。チェーンは、包装材E1の前縁608と係合するためのグリッパエレメント606を備え、その結果、包装材はその前縁608で保持され、グリッパエレメント606がベルト604によって移送されるにつれて移送される。
図5Bは、グリッパコンベヤの平面図を示す。
【0044】
図6に示されるように、図5で示されたような単一のグリッパコンベヤの代わりに、2つ以上のグリッパコンベヤ、例えばそれぞれのエレメント606aと606bによって包装材E1の前縁608に沿って異なる位置で係合する2つのコンベヤ604aと604bを提供することができる。複数の係合位置を提供することは、これが搬送方向に関して包装材E1の変位または回転を回避するので、有益である。
【0045】
図7は、装填パスの両サイドに配置された2つのベルトまたはチェーン604aと604bを備え、包装材がその間で搬送される可能なグリッパコンベヤのさらに他の実施形態を示す。図5と6の実施形態以外のグリッパエレメント606aと606bは、前縁608と係合しないが、包装材E1の2つの対向する横方向エッジ610a、610b、好ましくは前縁608の近くの位置と係合する。
【0046】
これまで記載された実施形態において、包装材は、そのフラップが包装材コンベヤ上に位置するように、包装材コンベヤ上に載置された。しかしながら、発明アプローチの原理は、フラップを有しないサイドが包装材コンベヤによって移送されるように包装材が保持される挿入装置に対しても適用することができる。このような構成において、包装材搬送機構から独立して動作する横方向の装填フィンガーを用いることもできる。図8は、包装材が開口しているときにフラップが包装材搬送機構から離れて配置されるような包装材の位置決めを可能とする実施形態の概略表現を示す。図8において、図1と2に関して記載された吸引搬送で形成することができる包装材搬送機構100が示されている。この実施形態によれば、包装材E1のフラップF1と係合するために、図1と2に関して記載されたのと同じ構造を基本的に有する分離デバイス400が用いられ、包装材と同じ速度で移動可能であり、その結果、分離エレメント402は、装填プロセスの間、フラップF1の開口を維持する。図1と2以外に、物品搬送機構200が異なる位置で異なる方向に載置され、より詳しくは、物品搬送機構が図1の位置決めと比べてさかさまに提供され、その結果プッシャ202aはエレメント402によって開口を保持されたフラップF1と衝突しない。包装材の異なる位置、物品コンベヤの異なる配置および分離デバイスの異なる機能を除いて、図8の実施形態に示された挿入装置の機能は、図1、2および3に関して記載されたような挿入装置の機能と同じである。
【0047】
好ましい実施形態が上述されてきたが、本発明の教示によれば、すべての記載されたエレメントが必要でないことに注意されたい。むしろ、実施形態によれば、可動カバーE1〜E3内に1つ以上の物品G1〜G4を挿入する装置は、カバー搬送機構100と、少なくとも部分的にカバーE1〜E3内に移動し、カバーE1〜E3の移動の少なくとも一部の間、カバーE1〜E3の範囲中に維持されるように構成された少なくとも1つの装填補助機構300を備える。
【0048】
装填補助機構300の更なる実施形態は、装填補助機構300が本発明の他の実施形態に従って実現されていることを除いて図1の挿入装置に類似する挿入装置の概略平面図である図9を参照してここで記載される。図1に関してすでに記載されたこれらのエレメントは、同じ参照符号をそれに関連づけており、再び記載されない。装填補助機構300は、それぞれの直線部分340c、340dによって結合された2つのベント部分340a、340bを有するレール340を備えている第1のコンベヤ302を備える。直線部分340c、340dは、互いに平行に配置される。直線部分340cは、包装材搬送機構100に対向するコンベヤ302のサイドに配置され、直線部分340dは、包装材搬送機構100から離れて対向するコンベヤ302のサイドに提供される。第1のベントまたは曲線部分340aは、装填パスの始まりの前の位置、すなわち装填パスの始まりと比べて更なる上流に配置され、第2のベントまたは曲線部分340bは、装填パスの終わりの後の位置、すなわち装填パスの終わりと比べて搬送方向Fにおいて更なる下流に配置される。レール340に対して着脱自在にマウントされた複数の装填補助エレメントまたは装填フィンガー310’が提供される。装填フィンガー310’の各々は、レール340に沿って個々に移動可能である、例えば装填フィンガー310’は自走とすることができる。装填フィンガー310’は、図1〜3と同様に、少なくとも部分的に包装材内に移送される。装填フィンガー310’の各々は、個々に移送し制御することができる。コンベヤ302の左側部分において、多数の装填フィンガーが待機位置に示されている。新たな包装材が装填パスに向かって供給されるとすぐに、最も前方の装填フィンガーは、上述されたような挿入プロセスをサポートするため、本発明の原則に従って移送される。装填補助機構300は、第1のコンベヤ302と同じ構造を有する第2のコンベヤ304を備える。コンベヤは、それぞれの直線部分342c、342dによって結合される2つのベント部分342a、342bを有するレール342を備える。複数の装填補助エレメントまたは装填フィンガー320’が提供され、レール304に沿ってお互いに独立に移送することができる。
【0049】
図9の実施形態は、それぞれの装填フィンガー310’、320’の個々の制御が可能であり、その結果、例えばそれぞれのフィンガー310’、320’を包装材E1の内側に押し入れる深さを容易に制御することができるので、有益である。より詳しくは、装填される包装材の各々に対して個々の制御が可能であり、例えば、挿入される物品に基づいて挿入深さを選択することができる。それ以外は、図9に表された装填補助機構の機能は、上述された装填補助機構の機能に対応する。包装材内の装填フィンガーの配置は、ここで、図9−1の図9A図9Bを参照して記載され、薄い挿入(図9Aを参照)と厚い挿入(図9Bを参照)に対する包装材内の装填フィンガーの配置を概略的に示している。
