【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明者らは、鋭意研究を積み重ねた結果、
標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片と
この二本鎖遺伝子断片と連結するための連結用DNA領域を含む連結用二本鎖DNA断片とを連結するに当たり、
(1)前記二本鎖遺伝子断片として、中央部に標的遺伝子を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子に含まれる固有の配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片を準備し、
(2)前記二本鎖DNA断片として、中央部に連結用DNA領域を少なくとも1つ含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片を準備し、
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の一方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の一方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の前記一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(3-3)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の他方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の他方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-4)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の前記他方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(4)上記3’端突出二本鎖遺伝子断片及び連結用二本鎖DNA断片を用いて、熱変性、再会合及びDNA合成反応を少なくとも2回行うことで、
前記二本鎖遺伝子断片に、非標的遺伝子を含む遺伝子断片や、前記二本鎖遺伝子断片をPCRで増幅するために用いたプライマーが共存している場合であっても、
非標的遺伝子の両方の側に連結用DNA領域が連結した連結DNA断片の非特異的な生成は抑制し、標的遺伝子の両方の側に連結用DNA領域を連結させた、目的とする連結DNA断片を特異的に得ることに成功し、本発明の第1の態様(請求項1に記載の発明)を完成した。
【0021】
ここで一方の会合可能な領域を「領域1」、他方の会合可能な領域を「領域2」とすると、3’端突出二本鎖遺伝子断片は、模式的に領域1-標的遺伝子-領域2で示される配列を有し、連結用二本鎖DNA断片は、模式的に領域2-連結用DNA領域-領域1で示される配列を有し、連結DNA断片は、模式的に領域2-連結用DNA領域-領域1-標的遺伝子-領域2-連結用DNA領域-領域1で示される配列を少なくとも1つ有するものである。
【0022】
さらに、連結用DNA領域が2つの連結用DNA領域1及び2を含む、模式的に領域2-連結用DNA領域2-連結用DNA領域1-領域1で示される配列を有する場合には、模式的に領域2-連結用DNA領域2-連結用DNA領域1-領域1-標的遺伝子-領域2-連結用DNA領域2-連結用DNA領域1-領域1で示される配列を少なくとも1つ有するものとなる。
【0023】
さらに本発明者らは、上記本発明の第1の態様における連結用二本鎖DNA断片を、模式的に領域1-連結用DNA領域1及び連結用DNA領域2-領域2でそれぞれ示される配列を有する2つの連結用二本鎖DNA断片1および2に分けることでも、非標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1、他方の側に連結用DNA領域2が連結した連結DNA断片の非特異的な生成を抑制して、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1、他方の側に連結用DNA領域2を連結させた、目的とする連結DNA断片を特異的に得ることに成功し、本発明の第2の態様(請求項9に記載の発明)を完成した。
【0024】
ここで得られる連結DNA断片は、模式的に連結用DNA領域1-領域1-標的遺伝子-領域2-連結用DNA領域2で示される配列を有するものである。
【0025】
加えて本発明者らは、上記本発明の第2の態様における、2つに分けたいずれか一方の連結用二本鎖DNA断片、模式的に領域1-連結用DNA領域1または連結用DNA領域2-領域2で示される配列を用いることで、非標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1または2を連結させた連結DNA断片の非特異的な生成を抑制して、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1または2を連結させた、目的とする片側連結DNA断片を特異的に得ることに成功し、本発明の第3の態様(請求項16に記載の発明)を完成した。
【0026】
さらに本発明は、上記本発明の第1の態様〜第3の態様で用いられる3’端突出二本鎖遺伝子断片、連結用二本鎖DNA断片及びこれらの組合体、さらにはこれらを含むキットを包含する。
【0027】
本発明は以下のとおりである。
[1]
標的遺伝子の両方の側に連結用DNA領域を連結させた連結DNA断片を製造する方法であって、
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、中央部に標的遺伝子配列を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片を準備し、
