(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
可撓性材料により形成される基底部と、前記基底部の表面に設けられる化粧部と、前記基底部の側面部に設けられる接続コネクタと、人の重みにより人の存在を検知するセンサと、前記接続コネクタと前記センサとを接続する接続線と、を備えるセンサ型床被覆材と、
空調を制御する空調制御部と、
照明を制御する照明制御部と、
一定時間間隔ごとにフロアの単位区画ごとに前記センサ型床被覆材によって検知した人数を算出し、算出した前記人数が閾値未満の場合、その区画の空調を停止するように前記空調制御部に制御信号を送信し、その区画の照明を消灯するように前記照明制御部に制御信号を送信する制御部と、
を備える床被覆材システム。
【背景技術】
【0002】
オフィスの内部には多くの電子機器があり、これらの配線は通常OAフロアの下部において行われる。すなわち、OAフロアは人や物が乗る天板部と、天板部を指示する支柱と、を備えており、電子機器の配線は天板部の下部に這わせて行われる。
【0003】
しかし、このOAフロアは設置コストが高いという難点がある。また、人が着席していることが分かれば室内の空調や照明を調節でき、節電に寄与することができるが、従来のOAフロアでは人の存在を検知できない。
【0004】
設置コストを安くするには、床にケーブル類を収容するモールを敷設して配線する方法がある。
【0005】
しかし、この方法は美観がよくなく、歩行する際につまずきやすいという難点がある。
【0006】
この点に関し、内部にケーブル類を収容する切り欠き部を有するカーペットが提案されている。
【0007】
しかし、このカーペットはケーブル類をうまく収容するには技能が必要であり、工数がかかる。また、このカーペットによっては人の存在を検知できない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、センサ型床被覆材及び床被覆材システムの一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
本実施形態のセンサ型床被覆材は、可撓性材料により形成される基底部と、基底部の表面に設けられる化粧部と、基底部の側面部に設けられる接続コネクタと、人の重みにより人の存在を検知するセンサと、接続コネクタとセンサとを接続する接続線と、を備える。
【0014】
図1は、床被覆材1の正面斜視図である。
図2は、床被覆材1の背面斜視図である。
図3は、床被覆材1の配線の様子を示す平面図である。
図4は、床被覆材1の
図1におけるAA線断面図である。
【0015】
図1乃至
図4に示すように、床被覆材1は、可撓性材料により形成される基底部12と、基底部12の表面に設けられる化粧部11と、基底部12の第1の側面部に設けられる凸型コネクタ13と、基底部12の第1の側面とは異なる第2の側面に設けられる凹型コネクタ14と、基底部12の化粧部11に面する面と対向する面に設けられる溝部17と、溝部17に配置され、凸型コネクタ13と凹型コネクタ14とを接続し、基底部12の底面に平行に一段に並列配置される複数の配線15と、を備える。
【0016】
基底部12を形成する可撓性材料は例えばウレタンを用いることができる。
【0017】
化粧部11は、例えばナイロン製絨毯を用いることができる。
【0018】
凸型コネクタ13及び凹型コネクタ14は導電性の金属によって形成される。凸型コネクタ13と凹型コネクタ14とはそれぞれ基底部12の対応する位置に設置される。
【0019】
配線15は、例えばLANケール、電話線、電源線などが挙げられるがこれに限られるものではない。配線15は、外周を可撓性材料によって形成されるシール材16によって被覆された、いわゆるフラットケーブルであることが床被覆材1を薄くする点において望ましい。
【0020】
溝部17は基底部12を貫通しない深さに設けられる。
【0021】
床被覆材1の使用方法は次のように行う。まず1枚目の床被覆材1を床に敷設する、次に2枚目の床被覆材1を、1枚目の床被覆材1の凸型コネクタ13と2枚目の凹型コネクタ14とを連結させて敷設する。以降同様に凸型コネクタ13と凹型コネクタ14とを連結させながら敷設する。
【0022】
従って、床被覆材1によればカーペットの敷設と配線とが一つの工程によって行うことが可能となる。
【0023】
図5は、配線を曲げるための分岐用床被覆材2の配線を示す平面図である。
図5に示すように、分岐用床被覆材2は、可撓性材料により形成される基底部12と、基底部12の表面に設けられる化粧部11と、基底部12の第1の側面部に設けられる凸型コネクタ13と、基底部12の第1の側面と隣接する第2の側面に設けられる凹型コネクタ14と、基底部12に設けられ、凸型コネクタ13と凹型コネクタ14とを接続する配線15と、を備える。
【0024】
分岐用床被覆材2は、予め基底部12に直線方向及び直角方向に延びる溝部17を設けておき、必要に応じて配線15を直線方向に設けたり、直角方向に曲げて設けたりすることもできる。
【0025】
分岐用床被覆材2は、さらにさまざまな形状のものを設けることができる。例えば、4本の配線15が順に分岐するように長方形のものを形成することもできる。また、床被覆材1及び分岐用床被覆材2は、床の形状に応じて切断して用いることも可能である。
