(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】消色装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
【
図3(a)】消色装置の開閉カバーが閉じた状態を示す概略図。
【
図3(b)】消色装置の開閉カバーが開いた状態を示す概略図。
【
図4】第1の実施の形態の消色装置の処理を説明するフローチャート。
【
図5】第1の実施の形態の消色装置の処理を説明するフローチャート。
【
図7(a)】報知部としての発光部を説明するための概略図。
【
図7(b)】報知部としての発光部が点灯した状態を説明するための概略図。
【
図10】第2の実施の形態の消色装置の処理を説明するフローチャート
【
図11】第2の実施の形態の変形例の消色装置の処理を説明するフローチャート
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、消色装置の構成を説明する概略図である。消色装置100、消色性トナーや消色性インク等の「消色可能色材」により画像を形成されたシートに対して、消色可能色材(以下、単に記録材料と呼ぶ)による画像の色を消す「消色処理」を施す。消色装置100は、給紙トレイ102、給紙部材たとえばローラ104、読取部106、消色部108、第1トレイ110、第2トレイ112、排出部材例えばローラ114、116、搬送路118、および操作部124を備える。
【0010】
給紙トレイ102は、再利用するためのシートを積載する。給紙トレイ102は、A4、A3、B5等、様々なサイズのシートを積載する。給紙トレイ102が積載するシートは、例えば、所定温度以上に加熱することにより消色する記録材料で画像形成されたシートである。給紙部材104は、ピックアップローラ、シート供給ローラ、および分離ローラ等を有し、給紙トレイ102上のシートを1枚ずつ消色装置100内部の搬送路118に供給する。また、給紙トレイ102は、給紙トレイ102上のシートの有無を検知する検知センサ103を有する。検知センサ103は、例えば、マイクロセンサやマイクロアクチュエータであって良い。
【0011】
読取部106は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)スキャナあるいはCMOSセンサ等の読取ユニットを有する。本実施の形態では、読取部106は、搬送路118に沿って設けられた2つのユニットからなり、搬送ローラ対120によって搬送されるシートの第1面および第2面のそれぞれの画像を読み取る。すなわち、読取部106は、搬送されるシートの画像の両面読取を可能とする。読取部106が読み取った画像は、後述する記憶部210へ保存される。例えば、消色処理する前に読取部106が読み取ったシート上の画像を電子化して記憶部へ保存することにより、後で消色された画像のデータが必要となった場合に、画像データを取得することができる。また、後述する制御部200は、読取部106が読み取った画像に基づいて、消色可能なシートか否か、あるいは、再利用可能なシートか否かを判断する。
【0012】
消色部108は、搬送されるシートの画像を形成する記録材料の色を消す。例えば、消色部108は、搬送されるシートへ接触した状態で、シートを所定の消色温度まで加熱することにより、記録材料によりシート上に形成された画像の色を消色する。例えば、本実施の形態の消色装置100の消色部108は、シートの第1面消色用および第2面消色用の2つの消色ユニット108a、108bを有する。消色ユニット108aおよび108bは、搬送路118を挟んで対向配置される。消色ユニット108aは、シートの一方の面側からシートへ当接して加熱する。消色ユニット108bは、シートの他方の面側からシートへ当接して加熱する。すなわち、消色部108は、搬送されるシート両面の画像を一度の搬送で消色する。消色部108は、消色ユニット108aおよび108bの加熱部の温度を検知する温度センサ109a、109bを有する。温度センサ109a、109bは、接触式であっても非接触式であっても良い。
【0013】
搬送路118は、シートを読取部106、消色部108、第1トレイ110および第2トレイ112へ搬送する。消色装置100は、搬送路118上に、複数の搬送ローラ対120と、複数の分岐部材122を有する。搬送ローラ対120は、例えば、駆動ローラと従動ローラの対で構成される。分岐部材122は、搬送路118上の各分岐点において、搬送されるシートの搬送方向を切り替える。例えば、消色装置100は、給紙部材104から供給されたシートを、読取部106、消色部108、読取部106の順に搬送することができるまた搬送路118には搬送されるシートを検知する複数の検知センサ123がある。検知センサ123は、例えば、マイクロセンサやマイクロアクチュエータであって良い。
図1においては、例示的に、消色部108の付近の検知センサ123を示すが、検知センサ123は、搬送路118の適切な位置に配置すればよい。
【0014】
