特許第5781043号(P5781043)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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5781043遠隔デバイスにユーザインターフェースをプッシュすること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5781043
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月16日
(54)【発明の名称】遠隔デバイスにユーザインターフェースをプッシュすること
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20150827BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20150827BHJP
【FI】
   G06F3/048 651A
   G06F3/048 654A
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 510Q
   G09G5/00 530T
【請求項の数】11
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2012-202681(P2012-202681)
(22)【出願日】2012年9月14日
(62)【分割の表示】特願2009-134475(P2009-134475)の分割
【原出願日】2009年5月13日
(65)【公開番号】特開2013-47954(P2013-47954A)
(43)【公開日】2013年3月7日
【審査請求日】2012年10月15日
(31)【優先権主張番号】12/119,960
(32)【優先日】2008年5月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100122563
【弁理士】
【氏名又は名称】越柴 絵里
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ブル
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー エム ファデル
(72)【発明者】
【氏名】ジェシー リー ドログスカー
(72)【発明者】
【氏名】エミリー クラーク シューバート
【審査官】 猪瀬 隆広
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−003314(JP,A)
【文献】 特開平11−328081(JP,A)
【文献】 特開2007−110629(JP,A)
【文献】 特許第5137899(JP,B2)
【文献】 特開2006−321470(JP,A)
【文献】 特開2000−082039(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0043550(US,A1)
【文献】 特開2004−194011(JP,A)
【文献】 特開2006−236323(JP,A)
【文献】 特開2004−121592(JP,A)
【文献】 特開2005−074211(JP,A)
【文献】 特開2006−115098(JP,A)
【文献】 特開2004−030631(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0016362(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0073432(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0036356(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0195513(US,A1)
【文献】 特開2000−312391(JP,A)
【文献】 特開2001−092575(JP,A)
【文献】 特開2010−130669(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のプロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶された1以上のプログラムを含む電子デバイスであって、
前記1以上のプロセッサにより実行される前記1以上のプログラムは、
前記電子デバイスがアクセサリディスプレイ及びアクセサリ入力デバイスを含むアクセサリに結合されている間に、前記アクセサリでの表示機能に関するユーザインタフェースを提供するために前記アクセサリからのリクエストを受信し、
前記アクセサリからのリクエストを受信することに応答して、
(a)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが第1のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第1のセットのユーザ入力デバイスで制御される第1のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供し、
(b)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが前記第1のセットのユーザ入力デバイスとは異なる第2のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第2のセットのユーザ入力デバイスで制御される第2のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供する、
命令を含む、電子デバイス。
【請求項2】
前記電子デバイスが前記アクセサリに結合されている間に、前記アクセサリの1以上の入力デバイスを決定する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第1のセットのユーザ入力デバイスは、複数のハードウェアボタンを含み、
前記第2のセットのユーザ入力デバイスは、タッチスクリーン・ディスプレイを含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記第1のユーザインタフェースは、前記複数のハードウェアボタンのうちの一つのボタンに隣接してディスプレイ描写を含み、当該ボタンにより起動時に第1のオペレーションが前記電子デバイスによって実行されることが示され、
前記第2のユーザインタフェースは、前記アクセサリのタッチスクリーン・ディスプレイ上に表示に関する選択可能なアフォーダンス(affordance)を含み、前記タッチスクリーン・ディスプレイ上のタッチ入力によって前記アフォーダンスが選択されたとき、前記電子デバイスによって前記第1のオペレーションが実行される、請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記第1のユーザインタフェース及び前記第2のユーザインタフェースのそれぞれは、同じ選択可能なコンテンツの表示のセットを含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記アクセサリへ前記ユーザインタフェースを提供する前に前記アクセサリから入力デバイス情報を受信し、当該入力デバイス情報により、前記電子デバイスが前記アクセサリで利用可能なコントロールの組を決定し、前記ユーザインタフェースを生成することができるようにし、その結果、前記表示機能は前記アクセサリで利用可能なコントロールによって制御される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記入力デバイス情報は、幾つの入力デバイスが前記アクセサリに関連するかを示す情報、及び、前記アクセサリに関連する1以上の入力デバイスの位置とを含む、請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記アクセサリへ前記第1のユーザインタフェース又は第2のユーザインタフェースを提供する前に、前記アクセサリディスプレイの決定を示すディスプレイ決定情報を前記アクセサリから受信し、
前記ディスプレイ決定情報を受信した後、前記アクセサリディスプレイの決定に従い、前記電子デバイスで前記第1のユーザインタフェース又は前記第2のユーザインタフェースを生成する、
ための命令をさらに含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
1以上のプロセッサ及びメモリを備えた電子デバイスで実行される方法であって、
前記電子デバイスがアクセサリディスプレイ及びアクセサリ入力デバイスを含むアクセサリに結合している間に、前記アクセサリでの表示機能に関するユーザインタフェースを提供するために前記アクセサリからのリクエストを受信し、
前記アクセサリからのリクエストを受信することに応答して、
(a)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが第1のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第1のセットのユーザ入力デバイスで制御される第1のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供し、
(b)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが前記第1のセットのユーザ入力デバイスとは異なる第2のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第2のセットのユーザ入力デバイスで制御される第2のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供する、方法。
【請求項10】
1以上のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体であって、1以上のプロセッサ及びメモリを備えた電子デバイスの実行時に、前記電子デバイスに、
前記電子デバイスがアクセサリディスプレイ及びアクセサリ入力デバイスを含むアクセサリに結合している間に、前記アクセサリでの表示機能に関するユーザインタフェースを提供するために前記アクセサリからのリクエストを受信する処理と、
前記アクセサリからのリクエストを受信することに応答して、
(a)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが第1のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第1のセットのユーザ入力デバイスで制御される第1のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供する処理と、
(b)1以上のユーザ入力デバイスのうち、前記アクセサリが前記第1のセットのユーザ入力デバイスとは異なる第2のセットのユーザ入力デバイスを有することを決定すると、前記第2のセットのユーザ入力デバイスで制御される第2のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供する処理と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体。
【請求項11】
1以上のプロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶された1以上のプログラムを含む電子デバイスであって、
