(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5778843
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】容器詰果汁含有飲料及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 2/02 20060101AFI20150827BHJP
A23L 2/66 20060101ALI20150827BHJP
A23L 2/00 20060101ALI20150827BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20150827BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20150827BHJP
A61K 35/00 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
A23L2/02 A
A23L2/00 J
A23L2/00 A
A61P17/00
A61P43/00 121
A61K35/00
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-232079(P2014-232079)
(22)【出願日】2014年11月14日
【審査請求日】2014年12月24日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成26年8月28日に株式会社伊藤園のウェブサイトにて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591014972
【氏名又は名称】株式会社 伊藤園
(72)【発明者】
【氏名】菅原 大奨
(72)【発明者】
【氏名】久保田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】加藤 英明
【審査官】
一宮 里枝
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−185110(JP,A)
【文献】
仏国特許出願公開第02786778(FR,A1)
【文献】
特開2014−060956(JP,A)
【文献】
特表2013−505283(JP,A)
【文献】
特表2014−520569(JP,A)
【文献】
"美のスムージーの決定版はメロンプラセンタ!植物性プラセンタを配合した新スムージーを新発売!",PRTIMES, [on line],2014年 5月13日,インターネット<URL:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000005289.html>[平成27年1月28日検索]
【文献】
"【世界初※】植物プラセンタを使用した美容ドリンク『ライプラセンタ』を2008 年12 月15 日より発売開始",ロハスミッション株式会社ホームページ,2008年11月29日,インターネット<URL:http://www.lohasmission.com/pdf/ryeplasenta.pdf>[平成27年1月28日検索]
【文献】
尚絅女学院短期大学研究報告,1994年12月17日,第41集,pp. 283-289
【文献】
Beverage Japan,1994年 9月,No. 153,pp. 22-23
【文献】
Food Chemistry,2013年 6月 1日,Vol. 138, No. 2-3,pp. 938-949
【文献】
Journal of the Science of Food and Agriculture,2009年,Vol. 89, No. 6,pp. 1018-1022
【文献】
久米 寛子, 他3名,「新規植物由来プラセンタ様原料による肌のシワ・ハリ改善について」,FRAGRANCE JOURNAL,2005年,Vol.33, No.9,pp. 75-80
【文献】
"メロンプラセンタ配合♪『淡麗青汁』",Ameba, [on line],2013年 8月17日,インターネット<URL:http://ameblo.jp/sr330/entry-11585452949.html>[平成27年1月28日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 2/00−2/40
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/AGRICOLA/SCISEARCH/FSTA/FROSTI(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物由来プラセンタを0.002〜2.0質量%含有し、2種以上のポリフェノール含有果汁を含有する飲料であって、酸度が0.4〜1.2であり、ポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)が、0.03〜0.3であり、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が15.0〜31.0であり、ポリフェノール量が400〜4000ppmであり、アントシアニン量が40〜220ppmであり、且つpHが2.5〜3.5であることを特徴とする容器詰果汁含有飲料。