本体上部に設けられた操作部124は、タッチパネル式の表示部126と各種の操作キーとを有する。操作キーは、例えば、テンキー、ストップキー、スタートキー等を有する。ユーザは、操作部124から、消色の開始あるいは消色するシートの画像の読み込み等の消色装置100の機能動作を指示する。表示部126は、消色装置100の設定情報や動作ステータス、ログ情報、あるいは、後述するユーザへの通知を表示する。
【0015】
排出部材114,116は、シートを第1トレイ110、第2トレイ112へ排出する。第1トレイ110は、シート上の画像が消色され、再利用可能となったシートを積載する。第2トレイ112は、再利用不可と判断されたシートを積載する。なお、第1トレイ110、第2トレイ112は、受け入れる対象とするシートを入れ替えることも可能である。それぞれのトレイがどのようなシートを積載するかの設定、すなわち、シートの搬送先の設定は、例えば、操作部124から設定すればよい。
【0016】
シートの搬送経路は、消色装置100が実行する処理モードに基づいて適宜変更される。消色装置100は、複数の処理モードを有する。消色装置100は、例えば、画像読取を行わず、消色処理のみを行う第1消色モード、画像の読み取り後、消色処理を行う第2消色モード、消色前の読取処理を行わず、消色処理後、用紙Pの再利用可否の分別を実施する第3消色モード、画像の読み取り後、消色処理を実施し、さらに分別処理を実施する第4消色モード、画像消色を行わず、画像の読取処理を実施する読取モードを有する。上述の各モードは、消色装置100の操作部124で選択できる。また、各処理モードの選択は、消色装置100の操作部124に限らず、外部のユーザ端末から設定しても良い。第1乃至第4の消色モードでは、シートは必ず消色部108へ搬送される。一方、読取モードでは、シートは消色部108へ搬送されることなく、読取部106を経由して排出される。
【0017】
図2は、消色装置のハードウェア構成を説明するブロック図である。消色装置100は、制御部200と、記憶部210と、検知部212と、通信インターフェース(通信I/F)214と、表示インターフェース(表示I/F)216と、読取部106と、消色部108と、操作部124と、を有する。
【0018】
制御部(コントローラ)200は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ202、メモリ204を有する。制御部200は、読取部106、消色部108、操作部124を制御する。メモリ204は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)206と、プロセッサ202に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)208とを有する。例えば、ROM206は、再利用可否の閾値とする用紙の印字率、画像が消色されたか否かを判断するための濃度閾値等を格納する。RAM208は、読取部106で読み取った画像を一時的に保存しても良い。消色装置100の各コンポーネントは、バス218を介して接続される。
【0019】
制御部200は、例えば、操作部124で設定された上記処理モードに応じて、読取部106、消去部108、およびその他の構成を制御する。例えば、第1乃至第4の消色モードが選択された場合には、制御部200は、消色部108にシートの画像を消色させる。消色部108へシートが搬送される前に、読取部106がシートを読み取る場合(第2消色モード第4消色モード)には制御部200は読取部106で読み取った画像を記憶部210へ保存する。ここで、制御部200は、読取部106が読み取ったシート画像のデータ中に機密データ等の消色を禁止すべき禁止データが含まれているか否かを判定してもよい。また、制御部200は、消色部108がシートの画像を消色した後に、この消色されたシートの画像を読取部106が読み取る場合には(第3消色モード、第4消色モード)、読取部106が読み取った画像のデータに基づいて、シートの消色残りの状態から、シートが再利用可能か否かを判定する。制御部200は、上記判定結果に基づいて、シートの搬送先を決定する。画像消色を行わずに、画像を読み取る読取モードが設定された場合には、制御部200は、シートを消色部108を経由することなく読取部106へ搬送し、読取部106で読み取った画像を記憶部210へ保存する。
【0020】
制御部200は、検知部212からの信号に基づいて、装置内部の各構成を制御する。検知部212は、
図1に示す検知センサ103、温度センサ109a、109b、検知センサ123、および
図3に示すカバー開閉検知センサ304等を有する。
【0021】
制御部200は、検知センサ103からの信号に基づいて給紙トレイ102上のシートの有無を判断する。また、制御部200は、温度センサ109a、109bを用いて消色ユニット108aおよび108bの加熱部の温度を検知するとともに、消色ユニット108aおよび108bの加熱部の温度を制御する。また、制御部200は、検知センサ123を用いて、搬送路118内のシートの位置を把握する。例えば、制御部200は、消色部108近傍の検知センサ123を用いて、消色部108を通過したシートを検知する。カバー開閉検知センサ304については後述する。
