(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キーワード表示部は、前記マニュアル情報取得要求に含めて前記サーバに送信したキーワードを前記記憶部に記憶し、前記サーバから受信したキーワードの中から、前記サーバに送信したキーワードを除いて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ受信システム。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワークに接続できる通信機能を備えた機器がいろいろ登場してきている。その一例として、通信機能を備えたテレビや冷蔵庫、エアコン等の家電製品である情報家電がある。さらに、情報家電の一例として、インターネット等のネットワークを利用したコンテンツ配信サービス(例えば、YouTube(登録商標)等)を利用して、映像や音声などのコンテンツ(ストリーミングコンテンツを含む)を見たいときに指定すれば、いつでも自由に視聴することができるようなコンテンツ受信機(以降、単に受信機と称す。)が開発されている。
【0003】
コンテンツ配信サービスは、インターネットに接続されたサーバ上にコンテンツを格納し、各ユーザの要求に応じてコンテンツを送信するものである。そのため、視聴するユーザは、インターネットに接続しているコンピュータからマウスやキーボード等の入力手段を用いて検索用の言語情報を入力して、コンテンツを検索し、当該コンテンツをコンピュータのモニタ上に表示して、コンテンツ配信サービスを享受している。
【0004】
コンテンツ配信サービスでは、時々刻々と新しいコンテンツがアップロードされている。コンテンツ配信サービスにアップロードされた多くのコンテンツの中から見たいコンテンツを検索して閲覧することは、ユーザにとって、煩雑な手間となっている。また、コンテンツを見るためにコンピュータを占有しまうために、コンピュータによって他の作業をすることができなくなるという状態が発生している。
【0005】
そこで、コンテンツ配信サービスによるコンテンツをテレビ受像機で楽しめるような受信機が開発されている。例えば、出願人が開発したRockTube(登録商標)等がある。受信機は、テレビ受像機を操作する場合と同様に、操作方法が分からない場合や映像を見られない障害状態になった場合に、簡単にマニュアル情報が取得できることが好ましい。
【0006】
特許文献1には、家電製品を使用する場合に、ユーザが必要とするマニュアル情報を容易に取得することができるマニュアル情報取得システムが開示されている。特許文献1のマニュアル情報取得システムでは、家電製品が、自身の稼動状況を示す機器情報(稼動履歴や現時点の動作状況、故障状態等の情報)を抽出し、抽出した機器情報に応じて必要となるマニュアル情報を決定する。そして、前記家電製品は、そのマニュアル情報を指定するマニュアル指定情報(マニュアルのページ番号を示す情報)をセンタサーバに送信して、センタサーバからマニュアル指定情報によって指定されたマニュアル情報を取得する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための形態(以降、「実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態では、マニュアル情報を取得するための機能に焦点をあてて説明し、他の機能については、簡単な説明にとどめる。
【0016】
(第1実施形態)
図1は、コンテンツ受信システム1の全体構成を表すとともに、第1実施形態における受信機の構成例およびマニュアル情報サーバの構成例を示している。
コンテンツ受信システム1は、受信機10、マニュアル情報サーバ100およびコンテンツサーバ120を備えている。受信機10、マニュアル情報サーバ100およびコンテンツサーバ120は、ネットワーク140(例えば、インターネット)を介して接続されている。
図1では、受信機10、マニュアル情報サーバ100およびコンテンツサーバ120は、それぞれ1台ずつしか記載していないが、それぞれ複数台であっても構わない。
【0017】
コンテンツサーバ120は、コンテンツを格納しており、受信機10からの要求に応じて、格納しているコンテンツを送信する。
【0018】
受信機10は、ネットワーク140を介してコンテンツサーバ120からコンテンツを受信し、テレビ30に映像を表示する機能を有する。受信機10は、処理部11、通信部12、リモコン受信部13、記憶部14および画像表示部15を備えている。
【0019】
処理部11は、コンテンツ処理部111およびヘルプ処理部112を機能として有している。処理部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、処理部11内の各部を記憶部14に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して具現化している。
【0020】
