【文献】
副島 豊,JGB先物市場の注文付け合わせ方法と価格変動 −戦略的注文行動の分析、市場環境に応じた適切な取引ルールの存在−,2001年度 日本ファイナンス学会第9回大会 予稿集,日本,日本ファイナンス学会,2001年 6月 3日,p303-316
【文献】
大崎 貞和,金融・証券規制動向,資本市場クォータリー 1998年冬号,日本,株式会社野村総合研究所 Nomura Research Institute,Ltd.,1998年 2月 1日,第1巻 第3号,p46-52
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサはさらに、前記気配始値が前記事前に設定された価格閾値の外にあり、且つ、時間的期限が経過するか、又は、手動の介入が行われた場合に、取引の市場を開く、請求項2に記載のシステム。
前記メモリは、注文の突き合わせを遅らせることのできる最大の時限を決定することに用いられる時間のパラメータを保持するように構成されている、請求項10に記載のメモリ。
条件付注文の誘発及び選択により発生する市場の乱高下の影響を緩和するためのシステムであって、コンピュータ可読の媒体が、市場が開いている間に自動突き合わせシステムの取引処理エンジンに提出された注文を監視するための評価処理手段であって、評価処理の論理は、条件付注文の実行価格を事前に設定された価格範囲と比較するようになされている、評価処理手段と、
前記実行価格が前記事前に設定された価格範囲外にある場合には、前記取引処理エンジンに提出された全ての注文の間の突き合わせを、前記提出された注文について保留状態とすることによって中断する中断手段と、
前記取引処理エンジンが使用することになる気配始値を導き出すための値付け処理手段であって、前記気配始値は前記突き合わせが中断されている間に出された注文から、リアルタイムで導き出されたものである、値付け処理手段と、
コントロールセンターにより設定された最大遅延時間以内で前記気配始値が事前に設定された価格範囲内に納まるまで、前記注文の間の突き合わせを中断する時間間隔を測定するための、計時手段と、を備え、
前記気配始値が事前に設定された価格範囲に入ったときには前記保留状態が解除され、
前記評価処理手段は更に、市場が開いている間に受け付けられた後続の条件付注文の実行価格を、前記事前に設定された価格範囲と比較する、
ようにされている、システム。
【背景技術】
【0002】
本発明は、2003年7月25日出願の米国仮特許出願第60/XXX,XXX号(代理人事件番号第4672/333号)に対する優先権を主張すると共に、同出願を参考文献として援用する。
【0003】
電子商取引システムを通して商取引が行われる速さにより、多くの利益がもたらされている。電子商取引システムにより、膨大な数の市場取引が円滑化される。市場取引の数が多くなればなるほど、市場の流動性が高くなる。流動的な市場では、価格は競合により動かされ、価格は投資の価値のコンセンサスを反映し、商取引システムは自由で開放的な情報の普及を図ることになる。
【0004】
電子商取引市場の迅速性と効率は、トレーダーの富を増やすこともできる一方で、性質上、売買逆指値注文の選択が誘発されるという弊害もまた大きくなる。指値注文が殆ど無く逆指値注文が多い先物市場では、指値で注文が実行されれば売買逆指値注文が連鎖的に実行される事態を招きかねない。それら逆指値注文の誘発と選択によって、市場の価値はほんの数秒でほぼ瞬時に低下してしまうことになりかねない。
【0005】
1つ又はそれ以上の取引により多くの逆指値注文が市場に持ち込まれたときに問題が発生する。それら逆指値注文の迅速な実行により、反対側の注文が市場に入ることが妨害され、買手が他の買手と競合したり、売手が他の売手と競合することが妨げられる。逆指値注文は、以下の順序で市場に到来する。
1.逆指値注文は取引により誘発されるが、それが指値で市場に入る。
2.指値でほぼ瞬時に取引される。
3.第2の買逆指値注文が直前の取引により誘発されるが、それがより高値の指値で(又は、注文が売りの逆指値注文の場合は、より安値の指値で)市場に入る。
4.この新たな指値でほぼ瞬時に取引される。
5.第3の買逆指値注文が直前の取引により誘発されるが、それがより高値の指値で(又は、注文が売りの逆指値注文の場合は、より安値の指値で)市場に入り、これが繰り返される。一連の注文処理手順は迅速に行われ、非常に迅速なため、トレーダーは、反対側の注文を入れて売買逆指値注文が現在市場価格から外れて取引されるのを防ぐことができない。
【0006】
全体のプロセスは、仮説に基づいたE-Mini S&P500先物市場(“ESM3”)で説明することができる。表1は、873.75の価格で1数量の注文が市場の買呼値側に入った場合の取引である。この注文が取引されると、複数の逆指値注文が市場に入り、それらが取引されると更に他の逆指値注文が市場に入ってくる。ESM3市場では、
【表1】
・取引1 新受注(1単位)が、取引注文番号(TON)1(1単位)と873.75で取引される。
・TON12−ストップ(87375)、TON11−ストップ(87375)が、取引1により誘発される。
・取引2 TON12(9単位)がTON1(9単位)と873.75で取引される。
・取引3 TON12(1単位)がTON2(1単位)と874.75で取引される。
・取引4 TON11(4単位)がTON2(4単位)と874.75で取引される。
・取引5 TON11(5単位)がTON3(5単位)と876.75で取引される。
・TON10−ストップ(87525)、TON9−ストップ(87675)が、取引5により誘発される。
・取引6 TON11(1単位)がTON4(1単位)と879.00で取引される。
・TON8−ストップ(87825)、TON7−ストップ(87875)が、取引6により誘発される。
・取引7 TON10(1単位)がTON5(1単位)と880.75で取引される。
・TON6−ストップ(88075)が、取引7により誘発される。
【0007】
逆指値注文取引の連鎖的誘発後、最終的に落ち着いた市場価格は884.75に低落している。
【表2】
【0008】
逆指値注文の連鎖的誘発による有害な影響を緩和するために、取引所によっては、適切な場合は、選択された取引の取り消し又は破綻を容認する規定及び手順を採択しているところもある。しかしながら、複数の取引の取り消しや破綻が同時に起こることはないし、市場参加者にとっても最も利益のあるやり方とはいえない。取引所は、まず問題点を認識し、次いで解決策を決定せねばならない。
【0009】
仮説に基づいたE-Mini S&P500先物市場では、先ず取引所は、市場の動きを発生させたものは何かを突き止めねばならない。問題点が発見されると、取引所は、次に、市場の動きが「非破綻範囲」から外れているか否かを判断する必要がある。「非破綻範囲」内にあれば、価格幅内で実行された取引は、たとえ間違って実行された場合であっても、取り消しの対象とはならない。取引所の設定した「非破綻範囲」外の価格で実行された取引は、正常な市場の力を超えている可能性が極めて高いと見なされる。多数の市場の間の高い相互依存性を考えると、ナスダックー100インデクスや、仮説に基づいたE-Mini S&P500との相関関係が強い、より大規模なS&P500先物契約のような、他の関連市場に混乱が発生するかもしれない。
【0010】
このような決定が考慮されている間、トレーダーは、決定が下されるまで、そしてその決定の通知を受けるまで、重大な市場リスクに曝されることになる。更に、トレーダーは、彼らの利益又は損失が逆転するか否かを知る術もない。逆指値注文誘発の連鎖が発生する直前で相場の底値で買ったトレーダーは、予想した利益を得ることができないかもしれない。同じく、相場下落後しばらくたったトレーダーは、予想した利益を失うことになりかねない。取引が破綻することになる旨を取引所が発表した途端に、利益と損失は消滅することになるので、トレーダーの中には新規の取引に未回収のお金を使わない者もいる。また、トレーダーの中には、予想外のマージンコールを回避するため、取引破綻決定が下されるまで、市場から強制的に締め出される者もいる。