【0022】
記憶部210は、アプリケーションプログラムおよびOSを記憶する。アプリケーションプログラムは、読取部106による読取機能、消色部の消色機能といった消色装置が有する機能を実行するプログラムを含む。アプリケーションプログラムは、更には、Webクライアント用のアプリケーション(Webブラウザ)やその他のアプリケーションを有する。記憶部210は、読取部106で読み取った画像を保存する。また、記憶部210は、消色装置100で処理したシートの処理枚数を記憶する。記憶部210としては、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置またはこれらの任意の組合せであってよい。
【0023】
通信I/F214は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F214は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE3304等の適切な無線または有線を介してネットワーク上の外部装置と通信する。通信I/F214は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。制御部200は、通信I/F214を介して複合機、その他外部機器と通信する。例えば、読取部106が読み取った画像は、消色装置100の記憶部210が記憶するとしたが、これに限定されなくともよい。例えば、外部機器であるユーザ端末(Personal Computer)や複合機、あるいはサーバと通信I/F214を介して通信し、これら外部機器の記憶部へ保存するようにしても良い。外部機器へ保存された画像データは、複合機の操作部やユーザ端末から読みだすようにすればよい。また、消色装置100が、使用者を個人認証するため、ログイン、ログアウト機能を備える場合には、消色装置100のログアウト時に、消色装置100のRAM208あるいは記憶部210に保存された画像のデータを外部装置に送信し、保存するようにしても良い。あるいは、消色装置100のバス218に接続された他のコンポーネントから、外部装置に表示するデータまたはインストラクションを受け取り、外部装置に対して表示するデータまたはインストラクションに応じた信号を出力する構成であっても良い。
【0024】
表示I/F216は表示部126と接続される表示I/F216はバス218に接続された他のコンポーネントから表示部126に表示するデータまたはインストラクションを受け取る。表示I/F216は、表示するデータまたはインストラクションに応じた信号を表示部126へ出力する。
【0025】
(消色部のクリーニング)
消色部108は、シートへ接触した状態で、シートを所定の消色温度まで加熱することにより、記録材料によりシート上に形成された画像の色を消色する。しかしながら、記録材料は、消色部108の加熱によって消色されるとともに、多少ながらも溶融する。溶融した記録材料は、消色部108に付着する場合がある。シートに、例えば、糊などの残留物が付着している場合、消色部108を通過したシート上の残留物が、消色部108へ付着する場合がある。この場合、消色部の加熱性能が低下し、適切に消色処理を施せなくなる虞がある。したがって、消色装置100の消色部108は、クリーニングする必要がある。
【0026】
図3は、消色装置100を説明するための概略外観図である。
図3(a)は、開閉カバー300が閉じた状態を示す。
図3(b)は開閉カバー300が開いた状態を示す。
【0027】
消色装置100は、開閉カバー300と、カバー開スイッチ302を有する。
図3(a)に示すカバー開スイッチ302が押されることにより、開閉カバー300は、
図3(b)に示すように開く。消色装置100の本体側には、カバー開閉検知センサ304がある。カバー開閉検知センサ304は、開閉カバー300が開いた状態か閉じた状態かを検知する。カバー開閉検知センサ304は、例えば、マイクロセンサやマイクロアクチュエータであって良い。開閉カバー300には、消色ユニットの一方である消色ユニット108aが取り付けられている。また、開閉カバー300には、消色部108の上流側および下流側の搬送ローラ対120の一方が取り付けられている。消色装置100は、開閉カバー300が回動軸306周りに回動して開くことにより、消色部108の消色ユニット108aおよび108bの間の空間を開放する。したがって、ユーザは、解放された消色部108の汚れた部分をクリーニングすることが容易となる。あるいは、消色部108近傍で停止したシートの除去が容易となる。なお、消色ユニット108aは、開閉カバー300に取り付けられているものに限定されるものではない。例えば、開閉カバー300と消色ユニット108aとがそれぞれ別部材として開閉するように構成し、開閉カバー300を開いた後に、消色ユニット108aを回動させて消色ユニット108aおよび108bの間の空間を開放しても良い。
【0028】
