(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記リード部は、ICチップ実装面の面積が、ICチップ実装面とは反対側の面であって前記樹脂から露出する面の面積よりも大きく形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体パッケージ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドライバートランジスタやパワートランジスタ等の面積が大きいトランジスタを備えたICチップはそのトランジスタに起因する発熱が問題になる。
特許文献1,2に開示された半導体パッケージのように、ワイヤボンディング技術によってICチップのパッド部と半導体パッケージのリード部とを電気的に接続する場合、ICチップはダイパッド部上に搭載されるので、ダイパッド部を封止樹脂から露出させることにより、ICチップの発熱性を向上させることができる。
【0006】
これに対し、フリップチップ実装技術を用いた半導体パッケージでは、ICチップはパッド部形成面がパッケージリード部に対向した状態でリード部上に実装される。特許文献3に開示された半導体パッケージは、放熱性を向上させるために、ICチップを樹脂封止するのではなく、ICチップの裏面に接続された金属部材からなる放熱部材によりICチップを封止している。
【0007】
しかし、金属部材による半導体パッケージの封止技術は樹脂封止技術に比べて構造が複雑であり、金属部材により封止された半導体パッケージは、樹脂により封止された半導体パッケージに比べて製造コストが増加するという問題があった。
本発明は、ドライバートランジスタを備えたICチップがリード部にフリップチップ実装されて樹脂封止された半導体パッケージにおいて、半導体パッケージの放熱性を向上させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる半導体パッケージは、4つ以上のパッド部をもつICチップが、ICチップのパッド部配列に対応して配列された4つ以上のリード部にフリップチップ実装され、樹脂で封止されてなる半導体パッケージである。本発明の半導体パッケージにおいて、上記ICチップは、ドライバートランジスタと、上記ドライバートランジスタに入力電圧を供給するための電圧入力パッド部と、上記ドライバートランジスタの出力電圧を出力するための電圧出力パッド部を少なくとも備えている。上記電圧入力パッド部及び上記電圧出力パッド部は上記パッド部配列のうち最も外側に配置されたものである。上記ドライバートランジスタは、上記電圧入力パッド部と上記電圧出力パッド部の間に配置され、かつ、上記ICチップの素子配置領域の外周に接して配置されている。上記電圧入力パッド部と電気的に接続されている電圧入力リード部、及び上記電圧出力パッド部と電気的に接続されている電圧出力リード部は、上記リード部配列のうち最も外側に配置されたものである。
【0009】
本発明の半導体パッケージにおいて、上記パッド部配列及び上記リード部配列は、縦方向に3個以上、横方向に3個以上の配列をもつ例を挙げることができる。ただし、本発明の半導体パッケージにおいて、上記パッド部配列及び上記リード部配列は、縦方向に2個、横方向に2個であってもよいし、縦方向の配列又は横方向の配列が2個であってもよい。
【0010】
また、上記ICチップは2つ以上の上記ドライバートランジスタを備え、隣り合う2つの上記ドライバートランジスタで上記電圧入力パッド部を共用しているようにしてもよい。
【0011】
また、上記リード部は、ICチップ実装面の面積が、ICチップ実装面とは反対側の面であって上記樹脂から露出する面(露出面と称す。)の面積よりも大きく形成されているようにしてもよい。ただし、リード部のICチップ実装面の面積と露出面の面積は同じであってもよい。
【0012】
本発明にかかる電子部品実装体は、本発明の半導体パッケージと、上記半導体パッケージの上記リード部と電気的に接続されている配線パターンをもつプリント基板を備え、上記電圧入力リード部と電気的に接続されている電圧入力配線パターン、及び上記電圧出力リード部と電気的に接続されている電圧出力配線パターンは他の配線パターンに比べて線幅が太く形成されているものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の半導体パッケージでは、上記ICチップは、ドライバートランジスタと、ドライバートランジスタに入力電圧を供給するための電圧入力パッド部と、ドライバートランジスタの出力電圧を出力するための電圧出力パッド部を少なくとも備え、電圧入力パッド部及び電圧出力パッド部はパッド部配列のうち最も外側に配置されたものであり、ドライバートランジスタは、電圧入力パッド部と電圧出力パッド部の間に配置され、かつ、ICチップの素子配置領域の外周に接して配置され、電圧入力パッド部と電気的に接続されている電圧入力リード部、及び電圧出力パッド部と電気的に接続されている電圧出力リード部は、リード部配列のうち最も外側に配置されたものであるようにした。