前記1以上のプロセッサにより実行される前記1以上のプログラムは、
前記電子デバイスがアクセサリディスプレイ及びアクセサリ入力コントロールを含むアクセサリに結合されている間に、前記アクセサリでの表示機能に関するユーザインタフェースを提供するために前記アクセサリからのリクエストを受信し、
前記アクセサリからのリクエストを受信することに応答して、
(a)1以上のユーザ入力コントロールのうち、前記アクセサリが第1のセットのユーザ入力コントロールを有することを決定すると、前記第1のセットのユーザ入力コントロールで制御される第1のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供し、
(b)1以上のユーザ入力コントロールのうち、前記アクセサリが前記第1のセットのユーザ入力コントロールとは異なる第2のセットのユーザ入力コントロールを有することを決定すると、前記第2のセットのユーザ入力コントロールで制御される第2のユーザインタフェースを前記アクセサリに提供する、
命令を含む、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、携帯型メディアデバイスのアクセサリに関し、具体的には、携帯型メディアデバイスが、メディアデバイスを制御するためのユーザインターフェースをアクセサリに与えることを可能にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型メディアデバイスは、ユーザがメディアコンテンツ(音楽、映像、写真、カセットブック等)を格納し、ほぼどこからでも格納されたメディアコンテンツにアクセスできるようにする。幾つかの携帯型メディアデバイスは、さらに、ユーザが、他のデバイス(本明細書においては「アクセサリ」又は「アクセサリデバイス」と呼ばれる)を携帯型メディアデバイスに接続して、携帯型メディアデバイスの動作の幾つかの態様を高めることを可能にする。例えば、殆どの携帯型メディアデバイスは、オーディオコンテンツを聴くためのヘッドフォンジャックを与えることができる。幾つかのアクセサリはスピーカを与え、したがって、ユーザが他のユーザと音を共有することを可能にし、又は、ユーザがヘッドフォンを使用できない環境(運転中のような)において聴くことを可能にする。
【0003】
幾つかの場合においては、アクセサリは、携帯型メディアデバイスの動作を制御するのに用いることができ、こうしたアクセサリは、本明細書において「遠隔制御デバイス」と呼ばれる。遠隔制御デバイスは、ユーザ要求動作(再生を開始又は一時停止する、次のトラックにスキップする、前のトラックに戻る、トラック内で早送り又は巻き戻しする等)を示すコマンドを携帯型メディアデバイスに送信することができる。携帯型メディアデバイスは、要求される動作を実行して、ユーザが、携帯型メディアデバイスに触ることなく携帯型メディアデバイスを動作させることを可能にすることができる。こうした遠隔制御動作は、ユーザが、携帯型メディアデバイスのインターフェースを直接操作するのが不便な状況において特に有益である。例えば、携帯型メディアデバイスは、相対的に小さい制御部及びディスプレイスクリーンをもつ小型のものである傾向がある。したがって、ユーザが運転中に又は部屋を越えてこうしたデバイスを動作させるのは困難とすることができる。
【0004】
幾つかの遠隔制御デバイスは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を与え、ユーザが、格納されたコンテンツのデータベースを閲覧し、再生するコンテンツを選択するといった、より進歩した機能を実行することを可能にする。例えば、Johnson Controls Intenationalは、車両において用いるための「Mobile Device Gateway」を開発しており、このシステムは、オーディオ/ビジュアルインターフェースを与える携帯型メディアデバイスとコンソールとの接続点を含む。しかし既存の遠隔GUIは、遠隔制御デバイスにより定義及び制御されており、したがって、これらは携帯型メディアデバイス自体により供給されるGUIとほとんど類似していないとすることができる。携帯型メディアデバイス上で使用可能な特定の機能(データベースの閲覧又は検索、再生設定の調整等)は、使用不能であるか又は見出すのが困難である。したがって、ユーザは、望ましい機能を実行できないことがある。さらに、異なる遠隔制御デバイスにより同じ携帯型メディアデバイスに与えられたGUIは、かなり異なるものであることがあり、携帯型メディアデバイスを、遠隔制御により異なるアクセサリに接続するユーザは、不一致にいらいらすることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、より一貫した遠隔ユーザインターフェース経験を与えることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、遠隔制御アクセサリデバイス上にグラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)を提供することに関し、ここでGUIは、アクセサリデバイスではなく携帯型メディアデバイスにより定義され管理されることができる。アクセサリデバイスは、ユーザに情報及びフィードバックを呈示するための映像スクリーンと併せて、ユーザ入力を受信するためのボタン、ノブ、及び/又はタッチパッドのように、ユーザ入力及び視覚フィードバックデバイスの組み合わせを提供することができる。携帯型メディアデバイスは、映像スクリーン上に表示される画像をアクセサリに与えることができ、画像は、携帯型メディアデバイス上に直接与えられる「ネイティブ」GUIと類似する又はこれを再現する種々のユーザインターフェース要素を含むことができる。アクセサリは、表示される画像に応答して取られるユーザのアクションを示す情報を携帯型メディアデバイスに送信することができ、こうした情報は、例えば、特定のボタンが押下げられたこと又はタッチセンシティブディスプレイスクリーンの特定の部分がユーザにより触られたことを示すことができる。携帯型メディアデバイスは、この入力を処理して、ユーザにより要求されたアクションを識別し、適切なアクションを取ることができる。アクションは、表示される更新されたGUI画像をアクセサリに与えることを含むことができ、ここで更新されたGUI画像は、ユーザのアクションを反映することができる。
【0007】
本発明の1つの態様は、アクセサリを用いて携帯型メディアデバイスを制御するための方法に関する。アクセサリは、構成情報を携帯型メディアデバイスに与えることができる。アクセサリは、携帯型メディアデバイスから、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第1の画像信号を受信し、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をアクセサリのディスプレイデバイス上に表示することができる。アクセサリは、アクセサリの入力制御部のユーザ動作を検出し、携帯型メディアデバイスに、入力制御部が動作されたことを示す入力信号を送信することができる。アクセサリは、さらに、携帯型メディアデバイスから、表示される第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第2の画像信号を受信し、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像は前記入力制御部の前記動作を反映しており、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像をアクセサリの前記ディスプレイデバイス上に表示することができる。
【0008】
本発明の別の態様は、インターフェースを携帯型メディアデバイスに与えるためのアクセサリに関する。アクセサリは、ディスプレイと、ユーザ動作可能入力制御部と、携帯型メディアデバイスと通信するように構成されたインターフェースと、前記ディスプレイ、前記ユーザ動作可能入力制御部、及びインターフェースに結合されたコントローラとを含むことができる。ディスプレイは、携帯型メディアデバイスから受信した映像信号に応答して、画像を表示するように構成することができる。ユーザ動作可能入力制御部は、制御部のユーザ動作に応答して、入力信号を生成するように構成することができる。コントローラは、インターフェースにより携帯型メディアデバイスからの第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を定義する画像信号を受信し、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をディスプレイ上に表示し、ユーザ動作可能入力制御部からユーザ動作を示す制御信号を受信し、インターフェースにより制御信号を携帯型メディアデバイスに通信するように構成することができる。
【0009】
本発明の別の態様は、アクセサリを用いて、携帯型メディアデバイスを制御するための方法に関する。携帯型メディアデバイスは、アクセサリから構成情報を受信することができる。部分的に構成情報に基づいて、携帯型メディアデバイスは、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を生成することができる。携帯型メディアデバイスは、アクセサリに、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第1の画像信号を送信することができ、アクセサリは、第1の画像信号に応答して、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をディスプレイデバイス上に表示することができる。携帯型メディアデバイスは、アクセサリから、アクセサリのユーザ入力制御部が動作されたことを示す入力信号を受信することができる。部分的に入力信号に基づいて、携帯型メディアデバイスは、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を生成して、アクセサリに、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第2の画像信号を送信することができ、アクセサリは、第2の画像信号に応答する、アクセサリのディスプレイデバイス上に、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を表示することができる。
【0010】
本発明の別の態様は、アクセサリと併せて用いる携帯型メディアデバイスに関する。携帯型メディアデバイスは、ディスプレイ及びユーザ入力制御デバイスを含むネイティブユーザインターフェースと、アクセサリと通信するように構成されたアクセサリインターフェースと、ネイティブユーザインターフェース及びアクセサリインターフェースに結合されたプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、アクセサリインターフェースにより、グラフィカルユーザインターフェース画像をアクセサリに与え、アクセサリインターフェースにより、制御信号をアクセサリから受信するように構成することができ、制御信号はグラフィカルユーザインターフェース画像に応答して、アクセサリの入力制御部の動作を示しており、制御信号に応答して、メディアデバイス動作を実行するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】携帯型メディアデバイスを示す。
