(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
履歴管理装置が、利用者が利用者端末を用いて最初のコンテンツにアクセスした時から、連続したアクセスが途切れるまで、アクセス済みのコンテンツに戻る経路も含めて、アクセスしたコンテンツをアクセス順に並べた経路の履歴データを記憶し管理することと、
前記利用者端末が、コンテンツにアクセスした際、前記履歴管理装置から、該コンテンツを含む過去の経路の履歴データを取得し、過去の経路の履歴データを基に、該コンテンツから終点のコンテンツまでの経路を表示することと
を含む
履歴管理方法であって、
一連の復帰操作において最初に復帰操作が行われたコンテンツ、又は、過去にコンテンツにアクセスした際の経路を仮に木構造で示した場合において前記木構造の葉ノードに該当するコンテンツには、前記履歴データの作成中に、到達点を示す到達点IDが付与され、
前記利用者端末は、経路を表示する際、前記到達点IDが付与されたコンテンツを、他のコンテンツと比べて識別可能に変更して表示することを特徴とする履歴管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<全体概要>
以下に、本発明について添付図面を参照して説明する。
【0016】
[システム構成]
図1を参照して、本発明に係る履歴管理システムの基本的な構成例について説明する。
【0017】
本発明に係る履歴管理システムは、利用者端末10と、コンテンツサーバ20と、履歴管理装置30を含む。
【0018】
利用者端末10は、利用者が使用するクライアント端末装置である。利用者端末10は、ネットワーク(バスでも可)を経由して、コンテンツサーバ20に接続し、コンテンツサーバ20が提供するコンテンツにアクセス(閲覧/視聴/取得等)する。利用者端末10は、少なくとも、利用者が操作してコンテンツを表示(又は実行)するための入出力装置を有している。入出力装置の例として、KVM(キーボード・ビデオ・マウス)、コンソール(console)、タッチパネル(touch panel)等が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
【0019】
コンテンツサーバ20は、利用者端末10にコンテンツを提供するサーバ装置である。コンテンツサーバ20の台数は任意である。なお、コンテンツサーバ20は、一般的なWebサーバやコンテンツ配信装置等に限らず、利用者端末10内の記憶装置でも良い。例えば、コンテンツが、ローカルファイルやローカルアプリケーションとして、利用者端末10内に存在する場合も考えられるためである。また、コンテンツサーバ20は、クラウドコンピューティング(cloud computing)におけるクラウド内のコンピュータ装置でも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
【0020】
履歴管理装置30は、利用者端末10からコンテンツサーバ20が提供するコンテンツへのアクセス履歴等を記録・管理する通信装置である。なお、履歴管理装置30は、独立した装置を想定しているが、実際には、利用者端末10に搭載される電子回路や拡張ボード等でも良い。或いは、利用者端末10の周辺機器でも良い。すなわち、履歴管理装置30は、利用者端末10と一体化していても良い。また、履歴管理装置30は、サービスの一環として、コンテンツサーバ20に搭載されていても良い。また、履歴管理装置30は、利用者端末10とコンテンツサーバ20との通信に使用される中継機器に搭載されていても良い。また、履歴管理装置30は、通信事業者(telecommunications carrier)やISP(Internet Service Provider)側に設置されていても良い。また、履歴管理装置30は、クラウドコンピューティングにおけるクラウド内に存在していても良い。
【0021】
[基本動作]
本発明では、利用者端末10は、利用者が所定のコンテンツを表示させた際、ネットワークを経由して、履歴管理装置30から過去のアクセス履歴を抽出し、過去のアクセス履歴の中で、そのコンテンツから巡って行ったコンテンツのアクセス経路(以下、経路)を順番通りに表示する。なお、コンテンツの経路は、リンク順とは限らない。例えば、ブラウザにおいて、あるコンテンツの閲覧中に、お気に入り(ブックマークリスト)や検索サイト/検索用ツールバー等を利用して、他のコンテンツを選択して閲覧する場合が考えられる。また、あるコンテンツの閲覧中に、経路中に存在する既に閲覧済みのコンテンツ(アクセス済みのコンテンツ)に戻る「復帰操作」(戻るボタンの押下、戻るリンクのクリック、又はそれに相当する操作等)を行い、既に閲覧済みのコンテンツに戻り、そこから他のコンテンツに移動する場合も考えられる。このとき、経路中において到達点(リンクの終端やアクセスの折り返し地点等)となるコンテンツを他のコンテンツと比べて識別可能に(例えば、太文字にする、文字色を変える、文字を点滅/変化させる、枠を付ける等)変更して表示する。
【0022】
図2、
図3、及び
図4を参照して、過去にコンテンツを閲覧した際の経路をブラウザ等に表示する事例について説明する。
【0023】