【0026】
分岐用床被覆材2に用いられる分岐用の配線15は、カーブの外側に行くほど長さが長い。すなわち、分岐用の配線15はカーブの外側に位置するほど曲率半径が大きくなるように設置される。従って、配線15は分岐のために曲げられてもフラットな形状を維持することができる。
【0027】
図6は、応用例に係る床被覆材1の側面図である。
図6に示すように、床被覆材1は基底部12の端部に設けられる切り欠き部21に着脱可能に設けられるアジャスターシート22を備える。
【0028】
図6においては、既存の薄型カーペット3の高さより床被覆材1の高さが高い場合を図示している。
【0029】
図7は、アジャスターシート22を取り外した様子を示す側面図である。
図7に示すように、床被覆材1からアジャスターシート22を取り除けば、既存の薄型カーペット3との段差をなくすことができる。
【0030】
図8は、アジャスターシート22を付け加えた様子を示す側面図である。
図8に示すように、床被覆材1にアジャスターシート22を付け加えれば、既存の厚型カーペット4との段差をなくすことができる。
【0031】
図9は、コネクタ型床被覆材5の外観斜視図である。
図9に示すように、コネクタ型床被覆材5は、床被覆材1又は分岐用床被覆材2の凸型コネクタ13又は凹型コネクタ14に代えて配線ケーブル類52を接続するコネクタ部51を有する。
【0032】
このコネクタ型床被覆材5を配線の端部に使用すれば、通常のケーブル類に接続することが可能となる。
【0033】
図10は、床被覆材1の使用例を示す図である。
図10に示すように、床被覆材1、分岐用床被覆材2、及びコネクタ型床被覆材5を適宜組み合わせて使用することにより美観に優れた床を短期間に施工することが可能となる。
【0034】
図11は、センサ型床被覆材6の構成を示す透視斜視図である。
図12は、センサ型床被覆材6のセンサ1101付近の側面断面図である。
【0035】
図11及び
図12(A)に示すように、センサ型床被覆材6は、可撓性材料により形成される基底部12と、基底部12の表面に設けられる化粧部11と、基底部12の側面部に設けられる接続コネクタ18と、人の重みにより人の存在を検知するセンサ1101と、接続コネクタ18とセンサ1101とを接続する接続線1102と、を備える。
【0036】
接続コネクタ18は凸型コネクタ13又は凹型コネクタ14に接続可能な形状をなす。
【0037】
図12(B)は、人の重さによりセンサ1101が導通する様子を示す図である。
図12(B)に示すように、各センサ1101は、例えば積層される基底部12の可倒性材料の間に設けられる。センサ1101は、一対の離間する導通部を備え、人の重みによりこの導通部が接触し、通電する。従って、通電の有無により人の存在を検知することが可能となる。
【0038】
図13は、センサ型床被覆材6の使用例を示す図である。
図13に示すように、センサ型床被覆材6は、各席の椅子の下に敷設される。センサ型床被覆材6は、床被覆材1、分岐用床被覆材2、及びコネクタ型床被覆材5を介してコントローラ1301に接続される。
【0039】
コントローラ1301は、センサ型床被覆材6のセンサ1101が検知した人の人数、位置に応じて空調1302及び照明1303を制御する。
【0040】
図14は、床被覆材システムの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、床被覆材システムは、コントローラ1301と、センサ型床被覆材6と、空調1302を制御する空調制御部1302Aと、照明1303を制御する照明制御部1303Aと、を備える。
【0041】
コントローラ1301は、演算装置であるCPUを含む制御部301と、メモリ等の記憶装置を含む記憶部302と、通信を行う通信部303と、を備える。
【0042】
記憶部302は、フロアの単位区画ごとの人数の閾値302Aを格納する。
【0043】
制御部301は、一定時間間隔ごとに単位区画ごとにセンサ型床被覆材6によって検知した人数を算出する。
【0044】
制御部301は、算出した人数と閾値302Aとを比較し、算出した人数が閾値302A未満の場合、その区画の空調1302を停止するように空調制御部1302Aに制御信号を送信し、照明1303を消灯するように照明制御部1303Aに制御信号を送信する。
【0045】
以上述べたように、本実施形態のセンサ型床被覆材6は、可撓性材料により形成される基底部12と、基底部12の表面に設けられる化粧部11と、基底部12の側面部に設けられる接続コネクタ18と、人の重みにより人の存在を検知するセンサ1101と、接続コネクタ18とセンサ1101とを接続する接続線1102と、を備える。
【0046】
従って、美観を損ねず、より少ない工数によりオフィス用床を施工でき、かつ人の存在を検知できるという効果がある。
【0047】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【解決手段】センサ型床被覆材は、可撓性材料により形成される基底部と、基底部の表面に設けられる化粧部と、基底部の側面部に設けられる接続コネクタと、人の重みにより人の存在を検知するセンサと、接続コネクタとセンサとを接続する接続線と、を備える。接続コネクタは、床被覆材の凸型コネクタ又は凹型コネクタと接続する。