(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願明細書では、とりわけ、生理的パラメータを使用して患者の頻脈性不整脈のリスクが高いかどうか判定し、心臓治療デバイスと腎臓治療デバイスの間で適切に通信することによりCFMデバイス、腎臓デバイス、または両方を調整する(またはこれらの調整を推奨する)ことなどによって心機能管理デバイスと腎代替療法デバイスの動作を統合して患者ケアを改善するための装置または方法の例を説明する。
【0011】
この概要は、本特許出願の主題の概要を提供することを意図しており、本発明の限定的または網羅的な説明を提供することを意図するものではない。詳細な説明は、本特許出願に関するさらなる情報を提供するために含まれる。
【0012】
図面は必ずしも原寸に比例して描かれておらず、これらの図面では、同じ符号は、異なる図において同様の構成要素を示し得る。異なる接尾文字を有する同じ符号は、同様の構成要素の異なるインスタンスを表し得る。図面は一般に、限定ではなく、例として、本願明細書において説明する種々の実施形態を示す。
【0013】
本願明細書では、とりわけ、生理的パラメータを使用して患者の頻脈性不整脈のリスクが高いかどうか判定し、心臓治療デバイスと腎臓治療デバイスの間で適切に通信することによりCFMデバイス、腎臓デバイス、または両方を調整する(またはこれらの調整を推奨する)ことなどによって心機能管理デバイスと腎代替療法デバイスの動作を統合して患者ケアを改善するための装置または方法の例を説明する。
【0014】
システム概要の例
図1は、心臓および腎臓機能管理システム100の一部分と、このシステム100が使用される環境の一例を示す。1例では、システム100は、外部(たとえば、装着型)医用デバイスまたは植込み型心調律もしくは機能管理デバイス102などの携行型医用デバイスと、ローカルの外部インタフェース・デバイス104と、任意選択のリモートの外部インタフェース・デバイス106と、腎臓デバイス130とを含むことができる。
【0015】
1例では、植込み型デバイス102は、心房センシング回路108と、心房治療回路110と、心室センシング回路112と、心室治療回路114と、コントローラ回路116と、メモリ回路118と、通信回路120と、電池121などの電源と、電池状態回路123と、患者または他の被験者の身体的活動信号を感知するように構成された活動センサ113と、被験者の、身体的活動信号と異なる生理学的信号を感知するように構成された生理学的センサ115とを含むことができる。
【0016】
1例では、心房センシング回路108は、心房脱分極情報を含む内因性心房心臓信号の感知を可能にする、心房内電極または他の任意の電極などの電極に結合することができる。心房治療回路110も、同様に、ペーシング、心臓再同期療法(CRT)、心臓収縮能調節(CCM:cardiac contractility modulation)療法、除細動/カルディオバージョン・ショック、または一方もしくは両方の心房への他のエネルギー・パルスを送達するようになど、これらの電極または他の電極に結合することができる。
【0017】
1例では、心室センシング回路112は、心室脱分極情報を含む内因性心室心臓信号の感知を可能にする、心室内電極または他の任意の電極などの電極に結合することができる。心室治療回路114も、同様に、ペーシング、心臓再同期療法(CRT)、心臓収縮能調節(CCM:cardiac contractility modulation)療法、除細動/カルディオバージョン・ショック、または一方もしくは両方の心室への他のエネルギー・パルスを送達するようになど、これらの電極または他の電極に結合することができる。
【0018】
1例では、活動センサ113は、被験者の身体的活動を示す被験者の加速度を感知するようになど、単軸または多軸の加速度計を含むことができる。活動センサ113は、加速度信号を処理し、その結果得られる身体的活動信号を提供するように構成されたセンサ・インタフェース回路も含むことができる。1例では、身体的活動信号は、被験者の労作(physical exertion)を示すことができる。1例では、活動センサ113は、被験者の姿勢、心音、または加速度信号から入手可能な他の情報を感知するためなどの他の目的で使用することもできる。
【0019】
1例では、生理学的センサ115は、インピーダンスセンサまたは他のセンサなどの呼吸センサを含むことができ、被験者の胸部などに試験エネルギーを送達するように、および胸部インピーダンスなどを示す応答電圧信号を感知するように構成された電極を含むことが可能であり、フィルタリングされて、呼吸、心臓収縮、または胸部体液貯留に関する情報を提供することができる。種々の例では、生理学的センサ115は、心拍数、心拍変動、自律神経のバランス、心臓の振動、心内圧、胸部体液の状態、呼吸、患者の活動レベル、温度、pH、カリウムのレベル、酸素化、心臓容積、血圧、または駆出分画率に関する情報を提供することができる。
【0020】
コントローラ回路116は、感知した心臓信号から情報を受け取るようになど、心房センシング回路108および心室センシング回路112に結合することができる。コントローラ回路116は、被験者の身体的活動または労作のレベルに関する情報を受け取るよう
になど、活動センサ113にも結合することができる。コントローラ回路116はまた、他の生理学的情報を受け取るようになど、生理学的センサ115にも結合することができる。1例では、このような他の生理学的情報は心収縮信号を含み、被験者の心拍数または心拍間隔、一回拍出量、またはこの心収縮信号から入手可能な他の情報に関する情報を提供することなどができる。1例では、この他の生理学的情報は呼吸信号を含み、被験者の呼吸数または呼吸間隔、1回換気量、またはこの呼吸信号から入手可能な他の情報に関する情報を提供することなどができる。1例では、コントローラ回路116は、以下で説明するように診断指標を生成できるテンプレート・パラメータを抽出するなどのための、デジタル信号プロセッサ(DSP)回路などの信号プロセッサ回路を含むことができる。1例では、この信号プロセッサ回路は、1つまたは複数の信号処理機能を実行するための専用回路を含むことができる。1例では、コントローラ回路116は、制御信号またはトリガリング信号を提供して治療パルスの時間指定された送達をトリガするように心房治療回路110および心室治療回路114に結合することができる。1例では、コントローラ回路116は、1つまたは複数の他の治療法(たとえば、徐脈ペーシング、抗頻脈性不整脈ペーシング(ATP)、心臓再同期療法(CRT)、心房除細動ショック療法または心室除細動ショック療法)または機能(たとえば、ペーシング閾値エネルギーを自動的に決定するための自動閾値設定(autothreshold)機能、心臓を捕捉するペーシングエネルギーを自動的に調整するための自動キャプチャ機能など)と組み合わせるなどしてCCM療法を効果的に送達可能にする助けとなる制御を提供するように構成することができる。1例では、これには、コントローラ回路116内に専用モジュールを設けること、またはコントローラ回路116を構成する、実行可能な、解釈可能な、または別の方法で遂行可能なコードを用意することを含むことができる。
【0021】
メモリ回路118は、制御パラメータ値、生理的データ、または他の情報を記憶するようになど、コントローラ回路116に結合される。通信回路120は、ローカルの外部インタフェース・デバイス104またはリモートの外部インタフェース・デバイス106などの外部デバイスとの高周波(RF)通信または他の無線通信を可能にするように、コントローラ回路116に結合される。
【0022】
1例では、電池121は、植込み型デバイス102に電力を供給するために1つまたは複数の電池を含むことができる。1例では、電池121は、外部デバイスから植込み型デバイス102への経皮的無線電力伝送などによって再充電可能とすることができる。電池状態回路123は、たとえばどのくらい多くのエネルギーが電池121に保存されたままであるかを示す電池状態情報を判断するようになど、電池121およびコントローラ回路116のそれぞれに通信可能に結合されることができる。コントローラ回路116は、電池状態情報などに少なくとも部分的に基づいて植込み型デバイス102の動作を変えるように構成することができる。
【0023】