図2は、過去にコンテンツを閲覧した際の経路を木構造で示したものである。ここでは、実線枠は、「閲覧したコンテンツ」を示す。破線枠は、「閲覧していないコンテンツ」を示す。枠間を結ぶ実線は、「閲覧に使用した経路」を示す。枠間を結ぶ破線は、「閲覧に使用していない経路」を示す。この木構造では、始点のコンテンツを根ノードとし、「閲覧したコンテンツ」のうち到達点や終点のコンテンツを葉ノードとしている。なお、「閲覧していないコンテンツ」については、リンク先として存在していても、実際に閲覧していないため、対象外としている(除外している)。同様に、「閲覧に使用していない経路」については、リンクとして存在していても、実際に使用していないため、対象外としている。
【0024】
図3は、過去にコンテンツを閲覧した手順(順路)を示す。ここでは、始点のコンテンツから、コンテンツ中のリンクを辿って、現在表示中のコンテンツを経由して、到達点1のコンテンツに到達した後、直前(1つ前)のコンテンツに戻る復帰操作を行い、到達点1の直前(1つ前)のコンテンツから到達点2のコンテンツに移動している。また、到達点2に到達した後、復帰操作を繰り返し、現在表示中のコンテンツを経由して始点のコンテンツに戻り、始点のコンテンツから到達点3のコンテンツに移動し、到達点3のコンテンツから終点のコンテンツに移動している。終点のコンテンツでアクセスは途切れている。
【0025】
図4は、ブラウザ等への経路の表示例を示す。ここでは、表示画面に、コンテンツと、当該コンテンツを先頭にして過去にアクセスしたコンテンツの経路を表示している。経路が複数存在する場合には、それぞれの経路を個別に表示する。ここではタブに経路を表示しているが、実際には、タブに限定されない。また、経路の表示領域において、到達点1、到達点2、及び到達点3のコンテンツを他のコンテンツと比べて識別可能に変更して表示している。表示画面に表示されるコンテンツが変われば、それに合わせて、変更後に表示されたコンテンツを先頭にして、過去にアクセスしたコンテンツの経路の表示も変更される。また、始点のコンテンツが、現在表示中のコンテンツの場合もあり、そうでない場合もあるため、始点のコンテンツが、過去にアクセスしたコンテンツの経路の先頭に表示されるとは限らない。
【0027】
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。
【0028】
本実施形態では、利用者端末10側で履歴データを作成する。
【0029】
[利用者端末の詳細]
図5を参照して、利用者端末10の構成例について説明する。
【0030】
利用者端末10は、コンテンツ要求部11と、履歴データ作成部12と、履歴データ記憶部13と、履歴データ要求部14を備える。
【0031】
コンテンツ要求部11は、コンテンツサーバ20に接続してコンテンツにアクセスし、コンテンツを利用する。例えば、コンテンツ要求部11は、利用者端末10のブラウザとして機能する場合、コンテンツサーバ20が提供するコンテンツのデータを読み込み、利用者端末10の表示画面にコンテンツを表示する。
【0032】
履歴データ作成部12は、コンテンツ要求部11と連携(又は監視)し、コンテンツ毎に、「アドレス」と、「タイトル」と、「アクセス日時」と、「経路ID」(Identifier)と、「アクセス順ID」を関連付けた履歴データを作成し、履歴データ記憶部13に履歴データを記憶する。また、履歴データ作成部12は、履歴データ記憶部13に履歴データを記憶した際に、又は、一定期間毎に、履歴データ記憶部13に記憶された履歴データに、利用者端末10を特定するための「利用者端末ID」を含めて、履歴管理装置30に送信する。ここで、利用者端末IDを含める理由は、同一の利用者が複数の利用者端末10を利用する場合も考えられるためである。例えば、同一の利用者が利用する複数の利用者端末10として、利用者Aの勤務先の利用者端末A1、外出先の利用者端末A2、自宅での利用者端末A3(3台とは限らない)が、それぞれの時と場所で、ブラウザ等を利用して、コンテンツサーバ20に接続することもあり得る。その後、履歴データ作成部12は、履歴データ記憶部13に記憶された履歴データを削除しても良い。また、履歴データ作成部12は、履歴データを作成する際、自動的に他のコンテンツに転送するためのコンテンツを除外しても良い。例えば、コンテンツにアクセスしたが、コンテンツサーバ20がリダイレクト処理等をしたことで、そのアドレスのコンテンツはブラウザ等に表示されずに、若しくは、リダイレクトする旨が表示されて既定時間(例えば5秒)後に自動的に、別のアドレスのコンテンツが表示される場合がある。このような場合、ブラウザ等に表示されなかったアドレスのコンテンツや、自動的に既定時間(例えば5秒)しか表示されなかったアドレスのコンテンツを除外しても良い。なお、実際には、履歴データ作成部12は、コンテンツ要求部11と一体化していても良い。
【0033】
履歴データ記憶部13は、履歴データ作成部12が履歴データを作成する際に、一時的に履歴データ(又はその中間データ)を記憶する。なお、一時的に記憶するとしているのは、履歴データを蓄積すると膨大な量になることが予想されるため、永続的に履歴データを利用者端末10に残すのは好ましくないと考えられるためである。ここでは、1つの履歴データの作成完了後、又は一定期間経過後に、履歴データ記憶部13に記憶された履歴データは削除されるものとしている。しかし、履歴データ記憶部13に十分な記憶容量があるのであれば、履歴データを削除せずに蓄積しても良い。
【0034】