図1B】本発明の実施形態による図1Aの携帯型メディアデバイスに対する遠隔グラフィカルユーザインターフェースをもつアクセサリデバイスを示す。
図1C】本発明の実施形態による図1Aの携帯型メディアデバイスに対する遠隔グラフィカルユーザインターフェースをもつアクセサリデバイスを示す。
図2】携帯型メディアデバイス及び本発明の実施形態によるアクセサリを含むシステムのブロック図である。
図3】本発明の実施形態による、アクセサリデバイス上の携帯型メディアデバイスに遠隔グラフィカルユーザインターフェースを与えるのに用いることができるプロセスのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細の説明は添付図面と併せて、本発明の性質及び利点のより良好な理解を提供する。
本発明の実施形態は、アクセサリデバイスではなく携帯型メディアデバイスにより定義及び管理される遠隔制御アクセサリデバイス上のグラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)を提供することに関する。アクセサリデバイスは、ユーザ入力を受信するためのボタン、ノブ、タッチスクリーン及び/又はタッチパッドと併せて、情報及びフィードバックをユーザに呈示するための映像スクリーンのように、ユーザ入力と視覚フィードバックデバイスとの組み合わせを提供する。携帯型メディアデバイスは、アクセサリに、映像スクリーン上に表示される画像を与えることができ、画像は、携帯型メディアデバイス上に直接与えられるGUIに類似する又はこれを再現することができる種々のユーザインターフェースを含むことができる。アクセサリは、表示された画像に応答して取られるユーザのアクションを示す情報を携帯型メディアデバイスに送信することができ、こうした情報は、例えば、ユーザが、特定のボタンを押下げたこと又はタッチセンシティブディスプレイスクリーンの特定の部分に触れたことを示すことができる。携帯型メディアデバイスは、ユーザにより要求されるアクションを識別し、適切なアクションを取るように、この入力を処理することができる。アクションは、アクセサリに、表示されるべき更新されたGUI画像を与えることを含むことができ、ここで更新されたGUI画像は、ユーザアクションを反映する。
【0013】
図1A及び図1Bは、携帯型メディアデバイス(「PMD」)102と本発明の実施形態によるアクセサリ104とを示す。図1Aにおいは、PMD102は、ディスプレイスクリーン106と、ユーザ入力デバイス108(例えば、本出願の譲受人であるApple Inc.により製造及び販売される特定のiPod(商標)に見出されるクリックホイールのような)とを含むことができるユーザインターフェースを有する。ディスプレイスクリーン106は、GUI画像をユーザに呈示することができ、ユーザは、ユーザ入力デバイス108を動作させることにより、GUI画像と対話することができる。したがって、例えば、ユーザは、格納されたメディアコンテンツのデータベースをナビゲートし、再生される1つ又はそれ以上のアセットを選択し、再生を制御し、PMD102の設定を調整することができる。ディスプレイスクリーン106及び入力デバイス108により与えられるインターフェースは、本明細書においてはPMD102の「ネイティブGUI」と呼ばれる。
図1Aは、PMD102の1つの実施形態により表示することができるネイティブGUI画像の一例を示す。この例においては、ネイティブGUI101は、上部にアルバム名(「ALBUM」)を含み、その下にトラックのリストを含む。現在選択されているトラック(「トラック5」)が強調表示される。上向き及び下向きの矢印105、107は、スクロールして付加的なトラックを視認できることを示し、スライダ要素109は、トラックのリスト内で現在選択されたトラックのおよその位置を示す。
PMD102は、さらに、その底面12にコネクタ110が配置されている。コネクタ110は、他のデバイスに対する機械的及び電気的結合を与える。
【0014】
図1Bを参照すると、アクセサリデバイス(「アクセサリ」とも呼ばれる)104は、自動車のような車両のダッシュボード、車両のシートバック(例えば、自動車又は航空機の)、又はその他の場所に取り付けることができる車載メディア制御ユニットとすることができる。アクセサリ104は、ディスプレイ114と、ディスプレイ114の縁の近くに配置されたボタン116aから116hとを含むことができる。ボタン116は「ソフトキー」を含むことができ、その機能は、ディスプレイ114上に現在表示されているものに基づいて、アクセサリ104により解釈することができる。
動作中、アクセサリ104は、メディアコンテンツを再生することができる。例えば、アクセサリ104は、映像コンテンツをディスプレイ114上で表示することができ、及び/又は、映像コンテンツを別のディスプレイデバイス(例えば、運転席又は乗客席の後)に送給することができる。アクセサリ104は、オーディオコンテンツを車両のスピーカーシステムに送給することができる。アクセサリ104は、さらに、他の機能に対する制御を与えることができ、例えば、アクセサリ140は、環境制御(ヒーター、空調)、ナビゲーション関連制御(対話型地図、運転方向)、ラジオチューナー、DVDプレイヤーなどの制御等を与えることができる。
【0015】
アクセサリ104は、さらに、PMD102を受信するように適応されたドッキングベイ118を含むことができる。例えば、ドッキングベイ118は、少なくともPMD102の底部において受け入れるような大きさ及び形状にすることができ、PMD102のコネクタ110と接続するコネクタ120を含むことができ、したがって、電気信号が、PMD102とアクセサリ104との間で伝送されることが可能になる。代替的な実施形態においては、PMD102及びアクセサリ104の各々には、無線通信インターフェースを備えることができ、したがって、2つのデバイスが、直接の物理的な接続なしで情報を交換することが可能になる。
本発明の実施形態によれば、図1AのPMD102が図1Bのアクセサリ104に接続されたとき、アクセサリ104は、「遠隔GUI」動作モードに入ることができる。この動作モードにおいては、PMD102は、GUI画像をアクセサリ104に与えることができる。アクセサリ104は、画像をディスプレイ114上に表示することができる。この遠隔GUI画像は、アクセサリ104による修正なしで、受信された通りに表示することができ、したがって、PMD102がインターフェースの見かけを制御することが可能になる。幾つかの実施形態においては、PMD120は、ネイティブGUIの修正形態に適合する遠隔GUI画像を与えることができる。例えば、修正されたGUIは、異なるフォント又は色のスキームを用いることができ、又は、付加的な又は異なる制御オプションを含むことができる。
【0016】
図1Bにおいては、アクセサリ104のディスプレイ114が例示的なGUI画像111を表示する。図1Aに示すネイティブGUI画像101と同様に、遠隔GUI画像111は、上部にアルバム名(「ALBUM」)を含み、その下にトラックのリストを含む。現在選択されているトラック(「トラック5」)が強調表示される。上向き及び下向きの矢印113、115は、スクロールして付加的なトラックを視認できることを示し、スライダ要素117は、トラックのリスト内で現在選択されたトラックのおよその位置を示す。上向き及び下向きの矢印113、115は、ボタン116e及び116hのそれぞれに隣接して配置されて、ボタン116eはリストを上に移動させるのに用いることができ、ボタン116hはリストを下に移動させるのに用いることができることを示す。以下に述べられるように、ボタン116aから116hに対する動作のマッピングは、PMD102により定めることができる。ユーザがボタン116aから116hの1つを押下げたとき、アクセサリ104は、PMD102に、ボタン116aから116hのうちのどれが押下げられたかを示す信号を送信することができる。PMD102は信号を解釈し、適切なアクションを取ることができる。アクションは、遠隔GUI画像を更新すること、再生を開始又は一時停止すること、設定を修正すること、又は設定を修正するためにアクセサリ104に指示すること等を含むことができる。
【0017】
アクセサリ104のディスプレイ114上の遠隔GUI画像111は、さらに、ネイティブ101上では見出されない付加的な要素を含むことができる。例えば、遠隔GUI画像111は、「Play」動作(要素119)及び「Exit」動作(要素121)を示すGUI要素を含む。要素119及び121は、ボタン117a及び116dのそれぞれの隣に配置されて、対応する動作は、隣接するボタンを押下げることにより呼び出すことができることを示す。この例においては、ユーザは、ボタン116aを押下げて、現在選択されているトラックが再生されるべきであることを示すことができる。ユーザは、ボタン116dを押下げて、アクセサリ104は遠隔GUIモードを終了すべきであると示し、ユーザが他の機能(例えば、ナビゲーション、環境制御等)にアクセスすることを可能にすることができる。こうした他の機能に対するインターフェースは、PMD102により制御されてもよいし、されなくてもよい。幾つかの実施形態においては、遠隔GUIモードはアクセサリ104をPMD102から切断することはなく、例えば、PMD102及びアクセサリ104は、アクセサリ104の他の機能がアクセスされている間、メディアトラックを再生し続けることができる。
【0018】
図1Cは、本発明の別の実施形態によるアクセサリ150を示す。アクセサリ104と同様に、アクセサリ150は、車載メディア制御ユニットとすることができる。アクセサリ150は、ディスプレイ152と、図1AのPMD102といったPMDを受信するように適応されたドッキングベイ154とを含む。本例においては、ドッキングベイ154は、PMD102のコネクタ110と接続するコネクタ156を含んで、電気信号がPMD102とアクセサリ150との間で伝送されることが可能になる。代替的な実施形態においては、PMD102及びアクセサリ150の各々には、無線通信インターフェース(例えば、Bluetooth基準を実装するインターフェース)を備えることができ、したがって、2つのデバイスが、直接の物理的な接続なしで情報を交換することが可能になる。
アクセサリ150のディスプレイ152は、タッチセンシティブオーバーレイを有して、ユーザがディスプレイ152の一部に触ったときに、例えば、(x、y)ピクセル座標を用いて、触られた部分が識別できるようにする。ユーザは、表示されたGUI画像の要素を触って、手158により提案されるように、取るべきアクションを選択することができる。他の実施形態においては、ディスプレイ152のタッチセンシティブオーバーレイは、さらに、表面に沿ってドラッグする又は指を開く或いは閉じるといった指の動きを検出することができる。
【0019】
図1Bのアクセサリ104と同様に、PMD102がアクセサリ150と接続されたとき、アクセサリ150は遠隔GUI動作モードを入力して、PMD102により与えられる遠隔GUI画像を表示することができる。図1Bの遠隔GUI画像111と同様に、遠隔GUI画像151は、図1AのネイティブGUI画像101の修正形態とすることができる。遠隔GUI画像151は、上部にアルバム名(「ALBUM」)を含み、その下にトラックのリストを含む。現在選択されているトラック(「トラック5」)が強調表示される。上向き及び下向きの矢印153、155は、スクロールして付加的なトラックを視認できることを示し、スライダ要素157は、トラックのリスト内で現在選択されたトラックのおよその位置を示す。この場合、ユーザは、対応するアクションを選択するために、スクリーンの領域に触ることができる。したがって、例えば、図1Cに示すように、ユーザ(手158)は、下向き矢印155に触って、リストを通して選択を進めることができる(例えば、「トラック5」から「トラック6」に)。