【0011】
本発明は、従来の技術における潜在的な上記欠点の幾つかを打開するシステム及び方法に着眼している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本システム及び方法は、条件付注文の誘発、選択、及び取引による、市場の乱高下を緩和又は防止する。本実施形態は、取引価格が事前に設定された取引閾値又は現行の取引所突き合わせ規則を侵すことのないことを確信するため、誘発された取引可能な条件付注文の妥当性検証を行う取引処理エンジンを含んでいる。取引されようとする価格が取引閾値から外れている場合には、証券は保留状態に入れられ、注文の入力、変更、及び/又は取消ができるようにする。
【0021】
証券が保留状態にあるときには取引は行われないが、当該証券の気配始値は導き出され市場に流布される。気配始値は、市場が開いたら当該証券が取引されるであろう価格を反映している。証券を保留状態に置くことにより、市場参加者が追加注文を入力して、買手が他の買手と競合したり売手が他の売手と張り合う状態を反映する水準へと気配始値が調整されるようになる。本実施形態は、市場が閾値幅内に
調整されるまで、又は一定期間が経過したとき、取引処理を一時中断する。この一定期間は、一日の内の時刻、取引商品、市場価格変動率、及び/又は他の関連する市況又はそれら市況の組み合わせとの兼ね合いで、長さが変化する。同じく、閾値幅は、商品及び/又は一日の内の時刻により変化する。
【0022】
図1は、本実施形態を包含するシステム図である。この図は、ハブ・アンド・スポークシステムを説明しており、各リソース、アプリケーション、又は注文は、サーバ110−112に受信される前に、1つのエンティティ(例えばハブ114)を通過する。この実施形態では、ハブ114とサーバ102−112は、単一のサーバに統合されていてもよいし、或いは独立したコンピュータの群から構成され、単一のシステムとして一体的に機能するが1つ又はそれ以上のクライアントに対しては単一のサーバの外観を呈するサーバクラスタを備えていてもよい。
【0023】
図1では、クライアントは、インターフェース120−126、並びに広域ネットワーク(”WAN”)、ローカルエリアネットワーク(”LAN”)リングネットワーク、トークンリングネットワーク、バスネットワーク128、130等のような1つ又はそれ以上のネットワークとして示されている。ハブ114には、プリンタ、スピーカ、及び/又はその他の装置のような他の周辺装置を接続してもよい。
【0024】
ハブ114は、管理サーバを備えているのが望ましい。管理サーバは、サーバ110−112、通信リンク116、インターフェース120−126、及び/又はネットワーク128と130で使用されているプロトコルと互換性のある形式でデータを受信、変換、及び送信する。インターフェースには、例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース(“API”)124、データインターフェース122、市場データインターフェース120、及び/又は他のインターフェース126がある。市場データインターフェース120は、相場売主に、ハブ114から流布されている選択された出力へのアクセスを提供する。
【0025】
図1では、ハブ114は、サーバ110及び112として示されている自動化された取引処理エンジンのような取引突き合わせ処理システムに対する経路指定制御を提供する。サーバ110及び/又は112の一方又は両方において、突き合わせアルゴリズム又はシステムによって注文が自動的に突き合わされるとき、市場にとって関心のある取引及び情報の詳細が、相場売主並びに売手と買手を含む取引参加者に流布されるのが望ましい。
【0026】
図1にサーバ102−108として示されている取引評価システム118は、ハブ114とインターフェースをとるのが望ましい。
図2の実施形態では、取引評価システム118は、注文予約マネジャ202、注文プロセッサ204、乱高下制御プロセッサ206、市場保留プロセッサ208、及び市場開始プロセッサ210を含んでいる。
図3の実施形態では、取引評価システム118は、評価論理306、遅延論理308、値付け論理310、時間調整論理312を含んでいる。評価論理306と注文プロセッサ204は、価格閾値、即ち選択された又は理論的価格の中心に上下に亘って設定される価格を算定するのが望ましい。このような閾値又は幅は、直近の取引価格の上下の複数の刻みの中に固定される。閾値又は幅は、商品、証券、契約、又はその他関連する市場関心事によって変化する。
【0027】
本システム及び方法を先物取引所で使用する場合、価格閾値又は範囲は、当該幅の中に入る取引であれば取引所による取消対象とならない価格幅を定義する非破綻範囲を備えている。非破綻範囲に納まる取引は市場に重大な悪影響を及ぼすことがなく、従ってこの取引は間違いであっても有効となるのが望ましい。上記実施形態では、非破綻範囲に納まる取引は、合意により取消されることはない。他の実施形態では、非破綻範囲に納まる取引は、市場参加者間の合意により取消される場合もある。
【0028】
市場データインターフェース120、データインターフェース122、ネットワーク128と130、API124、及び他のインターフェース126は、市場参加者、相場売主その他に、取引データへのリアルタイム及び/又は遅延タイムアクセスを提供するのが望ましい。取引データには、先物契約価格、決済価格、買呼値、売呼値、及び他の取引所関連又は派生情報が含まれる。実施形態の中には、動的データ交換(“DDE”)及び/又はオブジェクト・リンキング・アンド・エンベッディング(“OLE”)のようなプロセス間通信法を使用して、同時に行われている2つ又はそれ以上のサーバ又はアプリケーションの間でデータ及びコマンドの交換を行うものもある。
【0029】
図2に示すように、取引評価システム118は、注文予約マネジャ202、注文プロセッサ204、乱高下制御プロセッサ206、市場保留プロセッサ208、及び市場開始プロセッサ210を含んでいる。注文は注文プロセッサ204に流入し、注文予約マネジャ202により維持されるのが望ましい。注文予約マネジャ202は、取引所の注文予約を維持し、自動式取引処理エンジンとの通信を管理し、取引所の管理者が注文フィルタ(例えば、取引認可、証券アクセス、価格幅、取引限度など)を設定することができるようにする。
【0030】
注文予約マネジャ202は、注文処理論理又は注文プロセッサ204が使用する、事前に設定された又はプログラム可能なパラメータも保持している。この実施形態では、証券パラメータは行と列による表において記憶されている。別の実施形態では、パラメータは、各入力を識別するための固有のキーを使用する入力一覧を備えたデータ構造で記憶されている。データ構造は、共通の索引方式を使用するリンクされた一覧表のような、一組の関連付けられた値を含んでいる。上記実施形態では、証券がデータ表又はデータ構造に記憶されると、その証券は保留された状態となる。
【0031】
パラメータは自動式取引処理エンジンの始動と共に初期化され、取引週のような事前に設定された期間中は維持されるのが望ましい。先物市場で、指値又は成行値で市場に
参入する逆指値注文のような条件付注文が誘発されると、注文プロセッサ204は、逆指値注文の実行価格を、非破綻範囲のような事前に設定された価格閾値と比較する。この比較処理では、取引が完了するか否かを判定するのが望ましい。実行価格が事前に設定された価格閾値外にある場合には、注文プロセッサ204は乱高下制御プロセッサ206に通知する。