電圧入力リード部及び電圧出力リード部は半導体パッケージのリード部配列のうち最も外側に配置されているので、本発明の半導体パッケージが実装されるプリント基板について、電圧入力リード部と接続される電圧入力配線パターン、及び電圧出力リード部と電気的に接続される電圧出力配線パターンの線幅を他の配線パターンに比べて太く形成することができる。
本発明の電子部品実装体では、本発明の半導体パッケージと、半導体パッケージのリード部と電気的に接続されている配線パターンをもつプリント基板を備え、電圧入力リード部と電気的に接続されている電圧入力配線パターン、及び電圧出力リード部と電気的に接続されている電圧出力配線パターンは他の配線パターンに比べて線幅が太く形成されているようにした。
プリント基板上で、電圧入力配線パターン及び電圧出力配線パターンの線幅を他の配線パターンに比べて線幅が太く形成することができることにより、電圧入力配線パターン及び電圧出力配線パターンの線幅が他の配線パターンと同じか他の配線パターンの線幅に比べて細い場合と比較して、ドライバートランジスタの発熱を、電圧入力パッド部及び電圧出力パッド部、電圧入力リード部及び電圧出力リード部、並びに電圧入力配線パターン及び電圧出力配線パターンを介して効率よく放熱することができる。これにより、ドライバートランジスタを備えたICチップがリード部にフリップチップ実装されて樹脂封止された半導体パッケージの放熱性を向上させることができる。
さらに、プリント基板上で、電圧入力配線パターン及び電圧出力配線パターンの線幅を他の配線パターンの線幅に比べて太く形成することができることにより、電圧入力配線パターン及び電圧出力配線パターンの配線抵抗を小さくすることができ、プリント基板上の配線パターンの配線抵抗による電圧低下を最小限にできる。
さらに、本発明の半導体パッケージでは、ICチップでドライバートランジスタが素子配置領域の外周に接して配置されているので、ドライバートランジスタが素子配置領域の外周に接していない場合に比べて、ドライバートランジスタの発熱が半導体パッケージの封止樹脂側面に伝わりやすい。これにより、本発明の半導体パッケージは、封止樹脂側面からの放熱性も向上させることができる。
【0014】
本発明の半導体パッケージにおいて、パッド部配列及びリード部配列は、縦方向に3個以上、横方向に3個以上の配列をもつ場合、上述のように、ドライバートランジスタが電気的に接続されるパッド部及びリード部はパッド部配列及びリード部配列の最も外側に配列されたものであるので、放熱性を向上させることができ、特に有効である。
【0015】
本発明の半導体パッケージにおいて、ICチップは2つ以上のドライバートランジスタを備え、隣り合う2つのドライバートランジスタで電圧入力パッド部を共用しているようにすれば、隣り合う2つのドライバートランジスタごとに電圧入力パッド部及び電圧入力リード部を設ける場合に比べて、ICチップ及び半導体パッケージを小型化することができる。さらに、半導体パッケージが実装されるプリント基板について、半導体パッケージにおいて隣り合う2つのドライバートランジスタごとに電圧入力パッド部及び電圧入力リード部が設けられている場合には電圧入力配線パターンを2本配置する必要があるが、隣り合う2つのドライバートランジスタで電圧入力パッド部及び電圧入力リード部が共用されている場合には電圧入力配線パターンを1本のみ配置すればよいので、電圧入力用配線パターンを2本配置する場合の配線間スペースを無くして配線領域にあてることができ、電圧入力用配線パターンを太くして放熱性を向上させることができる。
【0016】
また、リード部は、ICチップ実装面の面積が、ICチップ実装面とは反対側の露出面の面積よりも大きく形成されているようにすれば、半導体パッケージが実装されるプリント基板の配線パターンレイアウト制限等により、ICチップのパッド部配列のピッチに比べてリード部の露出面の配列のピッチを大きくしなければならない場合であっても、ICチップのパッド部配列に合わせてリード部のICチップ実装面をレイアウトすることにより、ICチップをリード部にフリップチップ実装できるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、半導体パッケージの一実施例及び電子部品実装体の一実施例を説明するための平面図である。
