(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
当該コンテナの前記直立状態で前記サイド部(114)と平行であるとともに前記エンド部(116)に対して垂直でかつ前記エンド部(116)に取り外し可能に接続される他方のサイド部(112)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のコンテナ。
前記エンド部(116)のそれぞれが、当該コンテナをその直立状態に解除可能に保持するために当該コンテナの直立状態で前記ベース部(118)または前記他方のサイド部(112)のうちの一方と解除可能に係合するとともに、当該コンテナをその折り畳み状態に解除可能に保持するために当該コンテナの前記折り畳み状態で前記サイド部(114)と解除可能に係合する少なくとも1つのバネ付きクリップ構造(116.6)を有することを特徴とする、請求項3に記載のコンテナ。
前記サイド部(112)が、長尺な上端部材(112.1)と、前記上端部材(112.1)に対して上端が取り付けられかつ当該コンテナがその直立状態のときに前記上端部材から下方へ延びる一対の互いに平行で長尺な垂直部材(112.2)とを含み、
前記上端部材(112.1)の端は、当該コンテナが前記直立状態のときに前記エンド部(116)に取り外し可能に接続され、
前記垂直部材(112.2)の下端が前記ベース部(118)に取り外し可能に接続され、
前記サイド部(112)の前記上端部材(112.1)が、前記上端部材(114.1)と前記ベース部(118)の前記クロス部材(118.1)との間に配置され、前記上端部材(114.1)および前記ベース部(118)の前記クロス部材(118.1)と整列するように、当該コンテナの前記折り畳み状態で、前記サイド部(112)は前記サイド部(114)内に入れ子式に配置されることを特徴とする、請求項6に記載のコンテナ。
前記エンド部(116)の長さおよび前記サイド部材(116.1、116.2)の幅が、前記サイド(114、112)の前記上端または下端部材(114.1、114.2、112.1)のいずれの長さの半分よりも大きくないことを特徴とする、請求項7または8に記載のコンテナ。
前記エンド部(116)の各々の長さが、前記サイド部(112)の前記上端部材(112.1)の前記端から測定される前記サイド部(112)の前記最も近い垂直部材(112.2)までの長さに等しいことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載のコンテナ。
前記ベース部(118)が、当該コンテナの取り扱いを容易にするためにフォークリフト等の歯または突起を受けるように構成される位置決め構造(118.4)を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のコンテナ。
前記積載空間内の物品を固定することにより該物品の不必要な動きを防止するように構成される装着構造または支持構造(210)を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンテナ。
前記装着構造(210)が折り畳み式であり、それにより、使用時に、当該コンテナがその折り畳み状態にあるときに、前記装着構造(210)が、前記折り畳み状態の前記コンテナ内に受け入れ可能なあるいは入れ子式に挿入できる折り畳み状態を有することを特徴とする、請求項12に記載のコンテナ。
前記サイド部の一方に対して回動可能に折り畳めるように該一方のサイド(112、114)にヒンジ接続される蓋(410)を含むことを特徴とする、請求項3に記載のコンテナ。
前記サイド部(112.114)の一方が長尺な上端部材を含み、前記上端部材には、該一方のサイド部(112、114)の上端部材と平行な軸線に沿って前記蓋がヒンジ接続されることを特徴とする、請求項14に記載のコンテナ。
前記ベース部(118)をその直立状態からその折り畳み状態へと変位させるために、前記ベース部が前記サイド部(114)の一方へと折り畳み式に折り曲げられることを特徴とする、請求項3に記載のコンテナ。
前記サイド部(112、114)、前記エンド部(116)、前記ベース部(118)、および、前記蓋(410)が、シート状材料から構成されるとともに、当該コンテナが前記直立状態のときに箱状構造体を形成するように構成されることを特徴とする、請求項14または15に記載のコンテナ。
前記複数のコンテナをそれらの折り畳み状態へ変位させるステップと、1つのコンテナが隣り合うコンテナと入れ子式に挿入するようにこれらのコンテナを配置するステップとを含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。
複数の折り畳まれたコンテナの前記サイド部(114)が直立のコンテナの前記サイド部(114)と平行に延びるように、前記直立のコンテナの前記積載空間内に前記複数のコンテナを折り畳み状態で配置するステップを含むことを特徴とする、請求項21または22に記載の方法。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様によれば、輸送されるべき物品を内部で受けることができる積載空間を画定する直立状態と、折り畳み状態とを有するコンテナであって、このコンテナ内で複数の同様のコンテナをそれらが折り畳み状態にあるときに輸送できる、コンテナが提供される。
