(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1も含めた従来技術では、一般に、ウェブページにおいて、ユーザに報知すべきメッセージの余白等に、広告が配置されるようになっている。例えば、全てのメッセージの後、つまり、ウェブページの最後尾に広告が配置されるなどである。その際、メッセージが長かったり(メッセージの総数が多かったり)、端末の表示領域が狭い場合などでは、ユーザは、端末に表示されるウェブページをスクロールさせて、メッセージを最後まで読み進めなければ、広告を見ることができなかった。つまり、ウェブページに配置した広告が、ユーザに提示されない場合もあった。
【0006】
なお、広告を無条件にウェブページの先頭に配置することで、必ずユーザに広告を提示できるようにすることも考えられる。
しかしながら、その場合、メッセージよりも広告の方が強調されてしまい、報知すべきメッセージがユーザに伝わり難くなってしまうという問題があった。
そのため、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できるようにする技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できる情報提供サーバ、情報提供方法、記録媒体、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係る情報提供サーバは、
ユーザが端末にて閲覧しようとするページであって、複数のメッセージ及び広告を含むページの要求を当該端末から受信する受信部と、
前記ページが前記端末にて表示される表示領域の領域情報を取得する取得部と、
前記複数のメッセージのそれぞれを、前記ユーザが未読か既読かを判別する判別部と、
前記取得された領域情報に基づいて、前記複数のメッセージのうち、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する生成部と、
生成された前記ページを前記端末に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係る情報提供サーバにおいて、
前記生成部は、前記未読と判別されたメッセージを、前記既読と判別されたメッセージよりも前方に配置させた前記ページを生成する、
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係る情報提供サーバにおいて、
前記生成部は、前記既読と判別されたメッセージのフォントサイズを小さくすることで、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する、
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記観点に係る情報提供サーバにおいて、
前記生成部は、前記既読と判別されたメッセージの一部を展開可能に折り畳んで配置することで、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、上記観点に係る情報提供サーバにおいて、
前記生成部は、前記端末の初期の表示領域における所定のフッタ位置に前記広告が表示されるように、前記ページを生成する、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第2の観点に係る情報提供方法は、
ユーザが端末にて閲覧しようとするページであって、複数のメッセージ及び広告を含むページの要求を当該端末から受信する受信ステップと、
前記ページが前記端末にて表示される表示領域の領域情報を取得する取得ステップと、
前記複数のメッセージのそれぞれを、前記ユーザが未読か既読かを判別する判別ステップと、
前記取得された領域情報に基づいて、前記複数のメッセージのうち、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する生成ステップと、
生成された前記ページを前記端末に送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の第3の観点に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
コンピュータを、
ユーザが端末にて閲覧しようとするページであって、複数のメッセージ及び広告を含むページの要求を当該端末から受信する受信部、
前記ページが前記端末にて表示される表示領域の領域情報を取得する取得部、
前記複数のメッセージのそれぞれを、前記ユーザが未読か既読かを判別する判別部、
前記取得された領域情報に基づいて、前記複数のメッセージのうち、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する生成部、
生成された前記ページを前記端末に送信する送信部、
として機能させることを特徴とするプログラムを記録する。
【0015】
上記記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であってよく、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【0016】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
ユーザが端末にて閲覧しようとするページであって、複数のメッセージ及び広告を含むページの要求を当該端末から受信する受信部、