【0050】
図9Aは、図2または図9に示されたように、挿入装置の一部の概略図である。厚さd1を有する挿入物G1が、挿入装置に供給される。装填フィンガー310は、包装材E1のスロートが装填フィンガーの上部の傾斜した部分310bのほぼ中間(ヒンジラインHLの位置を参照)に配置されるように、包装材E1内に載置されている。これにより、包装材E1のスロートは、h1だけ開口される(包装材E1の反対面がヒンジラインにおいて距離h1だけ分離される)。この距離h1は、包装材内への挿入物G1の安全で信頼性が高い挿入を可能にするのに十分である。包装材を完全に開口する(装填フィンガーを完全に包装材内に載置する)必要はない。
【0051】
図9Bにおいて、挿入物G1は、図9Aの厚さより大きい厚さd2を有する、すなわち挿入物はより厚い。この場合、装填フィンガー310は、包装材E1のスロートが装填フィンガーの上部の傾斜した部分310bのほぼ完全に上(ヒンジラインHLの位置を参照)に配置されるように、包装材E1内に載置されている。これにより、包装材E1のスロートは、図9Aの距離h1より大きいh2だけ開口される。この距離h2は、包装材を完全に開口する(装填フィンガーを完全に包装材内に載置する)ことによって、包装材内への挿入物G1の信頼性が高く安全な挿入を可能にする。図9A図9Bの比較から分かるように、これは、装填フィンガー310を挿入物/包装材の搬送方向に沿って異なる距離だけ移動することによって達成することができる。より詳しくは、図9Aの場合には、装填フィンガー310は、搬送方向に沿って位置x1に移送される。図9Bにおいて、装填フィンガー310は、搬送方向に沿って更に下って位置x2に移送され、これにより包装材E1内のより深くに載置される。装填フィンガーをx1の上流または下流の位置に到達するように移送することによって、異なる開口距離を達成することができる。
【0052】
図9−1の図9A図9Bに関して述べたように、装填フィンガーの包装材内への位置決めは、図1図9に記載された装填補助機構によって達成することができることに注意されたい。
【0053】
以下において、装填プロセスの始めにおける装填補助フィンガーの機能が、図1の挿入装置の装填パスの前部の拡大図を示す図10に基づいて記載される。図10Aは概略平面図であり、図10Bはラインb―b’に沿った断面図である。図10は、装填または挿入プロセスの始めにおける状況を示す。包装材E1は、包装材搬送機構100によってすでに係合されている。物品プッシャ202aは、物品G1を移送する。装填フィンガー310、320は、途中でローラー306、316を通過しており、その結果、図10Aに示された位置において、装填フィンガー310、320の長手方向の延伸は、包装材搬送方向F(それに沿って包装材E1と物品G1が移送される)に対して実質的に垂直である。装填フィンガー310、320は、それぞれの接続部品310d、320dによってベルトまたはチェーン308、318にマウントされている。実施形態によれば、装填フィンガーは、それぞれのベルト308、318に着脱自在にマウントすることができる。装填フィンガーの前縁あるいは終端は、包装材E1のヒンジラインHLにほぼ到達している。発明アプローチによれば、装填プロセスは、連続プロセスである、すなわち、包装材E1、物品G1および装填フィンガー310、320は連続的に移送されることに注意されたい。それぞれのフィンガーは移送されるので、それらはそれぞれのローラー306、316の周りのターンを完了し、物品G1に先立って包装材E1内に入り、その結果、物品G1はそれぞれの装填フィンガー310、320によってガイドされる。図10Bに示されるように、装填フィンガー310は、ウォール部310cによって結合される上述した下部310aと上部310bを備え、これにより物品G1を包装材E1内への進路に適応させるために、上部と下部310a、310bの間のスペースを定める。
【0054】
図11は、図10における位置より下流の位置における装填プロセスを示す。再び、図11Aは、平面図であり、図11Bは、図11Aにおけるラインb―b’に沿った図面である。包装材搬送機構100は第1の速度で包装材E1を移送し、物品搬送機構200はプッシャ202aを移送し、これにより物品G1は、包装材E1が移送される速度よりも速い速度で移送される。このように、包装材E1と物品G1の両方が挿入あるいは装填パスの下流に移動するので、物品は包装材を「追越」はじめる。包装材は、物品が包装材に挿入されるように開口されている。装填フィンガー310、320は、それらの前縁が包装材E1内に移送されるように配置され、物品G1は装填フィンガー310、320によって包装材内にガイドされ、これにより包装材E1との衝突を回避する。上述したように、装填フィンガー310、320は、包装材コンベヤ100の速度と等しいまたはそれより遅い速度で、包装材搬送機構100と独立して駆動され、装填フィンガー310、320は包装材E1のいかなる搬送も生じさせない。また、装填フィンガー310、320の横方向の距離は、挿入される物品G1の寸法だけによって定められ、包装材E1の横方向の寸法によって定められない。
【0055】
図12は、装填プロセスが完了している装填パスの更なる下流の状況を示す。再び、図12Aは平面図であり、図12Bはラインb―b’に沿った断面図である。図から分かるように、包装材E1は装填パスの終端に到達しており、物品G1は包装材E1内に完全に挿入されている、すなわち、包装材E1の前縁の包装材底部に到達している。更に、包装材搬送機構100の吸引部1041は、ここで、減圧チャンバ114が延在していないエリアにあり、その結果、包装材搬送機構100による包装材E1の搬送は終わる。装填された包装材E1の更なる搬送は、プッシャ202a、202bによってまだ物品G1と係合している物品搬送機構200によって提供される。更に、物品搬送機構200は、装填補助搬送302、312より速い速度で動作するので、装填された包装材E1は、装填フィンガー310、320から取り除かれる。