履歴データ要求部14は、コンテンツ要求部11と連携(又は監視)し、コンテンツ要求部11がコンテンツにアクセスした際、或いはブラウザ等にコンテンツを表示した際に、履歴管理装置30に対して、当該コンテンツに関連する履歴データを要求し、履歴管理装置30から取得した履歴データに基づいて、利用者端末10の表示画面に当該コンテンツの過去の経路を明示的に表示する。なお、実際には、履歴データ要求部14は、コンテンツ要求部11と一体化していても良い。
【0035】
[履歴データ作成部の詳細]
図6を参照して、履歴データ作成部12の構成例について説明する。
【0036】
履歴データ作成部12は、アドレス取得部121と、タイトル取得部122と、アクセス日時取得部123と、経路ID生成部124と、アクセス順ID生成部125と、履歴データ出力部126を備える。
【0037】
[アドレスの取得]
アドレス取得部121は、コンテンツ要求部11がコンテンツにアクセスするために用いたアドレスを取得する。アドレスは、コンテンツの所在を示す情報(URL、パス等)である。
【0038】
[タイトルの取得]
タイトル取得部122は、コンテンツを利用する際、コンテンツのタイトルを取得する。タイトルは、コンテンツの名称やその内容を示す情報である。例えば、コンテンツがHTML形式のWebページである場合、タイトル取得部122は、コンテンツのタイトルをHTMLのソースの<title>タグの箇所から抽出する。また、ファイル名やプロパティ情報から、コンテンツのタイトルを抽出しても良い。また、或いは、コンテンツサーバ20から、コンテンツと共に、コンテンツのタイトルに関するデータを別途取得しても良い。なお、コンテンツのタイトルは、文字列に限らず、画像でも良い。
【0039】
[アクセス日時の取得]
アクセス日時取得部123は、コンテンツ要求部11がコンテンツにアクセスした日時に関する時刻情報を取得する。
【0040】
[経路IDの生成]
経路ID生成部124は、始点のコンテンツから、目的のコンテンツに到達するまでの間に巡って行ったコンテンツの経路に対して、その経路自体を特定するための経路IDを割り当てる。
【0041】
例えば、経路ID生成部124は、検索サイトの検索結果のリストから選択、又は、ブラウザのお気に入り(ブックマークリスト)や他のアプリケーションソフトウェアのショートカットから選択する等して、ブラウザ等に最初に表示されたコンテンツを始点と判断し、新規の経路IDを生成する。
【0042】
経路IDは、他の経路と区別がつくIDであれば良い。例えば、経路ID生成部124は、始点のアクセス日時に基づいて経路IDを生成する。
【0043】
経路ID生成部124は、アクセスが途切れない限り、アクセスしている全てのコンテンツに同じ経路IDを割り当てる。また、経路ID生成部124は、アクセスが途切れた際に表示されているコンテンツを終点と判断し、同じ経路IDの割り当てを終了する。すなわち、経路ID生成部124は、アクセスが途切れるまで、ブラウザ等に最初に表示されたコンテンツから、最後に表示されたコンテンツまで、同じ経路IDを割り当てる。
【0044】
例えば、経路ID生成部124は、始点のコンテンツにアクセスしたブラウザ(ウィンドウ、タブでも可)やその他のアプリケーションソフトウェアが閉じられた時(機能停止した時)、或いは、コンテンツにアクセスしてから一定期間(例えば、1分)が経過した時に、アクセスが途切れたと判断するようにしても良い。
【0045】
なお、ブラウザやその他のアプリケーションソフトウェアの起動時に自動的に表示されるコンテンツは、履歴データの始点としなくても良い。例えば、経路ID生成部124は、ブラウザに設定された最初に表示するホームページや検索サイト等については、履歴データから除去し、その次のコンテンツを始点として、経路IDの割り当てを開始するようにしても良い。
【0046】
[アクセス順IDの生成]
アクセス順ID生成部125は、始点のコンテンツから、目的のコンテンツに到達するまでの間に巡って行ったコンテンツの各々に対し、利用者端末10の表示画面に表示された順にアクセス順IDを生成して割り当てる。無論、アクセス順IDを予め生成/用意しておき、各コンテンツに対し、利用者端末10の表示画面に表示された順にアクセス順IDを割り当てるようにしても良い。
【0047】
アクセス順IDは、同じ経路IDが割り当てられたコンテンツにアクセスした順序(順番)を示す識別子である。アクセス順IDは、アクセスしたコンテンツの順序が分かるものであれば良い。例えば、アクセス順ID生成部125は、「001」、「002」、「・・・」のように、コンテンツの順序を明示的に表現し、一定の法則(降順/昇順等)でアクセス順IDを生成しても良い。また、アクセス順IDは、連番(連続した数字や文字等)に限らず、コンテンツ間の前後の繋がりが分かるものでも良い。
【0048】
アクセス順ID生成部125は、始点のコンテンツには、当該コンテンツにアクセス順IDを割り当てる際に、アクセス順IDに、始点を示す始点ID(例えば、start)を付加する。
【0049】
また、アクセス順ID生成部125は、ブラウザや他のアプリケーションソフトウェア等を閉じた(機能停止した)場合や、お気に入り(ブックマークリスト)又はショートカット等から表示するコンテンツを選択して経路が途切れた場合、すなわち、表示されたコンテンツが終点となった場合には、当該コンテンツにアクセス順IDを割り当てる際に、アクセス順IDに、終点を示す終点ID(例えば、end)を付加する。