【0004】
本発明の一実施形態では、コンテナがその直立状態にあるときに、コンテナの積載空間内に複数のコンテナをそれらの折り畳み状態で少なくとも部分的に受けることができる。
【0005】
当該コンテナは、このコンテナの直立状態で平行な一対のエンド部と、このコンテナの直立状態において前記エンド部間で延びる少なくとも1つのサイド部とを含むものとすることができる。
【0006】
本発明の一実施形態において、当該コンテナは、このコンテナの直立状態が平行であってかつ前記エンド部間で延びる一対のサイド部を含むものとすることができる。
【0007】
当該コンテナはベース部を含んでもよく、このベース部の少なくとも一部は、少なくとも一方のサイド部にヒンジ接続されるとともに、エンド部および/または他方のサイド部に解除可能に接続できてもよい。
【0008】
積載空間は略平行六面体とすることができる。特に、積載空間は長方形であるのがよい。この場合、直立コンテナの積載空間の水平長さが折り畳み状態のコンテナの水平長さに少なくとも等しく、それにより、使用時に、折り畳み状態のコンテナを直立コンテナ内で受けることができることを理解されたい。また、積載空間の深さは、折り畳み状態のコンテナの高さに少なくとも等しくすることができる。好ましくは、積載空間の深さは、折り畳まれたコンテナが積載空間内に完全に収容されるように折り畳み状態のコンテナの高さより大きいのがよい。
【0009】
他の実施形態において、当該コンテナは、複数の同様のコンテナをそれらが折り畳み状態にあるときに少なくとも部分的に内部で受けて輸送できるコンテナ受け入れ空間を画定する部分的に折り畳まれた状態を有する。当該コンテナは、コンテナの直立状態で互いに略平行な一対のサイド部と、コンテナの直立状態が互いに平行でかつサイド部に対して略垂直な一対のエンド部とを含み、エンド部は、それらの直立状態からそれらの折り畳み状態へと内側に変位できるように、その両端端またはその近傍が前記サイド部の一方に対してヒンジ接続されるとともに、他方のサイド部から取り外し可能に接続でき、折り畳み状態では、前記エンド部が前記一方のサイド部で略平行に延びるとともに解除可能にロックできる。
【0010】
ベース部は、前記一方のサイド部にヒンジ接続されるとともに、エンド部および/または他方のサイド部と解除可能にロックできる。
【0011】
他方のサイド部は、折り畳み状態へと変位できるとともに、折り畳み状態で解除可能にロックでき、折り畳み状態ではそれが一方のサイド部と当接しあるいは一方のサイド部から狭い間隔を隔てる。
【0012】
サイド部、エンド部、および、ベース部のそれぞれは、複数のフレーム部材を備えるフレームの形態を成してもよい。積載空間が部分的にあるいは完全に囲繞されるようにフレームのうちの少なくとも幾つかが被覆体を備えてもよい。
【0013】
一方のサイド部は、長尺で、互いに平行な上端部材および下端部材と、上端部材および下端部材に接続されて上端部材と下端部材との間で延びる互いに平行な接続部材とを含むものとすることができる。
【0014】
他方のサイド部は、長尺な上端部材と、この上端部材に接続される互いに平行で長尺な垂直部材とを含むものとすることができ、コンテナがその直立状態にあるときに、上端部材は前記エンド部に対して取り外し可能に接続されるとともに、垂直部材がベース部に対して取り外し可能に接続される。
【0015】
あるいはまた、他方のサイド部は、長尺な上端部材および下端部材と、上端部材に接続されかつ下端部材に対して取り外し可能に接続される互いに平行な接続部材とを含むものとすることができ、この上端部材および下端部材は、その両端が前記エンド部に対して取り外し可能に接続される。
【0016】
本発明の他の実施形態において、他方のサイド部は、硬質の被覆体又は互いに平行な長尺な垂直部材(これらは上端部材からほぼ垂直に下方に延びている)を介して長尺な中央部材と平行でかつ該中央部材にヒンジ接続される長尺な上端部材を含む。中央部材は、互いに平行で長尺な垂直部材を介してベース部にヒンジ接続され、これらの垂直部材は、中央部材に固定されるとともに、中央部材からこれと略垂直に下方に延びる。他方のサイド部における上端部材と中央部材は、そのエンド部に取り外し可能に接続され得ることは理解されよう。
【0017】
ベース部は、長尺な水平クロス部材と、この水平クロス部材と前記一方のサイド部の下端部材との間で延びるとともにそのそれぞれの端部が水平クロス部材および前記一方のサイド部の前記下端部材にヒンジ接続される少なくとも1つの支持部材(bracing member)とを含むものとすることができる。支持部材は、典型的には長方形プレートの形態であるヒンジリンクを介して、水平クロス部材に接続される。好ましくは、2つの互いに平行で互いに離間する支持部材が、前記一方のサイド部のクロス部材および下端部材に接続される。あるいはまた、本コンテナは、両サイド部の下端部材間で延びてこれらの下端部材にヒンジ接続される少なくとも1つの支持部材を含んでもよい。好ましくは、2つの互いに平行で互いに離間する支持部材が下端部材に接続される。支持部材は、コンテナの直立状態で、フォークリフトの歯または突起により係合されるように構成されるとよい。代替的にまたは追加的に、水平クロス部材は、フォークリフトの歯または突起により係合可能であるよう位置決め手段を画定するとよい。代替的にまたは追加的に、前記一方のサイド部の下端部材が位置決め手段を画定してもよい。
