(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダイアメータアドレス解決モジュールは、受け取られたダイアメータシグナリングメッセージを、前記順序で指定される最も好ましいルーティングエンティティ識別情報について検索し、前記最も好ましいルーティングエンティティ識別情報を見つけ出すことに失敗したことに応答して、次の最も好ましいルーティングエンティティ識別情報を検索し、見つけ出された場合には、前記ダイアメータアドレス解決の実行において前記次の最も好ましいルーティングエンティティ識別情報を用いるように構成される、請求項1に記載のシステム。
前記ダイアメータアドレス解決モジュールは、受け取られたダイアメータシグナリングメッセージを、考えられ得るルーティングエンティティ識別情報について検索し、前記ダイアメータシグナリングメッセージに見つけ出されるルーティングエンティティ識別情報を前記順序で用いて、前記ダイアメータアドレス解決のインスタンスが成功するまで、前記ダイアメータアドレス解決を実行するように構成される、請求項1に記載のシステム。
前記ダイアメータアドレス解決モジュールは、ルーティングされるべき受け取られたダイアメータシグナリングメッセージにおいてダイアメータアドレス情報を置換するか、または受け取られたダイアメータ要求メッセージに応答して生成されたダイアメータ応答メッセージ内に前記ダイアメータアドレス解決において判断された前記ダイアメータアドレス情報を挿入するように構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
前記ダイアメータアドレス解決モジュールは、個別のアドレスオーバーライド探索をルーティングエンティティ識別情報について実行し、成功した場合には、範囲に基づいたダイアメータアドレス解決探索をバイパスするように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
前記個別のアドレスオーバーライド探索は、個別の加入者のためのレコードがダイアメータサービスノードの間で移動されることを可能にする、請求項6に記載のシステム。
前記ダイアメータアドレス解決を実行するステップは、個別のアドレスオーバーライドテーブルにおいて探索を実行するステップを含み、前記個別のアドレスオーバーライドテーブルにおける前記探索が失敗した場合には、範囲に基づいたテーブルにおける探索が続く、請求項10に記載の方法。
ルーティングされるべき受け取られたメッセージにおいてダイアメータ宛先パラメータを置換するステップ、またはダイアメータ要求メッセージに応答して送信されるべきダイアメータ応答メッセージ内に前記ダイアメータアドレス解決において判断されたダイアメータアドレス情報を挿入するステップを含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。
前記個別のアドレスオーバーライドテーブルは、レコードがダイアメータサービスノードに移動された加入者に対応するルーティングエンティティ識別情報をプロビジョニングされる、請求項13に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な記載
ここに記載される主題は、構成可能なダイアメータアドレス解決のための方法、システムおよびコンピュータ読取可能媒体を含む。1つの例示的な実現例においては、ダイアメータアドレス解決はDSRにおいてプロビジョニングされてもよい。
図1は、ここに記載される主題の実施例に従ってダイアメータアドレス解決を伴うダイアメータシグナリングルータを示すネットワーク図である。
図1を参照して、DSR100は、ダイアメータメッセージをさまざまなネットワークノードとの間で送受信するためのネットワークインターフェイス102と、メッセージにおけるパラメータに基づいてダイアメータアドレスを解決するためのダイアメータアドレス解決モジュール104と、ルーティングモジュール(RM)105とを含む。
【0010】
ここに記載される主題の局面によれば、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、受け取られたダイアメータシグナリングメッセージを検索するように用いられ、見つけられた場合にはダイアメータアドレス解決において用いられる、ルーティングエンティティ識別情報の構成を設けてもよい。例えば、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、DSR100に局在する端末を介して、および/または、ルーティングエンティティ識別子、メッセージコマンドコード、ルーティングエンティティ識別情報識別子間の選好、ルーティングエンティティ識別子を探索するための属性値ペア、ルーティング例外規則、およびダイアメータアドレス解決に関連付けられる他のパラメータをデータ構造に設定することを製造業者またはネットワークオペレータのようなユーザに可能にさせるネットワークを介して、アクセス可能な構成インターフェイスを含んでもよい。ユーザによって設定されてもよい例示的なデータ構造は以下に詳細に記載される。
【0011】