【0050】
また、アクセス順ID生成部125は、アクセスしたコンテンツが到達点か否か、アクセス済みのコンテンツに戻る復帰操作に着目して判断しても良い。例えば、別のコンテンツへの遷移等で、コンテンツのアクセスが進んだ後のコンテンツの表示中に、アクセス済みのコンテンツに戻る復帰操作が行われることがある。アクセス済みのコンテンツに戻る復帰操作の例として、ブラウザの戻るボタンの押下、コンテンツ中の戻るリンク(アクセス済みのページに戻るだけでなく、例えば、各個別の商品の詳細ページのコンテンツから、商品一覧のページへ戻るためのリンクも含む)のクリック、又はそれに相当する操作(ショートカットキーの操作等)が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。アクセス順ID生成部125は、上記のような復帰操作を検出した際、一連の復帰操作において最初に復帰操作が行われたコンテンツを到達点と判断し、当該コンテンツにアクセス順IDを割り当てる際に、アクセス順IDに、到達点を示す到達点ID(例えば、mark)を付加する。一連の復帰操作とは、復帰操作を連続して行うことである。一連の復帰操作は、復帰操作以外のアクセスを行った時点で終了する。
【0051】
また、アクセス順ID生成部125は、アクセスしたコンテンツが到達点か否か、コンテンツのディレクトリ構造に着目して判断しても良い。例えば、アクセス順ID生成部125は、同一の経路内においてアクセスしたコンテンツについて、ディレクトリ構造の最上位に位置するドメイン名やルートディレクトリ(ドライブ名等)のアドレスのコンテンツを頂点に、ドメイン名やルートディレクトリに配下のディレクトリ名やファイル名が付加されたアドレスのコンテンツをディレクトリ階層の順に従属させた木構造とする。すなわち、ディレクトリ構造の最上位に位置するアドレスのコンテンツが、木構造における根ノードになる。但し、実際には、始点のコンテンツのアドレスが、ディレクトリ構造の最上位に位置するアドレスであるとは限らない。アクセス順ID生成部125は、木構造において葉ノードに該当するコンテンツを到達点と判断し、当該コンテンツにアクセス順IDを割り当てる際に、アクセス順IDに、到達点を示す到達点IDを付加する。
【0052】
なお、終点も到達点の1つとみなし、終点IDも到達点IDの1つとしても良い。
【0053】
また、実際には、アクセス順ID生成部125は、アクセス順IDに対して、始点IDや終点IDを付加せず、到達点IDのみ付加するようにしても良い。すなわち、アクセス順ID生成部125は、到達点及び終点のコンテンツにアクセス順IDを割り当てる際にのみ、アクセス順IDに、到達点を示す到達点IDを付加するようにしても良い。
【0054】
[履歴データの出力]
履歴データ出力部126は、コンテンツ単位で、アドレスと、タイトルと、アクセス日時と、経路IDと、アクセス順IDとを関連付けた履歴データを作成し、履歴データ記憶部13と履歴管理装置30に対して、履歴データを出力する。
【0055】
なお、履歴データ出力部126は、アクセスが途切れるまで、ブラウザ等に最初に表示されたコンテンツから、最後に表示されたコンテンツまで、同じ経路IDの履歴データを履歴データ記憶部13に蓄積し、アクセスが途切れた段階で、履歴データ記憶部13に蓄積された履歴データを履歴管理装置30に送信するようにしても良い。
【0056】
[履歴データ記憶部の詳細]
図7を参照して、履歴データ記憶部13に記憶される履歴データの一例について説明する。
【0057】
履歴データ記憶部13に記憶される履歴データは、コンテンツ毎に、「経路ID」と、「アクセス順ID」と、「アクセス日時」と、「アドレス」と、「タイトル」のそれぞれのデータを格納するための領域(フィールド)を有している。すなわち、履歴データ記憶部13には、1件の履歴データにつき(1レコード毎に)、「経路ID」と、「アクセス順ID」と、「アクセス日時」と、「アドレス」と、「タイトル」が関連付けられて記憶される。
【0058】
[履歴管理装置]
図8を参照して、履歴管理装置30の構成例について説明する。
【0059】
履歴管理装置30は、履歴データ管理部31と、履歴データベース32を備える。
【0060】
履歴データ管理部31は、履歴データを受信すると、利用者毎/利用者端末毎に、履歴データベース32に記憶(蓄積)する。
【0061】
ここで、利用者端末10が履歴管理装置30に接続する場合、利用者は、利用者を特定するための「利用者ID」と「パスワード」を利用者端末10に入力する。利用者端末10の履歴データ作成部12や履歴データ要求部14は、「利用者ID」と「パスワード」を履歴管理装置30に送信する。履歴データ管理部31は、「利用者ID」と「パスワード」を基に、利用者を認証し、認証が合致した場合にのみ、接続を許可する。この動作により、履歴データ管理部31は、履歴管理装置30に接続(履歴データを送信等)してきた利用者を特定する。
【0062】
履歴データ管理部31は、「履歴要求に含まれる利用者端末ID」及び「認証に使用された利用者ID」を履歴データに関連付けて、履歴データベース32に記憶する。なお、実際には、履歴データベース32内に、利用者端末ID毎又は利用者ID毎に記憶領域を設け、該当する記憶領域に履歴データを記憶するようにしても良い。
