特許第5778859号(P5778859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5778859
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】ソーシャル・データ・オーバレイ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20150827BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20150827BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/02 150
【請求項の数】20
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-512935(P2014-512935)
(86)(22)【出願日】2012年5月22日
(65)【公表番号】特表2014-523558(P2014-523558A)
(43)【公表日】2014年9月11日
(86)【国際出願番号】US2012038918
(87)【国際公開番号】WO2012162279
(87)【国際公開日】20121129
【審査請求日】2015年5月18日
(31)【優先権主張番号】13/116,923
(32)【優先日】2011年5月26日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】リヒター、マイケル ジャッド
(72)【発明者】
【氏名】ケリー、マシュー ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ホーゲン、オースティン
【審査官】 山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−287131(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/076150(WO,A2)
【文献】 国際公開第2007/070676(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0282950(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0254843(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0023584(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0016164(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント計算装置が、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントに埋め込まれた1以上のオブジェクトまたは前記オブジェクトに対する参照を特定する工程であって、前記構造化ドキュメントはウェブページとして表示されるマークアップ言語ドキュメントであり、前記オブジェクトはソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じている、工程と;
前記第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために、および、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、前記第2のユーザのうちの1人以上によって前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに提供されるソーシャルネットワークプロフィール情報を含む1以上のソーシャル・ネットワーク・データ要素を取得するために、前記クライアント計算装置が、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と;
クライアント計算装置が、前記オブジェクトのうちの少なくとも1つについて、前記構造化ドキュメントに埋め込まれ、かつ、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じているオブジェクトが第2のユーザのうちの1人以上によってアクセスされたかまたはアクセスされているかを示すために、前記第1のユーザにウェブページとして表示された前記構造化ドキュメントを改変する工程とを含み、前記構造化ドキュメントを改変する工程は、前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上を、前記オブジェクトの付近に表示することを含む、方法。
【請求項2】
記第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために前記ソーシャルグラフにアクセスする工程は、ソーシャル・ネットワーキング・システムの前記第1のユーザの1組のユーザ設定で条件付けられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構造化ドキュメントを改変する工程は、記オブジェクトのうちの1以上を強調すること、色付けすること、あるいは太字にすることのうちの1以上を含む、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、
前記構造化ドキュメント内の前記オブジェクトおよび参照のうちの1以上との前記第1のユーザによる、検出された1以上のインタラクションに応答して、前記オブジェクトまたは参照か前記第1のユーザへの1以上のエッジ関係を表すデータを生成する工程と;
前記エッジ関係を表すデータを前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信する工程
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記オブジェクトの付近に表示された前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上は、特定された前記オブジェクトのうちの1以上から前記第2のユーザのうちの1以上へのエッジ関係を表すデータを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記構造化ドキュメントを改変する工程は、前記クライアント計算装置において実行されているウェブブラウザによって、前記構造化ドキュメントの表現を改変することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、1組以上の総インタラクション統計を取得するために、前記クライアント計算装置が、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と、
前記クライアント計算装置が、前記総インタラクション統計のうちの1組以上を前記オブジェクトの付近に表示する工程と、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1以上のプロセッサと;
前記プロセッサに結合され、かつ、前記プロセッサによって実行可能な命令を備えるメモリと
備えるシステムであって、
前記命令が実行されるとき記プロセッサは、
クライアント計算装置が、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントに埋め込まれた1以上のオブジェクトまたは前記オブジェクトに対する参照を特定する工程であって、前記構造化ドキュメントはウェブページとして表示されるマークアップ言語ドキュメントであり、前記オブジェクトはソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じている、工程と;
前記第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために、および、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、前記第2のユーザのうちの1人以上によって前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに提供されるソーシャルネットワークプロフィール情報を含む1以上のソーシャル・ネットワーク・データ要素を取得するために、前記クライアント計算装置が、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と;
クライアント計算装置が、前記オブジェクトのうちの少なくとも1つについて、前記構造化ドキュメントに埋め込まれ、かつ、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じているオブジェクトが第2のユーザのうちの1人以上によってアクセスされたかまたはアクセスされているかを示すために、前記第1のユーザにウェブページとして表示された前記構造化ドキュメントを改変する工程であって、前記構造
化ドキュメントを改変する工程は、前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上を、前記オブジェクトの付近に表示することを含む、工程とを行うように動作可能であるシステム。
【請求項9】
記第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために前記ソーシャルグラフにアクセスする工程は、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの前記第1のユーザの1組のユーザ設定で条件付けられる、
請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記構造化ドキュメントを改変する工程は、記オブジェクトのうちの1以上を強調すること、色付けすること、あるいは太字にすることのうち1以上を含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記命令が実行されるとき前記プロセッサはさらに、
前記構造化ドキュメント内の前記オブジェクトおよび参照のうちの前記1以上との前記第1のユーザによる、検出された1以上のインタラクションに応答して、前記1以上のオブジェクトまたは参照から前記第1のユーザへの1以上のエッジ関係を表すデータを生成する工程と
前記エッジ関係を表すデータを前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信する工程
を行うように動作可能である、
請求項に記載のシステム。
【請求項12】
