(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778765
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルをモールド成形するモールド成形デバイス、モールド成形方法及びモールド成形マシーン
(51)【国際特許分類】
B29C 49/12 20060101AFI20150827BHJP
【FI】
B29C49/12
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-513784(P2013-513784)
(86)(22)【出願日】2011年5月30日
(65)【公表番号】特表2013-528134(P2013-528134A)
(43)【公表日】2013年7月8日
(86)【国際出願番号】IB2011052370
(87)【国際公開番号】WO2011154868
(87)【国際公開日】20111215
【審査請求日】2014年5月13日
(31)【優先権主張番号】PR2010A000054
(32)【優先日】2010年6月11日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】510120034
【氏名又は名称】ジーイーエー プロコマック エス.ピー.エー.
【氏名又は名称原語表記】GEA PROCOMAC S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パグリャリーニ,パオロ
(72)【発明者】
【氏名】ディプリンツィオ,マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】デルモンテ,ロベルト
【審査官】
今井 拓也
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭54−096572(JP,A)
【文献】
特公昭39−003584(JP,B1)
【文献】
特表2010−523374(JP,A)
【文献】
特開昭49−044073(JP,A)
【文献】
特表2011−527246(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 49/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料製のパリソン(3)からレセプタクル(2)の吹き込み成形をするモールド成形デバイス(10)であって、
作動状態に少なくとも供され、当該作動状態において前記パリソン(3)を囲んで係合する前記パリソン(3)のためのモールド(5)、
前記パリソン(3)を引き伸ばすために当該パリソン(3)の中に漸進的に挿入可能な引き伸ばしロッド(8)であって、前記パリソン(3)に向かう第1の端部(8a)にノズル(11)を有する引き伸ばしロッド(8)を有し、
さらに、放射線を前記引き伸ばしロッド(8)の中に放射するのに適切な少なくとも1つの放射線発生装置(12)を有し、前記放射線は、前記モールド(5)が作動状態にある時に、前記ノズル(11)から出て殺菌の為に前記パリソン(3)の内壁に照射されることを特徴とするモールド成形デバイス(10)。
【請求項2】
さらに、前記放射線発生装置(12)により放射される放射線のシールド手段を有し、前記シールド手段は、前記モールド(5)に一体化された第1のシールドエレメント(13)、及び、前記引き伸ばしロッド(8)に一体化され前記第1のシールドエレメント(13)に対して相対的に移動可能な第2のシールドエレメント(14)を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載のモールド成形デバイス(10)。
【請求項3】
前記ノズル(11)は、穴が開けられた半球状部材(11a)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のモールド成形デバイス(10)。
【請求項4】
前記放射線発生装置(12)は、直接電離放射線、間接電離放射線あるいは非電離放射線の放射体(エミッター)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモールド成形デバイス(10)。
【請求項5】
複数のモールド成形ステーション(4)を有し、プラスチック材料製のパリソン(3)からレセプタクル(2)をモールド成形するモールド成形マシーン(1)であって、