【0063】
履歴データ管理部31は、履歴データベース32に記憶された履歴データを、アクセス日時から一定期間(例えば、30日)を経過した後に、削除しても良い。なお、前述の一定期間は、利用者が指定しても良い。また、前述の一定期間は、履歴データ毎に設定しても良い。
【0064】
なお、履歴管理装置30が利用者端末10と一体化している場合、履歴データ管理部31は、履歴データ作成部12及び履歴データ要求部14と一体化していても良い。また、履歴データベース32は、履歴データ記憶部13と一体化していても良い。この場合、履歴データを作成する際に、直接、履歴データベース32への登録・更新を行うようにすることができる。
【0065】
[履歴データベースの詳細]
図9を参照して、履歴データベース32に記憶される履歴データの一例について説明する。
【0066】
履歴データベース32に記憶される履歴データは、コンテンツ毎に、「利用者ID」と、「利用者端末ID」と、「経路ID」と、「アクセス順ID」と、「アクセス日時」と、「アドレス」と、「タイトル」のそれぞれのデータを格納するための領域を有している。すなわち、履歴データベース32には、1件の履歴データにつき(1レコード毎に)、「利用者ID」と、「利用者端末ID」と、「経路ID」と、「アクセス順ID」と、「アクセス日時」と、「アドレス」と、「タイトル」が関連付けられて記憶される。
【0067】
[過去の経路の表示]
利用者端末10の履歴データ要求部14は、コンテンツ要求部11がコンテンツサーバ20に接続してコンテンツにアクセスする際、或いはブラウザ等にコンテンツを表示する際に、そのコンテンツの「アドレス」と、「利用者端末ID」(及び/又は利用者ID)を含む履歴要求を、履歴管理装置30に送信する。
【0068】
履歴管理装置30の履歴データ管理部31は、利用者端末10から履歴要求を受信すると、履歴データベース32から、利用者端末ID及び/又は利用者IDに関連付けられ、履歴要求に含まれるアドレスを含む経路の履歴データを抽出する。なお、実際には、履歴データ管理部31は、利用者端末10から履歴要求を受信した際に、利用者を認証し、利用者IDを特定しても良い。ここで、利用者IDをキーとして経路の履歴データを抽出する場合、同一の利用者が複数の利用者端末10を利用していても、各々の利用者端末10の経路の履歴データを同時に抽出することができる。例えば、外出先の利用者端末10の経路の履歴データを、自宅の利用者端末10において抽出することが可能になる。
【0069】
履歴データ管理部31は、抽出された履歴データ群のうち、履歴要求に含まれるアドレスのコンテンツから、当該コンテンツを含む経路における終点のコンテンツまでの履歴データ(以下、経路履歴データ)を抽出する。ここで、終点のコンテンツとは、同一の経路IDが割り当てられたコンテンツ群のうち、最後に出現するコンテンツや、アクセス順IDに終点IDを含むコンテンツ等である。
【0070】
なお、実際には、履歴要求に含まれるアドレスのコンテンツを含む経路が複数存在し、複数の経路履歴データが抽出される場合がある。このとき、履歴データ管理部31は、経路IDや日時が違っても、「タイトル」、「アドレス」、及び「アクセス順IDの順番」(=コンテンツの経路)が同一の経路履歴データについては、日時が最新のもののみ抽出しても良い。
【0071】
更に、履歴データ管理部31は、抽出された経路の履歴データ群のうち、履歴要求に含まれるアドレスのコンテンツ以降に登場する到達点のコンテンツの履歴データ(以下、到達点履歴データ)を抽出しても良い。ここで、到達点のコンテンツとは、同一の経路IDが割り当てられたコンテンツ群のうち、アクセス順IDに到達点IDを含むコンテンツや、アクセス順IDに終点IDを含むコンテンツ等である。
【0072】
履歴データ管理部31は、抽出された経路履歴データ(及び到達点履歴データ)を利用者端末10に送信する。
【0073】
利用者端末10の履歴データ要求部14は、履歴管理装置30から経路履歴データを受信すると、経路履歴データを参照し、表示されたコンテンツを含む経路中(表示されたコンテンツから終点のコンテンツまで)の各コンテンツのタイトルに、そのアドレスのハイパーリンク(hyperlink)を付加して、利用者端末10の表示画面に順番に表示する。複数の経路IDの経路がある場合は、経路ID毎に表示する。
【0074】
また、履歴データ要求部14は、経路履歴データだけでなく、到達点履歴データも受信すると、利用者端末10の表示画面に表示される経路(表示経路)のタイトルの中で、到達点のコンテンツのタイトルを、他のコンテンツのタイトルと比べて識別可能に(例えば、太文字にする、文字色を変える、文字を点滅/変化させる、枠を付ける等)変更して表示する。
【0075】
例えば、
図10に示すように、表示されたコンテンツを含む経路中の各コンテンツのタイトルに、そのアドレスのハイパーリンクを付加して、到達点のコンテンツ(到達点1、到達点2、及び到達点3のコンテンツ)のタイトルに枠を付けて他のコンテンツのタイトルと比べて識別可能に変更した上で、表示するようにしても良い。
【0076】