(クリーニングのタイミング)
本実施にかかる消色装置100は、さらに、消色部108のクリーニングのタイミングを制御する。
図4および
図5は、本実施の形態の消色装置100の処理を説明するフローチャートである。
【0029】
ACT401において、制御部200は、記憶部210から消色処理を施したシートの処理枚数のデータを読み出す。例えば、制御部200は、装置の起動の際に、記憶部210からRAM208へシートの処理枚数のデータを読み出す。消色処理を施したシートの処理枚数は、消色部108がクリーニングされた後に、消色処理を行ったシートの枚数の合計値(カウント値)を示す。この処理枚数は、ユーザが操作部124あるいは外部のユーザ端末を介してリセットすることが出来る。
【0030】
操作部124から上述した処理モードのいずれかが選択され、消色処理の開始が指示されると、消色装置100の制御部200は、給紙トレイ102からシートを1枚給紙し、消色部108へ搬送する(ACT402)。続いて、制御部200は、消色部108によってシートの画像を消色する(ACT403) ACT404において制御部200は、消色処理を行ったシートの処理枚数を1増加する。すなわち、制御部200は、シートの処理枚数をインクリメントする。
【0031】
次に、制御部200は、上記シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超えたか否かを判断する(ACT405)。シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超えない場合には(ACT405のNo)、制御部200は、後続のシートの有無を判断する(ACT406)。制御部200は、例えば、検知センサ103および検知センサ123を用いて後続のシートの有無を判断する。後続のシートが無い場合には、(ACT406のYes)、制御部200は、消色処理を終了する。一方、後続のシートが有る場合には、(ACT406のNo)、制御部200は、ACT402〜ACT406の処理を繰り返す。
【0032】
ACT405において、シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超える場合には(ACT405のYes)、制御部200は、消色部108のクリーニングが必要であることを、報知インターフェース(報知I/F)を介して報知部に報知させる(ACT407)。例えば、制御部200は、
図6に示すように、表示I/F216を介して表示部126へ、消色部のクリーニングが必要である旨を示す画面600を表示する。なお、報知部は、消色部108の表示部126に限定されない。例えば、報知I/Fとしての外部I/F214を介して外部のユーザ端末の表示部(報知部)へ表示する画面データ、もしくはメッセージを送信する構成としても良い。あるいは、消色装置100は、
図7(a)に示すように、報知部として発光部700を有する構成であってよい。発光部700は、LEDのような光源体である。発光部700は、報知I/Fとしての表示I/F216と接続する。制御部200は、例えば、処理枚数が予め設定された閾値を超える場合に、
図7(b)に示すように、発光部700を発光させる。あるいは、報知部は、音声によってユーザへ報知する構成としても良い。これにより、ユーザは、消色部108のクリーニングが必要であることを容易に知ることができる。
【0033】
シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超える場合、制御部200は、クリーニングが必要であることを表示あるいは報知し、予め設定された設定情報に基づいて(ACT408)、後述する所定のタイミングで消色部によるシートの消色処理を停止させる。
【0034】
ここで、ACT405における閾値は、予め実験的に定めた値を用いても、ユーザが操作パネル112を介して設定入力してもよい。
図8は、消色部108のクリーニングに関する設定画面の一例である。設定画面800は、消色部108の表示部126あるいは外部のユーザ端末の表示部に表示される。領域802には、消色部108で消色処理されたシートの処理枚数が表示される。領域802のシート処理枚数の値は、消色部108がクリーニングされた場合、あるいは、ユーザ操作による任意のタイミングでリセットされる。すなわち、領域802のシート処理枚数のカウント値がゼロとなる。804は、消色部クリーニング時期を示す閾値の設定欄である。
図8では、閾値として設定欄804に5000と設定されている。すなわち、消色装置100は、消色部108のクリーニングをせずに、継続して5000枚のシートが消色処理できると設定された例である。したがって、制御部200は、シート処理枚数のカウント値が設定欄804に設定された閾値に達すると、報知部へ消色部のクリーニングが必要である旨を報知させる。なお、本発明の実施の形態は、上記説明にあるようなカウントアップ方式に限定されるものではなく、カウントダウン方式であっても当然良い。
【0035】