図1に示されるネットワークにおいては、DSR100は、1つ以上のMMEノード106、1つ以上の通話セッション制御機能(CSCF)ノード108、1つ以上のSGSN110、1つ以上のHSS112、1つ以上のPCRFノード114、および1つ以上のオンラインまたはオフライン課金方式(OCSまたはOFCS)ノード116に接続される。ネットワークオペレータが加入者レコードをそのようなノードの間で柔軟にプロビジョニングすることができるようにするために、構成可能なアドレス解決が必要であってもよい。1つの実現例においては、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、受け取られたダイアメータシグナリングメッセージに適用されるべきアドレス解決規則の好ましい階層の構成を設ける。例えば、国際移動局識別子(IMSI)、移動体加入者ISDN番号(MSISDN)およびIPマルチメディアパブリック識別情報(IMPU)のようなダイアメータユーザ識別情報は、受け取られたメッセージを検索して好ましいユーザ識別情報がいつ存在するかを判断するように、選好順序を割り当てられ得る。その識別情報が存在する場合には、ダイアメータアドレス解決モジュール104はその識別情報をアドレス解決探索において用いてもよい。その識別情報が存在しない場合には、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、次の最も好まれる識別情報を用いてアドレス解決探索を実行してもよい。1つの例示的な実現例においては、ダイアメータアドレス解決は、ネットワークオペレータ構成を介して任意のダイアメータノードへのダイアメータアプリケーションメッセージのユーザ識別情報ルーティングをサポートするように、ダイアメータアプリケーションから独立していてもよい。例えば、特定のユーザ識別情報を有するダイアメータシグナリングメッセージは、そのメッセージにおけるダイアメータアプリケーション識別情報から独立して、そのユーザ識別情報のためにプロビジョニングされるダイアメータノードにルーティングされてもよい。
【0012】
ダイアメータアドレス解決をサポートするDSRは、同じDSR上においてダイアメータプロキシエージェントおよびダイアメータリダイレクトエージェントの役割を同時にサポートしてもよい。
図2はこの能力を示す。
図2においては、DSR100は、アプリケーションIDまたはインターフェイスに依って、ダイアメータプロキシエージェントの役割およびダイアメータリダイレクトエージェントの役割を同時にサポートする。例えば、S6aインターフェイスに対しては、DSR100はダイアメータプロキシエージェントとして機能する。S6aインターフェイスはMMEとHSSとの間のインターフェイスである。したがって、MME106とHSS112との間のダイアメータシグナリングメッセージに対しては、DSR100はプロキシエージェントとして機能してもよい。同様に、Cxインターフェイスにおいては、DSR100はリダイレクトエージェントとして機能してもよい。CxインターフェイスはCSCFとHSSとの間のインターフェイスである。したがって、CSCF108とHSS112との間のメッセージに対しては、DSR100はリダイレクトエージェントとして機能してもよい。残りのインターフェイスは、テーブル200において具体的に示され、DSR100実現される。
【0013】
DSR100によって実現され得るダイアメータアドレス解決は、好ましくはメッセージパラメータを宛先アドレスに分解する。ネットワークオペレータは、各宛先アドレス毎に以下のパラメータの少なくとも1つを構成することができてもよい:
■宛先アドレス名
■プロキシエージェントアドレス指定に対しては:
●領域
●ホスト(完全修飾ドメイン名(FQDN)
■リダイレクトされたアドレス指定に対しては:
●ダイアメータURI
●注:リダイレクトエージェントは、宛先アドレスのFQDNおよび他の任意パラメータを含むダイアメータURIで応答する。
【0014】
■後のアドレス解決を可能にする:
●後のアドレス解決、つまり異なるDSRによる同じダイアメータシグナリングメッセージに対する複数のアドレス解決は、ネットワークオペレータの選好に依って、許可されてもされなくてもよい。例えば、アドレス解決階層が実現されつつある場合には、後のアドレス解決を可能にすることが望ましいかもしれない。しかしながら、各DSRが少なくともいくつかの重複するアドレス解決データベースエントリとともに構成される場合には、同じメッセージに対する同じダイアメータアドレス解決の複数の呼出しを防ぐために、ステップが取られてもよい。例示的なステップを以下に詳細に記載する。
【0015】
■アドレス解決は以下のメッセージ内容に基づいてもよい:
●アプリケーションID
●コマンドコード
●ユーザ識別情報
DSR100は、異なるタイプのノードからアドレス解決に対するさまざまな異なるタイプのユーザ識別情報を得てもよい。以下のタイプのユーザ識別情報は対応するノードから得られてもよい:
■以下のレファレンスの各々の使用によるHSSからの特定のMSに関係がある加入者データ:IMSI、MSISDN
■HSSからの特定のIMS加入を含む加入者IPマルチメディアサービスデータ:プライベートユーザ識別情報、パブリックユーザ識別情報
■HSSからのPSI IPマルチメディアサービスデータ:パブリックサービス識別情報