図1で、半導体パッケージの封止樹脂は外形のみが図示され、ICチップは仮想線(二点鎖線)で図示され、バンプ部及びはんだは図示が省略されている。
図2は、
図1のA−A’位置での断面図である。
図3は、
図1に示した半導体パッケージの封止樹脂の外形及びリード部を示す平面図である。
図4は、
図1に示した半導体パッケージの封止樹脂の外形及びリード部を示す裏面図である。
図5は、
図1に示した半導体パッケージに実装されているICチップの外形、パッド部及び素子形成領域を説明するための平面図である。
図6は、
図1に示したプリント基板を説明するための平面図である。
図1から
図6を参照してこの実施例について説明する。
【0019】
半導体パッケージ1において、互いに電気的に分離された4つのリード部1a,1b,1c,1dをもつリードフレーム上にICチップ3がバンプ部5を介してフリップチップ実装されている。バンプ部5は例えばはんだによって形成されている。
【0020】
図5に示すように、ICチップ3は、例えばボルテージレギュレータを備えた電源ICであり、4つのパッド部3a,3b,3c,3dと、素子配置領域3e内に設けられたドライバートランジスタ3fとアナログ回路形成領域3gを備えている。パッド部3aは、ドライバートランジスタ3fに入力電圧を供給するとともにアナログ回路形成領域3gに形成されたアナログ回路に電源を供給するための電圧入力パッド部を構成する。パッド部3bはドライバートランジスタ3fの出力電圧を出力するための電圧出力パッド部を構成する。パッド部3cは接地電位に接続されるグラウンドパッド部を構成する。パッド部3dはアナログ回路形成領域3gに形成されたアナログ回路にイネーブル信号を供給するためのイネーブル端子パッド部を構成する。
【0021】
ドライバートランジスタ3fは、電圧入力パッド部3aと電圧出力パッド部3bの間に配置され、かつ、素子配置領域3gの外周に接して配置されている。
この実施例で、4つのパッド部3a,3b,3c,3dは、縦方向に2個、横方向に2個の配列で配置されているので、各パッド部3a,3b,3c,3dはそれぞれパッド部配列のうち最も外側に配置されたものである。
【0022】
半導体パッケージ1において、パッド部3aはバンプ部5を介してリード部1aに接続され、パッド部3bはバンプ部5を介してリード部1bに接続され、パッド部3cはバンプ部5を介してリード部1cに接続され、パッド部3dはバンプ部5を介してリード部1dに接続されている。
この実施例で、4つのリード部1a,1b,1c,1dは、縦方向に2個、横方向に2個の配列で配置されているので、各リード部1a,1b,1c,1dはそれぞれリード部配列のうち最も外側に配置されたものである。
【0023】
リード部1a,1b,1c,1d、ICチップ3及びバンプ部5は封止樹脂7によって樹脂封止されている。リード部1a,1b,1c,1dはICチップ実装面(ICチップ3に対向する面)とは反対側の面に段差を備え、ICチップ実装面とは反対側の面の一部分のみが封止樹脂7の裏面に露出している。すなわち、リード部1a,1b,1c,1dは、ICチップ実装面の面積が、ICチップ実装面とは反対側の面であって封止樹脂7から露出している面(露出面)の面積よりも大きく形成されている。
封止樹脂7の側面に、リード部1a,1b,1c,1dの側面の一部分が露出している。
【0024】
半導体パッケージ1がプリント基板9上に実装されて電子部品実装体が形成されている。
図2及び
図6に示すように、プリント基板9は、絶縁基板11と、絶縁基板11の表面に形成された配線パターン13a,13b,13c,13dを備えている。
配線パターン13a,13b,13c,13dの端部は半導体パッケージ1のリード部1a,1b,1c,1dの露出面に対応する位置に配置されている。リード部1aははんだ15を介して配線パターン13aに接続され、リード部1bははんだ15を介して配線パターン13bに接続され、リード部1cははんだ15を介して配線パターン13cに接続され、リード部1dははんだ15を介して配線パターン13dに接続されている。
電圧入力リード部1aと接続されている電圧入力配線パターン13a、及び電圧出力リード部1bと接続されている電圧出力配線パターン13bは、他の配線パターン13c,13dに比べて線幅が太く形成されている。
【0025】
図7は、ICチップ3内に形成されたボルテージレギュレータを示すブロック図である。