【0056】
図10、11および12に関する限り、これらの図は、図1に表された実施形態に基づいて記載されたが、図9の実施形態の装填補助機構を用いると同じ機能を達成することができることに注意されたい。
【0057】
図13は、装填補助機構のさらに他の実施形態を示す。図1と9において、装填補助機構は、装填パスの横方向サイドに配置されたが、本発明はこのような実施形態に限定されない。むしろ、図13Aに示されるように、装填補助機構は、装填パスの上に配置することができる。再び、装填補助機構300は、装填パスの横方向サイドに、すなわち装填パスに沿って搬送される包装材E1、E2の両サイドに配置された2つのコンベヤ302、304を備える。図13Bは、それぞれの装填フィンガー310がマウントされたチェーンまたはベルト308がその周りに延伸するローラー304、306を備える装填補助コンベヤ302の更なる詳細を示す。これまで記載された実施形態に反して、第1および第2のコンベヤ302、304は、包装材が搬送される平面またはレベルに平行である平面に配置されず、むしろ、コンベヤ302と304は、包装材が移動する平面に直角に配置される。より詳しくは、コンベヤ302は、装填フィンガー310を包装材搬送方向Fに移送するために、ベルト308が装填パスに隣接する下部サイドに延伸するように配置されるのに対して、上部は包装材が搬送される平面から離れている。なお、図13Aから分かるように、コンベヤ302、304は、他の搬送、例えば分離デバイス搬送および物品搬送機構との干渉を回避するために、装填パスの逆の横方向サイドに提供されている。図13に示された実施形態による装填補助機構300によって提供される機能は、上述されたような包装材内への装填フィンガーの横方向の挿入の代わりに、装填フィンガー310、320が上から包装材内に移送されることを除いて、図1〜3および9〜12に関して上述された機能と同じである。
【0058】
上述されたように、発明のアプローチによる装填フィンガーは、包装材の搬送を生じさせることなく、挿入される1つ以上の物品を包装材内にガイドするだけである。それ故、対向する装填フィンガーの距離を包装材に依存して設定する必要はなく、これによりこのような包装材の公差に関する上述の問題を回避する。むしろ、発明のアプローチによれば、装填フィンガーは、挿入される物品に依存して調整されるだけである。これは、図14と15に関して更に詳細に記載される。図14は、第1の幅w1を有する第1の包装材E1を示し、図15は、第2の幅w2を有する第2の包装材E2を示し、ここで第2の幅w2は、第1の幅w1より大きい。図14と15において、挿入される物品は同じであり、同じ寸法を有すると見なされる。図14と15の比較から分かるように、装填フィンガー310、320は、第1の包装材E1の幅w1は2つのラインl1とl2の間の距離より小さいが、包装材E2の幅w2はラインl1とl2の距離に相当するという事実に拘らず、同じ位置に維持される(図14と15のラインl1とl2を参照)。従って、装填フィンガー310、320の位置は、物品G1の寸法に依存するだけであって、包装材E1とE2の寸法に依存せず、これにより、包装材を搬送するためにも装填フィンガーを用いた従来のアプローチよる問題を回避する。例えば、図15を考慮するとき、従来のアプローチにおいて、包装材E2の搬送を可能とするため、装填フィンガー310、320の間の距離を増やす必要が生じるが、物品G1はこのような状況において適切にはガイドされず、これにより装填エラーの確率を増加させる。加えて、包装材の公差に関する上述の問題が回避される。
【0059】
以下において、分離デバイスの更なる実施形態が、図16〜22を参照して記載される。図16は、包装材E1は包装材搬送機構100によって既に搬送されているが、物品G1は包装材E1のヒンジラインHLにまだ到達していない装填プロセスの初期状況を示す。分離爪402は、分離デバイス搬送機構のローラー406の4分の3を通過している。爪402は、爪本体402aと爪先402bを有する。爪先402bは、爪本体402aから搬送方向Fに突出する。実施形態によれば、爪先402bは、包装材に入ると包装材の損傷を回避するためにフレキシブルとすることができる。図17は、図16と比べて、包装材E1、物品G1および爪402が搬送方向Fに更に移送されたことを示す。爪402はローラー406を完全に通過し、爪先402bは包装材E1の上部サイドの内部に係合する。また、物品G1は、爪先402bによってここで開口が保持されている包装材開口部に向かって更に移送されている。物品G1は、吸引ベルト102のエレベーション108を越えて移送されており、これにより、吸引ベルト102の吸引部1041に保持された包装材E1のフラップF1の上を安全に通過する。従って、物品G1は、フラップF1が配置される平面の上に持ち上げられ、その結果、物品G1はフラップと衝突することなく安全に通過することができる。
【0060】
図18において、包装材E1、物品G1および爪402は、装填パスに沿って更に移送されている。分離爪402は、好ましくは包装材と同じ速度で、包装材E1とともに移送され、これにより、包装材E1の搬送の間、下部サイドより分離された包装材E1の上部サイドを維持する。図18において、物品G1の前縁が包装材E1のスロートの開口部に到達し、部分的に挿入されていることが示されている。
【0061】
図19は、装填プロセスがほぼ完了していること、すなわち、物品G1が包装材E1の底部または前縁に到達したことを示す。上述のように、物品搬送機構200は、包装材E1と、また分離デバイスの爪402が移送される速度より速い速度で、物品G1を移送し、その結果、結局、図19に示されるように、プッシャ202aが爪402を追い越す。また、吸引ベルト102は、より詳しくは、吸引エリア1041は、減圧チャンバ114の終端にほとんど到達している。
