特許第5780441号(P5780441)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5780441
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】非接触式選択スイッチ
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/46 20060101AFI20150827BHJP
【FI】
   B66B1/46 A
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-552455(P2013-552455)
(86)(22)【出願日】2011年11月3日
(65)【公表番号】特表2014-516891(P2014-516891A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】KR2011008301
(87)【国際公開番号】WO2012111904
(87)【国際公開日】20120823
【審査請求日】2013年8月1日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0013642
(32)【優先日】2011年2月16日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0031661
(32)【優先日】2011年4月6日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】511146967
【氏名又は名称】ユン、イル シク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ユン,イル シク
【審査官】 葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−007761(JP,U)
【文献】 実開昭63−022045(JP,U)
【文献】 実開昭63−194881(JP,U)
【文献】 特開平06−044878(JP,A)
【文献】 特開2005−255260(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0011419(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/46
B66B 1/50
B66B 11/02
H01H 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターの上昇/下降または目的階を選択するために、建物の廊下のエレベータードアのそばに設けられるか、または、自動で開閉する自動ドアを開くために自動ドアのそばに設けられるスイッチであって、
人の指太さで2〜3の間隔をおいて対向して配置された長い1対のセンサーブロックセット;および
前記センサーブロックセットの互いに対向する面に並んで一列に設けられた複数のセンサー;を含み、
前記間隔内において人の指が動けば、前記複数のセンサーは、指が動く方向と長さと速度を検知し、
前記速度が所定の速度より遅い場合にはスイッチが押されたとは認識されない
ことを特徴とする非接触式選択スイッチ。
【請求項2】
人の手で押せば前記エレベーターや前記自動ドアを作動させるプッシュボタンや光センサーボタンを含むボタンが、前記センサーブロックセットの周辺、すなわち、そば、上方または下方に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触式選択スイッチ。
【請求項3】
前記ボタンが複数であり、各々の前記ボタンのそばに前記センサーブロックセットが各々1つずつ配列されることを特徴とする、請求項2に記載の非接触式選択スイッチ。
【請求項4】
複数の前記センサーブロックセットの各々が対向するセンサーブロックセットと平行ではなくハの字型に角度をなして配置されることを特徴とする、請求項3に記載の非接触式選択スイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターや一般自動ドアに用いられる非接触式スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
エレベーターの上昇/下降、階選択のためのスイッチとしては、機械式プッシュボタン型スイッチ、タッチパッド型スイッチ、光センサーを用いたビームスイッチなどが多く用いられる。
【0003】
図1にこのような3タイプのスイッチが示されており、図1a〜cは各々タッチパッド型スイッチTS、プッシュボタン型スイッチBS、および光センサー型スイッチSSの概略図であり、上部は斜視図であり、下部は平面図である。図1に示すように、従来のスイッチは、タッチパッド型やプッシュボタン型のようにボタンの表面に人の指が直接接触しなければならないタッチ型であり、図1cの光センサー型も人の指をセンサーが検知するほど深く入れなければならないので、スイッチの内側面に接触する可能性が多い。このような接触式スイッチは、接触によって細菌やウイルスが感染する危険が多く、非衛生的であるといえる。また、盲人や視覚障害者を含む障害者が手探りしながら何気なく指を入れると、スイッチが作動し得るので障害者が使うのに不適切である。
【0004】
一方、この頃のエレベーターは、一般人が使用できるスイッチの他に、視覚障害者や歩行が不自由な障害者のために、一般スイッチとは別途に、相当に低い位置に障害者が使えるように点字表示となったスイッチを別に設けなければならない。このように障害者用スイッチを一般スイッチとは相当に間隔をおいて設ける理由は、障害者が誤って一般スイッチを触ってエレベーターを誤作動させる危険を減らすためである。このためには、一般スイッチの他に障害者用スイッチといった2個のスイッチのための配線が別に必要であることは言うまでもない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来のこのような問題点を考慮して導き出されたものであり、一般人と障害者用のスイッチを1つのパネルに統合して設けて設置と配線の単純化を図り、設置費用を大幅に節減することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、一般人が非接触方式でスイッチを作動できるようにすることにより、全く感染の危険がない衛生的なスイッチを提供することを目的とする。