前記ページが前記端末にて表示される表示領域の領域情報を取得する取得部、
前記複数のメッセージのそれぞれを、前記ユーザが未読か既読かを判別する判別部、
前記取得された領域情報に基づいて、前記複数のメッセージのうち、前記未読と判定されたメッセージの何れかと、前記広告とが、前記端末の初期の表示領域に表示されるように、前記ページを生成する生成部、
生成された前記ページを前記端末に送信する送信部、
として機能させることを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態では、仮想店舗にて商品等をユーザに販売するショッピングシステム(ショッピングサイト)を一例として説明するが、後述するように、種々のサイトにおいても適宜適用可能である。
また、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
(全体構成)
本発明の実施形態に係るショッピングシステム100は、
図1に示すように、情報提供サーバ200と各ユーザ端末300とがインターネット900を介して接続されて構成される。なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末300は、利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。
【0022】
情報提供サーバ200は、例えば、サーバコンピュータ等からなり、商品情報や販売に関連する情報を提供する。一例として、情報提供サーバ200は、ユーザ端末300からの要求に応じて、ユーザに報知すべきメッセージ及び広告を適宜配置したウェブページを生成する。そして、情報提供サーバ200は、生成したウェブページをユーザ端末300に送信する。
【0023】
ユーザ端末300は、例えば、所定のブラウザがインストールされたパソコンやスマートフォン等からなり、インターネット900を介して情報提供サーバ200にアクセスする。そして、ユーザ端末300は、情報提供サーバ200から送られたウェブページをブラウザにて表示する。ユーザは、ブラウザに表示されたウェブページを通じて、商品情報や販売に関連する情報を得る。
【0024】
(情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係る情報提供サーバ200、及び、ユーザ端末300が実現される典型的な情報処理装置400について説明する。
【0025】
情報処理装置400は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、NIC(Network Interface Card)404と、画像処理部405と、音声処理部406と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ407と、インターフェース408と、外部メモリ409と、コントローラ410と、モニタ411と、スピーカ412と、を備える。
【0026】
CPU 401は、情報処理装置400全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0027】
ROM 402には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 403に読み出してCPU 401による当該プログラムの実行が開始される。また、ROM 402には、情報処理装置400全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0028】
RAM 403は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0029】
NIC 404は、情報処理装置400をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 401との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)等により構成される。
【0030】
画像処理部405は、DVD−ROM等から読み出されたデータをCPU 401や画像処理部405が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部405が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、モニタ411に出力される。これにより、各種のページ表示が可能となる。
【0031】
音声処理部406は、DVD−ROM等から読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ412から出力させる。また、CPU 401の制御の下、情報処理装置400が行う処理の進行の中で発生させるべき音を生成し、これに対応した音声をスピーカ412から出力させる。
【0032】
DVD−ROMドライブ407に装着されるDVD−ROMには、例えば、実施形態に係る情報提供サーバ200等を実現するためのプログラムが記憶される。CPU 401の制御によって、DVD−ROMドライブ407は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 403等に一時的に記憶される。
【0033】