前記オブジェクトの付近に表示された前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上は、特定された前記オブジェクトのうちの1以上から前記第2のユーザのうちの1以上へのエッジ関係を表すデータを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記構造化ドキュメントを改変する工程は、前記クライアント計算装置において実行されているウェブブラウザによって、前記構造化ドキュメントの表現を改変することを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記命令が実行されるとき前記プロセッサはさらに、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、1組以上の総インタラクション統計を取得するために、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と、
前記総インタラクション統計のうちの1組以上を前記オブジェクトの付近に表示する工程と
を行うように動作可能である、
請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
ソフトウェアを具現化する1以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記ソフトウェアが実行されると
クライアント計算装置が、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントに埋め込まれた1以上のオブジェクトまたは前記1以上のオブジェクトに対する参照を特定する工程であって、前記構造化ドキュメントはウェブページとして表示されるマークアップ言語ドキュメントであり、前記オブジェクトはソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じている、工程と;
前記第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために、および、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、前記第2のユーザのうちの1人以上によって前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに提供されるソーシャルネットワークプロフィール情報を含む1以上のソーシャル・ネットワーク・データ要素を取得するために、前記クライアント計算装置が、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と;
クライアント計算装置が、前記オブジェクトのうちの少なくとも1つについて、前記構造化ドキュメントに埋め込まれ、かつ、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの外部の1以上のソースから生じているオブジェクトが第2のユーザのうちの1人以上によってアクセスされたかまたはアクセスされているかを示すために、前記第1のユーザにウェブページとして表示された前記構造化ドキュメントを改変する工程であって、前記構造化ドキュメントを改変する工程は、前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上を、前記オブジェクトの付近に表示することを含む、工程とが行われる媒体。
【請求項16】
記第2のユーザが特定された前記オブジェクトのいずれかにアクセスしたかまたはアクセスしているかを判定するために前記ソーシャルグラフにアクセスする工程は、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの前記第1のユーザの1組のユーザ設定で条件付けられる、
請求項15に記載の媒体。
【請求項17】
前記構造化ドキュメントを改変する工程は、記オブジェクトのうちの1以上を強調すること、色付けすること、あるいは太字にすることのうちの1以上を含む、
請求項15に記載の媒体。
【請求項18】
前記ソフトウェアが実行されると
前記構造化ドキュメント内の前記オブジェクトおよび参照のうちの前記1以上との前記第1のユーザによる、検出された1以上のインタラクションに応答して、前記オブジェクトまたは参照からエッジ関係を表すデータを生成する工程と;
前記エッジ関係を表すデータを前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信する工程
がさらに行われる
請求項15に記載の媒体。
【請求項19】
前記オブジェクトの付近に表示された前記ソーシャル・ネットワーク・データ要素のうちの1以上は、特定された前記オブジェクトのうちの1以上から前記第2のユーザのうちの1以上へのエッジ関係を表すデータを含む、
請求項15に記載の媒体。
【請求項20】
前記ソフトウェアが実行されると、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムから、1組以上の総インタラクション統計を取得するために、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャルグラフにアクセスする工程と、
前記総インタラクション統計のうちの1組以上を前記オブジェクトの付近に表示する工程と
がさらに行われる
請求項15に記載の媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してソーシャル・ネットワーキング・システムに関するものであり、より具体的には、サードパーティ製ウェブサイトに関わる閲覧アクティビティを良くするためにソーシャル・ネットワーキング・システムにアクセスすることに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にソーシャルネットワークとは、友情、血縁、共通利害、金銭交換、嫌悪、あるいは信仰、知識、名声の関係など、1以上の種類の相互依存または関係によって結び付いた個人や組織などの実体で構成される社会構造のことである。ソーシャルネットワークは近年、インターネットを利用するようになってきた。インターネット上には、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトという形態のソーシャル・ネットワーキング・システムがある。ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトなどのソーシャル・ネットワーキング・システムを利用すれば、ユーザがそのシステムと対話し、そのシステムを通じて互いに交流することができる。
【0003】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザに関するレコード(ユーザプロフィールと呼ばれることが多い)を作成および保存し得る。ユーザプロフィールは、ユーザの人口学的情報と、通信チャネル情報と、個人的興味とを含み得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムはまた、ソーシャル・ネットワーキング・システムで、或るユーザと他のユーザとの関係に関するレコード(ソーシャルグラフなど)を作成および保存し得るとともに、ソーシャル・ネットワーキング・システムでユーザ間の社会的交流を促すサービス(ウォールポスト、写真共有、あるいはインスタントメッセージングなど)の提供もし得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザ設定の作成および保存もし得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、サードパーティ製システムがそのユーザのユーザ・プロフィール・データにアクセスできるようにするアプリケーション・プログラミング・インターフェースおよび関連付けられた機能をサポートし得る。このようなサードパーティ製ウェブサイトは、そこでユーザを特定し、ユーザ本人のアカウントを維持する目的で、ユーザの識別情報およびアカウントなどのユーザ・プロフィール・データを使用することができる。これらのサードパーティ製ウェブサイトは、そのサイトにおけるユーザエクスペリエンスをパーソナライズまたはカスタマイズするために、ユーザ・プロフィール・データへのアクセスもし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009/0106822号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0198031号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2010/0132049号明細書
【特許文献4】米国特許第7,949,611号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、概してソーシャル・ネットワーキング・システムに関し、具体的には、サードパーティ製ウェブサイトを通じてソーシャル・ネットワーキング・システムにアクセスすることに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
特定の実施形態では、方法が、1以上の計算装置により、第1のユーザに表示された構
造化ドキュメントに組み込まれた1以上のオブジェクトまたはその1以上のオブジェクトに対する参照をクライアント装置で特定することと、第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザがその1以上の特定されたオブジェクトのいずれかにアクセスしたか否か判定するためにソーシャルグラフにアクセスすることと、その1以上の特定されたオブジェクトのうちの少なくとも1つについて、少なくとも1以上の特定されたオブジェクトが1以上の第2のユーザによってアクセスされたことを明示するために、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントを改変することと、を含む。
【0007】
本開示のこれらの特徴、態様、および利点、および他の特徴、態様、および利点について、添付の図面を参照しながら、以下に詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム例を示す。
図2】方法を示すフローチャート図である。
図3a】表示された構造化ドキュメント例を示す。
図3b】表示された第2の構造化ドキュメント例を示す。
図4】コンピュータシステム例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示について、添付の図面に示すいくつかの実施形態を参照しながら、以下に詳述する。以下の記述では、本開示に対する理解を徹底するために、数々の具体的な詳細が記載されている。ただし本開示は、これらの具体的な詳細の一部もしくは全部がなくても実施され得る。他の事例では、本開示を無用にわかりにくくするのを避けるために、周知の処理ステップおよび/または構造について詳しく説明していない。加えて、本開示は特定の実施形態を併用しながら説明しているが、この説明内容は、記載された実施形態に本開示を制限することを意図するものではないものと理解されたい。説明内容はむしろ、代替物、変形物、および均等物を網羅することを意図するものであり、これらは、添付の特許請求の範囲によって定められる本開示の精神および範囲内に含まれ得る。
【0010】
ソーシャル・ネットワーク・システムおよびアクセス可能なユーザ・プロフィール・データ
ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトなどのソーシャル・ネットワーキング・システムを利用すれば、ユーザは、そのシステムとインタラクトし、そのシステムを通じて互いに交流することができる。一般に、ソーシャル・ネットワーキング・システムの登録ユーザになるには、エンティティ(人間または非人間)が、ソーシャル・ネットワーキング・システムのアカウントに登録する。その後、登録ユーザは、例えば、正しいログインIDまたはユーザ名とパスワードとを提供することによって、アカウントを介してソーシャル・ネットワーキング・システムにログインし得る。本明細書で使用される「ユーザ」は、個人(人間ユーザ)、エンティティ(企業、ビジネス、またはサードパーティ製アプリケーションなど)、あるいはかかるソーシャルネットワーク環境とやりとりまたは通信する(個人またはエンティティなどの)グループであり得る。
【0011】
ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システムのアカウントに登録すると、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、そのユーザに関連して「ユーザプロフィール」と呼ばれることが多いレコードを作成および保存し得る。ユーザプロフィールは、ユーザ本人によって提供される情報と、ソーシャル・ネットワーキング・システムなど各種システムによって収集されたそのユーザの活動または行為に関連する情報とを含み得る。例えば、ユーザは、自身の名前、プロフィールピクチャ、連絡先情報、誕生日、性別、婚姻状況、家族構成、雇用状況、学歴、嗜好、感心事、その他自身のユーザプロフィールに含めるべき他の個人情報を提供し得る。ユーザは、自身の友人とみなす他のソーシャル・ネット
ワーキング・システム・ユーザを特定し得る。ユーザのプロフィールには、自身の友人または第1度の知人のリストが含まれ得る。
【0012】
ソーシャル・ネットワーキング・システムにおいてコネクション(connections)は、双方向でも一方向のみでもあり得る。例えば、ボブとジョーがともにユーザで、お互いにつながれば、ボブとジョーはそれぞれが相手とつながっていることになる。その一方で、ボブが、サムが投稿したコンテンツアイテムを閲覧するためにサムとつながりたいが、サムにはボブとつながらないという選択をした場合、一方向のつながりが形成されてサムはボブとつながるが、ボブはサムとつながらない。ソーシャル・ネットワーキング・システムの或る実施形態は、1以上のレベルのコネクション(友人の友人など)を介して間接的なコネクションにすることができる。コネクションは、例えば、他の特定のユーザを友人として選択したり、ユーザ(同じ教育機関の同窓生であるユーザなど)共通の特徴に基づいてソーシャル・ネットワーキング・システムによって自動的に成立したりするなどして、ユーザによって明示的に追加され得る。ユーザは、自身が頻繁に訪れるウェブサイトまたはウェブページを特定あるいはブックマークし得る。そしてこれらのウェブサイトまたはウェブページは、ユーザのプロフィールに含まれ得る。
【0013】
ユーザは、アカウントへの登録時あるいはその後で、自身の各種側面(連絡先情報や関心事など)に関連する情報を提供し得る。ユーザはまた、自身のプロフィール情報を随時更新し得る。例えば、引っ越しをしたり、電話番号を変えたりしたら、自ら連絡先情報を更新し得る。加えてユーザは、時間の経過とともにユーザの関心事が変わった場合に、自身のプロフィールにおける自身の興味をときどき更新し得る。システム上の特定情報にアクセスする頻度など、ソーシャル・ネットワーキング・システムにおけるユーザのアクティビティも、ユーザのプロフィールに含まれ得る情報を提供し得る。繰り返しになるが、かかる情報は、ごく最近のユーザのアクティビティを反映するためにときどき更新され得る。さらに、他のユーザ、つまりユーザ本人のいわゆる友人または知人も、ユーザのプロフィールに影響を及ぼしたり、ユーザのプロフィールを更新させたりするアクティビティを実行し得る。例えば、或る知人がユーザを友人として追加(または友人としてのユーザを削除)し得る。また、或る知人が、ユーザのプロフィールページに、一般にウォールポストと呼ばれるメッセージを書き込み得る。ユーザは、自身のプロフィールページに投稿されるステータスメッセージの入力もし得る。
【0014】
ソーシャル・ネットワーク・システムは、一般に個人のグループ間での関係をモデル化することのできるソーシャルグラフ情報を維持し得るし、付き合いの浅い知人から緊密な家族の結びつきにまで及ぶ関係を含み得る。ソーシャルネットワークは、グラフ構造を使用して表され得る。グラフの各ノードは、ソーシャルネットワークのメンバーに対応する。2つのノードを接続するエッジは、2人のユーザ間の関係を表す。加えて、任意の2つのノード間の分離度は、グラフを一方のノードから他方のノードまで横断するのに必要な最小ホップ数と定義される。2人のユーザ間の分離度は、グラフ中のノードによって表される2人のユーザ間の関連度として考えることができる。
【0015】
特定の実施形態では、エッジは、ソーシャルグラフ中でつながるノードの種類に少なくとも部分的に基づく複数のエッジタイプの1つであり得る。例えば、特定の実施形態では、第1のエッジタイプの各エッジが、第1の組の一対のユーザノード間のコネクションを定義するのに対し、第2のエッジタイプの各エッジは、第1の組のユーザノードと第2の組のコンセプトノードとの関係を定義する。さらに、第3のエッジタイプの各エッジは、第2の組の一対のコンセプトノード間の関係を定義し得る。特定の実施形態では、エッジ自体は、自らがつなげるノード対どうしのコネクションの種類を定義するデータを保存し得るか、そのデータと一緒に保存され得る。特定の実施形態では、各エッジは、自らがつなげるノードの種類に関係なく、単にノード間の関係を定義し得るか、意味し得るに過ぎ
ない。つまり、エッジ自体が、自らがつなげるノードの識別情報を保存し得るか、または識別情報と一緒に保存され得るが、自らがつなげるノード対間のコネクションの種類を記述したデータは保存しない可能性、あるいはそのデータと一緒に保存されない可能性がある。さらに、これらの特定の実施形態または他の特定の実施形態のいずれでも、エッジによってつなげられたノード間のコネクションまたは関係の種類を表し得るデータは、ノード自体と一緒に保存され得る。米国特許出願第12/763,145号に、統合ソーシャルグラフでの自動エッジ生成に関する追加情報が掲載されており、同出願は参照により、あらゆる目的で本明細書に援用される。
【0016】
ユーザ・プロフィール・ページと同様、コンセプト・プロフィール・ページ(「ハブ」)も、対応するハブノードに関連付けられたコンセプトに関する情報を共有する。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムにログインし、ハブを閲覧している任意の登録ユーザは、コンテンツがウィキサイトに似たハブに追加され得る。ハブはまた、基本情報セクション、詳細情報セクション、そして潜在的に他のセクションを概して含み得る。そしてそれらのすべてが、ハブを閲覧しているあらゆるユーザによって概して記入され得る。特定の実施形態では、ウォール(またはニュースフィード/アクティビティフィード)セクションまたはハブの他のフィードまたはアクティビティセクションに、ユーザおよびハブを閲覧しているユーザの友人に関連付けられたコメント、最新ステータス情報、ウォール投稿、他のユーザアクティビティが表示される。ウォール(またはニュースフィード/アクティビティフィード)セクションまたはハブの他のフィードまたはアクティビティセクションには、コメント、最新ステータス情報、ウォール投稿、他のユーザアクティビティ、ハブが作成されたコンセプトに関連するユーザ生成のコンテンツも表示され得る。ハブは、写真タブの下に写真またはピクチャセクションも含み得る。それによって、ユーザは、コンセプト内の画像またはコンセプトに関連する画像をアップロードすることができる。それらの画像のうち一方が、そのハブのプロフィールピクチャとして選択され得る。
【0017】
特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ・データベースに保存されたユーザノードとハブノードとは、エッジを介して互いにつながり得る。特定の実施形態では、各エッジは、そのエッジによってつなげられたノード対間のコネクションを定義する、明示する、あるいは特徴づける複数のエッジタイプのうちの1つのエッジタイプによって分類され得るか、特徴づけられ得る。特定の実施形態では、エッジは、それぞれのユーザノードに関連付けられたユーザ(友人など)間の交友関係や他の社会的関係のコネクションを定義する。
【0018】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、写真共有、オンラインカレンダー、検索、イベント、地域別サービスなど、各種用途をサポートし得る。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムを使用して、ユーザは、ウォール投稿やフォトアルバムなどに存在するユーザのプロフィールに写真および他のマルチメディアファイルを投稿することができ得る。ウォールポストおよびフォトアルバムの両方には、ソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザもアクセス可能であり得る。また、ソーシャル・ネットワーキング・システムを使用して、ユーザは、イベントを構成することもでき得る。例えば、第1のユーザは、イベントの時刻および日付と、イベントの場所と、イベントに招待された他のユーザとを含む属性を有するイベントを構成し得る。招待されたユーザは、そのイベントへの招待状を受け取り、(例えば招待を受けたり断ったりすることによって)返答し得る。さらに、ソーシャル・ネットワーキング・システムを使用して、ユーザは自分用のカレンダーを維持することができ得る。イベントと同様、カレンダーエントリも、時刻、日付、位置、および他のユーザの識別情報を含み得る。
【0019】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、プライバシーモデルもサポートし得る。
ユーザは、自身の情報を他のユーザまたはサードパーティ製アプリケーションと共有したい場合またはしたくない場合、あるいは自身の情報を特定のユーザまたはサードパーティ製アプリケーションだけと共有したい場合がある。ユーザは、自身の情報が自身のユーザプロフィールに関連付けられたプライバシー設定を通じて他のユーザまたはサードパーティ製アプリケーションと共有されるか否か制御し得る。例えば、ユーザは、本人に関連付けられたユーザデータごとにプライバシー設定を選択し得るし、かつ/または、グローバルに適用される設定あるいはユーザプロファイル情報のカテゴリまたは種類に適用される設定を選択し得る。プライバシー設定は、ユーザデータへのアクセス権を有し得るエンティティ(他のユーザ、ユーザのコネクション、友人の友人、またはサードパーティ製アプリケーションなど)の組を定義、すなわち特定する。プライバシー設定は、ソーシャルネットワーク内の特定エンティティ(他のユーザなど)、ユーザのコネクションの所定グループ、或る特定タイプのコネクション、ユーザのコネクションのすべて、ユーザのコネクションの第1度コネクション全部、ソーシャルネットワーク全体、場合によってはインターネット全体(投稿されたコンテンツアイテムをインデックス化してインターネット上で検索できるようにする場合など)を指定することなどによって、さまざまなレベルの細かさで指定され得る。ユーザは、投稿されるすべてのユーザデータにデフォルトのプライバシー設定を選択し得る。加えて、ユーザは、具体的に或るエンティティを、ユーザデータまたは特定タイプのユーザデータが見られないように除外し得る。