■VLRからの特定のMSに関する加入者データ:IMSI、P−TMSI
■SGSNからの特定のMSに関する加入者データ:IMSI、P−TMSI、IMEI
■GGSNからの特定のMSに関する加入者データ:IMSI、IMEI
■MMEからの特定のMSに関する加入者データ:IMSI
3GPP TS 23.008は、ユーザまたは加入者に関連付けられ得る異なるタイプの識別情報を定義する。異なるタイプの識別情報は異なるドメインにおいて用いられてもよい。用いられてもよい回路交換およびパケット交換ドメインユーザ識別情報は、以下を含む:
■3GGP TS 23.003定義されるIMSI。IMSIは永久的な加入者データである。IMSIは、HLR、HSS、VLR、SGSN、S4−SGSN、GGSN、MME、S−GW、P−GW、およびSMLCにおいて記憶されてもよい。
【0016】
■MSISDN。MSISDNは、HLR、VLRおよびGN/GP−SGSNにおいて記憶される永久的な加入者データである。
【0017】
ダイアメータアドレス解決を実行するのにDSR100によって用いられてもよい他のタイプのユーザ識別情報は、3GPP TS 23.008セクション3において明記されるようなIPマルチメディアドメインユーザ識別情報である。IMSユーザ識別情報の例は以下のとおりである:
■プライベートユーザ識別情報
●IMS加入者にのみ適用可能
●RFC 4282において定義されるように、「ユーザ名@領域」という形式において、3GPP TS 23.002において定義されるように、ネットワークアクセス識別子(NAI)の形式をとる
●注:3GPP TS 23.008セクション3.1において定義されるように、プライベートユーザ識別情報は、認証データがIMドメインから来る場合には、IMPI(IPマルチメディアプライベート識別情報)になり得るか、または認証データがCS/PSドメインから来る場合には、それはIMSIから導出され得る
●HSSおよびS−CSCFに記憶される永久的な加入者データ
■パブリックユーザ識別情報
●IMS加入者はパブリックユーザ識別情報またはワイルドカード付きのパブリックユーザ識別情報の1つまたはいくつかのインスタンスを有することができる
●3GPP TS 23.002において定義されるように、SIPまたはTEL URIの形式をとる
●HSS、S−CSCFおよびBSFに記憶される永久的な加入者データ
●仮定:これは常にIMPU(IPマルチメディアパブリック識別情報)を指す
■プライベートサービス識別情報
●PSIユーザに適用可能
●NAIの形式のプライベートユーザ識別情報と同様
●HSSおよびS−CSCFに記憶される永久的なデータ
■パブリックサービス識別情報(PSI)
●サービス、またはアプリケーションサービスにおいてサービスに対して作成される特定の資源を識別する
●HSSにおいて記憶される別個のPSIまたはワイルドカード付きのPSIのいずれかに一致してもよい
●3GPP TS 23.002において定義されるように、SIPまたはTEL URIの形式をとる
●HSSまたはS−CSCFに記憶される永久的なデータ
以下に示される表1は、ダイアメータアドレス解決を実行する際にDSR100によって用いられ得るユーザ識別情報の例を示す。
【0018】
【表1】
表1においては、以下のキャプションがあてはまる:
* 複数インスタンスがあり得る
** RFC4006で定義されるダイアメータクレジット管理アプリケーション(DCCA)
*** RFC3588で定義されるダイアメータベースアカウンティングアプリケーション
**** Roに含まれるGy機能性
(M)必須情報要素(IE)
(C)条件付きIE
(O)任意IE
ここに記載される主題の局面によれば、DSR100、および具体的には、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、メッセージが特定のルーティングエンティティ識別情報に関して検索され、ルーティング規則がルーティングエンティティ識別情報間の選好に従って適用されるルーティングエンティティ識別情報選好リストを実施してもよい。表1に示されるように、ダイアメータメッセージは1つ以上のルーティングエンティティ識別情報を有してもよい。ユーザ識別情報は条件付きおよび任意であってもよく、それは、メッセージは、時にはIMSIのみを、時にはIMPUのみを、時にはMSISDNのみを、および時にはこれらのパラメータの組み合わせを有することを意味する。ダイアメータアドレス解決モジュール104は、包括的なフレームワークを提供して、オペレータが、ユーザ構成を介して、各メッセージにおけるどのルーティングエンティティ識別情報タイプをアドレス解決のために使用するかを判断することを可能にしてもよい。ルーティングエンティティ識別情報選好は、DSR100において実現されたルーティングエンティティ識別情報選好リストによってサポートされてもよく、それはネットワークオペレータによって構成可能である。ルーティングエンティティ識別情報選好リストは、各アプリケーションID、コマンドコード順序付けされたペア毎にネットワークオペレータの選好に従って順序付けられた複数の識別情報を含んでもよい。ルーティングエンティティ識別情報選好リストは、アドレス解決のために用いることができるルーティングエンティティ識別情報、およびアドレス解決がメッセージにおいてユーザ識別情報を探すべき順序を定義してもよい。例えば、表1におけるCxインターフェイスの場合、順序付けされたペア(Cxインターフェイス(16777216)、*)に対するルーティングエンティティ識別情報選好リストは、以下のようであってもよい:
1.IMPU−まずIMPUを探す;そして
2.IMSI−有効なIMPUが見出されない場合は、IMSIを探す
各タイプのルーティングエンティティ識別情報は、メッセージ属性値ペア(AVP)の有限集合において担持されてもよい。表1においてリスト化された3GPPアプリケーションにおいては、アドレス解決がサポートしてもよいルーティングエンティティ識別情報は、下の表2において明記されるAVPにおいて見つけ出すことができる。
【0019】
【表2】
表2は、ダイアメータシグナリングメッセージにあり、アドレス解決モジュール104によって用いられてもよい、ルーティングエンティティ識別情報およびAVPの組み合わせをリスト化する。しかしながら、ここに記載される主題は、表2における例に限定されない。任意のルーティングエンティティ識別情報およびAVPの組み合わせを用いて、受け取られたダイアメータシグナリングメッセージを検索し、アドレス解決を実行することが、ここに記載される主題の範囲内にあるように意図される。
【0020】
1つの実現例は、包括的なフレームワークを提供して任意のダイアメータアプリケーションをサポートするために、ダイアメータアドレス解決モジュール104は、受け取られたメッセージにおけるアプリケーションIDまたはコマンドコードにかかわらず、表2に示されるAVPの組においてルーティングエンティティ識別情報タイプを探すことになる。アドレス解決モジュール104は、まず、メッセージを検索し、オペレータが定義した最優先ルーティングエンティティ識別情報タイプを含むかもしれないAVPのそれを探すことになる。表2に示されるように、ルーティングエンティティ識別情報タイプは、1つより多いAVPに見つけ出されてもよい。これについては、以下により詳細に記載する。ルーティングエンティティ識別情報は、さらに、「グループ化された」というタイプのAVPに埋め込まれてもよい。
【0021】
アドレス解決モジュール104は、それが検索している所望のルーティングエンティティ識別情報タイプを含んでいるかもしれないAVPに遭遇すると、以下を実行してもよい:
ルーティングエンティティ識別情報タイプが実際にAVPにあるかどうかを判断し(これは、主にグループ化されたAVPにあてはまる);そして、
所望のルーティングエンティティ識別情報タイプが見出される場合には、アドレス内容を確認してもよい(例えば、どのような無効アドレス文字も含まない)。アドレス正規化を実行して、そのような文字を除去してもよい。アドレス正規化については以下により詳細に記載する。
【0022】
所望のルーティングエンティティ識別情報が候補AVPにおいて見出されない場合、またはAVPが所望のルーティングエンティティ識別情報を含むが、その内容がアドレス解決モジュール104によってサポートされない場合には、アドレス解決モジュール104は別の候補AVPについてメッセージを検索し続けてもよい。同じメッセージにAVPの複数のインスタンスが存在し得るため、アドレス解決モジュール104は、有効なアドレスが見出されるまで、メッセージにおいて所望のルーティングエンティティ識別情報を含んでいるかもしれないすべてのAVPおよびAVPインスタンスを通して検索してもよい。
【0023】
有効なルーティングエンティティ識別情報が最優先ルーティングエンティティ識別情報選好について見出されず、次に最も高いルーティングエンティティ識別情報選好が定義される場合には、アドレス解決モジュール104は、上記の手順を繰り返して、定義された次の最優先ルーティングエンティティ識別情報についてメッセージを検索することになる。有効なルーティングエンティティ識別情報が見出されるか、選好リストがすべて試されるまで、その手順を繰り返してもよい。ルーティングエンティティ識別情報が見出されない場合には、ルーティング例外取扱いが実行されてもよい。ルーティング例外取扱いについては以下により詳細に記載する。有効なアドレスが見出される場合には、ルーティングエンティティ識別情報検索は完了する。アドレス解決モジュール104は、一致を探して、アドレス桁数をとり、アプリケーションID、コマンドコードおよびルーティングエンティティ識別情報タイプに関連付けられる桁範囲テーブル(DRT)と呼ばれるデータ構造を検索してもよい。DRT検索が失敗した(一致がない)場合には、ルーティングは失敗し、それ以上の入来メッセージのアドレス解決処理は生じない。次いで、ルーティング例外取扱いが実行されることになる。DRT検索が成功した場合には、一致するエントリに関連付けられる宛先アドレスを、メッセージのルーティングに対して用いる。以下により詳細に記載されるように、個別のアドレスオーバーライドも実行されてもよい。
【0024】