インターフェース408には、外部メモリ409、コントローラ410、モニタ411、及びスピーカ412が、着脱可能に接続される。
【0034】
外部メモリ409には、ユーザの個人情報に関するデータなどが書き換え可能に記憶される。
【0035】
コントローラ410は、情報処理装置400の各種の設定時などに行われる操作入力を受け付ける。情報処理装置400のユーザは、コントローラ410を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ409に記録することができる。
【0036】
モニタ411は、画像処理部405により出力されたデータを情報処理装置400のユーザに提示する。
【0037】
スピーカ412は、音声処理部406により出力された音声データを情報処理装置400のユーザに提示する。
【0038】
この他、情報処理装置400は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 402、RAM 403、外部メモリ409、DVD−ROMドライブ407に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0039】
以下、上記情報処理装置400において実現される情報提供サーバ200の構成等について、
図3〜
図10を参照して説明する。情報処理装置400に電源が投入され、例えば、ユーザ端末300からのアクセスを受け付けると、本実施形態に係る情報提供サーバ200として機能させるそれぞれのプログラムが実行され、本実施形態に係る情報提供サーバ200が実現される。
なお、ユーザ端末300も同様に情報処理装置400において実現されるが、これらの構成については省略し、本実施形態において最も特徴的な情報提供サーバ200について、以下説明する。
【0040】
(情報提供サーバの概要構成)
図3は、本実施形態に係る情報提供サーバ200の概要構成の一例を示すブロック図である。図示するように、情報提供サーバ200は、受信部210と、記憶部220と、制御部230と、送信部240とを備える。
【0041】
受信部210は、インターネット900を介してユーザ端末300から送られる種々の情報を受信する。
例えば、受信部210は、ユーザが閲覧しようとするウェブページの要求を、ユーザ端末300から受信する。具体的には、商品一覧ページや、よくある質問ページなど、ショッピングを行うユーザによって要求されたウェブページの送信要求を、ユーザ端末300から受信する。
なお、ショッピングに先立って、ユーザは、所定のログインページからログインするものとし、受信部210は、ユーザ端末300から送られるユーザID及びパスワード等を受信する。
上述したNIC 404等が、このような受信部210として機能しうる。
【0042】
記憶部220は、ユーザ端末300(ブラウザ)に提示するウェブページを構成する種々の情報を記憶する。
例えば、記憶部220は、
図4に示すような、ひな形情報221を記憶する。このひな形情報221は、各ウェブページを構成する各メッセージとそれらの順序(配置される順番)を規定するための情報であり、一例として、ページID221aに対応して、項番221bとメッセージID221cとが含まれている。
ページID221aは、ウェブページを識別するための情報であり、一例として、
図4におけるページID221aの「PA101」には、よくある質問ページが割り当てられている。項番221bは、ウェブページに配置されるメッセージの順番を示している。また、メッセージID221cは、配置するメッセージを識別するための情報である。つまり、
図4に示すひな形情報221の例では、メッセージID221cが「MS101」〜「MS106」で示されるメッセージが順番に配置される、よくある質問ページが規定されている。なお、項番221bは、初期値であり、後述するように、制御部230(生成部233)によって、ユーザがメッセージを未読か否かが判別され、適宜並べ替えられるようになっている。
【0043】
また、記憶部220は、
図5に示すようなメッセージ情報222を記憶する。このメッセージ情報222は、ウェブページに配置される各メッセージを規定する情報であり、一例として、メッセージID222a、枝番222b、文字数222c、フォント222d、及び、メッセージ内容222eが含まれている。
メッセージID222aは、ひとまとまりのメッセージを識別する情報である。枝番222bは、メッセージを所定の区切り(例えば、必ず挿入される改行位置など)に分けた際の補助番号を示している。
文字数222cは、メッセージ(枝番222bにて示されるメッセージ)の文字数を示している。フォント222dは、メッセージ(枝番222bにて示されるメッセージ)に使用されるフォント種と大きさを示している。メッセージ内容222eは、メッセージ(枝番222bにて示されるメッセージ)のテキストデータである。
なお、これら文字数222cやフォント222dは、後述する制御部230(生成部233)によって、ユーザ端末300の表示領域に各メッセージがどのように表示されるのかなどを求めるために使用される。
【0044】
また、記憶部220は、ウェブページに配置するための種々の広告データを記憶する。例えば、記憶部220は、複数種類の大きさに分類された多数のバナー広告を記憶する。これらのバナー広告は、後述する制御部230(生成部233)がウェブページを生成する際に、所定の手法にて選択されてウェブページ内に適宜配置される。
【0045】
また、記憶部220は、