【0032】
乱高下制御プロセッサ206は、通知を受けると、市場保留プロセッサ208を介して証券を保留し、検証タイマーを起動させる。検証タイマーは、一日のうちの時刻、商品、トレーダーの場所、市場価格変動率、及び/又は他の関連市況又は市況の組み合わせに関係して長さが変化する時間幅を測定する。最初の時間幅の終了時に、乱高下制御プロセッサ206は、気配始値と事前に設定された価格閾値を比較する。気配始値が、事前に設定された閾値を上回る/下回る場合には、検証タイマーは、1つ又はそれ以上の市況に伴って変化する時間幅測定をもう一度を繰り返すために再起動される。この実施形態では、気配始値は、気配取引、より良好な買呼値、又はより良好な売呼値に基づく変動価格である。同様に、事前に設定された価格閾値は、各反復処理に伴って変化する動的価格幅を含んでいる。
【0033】
乱高下制御プロセッサ206は、気配始値が事前に設定された価格閾値内にない限り、所定の反復回数又は期間が経過しない限り、又は手動介入が発生しない限り、市場を保留することになる。上記条件のうちの1つが発生すると、乱高下制御プロセッサ206は、市場開始プロセッサ210に市場を開始するよう通知する。
【0034】
乱高下制御プロセッサ206により利用される或る変数は、証券が保留状態に保たれる期間を識別する。注文プロセッサ204が乱高下制御プロセッサ206を呼び出すと、価格検証時間変数が呼び出されタイマーが起動される。価格検証時間変数は、プログラム可能な又は一定の時間値を含んでいる。
【0035】
乱高下制御プロセッサ206は、価格反復変数も使用する。価格反復変数は、プログラム可能な乗数を含んでいる。価格反復変数と価格検証時間変数の積により、証券が保留状態に置かれる最大時間の長さが算定されることが望ましい。価格検証時間変数が5秒間で、価格反復変数が11の場合、市場が保留状態に置かれる最大時間長は55秒である。時間変数は始動と同時に初期化され、取引週のような一定の時間長の間維持される。取引週の途中など期間経過前に変数が変化する場合、変数はリアルタイム又は遅延して更新される。
【0036】
図3に示す別の実施形態の取引評価システム118は、取引処理エンジン110と112に接続されている。この実施形態では、取引評価システムは、評価論理306、遅延論理308、値付け論理310、時間調整論理312を含んでいる。評価論理306は、自動突き合わせシステム又は取引処理エンジン110及び112に提出された注文を監視するのが望ましい。評価論理306は、逆指値注文のような条件付注文の実行価格を事前に設定された価格幅と比較するようにプログラムされ、又は構成されている。価格幅は実際の又は合成された市場価格を中心に上下に亘る価格範囲を反映しているのが望ましい。価格幅は、商品により異なり、実際又は合成された市場価格を中心とした上下複数の刻みの中に固定されるか、又は、実際又は合成された市場価格を中心として上下に変動する。また、米国特許出願第10/405,025号「電子商取引システムにおける非破綻範囲の取引を監視するためのシステム及び方法」に開示の非破綻範囲を含め、合成的な非破綻範囲も使用されており、同出願の内容全体を参考文献としてここに援用する。
【0037】
実施形態の中には、価格比較が遅延して又はバッチタイムで起きる例もあるが、比較処理はリアルタイムで、可能な取引発生後短時間の内に起きるのが望ましい。取引の価格が価格範囲内にある場合には、取引は有効であり、公開連続取引が維持される。条件付注文の実行により発生した取引の価格が価格範囲から外れている場合、評価論理306は商品を保留状態に置く。保留と同時に、遅延論理308は市場が保留状態に置かれる最大時間を定める。
【0038】
値付け論理310は、市場の開始と同時に商品が取引されることになる始値、又は保留中の買呼値と売呼値が重なる範囲に実質的に納まる平衡価格を導き出す。値付け論理310は、需要があり次第、注文受注に遅延して、又は注文受注とリアルタイムで、始値を計算するのが望ましい。
【0039】
遅延論理308は、取引処理エンジン110と112に提出された注文の突き合わせを遅らせるのが望ましい。この遅延により、始値が価格範囲内に落ち着くまで、一定期間が経過するまで、又は自動又は手動介入が行われるまで、商品は保留される。価格範囲、遅延、及び/又は時間測定は、評価システム118に連結された又はこれに常駐する監査証跡及び/又はメモリに保持されるのが望ましい。上記値の1つ又はそれ以上を追跡及び/又は記憶することにより、市場の完全性が保たれるとともに、取引所は事象を検討することができるようになる。
【0040】
図4に示すように、
図2及び/又は
図3の取引評価システムを構成している1つ又はそれ以上の構成要素は、コントロールセンター402と取引突き合わせシステム110及び112を連結している。取引突き合わせシステム110と112は、例えば、「先入れ先出し」(“FIFO”)、割り当て、リード・マーケット・メーカー(“LMM”)のようなハイブリッド価格/時間優先のような1つ又はそれ以上の突き合わせシステム又は方法、又は自動的に注文を突き合わせる他の突き合わせシステム又は方法を使用するのが望ましい。ユーザーインターフェース404を介して注文の詳細が入力されると、取引突き合わせシステム110と112は、この取引を実行して、突き合わせた取引データ(例えば、証券の種類、価格、数量、買手、売手など)を取引評価システム118とユーザーインターフェース404に送信するのが望ましい。取引突き合わせシステム110と112は、突き合わせた取引データと相場データを、相場及びデータベンダ120と122にも送信する。突き合わせた取引データ及び相場データは、最近の市場の動きを説明しているのが望ましい。
【0041】
コントロールセンター404を通して、取引所又は取引所会員は、市場の商品の留保を監督するのが望ましい。コントロールセンター404は、手動又は自動で、取引評価システム118を支配するか、又はいかなる商品、証券、パラメータ、又はグループに対しても状態変更を行う。コントロールセンターは、どのような市況又は市況の組み合わせに対しても、そのような市況に対して
図3の論理を見て、構成して、プログラムするのと同じように、
図2の事前に設定された価格閾値とタイミング変数を見て、構成して、プログラムする。
【0042】
市場参加者及び取引所が、市場の状態、又は、閾値、変数、又は論理に対するあらゆる変化を確実に把握していられるようにするために、評価システム118は、ユーザーインターフェース120−126(
図1)及び404(
図4)、コントロールセンター402(
図4)、及びあらゆる通信システムに通知するのが望ましい。事例によっては、各実施形態が、コントロールセンター402にだけ選択された通知を送り、取引所が、必要に応じてメッセージシステムを通してある種の状態を市場に通知できるようにしている例もある。
【0043】
電子商取引システムを通して大量のメッセージが送信されているせいで、商品又は証券が保留されていることに市場参加者が気づかないため、又は市場参加者が取引をしなくなるため、本システム及び方法は、保留状態の証券についての情報、警告、又は警報を搬送するために、取引評価システム118に接続されている独立した通信システムも包含している。このようなシステムには、携帯電話や携帯情報端末(“PDA”)のような電気通信又は無線リンクを介してメッセージを送受信する装置、及び/又は電子メール装置、画像を送受信してファックスなどの有形媒体にそれを印刷することができる装置などが含まれる。これらのシステムは、市場参加者に短時間の時間枠内の市場の状態を認識させるのが望ましい。
【0044】