【0007】
なお、本発明は、視覚障害者やその他の障害者がスイッチを手探りすることによって発生する誤接触による誤作動がない安全なスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のこのような目的は、エレベーターの上昇/下降または目的階を選択するために、建物の廊下のエレベータードアのそばに設けられるか、自動で開閉する自動ドアを開くために自動ドアのそばに設けられるスイッチであって、
人の指F太さで2、3個の間隔12をおいて対向して配置された長い1対のセンサーブロックセット10;および
前記センサーブロックの互いに対向する面に並んで一列に設けられた複数のセンサーS;を含み、
前記間隔12内において人の指Fが動けば、センサーSは指Fが動く方向と長さと速度を検知する。一方、このように検知された情報を用いて、エレベーターの上昇/下降や、目的階の選択や、自動ドアの開放が行われる。
【0009】
人の手で押せば、エレベーターや自動ドアを作動させるプッシュボタンや光センサーボタンを含むボタンBがセンサーブロックセット10の周辺、すなわち、そば、上方または下方に配置されることができる。この場合、このようなボタンBが複数であり、各々のボタンBのそばに前記センサーブロックセット10が各々1つずつ配列されることもでき、さらに、これらの複数のセンサーブロックセット10の各々が対向するセンサーブロックセットと平行ではなく角度をなしてカモメ状に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
このように構成された本発明の非接触式選択スイッチによれば、1つのパネルに一般人と障害者用のスイッチを統合することができるので設置費用を大幅に節減できることは勿論、非接触によってスイッチが作動するので衛生的であり、さらに、障害者がスイッチを手探りすることによって発生する誤作動を大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】従来の3タイプのスイッチの概略図である。
図2】本発明の一実施形態による非接触式スイッチの斜視図である。
図3図2の非接触式スイッチの使用例である。
図4】センサーブロックセット10が水平に配置された例の斜視図である。
図5】エレベーターケージの内部に設けられた本発明に係る他の実施形態のスイッチと部分拡大図である。
図6】一般自動ドアスイッチに本発明を適用した例を示す斜視図である。
図7】センサーブロックセットが非接触式スイッチがフォトセンサーからなる場合の動作原理を説明するためのブロック図である。
図8】センサーブロックセットの動作状態のフローチャートであり、昇降スイッチが両方ともある階の作動フローチャートである。
図9】センサーブロックセットの動作状態のフローチャートであり、昇降スイッチが1つだけ必要な最上階と最下階の昇降スイッチや一般ON/OFFスイッチの作動フローチャートである。
図10】エレベーターの一般ボタンスイッチと本発明の非接触式スイッチが同時に使われる時の関係を示す概略図である。
図11】本発明に係る非接触式スイッチの他例を示す斜視図であり、昇降ボタンの間ではない、そばに非接触式スイッチが配置され、人の指を動かして作動する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図2は、本発明の一実施形態による非接触式スイッチの斜視図である。このようなスイッチは、主にエレベーターのそばに設けられてエレベーターの上昇や下降を選択するが、後述するように目的階を選択するためのものでもある。一方、このようなスイッチは、自動で開閉する自動ドアを開くために自動ドアのそばに設けられるものでもあるが、これについては後述する。
【0013】
本発明の非接触式スイッチは、ボタンB、センサーブロックセット10およびセンサーSで構成される。
【0014】
ボタンBは、人の手で押してエレベーターの動作、すなわち上昇/下降や目的階を選択するためのボタンであって、従来技術で説明したプッシュボタンと光センサーボタンをいずれも含むことができる。センサーブロックセット10は、このようなボタンBのそばや上方に設けられるものであって、1対のブロックからなるが、このような1対のブロックは、およそ人の指2〜3個、すなわち2、3個の間隔12を置いて対向して配置される。また、センサーSはこのようなセンサーブロックの互いに対向する面に並んで一列に設けられ、センサーとしてはフォトビームのような光センサーや赤外線センサーを用いることができる。
【0015】
図3は、このような構成のスイッチの使用例である。
【0016】
図3の左側は、センサーブロックセット10の中間の間隔12において人の指を動かす例を示す斜視図であり、指を間隔12に対して破断線のように曲げれば下部ボタンが作動し、その逆に上方に指を動かせば上部ボタンが作動する。一方、図3の右側のように指でボタンBを直接押しても構わない。2つのうち1つだけによってもスイッチが動作するのである。
【0017】
このようなスイッチの場合、センサーブロックセット10が突出しているため、視覚障害者も誤接触による誤作動を引き起こす心配はない。また、間隔12において指が動く距離、速度および方向を判断してエレベーターの作動(本実施形態では上昇や下降)を選択するようにすればよく、このような操作方法の設定は当業者には明らかなことであるので、これ以上の説明は省略する。例えば、指が間隔12の全体長さの2/3以上動いてこそ、エレベーターが作動するように設定したり、指の方向に合わせてエレベーターが上昇/下降するように設定したりすることができるが、このような操作方法について後述する。