また、設定情報は、メーカによる設計で一意に定められたものであっても、ユーザが設定変更できるものであっても良い。以下、ユーザが設定情報を設定変更できる例を説明する。
図8の領域805には、シートの処理枚数が予め設定欄804に設定された閾値を超える場合に制御部200が実行する処理(設定情報806)が設定される。本実施の形態では一例として設定情報806は“消色処理停止” “消色処理継続(所定の枚数内)”、“消色処理継続(無制限)”の3つの処理設定を含む。設定情報806は、これら3つの処理設定からいずれか1つが設定される。制御部200は、シートの処理枚数が予め設定された閾値を超える場合に、表示部126へ消色部のクリーニングが必要であることを報知させるとともに、設定情報806で設定された処理設定に従い所定のタイミングで消色部によるシートの消色処理を停止させる。
【0036】
設定情報806として、消色処理停止ボタン808が選択される場合、制御部200は、消色処理を速やかに停止する。すなわち、制御部200は、給紙トレイ102にシートが有る場合であっても、シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超えて(あるいは、報知部が消色部のクリーニングが必要であることを報知した後)以降、給紙トレイ102からのシートの給紙を停止する。ただし、シートの給紙は、制御のタイムラグにより、数枚の給紙が実行されても良い。制御部200は、搬送路118内にある後続のシートの消色処理を行った後、消色処理を停止する。あるいは、制御部200は、搬送路118を搬送されるシートの枚数を、検知センサ123を用いて算出し、搬送路118内の最上流にあるシートを処理することによってシート処理枚数が閾値に達するように給紙しても良い。
【0037】
したがって、設定情報806として、消色処理停止ボタン808が選択されている場合(ACT408のYes)、制御部200は、消色処理を速やかに停止する(ACT409)。消色処理を施したシートの処理枚数は、消色部108がクリーニングされた後に、リセットされる。
【0038】
設定情報806として、消色処理継続(所定の枚数内)ボタン810が選択される場合、制御部200は、設定欄812に予め設定された所定の枚数(継続許可枚数)、消色処理を継続した後、消色処理を停止する。設定欄812は、消色処理継続(所定の枚数内)ボタン810が選択された場合に有効となり、継続許可枚数の受付が可能となる。領域814には、領域802に表示されるシートの処理枚数と設定欄804の閾値の差分が表示される。すなわち、制御部200は、シートの処理枚数が予め設定された閾値を超える場合に、閾値を超えた分のシート処理枚数をカウントする。制御部200は、閾値を超えた後も継続したシート処理枚数が、設定欄812に入力された継続許可枚数に達した場合に、消色処理を停止する。言い換えれば、制御部200は、表示部126が報知した後に、消色部108によって継続して消色されたシートの継続処理枚数が、予め設定された継続許可枚数に達した場合にシートの消色処理を停止させる。ただし、シートの給紙は、制御のタイムラグにより、数枚の給紙が実行されても良い。制御部200は、搬送路118内にある後続のシートの消色処理を行った後、消色処理を停止する。あるいは、制御部200は、搬送路118内の最上流にあるシートを処理することによってシート処理枚数が所定の枚数(継続許可枚数)に達するように給紙しても良い。
【0039】
従って、設定情報806として、消色処理継続(所定の枚数内)ボタン810が選択されている場合(ACT408のNo、ACT501のYes)、制御部200は、給紙トレイ102からシートの給紙を継続し、消色部108へ搬送する。続いて、制御部200は、消色部108によってシートの画像を消色する(ACT502)。ACT503において、制御部200は、シートの処理枚数が予め設定された閾値を超える場合に、閾値を超えた分のシート処理枚数をカウントする。
【0040】
表示部126が報知した後、消色部108がクリーニングされていない場合には(ACT504のNo)、制御部200は、閾値を超えた後も継続したシート処理枚数が、予め設定された所定の枚数(継続許可枚数)に達したか否かを判断する(ACT505)。継続したシート処理枚数が、所定の枚数に達しない場合(ACT505のNo)、制御部200は後続のシートの有無を判断する(ACT506) 後続のシートが無い場合には、(ACT506のYes)、制御部200は、消色処理を終了する。消色部108がクリーニングされておらず、且つ、継続したシート処理枚数が、予め設定された所定の枚数(継続許可枚数)に達していない状態で、給紙トレイ102に新たなシートが置かれ、消色処理が指示された場合には、制御部200は、ACT502からの処理を行う。一方、後続のシートが有る場合には、(ACT506のNo)、制御部200は、ACT502〜ACT506の処理を繰り返す。
【0041】