本システム及び方法は、条件付注文の誘発、選択、及び取引により発生する市場の乱高下を緩和又は防止する。本方法の或る実施形態は、コンピュータ読取り可能媒体、プログラミングインストタクション(例えば、コード)、又は揮発性又は不揮発性メモリに記憶しそこから取り出すことのできる情報に変換される。
【0045】
非破綻範囲又は他の価格範囲を執行する先物取引所のような取引所では、
図5に示す方法を使用してもよい。本方法は、信号搬送媒体、メモリのようなコンピュータ読取り可能媒体にエンコードされ、1つ又はそれ以上の集積回路のような素子内にプログラムされ、或いは、制御装置、コンピュータ、サーバ、又はサーバクラスタにより処理される。本方法をコード又はソフトウェアで実行する場合、そのコード又はソフトウェアは、
図1又は
図3の取引突き合わせシステム110及び112に常駐又はインターフェースしているメモリ、通信インターフェース、又は
図2の取引評価システム118にインターフェース又は常駐しているその他の型式の不揮発性又は揮発性メモリに常駐する。メモリは、論理関数を実施するための実行可能なインストラクションの順序付けられた一覧を含んでいる。論理関数は、デジタル回路を通して、ソースコードを通して、又はアナログ回路を通して実施される。コード又はソフトウェアは、インストラクション実行可能システム、装置、又は機器により又はそれ接続して使用するために、コンピュータ読取り可能媒体又は信号搬送媒体に内蔵される。このようなシステムには、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、又はインストラクション実行可能システム、装置、又はこれもインストラクションを実行する機器から、インストラクションを選択的に取り出す他のシステムが含まれる。
【0046】
「コンピュータ読取り可能媒体」、「機械読取り可能媒体」、「伝播信号」媒体、及び/又は「信号搬送媒体」は、インストラクション実行可能システム、装置、又は機器により又はそれらに接続して使用されるコード又はソフトウェアを保有、記憶、通信、伝播、又は搬送するどの様な手段を備えていてもよい。機械読取り媒体は、限定するわけではないが、選択的に、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、機器又は伝播媒体であってもよい。機械読取り可能媒体の一例を挙げると、1つ又はそれ以上のワイヤを有する電気接続部、磁気又は光学ポータブルディスク、ランダムアクセスメモリ“RAM”のような揮発性メモリ、読取り専用メモリ“ROM”、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、又は光ファイバ(光学)などがある。機械読取り可能媒体には、コード又はソフトウェアが印刷される有形媒体も含まれ、そこではコード又はソフトウェアが、高級言語に翻訳され、スキャナによりコンパイルされ、及び/又は変換又は他のやり方で処理される。処理された媒体は、次いでコンピュータ及び/又は機械のメモリに記憶されることになる。
【0047】
図5に示すように、動作502で、逆指値注文が誘発されて指値又は成行値で市場に入る。逆指値注文は時として損切り注文又は単にストップとも呼ばれることもあるが、この実施形態では、逆指値注文とは、市場が特定の価格に到達したときに指値で売買する注文をいう。指値は、特定の価格、又はトレーダーにとって有利な価格である。買指値注文は、特定された価格限界以下で実行されることになる。売指値注文は特定された価格限界以上で実行されることになる。
【0048】
動作504で、本方法は、実行価格を、各商品又は証券毎に別々に計算された非破綻範囲と比較する。非破綻範囲は、合成価格範囲又は直近の取引価格プラスマイナス非破綻範囲変数である。
【0049】
取引の価格が非破綻範囲内にある場合には、取引は有効であり、動作506と508で公開連続取引が維持される。この処理は、逆指値注文が取引に上る都度適用される。価格比較は、市場の取引可能価格水準毎に行われる。
【0050】
取引の価格が非破綻範囲外になると、動作506と510で商品は保留状態に置かれるのが望ましい。保留と同時に、取引処理エンジンに接続されるか又は常駐しているタイマーが起動する。カウンタも起動して、気配始値検証処理が行われる回数を追跡する。
【0051】
図示の実施形態では、カウンタは動作512で「1」に初期化される。カウンタは、表又はデータ構造に保持されている値を超えないことが望ましい。気配始値に対する比較が2回以上発生した場合、変動価格範囲(例えば、拡張した非破綻範囲)が、気配始値の検証用に定められる。変動価格範囲は、非破綻範囲と乗数の積を含んでいる。乗数は増分的に増加するか、又は気配始値検証が起きる都度、倍数で増加するのが望ましい。
【0052】
所定の長さの時間が経過すると、動作514と516で、気配始値と価格範囲が計算され、データ送給部を通して市場に報道される。気配始値は、市場の開始と同時に商品が取引されるであろう価格を表している。気配始値は、買呼値と売呼値が重なる範囲内に納まる平衡価格を含んでいる。
【0053】
気配始値と計算された価格範囲との比較が動作518で行われる。気配始値が価格範囲内にある場合、市場が開き、その気配始値又は市場価格で取引が開始される。動作502で別の逆指値注文が誘発されると、この処理が再開する。
【0054】
気配始値が価格範囲外にある場合、動作522と524で処理変数が増分され、動作526で、事前に設定された反復回数に達するまでこの処理が続行する。最大反復回数に達すると、動作520で商品が再開され、動作502で別の逆指値注文が誘発されると上記処理が再び行われる。
【0055】
最大反復回数に達しない場合、動作528で時間変数が読取られるか又はプログラムされると処理が再開し、別の気配始値が計算される。動作514では、気配始値は、注文が市場に入ってきて保留中の注文が修正され、及び/又は取り消されると変化する動的価格である。本方法は、事前に設定された反復回数に達するか又は外部事象が発生するまで継続する。外部事象には、市場の閉鎖又は手動による市場介入が含まれる。
【0056】
上記実施形態は、大規模なネットワーク、新商品、又は人気の契約を取引する市場で発生する大きな乱高下に巧く対応することができる。この実施形態は、普通株、債務、投資指数、及び他の投資、並びにあらゆる商品、又は商品契約の組み合わせ或いは一連の商品契約、例えば一連の連続的契約の1つを購入することを含む束など、を取引する市場を含め、売手と買手の間のあらゆる取引をやり易くする。
【0057】
取引評価システム118が、スプレッドを突き合わせる取引処理エンジンに統合又はリンクされている場合、全ての関連するスプレッドは、スプレッドが事前に設定された閾値外にあるときには自動的に保留される。保留されると、全ての関連するスプレッド証券は保留され、何れの黙示スプレッド取引も不活発になる。市場が開始できるようになると、アンダーライイングレグに対応する全てのスプレッドが開始される。また、契約が黙示取引を利用している場合、その黙示取引は、取引所の規則又は他の規則によって黙示取引の再開が許可されるまで停止される。
【0058】
図4に示すように、取引評価システム118は、コントロールセンター402に接続されている。コントロールセンターを通して、取引所の管理者は、スプレッドに対して適切に対処し、対応するスプレッドを手動で開く。上記状況の下では、黙示スプレッディングは、残り取引期間中は依然として不活動のままになる。取引所の管理者は、異なる契約の群を開始前に設定してもよいし、スプレッドに対する適切な処置を講じてもよいし、異なる契約の群を開始するようにリセットしてもよい。或る実施形態では、黙示スプレッディングは、投資レグの状態が許せば、市場開始時に自動的に再起動される。
【0059】