コンテンツ処理部111は、ユーザによるリモコン20の操作に応じて、ネットワーク140を介してコンテンツサーバ120からコンテンツを受信してテレビ30に表示したり、受信したコンテンツを記憶部14に一時的に記憶し、その記憶したコンテンツを再生したりする機能を有する。
【0021】
ヘルプ処理部112は、ヘルプ起動部113、バージョン情報取得部114およびマニュアル情報取得部115を備える。
ヘルプ起動部113は、ユーザが操作方法について分からない場合や受信機10の故障と思われる場合に、マニュアル情報を表示するために、ヘルプモードを起動する機能を有する。具体的には、ユーザがリモコン20を操作して、ヘルプ起動部113を起動させる。なお、ヘルプモードとは、ヘルプ起動部113を起動した時から、マニュアル情報を取得して表示し、マニュアル情報の閲覧を終了する時までの一連の動作状態を指すものとする。
【0022】
バージョン情報取得部114は、記憶部14に記憶されている受信機10のバージョン(例えば、ファームウェアやハードウェアのバージョン)を示すバージョン情報141を取得する機能を有する。なお、バージョン情報取得部114は、ヘルプ起動部113が起動された際に、自動的に作動する。
【0023】
マニュアル情報取得部115は、バージョン情報141を含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100に送信し、そのバージョン情報141に対応するマニュアル情報をマニュアル情報サーバ100から取得する機能を有する。
【0024】
通信部12は、ネットワークインタフェースであり、ネットワーク140に接続されているサーバ等との間で通信する機能を有する。
【0025】
リモコン受信部13は、リモコン20から操作情報を受信して、受信した操作情報を処理部11に送信する機能を有する。具体的には、リモコン受信部13は、リモコン20が出力した赤外線信号等を受信するとともにデコードし、ユーザが押下したリモコン20のキーの信号を受信する。なお、リモコン20は、図示しない4方向にカーソルを移動するキー、決定キー、文字や数字を入力するための3列×4行の入力キー等を備えていて、テレビ30の画面上に表示される選択肢を選択したり、画面上に表示される入力欄に文字入力を行ったりする機能を有する。
【0026】
記憶部14は、一時的にデータを格納するRAM(Random Access Memory)や電源オフのときでもデータを保持可能なHDDおよびフラッシュメモリ等で構成される。記憶部14は、
図1に示すように、受信機10のバージョン(例えば、ファームウェアやハードウェアのバージョン)を示すバージョン情報141を記憶している。バージョン情報141は、受信機10を出荷する時に、既に記憶されている。また、バージョン情報141は、ネットワーク140を介してファームウェアの最新版がダウンロードされて、受信機10にインストールされた時にも記憶される。すなわち、受信機10はファームウェアを更新することができ、ファームウェアはバージョン情報141を含んでいる。
【0027】
画像表示部15は、処理部11の指示に応じて、コンテンツの映像信号を生成して、テレビ30に出力する機能を有する。
【0028】
マニュアル情報サーバ100は、処理部101、通信部102および記憶部103を備える。
処理部101は、サーバとしての動作を実行する機能を有するとともに、受信機10からバージョン情報141を含むマニュアル情報取得要求を受信したとき、マニュアル管理情報104を参照して、当該バージョン情報141(バージョン)に対応するマニュアル情報を検索し、検索後のマニュアル情報を受信機10に送信する機能を有する。
【0029】
通信部102は、ネットワーク140を介して情報を送受信するインタフェースである。
記憶部103は、マニュアル管理情報104を記憶している。マニュアル管理情報104は、少なくとも、バージョン(バージョン情報141)とマニュアル情報とを関連付けたものである。なお、記憶部103は、バージョンとして、最新版だけでなく、旧版も記憶している。マニュアル管理情報104は、マニュアル情報サーバ100の管理者等によって更新される。また、マニュアル情報は、受信機10のハードウェア仕様、ファームウェア仕様、リモコン20の操作方法、故障対応策、FAQ(Frequently Asked Questions)に関する記載を含んでいる。
【0030】
次に、第1実施形態における受信機10のヘルプ処理部112の処理フロー例について、
図2を用いて説明する(適宜、
図1参照)。なお、
図2の処理フロー例では、ヘルプモードを起動してからマニュアル情報を取得して表示するまでの処理を表す。
ステップS201では、ヘルプ処理部112は、ヘルプ起動部113を起動させることによって、ヘルプモードを起動する。
ステップS202では、バージョン情報取得部114は、記憶部14を参照して、バージョン情報141を取得する。
【0031】
ステップS203では、マニュアル情報取得部115は、Webブラウザを起動する。