(2)中央部に連結用DNA領域を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片を準備し、
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の一方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の一方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(3-3)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の他方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の他方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-4)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(4)上記3’端突出二本鎖遺伝子断片及び連結用二本鎖DNA断片を用いて、熱変性、再会合及びDNA合成反応を少なくとも2回行うことで、上記連結DNA断片を得ることを含む、
連結DNA断片の製造方法。
[2]
前記一方の会合可能な領域を「領域1」とし、他方の会合可能な領域を「領域2」とすると、前記連結DNA断片は、模式的に領域2-連結用DNA領域-領域1-標的遺伝子-領域2-連結用DNA領域-領域1で示される配列を少なくとも1つ有するDNA断片である、[1]に記載の製造方法。
[3]
連結用DNA領域が2つの連結用DNA領域として配列Aおよび配列Bを含み、
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の会合可能な領域は、一方が末端側から配列P1およびT1を有し、他方が末端側から配列P2およびT2を有し、配列T1および配列T2の少なくとも一方は標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列を有し、
前記連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域は、一方が末端側から配列VP1およびVT1を有し、他方が末端側から配列VP2およびVT2を有し、配列VP1およびVT1は、配列P1およびT1とそれぞれ相同的な塩基配列を有し、配列VP2およびVT2は、配列P2およびT2とそれぞれ相同的な塩基配列を有する、[1]に記載の製造方法。
[4]
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片は、P1−T1−標的遺伝子−T2−P2で表され、
前記連結用二本鎖DNA断片は、VT2−VP2−配列B−配列A−VP1−VT1で表され、
前記連結DNA断片は、VT2−VP2(T2−P2)−配列B−配列A−VP1−VT1(P1−T1)−標的遺伝子−VT2−VP2(T2−P2)−配列B−配列A−VP1−VT1(P1−T1)を少なくとも1つ有するDNA断片である、但し、VT2−VP2(T2−P2)は、T2−P2と相同的なVT2−VP2であることを意味し、VP1−VT1(P1−T1)は、T1−P1と相同的なVT1−VP1であることを意味する、[3]に記載の製造方法。
[5]
配列P2の3’端にある突出末端のDNA合成反応において鎖伸長機能を有さない配列は前記配列BのVP2と隣接する配列と非相同的な配列であり、配列P1の3’端にある突出末端のDNA合成反応において鎖伸長機能を有さない配列は前記配列AのVP1と隣接すると非相同的な配列である[3]または[4]に記載の製造方法。
[6]
前記突出末端は、3’端にダイデオキシヌクレオチドを含む配列である[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[7]
[1]〜[6]のいずれかに記載の方法で製造した連結DNA断片を鋳型として、
連結DNA断片に含まれる少なくとも1つの少なくとも一部の連結用DNA領域と標的遺伝子の配列の全てを増幅するように、
連結DNA断片に含まれる異なる連結用DNA領域で機能するフォワードプライマーおよびリバースプライマーを用いてPCRを行い、
少なくとも1つの少なくとも一部の連結用DNA領域と標的遺伝子の配列の全てを含むDNA断片を製造する方法。
[8]
[3]に記載の方法で製造した連結DNA断片を鋳型として、
配列Aの塩基配列の一部を標的遺伝子に向かうように3’端に含むフォワードプライマー、および
配列Bの塩基配列の一部を標的遺伝子に向かうように3’端に含むリバースプライマーを用いてPCRを行い、配列A、標的遺伝子の配列および配列Bが連結されたDNA断片を得ることを含むDNA断片を製造する方法。
[9]
標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1、他方の側に連結用DNA領域2を連結させた連結DNA断片を製造する方法であって、
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、中央部に標的遺伝子配列を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片を準備し、
(2)連結用DNA領域1を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片1および連結用DNA領域2を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片2を準備し、