【0020】
図1は、クライアント装置110と、外部ウェブサイト120と、ソーシャル・ネットワーキング・システム130とを含むシステムの特定の実施形態を示している。特定の実施形態では、リンク150が、クライアント装置110と外部ウェブサイト120との間、クライアント装置110とソーシャル・ネットワーキング・システム130との間で、および外部ウェブサイト120とソーシャル・ネットワーキング・システム130との間のインタラクションを示している。
【0021】
クライアント装置110は概して、(リモート通信など)コンピュータネットワーク経由で通信するための機能を含むコンピュータまたは計算装置である。クライアント装置110は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、車内あるいは車外搭載型ナビゲーションシステム、スマートフォンまたは他のセルラーあるいは携帯電話、携帯ゲーム装置、または他の適切な携帯型計算装置であり得る。クライアント装置110は、コンピュータネットワーク経由でコンテンツにアクセスし、閲覧するために、ウェブブラウザ(マイクロソフトウィンドウズ(登録商標) インターネットエクスプローラ(Microsoft WINDOWS(登録商標) Internet Explorer(登録商標))、モジラ ファイアフォックス(Mozilla
Firefox(登録商標))、アップル サファリ(Apple Safari(登録商標))、グーグルクローム(Google Chrome(登録商標))、オペラ(Opera(登録商標))など)など、1以上のクライアントアプリケーションを実行し得る。
【0022】
特定の実施形態では、クライアント装置110は、構造化ドキュメントを処理するブラウザアプリケーション112または他のアプリケーションをホストし得る。特定の実施形態では、クライアント装置110は、外部ウェブサイト120および/またはソーシャル・ネットワーキング・システム130から1以上の構造化ドキュメントを受け取った可能性がある。特定の実施形態では、構造化ドキュメントは、テキストと、リンクと、スクリプトと、ソーシャル・ネットワーキング・システム130によって維持されるユーザプロフィールのソーシャル・ネットワーク・データ要素を特定するAPIコールなど他の属性とを格納するマークアップ言語ドキュメントであり得る。特定の実施形態では、構造化ドキュメントが、例えばクライアント装置110で表示するコンテンツを表現する方法を指定するための命令を格納し得る。特定の実施形態では、構造化ドキュメントが、ソーシャ
ル・ネットワーキング・システム130から追加情報にアクセスする方法などに関する命令を格納し得る。あるいは、構造化ドキュメント内の命令は、クライアント装置110でスクリプトエンジン116によって解釈されるプログラムロジックを格納し得る。
【0023】
特定の実施形態では、ブラウザアプリケーション112は、構造化ドキュメント内のマークアップ言語を処理し、その構造化ドキュメントを表示可能なウェブページとして表現し得る。特定の実施形態では、表示可能なウェブページは、外部ウェブサイト120のコンテンツと、ソーシャル・ネットワーキング・システム130の指定されたソーシャル・ネットワーク・データ要素のうち1以上を含み得る。特定の実施形態では、ブラウザアプリケーション112は、表現されたウェブページをクライアント装置110のディスプレイに表示し得る。例えば、外部ウェブサイト120によってホストされた構造化ドキュメントは、ユーザのプロフィールピクチャのAPIコールを格納し得る。構造化ドキュメントを処理する際に、ブラウザアプリケーション112は、ユーザのプロフィールピクチャを取得するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム130にリクエストを送信し得る。このリクエストは、HTTPリクエストであり得る。そして、ソーシャル・ネットワーキング・システム130のユーザを特定する情報を有するブラウザクッキー(Cookie)をさらに含み得る。ブラウザクッキー(Cookie)は、ユーザが、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム130に最近ログインしたか、かつ/または認証されたか否かなど、ユーザのステータスを表す状態または他の情報を含み得る。
【0024】
さらに、外部ウェブサイト120によって提供された構造化ドキュメントは、ユーザにソーシャル・ネットワーク・システム130へのログインを促すセグメント(divやiframeなど)を含み得る。例えば、構造化ドキュメントは、HTMLコードと、ジャバスクリプト(JAVASCRIPT(登録商標))と、クライアント装置110によってホストされたブラウザにソーシャル・ネットワーキング・システム130にアクセスさせ、表示された構造化ドキュメントの或るセクションにログインインターフェースを描画させる他のコントロールとを含み得る。特定の実施形態では、外部ウェブサイト120は、インターネット上にあるアクセス可能な任意のウェブサイトであり得る。例えば、テキスト、音声、映像、画像、ウェブページ、ドキュメント、実行可能ファイルなど、ただしこれらに限定されない各種フォーマットであり得る。
【0025】
音声コンテンツを提供する外部ウェブサイト120の例として、パンドラ(Pandora)(http://www.pandora.com)やラプソディ(Rhapsody)(http://www.rhapsody.com)などがあるが、これらに限定されるものではない。映像または他のコンテンツを提供する外部ウェブサイト120の例として、フールー(Hulu)(http://www.hulu.com)、ユーチューブ(登録商標)(YouTube(登録商標))(http://www.youtube.com)、またはニューヨークタイムズ(The New York Times)(http://www.nytimes.com)などがあるが、これらに限定されるものではない。特定の実施形態では、外部ウェブサイト120およびそのコンテンツは、コンピュータおよびサーバ、データベースなど、世界中のさまざまなサイトに保存され得る。これらの各種サイトは、各種ネットワークインフラストラクチャによってインターネットに通信可能にリンクされており、外部ウェブサイト120のユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)は、対応するドキュメントが存する場所と、それを取得するためのメカニズムとを指定する。誰もが、インターネットに接続された適切なネットワーク装置(コンピュータや多機能携帯電話など)を介して、一般公開されている外部ウェブサイト120またはそのコンテンツにアクセスし得る。
【0026】
特定の実施形態では、外部ウェブサイト120およびソーシャル・ネットワーキング・システム130に、1人以上のユーザまたはメンバーが存在し得る。特定の実施形態では
、外部ウェブサイト120のユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム130のユーザでもあり得る。特定の実施形態では、ユーザは、クライアント装置110を使用して外部ウェブサイト120および/またはソーシャル・ネットワーキング・システム130とインタラクトし得る。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、ユーザプロファイル情報と、ユーザどうし間のコネクションとを保ち得る。
【0027】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、外部ウェブサイト120またはクライアント装置110からのリクエストを受信し得る。そのリクエストに対し、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、リクエストされた情報、またはリクエストされた情報のサブセットで応答し得る。クライアント装置110と、外部ウェブサイト120と、ソーシャル・ネットワーキング・システム130との間での特定のインタラクションおよびこの3つのシステム間で交換される情報について、以下に詳述する。
【0028】
以下でさらに詳述するとおり、本発明の実装形態は、外部ウェブサイト120が、ユーザのどのソーシャル・ネットワーク・データ要素にアクセスする必要があり、どのソーシャル・ネットワーク・データ要素について、ユーザがそのようなアクセスを自身のプライバシー設定に矛盾しないように制御できるようにするのかという点についてユーザに知らせるための拡張クライアント側機能を含む。
【0029】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130が、ウェブサーバ131と、認証サーバ132と、アクションロガ134と、アクションログ135と、コネクションデータベース133と、プライバシー制御データベース136とメンバー・プロフィール・データベース137とを含み得る。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、各種用途のための追加モジュール、各種モジュールを含み得るが、上記実装形態より少ない場合もある。システムの詳細を曖昧にするのを避けるために、ネットワークインターフェース、セキュリティメカニズム、ロードバランサー、フェールオーバサーバ、管理およびネットワーク操作コンソールなど従来の構成要素は示されていない。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、ユーザが互いに通信などのやりとりをしたり、本明細書に記載されているコンテンツにアクセスしたりすることを可能にする計算システムを備える。
【0030】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、メンバー・プロフィール・データベース137に、ユーザ・プロフィール・データとソーシャルグラフ情報とを保存する。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、コネクションデータベース133に、さまざまなユーザ間の1以上の関係について記述しているデータを保存する。コネクションデータベース133の特定の実施形態は、類似または共通の職歴、グループメンバーシップ、趣味、または学歴を示したユーザのコネクション情報を保存し得る。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、ユーザが定義したさまざまなユーザ間のコネクションも含み得る。そしてそれらのコネクションも、コネクションデータベース133に保存され得る。コネクションデータベース135の特定の実施形態は、ユーザが他のユーザとの関係を指定できるようにし得る。特定の実施形態では、例えば、ユーザが定義したこれらのコネクションにより、ユーザは、友人、親類、同僚、パートナーなど、実生活における自身の関係に相当する他のユーザとの関係を生成することができる。特定の実施形態では、ユーザは、所定の種類のコネクションから、自身のコネクションの種類を必要に応じて選択または定義し得る。