【0062】
図20は、装填プロセスが完了し、装填された包装材E1の搬送送が物品搬送機構200によって引き継がれたこと、より詳しくは、装填された包装材E1が、物品G1とまだ係合している物品搬送機構200のプッシャ202aによって装填パスから押し出されていることを示す。包装材は、吸引ベルトによって、減圧チャンバを越えた位置に搬送されており、その結果、搬送機構100による包装材E1の搬送は終わり、包装材は、物品搬送機構200の速度より速い速度で出力に向かって移送される。同時に、分離デバイスが搬送機構100の速度と同じまたはそれより遅い測度で動作するので、包装材は、分離デバイスの爪402から取り除かれる。
【0063】
これまで、分離デバイスは分離爪を備えると記載されていたが、本発明はこのような実施形態に限定されない。例えば、図21に示されるように、爪の代わりに、吸引圧によって開口位置に維持されるように包装材Eの外側表面に作用する吸引エレメント402’を提供することができる。
【0064】
更なる実施形態によれば、分離エレメント402、例えば爪は、ローラー406の周りを移動すると、分離エレメントの先端が、包装材が搬送されるレベルまたはその下の位置に到達するように構成することができ、その結果、包装材の下部サイドが下方に押され、包装材の上部サイドと下部サイドのお互いからのより確実な分離を求めることができる。図22はこのような実施形態を概略的に表す。図から分かるように、分離エレメント402の先端402bは、本体402aからの距離によって延伸するように構築され、その結果、ローラー406について回転すると、先端402bは、包装材Eの搬送レベルにあるかまたはそれより下にあり(図22Aを参照)、これにより、包装材をより容易に開口するために包装材を下方に押す。一旦分離エレメント402がローラー406の転回を完了すると、その先端402bは、再び包装材Eのレベルより上に持ち上がり、その結果、包装材の下部サイドと包装材の上部サイドはお互いから分離される(図22Bを参照)。
【0065】
図22に示されたような方法で分離エレメント402を構築する代わりに、包装材E内に入る前に、図22Aに示されたように包装材搬送レベルの下の第1の位置に移送され、包装材内に挿入された後に、包装材が搬送される平面の上の第2の位置に後退させるような方法で、搬送機構408にマウントされた分離エレメント402を提供することも可能である。例えば、このような機能を可能にするために、適切な手段、例えばエレメントを2つの位置の間で垂直に移動させるアクチュエータを提供することができる。また、それぞれのガイドエレメントを、始めにエレメントが第1の位置に「急降下」し、次に第2の位置に戻るように、移送の一部に沿って配置することができる。
【0066】
以下において、フラップホルダの実施形態が、図23〜29を参照して記載される。挿入装置が、上述のエレメントに加えて、包装材の移送の少なくとも一部の間、包装材フラップをカバーし、包装材フラップと包装材内に挿入される1つ以上の移動する物品をお互いから分離して維持するように構成されたフラップホルダを更に備える実施形態が記載される。図23は、図1に示されたような挿入装置の平面図を示す。フラップホルダ700が加えて提供されるが、他のエレメントは図1に関して記載されたエレメントに対応する。フラップホルダ700は、4つの平行のフラップホルダエレメント702a〜702dを備える。フラップホルダエレメント702a〜702dは、シートメタルバネまたはバネ板で形成され、搬送方向Fに沿って延伸することができる。フラップホルダ700は、装填パスの始めに配置され、その結果、装填パス内に移送される包装材、例えば包装材E1はフラップホルダの下に配置される。包装材は装填パス内に挿入されるので、フラップホルダは、最初は、包装材本体をカバーし、包装材の更なる移送の間、包装材フラップをカバーする。挿入される1つ以上の物品は、フラップホルダ700の上に配置され、その結果、フラップホルダ700は、装填パスの始めの転送領域において、包装材と1つ以上の物品の間に配置される。
【0067】
フラップホルダエレメントは、包装材搬送機構100の両サイドに配置され、より詳しくは、フラップホルダエレメント702aと702bは、包装材搬送機構100と第1の装填補助コンベヤ302の間の部分に配置される。更に、フラップホルダエレメント702aと702bは、物品搬送機構200のプッシャ202aが包装材搬送機構100と内側のフラップホルダエレメント702bの間の位置にあるように、構成される。フラップホルダエレメント702cと702dは、包装材搬送機構100の他方サイド上に類似した方法で配置される、すなわち、第2の装填補助コンベヤ312と包装材搬送機構100の間に配置され、物品搬送機構のプッシャ202bは、内側のフラップホルダエレメント702cと包装材搬送機構100の間に配置される。
【0068】
フラップホルダ700の機能は、装填パスに入ると、包装材と物品がお互いから分離されるようにすることである。実施形態によれば、包装材は、包装材搬送機構100によって搬送方向Fに沿って搬送され、包装材のフラップは、例えば印加される吸引圧によって搬送ベルト上に保持される。従って、包装材フラップの中央部は搬送機構上に保持され、その結果、物品は、この部分において、いかなる衝突もなしにフラップを通過することができる。しかしながら、包装材搬送機構100と装填補助コンベヤ302、312間の部分において、装填補助機構を挿入する前に、フラップは保持されず、その結果、フラップは、搬送レベルから起き上がる可能性があり、挿入される物品との衝突が発生する可能性がある。代わりにまたは加えて、物品の前縁の角が垂下し、結果として衝突になる可能性もある。それ故、装填プロセスの開始時において、フラップホルダ700は、フラップが保持されないそれらの領域にフラップをカバーするために提供され、その結果、物品がフラップを通過する転送エリアにおいて、フラップと物品の分離が確実になされ、これにより信頼できる装填プロセスを可能にする。