ステップS204では、マニュアル情報取得部115は、バージョン情報141を含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100に送信する。
【0032】
ステップS205では、マニュアル情報取得部115は、マニュアル情報サーバ100から、送信したバージョン情報141に対応するマニュアル情報を受信する。
ステップS206では、マニュアル情報取得部115は、受信したマニュアル情報を画像表示部15を介して、テレビ30に表示する。
そして、ユーザは、テレビ30に表示されたマニュアル情報を参照することができる。
【0033】
以上、第1実施形態では、受信機10は、受信機10のバージョンを示すバージョン情報141を記憶し、マニュアル情報を取得する際には、バージョン情報141を含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100に送信して、マニュアル情報を自動的に取得する。そのため、受信機10は、常時マニュアル情報を記憶させる必要がなく、コストを低減できるとともに、簡単な操作(具体的には、ヘルプモードを起動するためのリモコン20の操作だけ)で、バージョン情報141に適合したマニュアル情報を迅速に取得することができる。
【0034】
(第2実施形態)
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、
図3に示すように、受信機10aが複数のキーワードを格納するキーワード情報142を記憶し、バージョン情報141だけでなくキーワードを含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100aに送信することである。キーワードを送信することによって、マニュアル情報の該当箇所を、第1実施形態に比べて狭い範囲に絞ることができる。また、マニュアル情報サーバ100aは、キーワード検索部105を備えて、受信したキーワードを用いて、マニュアル情報を検索することによって、検索後のマニュアル情報の範囲を絞ることができる。なお、キーワード情報142は、受信機10aを出荷する際に、予め設定されているものとする。
【0035】
次に、第2実施形態における受信機10aの構成例とマニュアル情報サーバ100aの構成例とについて、
図3を用いて説明する。
受信機10aが第1実施形態の受信機10(
図1参照)と異なる点は、ヘルプ処理部112aにキーワード表示部116を新たに備え、記憶部14がキーワード情報142を記憶していることである。また、マニュアル情報サーバ100aは、処理部101aにキーワード検索部105を新たに備えている。なお、
図1に示す第1実施形態と同じ機能には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0036】
キーワード表示部116は、記憶部14のキーワード情報142に格納されているキーワードを取得してテレビ30に表示し、表示したキーワードの中からリモコン20によって選択されたキーワードを受け付ける機能を有する。
【0037】
例えば、
図4には、一例として画面表示401を示す。キーワードは、大分類として、故障に対する問い合わせか、操作に関する問い合せかに分けて、それぞれ「故障」「操作」のように表示される。さらに、故障に対する問い合わせとして、ネットワーク、受信機、テレビ、リモコン等のように、選択肢としてキーワードを表示する。また、操作に関する問い合せとして、番組一覧を見る、再生する、表示モード切替等のように、選択肢としてキーワードを表示する。
【0038】
ユーザは、画面表示401を見ながら、リモコン20のキーを操作して、表示されているキーワードを選択する。キーワード表示部116は、選択されたキーワードを受け付けて、その受け付けたキーワードをマニュアル情報取得部115に出力する。
【0039】
マニュアル情報取得部115は、受け付けたキーワードおよびバージョン情報141を含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100aに送信する。そして、マニュアル情報取得部115は、マニュアル情報サーバ100aから、バージョン情報141だけでなくキーワードによってさらに範囲を狭められたマニュアル情報を受信する。
【0040】
次に、第2実施形態における受信機10aのヘルプ処理部112aの処理フロー例について、
図5を用いて説明する(適宜、
図3参照)。なお、
図5の処理フロー例では、ヘルプモードを起動してからマニュアル情報を表示するまでの処理を表す。
ステップS501〜S502は、
図2のステップS201〜S202と同様なので、説明を省略する。
【0041】
ステップS503では、キーワード表示部116は、記憶部14のキーワード情報142に格納されているキーワードを取得してテレビ30に表示する。
ステップS504では、キーワード表示部116は、リモコン20によって選択されたキーワードを受け付ける(
図5中の「キーワード選択受け付け」)。