ACT505において、継続したシート処理枚数が、予め設定された所定の枚数に達する場合には(ACT505のYes)、制御部200は、消色処理を停止する(ACT507)。言い換えれば、制御部200は、表示部126が報知した後に、消色部108によって継続して消色されたシートの継続処理枚数が、予め設定された継続許可枚数に達した場合にシートの消色処理を停止させる。制御部200は、消色部108がクリーニングされるまで処理を停止する(ACT508)。
【0042】
表示部126が報知した後、消色部108がクリーニングされた場合には(ACT504のYes)、制御部200は、
図8の領域802のシートの処理枚数および領域814のカウント数をリセットする(ACT509)。
【0043】
設定情報806として、消色処理継続(無制限)ボタン816が選択される場合、制御部200は、搬送されるシートがなくなるまで消色処理を継続する。言い換えれば、制御部200は、給紙トレイ102上にある全てのシートを消色処理する。
【0044】
すなわち、設定情報806として、消色処理継続(無制限)ボタン816が選択されている場合(ACT408のNo、ACT501のNo)、制御部200は、給紙トレイ102からシートの給紙を継続し消色処理を行う(ACT510)。制御部200は、搬送されるシートがなくなるまで消色処理を継続する(ACT511)。言い換えれば、制御部200は、給紙トレイ102上にある全てのシートを消色処理する。
【0045】
消色部108がクリーニングされたか否かは、例えば、制御部200は、シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超えた後(あるいは表示部126が報知した後)であって、カバー開閉検知センサ304を介して開閉カバー300の開閉を検知した場合に、消色部108のクリーニングがされたと判断すればよい。制御部200は、消色部108がクリーニングされたと判断した場合(開閉カバー300の開閉を検知した場合)、表示部126へクリーニングが完了したか否かを問う画面を表示する。クリーニングが完了した旨の入力を受け付けた場合、制御部200は、領域802のシートの処理枚数や領域814のカウント数をリセットする。制御部200は、消色部108がクリーニングされたと判断した場合(開閉カバー300の開閉を検知した場合)に、領域802のシートの処理枚数や領域814のカウント数をリセットするか否かをユーザに問うようにしてもよい。なお、消色装置100がシートの処理枚数やカウント数をリセットするためのキーを備える場合には、制御部200は、消色部108がクリーニングされたか否かを判断することなく、リセットキーが押下された場合に、シートの処理枚数やカウント数をリセットするようにしても良い。
【0046】
また、上記実施の形態では、消色部108は、シートへ接触した状態で、シートを所定の消色温度まで加熱すると説明したが、消色部108はこれに限定されるものではない。消色部108は、非接触式の加熱部によってシートを所定の消色温度まで加熱する構成であっても良い。非接触式であっても、消色部108が搬送されるシートをガイドする。すなわち、シートの溶融した記録材料が付着する、あるいは、シートに付着した残留物が消色部108へ付着する。したがって、消色部108は、非接触式であってもクリーニングする必要がある
【0047】
また、上記実施の形態では、シートの処理枚数が、予め設定された閾値を超える場合には(ACT405のYes)、制御部200は、消色部108のクリーニングが必要であることを、報知インターフェース(報知I/F)を介して報知部に報知させる装置を説明したが、消色装置100はこれに限定されるものではない。例えば、消色装置100は、シートの処理枚数が、予め設定した閾値の所定枚数手前(ニアフル)で、クリーニングが必要であることを、報知インターフェース(報知I/F)を介して報知部に報知させる構成であっても良い。すなわち、クリーニングすべき枚数が5000枚と設定された場合には、消色装置は、シート処理枚数が4900枚に達したタイミングで、クリーニングが必要であることを通知してもよい。
【0048】
上記実施の形態の消色装置100によれば、適切なタイミングで消色部のクリーニングが必要であることをユーザに知らせることができる。また、消色処理を停止するタイミングについても、ユーザが任意に選択できるため、使い勝手がよい。
【0049】
なお、上記の実施の形態では、消色装置100は消色装置として独立した形態のものを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ、複合機といった画像形成装置に組み込まれる一体型のシステム構成であっても良い。上述した報知部は、画像形成装置の操作パネルであっても、ネットワークを介して接続される外部のユーザ端末の表示部であっても良い。
【0050】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、シートの処理枚数に基づいてクリーニングのタイミングを判断する装置について説明したが、第2の実施の形態では、制御部200は、消色部108の温度を測定することにより、消色部108のクリーニングのタイミングを判断する。
【0051】