【0069】
本発明は、包装材搬送機構として、吸引ベルトの使用に限定されないことに注意されたい。フラップの保持を提供しない他の種類の搬送が用いられる場合、フラップホルダエレメント702bと702cの間に、付加的なフラップホルダエレメントを提供することができる。
【0070】
図23において、4つまたは5つのフラップホルダエレメントを備える実施形態が記載されている。発明のアプローチは、このような実施形態に限定されず、むしろ4つまたは5つを超えるフラップホルダエレメントまたは4つ未満のフラップホルダエレメントを用いることができることに注意されたい。図24Aは、6つのフラップホルダエレメント702a〜702fが提供される実施形態を示す。フラップホルダエレメントは、図23と類似した方法で配置されるが、加えて、図23における外側のフラップホルダ702aと第1の装填補助コンベヤ302の間に、第1の付加的なフラップホルダエレメント702eが配置される。図23において、包装材Eの中心線Cの他方サイド上の外側フラップホルダエレメント702dと、第2の装填補助コンベヤ312の間に、更なる第2のフラップホルダエレメント702fが配置される。
【0071】
図24Bは、2つのフラップホルダエレメント702bと702cのみを備え、フラップホルダエレメント702aと702dが省略されている他の実施形態を示す。
【0072】
フラップホルダエレメントの数は、挿入装置によって処理される物品と包装材のフォーマットおよび/または物品/挿入物の特性に依存して選択することができる。例えば、同じフォーマットであるが、異なる剛性を有する物品/包装材は、より多くのまたはより少ないフラップホルダエレメントの使用を必要とする可能性がある。例えば、物品/包装材の材質がより硬ければ、より少ない曲げが予想され、より少ないフラップホルダエレメントが必要とされる。
【0073】
図25は、静止フラップホルダエレメントを用いた実施形態を示す。図25は、フラップホルダを用いながら包装材フラップを移動するまたは通過する1つ以上の物品の異なるステージを示す。図25Aにおいて、包装材E1が包装材搬送機構に供給されている初期状況が示される。プレートまたは1つ以上のストライプにより形成することができ、装填パスの始めに向かって位置Xまで延伸する表面材502(前縁502aを参照)が、図25Aにおいて示されている。装填パスへ向かう途中の物品は、表面材502の上を移動し、包装材は、下から装填パスに供給され、表面材502の前縁502aを通過する。フラップホルダエレメント702aは、位置Xを越えて搬送方向Fに延伸する前縁704を有する。包装材E1は挿入パス内に移送されるので、前縁704は包装材本体706に接触する。包装材E1内に挿入される物品G1は到着し、物品G1の前縁708はフラップホルダエレメント702aの後縁710上に配置される。従って、図25Aにおいて、フラップF1のエッジは既に位置Xに到達しているが、物品はこの位置にまだ到達していない。物品と包装材は連続的に移送されるので、この状況は、図25Bに示されるように、フラップのエッジと物品の前縁の間のギャップgの生成に結果としてなる。このギャップは、フラップが短いほど、より発生しそうである。物品とフラップ間の衝突を回避するため、ギャップにまたがるように配置されたフラップホルダが提供され、これにより分離した物品と包装材を維持する。図25Bにおいて、包装材E1と物品G1は更に移送され、例えば、エアーノズル500によって包装材E1は開口され、その結果、包装材の上部サイド712が、フラップF1が取り付けられた包装材の下部サイド714から分離される。フラップホルダエレメント702aは、包装材E1の方向に付勢されたシートメタルバネまたはバネが装着されたプラスチックエレメントより形成することができるが、フラップホルダエレメント702aは、包装材のスロート716を開口するとフラップホルダエレメント702aの前縁704も持ち上がる、すなわちフラップホルダエレメント702aが包装材E1の開口を可能とするように寸法取りされる。図25Cにおいて、包装材E1と物品G1は搬送方向Fの更に下流に移送され、その結果、更なる移送により、静止状態または固定されたフラップホルダエレメント702aの前縁704は、もはや包装材本体の上部サイド712と接触せず、フラップF1のみと接触している。フラップホルダエレメント702aの弾力的な性質により、それは、上部サイド712を離れた後、フラップF1上の下方にそれる。物品G1は、既に包装材のスロート716に到達し、フラップホルダエレメント702aは、フラップF1と物品G1の間に配置され、これにより、図25に表された転送領域において、物品G1とフラップF1のいかなる衝突もなしに、フラップF1を越えた物品G1の安全な転送を可能にする。
【0074】
図26は、移動可能に提供することができるフラップホルダの他の実施形態を記載する。さらに具体的には、フラップホルダは、移送の間、包装材フラップがフラップホルダによって接触され、フラップホルダがフラップと物品を分離することを確実にするために、物品と包装材とともに、少なくとも部分的に搬送方向Fに沿って移送することができる。図26Aは、包装材E1が装填パスにおいて受け取られ、物品G1が装填パスに到着している図25Aに類似した初期状況を示す。フラップホルダエレメント702aは、矢印718で示されるように、搬送方向Fに沿って移動可能である。図26Aにおいて、前縁704が、装填パス内に挿入された包装材E1のF1と接触しているフラップホルダエレメント702aの第1の位置が示されている。装填パスに到着する物品G1は、物品G1とフラップF1の間に配置されたフラップホルダエレメント702aと接触している。図26Bにおいて、包装材E1と物品G1は、装填パスの下流に更に移送されている。また、移動可能であるフラップホルダエレメント702aは、装填方向において更に下流に移送され、その結果、図26Aに示された位置と図26Bに示された位置からの移送の間、前縁704とフラップF1の接触が維持される。物品G1の前縁は、物品G1をフラップF1より分離するフラップホルダエレメントの前縁704に到達している。図26Bにおいて、物品G1の前縁は、フラップF1の後縁を既に通過しており、その結果、物品G1は、ここでいかなる衝突もなしにフラップF1を通過することができ、適切な手段によって、例えばノズルによって提供されるブローエアーによって開口された包装材E1内に、安全かつ確実に挿入することができる。図26Cにおいて、物品G1と包装材E1は、搬送方向Fに沿って更に移送されている。物品G1の前縁は、既に安全にフラップF1の後縁を通過しているので、フラップホルダエレメント702aは、矢印720によって概略的に示されるように、図26Bに示された第2の位置から図26Aに示された第1の位置に向かって後退している。