電源ICは、電源を負荷に安定して供給すべく、ボルテージレギュレータ17を備えている。
ボルテージレギュレータ17は、電池などから供給される直流電圧V
DDが入力される電圧入力パッド部3a、負荷に接続される電圧出力パッド部3b(V
OUT)、接地電位(GND)に接続されるグラウンドパッド部3c、及び、イネーブル信号(CE)が入力されるイネーブル端子パッド部3dを備えている。
ボルテージレギュレータ17は、さらに、基準電圧発生回路19、差動増幅回路21、PチャネルMOSトランジスタからなるドライバートランジスタ3f、負荷に供給される電圧に対する帰還電圧を生成するための帰還抵抗回路23を備えている。回路19,21,23は
図3に示したアナログ回路形成領域3gに形成される。
【0026】
ドライバートランジスタ3fは電圧入力パッド部3aと電圧出力パッド部3bの間に接続されている。基準電圧発生回路19と差動増幅回路21は電圧入力パッド部3aとグラウンドパッド部3cの間に接続されている。帰還抵抗回路23は電圧出力パッド部3bとグラウンドパッド部3cの間に直列に接続された抵抗素子R1,R2を備えている。イネーブル端子パッド部3dは基準電圧発生回路19と差動増幅回路21に接続されている。イネーブル端子パッド部3dは抵抗素子25を介してグラウンドパッド部3cにも接続されている。抵抗素子25は
図3に示したアナログ回路形成領域3gに形成される。
【0027】
差動増幅回路21の出力端子はドライバートランジスタ3fのゲートに接続されている。基準電圧発生回路19で生成される基準電圧V
REFは差動増幅回路21の反転入力端子(−)に入力される。帰還抵抗回路23で生成される帰還電圧V
FBは差動増幅回路21の非反転入力端子(+)に入力される。差動増幅回路21は、帰還電圧V
FBが基準電圧V
REFに等しくなるようにドライバートランジスタ3fの出力を制御する。
【0028】
この実施例では、電圧入力リード部1a及び電圧出力リード部1bは半導体パッケージ1のリード部配列のうち最も外側に配置されているので、半導体パッケージ1が実装されるプリント基板9について、電圧入力リード部1aと接続される電圧入力配線パターン13a、及び電圧出力リード部1bと接続される電圧出力配線パターン13bの線幅を他の配線パターン13c,13dに比べて太く形成することができる。
【0029】
プリント基板9上で、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅が他の配線パターン13c,13dの線幅に比べて太く形成されているので、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅が他の配線パターン13c,13dと同じか他の配線パターン13c,13dの線幅に比べて細い場合と比較して、ドライバートランジスタ3fで生じた熱を、電圧入力パッド部3a及び電圧出力パッド部3b、電圧入力リード部1a及び電圧出力リード部1b、並びに電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bを介して効率よく放熱することができる。これにより、ドライバートランジスタ3fを備えたICチップ3がリード部1a,1b,1c,1dにフリップチップ実装されて樹脂封止された半導体パッケージ1の放熱性を向上させることができる。
【0030】
さらに、プリント基板9上で、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅が他の配線パターン13c,13dの線幅に比べて太く形成されているので、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの配線抵抗を小さくすることができ、配線パターン13a,13bの配線抵抗による電圧低下を最小限にできる。
【0031】
さらに、半導体パッケージ1では、ICチップ3でドライバートランジスタ3fが素子配置領域3eの外周に接して配置されているので、ドライバートランジスタ3fが素子配置領域3eの外周に接していない場合に比べて、ドライバートランジスタ3fで生じた熱が半導体パッケージ1の封止樹脂7の側面に伝わりやすい。これにより、半導体パッケージ1は、封止樹脂7の側面からの放熱性も向上させることができる。
【0032】
図8は、半導体パッケージの他の実施例及び電子部品実装体の他の実施例を説明するための平面図である。
図8で、半導体パッケージ内のICチップに形成されたドライバートランジスタは仮想線(二点鎖線)で図示され、バンプ部及びはんだは図示が省略されている。
