特許第5779784号(P5779784)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5779784
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】冷却及び加熱通路を有する射出金型
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/73 20060101AFI20150827BHJP
   B29C 33/02 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   B29C45/73
   B29C33/02
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-240445(P2012-240445)
(22)【出願日】2012年10月31日
(65)【公開番号】特開2013-256101(P2013-256101A)
(43)【公開日】2013年12月26日
【審査請求日】2014年4月30日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0063037
(32)【優先日】2012年6月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512282442
【氏名又は名称】ジーエヌエスティ カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GNST CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】515165155
【氏名又は名称】ナムド モルド カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NAMDO MOLD CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】オー,ヒュン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ジェ スン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ナン イン
【審査官】 越本 秀幸
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2002/100625(WO,A1)
【文献】 特開2000−061950(JP,A)
【文献】 特開2008−114402(JP,A)
【文献】 特開昭64−027920(JP,A)
【文献】 特開2005−329555(JP,A)
【文献】 特開平09−150256(JP,A)
【文献】 特開昭59−232809(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/73
B29C 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下型と、該下型の上部で前記下型と型合して中空の成形空間を形成する上型を含んで構成され、
前記下型または前記上型は、
溶融された樹脂が射出され形態を揃えるように一面に成形空間が形成された金型本体と、
前記金型本体の前記成形空間が形成された一面の対向する一面から前記成形空間方向に凹設される連結グルーブと、
前記連結グルーブに挿入され、前記連結グルーブの成形空間側の端部と離隔するように挿入されて、前記離隔された空間に冷却及び加熱通路を形成するシールキットと、を含み、
前記連結グルーブは、複数の垂直ホールが重畳して形成され、前記シールキットは複数の柱部が重畳して形成されることを特徴とする冷却及び加熱通路を有する射出金型。
【請求項2】
前記連結グルーブは、相互離隔して形成される複数の垂直ホールを含んで構成され、前記垂直ホールの間を連通させる連結ホールをさらに含んで構成され、前記シールキットは相互離隔された複数の柱部を含んで構成され、前記柱部を連結する連結部とをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の冷却及び加熱通路を有する射出金型。
【請求項3】
前記垂直ホールは、前記成形空間の底面に近接して形成されることを特徴とする請求項またはに記載の冷却及び加熱通路を有する射出金型。
【請求項4】
前記シールキットは、前記連結グルーブの水平断面形状と同じ水平断面形状を有するように形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却及び加熱通路を有する射出金型。
【請求項5】
前記シールキットは、外周縁にシール突起が備えられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の冷却及び加熱通路を有する射出金型。
【請求項6】
前記金型本体は前記成形空間が形成された一面の対向する一面から前記成形空間方向に凹設された引込み部をさらに含んで構成され、前記連結グルーブは前記引込み部の前記成形空間側の側面から凹設されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の冷却及び加熱通路を有する射出金型。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金型本体の内部に成形空間と隣接して冷却及び加熱通路を形成することができ、また複雑な軌跡の成形空間にも容易に冷却及び加熱通路を設計できる冷却及び加熱通路を有する射出金型に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形(Injection molding )は、高分子樹脂に熱を加えて可塑化した後、溶融された高分子樹脂を油圧を用いて射出金型に注入して成形するものであって、多様なサイズの規格製品を大量生産できる利点がある。