【請求項2】
前前記植物由来プラセンタがメロン胎座であることを特徴とする請求項1に記載の容器詰果汁含有飲料。
【請求項3】
前記ポリフェノールがブドウ、ザクロ、カシス、エルダーベリー、ブラックカーラント、リンゴ及びアロニアからなる群から選ばれる1種又は2種以上のポリフェノール含有果汁由来であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の容器詰果汁含有飲料。
【請求項4】
飲料全体に対するポリフェノール含有果汁量がストレート換算した値で10.0質量%〜120.0質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器詰果汁含有飲料。
【請求項5】
植物由来プラセンタを0.002〜2.0質量%配合する工程と、2種以上のポリフェノール含有果汁を配合する工程と、酸度を0.4〜1.2に調整する工程と、ポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)を、0.03〜0.3に調整する工程と、糖度を6.0〜19.0に調整する工程と、糖酸比を15.0〜31.0に調整する工程と、ポリフェノール量を400〜4000ppmに調整する工程と、アントシアニン量を40〜220ppmに調整する工程と、pHを2.5〜3.5に調整する工程とを含むことを特徴とする容器詰果汁含有飲料の製造方法。
【請求項6】
植物由来プラセンタを0.002〜2.0質量%含有し、2種以上のポリフェノール含有果汁を含有し、酸度が0.4〜1.2であり、ポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)が、0.03〜0.3であり、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が15.0〜31.0であり、ポリフェノール量が、400〜4000ppmであり、アントシアニン量が40〜220ppmであり、且つpHが2.5〜3.5であることを特徴とする果汁含有メラニン産生抑制組成物。
【請求項7】
植物由来プラセンタを0.002〜2.0質量%含有し、2種以上のポリフェノール含有果汁を含有し、酸度が0.4〜1.2であり、ポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)が、0.03〜0.3であり、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が15.0〜31.0であり、ポリフェノール量が、400〜4000ppmであり、アントシアニン量が40〜220ppmであり、且つpHが2.5〜3.5であることを特徴とする果汁含有アンチエイジング組成物。
【請求項8】
植物由来プラセンタを0.002〜2.0質量%配合する工程と、2種以上のポリフェノール含有果汁を配合する工程と、酸度を0.4〜1.2に調整する工程と、ポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)を、0.03〜0.3に調整する工程と、糖度を6.0〜21.0に調整する工程と、糖酸比を15.0〜31.0に調整する工程と、ポリフェノール量を400〜4000ppmに調整する工程と、アントシアニン量を40〜220ppmに調整する工程と、pHを2.5〜3.5に調整する工程とを含むことを特徴とする容器詰果汁含有飲料における甘味と酸味のバランスを調整する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器詰果汁含有飲料において、プラセンタを含有しながらも好適な呈味バランスを備えた容器詰果汁含有飲料及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、飲料に関する嗜好の多様化により、種々の容器詰飲料が多数上市されており、その中でも、果汁を含有する飲料は国内で消費される主要な飲料の1つとなっている。更に、健康維持に対して一定の機能を発揮しうる所謂機能性飲料も多種存在している。最近では美容・健康志向の高まりに伴い、プラセンタ(動物種の胎盤又は植物種の胎座)が注目され始め、プラセンタを有効成分とした医薬品や化粧品、食品が話題となっている。プラセンタにはEGF(上皮細胞増殖因子)などの成長因子が含まれており、美容液が表皮の基底層まで浸透することで、表皮細胞の分裂を促進させ、肌の代謝回転を早めることで美肌効果に繋がることが知られている。特許文献1にはメロンの胎座から抽出された抽出物質を含んでなるエストロゲン様組成物が報告されている。また、プラセンタはメラニン生合成阻害作用阻害作用があることも知られており、更には、プラセンタに含まれているアミノ酸が、表皮の角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)の生成を促し、保湿効果を得られることが知られている。しかし、これらは医薬品や美容化粧品で主であって、高価格であり、使用できる人は限られているといった問題がある。