図6に示すような、管理情報223を記憶する。この管理情報223は、ウェブページを構成するメッセージをユーザが未読か否かを管理するための情報であり、一例として、ユーザID223aに対応して、メッセージID223bと未読・既読区分223cとが含まれている。
ユーザID223aは、ユーザを識別するための情報である。メッセージID223bは、ウェブページに配置されるメッセージを識別するための情報である。未読・既読区分223cは、ユーザがそのメッセージを未読であるか又は既読であるかを示す情報である。一例として、未読・既読区分223cが「0」である場合に、ユーザがそのメッセージを未読であることを示し、一方、未読・既読区分223cが「1」である場合に、ユーザがそのメッセージを既読であることを示す。つまり、
図6に示す管理情報223の例では、ユーザID223aが「US1234」のユーザが、メッセージMS101〜MS103を既読であり、一方、メッセージMS104〜MS106を未読であることを示している。
このような管理情報223は、ウェブページがユーザ端末300に表示された際に、ユーザのスクロール操作等に応じて、後述する制御部230(更新部234)によって適宜更新される。
【0046】
この他にも記憶部220は、ユーザ情報(一例として、ユーザIDやパスワード等)や決済口座情報又はクレジット情報等を記憶する。
上述したRAM 403や外部メモリ409等が、このような記憶部220として機能しうる。
【0047】
図3に戻って、制御部230は、情報提供サーバ200全体を制御する。この制御部230は、取得部231、判別部232、生成部233、及び、更新部234を含んでおり、ユーザから要求されたウェブページを適宜生成する。
【0048】
取得部231は、ユーザ端末300にウェブページが表示される際の表示領域に関する領域情報を取得する。例えば、取得部231は、ユーザ端末300にてウェブページを表示するブラウザの表示領域の大きさを示す領域情報を、受信部210を介してユーザ端末300から取得する。
具体的に制御部230は、ユーザ端末300に最初に表示させるウェブページ(一例としてログインページ等)に、JavaScript(登録商標)にて、ブラウザの種別、ブラウザの表示設定(メニュー等の設定)、及び、ブラウザのウインドウサイズ等を取得するプログラム(スクリプト)を組み入れておく。そして、取得部231は、このようなプログラムを通じて、ユーザ端末300におけるブラウザの表示領域(一例として、ブラウザのメニュー等を除いて、ウェブページを表示できる領域)の大きさを示す領域情報を取得する。
なお、領域情報の取得手法は、このようなJavaScript(登録商標)のプログラムを用いる場合に限られず、適宜変更可能である。
【0049】
判別部232は、ウェブページを構成するメッセージについて、ユーザが未読か既読かを判別する。
例えば、制御部230は、ユーザ端末300からウェブページの送信が要求された際に、要求されたウェブページを構成するメッセージを上述した
図4に示すひな形情報221を参照して特定する。そして、判別部232は、上述した
図6に示す管理情報223を参照して、ウェブページを構成する各メッセージについて、ユーザが未読か既読かをそれぞれ判別する。
【0050】
生成部233は、ウェブページを構成するメッセージを適宜並べ替えると共に、所定の手法にて選択した広告が、ユーザ端末300のファーストビュー(ユーザがスクロール操作等の操作をしない状態でユーザ端末300の画面に表示される範囲)に含まれるように配置したウェブページを生成する。
具体的に生成部233は、ユーザ端末300から要求されたウェブページを構成するメッセージを上述した
図4のひな形情報221を基に、上述した
図5のメッセージ情報222から読み出す。例えば、要求されたウェブページが、上述した
図4のひな形情報221に示されるページID221aが「PA101」にて示されるウェブページ(よくある質問ページ)であった場合に、生成部233は、
図7に示すように、メッセージMS101〜MS106を
図5のメッセージ情報222から読み出す。
次に、生成部233は、判別部232による判別結果に応じて、読み出したメッセージを、未読のメッセージが既読のメッセージよりも前に配置されるように並び替える。例えば、ユーザ端末300のユーザが上述した
図6のユーザID223aに示される「US1234」であり、判別部232によって、メッセージMS101〜MS103が既読であると判別され、一方、メッセージMS104〜MS106が未読であると判別された場合に、生成部233は、
図8に示すように、メッセージMS104〜MS106がメッセージMS101〜MS103よりも前方になるように並べ替える。
【0051】
次に、生成部233は、取得部231が取得した領域情報に基づいて、ファーストビューの下端(フッタ位置)に確保可能な余白を求める。例えば、
図9に示すように、取得部231が取得した領域情報により、ユーザ端末300(ブラウザ)の表示領域DAが得られている場合に、生成部233は、表示領域DA内にメッセージMS104〜MS106を配置した残りの余白SPを確保する。この例では、表示領域DA内に収まらないメッセージMS101をファーストビューに表示しない代わりに、その分を余白SPとして確保している。なお、生成部233は、確保した余白SP分だけ、メッセージMS101以降を下に移動させる。