【0018】
それぞれのエンド部は、一対の長尺で互いに平行なサイド部材と、これらのサイド部材に接続されてこのサイド部材間で延びる互いに平行な上端および下端部材とを含んでもよく、各エンド部のサイド部材の一方は、一方のサイド部の上端および下端部材にヒンジ接続される。他方のサイド部材は、他方のサイド部の上端部材および中央部材と前記ベース部のクロス部材とに対して取り外し可能に接続されてもよい。エンド部の長さ、すなわち、上端および/または下端部材の長さ並びにサイド部材の幅は、一方/他方のサイド部の上端/下端部材のいずれかの長さの半分より大きい必要はない。各エンド部の長さは、他方のサイド部の上端部材の端から他方のサイド部の垂直部材まで測定される長さに等しいことが好ましい。本発明の他の実施形態では、各エンド部の長さが、いずれかのサイド部の上端部材の端からそのサイド部の垂直部材まで測定される長さに等しいことは理解されよう。
【0019】
コンテナは、積載空間内の物品を固定することにより物品の不必要な動きを防止するように構成される装着または支持構造を含んでもよい。装着構造が折り畳み式であってもよく、それにより、コンテナがその折り畳み状態にある使用時に、装着構造は、折り畳み状態のコンテナ内に受け入れ可能なあるいは入れ子式に挿入できる折り畳み状態を有してもよい。この場合、コンテナがその折り畳み状態にある使用時に、装着構造が直立状態を有してもよく、それにより、内部の物品を積載空間内に固定してもよいことは理解されよう。
【0020】
コンテナはスチール(鋼)から構成されるとよい。
【0021】
本発明の他の態様によれば、直立状態と折り畳み状態との間で変位できるコンテナを輸送する方法であって、
少なくとも1つのコンテナをその折り畳み状態へと変位させるステップと、
折り畳まれたコンテナをもう1つのコンテナ内で輸送するステップと、を含む方法が提供される。
【0022】
本発明の一実施形態では、前記のもう1つのコンテナがその直立状態で積載空間を画定し、本方法は、折り畳まれたコンテナまたはそれぞれの折り畳まれたコンテナを積載空間内に少なくとも部分的に配置させるステップを含む。
【0023】
本発明の他の実施形態において、本方法は、前記もう1つのコンテナをそれがコンテナ受け入れ空間を画定する部分的に折り畳まれた状態へと変位させるステップと、折り畳まれたコンテナまたはそれぞれの折り畳まれたコンテナをコンテナ受け入れ空間内に少なくとも部分的に配置させるステップとを含む。
【0024】
本発明は、複数の折り畳まれた同様のコンテナを内部で輸送できる第1の容積を有する折り畳み式コンテナであって、それぞれの折り畳まれた同様のコンテナが第1の容積を超えない第2の容積を有する折り畳み式コンテナにまで及ぶ。
【0025】
また、本発明は、複数の折り畳まれた同様のコンテナを内部で輸送できる折り畳み式コンテナにまで更に及ぶ。
【0026】
コンテナは、直立状態と折り畳み状態との間で変位可能とすることができる。
【0027】
複数の同様のコンテナを部分的に折り畳まれた折り畳み式コンテナ内で輸送できてもよい。
【0028】
コンテナは、一対のサイド部と、一対のエンド部と、一方のサイド部に対して回動可能に折り畳めるようにサイド部の一方にヒンジ接続される蓋とを含んでもよい。特に、蓋は、一方のサイド部の長尺な上端部材にヒンジ接続されてもよい。蓋は、一方のサイド部の上端部材に平行な軸線に沿ってヒンジ結合されてもよい。
【0029】
ベース部は、一方のサイド部へ回動可能に折り畳むことができてもよい。特に、ベース部は、一方のサイド部へ折り畳み式方式で折り曲げることができてもよい。この場合、ベース部は、一方のサイド部の下端部材にヒンジ接続されてもよく、一方のサイド部の下端部材と平行な軸線に沿ってヒンジ結合されてもよい。本発明の1つの特定の実施形態において、ベース部は、ベース部が使用時に折り畳まれるときに他方のサイド部が一方のサイド部に隣接する位置へと変位できるように他方のサイド部に接続される。したがって、他方のサイド部は、エンド部に解除可能に取り付けられあるいは取り付け可能であってもよい。
【0030】
サイド部の一方はその部分的に直立な状態でエンド部に対して変位されてもよく、また、同様の折り畳まれたコンテナを前記一方のサイド部の代わりにコンテナのエンド部に取り付けることができ、それにより、複数の折り畳まれた同様のコンテナを受けるための筐体が形成されてもよい。
【0031】
エンド部は、直立コンテナまたは部分直立コンテナ内に詰め込まれる同様の折り畳みコンテナのための支持部または支持面を与えるようにその足に隣接して隆起支持体を含んでもよい。これに代えてあるいはこれに加えて、サイド部が支持体を含んでもよい。
【0032】
本発明の1つの実施形態において、サイド部、エンド部、ベース部、および、蓋は、コンテナが直立状態のときに箱状構造体を形成するようにシートメタルやプラスチック等のシート状材料から構成されてもよい。サイド部、エンド部、ベース部、および、蓋が射出成形プラスチック等から構成されてもよい。
【0033】
また、本発明は、複数の折り畳まれたコンテナを輸送のために受けることができる直立状態を有する折り畳み式コンテナにまで及び、このコンテナは、直立コンテナ内に受けることができる折り畳まれた同様のコンテナのための支持を行なうためにコンテナのサイド部またはエンド部の足に隣接して設けられる隆起支持体を含む。