【0031】
特定の実施形態では、ウェブサーバ131は、ネットワーク140を介してソーシャル
・ネットワーキング・システム130を、1以上のクライアント装置110にリンクさせる。ネットワーク140は概して、ネットワークまたはネットワークの集合(インターネットまたは企業イントラネット、あるいは両者の組み合わせ)を表す。クライアント装置110は、これらのネットワークを経由して、外部ウェブサイト120およびソーシャル・ネットワーク・システム130にアクセスし得る。特定の実施形態では、ウェブサーバ131は、ウェブページと、ジャバ(JAVA(登録商標))、フラッシュ(Flash)、XMLなど他のウェブ関連コンテンツとを提供する。ウェブサーバ131の特定の実施形態は、ソーシャル・ネットワーキング・システム131とクライアント装置110との間でメッセージを受信および配送するためのメールサーバまたは他のメッセージング機能を含み得る。特定の実施形態では、これらのメッセージは、インスタントメッセージ、キューに入れられたメッセージ(電子メールなど)、テキストおよびSMSメッセージ、あるいはその他任意の適切なメッセージング技法であり得る。
【0032】
特定の実施形態では、アクションロガ134は、ソーシャル・ネットワーキング・システム130上で、かつ/またはソーシャル・ネットワーキング・システム130から離れて、ユーザアクションに関する通信情報をウェブサーバ131から受信することができる。特定の実施形態では、アクションロガ134は、ユーザアクションに関する情報を、追跡するためにアクションログ135に入力する。具体的には、特定のユーザが別のユーザに対して行うどんなアクションも、データベースや、アクションログ135など他のデータリポジトリに維持された情報を通じて各ユーザのプロフィールに関連付けられている。特定の実施形態では、アクションログ135に記録されているメンバーが行ったアクションは、ソーシャル・ネットワーキング・システム130上のメンバーが行ったアクションであり得るか、外部ウェブサイト120上のメンバーが行ったアクションであり得る。特定の実施形態では、外部ウェブサイト120上のメンバーが行ったアクションがウェブサーバ131に伝送され、ウェブサーバ131は、アクションロガ134にリクエストに送り、そのアクションをアクションログ135に記録する。特定の実施形態では、かかるアクションは、例えば、コネクションを相手のユーザに追加することと、相手のユーザにメッセージを送ることと、相手のユーザからのメッセージを読むことと、相手のユーザに関連付けられたコンテンツを閲覧することと、別のユーザによって投稿されたイベントに参加することとを含み得る。加えて、特定の実施形態では、他のオブジェクトに関連するアクションは、特定のユーザを対象とし得る。そしてこれらのアクションは、そのユーザに関連付けられ得る。
【0033】
特定の実施形態では、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム130上でアクションを行うと、そのアクションは、アクションログ135に記録される。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、アクションログ135をエントリのデータベースとして維持する。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム130上でアクションが行われると、ソーシャル・ネットワーキング・システム130は、そのアクションのエントリをアクションログ135に追加する。
【0034】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザは、外部ウェブサイトによってホストされた媒体をソーシャル・ネットワーキング・システムと共有し得る。そしてこのアクションは、アクションロガ134によって受け取られ、アクションログ135に保存され得る。特定の実施形態では、外部ウェブサイトが、コンテンツへのリンクをソーシャル・ネットワーキング・システムに送信し、そのリンクをユーザプロフィールのウォール投稿エントリとして投稿するように動作する「共有」ボタンを有し得る。特定の実施形態では、このボタンは、ソーシャル・ネットワーキング・システムにアクティビティ・ストリーム・エントリを送信するように動作する。そしてソーシャル・ネットワーキング・システムは、ニュースフィードにエントリを投稿する。特定の実施形態では、例えば、ユーザは、クライアント装置110から写真、フォトアルバム、ビデオクリ
ップ、または他の媒体にアクセスすることができ、ソーシャル・ネットワーキング・システム上でユーザプロフィールに関連付けられたウォールにそのコンテンツへのリンクを投稿することができる。
【0035】
特定の実施形態では、プライバシー制御データベース136は、ユーザに関連付けられたユーザデータごとのユーザ設定のユーザのプライバシーデータと、サードパーティ製アプリケーションのユーザ設定とを保存し得る。例えば、或るユーザはデフォルトのプライバシー設定を選択した可能性があり、或るユーザは特定のエンティティをユーザデータまたは特定タイプのユーザデータを閲覧できないように具体的に除外した可能性がある。そしてユーザ全員および友人全員のプライバシーデータは、すべてプライバシー制御データベース136に保存され得る。
【0036】
特定の実施形態では、ユーザのプライバシーデータは、ユーザプロフィール、イベント、位置、媒体、アクティビティ、1人以上のユーザ間のコネクション、ユーザに関連付けられたニュースフィード、あるいはソーシャル・ネットワーキング・システムでユーザが行うその他任意のアクションに対してユーザが施す変更など、ユーザプロフィールの何らかの面に関連付けられたプライバシー設定を含み得る。特定の実施形態では、プライバシー制御データベース136に関連付けられたプライバシー設定は、さまざまなレベルの細かさで提供および保存され得る。特定の実施形態では、例えば、共有される情報が、仕事先の電話番号など具体的な情報であり得るか、あるいはプロフィール写真、自宅の電話番号、ステータスを含むいくつかの関連情報を含む個人情報など、1組の関連情報であり得る。あるいは、特定の実施形態では、プライバシー制御データベース136に関連付けられたプライバシー設定は、ソーシャル・ネットワーキング・システムでユーザに関連付けられたすべての情報に適用され得る。
【0037】
特定の実施形態では、特定のユーザ情報にアクセスし得るエンティティの組の仕様は、さまざまなレベルの細かさで指定され得る。特定の実施形態では、ユーザは、情報が共有され得る任意数のエンティティを指定し得る。特定の実施形態では、情報が共有され得るエンティティの組は、例えば、ユーザが指定した友人と、ユーザの友人全員と、友人の友人全員と、すべてのアプリケーションと、すべての外部システムとを含み得る。特定の実施形態では、例えば、ユーザは、或る特定の情報にアクセスし得る外部システムのリストも提供し得る。
【0038】
特定の実施形態は、ユーザ情報へのアクセスが許可されない例外を含む1組のエンティティを指定し得る。特定の実施形態では、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザは、すべての外部システムに、ユーザの仕事情報へのアクセスを許可し得るが、仕事情報へのアクセスを許可しない外部システムのリストを指定し得る。特定の実施形態では、ユーザの或る特定の情報へのアクセスが許可されない例外のリストは、「ブロックリスト」であり得る。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザによって指定されたブロックリストに属する外部システムは、プライバシー制御データベース136に保存されたプライバシー設定で指定されている情報にアクセスできないようブロックされる。特定の実施形態は、ユーザ情報の種類とエンティティの組とに応じて、アクセスの許可または拒否の細かさの各種組み合わせを想定しており、この組み合わせにより、ユーザによって指定された情報およびプライバシー制御データベース136に保存されている情報は、そのエンティティの組によって共有またはアクセスされ得る。
【0039】
特定の実施形態では、認証サーバ132は、プライバシーポリシーとの関連で先ほど述べたソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのプライバシー設定を実施する。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定は、ユーザに関連付けられた特定の情報
がどのように共有され得るかを判定する。特定の実施形態では、先述のとおり、プライバシー制御データベース136は、ユーザに関連付けられたユーザデータごとのユーザ設定のプライバシーデータと、サードパーティ製アプリケーションのユーザ設定とを含む。より具体的には、ユーザ設定のプライバシーデータは、ユーザに関連付けられた特定の情報と、その情報が共有され得るエンティティとを指定し得る。特定の実施形態では、情報が共有され得るエンティティは、ユーザ、サードパーティ製アプリケーション、外部ウェブサイト、または情報にアクセスできる可能性のあるその他任意のエンティティを含み得る。特定の実施形態では、ユーザによって共有され得る情報は、ユーザプロフィールのあらゆる面、イベント、位置、媒体、アクティビティ、またはそのユーザに関連付けられたニュースフィードを含み得る。
【0040】
図3aおよび図3bは、外部ウェブサイト例300を示している。特定の実施形態では、外部ウェブサイト例300は、1以上の構造化ドキュメント310を備え得る。そして、構造化ドキュメント310内に、1以上のオブジェクト312、314、316が存在し得る。一般に、ウェブアプリケーションに関連付けられたウェブページを表現するには、クライアント装置側のウェブアプリケーションおよび/またはウェブブラウザが、関連付けられたウェブサイトの1以上のバックエンドサーバで提供される1以上のリソースにアクセスする必要がある。埋め込まれた複数のリソースを自ら含み得るリソースまたはウェブページは、プレーンテキスト情報コンテンツなどのデータレコード、あるいはソフトウェアプログラムなどのコードオブジェクト、グラフィックス、画像、音声信号、映像など、デジタル符号化された複雑なマルチメディアコンテンツを含み得る。ウェブページを作成するための一般的なマークアップ言語の1つは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)である。ウェブブラウザがサポートしている他の一般的な言語および技術としては、拡張マークアップ言語(XML)、拡張ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、ジャバスクリプト(JAVASCRIPT(登録商標))、カスケーディング・スタイル・シート(Cascading Style Sheet:CSS)などがあり、ジャバ(JAVA(登録商標))もよく使われる。