そして、生成部233は、確保した余白に収まる大きさの広告データを、記憶部230から一例としてランダムに選択し、選択した広告データをその余白に配置したウェブページを生成する。例えば、生成部233は、
図10に示すように、ユーザ端末300のブラウザ500のファーストビューに、メッセージMS104〜MS106と広告(バナー広告)ADとが表示されるようなウェブページを生成する。なお、より詳細に生成部233は、HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)等を用いて、ウェブページを生成する。
【0052】
更新部234は、生成部233が生成したウェブページ、及び、生成したウェブページがユーザ端末300に表示されている状態で、ユーザによりなされたスクロール操作等に基づいて、新たに既読となったメッセージを特定し、上述した
図6の管理情報223を更新する。例えば、更新部234は、
図10に示すようなブラウザ500のファーストビューに、メッセージMS104〜MS106が表示される場合に、
図6の管理情報223におけるメッセージMS104〜MS106の未読・既読区分223cを「1」に更新する(ユーザがユーザID223aで示される「US1234」の場合)。この他にも、ユーザによってブラウザ500がスクロール操作され、未読だったメッセージが新たに表示された場合に、更新部234は、同様に
図6の管理情報223を更新する。
なお、具体的に制御部230(生成部233)は、生成するウェブページに、JavaScript(登録商標)にて、ブラウザがスクロール操作がなされた場合にスクロール量を取得するプログラムを組み入れておく。そして、更新部234は、このようなプログラムを通じて、ユーザ端末300にてブラウザのスクロール量を取得し、そのスクロール量に応じて、新たに表示されたメッセージを特定して、
図6の管理情報223を更新する。
なお、スクロール量の取得手法は、このようなJavaScript(登録商標)のプログラムを用いる場合に限られず、適宜変更可能である。
上述したCPU 401等が、このような構成からなる制御部230として機能しうる。
【0053】
図3に戻って、送信部240は、生成部233が生成したウェブページをユーザ端末300に送信する。そして、ユーザ端末300には、上述した
図10に示すようなブラウザ500に、ウェブページを表示する。
上述したNIC 404等が、このような送信部240として機能しうる。
【0054】
(情報提供サーバの動作)
以下、このような構成の情報提供サーバ200の動作について図面を参照して説明する。
図11は、情報提供サーバ200が実行する情報提供処理の流れを示すフローチャートである。この情報提供処理は、ユーザ端末300からのアクセスに応答して開始される。
【0055】
まず、情報提供サーバ200は、ユーザ端末300からのアクセスを受け、そのユーザ端末300のユーザがログイン済みであるか否かを判別する(ステップS11)。
情報提供サーバ200は、ログイン済みであると判別すると(ステップS11;Yes)、後述するステップS13に処理を進める。
【0056】
一方、ログイン済みでないと判別した場合に(ステップS11;No)、情報提供サーバ200は、所定のログインページをユーザ端末300に送信し、領域情報を取得すると共に、ユーザを認証する(ステップS12)。
例えば、制御部230は、ログインページに、JavaScript(登録商標)にて、ブラウザの種別、ブラウザの表示設定、及び、ブラウザのウインドウサイズ等を取得するプログラムを組み入れておく。そして、取得部231は、このようなプログラムを通じて、ユーザ端末300におけるブラウザの表示領域の大きさを示す領域情報を取得する。
また、制御部230は、ユーザ端末300から送られるユーザID及びパスワード等に基づいて、ユーザ端末300のユーザを認証する。なお、送られたユーザID及びパスワード等に誤りがある場合に制御部230は、再度、ログインページをユーザ端末300に送信する。
【0057】
情報提供サーバ200は、ユーザ端末300から所望のウェブページの要求を受信する(ステップS13)。例えば、受信部210は、商品一覧ページや、よくある質問ページなど、ショッピングを行うユーザから要求されたウェブページの送信要求を、ユーザ端末300から受信する。
【0058】
情報提供サーバ200は、要求されたウェブページを構成するメッセージを特定し、未読か否かを判別する(ステップS14)。
具体的に制御部230は、ユーザ端末300から要求されたウェブページを構成するメッセージを上述した
図4に示すひな形情報221を参照して特定する。そして、判別部232は、上述した
図6に示す管理情報223を参照して、ウェブページを構成するそれらのメッセージについて、ユーザが未読か既読かを判別する。
【0059】
情報提供サーバ200は、判別結果に応じて、ウェブページを構成するメッセージを並べ替える(ステップS15)。
例えば、生成部233は、判別部232による判別結果に応じて、ウェブページを構成するメッセージを、未読のメッセージが既読のメッセージよりも前に配置されるように並び替える。具体的に、ユーザ端末300のユーザが上述した
図6のユーザID223aに示される「US1234」であり、判別部232によって、メッセージMS101〜MS103が既読であると判別され、一方、メッセージMS104〜MS106が未読であると判別された場合に、生成部233は、上述した