【0034】
本発明の更なる態様は、一例として添付の概略図を参照して明らかとなる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図面の
図1を参照すると、本発明に係るコンテナが参照符号100によって全体的に示されている。なお、
図1は直立状態のコンテナ100を示している。コンテナ100は、クレート(crate)の形態を成しており、クレートを形作る複数のフレームを有する。特に、コンテナ100は、互いに平行な一対のサイド部、すなわち、前サイド部112と後サイド部114とを含む。また、コンテナ100は、平行でかつ前サイド部112および後サイド部114に対して略垂直な一対のエンド部116a、116bも含み、それにより、略長方形の積載空間102が画定される。エンド部116は、後サイド部114にヒンジ接続され、前サイド部112に対して取り外し可能に接続できる。コンテナ100はベース部118も含み、ベース部118は、後サイド部114にヒンジ接続されるとともに、前サイド部112に対して取り外し可能に接続できる。
【0037】
図面の
図2を参照すると、前サイド部112は、略長方形断面の長尺な管状の水平上端部材112.1と、一対の平行で長尺な垂直部材112.2とを含み、垂直部材112.2は、それらの上端が上端部材112.1に取り付けられるとともに、コンテナがその直立状態にあるときに上端部材から下方へ延びる。垂直部材112.2は、略U形状断面のチャンネル状部材であり、水平上端部材112.1の後面120に取り付けられることにより、垂直部材112.2が後面120よりも後方に配置されて垂直部材の上端が水平上端部材112.1の上面122と面一となるようになっている。本発明のこの特定の実施形態において、各垂直部材112.2は、ベース部118のフック(図示せず)等を受けることにより前サイド部112をベース部118に固定するための開口112.4を有する。そのため、開口112.4および相補的なフックは共にロック手段を形成し、このロック手段により前サイド部112およびベース部118が互いに解除可能にロックされる。
【0038】
水平上端部材112.1の上面122にはその両端に隣接して穴112.3が設けられる。穴112.3は、エンド部116に対する取り付けのための位置決め穴としての役目を果たす。穴112.3が水平上端部材112.1の上端および下端を貫通して延びる貫通穴であってもよいことは言うまでもない。
【0039】
明細書では、チャンネル状部材またはチャンネル断面の部材あるいは要素(総称してチャンネル状部材と称される)は、比較的小さい幅の2つの長尺なサイド部材またはフランジが同様に比較的小さい幅を有する長尺な中央要素またはウェブの側縁から略垂直に延びることにより長尺なトレイを形成する要素または部材を含むように示してある。これに関して、チャンネル状部材の深さは、
図4bに示されるように深さXを示すように理解される。同様に、チャンネル状部材の幅は、
図4bに示されるように距離Yを含むように理解されたい。
【0040】
図3aおよび
図3bを参照すると、コンテナ100の後サイド部114は、略長方形断面の長尺で管状の平行な上端および下端部材114.1、114.2を含む。後サイド部114は、上端部材114.1と下端部材114.2とに接続される一対の平行な接続部材114.3も含む。各接続部材114.3は、チャンネル断面の下端要素114.4と、下端要素114.4の後面126に取り付けられる平坦なバーから形成される上端要素114.5とを含む。下端要素114.4は下端部材114.2の上面128から上方へ延びる。上端要素114.5の端部は、逆L形状を有する要素114.5を形成するように曲げられる。上端要素114.5の端部は、
図3bに見られるように下端要素114.4が上端部材114.1および下端部材114.2と同じ垂直面内にあるように上端部材114.1の下面130に取り付けられる。
【0041】
上端および下端部材114.1、114.2は、エンド部116にヒンジ接続するためにそのそれぞれの端部のフランジ114.11に設けられる整列された垂直貫通穴114.6を含む。下端部材114.2は、上面128に、接続部材114.3の両側で垂直に延びる一対の離間するヒンジブラケット114.7も含む。ヒンジブラケット114.7は、コンテナ100のベース部118のヒンジ接続のための水平に整列された穴を形成する。
【0042】
図4aおよび
図4bを参照すると、各エンド部116は、平行なチャンネル状の上端および下端部材116.3、116.4に接続されてこれらの部材間で延びる長尺で平行なチャンネル状サイド部材116.1、116.2を含む。サイド部材116.1、116.2のチャンネルと上端および下端部材116.2、116.3のチャンネルとは互いに反対方向に配置される。2つのエンド部116a、116bが類似していてコンテナ100のそれぞれのエンド部に設けられることは言うまでもないが、説明を簡単にするため、一方のエンド部116aについて言及する。
【0043】
サイド部材116.2は、その上端および下端の後面132に片持ち梁形態で配置される2つのU形状装着ブラケット116.5を含む。装着ブラケット116.5は、そのそれぞれのフランジに設けられる垂直に整列された貫通穴116.7を含み、これらの貫通穴内で、後サイド部114の、エンド部に対するヒンジ取り付けのために固定要素を受けることができる(以下で更に詳しく説明する)。
