(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5780685
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】フロントガラス用ワイパー装置
(51)【国際特許分類】
B60S 1/40 20060101AFI20150827BHJP
【FI】
B60S1/40 A
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-552113(P2013-552113)
(86)(22)【出願日】2011年2月3日
(65)【公表番号】特表2014-504572(P2014-504572A)
(43)【公表日】2014年2月24日
(86)【国際出願番号】EP2011051544
(87)【国際公開番号】WO2012103947
(87)【国際公開日】20120809
【審査請求日】2014年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】507412128
【氏名又は名称】フェデラル−モグル エス.エー.
【氏名又は名称原語表記】FEDERAL−MOGUL.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100148596
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 和弘
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ジェネット, ソフィー
【審査官】
三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−502633(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/112579(WO,A1)
【文献】
特表2001−500088(JP,A)
【文献】
特表2005−524567(JP,A)
【文献】
特表2012−522678(JP,A)
【文献】
特表2005−521595(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/38 − 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントガラス用ワイパー装置(1)であって、
当該フロントガラス用ワイパー装置が、弾性を有する細長い支持要素と、可撓性材料から構成された細長いワイパーブレード(2)とを備え、該ワイパーブレード(2)が、拭き取られるフロントガラスに当接するように配置可能であり、前記ワイパーブレード(2)が、少なくとも1つの長手方向溝(3)を含み、該長手方向溝(3)には、前記支持要素の長手方向片部材(4)が配置されており、
当該フロントガラス用ワイパー装置(1)が、揺動アームのための連結装置(5)を備え、前記揺動アームが、一端の近くにある枢動軸線を中心に枢動可能なように、結合部品(6)を介して前記連結装置(5)と連結可能であるフロントガラス用ワイパー装置(1)において、
前記連結装置(5)が、実質的にH型の断面を有し、該H型の断面の下部足部(9、10)が、前記ワイパーブレード(2)の両側部において、前記可撓性材料から構成された前記ワイパーブレード(2)と連結されており、前記H型の断面の上部足部(13、14)が、前記結合部品(6)を受けるように構成されており、
前記結合部品(6)が、前記枢動軸線の位置において前記連結装置の円筒形の突起(15、16)を前記結合部品に設けられた同軸凹部(17、18)にスナッピング動作により係合することによって、前記連結装置(5)と連結されており、
前記突起(15、16)が、前記連結装置(5)の両側部の前記上部足部(13、14)から外方向に延在しており、
前記突起(15、16)に同軸貫通孔が備わっていることを特徴とするフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項2】
前記下部足部(9、10)を開位置と閉位置との間で動かすことができ、前記開位置では、前記ワイパーブレード(2)が、前記ワイパーブレード(2)と前記連結装置(5)との相互連結箇所において、前記連結装置(5)の内部に配置可能であり、前記閉位置では、前記下部足部(9、10)によって、前記可撓性材料から構成された前記ワイパーブレード(2)の周囲が締め付けられる、請求項1に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項3】
前記閉位置では、前記ワイパーブレード(2)および前記長手方向片部材(4)が、前記連結装置(5)と前記ワイパーブレード(2)との相互連結箇所において、前記下部足部(9、10)により相互に固定され、前記閉位置では、前記ワイパーブレード(2)が、前記連結装置(5)と前記ワイパーブレード(2)との相互連結箇所の外部において、前記長手方向片部材(4)に対して長手方向に移動可能である、請求項1または2に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項4】
前記閉位置では、前記下部足部(9、10)が、前記連結装置(5)と前記ワイパーブレード(2)との相互連結箇所において、前記ワイパーブレード(2)をわずかに変形させている、請求項2または3に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項5】