また、履歴データ要求部14は、経路履歴データにおいて、現在表示中のコンテンツのアドレスが1つの経路の中に複数存在する場合、経路履歴データを現在表示中のコンテンツからの複数の経路に分割して表示しても良い。例えば、表示中のコンテンツのアドレスが経路の中に2つあるものとして説明すると、過去に、現在表示中のコンテンツに1回アクセスしてから(1回目のアクセス)、他のコンテンツにアクセスした後、再び現在表示中のコンテンツまで戻ってから(2回目のアクセス)、更に他のコンテンツにアクセスしていた場合、同じ経路中において、現在表示中のコンテンツのアドレスが2つ存在することになる。このような場合、同じ経路IDであっても、1つ目の現在表示中のコンテンツから2つ目の現在表示中のコンテンツの直前(1つ前)のコンテンツまでの経路と、2つ目の現在表示中のコンテンツから他のコンテンツまでの経路を、別々に表示しても良い。このとき、2つ目の現在表示中のコンテンツに戻る経路を省略し、1つ目の現在表示中のコンテンツから到達点のコンテンツまでの経路と、2つ目の現在表示中のコンテンツから終点のコンテンツまでの経路を、別々に表示しても良い。
【0077】
例えば、
図11に示すように、現在表示中のコンテンツから到達点2のコンテンツまでの経路(到達点1及び到達点2のコンテンツを含む経路)を「経路1−1」とし、現在表示中のコンテンツから終点のコンテンツまでの経路(到達点3及び終点のコンテンツを含む経路)を「経路1−2」とし、別々に表示しても良い。ここでは、「経路1−1」において、到達点2のコンテンツから2つ目の現在表示中のコンテンツに戻る経路を省略して表示している。
【0078】
なお、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、ブラウザ等に表示しているコンテンツに対して、上、下、横のうちいずれの位置に経路を表示しても良い。
【0079】
また、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、コンテンツを表示中のウィンドウとは別のウィンドウ(又は表示中のタブとは別のタブ)で表示しても良い。
【0080】
また、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、抽出された経路履歴データのうち、重複する経路があった場合、重複数が多い経路を上位(一番上)に表示しても良い。
【0081】
また、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、抽出された経路履歴データのうち、現在の日時や月日と、アクセス日時や月日とが、同じ又は近似する経路を上位に表示しても良い。
【0082】
また、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、端末ID毎に分けて、経路を表示しても良い。
【0083】
また、履歴データ要求部14は、コンテンツの経路を表示画面に表示する際に、アクセス時間が既定時間より長いコンテンツ、アクセス回数が規定数より多い/少ないコンテンツのタイトル、お気に入り(ブックマークリスト)に登録されているコンテンツのタイトルには、到達点のコンテンツのタイトルや、他のコンテンツのタイトルと比べて識別可能に変更して表示しても良い。
【0084】
[補足]
利用者端末10は、コンテンツへのアクセス毎に、当該コンテンツに対する「履歴データの作成」と「履歴データの表示」に関する処理を行う。すなわち、コンテンツ要求部11がコンテンツサーバ20に接続してコンテンツにアクセスする度に、履歴データ作成部12は当該コンテンツについて現在の履歴データを作成し、履歴データ要求部14は当該コンテンツについて過去の履歴データに基づく経路を表示する。
【0085】
<第2実施形態>
以下に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0086】
本実施形態では、利用者端末10ではなく履歴管理装置30側で履歴データを作成する。
【0087】
[利用者端末の詳細]
図12を参照して、利用者端末10の構成例について説明する。
【0088】
利用者端末10は、少なくとも、コンテンツ要求部11と、履歴データ要求部14を備える。履歴データ作成部12及び履歴データ記憶部13の有無については問わない(有っても無くても良い)。
【0089】
コンテンツ要求部11及び履歴データ要求部14については、基本的に第1実施形態と同様である。
【0090】
[履歴管理装置]
図13を参照して、履歴管理装置30の構成例について説明する。
【0091】
履歴管理装置30は、履歴データ管理部31と、履歴データベース32を備える。
【0092】
履歴データ管理部31及び履歴データベース32については、基本的に第1実施形態と同様であるが、本実施形態では、履歴データ管理部31は、更に、履歴データ作成部12(及び履歴データ記憶部13)に相当する機能を有する。
【0093】
例えば、履歴データ管理部31は、少なくとも1つの利用者端末10のコンテンツ要求部11と連携(又は監視)し、コンテンツ要求部11がコンテンツにアクセスしたことを検知して、利用者毎/利用者端末毎に履歴データを作成し、履歴データベース32に記憶する。履歴データの内容については、基本的に第1実施形態と同様である。
【0094】
このとき、履歴データ管理部31は、履歴データが完成するまで、中間データを一時的に保持し、履歴データが完成してから履歴データベース32に記憶しても良い。或いは、履歴データの作成を開始した時点(始点のコンテンツにアクセスした時点)で履歴データベース32に記憶し、経路の終点まで(終点のコンテンツに到達するまで)コンテンツへのアクセスの度に履歴データベース32に記憶された履歴データを更新して、履歴データを完成させても良い。