【0044】
サイド部材116.1は、前サイド部112の、エンド部との取り外し可能な接続およびベース部118の、エンド部との取り外し可能な接続のそれぞれのため、後面134の上端および下端にバネ付きクリップ構造116.6を含む。サイド部材116.1、116.2は、コンテナがそれらの直立状態にあるときに一方のコンテナまたはパレット100を他方のコンテナ100に対して位置決めするためにそれぞれの下端に設けられる略三角形の位置決め足116.8を含む。
【0045】
図5を参照すると、ベース部118は、略長方形断面の長尺な管状の水平クロス部材118.1と、2つの平行な略長方形トレイ状の支持部材118.2とを含む。各支持部材118.2は、硬質長方形プレート118.3によってクロス部材118.1にヒンジ接続されるとともに、バックプレート118.4にヒンジ接続される。各硬質長方形プレート118.3は、クロス部材118.1の下面146に取り付けられてこの下面から下方へ延びる。バックプレート118.4は、ヒンジブラケット114.7を介して下端部材114.2にヒンジ接続できる。クロス部材118.1の端部は、エンド部116のサイド部材116.1に接続するための垂直な整列された貫通穴を形成する。
【0046】
支持部材118.2はコンテナが直立状態のときに地面上に載置し、それにより、バックプレート118.4および長方形プレート118.3の高さによって決定されるファクタ分だけ直立コンテナの高さが増大される。直立コンテナ100が支持部材118.2によってのみ地面と接することは言うまでもない。また、長方形プレート118.3は、フォークリフト等の歯または突起を受けるための位置決め開口118.4の形態を成す位置決め構造を形成し、それにより、フォークリフトによるコンテナ100の取り扱いが容易になる。
【0047】
支持部材118.2は、直立コンテナ100の使用時の構造的剛性を高める役目を果たす。
【0048】
直立状態への敷設および組み立てにおいて、バックプレート118.4は、ボルト、ピン、ネジ等を用いて後サイド部114の下端部材114.2のヒンジブラケット114.7にヒンジ固定され、それにより、ベース部118が後サイド部114にヒンジ固定される。
【0049】
後サイド部114の上端および下端部材114.1、114.2は、上端および下端部材114.1、114.2のそれぞれの貫通穴114.6が装着ブラケット116.5の貫通穴116.7と整列されるようにU形状装着ブラケット116.5内に配置される。その後、整列された貫通穴にピン、ボルト等の形態を成す固定要素が通されて、エンド部116が後サイド部114にヒンジ接続される。上端および下端部材114.1、114.2の端部のフランジ114.11間に設けられる空間J(
図3a)は、U形状装着ブラケット116.5の垂直高さVH(
図4aに示される)よりも大きい。このようにすると、装着ブラケット116.5のフランジを空間J内でそれぞれ受けることができる。
【0050】
言うまでもなく、直立状態では、コンテナ100の水平長さL(
図9)は、エンド部116のサイド部材116.2の少なくとも深さXを合わせた後サイド部114の長さとして計算される。また、コンテナ100の水平長さLは、装着ブラケット116.5の長さの一部も含む。
【0051】
コンテナ100はこの段階では敷設状態にあり、また、更なる説明は、コンテナ100を直立状態へと組み立てることに関連する。
【0052】
その後、ベース部118のクロス部材118.1の端部がそれぞれエンド部116のサイド部材116.1の下端にあるバネ付きクリップ構造116.6に位置決めされる。バネ付きクリップ構造116.6が操作されることにより、そのクリップがクロス部材118.1の端部の貫通穴を通過することができ、その結果、ベース部118がエンド部116に固定/ロックされる。
【0053】
ベース部118のフック(図示せず)は、前サイド部112の垂直部材112.2の下端をベース部118にロック/固定するために開口112.4に通される。その後、前サイド部112の水平上端部材112.1のそれぞれの端部、特に端部の貫通穴112.3がサイド部材116.1の上端に設けられるバネ付きクリップ構造116.6と整列される。その後、バネ付きクリップ構造116.6が操作されて前サイド部112がエンド部116に固定/ロックされる。このとき、コンテナ100は
図1に示されるような直立状態にあり、フロントガラスなどの物品をその輸送のために積載空間102内に積載できる。
【0054】
図6〜
図9も参照して使用について説明する。例えばコンテナ内に収容された物品が所望の目的地へ届けられた後、直立状態のコンテナ100を折り畳み状態へと小さくされるべき場合には、サイド部材の116.1の上端のバネ付きクリップ構造116.6およびベース部118のフックが操作されることにより、前サイド部112をコンテナ100のエンド部116およびベース部118から取り外すことができる。
【0055】
その後、ベース部118のクロス部材118.1をエンド部116から取り外すためにサイド部材116.1の下端のバネ付きクリップ構造116.6が操作される。ベース部118は、このベース部118が後サイド部114と平行になるように(
図1および