1例では、ローカルの外部インタフェース・デバイス104は、通信またはコンピュータ・ネットワークを介したリモートの外部インタフェース・デバイス106との有線通信または無線通信を可能にするなどのために、プロセッサ回路122と、グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)124または情報を表示するもしくはユーザ入力を受け取るための類似したデバイス、ならびに通信回路とを含むことができる。同様に、リモートの外部インタフェース・デバイス106は、通信またはコンピュータ・ネットワークを介したローカルの外部インタフェース・デバイス104との有線通信または無線通信を可能にするなどのために、プロセッサ回路126と、グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)128、または情報を表示するもしくはユーザ入力を受け取るための類似したデバイス、ならびに通信回路とを含むことができる。
【0024】
システム100は、携行型デバイスまたは植込み型デバイス102(たとえば、コント
ローラ回路116によって提供される)、ローカルの外部インタフェース・デバイス10(たとえば、プロセッサ122によって提供される)、およびリモートの外部インタフェース・デバイス106(たとえば、プロセッサ126によって提供される)に処理機能を含むので、本願明細書で説明する種々の方法をこのような場所のいずれかで実施することができ、またはタスクをこのような場所の2つ以上の間で分散させることができる。
【0025】
システム100は、腎臓デバイス130も含むことができる。腎臓デバイス130は、プロセッサ回路132と、グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)134または情報を表示するもしくはユーザ入力を受け取るための類似したデバイスとを含むことができる。腎臓デバイス130は、リモートの外部インタフェース・デバイス106、ローカルの外部インタフェース・デバイス104、または植込み型心機能管理デバイス102のうちの1つまたは複数との有線通信または無線通信を可能にするようになど、通信回路も含むことができる。このような通信には、通信またはコンピュータ・ネットワークを介した通信を含めることができる。
【0026】
腎臓デバイス130は、血液透析、腹膜透析、血液濾過、血液透析濾過、腸透析、または他の腎治療法のうちの1つまたは複数などの腎治療法を提供するなどのための腎臓デバイスを含むことができる。腎臓デバイス130は、装着型腎臓デバイス、植込み型腎臓デバイス、または他の携行型腎臓デバイス130、または臨床環境もしくは自宅環境において患者ステーションで透析患者に治療を提供するように構成可能な外部の腎臓透析機などの外部の非携行型腎臓デバイス130を含むことができる。
【0027】
1例では、腎臓デバイス130は吸着剤デバイスを含むことができ、この吸着剤デバイスは、活性炭(activated charcoal)、ウレアーゼ、リン酸ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、または活性炭素(activated carbon)を含むことができる。1例では、腎臓デバイス130は、カリウムなどの治療薬、腎機能の喪失を防止、阻止、遅延、もしくは軽減できるポリペプチドもしくはその変異体、またはヘパリン、プロスタサイクリン、ヒルジン、もしくはクエン酸ナトリウムなどの抗凝固薬、または他の医薬品、生物学的薬剤、または他の治療薬を提供することができる。
【0028】
CFMデバイス102または腎臓デバイス130は、自動的に、または介護者または患者によってなど、使用者からの介入によって、生理的情報、デバイス動作情報、または他の情報を収集および共有する(たとえば、互いに)ように構成することができる。リモートの外部インタフェース・デバイス106は、このような情報、またはそれから導き出される他の情報を、有線信号または無線信号などを介して、コンピュータまたは遠距離通信または他のネットワークなどを介して記憶、処理、または伝送するように構成することができる。情報は、CFMデバイス102と腎臓デバイス130の間で、たとえば、ローカルの外部インタフェース・デバイス104もしくはリモートの外部インタフェース・デバイス106を介して、または直接的に、通信することができる。
【0029】
1例では、CFMデバイス102によって収集され腎臓デバイス130と共有される、被験者に関する生理学的情報には、上記で説明したものなど、生理学的センサ115、活動センサ113、心房センシング回路108、または心室センシング回路112から取得または導出される情報が含まれ得る。1例では、CFMデバイス102によって収集される、腎臓デバイス130と共有するべきこのような生理学的情報としては、検出もしくは予測される頻脈性不整脈またはこのような頻脈性不整脈に対する受攻性の1つまたは複数の徴候に関する情報を挙げることができる。
【0030】
1例では、腎臓デバイス130は、被験者に関する生理的情報を収集できる1つまたは複数の生理学的センサ136を含むことができる。このような生理学的情報、または腎臓
デバイス130によって取得されたこのような生理学的情報から導き出される情報は、CFMデバイス102と共有することができる。腎臓デバイス130に含まれるまたはこれに結合されることができるこのような生理学的センサ136の例としては、血液センサ(たとえば、血中ヘマトクリット、酸素化、クレアチニン、血中尿素窒素(BUN)、アルブミン、カリウム、ナトリウム、カルシウム、リン、pH、電解質、グルコース、または1つまたは複数の他の血液成分を感知するなどのための)、または透析液センサ(たとえば、透析液中BUN、クレアチニン、電解質などの)、または患者モニタリングセンサ(たとえば、アクセス血流量、中心血液量、心拍出量、全身バイオインピーダンス、血圧を感知するなどのための)を挙げることができる。1例では、腎臓デバイス130と共有するべきこのような生理学的情報としては、検出もしくは予測される頻脈性不整脈またはこのような頻脈性不整脈に対する受攻性の1つまたは複数の徴候に関する情報を挙げることができる。
【0031】
1例では、CFMデバイス102によって収集され腎臓デバイス130と直接的または間接的に共有するデバイス動作情報(またはこのようなデバイス動作情報から導き出される情報)には、上記で説明したものなど、電池状態回路123、コントローラ回路116、メモリ回路118、心房治療回路110、心室治療回路114、または生理学的センサ115から取得または導出される情報を挙げることができる。1例では、CFMデバイス102によって腎臓デバイス130と共有するべきこのようなデバイス動作情報としては、検出もしくは予測される頻脈性不整脈またはこのような頻脈性不整脈に対する受攻性の1つまたは複数の徴候に関する情報を挙げることができる。1例では、CFMデバイス102によって腎臓デバイス130と共有されるこのようなデバイス動作情報としては、検出もしくは予測される頻脈性不整脈に対するCFMデバイス102のデバイス応答またはこのような頻脈性不整脈に対する受攻性(たとえば、抗頻脈性不整脈ペーシング(ATP)または除細動ショックのスケジューリングもしくは送達、またはCFMデバイス102によって調整もしくは強化された頻脈性不整脈モニタリング)の1つまたは複数の徴候に関する情報を挙げることができる。
【0032】
1例では、腎臓デバイス130によって取得されるデバイス動作情報(またはこのようなデバイス動作情報から導き出される情報)は、腎臓デバイス130によってCFMデバイス102と直接的または間接的に共有されることができる。腎臓デバイス130は、1つまたは複数の動作状態モニタまたは動作状態センサ138を含むことができ、動作状態モニタまたは動作状態センサ138は、流量モニタまたは流量センサ(たとえば、除水速度、クリアランス、透析を施行している時間、血流量、透析液流量)、圧力センサ(たとえば、血圧、透析液圧)、治療薬センサ(たとえば、ヘマトクリット、中心血液量)などのうちの1つまたは複数を含むことができる。1例では、腎臓デバイス130によって取得されCFMデバイス102と共有されるべきこのようなデバイス動作情報としては、検出もしくは予測される頻脈性不整脈またはこのような頻脈性不整脈に対する受攻性の1つまたは複数の徴候(たとえば、現在施行中の(たとえば、透析中の)透析もしくは他の腎治療法エピソードによって誘発される、または現在施行中の(たとえば、透析中の)透析もしくは他の腎治療法エピソード中、もしくは1つもしくは複数の先行する(たとえば、透析間の)透析もしくは他の腎治療法エピソード中もしくはそれらの間にモニタリングされるなど)に関する情報を挙げることができる。