前の段落においては、アドレス解決モジュール104は、有効なルーティングエンティティ識別情報が見出されるまで、受け取られたメッセージを連続的に検索することが示されている。しかしながら、ここに記載される主題は、そのような実施例に限定されない。代替の実施例においては、アドレス解決モジュール104は、受け取られたメッセージを、すべての考えられ得るルーティングエンティティについて検索し、次いで、探索が成功するまで、ユーザによって構成された優先順位順序でエンティティ上においてDRT探索を実行してもよい。
【0025】
DRTは、サーバタイプ(例えばIMS−HSS、LTE−HSS、PCRF、OCS、OFCS)によってサービスされる、ユーザまたはルーティングエンティティ識別情報タイプについてのアドレスの集合である。DRTにおける各エントリは、サーバの1つ(例えばLTE−HSS1)によってサービスされるアドレスの連続的なブロックまたは範囲であってもよい。DRTは、典型的にはFQDNを割り当てられる特定のダイアメータノードである宛先アドレスに関連付けられてもよい。
図3は、ダイアメータアドレス解決モジュール104によって用いられ得るDRTのためのデータ構造の例である。
図3を参照して、ダイアメータアドレス解決モジュール104によって受け取られる入来メッセージは、その最も好ましいルーティングエンティティ識別情報について検索される。その識別情報が、もし存在する場合には、それを用いて、
図3に示される階層を用いながら、宛先アドレスを見つけ出す。最も好ましい識別情報が存在しない場合には、
図3に示される階層を用いるアドレス解決は、次の最も好ましいルーティングエンティティ識別情報を用いて実行される。
【0026】
一旦、
図3に示される階層を用いて、アドレスが解決されると、最終ルーティングが実行される。最終ルーティングは
図1に示されるルーティングモジュール105によって実行されてもよい。実行される最終ルーティングは、
図2に示されるように、入来アプリケーションIDに対するダイアメータノードタイプに依存してもよい。
【0027】
>入来アプリケーションIDに対するユーザ構成可能なダイアメータノードタイプがプロキシエージェントである場合には、最終ルーティングは以下のように実行されてもよい:
■宛先アドレスが領域とともに構成されている場合:
●アドレス解決モジュール104は、入来メッセージにおける宛先領域および宛先ホストAVPを宛先―領域と置換し、宛先アドレスがFQDNを有する場合には、さらに、ヘッダの直後に単一の宛先ホストAVPを挿入する
■そうでなければ(宛先アドレスはFQDNのみとともに構成されている):
●アドレス解決は、入来メッセージにおける宛先ホストAVPを、ヘッダの後の単一の宛先ホストAVPと置換する
>入来アプリケーションIDに対するユーザ構成可能なダイアメータノードタイプがリダイレクトエージェントである場合には、最終ルーティングは以下のように実行されてもよい:
■宛先アドレスがダイアメータURIとともに構成されている場合:
●正常リダイレクトエージェント回答応答を、Eビット=1、リザルトコード値=3006(DIAMETER_REDIRECT_INDICATION)(ダイアメータリダイレクト表示子)、および単一のリダイレクトホストAVPが解決された宛先アドレスダイアメータURIを伴う状態で、送る
●注:ダイアメータは、リダイレクトエージェントが宛先(リダイレクトホストAVPの複数のインスタンス)の優先順位付けされたリストで応答する能力をサポートする。しかしながら、この能力は任意である。
【0028】
■そうでなければ(宛先アドレスはリダイレクト応答を送ることに対して誤って構成されている):
●異常リダイレクトエージェント回答応答をリザルトコード=5012(DIAMETER_UNABLE_TO_COMPLY)(ダイアメータ応じることができない)とともに送る
●OAMイベントを生成する
一旦最終アドレスが解決されると、メッセージはダイアメータルーティング層に転送され、そこで、メッセージは、入来ダイアメータメッセージ処理モジュールから、宛先に関連付けられる出口ダイアメータ処理モジュールにルーティングされる。
図4は、DSR100に対する例示的なアーキテクチャを示す。
図4においては、DSR100は、バス402を介して互いに接続された複数個のメッセージプロセッサ400を含む。各メッセージプロセッサは、アドレス解決モジュール104およびルーティングモジュール105を含む。入来メッセージに対しては、受け取るアドレス解決モジュール104は、ダイアメータルーティングアドレスを判断し、ルーティングモジュール105は、そのアドレスへのネクストホップに関連付けられるメッセージプロセッサ400にメッセージを転送する。出口メッセージプロセッサ400は、ダイアメータルーティング層メッセージキューを維持してもよい。これらのキューは、それらがいっぱいである場合にルーティングをアボートし、それによって、特定の宛先ノードに向けられるメッセージの流れを制御するように、用いられてもよい。
【0029】
ここに記載される主題の別の局面によると、アドレス解決モジュール104は、メッセージに対するダイアメータ宛先アドレスを見出すことができない場合には、ルーティング例外処理を実行してもよい。ルーティング例外処理は構成可能であってもよく、以下のように実行されてもよい:
>アドレス解決モジュール104は、それがメッセージに対する宛先アドレスを成功裏に見出すのを妨げる問題に遭遇する:
(1)入来メッセージにおけるアプリケーションIDはアドレス解決に対してプロビジョニングされない
(2)アプリケーションIDは有効であるが、メッセージにおけるコマンドコードはアドレス解決についてプロビジョニングされない
(3)メッセージは、順序付けされたペア(アプリケーションID、コマンドコード)に対するルーティングエンティティ識別情報において指定されたルーティングエンティティを含まない
(4)有効なルーティングエンティティ識別情報が見出されたが、DRTエントリと一致しなかった
>アプリケーションIDが(ユーザ構成から判断されるように)アドレス解決によってサポートされない場合には、(アドレス解決が実行されることになるアプリケーション識別情報を定義する)ダイアメータルーティング層アドレス解決テーブルは、アドレス解決の構成と最も誤整列されそうである。
【0030】
■アプリケーションに特有の応答を送ることができない
■アドレス解決は、リザルトコードAVP値が3007(DIAMETER_APPLICATION_UNSUPPORTED)(ダイアメータアプリケーションサポートされない)にセットされた状態で、回答応答を送ってもよい
>アドレス解決によってサポートされるアプリケーションIDに関連付けられるルーティング例外(上記の例外2−4)に対しては、アドレス解決モジュール104は、以下のユーザ構成可能なACTION(アクション)選択肢を提供してもよい:
■メッセージを変更なく転送ルーティングする(デフォルト)
■メッセージをデフォルト宛先で転送ルーティングする
■回答応答を、ユーザ構成可能なリザルトコードまたは実験リザルトコード値とともに送る
>ルーティング例外ACTIONは、「例外タイプにつき」および「アプリケーションID
*”につき」ユーザ構成可能になる
■注:
図2に示されるダイアメータインターフェイスについては、同じダイアメータアプリケーション内に、異なるデフォルト宛先タイプ(例えばHSS対PCRF)にルーティングされ得るコマンドコードはあるようには見えない。これが必要な場合には、ルーティング例外アクション「デフォルト宛先」選択肢は、(アプリケーションID、コマンドコード)につき構成可能であるべきである
アドレス範囲およびアドレス正規化
図3に述べられるように、ダイアメータ宛先アドレスを解決するように用いられるテーブル302、304および306は、受け取られたメッセージにおいて識別される好ましいユーザ識別情報と比較されるアドレスの範囲を含んでもよい。アドレス範囲は、9195550000〜9195559999のような桁の範囲を含んでもよい。範囲は異なるサイズのものであってもよい。例えば、範囲303200〜3032999は前述の919の範囲と共存してもよい。等しい開始値および終値を有する範囲がサポートされてもよい。さまざまなアドレス範囲が、IPv4アドレスおよびIPv6アドレスを含むすべてのユーザ識別情報タイプに対してサポートされてもよい。
【0031】
AVPに存在する多くの文字は、
図3に示される範囲テーブルを検索するように用いられるユーザ識別情報の一部でなくてもよい。そのような識別情報に対しては、アドレス解決モジュール104はアドレス正規化を実行してもよい。アドレス正規化は、メッセージにおけるSIPおよびtel URIから「SIP:」「およびTEL:+」のようなプレフィックスを除去することを含んでもよい。同様に、URIおよびNAIにおける「@ドメイン」のようなサフィックスも無視されなければならない。URIにおいて一般に見出される「.」、「−」、および「/」のような視覚的な分離文字は、無視されなければならない。ダイアメータアドレス解決モジュール104によって実行されてもよいアドレス正規化の例として、未処理のAVPアドレス:「tel:+1−919−444−1212」は、正規化の後、「9194441212」に変換されてもよい。
【0032】
ユーザ識別情報を含むAVP
上に述べられたように、アドレス解決モジュール104は、ユーザ識別情報アドレス情報を含む以下のAVPの任意の1つ以上に基づいたアドレス解決を実行してもよい。
【0033】
■ユーザ-識別情報
■パブリック-識別情報
■MSISDN
■加入-ID
■サービス-情報
■フレーミングされた-IP-アドレス
■フレーミングされた-IPv6-プレフィックス
ユーザ識別情報AVPは、IMPUまたはMSISDNのいずれかを含む。IMPUはパブリック識別情報値ペアに埋め込まれる。MSISDNはMSISDN AVPに埋め込まれる。
【0034】
パブリック識別情報AVPはIMPUを含む。IMPUは、タイプUTF−8ストリングであってもよく、SIP URIまたはtel URIの形式であってもよい。
【0035】
MSISDN AVPはMSISDNを国際的なフォーマットにおいて含む。MSISDNは1オクテット当たり2つの桁を有するTBCDストリングとしてエンコードされてもよい。MSISDN AVPはIMPIまたはIMSIを含む。ユーザ識別情報アドレスはNAIのユーザ名部分において記憶されることになる。NAIにおいてエンコードされてもよいIMSIの一例は、IMSI@ims.mnc<MNC>.mcc<MCC>.3gppnetwork.orgである。NAIにおいてエンコードされてもよいIMPIの一例は9194441212@vzw.comである。