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片1の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片1の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(3-3)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片2の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片2の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-4)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(4)上記3’端突出二本鎖遺伝子断片並びに連結用二本鎖DNA断片1および2を用いて、熱変性、再会合及びDNA合成反応を少なくとも2回行うことで、上記連結DNA断片を得ることを含む、
連結DNA断片の製造方法。
[10]
連結用DNA領域1が配列Aを含み、連結用DNA領域2が配列Bを含み、
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の会合可能な領域は、一方が末端側から配列P1およびT1を有し、他方が末端側から配列P2およびT2を有し、配列T1および配列T2の少なくとも一方は標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列を有し、
前記連結用二本鎖DNA断片1の会合可能な領域は、末端側から配列VT1およびVP1を有し、連結用二本鎖DNA断片2の会合可能な領域は、末端側から配列VT2およびVP2を有し、配列VP1およびVT1は、配列P1およびT1とそれぞれ相同的な塩基配列を有し、配列VP2およびVT2は、配列P2およびT2とそれぞれ相同的な塩基配列を有する、[9]に記載の製造方法。
[11]
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片は、P1−T1−標的遺伝子−T2−P2で表され、
前記連結用二本鎖DNA断片1は、配列A−VP1−VT1で表され、前記連結用二本鎖DNA断片2は、VT2−VP2−配列Bで表され、
前記連結DNA断片は、配列A−VP1−VT1(P1−T1)−標的遺伝子−VT2−VP2(T2−P2)−配列Bを少なくとも1つ有するDNA断片である、但し、VT2−VP2(T2−P2)は、T2−P2と相同的なVT2−VP2であることを意味し、VP1−VT1(P1−T1)は、T1−P1と相同的なVT1−VP1であることを意味する、[10]に記載の製造方法。
[12]
配列P2の3’端にある突出末端のDNA合成反応において鎖伸長機能を有さない配列は前記配列BのVP2と隣接する配列と非相同的な配列であり、配列P1の3’端にある突出末端のDNA合成反応において鎖伸長機能を有さない配列は前記配列AのVP1と隣接する配列と非相同的な配列である[10]または[11]に記載の製造方法。
[13]
前記突出末端は、3’端にダイデオキシヌクレオチドを含む配列である[9]〜[11]のいずれかに記載の製造方法。
[14]
[9]〜[13]のいずれかに記載の方法で製造した連結DNA断片を鋳型として、
連結DNA断片に含まれる少なくとも1つの少なくとも一部の連結用DNA領域と標的遺伝子の配列の全てを増幅するように、
連結DNA断片に含まれる異なる連結用DNA領域で機能するフォワードプライマーおよびリバースプライマーを用いてPCRを行い、
少なくとも1つの少なくとも一部の連結用DNA領域と標的遺伝子の配列の全てを含むDNA断片を製造する方法。
[15]
[10]に記載の方法で製造した連結DNA断片を鋳型として、
配列Aの塩基配列の一部を標的遺伝子に向かうように3’端に含むフォワードプライマー、および
配列Bの塩基配列の一部を標的遺伝子に向かうように3’端に含むリバースプライマーを用いてPCRを行い、配列A、標的遺伝子の配列および配列Bが連結されたDNA断片を得ることを含むDNA断片を製造する方法。
[16]
標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域を連結させた片側連結DNA断片を製造する方法であって、
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、前記標的遺伝子配列の一方の末端側に会合可能な領域を有し、かつ前記領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、前記会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片を準備し、
(2)連結用DNA領域を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片を準備し、
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(4)上記3’端突出二本鎖遺伝子断片並びに連結用二本鎖DNA断片を用いて、熱変性、再会合及びDNA合成反応を1回行ってヘテロ二本鎖DNA産物を得、次いで、
このヘテロ二本鎖DNA産物を鋳型としてポリメラーゼ連鎖反応を行うことで、上記片側連結DNA断片を得ることを含む、
片側連結DNA断片の製造方法。
[17]
連結用DNA領域が配列Aを含み、
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の会合可能な領域は、末端側から配列P1およびT1を有し、配列T1および配列T2の少なくとも一方は標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列を有し、
前記連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域は、末端側から配列VT1およびVP1を有し、配列VP1およびVT1は、配列P1およびT1とそれぞれ相同的な塩基配列を有し、
前記ヘテロ二本鎖DNA産物を鋳型とするポリメラーゼ連鎖反応は、前記ヘテロ二本鎖DNA産物の標的遺伝子の一部を前記標的遺伝子の突出末端側に向かうよう3’端に含むプライマーおよび前記ヘテロ二本鎖DNA産物の配列Aの一部を前記標的遺伝子側に向かうよう3’端に含むプライマーを用いる、[16]に記載の製造方法。