前記各モールド成形ステーション(4)には、請求項1〜4のいずれかに記載のモールド成形デバイス(10)が対応して設置されていることを特徴とするモールド成形マシーン(1)。
【請求項6】
プラスチック材料製のパリソン(3)からレセプタクル(2)をモールド成形するモールド成形方法であって、
前記パリソン(3)をモールド(5)の内側に配置するステップと、
引き伸ばしロッド(8)を前記パリソン(3)の中に底に届くまで漸進的に導入するステップと、
加圧空気を前記パリソン(3)の中に噴射するステップとを有し、
さらに、前記パリソン(3)の内壁を殺菌するために、放射線を前記引き伸ばしロッド(8)を介して前記パリソン(3)方向に照射させるステップを有することを特徴とするモールド成形方法。
【請求項7】
前記パリソン(3)の中に噴射される前記空気の圧力を、6バールと8バールとの間の値に到達するまで加圧するステップと、
前記レセプタクル(2)のモールド成形を完了するために、前記パリソン(3)の中に噴射される前記空気の圧力を40バールに加圧するステップと、
モールド成形された前記レセプタクル(2)から空気を排出するステップと、
モールド成形された前記レセプタクル(2)から漸進的に前記引き伸ばしロッド(8)を引き抜くステップと
をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のモールド成形方法。
【請求項8】
前記放射線を前記引き伸ばしロッド(8)を介して照射する前記ステップは、前記引き伸ばしロッド(8)を前記パリソン(3)の中に漸進的に導入する前記ステップと同時に行うことを特徴とする請求項6又は7に記載のモールド成形方法。
【請求項9】
前記放射線を前記引き伸ばしロッド(8)を介して照射させる前記ステップは、前記パリソン(3)の中に噴射される前記空気の圧力を6バールと8バールとの間の値に到達するまで加圧する前記ステップとオーバーラップして行われ、前記空気の圧力を40バールに加圧する前記ステップの前に中断されることを特徴とする請求項8に記載のモールド成形方法。
【請求項10】
前記放射線を前記引き伸ばしロッド(8)を介して照射させる前記ステップは、モールド成形されたレセプタクル(2)の内部が2バールより小さい圧力となった時に再開され、前記引き伸ばしロッド(8)を前記レセプタクル(2)から引き抜く前記ステップの間継続されることを特徴とする請求項9に記載のモールド成形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルをモールド成形するモールド成形デバイス、レセプタクルのモールド成形方法及びモールド成形マシーンに関し、特に、引き伸ばし吹き込み形成に関するものである。
ここに開示している発明の重要性の完全な理解の為には、引き伸ばし吹き込み形成によるレセプタクルの形成により意図していることを説明するのが有効である。
【背景技術】
【0002】
知られているように、モールド成形マシーンは、事前に高温にされたプラスチック材料のパリソンが供給される複数のモールド成形ステーションを有する。各モールド成形ステーションは、相対的に可動な2つのハーフ分割部あるいはハーフモールドにより構成されるモールドを有する。例えば、モールドは、直線状であってよい。そのような形態であれば、2つのハーフモールドは並進することにより相対的に可動である。あるいは、モールドは、2箇所の端部のうちの1つの箇所でお互いにヒンジで付けられているクロコダイル型あるいはワレット型であってもよい。
【0003】
パリソンが対応するモールド成形ステーションに供給されたら、ハーフモールドは、パリソンを包み込むような形態でお互いに閉じる。ハーフモールドと同様に、「底」としての部分として通常知られているレセプタクルの底の外形エレメントもある。底は、モールドの2つの基部の通常ハーフモールドと同様である。底は、それらが近付く方向の移動をしている間にハーフモールドによって係合可能なように、モールドの2つの基部の1つの中に配置される。
【0004】
引き伸ばし吹き込み形成によるモールド成形は、引き伸ばしロッド及びパリソンの内部に圧縮空気を流すために好適なノズルを、パリソンの内部に漸進的に導入することにより行われる。具体的には、まず、予備吹き込み形成の工程が実行される。この工程において、パリソンは、引き伸ばしロッドが端部に移動されることにより引き伸ばされ、ノズルは、約6−8バールの圧力で空気を噴出する。これに続いて、全面的な吹き込み形成の工程となる、その間、ノズルは、パリソンの中に約40バールの圧力で空気を噴出する。
る。
【0005】