【0020】
遠隔GUI画像151は、さらに、ネイティブGUI画像101上には見出されない付加的な要素を含むことができる。例えば、遠隔GUI画像151は、「Play」動作(要素159)、「Back」動作(要素161)、及び「Exit」動作(要素163)を示すGUI要素を含む。本例においては、ユーザは、「Play」要素159を触って、現在選択されているトラックが再生されるべきであると示すことができる。ユーザは「Back」要素161を触って、データベース階層において逆方向に(例えば、現在表示されているアルバムが選択されたアルバムのリストに)ナビゲートすることができる。ユーザは、「Exit」要素163を触って、アクセサリ150が遠隔GUIモードを終了すべきであると示し、ユーザが、他の機能(例えば、ナビゲーション、環境制御等)にアクセスすることを可能にすることができる。上述のように、こうした他の機能に対するインターフェースは、PMD102により制御できないことがある。さらに、上述されるように、遠隔GUIを終了することは、アクセサリ150をPMD102から切断する必要がなく、例えば、PMD102及びアクセサリ150は、他の機能がアクセスされている間、メディアトラックを再生し続けることができる。
以下に説明されるように、GUI要素をスクリーン領域にマッピングすることは、PMDにより定めることができる。ユーザがディスプレイスクリーン152の一部に触ったとき、アクセサリ154は、単に、PMD102に、スクリーンのどの部分が触られたかを示す信号を送信するだけでよい(例えば、触られた位置のピクセル座標)。PMD102は、信号を解釈し、適切なアクションを取ることができる。適切なアクションは、遠隔GUI画像を更新すること、再生を開始或いは一時停止すること、設定を修正すること、又は設定を修正するためにアクセサリ104に指示すること等を含むことができる。
【0021】
異なるときに、図1AのPMD102は、異なるアクセサリに結合することができる。したがって、例えば、あるとき、PMD102は図1Bのアクセサリ104と結合して、ユーザ入力デバイスがボタン116aから116hであるインターフェースと併せて用いるのに適した遠隔GUIを与えることができる。異なるときには、PMD102は図1Cのアクセサリ150に結合して、タッチスクリーンインターフェースと併せて用いるのに適した遠隔GUIを与えることができる。遠隔GUIがPMD102の制御下にあるために、ユーザは、PMD102と直接又は種々のアクセサリを通して対話して、1つの構成から次の構成において、一般に一貫したインターフェースを経験することができる。こうした一貫性は、異なるインターフェースを利用すること、並びに、1つのアクセサリから別のアクセサリへの遷移を助け、ユーザにとって、より直観的なものにすることができる。
【0022】
図1Aから図1Cのシステムは、例示的なものであり、変形及び修正が可能であることが理解されるであろう。PMD102に限定されることなく様々な携帯型デバイスを用いることができ、ネイティブGUIは1つのデバイスから次のデバイスで異なっていてよい。例えば、幾つかPMDは、タッチスクリーンインターフェース、コンテンツリストのグラフィック表現(例えば、アルバムカバー画像を含む)、アニメーション化GUI画像、又は、本明細書において具体的に示されない他の特徴を与えることができる。幾つかのPMDは、さらに、メディアアセットの格納、検索、及び再生に加えて、他の機能を含むことができる。その例には、個人情報管理(例えば、カレンダー、連絡先)、電話(例えば、携帯電話ネットワークによる)、インターネット接続性(例えば、IEEE802.1標準ファミリーといった無線通信プロトコル)、マップ及びナビゲーションなどを含まれる。PMDは、いずれの又はすべての機能に対して遠隔GUI対話性を与えることができ使用可能な機能の組み合わせは、アクセサリに応じて変化することができる。(例えば、運転者が注意散漫にならないように、移動中の自動車におけるインターネットの閲覧又は映像再生は作動不能にするのが望ましいとすることができる。)
遠隔GUIモードは、種々のアクセサリにおいて与えることができる。例えば、車載システムに加えて、遠隔GUIとのPMDインターフェースは、エクササイズ機(トレッドミル、固定自転車のような)上のコンソール、商用又は私用飛行機の機内の娯楽コンソールにおいて、テレビといった映像デバイスを含む家庭用娯楽システムなどにおいて(例えば、セットトップボックス又は映像表示デバイスの統合された構成部品を用いて、PMDに対するインターフェースを与えるように)与えることができる。
【0023】
図2は、本発明の実施形態によるシステム200のブロック図である。システム200は、PMD202(例えば、図1AのPMD102を実装する)と、アクセサリ220(例えば、図1Bのアクセサリ104又は図1Cのアクセサリ150を実装する)とを含むことができる。
本実施形態におけるPMD202は、メディアプレーヤー機能を与えることができる。PMD202は、プロセッサ204、ストレージデバイス206、ユーザインターフェース208、及びアクセサリ入力/出力(I/O)インターフェース214を含むことができる。本実施形態におけるプロセッサ204は、メディアトラックの再生及び格納されたメディアアセットのデータベースの閲覧といった動作を実装するプログラムを実行するプログラム可能プロセッサ、並びに、実行された動作に対するユーザ制御を与えるネイティブGUIとすることができる。プロセッサ24は、さらに、以下に述べられるように、アクセサリ220の遠隔GUI画像を生成し、アクセサリ220により転送されたユーザ入力を処理する遠隔GUIプログラムを実装することができる。
【0024】
ストレージデバイス206は、例えば、ディスク、フラッシュメモリ、又はあらゆる他の不揮発性ストレージ媒体を用いて実装することができる。幾つかの実施形態においては、ストレージデバイス206は、各々のトラックを記述するメタデータと併せて、PMD202により再生することができるオーディオ、ビデオ、静止画像などといったメディアアセットのデータベースなどを格納することができる。メタデータは、例えば、メディアの種類(オーディオトラック、映像トラック、オーディオブック、静止画像等)、アセットタイトル、アセットと関連するアーティスト又はパフォーマーの名前、作者又は著者の情報、アセット長さ、チャプター情報、アルバム情報、歌詞、関連するアートワーク又は画像についての情報、アセットの記述などを含むことができる。プロセッサ204により実行されるプログラムを含む他の情報は、ストレージデバイス206内に格納することができる。
ユーザインターフェース208は、タッチパッド、タッチスクリーン、スクロールホイール、クリックホイール、ダイアル、ボタン、キーパッド、マイクロフォンなど、並びに、ディスプレイスクリーンといった1つ又はそれ以上の入力制御部207を含むことができる。オーディオ出力部分といった他の構成部品(明確には示されていない)もまた含むことができる。ユーザは、ディスプレイスクリーン209上にプロセッサ204により生成されたネイティブGUI画像を視認して、表示された画像に基づいて入力制御部207を動作させて、PMD202の機能を呼び出すことができる。プロセッサ204は、ユーザ入力を処理して、ディスプレイスクリーン209上にネイティブGUI画像を更新することを含む適切なアクションを取ることができる。したがって、ユーザインターフェース208及びプロセッサ204は、PMD202のためのネイティブGUIを与えることができる。
【0025】
アクセサリI/Oインターフェース214は、PMD202が種々のアクセサリと通信するのを可能にすることができる。例えば、アクセサリI/Oインターフェース214は、車載メディアシステムなどのようなアクセサリに対する接続を支持することができる。1つの実施形態においては、インターフェース214は、Apple Inc.により製造及び販売されるiPod(商標)製品に用いられるコネクタ、又は、Universal Serial Bus(「USB」)又はFireWireコネクタといった1つ又はそれ以上の他のコネクタに対応する30ピンコネクタを含む。これの代わりに又はこれに加えて、アクセサリI/Oインターフェース214は、無線インターフェース(例えば、Bluetoothなど)を含むことができる。アクセサリI/Oインターフェース214は、PMD202がアクセサリ220又は別のアクセサリと通信するのを可能にすることができる。
アクセサリ220は、コントローラ224、1つ又はそれ以上の入力制御部222、ディスプレイ232、PMD I/Oインターフェース226、環境及びステータス入力インターフェース228、及びオーディオ出力部分230を含む。コントローラ224は、例えば、デジタルオーディオのデコード化、アナログ又はデジタルオーディオ及び/又は映像処理などといった種々の機能を行うプログラムコードを実行するマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含むことができる。入力制御部222は、例えば、タッチパッド、タッチスクリーン、スクロールホイール、クリックホイール、ダイアルボタン、キーパッド、マイクロフォンなどを含むことができる。ディスプレイ232は、動作又は制御情報並びに映像コンテンツをユーザに呈示するのに用いることができ、幾つかの実施形態においては、ディスプレイ232は、多スクリーンディスプレイシステムとして実装することができ、異なるスクリーン上で示される画像は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。したがって、例えば、1つのスクリーンは動作又は制御情報に用いることができ、別のスクリーンは映像コンテンツを呈示するのに用いることができる。さらに別の実施形態においては、動作又は制御情報は、映像コンテンツが重ね合わされるか又はそれによって構成されて、ユーザが同じスクリーン上で同時に視認することを可能にする。
【0026】
アクセサリ220は、「ローカルGUI」モード並びに遠隔GUIモードで動作可能とすることができる。ローカルGUIモードにおいては、コントローラ224は、GUI画像がディスプレイ232上に表示されるように生成して、入力制御部222からのユーザ入力を処理して、ユーザがアクセサリ220の種々の動作を制御できるようにすることができる。遠隔GUIモードにおいては、GUI画像は、PMD202のプロセッサ204により生成し、アクセサリI/Oインターフェース214及びPMD I/Oインターフェース226によりコントローラ224に送給され、ディスプレイ232上に表示することができる。コントローラ224は、入力制御部222のユーザ動作を検出し、PMD I/Oインターフェース226及びアクセサリI/Oインターフェース214により、対応する信号をPMD202に送信することができる。PMD202のプロセッサ204は、ユーザがどのアクションを要求したか求めるように信号を処理することができ、ユーザの要求に応じて、プロセッサ204は、ディスプレイ232により表示される更新された遠隔GUI画像を生成し、他の指示をコントローラ224に対して生成し、又は、PMD202の他の動作を呼び出すことができる(例えば、再生を開始又は終了する、格納されたアセットのデータベースを検索する等)。