【0036】
加入ID AVPは、埋め込まれた加入IDタイプAVPによって定義されるような5つのユーザ識別情報タイプの1つを含んでもよい。含まれてもよいタイプは、エンドユーザE.164番号、エンドユーザIMSI、エンドユーザSIP URI、エンドユーザNAI、またはエンドユーザプライベートアドレスである。
【0037】
サービス情報AVPは1つ以上の加入ID AVPを含んでもよい。加入ID AVPおよびサービス情報AVPは、上に記載された識別情報を含んでもよい。フレーミングされたIPアドレスAVPは、加入者のIPv4アドレスを含んでもよい。同様に、フレーミングされたIPv6プレフィックスAVPは、加入者のIPv6アドレスのIPv6プレフィックスを含んでもよい。プレフィックスはIPv6アドレスのルーティング可能部分である。
【0038】
パブリック識別情報および加入ID AVPは、SIPおよび/またはtel URIを含んでもよい。SIPおよびtel URIはIMSユーザのIMPUを含む。SIPおよびtel URIは標準形を有するため、アドレス解決モジュール104は、アドレス解決を実行するために用いられるE.164番号のような適切なデータを抽出してもよい。
【0039】
個別のアドレス解決オーバーライド
図3に示される例においては、識別情報を用いてアドレスの範囲を検索する。範囲に基づいたアドレス解決は、あるタイプ(例えばIMSI)のアドレスのすべてが宛先に割り当てられる範囲に分割されることを仮定する。個別のアドレスに対して、範囲に基づいたアドレス解決のオーバーライドを行なうことが、望ましいかもしれない。例えば、
図5に示されるように、複数のDSR100を階層的ネットワークにおいて展開してもよい。メッセージがゲートウェイDSR100
Aに到着すると、そのアドレス解決モジュールは、1つ以上の区域DSR100
B、100
Cまたは100
Dにメッセージをルーティングするようにプロビジョニングされてもよい。各区域DSRは最終アドレス解決および最終ルーティングを実行してもよい。ゲートウェイDSR100
Aでのアドレス解決は最終宛先に対してであってもなくてもよい。例えば、最終宛先ルーティング判断が区域で生じることをオペレータが望む場合には、オペレータは、区域DSRへのアドレスを解決するようにゲートウェイDSR100
Aを構成してもよい。
【0040】
各区域DSR100
B、100
Cまたは100
Dでは、オペレータは、加入者を透過的に移動させる(つまり加入者に対して彼らの電話番号または加入者識別情報を変更することを強要することなく)柔軟性を欲してもよい。この例においては、ゲートウェイDSR100
Aは、HSSアドレス解決を区域DSR100
B、100
Cまたは100
Dのいずれかに対して実行することになる。ゲートウェイDSR100
Aがメッセージを区域DSR100
Bに転送すると、区域DSR100
Bは2回目のアドレス解決を実行して最終宛先アドレスを判断してもよい。しかしながら、区域1における加入者の何人かは、区域2に移動されてもよい。区域100
B上のアドレス解決が成功して宛先アドレスになった後、区域DSR100
Bは、区域DSR100
BにおいてDRTに関連付けられる個別のオーバーライドテーブルを見直して、ユーザ識別情報アドレスが移動されたかどうかを確かめてもよい。ユーザ識別情報アドレスが見出される場合には、IOT解決がDRT解決に優先する。
【0041】
アドレス解決オーバーライドがサポートされる各DRTに対しては、別個のIOTが必要となる。IOTは以下の属性とともに構成されてもよい:
■IOT名
■DRT名(このIOTと関連付けられる)
■アドレスストリング
■プロキシエージェントアドレス指定に対しては:
●領域
●ホスト(FQDN)
■リダイレクトエージェントアドレス指定に対しては:
●ダイアメータURI
■後のアドレス解決を可能にする:ノー(デフォルト)、イエス
●このトピックについて後のスライドを参照する
図3に示される宛先アドレステーブルにおける同じ属性と同一としてのIOTにおける領域、ホストおよびダイアメータURI値の使用。
【0042】
同じアドレス解決アプリケーションの複数呼出しを防止する
ここに記載される主題の別の局面によれば、ここに記載されるようなアドレス解決でプロビジョニングされるDSRは、同じメッセージ上で実行される複数の同一のアドレス解決を防ぐ能力を含んでもよい。この問題が生じるかもしれないのは、
図6に示されるように、重複するアドレス解決データを伴う1つより多いDSRが顧客のネットワークにおいて展開される場合である。
図6においては、DSR100
1および100
2が顧客のネットワークにおいて展開される。DSR100
1がアドレス解決を実行する場合には、DSR100
2が同じメッセージ上で同じアドレス解決を実行しないことを保証することが望ましい。1つの実現例においては、複数アドレス解決防止を、DRTエントリ毎およびIOTエントリ毎ベースで構成してもよい。例えば、個別のアドレス解決オーバーライド使用例では、ゲートウェイDSR100