無菌のボトル製造ラインにおいては、モールド成形されたレセプタクルをそれらに充填する前に殺菌(消毒)をする、あるいは、それらをモールド成形する前にパリソンを殺菌する必要性がある。
【0006】
具体的には、文献EP1837037は、モールド形成工程の後で充填を行う前に、レセプタクルを殺菌する装置及び方法を開示している。しかしながら、モールド成形されたレセプタクルの方が表面積が大きく、そのため長い処理時間が必要であり、また化学的に殺菌を行う場合は殺菌用物質の膨大な出費が必要となるため、モールド形成されたレセプタクルの殺菌よりも、パリソンの殺菌の方が好ましい。
【0007】
このような状況において、解決方法は、文献EP996530に開示されている。それにおいては、パリソンは、熱すると活性化する、例えば過酸化水素等の殺菌用製品により殺菌されている。
【0008】
しかしながら、この解決策は、殺菌から生じた残留物を除去するという問題を生じ、その結果処理時間が長くなる。また、この解決策は、加熱ユニットが無菌である確証を得る必要があり、また、パリソンのハンドリングも要求される。
【0009】
さらに他の解決策は、文献EP1896329に開示されており、加熱した後のパリソンの化学的殺菌工程の置き換えを含むものである。しかしながら、この解決策は、殺菌化学薬品の使用という非常に大きな不利益をもたらす。
【0010】
また、文献EP2146838に記載されているように、殺菌を行うために放射線源の使用の可能性も存在する。化学的殺菌に対して、放射線による殺菌は、化学薬品の消費に起因する処理コストの削減、化学的残留物の除去の問題、及び、現実化されるべき地球環境に優しい設備の実現性という有利さを有する。
【0011】
しかしながら、この解決策は、加熱前のパリソンの殺菌を含む為、ぜ無知の処理時間はまだ長い。また、これらの利点は、放射される放射線の適切な遮蔽を行い、設備の他の区域がダメージを受けないようにすること、及び、マシーンの制御及びメンテナンスをする作業員にリスクが生じないようにすることの必要性と結びついている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】欧州特許EP1837037号公報
【特許文献2】欧州特許EP996530号公報
【特許文献3】欧州特許EP1896329号公報
【特許文献4】欧州特許EP2146838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の技術的課題は、上記参照した従来技術の不利益を解消した、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルのモールド成形を行うモールド成形装置、モールド成形方法、及び、モールド成形マシーンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
特に、本発明の目的は、装置を大型化したり一層複雑化させることなく、パリソンの殺菌が実行可能であるような、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルのモールド成形を行うモールド成形装置、及び、モールド成形マシーンを提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、全体の作業時間を増大させることなく、パリソンを殺菌する工程を有する、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルのモールド成形を行うモールド成形方法を提供することにある。
【0016】
前述の技術的課題及び目的は、添付のクレームの1つあるいは複数に記載の技術的特徴を有する、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルのモールド成形を行うモールド成形装置、モールド成形方法、及び、モールド成形マシーンにより実質的に達成される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明に係るパリソンからレセプタクルを得る本発明に係るモールド成形デバイスの断面図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る、プラスチック材料製のパリソンからレセプタクルのモールド成形を行うモールド成形マシーンの一部の透視図である。
【
図3】
図3は、モールド成形方法の3つのステップにおける、パリソン及び
図1に示すデバイスの一部(引き伸ばしロッド)を示す第1の側面図である。