図8に示すように、メッセージMS104〜MS106がメッセージMS101〜MS103よりも前方になるように並べ替える。
【0060】
情報提供サーバ200は、取得した領域情報に基づいて、ファーストビューのフッタ位置に、確保可能な余白を求める(ステップS16)。
例えば、生成部233は、上述したステップS12にて取得した領域情報に基づいて、ファーストビューのフッタ位置に確保可能な余白を求める。具体的には、上述した
図9に示すように、取得部231が取得した領域情報により、ユーザ端末300の表示領域DAが得られている場合に、生成部233は、表示領域DA内にメッセージMS104〜MS106を配置した残りの余白SPを確保する。なお、生成部233は、確保した余白SP分だけ、メッセージMS101以降を下に移動させる。
【0061】
情報提供サーバ200は、確保した余白に収まる大きさのデータを記憶部230から選択し、選択した広告データをその余白に配置したウェブページを生成する(ステップS17)。
例えば、生成部233は、確保した余白に収まる大きさの広告データを、記憶部230から一例としてランダムに選択し、選択した広告データをその余白に配置したウェブページを生成する。具体的に生成部233は、上述した
図10に示すように、ユーザ端末300のブラウザ500のファーストビューに、メッセージMS104〜MS106と、広告ADとが表示されるようなウェブページを生成する。
【0062】
情報提供サーバ200は、生成したウェブページをユーザ端末300に送信する(ステップS18)。
例えば、送信部240は、生成部233が生成したウェブページをユーザ端末300に送信する。そして、ユーザ端末300は、上述した
図10に示すようなブラウザ500に、ウェブページを表示する。
【0063】
このような情報提供処理によって、ウェブページを構成するメッセージのそれぞれについて、ユーザが未読か否かが判別され、未読のメッセージが既読のメッセージよりも前に配置するように並び替えられる。更に、ユーザ端末300(ブラウザ)の表示領域が取得され、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるように配置したウェブページが生成される。
このため、ユーザに報知すべきメッセージのうち、ユーザが未読のメッセージがファーストビュー内など、より前方に配置されて提示される。また、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるため、メッセージの途中に広告が配置されているといった違和感を低減することができる。
この結果、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できる。
【0064】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、情報提供サーバ200の生成部233が、上述した
図8に示すように、未読のメッセージMS104〜MS106を既読のメッセージMS101〜MS103よりも前になるように並び替える場合について説明したが、このような並び替えを行わずに、未読のメッセージを目立たせるようにしてもよい。
例えば、生成部233は、メッセージを並べ替えない状態で、既読のメッセージの表示形態を変化させることにより、未読のメッセージを目立たせるようにしてもよい。具体的に生成部233は、以下に説明するように、既読のメッセージのフォントサイズを小さくしたり、既読のメッセージの一部を展開可能に折り畳んで配置することで、未読のメッセージを目立たせる。
【0065】
まず、既読のメッセージのフォントサイズを小さくする場合について、
図12〜
図14を参照して説明する。
判別部232は、上記と同様に、ウェブページを構成する各メッセージについて、ユーザが未読か既読かをそれぞれ判別する。
次に、生成部233は、既読と判別されたメッセージのフォントサイズを、例えば、現在のフォントサイズから所定の割合だけ小さくする。なお、フォントサイズが小として予め定められたサイズにフォントを小さくするようにしてもい。
例えば、生成部233は、
図12に示すように、メッセージMS101〜MS103のフォントサイズを小さくする(メッセージMS101〜MS103が既読と判別されている場合)。
【0066】
次に、生成部233は、上記と同様に取得部231が取得した領域情報に基づいて、ファーストビューのフッタ位置に確保可能な余白を求める。例えば、
図13に示すように、取得部231が取得した領域情報により、ユーザ端末300の表示領域DAが得られている場合に、生成部233は、表示領域DA内にフォントの小さなメッセージMS101〜MS103と通常のフォントサイズのメッセージMS104とを配置した残りの余白SPを確保する。この例では、表示領域DA内に収まらないメッセージMS105をファーストビューに表示しない代わりに、その分を余白SPとして確保している。なお、生成部233は、確保した余白SP分だけ、メッセージMS105以降を下に移動させる。
そして、生成部233は、確保した余白に収まる大きさの広告データを、上記と同様に記憶部220から選択し、選択した広告データをその余白に配置したウェブページを生成する。例えば、生成部233は、
図14に示すように、ユーザ端末300のブラウザ510のファーストビューに、フォントの小さなメッセージMS101〜MS103と、通常のフォントサイズのメッセージMS104と、広告ADとが表示されるようなウェブページを生成する。