例えば、1つ又はそれ以上の集積回路として実装することができるオーディオ出力デバイス230は、オーディオを出力する機能を与える。例えば、オーディオ出力デバイス230は、1つ又はそれ以上のスピーカー又は駆動回路と、外部スピーカーのためのコネクタとを含んで、オーディオがユーザに呈示されることを可能にする。1つの実施形態においては、コントローラ224は、PMD I/OによりPMD202からのオーディオ信号を受信して、オーディオデバイス230に対するさらに別の処理をもって又はなしで信号を与えることができ、オーディオ出力デバイス230は、信号をユーザに対する呈示に適切なものに変換することができる。
【0027】
環境及びステータス入力インターフェース228は、アクセサリ220が取り付けられる装置の他のシステムに対する通信経路を含んで、これらのシステムが、アクセサリ220に、動作環境及び/又はステータスについての情報を与えるのを可能にする。例えば、アクセサリ220が自動車内に取り付けられた場合には、環境ステータス入力インターフェース228は、自動車のヘッドライトがオンであるか又はオフであるか、車両は今のどのギアに入っているか、パーキングブレーキは係合しているか、現在の車両速度等を示す情報を受信することができる。アクセサリ220がエクササイズ機に取り付けられた場合には、環境ステータス入力インターフェース228は、機械が使用中であるかどうか、及び進行中であるときのワークアウトの現在のステータスについての情報を示す情報を受信することができる。アクセサリ220は、以下に述べられるように、この情報をPMD202に与え、PMD202は、この情報を用いて、遠隔GUI画像及び機能を動作環境にカスタマイズ化することができる。
アクセサリ220は、ディスプレイ及び1つ又はそれ以上の関連するユーザ入力制御部を与えるあらゆるアクセサリとすることができる。この例には、例えば、ダッシュボード又はシートバックに取り付けることができる車載メディアユニット、エクササイズ装置上に与えることができるコンソール、飛行機の機内娯楽システム(例えば、シートバック、アームレスト、又はコンソールユニットに取り付けられる)、家庭用娯楽システムなどを含む。1つの実施形態においては、PMD I/Oインターフェース226は、Apple Inc.により製造及び販売されるiPod(商標)製品に用いられるコネクタと接続する30ピンのコネクタを含む。PMD I/Oインターフェース226は、さらに、例えば、Universal Serial Bus(「USB」)又はFireWireコネクタのような他の種類のコネクタを含むことができる。或いは、PMD I/Oインターフェース226は、無線インターフェース(例えば、Bluetoothなど)を含むことができる。
【0028】
本明細書に説明されるシステム構成及び構成部品は、例示的なものであり、変形及び修正が可能であることが理解されるであろう。PMD及び/又はアクセサリは、本明細書には具体的に説明されない他の機能を有することができる。さらに、PMD及びアクセサリは、特定のブロックに関して本明細書に説明されるが、これらのブロックは説明の利便性のために定義され、構成部品の特定の物理的な配置を意味するように意図されるものではないことが理解される。さらに、ブロックは、物理的に区別できる構成部品に対応する必要はない。本発明の実施形態は、回路及びソフトウェアのあらゆる組み合わせを用いて実装される電子デバイスを含む種々のデバイスにおいて実現することができる。
PMD202のアクセサリI/Oインターフェース214及びアクセサリ220のPMD I/Oインターフェース226は、PMD202がアクセサリ220と接続し、その後でアクセサリ220から切断されることを可能にする。本明細書に用いられるように、PMD202及びアクセサリ220は、アクセサリI/Oインターフェース214とPMD I/Oインターフェース226との間の通信チャネルが開いているときはいつでも「接続」され、通信チャネルが閉じているときはいつでも「切断」される。接続は、(例えば、PMD202及びアクセサリ220のそれぞれの接続コネクタ間の)物理的な取り付けにより、ケーブルといった間接的な接続により、又は、無線通信チャネルを確立することにより、実現することができる。同様に、接続は、物理的な分離、ケーブルの切断、アクセサリ220又はPMD202の電源を切る、又は無線通信チャネルを閉じることにより実現することができる。したがって、USB、FireWireといった有線チャネル、又は万能非同期受信機/送信機(「UART」)、又はBluetoothといった無線チャネルを含む様々な通信チャネルを用いることができる。
【0029】
特定の通信チャネルとは関係なく、PMD202及びアクセサリ220が互いに接続されている限り、デバイスは、プロトコルに応じてコマンド及びデータを交換することにより通信することができる。プロトコルは、PMD202とアクセサリ220との間でメッセージを送信するためのフォーマットを定義する。例えば、プロトコルは、各々のメッセージが、ヘッダ及び随意的なペイロードをもってパケットで送信されると指定することができる。ヘッダは、基本的な情報(例えば、開始インジケータ、パケットの長さ、及び受信者により処理されるコマンド)を与え、ペイロードはコマンドに関連するあらゆるデータを与え、関連するデータの量は、異なるコマンドに対して異なっていてよく、幾つかのコマンドは、可変長のペイロードを与えることができる。幾つかの実施形態においては、コマンドは、特定のコマンドが一方向においてのみ有効であるように定義することができる。パケットは、さらに、当該技術分野で知られるエラー検出又はエラー訂正コードを含むことができる。
プロトコルは、多数の「専門用語」を定義することができ、「専門用語」は、種々のアクセサリの部類によりサポートされる(又はサポートされない)ことができる関連するコマンドの群である。1つの実施形態においては、コマンドは、コマンドが属する専門用語を識別する第1バイト、及び、専門用語内の特定のコマンドを識別する第2のバイトにより、独特に識別することができる。他のコマンド構造もまた用いることができる。すべてのアクセサリ、又はアクセサリを接続することができるすべてのPMDが、プロトコル内で定義されるすべての専門用語をサポートすることは要求されていない。
【0030】
幾つかの実施形態においては、互いに相互運用性があるように設計されたすべてのアクセサリ220及びすべてのPMD220は、少なくとも、すべてのこうしたデバイスに共通のコマンドを含む「一般的な」専門用語をサポートする。一般的な専門用語は、PMD及びアクセサリが、互いにそれ自体を確認し、(存在する場合には)各々がサポートする他の専門用語を含むそれぞれの機能についての一般的な情報を与えることを可能にするコマンドを含むことができる。一般的な専門用語は、さらに、アクセサリの称されるアイデンティティ及び機能を検証するのに用いることができ(逆もまた同様)、アクセサリ(又はPMD)は、確認が不成功であった場合には、特定のコマンド又は専門用語を呼び出すことが阻止されることがある。
PMD202及びアクセサリ220によりサポートされるコマンドプロトコルは、ユーザが、アクセサリ220上に与えられる遠隔GUIによりPMD202の動作を制御するのを可能にすることに関するコマンド及びデータを通信するのに用いることができる「遠隔GUI」専門用語(又は他のコマンド群)を含むことができる。遠隔GUI専門用語は、アクセサリ220が、232及び入力制御部222の構成についての情報、並びに、環境情報(アクセサリ220が取り付けられた場所、アクセサリ220が取り付けられた車両又は他の装置の動作ステータスのような)を与えるように、PMD202に送信することができるコマンドを含むことができる。遠隔GUI専門用語は、さらに、GUI画像データを、アクセサリ220及びアクセサリ220により用いられるコマンドに送給して、ユーザ入力信号をPMD202に転送するためのPMD202により用いられるコマンドを含むことができる。例は以下に説明される。
【0031】
本発明の実施形態により遠隔GUIを実装するのに用いることができるコマンドがここで説明される。1つの実施形態においては、コマンドは、PMDに、アクセサリのディスプレイ装置及びユーザ入力制御部の構成についての情報を与えるのに用いることができるコマンドを含むことができる。コマンドは、さらに、PMDに、アクセサリが動作する環境についての情報、及びロゴ又は遠隔GUI画像に含まれる他のコンテンツといったアクセサリのあらゆる特別な要求を与えるのに用いることができるコマンドを含むことができる。コマンドは、さらに、遠隔GUI画像データをアクセサリに送信するのに用いられるコマンド、及び、ユーザ入力情報をPMDに送信するのに用いられるコマンドを含むことができる。
幾つかの実施形態においては、SetDisplayInfoコマンドを、アクセサリ220によりPMD202に送信して、ディスプレイ232についての情報を与えることができる。1つの実施形態においては、情報は、ディスプレイデバイスのディスプレイ寸法(例えば、ピクセルにおける)、ディスプレイデバイスの色の深み情報(例えば、ディスプレイがカラーであるか又は白黒であるか、サポートされる区別できる色値の数等)、ディスプレイデバイスのディスプレイフォーマット(例えば、アナログ又はデジタル入力)、及びディスプレイデバイスのリフレッシュ速度のいずれか又はすべてを含むことができる。画像を構成するのに有益なあらゆる他の情報をPMD202に与えることができることが理解される。幾つかの実施形態においては、アクセサリ220は、多数のディスプレイデバイスを与えることができ、PMD202に与えられる情報は、ディスプレイデバイスの数、並びに、各々のディスプレイデバイスに対する別個の構成情報を含むことができる。
【0032】
幾つかの実施形態においては、SetControlInfoコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、ユーザ入力制御部222の種類、数、及び位置についての情報を与えることができる。1つの実施形態においては、コマンドは、第1に、制御部の数を識別することができる。次いで、各々の制御部に対して、コマンドは、種類(例えば、ボタン、ノブ、タッチスクリーン)及び制御部のおよその位置を識別することができる。
幾つかの実施形態においては、SetEnvInfoコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、アクセサリ220が動作する環境についての情報を与えることができる。例えば、環境情報は、アクセサリが取り付けられる場所、例えば、車両のダッシュボード、飛行機の機内娯楽システム、エクササイズ装置のコンソール、家庭用娯楽システム等に関する情報を含むことができる。
幾つかの実施形態においては、SetEnvImageコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、遠隔GUI画像に含むことができる画像要素を与えることができる。例えば、画像要素は、アクセサリ220の(又はアクセサリ220が取り付けられる車両又は他の装置の)製造者又はプロバイダと関連するロゴとすることができる。以下に説明されるように、PMD202は、アクセサリ供給画像を表示するための遠隔GUI画像の領域を取っておくことができる。
【0033】