【
図4】
図4は、モールド成形方法の3つのステップにおける、パリソン及び
図1に示すデバイスの一部(引き伸ばしロッド)を示す第2の側面図である。
【
図5】
図5は、モールド成形方法の3つのステップにおける、パリソン及び
図1に示すデバイスの一部(引き伸ばしロッド)を示す第3の側面図である。
【
図6】
図6は、モールド成形されたレセプタクルを示す図である。
【
図7】
図7は、
図1に示すデバイスの詳細を示す図であり、正面から見た一部断面図である。
【
図8】
図8は、
図1に示すデバイスの詳細を示す図であり、下側から見た内部透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面に示すように、1は、プラスチック材料のパリソン3から製造開始するレセプタクル2のモールド成形マシーンを示す。
具体的には、各パリソン3は、中央が管状の本体及びモールドプロセスに供されない口部により構成される。
【0019】
モールド成形マシーン1は、複数のモールド成形ステーション4を有する。各モールド成形ステーション4には、モールド成形デバイス10が対応して設置されている。ここに記載及び図示する実施形態においては、モールド成形マシーン1は、回転式の形態である。他の実施形態としては、モールド成形マシーン1は直線状の形態である。
【0020】
モールド成形デバイス10は、パリソン3を囲んで係合する作動状態に少なくとも供されることとなるモールド(型)5を有する。モールド5は、2つのハーフ分割部(1/2構造部分)6により構成される。その2つのハーフ分割部6は、相互に、モールド5が作動状態にある時の閉じた位置と、モールド成形されたレセプタクル2の取り出しに対応してモールド5が休止状態にある時の開いた位置との間を移動可能である。
【0021】
具体的には、モールド5が作動状態にある時、2つのハーフ分割部6は、パリソン3のためのハウジングキャビティ7が規定されるように、相互に近接された状態とされる。反対に、モールド5は休止状態にある時、2つのハーフ分割部6は、モールド成形されたレセプタクル2の取り出しが可能なように、相互に離れた状態とされる。
【0022】
ここに記載及び図示する実施形態においては、モールド5は、ワレット(2つ折りの札入れ)タイプのモールドである。すなわち、ハーフ分割部6は、共通のヒンジ軸においてヒンジ(蝶番)により動くように設置されており、これらは、その共通の軸の周りを回転するように構成されている。他の実施形態としては、モールド5はクロコダイルタイプあるいは直線状のモールドである。
【0023】
モールド成形デバイス10には、引き伸ばしロッド8が設置されている。引き伸ばしロッド8は、パリソン3を引き伸ばすように漸進的にパリソン3の中に挿入することができる。
【0024】
モールド成形デバイス10は、パリソン3の口部に装着されるシール15を有する。
図7及び
図8からわかるように、引き伸ばしロッド8はシール15を横断し(内部を通過し)、シール15との間に、パリソン3の内部に噴射される圧縮空気(加圧空気)の流路である環状の空洞部9を形成する。引き伸ばしロッド8は、その第1の端部8aに、パリソン3方向を指向するノズル11を保持する。ここに記載及び図示する実施形態においては、ノズル11は、穴が開けられた半球状部材11aを有する。
【0025】
モールド成形デバイス10は、もとは、引き伸ばしロッド8の内部に放射線を放射するのに適切な放射線発生装置12を少なくとも有する。具体的には、放射線発生装置12は、引き伸ばしロッド8の第2の端部8bに配置される。放射線は、引き伸ばしロッド8を通過し、モールド5が作動状態にある時にノズル11から出て、パリソン3の内部に入り、その殺菌(消毒)のために内壁に照射される
【0026】
放射線発生装置12は、(例えば電子のような)直接電離放射線あるいはX線のような間接電離放射線の放射体(エミッター)であるか、あるいは、例えば、赤外線、紫外線あるいは可視光線のような非電離放射線の放射体(エミッター)である。放射線発生装置12は、好適には、加速電子を放射する。
【0027】
モールド成形デバイス10は、放射線発生装置12により放射される放射線のシールド手段(遮蔽手段)を有する。具体的には、シールド手段は、モールド5に一体化された第1のシールドエレメント13、及び、引き伸ばしロッド8に一体化された第2のシールドエレメント14を少なくとも含む。
【0028】