【0095】
[履歴データ管理部の詳細]
図14を参照して、本実施形態に係る履歴データ管理部31の構成例について説明する。
【0096】
履歴データ管理部31は、利用者端末管理部311と、履歴データ作成部312と、履歴データ記憶部313を備える。
【0097】
利用者端末管理部311は、利用者IDとパスワード(と利用者端末ID)を基に、利用者を認証し、認証が合致した場合にのみ、接続を許可する。また、利用者端末管理部311は、少なくとも1つの利用者端末10のコンテンツ要求部11と連携(又は監視)し、コンテンツ要求部11がコンテンツにアクセスした際にこれを検知して、利用者ID、利用者端末ID、及び当該コンテンツを履歴データ作成部312に通知する。なお、利用者端末管理部311は、利用者を認証する際に、又は利用者端末10と連携している間に、利用者端末IDを取得しても良い。また、利用者端末管理部311は、履歴管理装置30側で利用者端末10を識別可能な利用者端末IDを設定しても良い。
【0098】
履歴データ作成部312は、利用者端末管理部311からの通知に応じて、コンテンツ毎に、「利用者ID」と、「利用者端末ID」と、「アドレス」と、「タイトル」と、「アクセス日時」と、「経路ID」と、「アクセス順ID」を関連付けた履歴データを作成し、履歴データ記憶部313に履歴データを記憶する。その後、履歴データ作成部312は、履歴データ記憶部313に記憶された履歴データを削除しても良い。なお、実際には、履歴データ作成部312は、利用者端末管理部311と一体化していても良い。
【0099】
履歴データ記憶部313は、履歴データ作成部312が履歴データを作成する際に、一時的に履歴データ(又はその中間データ)を記憶する。なお、履歴データ記憶部313は、履歴データ作成部312が履歴データベース32に履歴データを直接記憶する場合には不要である(無くても良い)。
【0100】
<第3実施形態>
以下に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0101】
本実施形態では、第2実施形態において、同一地点で、同時期に、同一の利用者が複数の利用者端末10を利用している場合に、同一の経路IDを割り当てることができるようにする。
【0102】
例えば、同一の利用者が、スマートフォン等の第1の利用者端末10を用いて第1のコンテンツにアクセスしている間に(経路の履歴データの作成が完了する前に)、PC(パソコン)等の第2の利用者端末10を用いて第2のコンテンツにアクセスすることがあり得る(2台とは限らない)。このような場合、第1の利用者端末10を用いてアクセスしたコンテンツの経路の履歴データに、第2の利用者端末10を用いてアクセスしたコンテンツも、時系列順に追加するようにする。
【0103】
ここでは、履歴管理装置30の履歴データ管理部31は、第1の利用者端末10のアクセスが途切れない限り、第1の利用者端末10及び第2の利用者端末10がアクセスした全てのコンテンツに同じ経路IDを割り当てる。また、第1の利用者端末10及び第2の利用者端末10がアクセスした全てのコンテンツに対して、利用者端末IDの違いに関わらず、時系列順にアクセス順IDを割り当てる。すなわち、同一の利用者IDでのアクセスが途切れない限り、異なる利用者端末IDでのアクセスであっても、アクセスした全てのコンテンツに同じ経路IDを割り当てる。
【0104】
このとき、第2の利用者端末10からコンテンツにアクセスした時点で第1の利用者端末10に表示されているコンテンツや、第1の利用者端末10からコンテンツにアクセスした時点で第2の利用者端末10に表示されているコンテンツを、到達点と判断し、当該コンテンツにアクセス順IDを割り当てる際に、アクセス順IDに、到達点を示す到達点IDを付加するようにしても良い。
【0105】
[本実施形態固有の効果]
本実施形態では、同一地点で、同時期に、同一の利用者が利用する複数の利用者端末の各々からアクセスしたコンテンツを同一の経路とすることにより、同一の利用者が利用する複数の利用者端末間のアクセス経路を横断的に表示することができるようになる。
【0106】
<各実施形態の関係>
なお、上記の各実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。
【0107】
<本発明の特徴>
以上のように、本発明に係る履歴管理システムは、利用者端末からコンテンツにアクセスした際、始点のコンテンツから終点のコンテンツまで(最初のコンテンツにアクセスした時から、連続したアクセスが途切れるまで)、アクセス済みのコンテンツに戻る復帰操作も含めてアクセス順に並べた経路の履歴データを作成すると共に、アクセスしたコンテンツを含む過去の履歴データを取得し、過去の履歴データを基に、当該コンテンツから終点のコンテンツまでの経路を表示することを特徴とする。
【0108】
<ハードウェアの例示>
以下に、本発明に係る履歴管理システムを実現するための具体的なハードウェアの例について説明する。
【0109】