【0003】
また、プラセンタを含有する食品も広がりつつあるが、現在までに上市されているプラセンタ含有食品はプラセンタと共にコラーゲンやヒアルロン酸等の機能性成分を同時に添加する場合が多く、高価格で内容量が少量のため、果汁飲料のように誰もが手軽に摂取することが困難であった。また、広く利用されている動物プラセンタは特有の臭いやエグみがあり、飲料自体の苦味や渋味がより強調され、風味及び呈味性の調製には困難が伴い、一部では感染症のリスクが取り上げられるという問題があった。更に、容器詰飲料を製造するにあたっては殺菌工程を経る必要があり、動物由来プラセンタは熱に弱いことから、呈味への影響や美容、健康性への効果が薄れてしまうといった問題がある。よって、これらの問題を解決し、安価で保存性及び携帯性に優れ、いつでも飲用できるといった消費者ニーズを満たす好適なプラセンタ含有飲料が求められていた。
【0004】
このような背景から、プラセンタを含有しながらも、臭いや呈味が改善され、美容、健康に効果があり、性別、年代を問わず手軽に摂取できる好適な呈味バランスを備えた容器詰果汁飲料が求められている。果実飲料においてプラセンタ又はポリフェノールが含有されたものとして、例えば、特許文献2に記載の発明は、種子入りザクロジュースの製造方法、その製造方法を使用して成る種子入りザクロジュース及び前記種子入りザクロジュースを使用して成るザクロ果汁入りゼリーを提供している。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、原材料果実としてザクロのみを使用することから、ザクロ自体の風味に左右される傾向にあり、更には、豚由来のプラセンタを配合していることから、クセのある臭いがあり、容器詰果汁飲料におけるほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙な呈味バランスを楽しむ点では不十分である。また、特許文献3に記載の発明は、ローズマリー発酵エキス、セラミド及びプラセンタを含有するコラーゲン増加作用を呈する飲料を提供している。しかしながら、特許文献2に記載の発明は、ローズマリー発酵エキス、セラミド及び動物由来プラセンタの組み合わせによって成るものであり、容量、価格及び呈味の観点から、果汁飲料のように老若男女を問わず、誰でも手軽に飲用することが困難であり、ほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙な呈味バランスを楽しむ点においても不十分であり、依然として改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−119547号公報
【特許文献2】特開2012−39997号公報
【特許文献3】特開2011−177156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明は上記の課題を受けてのものであり、植物由来プラセンタを含有し、メラニン産生抑制効果を有しながらも、好適な呈味バランスを備えた容器詰果汁含有飲料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、容器詰果汁含有飲料の糖度、糖酸比及びpHを特定の範囲に調整することによって、植物由来プラセンタを含有し、メラニン産生抑制効果を有しながらも、呈味バランスが改善され、ほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙な呈味バランスを有する容器詰果汁飲料を製造することができ、本発明を完成した。
より具体的には、本発明は以下のとおりである。
【0008】
(1)植物由来プラセンタを含有する飲料であって、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が10.0〜34.0であり、且つpHが2.0〜4.0であることを特徴とする容器詰果汁含有飲料。
(2)前記植物由来プラセンタがメロン胎座であることを特徴とする(1)に記載の容器詰果汁含有飲料。
(3)さらにポリフェノールを含有し、該ポリフェノールがブドウ、ザクロ、カシス、エルダーベリー、ブラックカーラント、リンゴ及びアロニアからなる群から選ばれる1種又は2種以上のポリフェノール含有果汁由来であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の容器詰果汁含有飲料。
(4)飲料全体に対するポリフェノール含有果汁量がストレート換算した値で10.0質量%〜120.0質量%であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の容器詰果汁含有飲料。
(5)ポリフェノール量が、300ppm〜4200ppmであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の容器詰果汁含有飲料。