【0033】
腎臓情報を使用してCFMの動作をトリガする方法の例
図2は、システム100またはその一部分を動作させる方法200の一例を示す。202では、CFMデバイス102は、第1の動作モードで動作していることができる。この第1の動作モードは、CFMデバイス102の正常動作モードを含むことができる。このような正常な第1の動作モードでは、腎臓デバイス130に関するまたはそこからの情報に対処する必要はない。このようなモードでは、CFMデバイス102は、腎臓デバイス
130に関するまたはそこからの情報がなくてもCFMモニタリングまたはCFM治療法を別のやり方で提供する。204では、トリガリング情報をCFMデバイス102によって直接的または間接的に受信することができる。このようなトリガリング情報は、腎臓デバイス130に関するものであってもよいし、腎臓デバイス130からのものであってもよい。このようなトリガリング情報は、頻脈性不整脈に対する受攻性が亢進する期間を示すことなどによって、CFM動作に関連するものとすることができる。1例では、頻脈性不整脈に対する受攻性が亢進する期間は、次に施行される透析に関連する透析中期間など、次に腎臓デバイス130によって送達される施行中の腎治療法による受攻期を含むことができる。1例では、受攻期は、その送達は過ぎているが、被験者の頻脈性不整脈受攻性の亢進する期間が残っている(たとえば、最大、指定された時間(たとえば、前回の透析セッションの休止の3〜5時間(たとえば、4時間)後)または以前送達された腎治療法から患者が安定しているという指標として働く他の状況まで)、以前に送達された腎治療法に関連する透析間の期間を含むことができる。
【0034】
206では、腎臓デバイス130に関するまたはそこからのトリガリング情報を受信すると、CFMデバイス102は、第1の動作モードでの動作から異なる第2の動作モードでの動作に切り換わることができる。1例では、第2の動作モードは、透析中期間または透析間期間など、頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進する期間中の使用に適するように構成することができる。208において、受攻期が経過する(たとえば、腎臓デバイス130に関するまたはそこからのトリガリング情報の更新に基づいてタイムアウトまたは取り消される)と、次に210では、CFMデバイス102は第1の動作モードで動作を再開することができ、そうでない場合、工程の流れは206に戻ることができ、CFMデバイス102は引き続き第2の動作モードで動作することができる。
【0035】
腎臓デバイスに関するまたはこれデバイスからのトリガリング情報の例
CFMデバイス102を第1の動作モードでの動作から第2の動作モードでの動作に切り換えるために使用できる腎臓デバイス130に関するまたはそこからの情報のいくつかの例示的な例としては、以下のうちの1つまたは複数を挙げることができる。
【0036】
1.施行中の透析または他の腎治療法が開始された。これには、腎治療法開始時または腎治療法の開始から指定の遅延が発生した後の腎治療法中のどちらかの、CFMデバイス102の動作モードの第1の動作モードから第2の動作モードへの切り換えをトリガすることを含むことができる。この腎臓に関係するトリガリング情報は、腎臓デバイス130により生成される直接的または間接的な通信に応答して、または生成されるもしくは介護者によりシステム100の1つもしくは複数の場所に手動で入力される腎臓デバイス130に関する情報に応じてなど、CFMデバイス102によって自動的に受信され、直接的または間接的にCFMデバイス102に自動的にまたは手動で通信することができる。腎臓デバイス130による透析、限外濾過、または他の腎治療法の開始によって、腎治療法中に、または腎治療法後のある期間の間、頻脈性不整脈に対する被験者の受攻性が亢進することがある。
【0037】
2.施行中の透析または他の腎治療法が調整された。これには、腎治療法の流量、透析液の組成、治療薬の投与などを調整することなどによって、腎臓デバイス130の腎治療法が変更されたときまたは変更後に指定の遅延が発生したときのCFMデバイス102の動作モードの第1の動作モードから第2の動作モードへの切り換えをトリガすることを含むことができる。透析または他の腎治療法の調整によって、腎治療法中の、またはこのような腎治療法の休止後のある一定の期間中の、頻脈性不整脈に対する被験者の受攻性を変えることができる。
【0038】
3.透析セッションが終了した。これには、腎治療法開始時、腎治療法の開始から指定
の遅延が発生した後の腎治療法中、腎治療法の終了時、または腎治療法の終了から指定の遅延が発生した後、CFMデバイス102の動作モードの第1の動作モードから第2の動作モードへの切り換えをトリガすることを含むことができる。この腎臓に関係するトリガリング情報は、腎臓デバイス130により生成される直接的または間接的な通信に応答して、または生成されるもしくは介護者によりシステム100の1つもしくは複数の場所に手動で入力される腎臓デバイス130に関する情報に応じてなど、CFMデバイス102によって自動的に受信され、直接的または間接的にCFMデバイス102に自動的にまたは手動で通信することができる。透析または他の腎治療法を中止することによって、腎治療法中または腎治療法後のある期間、頻脈性不整脈に対する被験者の受攻性の期間が開始または延長することができ、このような頻脈性不整脈受攻性の性質は、腎治療法中のこのような頻脈性不整脈受攻性の性質と類似してもよいし、異なってもよい。
【0039】
4.施行中または以前の腎臓モニタリングが、ある生理学的状況を示す。これには、腎臓デバイス130を使用することなどによって、電解質不均衡、血液酸素化不良、交感神経迷走神経自律神経バランス(sympathovagal autonomic balance)における交感神経優位(sympathetic overassertion)の血液化学的徴候などの頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進を示し得る生理的状況の徴候を検出することを含むことができる。このような検出は、施行中の透析もしくは他の腎治療法セッション中、または最近の透析もしくは他の腎治療法セッション中、またはより以前の透析もしくは他の腎治療法セッション中、または透析または他の腎治療法の提供を含まなかった腎臓モニタリング・セッション中などの、腎臓デバイス130による腎臓モニタリング中に行われることができる。
【0040】
CFMデバイスの腎臓に応答する第2の動作モードの例
1.較正またはセルフチェック。1例では、CFMデバイス102は、腎臓デバイス130に関するまたはそこから受信されたトリガリング通信などに基づいて、このようなCFMデバイス102が正しく実行されていることを確実にするために、較正機能またはセルフチェック機能を実行することができる。
【0041】
1例では、CFMデバイス102の生理学的センサ115は、肺水腫、胸水、低血圧を判断する目的で体液の状態を計算するために、または被験者のペーシング・レートを制御するために被験者の代謝の必要性の指標を与えるなどの目的で分時換気量(MV)を決定するなどのために、胸部インピーダンスセンサを含むことができる。胸部インピーダンスを使用して測定される体液の状態または他の情報は、透析中または限外濾過中などに腎臓デバイス130によって体液が除去または追加されている影響を受けることがある。
【0042】
したがって、腎臓デバイス130に関するこのような情報は、CFMデバイス102の胸部インピーダンスセンサの較正をトリガするために使用することができる。腎臓デバイス130に関するこのような情報は、異常な体液状態状況(このような異常な体液状態状況の検出に少なくとも部分的に基づく、肺水腫、またはうっ血性心不全による代償不全、または他のCHF状態徴候など)を言明するようになど、このような未処理または信号処理されたインピーダンスと比較する閾値を調整するために使用することができる。たとえば、透析中に、胸部インピーダンスをより厳密な(または、より厳密でない)閾値と比較して、「湿性(wet)」(循環血液量の増加した)状態を言明することができる。これは、偽陽性または偽陰性の容量状態徴候を阻止または防止する助けとなることがある。