上記の本実施形態は、取引所及びユーザーに、条件付注文の誘発、選択、及び取引に起因する市場価格の乱高下を緩和又は防止する、柔軟なやり方と構造を提供する。本実施形態を更に詳しく説明するために、代表的な市場を図示説明する。
【0060】
第1の例では、価格検証時間は5秒間にプログラムされ、初期非破綻範囲は6である。
【表3】
【0061】
市場が連続取引状態にあるとき、873.75で1単位の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注(1単位)が、TON1(1単位)と873.75で取引される。
・TON12−ストップ(87375)、TON11−ストップ(87375)が、取引1により誘発される。
・取引2 TON12(9単位)がTON1(9単位)と873.75で取引される。
・取引3 TON12(1単位)がTON2(1単位)と874.75で取引される。
・取引4 TON11(4単位)がTON2(4単位)と874.75で取引される。
・取引5 TON11(5単位)がTON3(5単位)と876.75で取引される。
・TON10−ストップ(87525)、TON9−ストップ(87675)が、取引5により誘発される。
・取引6 TON11(1単位)がTON4(1単位)と879.00で取引される。
・TON8−ストップ(87825)、TON7−ストップ(87875)が、取引6により誘発される。
【0062】
価格880.75で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格873.75でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格879.75を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表4】
【0063】
所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)より大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、市場は、5秒間遅延終了時に又は終了間際に再開が可能となり、正常な気配始値論理を使って以下の取引が発生することになる。
・取引7 TON10(1単位)がTON5(1単位)と880.75で取引され、
・TON6−ストップ(88075)が取引7により誘発される。
【表5】
【0064】
第2の例では、1つの条件付注文の実行時に不安定状態が発生する。860.00で数量1単位の売注文が市場に入ると、逆指値注文の連鎖が誘発される。本例では、取引立会時間中に取引できる最低価格は854.00である。
【表6】
【0065】
市場が連続取引状態にあるとき、860.00で1単位の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注(1単位)がTON1(1単位)と860.00で取引される。
・TON6−ストップ(86000)が取引1により誘発されるう。
・取引2 TON2(1単位)がTON6(1単位)と859.00で取引される。
・取引3 TON3(1単位)がTON6(1単位)と858.00で取引される。
・取引4 TON4(2単位)がTON6(2単位)と854.00で取引される。
【0066】
価格853.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。取引価格860.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格854.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表7】
【0067】
所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、市場は、5秒間遅延終了時に又は終了間際に再開が可能となり、以下の取引が発生することになる。
・取引5 TON5(1単位)がTON6(1単位)と853.00で取引される。
【表8】
【0068】
第3例では、上非破綻範囲侵犯は発生しない。他の事例同様に、価格検証時間は約5秒間にプログラムされており、初期非破綻範囲は約6である。
【0069】
本例では、873.75で1単位の買注文が市場に入ってくる。この取引反復中に取引できる最大価格は879.75である。
【表9】
【0070】
市場が連続取引状態にあるとき、873.75で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と873.75で取引される。
・TON12−ストップ(87375)、TON11−ストップ(87375)が、取引1により誘発される。
・取引2 TON11(9単位)がTON1(9単位)と873.75で取引される。
・取引3 TON11(1単位)がTON2(1単位)と874.75で取引される。
・取引4 TON12(4単位)がTON2(4単位)と874.75で取引される。
・取引5 TON12(5単位)がTON3(5単位)と876.75で取引される。
・TON10−ストップ(87525)、TON9−ストップ(87675)が取引5により誘発される。
・取引6 TON10(1単位)とTON4(1単位)が879.00で取引される。
・TON8−ストップ(87825)とTON7−ストップ(87875)が取引6により誘発される。
【0071】
価格880.75で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格873.75でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格879.75を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表10】
【0072】
所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、市場は、5秒間遅延終了時に又は終了間際に再開が可能となり、以下の取引が発生することになる。
・取引7 TON10(1単位)がTON5(1単位)と884.75で取引され、
・TON6−ストップ(88075)が取引7により誘発される。
【表11】
【0073】
第4の例では、下非破綻範囲侵犯は発生しない。他の事例同様に、価格検証時間は約5秒間にプログラムされており、初期非破綻範囲は約6である。
【0074】
本例では、860.75で1単位の売注文が市場に入ってくる。この取引反復中に取引できる最大価格は854.75である。
【表12】
【0075】
市場が連続取引状態にあるとき、860.75で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と860.75で取引される。
・TON7−ストップ(86075)が、取引1により誘発される。
・取引2 TON1(9単位)がTON7(9単位)と860.75で取引される。
・取引3 TON2(1単位)がTON7(1単位)と860.00で取引される。
・TON8−ストップ(86000)が取引3により誘発される。
・取引4 TON2(4単位)がTON8(4単位)と860.00で取引される。
・取引5 TON3(1単位)がTON8(1単位)と859.00で取引される。
・TON9−ストップ(85900)が取引5により誘発される。
・取引6 TON3(4単位)がTON9(4単位)と859.00で取引される。
・取引7 TON4(1単位)がTON9(1単位)と858.75で取引される。
・TON10−ストップ(85875)が取引7により誘発される。
・取引8 TON4(4単位)がTON10(4単位)と858.75で取引される。