幾つかの実施形態においては、SetStatusInforコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、動作環境のステータスについての情報を与えることができる。例えば、アクセサリ220が自動車のダッシュボードに取り付けられた場合には、ステータス情報は、自動車が動いているか(又はギアが入っているか)、昼であるか夜であるか(例えば、自動車のヘッドライトがオフであるかオンであるか)、ナビゲーションルートのガイドは進行中であるか等といった情報を含むことができる。アクセサリ220がトレッドミルといったエクササイズ機に取り付けられた場合には、ステータス情報は、機械が現在使用中であるか、並びに、経過又は残り時間、燃焼カロリー、心拍数、現行速度などのワークアウトデータといった情報を含むことができる。以下に説明されるように、アクセサリにより与えられるステータス情報は、PMD202により用いてられて、遠隔GUI画像をステータス情報で強化する、現行のステータスに基づいて遠隔GUI画像の外観を調整する、及び/又は、ステータス依存様式において、特定の特徴(映像再生のような)に対するアクセスを制限することができる。
【0034】
幾つかの実施形態においては、RemoteGUIImageDataコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、遠隔GUI画像についてのピクセルデータをアクセサリ220に送給することができる。コマンドは、ディスプレイ232の一部又はすべてについてのピクセルデータを含むことができる。幾つかの実施形態においては、コマンドパケットは、最大サイズを有することができ、これは、単一のRemoteGUIImageDataコマンドと共に送信することができるピクセルデータの量を制限することができる。この場合、PMD202は、多数のRemoteGUIImageDataコマンドを用いて、ピクセルデータを送信することができ、各々のコマンドは、ピクセルデータが適用されるディスプレイの部分を識別するパラメータを含むことができる。圧縮フォーマットを含む、データを送信するのに適したあらゆるフォーマットを用いることができる。他の実施形態においては、PMD202のアクセサリI/Oインターフェース214は、アナログ又はデジタルとすることができる映像出力インターフェースを含むことができ、遠隔GUI画像は、コマンドを送信することによってではなく、映像出力を通してアクセサリ220に送給することができる。
【0035】
幾つかの実施形態においては、ProcessUserInputコマンドは、アクセサリ220により、PMD202に送信されて、遠隔GUI画像に応答して、ユーザ入力の検出を示すことができる。コマンドは、例えば、どのユーザ制御部が動作されたか、及び適用可能である場合には、どの動作が実行されたかを示すデータを含むことができる。例えば、図1Bのアクセサリ104において、ProcessUserInputデータは、ボタン116aから116hのうちのどれが押下げられたかを示すことができる。図1Cのアクセサリ150においては、ProcessUserInputデータは、ユーザが触ったスクリーン上の位置のピクセル座標を示すことができる。多数の方法により操作する(例えば、ノブを時計回り又は反時計周りに回す、又は、好適に構成されたタッチスクリーンにわたり指をドラッグさせる)ことができるユーザ入力デバイスにおいては、ProcessUserInputデータは、さらに、入力デバイスのどの操作が検出されたかを示すことができる。
幾つかの実施形態においては、EnterRemoteGUIModeコマンドは、アクセサリ220からPMD202に(又はその逆)送信することができ、ExitRemoteGUIModeコマンドは、PMD202からアクセサリ220に(又はその逆)送信して、遠隔GUIモード動作を終了させることができる。
【0036】
本明細書に説明されるコマンドは例示的なものであり、変形及び修正が可能であることが理解されるであろう。幾つかの実施形態においては、PMD202は、例えば、ストレージデバイス206のような既知の遠隔GUI可能アクセサリに対する構成データのリストを維持することができる。各々の構成は、製造者とモデル名、任意の割り当てコードなどといった特定のアクセサリ識別子と関連されることができる。上述の構成情報コマンドを送信する代わりに、アクセサリ220は、アクセサリ識別子を与える識別コマンドを送信することができる。PMD202は、次いで、アクセサリに対する格納された構成データにアクセスすることができる。このことは、より迅速でより効率的な設定をもたらすことができる。
他の実施形態においては、最初にアクセサリ220のような特定のアクセサリがPMD202に接続したときは、アクセサリは、上述のSetDisplayInfo及びSetControlInfoコマンドを用いて、その構成を確立することができる。PMD202は、次いで、アクセサリに独特な識別子を割り当て、割り当てられた識別子をアクセサリに与え、識別子と関連して構成情報をストレージデバイス206内に格納する。次の再接続時、アクセサリは、識別コマンドを独特の識別子と共にPMD202に送信することができ、PMD202は、格納された構成情報にアクセスすることができる。
【0037】
上述のコマンドのいずれかにおいては、情報は、例えば、特定の情報の種類に関連する特定のバイトで、構造化データフィールドとして送信されることができる。或いは、コマンドは、送給されている情報の種類を識別するのに用いられるビットマスクパラメータを含むことができ、データは、ビットマスクに応じて、受信者により解釈することができる。
さらに、コマンドの組は、使用可能な情報の種類のいずれかを要求するPMD202により送信されたコマンド、並びに、アクセサリ220からの情報設定コマンドの受信を知らせるPMD202により送信されたコマンドを含むことができる。幾つかの実施形態においては、幾つかの情報は、PMD202からの要求に応答して、又は、例えば、変化した条件に応答して、要求を待機することなく送信することができる。例えば、アクセサリ220が自動変速装置をもつ車両に取り付けられた場合には、アクセサリ220は、車両がParkにシフトされたとき又はシフトから出たことを検出したときに、SetStatusInfoコマンドを送信することができる。或いは、アクセサリ220は、車両の速度を監視し、周期的に又は車両の速度が所定の閾値の上に又は下になったことを検出したときに、SetStatusInfoコマンドを送信して、現行速度を報告することができる。1つの実施形態においては、映像動作は、車両の速度が閾値の上であるか又は下であるかに応じて、使用可能又は使用不能とすることができ、閾値は、ゼロ又は1時間当たり5マイルといった低速に設定することができる。
【0038】
図3は、本発明の実施形態によるアクセサリデバイス220上のPMD202に遠隔GUIを与えるのに用いることができるプロセス300のフロー図である。プロセス300は、アクセサリ220がPMD202に接続されたときに開始する(ステップ302)。ステップ304において、アクセサリ220は、識別され、確認される。例えば、コマンド及び関連するデータを交換することにより、アクセサリを識別及び確認するための通常の技術を用いることができる。ステップ304は、さらに、遠隔GUIモードが入力されるかどうか判断することを含むことができ、例えば、アクセサリ220は、上述のEnterRemoteGUIModeコマンドを送信することができる。幾つかの実施形態においては、アクセサリ220の構成及び環境情報の幾つか又はすべては、上述のようにPMD202内に予め格納することができ、ステップ306は、ステップ304において取得されたアクセサリ識別を用いて、予め格納された構成及び環境情報にアクセスするようにPMD202を含むことができる。アクセサリ220は、さらに、上述のコマンドを用いて、あらゆる予め格納された情報を新規な情報で補完する又は無効にすることができる。
ステップ308においては、PMD202は、ステップ306で与えられた情報を用いて、初期遠隔GUI画像を生成する。1つの実施形態においては、PMD202は、種々の法則を適用して、ネイティブGUI画像をアクセサリ220の構成及び/又はアクセサリ220のステータス又は環境に適応させることができる。こうした法則は、プロセッサ204により実行される制御プログラムに含まれて、遠隔GUI画像を生成することができる。
【0039】
例えば、遠隔GUIは、アクセサリのディスプレイ23の特定の構成に適応させることができる。例えば、図2のアクセサリディスプレイのサイズ(ピクセル)は、PMDディスプレイ209のサイズとは異なるとすることができる。PMD202は、画像要素のサイズを変更する、表示される要素の数を変更する、又はこの両方により、ネイティブGUI画像を修正することができる。さらに、アクセサリディスプレイ232のアスペクト比(高さ対幅)は、PMDディスプレイ209のそれとは異なることができ、PMD202は、遠隔GUI画像の要素を構成して、使用可能な空間の使用を最適化することができる。さらに別の例においては、アクセサリディスプレイ232の色の深みもまた、PMDディスプレイ209のそれとは異なることができ、PMD202は、種々の画像要素に対する色の設定を調整して、視覚的に満足のいく外観を生成することができる。
さらに、上述のように、アクセサリ220は、画像要素をPMD202に供給することができる。PMD202は、遠隔GUI画像の内のアクセサリ供給画像要素のサイズ及び位置を判断することができる。要素は、ディスプレイ領域の角部におけるロゴのように小さくてもよいし、又は、要望通りに大きいものであってもよい。
【0040】
遠隔GUIは、さらに、アクセサリのユーザ入力制御部222の特定の構成に適応させることができる。例えば、アクセサリの入力制御部222がタッチスクリーン(図1Cに示すように)を与える場合には、GUI要素は、タッチスクリーンのアクティブな領域内のどこにでも配置することができる。アクセサリ入力制御部222は、ボタンのアレイ(図1Bに示すように)を与える場合には、アクティブなGUI要素は、その要素にマッピングされたボタンの近くに配置することができる。PMD202は、ボタン又は他の入力制御部に対するGUI要素のマッピングを判断し、それにしたがってディスプレイ領域内で要素を配置する。
幾つかの実施形態においては、PMD202は、遠隔GUIをアクセサリ220の環境に適応させることができる。例えば、アクセサリ220が自動車のダッシュボードのコンソールに組み込まれる場合には、ドライバーによる使用を容易にするように、遠隔GUI画像を適応させるのが望ましいとすることができる。したがって、PMD202は、遠隔GUI要素及び表示された情報をより大きくし、読み易くするように異なるフォント又はフォントサイズを選択することができる。PMD202は、さらに、例えば、アニメーションを省く又はGUI要素の数及び/又は複雑さを減少させるようにGUIを単純化して、ドライバーが注意散漫になるのを最小にすることができる。対照的に、エクササイズ機上に取り付けられたアクセサリにおいては、ユーザの注意散漫はそれほどのものではなく、PMD202は、複雑な又はアニメ化された遠隔GUI画像を与えることができる。
【0041】
別の例においては、PMD202のネイティブGUIは、暗いテキスト及び強調表示をもって、明るい背景を用いることができる。このことは、日光ではよく見えるが、夜中の運転時には、結果として生じる鮮明さは注意散漫をもたらすことがある。幾つかの実施形態においては、PMD202は、アクセサリ220が日中又は夜間モードであるかに応じて、例えば、夜間使用のために鮮明なテキスト及び暗い背景を選択し、又は、日中使用のために暗いテキスト及び鮮明な背景を選択するように、カラースキームを適応させることができる。日中又は夜間モードは、アクセサリ220により与えられるステータス情報に基づいて選択することができ、幾つかの実施形態においては、遠隔GUIは、日中又は夜間モードを選択するのにユーザ設定可能オプションを含むことができる。