【0043】
2.生理的情報の使用またはログ記録を修飾(qualify)または修正する。1例では、腎治療法が腎臓デバイス130によって送達されている間またはその後にCFMデバイス102によって取得される生理的情報は、腎臓デバイス130から受信されたトリガリング情報に応じて修飾または修正することができることができる。
【0044】
・1例では、体液状態判定に使用される胸部インピーダンス情報のトレンドは、透析または他の腎治療法セッション中またはその直後に取得されたデータにフラグを付けてもよいし、このデータを無視してもよい。これは、このようなデータにおける既知の透析誘発性変動が患者の体液状態判定に寄与することを軽減または回避する助けとなることができる。類似の技法は、透析または他の腎治療法セッションの影響を受け得る他のデータに適用することができる。
【0045】
・1例では、アラート状況を生成するためにCFMデバイス102によって使用される閾値は、腎臓デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて修正することができる。
3.送達されるCFM治療法を調整する。1例では、CFMデバイス102によって送達されるCFM治療法は、第2の動作モードなどにおいて、第1の動作モードを参照して、腎臓デバイス130によって行われる施行中もしくは以前の腎治療法セッションを示す腎臓デバイス130に関するもしくは腎臓デバイス130からのトリガリング情報に応じて、または治療法CFMを調整する必要性を示すことが可能な腎臓デバイス130に関するもしくは腎臓デバイス130からの生理的情報もしくはデバイス動作トリガリング情報などに応じて、調整することができる。
【0046】
たとえば、透析または他の腎治療法が、被験者における低血圧の可能性をもたらすまたは増加させることがある。したがって、透析または他の腎治療法が施行中であるまたは終了したばかりであるなどの腎臓デバイス130に関するまたはそこからのトリガリング情報に応じて、CFMデバイス102は、心拍出量を増加させて低血圧を阻止または防止するようになど、送達されているCFM治療法を調整することができる。第2の動作モードでのCFM治療法を調整する例示的な例としては、
・身体的活動センサ、分時換気量(MV)センサ、または被験者の代謝の必要性の他の徴候から計算されたそのときに示されたペーシング・レートを上回る指定された増加量などだけ、ペーシング・レートを増加させる、
・心不応期中の刺激を増加させて心収縮性および心拍出量を増加させる、
・心拍出量および/または全身血管抵抗を増加させるように心臓または全身の求心性神経または遠心性神経、圧受容体、または関連する神経節(たとえば、肺動脈圧受容体、心肺圧受容体)のニューロモデュレーションを修正する、
・指定された量などによって電気刺激エネルギーを増加させて、捕捉を確実にする、
・空間的協調を増加させるように、単腔心室ペーシングから両心室ペーシングまたは二腔ペーシングになど、電気刺激電極構成を調整する、
・同一心周期中に送達される同腔(たとえば、冠状静脈洞の四極または他の多電極リード上の複数の左心室電極間)または異なる腔(たとえば、房室(AV)遅延、両室(RV−LV遅延)など)の電気刺激の間での電極間遅延を調整する、
・電気刺激が送達される、ヒス束におけるまたはヒス束近傍での右心室(RV)中隔部位からの心室収縮の両心室協調を提供するなどのために、ヒス束ペーシングを開始または調整する、または
・頻脈性不整脈エピソードの検出を言明して異なるタイプの頻脈性不整脈拍動を区別するために必要なレートの高い拍動または形態学的に異常な拍動の数を変更すること、またはATPとショック、またはショックエネルギーを送達する可能性を増加または減少させるようになど、検出された頻脈性不整脈に対する応答を変更することなどによって、抗頻脈性不整脈治療法を調整する、
があり得る。
【0047】
4.ログ記録または学習。1例では、CFMデバイス102は、CFMデバイス102に、リモートの外部インタフェース・デバイス106に、ローカルの外部インタフェース・デバイス104に、または腎臓デバイス130に、腎臓デバイス130により提供され
るトリガリング情報または他の生理学的情報またはデバイス動作情報をCFMデバイス102からの情報などと共に記憶することによって、腎臓デバイス130により提供されるトリガリング情報に応答することができる。これによって、CFMデバイス102と腎臓デバイス130の両方からの情報を合わせて使用し、CFMデバイス102または腎臓デバイス130の一方または両方の現在または将来の動作を調整または協調することなどができる。
【0048】
たとえば、透析もしくは他の腎治療法セッション中、またはこのような腎治療法セッションの後の指定された時間内に腎臓デバイス130により提供される生理学的パラメータまたはデバイス動作パラメータとは、頻脈性不整脈受攻性(たとえば、電解質不均衡、腎治療法の流量または組成)を示すことができる1つまたは複数のパラメータを挙げることができる。これらのパラメータは、(自動的に、またはこのような修正を医師または他の介護者に提案することによって)現在または将来のCFM治療法を変えるなどのために、CFM生理学的パラメータまたはデバイス動作パラメータと共に記憶することができる。時間が経つにつれて、このような情報から、腎治療法による頻脈性不整脈受攻性を誘発するための閾値に関する情報を得ることができ、CFM治療法は、このような腎治療法セッション中またはその後などにこのような頻脈性不整脈受攻性の閾値が生じることを回避するように構成することができる。
【0049】
CFMデバイスに関するまたはそこからの情報を使用して腎臓デバイスの動作をトリガする方法の例
図3は、システム100またはその一部分を動作させる方法300の一例を示す。302では、腎臓デバイス130は、第1の動作モードで動作していてもよい。この第1の動作モードは、腎臓デバイス130の正常動作モードを含むことができる。このような正常な第1の動作モードでは、CFMデバイス102に関するまたはそこからの情報を記述する必要はない。このようなモードでは、腎臓デバイス130は、CFMデバイス102に関するまたはそこからの情報がなくても、腎臓モニタリングまたは腎臓治療法を別のやり方で提供する。304では、トリガリング情報を腎臓デバイス130によって直接的または間接的に受信することができる。このようなトリガリング情報は、CFMデバイス102に関するものであってもよいし、CFMデバイス130からのものであってもよい。このようなトリガリング情報は、頻脈性不整脈に対する受攻性が亢進する期間を示すことなどによって腎臓デバイス130の動作に関連するものとすることができる。1例では、頻脈性不整脈に対する受攻性が亢進する期間は、検出または予測される頻脈性不整脈の以前または現在の徴候など、CFMデバイス102により検出または決定される受攻期を含むことができる。
【0050】
306では、CFMデバイス102に関するまたはそこからのトリガリング情報を受信すると、腎臓デバイス130は、第1の動作モードでの動作から異なる第2の動作モードでの動作に切り換わることができる。1例では、第2の動作モードは、CFMデバイス102によって示されるなど、頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進する期間中の使用に適するように構成することができる。308において、受攻期が経過する(たとえば、CFMデバイス102に関するまたはそこからのトリガリング情報の更新に基づいてタイムアウトまたは取り消される)と、次に310では、腎臓デバイス130は第1の動作モードで動作を再開することができ、そうでない場合、工程の流れは306に戻ることができ、腎臓デバイス130は引き続き第2の動作モードで動作することができる。
【0051】
CFMデバイスに関するまたはそこからのトリガリング情報の例
腎臓デバイス130を第1の動作モードでの動作から第2の動作モードでの動作に切り換えるために使用できるCFMデバイス102に関するまたはそこからの情報のいくつかの例示的な例としては、以下のうちの1つまたは複数を挙げることができる。
【0052】