利用者端末10の例として、PC(パソコン)、携帯電話機、スマートフォン、スマートブック、IP電話機、カーナビ(カーナビゲーションシステム)、携帯型ゲーム機、家庭用ゲーム機、携帯型音楽プレーヤー、ハンディターミナル、ガジェット(電子機器)、双方向テレビ、デジタルチューナー、デジタルレコーダー、情報家電(information home appliance)、OA(Office Automation)機器、店頭端末・高機能コピー機、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)等が考えられる。なお、利用者端末10は、車両や船舶、航空機等の移動体に搭載されていても良い。
【0110】
コンテンツサーバ20、及び履歴管理装置30の例として、PC(パソコン)、アプライアンス(appliance)、シンクライアント用サーバ、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等の計算機を想定している。また、物理マシン上に構築された仮想マシン(VM:Virtual Machine)でも良い。
【0111】
また、履歴管理装置30は、中継機器や周辺機器でも良い。中継装置の例として、ネットワークスイッチ(network switch)、ルータ(router)、プロキシ(proxy)、ゲートウェイ(gateway)、ファイアウォール(firewall)、ロードバランサ(load balancer:負荷分散装置)、帯域制御装置(packet shaper)、セキュリティ監視制御装置(SCADA:Supervisory Control And Data Acquisition)、ゲートキーパー(gatekeeper)、基地局(base station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、通信衛星(CS:Communication Satellite)、或いは、複数の通信ポートを有する計算機等が考えられる。
【0112】
図示しないが、利用者端末10、コンテンツサーバ20、及び履歴管理装置30の各々は、プログラムに基づいて駆動し所定の処理を実行するプロセッサと、当該プログラムや各種データを記憶するメモリと、ネットワークとの通信に用いられるインターフェースによって実現されると考えられる。
【0113】
上記のプロセッサの例として、CPU(Central Processing Unit)、ネットワークプロセッサ(NP:Network Processor)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコントローラ(microcontroller)、或いは、専用の機能を有する半導体集積回路(LSI:Large Scale Integration)等が考えられる。
【0114】
上記のメモリの例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ等の半導体記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置、又は、DVD(Digital Versatile Disk)等のリムーバブルディスクや、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等の記憶媒体(メディア)等が考えられる。また、バッファ(buffer)やレジスタ(register)等でも良い。或いは、DAS(Direct Attached Storage)、FC−SAN(Fibre Channel − Storage Area Network)、NAS(Network Attached Storage)、IP−SAN(IP − Storage Area Network)等を用いたストレージ装置でも良い。
【0115】
なお、上記のプロセッサ及び上記のメモリは、一体化していても良い。例えば、近年では、マイコン等の1チップ化が進んでいる。したがって、電子機器等に搭載される1チップマイコンが、上記のプロセッサ及び上記のメモリを備えている事例も考えられる。
【0116】
上記のインターフェースの例として、ネットワーク通信に対応した基板(マザーボード、I/Oボード)やチップ等の半導体集積回路、NIC(Network Interface Card)等のネットワークアダプタや同様の拡張カード、アンテナ等の通信装置、接続口(コネクタ)等の通信ポート等が考えられる。
【0117】
また、ネットワークの例として、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)、バックボーン(Backbone)、ケーブルテレビ(CATV)回線、固定電話網、携帯電話網、WiMAX(IEEE 802.16a)、3G(3rd Generation)、専用線(lease line)、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)、シリアル通信回線、データバス等が考えられる。
【0118】
なお、利用者端末10、コンテンツサーバ20、及び履歴管理装置30の各々の内部の構成要素は、モジュール(module)、コンポーネント(component)、或いは専用デバイス、又はこれらの起動(呼出)プログラムでも良い。
【0119】
但し、実際には、これらの例に限定されない。
【0120】
<備考>
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。