前記連結装置(5)が、金属シートから作られた後、前記H型の断面へ屈曲される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項6】
前記連結装置(5)が、切断動作またはスタンピング動作によって、金属シートから作られている、請求項5に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項7】
前記結合部品(6)が、別体の構成要素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項8】
前記結合部品(6)が、前記揺動アームの一体部分である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【請求項9】
前記上部足部(13、14)がそれぞれ、前記結合部品(6)の互いに離間された2つの壁(19、20、21、22)の間に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパー装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントガラス用ワイパー装置であって、弾性を有する細長い支持要素と、可撓性材料から構成された細長いワイパーブレードとを備え、該ワイパーブレードは、拭き取られるフロントガラスに当接するように配置することができ、ワイパーブレードが、少なくとも1つの長手方向溝を含み、該長手方向溝には、支持要素の長手方向片部材が配置されており、フロントガラス用ワイパー装置が、揺動アームのための連結装置を備え、揺動アームは、一端の近くにある枢動軸線を中心に枢動可能なように、結合部品を介して連結装置と連結することができるフロントガラス用ワイパー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなフロントガラス用ワイパー装置は、一般に知られている。従来技術のフロントガラス用ワイパー装置は、具体的には、「ヨークレス」ワイパー装置または「平坦ブレード」ワイパー装置として設計されている。この場合、互いに枢動可能に連結される複数のヨークは、もはや使用されていないが、ワイパーブレードは、支持要素の1つまたは2つの長手方向片部材によって付勢され、この結果として、ワイパーブレードは、特定の曲率を有するようになっている。従来技術によれば
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術のフロントガラス用ワイパー装置の1つの欠点は、連結装置(「コネクタ」とも呼ばれる)が、ワイパーブレードとの連結箇所だけでなく、揺動アームとの連結箇所に関しても、十分な剛性を有していないことである。したがって、連結装置は、該連結装置にかかる高い応力の作用下で恒久的に変形する可能性がある。この結果、連結装置とワイパーブレードとの相互連結が、例えば、悪影響を受ける可能性があり、これによって、拭取性能が、いわゆる「尻振滑空現象」により、著しく急速に低下する可能性がある。この現象によって、連結装置の両側のワイパーブレードは、拭き取られるフロントガラスと平行に、制御できずに振動する。したがって、この帰結として、拭取性能が、あらゆる否定的な帰結を伴いながら著しく低下する可能性がある。
【0004】
本発明の目的は、上に示されているような従来技術を改善することであり、具体的には、拭取性能が改善されている、「平坦ブレード」タイプのフロントガラス用ワイパー装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る、導入部で言及された種類のフロントガラス用ワイパー装置は、連結装置が、実質的にH型の断面を有し、H型の断面の下部足部が、ワイパーブレードの両側部において、可撓性材料から構成されたワイパーブレードと連結されており、H型の断面の上部足部が、結合部品を受けるように構成されていることを特徴とする。H型の断面は、連結部品が高い剛性を有することを確実にし、これにより、ワイパーブレードの長手方向において連結部品の長さをより短くすることが可能になる。これにより、連結部品に高い応力がかかることによる恒久的または一時的な変形が回避される。詳しくは、下部足部は、開位置と閉位置との間で動かすことができ、開位置では、ワイパーブレードは、該ワイパーブレードと連結装置との相互連結箇所において、該連結装置の内部に配置することができ、閉位置では、下部足部によって、可撓性材料から構成されたワイパーブレードの周囲が締め付けられる。代案において、締付動作の代わりに、圧着動作が使用される。一方では下部足部が、他方では上部足部が、基部によって相互連結されており、この場合、下部足部、上部足部、および基部は、材料から構成される一体部品であることが好ましい。
【0006】
結合部品は、別体であること、すなわち、単一の構成要素が、連結装置と取り外し可能に連結され、これにより、この場合に、いわゆる「3つの部品の連結」が、連結装置、結合部品、および揺動アームによって形成されることが好ましいことに留意されたい。代案において、結合部品は、揺動アームの一体部分である。この場合、いわゆる「2つの部品の連結」が、連結装置および揺動アームによって形成される。
【0007】
さらに、締付動作による連結装置とワイパーブレードとの相互連結は、連結装置が金属から作製されている場合に、効率的に行われることに留意されたい。
【0008】