[18]
前記3’端突出二本鎖遺伝子断片は、P1−T1−標的遺伝子で表され、
前記連結用二本鎖DNA断片は、配列A−VP1−VT1で表され、
前記片側連結DNA断片は、配列A−VP1−VT1(P1−T1)−標的遺伝子を少なくとも1つ有するDNA断片である、但し、VP1−VT1(P1−T1)は、T1−P1と相同的なVT1−VP1であることを意味する、[17]に記載の製造方法。
[19]
配列P1の3’端にある突出末端のDNA合成反応において鎖伸長機能を有さない配列は前記配列AのVP1と隣接すると非相同的な配列である[17]または[18]に記載の製造方法。
[20]
前記突出末端は、3’端にダイデオキシヌクレオチドを含む配列である[16]〜[18]のいずれかに記載の製造方法。
[21]
標的遺伝子の配列を含む二本鎖DNA断片およびポリデオキシヌクレオチドに、デオキシヌクレオチドターミナルトランスフェラーゼを作用させて、標的遺伝子の配列を含む3’端突出二本鎖遺伝子断片を得ることをさらに含む
(但し、前記標的遺伝子の配列を含む二本鎖DNA断片は、配列P1および配列P2を各末端に有し、前記配列P1の内側の一部に配列T1を有し、前記配列P2の内側の一部に配列T2を有し、かつ前記配列T1およびT2の一方又は両方は、標的遺伝子に固有の塩基配列を有する)、[3]、[4]、[10]、または[11]に記載の製造方法。
[22]
標的遺伝子の配列を含む二本鎖DNA断片およびポリデオキシヌクレオチドに、デオキシヌクレオチドターミナルトランスフェラーゼを作用させて、標的遺伝子の配列を含む3’端突出二本鎖遺伝子断片を得ることをさらに含む
(但し、前記標的遺伝子の配列を含む二本鎖DNA断片は、配列P1を一方の末端に有し、前記配列P1の内側の一部に配列T1を有し、かつ前記配列T1は、標的遺伝子に固有の塩基配列を有する)、[17]または[18]に記載の製造方法。
[23]
前記配列T1および配列T2の一方または両方が、標的遺伝子に固有の塩基配列を有する、[3]、[4]、[10]、または[11]に記載の製造方法。
[24]
前記配列P1および配列P2の一方または両方が、標的遺伝子に固有の塩基配列を有する、[3]、[4]、[10]、または[11]に記載の製造方法。
[25]
前記配列P1およびP2は、独立に10塩基以上である、[3]、[4]、[10]、[11]、[17]または[18]に記載の製造方法。
[26]
前記標的遺伝子が抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子であり、前記3’端突出二本鎖遺伝子断片が前記抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子に由来する配列を含み、ならびに、
前記連結用二本鎖DNA断片または前記配列Aを有する連結用二本鎖DNA断片における前記領域VP1および領域VT1は、抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子に由来するまたは由来しない配列を有する、[1]〜[25]のいずれかに記載の製造方法。
[27]
前記標的遺伝子が抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子であり、前記3’端突出二本鎖遺伝子断片が前記抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子に由来する配列を含み、ならびに、
前記連結用二本鎖DNA断片または前記配列Bを有する連結用二本鎖DNA断片における前記領域VP2および領域VT2は、抗体遺伝子またはT細胞受容体遺伝子に由来するまたは由来しない配列である、[26]に記載の製造方法。
[28]
[26]または[27]に記載の方法で製造された連結DNA断片を用いて抗体またはT細胞受容体を製造する方法。
[29]
標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、中央部に標的遺伝子配列を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片。
[30]
中央部に連結用DNA領域を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片。
[31]
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、中央部に標的遺伝子配列を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片と
(2) 中央部に連結用DNA領域を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片
との組合体であって、標的遺伝子の両方の側に連結用DNA領域を連結させた連結DNA断片を製造する方法に用いられる組合体。
[32]
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の一方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の一方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(3-3)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の他方の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の他方の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-4)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さない、
[31]に記載の組合体。
[33]