【0075】
これまでは、ストライプ形のフラップホルダが記載されていた。本発明は、このような実施形態に限定されず、むしろ、フラップホルダはいかなる適切な形状をも有することができる。図27は、本発明の他の実施形態によるフラップホルダを示す。矩形または楕円形状を有し、図27Aに示された第1の位置と図27Bに表示された第2の位置の間で回転することができる、フラップホルダエレメント702gと702hが提供される。第1の位置において、プレート702g、702hの短軸は実質的に搬送方向に沿って延伸し、プレート702g、702hの長軸は実質的に搬送方向に対して垂直に延伸する。この位置において、包装材のフラップFはカバーされない、すなわち、物品と包装材エッジの間にギャップがある。プレート702g、702hを図27Bに示された位置に回転させると、プレート702g、702hの短軸は実質的に搬送方向に対して垂直に延伸し、プレート702g、702hの長軸は実質的に搬送方向に沿って延伸し、その結果、プレート702g、702hの前縁はフラップをカバーする。
【0076】
これまでに表された実施形態において、包装材および/または包装材フラップを越えて同じ距離だけ延伸するフラップホルダエレメントが記載されていた。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限定されず、むしろ、他と同様に、包装材開口部の特性に依存して、いくつかのフラップホルダエレメントを、更に包装材上に延伸することができる。このような実施形態は、ここで図28に関して記載されている。図28の実施形態におけるフラップホルダは、フラップホルダエレメント702a、702bおよび702eのみが示された6つのフラップホルダエレメント(例えば図24Aを参照)を備える。包装材E1は、包装材E1の中央においてより深く、包装材の外側エッジに向かって減少する開口部716を有する。フラップホルダエレメント702a、702bおよび702eは、フラップホルダエレメントのそれぞれの前縁が搬送方向Fに沿って異なる終端位置に配置され、例えば、開口部716が大きいほど、フラップホルダエレメントが包装材E1上に更に延伸するように、提供される。
【0077】
異なる種類の包装材の取り扱いを可能とするため、フラップホルダエレメントは、図28に示されたそれぞれの矢印によって示されるように、調節可能に構成することができる。例えば、静止したフラップホルダの場合には、好ましくは挿入ジョブの開始に先立って、包装材の特性に依存して、例えば図28に示された方法で、フラップホルダエレメントの前縁の調整を可能とするそれぞれのフラップホルダエレメントを、ドライブとともにまたはそれに接続されて提供することができる。図26に関して記載されたような移動可能なフラップホルダエレメントの場合には、第1の位置と第2の位置の間でフラップホルダエレメントを移送するために提供されるドライブまたはモータは、第2の位置において1つのフラップホルダエレメントが他のフラップホルダエレメントより搬送方向Fの更に下流に位置するように制御することができる。
【0078】
図29に示される本発明の他の実施形態によれば、フラップホルダは、装填補助機構の装填フィンガーのように、装填パスに沿って包装材とともに移動することができるフラップホルダエレメント702b、702cを備えることができる。フラップホルダエレメント702b、702cがマウントされた2つのベルト732a、732bを備える循環コンベヤ730が提供され、その結果、装填プロセスを完了し、装填パスから包装材を取り除いた後、フラップホルダエレメント702b、702cは開始位置に戻ることができる。好ましくは、装填パスに沿って1つ以上の包装材を取り扱うことを可能にするために、循環コンベヤに沿って、複数のフラップホルダエレメントが提供される。
【0079】
更に、フラップホルダエレメントは、横方向に(搬送方向Fに対して横方向)同じインターバルで間隔をあけるように示されているが、例えば物品および/または包装材の特性に依存して、インターバルが異なルようにすることができることに注意されたい。
【0080】
以下において、本発明の更なる実施形態が記載される。より詳しくは、これまで記載された実施形態において、装填された包装材は物品搬送機構のプッシャによって搬送されたが、本発明はこのような実施形態に限定されない。例えば、挿入される物品が少数のエレメント、例えば1つまたは2つのシートのみを備えるとき、または、物品が硬くないまたは剛体でないとき、物品搬送機構によって包装材の信頼性の高い搬送を可能とすることができないまたは難しい可能性がある(例えば、低減された速度を必要とし、それによりスループットを低減する)。物品は、プッシャによって変形するまたは損傷を受ける可能性がある。更に、装填された包装材は位置がずれる可能性があるので(これは、包装材内に十分に硬いまたは剛性の物品を装填するときにも起こる可能性がある)、装填された包装材の搬送を引き継ぐ物品搬送機構による包装材の搬送速度の変化は、クリチカルである可能性がある。このような問題を回避するため、本発明の実施形態は、装填された包装材の搬送を生じさせる更なる包装材搬送機構を備える。