本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の好ましい実施形態において、閉位置では、ワイパーブレードおよび長手方向片部材が、連結装置とワイパーブレードとの相互連結箇所において、下部足部により相互に固定され、閉位置では、ワイパーブレードは、連結装置とワイパーブレードとの相互連結箇所の外部において、長手方向片部材に対して長手方向に移動することが可能である。言い換えれば、ワイパーブレードおよび長手方向片部材を、連結装置の下では、相互に動かすことができないが、ワイパーブレードの他のすべての領域では、該ワイパーブレードは、拭き取られるフロントガラスの任意の曲率にワイパーブレードが応じることができるように、わずかに運動することができる。閉位置では、下部足部は、連結装置とワイパーブレードとの相互連結箇所において、ワイパーブレードをごくわずかに変形させる。
【0009】
本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の別の好ましい実施形態では、結合部品は、枢動軸線の位置において連結装置の突起を結合部品に設けられた同軸凹部に係合することによって、連結装置と連結される。このことは、スナッピング動作(snapping operation)またはクリッピング動作(clipping operation)によって、実現されることが好ましい。代案において、結合部品は、枢動軸線の位置において結合部品の突起を連結装置に設けられた同軸凹部に係合することによって、連結装置と連結される。このことも、とりわけ、スナッピング(「クリッピング」)によって実現される。より詳細には、この代案では、突起は、結合部品の外壁から内方向に延在する。
【0010】
本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の別の好ましい実施形態では、突起は、連結装置の両側部の上部足部から外方向に延在する。突起は、円筒形であることが好ましい。代案において、突起の形状は、球形または円錐台形である。このように、支持面として機能する突起は、互いに大きく離間されており、これによって、これらにかかる力が、比較的低くなるようになっている。
【0011】
本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の別の好ましい実施形態では、突起に同軸貫通孔が設けられており、枢動ピンが貫通孔に挿入される。したがって、この場合、ワイパーブレードは、いわゆる「サイドロックシステム(sidelock system)」に基づいて、揺動アームと連結されてもよい。揺動アームには、同軸貫通孔に挿入される結合ピンまたは枢動ピンが備わっている。枢動ピンは、ワイパーブレードに向かう方向に突出しており、揺動アームの揺動運動の方向に伸びる枢動軸線を有する。
【0012】
本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の別の好ましい実施形態では、連結装置は、金属シートから作られた後、H型の断面に屈曲される。連結装置は、とりわけ切断動作またはスタンピング動作によって、金属シートから作られる。
【0013】
本発明は、とりわけワイパーブレードの中央長手方向溝に配置される弾性を有する支持要素として形成される長手方向片部材を1つだけ使用することに限定されるものではないことに留意されたい。代わりに、支持要素はまた、2つの長手方向片部材を備えてもよく、この場合、長手方向片部材は、ワイパーブレードの両側の長手方向溝に配置される。
【0014】
次に、本発明について、図面に示されている図を参照しながら、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置の好ましい実施形態の概略斜視図である。
【
図2】
図1のフロントガラス用ワイパー装置の連結装置上への結合部品の取付けの一段階を示している。
【
図3】
図1のフロントガラス用ワイパー装置の連結装置上への結合部品の取付けの別の段階を示している。
【
図4】
図1のフロントガラス用ワイパー装置の連結装置上への結合部品の取付けのさらに別の段階を示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明に係るフロントガラス用ワイパー装置1の好ましい変形例を示している。フロントガラス用ワイパー装置1は、中央長手方向溝3を備えるエラストマ製のワイパーブレード2から組み立てられており、ばね帯鋼から作製された長手方向片部材4が、長手方向溝3に嵌め込まれている。長手方向片部材4は、言うなれば、ゴム製のワイパーブレード2のための可撓性の支持要素として形成されている。これにより、ワイパーブレード2は、湾曲するように付勢される(作動箇所の曲率が、拭き取られるフロントガラスの曲率になる)。長手方向片部材4の端部および/またはワイパーブレード2の端部は、フロントガラス用ワイパー装置1の両側部において、それぞれの連結部品または「端部キャップ」(図示せず)と連結されてもよい。連結部品は、別体の構成要素であってもよく、長手方向片部材4の双方の端部および/またはワイパーブレード2の端部に形態ロック(form−locked)および押圧ロック(force−locked)されてもよい。別の好ましい変形例では、連結部品は、ばね帯鋼から作製される長手方向片部材4と一体の部品であってもよい。フロントガラス用ワイパー装置1は、結合部品6を介して揺動ワイパーアーム(図示せず)と連結される金属製の連結装置またはコネクタ5からさらに組み立てられている。揺動ワイパーアームは、一端の近くにある枢動軸線を中心に枢動可能なように、連結装置5と連結される。本発明に係る、