・取引9 TON5(1単位)がTON10(1単位)と855.00で取引される。
・TON11−ストップ(85500)が取引9により誘発される。
【0076】
価格854.50で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格860.75でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格854.75を下回って取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表13】
【0077】
所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、市場は、5秒間遅延終了時に又は終了間際に再開が可能となり、以下の取引が発生することになる。
・取引10 TON6(5単位)がTON11(5単位)と854.50で取引される。
【表14】
【0078】
第5の例では、手動介入が発生する。他の事例同様に、価格検証時間は約5秒間にプログラムされている。
【0079】
本例では、874.00で1単位の売注文が市場に入ってくる。この取引反復中に取引できる最小価格は868.00である。ESM3市場は、非破綻範囲868.00が犯されると保留されることになっている。しかしながら、手動介入により、5秒間の変数はオーバーライドされる。証券は、開始コマンドを手動で起動することにより再開される。
【表15】
【0080】
市場が連続取引状態にあるとき、874.00で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と874.00で取引される。
・TON7−ストップ(87400)が取引1により誘発される。
・取引2 TON1(9単位)がTON7(9単位)と874.00で取引される。
・取引3 TON2(1単位)がTON7(1単位)と873.50で取引される。
・TON8−ストップ(873.50)が取引3により誘発される。
・取引4 TON2(4単位)がTON8(4単位)と873.50で取引される。
・取引5 TON3(1単位)がTON8(1単位)と873.00で取引される。
・TON9−ストップ(87300)が取引5により誘発される。
・取引6 TON3(4単位)とTON9(4単位)が873.00で取引される。
・取引7 TON4(1単位)とTON9(1単位)が872.50で取引される。
・TON10−ストップ(872.50)、TON11−ストップ(872.50)、及びTON12−ストップ(872.50)が取引7により誘発される。
・取引8 TON4(4単位)とTON10(4単位)が872.50で取引される。
・取引9 TON5(1単位)とTON10(1単位)が872.50で取引される。
【0081】
価格867.50で取引が発生すれば非破綻範囲を侵すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格874.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格868.00を下回って取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表16】
【0082】
手動介入により、証券は、取引所の管理者が市場再開のための代わりの手動介入を行うまで、再開されないことになる。
【0083】
第6の例では、複数の非破綻範囲との価格比較が発生する。865.75で1単位の売注文が市場に入ると、逆指値注文の連鎖が誘発される。第1の取引反復の際に取引できる最小価格は859.75(1x)であり、第2反復の際に取引できる最小価格は853.75(2x)である。ESM3市場は、859.75(1反復)と853.75(2反復)で保留状態となる。
【表17】
【0084】
市場が連続取引状態にあるとき、865.75で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と865.75で取引される。
・TON8−ストップ(86575)が取引1により誘発される。
・取引2 TON1(9単位)がTON8(9単位)と865.75で取引される。
・取引3 TON2(1単位)がTON8(1単位)と865.50で取引される。
・TON9−ストップ(86550)が取引3により誘発される。
・取引4 TON2(4単位)がTON9(4単位)と865.50で取引される。
・取引5 TON3(1単位)がTON9(1単位)と865.00で取引される。
・TON10−ストップ(86500)が取引5により誘発される。
・取引6 TON3(4単位)とTON10(4単位)が865.00で取引される。
・取引7 TON4(1単位)とTON10(1単位)が864.50で取引される。
・TON11−ストップ(86450)が取引7により誘発される。
・取引8 TON4(4単位)とTON11(4単位)が864.50で取引される。
・取引9 TON5(1単位)とTON11(1単位)が862.50で取引される。
・TON12−ストップ(86250)が取引9により誘発される。
・取引10 TON6(5単位)とTON12(5単位)が862.00で取引される。
・TON13−ストップ(86200)が取引10により誘発される。
・取引11 TON6(5単位)とTON13(5単位)が862.00で取引される。
【0085】
価格853.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格865.75でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格859.75(1x)と853.75(2x)を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表18】
【0086】
所定長さの時間を待った後、気配始値(853.00)が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、市場は、保留状態で第2の反復を繰り返す。第2の反復の後、市場は気配始値を再度検証し、気配始値(853.00)が新価格幅内にあるので市場は再開されることになる。
・取引12 TON7(5単位)がTON13(5単位)と853.00で取引される。
【0087】
第7の例では、証券はストップ価格検証変数の失効前に閉鎖されるようにスケジュール設定されている。証券が現在、非破綻範囲侵犯により保留状態にある場合、証券は閉鎖状態に進む。以下の順序はこの例を示している。
・非破綻範囲を犯す逆指値注文の誘発により価格論理が侵犯される。
・市場は、所定の時間の最初の反復の間は保留状態に置かれる。
・タイマーが適時調整間隔を測定している間、グループ制御装置は証券を閉鎖する。
・ストップ価格検証パラメータは、グループ制御装置によるオーバーライドによりリセットされる。
【0088】
第8の例では、1つの条件付注文の実行の間に平衡を欠いた状態が発生する。この取引反復の間に取引できる最小価格は854.00である。
【表19】
【0089】
市場が連続取引状態にあるとき、860.00で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と860.00で取引される。
・TON6−ストップ(86000)が取引1により誘発される。
・取引2 TON2(1単位)がTON6(1単位)と859.00で取引される。
・取引3 TON3(1単位)がTON6(1単位)と858.00で取引される。
・取引4 TON4(2単位)がTON6(2単位)と854.00で取引される。
【0090】