1.頻脈性不整脈受攻性の心拍数、心拍変動、心室期外収縮またはもしくは心房期外収縮(PVC、PAC)、ロング−ショート・シーケンス(long−short sequence)、またはQT間隔延長の徴候。1例では、CFMデバイス102は、心房センシング回路108もしくは心室センシング回路112から、または生理学的センサ115から取得される固有心臓信号などから(たとえば、インピーダンスに基づく心収縮信号、または機械的なもしくは体液に基づく心収縮信号)、心臓収縮を検出するように構成することができる。このような検出された心臓収縮から、コントローラ回路116などによって固有心拍数を決定することができる。さらに、検出された心臓収縮の合間の時間間隔などから、心拍変動(HRV)徴候もコントローラ回路116により決定することができる。HRVの傾向を継時的に決定することができる。HRVの減少は、被験者の自律神経系の交感神経迷走神経バランスにおける交感神経優位を示すことができる。したがって、このようなHRVの減少は、頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進を示すことができる。同様に、PVC/PACの発生、回数、または頻度は、特に被験者の身体的活動などの他の生理学的情報と組み合わせたとき、頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進を示すことができる。たとえば、運動後のPVC/PACは、頻脈性不整脈受攻性を特に示すことができる。さらに、時間的に隣接する心臓収縮の合間の時間的に隣接する間隔のロング−ショート・シーケンスの発生、回数、または頻度も、頻脈性不整脈受攻性を示すことができる。そのうえ、レートを調整したQT間隔延長の発生、回数、または頻度も、頻脈性不整脈受攻性を示すことができる。またさらに、心室収縮の間の短いRR間隔(たとえば、付随する身体的活動がない場合などの高い固有収縮速度)または異常な形態の拍動の発生、回数、または頻度も、頻脈性不整脈受攻性または進行中の頻脈性不整脈を示す。
【0053】
HRVに関する情報、頻脈性不整脈のリスク増加に対応するHRVの減少に関する情報、頻脈性不整脈受攻性を示すPVC/PACの発生または有病率に関する情報、隣接する心臓収縮間隔のロング−ショート・シーケンスの発生または有病率に関する情報、レートを調整したQT間隔延長の発生または有病率に関する情報、または心臓収縮または異常な形態の拍動の高いレートに関する情報は、トリガリング情報を提供し、それに応じて、このような頻脈性不整脈受攻期中またはその後に腎臓デバイス130がその動作を調整することなどができ、被験者において腎臓デバイス130により送達される腎治療法が頻脈性不整脈を誘発または悪化させるリスクを低下させるなどのために、CFMデバイス102から腎臓デバイス130に通信することができる。
【0054】
2.胸部体液、心音、圧力の徴候。1例では、CFMデバイス102は1つまたは複数の生理学的センサ115を含むことができ、生理学的センサ115は、胸部体液センサ、心音センサ、または肺動脈圧(PAP)センサのうちの1つまたは複数を含んでよく、体液状態の判断に使用可能な情報を提供することができる。このようなセンサは、透析治療法中およびその後の患者の体液状態を判断するために使用することができる。このような情報は、透析、限外濾過、または腎臓デバイス130によって送達される他の腎治療法を開始、調整、または用量設定する(titrate)ようにトリガリング情報を提供するなどのために、CFMデバイス102によって腎臓デバイス130に提供することができる。1例では、胸部インピーダンスの増加は胸部体液貯留の減少に対応し、したがって、CFMデバイス102によって決定される胸部インピーダンスは、胸部体液の状態に応じた不整脈または低血圧に対する被験者の受攻性を示すために使用することができる。被験者の体液の状態または頻脈性不整脈に対する受攻性の増加に関する情報は、透析、限外濾過、または他の腎治療法を開始、調整、または用量設定するようにトリガリング情報を提供するなどのために、CFMデバイス102から腎臓デバイス130に通信することができる。
【0055】
3.化学センサの徴候。1例では、CFMデバイス102は生理学的センサ115を含
むことができ、生理学的センサ115は、被験者の血流中のカリウム、カルシウム、または別の物質の量を検出するなどのために化学センサを含むことができる。CFMデバイス102に含まれるまたはこれに結合されたこのような化学センサからの情報は、透析、限外濾過、注入(たとえば、カリウム、カルシウム、または1つもしくは複数の他の化学的成分の投与を含むことができる)、または腎臓デバイス130によって送達される他の腎治療法を開始、調整、または用量設定するようにトリガリング情報を提供するなどのために、CFMデバイス102によって腎臓デバイス130に提供することができる。1例では、CFMデバイス102によって判断される化学的情報は、頻脈性不整脈に対する被験者の受攻性の高まりを示すために使用することができ、頻脈性不整脈に対する被験者の受攻性の高まりは、頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進を示す透析中またはその直後に血清カリウムおよび他の電解質の著しい変化があるときに存在することなどがある。カリウムレベルに関する情報または頻脈性不整脈に対する受攻性の亢進を示す他の化学的情報は、透析、限外濾過、または他の腎治療法を開始、調整、または用量設定するようにトリガリング情報を提供するなどのために、CFMデバイス102から腎臓デバイス130に通信することができる。
【0056】
4.腎臓の状態または腎治療法の状態。1例では、CFMデバイス102は、腎臓の状態、または限外濾過などの腎治療法の始まりまたは終わりなどの腎治療法の状態の情報を間接的に検出することができる。たとえば、限外濾過に関連する血液濃縮は、血液インピーダンスセンサなどの血液伝導特性センサを使用して検出することができる。例示的な1例では、血液インピーダンスセンサは、CFMデバイス102内に含まれるまたはこれに結合されることが可能な血管内リードの遠位部分に位置できる2つの電極を含むことができる。3つ以上の電極は、このような血液インピーダンスセンシングまたは他の血液伝導特性センシング(たとえば、電圧センシング、トランスコンダクタンス・センシング、トランスインピーダンス・センシング、または他の血液伝導特性センシング)を実行するための3点または4点プローブを実施するためになど、このようなインピーダンスセンシングを実行するために使用することができる。電極は、同じ血管または心腔内に位置することができるが、両方の電極がそうする必要はない。インピーダンス信号の呼吸成分、インピーダンス信号の心拍動成分などを除去するなどのために、感知された伝導特性信号の1つまたは複数の他の成分をフィルタリングまたは別の方法で信号処理することができる。
【0057】
CFMデバイス102を使用しての腎治療法パラメータのこのような間接的なセンシングの一例では、血液インピーダンスの増加は血液濃縮の増加を示すことができ(血液濃縮の増加は限外濾過の始まりを示すことができる)、血液インピーダンスの減少は血液濃縮の減少を示すことができる(血液濃縮の減少は限外濾過の終わりを示すことができる)。
【0058】
腎治療法パラメータのこのような間接的なセンシングでは、1つまたは複数の他の生理的信号または他の信号も使用することができる。たとえば、感知された血液伝導特性に関する情報は、時刻に関する情報、(たとえば、3軸加速度計またはCFMデバイス102に含まれ得る他の姿勢センサを使用して感知される)被験者の姿勢に関する情報と組み合わせることができる。たとえば、感知された血液伝導特性情報は、時刻情報または姿勢情報のうちの1つまたは複数と組み合わせて、血液伝導特性すなわち血液伝導性(hemoconductivity)に対する一方または両方のこのような影響を補償することができ、したがって、感度、特異性、またはこれらの両方が高いほど、感知された血液伝導情報と血液濃縮または他の間接的な腎臓情報との間で決定される相関が高くなり得る。
【0059】
腎臓デバイスのCFMに応答する第2の動作モードの例
1.透析または限外濾過。1例では、腎臓デバイス130は、透析または限外濾過を開始、調整、または用量設定することによって、CFMデバイス102より提供されるトリガリング情報に応答することができる。たとえば、CFMデバイス102より提供される