図1の好ましい実施形態は、ゴム製のワイパーブレード2と一体の部品として作製され、かつ、ワイパーブレード2の全長に沿って延在するスポイラまたは「エアデフレクタ」7を備える。
【0017】
図1には示されていないが、揺動アームが、小型モータによって駆動されるシャフトに回転できるように固定される取付ヘッドと連結されることは、当業者によって十分に理解される。使用の際、シャフトは、時計回りおよび反時計回りの方向に交互に回転し、これにより、さらに取付ヘッドを回転させ、今度は取付ヘッドが、揺動アームを回転させ、連結装置5を介してワイパーブレード2を動かす。
【0018】
図2、
図3、および
図4は、
図1のフロントガラス用ワイパー装置1の部分図であり、(a)連結装置5がワイパーブレード(2)に連結されているが、連結装置5には、結合部品6が取り付けられていない状態(
図2)、(b)連結装置5がワイパーブレード2に連結されていて、結合部品6が、矢印8の方向に向かって該結合部品6を連結装置5に取り付けようとしている最中に、該連結装置5の上方に配置されている状態(
図3)、および、(c)連結装置5がワイパーブレード2に連結されていて、結合部品6が連結装置5に取り付けられている状態(
図4)を示している。
図2および
図6は、
図1のフロントガラス用ワイパー装置1において使用される連結装置5を詳細に示している。図示されているように、連結装置5は、H型の断面を有し、H型の断面の下部足部9、10は、ゴム製のワイパーブレード2の両側部と連結されている。スポイラ7は、ワイパーブレード2の一体部分であり、また、ワイパーブレード2に連結装置5を配置するための中央の切断部を前方に見ることができる。スポイラ7の切断部の両側は、参照符号11、12によって指定されている。H型の断面の上部足部13、14は、以下で説明するように、結合部品6を受けるように構成されている。
【0019】
特別な道具の助けを借りて、または、手によって、下部足部9、10は、非作動位置から開位置に動かされる。実際、下部足部9、10は、連結装置5が製造されている金属のばね力に抗して外側に向かって押される。このことは、金属の弾性性能により可能となる。開位置では、ワイパーブレード2は、該ワイパーブレード2と連結装置5との相互連結箇所において、連結装置5の下部足部9、10の内部に取り付けられる。開位置では、支持要素の長手方向片部材4が、ワイパーブレード2の中央長手方向溝3内に摺動される。好都合だと考えられる場合、潤滑剤が、長手方向溝3の内部への長手方向片部材4の挿入を円滑にするために使用される。最後に、ワイパーブレード2および長手方向片部材4が、正しい位置にあるとき、連結装置5の下部足部9、10は、閉位置(
図2)に向かって、ばね力により戻ることが可能である。この場合、下部足部9、10によって、ワイパーブレード2の周囲が締め付けられるのと同時に、ゴム製のワイパーブレード2は、下部足部9、10がゴムと係合する箇所において、わずかに変形される。閉位置では、ワイパーブレード2および長手方向片部材4は、連結装置5とワイパーブレード2との相互連結箇所において、下部足部9、10により相互に固定されるのと同時に、閉位置では、ワイパーブレード2は、連結装置5とワイパーブレード2との相互連結箇所の外部において、長手方向片部材4に対して長手方向に動くことが可能である。
【0020】
図1〜
図6に示されているように、連結装置5は、2つの円筒形の突起15、16を備え、2つの円筒形の突起15、16は、連結装置5の上部足部13、14の両側部から外方向に延在している。これらの突起15、16は、プラスチック製の結合部品6の外壁19、20に同一形状に形作られた円筒形の凹部17、18に枢動可能に嵌め込まれる。突起15、16は、揺動アームの一端の近くにある枢動軸線を中心に結合部品6(および、結合部品6に取り付けられた揺動アーム)を枢動させるために、枢動軸線の位置において支持面として機能する。突起15、16は、連結装置5と一体の部品であることが好ましい。代案において、突起15、16は、連結装置5に対して垂直な単一の枢動ピンの一部である。結合部品6は、連結装置5への結合部品6のスナッピングまたはクリッピングによって、矢印8の方向に向かって連結装置5に取り付けられ、このとき、外壁19、20は、弾性的に変形する。
図5から分かるように、連結装置5の上部足部13、14は、連結装置5および結合部品6によって形成されるユニットの剛性を高めるために、結合部品6の外壁19、20と内壁21、22との間に収納される。したがって、外壁19、20と内壁21、22とは、互いに離間されおり、これによって、上部足部13、14のための空間が形成されている。
【0021】
連結装置5および結合部品6によって形成されるユニットの剛性をさらに高めるために、連結装置5は、外側足部13、14間にブリッジを形成するように外側足部13、14を連結する補強リブ23を備えてもよい。
【0022】
図から分かるように、一方では下部足部9、10が、他方では上部足部13、14が、基部24を介して相互連結されている。下部足部9、10および上部足部13、14および基部24は、一体部品であることが好ましい。
【0023】
本発明は、図面に示されている変形例に限定されるわけではなく、添付の特許請求の範囲に含まれる他の好ましい実施形態にも及んでいる。