別の例として、PMD202は、環境及び/又はステータス情報を用いて、どのオプションを遠隔GUIにおいて使用可能にすべきかを判断することができる。例えば、PMD202は、映像再生機能を与えることができ、表示のために、映像コンテンツをアクセサリ220に送信するようにすることができる。しかし、移動する自動車のドライバーに見えるコンソール上で映像を再生するのは危険である。この危険を緩和するためには、アクセサリ220は、例えば、自動車が所与の時間で移動しているか(又はギアが入っているか)を示すステータス情報を与えることができる。PMD202はこのステータス情報を用いて、映像再生を可能にするのに安全であるかどうかを判断することができる。安全でない場合には、映像再生オプションは、遠隔GUI画像から省くことができ、又は、使用不能状態で示すことができる。したがって、例えば、PMD202は、自動車が「Park」にあるとき、パーキングブレーキが係合されているとき、又は車両の速度が特定の閾値(1時間辺り5マイルのような)より下であるときにおいてのみ映像の再生を可能にすることができる。
【0042】
幾つかの実施形態においては、PMD202は、ステータス情報を遠隔GUIに含むことができる。例えば、アクセサリ220がエクササイズ機のコンソールに組み込まれた場合には、アクセサリ220は、上述のように、PMD202に進行中のワークアウトについての情報を与えることができる。PMD202は、この情報を遠隔GUI画像に含んで、ユーザが、ユーザ自身のワークアウトの進行を監視し、遠隔GUIを操作し又は映像コンテンツを再生することを可能にする。アクセサリ220が画像要素(ロゴのような)を与える実施形態においては、PMD202は、画像要素を遠隔GUIに含むことができる。例えば、PMD202は、遠隔GUI画像の一部を取っておくようにプログラムし、アクセサリ供給要素を、いずれかの又はすべての遠隔GUI画像の取っておかれた部分に挿入することができる。PMD202は、アクセサリ供給画像要素を、必要に応じて、とって置かれた領域内に嵌まるようにサイズ変更することができる。(アクセサリが画像要素を供給しない場合には、取っておかれた部分は空のまま残るか、又は、デフォルトの画像要素で充填されることになる。)
再び図3を参照すると、ステップ310において、PMD202は、遠隔GUI画像をアクセサリ220に送信することができる。例えば、PMD202は、図2のアクセサリI/Oインターフェース214及びPMDI/Oインターフェース226により与えられるアナログ又はデジタル映像出力インターフェースを用いて、画像を送信することができる。(同じ映像インターフェースは、さらに、映像コンテンツをアクセサリ220に送給するのに用いることができる。)或いは、PMD202は、上述のRemoteGUIImageDataコマンドを用いることができる。ステップ312において、アクセサリ220は、遠隔GUI画像を表示することができる。幾つかの実施形態においては、アクセサリ220は、受信した通りに画像を表示し、これを修正することはなく、したがって、PMD202は、遠隔GUIの見かけ及び感触を制御することができる。ステップ310及び312は、ユーザ入力が検出されるまで繰り返すことができ、例えば、PMD202は、アクセサリ220のディスプレイデバイスのリフレッシュ速度で、同じ遠隔GUI画像を繰り返し送信することができる。
【0043】
ステップ314において、アクセサリ220は、入力制御部222のうちの1つのユーザ動作を検出する。ステップ316において、アクセサリ220は、例えば、上述のProcessUserInputコマンドを用いて、ユーザ入力をPMD202に転送することができる。上述のように、コマンドは、どの制御が動作されるかを示すことができ、適用可能な場合には、動作の性質を示すことができる。アクセサリ220は、ユーザ入力を処理することなく転送して、取られるべき応答アクションを識別することができ、その代わりに、アクセサリ220は、検出されたユーザアクションの識別を単に転送することができる。
ステップ318において、PMD202は、ユーザ入力を処理して、応答して実行される動作(又はアクション)を判断することができる。ステップ320において、動作が遠隔GUIモードを終了することに対応しない場合には、プロセス300は、ステップ322に進み、PMD202はユーザにより要求される動作を実行する。再生の開始、再生の一時停止、設定の調整、データベースの閲覧又は検索などといった遠隔GUI画像を通してアクセス可能にされたあらゆる動作を実行することができる。幾つかの動作を実行することは、PMD202からアクセサリ220にコマンドを送信することを含むことができる(例えば、音量、ディスプレイの鮮明さを変更する等)。他の動作(例えば、再生のような)を実行することは、メディアコンテンツをPMD202からアクセサリ220に送信することを含むことができる。さらに他の動作(例えば、データベースクエリのような)は、コマンド又はコンテンツをアクセサリ220に送信することなくPMD202により実行することができる。ステップ324においては、PMD202は、選択された動作に基づいて、更新された遠隔GUI画像を生成することができる。プロセス300は、次いで、ステップ312に戻り、更新された遠隔GUI画像を表示することができる。再生といった幾つかの動作は、継続的なものとすることができ、再生されているトラック(又はトラックのシーケンス)は、プロセス300が反復する間、再生され続けることができるものである。(再生は、例えば、ユーザが一時停止又は停止動作を選択することにより停止されることができ、この選択は、プロセス300を用いて処理することができる)。
【0044】
プロセス300は、ユーザが、ステップ320で遠隔GUIモードを終了することに伴う動作を選択するときまで続くことができる。その時点で、プロセス300は終了する(ステップ326)。幾つかの実施形態においては、PMD202は、例えば、上述のExitRemoteGUIModeコマンドを用いて、遠隔GUIが終了することをアクセサリ220に信号通知することができる。その後、アクセサリ220は、その局所的なGUI動作モードに戻ることができる。
幾つかの実施形態においては、PMD202は、遠隔GUIモードを終了した後で、アクセサリ220に接続されたまま残ることができる。したがって、PMD202は、メディアコンテンツをアクセサリ220に送信し続けて、再生されているトラックが、遠隔GUIモードが終了した後も再生され続けられるようにすることができる。したがって、例えば、アクセサリ220がエクササイズ機のコンソールに組み込まれた場合には、ユーザは、遠隔GUIを終了してワークアウト設定を変更し、歌又は映像は再生され続けられるようにすることができる。別の例として、アクセサリ220が、ナビゲーション機能も与える自動車のダッシュボードコンソールに組み込まれた場合には、ユーザは、遠隔GUIモードを終了して、音楽が再生され続けている間にナビゲーション動作を実行することができる。
【0045】
さらに、幾つかの実施形態においては、アクセサリ220の局所GUIは、選択されたときには、アクセサリ220が遠隔GUIモードに再び入るように指示するユーザ入力をサポートすることができる。PMD202は接続されたまま残るため、アクセサリ220は、このユーザ入力を検出することに応答して、EnterRemoteGUIModeコマンドを送信することができる。したがって、ユーザは、要望通りに遠隔GUIモードに入り及びこれを終了して、遠隔GUIモードを通してPMD202を制御し、局所GUIモードをとしてアクセサリ220の他の特徴を制御することができる。
プロセス300は、例示的なものであり、変形及び修正が可能であることが理解されるであろう。逐次的なものとして説明されるステップは、並行して実行されることができ、ステップの順番は変更することができ、ステップは修正又は組み合わされることができる。本明細書において説明されたもの以外のコマンド及び通信プロトコルは、携帯型メディアデバイスが、遠隔GUIをアクセサリに与えることを可能にするように、及び、遠隔GUI画像に応じてユーザ入力を処理することを可能にするように実装することができる。
【0046】
本発明は、特定の実施形態に関して述べられたが、当業者であれば、幾多の修正が可能であることを認識するであろう。例えば、上述の実施形態は、メディアコンテンツの再生に対して特定の参照をするが、携帯型メディアデバイスもまた、個人情報管理、携帯電話などの他の機能を与えることができる。他の実施形態においては、この機能のいずれかは、遠隔GUIを通してアクセス可能とすることができる。したがって、例えば、別の遠隔GUIの実装は、例えば、自動車のドライバーのためのハンズフリー電話インターフェースを与えることができる。ドライバーは、遠隔GUIを動作させて、電話に出る又は電話をかけることができ、電話は、PMDの携帯電話接続と併せて、アクセサリにより制御されるスピーカー及びマイクロフォンを用いて行うことができる。電話のための遠隔GUIは、電話のためのPMDのネイティブGUIと類似しており、したがって、ユーザにより直観的なインターフェースを与えて、なじみのない遠隔インターフェースを動作させることに関する注意散漫さを潜在的に減少させることができる。
さらに、上述の実施形態は、携帯型メディアデバイスを参照して、アクセサリ上に表示される画像全体を供給することができる。1つの代替的な実施形態においては、携帯型メディアデバイスにより供給される遠隔GUI画像は、アクセサリのディスプレイスクリーンの一部に表示されることができ、他の源からの画像データは、スクリーンの他の部分において表示される。例えば、アクセサリは、遠隔GUIのディスプレイデバイス内の長方形領域を指定することができる。携帯型メディアデバイスは、ディスプレイの遠隔GUI領域のピクセルデータ(例えば、デジタル又はアナログ形態で)送給することができ、アクセサリはディスプレイの残りの部分に対するピクセルを判断する。例えば、アクセサリは、ナビゲーション情報を表示するためにディスプレイの一部を用いることができ、別の部分は遠隔GUIのために用いることができる。遠隔GUI領域にないディスプレイの部分においては、携帯型メディアデバイスは、プレースホルダーデータ(例えば、アナログビデオストリームにおける黒色ピクセル)を与えてもよいし、又は、どのようなデータも与えなくてもよい。(アクセサリが、ユーザ入力制御部としてタッチスクリーンを有する場合には、アクセサリは、触られた部分が遠隔GUI領域の内側であるか又は外側であるかに基づいて、選択的に、スクリーンの触られた部分を示すユーザ入力信号をメディアプレーヤーに転送することができる。)
【0047】
本教示を入手可能な当業者であれば、以下の例を含むがこれらに限定されない様々な実施形態が可能であることを理解するであろう。アクセサリを用いる携帯型メディアデバイスを制御するための方法の1つの実施形態においては、アクセサリは、構成情報をその携帯型メディアデバイスを与えることができる。この構成情報は、例えば、ディスプレイサイズの特色、色の深みの特色、リフレッシュ速度の特色、又はディスプレイ入力フォーマットの特色といったアクセサリのディスプレイデバイスの特色を示すパラメータを含むことができる。構成情報は、さらに、例えば、入力制御部の種類、入力制御部の数といったアクセサリの入力制御部の特色を示すパラメータを含むことができる。構成情報の幾つか又はすべては、ディスプレイデバイス及び/又はアクセサリのユーザ入力制御部の1つ又はそれ以上の特色を判断するように携帯型メディアデバイスによりsableされるアクセサリの識別子を与えることにより与えることができる。