【0003】
しかし、一般の高分子樹脂の成形は、溶融された樹脂が射出金型の内部で出会って発生するウェルドライン(weld line)によって外観が損なわれるし、表面の光沢性も優れていない問題点があった。
【0004】
この問題点を改善するため、射出金型の温度を、成形される高分子樹脂の溶融温度より高く設定する加熱成形方法が幅広く使われてきた。一例として日本特開昭45−22020号、日本特開昭51−22759号、日本特開昭55−109639号、日本特開昭57−165229号、日本特開昭61−79614号、日本特開平4−265720号などがある。
【0005】
しかし、このように金型の温度を高分子樹脂の溶融温度より高く設定して高分子樹脂を成形する場合、ウェルドラインが発生しなくなり、光沢性に優れているなど、製品の外観品質面では改善されるものの、高い金型温度によって冷却時間が延び、よって全体成形サイクルが延びるようになることから、製品生産効率が低下する問題点があった。
【0006】
この問題点を解決するために、韓国特許第10−00811909号には射出金型の温度自動コントロールシステムが開示されており、韓国特許第10−0167711号には金型冷却システムが開示されており、韓国特許第10−0470835号には金型温度制御システムが開示されている。また、韓国特許第10−0701229号では金型の急速加熱及び冷却が100ないし200℃/minの範囲内で行われる構造を提示している。
【0007】
しかし、この構造は射出金型の冷却及び加熱が短時間内に行われなくていいことから、前述した問題点を根本的に解決できない。また、この射出構造は冷却と加熱のために多くの冷却ラインと熱水供給ラインが形成されるので、金型の構造が相対的に弱くて反復的な成形作業時金型が変形する問題点があった。特に、従来の射出金型は加熱及び冷却のための熱容量を減らすために、キャビティと対応する射出金型の下部に引込み部を形成して熱容量を低減している。しかし、このように金型の下部に引込み部を形成する場合、金型が相対的に弱くなって外部の衝撃または反復する射出成形でクラックが発生する問題点があった。
【0008】
一方、従来のウェルドレス方式の射出金型は、冷却及び加熱させるために、成形空間の軌跡に沿ってこの成形軌跡と近接するように、射出金型の本体に冷却及び加熱通路を形成する方法が提示された。
【0009】
この方法は、ウェルドレス金型または射出金型の冷却及び加熱システムの性能に優れるとしても、成形空間を形成する上下金型またはコアに備えられた冷却及び加熱通路が成形空間と近接して形成されない場合、冷却及び加熱効果を極大化することができず、特に冷却水または熱水が通過する管路を形成するにあたって、成形空間の構造が複雑な場合、管路を成形空間に沿って均一な厚さに形成できないので、射出成形品の冷却効率に劣るという問題点があった。
【0010】
従って、射出金型の冷却または加熱通路を射出金型の成形空間に近接して形成するのが容易な射出金型の開発を必要とするようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−34695号
【特許文献2】韓国特開10−2011−0055956号
【特許文献3】米国特許第7172405号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は前述した従来の技術の問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、上型及び下型の金型本体の内部に成形空間と隣接するように冷却及び加熱通路を形成できる冷却及び加熱通路を有する射出金型を提供するところにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、複雑な軌跡の成形空間にも容易に冷却及び加熱通路を設計できる冷却及び加熱通路を有する射出金型を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、下型と、該下型の上部で前記下型と型合して中空の成形空間を形成する上型とを含めて構成され、前記下型または前記上型は、溶融された樹脂が射出されて形態を揃えるように一面に成形空間が形成された金型本体と、該金型本体の前記成形空間が形成された一面の対向する一面から前記成形空間方向に凹設される連結グルーブと、該連結グルーブに挿入され、前記連結グルーブの成形空間側の端部と離隔するように挿入されて、前記離隔された空間に冷却及び加熱通路を形成するシールキットと、を含んで構成されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明では、連結グルーブは前記成形空間の底面に近接するように形成された複数の垂直ホールが重畳して形成され、前記シールキットは複数の柱部が重畳して形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたように本発明によれば、上型及び下型の金型本体の内部に成形空間と隣接して冷却及び加熱通路を形成できるので、製品の射出成形時樹脂の加熱及び冷却時間を短縮することができ、よって製品の射出成形サイクル時間を短縮して生産性の向上を図ることができる。