【0041】
特定の実施形態では、HTMLを使用して、ページ作成者は、ページ内に埋め込み可能な画像、ウェブアプリケーション、および他のオブジェクトだけでなく、テキストおよびリンクの構造意味論も表すことによって構造化ドキュメントを作成でき得る。ウェブページは概して、静的なドキュメントとしてクライアントに届けられ得るが、ページに埋め込まれたウェブ要素を使用して、ページまたは一連のページとの双方向体験が実現され得る。ウェブブラウザは、(例えば、リクエストまたは受信された構造化ドキュメントに埋め込まれたジャバスクリプト(JAVASCRIPT(登録商標))または他の呼び出しの実行を受けて)1以上のサーバからウェブページを表現するために必要なリソース(HTMLまたはXMLコードおよび/またはジャバスクリプト(JAVASCRIPT(登録商標))のスクリプト、および/またはテキスト、音声、および映像などのコンテンツを含み得る)を取得し、ウェブページのブラウザ表現を構築する。特定の実施形態では、ブラウザが構造化ドキュメントを処理し、構造化ドキュメントのメモリ内表現を作成する。この表現は、ウェブページのドキュメント・オブジェクト・モデル(Document Object Model:DOM)表現であり得る。ウェブブラウザはその後、DOM(または他の適切な)表現を利用して、ブラウザのウィンドウを閲覧している特定のクライアントでページを表現する。
【0042】
一般にウェブブラウザは、クライアント装置で表現するウェブページ(または他の構造化ドキュメント)にアクセスする目的で使用される。ウェブ・ブラウザ・アプリケーションは概して、ネットワーク経由で利用可能な各種サーバホスト型ウェブページにユーザが接続できるようにするユーザの計算装置(クライアント装置110など)で動作するように構成されたコンピュータプログラムである。一般的なウェブブラウザとしては、例えば
、インターネットエクスプローラ(Internet Explorer)(商標)、ファイアフォックス(Firefox)(商標)、サファリ(Safari)(商標)、およびオペラ(Opera)(商標)がある。ウェブブラウザは、ウェブページまたはウェブサイトの情報および視覚コンテンツを表示する標準的な閲覧ウィンドウを提供する(「ウェブサイト」および「ウェブページ」という用語は、本明細書で適宜互換的に使用され得る)。現在表現および閲覧されているウェブサイトのURLは、ウェブブラウザGUIのアドレスボックスに表示される。アドレスボックスには、ユーザが所望(目標)のウェブページのアドレス(URLなど)を入力することができる。ウェブサイトのコンテンツは一般に、グラフィック画像、テキスト、および/またはハイパーリンク(例えば、ウェブブラウザおよびユーザをウェブページの別の部分にリダイレクトしたり、後続のウェブページのアドレスを手で入力せずに後続のウェブページにリダイレクトしたりするコード部分を備えている)を含む。各種実施形態例で、ウェブページは、音声、映像、および他の種類のウェブコンテンツも含めることができる。表現されたページのナビゲーションを簡便化するために、ウェブブラウザGUIは、スクロールバーまたはボタンを含み得る。これらのバーまたはボタンをクリックおよび/またはドラッグすることによって、ユーザは、ウェブブラウザによって表現されたGUIの即時可視領域全体に適合しないウェブページの他の部分を選択的に閲覧し得る。
【0043】
特定の実施形態は、ブラウザ(ウェブブラウザなど)に関連して、あるいは構造化ドキュメントを消費する他のアプリケーションクライアントに関連して動作するか実行されるプラグイン・ソフトウェア・アプリケーション(以降「ソーシャル・エンハンスメント・アプリケーション」と称する)に関する。他の実装形態では、本明細書に記載された機能を、プラグインではなく、ブラウザ・クライアント・アプリケーションに直接組み込むことができる。
【0044】
外部ウェブサイトにおけるソーシャル・ネットワーク・オーバレイ
図2は、表示された構造化ドキュメントにアクセスし、やりとりした他のユーザのソーシャル・ネットワーク・データを表示するためにその構造化ドキュメントを改変する方法を例示している。特定の実施形態では、ブラウザまたはプラグインは、表示された構造化ドキュメントのオブジェクトおよび参照とやりとりしたユーザ全員のすべてのクリックストリームアクティビティを記録し、クリックストリームアクティビティを表すデータをソーシャル・ネットワーキング・システムに送信する。特定の実施形態では、ブラウザまたはプラグインがその後、ページで特定された参照およびオブジェクトに基づいてソーシャル・ネットワーキング・システムに問い合わせ、どの友人がそのオブジェクトを閲覧したか、あるいはアクセスしたかを明示するようにページを改変する。特定の実施形態で、改変は、第1のユーザがオブジェクトへのリンクにマウスを置いたときにそのオブジェクトとやりとりした第2のユーザのプロフィールピクチャを表示することと、表示されたオブジェクトの色、フォントタイプ、サイズ、またはスタイルなどを変更することと、であり得るが、それらに限定されない。
【0045】
ステップ210に示すとおり、特定の実施形態は、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントに埋め込まれた1以上のオブジェクトまたは1以上のオブジェクトに対する参照をクライアント装置で特定する。先述のとおり、構造化ドキュメント内のオブジェクトまたは参照など、HTMLまたは他のマークアップ言語コンテンツを有する構造化ドキュメントがリクエストされると、そのドキュメントはページを処理するためにウェブブラウザによって受信され、ウェブブラウザがウェブページを表現および表示できるようになる。一般に、クライアント装置のアプリケーションおよび/またはウェブブラウザは、ウェブサイトの1以上のバックエンドサーバで提供された1以上のオブジェクトまたはリソースにアクセスする必要がある。特定の実施形態では、第1のユーザに表示されるオブジェクトまたは参照が特定される。
【0046】
ステップ220に示すとおり、特定の実施形態は、第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザが1以上の特定されたオブジェクトのいずれかにアクセスしたか否か判定するために、ソーシャルグラフにアクセスする。先述のとおり、ソーシャルグラフ情報は、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって維持される。特定の実施形態では、第1のユーザと任意の1人以上の第2のユーザとの間での関連付けは、先述のとおり、ソーシャルグラフ内の1以上のエッジおよびノードによって表され得る。特定の実施形態では、ソーシャルグラフ内のエッジとノードとの間にエッジが存在する場合に、第1のユーザは、第2のユーザとの関連付けを有し得る。特定の実施形態では、関連付けられた第2のユーザのうち任意の1人以上が1以上の特定されたオブジェクトのいずれかにアクセスしていた場合に、第2のユーザとそれらのオブジェクトとの間にエッジが生成される。
【0047】
特定の実施形態は、第1のオブジェクトと、構造化ドキュメントの何らかのオブジェクトを有するユーザによって検出された何らかのユーザインタラクションに応答したユーザから、エッジ関係を表すデータを生成する。特定の実施形態では、先述のとおり、オブジェクトがエッジタイプを有し得る。特定の実施形態では、ソーシャルグラフに保存されたデータは、ユーザがアクセスしたURLのリストであり得る。特定の実施形態では、インタラクションは、表示された構造化ドキュメント内のオブジェクトまたは参照との過去または現在のユーザインタラクションであり得る。
【0048】
特定の実施形態は、ユーザ全員の記録データをソーシャル・ネットワーキング・システムに送信し、そのデータがソーシャルグラフ内に保存される。特定の実施形態では、ブラウザまたはプラグインは、表示された構造化ドキュメントのオブジェクトおよび参照とやりとりしたユーザ全員のすべてのクリックストリームアクティビティを記録し、クリックストリームアクティビティを表すデータをソーシャル・ネットワーキング・システムに送信し、そのデータは、ソーシャルグラフ内に保存される。特定の実施形態では、バックエンドのデータ構造は、URLまたはオブジェクト識別情報およびユーザIDのインデックスを保存する。
【0049】
特定の実施形態では、ブラウザまたはプラグインは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに問い合わせ、ソーシャル・グラフ・データにアクセスして、ソーシャルグラフ内の第1のユーザとの関連付けを有する第2のユーザの誰かが、表示された構造化ドキュメントのオブジェクトまたは参照とやりとりしたか否か判定する。特定の実施形態では、ブラウザまたはプラグインは、アクセスされた構造化ドキュメント内のURLまたは他のオブジェクトあるいは参照に問い合わせ、構造化ドキュメント内のURLまたは他のオブジェクトあるいは参照にアクセスした第2のユーザのユーザIDを調べ、その後に第1のユーザのユーザIDを使用して、構造化ドキュメント内のURLまたは他のオブジェクトあるいは参照にアクセスした第2のユーザの組と比較する。特定の実施形態では、表示された構造化ドキュメントのオブジェクトまたは参照とやりとりしたソーシャルグラフ内の第1のユーザとの関連付けを有する第2のユーザが存在しない場合に、他のユーザ全員の1組の総インタラクション統計が表示され得る。
【0050】
特定の実施形態では、例えば、1人以上の第2のユーザのうちの誰か1人がhttp://www.nytimes.comで記事を読むと、第2のユーザと記事との間で既読エッジが生成され、このエッジは、ソーシャル・ネットワーク・システムに送信されてソーシャルグラフ内に保存される。特定の実施形態では、ブラウザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに第1のユーザとの関連付けを有する第2のユーザの有無を問い合わせるに当たり、第1のユーザのユーザIDとの比較時に第2のユーザのユーザIDに加え、記事のURLも使用し得る。特定の実施形態では、第2のユーザが、第1のユーザの
第1の(場合によっては第2度の)知人または関連付けのうちのいずれかでもあり得る。さらに、例えば、1人以上の第2のユーザのいずれか1人が記事を読み、その記事を「気に入った」場合には、第2のユーザおよびその記事に関連付けられた既読エッジと「いいね」エッジとの両方が生成される。特定の実施形態では、第1度、第2度、あるいは第1のユーザとの関連付けを有するユーザがいない場合、総統計は、「1,200人がこれを見た」ということになり得る。そしてこれらの総統計が記事との関連付けに表示され得る。
【0051】