体液貯留徴候は、腎臓デバイス130によって透析または限外濾過を開始または増加させることによって応答することができる。1例では、腎臓デバイス130は、頻脈性不整脈受攻性を示すCFMデバイス102からのトリガリング情報(たとえば、HRVの減少、胸部体液貯留、電解質不均衡、または他の血液化学的情報、血流量の低下など)に応答して、透析、限外濾過、または透析液の組成を開始、調整、または用量設定することによって応答することができる。
【0060】
2.注入。1例では、腎臓デバイス130は、頻脈性不整脈エピソードまたは透析中の低血圧を示すこのようなトリガリング情報(たとえば、PAP、心音、胸部インピーダンス由来の体液貯留、またはCHFによる代償不全などのCHF状態の他の徴候から)に応答するなどして、注入を開始、調整、または用量設定することによって、CFMデバイス102により提供されるトリガリング情報に応答することができる。たとえば、CFMデバイス102によって提供される体液貯留の徴候は、腎臓デバイス130による血漿増量剤などの治療薬の注入を開始または増加させることによって応答することができる。1例では、腎臓デバイス130は、頻脈性不整脈受攻性を示すCFMデバイス102からのトリガリング情報(たとえば、HRVの減少、インピーダンスにより示される体液貯留、電解質不均衡、または他の血液化学的情報、血流量の低下など)に応答して、治療薬の注入もしくは電解質不均衡を引き起こす電解質の注入を中止もしくは減少させることによって、または抗頻脈性不整脈薬、平衡維持用(balancing)電解質、もしくは他の治療薬の注入を開始または増加させることなどによって、注入を開始、調整、または用量設定することによって応答することができる。
【0061】
3.透析。1例では、腎臓デバイス130は、このようなトリガリング(たとえば、PAP、心音、胸部インピーダンス由来の体液貯留から)に応答するなどして、透析を開始、調整、または用量設定することによって、CFMデバイス102により提供されるトリガリング情報に応答することができる。たとえば、CFMデバイス102により提供される体液貯留徴候は、透析中の透析液内などで、腎臓デバイス130により提供される治療法を開始または修正することによって、応答することができる。1例では、腎臓デバイス130は、頻脈性不整脈受攻性を示すCFMデバイス102からのトリガリング情報(たとえば、HRVの減少、インピーダンスにより示される低血圧、電解質不均衡、または他の血液化学的情報、血流量の低下など)に応答して、
・利尿薬の透析液注入または電解質不均衡を引き起こす電解質の透析液注入を中止または減少させることなどによって、透析を開始、調整、または用量設定すること、
・抗頻脈性不整脈薬、平衡維持用電解質、または他の治療薬の透析液注入を開始または増加させること、
・透析、またはこのような透析が提供される透析中の速度を減少もしくは中止することによって、または透析セッション間の透析間の間隔を増加させることによって、または
・その後の透析または他の腎治療法セッションのパラメータを調整すること
などによって応答することができる。
【0062】
4.ログ記録または学習。1例では、腎臓デバイス130は、腎臓デバイス130に、リモートの外部インタフェース・デバイス106に、ローカルの外部インタフェース・デバイス104に、またはCFMデバイス102に、CFMデバイス102により提供されるトリガリング情報または他の生理学的情報またはデバイス動作情報を腎臓デバイス130からの情報などと共に記憶することによって、CFMデバイス102により提供されるトリガリング情報に応答することができる。これによって、CFMデバイス102と腎臓デバイス130の両方からの情報を合わせて使用し、CFMデバイス102または腎臓デバイス130の一方または両方の現在または将来の動作を調整または協調することなどができる。
【0063】
たとえば、透析もしくは他の腎治療法セッション中、またはこのような腎治療法セッションの後の指定された時間内にCFMデバイス102により感知される生理学的パラメータとしては、頻脈性不整脈受攻性を示すことができる1つまたは複数のパラメータ(たとえば、心拍数、HRV、QT間隔延長、PVC、収縮のロング−ショート・シーケンス(ロング−ショート・収縮シーケンス;long−short contraction sequence)、容積状態または収縮性の変化を示す心音、容積状態の変化を示す圧力、胸部状態または体液状態の変化を示す胸部インピーダンス、電解質不均衡または血液酸素化不良を示す血液検体)を挙げることができる。これらのパラメータは、(自動的に、またはこのような修正を医師もしくは他の介護者に提案することによって)その後の腎治療法セッションを変えるなどのために、特定の透析パラメータまたは他の腎治療法パラメータと共に記憶することができる。時間が経つにつれて、このような情報から、腎治療法による頻脈性不整脈受攻性を誘発するための閾値に関する情報を得ることができ、腎治療法は、このような頻脈性不整脈受攻性の閾値が生じることを回避するように構成することができる。
【0064】
CFMデバイスと腎臓デバイスの両方に関するまたはこれらのデバイスからのトリガリング情報の例
腎臓デバイス130およびCFMデバイス102は、204または304においてトリガリング情報として使用可能であるなどの、生理的情報または他の情報を共同で提供することができる。たとえば、204において腎臓デバイス130から受信されるトリガリング情報としては、CFMデバイス102と共にもしくはCFMデバイス102と協働して腎臓デバイス130により生成される情報、または、304においてCFMデバイス102から受信されるトリガリング情報としては、腎臓デバイス130と共にもしくは腎臓デバイス130と協働してCFMデバイス102により生成される情報を挙げることができる。
【0065】
CFMデバイス102と腎臓デバイス130の協働の例示的な例は、血液透析、血液濾過、血液透析濾過、限外濾過などを実行するなどのために腎臓デバイス130を患者の循環系に結合する体外血液回路を含むまたは使用することができる。腎臓デバイス130は、CFMデバイス102を使用して検出できる(たとえば、熱希釈法を使用して、CFMデバイス102内に含まれ得るまたはこれに結合され得る血管内リードの遠位部分または他の部分に位置できる温度センサで血液温度の変化を検出する)パラメータ(たとえば、血液温度、または血液伝導度)を修正することができる。
【0066】
このような熱希釈の例では、腎臓デバイス130は、体外血液回路を通過する血液または透析液のボーラスを加熱または冷却可能な血液または透析液の加熱器または冷却器を含むことができる。CFMデバイス102は、CFMデバイス102内に含まれ得るまたはこれに結合され得る血管内リードの遠位部分または他の部分に位置することなどが可能な温度センサを含むことができる。血流速度、心拍出量、中心血液量、もしくはそれらの任意の組み合わせなどの1つもしくは複数の生理的パラメータの計算で使用するため、または対象となる別の生理的パラメータまたは他のパラメータを計算するなどのために、(1)血液温度が腎臓デバイス130によって修正された体外血液回路内の場所と(2)CFMデバイス102を使用して血液温度または血液温度の変化を検出する場所との間の通過時間を測定することができる。
【0067】
伝導度調節の例では、腎臓デバイス130は、透析液ポンプまたは他の注入液ポンプまたは他の分注(dispensing)デバイスなどの血液伝導度調節器を含むことができる。血液伝導度は、注入される血液電導度調節器によって導入される透析液もしくは他の注入液の体積、または溶液の容量のうちの1つまたは複数を調整することによって調節することができる。たとえば、高張生理食塩水は、腎臓デバイス130が連結される体外
血液回路を通過する血液のボーラスの伝導度を調整するために、単独で、または別の透析液または他の注入液と混合して導入することができる。CFMデバイス102は、血液の伝導度を調整したボーラスの到着を検出できるインピーダンス検出器または他の血液伝導特性検出器(たとえば、血管内リードの遠位部分または他の部分に位置する電極を使用する、本願明細書において説明する検出器など)を含むことができる。血流速度、心拍出量、中心血液量、もしくはそれらの任意の組み合わせなどの1つもしくは複数の生理的パラメータの計算で使用するため、または対象となる別の生理的パラメータまたは他のパラメータを計算するなどのために、(1)血液伝導度が腎臓デバイス130によって修正された体外血液回路内の場所と(2)CFMデバイス102を使用して血液伝導度または血液伝導度の変化を検出する場所との間の通過時間を測定することができる。