(6)アントシアニンをさらに含有し、且つポリフェノール量に対するアントシアニン量の比率(アントシアニン量/ポリフェノール量)が、0.01〜1.00であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の容器詰果汁含有飲料。
(7)アントシアニン量が30ppm〜230ppmであることを特徴とする(1)〜(6)に記載の容器詰果汁含有飲料。
(8)植物由来プラセンタを配合する工程と、ポリフェノールを配合する工程と、糖度を6.0〜19.0に調整する工程と、糖酸比を10.0〜34.0に調整する工程と、pHを2.0〜4.0に調整する工程とを含むことを特徴とする容器詰果汁含有飲料の製造方法。
(9)植物由来プラセンタを含有し、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が10.0〜34.0であり、且つpHが2.0〜4.0であることを特徴とする果汁含有メラニン産生抑制組成物。
(10)植物由来プラセンタを含有し、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が10.0〜34.0であり、且つpHが2.0〜4.0であることを特徴とする果汁含有アンチエイジング組成物。
(11)植物由来プラセンタを配合する工程と、ポリフェノールを配合する工程と、糖度を6.0〜21.0に調整する工程と、糖酸比を10.0〜34.0に調整する工程と、pHを2.0〜4.0に調整する工程とを含むことを特徴とする容器詰果汁含有飲料における甘味と酸味のバランスを調整する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、植物由来プラセンタを含有する容器詰飲料において、メラニン産生抑制効果を有しながらも、好適な風味や呈味を有し、特に甘味と酸味のバランスとプラセンタとベース果汁との良好な相性を備えた容器詰果汁含有飲料及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(容器詰果汁含有飲料)
本発明において、容器詰果汁含有飲料とは、好ましくは容器詰清涼飲料であり、風味や香味が付与された果汁含有飲料が容器に充填された製品のことをいう。本発明の容器詰果汁含有飲料は、ポリフェノール、好ましくはポリフェノール含有果汁を含有する飲料製品のことである。ポリフェノール含有果汁が含まれることによって、風味及び呈味のバランスが良好になるからである。また、ポリフェノールの中でもアントシアニンを含有することがより好ましく、更に好ましくはアントシアニン含有果汁を含有することが好ましい。アントシアニン含有果汁が含まれることによって、風味及び呈味のバランスがより良好になるからである。ポリフェノール含有果汁とは、ポリフェノールを含む果実の果汁、果実抽出物あるいはそれらを濃縮したエキス等の加工物のことをいう。製品の種類は特に限定されないが、非炭酸の清涼飲料では、果汁入り清涼飲料、果粒入り果実ジュースなど、果汁の使用割合が10%以上の「果実飲料」が代表的なものであり、日本農林規格(JAS)及び果実飲料等の表示に関する公正競争規約によって、濃縮果汁、果実ジュース、果実ミックスジュース、果粒入り果実ジュース、果実・野菜ミックスジュース、果汁入り飲料に区分されている。その他の非炭酸の清涼飲料としては、スポーツ飲料、栄養ドリンクなどが挙げられる。一方、炭酸入りの清涼飲料では、果汁入りのフレーバー系炭酸飲料などが挙げられる。更に、ポリフェノールを含有する果汁入り酎ハイなどの果実酒類、リキュール類などのアルコール飲料も、本発明の容器詰果汁含有飲料として挙げられる。また、希釈飲料(家庭飲用用の希釈飲料、自動販売機内の希釈飲料など)も本発明の容器詰果汁含有飲料の一つとして挙げられる。
水素含有飲料が最近知られるようになっているが、本発明の容器詰果汁含有飲料は、好ましくは非アルコール性飲料であり、更に好ましくは非炭酸飲料であり、特に好ましくは原材料に由来する以外の水素が添加されていないものである。
【0011】
(アンチエイジング効果)
本発明の容器詰果汁含有飲料はアンチエイジング効果を有する。アンチエイジングとは加齢による心身の機能低下を予防・改善し、ヒトが持つ本来の寿命や心身を至適な状態に維持・改善することである。プラセンタの持つアンチエイジング効果としては、抗酸化作用、内分泌調整作用、自律神経調整作用、基礎代謝向上作用、血行促進作用などが挙げられるが、本発明のアンチエイジング効果とはヒトの皮膚における美白効果であって、更には、メラニン産生抑制効果である。本発明のメラニン産生抑制効果は植物由来プラセンタによって顕著な効果が確認されたものである。
【0012】
(植物由来プラセンタ)