連結用DNA領域1を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片1または連結用DNA領域2を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片2。
[34]
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、中央部に標的遺伝子配列を含み、両末端側にそれぞれ会合可能な領域を有し、前記会合可能な2つの領域は互いに会合しない塩基配列を有し、かつ一方または両方の領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、両方の会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片と
(2)連結用DNA領域1を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片1または連結用DNA領域2を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片2
との組合体であって、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1、他方の側に連結用DNA領域2を連結させた連結DNA断片を製造する方法に用いられる組合体。
[35]
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片1の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片1の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さず、
(3-3)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片2の末端の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片2の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-4)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の他方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さない、
[34]に記載の組合体。
[36]
標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、前記標的遺伝子配列の一方の末端側に会合可能な領域を有し、かつ前記領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、前記会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片。
[37]
連結用DNA領域を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片。
[38]
(1)標的遺伝子配列を含む二本鎖遺伝子断片から、前記標的遺伝子配列の一方の末端側に会合可能な領域を有し、かつ前記領域は少なくとも一部の塩基配列が標的遺伝子配列に含まれる固有の塩基配列であり、前記会合可能な領域の3’端に1ヌクレオチド以上の突出末端を有する3’端突出二本鎖遺伝子断片と
(2)連結用DNA領域を含み、末端側に会合可能な領域を有する連結用二本鎖DNA断片
との組合体であって、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域を連結させた片側連結DNA断片を製造する方法に用いられる組合体。
[39]
(3-1)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域は、前記連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域と相同的な塩基配列からなるが、3’突出端が付加された末端側の配列が連結用二本鎖DNA断片の会合可能な領域では連結用DNA領域と結合する側であり、
(3-2)前記3’端突出二本鎖遺伝子断片の一方の会合可能な領域からの突出末端は、DNA合成反応において鎖伸長機能を有さない、
[38]に記載の組合体。
[40]
前記連結用DNA領域は、イントロン、エクソン、蛍光タンパク質遺伝子、Hisタグ等の各種タグ配列や、菌や動物細胞内で種々の遺伝子の発現を制御することができるプロモーター、エンハンサー配列、ポリA付加配列等から成る群から選ばれる少なくとも1種の配列である[30]〜[35]、[37]〜[39]のいずれかに記載の連結用二本鎖DNA断片または組合体。
[41]
[29]に記載の3’端突出二本鎖遺伝子断片、[30]に記載の連結用二本鎖DNA断片、または[31]若しくは32に記載の組合体を含む、標的遺伝子の両方の側に連結用DNA領域を連結させた連結DNA断片を製造する方法に用いられるキット。
[42]
[29]に記載の3’端突出二本鎖遺伝子断片、[33]に記載の連結用二本鎖DNA断片、または[34]若しくは[35]に記載の組合体を含む、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域1、他方の側に連結用DNA領域2を連結させた連結DNA断片を製造する方法に用いられるキット。
[43]
[36]に記載の3’端突出二本鎖遺伝子断片、[37]に記載の連結用二本鎖DNA断片、または[38]若しくは[39]に記載の組合体を含む、標的遺伝子の一方の側に連結用DNA領域を連結させた片側連結DNA断片を製造する方法に用いられるキット。
[44]
前記連結用DNA領域は、イントロン、エクソン、蛍光タンパク質遺伝子、Hisタグ等の各種タグ配列や、菌や動物細胞内で種々の遺伝子の発現を制御することができるプロモーター、エンハンサー配列、ポリA付加配列等から成る群から選ばれる少なくとも1種の配列である[41]〜[43]のいずれかに記載のキット。