図9は、
図8のB−B’位置での断面図である。
図8及び
図9で
図1と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付す。
【0033】
半導体パッケージ1において、互いに電気的に分離された9つのリード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27n上にICチップ3がバンプ部5を介してフリップチップ実装されている。リード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nは、電鋳技術によって形成されたリード部であり、いわゆる吊りリードを備えておらず、金属板が加工されて形成されたリードフレームからなるリード部よりも薄い膜厚で形成することができる。電鋳技術によって形成されたリード部は、ICチップ実装面とその反対側の露出面はほぼ同じ面積をもつ。
【0034】
ICチップ3は、9つのパッド部3a,3b,3h,3i,3j,3k,3l,3m,3nと、素子配置領域(図示は省略)内に設けられたドライバートランジスタ3fを少なくとも備えている。パッド部3aは、ドライバートランジスタ3fに入力電圧を供給するための電圧入力パッド部を構成する。パッド部3bはドライバートランジスタ3fの出力電圧を出力するための電圧出力パッド部を構成する。
【0035】
ドライバートランジスタ3fは、電圧入力パッド部3aと電圧出力パッド部3bの間に配置され、かつ、素子配置領域の外周に接して配置されている。
この実施例で、9つのパッド部3a,3b,3h,3i,3j,3k,3l,3m,3nは、縦方向に3個、横方向に3個の配列で配置されている。パッド部3jを除き、パッド部3a,3b,3h,3i,3k,3l,3m,3nはパッド部配列のうち最も外側に配置されたものである。
【0036】
半導体パッケージ1において、パッド部3a,3b,3h,3i,3j,3k,3l,3m,3nは、バンプ部5を介して、それぞれ対応するリード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nに接続されている。
この実施例で、9つのリード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nは、縦方向に3個、横方向に3個の配列で配置されているので、リード部27jを除き、リード部27a,27b,27h,27i,27k,27l,27m,27nはリード部配列のうち最も外側に配置されたものである。
【0037】
リード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27n、ICチップ3及びバンプ部5は封止樹脂7によって樹脂封止されている。リード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nはICチップ実装面とは反対側の面が封止樹脂7の裏面に露出している。
【0038】
半導体パッケージ1がプリント基板9上に実装されて電子部品実装体が形成されている。プリント基板9は、絶縁基板11と、絶縁基板11の表面に形成された配線パターン13a,13b,13h,13i,13j,13k,13l,13m,13nを備えている。
【0039】
配線パターン13a,13b,13h,13i,13j,13k,13l,13m,13nの端部は半導体パッケージ1のリード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nに対応する位置に配置されている。リード部27a,27b,27h,27i,27j,27k,27l,27m,27nは、はんだ15を介して、それぞれ対応する配線パターン13a,13b,13h,13i,13j,13k,13l,13m,13nに接続されている。
【0040】
電圧入力リード部27aと接続されている電圧入力配線パターン13a、及び電圧出力リード部27bと接続されている電圧出力配線パターン13bは、他の配線パターン13h,13i,13j,13k,13l,13m,13nに比べて線幅が太く形成されている。半導体パッケージ1のリード部配列の中央に形成されたリード部27jと接続されている配線パターン13jは、半導体パッケージ1下で配線パターン13m,13nの間を通って半導体パッケージ1の実装領域の外に導かれるので、他の配線パターンよりも線幅が細く形成されている。
【0041】