本発明の容器詰果汁含有飲料は、植物由来プラセンタを含有する。植物の果実、特に種子の胎座に含まれる植物由来プラセンタは、動物由来プラセンタのようなクセのある臭いが少なく、安価であり、殺菌工程による変質の影響も少ないからである。植物プラセンタは、そのままの形態、抽出液の形態、精製物及びこれらの濃縮物(エキス)のいずれの態様も使用可能である。抽出液とは、植物由来プラセンタを抽出又は搾汁し、酵素処理等をして得られるものであって、エキスタイプ、或いは粉末タイプなどがあり、市販品を使用しても良い。本発明の容器詰果汁含有飲料は、飲料全体に対する植物由来プラセンタの含有量及び植物由来プラセンタの種類は本発明の効果が発揮される限りにおいて特に限定されることはないが、好ましくは0.002〜2.0質量%であり、さらに好ましくは0.005〜1.5質量%であり、特に好ましくは0.01〜1.0質量%、最も好ましくは0.01〜0.9質量%である。また、使用する植物由来プラセンタの原料種は1種又は複数の混合でもよく、例えば大豆、麦、とうもろこし、アロエ、アセロラ、バラ、カボチャなどが挙げられるが、好ましくはメロンである。
なお、本発明において、植物プラセンタとして濃縮物を使用した場合は、ストレート換算した値を含有量とする。また、上記植物の抽出液としては、植物、果実の搾汁液(ストレート汁)、搾汁液を濃縮した濃縮汁、濃縮汁を更に希釈した還元汁、それらを噴霧乾燥した粉末タイプ等が挙げられる。
【0013】
(糖度)
糖度(Brix、Bx)は、溶液中の可溶性固形分濃度を意味するものである。本発明の容器詰果汁含有飲料は、Bx6.0〜19.0に調整される。糖度が19.0を超えると甘味が強くなり、果汁飲料で求められているほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスに欠け、自然な味わいが損なわれる。糖度が6.0を下回るとポリフェノールを含有する果汁が本来有する、果実感が不十分であり物足りない印象となるためである。よりほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスを楽しむには、糖度は好ましくは6.2〜17.5、更に好ましくは7.0〜17.2、特に好ましくは、7.5〜17.1、最も好ましくは8.0〜17.0に調整される。糖度は、当業者に公知の手法により算出及び/又は測定することができる。固形分濃度の調整は、原料の選択、原料の配合や水分の添加量など、種々の方法で可能であるが、好ましくは糖及び/又は糖度の高い果実を添加することにより調整する。本発明の容器詰果汁含有飲料に配合し得る糖類としては、例えばショ糖、ブドウ糖、果糖、はちみつ、水飴、黒糖、黒糖蜜等の糖質系甘味料、D−プシコースなどの希少糖を含む希少糖シロップ、例えばステビア、グリチルリチン、アスパルテーム、グリチルリチン酸ナトリウム、アセスルファムカリウム、スクラロース等の非糖質系甘味料(天然甘味料及び合成甘味料を含む)が挙げられる。これらの糖類は、目的に応じて単独で、又は複数を組み合わせて使用することが出来る。
【0014】
(酸度)
本発明の容器詰果汁含有飲料の酸度は0.1〜2.0に調整される。酸度が0.1以上であれば、爽快感を感じることができ、2.0以下であれば、酸味が強すぎて刺激が強いと感じることなく飲用することができる。かかる観点から、本発明の容器詰果汁含有飲料における酸度は0.1〜1.8であるのが好ましく、更に好ましくは0.2〜1.5、特に好ましくは0.3〜1.3、最も好ましくは0.4〜1.2である。酸度は、0.1mol/L水酸化ナトリウム標準液を用いた電位差滴定法により算出される、クエン酸換算での濃度(%)を意味するものであり、主に果汁の種類と含有量、酸味料の種類と添加量等によって調整することができる。
【0015】
(糖酸比)
更に、本発明の容器詰果汁含有飲料は、糖酸比が10.0〜34.0に調整されていることが好ましい。糖酸比が10.0を下回る場合、ポリフェノールを含有する果汁が本来有するほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスが不十分であり、自然な果実感が損なわれた印象になり、34.0を上回る場合、ポリフェノールを含有する果汁原料由来の酸味が強くなり、果汁含有飲料で求められているほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスが欠ける傾向にある。好ましくは10.0〜33.0、より好ましくは10.0〜32.0、特に好ましくは10.0〜31.0、最も好ましくは15.0〜20.0である。ここで、本明細書において、糖酸比とは、酸度に対する糖度の比率、即ち[糖度/酸度]を意味する。
【0016】
(pH)
本発明の容器詰果汁含有飲料において、最終製品のpHは、2.0〜4.0とする。この範囲に調整することにより、酸味や、それに伴う刺激が強すぎると感じることなく、爽快感を感じることができ、本来の風味を維持することが可能となる。好ましくは2.2〜3.9、より好ましくは2.3〜3.8、特に好ましくは2.5〜3.5に調整することにより、品質を安定し、本発明の容器詰果汁含有飲料を安定的に保持することができる。pHの調整は、重曹を添加する等の一般的な方法に基づいて行うことができる。
【0017】
(ポリフェノール)
本発明の容器詰果汁含有飲料は、ポリフェノールを300〜4200ppm含有することを特徴とする。好ましくは400〜4000ppm、更に好ましくは500〜3800ppmとすることにより、植物由来プラセンタの呈味をマスキングし、酸味と甘味のバランスや後味のキレを向上させることが可能となる。