特定の実施形態では、第1のユーザとの関連付けを有する1人以上の第2のユーザが1以上の特定されたオブジェクトのいずれかにアクセスしたか否か判定するためにソーシャルグラフにアクセスすることは、ソーシャル・ネットワーキング・システムの第1のユーザの1組のユーザ設定で条件付けされ得る。特定の実施形態では、ブラウザまたはアプリケーションがソーシャルグラフにアクセスできるようにするユーザ設定は、プライバシー設定、およびプライバシー制御データベース136に保存された他の情報に関連付けられ得る。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定の1以上の面は、リモートアクセスを不要にするために、クライアント装置のブラウザアプリケーションにローカルで保存され(かつ/またはプライバシー制御データベース136と同期し)得る。
【0052】
特定の実施形態では、プライバシー制御データベース136との関連で先述のとおり、ユーザは、プライバシー設定を保存し得る。そして特定のエンティティ、サードパーティ製アプリケーション、またはソーシャル・ネットワーキング・システム内のユーザ情報へのアクセスを許可または拒否し得るウェブサイトドメインを指定し得る。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定は、すべてのサードパーティ製エンティティ、サードパーティ製アプリケーション、またはウェブサイトドメインへの完全アクセス権を付与し得る。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定は、具体的なエンティティ、サードパーティ製アプリケーション、またはウェブサイトドメインを限定し得る。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定は、特定の種類のソーシャル・ネットワーク・データへのアクセス権を制限または付与し得る。特定の実施形態では、ユーザのプライバシー設定は、ユーザのソーシャル・ネットワーク・データへのアクセス権を付与し得るが、ユーザを匿名にしておく。
【0053】
特定の実施形態では、ユーザがソーシャルグラフにアクセスする許可を付与するための個人設定の組を有していない場合、そのユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムにログインするように促され得る。特定の実施形態では、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システムにログインすると、ソーシャル・ネットワーキング・システム130と外部ウェブサイト120との間でソーシャル・グラフ・データが交換される。
【0054】
特定の実施形態は、ステップ220に示すとおり、1以上の特定されたオブジェクトのうちの少なくとも1つについて、少なくとも1以上の特定されたオブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを明示するために、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントを改変する。特定の実施形態では、ブラウザは、ページ内で特定された参照とオブジェクトとに基づいてどの友人がオブジェクトを参照またはアクセスしたかを明示するために、ページを改変する。特定の実施形態で、改変は、第1のユーザがオブジェクトへのリンクにマウスを置いたときにそのオブジェクトとやりとりした第2のユーザのプロフィールピクチャを表示することと、表示されたオブジェクトの色、フォントタイプ、サイズ、またはスタイルなどを変更することとであり得るが、それらに限定されない。
【0055】
特定の実施形態では、構造化ドキュメントを改変するために、アプリケーションは、ウェブブラウザによって生成された現在表現されている構造化ドキュメントのDOM(また
は他の適切な)表現にアクセスする。特定の実施形態では、アプリケーションは、構造化ドキュメント内のオブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを明示するために、対象ウェブページのDOM表現を改変し得るか、あるいは改変させ得る((一般に個別に保存されている)対象ウェブページを表現するためにブラウザに送信されるネイティブHTMLまたは他のマークアップ言語コードまたはコンテンツは必ずしも改変しない)。特定の実施形態では、改変されたDOM表現は、構造化ドキュメント上のオブジェクトを、強調、カラー、太字、あるいはその他任意のかかる改変で表示して、オブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを明示し得る。
【0056】
特定の実施形態で、改変されたDOM表現は、少なくとも1以上の特定されたオブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを表すオーバレイパネルまたはサイドバーを表示し得る。特定の実施形態では、図3aおよび図3bに示すとおり、外部ウェブサイト例300上の表示は、1以上の特定されたオブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを表す構造化ドキュメントを表示するように変更され得る。特定の実施形態では、オブジェクト312、314、316は、強調、カラー、太字、あるいはその他任意のかかる改変で表示され、オブジェクト312、314、316が1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを表し得る。特定の実施形態では、オブジェクト312、314、316は、自身が1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを表す小さなアイコンを自身の付近に有し得る。特定の実施形態では、外部ウェブサイトでの表示自体が変更され得る。特定の実施形態では、第1のユーザがオブジェクト312、314、316の上にマウス置くまで改変が明らかにならない場合がある。
【0057】
特定の実施形態では、少なくとも1以上の特定されたオブジェクトが1人以上の第2のユーザによってアクセスされたことを明示するために、第1のユーザに表示された構造化ドキュメントは、1以上の特定されたオブジェクト付近に1人以上の第2のユーザのソーシャル・ネットワーク・データ要素を表示し得る。特定の実施形態では、図3aおよび図3bに示すとおり、1人以上の第2のユーザのソーシャル・ネットワーク・データは、パネル320a、320bなど、表示された構造化ドキュメントの1以上の特定されたオブジェクト付近に表示され得る。特定の実施形態は、パネル320aが構造化ドキュメント310のオーバレイであり、パネル320bが構造化ドキュメント310付近にあることを示している。いずれにせよ、特定の実施形態は、パネル320aおよび320bが1以上の特定されたオブジェクト付近にあることを明確に示している。
【0058】
特定の実施形態で、パネル320aおよび320bは、1人以上の第2のユーザ各々のユーザプロフィールのあらゆるソーシャル・ネットワーク・データ要素を表示し得る。先述のとおり、ソーシャル・ネットワーキング・システムへの登録時に、ユーザによって各種情報が提供される。特定の実施形態では、パネル320aおよび320bに、1人以上の第2のユーザ各々に関連付けられたあらゆるプロフィール情報(第2のユーザのプロフィールピクチャ、連絡先情報、誕生日、性別、婚姻状況、家族構成、仕事、学歴、嗜好、関心事、さらには、第2のユーザが外部ウェブサイト300の構造化ドキュメントのオブジェクトまたは参照など他の個人情報へのアクセスまたはインタラクションの結果として生成したソーシャル・グラフ・データを含む他の個人情報など)が表示され得る。特定の実施形態では、例えば、第1のユーザに関連付けられた第2のユーザがhttp://www.nytimes.comの記事を読み、「気に入った」場合に、第2のユーザとその記事との間にエッジが存在することを表すデータが、パネル320aおよび320bに表示される。加えて、特定の実施形態では、パネル320aおよび320bは、例えば第2のユーザのプロフィールピクチャおよび他のプロフィール情報も表示し得る。
【0059】
特定の実施形態は、1以上のコンピュータシステム上で実装され得る。図4は、サーバ
を実装する目的で使用され得るコンピュータシステム例400を示している。特定の実施形態では、1以上のコンピュータシステム400は、本明細書に記載または図示された1以上の方法のうち1以上のステップを実行する。特定の実施形態では、1以上のコンピュータシステム400は、本明細書に記載または図示された機能を提供する。特定の実施形態では、1以上のコンピュータシステム400上で実行されているソフトウェアは、本明細書に記載または図示された1以上の方法のうち1以上のステップを実行し、本明細書に記載または図示された機能を提供する。特定の実施形態は、1以上のコンピュータシステム400の1以上の部分を含む。
【0060】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータシステム400を想定している。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータシステム400を想定している。非制限的な例として、コンピュータシステム400は、組み込みコンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(コンピュータオンモジュール(COM)やシステムオンモジュール(SOM)など)、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップまたはノート型コンピュータシステム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステム網、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、あるいはこれらの2つ以上の組み合わせであり得る。コンピュータシステム400は、適宜、1以上のコンピュータシステム400を含み得るか、一元的または分散型であり得るか、複数箇所にまたがり得るか、複数のマシンにまたがり得るか、クラウドに置かれて1以上のネットワークに1以上のクラウド構成要素を含み得る。1以上のコンピュータシステム400は、適宜、本明細書に記載または図示された1以上の方法のうち1以上のステップを、実質的な空間または時間的制限なしで実行し得る。非制限的な例として、1以上のコンピュータシステム400は、本明細書に記載または図示された1以上の方法のうち1以上のステップを、リアルタイムまたはバッチモードで実行し得る。1以上のコンピュータシステム400は、本明細書に記載または図示された1以上の方法のうち1以上のステップを、さまざまな時期あるいはさまざまな箇所で適宜実行し得る。
【0061】
特定の実施形態では、コンピュータシステム400は、プロセッサ402と、メモリ404と、記憶装置406と、入出力(I/O)インターフェース408と、通信インターフェース410と、バス412とを備える。本開示は、特定数の特定の構成要素を特定の配置構成で有する特定のコンピュータシステムを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を任意の適切な配置構成で有する任意の適切なコンピュータシステムを想定している。