この実施例では、電圧入力リード部27a及び電圧出力リード部27bは半導体パッケージ1のリード部配列のうち最も外側に配置されているので、半導体パッケージ1が実装されるプリント基板9について、電圧入力リード部27aと接続される電圧入力配線パターン13a、及び電圧出力リード部27bと接続される電圧出力配線パターン13bの線幅を他の配線パターンに比べて太く形成することができる。
【0042】
例えば、ICチップ3でドライバートランジスタ3fがパッド部3jと3bの間に形成され、パッド部3jが電圧入力パッド部を構成し、リード部27jが電圧入力リード部を構成しているとする。このとき、リード部27jと接続されている配線パターン13jは、半導体パッケージ1下で配線パターン13m,13nの間を通って半導体パッケージ1の実装領域の外に導かれるので、線幅を太くすることができない。すなわち、半導体パッケージ1のリード部配列の中央に形成されたリード部27jをドライバートランジスタ3fの電圧入力パッド部又は電圧出力パッド部とすると、プリント基板9上で、電圧入力配線パターン又は電圧出力配線パターンの線幅を他の配線パターンに比べて太く形成することができない。本発明はこのような不具合を解消できる。
【0043】
そして、この実施例では、プリント基板9上で、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅は他の配線パターンの線幅に比べて太く形成されているので、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅が他の配線パターンと同じか他の配線パターンの線幅に比べて細い場合と比較して、ドライバートランジスタ3fで生じた熱を、電圧入力パッド部3a及び電圧出力パッド部3b、電圧入力リード部27a及び電圧出力リード部27b、並びに電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bを介して効率よく放熱することができる。これにより、ドライバートランジスタ3fを備えたICチップ3がフリップチップ実装されて樹脂封止された半導体パッケージ1の放熱性を向上させることができる。
【0044】
さらに、プリント基板9上で、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの線幅が他の配線パターン13c,13dの線幅に比べて太く形成されているので、電圧入力配線パターン13a及び電圧出力配線パターン13bの配線抵抗を小さくすることができ、配線パターン13a,13bの配線抵抗による電圧低下を最小限にできる。
【0045】
さらに、半導体パッケージ1では、ICチップ3でドライバートランジスタ3fが素子配置領域の外周に接して配置されているので、ドライバートランジスタ3fが素子配置領域の外周に接していない場合に比べて、ドライバートランジスタ3fで生じた熱が半導体パッケージ1の封止樹脂7の側面に伝わりやすい。これにより、半導体パッケージ1は、封止樹脂7の側面からの放熱性も向上させることができる。
【0046】
図10は、半導体パッケージのさらに他の実施例及び電子部品実装体のさらに他の実施例を説明するための平面図である。
図10で
図8及び
図9と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付す。
この実施例で、ICチップ3は、
図8及び
図9に示したICチップ3と比較して、ドライバートランジスタ3oをさらに備えている。
【0047】
ドライバートランジスタ3oは、電圧入力パッド部3aとパッド部3hの間に配置され、かつ、素子配置領域の外周に接して配置されている。パッド部3hはドライバートランジスタ3oの出力電圧を出力するための電圧出力パッド部を構成する。ドライバートランジスタ3fと3oで電圧入力パッド部3aを共用している。
【0048】
プリント基板9で、電圧出力パッド部3hと接続された配線パターン13hは、例えば配線パターン13bと同じ線幅で形成されており、配線パターン13i,13j,13k,13l,13m,13nの線幅よりも太い線幅で形成されている。
【0049】
この実施例では、
図8及び
図9を参照して説明した実施例と同様の作用及び効果が得られる。