【0068】
さらなる注記および例
上記の例では、CFMデバイス102または腎臓デバイス130の少なくとも一方における、CFMデバイス102または腎臓デバイス130の他方から取得されたトリガリング情報に応じた動作の変化について検討してきたが、上記で説明したように、このような動作の変化は自動的である必要はない。その代わりに、このような動作の変化は、被験者または介護者などの人間への警告または勧告の提供を必要とすることがあり、この人間は、次に、このような動作の変化を指導(direct)または確認する指示を与えることができる。
【0069】
例1は、装着型または植込み型の携行型心機能管理(CFM)デバイスを含み得る主題(システム、装置、方法、有形の機械可読媒体など)を含むことができる。このCFMデバイスは、外部の腎臓モニタリングまたは治療法デバイスに関する情報を、または該腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから情報を受信するように構成されたデータ入力部を含むことができる。主題は、制御回路などの第1の動作モードと第2の動作モードとを含むことができる。この第1の動作モードは、腎臓モニタリングまたは治療デバイスに関するまたはそこからのトリガリング情報がない場合に、植込み型の心機能管理デバイスの動作を制御することができる。この第2の動作モードは、腎臓モニタリングまたは治療デバイスに関するまたはそこからのトリガリング情報の受信に応答して、植込み型の心機能管理デバイスの動作を制御することができる。この第2の動作モードは、受攻期が経過したときに植込み型の心機能管理デバイスの動作の制御を第1の動作モードに戻すことが可能な終了条件を含むことができる。この受攻期は、頻脈性不整脈または透析中の低血圧のリスクの増加に相当する期間を含むことができる。
【0070】
例2では、例1の主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて、心機能管理デバイスにより提供される治療法を調整または指導するように構成される制御回路を含むことができる。
【0071】
例3では、例1〜2のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて、心機能管理デバイスにより提供される抗頻脈性不整脈治療法を調整または指導するように構成された制御回路を含むことができる。
【0072】
例4では、例1〜3のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて心機能管理デバイスの生理学的センサを調整または指導するように構成された制御回路を含むことができる。
【0073】
例5では、例1〜4のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報を使用して、心機能管理デバイスの生理学的センサからのデータを修飾するまたはこのデータにフラグを付けるように構成された制御回路を含むことができる。
【0074】
例6では、例1〜5のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて胸部体液の貯留状態またはうっ血性心不全(CHF)の状態の判断を調整するように構成された制御回路を含むことができる。
【0075】
例7では、例1〜6のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスから受信されたトリガリング情報に応じて調整される心機能管理デバイスの動作モードを含むことができ、このトリガリング情報は、(1)腎治療法の開始、(2)進行中の腎治療法の調整、(3)腎治療法の休止、または(4)腎臓モニタリングまたは治療法デバイスによって示される生理学的状態、のうちの少なくとも1つを示す。
【0076】
例8では、例1〜7のいずれか1つの主題は、第1の動作モードに対して、ペーシング・レート、電気刺激エネルギー、電気刺激電極構成、電極間電気刺激遅延、ヒス束ペーシング、または抗頻脈性不整脈治療法のうちの少なくとも1つを調整する、心機能管理デバイスの第2の動作モードを含むことができる。
【0077】
例9では、例1〜8のいずれか1つの主題は、CFMデバイスによって受信される、外部の腎臓モニタリングまたは治療デバイスに関するまたはそこからの情報の(たとえば、CFMデバイスにおける)ログ記録を含むことができる。
【0078】
例10は、腎臓モニタリングまたは治療デバイスからなる装置を含むまたはこれを使用することなどが可能な主題(システム、装置、方法、有形の機械可読媒体など)を含むように、例1〜9のいずれか1つを含むことができる、またはこれと組み合わせることができる。この腎臓モニタリングまたは治療デバイスは頻脈性不整脈受攻性検出回路を含むことができ、この頻脈性不整脈受攻性検出回路は、腎治療法中にまたはこれに応答して変化する患者の生理的パラメータまたは腎臓デバイス動作パラメータをモニタするように構成することができる。この腎臓モニタリングまたは治療デバイスは、腎臓パラメータが、現在または将来的な頻脈性不整脈エピソードのリスクの増加に対応する受攻期を示すかどうか判定するように構成することができる。この腎臓モニタリングまたは治療デバイスは、携行型の心機能管理デバイスに直接的または間接的に通信し、トリガに応じて心機能管理デバイスの動作を変えるように構成された頻脈性不整脈受攻性モード・トリガを提供するように構成された通信回路を含むことができる。
【0079】
例11では、例1〜10のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスから受信された、被験者の頻脈性不整脈受攻性、被験者の体液貯留状態、または被験者の心不全の状態のうちの少なくとも1つに関する情報に応じて、腎臓モニタリングまたは治療法デバイスにより提供される治療法を指導するように構成された制御回路を含む腎臓モニタリングまたは治療法デバイスからなることができる。
【0080】
例12では、例1〜11のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスにより提供される抗頻脈性不整脈治療法を調整または指導するように構成された腎臓モニタリングまたは治療デバイスを含むことができる。
【0081】
例13では、例1〜12のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスによる胸部体液の貯留状態またはうっ血性心不全(CHF)の状態の判断を調整するように構成された腎臓モニタリングまたは治療デバイスを含むことができる。
【0082】
例14では、例1〜13のいずれか1つの主題は、(1)腎治療法の開始、(2)進行中の腎治療法の調整、(3)腎治療法の休止、または(4)前記腎臓モニタリングまたは治療法デバイスによって示される生理学的状態、のうちの少なくとも1つに関する情報を
使用して心機能管理デバイスの動作モードを調整するように構成された腎臓モニタリングまたは治療デバイスを含むことができる。
【0083】
例15では、例1〜14のいずれか1つの主題は、透析、血流量、透析流量、限外濾過、透析液の組成、または注入のうちの少なくとも1つを修正する制御信号を提供することによって、心機能管理デバイスから受信された情報に応じて前記腎臓モニタリング治療法を調整または指導するように構成された腎臓モニタリングまたは治療デバイスの制御回路を含むことができる。
【0084】
例16では、例1〜15のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスに関するまたはそこから受信された情報の(たとえば、腎臓モニタリングまたは治療デバイスにおける)ログ記録を含むことができる。
【0085】
例17では、例1〜16のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスに関するまたはそこから受信された情報に応じた、腎臓モニタリングまたは治療デバイスの動作の変更を含むことができる。
【0086】
例18は、既存のまたは予測される将来的な頻脈性不整脈エピソードの存在を検出するように構成され得る頻脈性不整脈検出または予測回路からなる植込み型または装着型の携行型の心機能管理デバイスを含むことなどが可能な主題(システム、装置、方法、有形の機械可読媒体など)を含むように、例1〜17のいずれか1つを含むことができる、またはこれと組み合わせることができる。この心機能管理デバイスはトリガリング情報に応じて該腎臓モニタリングまたは治療の動作を変えるように構成されたトリガリング情報を外部の腎臓モニタリングまたは治療法デバイスに直接的または間接的に通信するように構成された通信回路を含むことができる。