図7に示される)軸線140、142および144を中心に回動される。クロス部材118.1の下面146がチャンネルの端部によって形成される下端部材114.3の肩部114.9と当接し、それにより、クロス部材118.1が上端部材114.1と整列される。ベース部118は、肩部114.9と当接することにより下方への動きが抑制される。これに関連して、ベース部118または後サイド部114は、ベース部118を後サイド部114に固定するためのクリップ等の形態を成す固定要素を含んでもよい。
【0056】
その後、前サイド部112は、エンド部116から取り外され、
図7に示されるように前サイド部112の上端部材112.1が上端部材114とベース部のクロス部材118.1との間に配置してこれらと整列するように後サイド部114に入れ子式に配置される。垂直部材112.2は、垂直部材122.2のチャンネルが(後サイド部114から離れて)後方に開放するように(
図6に見られるように)後サイド部の背後に配置する。
【0057】
エンド部116は、エンド部116の後面が後サイド部114に当接するように(
図1に示される)矢印160および162の方向に揺動される。言うまでもなく、装着ブラケット116.5は、エンド部116が後サイド部114へ(矢印160および162の方向に)揺動されるときにコンテナ100の全体の水平長さLが前述したようにサイド部材116.2のそれぞれのチャンネルの深さX分と装着ブラケット116.5の長さの一部分とだけ減少されるように配置される。この場合、特に
図8を参照すれば分かるように、閉じられた配置ではエンド部116が後サイド部114と当接するようになっており、
図8に示されるように上端および下端部材114.1、114.2の端部の中心距離180が装着ブラケット116.5の中心距離にほぼ等しくなければならない。
【0058】
エンド部116が後サイド部114と当接する状態では、それにより、コンテナ100の幅W(
図6)が、折り畳まれた状態で、サイド部材の一方116.1または116.2の深さXと前サイド部112の垂直部材112.2の深さのほぼ一部とを合わせて、後サイド部114の幅、すなわち、上端部材114.1または下端部材114.2の幅まで減少されることを理解されたい。
【0059】
図6に示されるように、前サイド部112の垂直部材112.2は、折り畳まれた状態で垂直部材112.2がサイド部材116.1と整列されるように離間される。すなわち、上端部材112.1のそれぞれの端部からそれぞれの垂直部材112.2までの水平長さは、
図6に示されるようにエンド部116の全体の水平長さに等しい。
【0060】
サイド部材116.1の上端のバネ付きクリップ構造116.6は、上端部材114.1を受けるようになっているとともに、バネ付きクリップ構造116.6を用いて上端部材114.1を固定/ロックするようになっている。なお、この場合、後サイド部114は、バネ付きクリップ構造116.6のクリップを受けるために上端部材114.1の上面に2つの離間された穴114.8を含む。エンド部116を後サイド部114に固定することにより、コンテナ100は容易に輸送可能な折り畳み状態まで小さくされる。
【0061】
折り畳まれたコンテナ100を前述したように敷設状態にして直立状態に組み立てるため、バネ付きクリップ構造116.5が操作されてエンド部116が後サイド部114から取り外される。その後、エンド部116が後サイド部114から離れるように軸線150を中心に揺動される。その後、前サイド部112が後サイド部114から取り外される。ベース部118が下端部材114.4の肩部114.9との当接から解除されて軸線140、142、144(
図1および
図7に示される)を中心に回動され、それにより、支持部材118.2が地面と当接できる。その後、コンテナ100が前述したように直立状態へと組み立てられる。
【0062】
使用時、図面の
図9を参照すると、折り畳み状態の複数のコンテナ100が整列されて互いに隣接して詰められる。言うまでもなく、サイド部材116.1のU形状チャンネルは一般に垂直部材112.2の幅よりも大きいチャンネル幅Yを有し、それにより、詰め込み中に垂直部材112.2をチャンネル内で受けることができる。また、言うまでもなく、詰め込まれると、詰め込まれたコンテナ100の垂直部材112.2のU形状チャンネルが受けられるべき他の折り畳みコンテナのために露出され、複数の折り畳まれたコンテナ100がこの形態で詰め込まれてもよい。すなわち、この場合、一方のコンテナの部材112.2が隣接するコンテナのサイド部材116.1内に入れ子式に挿入される。
【0063】
詰め込まれた折り畳みコンテナ100は、1つの直立コンテナ100の積載空間102内で受けることができる。これは、直立コンテナ100の全体の水平長さLが折り畳まれたコンテナ100の水平長さRよりも大きいことから可能である(
図9および
図6)。特に、直立コンテナ100の積載空間102が折り畳みコンテナ100の水平長さRよりも大きい水平長さPを有することを理解されたい。
【0064】
また、本発明のこの特定の実施形態では、直立コンテナ100の積載空間102の全体の深さD(
図1に示される)が折り畳みコンテナ100の高さH(