さらに、ドライバートランジスタ3fと3oで電圧入力パッド部3a及び電圧入力リード部27aを共用しているので、隣り合う2つのドライバートランジスタ3fと3oごとに電圧入力パッド部及び電圧入力リード部を設ける場合に比べて、ICチップ3及び半導体パッケージ1を小型化することができる。また、半導体パッケージ1が実装されるプリント基板9について、半導体パッケージにおいて隣り合う2つのドライバートランジスタごとに電圧入力パッド部及び電圧入力リード部が設けられている場合には電圧入力配線パターンを2本配置する必要があるが、この実施例のように隣り合う2つのドライバートランジスタ3fと3oで電圧入力パッド部3a及び電圧入力リード部27aが共用されている場合には電圧入力配線パターン13aを1本のみ配置すればよいので、電圧入力用配線パターンを2本配置する場合の配線間スペースを無くして配線領域にあてることができ、電圧入力用配線パターン13aを太くして放熱性を向上させることができる。
【0050】
図11は、半導体パッケージのさらに他の実施例及び電子部品実装体のさらに他の実施例を説明するための平面図である。
図12は、
図11のC−C’位置での断面図である。
図11及び
図12で
図1から
図6と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付す。
【0051】
この実施例で、ICチップ3は、
図1及び
図2に示したICチップ3よりも平面サイズが小さく、ICチップ3におけるパッド部3a,3b,3c,3dの配列のピッチは、リード部1a,1b,1c,1dの露出面の配列のピッチに比べて小さくなっている。
【0052】
1枚のウェハから取れるICチップ数を多くするためにICチップ3の平面サイズ及びパッド部3a,3b,3c,3dの配列のピッチを小さくすることができても、半導体パッケージが実装されるプリント基板の配線パターンレイアウト制限等により、リード部1a,1b,1c,1dの露出面の配列のピッチを小さくすることができない場合がある。
【0053】
そこで、リード部1a,1b,1c,1dとして、ICチップ実装面の面積がICチップ実装面とは反対側の露出面の面積よりも大きく形成されているものを用い、リード部1a,1b,1c,1dのICチップ実装面の一部分がICチップ3のパッド部3a,3b,3c,3dの下に位置するように、ICチップ3のパッド部3a,3b,3c,3dの配列に合わせてリード部1a,1b,1c,1dのICチップ実装面をレイアウトすることにより、ICチップ3をリード部1a,1b,1c,1dにフリップチップ実装できるようになる。
【0054】
この実施例では、パッド部3a,3b,3c,3dの全部について、上方から見てリード部1a,1b,1c,1dの露出面の配置位置とは異なる位置で、リード部1a,1b,1c,1dのICチップ実装面にバンプ部5を介して接続されているようにした。ただし、4つのパッド部のうち1つ、2つ又は3つが上方から見てリード部の露出面の配置位置とは異なる位置でリード部に接続され、残りのリード部が上方から見てリード部の露出面の配置位置と重なる位置でリード部に接続されているようにしてもよい。ここではリード部及びパッド部がそれぞれ4つの場合について説明したが、リード部及びパッド部がそれぞれ5つ以上の場合も同様であり、本発明は、いずれかのパッド部が上方から見てリード部の露出面の配置位置とは異なる位置でリード部に接続されているものを含む。
【0055】
以上、本発明の実施例を説明したが、上記実施例における各部材の個数や形状、配置、回路構成等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0056】
例えば、
図1から
図6を参照して説明した実施例では、リード部1a,1b,1c,1dは、ICチップ実装面の面積が露出面の面積よりも大きく形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、リード部におけるICチップ実装面面積と露出面面積は同じであってもよい。例えば、
図1から
図6を参照して説明した実施例で、
図8及び
図9を参照して説明した実施例における電鋳技術によるリード部を適用することができる。
また、
図8及び
図9を参照して説明した実施例、ならびに
図10を参照して説明した実施例で、金属板を加工したリード部を用いてもよい。
【0057】
また、上記実施例では、半導体パッケージに内蔵されるICチップとしてボルテージレギュレータを備えた電源ICを例として挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体パッケージに内蔵されるICチップはドライバートランジスタを備えたICチップであればどのような機能をもつICチップであってもよい。
【0058】
また、上記実施例では、本発明の半導体パッケージをリードレスタイプのパッケージに適用しているが、本発明の半導体パッケージは封止樹脂からリードが突出している半導体パッケージにも適用できる。