価格853.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格860.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格850.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表20】
【0091】
所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の時間反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、5秒間の遅延終了時に市場は開始され、次の取引が発生することになる。
・取引5 TON5(1単位)がTON6(2単位)と853.00で取引される
【表21】
【0092】
第9の例では、市場は保留状態にある。追加注文が市場に入り、気配始値が変更になり、市場が開く。新指値注文が入らない場合、市場は非破綻限界の侵犯により保留状態に置かれたままとなる。
【表22】
【0093】
市場が連続取引状態にあるとき、854.00で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と854.00で取引される。
・TON21−ストップ(85400)が取引1により誘発される。
・取引2 TON21(5単位)がTON2(5単位)と855.25で取引される。
・TON20−ストップ(85525)が取引2により誘発される。
・取引3 TON20(5単位)がTON3(5単位)と856.25で取引される。
・TON19−ストップ(85625)が取引3により誘発される。
・取引4 TON19(5単位)がTON4(5単位)と857.75で取引される。
・TON18−ストップ(85775)が取引4により誘発される。
・取引5 TON18(5単位)がTON5(5単位)と859.50で取引される。
・TON17−ストップ(85950)が取引5により誘発される。
【0094】
価格860.25で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格854.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格860.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表23】
【0095】
図示のように、保留状態の間に新注文が受注される。受注により、気配始値はここで866.00となる。所定長さの時間を待った後、気配始値(866.00)が非破綻範囲の二倍(元の最終価格より12.00)よりも大きければ、市場は第2の反復の間、保留状態に置かれたままとなる。本例では、気配始値(866.00)が新価格幅(866.00)内にあるので、市場は再開できることになる。
・TON10−ストップ(866.50)及びTON9−ストップ(86650)が気配始値により誘発される。
・取引6 TON10(5単位)が新受注4(5単位)と866.00で取引される。
・取引7 TON9(5単位)が新受注5(5単位)と866.00で取引される。
・取引8 新受注3(5単位)がTON7(5単位)と866.00で取引される。
・取引9 新受注2(5単位)がTON6(5単位)と866.00で取引される。
【表24】
【0096】
第10の例では、市場は保留状態にある。気配始値は、非破綻範囲を侵犯するより良好な売呼値であり、市場は保留状態のままである。
【表25】
【0097】
市場が連続取引状態にあるとき、854.00で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と854.00で取引される。
・TON11−ストップ(85400)が取引1により誘発される。
・取引2 TON11(5単位)がTON2(5単位)と855.25で取引される。
・TON10−ストップ(85525)が取引2により誘発される。
・取引3 TON10(5単位)がTON3(5単位)と856.25で取引される。
・TON9−ストップ(85625)が取引3により誘発される。
・取引4 TON9(5単位)がTON4(5単位)と857.75で取引される。
・TON8−ストップ(85775)が取引4により誘発される。
・取引5 TON8(5単位)がTON5(5単位)と859.50で取引される。
・TON7−ストップ(85950)が取引5により誘発される。
【0098】
価格866.25で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格854.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格860.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表26】
【0099】
保留状態の間、残っている売注文は取り消され(TON6)、新注文が867.00で入ってくる。気配始値は現時点で867.00B(より良好な売呼値)である。
【表27】
【0100】
所定長さの時間を待った後、気配始値(867.00B)が非破綻範囲866.00(2X6.00)外であれば、市場は第2反復の間、保留状態に置かれたままとなる。第2反復経過後に、気配始値が非破綻範囲内となって市場が開く。
【0101】
第11の例では、市場は保留状態にある。気配始値(良好な売注文(A)の気配始値)の検証後、気配始値は非破綻範囲を犯しているので、市場は保留状態のままである。
【表28】
【0102】
市場が連続取引状態にあるとき、865.25で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と865.25で取引される。
・TON7−ストップ(86525)が取引1により誘発される。
・取引2 TON2(5単位)がTON7(5単位)と864.50で取引される。
・TON8−ストップ(86450)が取引2により誘発される。
・取引3 TON3(5単位)がTON8(5単位)と864.00で取引される。
・TON9−ストップ(86400)が取引3により誘発される。
・取引4 TON4(5単位)がTON9(5単位)と863.00で取引される。
・TON10−ストップ(86300)が取引4により誘発される。
【0103】
価格853.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格865.25でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格859.25を下回って取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表29】
【0104】
保留状態の間、残っている買注文は取り消され(TON5)、より良好な売注文が市場に入ってくる。気配始値は現時点で852.00A(より良好な売注文)である。
【表30】
【0105】
所定長さの時間を待った後、気配始値(852.00)が非破綻範囲853.25(2X6.00)外であれば、市場は第2反復の間、保留状態に置かれたままとなる。第2反復経過後に、気配始値が非破綻範囲内になって市場が開く。
【0106】
第12の例では、市場は保留状態にある。気配始値(良好な買注文(B)の気配始値)を検証後、気配始値は非破綻範囲を犯していないので市場は開く。
【表31】
【0107】
市場が連続取引状態にあるとき、854.00で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と854.00で取引される。
・TON11−ストップ(85400)が取引1により誘発される。
・取引2 TON11(5単位)がTON2(5単位)と855.250で取引される。
・TON10−ストップ(85525)が取引2により誘発される。