携帯型メディアデバイスから、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第1の画像信号を受信すると、アクセサリは、アクセサリのディスプレイデバイス上に第1のグラフィカルユーザインターフェースを表示することができる。アクセサリの入力制御部のユーザ動作を検出することに応答して、アクセサリは、携帯型メディアデバイスに、入力制御部が動作されたことを示す入力信号を送信することができる。アクセサリは、携帯型メディアデバイスから、表示される第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第2の画像信号を受信することができ、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像は入力制御部の動作を反映し、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を、アクセサリのディスプレイデバイス上に表示することができる。幾つかの実施形態においては、アクセサリは、さらに、画像要素を携帯型メディアデバイスに与えることができ、画像要素は、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像における携帯型メディアデバイスにより含まれる。
【0048】
さらに、アクセサリは、環境情報を携帯型メディアデバイスに与えることができ、環境情報は、アクセサリの動作環境を示す。さらに又はその代わりに、アクセサリは、ステータス情報を携帯型デバイスに与えることができ、ステータス情報は、アクセサリが取り付けられるシステムの動作ステータスを示す。例えば、システムが自動車である場合には、ステータス情報は、例えば、自動車が駐車状態であるかどうか、自動車の現行速度、自動車が日中又は夜間運転モードであるかどうかどうか示すことができる。別の例として、システムがエクササイズ機である場合には、ステータス情報は、ワークアウトが現在進行中であるかどうかを示し、アクセサリは、さらに、ワークアウトについてのデータを含むさらに別のステータス情報を携帯型メディアデバイスに与えることができる。
インターフェースを携帯型メディアデバイスに与えるアクセサリの1つの実施形態においては、アクセサリは、携帯型メディアデバイスから受信した映像信号に応答して画像を表示するように構成されたディスプレイと、制御部のユーザ動作に応答して入力信号を制しえするように構成されたユーザ動作可能入力制御部(例えば、タッチスクリーン、ボタンノブ)と、携帯型デバイスと通信するように構成されたインターフェースと、ディスプレイ、ユーザ動作可能入力制御部、及びインターフェースに結合されたコントローラとを含むことができる。コントローラは、インターフェースにより、携帯型メディアデバイスからの第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を定義する画像信号(例えば、アナログ又はデジタル映像信号)を受信し、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をディスプレイ上に表示し、ユーザ動作を示す制御信号をユーザ動作可能入力制御部から受信し、インターフェースにより制御信号を携帯型メディアデバイスに通信するように構成することができる。幾つかの実施形態においては、コントローラは、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をディスプレイの第1部分上に表示し、異なる画像をディスプレイの第2の部分に表示するように構成することができる。
【0049】
幾つかの実施形態においては、コントローラは、ユーザインターフェースパラメータを携帯型メディアデバイスに送信するように構成することができ、ユーザインターフェース画像は、少なくとも部分的に、ユーザインターフェースパラメータに基づくとすることができる。例えば、ユーザインターフェースパラメータは、ディスプレイのサイズ、色の深さ、リフレッシュ速度、及びディスプレイ入力フォーマットといったディスプレイの特色、又は入力制御部の数及び使用可能な入力制御部の種類といった入力制御部の特色を定義することができる。アクセサリは、さらに、アクセサリ識別情報を携帯型メディアデバイスに送信することができ、ユーザインターフェース画像は、少なくとも部分的に、アクセサリ識別情報に基づくとすることができる。
幾つかの実施形態においては、インターフェースは、さらに、メディアコンテンツを携帯型メディアデバイスから受信するように構成することができる。コントローラは、受信したメディアコンテンツの映像部分をディスプレイに送給し、受信したメディアコンテンツのオーディオ部分をスピーカーシステムに送給することができる。
【0050】
メディアシステムの1つの実施形態においては、メディアシステムは、音を生成するように構成されたオーディオデバイスと、画像を表示するように構成されたディスプレイと、制御部のユーザ動作に応答して入力信号を生成するように構成されたユーザ動作可能入力制御部と、携帯型メディアデバイスと通信するように構成されたインターフェースと、オーディオデバイスに結合されたコントローラと、ディスプレイと、ユーザ動作可能入力制御部と、インターフェースとを含むことができる。コントローラは、オーディオデバイス及びディスプレイを動作させて、インターフェースにより、携帯型メディアデバイスから送給されたメディアコンテンツを再生するように構成することができる。コントローラは、さらに、インターフェースにより携帯型メディアデバイスから第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を定義する画像信号を受信し、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像をディスプレイ上に表示し、ユーザ動作を示す制御信号をユーザ動作可能入力制御部から受信し、インターフェースにより、制御信号を携帯型メディアデバイスに通信するように構成することができる。こうしたメディアシステムは、例えば、自動車に取り付けられたエクササイズ機、又は、家庭用娯楽システム又は機内又は車内娯楽システムにおいて用いることができる。
【0051】
アクセサリを用いる携帯型メディアデバイスを制御するための方法の1つの実施形態においては、携帯型メディアデバイスは、構成情報をアクセサリから受信し、構成情報に部分的に基づく第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を生成することができる。この構成情報は、例えば、ディスプレイ又は上述のような入力制御部、又はアクセサリ識別子の特色を指定するパラメータを含むことができる。
携帯型メディアデバイスは、第1のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第1の画像信号をアクセサリに送信して、アクセサリが、第1の画像信号に応答して、アクセサリのディスプレイデバイス上に第1のグラフィカルユーザインターフェースを表示することを可能にする。携帯型メディアデバイスは、さらに、アクセサリのユーザ入力制御部が動作されたことを示す入力信号をアクセサリから受信することができる。携帯型メディアデバイスは、入力信号を解釈して、対応するメディアデバイスの動作を判断し、その動作を実行することができる。さらに、入力信号に部分的に基づいて、携帯型メディアデバイスは、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を生成し、第2のグラフィカルユーザインターフェース画像を指定する第2の画像信号をアクセサリに送信して、アクセサリが、第2の画像信号に応答して、アクセサリのディスプレイデバイス上に第2のグラフィカルユーザインターフェースを表示することを可能にする。
【0052】
幾つかの実施形態においては、携帯型メディアデバイスは、環境及び/又は動作ステータス情報をアクセサリから受信して、環境及び/又は動作ステータス情報に基づいて、グラフィカルユーザインターフェース画像の特性を求めることができる。携帯型メディアデバイスは、さらに、アクセサリから受信した画像要素をグラフィカルユーザインターフェースに含むことができる。
アクセサリと併せて用いる携帯型メディアデバイスの1つの実施形態においては、ディスプレイ及びユーザ入力制御デバイスを含むネイティブユーザインターフェースと、アクセサリと通信するように構成されたアクセサリインターフェースと、ネイティブユーザインターエース及びアクセサリインターフェースに結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、グラフィカルユーザインターフェース画像を、アクセサリインターフェースによりアクセサリに与え(例えば、アナログ又はデジタル映像経路を用いて)、アクセサリインターフェースにより制御信号をアクセサリから受信するように構成され、制御信号は、グラフィカルユーザインターフェース画像に応答してアクセサリの入力制御部の動作を示しており、制御信号に応答してメディアデバイス動作を実行するように構成される。グラフィカルユーザインターフェース画像は、ネイティブユーザインターフェースの少なくとも一部を再現することができ、アクセサリから受信したアクセサリ構成情報(例えば、ディスプレイ特性を示す情報及び/又は上述の入力制御特性)に少なくとも部分的に基づくことができる。グラフィカルユーザインターフェース画像は、さらに、アクセサリインターフェースによりアクセサリから受信された環境情報に少なくとも部分的に基づくことができ、環境情報は、アクセサリの動作環境を示すものであり、及び/又は、アクセサリインターフェースによりアクセサリから受信されたステータス情報に少なくとも部分的に基づくことができ、ステータス情報は、アクセサリが取り付けられるシステムの動作ステータスを示す。
【0053】
上述の実施形態は、特定のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを参照することができるが、当業者であれば、ハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの異なる組み合わせもまた用いることができ、さらにハードウェアにおいて実装されるように説明される特定の動作は、ソフトウェアにおいて実装することができ、逆もまた同様である。
本発明の種々の特徴を含むコンピュータプログラムは、格納及び/又は伝送のための種々のコンピュータ可読メディア上にエンコードすることができ、好適なメディアは、磁気ディスク又はテープ、コンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル多目的ディスク)といった光学ストレージ媒体、フラッシュメモリなどを含む。プログラムコードによりエンコードされるコンピュータ可読メディアは、コンパチブルデバイスにパッケージされてもよいし、又は、他のデバイスとは別個に与えられてもよい(例えば、インターネットのダウンロードにより)。
したがって、本発明は特定の実施形態において説明されたが、本発明は、特許請求の範囲内のすべての修正及び等価物をカバーすることが意図されることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0054】
101:ネイティブGUI画像
102:携帯型メディアデバイス
104:アクセサリ
106:ディスプレイスクリーン
108:入力デバイス
111:遠隔GUI画像
114:ディスプレイ
図1A
図1B
図1C
図2
図3