本発明においてポリフェノールとは、植物に由来する物質(フィトケミカル:phytochemical)の1種であり、1分子中にフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物の総称である。ポリフェノールには、大別して分子量が1,000以下の単量体ポリフェノールと、単量体ポリフェノールが2つ以上結合した重合ポリフェノールが存在する。重合ポリフェノールは一般にタンニンとも称される。代表的な単量体ポリフェノールとしては、フラボノイド類(フラボノイド類には、フラボン、フラバノール、アントシアニジン、イソフラボノイド、ネオフラボノイド等を基本骨格とする化合物が含まれる)、クロロゲン酸、没食子酸、エラグ酸などがある。一方、重合ポリフェノールは単量体ポリフェノールが2個以上結合した化合物であり、ポリフェノール同士が炭素−炭素結合により重合した縮合型タンニンと、糖等由来の水酸基とのエステル結合により重合した加水分解型タンニンとに大別され、それぞれ代表的なポリフェノールとして縮合型タンニンとしてはプロアントシアニジン類、加水分解型タンニンとしてはガロタンニン、エラグタンニンが挙げられる。各ポリフェノールは単体以外にも、当該ポリフェノールの生理活性機能を失わない範囲であれば、例えば、重合体、配糖体等の所定の化合物状態であっても良い。ポリフェノールは重合度や結合位置で様々な種類のものが存在するが、極めて強い抗酸化作用を示す。
【0018】
(ポリフェノール含有果汁)
ポリフェノール含有果汁のための果実は本発明の効果が発揮される限りにおいて特に限定されることないが、ブドウ、ザクロ、カシス、エルダーベリー、アロニア、リンゴ及びブルーベリー等が好ましい。これらの果実は、発明の容器詰果汁含有飲料が演出しようとする「植物由来プラセンタとの呈味の相性」、「甘味と酸味のバランス」、「ポリフェノール含有量」及び「アントシアニン含有量」が最も理想的であるからである。更に好ましくは、2種以上の果汁を配合することであり、特に好ましくは、果実の種子部分を含んでいないものである。
なお、本発明において、濃縮エキス又は抽出物を使用した場合は、ストレート換算した値を含有量とする。また、上記果汁としては、果実の搾汁液(ストレート果汁)、搾汁液を濃縮した濃縮果汁、濃縮果汁を更に希釈した還元果汁、搾汁液に酵素処理等を施すことで清澄化した透明果汁、エキス、ピューレ等が挙げられる。
【0019】
(アントシアニン)
本発明の容器詰果汁含有飲料は、アントシアニンを30〜230ppm含有することを特徴とする。アントシアニン量が30ppmを下回る場合、アントシアニンを含有する果汁が本来有する自然な果実感、色調が損なわれた印象になり、植物由来プラセンタの呈味を感じてしまう。230ppmを上回る場合、アントシアニンを含有する果汁原料由来の酸味が強くなり、果汁含有飲料で求められているほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスが欠ける傾向にある。好ましくは40〜220ppm、更に好ましくは40〜200ppm、最も好ましくは70〜200ppmである。
アントシアニンは、ポリフェノールの一種である一群の化合物群であって、アントシアニジンをアグリコンとする配糖体の総称である。アントシアニンとしては、デルフィニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−グルコシド、ペチュニジン−3−グルコシド、ペオニジン−3−グルコシド及びマルビジン−3−グルコシド等が挙げられる。アントシアニンは、ブドウ、カシス、ベリー類などの果実や野菜に豊富に含まれており、抗酸化作用等の生理活性を有する。本発明における容器詰果汁含有飲料においては、アントシアニン化合物単体を配合しても良く、又はアントシアニンを含有する組成物(例えば、アントシアニン色素や、アントシアニンを含有する果汁及び/又は野菜汁等)を配合しても良い。
【0020】
(アントシアニン量/ポリフェノール量)
更に、本発明の容器詰果汁含有飲料は、ポリフェノールの総含有量に対するアントシアニンの割合(アントシアニン量/ポリフェノール量)が0.01〜1.0に調整されていることが好ましい。アントシアニン量/ポリフェノール量が0.01を下回る場合、アントシアニンを含有する果汁が本来有する自然な果実感、色調が損なわれた印象になり、植物由来プラセンタの呈味を感じてしまう。1.0を上回る場合、アントシアニンを含有する果汁原料由来の酸味が強くなり、清涼飲料で求められているほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスが欠ける傾向にあり、また(アントシアニン量/ポリフェノール量)は好ましくは0.02〜0.6、特に好ましくは0.03〜0.3である。ここで、本明細書において、アントシアニン量とポリフェノール量との含有比率とは、即ち[アントシアニン量/ポリフェノール量]を意味する。
【0021】
(果汁含有量)