・取引3 TON10(5単位)がTON3(5単位)と856.25で取引される。
・TON9−ストップ(85625)が取引3により誘発される。
・取引4 TON9(5単位)がTON4(5単位)と857.75で取引される。
・TON8−ストップ(85775)が取引4により誘発される。
・取引5 TON8(5単位)がTON5(5単位)と859.50で取引される。
・TON7−ストップ(85950)が取引5により誘発される。
【0108】
価格860.25で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格854.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格860.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表32】
【0109】
保留状態の間、残っている売注文は取り消される(TON6)。所定長さの時間を待った後、気配始値は買呼値(860.25)となり、この値は非破綻範囲(866.00)を犯しておらず市場は開く。
【0110】
第13の例では、市場は保留状態にある。気配始値(良好な売注文(A)で非破綻範囲を犯していない気配始値)の検証後、市場は開く。
【表33】
【0111】
市場が連続取引状態にあるとき、865.25で1単位の新受注1の売注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)がTON1(1単位)と865.25で取引される。
・TON7−ストップ(86525)が取引1により誘発される。
・取引2 TON2(5単位)がTON7(5単位)と864.50で取引される。
・TON8−ストップ(86450)が取引2により誘発される。
・取引3 TON3(5単位)がTON8(5単位)と864.00で取引される。
・TON9−ストップ(86400)が取引3により誘発される。
・取引4 TON4(5単位)がTON9(5単位)と863.00で取引される。
・TON10−ストップ(86300)が取引4により誘発される。
【0112】
価格859.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格865.25でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格859.25を下回って取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表34】
【0113】
保留状態の間、残っている買注文は取り消される(TON5)。所定長さの時間を待った後、気配始値は、非破綻範囲(853.25)を犯さなくなる売呼値(859.00)となり、市場は開く。
【0114】
861.00で1単位の買注文が市場に入ると、逆指値注文の連鎖が第14の例において誘発される。
【表35】
【0115】
市場が連続取引状態にあるとき、873.75で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1、TON12(1単位)がTON1(1単位)と86100で取引される。
・TON6−ストップ(86100)が取引1により誘発される。
・取引2 TON2(5単位)がTON6(5単位)と862.50で取引される。
・TON7−ストップ(86250)が取引2により誘発される。
・取引3 TON3(5単位)がTON7(5単位)と863.50で取引される。
・TON8−ストップ(86350)が取引3により誘発される。
・取引4 TON4(5単位)がTON8(5単位)と864.50で取引される。
・TON9−ストップ(86450)、TON10(86450)、及びTON11(86450)が取引4により誘発される。
【0116】
価格868.50で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格861.00でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格867.00を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表36】
【0117】
第1の反復の間に、第2新受注注文が入り、市場が買注文側に偏ってしまう。第2の新受注後に生成された気配始値により、価格868.75で、買注文側に10単位、売注文側に12単位が入る。所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲(元の最終価格より12.00)より大きければ、市場は第2時間反復の間も保留状態のままである。本例では、気配始値(868.75)が非破綻範囲(873.00)外にないので、市場は5秒間の遅延終了時に開始される。次いで以下の取引が発生する。
・取引7 TON10(5単位)がTON5(5単位)と868.75で取引される。
・取引8 TON11(5単位)がTON5(5単位)と868.75で取引される。
・取引9 新受注2(2単位)がTON5(2単位)と868.75で取引される。
【表37】
【0118】
861.00で1単位の売注文が市場に入ってくると、逆指値注文の連鎖が第15の例において誘発される。この取引反復で取引できる最小価格は859.25である。
【表38】
【0119】
市場が連続取引状態にあるとき、873.75で1単位の新受注1の買注文が市場に入ってくると、以下の結果が順に発生する。
・取引1 新受注1(1単位)、TON12(1単位)がTON1(1単位)と865.25で取引される。
・TON6(865.25)が取引1により誘発される。
・取引2 TON2(5単位)がTON6(5単位)と864.50で取引される。
・TON7(864.50)864.00が取引2により誘発される。
・取引3 TON3(5単位)がTON7(5単位)と864.00で取引される。
・TON8(86350)が取引3により誘発される。
・取引4 TON4(5単位)がTON8(5単位)と863.00で取引される。
・TON9(86300)、TON10(86300)、及びTON11(86300)が取引4により誘発される。
【0120】
価格859.00で取引が発生すれば非破綻範囲を犯すことになるので、市場は保留状態に置かれる。ESの非破綻範囲は現在6である。取引価格865.25でストップの繰り返しが始まるので、市場は価格859.25を越えて取引を行わない。注文予約には、以下のような保留状態が表示されることになる。
【表39】
【0121】
第1の反復の間に、第2新受注注文が入り、市場が売注文側に偏ってしまう。第2の新受注後に生成された気配始値により、価格858.75で、買注文側に12単位、売注文側に10単位が入る。所定長さの時間を待った後、気配始値が非破綻範囲(元の最終価格より12.00)より大きければ、市場は第2の時間反復の間も保留状態のままである。本例では、気配始値(858.75)が非破綻範囲(853.25)外にないので、市場は5秒間の遅延終了時に開始される。次いで以下の取引が発生する。
・取引7 TON10(5単位)がTON5(5単位)と858.75で取引される。
・取引8 TON11(5単位)がTON5(5単位)と858.75で取引される。
・取引9 新受注2(2単位)がTON5(2単位)と858.75で取引される。
【0122】
本発明の実施形態を幾つか説明してきたが、自明のごとく、本発明の範囲内で他にも多くの実施形態や施行形態が可能である。上記の詳細な説明は、制限を課す目的ではなく説明を目的としたものであると理解されたく、且つ、本発明の精神と範囲を定義するものは特許請求の範囲の内容並びにその全ての等価物であると理解頂きたい。