【0067】
この場合も、ウェブページを構成するメッセージのそれぞれについて、ユーザが未読か否かが判別され、既読のメッセージのフォントサイズを小さくする。更に、ユーザ端末300(ブラウザ)の表示領域を取得し、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるように配置したウェブページが生成される。
このため、ユーザに報知すべきメッセージのうち、既読のメッセージを目立たなくすることで、相対的に未読のメッセージを目立たせることができる。また、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるため、メッセージの途中に広告が配置されているといった違和感を低減することができる。
この結果、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できる。
【0068】
続いて、既読のメッセージの一部を展開可能に折り畳んで配置する場合について、
図15〜
図17を参照して説明する。
判別部232は、上記と同様に、ウェブページを構成する各メッセージについて、ユーザが未読か既読かをそれぞれ判別する。
次に、生成部233は、既読と判別されたメッセージの一部を展開可能に折り折り畳む。
例えば、生成部233は、
図15に示すように、メッセージMS101〜MS103の一部を展開可能に折り畳んで配置する(メッセージMS101〜MS103が未読と判別された場合)。具体的に生成部233は、既読と判別されたメッセージについて、上述した
図5の枝番222bが「01」(先頭)のメッセージ(メッセージ内容222e)と、展開可能であることを示すリンク情報を含んだ「・・・続きを読む」の文字とを配置する。
【0069】
次に、生成部233は、上記と同様に取得部231が取得した領域情報に基づいて、ファーストビューのフッタ位置に確保可能な余白を求める。例えば、
図16に示すように、取得部231が取得した領域情報により、ユーザ端末300の表示領域DAが得られている場合に、生成部233は、表示領域DA内に折り畳んだメッセージMS101〜MS103と、通常のメッセージMS104〜MS105とを配置した残りの余白SPを確保する。この例では、表示領域DA内に収まらないメッセージMS106をファーストビューに表示しない代わりに、その分を余白SPとして確保している。なお、生成部233は、確保した余白SP分だけ、メッセージMS106以降を下に移動させる。
そして、生成部233は、確保した余白に収まる大きさの広告データを、上述したように記憶部220から選択し、選択した広告データをその余白に配置したウェブページを生成する。例えば、生成部233は、
図17に示すように、ユーザ端末300のブラウザ520のファーストビューに、折り畳んだメッセージMS101〜MS103と、通常のメッセージMS104〜MS105と、広告ADとが表示されるようなウェブページを生成する。
【0070】
この場合も、ウェブページを構成するメッセージのそれぞれについて、ユーザが未読か否かが判別され、既読のメッセージの一部が折り畳んで配置される。更に、ユーザ端末300(ブラウザ)の表示領域を取得し、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるように配置したウェブページが生成される。
このため、ユーザに報知すべきメッセージのうち、既読のメッセージを省略表示(折り畳み)により簡略化し、相対的に、未読のメッセージを目立たせることができる。また、ファーストビューのフッタ位置に広告が表示されるため、メッセージの途中に広告が配置されているといった違和感を低減することができる。
この結果、メッセージを適切に提示しつつ、広告を効果的に提示できる。
【0071】
上記の実施形態では、ユーザを識別するために、ユーザIDを用いる場合について説明したが、ユーザのログイン認証が必須でない場合には、クッキー(cookie)等を用いて、ユーザを識別するようにしてもよい。
【0072】
上記の実施形態では、ショッピングシステム100(ショッピングサイト)に本願発明が適用される場合について説明したが、このようなショッピングシステム100に限られず、種々のサイトにおいても適宜適用可能である。
例えば、SNS(Social Networking Service)等で、他のユーザからのコメント等を表示する場合にも適宜適用可能である。
また、ユーザ端末300がブラウザを用いる場合について説明したが、専用の表示プログラムを用いる場合にも適宜適用可能である。
取得部(231)は、ユーザ端末におけるブラウザの表示領域の大きさを示す領域情報を取得する。制御部(230)は、ユーザ端末から要求されたウェブページを構成するメッセージを記憶部(220)に記憶しているひな形情報を参照して特定する。判別部(232)は、記憶部(220)に記憶している管理情報を参照して、ウェブページを構成するメッセージについて、ユーザが未読か否かを判別する。生成部(233)は、判別結果に応じて、ウェブページを構成するメッセージを、未読のメッセージが既読のメッセージよりも前に配置されるように並び替える。生成部(233)は、取得部(231)が取得した領域情報に基づいて、ファーストビューのフッタ位置に確保可能な余白を求め、その余白に広告データを配置したウェブページを生成する。送信部(240)は、生成部(233)が生成したウェブページをユーザ端末に送信する。