本発明の容器詰果汁含有飲料は果実成分を含有してもよい。果実成分とは、これら成熟した果実を搾汁して得られる果汁、エキスあるいは、ピューレなどを含むものであり、市販品を使用しても良い。本発明の容器詰果汁含有飲料は、飲料全体に対するポリフェノール含有果汁量がストレート換算で10.0〜120.0質量%であることを特徴とする。このような範囲であれば、果汁感が強すぎず、爽快感を感じることができ、植物由来プラセンタとの呈味のバランスも良好である。なお、本発明においての果汁含有量はポリフェノール含有果汁を含めた量を意味する。好ましくは、12.0〜118.0質量%、更に好ましくは15.0〜116.0質量%、特に好ましくは20.0〜113.0%、最も好ましくは30.0〜110.0質量%とする。本発明で使用する果汁の種類は1つ又は複数の混合でもよく、果汁の原料となる果実の種類としては、本発明の効果が発揮される限りにおいて特に限定されることなく、例えば、イチゴ、キウイフルーツ、リンゴ、パイナップル、グアバ、バナナ、マンゴー、アセロラ、プルーン、パパイヤ、パッションフルーツ、ナシ、ライチ、メロン、西洋ナシ及び柑橘類果実類(オレンジ、温州ミカン、レモン、グレープフルーツ、ライム、マンダリン、ユズ、シークワーサー、タンジェリン、テンプルオレンジ、タンジェロ、カラマンシー等)等が挙げられる。
【0022】
本発明の容器詰果汁含有飲料には、処方上添加して良い成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、甘味付与剤、乳化剤、保存料、調味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独、又は併用して配合しても良い。
【0023】
甘味付与剤としては、糖類又は甘味料を使用することができ、糖類としては、例えば、ショ糖、果糖、ブドウ糖、果糖ブドウ糖液糖、還元麦芽糖等が挙げられる。甘味料としては、例えば、砂糖、異性化糖、キシリトール、パラチノース、エリスリトール等のほか、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、ステビア抽出物、サッカリン、スクラロース等の高甘味度甘味料が挙げられる。また、ソルビトール等の糖アルコールを含んでいてもよいし、シュガーレスバルク甘味料、バルク砂糖甘味料等を含んでいてもよい。
これらの糖類又は甘味料は、目的に応じて単独で、又は複数を組み合わせて使用することが出来る。
【0024】
飲料を容器詰飲料にする場合、使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
【0025】
(水)
上記飲用に適した水としては、例えば、市水、井水、イオン交換水、脱気水等が挙げられるが、これらのうちイオン交換水又は脱気水を用いるのが好ましく、特に脱気水を用いるのが好ましい。脱気水を用いることで、果汁含有飲料の加温による品質の劣化や液色の褐変等の色調変化をより効果的に抑制することができる。なお、脱気水を用いる場合、飲用に適した水の一部又は全てを脱気水とすることができる。
【0026】
以下に、本発明の実施の態様について実施例をあげて説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【実施例】
【0027】
<試験例1:メラニン産生抑制試験>
C57BL/6マウスの皮膚のメラノーマ由来のB16マウスメラノーマ細胞を用いて植物由来プラセンタのメラニン産生抑制試験を行った。
B16マウスメラノーマ細胞を5%仔牛血清含有ダルベッコ変法MEM (5% FBS−DMEM) を用いて1.0×104cells/wellの細胞密度で6 穴プレートに播種した。播種24 時間後に表1に記載のとおりの濃度(0mg/ml、0.2mg/ml、2.0mg/ml)の試験試料(豚由来プラセンタ又はメロン由来プラセンタ(香栄工業(株))を含有する5 % FBS−DMEM と交換した。なお、陽性コントロールとして50nM乳酸ナトリウム溶液を用いた 。3日おきに、試験試料を含有した5% FBS−DMEMに交換し、6日間培養した。培養終了後、トリプシンにて剥離した細胞を遠心分離により回収して細胞ペレットを作成した。次いで、細胞の一部を、0.5 %Triton X−100溶液にて溶解したのち、Pierce BCA Protein Assay Kit (Thermo scientific, 23227) を用いたBCA 法にてタンパク量を定量した。また、残りの細胞ペレットを5%トリクロロ酢酸、エタノール/ジエチルエーテル溶液、ジエチルエーテルで洗浄後、1M水酸化ナトリウム水溶液を添加して加熱溶解 (100℃、10分間) し、メラニンを抽出した。抽出液の吸光度(405nm)をマイクロプレートリーダーにて測定した。B16メラノーマ細胞中のメラニン含有量は、合成メラニン試薬を測定した検量線から算出した。全細胞のタンパク量で、メラニン含有量を除することによって単位タンパク量あたりのメラニン含有量を算出した(各処理ともn数は6)。それぞれのメラニン含有量はStudent t検定を用いて有意差検定を行い、試験試料未処理コントロールと比較した結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
豚由来プラセンタエキスを処理した条件ではメラニン含有量の変化は認められなかった。一方、植物由来プラセンタを2mg/ml処理した条件では、メラニン含有量の有意な減少が認められた。