【0087】
例19では、例1〜18のいずれか1つの主題は、心拍数、心拍変動、心室期外収縮情報、収縮のロング−ショート・シーケンス情報、QT間隔延長情報、または血液検体情報のうちの少なくとも1つを含む頻脈性不整脈受攻性を示すトリガリング情報を外部の腎臓モニタリングまたは治療デバイスと直接的または間接的に通信するように構成された通信回路を含むことができる。
【0088】
例20では、例1〜19のいずれか1つの主題は、限外濾過、注入、または透析のうちの少なくとも1つを含む腎治療法またはモニタリング療法を調整または指導するように構成されたトリガリング情報を外部の腎臓モニタリングまたは治療デバイスと直接的または間接的に通信するように構成された通信回路を含むことができる。
【0089】
例21では、例1〜20のいずれか1つの主題は、腎臓モニタリングもしくは治療デバイスに関するまたはそこから受信された情報の(たとえば、心機能管理デバイスにおける)ログ記録を含むことができる。
【0090】
例22は、携行型の心機能管理デバイスまたは腎治療法デバイスの少なくとも一方を使用した頻脈性不整脈受攻期の検出を含むことが可能な主題(システム、装置、方法、有形の機械可読媒体など)を含むように、例1〜21ずれか1つを含むことができる、またはこれと組み合わせることができる。この検出に応じて、トリガリング情報は、心機能管理デバイスまたは腎治療法デバイスのうちの他方に通信され、心機能管理デバイスまたは腎治療法デバイスのうちのこのような他方をトリガして、第1の動作モードから、脈性不整脈受攻期中に使用するように構成された第2の動作モードに切り換えることができる。
【0091】
例23では、例1〜22のいずれか1つの主題は、第1の動作モードから第2の動作モ
ードへの心機能管理デバイスの切り換えを含むことができる。心機能管理デバイスの第2の動作モードは、第1の動作モードに対して、ペーシング・レート、電気刺激エネルギー、電気刺激電極構成、電極間電気刺激遅延、ヒス束ペーシング、または抗頻脈性不整脈治療法のうちの少なくとも1つの調整を含むことができる。
【0092】
例24では、例1〜23のいずれか1つの主題は、(1)腎治療法の開始、(2)進行中の腎治療法の調整、(3)腎治療法の休止、または(4)腎臓モニタリングまたは治療法デバイスによって示される生理学的状態、のうちの少なくとも1つに関する情報を使用して前記心機能管理デバイスの動作モードを調整するように構成された腎臓モニタリングまたは治療デバイスを含むことができる。
【0093】
例25では、例1〜24のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスに関するまたはそこから受信された情報の(たとえば、腎臓デバイスにおける)ログ記録を含むことができる。
【0094】
例26では、例1〜25のいずれか1つの主題は、心機能管理デバイスから受信されたまたはこれに関する情報に応じた腎治療法の調整を含むことができる。
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付の図面への参照を含む。この図面は、例として、本発明を実施することができる具体的な実施形態を示す。これらの実施形態は、本願明細書中で「例」とも呼ばれる。このような例は、図示または説明したものに加えて、要素を含むことができる。しかし、本発明者らは、図示または説明したそれらの要素のみが提供される例も企図する。さらに、本発明者らはまた、特定の例(またはその1つもしくは複数の態様)に対して、または本願明細書中で図示または説明する他の例(または1つもしくはその複数の態様)に対して、図示または説明したこれらの要素(またはその1つもしくは複数の態様)の任意の組み合わせまたは置き換えを使用する例を企図する。
【0095】
本願明細書と参照により組み込まれる任意の文献との間で使用法が一致しない場合、本願明細書における使用法に従う。
本願明細書では、用語「a」または「an」は、特許明細書において一般的であるように、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」の他の任意の実例または使用法とは無関係に、1つまたは複数を含むように使用される。本願明細書では、用語「または、もしくは」は、別途記載のない限り、非独占的であることを指す、すなわち、「AまたはB」が「AであるがBでない」、「BであるがAでない」、および「AおよびB」を含むことを指すために使用される。本願明細書では、用語「を含む(including)」および「そこでは(in which)」は、それぞれの用語「からなる(comprising)」および「であることを特徴とする(wherein)」の平易な英語による同意語として使用される。同様に、以下の特許請求の範囲において、用語「を含む」および「からなる」はオープンエンドである。すなわち、請求項においてこのような用語の後に列挙された要素に加えて要素を含むシステム、デバイス、物品、または工程は、依然として、その請求項の範囲に含まれると見なされる。さらに、以下の特許請求の範囲において、用語「第1の」、「第2の」、および「第3の」などは、単に標識として使用されており、それらの用語の対象物に番号順の要件を課すことを意図するものではない。
【0096】
本願明細書中で説明する方法例は、少なくとも一部分が機械またはコンピュータにより実行されてもよい。いくつかの例としては、上記の実施例で説明したような方法を実施するように電子デバイスを構成するように作動可能な命令がコード化されたコンピュータ可読媒体または機械可読媒体を挙げることができる。このような方法の実装は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高水準言語コードなどのコードを含むことができる。このようなコードは、種々の方法を実施するためのコンピュータ可読な命令を含むことができ
る。このコードは、コンピュータプログラム製品の一部を形成してもよい。さらに1例では、コードは、実行時またはその他の時点で1つまたは複数の揮発性または不揮発性の有形のコンピュータ可読媒体上に有形に格納されていてもよい。これらの有形のコンピュータ可読媒体の例としては、限定するものではないが、ハード・ディスク、着脱式磁気ディスク、着脱式光ディスク(たとえばコンパクト・ディスクおよびデジタル・ビデオ・ディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはメモリスティック、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)などが挙げられる。
【0097】
上記の説明は、例示的であることを意図したものであり、限定的であることを意図したものではない。たとえば、上記の例(またはその1つまたは複数の態様)は互いに組み合わせて使用されてもよい。たとえば当業者が上記の説明を概観すれば、他の実施形態を使用することもできる。要約書は、読み手が技術的開示内容の本質をより迅速に確認できるように、米国特許法施行規則第1.72条(b)に準拠するように提供されている。要約書は、特許請求の範囲の範囲または意味を解釈または限定するために使用されることはないという合意を持って提供されている。さらに、上記の詳細な説明においては、種々の特徴が開示内容を簡素化するためにひとまとめにされる場合がある。これは、請求項に記載されていない開示された特徴が任意の請求項にとって必須であることを意図すると解釈されるべきでない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴より少ない中に存在し得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、個別の実施形態として自立している各請求項と共に、詳細な説明に組み込まれる。種々の組み合わせまたは置き換えにおいて、このような実施形態を互いに組み合わせることが企図されている。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に、このような特許請求の範囲に付与される等価物の範囲全体を加えた範囲に関して、決定されるべきである。