AにおけるHSS DRTエントリのすべてを、後のアドレス解決が区域DSRで生じることを可能にするように構成してもよい。しかしながら、ゲートウェイDSR HSS−DRTがIOTをサポートする場合には、解が最終宛先アドレスになる、IOTにおけるどのようなエントリも、好ましくは、後のアドレス解決が生じることを可能にするようには構成されない。一旦アドレス解決がメッセージ上で実行されると、そのメッセージをDRTまたはIOTエントリに基づいてマーキングして、そのアドレス解決が実行されたことを示してもよい。後のアドレス解決が同じメッセージ上で試みられる場合には、前のアドレス解決からのマーキングは、そのアドレス解決が実行されるのを妨げてもよい。さらに、システムにわたるユーザ構成可能なパラメータを用いて、防止解決策を不能化してもよい。
【0043】
図7は、ここに記載される主題の実施例に従ってダイアメータアドレス解決に対する例示的な全体的なステップを示すフローチャートである。
図7を参照して、ステップ700において、ダイアメータシグナリングメッセージが受け取られる。例えば、メッセージは
図1に示されるDSR100によって受け取られてもよい。ステップ702において、ダイアメータアドレス解決がメッセージにあてはまるかどうかが判断される。特定のアプリケーションIDがダイアメータアドレス解決に対してプロビジョニングされ、他のものはルーティングのみに対して構成されるように、DSR100は構成されてもよい。上に示される表1は、アドレス解決が構成されてもよい例示的なアプリケーション識別子を示す。
【0044】
ステップ702において、ダイアメータアドレス解決はあてはまらないと判断される場合には、制御はステップ704に進み そこで、作動中のオペレータ構成可能なルーティング例外処理が実行される。例えば、DSR100は、メッセージを変えないままでルーティングするか、メッセージをデフォルト宛先にルーティングするか、またはユーザ構成可能なリザルトコード値もしくは実験リザルトコード値で返答を送るように構成されてもよい。
【0045】
ステップ702に戻って、ダイアメータアドレス解決があてはまると判断される場合には、制御はステップ706に進み、メッセージが、オペレータ構成可能な好ましいルーティングエンティティ識別情報について検索される。上に述べられたように、ネットワークオペレータは、識別情報が受け取られたメッセージを検索する際に用いられるべく見つけ出される好ましいルーティングエンティティ識別情報および属性値ペアのリストをプロビジョニングしてもよい。ステップ708において、好ましい識別情報がメッセージにあると判断される場合には、制御はステップ710に進み、その好ましい識別情報を用いて、1つ以上のダイアメータアドレス解決探索が実行される。探索は、
図3に示されるようなデータ構造において実行されてもよい。
【0046】
ステップ712において、探索が成功したかどうかが判断される。探索が一致するエントリを見つけ出すのに成功した場合には、制御はステップ714に進み、ダイアメータルーティングパラメータのオペレータ構成可能な置換または挿入および最終ルーティングが実行される。上に述べられたように、受け取られたメッセージがルーティングされつつある場合には、宛先領域および/または宛先ホストのような受け取られたメッセージにおけるパラメータのオペレータ構成可能な置換が実行されてもよい。次いで、メッセージはルーティングされてもよい。受け取られたダイアメータ要求への回答のような新しいメッセージが形成されつつある場合には、探索において見つけ出されるダイアメータルーティングパラメータは回答メッセージに挿入されてもよく、メッセージはダイアメータ要求の発信側に送られてもよい。
【0047】
ステップ708に戻って、好ましいルーティングエンティティ識別情報が受け取られたメッセージに存在しないと判断される場合には、制御はステップ716に進み、識別情報は好ましい識別情報リストにおける最後の識別情報であるかどうかが判断される。識別情報が最後の識別情報である場合には、制御はステップ704に進み、オペレータ構成可能なルーティング例外処理が、上に述べられたように、実行される。識別情報が好ましい識別情報リストにおける最後の識別情報ではない場合には、制御はステップ718に進み、次の識別情報が検索され、次いでステップ706に進み、メッセージを次の識別情報について検索する。同様に、ステップ712において、ダイアメータアドレス解決探索が成功しない場合には、制御はステップ716に進み、ダイアメータアドレス解決探索が実行された識別情報は好ましい識別情報リストにおける最後の識別情報であるかどうかが判断される。識別情報が最後の識別情報である場合には、制御はステップ704に進み、オペレータ構成可能なルーティング例外処理が実行される。ステップ716において、識別情報が最後の識別情報でない場合には、次の識別情報がステップ718においてメッセージから抽出され、制御はステップ706に戻り、メッセージは、次のオペレータ構成可能な好ましいルーティングエンティティ識別情報について検索される。このプロセスは、アドレス解決が実行されるか、またはルーティング例外が生じるまで、継続してもよい。このプロセスは、各受け取られるダイアメータシグナリングメッセージ毎に繰り返されてもよい。
【0048】
ここに開示される主題のさまざまな詳細はここに開示される主題の範囲から逸脱せずに変更されてもよいことが理解される。さらに、前述の記載は、限定の目的のためではなく、例示のためのみにある。