図7に示される)よりも大きい。これは、直立コンテナ100が支持部材118.2上に載置し、それにより、バックプレート118.4および長方形プレート118.2の高さによって決定されるファクタ分だけ積載空間102の深さDが増大されるという事実に起因する。これに対し、折り畳まれたコンテナ100の高さHは後サイド部114および/またはエンド部116の高さによって決定される。折り畳まれたコンテナ100の高さHと比べたコンテナ100の深さDの差は、突出する垂直フレーム部材の水平方向の整列と相俟って、複数の詰められた折り畳みコンテナ100を直立コンテナ100の積載空間102内で受けることができるようにする。内部にコンテナ100が詰め込まれた直立コンテナ100は、容易な輸送および目的地からのその戻りを可能にするために互いに上下に積み重ねることができてもよい。言うまでもなく、サイド部材116.1の位置決め足116.8は、コンテナの積み重ね中に、内部にコンテナ100が詰め込まれた直立コンテナ100を他の直立コンテナ100の上に位置決めするために使用される。言い換えると、位置決め足116.8は、直立コンテナ100の積み重ね中に、他の直立コンテナ100のサイド部材116.1、116.2の上端内に受け入れられる。
【0065】
図面の
図10を参照すると、本発明に係るコンテナの他の実施形態が全体的に参照符号200により示されている。
【0066】
コンテナ200はコンテナ100に類似しており、そのため、他に別の点が示唆されていなければ同様の部分が同じ参照符号により示される。コンテナ200は、コンテナ200内で輸送されるべき物品、一般的には壊れやすい物品を固定するための装着構造または支持構造210を更に含む。本発明のこの特定の実施形態では、ガラスシート、特にフロントガラス204が示されている。
【0067】
構造210は、コンテナ200の両エンド部116aおよび116bにそれぞれ固定される支持体212を含む。支持体212は、積載空間102内で水平に延びる2つの平行な離間される支柱または結合体213によって接続される。離間される支柱または結合体213および支持体212はそれらの間に安全な積載空間102を画定し、この積載空間内でフロントガラス204などの壊れやすい物品を受けることができる。言うまでもなく、壊れやすい物品を輸送する際には、例えば発泡体などの緩衝要素206が積載空間102内に設けられ、それにより、物品を取り囲んで物品の損傷を防止してもよい。
【0068】
コンテナ200は、クロス部材118.1の下面146に位置決め体214も含む。位置決め体214は、フォークリフト等の歯または突起を受けるように形成されおよび/または寸法付けられており、それにより、フォークリフトによるコンテナ200の取り扱いが容易になる。
【0069】
本発明の1実施形態(図示せず)において、コンテナは、このコンテナと一体の緩衝支持部材を含み、それにより、壊れやすい物品を支持する。
【0070】
ここで、本発明の他の実施形態が全体的に参照符号300により示される図面の
図11を参照する。
【0071】
コンテナ300はコンテナ100、200と類似しており、したがって、同様の部分が同じ参照符号で示される。コンテナ300は、それがフレーム部材間に被覆体310を含み、それにより、コンテナ300が直立状態のときにごみ箱の形態を成すという点においてコンテナ100、200と異なっている。被覆体は、アルミニウムシート、合成プラスチック等の形態を成してもよい。
【0072】
なお、コンテナ300の前サイド部112は、2つの構成部品、すなわち、下部316にヒンジ接続される上部314を備えることに留意されたい。
【0073】
コンテナ300のこの特定の実施形態は、被覆体によって密閉積載空間102を形成する。密閉積載空間は、内部に配置される物品を保護するのに役立ち有益である。また、密閉積載空間は微粒子材料の輸送を容易にする。
【0074】
ここで、本発明の他の実施形態が全体的に参照符号400により示される図面の
図12〜
図19を参照する。コンテナ400はコンテナ100、200、300に類似しており、したがって、類似の部分が同じ参照符号により示される。
【0075】
コンテナ400の前サイド部112、後サイド部114、エンド部116、および、ベース部118は、それらが略平面となるようにシートメタルやプラスチック等のシート状材料から構成される。コンテナ400は、ヒンジ412(
図14に示される)によって後サイド部114の上端にヒンジ接続される蓋410を含む。蓋410は、互いにヒンジ接続される2つのパネル413、414から成る。パネル413、414は、コンテナがその直立位置にあるときにコンテナ400の内部へアクセスできるようにするべく蓋410が単一のユニットとして後サイド部114に対して回動可能に変位できる(
図13に示される)ように互いに取り外し可能に固定できる。蓋410は、コンテナ400が直立状態にあるときに箱の形態を成すように前サイド部112の上端に取り外し可能に固定できる(
図12)。
【0076】
図15において最も良く見ることができるように、コンテナ400のベース部118は、ヒンジ420によって互いにヒンジ接続される2つのパネル416、418(
図14および
図15に示される)を含む。
【0077】
使用時、図面の
図12〜
図17を参照すると、直立コンテナ400(
図12および
図13に示される)を折り畳み状態(
図17に示される)にするために、コンテナの蓋410は、前サイド部112の上端から取り外されるとともに、軸線422(
図12および
図13)を中心に回動可能に変位されて上端部材112.1から離れる。その後、蓋のパネル414がパネル413に対して矢印425(