第1のシールドエレメント13は固定されているのに対して、第2のシールドエレメント14は引き伸ばしロッド8の移動に追従するように、パリソン3からの入口及び出口において可動である。第1のシールドエレメント13は、好適には、その内部を引き伸ばしロッド8が移動する第1の中空シリンダーにより構成され、第2のシールドエレメント14は、第1の中空シリンダーの外側の側面をスライド移動可能な第2の中空シリンダーにより構成される。モールド5のハーフ分割部6は、都合のいい形態としては、シールド手段の一部である。
【0029】
本発明に係るプラスチック材料のパリソンからのレセプタクルのモールド成形方法を以下に説明する。
まず最初は、モールド5は休止状態にある。すなわち、2つのハーフ分割部6は、予め高温にされたパリソン3を提供できるように開かれた状態にある。
【0030】
パリソン3がモールド5の中に配置されると、2つのハーフ分割部6は相互に近接され、閉じた状態とされ、モールド5は作動状態に移行する。この時点で、引き伸ばしロッド8は、パリソン3の底部に到達するまで、漸進的にパリソン3の内部に導入される。同時に、空気が、シール15と引き伸ばしロッド8との間に規定される環状の空洞部9の中に噴射され、空気は、パリソン3の内壁に到達する。
【0031】
0.05秒後に、予備的な吹き込み形成が開始され、空気圧は6バールと8バールとの間の値に達するまで増加される。予備的な吹き込み形成は、約0.1秒間行われる。
この後、空気の圧力は、約40バールに達するまで再び上昇され、レセプタクル2のモールド成形が完了する(吹き込み成形により)。吹き込みは、約1.8秒間行われる。
【0032】
本来は、放射線発生装置12により照射された放射線が、引き伸ばしロッド8及びノズル11を通過し、パリソン3を殺菌できるようにパリソン3のに照射される。放射線の照射は、モールドプロセスのいくつかの工程において、中断されることができるの好都合である。ノズル11を介した放射線の照射は、好適には、同時に、引き伸ばしロッド8のパリソン3の中への漸進的な導入と同時に行うのが好ましい。ノズル11を介した放射線の照射は、予備的な吹き込み形成の間、すなわち、圧力が6バール〜8バールの間の値を示している時に起きる。放射線の照射は、完全な吹き込み形成の前、すなわち、空気圧が約40バールに向かっている途中に中断するのが好ましい。
【0033】
レセプタクル2が最終的にモールド成形されたら、圧縮空気は廃棄され、引き伸ばしロッド8はモールド成形されたレセプタクル2から漸次的に引き抜かれる。ノズル11を介した放射線の照射は、モールド成形されたレセプタクル2の内部が2バール以下の圧力となった時に再開される。
【0034】
モールド成形工程が終了したら、ハーフ分割部6は相互に離れた状態とされ、モールド成形されたレセプタクル2は、取り出し可能となり、充填ステーション(図示しない)に送られる。
【0035】
上記記述から、本発明に係る、プラスチック材料製のパリソンから得られるレセプタクルのモールド成形デバイス、モールド成形方法及びモールド成形マシーンの特徴は、本願発明の利点とともに明確に理解されたものである。
【0036】
具体的には、モールド成形デバイスは放射線発生装置を有し、放射線は引き伸ばしロッド及びノズルの中で運ばれるという事実の結果、パリソン3はモールドの内部において殺菌される。そのためハーフ分割部6は、ノズルによって照射される放射線を遮蔽する。このように、殺菌は、追加の構造上のコンポーネントを準備したくなることの必要性を回避することができる。実際、引き伸ばしロッド8、ノズル11及び型が使用されるのみである。
【0037】
また、殺菌工程を予備的な吹き込み成形工程に重ねているので、処理時間の増加を回避することができる。
【0038】
また、提案したモールド成形方法は、吹き込み成形サイクルのパラメータに従って、極めて汎用性の高いものである。例えば、吹き込み成形の間、(高圧となり)放射線の照射は実質的に効果がないため、殺菌は、中止され、その後、レセプタクルから引き伸ばしロッドを引き抜く間に再開され完了される。
【0039】
また、殺菌は、モールドの区画に限られるため、殺菌のためのブローの実現の必要性はもはや必要ない。
【0040】
また、放射線の使用は、化学薬品あるいは残留物の除去に係るコストを削減することを可能にする。
【0041】
また、提案のデバイスは、パリソンの壁の殺菌速度が速い直接電離放射線、あるいは、速度よりも浸透深さが優れている間接電離放射線を使用しているので、極めて汎用性の高いものである。
【0042】
さらに、殺菌工程の間に電子とともに生成されるオゾンは、吹き込み成形の為に要求される加圧空気を流用することにより容易に排除することができる。