【0081】
図30は、このような付加的な包装材搬送機構を備える実施形態を示し、図30Aは概略平面図であり、図30Bはラインb―b’に沿った断面図である。図30において、図1と2に示された挿入装置に類似する挿入装置が示される。図1と2に関して既に記載された挿入装置のエレメントは、図1と2と同じ引用符号を関連付けており、再び記載されない。物品を挿入するとともに包装材を搬送するために用いられる包装材搬送機構100に加えて、付加的な包装材搬送機構800が提供される。付加的な包装材搬送機構800は、搬送機構100と並列に、部分的にオーバーラップして配置される。付加的な包装材搬送機構800は、搬送機構100と、装填補助機構300の第1のコンベヤ302の間に配置される。付加的な包装材搬送機構800は、第1の部分8041と8042を有する吸引ベルト802を備え、吸引ベルト802は、吸引ベルト802の下に提供される減圧機構によって、吸引ベルト上に配置された物体(例えば装填された包装材)に対して吸引力を印加することができるように開口部を備える。更に、吸引ベルト802は、ホールが提供されない第1の部分8041と8042の間に、第2の部分8061、8062、8063を備え、その結果、吸引ベルトのこの部分において、その上に配置された物体に対して吸引力が印加されない。更に、図30Aにおいて、付加的な包装材搬送機構800の部分807aはハッチングされており、部分807bはハッチングされていない。搬送機構800の部分807aにおいて、ベルト802に向かって減圧力は印加されず、搬送機構800の部分807bにおいて、ベルト802に向かって減圧力が印加される。従って、ベルト802の第1の部分8041と8042が部分807bを通過するとき、ベルト802上の包装材に吸引圧が印加され、その結果、包装材は付加的な包装材搬送機構800によって搬送される。
【0082】
図30Bから分かるように、付加的な包装材搬送機構900は、吸引ベルト802が周りに延伸する第1の駆動ローラー910と第2のローラー812を備える。包装材搬送機構800は、吸引ベルトの切り口804に吸引力を印加するために、それぞれの切り口804が減圧チャンバ814を越えて移送されるように、搬送機構800の部分807bに配置され、ローラー810と812の間に部分的に延在する減圧チャンバ814を更に備える。減圧チャンバ814は、ローラー812から搬送方向Fに沿ってローラー810に向かって延在するが、搬送機構100と800の減圧チャンバ114と814はオーバーラップしない。
【0083】
一旦包装材が装填されると、包装材はもはや搬送機構100によって搬送されない。この時、装填された包装材は、付加的な搬送機構800によって、物品搬送機構の速度に等しいまたはそれより速い速度で搬送される位置に到達している。従って、装填された包装材は、付加的な搬送機構800によって搬送され、これにより、装填された包装材を物品搬送機構のプッシャによって搬送するときの上述の問題を回避する。装填パスに沿った付加的な包装材搬送機構800と包装材搬送機構100によって、装填された包装材を出力搬送機構または挿入装置出力に確実に搬送するために、包装材に対して連続的な搬送またはコンベアが提供される。包装材の搬送速度の変化は、装填された包装材を付加的な包装材搬送機構800によって搬送することによって起こる、すなわち包装材は‐更なる搬送の間‐付加的な包装材搬送機構800の搬送エレメントによって保持されるので、問題ではない。これは、包装材等の不必要な移送を回避し、従って装填された包装材の挿入装置出力に向かっての信頼性の高い搬送を可能にする。
【0084】
実施形態によれば、挿入装置は、包装材内に装填される物品に依存して、物品搬送機構200によってまたは付加的な包装材搬送機構800によって、装填された包装材の搬送を引き起こすことができるように制御することができることに注意されたい。例えば、薄い物品が包装材内に装填されることが決定したとき、付加的な包装材搬送機構800を起動することができる。十分に剛性のある挿入物の場合には、装填された包装材が物品搬送機構200によって搬送されるように、付加的な包装材搬送機構800は停止することができる。
【0085】
付加的な包装材搬送機構800は、装填された包装材を、搬送機構100より速く、装填補助機構300の速度より速い速度で搬送することができ、その結果、装填された包装材は、装填フィンガーから除去される(包装材E3を参照)。
【0086】
図30の実施形態において、付加的な包装材搬送機構800は、例えば図3Aに示されるように、装填された包装材を挿入装置の出力に向かって移送するための出力搬送機構506に、装填された包装材を搬送するために提供される。あるいは、付加的な包装材搬送機構800は、搬送方向において、挿入装置の出力(ここで、装填された包装材は、計量デバイス、選別機その他のような次のステーションに転送される)に更に延伸することができる。この場合、付加的な包装材搬送機構800は、挿入装置の出力搬送機構506をも形成する。
【0087】
図31は、付加的な包装材搬送機構800の他の実施形態を示す。この実施形態において、付加的な包装材搬送機構800は、搬送機構100と、装填補助機構300の第2のコンベヤ312の間に配置される。それ以外は、図31の実施形態は図30のそれに対応する。
【0088】
図32は、付加的な包装材搬送機構800のさらに他の実施形態を示す。この実施形態において、付加的な包装材搬送機構800は、搬送機構100と、装填補助機構300の第1のコンベヤ312の間に配置される第1の吸引ベルト802aと、搬送機構100と、装填補助機構300の第2のコンベヤ312の間に配置される第2の吸引ベルト802bとを備える。ベルト802aは図30のそれに対応し、ベルト802bは図31のそれに対応する。2つのベルトを用いることは、装填された包装材の回転運動を回避し、搬送の間、その方位を維持するために好ましい場合がある。
【0089】