すなわち、本実施の形態の消色装置100は、シートが搬送される搬送路と、加熱部材およびこの加熱部材と搬送路の間に配置される第1の表面部材を有し、表面部材を介して加熱部材でシートを加熱することにより、シートの画像を消色する消色ユニットと、搬送路を介して消色ユニットの反対側に設けられる第2の表面部材と、第1の表面部材の温度を検知する第1の温度センサと、第2の表面部材の温度を検知する第2の温度センサと、加熱部材を加熱するとともに、第1の温度センサおよび第2の温度センサによって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する制御部と、温度差が閾値より大きい場合に、消色部のクリーニングが必要であることを報知する報知部とを有する。
【0052】
また、制御部は、シートの消色処理を行わない場合に、消色ユニットの加熱部材を加熱し、第1の温度センサおよび第2の温度センサによって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する。
【0053】
また、消色装置は、さらに搬送路を介して上記消色ユニットと対向配置される別の消色ユニットを備え、別の消色ユニットは、加熱部材およびこの加熱部材と搬送路の間に配置される第2の表面部材を有し、制御部は、シートの消色処理を行わない場合に、上記消色ユニットの加熱部材のみを加熱し、第1の温度センサおよび第2の温度センサによって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する構成も含む。
【0054】
本実施の形態の各部について、以下、上記実施の形態の消色装置の各部と同一部分に同一符号を付し、本実施の形態の特徴部分を説明する。
【0055】
図9は消色部108を説明するための概略図である消色部108の消色ユニット108aは、第1加熱部900、第1ガイド部材(第1表面部材)902、第1温度センサ904を有する。消色ユニット108b、は、第2加熱部906、第2ガイド部材(第2表面部材)908、第2温度センサ910を有する。消色ユニット108aの第1加熱部900と消色ユニット108bの第2加熱部906とは、搬送路118を挟んで対向配置される。
【0056】
第1加熱部900および第2加熱部906は、搬送されるシートを加熱することにより、シートに形成された画像の色を消す。第1ガイド部材902および第2ガイド部材908は、搬送路118に面する部材である。第1ガイド部材902は、第1加熱部900と搬送路118の間に配置される。第2ガイド部材908は、第2加熱部906と搬送路118の間に配置される。第1温度センサ904は、第1ガイド部材902の温度を検知する。第2温度センサ910は、第2ガイド部材908の温度を検知する。
【0057】
図10は、第2の実施の形態の消色装置100の処理を説明するフローチャートである。ACT1001において、制御部200は、消色処理を実行中か否かを判断する。制御部200は、例えば、消色処理が終了した場合、ACT1002の処理へと進む。制御部200は、消色処理が終了した場合に限らず、所定のタイミングで消色処理を実行中か否かを判断してもよい。例えば、所定のタイミングは、一定の時間あるいは日数といった期間ごとであってもよい。あるいは、ユーザからチェックの指示を受け付けた場合に、判断しても良い。
【0058】
ACT1002において、制御部200は、消色ユニット108aの第1加熱部900、あるいは消色ユニット108bの第2加熱部906のいずれか一方を加熱する。ここでは、第1加熱部900を加熱するとして説明する。続いて、ACT1003において、制御部200は、第1温度センサ904、第2温度センサ910を用いて、第1表面部材および第2表面部材の温度を検知する。すなわち、制御部200は、第1ガイド部材902および、第2ガイド部材908の温度を検知する。
【0059】
ACT1004において、制御部200は、第1温度センサ904および第2温度センサ910によって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判断する。第1温度センサ904および第2温度センサ910によって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも小さい場合には(ACT1004のNo)、制御部200は、処理を終了する。一方、第1温度センサ904および第2温度センサ910によって検知される温度の差が予め定められた閾値よりも大きい場合には(ACT1004のYes)、制御部200は、消色部108のクリーニングが必要であることを報知部に報知させる(ACT1005)。閾値は、予め実験的に定めた値を用いても、ユーザが操作パネル112を介して設定入力してもよい。
【0060】
なお、制御部200は、消色部108のクリーニングが必要であることを報知部に報知させた場合に、クリーニング処理がなされるまで消色処理を禁止するようにしても、所定枚数まで消色処理を許容するように制御してもよい。あるいは、制御部200は、消色部108のクリーニングが必要であることを報知部に報知させた場合に、消色処理を禁止することなく、ユーザの指示がある限り消色処理を実行する構成としても良い。
