(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5778837
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】煙草ケ−ス
(51)【国際特許分類】
A24F 15/18 20060101AFI20150827BHJP
A24F 19/00 20060101ALI20150827BHJP
B65D 85/10 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
A24F15/18
A24F19/00 G
B65D85/10
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-175548(P2014-175548)
(22)【出願日】2014年8月29日
【審査請求日】2014年9月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510297473
【氏名又は名称】田崎 マサ子
(72)【発明者】
【氏名】田崎マサ子
【審査官】
豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭50−32291(JP,U)
【文献】
特開2004−115123(JP,A)
【文献】
特開2007−259839(JP,A)
【文献】
米国特許第5992621(US,A)
【文献】
国際公開第01/47380(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 1/00 − 47/00
B65D 85/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙草の各本を収容すると共に、煙草を吸い終わった後は灰の収容部ともなる有底筒状の不燃材料で形成された灰皿ケースが内蔵された煙草ケースであって、前記灰皿ケースは、開口する上端の部分が芯材を巻き込んで折り畳まれた有底筒状のアルミ箔により形成されている、煙草ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は煙草ケ−スと灰皿とを一体化させたものである。
【背景技術】
【0002】
従来煙草ケ−スは20本の煙草を収容する目的のためだけの入れ物である。
灰皿は煙草を吸う際に出る吸殻を入れて、煙草の消火をさせる器である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
有底筒状の不燃材で形成された灰皿ケ−スが内蔵された煙草ケ−スは喫煙者が常時携帯する物であるのでポケット等に納まる程度の大きさであることが望ましい。
現在喫煙者は煙草と灰皿ケ−スを別々に持ち歩く必要があった。
しかし、かばん、ポケット等がかさばる不都合があった。
本発明の課題は煙草を持ち歩く際にかさばらないようにすることである。
外出先で煙草を吸う際に、灰皿ケ−スがないと煙草の投げ捨てによる環境汚染の問題もあった。この問題を解決する必要もあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
既存の煙草ケ−スに収まるように薄くて、且つ煙草の吸殻や、吸い終わった煙草を完全に消火するために不燃材を材料にして灰皿として利用出来るようにした物である。
煙草を有底筒状の不燃材料で形成された灰皿ケ−スの中に差し込めるようにしたものであるが、煙草を取り出して喫煙中の煙草の吸殻をその中にためて、吸い終わった煙草もその中に入れて完全に消火出来るように密閉して、灰皿の機能を持たせた、有底筒状の不燃材で形成された灰皿ケ−スが内蔵された煙草ケ−スである。
【発明の効果】
【0005】
本発明により携帯用灰皿を持ち歩く事をなくし、且つ携帯用灰皿の掃除をする手間を
省くことが出来る。また、煙草の投げ捨てによる、環境汚染防止に役立つようになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】煙草ケ−ス本体の正面の上側を外した状態を示す斜視図である。
【
図4】煙草を巻くための不燃材に煙草を置いた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
有底筒状の不燃材で形成された灰皿を有する煙草ケ−スの形状は既存の煙草ケ−スと同じである。
煙草を消火する為の不燃材の形状は有底筒状になっている。
形は円形、四角形、五角形、六角形等でもよい。
不燃材はアルミ箔、銅箔などがある。
芯材はクッキングシ−トなどがある。
有底筒状の底の部分は、密閉して空気を遮断している。
機能としては煙草を包み、吸殻をためて、且つ消火するようになっている。
煙草の形状が長さ8.5センチで、其の内
図2のC煙草のフィルタ−部分が2.5 センチで、直径8ミリの円筒形である。
この煙草を包む前の不燃材は、
図3に示すように長さ8.5センチ、幅3.5センチである。
喫煙中は、吸殻を捨てる為に何度も
図2のF有底筒状の不燃材の中に煙草を出し入れする必要がある。その為に
図2のE有底筒状の不燃材の煙草の差込口となる、折込み部分は硬く、しっかりしたものでなければならない。しかし、
図3の不燃材は薄くて、ぺらぺらしている為に、其の儘、有底筒状にした場合、煙草の差込口が、すぐに折れ曲がり煙草の出し入れがしにくくなる。
これを解決するため、
図5のG芯材を縦3センチ横3センチ用意して、これを三つ折にして1センチ幅にして
図2のE有底筒状の不燃材の折込み部分の中に芯として折り込んでいる。このようにすることで差込口が硬くなり、煙草の出し入れが何度も出来るようになっている。
この有底筒状の不燃材で形成された煙草ケ−スの製造方法は、
図3のF’有底筒状の不燃材を開いた状態の8.5センチの長いほうの上端に、
図5のG芯材を三つ折に折りたたんで上端から2ミリ下げて乗せて、その2ミリを
図3のG芯材上に折りたたみ、更にもう一度
図3のG芯材を巻き込んで、折りたたむと
図4の状態となる。
この
図4のC煙草のフィルタ−部分を
図4の状態のように2センチ程出して、煙草を置くと、反対側の端は5ミリほど残すことになる。
煙草を置いた
図4の状態で煙草を不燃材で、くるくると巻いて筒状にして、巻き終わりを接着テ−プで貼り付けて閉じて空気を遮断している。
図4のC煙草のフィルタ−部分の下方、5ミリを内側に折り畳んで密閉し、吸殻をため、且つ煙草を完全に消火するようにしている。
このようにした物各本を
図1のB煙草ケ−ス本体の中に収めている。
【0008】
煙草を取り出す時に煙草と一緒に
図2のE有底筒状の不燃材の折込み部分、F有底筒状の不燃材が一緒に出てこないように
図1のB煙草ケ−ス本体の内側の底面に糊付けしている。
【0009】
図1のB煙草ケ−ス本体の内側には安全安心のため不燃材Dを張り付けてあり、
図1のC煙草のフィルタ−部分の上部で開いて煙草各本を取り出せるようにしている。
以上のようにして
図1のB煙草ケ−ス本体と有底筒状の不燃材で形成された灰皿ケ−スが一体となり、煙草ケ−スとして提供出来るようになっている。
【符号の説明】
【0010】
A 煙草ケ−スの蓋
B 煙草ケ−ス本体
C 煙草のフィルタ−部分
D 不燃材
E 有底筒状の不燃材の折り込み部分
E’ 有底筒状の不燃材の折り込み部分を開いた状態
F 有底筒状の不燃材
F’ 有底筒状の不燃材を開いた状態
G 芯材
H 折り目
【要約】
【課題】煙草の投げ捨てによる環境汚染の問題がある。
煙草ケ−スの他に携帯用灰皿を持ち歩く必要もある。
携帯用灰皿の掃除をする必要がある。
本発明はこれらの問題を解決するものである。
【解決手段】既存の煙草ケ−スに収まるように薄くて、且つ煙草の吸殻や、吸い終わった煙草を完全に消火するために不燃材を材料にして灰皿として利用できるようにした物である。煙草を有底筒状の不燃材料で形成した灰皿ケ−スの中に差し込めるようにしたものであるが、煙草を取り出して喫煙中の煙草の吸殻をその中にためて、吸い終わった煙草もその中に入れて完全に消火出来るように密閉して、灰皿の機能を持たせた、有底筒状の不燃材で形成された灰皿ケ−スが内蔵された煙草ケ−スである。
【選択図】
図2