吸引ベルトを備える上述の吸引搬送機構の代わりに、付加的な包装材搬送機構を実現する他の搬送機構、例えばベルト搬送または1つ以上の吸引ローラーも可能である。
【0090】
以下において、装填補助機構の更なる実施形態が記載される。より詳しくは、これまで記載された実施形態において、装填補助機構は、装填フィンガーを少なくとも部分的に装填パスに沿って包装材とともに移送するためのコンベヤを備える。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限定されない。物品が包装材のヒンジラインを通過するまで存在するように、装填フィンガーを提供することで十分である。図33は、装填フィンガーを実現する代替の実施形態の概略表現を示す。図から分かるように、コンベヤは提供されず、むしろ、装填フィンガー310、320が、矢印によって示された方向に沿って移動可能(前後)に配置される。包装材E1が装填パスに供給されるとき、装填フィンガー310、320は、装填パスの入口の上流とすることができる休止または待機位置にある。一旦包装材が装填パスに供給されると、装填フィンガー310、320は、少なくとも部分的に包装材内に移送される搬送方向に移送される。一旦物品G1が包装材E1のヒンジラインを通過すると、装填フィンガー310、320は、新たな包装材が供給されるまで、それらの待機位置に戻すことができる。図33から分かるように、更なる装填プロセスの間、装填フィンガーは包装材E2内にない。装填フィンガー310、320の待機位置は、上述した位置と異なることができる。例えば、待機位置は、装填パスのサイドとすることができ、装填フィンガー310、320は、待機位置から装填パス内へ、また包装材内へ、また待機位置に戻って移送されるように回転可能に配置することができる。あるいは、装填フィンガー310、320の待機位置は、装填パスの上または下とすることができる。
【0091】
更に、一度に1つの包装材だけを取り扱うことを許容する、すなわち装填パスに沿って1つの包装材だけが配置される実施形態を提供することができることに注意されたい。このような実施形態において、包装材搬送機構は、装填パスを通して出力搬送機構または挿入装置出力までずっと延伸することができ、その結果、装填されないおよび装填された包装材は、同じ搬送機構によって搬送される。物品搬送機構は、包装材が装填されるまで、包装材搬送機構より速い速度で作動する。装填が完了した後、物品搬送機構は、物品を物品搬送機構からリリースするために減速することができる(あるいは、包装材搬送機構を加速することができる)。
【0092】
これまで記載された実施形態において、物品が開口された包装材に装填されるように、物品は包装材より速く搬送される。本発明は、このような実施形態に限定されない。他の実施形態によれば、物品が包装材内に装填されるように、包装材を物品より速く搬送することができる。例えば、図1と2に示されたような挿入装置を考えるとき、搬送エレメントは、包装材と物品の右から左への搬送(すなわち、搬送方向Fが図2に示されたものと反対である)を可能にするように修正される。包装材は開口され、「遅い」物品を追い越し始めるとき、包装材が物品の上に移送される(すなわち、物品が包装材内に受け取られる)。
【0093】
上述された実施形態から分かるように、発明のアプローチによれば、1つ以上の物品を移動可能な包装材内に挿入する装置が記載されている。しかしながら、実施形態はフラップを備える物品と包装材に基づいて記載されているが、本発明はこのような実施形態に限定されないことに注意されたい。むしろ、発明のアプローチは、1つ以上の物品をその中に受け取るために提供されるいかなる種類のカバーにも適用可能である。カバーと物品は、挿入プロセスの間、両方とも移送され、装填補助機構が上述のような方法で提供される。実施形態によれば、カバーコンベヤは、物品コンベヤの反対側に配置され、少なくとも2つの位置でまたはカバーの位置に沿ってカバーを係合する。例えば吸引ベルトにおける多数の開口部の代わりに、ベルトの長手方向に延伸する1つ以上のスリットを提供することができる。少なくとも2つの位置は、カバー搬送方向に沿ってまたはカバー移送方向に対して横方向に連続的に配置することができる。引き伸ばされた位置は、搬送方向に沿ってまたはそれに対して横方向とすることもできる。更に、実施形態によれば、異なるコンベヤ/搬送のそれぞれのドライブは、お互いに独立しており、その結果、ドライブの各々は個々の駆動と速度曲線を用いて駆動することができる。吸引ベルトとグリッパ搬送機構の代わりに、プッシャまたはスライダーを用いたコンベヤを用いることもできる。物品搬送機構は、カバー搬送機構の速度と等しいまたはそれ以下の速度で作動することが上述されているが、装填補助コンベヤは、搬送機構の速度から独立した速度で作動することができることに注意されたい。
【0094】
いくつかの態様が装置の文脈において記載されてきたが、これらの態様は、対応する方法の記述をも表していることは明らかであり、ブロックまたはデバイスは方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈において記載される態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の記述をも表している。
【0095】
上述した実施形態は、単に本発明の原理に対して例証を示したものである。本願明細書に記載された構成および詳細の修正および変更は、他の当業者にとって明らかであると理解される。それ故に、本発明の範囲は、特許クレームのスコープのみによって制限され、本願明細書の実施形態の記述および説明の方法によって示された具体的な詳細によって制限されないことが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図9-1】
図10
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30A
図30B
図31
図32
図33