【0061】
また、上記の説明の消色部108は、互いに対向配置した2つの消色ユニットを有するがこれに限定されるものではない。例えば、消色ユニットが1つであっても、あるいは、2つの消色ユニットが搬送方向に沿って並んで配置される構成であっても良い。
【0062】
上記実施の形態の消色装置100によれば、適切なタイミングで消色部108のクリーニングが必要であることをユーザに知らせることができる
【0063】
(第2の実施の形態の変形例)
上記実施の形態は、第1表面部材および第2表面部材の温度差を用いる装置を説明したが、本実施の形態では、加熱前の表面部材の温度と加熱後の表面部材の温度差から消色部108のクリーニングが必要か否かを判断する装置を説明する。
図11は、第2の実施の形態の変形例の消色装置100の処理を説明するフローチャートである。
【0064】
制御部200は、消色処理が実行中でない場合(ACT1101のNo)に、第1温度センサ904および第2温度センサ910によって第1ガイド部材(第1表面部材)902、および第2ガイド部材(第2表面部材)908の温度を検知する(ACT1102)。制御部200は、第1温度センサ904および第2温度センサ910によって検知される温度が予め定められた所定の温度(待機温度)以下かを判断する(ACT1103)。検知される温度が所定の温度以下である場合(装置が待機状態)(ACT1103のYes)、制御部200は、検知した温度を初期温度としてメモリ204へ記憶する(ACT1104)。すなわち、メモリ204は、第1ガイド部材(第1表面部材)902の初期温度(第1の初期温度)および第2ガイド部材(第2表面部材)908の初期温度(第2の初期温度)を記憶する。
【0065】
続いて、制御部200は、所定の時間、消色ユニット108aの第1加熱部900、あるいは消色ユニット108bの第2加熱部906のいずれか一方を加熱する(ACT1105)。ここでは、第1加熱部900を加熱する。制御部200は、所定の時間、第1加熱部900を加熱した後、第1温度センサ904および第2温度センサ910によって、第1ガイド部材902の温度(第1温度)および第2ガイド部材908の温度(第2温度)を測定する(ACT1106)。制御部200は、第1温度と第1の初期温度の差(第1温度差)および第2温度と第2の初期温度の差(第2温度差)をそれぞれ算出する。制御部200は、第1の温度差を予め定められた第1の値と比較する。また、制御部200は、第2の温度差を予め定められた第2の値と比較する。制御部200は、第1の温度差および第2の温度差が、第1の値、第2の値と比較して許容範囲内か否かを判断する(ACT1107)。ここで第1の値および第2の値は、実験的に定められた値であり、消色部108に付着物が無い場合を想定して定められた値である。
【0066】
第1ガイド部材902、第2ガイド部材908に融解した記録材料や残留物などが付着している場合、第1加熱部900による熱は、第1ガイド部材902、第2ガイド部材908が汚れていない場合と比較して、第2ガイド部材908への伝熱性が低下する。すなわち、第1ガイド部材902、第2ガイド部材908が汚れた場合には、第1温度差と第1の値の差は許容範囲内であるが、第2温度差と第2の値の差は、許容範囲に収まらない場合が生じる。制御部200は、第2温度差と第2の値の差が許容範囲に収まらない場合(ACT1107のNo)、消色部108のクリーニングが必要であることを報知部に報知させる(ACT1108)。
【0067】
なお、上記の実施の形態では、制御部200が、第2温度差と第2の値の差が許容範囲に収まるか否かを判断するものを説明したが、実施の形態の消色装置100は、これに限定されるものではない。例えば、消色装置100は、加熱前に検知した初期温度と、検知した初期温度に基づき所定時間加熱した場合に検知される予測温度との対応データを有し、初期温度に基づいて求めた予測温度と、実際に加熱した結果の検知温度との差が許容範囲か否かを判断しても良い。
【0068】
また、上記第1の実施の形態、第2の実施の形態では、消色部108のクリーニングのタイミングがきたら報知部にクリーニングが必要である旨を報知させていたが、消色部108の交換が必要であることを報知部に報知させる構成であってもよい
【0069】
なお、上記実施の形態の各動作を実行する主体は例えば、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの複合体、ソフトウェア、及び実行中のソフトウェアなどといった、コンピュータに係る主体である。動作を実行する主体は例えば、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、スレッド、プログラムおよびコンピュータであるがこれらに限るものではない。また、プロセスやスレッドに、動作を実行する主体を複数演じさせてもよい。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。