【0062】
特定の実施形態では、プロセッサ402が、コンピュータプログラムを構成する命令など、命令を実行するためのハードウェアを含む。非制限的な例として、命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、または記憶装置406から命令を取得(またはフェッチ)し、それらを復号して実行した後、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、または記憶装置406に1以上の結果を書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ402が、データ、命令、またはアドレスを格納する1以上の内部キャッシュを備え得る。
【0063】
特定の実施形態では、メモリ404は、プロセッサ402が実行する命令またはプロセッサ402が処理するデータを保存するためのメインメモリを含む。非制限的な例として、コンピュータシステム400は、記憶装置406または別のソース(例えば別のコンピュータシステム400など)からメモリ404に命令をロードし得る。その後プロセッサ402は、メモリ404から内部レジスタまたは内部キャッシュにその命令をロードし得る。その命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取得し、復号し得る。プロセッサ402は、命令の実行中または実行後に、
(中間または最終結果であり得る)1以上の結果を内部レジスタまたは内部のキャッシュに書き込み得る。その後プロセッサ402は、それらの結果のうち1以上をメモリ404に書き込み得る。(アドレスバスとデータバスとを各々含み得る)1以上のメモリバスは、プロセッサ402をメモリ404に連結し得る。バス412は、下記のとおり1以上のメモリバスを含み得る。特定の実施形態では、1以上のメモリ管理ユニット(memory management units:MMUs)は、プロセッサ402とメモリ404との間にあり、プロセッサ402によってリクエストされたメモリ404へのアクセスを簡便化する。特定の実施形態では、メモリ404は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。このRAMは適宜、揮発性メモリであり得る。
【0064】
特定の実施形態では、記憶装置406は、データまたは命令を記憶するための大容量記憶装置を含む。非制限的な例として、記憶装置406は、HDD、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)・ドライブ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。記憶装置406は、取り外し可能または不能な(あるいは固定された)媒体を適宜含み得る。記憶装置406は適宜、コンピュータシステム400に対して内部的または外部的であり得る。特定の実施形態では、記憶装置406は、不揮発性のソリッドステートメモリである。特定の実施形態では、記憶装置406は、読み出し専用メモリ(ROM)を含む。このROMは適宜、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書き換え可能ROM(EAROM)、またはフラッシュメモリあるいはこれらのうちの2つ以上の組み合わせであり得る。本開示は、任意の適切な物理的形態をとる記憶装置406を想定している。記憶装置406は、プロセッサ402と記憶装置406との間での通信を簡便化する1以上の記憶装置制御ユニットを適宜含み得る。記憶装置406は、1以上の記憶装置406を適宜含み得る。本開示は、特定の記憶装置を記載および図示しているが、任意の適切な記憶装置を想定している。
【0065】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース408が、コンピュータシステム400と1以上のI/O装置との間での通信を仲介するための1以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータシステム400は、これらのI/O装置のうちの1以上を適宜含み得る。これらのI/O装置のうちの1以上は、人とコンピュータシステム400との間での通信を可能にし得る。非制限的な例として、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイク、モニター、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチルカメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、別の適切なI/O装置、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。I/O装置は、1以上のセンサーを含み得る。本開示は、任意の適切なI/O装置と、そのI/O装置用の任意の適切なI/Oインターフェース408とを想定している。I/Oインターフェース408は、プロセッサ402がこれらのI/O装置のうちの1以上を駆動できるようにする1以上の装置またはソフトウェアドライバを適宜含み得る。I/Oインターフェース408は、1以上のI/Oインターフェース408を適宜含み得る。本開示は、特定のI/Oインターフェースを記述および図示しているが、任意の適切なI/Oインターフェースを想定している。
【0066】
特定の実施形態では、通信インターフェース410は、コンピュータシステム400と1以上の他のコンピュータシステム400または1以上のネットワークとの間での通信(例えばパケットベースの通信など)を仲介するための1以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェアまたはその両方を含む。非制限的な例として、通信インターフェース410は、イーサネット(登録商標)または他の有線ベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)またはネットワークアダプタ、あるいはWI−FIネットワークなどの無線ネットワークと通信するた
めの無線NIC(WNIC)または無線アダプタを含み得る。
【0067】
本開示は、任意の適切なネットワークと、ネットワーク用のその任意の適切な通信インターフェース410とを想定している。非制限的な例として、コンピュータシステム400は、アド・ホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1以上の部分、あるいはこれらのうちの2つ以上の組み合わせと通信し得る。これらのネットワークのうちの1以上のうちの1以上の部分は、有線または無線であり得る。例えば、コンピュータシステム400は、無線PAN(WPAN)(例えばブルートゥースWPANなど)、WI−FIネットワーク、WI−MAXネットワーク、セルラー方式電話ネットワーク(例えばモバイル通信(GSM(登録商標))ネットワーク用のグローバルシステムなど)、または他の適切な無線ネットワークあるいはネットワーク、もしくはこれらのうちの2つ以上の組み合わせと通信し得る。コンピュータシステム400は、これらのネットワークのいずれをも仲介する任意の適切な通信インターフェース410を適宜含み得る。通信インターフェース410は、1以上の通信インターフェース410を適宜含み得る。本開示は、特定の通信インターフェースを記載および図示しているが、任意の適切な通信インターフェースを想定している。
【0068】
特定の実施形態では、バス412は、コンピュータシステム400の構成要素を互いに連結するソフトウェア、ハードウェア、またはその両方を含む。非制限的な例として、バス412は、アクセラレーテッド グラフィックス ポート(Accelerated Graphics Port:AGP)または他のグラフィックスバス、強化業界標準アーキテクチャ(Enhanced Industry Standard Architecture:EISA)バス、フロントサイドバス(front−side bus:FSB)、ハイパートランスポート(HYPERTRANSPORT:HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture:ISA)バス、インフィニバンド(INFINIBAND)相互接続、Low−Pin−Count(LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture:MCA)バス、ペリフェラル コンポーネント インターコネクト(Peripheral Component Interconnect:PCI)バス、PCI Express(PCI−X)バス、シリアル・アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント(Serial Advanced
Technology Attachment:SATA)バス、ビデオ エレクトロニクス スタンダーズ アソシエーション ローカル(Video Electronics Standards Association Local:VLB)バス、また別の適切なバスあるいはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。バス412は、1以上のバス412を適宜含み得る。本開示は、特定のバスを記載および図示しているが、任意の適切なバスまたは相互接続を想定している。
【0069】
本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体について言及した場合、構造を有する1以上の非一時的な有体コンピュータ可読記憶媒体を包含する。非制限的な例として、コンピュータ可読記憶媒体は、半導体ベースまたは他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)や特定用途向けIC(ASIC)など)、ハードディスク、HDD、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、セキュア・デジタル・ドライブ、または別の適切なコンピュータ可読記憶媒体あるいはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを適宜含み得る。本明
細書において、コンピュータ可読記憶媒体について言及した場合、米国特許法第101条下で特許保護の対象でないあらゆる媒体を除外する。本明細書において、コンピュータ可読記憶媒体について言及した場合、信号伝達の一時的な形態(伝播する電気信号または電磁信号自体)を、米国特許法第101条下で特許保護の対象でない程度まで除外する。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は適宜、揮発性、不揮発性、または揮発性および不揮発性の組み合わせであり得る。
【0070】
本開示は、実施形態例に対する変更、代用、変形、改造、改変について、当業者であれば理解できるすべてを本明細書に包含する。同様に、添付の請求項も、実施形態例に対する変更、代用、変形、改造、改変について、当業者であれば理解できるすべてを本明細書に適宜包含する。
図1
図2
図4
図3a
図3b