【0017】
また、本発明は機械加工によってそれぞれの垂直ホールを加工することによって、重畳する垂直ホールによって流路が形成されるので、複雑な軌跡の成形空間にも容易に冷却及び加熱通路を設計できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の断面図である。
図2図2は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の部分切断分離斜視図である。
図3図3は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の他の実施形態の部分切断分離斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面に基づき本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型を詳述する。
【0020】
図1は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の断面図であり、図2は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の部分切断分離斜視図であり、図3は本発明の実施形態による冷却及び加熱通路を有する射出金型の他の実施形態の部分切断分離斜視図である。
【0021】
図1ないし図3によれば、本発明に係る冷却及び加熱通路を有する射出金型は、下部固定板11と、下部固定板11の上部に下部固定板11と対向して具備される上部固定板12と、下部固定板11の上部に結合される下型30と、上部固定板12の下部に結合されて下型30と型合する上型20と、を含んで構成される。
【0022】
下部固定板11は、通常のサポートベースの役割を果たし、下型30を固定させて安定的に金型工程が行われるようにする。このため、下部ベースは平板形またはフレーム形などに形成でき、下型30を安定的に固着できればすむので、本発明においてその形状を限定することではない。
【0023】
上部固定板12は移動自在に形成されて、下部に固定された上型20が下型30と結合されたり分離できるようにする。そのため、上部固定板12はラックギア(図示せず), 油圧シリンダ(図示せず)などによって上部に移動され、射出製品の形成時下降して上型20と下型30が密閉結合されるようにし、射出製品の完成時上昇して上型20と下型30とを分離することによって、完成された射出製品を回収できるようにする。このような上部固定板12は下部固定板11と同様に、平板形またはフレーム形に形成でき、本発明においてその形状を限定することではない。上部固定板12を移動させる手段も、本発明においてその種類に限らず、上部固定板12を移動させて上型20と下型30を分離または結合できるようにする公知の動力伝達手段が容易に活用できることは勿論である。
【0024】
一方、図1に示したように、本発明の実施形態によれば、上型20と下型30の各構成が互いに同一なので、以下では下型30の構成を中心にして説明する。後述する下型30の各構成は上型20にも同じく適用される。
【0025】
下型30は溶融された樹脂が射出されて形態を揃えるように上部面に成形空間13が形成された金型本体31と、金型本体31の下部面から成形空間13の底面と一定の間隔で離隔するように凹設された連結グルーブ(連結溝)40と、連結グルーブ40に挿入されて連結グルーブ40の端部との間に冷却及び加熱通路60を形成するシールキット50と、を含めて構成される。
【0026】
これをさらに詳しく説明すれば、連結グルーブ40は下型30の金型本体31に金型本体31の下面から成形空間13と隣接するように複数の垂直ホール41が重畳(略水平方向に連通)して形成される。すなわち、連結グルーブ40は金型本体31の成形空間13が形成された一面の対向する一面から成形空間13方向に垂直ホール41が重畳する形状に凹設されて形成される。この垂直ホール41は金型本体31の下面からドリル加工などを通じて形成でき、連続した垂直ホール41の成形空間13側の端部は後述するシールキット50の成形空間13側の端部と相互離隔されて冷却及び加熱通路60を形成するようになる。なお、垂直ホール41は、金型本体31の成形空間13が形成された一面の対向する一面から成形空間13方向を向いていれば良く、必ずしも一面に対して正確に垂直である必要はない。
【0027】
シールキット50は、連結グルーブ40の断面形状と同じ断面形状を有するように形成されて、連結グルーブ40の成形空間13側の端部と離隔するように挿入されて、離隔された空間に冷却及び加熱通路60を形成する役割を果たす。すなわち、シールキット50の外周縁と、連結グルーブ40のシールキット50が挿入された内周縁とは互いに密着して密閉され、連結グルーブ40の成形空間13側の端部と、連結グルーブ40のシールキット50が挿入されない内周縁と、シールキット50の成形空間13側の端部とで取り囲まれた空間が、冷却及び加熱通路60となる。このため、シールキット50は図2に示したように、複数の柱部51を重畳して形成され、その形状は 連結グルーブ40の水平断面形状のような断面形状、すなわち複数の柱が重畳した水平断面形状を有するように形成される。
【0028】
このシールキット50の成形空間13側の端部は前記成形空間13の軌跡と並んだ軌跡を有したり、連結グルーブ40の成形空間13側の端部と同じ軌跡に沿って形成されるが、前記連結グルーブ40の成形空間13側の端部と所定の間隔で離隔して冷却及び加熱通路60を形成するようになる。