ステップS505では、マニュアル情報取得部115は、Webブラウザを起動する。
【0042】
ステップS506では、マニュアル情報取得部115は、バージョン情報141およびキーワード表示部116が受け付けたキーワードを含むマニュアル情報取得要求を、マニュアル情報サーバ100aに送信する。
ステップS507では、マニュアル情報取得部115は、バージョン情報141およびキーワードに対応するマニュアル情報を受信する。
ステップS508は、
図2のステップS206と同様であるので、説明を省略する。
【0043】
以上、第2実施形態では、受信機10aは、バージョン情報141およびキーワード情報142を記憶し、マニュアル情報を取得する際には、バージョン情報141およびキーワードを含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100aに送信して、マニュアル情報を取得する。そのため、受信機10aは、常時マニュアル情報を記憶させる必要がなく、コストを低減できるとともに、簡単な操作(具体的には、ヘルプモードの起動およびキーワード選択のためのリモコン20の操作だけ)で、バージョン情報141およびキーワードに適合したマニュアル情報を迅速に取得することができる。
【0044】
(第3実施形態)
第3実施形態が第2実施形態と異なる点は、
図6に示すように、受信機10bが自身の動作状態を示す機器動作状態143に関連付けてキーワード情報142aを記憶し、ヘルプモードの起動時に動作状態が取得され、その動作状態を示す機器動作状態143に関連付けられたキーワードを表示することである。このことによって、マニュアル情報の該当箇所を、第2実施形態に比べてさらに狭い範囲に絞ることができる。なお、機器動作状態143とキーワードとの関連付けは、受信機10bを出荷する際に、予め設定されているものとする。
【0045】
次に、第3実施形態における受信機10bの構成例について、
図6を用いて説明する。
受信機10bが第2実施形態の受信機10a(
図3参照)と異なる点は、ヘルプ処理部112bに機器状態取得部117をさらに備え、キーワード情報142aに格納されているキーワードが機器動作状態143と関連付けて記憶されていることである。なお、
図3に示す第2実施形態と同じ機能には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0046】
機器状態取得部117は、ヘルプ起動部113の起動時に、受信機10bの動作状態を取得する。動作状態とは、ネットワーク140との接続状態、受信機10bの設定状態、使用中のメニューのいずれかまたは組み合わせである。そして、キーワード表示部116は、その動作状態を示す機器動作状態143に関連付けられているキーワードを、記憶部14のキーワード情報142aから選択して表示する。
キーワード情報142aは、受信機10bの動作状態を示す機器動作状態143と関連付けたキーワードを格納している。
【0047】
次に、第3実施形態における受信機10bのヘルプ処理部112bの処理フロー例について、
図7を用いて説明する(適宜、
図6参照)。なお、
図7の処理フロー例では、ヘルプモードを起動してからマニュアル情報を表示するまでの処理を表す。
ステップS701〜S702は、
図5に示すステップS501〜S502と同様なので、説明を省略する。
ステップS703では、機器状態取得部117は、動作状態を取得する。
【0048】
ステップS704では、キーワード表示部116は、取得した動作状態を示す機器動作状態143に関連付けられたキーワードを記憶部14のキーワード情報142aから取得する。
ステップS705では、ステップS704で取得したキーワード情報142aをテレビ30に表示する。
ステップS706〜S710は、
図5に示すステップS504〜S508と同様であるので、説明を省略する。
【0049】
以上、第3実施形態では、受信機10bは、バージョン情報141と、機器動作状態143と関連付けたキーワードを格納しているキーワード情報142aとを記憶し、マニュアル情報を取得する際には、バージョン情報141および動作状態に関連したキーワード中から選択されたキーワードを含むマニュアル情報取得要求をマニュアル情報サーバ100aに送信して、マニュアル情報を取得する。そのため、受信機10bは、常時マニュアル情報を記憶させる必要がなく、コストを低減できるとともに、簡単な操作(具体的には、ヘルプモードの起動およびキーワード選択のためのリモコン20の操作だけ)で、受信機10bが動作している状況に応じた適切な情報やバージョン情報141およびキーワードに適合したマニュアル情報を迅速に取得することができる。
【0050】
(変形例)
変形例として、
図3に示す第2実施形態の場合に比べて、テレビ30に表示するキーワードをさらに絞る方法について、
図8を用いて説明する。なお、
図3に示す第2実施形態と同じ機能には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0051】