【0030】
<試験例2>
後述する市販の各原料を使用し試作品を作製した。果糖ブドウ糖液糖(果糖55%以上、ブドウ糖37%以上)は糖度が6.0〜21.0の範囲になるように随時調整、添加した。また、ザクロ濃縮果汁(17.00質量%、糖度65%)、りんご濃縮果汁(9.80質量%、糖度55%)、レッドグレープ濃縮果汁(2.50質量%、糖度68%)、アローニャ濃縮果汁(2.10質量%、糖度65%)、ブラックカーラント果汁(1.00質量%、糖度65%)からなるポリフェノール含有果汁、植物由来プラセンタ(メロン胎座、0.035%)、クエン酸の原材料を表2の配合に基づいて添加し、イオン交換水でメスアップした。これらのサンプルを95度達温加熱殺菌後、直ちに200mLのPET容器にホットパック充填し、実施例1〜5及び比較例1〜4を得た。下記方法により評価した結果を合わせて表1に示す。なお、果汁とは果実を洗浄後加熱処理し、種を除去した後遠心分離を行い得られた果汁を適宜濾過や濃縮等の処理を行ったものであり、濃縮果汁又は濃縮エキスについては、ストレート換算した値を記載する。
【0031】
また、表2に示す通りの配合割合にて調整した前記試作品における糖度(Bx)、酸度、糖酸比率、アントシアニン含有量、ポリフェノール合計含有量を下記方法により分析、評価した結果を合わせて表2に示す。その際、pHや糖度は、表2の値になるように調整をした。pHの調整は上述の通り、クエン酸類又は重炭酸ナトリウムなどを添加することにより調整した。
なお、表中の「ポリフェノール含有果汁(質量%)」、「うち果汁量(質量%)」はストレート換算値である。
【0032】
本試験において分析する成分の分析方法は以下のとおりである。
<糖度>
光学屈折率計(アタゴ社製、Digital Refractometers、RX5000α−Bev)を用いて、糖度を測定した。
<酸度>
自動滴定装置(平沼産業株式会社製、COM−1750)を用い、0.1mol/L水酸化ナトリウム標準液を使用した電位差滴定法に基づいて、クエン酸換算で算出した。
【0033】
<アントシアニン量>
サンプルを塩酸−メタノール溶液で抽出し、高速液体クロマトグラフ法にて測定した値をアントシアニンの含有量(ppm)として用いた。
【0034】
<ポリフェノール量>
タンニン酸を標準物質としてフォリン−デニス法を用いて求められる量をポリフェノール量とした。また、ポリフェノール量の測定は5℃で1週間保管後のサンプルを用いた。
【0035】
<pH>
堀場製作所F−52型・卓上pHメーターにて品温20度にて測定した。
【0036】
表2に従い調整、分析した実施例サンプル並びに比較例サンプルについて、以下のとおり官能評価を行った。また表2におけるベース果汁は、ポリフェノール含有果汁を意味する。
【0037】
<官能評価>
官能評価は5℃で1週間保管後のサンプルについて、8人のパネラーが以下の評価方法に基づいて実施し、最も多かった評価を採用した。
酸味と甘味のバランス:
◎:ほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスを有し、極めて良好
○:甘味と酸味のバランスが適度に取れており、良好
△:甘味と酸味のどちらかが若干強く感じられ、バランスがあまりよくない
×:甘味と酸味のどちらかが強すぎ、バランスに問題あり
アサイーとベース果汁との相性:
◎:プラセンタとベース果汁との相性が絶妙なバランスを有し、極めて良好
○:プラセンタとベース果汁との相性が適度であり、良好
△:プラセンタとベース果汁との相性があまりよくない
×:プラセンタとベース果汁との相性に問題あり
【0038】
【表2】
【0039】
糖度が6.0〜19.0の範囲内であり、糖酸比が10.0〜34.0の範囲内であり、かつpHが2.0〜4.0の範囲にある実施例1〜5は、ポリフェノールを含有する果汁が本来有するほのかな甘味と爽やかな酸味の絶妙なバランスが取れており、且つ植物由来プラセンタとベース果汁の呈味バランスも良好であった。とりわけ糖度が8.0〜17.0の範囲内であり、且つ糖酸比が15.0〜20.0の範囲内である実施例1及び実施例4は、絶妙なバランスを有し、極めて良好な風味を有する容器詰果汁含有飲料であった。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、植物由来プラセンタを含有する容器詰果汁飲料における風味や呈味を改善し、更には、容器詰果汁含有飲料及びその製造方法、容器詰果汁含有飲料における甘味と酸味のバランスを調整する方法、並びに果汁含有メラニン産生抑制組成物を提供することができる。
【要約】
【課題】本発明は、植物由来プラセンタを含有する容器詰果汁飲料における風味や呈味を改善し、更には、容器詰果汁含有飲料及びその製造方法、容器詰果汁含有飲料における甘味と酸味のバランスを調整する方法、並びにメラニン産生を抑制する方法を提供する。
【解決手段】植物由来プラセンタを含有する飲料であって、糖度が6.0〜19.0であり、糖酸比が10.0〜34.0であり、且つpHが2.0〜4.0であることを特徴とする容器詰果汁含有飲料。
【選択図】なし