【0029】
この際、成形空間13の底面の形状が極めて複雑であることから、連結グルーブ40の一垂直ホール41と後続する垂直ホール41の形成深さが連結グルーブ40とシールキット50の成形空間13側の端部の離隔距離より大きい差に形成される場合、連結グルーブ40とシールキット50の形成する流路が遮断されうるが、この際は連結グルーブ40の垂直ホール41の形成深さまたはシールキット50の各柱の高さを調整して、連続される流路として冷却及び加熱通路60が形成されるようにできる。
【0030】
また、シールキット50は、連結グルーブ40の側面、すなわち金型本体31との気密力を向上させるために、外周面に沿って少なくとも一つのシール突起53を形成しても良く、このシール突起53は上下方向に複数個形成されうることは勿論である。
【0031】
一方、垂直ホール41が前述したようには重畳して形成されず、各垂直ホール41が所定の間隔で離隔した状態に形成されうる。この際は、図3に示したように、垂直ホール41の間を加工して連結ホール42を形成することが好ましい。連結ホール42の幅は加工部位を最小化するために垂直ホール41の直径より狭い幅に形成されたり、小直径に形成され、放電加工によって垂直ホール41の間を連通させることが望ましい。
【0032】
この際、垂直ホール41の水平断面形状と同じ断面を有する柱部51が前記連結ホール42の断面と同じ水平断面形状を有する連結部52により相互連結された構造を有するようになる。
【0033】
一方、下型30の金型本体31の厚さが相対的に厚い場合、図3に示したように、金型本体31の下面に所定深さの引込み部32を凹設でき、この引込み部32の成形空間13側の側面から連結グルーブ40を凹設し、連結グルーブ40にシールキット50を挿入することによって、冷却及び加熱通路60を形成できる。
【0034】
そして、下型30の両側面には冷却及び加熱通路60に冷却流体または加熱流体を供給及び排出するための供給孔43と排出孔44が垂直ホール41のうち一つ以上と連通するようにそれぞれ形成される。
【0035】
一方、冷却及び加熱ユニット100は、冷却及び加熱通路60に冷却水または熱水を供給して金型を冷却及び加熱する役割を果たし、加熱部110と冷却部120とを含んで構成される。
【0036】
加熱部110は、ボイラ111と、ボイラ111からスチームまたは温水を冷却及び加熱通路60に供給するためにボイラ111と供給孔43とを繋ぐ第1循環管112、及び冷却及び加熱通路60を通過して排出されるスチームまたは温水をボイラ111に回収するために、ボイラ111と排出孔44とを繋ぐ第2循環管113と、を含んで構成される。
【0037】
この際、第1循環管112には、冷却及び加熱通路60のスチームまたは温水供給を断続するための第1コントロールバルブ115が設けられ、第2循環管113には凝縮された水を貯留するための凝縮水タンク114が設けられる。
【0038】
加熱部110は、前述した実施形態によって限定されず、成形空間13と隣接した側に設けられるヒータでなりうる。この場合、ヒータの周囲に別の第1流体通路(図示せず)が形成されうる。ヒータはシールキット50によって保持されて成形空間13と隣接して設置されうる。
【0039】
冷却部120は、成形空間13によって成形が完了された成形品と射出金型を冷却させるためのもので、冷却及び加熱通路60に供給された熱水を冷却流体を用いて排出すると共に、射出金型を冷却させる。
【0040】
冷却部120は、冷却水または冷却オイルよりなる冷却媒体が貯留される冷却媒体タンク121と、冷却媒体タンク121の冷却媒体を前記冷却及び加熱通路60に供給するため、前記冷却媒体タンク121と供給孔43を繋ぐ第3循環管123、及び冷却及び加熱通路60を通過して排出される冷却媒体を回収するために冷却媒体タンク121と排出孔44を繋ぐ第4循環管125を備える。この際、第3循環管123には冷却媒体の供給のためのポンプ124がさらに含まれて構成されうる。一方、冷却媒体タンク121は損失された冷却媒体を補充するための補充水タンク126と連結される。そして、冷却媒体タンク121には冷却媒体を冷却させるための冷却システム122が設置されうる。この冷却システム122は、図面に示されていないが、蒸発器と凝縮器及び圧縮器を有する通常の冷凍サイクルによって駆動されるシステムよりなる。
【0041】
冷却部120は前述した実施形態に限定されず、金型を短時間内に冷却させられる構造であれば、いずれも可能である。例えば、冷却及び加熱通路60に窒素を供給して冷却させることができるが、そのため、窒素タンクと、窒素を断続するためのバルブ手段が具備されうる。
【0042】
前述したように構成された本発明は、上型20及び下型30の金型本体31の内部に成形空間13と隣接するように冷却及び加熱通路60を形成できるので、製品の射出成形時樹脂の加熱及び冷却時間を短縮することができ、よって、製品の射出成形サイクル時間を短縮して生産性の向上を図ることができる。
【0043】
また、本発明は機械加工によってそれぞれの垂直ホール41を加工し、重畳する垂直ホール41によって流路が形成されるので、複雑な軌跡の成形空間13にも容易に冷却及び加熱通路60を設計することができる。
【符号の説明】
【0044】
11 : 下部固定板
12 : 上部固定板
13 : 成形空間
20 : 下型
21 : 金型本体
30 : 上型
40 : 連結グルーブ
41 : 垂直ホール
42 : 連結ホール
50 : シールキット
60 : 冷却及び加熱通路
図1
図2
図3