図8に示すように、マニュアル情報サーバ100bは、
図3に示すマニュアル情報サーバ100aの処理部101bに、さらに統計情報集計部106を備えたものである。
統計情報集計部106は、複数の受信機10a(10)から受信したマニュアル情報取得要求に含まれるキーワードの統計情報(例えば、問い合わせの度数や頻度等)をバージョンごとに集計して、集計数を算出する。そして、キーワード検索部105は、キーワードの集計数に基づいて、集計数が所定値を超えるキーワードを定期的または所定の周期で受信機10に送信する。
【0052】
そして、受信機10a(10)のキーワード表示部116は、マニュアル情報サーバ100bから受信したキーワードを記憶部14に記憶する。キーワード表示部116は、キーワードを表示する際に、マニュアル情報サーバ100bから受信したキーワードを優先的に表示する。このことにより、一般的にバージョンごとに問い合わせの多いキーワードを表示することが可能となり、ユーザの問い合わせに適合する確率の高いキーワードを表示することができる。すなわち、不特定ユーザからの問い合わせの多いキーワードは、初めて受信機10a(10)を使用するユーザに効果的である。
【0053】
また、キーワード表示部116は、マニュアル情報サーバ100b(100)に送信するキーワードおよびそのキーワードの送信回数を自身の記憶部14に記憶しておき、送信回数が所定回数を超えた場合には、そのキーワードを除いて表示するようにしてもよい。この理由は、何度も問い合わせをしている間に、ユーザは学習して既知となっている可能性が高いので、除外して表示しても構わないためである。
なお、変形例は、第2実施形態の場合について説明したが、第3実施形態の場合であっても実施可能である。
【0054】
以上説明したように、第1実施形態における受信機10は、バージョン情報141をマニュアル情報サーバ100に送信する。また、第2実施形態における受信機10a(10)は、バージョン情報141とユーザが選択したキーワードとをマニュアル情報サーバ100aに送信する。また、第3実施形態における受信機10b(10)は、バージョン情報141と、自身の動作状態に関連付けられたキーワード中から選択されたキーワードとをマニュアル情報サーバ100aに送信する。したがって、受信機10は、常時マニュアル情報を記憶させる必要がなくコストを低減するとともに、簡単な操作(具体的には、ヘルプモードの起動やキーワード選択のためのリモコン20の操作だけ)で、受信機10のバージョンに適合したマニュアル情報を迅速に取得することができる。変形例についても、第2、第3実施形態と同様のことが言える。
【0055】
また、第1〜第3実施形態および変形例では、コンテンツの受信機10を情報家電の一例として説明したが、情報家電以外に、ネットワーク140に接続して使用可能な機器(例えば、ネットワーク機器やコンピュータ等)におけるマニュアル情報を参照する技術としても、第1〜第3実施形態および変形例に記載と同様のヘルプ処理部112,112a,112b、記憶部14、マニュアル情報サーバ100,100a,100bの構成を適用することが可能である。
【0056】
また、第1〜第3実施形態および変形例では、ファームウェアやハードウェアのバージョンの場合について記載したが、ファームウェア以外に、携帯電話機やパソコン等でユーザが追加インストール可能なアプリケーションのバージョンの場合であっても、第1〜第3実施形態および変形例に記載の技術を適用することが可能である。なお、請求項では、ファームウェアおよびアプリケーションを総称してソフトウェアと称する。
【0057】
また、第1〜第3実施形態および変形例では、マニュアル情報サーバ100が、マニュアル情報を記憶して、マニュアル情報の検索を実行するように説明した。そのため、受信機10に常時マニュアル情報を保持させた場合に比べて、マニュアル情報の更新はマニュアル情報サーバ100で行うだけでよく、マニュアル情報の管理が容易となる。また、旧バージョンのマニュアル情報を削除する必要はなく、管理の手間を低減できるという効果がある。また、マニュアル情報が増加しても、マニュアル情報サーバ100であれば、受信機10の場合に比べて、記憶容量の増加をさほど気にする必要がないという効果もある。また、ユーザは、受信機10に最新版のマニュアル情報全体のダウンロードが終わるのを待っている必要がなくなるため、ストレスを感じにくくなるという効果もある。また、マニュアル情報を紙でユーザに郵送する手間を省くことができ、環境にもやさしいという効果がある。
【0058】
なお、バージョン情報141は、バージョンを表す記号や番号であっても、マニュアル情報サーバ100のマニュアル情報の格納場所を示すURL(Uniform Resource Locator)で表されていても構わない。バージョン情報141がURLで表されている場合、マニュアル情報サーバ100のマニュアル管理情報104は、当該URLの示す格納場所を表す情報と、マニュアル情報とが関連付けられるように構成される。