図14)の方向で軸線424(
図12および
図13)を中心に回動可能に変位され、それにより、パネル414がパネル413または後サイド部114と当接する。言うまでもなく、パネル413も矢印425の方向で軸線422を中心に回動可能に変位され、それにより、蓋410は、パネル414が後サイド部114とパネル413との間に挟まれた状態で停止する。
【0078】
その後、前サイド部112が、エンド部116との取り付けから解放されて、矢印423(
図15)の方向で後サイド部へ向けて変位される。ヒンジ420により、前サイド部が矢印423の方向に変位するにつれてベース部の部品416、418が折り畳み式に回動可能に変位されるのが分かる。前サイド部112は後サイド部114に隣接して停止する(
図16)。
【0079】
この中間段階では、コンテナ400は、部分的に折り畳み状態にあり、下側/上側から見たときにU形状輪郭を有する(
図18)とともに、コンテナ受け入れ空間443を画定することを理解されたい。
【0080】
コンテナ400を完全折り畳み状態にするために、エンド部116は、それらが
図17に示されるように重なり合うように軸線430および431(
図12および
図13)を中心に後サイド部114へ向けて回動される。
【0081】
他の同様の折り畳みコンテナ400を輸送のために詰め込むべく、折り畳まれたコンテナ400が、前述した
図18に示されるその中間段階にあるあるいは部分的に折り畳まれた状態にあるコンテナ400内に詰め込まれるのを理解されたい。折り畳まれたコンテナ400は、部的に折り畳まれたコンテナ400のエンド部116同士の間のコンテナ受け入れ空間443内に詰め込まれて、エンド部116の下縁に設けられた内側に向けられるリップ427の形態を成す支持体に支持される。支持体427は、詰め込みコンテナ400の輸送または取り扱い中に詰め込まれた折り畳みコンテナ400が載置する支持面を形成することを理解されたい。
【0082】
折り畳みコンテナ400が詰め込まれると、折り畳みコンテナ400は、
図19に示されるように詰め込みコンテナ400の輸送/取り扱い中に一時的な前面としての機能を果たすために開放端114間に接続される。
【0083】
ここで、参照符号500が本発明に係る更なる他のコンテナを全体的に示す
図21〜
図26を参照する。他に別の点が示唆されていなければ、同様の部分を示すために、先に用いられた同じ参照符号が使用される。
【0084】
コンテナ500はコンテナ100に類似する。
【0085】
コンテナ500とコンテナ100との間の1つの主な違いは、コンテナ500の場合には、前サイド部が設けられておらず、そのため、このコンテナが、後サイド部114と、エンド部116と、ベース部118とから成るという点である。コンテナがその直立状態にあるときにリップ502がクロス部材118.1から上方へ突出し、このリップは、コンテナ内に収容される物品を所定位置に保持する役目を果たす。
【0086】
また、2対の硬質ステープル形状の形成体504が、下端部材114.2およびクロス部材118.1に接続されて、下端部材114.2およびクロス部材118.1からそれぞれ下方へ突出する。形成体504は、フォークリフトの歯を受ける役目を果たす。形成体504の下面は足116.8の下面と同一平面上にあり、それにより、コンテナの直立状態では、コンテナが足116.8上および形成体504上に支持される。支持部材118.2は、下端部材114.2およびクロス部材118.1に対して直接に回動可能に接続される。支持部材118.2は、フォークリフトの歯がその下側を通過することによりコンテナ500を拾い上げることができるようにするために、コンテナが支持される面よりも上側の高さに、コンテナ内に収容される物品が支持される隆起支持面を形成する。略T形状のガイド部材が、下端部材116.4に接続されて、フォークリフトの歯のためのガイドとしての機能を果たす。
【0087】
前サイド部112を除いて、コンテナ500は、コンテナ100に関連して前述した態様と同様の態様でその直立状態と折り畳み状態との間で変位される。
【0088】
しかしながら、
図24および
図25において最も良く見られるように、折り畳まれたコンテナは、直立コンテナ500内に配置されると、支持部材118.2上に載置するとともに、直立コンテナ500の上端を越えて上方へ突出する。折り畳まれたコンテナがコンテナ500の上端を越えて突出する度合いは、足116.8および形成体504の下面によって画定される平面と支持要素118.2の下面との間の間隔よりも大きくはなく、そのため、複数のコンテナが互いに上下に積層されるときに、コンテナのうちの1つの中に収容される折り畳みコンテナの突出部をその真上のコンテナ500の支持体118.2の下側に形成される空間内で受けることができることは言うまでもない。
【0089】
本発明者は、本発明に係るコンテナを再使用のために同様の直立コンテナ内に折り畳み状態で回収することができ、それにより、空間を節約でき、したがって、そのようなコンテナを回収することあるいはコンテナをそれらの目的地で破壊することに関連する費用を節約できるため、前述した発明が物品を輸送するための費用効率が高い方法を与えると考えている。また、本発明者は、コンテナのフレーム部材間に被覆体が設けられる場合には、コンテナの積載空間内で微粒子材料を輸送することもできると考えている。