【0018】
図4は、センサーブロックセット10が水平に配置された例を示す。ここでは、センサーブロックセットが3個のセンサーブロックからなって、総2セットを構成する例を示し、その操作方法は図3の例と同様であると見ればよい。例えば、図4bのようにセンサーブロックセット10の間隔において指を動かすか、ボタンBを押せば、エレベーターが動作する。
【0019】
図5は、廊下ではないエレベーターケージ内部のボタンスイッチと部分拡大図を示しており、この場合、エレベーターの階選択ボタン(階ボタン)と開閉ボタンの色々なボタンが存在する。この場合も、図示したように、ボタンごとにセンサーブロックセット10を分配することができる。すなわち、各々のボタンBのそばに前記センサーブロックセット10が各々1つずつ配列されるようにし、各々のセンサーブロックセットにおいて指を一定法則に従って動けば、所望する階を選択したり、エレベータードアを開閉したりすることができる。すなわち、円内の拡大図に示すように、1階に該当するセンサーブロックセット10において指を動かして1階を選択することができるのである。
【0020】
一方、このような配列の場合、複数のセンサーブロックセット10の各々は、対向するセンサーブロックセットと平行するか並んでいないことが好ましい。例えば、図面で3階と6階に該当する両側センサーブロックセットは並んで配置せずに角度をなすように配置する。なぜなら、並んで配置する場合、視覚障害者や子供たちが誤って3階と6階の両側センサーブロックセットを一度に指で作動し得るためである。しかし、互いに対向するセンサーブロックセット同士をある程度の角度をなしてカモメ状に配置すれば、上記のように誤って2つの階を一度に選択する心配はなくなる。
【0021】
図6は、一般自動ドアスイッチに本発明を適用した例を示す斜視図である。
【0022】
図示したように、一般自動ドアのそばに設けられたボタンB上にセンサーブロックセット10を設ける。センサーブロックセット10の中央間隔において指を動かして自動ドアが動作するようにすることは前述した実施形態と同様である。すなわち、破断線で示したように指を動かせば、ボタンBを押さなくても自動ドアが開かれるようにすることができる。
【0023】
図7は、前述したセンサーブロックセット10が非接触式スイッチがフォトセンサーからなる場合の動作原理を説明するためのブロック図であり、右側センサーブロックは複数の(ここでは9個)発光部からなり、左側センサーブロックも同一個数の(9個)の受光部からなる。受光部は受光部センサースウィッチコントローラーに連結され、UPスイッチとDownスイッチの2個の昇降スイッチのいずれもコントローラーに連結される。指Fは受光部と発光部との間で楕円形で表示された部分であり、指Fが矢印方向に上下に動き、発光部から受光部に入る光が遮断される。
【0024】
図8〜9はこのようなセンサーブロックセット10の動作状態のフローチャートであり、図9は昇降スイッチが1つだけ必要な最上階と最下階のフローチャートで、図8は昇降スイッチが両方ともある階のフローチャートである。
【0025】
最上階と最下階を除いた一般階の場合(図8参照)、UP/DOWNスイッチ2個がいずれもオフになった状態で、指の動きによってm個、ここでは9個のセンサーのうちs個のセンサーから一側方向に順次的な検知が発生したか否かを判断する。本実施形態では、sが5個とする。このような順次的な検知が発生したのであれば、次のステップで検知された初めのセンサーと最後のセンサーの時間差がR以内であるかを判断する。本実施形態では、Rを0.5秒とする。時間内検知がなされたのであれば、次のステップに移って、センサーの検知順序が昇順であるかを判断する。昇順であればDownスイッチがオンになり、昇順でなければUpスイッチがオンになる。通常、昇順であれば、指が下方に動くことを意味し、そうでなければ、上方に動くことを意味する。
【0026】
一方、最上階と最下階の場合は、UpスイッチやDownスイッチだけが存在する。したがって、この場合、図9のように、センサーの検知順序が昇順であるか否かを判断する必要がなく、一定時間内に検知されたのであれば、スイッチが作動することにすればよい。
【0027】
以上、昇降スイッチの両方や1つと非接触式スイッチが共に存在する場合、非接触式スイッチの作動関係について説明したが、上記の作動関係は昇降スイッチなしで非接触式スイッチだけが存在する場合にも適用することができる。また、本発明の非接触式スイッチは、エレベーターは勿論、一般ON/OFFスイッチにも適用することができる。
【0028】
図10は、エレベーターの一般ボタンスイッチと本発明の非接触式スイッチが同時に使われる時の関係を示す概略図である。この場合、一般ボタンスイッチと本発明の非接触式スイッチは並列関係にある。すなわち、どちらのスイッチを使ってもエレベーターを動作させることができる。
【0029】
図11は、本発明に係る非接触式スイッチの他例を示す斜視図であり、昇降ボタンの間ではない、そばに非接触式スイッチが配置され、人の指を動かして作動する状態を示す。図11において、左側図面は非接触式スイッチを作動させる状態を示し、右側図面は昇降ボタンを直接押す状態を示す。このように、本発明に係る非接触式スイッチは、従来の昇降ボタンと様々な方式で組み合わせて使われることができる。
【0030】
以上で説明した非接触式スイッチはあくまでも例示したものに過ぎず、受光部や発光部のいずれか一方だけが複数のセンサーで構成された場合も本発明の範囲に含まれると見ることができる。また、順次的な検知個数と検知時間も必要に応じていくらでも調整することができる。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図11
図7
図8
図9
図10